JP3864407B2 - デジタルカメラ - Google Patents
デジタルカメラ Download PDFInfo
- Publication number
- JP3864407B2 JP3864407B2 JP2001013567A JP2001013567A JP3864407B2 JP 3864407 B2 JP3864407 B2 JP 3864407B2 JP 2001013567 A JP2001013567 A JP 2001013567A JP 2001013567 A JP2001013567 A JP 2001013567A JP 3864407 B2 JP3864407 B2 JP 3864407B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- image
- shooting
- multiple exposure
- digital camera
- captured
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Cameras In General (AREA)
- Indication In Cameras, And Counting Of Exposures (AREA)
- Transforming Light Signals Into Electric Signals (AREA)
- Color Television Image Signal Generators (AREA)
- Studio Devices (AREA)
- Exposure Control For Cameras (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明はデジタルカメラに係り、特に多重露光撮影が可能なデジタルカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、多重露光撮影が可能なCCD撮像素子を有する撮像装置としては、特開平11−178001号公報に記載のものがある。
【0003】
この撮像装置は、1フレーム期間内にCCD上で電荷を複数回に分けて蓄積することにより多重露光撮影するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の撮像装置による多重露光撮影は、被写体の動体解析などに適用されるもので、多重露光撮影時の各シャッタパルスは所要のタイミングで自動的に出力され、多重露光撮影は瞬時に終了する。従って、例えば全く異なる被写体を別々に撮影し、これらを合成したような多重露光撮影はできない。
【0005】
一方、近年のデジタル技術の進歩により、撮影ごとに画像をデジタル加算処理することにより多重露光撮影を実現できるようになった。
【0006】
しかしながら、撮影ごとに画像をデジタル加算して多重露光を実現する場合、例えば電子ズーム(画像を切り出して表示/記録)を撮影ごとに変更すると、電子ズームによる切り出し範囲の大きさの違いにより加算される部分と加算されない部分とが混在し、多重露光された領域と多重露光されない領域とが生じるという問題がある。また、撮影ごとに画像数(画像サイズ)を変更した場合にも上記と同様な問題が生じる。
【0007】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、撮影ごとに画像をデジタル加算処理して多重露光撮影を実現する際に、電子ズーム等のデジタル画像処理において画像破綻しないようにすることができ、また、記録前に多重露光された画像等を確認することができるとともに、最後に取り込んだ画像の撮り直しができるデジタルカメラを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本願請求項1に係るデジタルカメラは、多重露光撮影が可能な多重露光モードを設定するモード設定手段と、前記モード設定手段によって多重露光モードが設定され、複数枚分の撮影が行われると、撮影ごとに取り込んだ画像をデジタル加算処理して多重露光された加算画像を生成する画像生成手段と、前記モード設定手段によって多重露光モードが設定されると、2枚目以降の撮影時におけるデジタル画像処理に関する調整又は設定される機能を禁止する手段と、を備えたことを特徴としている。
【0009】
前記調整又は設定される機能は、本願請求項2に示すように電子ズーム機能、ホワイトバランス、画素数、圧縮率、階調特性及びシャープネスの設定機能のうちの少なくとも1つを含むことを特徴としている。本願請求項3に係るデジタルカメラは、多重露光撮影が可能な多重露光モードを設定するモード設定手段と、前記モード設定手段によって多重露光モードが設定され、複数枚分の撮影が行われると、撮影ごとに取り込んだ画像をデジタル加算処理して多重露光された加算画像を生成する画像生成手段と、前記モード設定手段によって多重露光モードが設定されると、電子ズームの機能を禁止する手段と、を備えたことを特徴としている。これにより、1枚目の画像と2枚目以降の画像との画像の大きさ等を統一し、各画像をデジタル加算処理する際に画像破綻をきたさないようにしている。
