JP2020021863A - 基板処理方法および基板処理装置 - Google Patents

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【課題】ウェーハなどの基板のスクラブ処理中において、該基板の位置を一定に維持することができる基板処理方法を提供する。【解決手段】基板処理方法は、基板Wを回転させ、処理ヘッド50でスクラブ部材61を基板Wの第1の面1に押し付けて該第1の面1を処理する一方で、基板支持面91上に流体を供給して該流体で基板Wの第2の面2を支持し、第1の面1の処理中に、距離センサ30により基準点と第2の面2との距離を測定し、距離の測定値に基づいて、スクラブ部材61を基板Wの第1の面1に押し付けるスクラブ荷重、および流体の流量のうちの少なくとも一方を調節することで、第1の面1の処理中に、基板支持面91と第2の面2との距離を一定に維持する。【選択図】図1

Description

本発明は、ウェーハなどの基板にスクラブ部材を摺接させて、該基板の表面を処理する基板処理方法および基板処理装置に関する。
近年、メモリー回路、ロジック回路、イメージセンサ(例えばCMOSセンサー)などのデバイスは、より高集積化されつつある。これらのデバイスを形成する工程においては、微粒子や塵埃などの異物がデバイスに付着することがある。デバイスに付着した異物は、配線間の短絡や回路の不具合を引き起こしてしまう。したがって、デバイスの信頼性を向上させるために、デバイスが形成されたウェーハを洗浄して、ウェーハ上の異物を除去することが必要とされる。
ウェーハの表面にフォトレジストが塗布されたウェーハの裏面(非デバイス面)にも、上述したような微粒子や粉塵などの異物が付着することがある。このような異物がウェーハの裏面に付着すると、ウェーハにフォトレジストを塗布した後に行う露光工程において、ウェーハが露光装置のステージ基準面から離間したりウェーハ表面がステージ基準面に対して傾き、結果として、パターニングのずれや焦点距離のずれが生じることとなる。このような問題を防止するために、ウェーハの裏面に付着した異物を除去することが必要とされる。
最近では、光学式露光技術の他に、ナノインプリント技術を使ったパターニング装置が開発されている。このナノインプリント技術は、パターニング用の押型をウェーハに塗布された樹脂材料に押し付けることで配線パターンを転写する技術である。ナノインプリント技術では、押型とウェーハ間、およびウェーハとウェーハ間での汚れの転写を避けるために、ウェーハの表面に存在する異物を除去することが必要となる。そこで、ウェーハを下から高圧の流体で支持しつつ、スクラブ部材を高荷重でウェーハに摺接させることで、ウェーハの表面をわずかに削り取る装置が提案されている。
特開2013−172019号公報
しかしながら、スクラブ部材がウェーハを押し付ける荷重、および/またはウェーハを支持する流体の圧力は、ウェーハのスクラブ処理中に変動することがある。結果として、ウェーハの位置が上下に変動し、ウェーハの安定した処理が行われない。特に、ウェーハが流体の供給面に接触すると、ウェーハがダメージを受けてしまう。
そこで、本発明は、ウェーハなどの基板のスクラブ処理中において、該基板の位置を一定に維持することができる基板処理方法および基板処理装置を提供する。
一態様では、基板を回転させ、処理ヘッドでスクラブ部材を前記基板の第1の面に押し付けて該第1の面を処理する一方で、基板支持面上に流体を供給して該流体で前記基板の第2の面を支持し、前記第1の面の処理中に、距離センサにより基準点と前記第2の面との距離を測定し、前記距離の測定値に基づいて、前記スクラブ部材を前記基板の第1の面に押し付けるスクラブ荷重、および前記流体の流量のうちの少なくとも一方を調節することで、前記第1の面の処理中に、前記基板支持面と前記第2の面との距離を一定に維持する基板処理方法が提供される。
一態様では、前記距離の測定値に基づいて前記スクラブ荷重および前記流体の流量のうちの少なくとも一方を調節する前記工程は、前記距離の測定値が減少したときに前記スクラブ荷重を減少させ、前記距離の測定値が増加したときに前記スクラブ荷重を増加させることで、前記第1の面の処理中に、前記基板支持面と前記第2の面との距離を一定に維持する工程である。
一態様では、前記距離の測定値に基づいて前記スクラブ荷重および前記流体の流量のうちの少なくとも一方を調節する前記工程は、前記距離の測定値が減少したときに前記流体の流量を増加させ、前記距離の測定値が増加したときに前記流体の流量を減少させることで、前記第1の面の処理中に、前記基板支持面と前記第2の面との距離を一定に維持する工程である。
一態様では、前記距離センサは、少なくとも3つの距離センサであり、前記基板処理方法は、前記距離の測定値から前記基板の傾き角度を算出し、前記処理ヘッドが前記基板と平行になるまで前記処理ヘッドを傾動させる工程をさらに含む。
一態様では、基板を保持し、該基板を回転させる基板保持部と、スクラブ部材を前記基板の第1の面に押し付けて該第1の面を処理する処理ヘッドと、前記基板の第2の面を流体で支持する基板支持面を有する静圧支持ステージと、前記スクラブ部材を前記基板の第1の面に押し付けるスクラブ荷重を発生させるスクラブ荷重発生装置と、前記処理ヘッドを向いて前記静圧支持ステージに取り付けられた距離センサと、前記静圧支持ステージに連結され、前記基板支持面上に前記流体を供給するための流体供給ラインと、前記流体供給ラインに取り付けられた流量制御弁と、前記距離センサから送られた距離の測定値に基づいて、前記スクラブ荷重発生装置および前記流量制御弁のうちの少なくとも一方を制御することで、前記基板支持面と前記第2の面との距離を一定に維持するためのプログラムを格納した記憶装置、および前記プログラムを実行するための処理装置を有する動作制御部を備えた基板処理装置が提供される。
