JP6779505B2 - セロオリゴ糖の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、炭素触媒を用いた植物性バイオマスの加水分解反応によりグルコースの重合度が3〜6のオリゴマーを含有するセロオリゴ糖を製造する方法に関する。
セロオリゴ糖は、グルコースがβ1,4結合して重合した少糖類であり、保湿性、べたつき抑制、清味付与、でんぷん老化低減、タンパク変性抑制などの機能性が近年見出され、医薬、化粧品、食品、飼料分野への利用が期待されている。
特に、グルコースの重合度が3以上のセロオリゴ糖は、上記の機能性の増大、新たな機能性賦与という点でより大きな期待が寄せられている。
しかし、現在工業的に利用されているセロオリゴ糖は、酵素反応によって製造されているが、主成分はグルコースと二量体のセロビオースであり、三量体のセロトリオース以上のオリゴマーはほとんど含有していない(特開2009−189293号公報;特許文献1)。
酵素法以外のセロオリゴ糖製造技術としては、水熱処理方法(特開2011−068578号公報(US2012/232264A1);特許文献2、国際公開第2011/036955パンフレット(US9144785B2);特許文献3、国際公開第2012/128055パンフレット(US9284614B2);特許文献4)、次亜塩素酸を含有する酸化水による水熱処理方法(特開2006−320261号公報;特許文献5)が知られているが、いずれの特許文献にもセロオリゴ糖は、セルロースをグルコースに分解する過程の中間産物として取り扱われており、収率などの具体的データは開示されていない。すなわち、グルコースの重合度が3〜6のオリゴマーを工業的に効率よく製造する方法は確立されておらず、従来はグルコースを主成分とする加水分解反応液等にわずかに含まれる目的物を精製して製造されているにすぎなかった。
以上のことから、現状工業生産されていないグルコースの重合度が3(セロトリオース)〜6のオリゴマーを含有するセロオリゴ糖が高収率で得られる製造方法の確立が望まれている。
特開2009−189293号公報 特開2011−068578号公報(US2012/232264A1) 国際公開第2011/036955パンフレット(US9144785B2) 国際公開第2012/128055パンフレット(US9284614B2) 特開2006−320261号公報
本発明の課題は、炭素触媒を用いて植物性バイオマスを加水分解する方法において、グルコースの重合度が3〜6のオリゴマーを含有するセロオリゴ糖を製造する方法を提供することにある。
本発明者らは、炭素触媒を用いた植物性バイオマスの加水分解反応において、昇温速度、冷却速度、反応温度、反応時間を制御して水熱反応をさせることによりグルコースの重合度が3〜6のオリゴマーを含有するセロオリゴ糖を製造できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は以下の[1]〜[9]のセロオリゴ糖の製造方法に関する。
[1] 植物性バイオマス、炭素触媒及び水を共存させ加熱加水分解する反応を、反応温度(縦軸)と反応時間(横軸)との関係を表すグラフにおける170〜230℃の範囲の温度時間積が80〜365℃・分の条件で行うことを特徴とする重合度3〜6のオリゴマーを含有するセロオリゴ糖の製造方法。
[2] 最高反応温度(X)と最高反応温度の保持時間(Y)とが下記の式(1)〜(3):
Figure 0006779505
(式中、Xは最高反応温度(℃)、Yは最高反応温度における保持時間(分)を表す。)
で示される関係を満たす前項1に記載のセロオリゴ糖の製造方法。
[3] 前記最高反応温度に加温するときの昇温速度、及び前記最高反応温度から冷却するときの冷却速度が0.1〜30℃/分である前項1または2に記載のセロオリゴ糖の製造方法。
[4] 炭素触媒が活性炭である前項1〜3のいずれかに記載のセロオリゴ糖の製造方法。
[5] 炭素触媒が水蒸気賦活活性炭である前項1〜4のいずれかに記載のセロオリゴ糖の製造方法。