【0010】
前記電子ズームの機能を禁止する手段は、本願請求項4に示すように電子ズームによる撮影倍率を等倍に固定することを特徴としている。また、前記電子ズームの機能が禁止されると、本願請求項5に示すように該電子ズームの操作スイッチが無効であることを表示内容に反映させる表示手段を有することを特徴としている。
【0011】
前記画像生成手段は、本願請求項6に示すように2枚目以降の画像については該画像から黒レベルに相当するオフセット分を減算したのち先の画像に加算し、オフセット分のデータが累積されないようにしている。
【0012】
本願請求項7に係るデジタルカメラは、画像表示手段と、撮影前の被写体の画像をスルー画像として前記画像表示手段に表示させ、撮影後記録前の画像をプレビュー画像として前記画像表示手段に表示させる表示制御手段とを備え、撮影される画像や撮影後の多重露光された画像を確認することができるようにしている。
【0013】
前記画像生成手段は、本願請求項7に示すように3フレーム分の画像を記憶する3つの記憶領域を有し、これらの3つの記憶領域を今回の撮影で取り込んだ取込画像を記憶する記憶領域と、前回の撮影までに取り込んだ画像を加算処理した画像、又は前回の撮影までに取り込んだ画像が1枚の場合にはその画像をキープ画素として記憶する記憶領域と、今回の撮影で取り込んだ取込画像とキープ画像とを加算処理した加算画像を記憶する記憶領域とに使い分け、前記表示制御手段は、最初の撮影で取り込んだ取込画像又は前記加算画像をプレビュー画像として前記画像表示手段に表示させ、前記画像表示手段によるプレビュー画像の表示中に撮り直しが指示されると、最後の取込画像に代えて新たな画像の取り込みを可能にする手段を有することを特徴としている。また、本願請求項7に示すように前記画像表示手段によるスルー画像の表示中にスルー画像の表示と前記キープ画像の表示とを選択的に切り換える切換手段を有することを特徴としている。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下添付図面に従って本発明に係るデジタルカメラの好ましい実施の形態について詳説する。
【0015】
図1は本発明に係るデジタルカメラの背面図である。このデジタルカメラ10の上面には、撮影モード選択ダイヤル11及びシャッターボタン12が設けられている。撮影モード選択ダイヤル11は、回転させることにより、マニュアル撮影モード、オート撮影モード、人物モード等の各種の撮影モードを設定することができるようになっている。また、撮影モード選択ダイヤル11の中央に設けられたシャッターボタン12は、半押し時にONしてフォーカスロック、測光等の撮影準備を行わせるスイッチS1と、全押し時にONして画像の取り込みを行わせるスイッチS2とを有している。
【0016】
また、図1に示すようにデジタルカメラ10の背面には、ファインダ13、表示ボタン14、電源ボタン15、撮影/再生モード選択スイッチ16、バックスイッチ17、メニュー/OKスイッチ18、マルチファンクションの十字キー19、ドットマトリクスの液晶表示器20、及び液晶モニタ21が設けられている。
【0017】
液晶表示器20は、カメラの動作モードや十字キー19の機能等を文字やアイコンで表示する。また、液晶モニタ21は、動画(スルー画像)を表示して電子ビューファインダとして使用できるとともに、撮影した記録前の画像(プレビュー画像)やカメラに装填されたメモリカードから読み出した再生画像等を表示することができる。更に、液晶モニタ21は、撮影可能コマ数や再生コマ番号の表示、マニュアル設定する際のホワイトバランス、画素数、圧縮率、及びシャープネス等をマニュアル設定する際の各種のメニュー等がメニュー/OKスイッチ18や十字キー19の操作に応じて表示される。尚、本発明に係る多重露光モードの設定は、マニュアル撮影モード時にメニュー/OKスイッチ18を押してマニュアル撮影メニューを液晶モニタ21上に表示し、十字キー19によって「多重露光モードON」を選択することによって行われる。
【0018】
図2は図1に示したデジタルカメラ10の内部構成を示すブロック図である。
【0019】
同図において、メインCPU22は、前述した撮影モード選択ダイヤル11、シャッターボタン12、電源スイッチ15、撮影/再生モード選択スイッチ16、バックスイッチ17、メニュー/OKスイッチ18、及び十字キー19等を含む操作スイッチ24からの入力に基づいてデジタルカメラ10内の各回路を統括制御する。また、メインCPU22は、SDRAM(シンクロナス・ダイナミックRAM)26、ROM28、EEPROM30との間で必要なデータの授受が行われる。尚、ROM28には、カメラ制御プログラム等が記録され、EEPROM30には、固体撮像素子の欠陥情報等のカメラ制御に関する各種のパラメータ、データが格納されている。
【0020】
まず、電源スイッチ15が操作されると、CPU22はこれを検出し、カメラ内電源をONにする。また、撮影/再生モード選択スイッチ16によって撮影モードが選択されると、撮影スタンバイ状態にする。
【0021】