一態様では、前記プログラムは、前記距離センサから送られた距離の測定値が減少したときに前記スクラブ荷重発生装置に指令を発して前記スクラブ荷重を減少させるステップと、前記距離の測定値が増加したときに前記スクラブ荷重発生装置に指令を発して前記スクラブ荷重を増加させるステップを前記動作制御部に実行させる。
一態様では、前記プログラムは、前記距離センサから送られた距離の測定値が減少したときに前記流量制御弁の開度を増加させるステップと、前記距離の測定値が増加したときに前記流量制御弁の開度を減少させるステップを前記動作制御部に実行させる。
一態様では、前記基板処理装置は、前記処理ヘッドを傾動させる処理ヘッド傾動装置をさらに備え、前記距離センサは、少なくとも3つの距離センサであり、前記プログラムは、前記少なくとも3つの距離センサから送られた距離の測定値から前記基板の傾きを算出するステップと、前記処理ヘッド傾動装置に指令を発して前記処理ヘッドが前記基板と平行になるまで前記処理ヘッドを傾動させるステップを前記動作制御部にさらに実行させる。
本発明によれば、距離の測定値、すなわち基板の位置の変化に応じて、スクラブ荷重および/または流体の流量が変化する。結果として、基板の表面処理中に基板の位置は一定に保たれ、安定した基板の表面処理が達成される。
基板処理装置の一実施形態を示す模式図である。 基板支持面の上面図である。 距離センサの配置の一実施形態を示す平面図である。 距離センサの配置の一実施形態を示す平面図である。 基板処理装置の他の実施形態を示す模式図である。 3つの距離センサおよび静圧支持ステージを上から見た平面図である。 距離センサの配置の一実施形態を示す平面図である。 処理ヘッドの詳細な構造を示す断面図である。 処理ヘッドを下から見た図である。 テープカートリッジを示す模式図である。 基板処理システムの一実施形態を示す模式図である。 動作制御部の構成を示す模式図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、基板処理装置の一実施形態を示す模式図である。基板処理装置は、基板の一例であるウェーハWを保持し、その軸心CLを中心として回転させる基板保持部10と、この基板保持部10に保持されたウェーハWの第1の面1を処理してウェーハWの第1の面1から異物や傷を除去する処理ヘッド50と、ウェーハWの第2の面2を流体で支持する静圧支持ステージ90とを備えている。ウェーハWの第1の面1は、ウェーハWの一方側の面であり、ウェーハWの第2の面2は、ウェーハWの反対側の面である。処理ヘッド50は、基板保持部10に保持されているウェーハWの上側に配置されており、静圧支持ステージ90は基板保持部10に保持されているウェーハWの下側に配置されている。
本実施形態では、ウェーハWの第1の面1は、デバイスが形成されていない、またはデバイスが形成される予定がないウェーハWの裏面、すなわち非デバイス面である。反対側の面であるウェーハWの第2の面2は、デバイスが形成されている、またはデバイスが形成される予定である面、すなわちデバイス面である。一実施形態では、ウェーハWの第1の面1はデバイス面であり、ウェーハWの第2の面2は、非デバイス面であるウェーハWの裏面である。非デバイス面の例としては、シリコン面が挙げられる。デバイス面の例としては、フォトレジストが塗布された面が挙げられる。本実施形態では、ウェーハWは、その第1の面1が上向きの状態で、基板保持部10に水平に保持される。
基板保持部10は、ウェーハWの周縁部に接触可能な複数の保持ローラー11と、これら保持ローラー11をそれぞれの軸心を中心に回転させるローラー回転機構12とを備えている。図1では2つの保持ローラー11のみが描かれているが、本実施形態では、4つの保持ローラー11が設けられている。5つ以上の保持ローラー11を設けてもよい。
ローラー回転機構12は、4つの保持ローラー11を回転させるための少なくとも1つのモータ14、少なくとも1つのベルト15、および複数のプーリー16を備える。モータ14は、4つの保持ローラー11のうちの1つに連結され、モータ14に連結されない他の保持ローラー11は基台17に回転可能に支持されている。モータ14は基台17に固定されている。ローラー回転機構12は、4つの保持ローラー11を同じ方向に同じ速度で回転させるように構成されている。
ウェーハWの第1の面1の処理中、ウェーハWの周縁部は、保持ローラー11によって把持される。ウェーハWは水平に保持され、保持ローラー11の回転によってウェーハWはその軸心CLを中心に回転される。4つの保持ローラー11を同じ方向に同じ速度で回転させることが可能であれば、ローラー回転機構12の構成は特に限定されない。基板保持部10の構成も本実施形態に限定されない。一実施形態では、基板保持部10は、ウェーハWの周縁部を把持する複数のチャックと、これら複数のチャックをウェーハWの軸心CLを中心に回転させるモータを備えてもよい。
基板保持部10に保持されたウェーハWの上方には、ウェーハWの第1の面1にリンス液(例えば純水、またはアルカリ性の薬液)を供給するリンス液供給ノズル27が配置されている。このリンス液供給ノズル27は、図示しないリンス液供給源に接続されている。リンス液供給ノズル27は、ウェーハWの中心を向いて配置されている。リンス液は、リンス液供給ノズル27からウェーハWの中心に供給され、遠心力によりリンス液はウェーハWの第1の面1上を広がる。
処理ヘッド50は、ウェーハWの第1の面1を処理するためのスクラブ部材としての複数のスクラブテープ61を備えている。処理ヘッド50の下面は、これらスクラブテープ61から構成された処理面である。スクラブテープ61は、砥粒が表面に固定された研磨テープであってもよく、または砥粒が表面に固定されていない不織布からなるクリーニングテープであってもよい。
