JP6782145B2 - 基板処理制御システム、基板処理制御方法、およびプログラム - Google Patents

基板処理制御システム、基板処理制御方法、およびプログラム Download PDF

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本発明は、基板に対して行う基板処理を制御する技術に関する。
近年、処理対象物(例えば、半導体ウェハなどの基板、または、基板の表面に形成された各種の膜)に対して各種処理を行うために処理装置が用いられている。処理装置の一例としては、処理対象物の研磨処理等を行うためのCMP(ChemicalMechanical Polishing)装置が挙げられる。
CMP装置は、処理対象物の研磨処理を行うための研磨ユニット、処理対象物の洗浄処理及び乾燥処理を行うための洗浄ユニット、及び、研磨ユニットへ処理対象物を受け渡すと共に洗浄ユニットによって洗浄処理及び乾燥処理された処理対象物を受け取るロード/アンロードユニットなどを備える(特許文献1,2)。
特許文献3は、基板表面の平坦化の精度を高めるCMP技術を開示している。特許文献3に記載された発明は、CMPステーションの下流に、非平坦部の検出器を備え、検出器で検出した非平坦部の高さが所定の閾値以上である場合に、局所平坦化ステーションで平坦化を行う。この際、局所平坦化ステーションは、検出された非平坦部の高さに応じて平坦化を行う時間を設定し、当該時間だけ局所平坦化ステーションで平坦化を行う。
米国特許出願公開2015/0352686号明細書 特開2009−194134号公報 米国特許出願公開2013/0122613号明細書
上述した特許文献3に記載されたCMP技術は、検出部にて検出された非平坦部の高さに応じた時間だけ平坦化の処理を行うために、平坦化の対象となる非平坦部の高さを正確に把握する必要がある。したがって、基板上に相当数の測定点を設定して検出処理を行う必要があり、時間がかかってしまう。
そこで、本発明は上記背景に鑑み、基板に対する局所的な処理を短時間で行える基板処理制御システムを提供することを目的とする。
本発明の基板処理制御システムは、基板を局所的に研磨する研磨装置を制御するシステムであって、前記基板の膜厚を測定し、その測定結果に基づいて前記基板の膜厚分布を推定する膜厚分布推定部と、前記膜厚分布に基づいて、前記基板の局所研磨部位を設定する局所研磨部位設定部と、前記局所研磨部位の大きさに基づいて研磨ヘッドを選択する研磨ヘッド選択部と、前記局所研磨部位の属性を入力ノード、研磨処理のレシピを出力ノードとして、入力ノードと出力ノードとの関係を規定したレシピ生成モデルを記憶したモデル記憶部と、前記局所研磨部位設定部にて設定された局所研磨部位の属性を前記レシピ生成モデルの入力ノードに適用して、前記局所研磨部位を研磨する研磨レシピを求める研磨レシピ生成部と、局所的に研磨を行う研磨装置に、前記研磨レシピのデータを送信する研磨レシピ送信部とを備える。ここで、前記レシピ生成モデルの入力ノードは、前記局所研磨部位の外形とその平均膜厚であってもよい。
本発明によれば、膜厚測定結果に基づいて基板の膜厚分布を推定し、推定された膜厚分布に対応する研磨レシピを求めるので、時間をかけた測定によって基板の膜厚分布を正確に求めなくても、研磨レシピを生成して局所研磨を行うことができる。
本発明の基板処理制御システムにおいて、前記局所研磨部位設定部は、基板処理の精度を優先するか、基板処理のスループットを優先するかによって局所研磨部位の設定基準を変更してもよい。
精度を優先する研磨の場合には基板上の細かな凹凸にあわせて研磨し、スループットを優先する研磨の場合には、ある程度広い範囲をまとめて研磨することが好ましい。本発明によれば、精度を優先するか、スループットを優先するかに応じて、局所研磨部位を設定することができる。
本発明の基板処理制御システムにおいて、前記膜厚分布推定部は、研磨対象の基板のエッチングパターンにも基づいて前記膜厚分布を推定してもよい。
基板の表面の凹凸は、下層の配線パターンの影響を受けるので、エッチングパターンに基づくことで、膜厚分布の推定の精度を高めることができる。
本発明の基板処理制御システムは、全体研磨を行った基板に対して行う局所研磨を制御する基板処理制御システムであって、前記レシピ生成モデルは、入力ノードとして、前記全体研磨の条件を有してもよい。
全体研磨の条件と全体研磨後の基板の状態は関係があるので、全体研磨の条件を入力ノードとすることにより、適切に局所研磨を行う研磨レシピを求めることができる。
本発明の基板処理制御システムは、前記研磨レシピにしたがって局所研磨を行ったときの基板の膜厚分布およびスループットをシミュレーションし、そのシミュレーション結果に基づいて前記研磨レシピを採用するか否かを判定するシミュレーション部を備えてもよい。
この構成により、求められた研磨レシピの検証を行うので、研磨レシピに従って行う局所研磨の歩留まりを高めることができる。
本発明の基板処理制御システムにおいて、前記モデル記憶部は、種類の異なる複数のレシピ生成モデルを記憶しており、前記研磨レシピ生成部は、異なるレシピ生成モデルを用いて複数の研磨レシピを求め、前記シミュレーション部は、異なるレシピ生成モデルを用いて求めた複数の研磨レシピのシミュレーション結果に基づいて、一の研磨レシピを決定してもよい。
この構成により、異なるレシピ生成モデルで求めた複数の研磨レシピのうち、最良の研磨レシピを用いて局所研磨を行うことができる。
本発明の基板処理制御システムは、前記シミュレーション部にて複数の局所研磨部位についてシミュレーションした結果に基づいて、前記レシピ生成モデルの学習を行う学習部を備えてもよい。これにより、研磨レシピを求めるレシピ生成モデルの精度を高めることができる。
本発明の基板処理制御システムにおいて、前記研磨レシピにしたがって実際に局所研磨を行った結果に基づいて前記レシピ生成モデルの学習を行う学習部を備えてもよい。このように実研磨の結果でレシピ生成モデルの学習を行うことにより、レシピ生成モデルの精度を高めることができる。
本発明の基板処理制御システムは、過去に生成した研磨レシピとその研磨レシピを用いて研磨を行った基板の膜厚分布のデータとを記憶した実績データ記憶部を有し、前記膜厚分布推定部にて推定された基板の膜厚分布に近似する所定数の研磨レシピを前記実績データ記憶部から読み出し、前記シミュレーション部は、複数の研磨レシピのシミュレーション結果に基づいて、一の研磨レシピを決定してもよい。
この構成により、近似する膜厚分布の基板に対して用いた実績のある所定数の研磨レシピの中から、適切な研磨レシピを選択できるので、研磨レシピ生成の処理を省くことができる。
本発明の基板処理制御システムは、前記シミュレーション部によるシミュレーション結果を出力する出力部を備えてもよい。この構成により、求めた研磨レシピのシミュレーション結果を確認することができる。
本発明の基板処理制御システムにおいて、前記シミュレーション部は、シミュレーションモデルを備えてもよい。また、前記シミュレーションモデルは、前記研磨レシピにしたがって実際に局所研磨を行った結果に基づいて学習してもよい。これにより、研磨レシピに従って研磨した結果を精度良く予測することができる。
本発明の基板処理制御システムは、ネットワークによって接続された複数の研磨装置から送信される局所研磨に関するデータを受信するデータ受信部を備えてもよい。この構成により、複数の研磨装置から多数の実研磨データを集めることにより、レシピ生成モデルの学習を行うことができる。
本発明の別の態様に係る基板処理制御システムは、基板上にある異物を除去するスクラブ処理を制御するシステムであって、前記基板上のパーティクルを検出し、その検出結果に基づいてパーティクル分布を推定するパーティクル分布推定部と、前記パーティクル分布に基づいて、前記基板のスクラブ部位を設定するスクラブ部位設定部と、前記スクラブ部位の大きさに基づいてスクラブ部材を選択するスクラブ部材選択部と、前記スクラブ部位の属性を入力ノード、スクラブ処理のレシピを出力ノードとして、入力ノードと出力ノードとの関係を規定したレシピ生成モデルを記憶したモデル記憶部と、前記スクラブ部位設定部にて設定された前記スクラブ部位の属性を前記レシピ生成モデルの入力ノードに適用して、前記スクラブ部位をスクラブ処理するスクラブレシピを求めるスクラブレシピ生成部と、スクラブを行う基板処理装置に、前記スクラブレシピのデータを送信するスクラブレシピ送信部とを備える。ここで、前記レシピ生成モデルの入力ノードは、前記スクラブ部位の外形とパーティクルの密度であってもよい。
本発明によれば、パーティクル検出結果に基づいて基板のパーティクル分布を推定し、推定されたパーティクル分布に対応するスクラブレシピを求めるので、時間をかけた測定によって基板のパーティクル分布を正確に求めなくても、スクラブレシピを生成してスクラブを行うことができる。
本発明の基板処理制御システムにおいて、前記スクラブ部位設定部は、基板処理の精度を優先するか、基板処理のスループットを優先するかによってスクラブ部位の設定基準を変更してもよい。
精度を優先する研磨の場合には基板上の細かなパーティクルの集合にあわせてスクラブし、スループットを優先するスクラブの場合には、ある程度広い範囲をまとめてスクラブすることが好ましい。本発明によれば、精度を優先するか、スループットを優先するかに応じて、スクラブ部位を設定することができる。
本発明の基板処理制御システムは、前記スクラブレシピにしたがってスクラブを行ったときの基板のパーティクル分布とスループットをシミュレーションし、そのシミュレーション結果に基づいて前記研磨レシピを採用するか否かを判定するシミュレーション部を備えてもよい。
この構成により、求められたスクラブレシピの検証を行うので、スクラブレシピに従って行うスクラブの歩留まりを高めることができる。
本発明の基板処理制御システムにおいて、前記モデル記憶部は、種類の異なる複数のレシピ生成モデルを記憶しており、前記スクラブレシピ生成部は、異なるレシピ生成モデルを用いて複数のスクラブレシピを求め、前記シミュレーション部は、異なるレシピ生成モデルを用いて求めた複数のスクラブレシピのシミュレーション結果に基づいて、一のスクラブレシピを決定してもよい。
