JP6778600B2 - 電気接続箱およびワイヤハーネス - Google Patents

電気接続箱およびワイヤハーネス Download PDF

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Description

本発明は、電気接続箱およびワイヤハーネスに関する。
自動車などの車両に搭載されるワイヤハーネスに用いられる電気接続箱は、通常、エンジンルーム、トランクルーム、室内などの車両内空間部に設置されている。電気接続箱は、電子部品を収容する筐体の外周面から突出する筐体固定部が形成されており、筐体固定部を固定具により車両の車両固定部に固定することで、車両に固定される。筐体固定部、特に鉛直方向下側の下側筐体固定部は、電気接続箱の荷重を支持することとなるため、複数のリブなどで筐体との間に多くの補強が行われている(特許文献1,2参照)。
特開2013−66333号公報 特開2005−86983号公報
ところで、車両の解体時には、電気接続箱を含めてワイヤハーネスを車両から回収することとなる。作業員は、クレーンなどを用いでワイヤハーネスの電線を車両内空間部から引っ張り上げ、筐体固定部と筐体との境界部分を破断させることで、車両に固定されている電気接続箱を取り外す。従って、車両から電気接続箱を容易に取り外すために、筐体固定部と筐体との境界部分を容易に破断することができるように、易解体性の向上が要求されている。
本発明は、易解体性を向上することができる電気接続箱およびワイヤハーネスを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る電気接続箱は、少なくとも1以上の電子部品が内部空間部に収容される筐体と、前記筐体の外周面から突出し、かつ、固定具により車両に対して固定される複数の筐体固定部と、前記筐体の外周面から突出し、かつ、前記電子部品と電気的に接続される複数の電線を外部に延在させる電線用延在部と、を備え、複数の前記筐体固定部のうち、前記筐体の鉛直方向下側に位置する下側筐体固定部は、前記車両に対して前記筐体を固定した固定状態において、前記固定具が挿入され、かつ前記車両のうち、前記固定具が挿入される下側車両固定部に形成された車両側固定穴と対向する筐体側固定穴と、前記下側筐体固定部の前記筐体側固定穴の軸方向に対向する両側面のうち一方の側面から前記軸方向に突出して形成される支持部と、を有し、前記支持部は、前記固定状態において、鉛直方向両端部のうち下側端部が前記下側車両固定部と鉛直方向において接触するものであり、前記電線用延在部は、前記軸方向から見た場合に、前記筐体側固定穴を挟んで前記支持部の前記下側端部側と反対側に位置する、ことを特徴とする。
また、上記電気接続箱において、前記下側筐体固定部は、前記軸方向から見た場合に、前記筐体側固定穴を挟んで対向する両端部のうち、前記電線用延在部側の端部に、切欠部が形成されていてもよい。
また、上記電気接続箱において、前記軸方向において下側筐体固定部と前記支持部を挟んで対向して形成される保持部を備え、前記支持部は、前記下側端部が前記下側筐体固定部の下側端部および前記保持部の下側端部よりも、鉛直方向上側に位置して形成されていてもよい。
また、上記目的を達成するため、本発明に係るワイヤハーネスは、電線と、前記電線に電気的に接続される少なくとも1以上の電子部品と、前記電子部品を内部空間部に収容する筐体とを有する電気接続箱と、を備え、前記電気接続箱は、前記筐体の外周面から突出し、かつ、固定具により車両に対して固定される複数の筐体固定部と、前記電子部品と電気的に接続される複数の電線を外部に延在させる電線用延在部と、を有し、複数の前記筐体固定部のうち、前記筐体の鉛直方向下側に位置する下側筐体固定部は、前記車両に対して前記筐体を固定した固定状態において前記固定具が挿入され、かつ前記車両のうち、前記固定具が挿入される下側車両固定部に形成された車両側固定穴と対向する筐体側固定穴と、前記下側筐体固定部の前記筐体側固定穴の軸方向に対向する両側面のうち一方の側面から前記軸方向に突出して形成される支持部と、を有し、前記支持部は、前記固定状態において、鉛直方向両端部のうち下側端部が前記下側車両固定部と鉛直方向において接触するものであり、前記電線用延在部は、前記軸方向から見た場合に、前記筐体側固定穴を挟んで前記支持部の前記下側端部が形成されている側と反対側に位置する、ことを特徴とする。