処理ヘッド50はヘッドシャフト51に連結されている。このヘッドシャフト51は、処理ヘッド50をその軸心HPを中心に回転させるヘッド回転機構58に連結されている。一実施形態では、ヘッド回転機構58は、モータ、ベルト、プーリーなどの構成要素を備える。処理ヘッド50はヘッドアーム41に支持されている。より具体的には、ヘッドシャフト51は回転可能にヘッドアーム41に支持されている。ヘッド回転機構58は、ヘッドアーム41内に配置されている。ヘッドアーム41は旋回軸42に接続されている。この旋回軸42は、ヘッドシャフト51と平行である。さらに、旋回軸42の下端は旋回モータ45に接続されている。旋回モータ45が旋回軸42を回転させると、ヘッドアーム41が旋回軸42を中心に旋回し、これにより処理ヘッド50は、ウェーハWの上方の処理位置と、ウェーハWの外側の退避位置との間を移動する。
ヘッドシャフト51は、処理ヘッド50を静圧支持ステージ90の基板支持面91に向かって移動させるエアシリンダ57に連結されている。エアシリンダ57は、作動気体供給ライン56に接続されている。この作動気体供給ライン56には、圧力レギュレータ55が取り付けられている。圧縮空気などの作動気体は、作動気体供給ライン56を通じてエアシリンダ57に供給される。エアシリンダ57内の作動気体の圧力は圧力レギュレータ55によって調節される。圧力レギュレータ55は、動作制御部100に電気的に接続されている。圧力レギュレータ55の動作は、動作制御部100によって制御される。
エアシリンダ57が処理ヘッド50を基板支持面91に向かって移動させると、処理ヘッド50はスクラブテープ61をウェーハWの第1の面1に押し付ける。スクラブテープ61をウェーハWの第1の面1に押し付けるスクラブ荷重は、エアシリンダ57内の作動気体の圧力によって調節することができる。すなわち、圧力レギュレータ55が作動気体の圧力を上昇させると、スクラブ荷重が増加し、圧力レギュレータ55が作動気体の圧力を低下させると、スクラブ荷重が減少する。本実施形態では、スクラブ荷重を発生させるスクラブ荷重発生装置54は、エアシリンダ57、作動気体供給ライン56、および圧力レギュレータ55から構成される。一実施形態では、スクラブ荷重発生装置54は、処理ヘッド50に連結されたボールねじ機構と、このボールねじ機構を駆動するサーボモータとの組み合わせであってもよい。
静圧支持ステージ90は、保持ローラー11に保持されたウェーハWの第2の面2に流体を接触させてウェーハWを流体で支持するように構成されている。静圧支持ステージ90は、保持ローラー11に保持されたウェーハWの第2の面2に近接した基板支持面91を有している。さらに、静圧支持ステージ90は、基板支持面91に形成された複数の流体出口94と、流体出口94に連通する流体供給路92を備えている。静圧支持ステージ90は、基板保持部10に保持されているウェーハWの下方に配置され、基板支持面91はウェーハWの第2の面2から僅かに離れている。
静圧支持ステージ90の流体供給路92は、流体供給ライン95に接続されている。流体供給ライン95は、図示しない流体供給源に接続されている。流体(例えば、純水などの液体)は、流体供給ライン95から静圧支持ステージ90に供給され、流体供給路92を通って流体出口94から流出する。流体は、基板支持面91とウェーハWの第2の面2との間の空間を満たし、ウェーハWは、基板支持面91上に存在する流体によって支持される。ウェーハWと静圧支持ステージ90とは非接触に保たれ、ウェーハWと静圧支持ステージ90との間のクリアランスは50μm〜500μmとされる。
流体供給ライン95には流量制御弁96が取り付けられている。流体供給ライン95を流れる流体の流量は、流量制御弁96によって調節される。流量制御弁96は、動作制御部100に電気的に接続されている。流量制御弁96の動作は、動作制御部100によって制御される。
静圧支持ステージ90は、流体を介してウェーハWの第2の面2を非接触に支持することができる。したがって、ウェーハWの第2の面2にデバイスが形成されている場合には、静圧支持ステージ90は、デバイスを破壊することなくウェーハWを支持することができる。静圧支持ステージ90に使用される流体としては、非圧縮性流体である純水などの液体、または空気や窒素などの圧縮性流体である気体を用いてもよい。純水が使用される場合、流体供給源は、例えば、基板処理装置が設置されている施設に設けられたユーティリティ設備としての純水供給源である。
基板処理装置は、処理ヘッド50を向いて静圧支持ステージ90に取り付けられた距離センサ30を備えている。この距離センサ30は、基板支持面91内に設置されている。本実施形態では、距離センサ30は、基板支持面91の中心に位置している。距離センサ30は、基準点からウェーハWの第2の面2までの距離を測定するように配置されている。基準点は、例えば、距離センサ30の前面であり、あるいは基板支持面91である。距離センサ30は、非接触型距離センサまたは非接触型変位センサである。距離センサ30の具体例としては、分光干渉変位計、三角測距式変位計、共焦点変位計、渦電流式変位計、超音波式変位計などが挙げられる。
図2は、基板支持面91の上面図である。図2に示すように、流体出口94は基板支持面91の全体に均一に分布している。距離センサ30は、基板支持面91の中心に位置している。本実施形態の基板支持面91は円形であるが、四角形または他の形状を有していてもよい。
図1に戻り、処理ヘッド50の下面(処理面)と静圧支持ステージ90の基板支持面91は、同心状に配置される。さらに、処理ヘッド50の下面と静圧支持ステージ90の基板支持面91は、ウェーハWに関して対称的に配置される。すなわち、処理ヘッド50の下面と静圧支持ステージ90の基板支持面91はウェーハWを挟むように配置されており、処理ヘッド50からウェーハWに加えられる荷重は、処理ヘッド50の真下から静圧支持ステージ90上の流体によって支持される。したがって、流体圧によりウェーハWを撓ませることを抑えつつ、処理ヘッド50は、大きなスクラブ荷重をウェーハWの第1の面1に加えることができる。
