JP6779258B2 - 撮像装置及びその制御方法 - Google Patents

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本発明は撮像装置及びその制御方法に関するものである。
複数回の撮影によって得られた画像を合成して1枚の合成画像として記録する、所謂、多重露出撮影を可能としたデジタルカメラが存在する。撮影前に合成枚数や加重平均・比較明合成・比較暗合成といった合成処理方法を選択可能なものや、既に撮影された画像をベース画像として選択し、このベース画像にこれから撮影する画像を合成して多重化した画像を生成できるものもある。
特開2012−19343号公報 特開2007−221237号公報
レンズ交換式カメラにおいては、多重露出撮影中にレンズの付け替えが可能である。多重露出撮影中にイメージサークルが異なるレンズや歪曲補正などの画像処理による光学補正が必須なレンズへ付け替えた場合、不自然な合成画像が生成されてしまうことが考えられる。
多重露出撮影中に設定を変更する技術として、特許文献1では、多重露出撮影可能なデジタルカメラにおいて、撮影途中で記録する画像のアスペクト比設定の変更を可能とする技術が開示されている。また、特許文献2では、多重露出撮影可能なデジタルカメラにおいて、撮影途中で記録画質や記録サイズといった設定の変更を可能とする技術が開示されている。
特許文献1、2に記載された撮像装置では、アスペクト比や記録画質、記録サイズといった撮像装置が出力する画像の設定に関して、撮影途中での変更を可能としている。しかしながら、レンズの交換、つまり、レンズのイメージサークルや歪曲収差量など撮像装置に入力される撮影画像そのものの質が変更されることは考慮されていない。
本発明はかかる点に鑑みなされたものであり、多重露出撮影中に、それまで装着していたレンズから、イメージサークルが異なるレンズ、又は、歪曲補正などの画像処理による光学補正が必須なレンズへ付け替えた場合の不自然な合成画像が生成されることを防止する技術を提供しようとするものである。
この課題を解決するため、例えば本発明の撮像装置は以下の構成を備える。すなわち、
レンズ交換可能な撮像手段を有する撮像装置であって、
前記撮像手段による複数回の撮像を行って得た複数の画像を合成し、合成画像を生成する合成手段と、
レンズの着脱を検出する検出手段と、
該検出手段による検出に応じて前記合成手段を制御する制御手段とを有し、
該制御手段は、
前記合成手段による複数回の撮像を行っている際に前記検出手段による検出に基づいてレンズの再装着があり、且つ、合成対象の画像が未撮影の場合は、前記合成画像を生成するための撮像を継続し、
前記合成手段による複数回の撮像を行っている際に前記検出手段による検出に基づいてレンズの再装着があり、且つ、合成対象の画像が少なくとも1つ存在し、且つ、再装着されたレンズのイメージサークルが、再装着以前に装着されていたレンズのイメージサークルと異なる場合、前記撮像手段による前記合成画像を生成するための撮像を中断し、
前記合成手段による複数回の撮像を行っている際に前記検出手段による検出に基づいてレンズの再装着があり、且つ、合成対象の画像が少なくとも1つ存在し、且つ、再装着されたレンズのイメージサークルが、再装着以前に装着されていたレンズのイメージサークルと同じである場合、再装着以前から行っていた前記撮像手段による前記合成画像を生成するための撮像を継続することを特徴とする。
本発明によれば、多重露出撮影中にイメージサークルが異なるレンズ、又は、歪曲補正などの画像処理による光学補正が必須なレンズへ付け替えた場合に、不自然な合成画像が生成されることを防止することができる。
実施形態に係る撮像装置のブロック構成図。 多重露出撮影に関する設定メニュー画面の一例を示す図。 多重露出撮影において撮影される画像の一例を示す図。 第1の実施形態における撮像装置の動作を示すフローチャート。 レンズによるイメージサークルの違いを示す図。 第1の実施形態における警告メッセージの一例を示す図。 第2の実施形態における撮像装置の動作を示すフローチャート。 第2の実施形態における警告メッセージの一例を示す図。 第3の実施形態における撮像装置の動作を示すフローチャート。 第4の実施形態における撮像装置の動作を示すフローチャート。
以下、添付図面に従って本発明に係る実施形態を詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態における構成は一例に過ぎず、本発明は図示された構成に限定されるものではない。
図1は、実施形態におけるレンズ交換可能なデジタルカメラに代表される撮像装置のブロック構成図である。実施形態における撮像装置は、撮像装置本体100と、撮像装置本体100に対して脱着可能なレンズユニット180で構成される。
撮像装置本体100において、シャッター120は後述する撮像部122の露出量を制御する。撮像部122は光学像を電気信号に変換するCCDやCMOS素子等で構成される撮像素子を有する。この撮像素子の表面には、R,G,Bの各色成分のフィルタがベイヤ配列状に配置されている。それ故、撮像部122で得た直後の画像データのベイヤ配列の画素データで構成されることになる。また撮像部122はA/D変換処理機能を備えている。AF評価値検出部123ではデジタル画像信号から得られるコントラスト情報や視差画像から得られる位相差からAF評価値を算出し、得られたAF評価値を撮像部122からシステム制御部150に出力する。なお、本実施形態における撮像素子は、いわゆるフルサイズのセンサーであるものとする。