本発明に係る電気接続箱およびワイヤハーネスにおいては、電気接続箱1の解体時に、複数の電線を鉛直方向上側に引っ張り上げると、下側筐体固定部の固定具まわりの回転が支持部と下側車両固定部とが接触していることで規制され、下側筐体固定部と筐体との破断が行いやすくなり、易解体性を向上することができるという効果を奏する。
図1は、実施形態に係る電気接続箱を示す斜視図である。 図2は、実施形態に係る電気接続箱の要部拡大図である。 図3は、実施形態に係る電気接続箱の要部断面図である。 図4は、実施形態に係る電気接続箱の要部拡大図である。 図5は、実施形態に係る電気接続箱の解体時における動作説明図である。
以下に、本発明に係る電気接続箱およびワイヤハーネスの実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記の実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。また、下記の実施形態における構成要素は、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。
〔実施形態〕
まず、実施形態に係る電気接続箱およびワイヤハーネスについて説明する。図1は、実施形態に係る電気接続箱を示す斜視図である。図2は、実施形態に係る電気接続箱の要部拡大図である。図3は、実施形態に係る電気接続箱の要部断面図である。図4は、実施形態に係る電気接続箱の要部拡大図である。ここで、図2は下側筐体固定部および電線用延在部を幅方向から見た拡大図であり、図3は固定状態における下側筐体固定部を幅方向から見た断面図であり、図4は下側筐体固定部および電線用延在部を軸方向から見た拡大図である。ここで、各図(図5も含む)のX方向は、本実施形態における筐体側固定穴および固定具の軸方向である。Y方向は、本実施形態における下側筐体固定部および下側車両固定部の幅方向である。Z方向は、下側筐体固定部および下側車両固定部の上下方向であり、軸方向および幅方向と直交する方向である。Z1方向は上方向であり、Z2方向は下方向である。
本実施形態における電気接続箱1は、自動車等の車両に搭載されて、バッテリなどの電源から供給される電力を各種の電子部品等を介して、車両に搭載される各種電子機器に分配するものである。ここで、電気接続箱1は、図1に示すように、ワイヤハーネス100に組み込まれ、電線101等の接続処理用部品を構成するコネクタ、ヒューズ、リレー、分岐部、電子制御ユニット等の電子部品を集約して内部に収容するものである。本実施形態における電気接続箱1は、車両のエンジンルーム、トランクルーム、室内などの車両内空間部に設置され、バッテリなどの電源と、車両内に搭載される各種電子機器との間に接続されている。なお、電気接続箱1は、ジャンクションボックス、ヒューズボックス、リレーボックスなどとも呼ばれる場合があるが、本実施形態ではこれらを総称して電気接続箱1と呼ぶ。また、本実施形態における電気接続箱1は、上下方向が鉛直方向と一致して、車両内空間部に設置されている。つまり、後述する下側筐体固定部は、上側は鉛直方向上側となり、下側は鉛直方向下側となる。電気接続箱1は、複数の筐体部品から構成される筐体2と、複数の筐体固定部である第一筐体固定部3、第二筐体固定部4および第三筐体固定部5と、支持部53と、保持部6と、電線用延在部7と、固定具8とを備える。