処理ヘッド50は、スクラブテープ61がウェーハWの中心上に位置するように配置されることが好ましい。処理ヘッド50の下面の直径は、ウェーハWの半径と同じか、ウェーハWの半径よりも大きいことが好ましい。本実施形態では、基板支持面91の直径は処理ヘッド50の下面の直径より小さいが、基板支持面91の直径は処理ヘッド50の下面の直径と同じでもよく、あるいは処理ヘッド50の下面の直径よりも大きくてもよい。処理ヘッド50の軸心HPは、基板保持部10の回転軸心(ウェーハWの軸心CLに一致する)から離れている。
ウェーハWは次のようにして処理される。ウェーハWは、第1の面1が上向きの状態で、基板保持部10の保持ローラー11により保持され、さらにウェーハWの軸心CLを中心に回転される。具体的には、基板保持部10は、ウェーハWの第1の面1が上向きの状態で複数の保持ローラー11をウェーハWの周縁部に接触させながら、複数の保持ローラー11をそれぞれの軸心を中心に回転させることで、ウェーハWを回転させる。
次いで、流体(例えば、純水などの液体)は、流体供給ライン95から基板支持面91上に供給される。より具体的には、流体は、流体供給ライン95および流体供給路92を通って流れて複数の流体出口94に到達し、さらに流体出口94から基板支持面91上に流出する。基板支持面91に供給される流体の流量は、流量制御弁96により調節される。静圧支持ステージ90の基板支持面91とウェーハWの第2の面2との間の空間は流体で満たされ、ウェーハWは、基板支持面91とウェーハWの第2の面2との間を流れる流体によって支持される。
次に、リンス液供給ノズル27からウェーハWの第1の面1にリンス液が供給される。リンス液は、遠心力によりウェーハWの第1の面1上を広がる。ヘッド回転機構58は、処理ヘッド50をその軸心HPを中心にウェーハWと同じ方向に回転させる。そして、エアシリンダ57は、回転する処理ヘッド50をウェーハWの第1の面1に向かって移動させる。処理ヘッド50は、リンス液がウェーハWの第1の面1上に存在した状態で、スクラブテープ61をウェーハWの第1の面1に押し付けて第1の面1の全体をスクラブする。
所定の処理時間が経過した後、エアシリンダ57は、処理ヘッド50を上昇させ、スクラブテープ61をウェーハWの第1の面1から離す。次に、流体の供給が停止され、さらにウェーハWの回転が停止される。その後、リンス液の供給が停止される。処理されたウェーハWは、図示しない搬送ロボットにより基板保持部10から取り出される。
距離センサ30は、動作制御部100に電気的に接続されており、ウェーハWのスクラブ中に距離センサ30は距離の測定値を動作制御部100に送信するように構成されている。動作制御部100は、スクラブ荷重発生装置54の圧力レギュレータ55に電気的に接続されている。動作制御部100は、距離の測定値に基づいてスクラブ荷重発生装置54に指令を発して、スクラブテープ61からウェーハWの第1の面1に加えられるスクラブ荷重をスクラブ荷重発生装置54に調節させる。
スクラブ荷重発生装置54は、処理ヘッド50のスクラブ荷重を調節することで、第1の面1の処理中に、基板支持面91とウェーハWの第2の面2との距離を一定に維持する。より具体的には、動作制御部100は、距離の測定値が減少したときにスクラブ荷重発生装置54に指令を発してスクラブ荷重を減少させる。さらに、動作制御部100は、距離の測定値が増加したときにスクラブ荷重発生装置54に指令を発してスクラブ荷重を増加させる。動作制御部100は、スクラブ荷重発生装置54の動作をこのように制御することで、ウェーハWの第1の面1の処理中に、基板支持面91とウェーハWの第2の面2との距離を一定に維持することができる。
動作制御部100は、プログラムが格納された記憶装置101と、プログラムを実行するための処理装置102を備えている。プログラムは、距離センサ30から送られた距離の測定値に基づいて、スクラブ荷重発生装置54を制御することで、基板支持面91とウェーハWの第2の面2との距離を一定に維持するためのプログラムである。処理装置102は、プログラムに従って演算を実行する。本実施形態のプログラムは、距離センサ30から送られた距離の測定値が減少したときにスクラブ荷重発生装置54に指令を発してスクラブ荷重を減少させるステップと、距離の測定値が増加したときにスクラブ荷重発生装置54に指令を発してスクラブ荷重を増加させるステップを動作制御部100に実行させることで、基板支持面91とウェーハWの第2の面2との距離を一定に維持する。ウェーハWの第1の面1の処理中、距離の測定値は距離センサ30から動作制御部100に送られ、記憶装置101に記憶される。
本実施形態によれば、基板支持面91とウェーハWの第2の面2との距離の変化をキャンセルするようにスクラブ荷重が変化するので、ウェーハWの処理中に基板支持面91とウェーハWの第2の面2との距離が一定に維持できる。結果として、ウェーハWの安定したスクラブ処理が達成できる。
本実施形態では、距離センサ30によって得られた距離の測定値に基づいて、スクラブ荷重が調節される。一実施形態では、距離センサ30によって得られた距離の測定値に基づいて、基板支持面91に供給される流体の流量を調節してもよい。すなわち、動作制御部100は、距離の測定値に基づいて流量制御弁96の開度を制御することで、基板支持面91上に供給される流体の流量を調節し、ウェーハWの第1の面1の処理中に、基板支持面91とウェーハWの第2の面2との距離を一定に維持する。より具体的には、動作制御部100は、距離の測定値が減少したときに流量制御弁96の開度を増加させ、基板支持面91上に供給される流体の流量を増加させる。さらに、動作制御部100は、距離の測定値が増加したときに流量制御弁96の開度を減少させ、基板支持面91上に供給される流体の流量を低下させる。動作制御部100は、流量制御弁96の動作をこのように制御することで、ウェーハWの第1の面1の処理中に、基板支持面91とウェーハWの第2の面2との距離を一定に維持することができる。