[6] 炭素触媒が空気酸化した水蒸気賦活活性炭及び/または空気酸化した薬剤賦活活性炭である前項1〜4のいずれかに記載のセロオリゴ糖の製造方法。
[7] 植物性バイオマスと炭素触媒を予め混合して粉砕したものを原料に用いる前項1〜6のいずれかに記載のセロオリゴ糖の製造方法。
[8] 予め粉砕した植物性バイオマスを原料に用いる前項1〜7のいずれかに記載のセロオリゴ糖の製造方法。
[9] グルコースの重合度3〜6のオリゴ糖の収率が50〜80%となる時点で反応を終了する前項1〜8のいずれかに記載のセロオリゴ糖の製造方法。
本発明によれば、植物性バイオマスから、炭素触媒を用いてグルコースの重合度が3〜6のオリゴマーを含有するセロオリゴ糖を製造することができる。
最高反応温度が230℃未満の加水分解反応の温度推移を模式的に表したグラフであり、横軸は時間経過(分)、縦軸は温度(℃)を示し、170〜230℃の範囲の温度時間積(℃・分)を網掛けで示す。 最高反応温度が230℃を超える加水分解反応の温度推移を模式的に表したグラフであり、横軸は時間経過(分)、縦軸は温度(℃)を示し、170〜230℃の範囲の温度時間積(℃・分)を網掛けで示す。 水蒸気賦活活性炭(BA50、SD50)及び薬剤賦活活性炭(Z60)を用いて反応温度を変え実施した本発明の方法による結果(実施例1〜7及び比較例1〜12の結果)を示すグラフである。
以下、本発明の方法の好適な実施形態について説明する。なお、以下に説明する実施形態は、本発明の代表的な一例を示したものであり、本発明はそれらに限定されるものではなく、それらにより本発明の範囲が狭く解釈されるべきでない。
[植物性バイオマス(固体基質)]
バイオマスとは一般的には「再生可能な生物由来の有機性資源で化石資源を除いたもの」を指すが、本発明で使用する「植物性バイオマス」(以下、固体基質ということがある。)は、例えば、稲わら、麦わら、サトウキビわら、籾殻、バガス、広葉樹、竹、針葉樹、ケナフ、家具廃材、建築廃材、古紙、食品残渣等の主にセルロースやヘミセルロースを含むバイオマスである。
植物性バイオマスは、精製処理してあるものでも、精製処理してないものでも用いることができる。精製処理してあるものとしては、アルカリ蒸煮、アルカリ性亜硫酸塩蒸煮、中性亜硫酸塩蒸煮、アルカリ性硫化ソーダ蒸煮、アンモニア蒸煮などの処理をした後に固液分離し水洗することにより脱リグニン処理を行い、セルロースを含有するものが挙げられる。さらに、工業的に調製したセルロースなどでもよい。
植物性バイオマスは、不純物として原料由来の珪素、アルミニウム、カルシウム、マグネシウム、カリウム、ナトリウムなどの灰分を含有してもよい。
植物性バイオマスは、乾体でも湿体でもよく、結晶性でも非結晶性でもよい。植物性バイオマスは反応に先立ち粉砕することが望ましい。粉砕により固体触媒との接触性が増加して、加水分解反応が促進される。したがって、植物性バイオマスの形状・大きさは、粉砕するのに適していることが好ましい。そのような形状・大きさとしては、例えば粒径が20〜1000μmの粉体状が挙げられる。
[固体触媒]
固体触媒は、植物性バイオマスの加水分解を触媒できるものであればよく、特に限定されるものではないが、主成分であるセルロースを形成しているグルコース間のβ−1,4グリコシド結合に代表されるグリコシド結合を加水分解する活性を有する炭素材料が好ましい。
炭素材料としては、例えば活性炭、カーボンブラック、グラファイト、空気酸化した木粉などが挙げられる。これら炭素材料は、単独で使用しても、2種以上を併用してもよい。炭素材料の形状は、基質との接触面積の拡大により反応性を向上させるという点で、多孔性及び/または微粒子であることが好ましく、酸点を発現して加水分解を促進させるという点で、その表面にフェノール性水酸基、カルボキシル基、スルホ基、リン酸基などの官能基を有する炭素材料が好ましい。