上記撮影スタンバイ状態時にシャッターボタン12が押されると、CPU22はこれを検知し、カメラCPU32にコマンドを送る。カメラCPU32は、フォーカス制御、測光、露出制御を行い、光学ユニット34を介して被写体の画像光を固体撮像素子(CCD)36の受光面上に結像させる。CCD36は、受光面に結像された画像光をその光量に応じた量の信号電荷に変換する。このようにして蓄積された信号電荷は、クロック発生回路38から加えられるリードゲートパルスによってシフトレジスタに読み出され、レジスタ転送パルスによって信号電荷に応じた電圧信号として順次読み出される。尚、このCCD36は、蓄積した信号電荷をシャッタゲートパルスによって掃き出すことができ、これにより電荷の蓄積時間(シャッタスピード)を制御する、いわゆる電子シャッタ機能を有している。
【0022】
CCD36から出力された電圧信号は、アナログ処理回路40によって相関二重サンプリングや増幅等のアナログ処理が施された後、各画素ごとのR、G、B信号としてA/D変換器42に加えられる。A/D変換器42は、アナログ処理回路40から順次加えられるR、G、B信号をそれぞれ12ビットのR、G、B信号に変換する。これらのR、G、B信号は、一旦SDRAM26に格納される。
【0023】
画像信号処理回路44は、上記SDRAM26に格納された12ビットのR、G、Bの生データを読み出し、これらに光源種に応じたデジタルゲインをかけることでホワイトバランス調整を行うとともに、ガンマ(階調特性)処理及びシャープネス処理を行って8ビットのR、G、B信号を生成し、更にYC信号処理して輝度信号Yとクロマ信号Cr、Cb(YC信号)を生成し、そのYC信号を再びSDRAM26に格納する。尚、ホワイトバランス調整は、取り込んだR、G、B信号に基づいて光源種を判定し、その判定した光源種に適したホワイトバランス補正値(R、G、Bごとのデジタルゲイン)を使用するオートホワイトバランス調整と、予めマニュアルで選択した光源種に適したホワイトバランス補正値を使用するマニュアルホワイトバランス調整とがある。また、シャープネス処理は、輪郭を強調したり、ソフトにする処理で、マニュアル撮影モード時にマニュアルで輪郭強調の度合いを強く、通常又は弱くのいずれかに設定することができるようになっている。
【0024】
上記のようにしてSDRAM26に格納されたYC信号は、圧縮・伸長回路46によって所定のフォーマットに圧縮されたのち、インターフェース回路48を介してメモリカード50に記録される。
【0025】
一方、撮影/再生モード選択スイッチ16によって再生モードが選択されると、メモリカード50に記録されている最終コマの画像ファイルがインターフェース回路48を介して読み出される。この読み出された画像ファイルの圧縮データは、圧縮・伸長回路46を介して非圧縮のYC信号に伸長される。
【0026】
伸長されたYC信号は、VRAM52を介してビデオエンコーダ54に加えられ、ここでNTSC方式のカラー複合映像信号に変換され、液晶モニタ21に出力される。これにより、液晶モニタ21にはメモリカード50に記録されている最終コマのコマ画像が表示される。
【0027】
その後、順コマ送りスイッチ(十字キー19の右キー)が押されると、順方向にコマ送りされ、逆コマ送りスイッチ(十字キー19の左キー)が押されると、逆方向にコマ送りされる。そして、コマ送りされたコマ位置の画像ファイルがメモリカード50から読み出され、上記と同様にしてコマ画像が液晶モニタ21に再生される。尚、最終コマのコマ画像が表示されている状態で順方向にコマ送りされると、メモリカード50に記録されている1コマ目の画像ファイルが読み出され、1コマ目のコマ画像が液晶モニタ21に再生される。
【0028】
次に、上記デジタルカメラ10の多重露光機能について説明する。
【0029】
この多重露光機能は、前述したように「多重露光モードON」を選択して多重露光モードが設定されると、その後、複数回の撮影で取り込んだ複数の画像をデジタル加算処理することにより多重露光撮影を可能にするものである。
【0030】
この多重露光モードが設定されると、まず、メインCPU22は、電子ズーム機能を禁止するとともに、ホワイトバランス、画素数、圧縮率、階調特性及びシャープネスの変更を禁止する。即ち、多重露光モードで撮影する複数枚の画像に対し、電子ズーム倍率、ホワイトバランス、画素数、圧縮率、階調特性及びシャープネスを同条件に固定するようにしている。
【0031】
電子ズームは、CCD36によって取り込まれる撮影領域の中央部分を電子ズーム倍率に応じて切り出すため、電子ズーム倍率が異なる画像はその大きさ(画素数)が異なる。従って、多重露光時に加算処理する画像の画素数が一致するように、電子ズーム倍率を固定するようにしている。同様の理由で、撮影画像の画素数も変更できないようにしている。
【0032】
尚、この実施の形態では、多重露光モードの設定前に電子ズーム機能が使用されている場合には、多重露光モードの設定時にズーム倍率が等倍になるように戻すようにしている。また、電子ズームは、十字キー19の上キー、下キーの操作によってズームアップ、ズームダウンできるようになっており、ドットマトリクスの液晶表示器20には、上キーがズームアップキー、下キーがズームダウンキーにキー割り当てされていることを示すアイコンが表示されているが、上記のように電子ズーム機能が禁止されると、液晶表示器20のキー割り当てを示すアイコンを消去するようにしている。