この構成により、異なるレシピ生成モデルで求めた複数のスクラブレシピのうち、最良のスクラブレシピを用いてスクラブを行うことができる。
本発明の基板処理制御システムは、前記シミュレーション部にて複数のスクラブ部位についてシミュレーションした結果に基づいて、前記レシピ生成モデルの学習を行う学習部を備えてもよい。これにより、スクラブレシピを求めるレシピ生成モデルの精度を高めることができる。
本発明の基板処理制御システムにおいて、前記スクラブレシピにしたがって実際にスクラブを行った結果に基づいて前記レシピ生成モデルの学習を行う学習部を備えてもよい。このように実スクラブの結果でレシピ生成モデルの学習を行うことにより、レシピ生成モデルの精度を高めることができる。
本発明の基板処理制御システムは、過去に生成したスクラブレシピとそのスクラブレシピを用いてスクラブを行った基板のパーティクル分布のデータとを記憶した実績データ記憶部を有し、前記パーティクル分布推定部にて推定されたパーティクル分布に近似する所定数のスクラブレシピを読み出し、前記シミュレーション部は、複数のスクラブレシピのシミュレーション結果に基づいて、一のスクラブレシピを決定してもよい。
この構成により、近似するパーティクル分布の基板に対して用いた実績のある所定数のスクラブレシピの中から、最良なスクラブレシピを選択できるので、スクラブレシピ生成の処理を省くことができる。
本発明の基板処理制御システムは、前記シミュレーション部によるシミュレーション結果を出力する出力部を備えてもよい。この構成により、求めたスクラブレシピのシミュレーション結果を確認することができる。
本発明の基板処理制御システムにおいて、前記シミュレーション部は、シミュレーションモデルを備えてもよい。また、前記シミュレーションモデルは、前記スクラブレシピにしたがって実際にスクラブを行った結果に基づいて学習してもよい。これにより、スクラブレシピに従ってスクラブした結果を精度良く予測することができる。
本発明の基板処理制御システムは、ネットワークによって接続された複数の基板処理装置から送信されるスクラブに関するデータを受信するデータ受信部を備えてもよい。この構成により、複数の基板処理装置から多数の実スクラブデータを集めることにより、レシピ生成モデルの学習を行うことができる。
本発明の基板処理制御方法は、基板を局所的に研磨する研磨装置を制御装置によって制御する方法であって、前記制御装置が、前記基板の膜厚を測定し、その測定結果に基づいて前記基板の膜厚分布を推定するステップと、前記制御装置が、推定された膜厚分布に基づいて、前記基板の局所研磨部位を設定するステップと、前記制御装置が、前記局所研磨部位の大きさに基づいて研磨ヘッドを選択するステップと、前記制御装置が、記憶部から、前記局所研磨部位の属性を入力ノード、研磨処理のレシピを出力ノードとして、入力ノードと出力ノードとの関係を規定したレシピ生成モデルを読み出すステップと、前記制御装置が、局所研磨部位の属性を前記レシピ生成モデルの入力ノードに適用して、前記局所研磨部位を研磨する研磨レシピを求めるステップと、前記制御装置が、局所的に研磨を行う研磨装置に、前記研磨レシピのデータを送信するステップとを備える。
本発明の別の態様に係る基板処理制御方法は、基板上にある異物を除去するスクラブ処理を制御装置によって制御する方法であって、前記制御装置が、前記基板上のパーティクルを検出し、その検出結果に基づいてパーティクル分布を推定するステップと、前記制御装置が、前記パーティクル分布に基づいて、前記基板のスクラブ部位を設定するステップと、前記制御装置が、前記スクラブ部位の大きさに基づいてスクラブ部材を選択するステップと、前記制御装置が、記憶部から、前記スクラブ部位の属性を入力ノード、スクラブ処理のレシピを出力ノードとして、入力ノードと出力ノードとの関係を規定したレシピ生成モデルを読み出すステップと、前記制御装置が、前記スクラブ部位設定部にて設定された前記スクラブ部位の属性を前記レシピ生成モデルの入力ノードに適用して、前記スクラブ部位をスクラブ処理するスクラブレシピを求めるステップと、前記制御装置が、スクラブを行う基板処理装置に、前記スクラブレシピのデータを送信するステップとを備える。
本発明のプログラムは、基板を局所的に研磨する研磨装置を制御するためのプログラムであって、コンピュータに、前記基板の膜厚を測定し、その測定結果に基づいて前記基板の膜厚分布を推定するステップと、推定された膜厚分布に基づいて、前記基板の局所研磨部位を設定するステップと、前記局所研磨部位の大きさに基づいて研磨ヘッドを選択するステップと、記憶部から、前記局所研磨部位の属性を入力ノード、研磨処理のレシピを出力ノードとして、入力ノードと出力ノードとの関係を規定したレシピ生成モデルを読み出すステップと、局所研磨部位の属性を前記レシピ生成モデルの入力ノードに適用して、前記局所研磨部位を研磨する研磨レシピを求めるステップと、局所的に研磨を行う研磨装置に、前記研磨レシピのデータを送信するステップとを実行させる。
本発明の別の態様に係るプログラムは、基板上にある異物を除去するスクラブ処理を制御するプログラムであって、コンピュータに、前記基板上のパーティクルを検出し、その検出結果に基づいてパーティクル分布を推定するステップと、前記パーティクル分布に基づいて、前記基板のスクラブ部位を設定するステップと、前記スクラブ部位の大きさに基づいてスクラブ部材を選択するステップと、記憶部から、前記スクラブ部位の属性を入力ノード、スクラブ処理のレシピを出力ノードとして、入力ノードと出力ノードとの関係を規定したレシピ生成モデルを読み出すステップと、前記スクラブ部位設定部にて設定された前記スクラブ部位の属性を前記レシピ生成モデルの入力ノードに適用して、前記スクラブ部位をスクラブ処理するスクラブレシピを求めるステップと、スクラブを行う基板処理装置に、前記スクラブレシピのデータを送信するステップとを実行させる。
本発明によれば、膜厚測定結果に基づいて基板の膜厚分布を推定し、推定された膜厚分布に対応する研磨レシピを求める、あるいは、基板上のパーティクル分布を推定し、推定されたパーティクル分布に対応するスクラブレシピを求めるので、基板に対する局所的な処理を短時間で行うことができる。
実施の形態に係る研磨装置の全体構成を示すブロック図である。 局所研磨モジュールの一例の概略構成を示す図である。 局所研磨モジュールを制御する局所研磨制御システムの構成を示す図である。 膜厚分布推定部によって推定した膜厚分布を示すコンター図である。 精度優先で局所研磨を行うときの局所研磨部位の例を示している。 スループット優先で局所研磨を行うときの局所研磨部位の例を示している。 記憶部に記憶されたレシピ生成モデルの例を示す図である。 局所研磨制御システムによって局所研磨を制御する動作を示す図である。 第2の実施の形態の局所研磨制御システムの構成を示す図である。 第2の実施の形態において用いるレシピ生成モデルの例を示す図である。 第3の実施の形態の局所研磨制御システムの構成を示す図である。 第3の実施の形態の局所研磨制御システムによって研磨レシピを生成する動作を示すフローチャートである。 記憶部に記憶された研磨レシピの実績データの例を示す図である。 第4の実施の形態の局所研磨制御システムの構成を示す図である。 研磨結果データを用いて、レシピ生成モデルの学習を行う例について説明するための図である。 スクラブ装置の構成を示す側面図である。 スクラブ制御システムの構成を示す図である。 モデル記憶部に記憶されたレシピ生成モデルの例を示す図である。 スクラブ制御システムによってスクラブを制御する動作を示す図である。
以下に、本発明の実施の形態の研磨装置および研磨方法について図面を参照しながら説明する。以下で説明する研磨装置の一例として、CMP装置がある。図面において、同一または類似の要素には同一または類似の参照符号を付し、重複する説明は省略することがある。第1乃至第4の実施の形態では、基板処理制御システムが制御する基板処理装置として研磨装置を取り上げ、第5の実施の形態では、スクラブ装置を取り上げて説明する。
(第1の実施の形態)
まず、局所研磨を行う研磨装置の構成について説明し、その後に、研磨装置の制御システムについて説明する。
[研磨装置の全体構成]
図1は、実施の形態に係る研磨装置100の全体構成を示すブロック図である。図1に示すように、研磨装置100は、局所研磨モジュール200、全体研磨モジュール300、洗浄モジュール400、乾燥モジュール500、制御装置600、および搬送機構700を有する。
局所研磨モジュール200は、研磨対象物である半導体ウェハWf(以下、「ウェハWf」という)よりも小さな寸法の研磨パッドを用いてウェハWfを研磨するためのモジュールである。局所研磨モジュール200の詳細な構成については後述する。全体研磨モジュール300は、研磨対象物であるウェハWfよりも大きな寸法の研磨パッドを用いてウェハWfを研磨するためのモジュールである。全体研磨モジュール300は、任意の公知の全体研磨モジュールを使用することができるので、本明細書では詳細な説明を行わない。
洗浄モジュール400は、研磨後のウェハWfを洗浄するためのモジュールである。洗浄モジュール400は、任意のタイミングでウェハWfを洗浄することができる。例えば、後述する局所研磨および全体研磨のそれぞれの研磨が終了した後に洗浄を行うことができ、また、局所研磨および全体研磨の両方が終了した後に洗浄を行うこともできる。洗浄モジュール400は、任意の公知の洗浄モジュールを使用することができる。
乾燥モジュール500は、洗浄したウェハWfを乾燥させるためのモジュールである。乾燥モジュール500は、任意の公知の乾燥モジュールを使用することができる。搬送機構700は、研磨装置100内でウェハWfを搬送するための機構であり、局所研磨モジュール200、全体研磨モジュール300、洗浄モジュール400、および乾燥モジュール500の間でウェハWfの受け渡しを行う。