画像処理部124は、撮像部122から出力される画像データ、又は、メモリ制御部15からの画像データに対し所定の画素補間、縮小といったリサイズ処理や色変換処理を行う。また、画像処理部124は被写体と撮像装置との距離情報を取得することができる。具体的には、画像処理装部124は、与えられた2つの視差画像から位相差を検出することで被写体までの距離を取得し、撮像装置から被写体までの距離情報を画素ごとに取得する。さらに、画像処理部124は、撮像した画像データを用いて所定の演算処理が行い、システム制御部150はその演算結果基づき露光制御、測距制御を行う。これにより、TTL(スルー・ザ・レンズ)方式のAE(自動露出)処理、EF(フラッシュ自動調光発光)処理が行われる。また画像処理部124はAF(オートフォーカス)処理が行われるが、このとき撮像部122に備えるAF評価値検出部123の出力が用いられることもある。画像処理部124は更に、撮像した画像データを用いて所定の演算処理を行い、得られた演算結果に基づいてTTL方式のAWB(オートホワイトバランス)処理も行っている。また、画像処理部124は、複数枚の画像を合成する処理を行い、多重画像の生成も行う。更に画像処理部124は、ベイヤ配列のRAW画像データをデベイヤ処理して1画素3成分の画像データへの変換、符号化、復号処理も行う。
撮像部122の出力データは、画像処理部124及びメモリ制御部115を介して、或いは、メモリ制御部115を介してメモリ132に直接書き込まれる。メモリ132は、撮像部122によって取得およびA/D変換された画像データや、表示部128に表示するための画像データを格納する。メモリ132は、所定枚数の静止画像や所定時間の動画像および音声を格納するのに十分な記憶容量を備えている。また、メモリ132は画像表示用のメモリ(ビデオメモリ)を兼ねている。D/A変換器113は、メモリ132に格納されている画像表示用のデータをアナログ信号に変換して表示部128に供給する。こうして、メモリ132に書き込まれた表示用の画像データはD/A変換器113を介して表示部128により表示される。表示部128は、LCD等の表示器上に、D/A変換器113からのアナログ信号に応じた表示を行う。撮像部122で一度A/D変換されメモリ32に蓄積されたデジタル信号をD/A変換器113においてアナログ変換し、表示部128に逐次転送して表示することで、電子ビューファインダとして機能し、スルー画像表示を行える。
不揮発性メモリ156は、電気的に消去・記録可能なメモリであり、例えばフラッシュメモリ等が用いられる。不揮発性メモリ156には、システム制御部150の動作用の定数、プログラム等が記憶される。ここでいう、プログラムとは、本実施形態にて後述する各種フローチャートを実行するためのプログラムのことである。また、不揮発性メモリ156には、撮像装置本体100に接続可能なレンズユニットのモデル名と、そのレンズユニットの特定情報を対にしたレンズテーブル156aが格納されている。レンズユニットの特性情報にはイメージサークルのサイズが含まれる。
システム制御部150は、前述した不揮発性メモリ156に記録されたプログラムを実行することで、撮像装置本体100の各処理部を統括的に制御する。152はシステムメモリであり、RAMが用いられる。システムメモリ152には、システム制御部150の動作用の定数、変数、不揮発性メモリ156から読み出したプログラム等が展開される。
システムタイマー153は各種制御に用いる時間や、内蔵された時計の時間を計測する計時部である。モード切替スイッチ160、シャッターボタン161に収容された第1シャッタースイッチ162及び第2シャッタースイッチ163、操作部170はシステム制御部150に各種の動作指示を入力するための操作手段として機能する。モード切替スイッチ160は、システム制御部150の動作モードを静止画記録モード、動画記録モード、再生モード等のいずれかに切り替える。静止画記録モードに含まれるモードとして、オート撮影モード、オートシーン判別モード、マニュアルモード、撮影シーン別の撮影設定となる各種シーンモード、プログラムAEモード、カスタムモード、多重露出撮影モード等がある。モード切り替えスイッチ160で、静止画撮影モードに含まれるこれらのモードのいずれかに直接切り替えられる。あるいは、モード切り替えスイッチ160で静止画撮影モードに一旦切り換えた後に、静止画撮影モードに含まれるこれらのモードのいずれかに、他の操作部材を用いて切り替えるようにしてもよい。同様に、動画撮影モードにも複数のモードが含まれていてもよい。
第1シャッタースイッチ162は、撮像装置本体100に設けられたシャッターボタン161の操作途中、いわゆる半押し(撮影準備指示)でONとなって、第1シャッタースイッチ信号SW1を発生する。システム制御部150は、第1シャッタースイッチ信号SW1により、AF(オートフォーカス)処理、AE(自動露出)処理、AWB(オートホワイトバランス)処理、EF(フラッシュ自動調光発光)処理等の動作を開始する。
第2シャッタースイッチ163は、シャッターボタン161の操作完了、いわゆる全押し(撮影指示)でONとなって、第2シャッタースイッチ信号SW2を発生する。システム制御部150は、第2シャッタースイッチ信号SW2により、撮像部122からの信号読み出しから記録媒体190に画像データを書き込むまでの一連の撮影処理の動作を開始する。
操作部170の各操作部材は、表示部128に表示される種々の機能アイコンを選択操作することなどにより、場面ごとに適宜機能が割り当てられ、各種機能ボタンとして作用する。機能ボタンとしては、例えば終了ボタン、戻るボタン、画像送りボタン、ジャンプボタン、絞込みボタン、属性変更ボタン等がある。例えば、メニューボタンが押されると各種の設定可能なメニュー画面が表示部128に表示される。ユーザは、表示部128に表示されたメニュー画面と、上下左右の4方向ボタンやSETボタンとを用いて直感的に各種設定を行うことができる。各種の設定可能なメニュー画面としては、多重露出撮影モードを選択した際に、記録媒体190に記録されている過去に撮影した画像をベース画像として選択するための画面があり、選択したベース画像に撮影した画像を合成する多重露出撮影も可能である。さらに、撮影する画像の読み出しサイズをAPS−Cセンサーサイズにクロップするかどうかを選択する画面もあり、クロップする設定にした場合、フルサイズセンサー用のレンズを装着している場合にも、APS−Cセンサーサイズで撮影できる。このクロップ処理については図5を用いて後述する。