筐体2は、図1に示すように、絶縁性の合成樹脂によって形成され、内部に形成された内部空間部2aに、図示しない複数の電子部品を収容するものである。ここで、電子部品の少なくとも一部は、電線用延在部7から内部空間部2aに挿入された電線101が接続されている。筐体2は、ボックス本体21と、ロアカバー22と、図示しないアッパーカバーとを有する。筐体2は、鉛直方向下方側から鉛直方向上方側に向かってロアカバー22、ボックス本体21、アッパーカバーの順番に複数の層(3層)が積層された構造、すなわち複数の筐体部品に分割された構造となっている。ここで、筐体2の内部空間部2aは、ボックス本体21、ロアカバー22、およびアッパーカバーの内部空間部により構成されている。ボックス本体21は、設置時において、鉛直方向から見た場合に、略矩形状に形成され、上下方向における両端部にそれぞれ上側開口部と、図示しない下側開口部とが形成されている。ボックス本体21は、複数の電子部品を収容し、保持するものである。ロアカバー22は、皿状(トレイ状)の部材であり、ボックス本体21の下側開口部を閉塞するものである。ここで、ロアカバー22は、複数の係止機構23により、ボックス本体21の下側端部において、ボックス本体21に対して着脱可能に係止されている。また、アッパーカバーは、複数の図示しない係止機構により、ボックス本体21の上側端部において、ボックス本体21に対して着脱可能に係止されている。
第一筐体固定部3は、筐体2の外周面2bから突出し、固定具より車両に対して固定されるものである。本実施形態における第一筐体固定部3は、ボックス本体21の外周面から突出して形成されており、軸方向から見た場合に、幅方向における電線用延在部7側に位置しており、第二筐体固定部4および第三筐体固定部5よりも鉛直方向上側に形成されている。第一筐体固定部3は、本体部31と、筐体側固定穴32とを有する。
本体部31は、ボックス本体21と一体に形成されており、ボックス本体21の外周面うち鉛直方向上側から鉛直方向上側に突出し、先端部が軸方向から見た場合に、幅方向における筐体2側と反対側に突出して形成されている。筐体側固定穴32は、本体部31の先端部に形成されており、軸方向が鉛直方向と平行になるように形成されている。筐体側固定穴32は、例えば、ボックス本体21より剛性が高く防錆性を有する、ステンレス、アルミなどを筒状に形成したしたものにより構成されている。筐体側固定穴32は、図示しない車両固定部に予め設置されている固定具である図示しないスタッドボルトに挿入され、固定具である図示しないナットにより、ナットと車両固定部との間において締結される。
第二筐体固定部4は、筐体2の外周面2bから突出し、固定具より車両に対して固定されるものである。本実施形態における第二筐体固定部4は、ロアカバー22の外周面から突出して形成されており、軸方向から見た場合に、幅方向における後述する支持部53側に位置しており、第一筐体固定部3よりも鉛直方向下側で、第三筐体固定部5よりも鉛直方向上側に形成されている。第二筐体固定部4は、本体部41と、筐体側固定穴42とを有する。
本体部41は、ロアカバー22と一体に形成されており、ロアカバー22の外周面うち鉛直方向下側から鉛直方向下側に突出し、先端部が軸方向から見た場合に、幅方向における筐体2側と反対側で、かつ鉛直方向下側に向かって突出して形成されている。筐体側固定穴42は、本体部41の先端部に形成されており、軸方向から見た倍に、軸方向が鉛直方向と幅方向との間の方向となるように形成されている。筐体側固定穴42は、上記筐体側固定穴32と同様に構成されている。筐体側固定穴42は、図示しない車両固定部に予め設置されている固定具である図示しないスタッドボルトに挿入され、固定具である図示しないナットにより、ナットと車両固定部との間において締結される。
第三筐体固定部5は、下側筐体固定部であり、固定具8により、車両の下側車両固定部200に対して固定されるものである。第三筐体固定部5は、図1〜図4に示すように、筐体2の外周面2bから突出し、筐体2の鉛直方向下側に位置し、固定具8より車両に対して固定されるものである。本実施形態における第三筐体固定部5は、ロアカバー22の外周面から突出して形成されており、軸方向から見た場合に、幅方向における電線用延在部側と第2筐体固定部4側との間に位置しており、第一筐体固定部3および第二筐体固定部4よりも鉛直方向下側に形成されている。