制御装置600は、研磨装置100の各々のモジュールの動作を制御する。制御装置600は、一般的な汎用コンピュータおよび専用コンピュータ等から構成することができ、記憶装置、入出力装置、メモリ、CPUなどのハードウェアを備える。なお、制御装置600は、記憶装置に記憶されたプログラムにしたがってモジュールの動作を制御する。制御装置600を実現するプログラムも本発明の範囲に含まれる。また、搬送機構700は、研磨装置100の内外へウェハWfを出し入れも行う。搬送機構700として任意の公知の搬送機構700を使用することができる。
[局所研磨モジュール]
図2は、局所研磨モジュール200の一例の概略構成を示す図である。図2に示される局所研磨モジュール200においては、処理対象物であるウェハWfよりも小径の研磨パッド220が使用される。
図2に示すように、局所研磨モジュール200は、ウェハWfが設置されるテーブル210と、ウェハWfの処理面に処理を行うための研磨パッド220が取り付けられたヘッド221と、ヘッド221を保持するアーム222と、処理液を供給するための処理液供給系統240と、研磨パッド220のコンディショニング(目立て)を行うためのコンディショニング部260とを備える。局所研磨モジュール200の全体の動作は、制御装置600により制御される。
研磨パッド220は、例えば発泡ポリウレタン系のハードパッド、スウェード系のソフトパッド、又は、スポンジなどで形成される。図2に示すように、研磨パッド220の径は、ウェハWfよりも小さな寸法である。ここで、研磨パッド220の直径Φは処理対象である膜厚・形状のバラつき領域と同等もしくはそれより小さいことが望ましい。好ましくは50mm以下、より好ましくはΦ10〜30mmであることが望ましい。ウェハWfの局所研磨すべき領域もしくは除去量が十分に小さく、ウェハWfの研磨速度が小さくとも生産性の低下が許容範囲となる場合は、Φ10mm以下とすることも可能である。
テーブル210は、ウェハWfを吸着する機構を有し、ウェハWfを保持する。図2に示される実施の形態においては、テーブル210は、駆動機構211によって回転軸A周りに回転できるようになっている。テーブル210は、駆動機構211によって、ウェハWfに角度回転運動、又は、スクロール運動をさせるようになっていてもよく、テーブル210の任意の位置に回転後停止させてもよい。本運動と後述のアーム222の揺動運動とを組み合わせることにより、研磨パッド220はウェハWf上の任意の位置に移動可能となる。研磨パッド220は、ヘッド221のウェハWfに対向する面に取り付けられる。ヘッド221は、図示していない駆動機構によって回転軸B周りに回転できるようになっている。
また、ヘッド221は、図示していない駆動機構、たとえばエアシリンダやボールネジのようなアクチュエータによって研磨パッド220をウェハWfの処理面に押圧できるようになっている。
アーム222は、ヘッド221を矢印Cに示すようにウェハWfの半径もしくは直径の範囲内で移動可能である。また、アーム222は、研磨パッド220がコンディショニング部260に対向する位置までヘッド221を揺動できるようになっている。
なお、本実施の形態では、ウェハWfに対して、ヘッド221及び研磨パッド220はがそれぞれ1つの例を示しているが、ヘッドおよび研磨パッドの数は複数であってもよい。ヘッド221は、そのヘッド内に複数の研磨パッドを有してもよく、その場合、研磨パッドは大きさが異なるものとしてもよい。また、局所研磨モジュール200は、異なる大きさの研磨パッドを有する複数のヘッドを有してもよい。これらのヘッドないし研磨パッドをウェハWfの研磨すべき面積によって使い分けることで、より効率的なウェハWf表面の処理が可能となる。また、図示しないが、局所研磨モジュール200が研磨パッドを複数有する場合、アームが最適なヘッドを自動で選択できるようにしてもよい。
局所研磨モジュール200は、検出ヘッド230を備える。検出ヘッド230には、ウェハWfの被研磨面の状態を検出するための検出器が取り付けられる。検出器は、一例としてWet-ITM(In-line Thickness Monitor)とすることができる。Wet−ITMは、検出ヘッド230がウェハ上に非接触状態にて存在し、ウェハ全面を移動することで、ウェハWf上に形成された膜の膜厚分布(又は膜厚に関連する情報の分布)を検出(測定)することができる。
検出ヘッド230はアーム231に保持されており、アーム231を回動させることにより、検出ヘッド230がウェハWfの中心を通過するような軌跡を移動しながら、ウェハWf上の膜厚分布を検出する。
なお、検出器としてWet−ITM以外にも任意の方式の検出器を用いることができる。例えば、利用可能な検出方式としては、公知の渦電流式や光学式のような非接触式の検出方式を採用することができ、また、接触式の検出方式を採用してもよい。
また、ウェハWfに形成されたノッチ、オリエンテーションフラット、及び、レーザーマーカーの少なくとも1つを基準位置として検知するための、ウェハWfとは非接触に配置される検知部232を局所研磨モジュール200の中または外に設け、また、テーブル210を所定位置より角度回転可能なように、回転角度検知機構を駆動機構211に搭載してもよい。
検知部232は、テーブル210と一緒には回転しないように配置される。検知部232により、ウェハWfのノッチ、オリエンテーションフラット、及び、レーザーマーカーの少なくとも1つの位置を検知することで、検出ヘッド230で検出する膜厚等のデータを半径方向の位置のみでなく、周方向の位置とも関連付けることができる。すなわち、このような駆動機構211及びウェハWfの位置に関する指標に基づきウェハWfをテーブル210の所定位置に配置させることで、上記基準位置に対するウェハWf上の膜厚又は膜厚に関連する信号の分布を得ることが可能となる。
また、本実施の形態では、検出ヘッド230は、アーム222とは独立に搭載されているが、検出ヘッド230をアーム222に取り付け、アーム222の動作を利用して膜厚又は膜厚や凹凸高さ情報に関連する信号を取得するように構成してもよい。また、本検出ヘッド230で取得した膜厚または膜厚や凹凸高さに関連する信号を元に各被研磨領域の研磨終点を判定してもよい。
コンディショニング部260は、研磨パッド220の表面をコンディショニングするための部材である。コンディショニング部260は、ドレステーブル261と、ドレステーブル261に設置されたドレッサ262とを備える。ドレステーブル261は、図示しない駆動機構によって回転軸D周りに回転できるようになっている。
処理液供給系統240は、ウェハWfの被研磨面に純水(DIW)を供給するための純水ノズル241を備える。純水ノズル241は、純水配管242を介して純水供給源243に接続される。純水配管242には、純水配管242を開閉することができる開閉弁244が設けられる。制御装置600は、開閉弁244の開閉を制御することにより、任意のタイミングでウェハWfの被研磨面に純水を供給することができる。
処理液供給系統240は、ウェハWfの被研磨面に薬液(Chemi)を供給するための薬液ノズル245を備える。薬液ノズル245は、薬液配管246を介して薬液供給源247に接続される。薬液配管246には、薬液配管246を開閉することができる開閉弁248が設けられる。制御装置600は、開閉弁248の開閉を制御することにより、任意のタイミングでウェハWfの被研磨面に薬液を供給することができる。
局所研磨モジュール200は、アーム222、ヘッド221、及び、研磨パッド220を介して、ウェハWfの被研磨面に、純水、薬液、又はスラリ(Slurry)等の研磨液を選択的に供給できるようになっている。すなわち、純水配管242における純水供給源243と開閉弁244との間からは分岐純水配管242aが分岐している。また、薬液配管246における薬液供給源247と開閉弁248との間からは分岐薬液配管246aが分岐している。分岐純水配管242a、分岐薬液配管246a、及び、研磨液供給源249に接続された研磨液配管250は、液供給配管254に合流する。
分岐純水配管242aには、分岐純水配管242aを開閉することができる開閉弁251が設けられる。分岐薬液配管246aには、分岐薬液配管246aを開閉することができる開閉弁252が設けられる。研磨液配管250には、研磨液配管250を開閉することができる開閉弁253が設けられる。なお、研磨液は、純水および薬液と同様に、ヘッド221の外部からウェハWf上に供給できるように構成してもよい。
液供給配管254の第1端部は、分岐純水配管242a、分岐薬液配管246a、及び、研磨液配管250の3系統の配管に接続される。液供給配管254は、アーム222の内部、ヘッド221の中央、及び、研磨パッド220の中央を通って延伸する。液供給配管254の第2端部は、ウェハWfの被研磨面に向けて開口する。制御装置600は、開閉弁251、開閉弁252、及び、開閉弁253の開閉を制御することにより、任意のタイミングで、ウェハWfの被研磨面に純水、薬液、スラリ等の研磨液のいずれか1つ又はこれらの任意の組み合わせの混合液を供給することができる。
以上、局所研磨モジュール200を備えた研磨装置100の構成について説明した。続いて、局所研磨モジュール200を制御する本実施の形態の研磨制御システムについて説明する。
[局所研磨制御システム]
図3は、局所研磨モジュール200を制御する局所研磨制御システム1の構成を示す図である。局所研磨制御システム1は、図1で説明した制御装置600の一部として構成することができる。局所研磨制御システム1は、局所研磨の研磨レシピを生成する構成として、膜厚分布推定部10と、局所研磨部位設定部11と、研磨ヘッド選択部12と、研磨レシピ生成部13とを有している。
膜厚分布推定部10は、局所研磨の対象のウェハの膜厚分布を推定する機能を有している。膜厚分布推定部10は、前述した検出ヘッド230および検知部232から、ウェハの膜厚の測定結果のデータを受信し、受信した測定結果に基づいてウェハの膜厚分布を推定する。