官能基を表面に有する多孔性炭素材料としては、ヤシガラ、ユーカリ、竹、松、くるみガラ、バガスなどの木質材料や、コークス、フェノールなどを、水蒸気、二酸化炭素、空気などのガスを用いて高温処理する方法(物理法)や、アルカリ、塩化亜鉛などの薬剤を用いて高温処理する方法(化学法)により調製した活性炭が挙げられる。さらに木質材料や活性炭を空気存在下で均一に加熱処理した(空気酸化した)炭素材料も挙げられる。
セロトリオース以上の重合度のオリゴ糖収率が高いという観点から水蒸気賦活活性炭、薬剤賦活活性炭、空気酸化した木粉、空気酸化した水蒸気賦活活性炭、空気酸化した薬剤賦活活性炭を用いることが好ましい。
[植物性バイオマスの粉砕]
植物性バイオマスの主成分であるセルロースは、2本またはそれ以上のセルロース分子が水素結合により結合して結晶性を示す。本発明では、そのような結晶性を有するセルロースをそのまま原料として使用することができるが、結晶性低下処理を施して結晶性を低下させたセルロースを用いることが好ましい。結晶性を低下させたセルロースは、結晶性を部分的に低下させたものでも、完全にまたはほぼ完全に消失させたものでもよい。結晶性低下処理の種類には特に制限はないが、上記水素結合を切断して、1本鎖のセルロース分子を少なくとも部分的に生成できる結晶性低下処理が好ましい。少なくとも部分的に1本鎖のセルロース分子を含むセルロースを原料とすることで、加水分解の効率を大幅に向上することができる。
物理的にセルロース分子間の水素結合を切断する方法は、例えば粉砕処理が挙げられる。粉砕手段は微粉化できる機能を備えているものであれば特に限定されない。例えば、粉砕装置の方式は乾式、湿式のいずれでもよく、また装置の粉砕システムは回分式、連続式いずれでもよい。さらに、装置の粉砕力は、衝撃、圧縮、せん断、摩擦などのいかなるものでも用いることができる。
粉砕処理に用いる装置としては、ポットミル、チューブミル、コニカルミルなどの転動ボールミル、円振動型振動ミル、旋回型振動ミル、遠心ミルなどの振動ボールミル、撹拌槽ミル、アニュラミル、流通型ミル、塔式粉砕機などの撹拌ミル、旋回流型ジェットミル、衝突タイプジェットミル、流動層型ジェットミル、湿式タイプジェットミルなどのジェット粉砕機、らいかい機(擂潰機)、オングミルなどのせん断ミル、乳鉢、石うすなどのコロイドミル、ハンマーミル、ケージミル、ピンミル、ディスインテグレータ、スクリーンミル、ターボ型ミル、遠心分級ミルなどの衝撃式粉砕機、さらには自転及び公転の運動を採用した種類の粉砕機である遊星ボールミルなどが挙げられる。
炭素触媒を用いる植物性バイオマスを加水分解する反応は、固体基質と固体触媒の反応であり、基質と触媒の接触が律速となるため、反応性を向上させる方法として、固体基質と固体触媒を予め混合し同時粉砕処理をすることが有効である。
同時粉砕処理は、混合に加え、基質の結晶性を低下させる前処理を兼ねることができる。その観点から、用いる粉砕装置は、基質の結晶性を低下させる前処理に用いられる、転動ボールミル、振動ボールミル、撹拌ミル、遊星ボールミルが好ましく、転動ボールミルに分類されるポットミル、撹拌ミルに分類される撹拌槽ミル、遊星ボールミルがより好ましい。さらに、固体触媒と固体基質とを同時粉砕処理した嵩密度の大きい原料の方が反応性が高い傾向が認められることから、固体触媒の粉砕物と固体基質の粉砕物とが食い込むような圧縮力が強く加わる転動ボールミル、撹拌ミル、遊星ボールミルを用いることがさらに好ましい。
個別に基質を粉砕した原料、及び固体基質と触媒を同時粉砕した原料は、いずれも微粉砕後の平均粒径(累計中位径(メジアン径):粉体の集団の全体積を100%として求めた累計カーブが50%となる点の粒子径(D50))は1〜100μmであり、反応性をより高めるという観点から、1〜30μmが好ましく、1〜20μmがより好ましい。
微粉砕処理する原料の粒径が大きい場合は、微粉砕を効率的に行うために、微粉砕の前に予備的粉砕処理を行うことが好ましい。予備的粉砕処理は、例えば、シュレッダー、ジョークラッシャー、ジャイレトリクラッシャー、コーンクラッシャー、ハンマークラッシャー、ロールクラッシャー、及びロールミルなどの粗粉砕機、スタンプミル、エッジランナ、切断・せん断ミル、ロッドミル、自生粉砕機及びローラミルなどの中粉砕機を用いて実施することができる。原料の処理時間は、処理後原料が均一に微粉化されるのであれば特に限定されない。