第三筐体固定部5は、本体部51と、筐体側固定穴52と、切欠部54と、軸方向リブ55と、幅方向リブ56,57を有する。ここで、下側車両固定部200は、固定具8により第三筐体固定部5が固定されるものであり、車両のボディあるいは車両に搭載される電気接続箱とは異なる他の車両構成部品である。下側車両固定部200は、鉛直方向下側から鉛直方向上側に向かって延在して形成される板状部材であり、鉛直方向上側に車両側固定穴201が軸方向に形成されている。本実施形態における下側車両固定部200は、鉛直方向両端部のうち、上側端部200aの一部が鉛直方向下側に凹む凹形状に形成されている。ここでは、下側車両固定部200の上側端部200aのうち、幅方向における中央部に凹形状が形成されている。下側車両固定部200の上側端部200aに支持部53の後述する下側端部53aが鉛直方向において接触する際に、下側端部53aは、上側端部200aのうち幅方向における中央部に案内され、固定状態前の仮固定状態において筐体2が幅方向に移動することを規制することができる。
本体部51は、ロアカバー22と一体に形成されており、ロアカバー22の外周面のうち鉛直方向下側から鉛直方向下側に突出して形成されている。本体部51は、平板形状であり、軸方向における支持部53側に保持部6と軸方向において対向する固定部側対向面5aが形成されている。本体部51は、軸方向における支持部53側と反対側に軸方向リブ55が形成されている。軸方向リブ55は、補強部材であり、軸方向における支持部53側端部が本体部51と、鉛直方向上側端部が筐体2のロアカバー22とに連結されている。本実施形態における軸方向リブ55は、幅方向に離間して複数形成されている。また、本体部51は、幅方向における両端部に幅方向リブ56,57が形成されている。幅方向リブ56,57は、補強部材であり、幅方向における本体部51側の端部が本体部51と、鉛直方向上側端部が筐体2のロアカバー22とに連結されている。
筐体側固定穴52は、本体部51の先端部に形成されており、軸方向に形成されている。筐体側固定穴52は、上記筐体側固定穴32と同様に構成されている。筐体側固定穴52は、車両側固定穴201と、車両に対して筐体2を固定した固定状態において軸方向において対向するものである。ここで、第三筐体固定部5は、筐体側固定穴52および車両側固定穴201に、固定具8のボルト81のネジ部81aが挿入され、本実施形態では、車両側固定穴201から突出するボルト81のネジ部81aにナット82が螺合することで、固定具8により下側車両固定部200に締結される。なお、本実施形態における筐体側固定穴52は、支持部53の下側端部53aが上側端部200aのうち幅方向における中央部と鉛直方向において接触した状態で、車両側固定穴201と、軸方向において対向する。
支持部53は、図2〜図4に示すように、第三筐体固定部5の筐体側固定穴52の軸方向に対向する両側面の一方の側面である固定部側対向面5aから軸方向のうち保持部6側突出して形成される。本実施形態における支持部53は、ロアカバー22と一体に形成されており、鉛直方向に延在する四角柱形状に形成されている。支持部53は、鉛直方向両端部のうち上側端部がロアカバー22と連結されており、下側端部53aが外部に露出しており、軸方向両端部のうち本体部51側が本体部51と連結されており、保持部6側が保持部6と連結されている。支持部53の下側端部53aは、本体部51の下側端部および保持部6の下側端部よりも鉛直方向上側に位置している。支持部53の下側端部53aは、固定状態において、下側車両固定部200と鉛直方向において接触するものである。
切欠部54は、電気接続箱1の解体時において、電気接続箱1を車両から取り外す際に、筐体2と第三筐体固定部5とを破断させる起点である。切欠部54は、軸方向から見た場合に、筐体側固定穴52を挟んで対向する両端部のうち、電線用延在部7側の端部に形成される。本実施形態における切欠部54は、幅方向リブ56,57のうち、軸方向から見た場合に、電線用延在部7側の幅方向リブ56の幅方向両端部のうち電線用延在部7側の端部に形成される。切欠部54の形状は、特に限定されるものではないが、幅方向リブ56の内側に形成される頂点が一点の三角形状であってもよい。