また、局所研磨制御システム1は、通信部18によって、上流のエッチング工程において用いたエッチングパターンのデータを受信する。膜厚分布推定部10は、エッチングパターンのデータも用いて膜厚分布を推定する。ウェハWfの表面の凹凸は、下層の配線パターンの影響を受けるので、エッチングパターンのデータを用いることで、測定されていない部分の膜厚を精度良く補完することができる。このように膜厚分布推定部10がウェハの膜厚分布を推定するので、検出ヘッド230および検知部232は精細な測定を行う必要はなく、膜厚測定に要する時間を短縮できる。なお、本実施の形態では、上流のエッチング工程において用いたエッチングパターンのデータをも用いて膜厚分布を推定する例を説明しているが、エッチングパターンのデータを用いることは必須ではなく、膜厚分布推定部10は、ウェハの膜厚の測定結果のデータのみから膜厚分布を推定する構成としてもよい。
図4は、膜厚分布推定部10によって推定した膜厚分布を示すコンター図である。図4では、膜厚の分布を等高線によって表しており、高さが10,15,20の等高線によって膜厚分布を示している。図4に示す例では、高さ10の等高線で囲まれた領域r1と、高さ15の等高線で囲まれた領域r2と、高さ20の等高線で囲まれた2つの領域r3,r4とを有している。なお、図4では、コンター図を3種類の等高線によって表したが、何段階に分割するかは適宜設定することができる。分割数が決まれば、膜厚分布推定部10は、(最大高さ−最小低さ)/分割数によって、どの高さの等高線を描くかを決定することができる。
なお、膜厚分布推定部10にて推定された膜厚分布は、あくまでも推定値である。後述する研磨レシピを求めるモデルは、膜厚分布が推定値であることを前提として研磨レシピを生成するためのレシピ生成モデルである。また、推定された膜厚分布から求めた研磨レシピを用いて実際に局所研磨を行った結果に基づいて、レシピ生成モデルを学習することにより、膜厚分布の推定値から精度の高い研磨レシピを求めることができるようになる。
局所研磨部位設定部11は、膜厚分布推定部10にて推定された膜厚分布に基づいて局所研磨部位を設定する機能を有する。局所研磨部位設定部11は、局所研磨をスループット優先で研磨するか精度優先で研磨するかによって局所研磨部位の設定の仕方が異なる。なお、局所研磨をスループット優先で行うか、精度優先で行うかは、ユーザが優先設定入力部19から入力することによってあらかじめ設定しておく。
図5(a)は、精度優先で局所研磨を行うときの局所研磨部位の例を示している。精度優先で局所研磨を行う際には、図5(a)に示すように、等高線によって形成された各領域r1〜r4を局所研磨部位とし、図5(b)に示すように、全ての部位の局所研磨を行うのに4ステップを要する。図6(a)は、スループット優先で局所研磨を行うときの局所研磨部位の例を示している。スループット優先で局所研磨を行う際には、図6(a)に示すように、高さ20の等高線で形成された近接する領域r3と領域r4をグループ化し、一つの局所研磨部位とする。この場合、図6(b)に示すように全ての局所研磨部の研磨を行うのに3ステップで足りる。
研磨ヘッド選択部12は、局所研磨部位の大きさに基づいて研磨ヘッドを選択する。図5(b)は、図5(a)に示すように局所研磨部位が設定された場合に、各ステップにおいて用いる研磨ヘッドおよびその動きを示す図である。ステップ1〜ステップ3においては、各ステップでの局所研磨部位r3,r4,r2をちょうど覆う大きさの研磨ヘッドを選択する。
ステップ4においては、局所研磨部位r1を覆う研磨ヘッドはないので、局所研磨を効率的に行える大きさの研磨ヘッドを選択する。具体的には、局所研磨部位r1をカバーする矩形のスキャンエリア(縦長H×横長W)を設定し、このスキャンエリアを研磨ヘッドでスキャン(走査)することで、領域r1の局所研磨を行う。
図6(b)は、図6(a)に示すように局所研磨部位が設定された場合に、各ステップにおいて用いる研磨ヘッドおよびその動きを示す図である。この例では、領域r3,r4がグループ化されて一つの局所研磨部位とされているので、ステップ1では、領域r3及び領域r4の両方を同時に覆う大きさの研磨ヘッドを選択する。ステップ2,3は、図5(b)で示したステップ3,4と同じである。
このように、精度優先の場合には、小さい研磨ヘッドを用いてウェハWf表面の凹凸に合わせてきめ細かく局所研磨を行うことができる。この場合、局所研磨を行う際に、膜厚に合わせて研磨ヘッドを取り替える必要があるので、精度は高まるもののスループットは落ちることになる。逆に、スループット優先の場合には、近接している同じ高さの局所研磨部位をひとまとめに研磨することで、研磨時間の短縮を図ることができる。
研磨レシピ生成部13は、局所研磨部位を研磨する研磨レシピを求める機能を有する。まず、研磨レシピ生成部13は、研磨ヘッドで局所研磨部位をカバーする範囲を求める。図5(b)を参照して説明すると、ステップ1〜ステップ3においては、研磨ヘッドが局所研磨部位をすっぽりと覆っているので、このような場合には、研磨時の研磨ヘッドの位置を求めればよい。ステップ4においては、局所研磨部位の方が研磨ヘッドより大きいので、局所研磨部位をカバーする矩形のスキャンエリアの縦長Hと横長Wを求める。そして、このスキャンエリアを短時間でくまなくスキャンする研磨ヘッドの軌跡を求める。
次に、研磨レシピ生成部13は、局所研磨を行う際のその他の条件を求める。具体的には、研磨制御システムは、研磨レシピ生成部13は、レシピ生成モデルを用いて、局所研磨部位の属性に応じた研磨レシピを求める。本実施の形態では、レシピ生成モデルとして、ニューラルネットワークモデルを用いる。
図7は、モデル記憶部20に記憶されたレシピ生成モデルの例を示す図である。レシピ生成モデルは、入力ノードとして局所研磨部位の属性等を有し、出力ノードとして研磨を行う条件、すなわち研磨レシピを有している。入力ノードとしては、局所研磨部位の平均膜厚、スキャンエリアの縦長及び横長と、ヘッド種類のノードを有している。出力ノードとしては、スキャン速度と、スキャン回数と、研磨パッドの押圧力、研磨時間のノードを有している。なお、図5(b)のステップ1〜ステップ3のように研磨ヘッドをスキャンする必要がない場合には、スキャンエリアの縦長、横長の属性の入力ノードおよびスキャン速度やスキャン回数等の出力ノードはないものとして扱う。
図7に示すレシピ生成モデルは、一例であって、研磨レシピを求めるためのモデルの入力ノード、及び出力ノードは、図7にて例示したものに限定されない。例えば、出力ノードとして、研磨ヘッドの回転数やスラリの供給速度のノードなどを有してもよい。また、入力ノードと出力ノードとの間の中間ノードは、一層ではなく複数の層を有してもよい。
研磨レシピ生成部13は、局所研磨部位設定部11にて設定された局所研磨部位の平均膜厚、スキャンエリアの縦長及び横長の属性を入力ノードに適用すると共に、研磨ヘッド選択部12にて選択された研磨ヘッドを適用し、出力ノードの値を求める。これにより、研磨レシピ生成部13は、研磨レシピ、すなわち、局所研磨を行うときの各種の条件を求めることができる。
なお、本実施の形態では、研磨レシピを求めるためのレシピ生成モデルとしてニューラルネットワークモデルを例として説明したが、研磨レシピを求めるためのモデルは、ニューラルネットワークモデルに限らず、決定木モデルやベイジアンネットワークモデルを用いることもできる。
図3に戻って説明を続ける。局所研磨制御システム1は、研磨レシピ生成部13にて生成された研磨レシピを検証するシミュレーション部14を備えている。シミュレーション部14は、研磨レシピにしたがってウェハの局所研磨を行ったとした場合の膜厚分布をシミュレーションする。
シミュレーション部14は、モデル記憶部20に記憶されたシミュレーションモデルを読み出し、シミュレーションモデルに局所研磨の条件を適用することにより、局所研磨後の膜厚分布およびスループットを算出する。その結果、局所研磨後のウェハの膜厚分布およびスループットが所定の仕様を満たす場合には、シミュレーション部14は、生成された研磨レシピでOKと判定する。シミュレーションした結果、膜厚分布またはスループットが所定の仕様を満たさない場合には、シミュレーション部14は、研磨レシピはNGと判定する。
研磨レシピ送信部15は、シミュレーション部14での検証でOKと判定された研磨レシピのデータを局所研磨モジュール200に送信する機能を有する。局所研磨モジュール200は、局所研磨制御システム1から送信された研磨レシピを研磨レシピ受信部271にて受信すると、受信した研磨レシピにしたがって、各種駆動部270を駆動して、局所研磨を行う。
各種駆動部270とは、図2を用いて説明した局所研磨装置100を駆動させる駆動部であり、例えば、テーブル210の駆動機構211、アーム222の駆動機構、研磨パッド220を回転させる回転駆動機構、研磨パッド220をウェハに押圧するアクチュエータ、処理液供給系統240の開閉弁244,248,251〜253等である。
局所研磨モジュール200は、研磨レシピにしたがって、ウェハの局所研磨を行った後、膜厚の測定を行い、測定された膜厚のデータを実研磨データ送信部272から局所研磨制御システム1に送信する。局所研磨制御システム1は、局所研磨モジュール200から送信された膜厚データを受信すると、受信した膜厚データを教師信号として、ニューラルネットワークモデルの学習を行う。これにより、実研磨データに基づいて、レシピ生成モデルの精度を高めていくことができる。
また、局所研磨制御システム1は、出力部17を有している。出力部17は、例えば、ディスプレイ等の表示手段によって構成される。局所研磨制御システム1は、例えば、シミュレーション部14によるシミュレーション結果を出力部17から出力する。これにより、シミュレーション結果がNGの場合に、ウェハのどの部分の研磨が足りないのか、あるいは、所定の仕様の範囲まで、あとどの程度の研磨が必要なのか等を把握できる。これにより、研磨レシピを修正したり、研磨レシピを求めるニューラルネットワークモデルを調整することができる。