電源制御部141は、電池検出回路、DC−DCコンバータ、通電するブロックを切り替えるスイッチ回路等により構成され、電池の装着の有無、電池の種類、電池残量の検出を行う。また、電源制御部141は、その検出結果及びシステム制御部150の指示に基づいてDC−DCコンバータを制御し、必要な電圧を必要な期間、記録媒体190を含む各部へ供給する。
電源部140は、アルカリ電池やリチウム電池等の一次電池やNiCd電池やNiMH電池、Li電池等の二次電池、ACアダプター等からなる。記録媒体I/F118は、メモリカードやハードディスク等の記録媒体190とのインターフェースである。記録媒体190は、撮影された画像を記録するためのメモリカード等の記録媒体であり、半導体メモリや磁気ディスク等から構成される。
コネクタ171は、撮像装置本体100をレンズユニット180と電気的に接続する。コネクタ171は、撮像装置本体100とレンズユニット180との間で制御信号、状態信号、データ信号などを伝え合うとともに、各種電圧の電流を供給する機能も備えている。また、コネクタ171にレンズユニット180が装着されているか否かは、レンズ着脱検知部154により検知される。
次に、レンズユニット180の構成について説明する。撮像レンズ181は、光軸方向に移動することでピントの調整を行うフォーカスレンズやズーミングを行うズームレンズを含む複数のレンズにより構成される。また、絞り182は撮像装置本体100の撮像部122への光量を調節する。レンズ制御部183は撮像装置本体100のシステム制御回路150からの制御信号に応じて、レンズユニット180全体を制御し、撮像レンズ181のフォーカスレンズやズームレンズおよび絞り182の駆動制御も行う。また、レンズ制御部183は、動作用の定数や変数およびプログラムなどを記憶するメモリを備える。さらに、レンズ制御部183は、レンズユニット180固有のモデル名や製造番号などの識別情報、管理情報、開放絞り値や最小絞り値、焦点距離、歪曲収差等の収差量などの機能情報、現在や過去の各設定値などを保持する不揮発性メモリも備えている。コネクタ184は、レンズユニット180を撮像装置本体100と電気的に接続する。コネクタ184は、撮像装置本体100とレンズユニット180との間で制御信号、状態信号、データ信号などを伝え合うとともに、各種電圧の電流を供給される機能も備えている。
次に図2、図3を用いて多重露出撮影の基本的な動作を説明する。図2は、多重露出撮影に関する設定メニュー画面であり、図3は、多重露出撮影において撮影される画像を示している。
ユーザが操作部170のメニューボタンを押下すると各種設定に関するメニュー画面が表示される。ユーザは、操作部170の上下左右ボタンを操作して、多重露出撮影に関する設定の項目を選択すると、表示部128には図2に示す多重露出撮影のサブメニュー画面200が表示され、多重露出撮影に関する設定を変更することができる。
多重露出撮影メニュー画面200は、設定項目201〜204と、基準画像の選択を行うボタン205を含む。このうち、設定項目201は、多重露出撮影を行うか否かを選択する設定項目であり、「する」・「しない」からいずれかを選択する。「する」を選択した上で、メニューを抜け撮影に復帰すると多重露出撮影モードとなる。
設定項目202は、多重露出撮影時の露出の重ね合わせ方を選択する設定項目であり、ユーザは、「加算」・「加算平均」・「比較(明)」・「比較(暗)」から、いずれか1つを選択できる。「加算」では、合成する複数の画像の輝度を単純に加算する。「加算平均」では、合成する複数の画像の輝度を、後述する重ねる枚数分の平均となるように加算する。「比較(明)」では、合成する画像の輝度を比較して明るい部分を残し、逆に「比較(暗)」では、暗い部分を残すように重ね合わせる。
設定項目203は、多重露出撮影において合成する画像の枚数を選択する設定項目であり、ユーザは重ね合わせる枚数を指定できる。多重露出撮影モードでは、設定した枚数撮影し合成画像が記録されたら多重撮影モードから、通常のスナップモードに復帰する。
設定項目204は、多重露出撮影において記録媒体190に記録する画像を選択する設定項目であり、ユーザは「全画像」・「多重画像のみ」のいずれかを選択できる。「全画像」が選択されや場合、重ね合わせる元となった複数の画像と、多重露出合成画像の両方が記録媒体190に記録される。「多重画像のみ」が選択された場合、多重露出合成画像のみが記録媒体190に記録され、多重画像の元になった個々の撮像画像は記録されない。
ユーザがボタン205を押下した場合、記録媒体190に既に格納された画像ファイルを1つ選択し、多重露出合成画像を生成し、記録することになる。なお、ユーザが、設定項目203に“5”を設定し、ユーザがボタン205を押下して既に記録された1つの画像ファイル(RAW画像ファイル)を選択した場合、選択した画像ファイルが表す画像を最初の画像(1枚目の画像)とし、残り4枚を、これ以降に撮像される画像として、多重露出画像が生成されることになる。
なお、選択する画像ファイルの個数を2以上できるようにしても構わない。この場合、例えば2つ選択した場合には、その選択した2つのファイルが示す2つの画像と、これから撮像される3枚の画像とから、多重露出画像が生成すれば良い。
図3(a)の参照符号601は多重露出撮影モードでの1枚目の撮影画像、同図(b)の参照符号602は2枚目の撮影画像である。そして、同図(c)の参照符号603が2枚目の撮影が終わった時点での多重露出合成画像である。
[第1の実施形態]
図4は、第1の実施形態におけるシステム制御部150の多重露出モードにおける処理手順を示すフローチャートである。ユーザがモード切替スイッチ160で多重露出撮影モードを選択した場合やメニュー設定により多重露出撮影を選択した場合に、撮像装置本体100は多重露出撮影モードに入り、図4の処理が実行される。図4の各ステップの処理は、システム制御部150が、不揮発性メモリ156から読み出した所定のプログラムをシステムメモリ152上に展開し、撮像装置本体100を構成する各部の動作や処理を制御することによって実現される。なお、多重露出に関する、ユーザによる各種設定(合成する画像の枚数や合成画像ファイルの指定等)は既に行われ、設定された情報がシステムメモリ152に格納されているものとする。なお、特に変更しない限り、前回の多重露出撮影時の合成枚数を今回の合成枚数とするようにしても構わない。この場合、合成枚数は不揮発性メモリ156に保持するようにすれば良い。