保持部6は、図2〜図4に示すように、軸方向から見た場合に、支持部53を挟んで第三筐体固定部5と対向して形成されるものである。本実施形態における保持部6は、ロアカバー22と一体に形成されており、鉛直方向に延在する四角柱形状に形成されている。保持部6は、鉛直方向両端部のうち上側端部がロアカバー22と連結されており、軸方向における支持部53側に本体部51と軸方向において対向する保持部側対向面6aが形成されている。ここで、保持部6の第三筐体固定部5に対する軸方向における位置は、固定部側対向面5aと保持部側対向面6aとの軸方向における隙間が下側車両固定部200の軸方向の厚さよりも若干広く形成されるように設定されている。また、軸方向から見た場合に、固定部側対向面5a、保持部側対向面6aおよび支持部53の下側端部に囲まれた空間部が形成され、固定状態において空間部に下側車両固定部200の鉛直方向上側が配置される。
電線用延在部7は、図1〜図4に示すように、筐体2の外周面2bから突出し、複数の電線101を筐体2の外部に延在させるものである。電線用延在部7は、軸方向から見た場合に、筐体側固定穴52を挟んで支持部53の下側端部53a側と反対側に位置する。電線用延在部7は、上側受け部71と、下側受け部72とを有する。上側受け部71は、ボックス本体21と一体に形成されており、ボックス本体21の外周面のうち鉛直方向下側から、軸方向から見た場合に、軸方向における筐体2側と反対側で、かつ鉛直方向下側に向かって突出して形成されている。下側受け部72は、上側受け部71と鉛直方向において対向するものであり、ロアカバー22と一体に形成されており、ロアカバー22の外周面のうち鉛直方向下側から、軸方向から見た場合に、軸方向における筐体2側と反対側で、かつ鉛直方向下側に向かって突出して形成されている。つまり、電線用延在部7から外部に延在する複数の電線101は、電線用延在部7の延在方向、すなわち軸方向から見た場合に、軸方向における筐体2側と反対側で、かつ鉛直方向下側に向かう方向に延在することとなる。
次に、電気接続箱1の組み立ておよび設置について説明する。まず、作業員は、ボックス本体21に対して複数の電線101を配策する。ここでは、複数の電線101の電気接続箱1側の端部に予め取り付けられた図示しない端子やコネクタをボックス本体21に形成された電子部品を収容する図示しないハウジングに取り付ける。次に、作業員は、ボックス本体21に対してロアカバー22を取り付ける。ここでは、複数の電線101が上側受け部71と下側受け部72に挟まれるように配置し、複数の係止機構23により、ボックス本体21に対してロアカバー22を係止する。次に、作業員は、筐体2を車両に対して仮固定状態とする。ここで、仮固定状態とは、車両に対して電気接続箱1が固定具(固定具8を含む)により固定されていないが、筐体2を車両に載置した状態を維持できる状態をいう。本実施形態では、作業員は、筐体側固定穴32,42を車両固定部のスタッドボルトに挿入し、下側車両固定部200の鉛直方向上側を固定部側対向面5aと保持部側対向面6aとの隙間に挿入し、下側車両固定部200の鉛直方向上側を固定部側対向面5aと保持部側対向面6aとの間に挟み込んだ状態で、上側端部200aを支持部53の下側端部53aと接触させる。次に、作業員は、ボックス本体21に対して電子部品を収容する。ここでは、図示しないハウジングに電子部品を収容することで、電子部品と複数の電線101とを電気的に接続する。次に、作業員は、ボックス本体21に対してアッパーカバーを取り付ける。次に、作業員は、筐体2を車両に対して固定状態とする。ここでは、作業員は、仮固定状態において、スタッドボルトに筐体側固定穴32,42がそれぞれ挿入された状態で、スタットボルトにナットを螺合し、第一筐体固定部3および第二筐体固定部4を車両固定部に対して締結し、固定する。また、作業員は、仮固定状態において、軸方向において対向する筐体側固定穴52および車両側固定穴201に、固定具8のボルト81のネジ部81aを筐体側固定穴52から挿入し、車両側固定穴201から突出するボルト81のネジ部81aにナット82を螺合し、第三筐体固定部5を下側車両固定部200に対して締結し、固定する。