図8は、局所研磨制御システム1によって局所研磨を制御する動作を示す図である。局所研磨制御システム1は、局所研磨を行う際に、精度を優先するかスループットを優先するかの優先設定の入力を受け付ける(S10)。
局所研磨制御システム1は、局所研磨を行うウェハのエッチングパターンのデータを通信部を介して受信する(S11)。局所研磨制御システム1は、局所研磨対象のウェハの膜厚を測定し(S12)、膜厚の測定結果とエッチングパターンに基づいて膜厚分布を推定し、コンター図を生成する(S13)。続いて、局所研磨制御システム1は、推定された膜厚分布に基づいて局所研磨部位を設定する(S14)。局所研磨部位設定部11は、あらかじめ入力された優先設定が、精度かスループットかに基づいて、局所研磨部位を設定する。
続いて、局所研磨制御システム1は、局所研磨部位の大きさに基づいて、それぞれの局所研磨部位を研磨する研磨ヘッドを選択する(S15)。次に、局所研磨制御システム1は、モデル記憶部20からレシピ生成のためのレシピ生成モデルを読み出し、レシピ生成モデルに対して局所研磨部位の属性および研磨ヘッドの種類を適用することによって局所研磨部位を研磨する研磨レシピを生成する(S16)。
次に、局所研磨制御システム1は、生成した研磨レシピを用いて局所研磨部位を研磨したとした場合の膜厚をシミュレーションする(S17)。このシミュレーションの結果、スループット、研磨後の膜厚が面均一度の基準を満たすか否かを判定する(S18)。この結果、基準を満たすと判定されたときは(S18でYES)、研磨レシピを局所研磨モジュール200に送信し、ウェハの実研磨を行う(S20)。
シミュレーションの結果、スループット、面均一度の基準を満たさない場合には(S18でNO)、研磨レシピを手動生成し(S19)、生成した研磨レシピによって実研磨を行う(S20)。
なお、スループット及び面均一度の基準を満たすか否かの判定(S18)において、スループットの基準は、局所研磨部位ごとに判定してもよいし、すべての局所研磨部位を研磨する研磨時間の合計に基づいて、判定を行ってもよい。
以上、第1の実施の形態の局所研磨制御システム1の構成および動作について説明した。第1の実施の形態の局所研磨制御システム1は、膜厚分布推定部10にて推定した膜厚に基づいて研磨レシピを生成するので、ウェハの膜厚を精密に測定しなくても、研磨レシピを生成することができ、短時間でウェハの局所研磨を行うことができる。
第1の実施の形態の局所研磨制御システム1は、優先度の設定に基づいて局所研磨部位を設定することにより、精度またはスループットを優先した局所研磨を行うことができる。
(第2の実施の形態)
図9は、第2の実施の形態の局所研磨制御システム2の構成を示す図である。図1を参照して説明したように、研磨装置100は、局所研磨モジュール200のほかに全体研磨モジュール300を有しているが、第2の実施の形態の局所研磨制御システム2は、全体研磨モジュール300にて研磨を行うときの研磨条件(これを「全体研磨条件」という)も用いて、局所研磨レシピを求める。
第2の実施の形態の局所研磨制御システム2は、通信部18にて、全体研磨条件のデータを受信する。全体研磨としては種々の条件があるが、本実施の形態では、全体研磨の研磨時間と研磨時の押圧力のデータを受信する。
図10は、第2の実施の形態において用いるレシピ生成モデルの例を示す図である。レシピ生成モデルは、第1の実施の形態と同様のレシピ生成モデルである。レシピ生成モデルは、入力ノードとして、第1の実施の形態で説明したレシピ生成モデルの入力ノードに加え、全体研磨時間及び全体研磨押圧力のノードを有している。第2の実施の形態の局所研磨制御システム2は、局所研磨部位の属性および局所研磨に用いる研磨ヘッドのデータを入力ノードに適用すると共に、通信部18にて受信した全体研磨の研磨時間及び押圧力のデータを入力ノードに適用して、局所研磨の研磨レシピを生成する。
第2の実施の形態の局所研磨制御システム2のその他の構成は、第1の実施の形態の局所研磨制御システム1の構成と同じである。第2の実施の形態の局所研磨制御システム2の動作は、エッチングパターンデータを入力するステップS11(図8)において、エッチングパターンと共に全体研磨条件のデータを入力する点を除いては、第1の実施の形態の局所研磨制御システム1の動作と同じである。
第2の実施の形態の局所研磨制御システム2は、全体研磨における段差解消性も考慮して、全体研磨と局所研磨とを総合した適切な局所研磨レシピを生成することができる。なお、第2の実施の形態の局所研磨制御システム2は、全体研磨と局所研磨のいずれを先に行う場合であっても適用することができる。
(第3の実施の形態)
図11は、第3の実施の形態の局所研磨制御システム3の構成を示す図である。第3の実施の形態の局所研磨制御システム3は、研磨レシピ生成部13が1つのレシピ生成モデルのみに基づいて研磨レシピを生成するのではなく、異なる種類のモデルで生成した研磨レシピ、および過去に用いた研磨レシピの中から最良の研磨レシピを選択する構成を有する。
図12は、第3の実施の形態の局所研磨制御システム3によって研磨レシピを生成する動作を示すフローチャートである。図12のフローチャートは、図8に示すフローチャートのステップS16,S17の処理に相当する。図12も参照しつつ、研磨レシピの生成について説明する。
局所研磨制御システム3のモデル記憶部20には、レシピ生成モデルとして、ニューラルネットワークモデルと決定木モデルを有している。研磨レシピ生成部13は、局所研磨部位の属性等をニューラルネットワークのレシピ生成モデルの入力ノードに適用して研磨レシピ(これを「研磨レシピA」という)を求める(S30)と共に、局所研磨部位の属性等を決定木モデルに適用して研磨レシピ(これを「研磨レシピB」という)を求める(S31)。
第3の実施の形態の局所研磨制御システム3は、過去に用いた研磨レシピの実績データを記憶した実績データ記憶部21を有している。図13は、実績データ記憶部21に記憶された研磨レシピの実績データの例を示す図である。実績データは、過去に研磨した局所研磨部位の属性と、その局所研磨部位に用いた研磨レシピと、研磨後の成績のデータを有している。局所研磨部位の属性としては、局所研磨部位の膜厚、スキャンエリアの縦長及び横長のデータがある。図13で詳細を示していないが、研磨レシピに含まれる条件には、例えば、研磨の押圧力、研磨ヘッドの回転数、スキャニング速度、研磨時間等がある。成績は、研磨後の膜厚分布の面均一性の程度や研磨に要した時間等を所定の計算式でスコアに変換したデータである。ここで説明した実績データは一例にすぎず、上記した以外のデータを実績データとして有してもよい。
また、研磨レシピ生成部13は、実績データの中から成績の良い研磨レシピを選ぶ(S32)。具体的には、実績データを局所研磨部位の属性を用いてクラスタリングし、処理対象の局所研磨部位の属性に近いクラスタに含まれる実績データの中から、成績の良いトップ5の研磨レシピ(これを「研磨レシピC1〜C5」という)を選ぶ。
研磨レシピ生成部13は、上記のようにして生成あるいは選んだ研磨レシピA,B,C1〜C5について、処理対象の局所研磨部位を研磨したとした場合の膜厚分布をシミュレーションする(S33)。そして、最も成績の良かった研磨レシピを選択する(S34)。
このように異なるモデルで生成した研磨レシピおよび過去の研磨レシピの中から最も成績の良い研磨レシピを選択することで、ある手法では仕様範囲を満たすことができない研磨レシピしかできない場合でも、異なる手法を用いた研磨レシピも候補に入るので、仕様範囲を満たす研磨レシピを生成できる可能性が高まる。
なお、本実施の形態では、異なる種類のレシピ生成モデルを用いて生成した研磨レシピと、過去に用いた研磨レシピの中から最良のレシピを選択する例について説明したが、異なる種類のレシピ生成モデルを用いて生成した研磨レシピまたは過去の研磨レシピのいずれかから研磨レシピを選択してもよい。
(第4の実施の形態)
図14は、第4の実施の形態の局所研磨制御システム4の構成を示す図である。第4の実施の形態の局所研磨制御システム4の基本的な構成は、上記した第1の実施の形態の局所研磨制御システム1と同じである。ただし、第4の実施の形態の局所研磨制御システム4は、インターネット等のネットワーク800を通じて、多数の研磨装置100と接続され、いわゆるIoT(Internet of Things)の構成をとっている。
第4の実施の形態の局所研磨制御システム4は、ネットワーク800を介して接続された研磨装置100から処理対象のウェハWfの膜厚データ等を受信し、そのウェハWfにあった局所研磨レシピを生成して配信する。また、局所研磨制御システム4は、多数の研磨装置100による局所研磨の結果のデータに基づいて、研磨レシピを求めるためのレシピ生成モデルの学習を行う。
研磨レシピの提供とレシピ生成モデルの学習の流れについて説明する。ネットワーク800に接続された研磨装置100は、処理対象のウェハの膜厚データとエッチングパターンのデータを、局所研磨制御システム4に送信する(ステップ(i))。局所研磨制御システム4は、膜厚データとエッチングデータを受信すると、第1の実施の形態の局所研磨制御システム1と同様に、研磨レシピを生成し(ステップ(ii))、生成した研磨レシピを研磨装置100に送信する(ステップ(iii))。研磨装置100は、局所研磨制御システム4から受信した研磨レシピを用いて、ウェハの研磨を行い(ステップ(iv))、研磨後のウェハの膜厚のデータ及び研磨に要した時間のデータを研磨結果データとして局所研磨制御システム4に送信する(ステップ(v))。局所研磨制御システム4は、研磨レシピに対する研磨結果データを受信すると、このデータを用いて、レシピ生成モデルの学習を行う(ステップ(vi))。
図15は、研磨結果データを用いて、レシピ生成モデルの学習を行う手法の一例を示す図である。図15においては、研磨レシピを求めるためのレシピ生成モデル、研磨レシピを用いて研磨結果をシミュレーションするシミュレーションモデルを簡略化して記載している。