固体触媒と固体基質の比率は、個別に基質を粉砕する場合及び基質と触媒を同時粉砕する場合のいずれにおいても、特に限定されるものではないが、反応時の加水分解効率、反応後の基質残渣低減、生成糖の回収率の観点から、固体基質100質量部に対して固体触媒1〜100質量部が好ましく、1〜10質量部がより好ましい。
[加水分解反応]
植物性バイオマスを基質として、グルコースの重合度が3〜6のオリゴマーを含有するセロオリゴ糖を生成する加水分解反応は、基質を触媒と水の存在下、好ましくは加圧状態となる温度で加熱して行う。
加熱によりセルロースはセロオリゴ糖を経て単糖であるグルコースへと分解され、さらに反応が進むと5−ヒドロキシメチルフルフラールなどの過分解物が生成する。したがって、本発明の目的を達成するためには、セルロースがセロオリゴ糖に分解されるが、その後セロオリゴ糖がグルコースへ分解されない条件で加水分解反応を行うことが必要である。
本発明の目的を達成する加水分解反応の条件は下記のとおりである。
加水分解反応は170〜230℃の温度で実施することができる。本発明の効果を損なわない限り、最高温度は230℃を超えるときがあってもよい。
縦軸に反応温度、横軸に時間を表した図(図1及び図2参照)における170〜230℃の範囲の面積(以下、「170〜230℃の温度時間積」という。)が、80〜365℃・分であるとグルコースの重合度が3〜6のセロオリゴ糖を効率よく得ることができる。なかでも80〜300℃・分が好ましく、80〜250℃・分がより好ましい。
なお、170〜230℃の温度時間積は、170〜230℃の範囲において、反応温度を時間で積分することにより求めることができるが、加温するときの昇温速度及び冷却するときの冷却速度が一定である反応パターンの場合には、台形に近似して下記式により温度時間積を求めることができる。
Figure 0006779505
なお、最高反応温度が230℃を超える場合は、上記の式の「最高反応温度」を230℃として算出する(図2参照)。
170〜230℃の温度時間積が80℃・分より小さいとセルロースからセロオリゴ糖への分解が進まず、好ましくない。また、170〜230℃の温度時間積が365℃・分より大きいとセロオリゴ糖からグルコースへの分解、及びグルコースから5−ヒドロキシメチルフルフラールなどへの過分解が速やかに進むため好ましくない。
さらに、加水分解反応は、最高反応温度(X)と最高反応温度の保持時間(Y)とが下記の式(1)〜(3)で示される関係を満たす条件で行うことが好ましい。
Figure 0006779505
上記式中、Xは最高反応温度(℃)を表し、Yは最高反応温度における保持時間(分)を表す。
加水分解の最高反応温度(X)及び最高反応温度の保持時間(Y)が上記の範囲であると、セルロースからセロオリゴ糖への分解が進むと同時に、セロオリゴ糖からグルコースへの分解及びグルコースから5−ヒドロキシメチルフルフラールなどへの過分解が抑制され好ましい。
なかでも好ましい加水分解の最高反応温度は180〜200℃であり、より好ましくは180〜190℃の範囲である。
反応温度までに加熱する際の昇温速度と、反応温度での加熱終了し冷却するときの降温速度は、例えば、0.1〜30℃/分の範囲の速度で行うことができ、好ましくは0.2〜20℃/分の範囲で行うことがより適当である。0.1℃/分より緩やかであると昇温過程や冷却過程で加水分解反応が進みすぎ、30℃/分より急であると設備能力の増強による設備コストが大きくなるため好ましくない。
加水分解の際の水の存在量は、少なくともセルロースを全量加水分解できる量であり、反応混合物の流動性や撹拌性等を考慮して、セルロースに対して、質量比1〜500の範囲、好ましくは2〜200の範囲とすることができる。