次に、車両の解体、特に、電気接続箱1の解体について説明する。図5は、実施形態に係る電気接続箱の解体時における動作説明図である。まず、作業員は、電気接続箱1が車両外部に露出するようにし、クレーンなど使用し、電線用延在部7から外部に延在する複数の電線101を予め設定された引き上げ点にて狭持した状態で、図4の矢印Aに示すように、複数の電線101を鉛直方向上側に引き上げる。このとき、筐体2は、第三筐体固定部5が下側車両固定部200に固定具8により支持されているため、同図の矢印Bに示すように、固定具8の軸周り、すなわち筐体側固定穴52および車両側固定穴201の軸周りの回転方向のうち、軸方向から見た場合に、筐体2が電線用延在部7側と反対側に倒れ込む引き上げ回転方向に回転しようとし、引き上げ回転方向の回転モーメントが発生する。引き上げ回転方向は、軸方向から見た場合に、電線用延在部7および支持部53が筐体側固定穴52を挟んで位置するため、支持部53の下側端部53aが接触している下側車両固定部200の上側端部200aに向かう方向となる。支持部53は、固定状態において、下側端部53aが下側車両固定部200の上側端部200aと鉛直方向において接触しているため、引き上げ回転方向への移動が規制される。従って、筐体2と第三筐体固定部5とが連結する部分、すなわち第三筐体固定部5の鉛直方向上側の幅方向両端部のうち、電線用延在部7側に応力が集中し、他の箇所と比較して強度が弱い切欠部54から同図の矢印Cに示すように破断が開始される。次に、作業員が複数の電線101を鉛直方向上側にさらに引き揚げると、軸方向から見た場合に、破断が本体部51の幅方向両端部まで行われ、第三筐体固定部5に対して筐体2が離間される。なお、第三筐体固定部5に対して筐体2が離間する前後において、第三筐体固定部5と同様に、第一筐体固定部3および第2筐体固定部4と筐体2とが連結部分がそれぞれ破断し、第一筐体固定部3および第二筐体固定部4に対して筐体2が離間される。すべての筐体固定部3〜5に対して筐体2が離間されることで、電気接続箱1が車両から取り外され、解体される。
以上のように、本実施形態における電気接続箱1は、電気接続箱1の解体時において、複数の電線101を鉛直方向上側に引き上げても、第三筐体固定部5の下側車両固定部200に対する引き上げ回転方向への回転が規制されるため、第三筐体固定部5と筐体2との破断が行いやすくなる。従って、電気接続箱1は、車両に対して容易に取り外すことができ、易解体性を向上することができる。
また、本実施形態における電気接続箱1は、第三筐体固定部5において、軸方向から見た場合に、筐体側固定穴52を挟んで対向する両端部のうち、電線用延在部7側の端部に切欠部54が形成されているので、第三筐体固定部5の下側車両固定部200に対する引き上げ回転方向への回転が規制されることで、第三筐体固定部5の鉛直方向上側の幅方向両端部のうち、電線用延在部7側に応力が集中した際に、切欠部54が他の箇所と比較して強度が弱いので、破断の起点となる。従って、電気接続箱1は、切欠部54を有することで、第三筐体固定部5と筐体2との破断がさらに行いやすくなる。従って、電気接続箱1は、車両に対してさらに容易に取り外すことができ、易解体性をさらに向上することができる。
また、本実施形態における電気接続箱1は、保持部6と第三筐体固定部5との間、すなわち固定部側対向面5aと保持部側対向面6aとの間に、下側車両固定部200の鉛直方向上側を挟み込むことで、下側車両固定部200に対して筐体2が軸方向に移動することが規制される。従って、電気接続箱1は、下側端部53aが下側車両固定部200の上側端部200aと鉛直方向において接触した状態、すなわち筐体2を下側車両固定部200の乗せた状態で、下側車両固定部200に対して筐体2が軸方向に移動することが規制されるので、仮固定状態において、車両に対する筐体2の相対移動を規制することができる。これにより、電気接続箱1は、仮固定状態において、筐体側固定穴52と車両側固定穴201との相対位置が変化することを抑制することができ、車両に対して筐体2を固定状態とする際に、車両固定部(下側車両固定部200を含む)と筐体固定部3〜5との相対位置を調整することを抑制することができるので、容易に固定状態とすることができる。