S401にて、システム制御部150は、多重露出撮影モードの設定情報の1つである多重合成枚数Nをシステムメモリ152や不揮発性メモリ156から取得する。続いて、S402にて、システム制御部150は、システムメモリ152や不揮発性メモリ156に格納された情報に基づき、既に撮影された画像の中から1枚目の画像としてベース画像を選択して多重露出撮影を開始するベース画像選択がなされているか否かを判定する。システム制御部150は、ベース画像選択がなされていないと判定した場合(S402でNO)、処理をS403に進め、撮影枚数をカウントする変数nに初期値“0”を代入する。一方、ベース画像選択がなされていた場合(S402でYES)、システム制御部150は、処理をS404に進め、変数nに初期値“1”を代入する。
S405にて、システム制御部150は、レンズ着脱検知部154からの信号に基づき、レンズユニットの再装着があったか否かを判定する。レンズユニットの再装着は、例えば装着していたレンズを一度取り外してまた装着する場合や、装着していたレンズとは異なるレンズに交換する場合が含まれる。
システム制御部150は、レンズユニットが再装着されたと判定された場合(S405でYES)、処理をS406へ進め、レンズが再装着されていないと判定された場合(S405でNO)、処理をS409へ進める。
S406にて、システム制御部150は、変数nが“0”か否か、つまり、ベース画像の選択がされていない、或いは、さらに多重露出撮影モードに入って1枚も撮影をしていないか否かを判定する。換言すれば、システム制御部150は、多重合成元の画像が存在しないか否かを判定する。システム制御部150は、変数nが“0”であると判定した場合(S406でYES)、処理をS409へ進める。また、変数nが“0”以外である場合(S406でNO)、システム制御部150は処理をS407へ進める。
S407にて、システム制御部150は、新たに装着されたレンズユニットのイメージサークルがそれまで装着されていたレンズユニットのイメージサークルと異なるか否かを判定する。
具体的には、システム制御部150は、コネクタ80を通して、装着中のレンズユニット180と通信し、モデル名等の識別情報を取得できる。そして、システム制御部150は、取得した識別情報を用いて、不揮発性メモリ156内のレンズテーブル156aを検索することで、装着中のレンズユニットのイメージサークルを取得できる。よって、システム制御部150は、レンズユニット再装着以前のレンズユニットのイメージサークル(不揮発性メモリ156の所定アドレスに格納しているものとする)と、再装着後の点図ユニットのイメージサークルとを比較することで、S407の判定処理を行う。
なお、S407の判定処理を、装着されたレンズユニットに応じて、撮像部122から読み出し記録する画像のサイズを切り替える必要があるか否かで判定するようにしても良い。さらに、撮像部122から読み出した画像を、画像処理部124や、システム制御部150で走査することにより、画像の周辺部のケラレの量を検出し、前回のケラレの量と異なるか否かで判定するようにしてもよい。
ここで図5(a),(b)を参照してイメージサークルの違いを説明する。図5(a),(b)の参照符号501、502は、撮像部122の撮像素子にレンズユニットを通った光が結像した様子である。参照符号501は、フルサイズセンサー用のレンズユニットが装着されているとき、参照符号502は、APS−Cサイズセンサー用のレンズユニットが装着されているときの様子である。前述したように、本実施形態における撮像素子はフルサイズセンサーである。しかし、APS−Cサイズセンサー用のレンズユニットが装着されているときは、撮像素子の周辺部分に光が当たらず、画像の周辺に「ケラレ」が発生する。そこで、APS−Cサイズセンサー用のレンズユニットが装着されている場合、システム制御部150は撮像部122を制御して、撮像素子内の、図示の参照符号503が示す領域の画像を、撮像画像として切り出すクロップ処理を行う。このようにクロップ処理を行うことで、サイズは小さくなるものの、ケラレの部分を除いた1枚の画像を得ることができる。
一方で多重露出撮影の場合は、図3のように画像が合成されるため、多重露出撮影の途中でイメージサークルの異なるレンズユニットが装着された場合、そのまま合成しようとすると、ケラレの部分も合成されることになり不自然な合成画像となってしまう。また、画像の読み出しサイズをAPS−Cセンサーサイズにクロップして、光が当たる部分のみを切り出して読み出した場合には、画像のサイズが異なることになり合成できない。
そこで、本実施形態では、システム制御部150は、再装着されたレンズユニットのイメージサークルがそれまで装着されていたレンズユニットのイメージサークルと同じと判定した場合(S407でNO)、処理をS409へ進める。また、システム制御部150は、再装着されたレンズユニットのイメージサークルがそれまで装着されていたレンズユニットのイメージサークルと異なると判定した場合(S407でYES)、それ以降の撮像処理を中断するため、処理をS408へ進める。
S408において、システム制御部150は、多重露出撮影を終了する旨のメッセージ(図6)を表示部28に表示する。そして、システム制御部150は、それまでの撮影で得られた合成画像を、画像ファイルとして記録媒体190に記録するために、処理をS415に進める。
S409にて、システム制御部150は、第2シャッタースイッチ163がオンになったか否か(第2シャッタースイッチ信号SW2が発生したか否か)を判定する。システム制御部150は、第2シャッタースイッチ163がオンになっていないと判定した場合(S409でNO)、処理をS405へ戻し、第2シャッタースイッチ163がオンになるのを待つ。そして、システム制御部150は第2シャッタースイッチ163がオンになったと判定した場合、処理をS410へ進める。
