JP6780772B2 - 打込機 - Google Patents

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Description

本発明は、釘やピン等の止具を木材や石膏ボード等の被打込材に打ち込む打込機に関する。
打込機は、シリンダ内に往復動可能に収容されたピストンと、ピストンと一体となったドライバブレードと、を有する。ピストンは、シリンダ内において上死点と下死点との間を往復動し、ドライバブレードはピストンの往復動に伴って往復動する。打込機は、ドライバブレードの移動経路上(射出通路)に止具を供給する供給機構をさらに有している。供給機構は、ピストンの下死点側から上死点側への移動に伴ってドライバブレードが所定位置まで上昇すると、射出通路に止具を供給する。その後、ピストンの上死点側から下死点側への移動に伴ってドライバブレードが降下すると、射出通路内で待機している止具がドライバブレードによって打撃される。打撃された止具は、射出通路の出口である射出口から打ち出され、木材や石膏ボード等に打ち込まれる。
ピストンを上記のように往復動させる手段として、空気圧(ガススプリング)を利用する打込機がある。この種の打込機におけるピストンは、電動モータによって駆動されて下死点側から上死点側に移動する一方、空気圧によって上死点側から下死点側に移動する。例えば、ドライバブレードの側面に、その軸方向に沿って複数のラックが設けられる。また、ドライバブレードの近傍には、電動モータによって回転駆動されるホイールが設けられ、ホイールには複数のピンがその周方向に沿って設けられる。ホイールが回転すると、ホイールに設けられているそれぞれのピンが、ドライバブレードに設けられているそれぞれのラックと順次係合する。より具体的には、ホイールには、第1ピンと、ホイールの回転方向において第1ピンから最も離反した第2ピンと、これら第1ピンと第2ピンとの間に配置された複数の第3ピンと、が設けられている。ホイールが回転すると、まず第1ピンがドライバブレードのラックに係合する。その後、回転方向において第1ピンに隣接する第3ピンが次のラックに係合し、この第3ピンに隣接する別の第3ピンがさらに次のラックに係合する。以後、それぞれの第3ピンがそれぞれのラックに順次係合し、ドライバブレードを押し上げる。この結果、ドライバブレードと一体のピストンがシリンダ内において下死点側から上死点側に移動する(上昇する)。
その後、ピストンが上死点に到達すると、第2ピンとラックとの係合が解除される。つまり、第2ピンは、1サイクル中にラックと最後に係合するピンである。第2ピンとラックとの係合が解除されると、ピストンの上昇に伴って圧縮されたシリンダ内の空気の圧力によってピストンが上死点側から下死点側に向かって移動する。かかるピストンの移動に伴ってドライバブレードが降下し、ドライバブレードによって止具が打撃される。
特開2016−209941号公報
従来の打込機には、互いに係合するピンやラックを潤滑するための機構や手段が設けられていなかった。このため、ピンおよびラックが係合と係合解除とを繰り返す間に摩耗する。作業者がピンおよびラックの係合箇所にこまめに注油を行うことで摩耗を軽減することが可能であるが、当該メンテナンスは煩雑であり、改善の余地があった。
本発明の目的は、ピンやラックを潤滑する潤滑油を長期間に亘って保持可能とすることにより、メンテナンス性および製品寿命に優れた打込機を実現することである。
本発明の打込機は、止具を被打込材に打ち込む打込機であって、互いに逆向きの第1方向および第2方向に往復動可能であり、前記第1方向に移動する際に前記止具を打撃する打撃部材と、前記打撃部材と係合して前記打撃部材を前記第2方向に移動させる係合部材と、前記打撃部材と前記係合部材とに潤滑油を供給する潤滑油供給機構と、を有する。
本発明によれば、ピンやラックが長期間に亘って潤滑される、メンテナンス性および製品寿命に優れた打込機が実現される。
第1実施形態に係る打込機の全体構成を示す断面図である。 第1実施形態に係る打込機の部分拡大図である。 第1実施形態に係る打込機の他の部分拡大図である。 (a)(b)は、第2実施形態に係る打込機の部分拡大図である。 (a)はホルダの正面図、(b)は同平面図、(c)は同側面図である。 (a)はフェルトの側面図、(b)はフェルトの正面図である。 (a)(b)は、第2実施形態に係る打込機の一変形例を示す部分拡大図である。