本実施形態のプログラムは、距離センサ30から送られた距離の測定値に基づいて、流量制御弁96を制御することで、基板支持面91とウェーハWの第2の面2との距離を一定に維持するためのプログラムである。すなわち、プログラムは、距離センサ30から送られた距離の測定値が減少したときに流量制御弁96の開度を増加させるステップと、距離の測定値が増加したときに流量制御弁96の開度を減少させるステップを動作制御部100に実行させることで、基板支持面91とウェーハWの第2の面2との距離を一定に維持する。
本実施形態によれば、基板支持面91とウェーハWの第2の面2との距離の変化をキャンセルするように流体の流量が変化するので、ウェーハWの処理中に基板支持面91とウェーハWの第2の面2との距離が一定に維持できる。結果として、ウェーハWの安定したスクラブ処理が達成できる。
一実施形態では、距離センサ30によって得られた距離の測定値に基づいて、スクラブ荷重および流体の流量の両方を調節してもよい。すなわち、動作制御部100は、距離の測定値が減少したときにスクラブ荷重発生装置54に指令を発してスクラブ荷重を減少させ、かつ流量制御弁96の開度を増加させる。さらに、動作制御部100は、距離の測定値が増加したときにスクラブ荷重発生装置54に指令を発してスクラブ荷重を増加させ、かつ流量制御弁96の開度を減少させる。この実施形態のプログラムは、このようなステップを動作制御部100に実行させるためのプログラムである。スクラブ荷重と流体の流量は同時に変化するので、ウェーハWの位置の変化を速やかに修正することができる。
ウェーハWと基板支持面91との距離は、スクラブ荷重によって変化する。したがって、流体の流量が一定である条件下では、動作制御部100は、距離の測定値から、ウェーハWの処理中のスクラブ荷重を推定することができる。さらに、動作制御部100は、ウェーハWが基板保持部10に正しく保持されているかどうかを距離の測定値から決定することができる。例えば、動作制御部100は、距離の測定値が予め設定された範囲から外れたときにアラーム信号を発してもよい。
図3および図4は、距離センサ30の配置の他の実施形態を示す平面図である。図3に示すように、距離センサ30は、基板支持面91内の中心以外の位置に配置されてもよい。また、図4に示すように、距離センサ30は、基板支持面91の外側に配置されてもよい。図4に示す実施形態では、距離センサ30は、静圧支持ステージ90の側面に固定されている。
図3および図4に示す実施形態では、距離センサ30は、処理ヘッド50のスクラブテープ61の真下に位置している。スクラブテープ61はウェーハWを基板支持面91に向かって押すので、スクラブテープ61が接触しているウェーハWの部位は、基板支持面91に向かってわずかに撓む。したがって、処理ヘッド50の回転中にスクラブテープ61が距離センサ30の上を通過するたびに、距離の測定値がわずかに小さくなる。動作制御部100は、距離の測定値の周期的な変化から、処理ヘッド50の回転速度を算出することができる。
図5は、基板処理装置の他の実施形態を示す模式図である。特に説明しない本実施形態の構成および動作は、上述した実施形態と同じであるので、その重複する説明を省略する。本実施形態では、3つの距離センサ30が静圧支持ステージ90の側面に固定されている。図6は、3つの距離センサ30および静圧支持ステージ90を上から見た平面図である。図6に示すように、3つの距離センサ30は、基板支持面91の外側に配置されている。一実施形態では、図7に示すように、3つの距離センサ30は、基板支持面91内に配置されてもよい。3つの距離センサ30の配置は、これら3つの距離センサ30が一直線上に並ばない限り、特に限定されない。4つ以上の距離センサ30を設けてもよい。
3つの距離センサ30は、動作制御部100に電気的に接続されており、距離センサ30は距離の測定値を動作制御部100に送信するように構成されている。動作制御部100は、3つの距離センサ30から送られた3つの距離の測定値のうちのいずれか1つに基づいてスクラブ荷重発生装置54および/または流量制御弁96を上述のように制御してもよいし、または3つの距離の測定値の平均を算出し、この平均に基づいてスクラブ荷重発生装置54および/または流量制御弁96を上述のように制御してもよい。
動作制御部100は、さらに、3つの距離の測定値からウェーハWの傾き角度を算出するように構成されている。ウェーハWの傾き角度は、予め設定された基準面に対する角度である。例えば、基準面は水平面であり、かつ処理ヘッド50の下面と平行な面である。
図5に示すように、基板処理装置は、ウェーハWの傾き角度に基づいて、処理ヘッド50を傾動させる処理ヘッド傾動装置87を備えている。処理ヘッド傾動装置87は、3つの傾動アクチュエータ80を備えている。これら傾動アクチュエータ80は、支持部材76および旋回モータ45を介して旋回軸42に連結されている。旋回モータ45は、支持部材76に固定されている。3つの傾動アクチュエータ80は支持部材76に傾動可能に連結されている。各傾動アクチュエータ80は、ボールねじ機構84とサーボモータ85との組み合わせから構成されている。
3つの傾動アクチュエータ80は、旋回軸42の周りに等間隔で配列されている。したがって、これら傾動アクチュエータ80は、旋回軸42および処理ヘッド50を全方向に傾けることができる。3つの傾動アクチュエータ80は動作制御部100に接続されており、これら傾動アクチュエータ80の動作は動作制御部100によって制御される。動作制御部100は、処理ヘッド50がウェーハWと平行になるまで、上記算出された傾き角度に基づいて3つの傾動アクチュエータ80を操作する。