なお、加水分解はpHの影響を受ける。本発明では、pH4〜7の条件で加水分解反応を行うことが好ましい。pHが4より低いとセロオリゴ糖からグルコースへの分解が進みやすくなり、pHが7より高いと加水分解が阻害される。したがって、セロオリゴ糖の収率を上げるために反応開始時のpHを上記の範囲に適宜調整しておく。
加水分解の雰囲気は特に限定されない。工業上は空気雰囲気下で行うことが好ましいが、空気以外の気体、例えば、酸素、窒素、水素またはそれらの混合物の雰囲気下で行ってもよい。
本発明の方法におけるセルロースの加水分解形式は、バッチ式または連続式等のいずれでもよい。
バッチ式の反応は、オートクレーブ等の密閉容器内で反応混合物を撹拌しながら行う。この場合、密閉であるため反応開始時は常圧であっても、上記温度で反応系が加熱されると加圧状態となる。さらに、反応前または反応中に密閉容器内を加圧し、反応することもできる。加圧する圧力は、例えば0.1〜30MPa、好ましくは1〜20MPa、さらに好ましくは2〜10MPaである。
前記加水分解反応は、グルコースの重合度3(セロトリオース)から6のオリゴ糖の収率が0〜80%の間にある時点で終了することが好ましい。その時点は、加熱温度、使用する触媒の種類及び量、水の量(セルロースに対する割合)、セルロースの種類、撹拌方法及びその条件等により変化するが、これらの条件は予備的実験により決定することができる。
(1)固体触媒及び固体基質
以下の実施例及び比較例では、固体触媒として水蒸気賦活活性炭であるBA50(味の素ファインテクノ(株)製)若しくはSD50(味の素ファインテクノ(株)製)、または塩化亜鉛による薬剤賦活活性炭であるZN60(味の素ファインテクノ(株)製)を、また固体基質としてはAvicel(Merck社製結晶性微粉セルロース)を、それぞれ直接用いるか、以下の(2)の方法で粉砕処理したものを用いた。
(2)混合粉砕原料
固体基質としてのAvicel(Merck社製結晶性微粉セルロース)10.00gと、固体触媒1.54g(基質と触媒の質量比6.5:1.0)を、容量3600mLのセラミックポットミルの中に直径1.5cmのアルミナ球2000gと共に入れた。このセラミックポットミルを卓上ポットミル回転台(日陶科学(株)製,卓上ポットミル型式ANZ−51S)にセットし、60rpmで48時間ボールミル処理して混合同時粉砕した。得られた原料を、以下、混合粉砕原料と略記する。
実施例1〜7及び比較例1〜12:加水分解反応
表1に記載の触媒と基質を用い、混合粉砕原料は0.374g(C6105単位で2.00mmol)と水40mL、未粉砕基質はそれぞれ0.324gと触媒0.050gと水40mLを、高圧反応器(内容積100mL,オーエムラボテック(株)製オートクレーブ,ハステロイC22製)に入れた後、600rpmで撹拌しながら室温から表1に記載の反応温度まで10〜30℃/分(平均昇温速度11.3℃/分)で加熱した。最高反応温度に到達するとその温度で表1に記載の時間保持して後に加熱を止め、反応器を10〜30℃/分(平均降温速度16.7℃/分)で風冷し、冷却後、反応液を遠心分離装置により液体と固体に分離して上清サンプルの分析を行った。なお、反応時間が「0分」とは、最高反応温度に到達した瞬間から冷却を行うことを意味する。
[生成物の定量]
固形分を除去した液相サンプルの生成物は、(株)島津製作所製高速液体クロマトグラフ(条件1 カラム:Shodex(登録商標)SH−1011,移動相:水0.5mL/min,50℃,検出:示差屈折率)によりグルコース、セロビオースからセロヘキサオースまでのオリゴ糖を定量分析した。
以下に収率の計算式を示す。
Figure 0006779505
[分析結果]
結果を表1に示す。
Figure 0006779505
図3に水蒸気賦活活性炭(BA50、SD50)及び薬剤賦活活性炭(Z60)を用いて反応温度と保持時間を変えて実施した実施例1〜7及び比較例1〜12の結果をまとめて示す。なお、図中のマーカー「●」はグルコースの重合度が3〜6のオリゴマー収率が50%以上を表し、「×」はグルコースの重合度が3〜6のオリゴマー収率が50%未満を表す。