図15(a)は、学習前のレシピ生成モデル(f)を用いて、処理対象のウェハの属性A(実際には、図7に示すように複数のノードがある)から研磨レシピXを生成する様子、および、研磨レシピXにしたがって研磨したときのシミュレーション結果をシミュレーションモデル(g)を用いて求める様子を示す。図15(a)では、シミュレーション結果として、スループットの予測値C、面均一性の予測値Dを得る。ここで、この予測値C,Dは、スループット及び面均一性の合格基準を満たす値であり、研磨レシピXを実研磨に用いて良いとの結果(図8のステップS18でYES)が得られたものとする。
図15(b)は、実研磨によって得られた研磨結果データによって、シミュレーションモデルの学習を行う例を示す。実研磨の結果、スループットが予測値Cとは異なる研磨結果C´、面均一性が予測値Dとは異なる研磨結果D´が得られたときに、研磨レシピXによってこれらの結果C´、D´が得られるようにシミュレーションモデル(g)を学習してシミュレーションモデル(g´)を得る。これにより、研磨レシピから研磨結果を予測するシミュレーションモデルの精度が高くなったと考えられる。
次に、図15(c)に示すように、学習されたシミュレーションモデル(g´)を用いて、合格基準値C,Dを得ることができる研磨レシピX´を求め、続いて、研磨レシピX´によって研磨レシピX´が得られるようにレシピ生成モデル(f)を学習して、レシピ生成モデル(f´)を得る。これにより、研磨レシピを生成するためのレシピ生成モデルの学習が行われる。
なお、図15を用いて説明した学習は、レシピ生成モデルの学習の一例であり、他の方法によって学習を行ってもよい。例えば、図15(c)で示した過程において、図15(d)に示すように合格基準値C,Dに代えて、スループットと面均一性の理想値を用いて、レシピ生成モデル(f)の学習を行ってレシピ生成モデル(f´´)を得てもよい。
ネットワークによって接続された多数の研磨装置100で行った研磨結果のデータを用いて、レシピ生成モデルの学習を行うことにより、研磨対象部位の属性等に応じて、研磨対象部位を局所研磨する研磨レシピを精度良く求めることができるようになる。
(第5の実施の形態)
上記した実施の形態では、基板処理の例として、ウェハの局所研磨を行うシステムについて説明したが、本実施の形態では、基板制御として、ウェハWf上の異物をスクラブして除去するスクラブ装置を制御するスクラブ制御システムについて説明する。最初に、スクラブ装置の構成について説明する。
[スクラブ装置の構成]
図16は、スクラブ装置900の構成を示す側面図である。図16に示すように、スクラブ装置900は、ウェハWfを水平に保持し、その軸心を中心として回転させる中空状の基板回転機構910と、この基板回転機構910に保持されたウェハWfの上面をスクラブ(擦り洗い)してウェハWの上面から異物や傷を除去するスクラバー(処理ヘッド)920と、ウェハWの下面を流体圧により非接触で支持する静圧支持機構930とを備えている。基板回転機構910、スクラバー920、および静圧支持機構930は、隔壁940によって囲まれている。隔壁940の内部空間は、処理室941を構成している。ここではスクラブ処理を中心に説明しているが、この処理室941内において、洗浄、乾燥を行うこともでき、図16に示すスクラブ装置900は、洗浄装置、乾燥装置を兼ねることができる。
静圧支持機構930は、基板回転機構910の内側空間内に配置されている。静圧支持機構930は、ステージ昇降機構932により支持された支持ステージ931を備える。また、静圧支持機構930は、ステージ回転機構933を備えている。
スクラバー920は、基板回転機構910に保持されているウェハWfの上方に配置されている。スクラバー920は、ウェハWfの表面処理をするためのスポンジ、不織布、発泡ポリウレタンなどの軟質材料または研磨テープなどからなるスクラブ部材921を備えている。スクラブ部材921を用いた表面処理は、ウェハWfの表面を僅かに削り取ることにより、ウェハWfの表面から異物を除去し、および/またはウェハWfの表面を構成する材料の少なくとも一部を除去する処理である。スクラブ部材921を用いたウェハWfの表面処理を、スクラブ(擦り洗い)処理という。
スクラバー920はスクラバーシャフト922を介して揺動アーム923の一端に連結されており、揺動アーム923の他端は揺動軸924に固定されている。揺動軸924は軸回転機構925に連結されている。この軸回転機構925により揺動軸924が駆動されると、スクラバー920が処理位置とウェハWfの半径方向外側にある退避位置との間を移動するようになっている。
揺動軸924には、スクラバー920を上下方向に移動させるスクラバー昇降機構926がさらに連結されている。このスクラバー昇降機構926は、揺動軸924およびスクラバーシャフト922を介してスクラバー920を昇降させる。スクラバー920は、スクラバー昇降機構926によりウェハWfの上面に接触するまで下降される。スクラバー昇降機構926としては、エアシリンダ、またはサーボモータとボールねじとの組み合わせなどが使用される。
隔壁940の上部には、クリーンエア取入口943が形成されており、隔壁940の下部には排気ダクト942が形成されている。排気機構950は隔壁940の上面に設置されている。この排気機構950は、ファン951と、このファン951から送られた空気中のパーティクルや粉塵を除去するフィルター952とを備えている。排気機構950は、清浄な空気をクリーンエア取入口943を通じて処理室941に送り込み、処理室941内の気体を排気ダクト942から排出させる。
基板回転機構910は、全体として円筒形状を有しており、その中央部には空間が形成されている。基板回転機構910は、ウェハWfの周縁部を把持する複数のチャック911と、これらチャック911を介してウェハWfを回転させる中空モータ912とを備えている。チャック911の下方には、チャック911を上昇させるリフト機構915が設けられている。中空モータ912は、静止部材913と回転基台914との間において、アンギュラコンタクト玉軸受によって回転自在に支持されている。
[スクラブ制御システム]
図17は、スクラブ制御システムの構成を示す図である。スクラブ制御システム5は、スクラブのスクラブレシピを生成する構成として、パーティクル分布推定部30と、スクラブ部位設定部31と、スクラブ部材選択部32と、スクラブレシピ生成部33とを有している。
パーティクル分布推定部30は、スクラブの対象のウェハのパーティクル分布を推定する機能を有している。パーティクル分布推定部30は、ウェハ上のパーティクルを検知する検出部960から、ウェハのパーティクルの検出結果のデータを受信し、受信した検出結果に基づいてウェハ上のパーティクル分布を推定する。このようにパーティクル分布推定部30がウェハ上のパーティクルの分布を推定するので、検出部960は精細な検出を行う必要はなく、パーティクル検出に要する時間を短縮できる。
スクラブ部位設定部31は、パーティクル分布推定部30にて推定されたパーティクル分布に基づいてスクラブ部位を設定する機能を有する。スクラブ部位設定部31は、スループット優先でスクラブするか精度優先でスクラブするかによってスクラブ部位の設定の仕方が異なる。なお、スクラブをスループット優先で行うか、精度優先で行うかは、ユーザが優先設定入力部39から入力することによってあらかじめ設定しておく。
スクラブ部材選択部32は、スクラブ部位の大きさに基づいてスクラブ部材を選択する。精度優先の場合には、小さいスクラブ部材を用いてウェハWf表面にあるパーティクルの分布に合わせてきめ細かくスクラブを行うことができ、パーティクルのない部分が必要以上に擦られることを防止する。逆に、スループット優先の場合には、近接しているスクラブ部位をひとまとめにスクラブすることで、スクラブ時間の短縮を図ることができる。
スクラブレシピ生成部33は、スクラブ部位をスクラブするスクラブレシピを求める機能を有する。まず、スクラブレシピ生成部33は、スクラブ部材でスクラブ部位をカバーする範囲を求める。次に、スクラブレシピ生成部33は、スクラブを行う際のその他の条件を求める。具体的には、スクラブレシピ生成部33は、レシピ生成モデルを用いて、スクラブ部位の属性に応じたスクラブレシピを求める。本実施の形態では、レシピ生成モデルとして、ニューラルネットワークモデルを用いる。
図18は、モデル記憶部40に記憶されたレシピ生成モデルの例を示す図である。レシピ生成モデルは、入力ノードとしてスクラブ部位の属性等を有し、出力ノードとしてスクラブを行う条件、すなわちスクラブレシピを有している。入力ノードとしては、スクラブ部位にあるパーティクルの密度、スクラブエリアの縦長及び横長と、スクラブ部材のノードを有している。出力ノードとしては、スクラブ部材のスキャン速度およびスキャン回数と、スクラブ部材の押圧力、スクラブ時間のノードを有している。
図18に示すレシピ生成モデルは、一例であって、スクラブレシピを求めるためのモデルの入力ノード、及び出力ノードは、図18にて例示したものに限定されない。また、入力ノードと出力ノードとの間の中間ノードは、一層ではなく複数の層を有してもよい。
スクラブレシピ生成部33は、スクラブ部位設定部31にて設定されたスクラブ部位にあるパーティクルの密度、スクラブ部位の縦長及び横長の属性を入力ノードに適用すると共に、スクラブ部材選択部32にて選択されたスクラブ部材を適用し、出力ノードの値を求める。これにより、スクラブレシピ生成部33は、スクラブレシピ、すなわち、スクラブを行うときの各種の条件を求めることができる。
なお、本実施の形態では、スクラブレシピを求めるためのレシピ生成モデルとしてニューラルネットワークモデルを例として説明したが、スクラブレシピを求めるためのモデルは、ニューラルネットワークモデルに限らず、決定木モデルやベイジアンネットワークモデルを用いることもできる。
スクラブ制御システム5は、スクラブレシピ生成部33にて生成されたスクラブレシピを検証するシミュレーション部34を備えている。シミュレーション部34は、スクラブレシピにしたがってウェハのスクラブを行ったとした場合のパーティクル分布をシミュレーションする。