(第1実施形態) 以下、本発明が適用された打込機の一例について図面を参照しながら詳細に説明する。尚、以下の説明中で参照する各図面において、同一または実質的に同一の構成には同一の符号が付されている。
図1に示される打込機1はハウジング2を有する。ハウジング2は、シリンダケース3,モータケース4およびハンドル5を備えており、シリンダケース3にはシリンダ10が収容され、モータケース4には電動モータ20が収容されている。モータケース4およびハンドル5は、シリンダケース3から略同方向に延びており、モータケース4の端部とハンドル5の端部とは、連結部6によって互いに連結されている。ハウジング2は、ナイロンやポリカーボネート等の合成樹脂によって成形された2つのハウジング半体を有し、これら2つのハウジング半体を突き合わせることによってハウジング2が組み立てられている。
シリンダ10内にはピストン11が往復動可能に収容されている。ピストン11は、シリンダ10の内部において、シリンダ10の軸方向に沿って上死点と下死点との間を往復動する。換言すれば、ピストン11は、シリンダ10内において上死点側から下死点側に移動し、また、下死点側から上死点側に移動する。シリンダ10内には、シリンダ10の内周面とピストン11の上面とによって、ピストン11の往復動に伴って容積が増減するピストン室12が区画されている。
一方、ピストン11の下面には、打撃部材としてのドライバブレード30が連結されている。ドライバブレード30はピストン11と一体であり、ピストン11と共に往復動する。具体的には、シリンダケース3の先にはノーズ部7が設けられており、ノーズ部7の内側には射出通路が設けられている。ドライバブレード30は、ピストン11の往復動に伴って射出通路内で往復動する。以下の説明では、図1中におけるピストン11およびドライバブレード30の往復動方向を上下方向と定義する。つまり、図1の紙面上下方向を上下方向と定義する。また、本実施形態では、下方向が請求項1に記載されている第1方向に相当し、上方向が第2方向に相当する。
ハウジング2には、多数の止具を収容するマガジン8が取り付けられている。マガジン8に収容されている止具は、マガジン8が備える供給機構によって、1本ずつ射出通路に供給される。ドライバブレード30は、射出通路に順次供給される止具の頭部を打撃する。頭部が打撃された止具は、射出通路を通過し、射出通路の出口である射出口から打ち出され、木材や石膏ボード等の被打込材に打ち込まれる。
ここで、図1に示されているピストン11は上死点に位置しており、ドライバブレード30の先端は上限位置にある。換言すれば、上限位置とは、ピストン11が上死点にあるときのドライバブレード30の先端の位置である。図1に示されているピストン11が下死点まで移動すると、これに伴ってドライバブレード30も降下し、ドライバブレード30の先端は下限位置に移動する。換言すれば、下限位置とは、ピストン11が下死点にあるときのドライバブレード30の先端の位置である。尚、以下の説明では、ドライバブレード30の先端を“ブレード先端”と呼ぶ場合がある。また、ブレード先端の位置を“ブレード先端位置”と呼ぶ場合がある。
シリンダ10の底部には、ゴム製またはウレタン製のダンパ13が設けられている。ダンパ13は、下死点に到達したピストン11を受け止め、ピストン11とシリンダ10との衝突を回避する。ピストン11から下方に向かって伸びているドライバブレード30は、ダンパ13を貫通し、シリンダ10の底部に設けられている貫通孔を通ってシリンダ10から突出している。
図2に示されるように、ドライバブレード30(図1)の近傍にはホイール40が設けられている。ホイール40は、一体成形された回転軸41、第1フランジ部42および第2フランジ部43を有する。第1フランジ部42および第2フランジ部43は、回転軸41の軸方向途中に設けられており、互いに対向している。言い換えれば、回転軸41は第1フランジ部42および第2フランジ部43を貫通しており、回転軸41の一端側は第1フランジ部42から突出しており、回転軸41の他端側は第2フランジ部43から突出している。回転軸41のそれぞれの突出部分は軸受によって支持されており、ホイール40は全体として回転自在とされている。さらに、第1フランジ部42から突出している回転軸41の突出部分にはギヤ41aが形成されており、このギヤ41aを介して入力される駆動力によってホイール40が回転駆動される。