水蒸気賦活活性炭BA50との混合粉砕原料を、170〜230℃の反応温度領域で反応を行った際のグルコースの重合度が3〜6のオリゴ糖の収率は、反応温度200℃、反応時間3分(実施例1)で60%、190℃、15分(実施例2)で61%、190℃、5分(実施例3)で64%、180℃、20分(実施例4)で69%となり、概ね200℃以下で適切な反応時間をかけることにより60%以上の高収率が得られることが確認された。200℃を上回る高温条件で反応時間をかけて行った反応では、反応温度230℃、反応時間0分(比較例1)で0%、220℃、0分(比較例2)で16%、210℃、10分(比較例3)で0%となり、いずれも過分解が進み、グルコースの重合度が3〜6のオリゴ糖の高い収率は得られなかった。
また、200℃以下の条件でも、200℃、15分(比較例4)で0%、190℃、25分(比較例5)で9%、180℃、40分(比較例7)で18%となり、時間をかけ過ぎたことにより過分解が進み、高い収率が得られなかった。逆に、190℃、0分(比較例6)で5%、180℃、0分(比較例8)で2%、170℃、30分(比較例9)で6%、170℃、10分(比較例10)で4%、170℃、0分(比較例11)で1%となったが、これは反応時間不足で加水分解が進まず高い収率が得られなかったと推測される。
BA50以外の活性炭であるSD50、ZN60を用いて、反応温度180℃、反応時間20分で反応を行ったところ、水蒸気賦活活性炭であるSD50(実施例6)ではグルコースの重合度が3〜6のオリゴ糖収率は60%、薬剤賦活活性炭であるZN60(実施例7)でも60%の結果が得られ、水蒸気賦活活性炭、薬剤賦活活性炭とも高い収率が得られることが確認された。
反応温度180℃、反応時間20分の反応において、触媒の有無の効果を比較すると、BA50と同時粉砕原料で行った実施例4のグルコースの重合度が3〜6のオリゴ糖収率は69%であったのに対し、触媒なしでアビセルだけ用いた比較例12は5%となった。この結果より、グルコースの重合度が3〜6のオリゴ糖を高収率で得るためには、炭素触媒が必要であることが分かった。
本発明の方法によれば、これまで炭素触媒を用いる植物性バイオマスの加水分解法では工業的に生産されていなかったグルコースの重合度3〜6のセロオリゴ糖を製造でき、医薬、化粧品、食品、飼料分野に、より高機能な添加剤を提供することができる。

Claims (6)

  1. 植物性バイオマス、炭素触媒及び水を共存させ加熱加水分解する反応であって
    該炭素触媒が空気酸化した水蒸気賦活活性炭及び/または空気酸化した薬剤賦活活性炭であり、植物性バイオマスと炭素触媒を予め混合して粉砕したものを原料に用いる反応を、
    反応温度(縦軸)と反応時間(横軸)との関係を表すグラフにおける170〜230℃の範囲の温度時間積が80〜365℃・分の条件で行うことを特徴とする重合度3〜6のオリゴマーを含有するセロオリゴ糖の製造方法。
  2. 最高反応温度(X)と最高反応温度の保持時間(Y)とが下記の式(1)〜(3):
    Figure 0006779505

    (式中、Xは最高反応温度(℃)、Yは最高反応温度における保持時間(分)を表す。)
    で示される関係を満たす請求項1に記載のセロオリゴ糖の製造方法。
  3. 前記最高反応温度に加温するときの昇温速度、及び前記最高反応温度から冷却するときの冷却速度が0.1〜30℃/分である請求項1または2に記載のセロオリゴ糖の製造方法。
  4. 炭素触媒が空気酸化した水蒸気賦活活性炭である請求項1〜のいずれか一項に記載のセロオリゴ糖の製造方法。
  5. 予め粉砕した植物性バイオマスを原料に用いる請求項1〜のいずれか一項に記載のセロオリゴ糖の製造方法。
  6. グルコースの重合度3〜6のオリゴ糖の収率が50〜80%となる時点で反応を終了する請求項1〜のいずれか一項に記載のセロオリゴ糖の製造方法。
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