シミュレーション部34は、モデル記憶部40に記憶されたシミュレーションモデルを読み出し、シミュレーションモデルにスクラブの条件を適用することにより、スクラブ後のパーティクル分布およびスループットを算出する。その結果、スクラブ後のウェハのパーティクル分布およびスループットが所定の仕様を満たす場合には、シミュレーション部34は、生成されたスクラブレシピでOKと判定する。シミュレーションした結果、パーティクル分布またはスループットが所定の仕様を満たさない場合には、シミュレーション部34は、スクラブレシピはNGと判定する。
スクラブレシピ送信部35は、シミュレーション部34での検証でOKと判定されたスクラブレシピのデータをスクラブ装置900に送信する機能を有する。スクラブ装置900は、スクラブ制御システム5から送信されたスクラブレシピをスクラブレシピ受信部962にて受信すると、受信したスクラブレシピにしたがって、各種駆動部961を駆動して、スクラブを行う。
各種駆動部961とは、図16を用いて説明したスクラブ装置900を駆動させる駆動部であり、例えば、基板回転機構910、スクラバー昇降機構926、ステージ回転機構933、静圧支持機構930等である。
スクラブ装置900は、スクラブレシピにしたがって、ウェハのスクラブを行った後、パーティクル分布の測定を行い、測定されたパーティクル分布のデータをスクラブデータ送信部963からスクラブ制御システム5に送信する。スクラブ制御システム5は、スクラブ装置900から送信されたパーティクル分布データを受信すると、受信したパーティクル分布データを教師信号として、レシピ生成のためのレシピ生成モデルの学習を行う。これにより、実スクラブデータに基づいて、スクラブレシピ生成モデルの精度を高めていくことができる。
また、スクラブ制御システム5は、出力部37を有している。出力部37は、例えば、ディスプレイ等の表示手段によって構成される。スクラブ制御システム5は、例えば、シミュレーション部34によるシミュレーション結果を出力部37から出力する。これにより、シミュレーション結果がNGの場合に、ウェハのどの部分のスクラブが足りないのか、あるいは、所定の仕様の範囲まで、あとどの程度のスクラブが必要なのか等を把握できる。これにより、スクラブレシピを修正したり、スクラブレシピを求めるレシピ生成モデルを調整することができる。
図19は、スクラブ制御システム5によってスクラブを制御する動作を示す図である。スクラブ制御システム5は、スクラブを行う際に、精度を優先するかスループットを優先するかの優先設定の入力を受け付ける(S40)。
スクラブ制御システム5は、スクラブ対象のウェハのパーティクルを検知し(S41)、検知結果に基づいてパーティクル分布を推定する(S42)。続いて、スクラブ制御システム5は、推定されたパーティクル分布に基づいてスクラブ部位を設定する(S42)。スクラブ部位設定部31は、あらかじめ入力された優先設定が、精度かスループットかに基づいて、スクラブ部位を設定する。
続いて、スクラブ制御システム5は、スクラブ部位の大きさに基づいて、それぞれのスクラブ部位をスクラブするスクラブ部材を選択する(S44)。次に、スクラブ制御システム5は、モデル記憶部40からレシピ生成のためのレシピ生成モデルを読み出し、レシピ生成モデルに対してスクラブ部位の属性およびスクラブ部材の種類を適用することによってスクラブ部位をスクラブするスクラブレシピを生成する(S45)。
次に、スクラブ制御システム5は、生成したスクラブレシピを用いてスクラブ部位をスクラブした後のパーティクル分布をシミュレーションする(S46)。このシミュレーションの結果、スループット、スクラブ後のパーティクル分布が面均一度の基準を満たすか否かを判定する(S47)。この結果、基準を満たすと判定されたときは(S47でYES)、スクラブレシピをスクラブ装置900に送信し、ウェハの実スクラブを行う(S49)。
シミュレーションの結果、スループット、面均一度の基準を満たさない場合には(S47でNO)、スクラブレシピを手動生成し(S48)、生成したスクラブレシピによって実スクラブを行う(S49)。
なお、スループット及び面均一度の基準を満たすか否かの判定(S47)において、スループットの基準は、スクラブ部位ごとに判定してもよいし、すべてのスクラブ部位をスクラブするスクラブ時間の合計に基づいて、判定を行ってもよい。
以上、第5の実施の形態のスクラブ制御システム5の構成および動作について説明した。第5の実施の形態のスクラブ制御システム5は、パーティクル分布推定部30にて推定したパーティクル分布に基づいてスクラブレシピを生成するので、ウェハのパーティクルの一つ一つを精密に検出しなくても、スクラブレシピを生成することができ、短時間でウェハのスクラブを行うことができる。
第5の実施の形態のスクラブ制御システム5は、優先度の設定に基づいてスクラブ部位を設定することにより、精度またはスループットを優先したスクラブを行うことができる。
スクラブ制御システム5は、モデル記憶部40に、レシピ生成モデルとしてニューラルネットワークモデルのみを記憶するのではなく、決定木モデルやベイジアンネットワークモデルなどの複数種類のモデルを記憶して、複数種類のモデルを用いて生成した複数のスクラブレシピの中から、実際のスクラブに用いる一つのスクラブレシピを選択することとしてもよい。すなわち、生成した複数種類のスクラブレシピを用いてスクラブを行ったとしたときのスクラブ結果をシミュレーション部にてシミュレーションし、成績の一番良いスクラブレシピを選択する。
また、スクラブ制御システム5は、第3の実施の形態において説明した局所研磨制御システムと同様に、過去に用いたスクラブレシピの実績データを記憶した実績データ記憶部を有してもよい。スクラブ制御システム5は、処理対象のウェハのパーティクル分布に近いパーティクル分布を持ったウェハに対して適用したスクラブレシピの中から、実際のスクラブに用いる一つのスクラブレシピを選択することとしてもよい。具体的には、実績データをスクラブ部位の属性を用いてクラスタリングし、処理対象のスクラブ部位の属性に近いクラスタに含まれる実績データの中から、成績の良いトップ5のスクラブレシピを選ぶ。そして、選ばれた複数種類のスクラブレシピを用いてスクラブを行ったとしたときのスクラブ結果をシミュレーション部にてシミュレーションし、成績の一番良いスクラブレシピを選択する。
また、スクラブ制御システムは、第4の実施の形態において説明した局所研磨制御システムと同様に、インターネット等のネットワークを通じて、多数のスクラブ装置と接続し、いわゆるIoTの構成をとってもよい。スクラブ制御システムは、複数のスクラブ装置から送信されるスクラブに関するデータを受信する受信部を備え、ネットワークを介して接続されたスクラブ装置から処理対象のウェハのパーティクル分布データ等を受信し、そのウェハにあったスクラブレシピを生成して配信する。また、スクラブ制御システムは、多数のスクラブ装置で行ったスクラブ結果のデータに基づいて、スクラブレシピを求めるためのレシピ生成モデルの学習を行う。
以上、本発明の基板処理制御システムについて、実施の形態を挙げて詳細に説明したが、本発明は上記した実施の形態に限定されるものではない。上記した実施の形態では、研磨レシピを生成するためのモデルとしてニューラルネットワークモデルを中心に説明したが、モデルはニューラルネットワークモデルに限定されるものではなく、決定木モデルや、ベイジアンネットワークモデル等のモデルを用いることができる。
本発明は、半導体基板の基板処理を制御する技術として有用である。
1〜4 局所研磨制御システム
5 スクラブ制御システム
10 膜厚分布推定部
11 局所研磨部位設定部
12 研磨ヘッド選択部
13 研磨レシピ生成部
14 シミュレーション部
15 研磨レシピ送信部
16 学習部
17 出力部
18 通信部
19 優先設定入力部
20 モデル記憶部
30 パーティクル分布推定部
31 スクラブ部位設定部
32 スクラブ部材選択部
33 スクラブレシピ生成部
34 シミュレーション部
35 シミュレーションレシピ送信部
36 学習部
37 出力部
38 通信部
39 優先設定入力部
40 モデル記憶部
100 研磨装置
200 局所研磨モジュール
300 全体研磨モジュール
400 洗浄モジュール
500 乾燥モジュール
600 制御装置
700 搬送機構
800 ネットワーク
900 スクラブ装置

Claims (30)

  1. 基板を局所的に研磨する研磨装置を制御するシステムであって、
    前記基板の膜厚を測定し、その測定結果に基づいて前記基板の膜厚分布を推定する膜厚分布推定部と、
    前記膜厚分布に基づいて、前記基板の局所研磨部位を設定する局所研磨部位設定部と、
    前記局所研磨部位の大きさに基づいて研磨ヘッドを選択する研磨ヘッド選択部と、
    前記局所研磨部位の平均膜厚を含む前記局所研磨部位の属性を入力ノード、研磨処理のレシピを出力ノードとして、入力ノードと出力ノードとの関係を規定したレシピ生成モデルを記憶したモデル記憶部と、
    前記局所研磨部位設定部にて設定された局所研磨部位の属性を前記レシピ生成モデルの入力ノードに適用して、前記局所研磨部位を研磨する研磨レシピを求める研磨レシピ生成部と、
    局所的に研磨を行う研磨装置に、前記研磨レシピのデータを送信する研磨レシピ送信部と、
    を備える基板処理制御システム。
  2. 前記レシピ生成モデルの入力ノードは、前記局所研磨部位の外形を含む請求項1に記載の基板処理制御システム。
  3. 前記局所研磨部位設定部は、基板処理の精度を優先するか、基板処理のスループットを優先するかによって局所研磨部位の設定基準を変更する請求項1または2に記載の基板処理制御システム。
  4. 前記膜厚分布推定部は、研磨対象の基板のエッチングパターンにも基づいて前記膜厚分布を推定する請求項1乃至3のいずれかに記載の基板処理制御システム。
  5. 全体研磨を行った基板に対して行う局所研磨を制御する基板処理制御システムであって、
    前記レシピ生成モデルは、入力ノードとして、前記全体研磨の条件を有する請求項1乃至4のいずれかに記載の基板処理制御システム。