図2,図3に示されるように、ホイール40には、係合部材としてのピン44が複数本設けられている。本実施形態では10本のピン44が設けられており、それらピン44はホイール40の周方向に沿って間隔を隔てて配置されている。それぞれのピン44は、第1フランジ部42と第2フランジ部43との間においてこれらの対向方向に延びており、一端が第1フランジ部42に回転自在に保持され、他端が第2フランジ部43に回転自在に保持されている。一方、打撃部材としてのドライバブレード30には、その軸方向に沿って複数個(10個)のラック31が設けられている。
ホイール40には、打撃部材としてのドライバブレード30と係合部材としてのピン44とに潤滑油を供給する潤滑油供給機構50が設けられている。潤滑油供給機構50は、より厳密には、ドライバブレード30に設けられているラック31とホイール40に設けられているピン44とに潤滑油(グリース)を供給する。
潤滑油供給機構50は、潤滑油が含浸された潤滑油含浸体としてのフェルト51を含んでいる。フェルト51は、少なくともピン44と接触可能な位置に配置されるものであって、本実施形態におけるフェルト51は、ホイール40に、該ホイール40と一体に回転するように設けられている。具体的には、フェルト51は略C字形の側面形状を有し、第1フランジ部42と第2フランジ部43との間であって、かつ、ピン44の内側に、回転軸41を取り囲むように配置されている。言い換えれば、フェルト51は、ホイール40の径方向においてピン44の内側に配置されており、フェルト51にピン44の外周面が接触している。よって、フェルト51に含浸されている潤滑油がピン44の外周面に直に供給されるとともに、ピン44を介してラック31の外周面にも潤滑油が供給され、ピン44およびラック31の双方が潤滑される。
フェルト51には、径方向内側に向かって突出する複数の凸部52が形成されている。これら凸部52は、ホイール40に形成されている係止穴45に係合し、ホイール40に対するフェルト51の回転を規制する。尚、ホイール40に形成されている係止穴45は、ホイール40を軽量化するための肉抜き穴でもある。
再び図1を参照する。モータケース4には、ホイール40の駆動源である電動モータ20が収容されている。電動モータ20から出力される駆動力は、遊星歯車式の減速機構を介してホイール40に入力される。具体的には、減速機構の出力軸に設けられているギヤがホイール40の回転軸41に設けられているギヤ41a(図2)と噛み合っている。電動モータ20は、ハウジング2の連結部6に装着されたバッテリ60から供給される電力によって作動する。つまり、バッテリ60は電動モータ20の電源である。本実施形態におけるバッテリ60は、複数の電池セル(リチウムイオン電池)を備える二次電池である。もっとも、電池セルは、ニッケル水素電池、リチウムイオンポリマ電池、ニッケルカドミウム電池などに置換することができる。
連結部6の内部には制御基板61が収容されており、制御基板61には、制御部としてのコントローラが搭載されている。コントローラは、CPU,ROM,RAM等によって構成されるマイクロコンピュータであって、電動モータ20をPWM(Pulse Width Modulation)制御する。具体的には、電動モータ20はブラシレスモータであり、コントローラは、電動モータ20の給電線路上に設けられている複数のスイッチング素子のON時間とOFF時間の比率、つまりデューティ比を調節する。
シリンダ10の上方には、蓄圧室14を形成する蓄圧容器(チャンバ)15が設けられており、蓄圧室14はピストン室12に連通している。ピストン室12および蓄圧室14には、圧縮性流体(本実施形態では圧縮空気)が予め充填されている。下死点にあるピストン11を上死点側に移動させるときには、コントローラの制御に従って電動モータ20が作動する。電動モータ20が作動すると、図3に示されるホイール40が回転する。このとき、ホイール40は、図3中において反時計方向に回転する。