以上のように、本実施形態におけるワイヤハーネス100は、電気接続箱1を車両に対して容易に取り外すことができ、ワイヤハーネス100としても易解体性を向上することができる。
1 電気接続箱
2 筐体
3 第一筐体固定部
4 第一筐体固定部
5 第一筐体固定部
51 本体部
52 筐体側固定穴
53 支持部
53a 下側端部
54 切欠部
6 保持部
7 電線用延在部
100 ワイヤハーネス
101 電線
200 下側車両固定部
201 車両側固定穴

Claims (4)

  1. 少なくとも1以上の電子部品が内部空間部に収容される筐体と、
    前記筐体の外周面から突出し、かつ、固定具により車両に対して固定される複数の筐体固定部と、
    前記筐体の外周面から突出し、かつ、前記電子部品と電気的に接続される複数の電線を外部に延在させる電線用延在部と、
    を備え、
    複数の前記筐体固定部のうち、前記筐体の鉛直方向下側に位置する下側筐体固定部は、
    前記車両に対して前記筐体を固定した固定状態において、前記固定具が挿入され、かつ前記車両のうち、前記固定具が挿入される下側車両固定部に形成された車両側固定穴と対向する筐体側固定穴と、
    前記下側筐体固定部の前記筐体側固定穴の軸方向に対向する両側面のうち一方の側面から前記軸方向に突出して形成される支持部と、
    を有し、
    前記支持部は、前記固定状態において、鉛直方向両端部のうち下側端部が前記下側車両固定部と鉛直方向において接触するものであり、
    前記電線用延在部は、前記軸方向から見た場合に、前記筐体側固定穴を挟んで前記支持部の前記下側端部側と反対側に位置する、
    ことを特徴とする電気接続箱。
  2. 請求項1に記載の電気接続箱において、
    前記下側筐体固定部は、前記軸方向から見た場合に、前記筐体側固定穴を挟んで対向する両端部のうち、前記電線用延在部側の端部に、切欠部が形成されている、
    電気接続箱。
  3. 請求項1または2に記載の電気接続箱において、
    前記軸方向において下側筐体固定部と前記支持部を挟んで対向して形成される保持部を備え、
    前記支持部は、前記下側端部が前記下側筐体固定部の下側端部および前記保持部の下側端部よりも、鉛直方向上側に位置して形成されている、
    電気接続箱。
  4. 電線と、
    前記電線に電気的に接続される少なくとも1以上の電子部品と、前記電子部品を内部空間部に収容する筐体とを有する電気接続箱と、
    を備え、
    前記電気接続箱は、
    前記筐体の外周面から突出し、かつ、固定具により車両に対して固定される複数の筐体固定部と、
    前記電子部品と電気的に接続される複数の電線を外部に延在させる電線用延在部と、
    を有し、
    複数の前記筐体固定部のうち、前記筐体の鉛直方向下側に位置する下側筐体固定部は、
    前記車両に対して前記筐体を固定した固定状態において前記固定具が挿入され、かつ前記車両のうち、前記固定具が挿入される下側車両固定部に形成された車両側固定穴と対向する筐体側固定穴と、
    前記下側筐体固定部の前記筐体側固定穴の軸方向に対向する両側面のうち一方の側面から前記軸方向に突出して形成される支持部と、
    を有し、
    前記支持部は、前記固定状態において、鉛直方向両端部のうち下側端部が前記下側車両固定部と鉛直方向において接触するものであり、
    前記電線用延在部は、前記軸方向から見た場合に、前記筐体側固定穴を挟んで前記支持部の前記下側端部が形成されている側と反対側に位置する、
    ことを特徴とするワイヤハーネス。
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