本実施形態によれば、処理ヘッド50は、ウェーハWの処理中に、ウェーハWの第1の面1と平行な状態に保たれる。したがって、処理ヘッド50は、複数のスクラブテープ61を均等にウェーハWの第1の面1に対して押し付けて、第1の面1をスクラブすることができる。
処理ヘッド50がウェーハWに接触していないときに、ウェーハWの傾き角度を算出し、得られた傾き角度を、静圧支持ステージ90と処理ヘッド50との平行度、静圧支持ステージ90に対する基板保持部10の平行度、静圧支持ステージ90に対するヘッドシャフト51の垂直度の検査に用いることもできる。
一実施形態では、4つ以上の傾動アクチュエータ80を旋回軸42の周りに配列してもよい。さらに一実施形態では、処理ヘッド傾動装置87は、3つの傾動アクチュエータ80に代えて、2つの傾動アクチュエータ80と1つのボールジョイントを備えてもよい。ボールジョイントは、荷重を支持しつつ、支持対象物を全方向に傾けることが可能な装置である。
図8は、図1に示す基板処理装置および図5に示す基板処理装置に組み込まれている処理ヘッド50の詳細な構造を示す断面図であり、図9は、処理ヘッド50を下から見た図である。処理ヘッド50は、ハウジング53と、ハウジング53内に配置された複数(図5では3つ)のテープカートリッジ63と、これらテープカートリッジ63にそれぞれ連結された複数のテープ巻き取り軸64と、テープ巻き取り軸64に連結されたモータM1とを備えている。テープカートリッジ63は、ハウジング53の内部に着脱可能に設置されている。一実施形態では、処理ヘッド50は、4つ以上のテープカートリッジ63を備えてもよい。複数のテープ巻き取り軸64の一端は複数のテープカートリッジ63にそれぞれ連結され、複数のテープ巻き取り軸64の他端には複数のかさ歯車69がそれぞれ固定されている。これらのかさ歯車69は、モータM1に連結されたかさ歯車70と噛み合っている。
複数のテープカートリッジ63は、複数のスクラブテープ61をそれぞれ備えている。これらスクラブテープ61は、処理ヘッド50の軸心HPの周りに等間隔に配列されている。処理ヘッド50は、その軸心HPを中心に回転しながら複数のスクラブテープ61をウェーハWの第1の面1に接触させて、該第1の面1を処理する。
図10は、複数のテープカートリッジ63の1つを示す模式図である。図10に示すように、テープカートリッジ63は、スクラブテープ61と、このスクラブテープ61の裏側を支持するテープガイド72と、このテープガイド72を静圧支持ステージ90の基板支持面91に向かって付勢する付勢機構73と、スクラブテープ61を繰り出すテープ繰り出しリール74と、ウェーハWの処理に使用されたスクラブテープ61を巻き取るテープ巻き取りリール75とを備えている。図10に示す実施形態では、付勢機構73としてばねが使用されている。スクラブテープ61は、テープ繰り出しリール74から、テープガイド72を経由して、テープ巻き取りリール75に送られる。複数のテープガイド72は、処理ヘッド50の半径方向に延びており、かつ処理ヘッド50の軸心HP(図8参照)の周りに等間隔に配置されている。各スクラブテープ61のウェーハ接触面も、処理ヘッド50の半径方向に延びている。
テープ巻き取りリール75は、図8および図9に示すテープ巻き取り軸64の一端に連結されている。テープ巻き取りリール75は、モータM1により駆動されてスクラブテープ61を巻き取るようになっている。モータM1、かさ歯車69,70、およびテープ巻き取り軸64は、スクラブテープ61をテープ繰り出しリール74からテープ巻き取りリール75に送るテープ送り機構を構成する。テープ送り機構は、スクラブテープ61をその長手方向に所定の速度で送ることが可能である。
図11は、図1または図5に示す基板処理装置を備えた基板処理システムの一実施形態を示す模式図である。この基板処理システムは、複数のウェーハを連続的に処理(すなわち、スクラブ、洗浄、および乾燥)することができる複合型処理システムである。図11に示すように、基板処理システムは、基板カセットが載置される4つのフロントロード部121を備えたロードアンロード部120を有している。各基板カセットには、デバイス面が上を向いた状態で複数のウェーハが収容されている。
フロントロード部121には、オープンカセット、SMIF(Standard Manufacturing Interface)ポッド、またはFOUP(Front Opening Unified Pod)を搭載することができるようになっている。SMIF、FOUPは、内部に基板カセットを収納し、隔壁で覆うことにより、外部空間とは独立した環境を保つことができる密閉容器である。
ロードアンロード部120には、フロントロード部121の配列方向に沿って移動可能な第1の搬送ロボット(ローダー)123が設置されている。第1の搬送ロボット123は各フロントロード部121に搭載された基板カセットにアクセスして、ウェーハを基板カセットから取り出すことができるようになっている。
基板処理システムは、さらに、上述した複数の基板処理装置110と、基板処理装置110の近傍に配置された第2の搬送ロボット126と、ウェーハが一時的に置かれる第1の基板ステーション131および第2の基板ステーション132を備えている。この実施形態では、2台の基板処理装置110が隣り合わせに設けられている。一実施形態では、1台の基板処理装置110,または3台以上の基板処理装置110を設けてもよい。
基板処理システムは、さらに、基板処理装置110で処理されたウェーハを洗浄する洗浄ユニット134と、洗浄されたウェーハを乾燥させる乾燥ユニット135と、ウェーハを第2の基板ステーション132から洗浄ユニット134に搬送する第3の搬送ロボット137と、ウェーハを洗浄ユニット134から乾燥ユニット135に搬送する第4の搬送ロボット138と、基板処理システム全体の動作を制御する動作制御部100と、基板処理装置110で処理されたウェーハの表面状態を検査する表面検査装置140を備えている。