ホイール40が回転すると、ピン44とラック31とが係合する。その後、ホイール40の回転に伴って、最初にラック31と係合したピン44よりもホイール40の回転方向下流側にある複数のピン44と、最初にピン44と係合したラック31bよりもドライバブレード30の移動方向下側にある複数のラック31aとが順次係合し、ドライバブレード30が次第に押し上げられ、ピストン11が下死点側から上死点側に向かって移動する。つまり、ドライバブレード30およびピストン11が上昇する。その後、回転方向において最も下流側にあるピン44と移動方向において最も下側にあるラック31とが係合するまでホイール40が回転すると、ドライバブレード30が最上位位置まで押し上げられ、ピストン11が上死点に到達する。尚、ドライバブレード30が最上位位置まで押し上げられると、ブレード先端は上限位置に到達する。
上記のようにピン44とラック31が係合(接触)すると、潤滑油供給機構50によってピン44に供給された潤滑油が該ピン44を介してラック31に供給され、ピン44およびラック31の双方が潤滑される。言い換えれば、ピン44の表面に塗布された潤滑油がラック31の表面に転移する。また、それぞれのピン44は回転自在に保持されているので、あるピン44が対応するラック31と係合している状態でホイール40が回転すると、当該ピン44に回転力が作用し、当該ピン44が回転する。一方、当該ピン44の外周面はフェルト51と常に接触している。つまり、当該ピン44は、フェルト51と接触しながら自転する。よって、当該ピン44の全周に潤滑油が塗布される。仮に、ラック31との一回の係合・係合解除によっては当該ピン44の全周に潤滑油が塗布されなかったとしても、ラック31との係合・係合解除を複数回繰り返す間に、当該ピン44の全周に潤滑油が塗布される。
再び図1を参照しつつ、打込機1の動作について説明する。上記のようにピストン11が移動(上昇)する過程で、ピストン室12の空気が蓄圧室14に送り込まれ、圧縮される。その後、ピン44とラック31との係合が解除されると、ピストン室12および蓄圧室14内の圧縮空気の圧力(空気圧)によってピストン11が上死点側から下死点側に移動し、ドライバブレード30が降下する。
ここで、図3に示されているピン44aは、その他のピン44とは異なり、ホイール40の中心に近接する方向に移動可能である。これは、ピン44aとラック31bとの係合に不具合が生じた際に、ピン44aをスライドさせてラック31bとの係合を強制的に解除可能とするためである。尚、ピン44aおよびラック31bは、ドライバブレード30を押し上げる際に最初に係合し合うピンおよびラックである。
再び図1を参照すると、ノーズ部7にはプッシュスイッチ70が設けられている。プッシュスイッチ70は、上下方向に移動可能に保持されている一方、コイルばねによって常に下方に向けて付勢されている。プッシュスイッチ70が被打込材に押し付けられ、コイルばねの付勢に抗して上方に移動すると、プッシュスイッチ検出回路から信号(プッシュスイッチ信号)が出力される。また、ハンドル5にはトリガスイッチが内蔵されている。ハンドル5に設けられているトリガ5aが操作されると、トリガスイッチが操作され、トリガスイッチが操作されると、トリガスイッチ検出回路から信号(トリガスイッチ信号)が出力される。
プッシュスイッチ検出回路およびトリガスイッチ検出回路は、コントローラが搭載されている制御基板61に搭載されており、プッシュスイッチ検出回路から出力されるプッシュスイッチ信号およびトリガスイッチ検出回路から出力されるトリガスイッチ信号はコントローラに入力される。コントローラは、2つの信号が入力されると、制御信号出力回路を介してインバータ回路のスイッチング素子をON/OFFさせて電動モータ20にモータ電流を供給する。これにより、ホイール40が上記のように回転駆動され、ドライバブレード30が押し上げられ、ピストン11が下死点側から上死点側に移動する。その後、ピストン11が上死点側から下死点側に移動し、ドライバブレード30が降下する。つまり、ピストン11が下死点と上死点との間を一往復し、これに伴ってドライバブレード30によって止具が打撃される。換言すれば、打込み動作が一回実行される。
以上が本実施形態に係る打込機1の基本的な動作である。つまり、所定条件が満たされると、コントローラの制御の下で電動モータ20が作動してホイール40が回転する。すると、ホイール40に設けられている複数のピン44とドライバブレード30に設けられている複数のラック31とが順次係合し、ドライバブレード30が押し上げられる。同時に、シリンダ10内でピストン11が下死点側から上死点側に向かって移動する。その後、ピストン11が上死点に到達し、ピン44とラック31との係合が解除されると、空気圧(ガススプリング)によってピストン11が上死点側から下死点側に向かって移動し、ドライバブレード30が降下し、止具が打ち出される。以後、所定条件が満たされている限り上記動作が繰り返される一方、所定条件が満たされなくなると上記動作が停止される。