S410にて、システム制御部150は、撮像部122により静止画フレームのキャプチャを行い、得られた画像データ(ベイヤ配列のRAW画像データ)をメモリ132に記憶し、処理をS411へ進める。S411にて、システム制御部150は、変数nの値を“1”増加させ、処理をS412へ進める。
S412にて、システム制御部150は、変数nの値が“1”より大きいか否かを判定する。つまり、システム制御部150は、合成処理の対象画像が既に存在するか否かを判定する。システム制御部150は、変数nが“1”以下であると判定した場合(S412でNO)、処理をS405へ戻す。また、システム制御部150は、変数nが“1”より大きいと判定した場合(S412でYES)、処理をS413へ進める。
S413にて、システム制御部150は、画像処理部24を制御して、S410でキャプチャされメモリ132に記憶された画像データ同士を合成し、合成画像データを生成し、メモリ132に記憶する。変数nが“2”より大きい場合、つまりS410でキャプチャして得た画像が3枚目以降の場合には、システム制御部150は、そのキャプチャした画像データを、それ以前の合成処理で得た合成画像データに合成し、新たな合成画像データを生成し、メモリ132に記憶させる。S413の処理を終えたら、システム制御部150は、処理をS414へ進める。なお、このS413の合成処理では、ベイヤ配列の画像データのままで合成処理が行われる。
S414にて、システム制御部150は、変数nが“N”と等しいか否か、つまり、多重露出撮影終了か否かを判定する。システム制御部150は、変数nが“N”と等しくない(S414でNO)、処理をS405へ戻す。また、システム制御部150は、変数nが“N”と等しいと判定した場合、処理をS415へ進める。
S415にて、システム制御部150は、画像処理部124を制御し、S413で生成した合成画像データに対して、現像処理(デベイヤ処理を含む)、すなわちホワイトバランス調整、画素補間等の処理を施し、YUVデータに変換し、メモリ132に書き込む。システム制御部150は、S415の処理を終えると、処理をS416へ進める。
S416にて、システム制御部150は、画像処理部24を制御し、S415で生成した現像後の合成画像データをJPEG形式の静止画像データに圧縮符号化させ、メモリ132に書き込み、処理をS417へ進める。
S417にて、システム制御部150は、S416で圧縮符号化されたJPEG形式の静止画像データを、記録媒体I/F118を介して、記録媒体190に記録し、一連の多重露出撮影を終了する。なお、図2の設定項目にて、「撮影画像の保存」が選択された場合、メモリ132に格納された合成に利用された各撮像画像(S410で得た画像)も、記憶媒体190に記録されることになる。
以上のように、多重露出撮影中に新たにレンズユニットの再装着が検出され、その再装着されたレンズユニットのイメージサークルがそれまで装着されていたレンズユニットのイメージサークルと異なっていた場合、メッセージを表示し多重露出撮影を終了するようにした。このようにすることで、多重露出撮影中にそれまで装着されていたレンズユニットとイメージサークルの異なるレンズユニットを装着した場合に不正な多重画像が合成されるのを防ぐことができる。例えば、フルサイズセンサー用のレンズユニットを装着して多重露出撮影を開始した場合に、途中でAPS−Cサイズセンサー用のレンズユニットに付け替えた場合に不正な多重画像が合成されるのを防ぐことができる。また、当初設定したN枚の画像の合成とはならないものの、途中までの撮影で得た画像を用いた合成画像が記憶媒体190に記憶することもできる。
[第2の実施形態]
次に第2の実施形態に係る撮像装置の処理について説明する。本第2の実施形態に係る撮像装置の構成自体は、第1の実施形態(図1)と同じであるものとし、その詳細な説明については省略する。
第1の実施形態では、多重露出撮影中にレンズユニットが再装着され、且つ、そのレンズユニットのイメージサークルがそれまで装着されていたレンズユニットのイメージサークルと異なっていた場合、メッセージを表示し多重露出撮影を終了した。これに対して、本第2の実施形態では、多重露出撮影中にそれまで装着されていたレンズユニットとイメージサークルの異なるレンズユニットが装着された場合、警告メッセージを表示し、再度イメージサークルの同じレンズユニットを装着し直せば撮影を継続できるようにした。これにより、それまで装着されていたレンズユニットとイメージサークルの異なるレンズユニットを装着した場合に不正な多重画像が合成されるのを防ぐとともに、誤って装着した場合には、撮影を終了せず、正しいレンズユニットを装着し直して一連の多重露出撮影を継続することができる。
図7は、第2の実施形態におけるシステム制御部150の多重露出モードにおける処理手順を示すフローチャートである。なお、多重露出に関する、ユーザによる各種設定(合成する画像の枚数や合成画像ファイルの指定等)は既に行われ、設定された情報がシステムメモリ152や不揮発性メモリ156に保持されているものとする。
図7におけるS701〜S707,S709〜S717の処理は、図4のS401〜S407、S409〜S417と同じであるので、その説明を省略する。図7が図4と異なる点は、S707がNoと判定された以降(図4におけるS407がNoと判定された以降に相当)のS721〜S726の処理にある。
S721にて、システム制御部150は、イメージサークルの異なるレンズユニットが装着されたためレンズユニットを再度付け替えることを促す旨のメッセージ(図8)を表示部128に表示する。また、システム制御部150は、それまでの撮影で得られた合成画像を記録して多重露出撮影を終了するか否か、合成画像を破棄して多重露出撮影を終了するか否かを選択可能なメニューを表示部128に表示し、処理をS722に進める。
S722にて、システム制御部150は、S721で表示したメニューにより、ユーザが多重露出撮影を終了することを選択したか否かを判定する。システム制御部150は、ユーザが多重露出撮影の終了を選択していないと判定した場合(S722でNO)、処理をS724へ進め、ユーザが多重露出撮影の終了を選択したと判定された場合(S722でYES)、処理をS723へ進める。