本実施形態では、洗浄ユニット134は、2つのロールスポンジを回転させながらウェーハの第1の面1および第2の面2に接触させるロールスポンジタイプの洗浄機である。乾燥ユニット135は、IPA蒸気(イソプロピルアルコールとNガスとの混合気体)と、純水をそれぞれのノズルからウェーハの表側面に供給しながら、これらノズルをウェーハの第1の面1に沿って移動させるように構成されている。
基板処理システムの動作は次の通りである。第1の搬送ロボット123は、ウェーハを基板カセットから取り出し、第1の基板ステーション131の上に置く。第2の搬送ロボット126は、第1の基板ステーション131からウェーハを取り上げ、ウェーハを反転させる。さらに、第2の搬送ロボット126は、2台の基板処理装置110のいずれかにウェーハを搬入する。
基板処理装置110は、上述した動作シーケンスに従ってウェーハをスクラブテープで処理する。第2の搬送ロボット126は、処理されたウェーハを基板処理装置110から取り出し、ウェーハを反転させ、その後、第2の基板ステーション132に搬送する。第3の搬送ロボット137は、ウェーハを第2の基板ステーション132から洗浄ユニット134に搬送する。洗浄ユニット134は、液体をウェーハに供給しながら、ロールスポンジをウェーハの両面に擦り付けてウェーハを洗浄する。
第4の搬送ロボット138は、洗浄されたウェーハを洗浄ユニット134から乾燥ユニット135に搬送する。乾燥ユニット135は、移動するノズルからIPA蒸気と純水をウェーハに供給することにより、ウェーハを乾燥する。第1の搬送ロボット123は、乾燥されたウェーハを乾燥ユニット135から取り出し、表面検査装置140に搬送する。表面検査装置140は、ウェーハの第1の面1の状態を検査するように構成されている。表面検査装置140の例として、ウェーハの表面プロファイルを測定する表面形状測定器、ウェーハの表面上に存在するパーティクルの分布を検査するパーティクル分布測定器などが挙げられる。
表面検査装置140によってウェーハの第1の面1の状態が検査された後、ウェーハは、第1の搬送ロボット123により表面検査装置140から基板カセットに戻される。このようにして、ウェーハのスクラブ、洗浄、乾燥、および表面検査が実行される。
表面検査装置140によって得られたウェーハの第1の面1の状態の検査結果は、動作制御部100に送られ、記憶装置101内に記憶される。動作制御部100は、過去に処理された複数のウェーハの検査結果のうち、最も良好であった検査結果を決定し、その検査結果に対応するウェーハ処理時の距離を決定し、次のウェーハの処理中に、決定された距離が保たれるようにスクラブ荷重発生装置54および/または流量制御弁96の動作を制御する。
基板処理装置110を含む基板処理システムの動作は、動作制御部100によって制御される。本実施形態では、動作制御部100は、専用のコンピュータまたは汎用のコンピュータから構成される。図12は、動作制御部100の構成を示す模式図である。動作制御部100は、プログラムやデータなどが格納される記憶装置101と、記憶装置101に格納されているプログラムに従って演算を行うCPU(中央処理装置)またはGPU(グラフィックプロセッシングユニット)などの処理装置102と、データ、プログラム、および各種情報を記憶装置101に入力するための入力装置230と、処理結果や処理されたデータを出力するための出力装置240と、インターネットなどのネットワークに接続するための通信装置250を備えている。
記憶装置101は、処理装置102がアクセス可能な主記憶装置211と、データおよびプログラムを格納する補助記憶装置212を備えている。主記憶装置211は、例えばランダムアクセスメモリ(RAM)であり、補助記憶装置212は、ハードディスクドライブ(HDD)またはソリッドステートドライブ(SSD)などのストレージ装置である。
入力装置230は、キーボード、マウスを備えており、さらに、記録媒体からデータを読み込むための記録媒体読み込み装置232と、記録媒体が接続される記録媒体ポート234を備えている。記録媒体は、非一時的な有形物であるコンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、光ディスク(例えば、CD−ROM、DVD−ROM)や、半導体メモリー(例えば、USBフラッシュドライブ、メモリーカード)である。記録媒体読み込み装置232の例としては、CD−ROMドライブ、DVD−ROMドライブなどの光学ドライブや、カードリーダーが挙げられる。記録媒体ポート234の例としては、USBポートが挙げられる。記録媒体に記憶されているプログラムおよび/またはデータは、入力装置230を介して動作制御部100に導入され、記憶装置101の補助記憶装置212に格納される。出力装置240は、ディスプレイ装置241、印刷装置242を備えている。
コンピュータからなる動作制御部100は、記憶装置101に電気的に格納されたプログラムに従って動作する。プログラムは、非一時的な有形物であるコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録され、記録媒体を介して動作制御部100に提供される。または、プログラムは、インターネットなどの通信ネットワークを介して動作制御部100に提供されてもよい。
上述した実施形態は、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者が本発明を実施できることを目的として記載されたものである。上記実施形態の種々の変形例は、当業者であれば当然になしうることであり、本発明の技術的思想は他の実施形態にも適用しうる。したがって、本発明は、記載された実施形態に限定されることはなく、特許請求の範囲によって定義される技術的思想に従った最も広い範囲に解釈されるものである。
1 第1の面
2 第2の面
10 基板保持部
11 保持ローラー