【0033】
また、ホワイトバランス、圧縮率、階調特性及びシャープネス処理を同条件に固定する理由は、これらの処理は12ビットのR、G、B生データを基にデジタル処理で行うため、R、G、B生データを加算して多重露光を実現する場合、複数の取り込みデータごとに異なるデジタル処理ができないからである。
【0034】
尚、多重露光モードの設定時に禁止される機能は、この実施の形態に限らず、要はデジタル画像処理に関する調整又は設定される機能であれば、いかなるものでもよい。また、この実施の形態では、多重露光モードが設定されると、デジタル画像処理に関する調整又は設定を直ちに禁止するようにしているが、多重露光モードでの2枚目以降の撮影時に禁止するようにしてもよい。
【0035】
次に、図3のフローチャートを参照しながらデジタルカメラ10の多重露光モード時の動作について説明する。
【0036】
まず、多重露光モードが設定されると、被写体を示すスルー画像が液晶モニタ21に表示され、撮影スタンバイとなる(ステップS10)。ここで、シャッターボタン12を全押し(スイッチS2をON)すると、前述したように12ビットのR、G、B生データがSDRAM26に取り込まれる(ステップS12)。
【0037】
図4は多重露光モード時のSDRAM26のメモリマップを示しており、R、G、B生データ1フレーム分の記憶領域が3フレーム分(フレームA、B、C)確保されている。これらの3フレーム分の記憶領域は、それぞれ取込画像が保存される領域、加算画像が保存される領域、及びキープ画像が保存される領域として使い分けられる。
【0038】
ここで、取込画像とは、撮影ごとに新規にCCD36から取り込んだR、G、B生データであり、加算画像とは、キープ画像又は前回までの加算画像と今回取り込んだ取込画像とを加算した画像であり、キープ画像とは、加算用に保持された1コマ目の取込画像又は前回までの加算画像である。
【0039】
上記ステップS12で取り込んだ1コマ目のR、G、B生データは、フレームAの領域に取込画像として保存される。そして、この取込画像に基づいてプレビュー画像が生成され、液晶モニタ21に表示される(ステップS14)。
【0040】
ステップS14において、プレビュー画像が表示されている状態で、十字キー19の右キーが押されると、上記フレームAの領域に保存された取込画像は多重露光されるキープ画像として確保される(ステップS16)。これにより、多重露光モードでの次の撮影が可能になる。
【0041】
一方、ステップS14において、十字キー19の左キーが押されると、上記取込画像を保存しているSDRAM26の記憶領域がクリアされたのち(ステップS18)、ステップS10に戻る。また、バックスイッチ17が押されると、SDRAM26の3フレーム分の記憶領域がクリアされたのち(ステップS20)、ステップS10に戻る。ステップS14では、SDRAM26には1コマ目の取込画像のみが保存されているため、十字キー19の左キーの操作は、バックスイッチ17の操作と同じ結果になる。
【0042】
また、ステップS14において、メニュー/OKスイッチ18が押されると、ステップS22に飛び、ここでプレビュー画像のメモリカード50への記録処理が行われる。尚、この場合には、多重露光されていないため、プレビュー撮影モード(プレビュー画像を表示してから記録するか否かを選択する撮影モード)によって1コマ撮影したのと同じ結果になる。ステップS22で記録処理が終了すると、ステップS20でメモリをクリアしたのち、ステップS10に戻る。
【0043】
さて、ステップS16で取込画像がキープ画像として確保されると、液晶モニタ21の表示画面はプレビュー画像からスルー画像に切り替えられる(ステップS24)。
【0044】
ステップS24において、シャッターボタン12を全押しすると、新たに12ビットのR、G、B生データがSDRAM26に取り込まれる(ステップS26)。この取込画像は、SDRAM26のフレームBの記憶領域に保存される。続いて、この取込画像と既にSDRAM26の保存されているキープ画像とを、R、G、B画素ごとに加算し、これを加算画像としてSDRAM26の記憶領域に保存する(ステップS28)。
【0045】
尚、キープ画像に取込画像を加算する際には、図5に示すように取込画像の黒レベルに相当するオフセット分を取込画像から減算し、オフセット分が取り除かれた取込画像を加算する。これにより、オフセット分が累積されないようにしている。
【0046】
上記のようにして加算画像が作成されると、液晶モニタ21の表示画面はスルー画像から加算画像を示すプレビュー画像に切り替えられる(ステップS30)。
【0047】
ステップS30において、十字キー19の右キーが押されると、上記プレビューされた加算画像はキープ画像として確保されたのち(ステップS32)、ステップS24に戻り、液晶モニタ21には再びスルー画像が表示される。上記ステップS24〜S32の処理を繰り返すことにより、多重露光する撮影コマ数を任意に選択することができる。
【0048】