S723にて、システム制御部150は、S721で表示したメニューにより、ユーザがそれまでの撮影で得られた合成画像を記録することを選択したか否かを判定する。システム制御部150は、ユーザが合成画像を記録することを選択していないと判定された場合(S723でNO)、一連の多重露出撮影を終了する。また、システム制御部150は、ユーザが合成画像を記録することを選択したと判定した場合(S723でYES)、処理をS715へ進める。
S724にて、システム制御部150は、レンズ着脱検知部154によりレンズユニットが再装着されたか否かを判定する。システム制御部150は、レンズユニットが装着されたと判定された場合(S724でYES)、処理をS725へ進め、レンズユニットが再装着されていないと判定された場合(S724でNO)、再装着を待つために処理をS721へ戻す。
S725にて、システム制御部150は、再度装着されたレンズユニットのイメージサークルが、直前の撮影で用いたレンズユニットのイメージサークルと異なるか否かを判定する。システム制御部150は、再度装着されたレンズユニットのイメージサークルが直前の撮影で用いたレンズユニットのイメージサークルと同じと判定された場合(S725でYES)、処理をS726に進める。システム制御部150は、再度装着されたレンズユニットのイメージサークルが、直前の撮影で用いたレンズユニットのイメージサークルと異なると判定した場合(S725でNO)、処理をS721へ戻す。
S726にて、システム制御部150は、S721で表示した警告メッセージを非表示にし、処理をS705に戻し、一連の多重露出撮影を継続する。
S709〜S717まで一連の多重露出撮影処理は、第1の実施形態におけるS409〜417と同一のため、その説明は省略する。
以上の説明のように、本第2の実施形態によれば、多重露出撮影中にそれまで装着されていたレンズユニットとイメージサークルの異なるレンズユニットが装着された場合、警告メッセージを表示し、ユーザの選択に応じて一連の多重露出撮影を終了できるようにした。また、ユーザが一連の多重露出撮影の終了を選択せず、再度イメージサークルの同じレンズユニットを装着し直した場合には、一連の多重露出撮影を継続できるようにした。これにより、それまで装着されていたレンズユニットとイメージサークルの異なるレンズユニットを装着した場合に不正な多重画像が合成されるのを防ぐとともに、誤って装着した場合には、撮影を終了せず、別のレンズユニットを装着し直して一連の多重露出撮影を継続することができる。例えば、フルサイズセンサー用のレンズユニットを装着して多重露出撮影を開始した場合に、途中でAPS−Cサイズセンサー用のレンズユニットに付け替えた場合に不正な多重画像が合成されるのを防ぐことができる。さらに、再度フルサイズセンサー用のレンズユニットを装着し直した場合には、一連の多重露出撮影を継続可能にできる。
[第3の実施形態]
次に第3の実施形態に係る撮像装置の処理について説明する。本第3の実施形態に係る撮像装置の構成自体は、第1の実施形態(図1)と同じであるものとし、その詳細な説明については省略する。
第1の実施形態では、多重露出撮影中に新たにレンズユニットが装着されたときに、装着されたレンズユニットのイメージサークルがそれまで装着されていたレンズユニットのイメージサークルと異なっていた場合、メッセージを表示し多重露出撮影を終了するようにした。
同様に、本第3の実施形態では、多重露出撮影中に新たにレンズユニットが装着され、その新たに装着されたレンズユニットでは歪曲補正などの画像補正設定が有効となる場合、つまり画像補正が必須となるレンズユニットが装着された場合、メッセージを表示し多重露出撮影を終了するようにした。こうすることにより、多重露出撮影中に画像補正が必須となるレンズユニットが装着された場合に、画像補正の不要な画像と画像補正の必要な画像を合成してしまい、不自然な多重画像が生成されるのを防ぐことができる。
図9は、本第3の実施形態におけるシステム制御部150の多重露出モードにおける処理手順を示すフローチャートである。なお、多重露出に関する、ユーザによる各種設定(合成する画像の枚数や合成画像ファイルの指定等)は既に行われ、設定された情報がシステムメモリ152や不揮発性メモリ156に保持されているものとする。また、多重露出モードが開始されると、歪曲補正などの画像補正の設定は無効に固定された上で多重露出撮影モードを開始するものとする。
図9におけるS901〜S905、S909〜S917は、図4のS401〜S405,S409〜S417と同じであるため、それらの説明は省略する。図9が図4と異なる点は、S905がNoと判定された以降(図4におけるS405がNoと判定された以降に相当)のS921〜S923の処理にある。
S921にて、システム制御部150は、新たに装着されたレンズユニットにおいて、画像補正設定を有効にする必要があるか否か、つまり、画像補正が必須となるレンズユニットが装着されたか否かを判定する。画像補正設定を有効固定にする必要があるか否かの判定は、レンズテーブル156aに、補正の要否を示す情報を、レンズ識別情報(モデル名)と対応づけて記憶しておけば良い。システム制御部150は、コネクタ171を介して装着されたレンズユニットから識別情報を受信し、レンズテーブル156aから、該当するレンズユニットの補正の要否に係る情報を取得し、判定すればよい。また、場合によっては、システム制御部150は、コネクタ171を通してレンズユニット180から取得したレンズユニット180の歪曲収差等に対する補正機能情報を用いて判定するようにしてもよい。さらに、撮像部122から読み出した画像を画像処理部124や、システム制御部150で走査することにより、画像の収差量を検出し、判定するようにしてもよい。
システム制御部150は、新たに装着されたレンズユニットにおいて画像補正設定を有効固定とする必要がないと判定された場合(S921でNO)、処理をS909へ進める。システム制御部150は、新たに装着されたレンズユニットにおいて画像補正設定を有効とする必要があると判定した場合(S921でYES)、処理をS922へ進める。