12 ローラー回転機構
14 モータ
15 ベルト
16 プーリー
17 基台
27 リンス液供給ノズル
30 距離センサ
41 ヘッドアーム
42 旋回軸
45 旋回モータ
50 処理ヘッド
51 ヘッドシャフト
53 ハウジング
54 スクラブ荷重発生装置
55 圧力レギュレータ
56 作動気体供給ライン
57 エアシリンダ
58 ヘッド回転機構
61 スクラブテープ
63 テープカートリッジ
64 テープ巻き取り軸
69 かさ歯車
70 かさ歯車
72 テープガイド
73 付勢機構
74 テープ繰り出しリール
75 テープ巻き取りリール
80 傾動アクチュエータ
84 ボールねじ機構
85 サーボモータ
87 処理ヘッド傾動装置
90 静圧支持ステージ
91 基板支持面
92 流体供給路
94 流体出口
95 流体供給ライン
96 流量制御弁
100 動作制御部
101 記憶装置
102 処理装置
110 基板処理装置
120 ロードアンロード部
121 フロントロード部
123 第1の搬送ロボット(ローダー)
126 第2の搬送ロボット
131 第1の基板ステーション
132 第2の基板ステーション
134 洗浄ユニット
135 乾燥ユニット
137 第3の搬送ロボット
138 第4の搬送ロボット
M1 モータ

Claims (8)

  1. 基板を回転させ、
    処理ヘッドでスクラブ部材を前記基板の第1の面に押し付けて該第1の面を処理する一方で、基板支持面上に流体を供給して該流体で前記基板の第2の面を支持し、
    前記第1の面の処理中に、距離センサにより基準点と前記第2の面との距離を測定し、
    前記距離の測定値に基づいて、前記スクラブ部材を前記基板の第1の面に押し付けるスクラブ荷重、および前記流体の流量のうちの少なくとも一方を調節することで、前記第1の面の処理中に、前記基板支持面と前記第2の面との距離を一定に維持する基板処理方法。
  2. 前記距離の測定値に基づいて前記スクラブ荷重および前記流体の流量のうちの少なくとも一方を調節する前記工程は、前記距離の測定値が減少したときに前記スクラブ荷重を減少させ、前記距離の測定値が増加したときに前記スクラブ荷重を増加させることで、前記第1の面の処理中に、前記基板支持面と前記第2の面との距離を一定に維持する工程である、請求項1に記載の基板処理方法。
  3. 前記距離の測定値に基づいて前記スクラブ荷重および前記流体の流量のうちの少なくとも一方を調節する前記工程は、前記距離の測定値が減少したときに前記流体の流量を増加させ、前記距離の測定値が増加したときに前記流体の流量を減少させることで、前記第1の面の処理中に、前記基板支持面と前記第2の面との距離を一定に維持する工程である、請求項1に記載の基板処理方法。
  4. 前記距離センサは、少なくとも3つの距離センサであり、
    前記基板処理方法は、
    前記距離の測定値から前記基板の傾き角度を算出し、
    前記処理ヘッドが前記基板と平行になるまで前記処理ヘッドを傾動させる工程をさらに含む、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の基板処理方法。
  5. 基板を保持し、該基板を回転させる基板保持部と、
    スクラブ部材を前記基板の第1の面に押し付けて該第1の面を処理する処理ヘッドと、
    前記基板の第2の面を流体で支持する基板支持面を有する静圧支持ステージと、
    前記スクラブ部材を前記基板の第1の面に押し付けるスクラブ荷重を発生させるスクラブ荷重発生装置と、
    前記処理ヘッドを向いて前記静圧支持ステージに取り付けられた距離センサと、
    前記静圧支持ステージに連結され、前記基板支持面上に前記流体を供給するための流体供給ラインと、
    前記流体供給ラインに取り付けられた流量制御弁と、
    前記距離センサから送られた距離の測定値に基づいて、前記スクラブ荷重発生装置および前記流量制御弁のうちの少なくとも一方を制御することで、前記基板支持面と前記第2の面との距離を一定に維持するためのプログラムを格納した記憶装置、および前記プログラムを実行するための処理装置を有する動作制御部を備えた基板処理装置。
  6. 前記プログラムは、前記距離センサから送られた距離の測定値が減少したときに前記スクラブ荷重発生装置に指令を発して前記スクラブ荷重を減少させるステップと、前記距離の測定値が増加したときに前記スクラブ荷重発生装置に指令を発して前記スクラブ荷重を増加させるステップを前記動作制御部に実行させる、請求項5に記載の基板処理装置。
  7. 前記プログラムは、前記距離センサから送られた距離の測定値が減少したときに前記流量制御弁の開度を増加させるステップと、前記距離の測定値が増加したときに前記流量制御弁の開度を減少させるステップを前記動作制御部に実行させる、請求項5に記載の基板処理装置。
  8. 前記基板処理装置は、前記処理ヘッドを傾動させる処理ヘッド傾動装置をさらに備え、
    前記距離センサは、少なくとも3つの距離センサであり、
    前記プログラムは、前記少なくとも3つの距離センサから送られた距離の測定値から前記基板の傾きを算出するステップと、前記処理ヘッド傾動装置に指令を発して前記処理ヘッドが前記基板と平行になるまで前記処理ヘッドを傾動させるステップを前記動作制御部にさらに実行させる、請求項5乃至7のいずれか一項に記載の基板処理装置。
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JP2022077539A (ja) * 2020-11-09 2022-05-24 株式会社サンシン 研磨ユニット
JP2022095979A (ja) * 2020-11-09 2022-06-28 株式会社サンシン 研磨ユニット

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