既述のとおり、ホイール40に設けられている複数のピン44とドライバブレード30に設けられている複数のラック31とは、打込機1の動作中に係合と係合解除とを繰り返す。しかしながら、本実施形態に係る打込機1には、潤滑油を保持するとともに、打込機1の動作中にピン44およびラック31に潤滑油を供給する潤滑油供給機構50が設けられている。よって、ピン44およびラック31の摩耗が長期間に亘って抑制される。また、作業者がピン44やラック31の摩耗を軽減させるために、これらにこまめに注油を行う必要もない。
以上のように、本発明によれば、簡易な構造により、打込機のメンテナンス性および製品寿命の向上が図られる。
尚、本実施形態に係る打込機1は、打込み動作を終了する際、ブレード先端を下限位置と上限位置との間に設定されている待機位置に移動させて次回の打込み動作に備える。
また、本実施形態におけるインバータ回路は、3相フルブリッジインバータ回路であって、一部のスイッチング素子はハイサイドのスイッチング素子、他の一部のスイッチング素子はローサイドのスイッチング素子である。
また、制御基板61には、磁気センサであるホール素子から出力される信号に基づいて電動モータ20の回転子(ロータ)の位置を検出する回転子位置検出回路や回転子位置検出回路の検出結果に基づいて電動モータ20の回転子(ロータ)の回転数を検出するモータ回転数検出回路等が搭載されている。さらに、図1に示されている制御基板61には、コントローラに必要な電力を供給する回路電圧供給回路や回路電圧供給回路を介してコントローラに供給される電力(電圧)に基づいてバッテリ60の残量を検出するバッテリ残量検出回路等も搭載されている。加えて、制御基板61には、バッテリ60から電動モータ20に供給されるモータ電流を検出するモータ電流検出回路、モータ停止スイッチが操作されると信号(モータ停止信号)を出力する停止スイッチ検出回路が搭載されている。
本実施形態では、潤滑油供給機構50を構成しているフェルト51は、ピン44のみに接触し、ラック31には接触しない。しかし、フェルト51やラック31の形状や大きさ等を変更して、フェルト51をピン44およびラック31の双方に接触させることもできる。この場合、ラック31にも潤滑油が直に供給される。
(第2実施形態) 以下、本発明が適用された打込機の他の一例について図面を参照しながら詳細に説明する。もっとも、本実施形態に係る打込機は、第1実施形態に係る打込機1(図1)と共通の基本構成を有する。そこで、以下の説明中で参照する各図面において、既に説明した構成と同一または実質的に同一の構成には同一の符号を付して説明に代える。
本実施形態に係る打込機と第1実施形態に係る打込機1との主な相違点は次のとおりである。つまり、第1実施形態に係る打込機1では、潤滑油含浸体としてのフェルト51がホイール40の径方向においてピン44の内側に配置されていたのに対し、本実施形態に係る打込機では、フェルト51がホイール40の径方向においてピン44の外側に配置されている。
図4に示されるように、ホイール40は、略円筒形のケース本体80と、ケース本体80の開口部を閉塞する円板状のカバー81と、からなるケース82に収容されている。ケース82は、ノーズ7と別体に成形され、ノーズ7に接続されていてもよいし、ハウジング2と一体成形されていてもよい。一方、フェルト51は、ケース82に装着されたホルダ83によって保持され、ケース82の内部においてピン44に接触している。ホルダ83はケース82と一体成形されていてもよいし、ハウジング2と一体成形され、ハウジング2が組み立てられることでピン44にフェルト51が接触する構造としてもよい。
図5に示されるように、ホルダ83は板金によって細長に形成されており、図6に示されるフェルト51を部分的に被覆する被覆部83aと、被覆部83aの幅方向両側にそれぞれ形成された差込み部83bと、を有する。差込み部83bの全長はフェルト51の全長と同一または略同一であるのに対し、被覆部83aの全長はフェルト51および差込み部83bの全長よりも短い。一方、フェルトの長手方向一端(先端)には、他の部分よりも一段高い突出部51aが設けられており、フェルト51は全体として略L字形の側面形状を有している。