S922にて、システム制御部150は、多重露出撮影を終了する旨のメッセージを表示部128に表示し、処理をS923に進める。S923にて、システム制御部150は、係数nの値が“1”より大きいか否か、つまり、多重露出のために少なくとも2枚の画像を撮影したか否かを判定する。システム制御部150は、変数nが“1”より大きい場合(S923でYES)、処理をS915に進める。システム制御部150は、変数nが“1”以下であると判定した場合(S923でNo)、処理を一連の多重露出撮影を終了する。
S909の静止画撮影からS917までの一連の多重露出撮影を終了するまでは、第1の実施形態におけるS409からS417と同一のため、説明を省略する。
以上の説明のように本第3の実施形態によれば、多重露出撮影中に新たにレンズユニットが装着されたときに、装着されたレンズユニットでは歪曲補正などの画像補正設定が有効固定となる場合、つまり画像補正が必須となるレンズユニットが装着された場合、メッセージを表示し多重露出撮影を終了する。このようにすることで、画像補正設定を無効固定とする多重露出撮影中に、画像補正が必須となるレンズユニットが装着された場合に不正な多重画像が合成されるのを防ぐことができる。例えば、多重露出撮影中に、安価な代わりに歪曲収差が大きく画像補正設定が有効に固定されるようなレンズユニットに付け替えた場合に不正な多重画像が合成されるのを防ぐことができる。
[第4の実施形態]
次に第4の実施形態に係る撮像装置の処理について説明する。本第4の実施形態に係る撮像装置の構成自体は、第1の実施形態(図1)と同じであるものとし、その詳細な説明については省略する。
第4の実施形態では、多重露出撮影中に新たに装着されたレンズユニットでは歪曲補正などの画像補正設定を有効とする必要がある場合、つまり画像補正が必須となるレンズユニットが装着された場合、メッセージを表示し多重露出撮影を終了するようにした。これに対して、本第4の実施形態では、多重露出撮影中に画像補正が必須となるレンズユニットが装着された場合、警告メッセージを表示し、再度画像補正が必須ではないレンズユニットを装着し直せば撮影を継続できるようにした。これにより、画像補正設定を無効とする多重露出撮影中に、画像補正が必須となるレンズユニットが装着された場合に不自然な多重画像が合成されるのを防ぐことができる。さらに、誤って装着した場合には、撮影を終了せず、再度レンズユニットを装着し直して一連の多重露出撮影を継続することも可能である。
図10は、本第4の実施形態におけるシステム制御部150の多重露出モードにおける処理手順を示すフローチャートである。なお、多重露出に関する、ユーザによる各種設定(合成する画像の枚数や合成画像ファイルの指定等)は既に行われ、設定された情報がシステムメモリ152や不揮発性メモリ156に保持されているものとする。また、多重露出モードが開始されると、歪曲補正などの画像補正の設定は無効に固定された上で多重露出撮影モードを開始するものとする。
S1001〜S1005、S1009〜S1017の処理は、第1の実施形態におけるS401〜S405、S409〜S417と同一のため、説明を省略する。
S1021にて、システム制御部150は、画像補正が必須となるレンズユニットが装着されたか否かを判定する。システム制御部150は、画像補正が不要のレンズユニットが装着されたと判定した場合(S1021でNo)、処理をS1009に進める。システム制御部150は、画像補正が必要なレンズユニットが装着されたと判定した場合(S1021でYES)、処理をS1022に進める
S1022にて、システム制御部150は、画像補正が必須となるレンズユニットが装着されたためレンズユニットを再度付け替えることを促す旨のメッセージを表示部128に表示する。合わせて、それまでの撮影で得られた合成画像を記録して多重露出撮影を終了するか、合成画像を破棄して多重露出撮影を終了するかを選択可能なメニューを表示部128に表示し、処理をS1023に進める。
S1023にて、システム制御部150は、S1022で表示したメニューにより、ユーザが多重露出撮影を終了することを選択したか否かを判定する。システム制御部150は、ユーザが多重露出撮影の終了を選択していないと判定された場合(S1023でNO)、処理をS1025へ進める。また、システム制御部150は、ユーザが多重露出撮影の終了を選択したと判定した場合(S1023でYES)、処理をS1024へ進める。
S1024にて、システム制御部150は、S1022で表示したメニューにより、ユーザがそれまでの撮影で得られた合成画像を記録することを選択したか否かを判定する。システム制御部150は、ユーザが合成画像を記録することを選択していないと判定した場合(S1024でNO)、一連の多重露出撮影を終了する。また、システム制御部150は、ユーザが合成画像を記録することを選択したと判定した場合(S1204でYES)、処理をS1015へ進める。
S1025にて、システム制御部150は、レンズ着脱検知部154によりレンズユニットが再装着されたか否かを判定する。システム制御部150は、レンズユニットが装着されたと判定された場合(S1025でYES)、処理をS1026へ進め、レンズユニットの再装着がないと判定した場合(S1025でNO)、処理をS1022へ戻す。
S1026にて、システム制御部150は、再度装着されたレンズユニットにおいて、画像補正設定を有効にする必要があるか否か、つまり、画像補正が必須となるレンズユニットが装着されたか否かを判定する。システム制御部150は、再度装着されたレンズユニットにおいて画像補正設定を有効とする必要がないと判定した場合(S1026でNO)、処理をS1027へ進める。再度装着されたレンズユニットにおいて画像補正設定を有効とする必要があると判定された場合(S1026でYES)、処理をS1022へ戻す。
S1027にて、システム制御部150は、S1022で表示した警告メッセージを非表示にし、処理をS1005に戻し、一連の多重露出撮影を継続する。
S1009からS1017まで一連の多重露出撮影処理は、第1の実施形態におけるS409からS417と同一のため、説明を省略する。