図6は多重露光するコマ数と、SDRAM26のフレームABCの各記憶領域に保存される画像との関係を示している。同図において、「PR」はプレビューされている画像を示し、「KEEP」はキープ画像を示し、「A+B」はフレームA及びBの各記憶領域の画像の加算画像を示し、「B+C」はフレームB及びCの各記憶領域の画像の加算画像を示している。
【0049】
例えば、多重露光モードで2枚目の撮影が行われると、新たな取込画像はフレームBの領域に保存されるとともに、フレームAの領域に保存されていたキープ画像とフレームBの領域に保存した取込画像との加算画像はフレームCの領域に保存される。同様に、3枚目の撮影が行われると、新たな取込画像はフレームBの領域に保存されるとともに、フレームCの領域に保存されていたキープ画像(前回までの加算画像)とフレームBの領域に保存した取込画像との加算画像はフレームAの領域に保存される。
【0050】
一方、ステップS14において、十字キー19の左キーが押されると、ステップS26で取り込んだ取込画像をクリアしたのち(ステップS34)、ステップS24に戻る。これにより、キープ画像に加算する画像の撮り直しができるようにしている。また、バックスイッチ17が押されると、ステップS20でSDRAM26の3フレーム分の記憶領域がクリアされたのち、ステップS10に戻る。これにより、多重露光撮影を初めから撮り直すことができるようにしている。
【0051】
ステップS30において、メニュー/OKスイッチ18が押されると、プレビューされている加算画像(12ビットのR、G、B生データ)に対し、ホワイトバランス調整、ガンマ処理及びシャープネス処理を行って8ビットのR、G、Bデータとし、更にYC処理した後、予め設定されている圧縮率で圧縮してメモリカード50に記録する(ステップS22)。この記録処理が終了すると、ステップS20でメモリクリアしたのち、ステップS10に戻る。
【0052】
尚、液晶モニタ21は、多重露光撮影間でスルー画像を表示するようにしているが、スルー画像の表示中に1つ手前の加算画像(即ち、加算対象のキープ画像)に切り替え、またキープ画像からスルー画像に切り替える切替スイッチを設けるようにしてもよい。
【0053】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、撮影ごとに画像をデジタル加算処理して多重露光撮影を実現し、特に多重露光モード時には電子ズーム倍率、ホワイトバランス、画素数、圧縮率、階調特性、シャープネス等の変更を禁止するようにしたため、デジタル画像処理において画像破綻しないようにすることができる。また、デジタル加算処理して多重露光撮影を実現するため、多重露光撮影間でスルー画像を表示することができる。また、多重露光されたプレビュー画像を表示することができ、これにより記録前に多重露光された画像を確認することができる。更に、最新の取込画像と前回までの加算画像とを別の記憶領域に保持するようにしたため、多重露光した結果に満足できない場合には最後に取り込んだ画像の撮り直しができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るデジタルカメラの背面図
【図2】前記デジタルカメラの内部構成を示したブロック図
【図3】前記デジタルカメラの多重露光モード時の動作を説明するために用いたフローチャート
【図4】多重露光モード時のSDRAMのメモリマップを示す図
【図5】R、G、B生データに含まれるオフセット分を説明するために用いた図
【図6】多重露光モード時のSDRAMの3フレーム分の記憶領域の使い分けを説明するための用いた図表
【符号の説明】
10…デジタルカメラ、11…撮影モード選択ダイヤル、12…シャッターボタン、17…バックスイッチ、18…メニュー/OKスイッチ、19…十字キー、20…液晶表示器、21…液晶モニタ、22…メインCPU、26…SDRAM、34…光学ユニット、36…CCD、44…画像信号処理回路、46…圧縮・伸長回路、50…メモリカード
Claims (9)
- 多重露光撮影が可能な多重露光モードを設定するモード設定手段と、
前記モード設定手段によって多重露光モードが設定され、複数枚分の撮影が行われると、撮影ごとに取り込んだ画像をデジタル加算処理して多重露光された加算画像を生成する画像生成手段と、
前記モード設定手段によって多重露光モードが設定されると、2枚目以降の撮影時におけるデジタル画像処理に関する調整又は設定される機能を禁止する手段と、
を備えたことを特徴とするデジタルカメラ。 - 前記調整又は設定される機能は、電子ズーム機能、ホワイトバランス、画素数、圧縮率、階調特性及びシャープネスの設定機能のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1のデジタルカメラ。
- 多重露光撮影が可能な多重露光モードを設定するモード設定手段と、
前記モード設定手段によって多重露光モードが設定され、複数枚分の撮影が行われると、撮影ごとに取り込んだ画像をデジタル加算処理して多重露光された加算画像を生成する画像生成手段と、
前記モード設定手段によって多重露光モードが設定されると、電子ズームの機能を禁止する手段と、