図4を参照する。フェルト51を打込機に搭載する際には、該フェルト51をケース本体80の内周面上に載置し、載置されたフェルト51の上にホルダ83を被せる。具体的には、ケース本体80の内周面上には、フェルト51を載置すべき場所が予め設定されており、この載置場所の両側には、ホルダ83の差込み部83bが挿入されるスリット80aが形成されている。フェルト51を所定の載置場所に載置した後に、ホルダ83の差込み部83bをスリット80aに挿入すると、フェルト51の先端(突出部51a)を除く大部分がホルダ83の被覆部83a(図5)によって覆われる一方、フェルト51の先端(突出部51a)は、被覆部83aよりも上方に突出してピン44に接触する。同時に、フェルト51が多少押し潰され、フェルト51に含浸されている潤滑油が該フェルト51の表面に染み出す。
以上により、第1実施形態に係る打込機1における原理と同様の原理によって、ピンおよびラックに潤滑油が供給され、これらが潤滑される。
尚、図7に示されるように、フェルト51の形状や大きさを変更するとともに、ケース82に開口部を形成して、フェルト51の後端51bをケース82の外に露出させることもできる。この実施形態では、フェルト51の長手方向一端側(先端側)は、ピン44と接触可能な位置に配置され、フェルト51の長手方向他端側(後端側)は、ホイール40を収容しているケース82の外に露出する。よって、ケース82を開くことなく、フェルト51に潤滑油を補給することができる。
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば、潤滑油含浸体はフェルトに限られず、潤滑油を保持し、ピン44に対し十分に硬度が低い(軟らかい)任意の材料であればよく、例えば、スポンジ等の多孔質の樹脂やエラストマ、高分子材料や繊維質材料等からなる織布や不織布等であってもよい。
1…打込機、2…ハウジング、3…シリンダケース、4…モータケース、5…ハンドル、5a…トリガ、6…連結部、7…ノーズ部、8…マガジン、10…シリンダ、11…ピストン、12…ピストン室、13…ダンパ、14…蓄圧室、20…電動モータ、30…ドライバブレード、31,31a…ラック、40…ホイール、41…回転軸、41a…ギヤ、42…第1フランジ部、43…第2フランジ部、44,44a…ピン、45…係止穴、50…潤滑油供給機構、51…フェルト、51a…突出部、51b…後端5、2…凸部、60…バッテリ、61…制御基板、70…プッシュスイッチ、80…ケース本体、80a…スリット、81…カバー、82…ケース、83…ホルダ、83a…被覆部、83b…差込み部

Claims (8)

  1. 止具を被打込材に打ち込む打込機であって、
    互いに逆向きの第1方向および第2方向に往復動可能であり、前記第1方向に移動する際に前記止具を打撃する打撃部材と、
    回転駆動されるホイールであって、前記打撃部材と係合して前記打撃部材を前記第2方向に移動させる複数の係合部材が周方向に沿って設けられたホイールと
    潤滑油が含浸される潤滑油含浸体を含み、前記打撃部材と前記係合部材とに潤滑油を供給する潤滑油供給機構と、を有し
    前記潤滑油含浸体は、少なくとも前記係合部材と接触可能な位置に配置される、
    打込機。
  2. 前記潤滑油含浸体は、前記ホイールの径方向において前記係合部材の内側に配置される、請求項に記載の打込機。
  3. 前記潤滑油含浸体は、前記ホイールと一体に回転する、請求項に記載の打込機。
  4. 前記潤滑油含浸体は、前記ホイールと係合する凸部を有する、請求項またはに記載の打込機。
  5. 前記打撃部材には、前記係合部材と係合する複数のラックが設けられており、
    前記潤滑油含浸体は、前記係合部材および前記ラックの双方と接触する、請求項のいずれか一項に記載の打込機。
  6. 前記潤滑油含浸体は、前記ホイールの径方向において前記係合部材の外側に配置される、請求項に記載の打込機。
  7. 前記潤滑油含浸体の少なくとも一部は、前記ホイールを覆うケースに設けられる、請求項に記載の打込機。
  8. 前記潤滑油含浸体の長手方向一端側は、前記係合部材と接触可能な位置に配置され、
    前記潤滑油含浸体の長手方向他端側は、前記ホイールを収容しているケースの外に露出する、請求項に記載の打込機。
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