以上説明したように本第4の実施形態によれば、多重露出撮影中に新たに装着されたレンズユニットにおいて画像補正設定を有効固定とする必要がある場合、つまり画像補正が必須となるレンズユニットが装着された場合、警告メッセージを表示し、ユーザの選択に応じて一連の多重露出撮影を終了できるようにした。また、ユーザが一連の多重露出撮影の終了を選択せず、再度画像補正が必須でないレンズユニットを装着し直した場合には、一連の多重露出撮影を継続できるようにした。これにより、画像補正設定を無効固定とする多重露出撮影中に、画像補正が必須となるレンズユニットが装着された場合に不正な多重画像が合成されるのを防ぐことができる。また、誤って装着した場合には、撮影を終了せず、別のレンズユニットを装着し直して一連の多重露出撮影を継続することができる。
(その他の実施例)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。

Claims (8)

  1. レンズ交換可能な撮像手段を有する撮像装置であって、
    前記撮像手段による複数回の撮像を行って得た複数の画像を合成し、合成画像を生成する合成手段と、
    レンズの着脱を検出する検出手段と、
    該検出手段による検出に応じて前記合成手段を制御する制御手段とを有し、
    該制御手段は、
    前記合成手段による複数回の撮像を行っている際に前記検出手段による検出に基づいてレンズの再装着があり、且つ、合成対象の画像が未撮影の場合は、前記合成画像を生成するための撮像を継続し、
    前記合成手段による複数回の撮像を行っている際に前記検出手段による検出に基づいてレンズの再装着があり、且つ、合成対象の画像が少なくとも1つ存在し、且つ、再装着されたレンズのイメージサークルが、再装着以前に装着されていたレンズのイメージサークルと異なる場合、前記撮像手段による前記合成画像を生成するための撮像を中断し、
    前記合成手段による複数回の撮像を行っている際に前記検出手段による検出に基づいてレンズの再装着があり、且つ、合成対象の画像が少なくとも1つ存在し、且つ、再装着されたレンズのイメージサークルが、再装着以前に装着されていたレンズのイメージサークルと同じである場合、再装着以前から行っていた前記撮像手段による前記合成画像を生成するための撮像を継続する
    ことを特徴とする撮像装置。
  2. 前記制御手段は、
    前記合成手段による複数回の撮像を行っている際に前記検出手段による検出に基づいてレンズの再装着があり、且つ、再装着されたレンズのイメージサークルが、再装着以前に装着されていたレンズのイメージサークルと異なる場合、再装着以前に装着されていたレンズと同じイメージサークルのレンズが装着されるのを待ち、当該再装着により前記複数回の撮像を継続する
    ことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記制御手段は、
    前記合成手段による複数回の撮像を行っている際に前記検出手段による検出に基づいてレンズの再装着があり、且つ、再装着されたレンズのイメージサークルが、再装着以前に装着されていたレンズのイメージサークルと異なる場合、再装着以前に装着されていたレンズと同じイメージサークルのレンズの装着を促すメッセージを所定の表示部に表示する表示手段を含む
    ことを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  4. 前記制御手段は、前記撮像手段による前記合成画像を生成するための撮像を中断した場合であって、且つ、前記中断よりも前に複数の画像を撮像している場合には、当該中断よりも前の複数の画像から生成される合成画像を記憶媒体に記録することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の撮像装置。
  5. 前記合成手段による合成する画像の枚数を設定する設定手段を更に有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の撮像装置。
  6. 撮像した画像を格納する記憶媒体から、前記合成手段で用いる最初の画像を指定する指定手段を更に有し、
    前記指定手段で前記記憶媒体から画像が選択された場合、前記合成手段は、当該選択した画像を前記複数回の撮像における最初に撮像した画像として合成を行うことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の撮像装置。
  7. レンズ交換可能な撮像手段を有する撮像装置の制御方法であって、
    前記撮像手段による複数回の撮像を行って得た複数の画像を合成し、合成画像を生成する合成工程と、
    レンズの着脱を検出する検出工程と、
    該検出工程による検出に応じて前記合成工程を制御する制御工程とを有し、
    該制御工程は、
    前記合成工程による複数回の撮像を行っている際に前記検出工程による検出に基づいてレンズの再装着があり、且つ、合成対象の画像が未撮影の場合は、前記合成画像を生成するための撮像を継続し、
    前記合成工程による複数回の撮像を行っている際に前記検出工程による検出に基づいてレンズの再装着があり、且つ、合成対象の画像が少なくとも1つ存在し、且つ、再装着されたレンズのイメージサークルが、再装着以前に装着されていたレンズのイメージサークルと異なる場合、前記撮像手段による前記合成画像を生成するための撮像を中断し、
    前記合成工程による複数回の撮像を行っている際に前記検出工程による検出に基づいてレンズの再装着があり、且つ、合成対象の画像が少なくとも1つ存在し、且つ、再装着されたレンズのイメージサークルが、再装着以前に装着されていたレンズのイメージサークルと同じである場合、再装着以前から行っていた前記撮像手段による前記合成画像を生成するための撮像を継続する
    ことを特徴とする撮像装置の制御方法。
  8. レンズ交換可能な撮像手段を有する撮像装置のプロセッサが読み込み実行することで、前記撮像装置に、請求項7に記載の制御方法の各工程を実行させるためのプログラム。
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