  6. 前記研磨レシピにしたがって局所研磨を行ったときの基板の膜厚分布およびスループットをシミュレーションし、そのシミュレーション結果に基づいて前記研磨レシピを採用するか否かを判定するシミュレーション部を備える請求項1乃至5のいずれかに記載の基板処理制御システム。
  7. 前記モデル記憶部は、種類の異なる複数のレシピ生成モデルを記憶しており、
    前記研磨レシピ生成部は、異なるレシピ生成モデルを用いて複数の研磨レシピを求め、
    前記シミュレーション部は、異なるレシピ生成モデルを用いて求めた複数の研磨レシピのシミュレーション結果に基づいて、一の研磨レシピを決定する請求項6に記載の基板処理制御システム。
  8. 前記シミュレーション部にて複数の局所研磨部位についてシミュレーションした結果に基づいて、前記レシピ生成モデルの学習を行う学習部を備える請求項7に記載の基板処理制御システム。
  9. 前記研磨レシピにしたがって実際に局所研磨を行った結果に基づいて前記レシピ生成モデルの学習を行う学習部を備える請求項7に記載の基板処理制御システム。
  10. 過去に生成した研磨レシピとその研磨レシピを用いて研磨を行った基板の膜厚分布のデータとを記憶した実績データ記憶部を有し、
    前記膜厚分布推定部にて推定された基板の膜厚分布に近似する所定数の研磨レシピを前記実績データ記憶部から読み出し、
    前記シミュレーション部は、複数の研磨レシピのシミュレーション結果に基づいて、一の研磨レシピを決定する請求項6に記載の基板処理制御システム。
  11. 前記シミュレーション部によるシミュレーション結果を出力する出力部を備える請求項6乃至10のいずれかに記載の基板処理制御システム。
  12. 前記シミュレーション部は、シミュレーションモデルを備える請求項6乃至11のいずれかに記載の基板処理制御システム。
  13. 前記シミュレーションモデルは、前記研磨レシピにしたがって実際に局所研磨を行った結果に基づいて学習する請求項12に記載の基板処理制御システム。
  14. ネットワークによって接続された複数の研磨装置から送信される局所研磨に関するデータを受信するデータ受信部を備える請求項1乃至13のいずれかに記載の基板処理制御システム。
  15. 基板上にある異物を除去するスクラブ処理を制御するシステムであって、
    前記基板上のパーティクルを検出し、その検出結果に基づいてパーティクル分布を推定するパーティクル分布推定部と、
    前記パーティクル分布に基づいて、前記基板のスクラブ部位を設定するスクラブ部位設定部と、
    前記スクラブ部位の大きさに基づいてスクラブ部材を選択するスクラブ部材選択部と、
    パーティクルの密度を含む前記スクラブ部位の属性を入力ノード、スクラブ処理のレシピを出力ノードとして、入力ノードと出力ノードとの関係を規定したレシピ生成モデルを記憶したモデル記憶部と、
    前記スクラブ部位設定部にて設定された前記スクラブ部位の属性を前記レシピ生成モデルの入力ノードに適用して、前記スクラブ部位をスクラブ処理するスクラブレシピを求めるスクラブレシピ生成部と、
    スクラブを行う基板処理装置に、前記スクラブレシピのデータを送信するスクラブレシピ送信部と、
    を備える基板処理制御システム。
  16. 前記レシピ生成モデルの入力ノードは、前記スクラブ部位の外形を含む請求項15に記載の基板処理制御システム。
  17. 前記スクラブ部位設定部は、基板処理の精度を優先するか、基板処理のスループットを優先するかによってスクラブ部位の設定基準を変更する請求項15または16に記載の基板処理制御システム。
  18. 前記スクラブレシピにしたがってスクラブを行ったときの基板のパーティクル分布とスループットをシミュレーションし、そのシミュレーション結果に基づいて前記スクラブレシピを採用するか否かを判定するシミュレーション部を備える請求項15乃至17のいずれかに記載の基板処理制御システム。
  19. 前記モデル記憶部は、種類の異なる複数のレシピ生成モデルを記憶しており、
    前記スクラブレシピ生成部は、異なるレシピ生成モデルを用いて複数のスクラブレシピを求め、
    前記シミュレーション部は、異なるレシピ生成モデルを用いて求めた複数のスクラブレシピのシミュレーション結果に基づいて、一のスクラブレシピを決定する請求項18に記載の基板処理制御システム。
  20. 前記シミュレーション部にて複数のスクラブ部位についてシミュレーションした結果に基づいて、前記レシピ生成モデルの学習を行う学習部を備える請求項19に記載の基板処理制御システム。
  21. 前記スクラブレシピにしたがって実際にスクラブを行った結果に基づいて前記レシピ生成モデルの学習を行う学習部を備える請求項19に記載の基板処理制御システム。
  22. 過去に生成したスクラブレシピとそのスクラブレシピを用いてスクラブを行った基板のパーティクル分布のデータとを記憶した実績データ記憶部を有し、
    前記パーティクル分布推定部にて推定されたパーティクル分布に近似する所定数のスクラブレシピを前記実績データ記憶部から読み出し、
    前記シミュレーション部は、複数のスクラブレシピのシミュレーション結果に基づいて、一のスクラブレシピを決定する請求項18に記載の基板処理制御システム。
  23. 前記シミュレーション部によるシミュレーション結果を出力する出力部を備える請求項18乃至22のいずれかに記載の基板処理制御システム。
  24. 前記シミュレーション部は、シミュレーションモデルを備える請求項18乃至23のいずれかに記載の基板処理制御システム。
  25. 前記シミュレーションモデルは、前記スクラブレシピにしたがって実際にスクラブを行った結果に基づいて学習する請求項24に記載の基板処理制御システム。
  26. ネットワークによって接続された複数の基板処理装置から送信されるスクラブに関するデータを受信するデータ受信部を備える請求項15乃至25のいずれかに記載の基板処理制御システム。
  27. 基板を局所的に研磨する研磨装置を制御装置によって制御する方法であって、
    前記制御装置が、前記基板の膜厚を測定し、その測定結果に基づいて前記基板の膜厚分布を推定するステップと、
    前記制御装置が、推定された膜厚分布に基づいて、前記基板の局所研磨部位を設定するステップと、
    前記制御装置が、前記局所研磨部位の大きさに基づいて研磨ヘッドを選択するステップと、
    前記制御装置が、記憶部から、前記局所研磨部位の平均膜厚を含む前記局所研磨部位の属性を入力ノード、研磨処理のレシピを出力ノードとして、入力ノードと出力ノードとの関係を規定したモデルを読み出すステップと、
    前記制御装置が、局所研磨部位の属性を前記モデルの入力ノードに適用して、前記局所研磨部位を研磨する研磨レシピを求めるステップと、
    前記制御装置が、局所的に研磨を行う研磨装置に、前記研磨レシピのデータを送信するステップと、
    を備える基板処理制御方法。
  28. 基板上にある異物を除去するスクラブ処理を制御装置によって制御する方法であって、
    前記制御装置が、前記基板上のパーティクルを検出し、その検出結果に基づいてパーティクル分布を推定するステップと、
    前記制御装置が、前記パーティクル分布に基づいて、前記基板のスクラブ部位を設定するステップと、
    前記制御装置が、前記スクラブ部位の大きさに基づいてスクラブ部材を選択するステップと、
    前記制御装置が、記憶部から、パーティクルの密度を含む前記スクラブ部位の属性を入力ノード、スクラブ処理のレシピを出力ノードとして、入力ノードと出力ノードとの関係を規定したレシピ生成モデルを読み出すステップと、
    前記制御装置が、前記スクラブ部位の属性を前記レシピ生成モデルの入力ノードに適用して、前記スクラブ部位をスクラブ処理するスクラブレシピを求めるステップと、
    前記制御装置が、スクラブを行う基板処理装置に、前記スクラブレシピのデータを送信するステップと、
    を備える基板処理制御方法。
  29. 基板を局所的に研磨する研磨装置を制御するためのプログラムであって、コンピュータに、
    前記基板の膜厚を測定し、その測定結果に基づいて前記基板の膜厚分布を推定するステップと、
    推定された膜厚分布に基づいて、前記基板の局所研磨部位を設定するステップと、
    前記局所研磨部位の大きさに基づいて研磨ヘッドを選択するステップと、
    記憶部から、前記局所研磨部位の平均膜厚を含む前記局所研磨部位の属性を入力ノード、研磨処理のレシピを出力ノードとして、入力ノードと出力ノードとの関係を規定したモデルを読み出すステップと、
    局所研磨部位の属性を前記モデルの入力ノードに適用して、前記局所研磨部位を研磨する研磨レシピを求めるステップと、
    局所的に研磨を行う研磨装置に、前記研磨レシピのデータを送信するステップと、
    を実行させるプログラム。
  30. 基板上にある異物を除去するスクラブ処理を制御するプログラムであって、コンピュータに、
    前記基板上のパーティクルを検出し、その検出結果に基づいてパーティクル分布を推定するステップと、
    前記パーティクル分布に基づいて、前記基板のスクラブ部位を設定するステップと、
    前記スクラブ部位の大きさに基づいてスクラブ部材を選択するステップと、
    記憶部から、パーティクルの密度を含む前記スクラブ部位の属性を入力ノード、スクラブ処理のレシピを出力ノードとして、入力ノードと出力ノードとの関係を規定したレシピ生成モデルを読み出すステップと、
    記スクラブ部位の属性を前記レシピ生成モデルの入力ノードに適用して、前記スクラブ部位をスクラブ処理するスクラブレシピを求めるステップと、
    スクラブを行う基板処理装置に、前記スクラブレシピのデータを送信するステップと、
    を実行させるプログラム。
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