を備えたことを特徴とするデジタルカメラ。 - 前記電子ズームの機能を禁止する手段は、電子ズームによる撮影倍率を等倍に固定することを特徴とする請求項3のデジタルカメラ。
- 前記電子ズームの機能が禁止されると、該電子ズームの操作スイッチが無効であることを表示内容に反映させる表示手段を有することを特徴とする請求項3又は4のデジタルカメラ。
- 前記画像生成手段は、2枚目以降の画像については該画像から黒レベルに相当するオフセット分を減算したのち先の画像に加算することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のデジタルカメラ。
- 画像表示手段と、撮影前の被写体の画像をスルー画像として前記画像表示手段に表示させ、撮影後記録前の画像をプレビュー画像として前記画像表示手段に表示させる表示制御手段と、を備えたことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のデジタルカメラ。
- 前記画像生成手段は、3フレーム分の画像を記憶する3つの記憶領域を有し、これらの3つの記憶領域を今回の撮影で取り込んだ取込画像を記憶する記憶領域と、前回の撮影までに取り込んだ画像を加算処理した画像、又は前回の撮影までに取り込んだ画像が1枚の場合にはその画像をキープ画素として記憶する記憶領域と、今回の撮影で取り込んだ取込画像とキープ画像とを加算処理した加算画像を記憶する記憶領域とに使い分け、
前記表示制御手段は、最初の撮影で取り込んだ取込画像又は前記加算画像をプレビュー画像として前記画像表示手段に表示させ、
前記画像表示手段によるプレビュー画像の表示中に撮り直しが指示されると、最後の取込画像に代えて新たな画像の取り込みを可能にする手段を有することを特徴とする請求項7のデジタルカメラ。 - 前記画像表示手段によるスルー画像の表示中にスルー画像の表示と前記キープ画像の表示とを選択的に切り替える切替手段を有することを特徴とする請求項8のデジタルカメラ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001013567A JP3864407B2 (ja) | 2001-01-22 | 2001-01-22 | デジタルカメラ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001013567A JP3864407B2 (ja) | 2001-01-22 | 2001-01-22 | デジタルカメラ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002218313A JP2002218313A (ja) | 2002-08-02 |
JP3864407B2 true JP3864407B2 (ja) | 2006-12-27 |
Family
ID=18880399
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001013567A Expired - Fee Related JP3864407B2 (ja) | 2001-01-22 | 2001-01-22 | デジタルカメラ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3864407B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9204055B2 (en) | 2010-07-05 | 2015-12-01 | Canon Kabushiki Kaisha | Image capture apparatus, control method thereof, and recording medium |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4687560B2 (ja) * | 2006-05-16 | 2011-05-25 | 株式会社ニコン | 電子カメラ |
JP4735994B2 (ja) | 2008-08-27 | 2011-07-27 | ソニー株式会社 | 撮像装置及び方法、プログラム、並びに記録媒体 |
JP5921080B2 (ja) * | 2011-04-28 | 2016-05-24 | キヤノン株式会社 | 撮像装置及びその制御方法 |
JP5906023B2 (ja) * | 2011-04-28 | 2016-04-20 | キヤノン株式会社 | 撮像装置及びその制御方法 |
GB2576241B (en) * | 2018-06-25 | 2020-11-04 | Canon Kk | Image capturing apparatus, control method thereof, and computer program |
JP6779258B2 (ja) * | 2018-06-25 | 2020-11-04 | キヤノン株式会社 | 撮像装置及びその制御方法 |
-
2001
- 2001-01-22 JP JP2001013567A patent/JP3864407B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9204055B2 (en) | 2010-07-05 | 2015-12-01 | Canon Kabushiki Kaisha | Image capture apparatus, control method thereof, and recording medium |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2002218313A (ja) | 2002-08-02 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4126640B2 (ja) | 電子カメラ | |
JP4943721B2 (ja) | 画像データのカラーノイズ除去方法及びこの方法を用いた撮像装置 | |
JP4972579B2 (ja) | 電子機器および再生装置 | |
EP1675063A2 (en) | Image pickup apparatus and control method of the apparatus | |
JP2007199311A (ja) | 画像表示装置及び撮像装置 | |
JP2008053931A (ja) | 撮像装置 | |
JP2008258981A (ja) | 撮像装置及びその制御方法、プログラム | |
JP2002305684A (ja) | 撮像システム及びプログラム | |
JP3864407B2 (ja) | デジタルカメラ | |
JP2005323162A (ja) | 撮像装置及び画像記録方法 | |
JP3621684B2 (ja) | デジタルカメラ | |
JP4013026B2 (ja) | 電子カメラ及び自動焦点調節時の画像表示方法 | |
JP4003172B2 (ja) | 画像信号処理装置及び電子カメラ | |
JP2008160190A (ja) | 撮像装置、およびその方法 | |
JP2005012423A (ja) | 撮像装置及び信号処理装置 | |
JP4171383B2 (ja) | デジタルカメラ及びデジタルカメラの制御方法 | |
JP2004245923A (ja) | オートブラケティング撮影方法 | |
JP4434449B2 (ja) | 電子カメラ | |
JP2009118052A (ja) | 画像信号処理方法及び装置 | |
JP4522232B2 (ja) | 撮像装置 | |
JP2005244769A (ja) | デジタルカメラ | |
JP2008160290A (ja) | 撮像装置および撮像方法 | |
JP2007221237A (ja) | カメラ | |
JP2005278003A (ja) | 画像処理装置 | |
JP4355855B2 (ja) | 撮像装置、撮影切替方法、及びプログラム |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20051227 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20060426 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060906 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20060911 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20060924 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Ref document number: 3864407 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091013 Year of fee payment: 3 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091013 Year of fee payment: 3 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101013 Year of fee payment: 4 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111013 Year of fee payment: 5 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121013 Year of fee payment: 6 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121013 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131013 Year of fee payment: 7 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |