JP6778490B2 - インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法 - Google Patents

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本発明は、インクを用いて記録媒体の上に画像を形成するインクジェット記録装置及びインクジェット記録方法に関する。
従来から、商業印刷分野において、ノズル列からインク滴を吐出することで記録媒体の上に画像を形成するインクジェット記録装置が開発されている。特に、インク滴によるドット径を適切に制御するための画像技術が種々提案されている。
特許文献1では、画像層の形成に先立ち、硬化した状態の下地層を記録媒体の上に形成する方法及び装置が提案されている。このように、凹凸がない下地層上に画像層を形成することで、画像層の高解像度化が可能である旨が記載されている。
特許第5786415号公報([0006]、[0007])
ところで、記録媒体の種類に応じて表面性状(例えば、表面粗さ、濡れ性)が異なることから、使用するインクとの関係によりドット径の変化量又はバラツキ程度が異なってくる。そこで、作業者は、成果物の品質を追求するため、画像層に先立ち下地層を必ず形成する一律的な生産運用を行う場合が考えられる。
しかしながら、記録媒体の種類によっては、下地層を設けることなく十分に高品質の成果物が得られることもある。この場合、下地層の形成工程を追加することで作業工数及びインク消費量が増加し、その結果、成果物の生産コストが上昇するという問題がある。
本発明は、上述した課題に鑑みてなされたものであり、生産コストの上昇を抑制しつつも、成果物の品質を十分に確保可能なインクジェット記録装置及びインクジェット記録方法を提供することを目的とする。
本発明に係る「インクジェット記録装置」は、下地色を含む複数色のインクをそれぞれインク滴として吐出可能な吐出ユニットと、前記吐出ユニットの吐出制御を行う吐出制御部と、第1記録モード及び第2記録モードを含む、前記吐出ユニットの吐出制御の条件が異なる複数の記録モードの中からいずれか1つを指定するモード指定部を備え、前記吐出制御部は、前記モード指定部により前記第1記録モードが指定された場合、前記複数色のインク滴を吐出することで前記記録媒体の上に画像層が形成されるように、前記吐出ユニットの吐出制御を行い、前記モード指定部により前記第2記録モードが指定された場合、前記下地色のインク滴を吐出することで前記記録媒体の上に下地層が形成され、かつ前記複数色のインク滴を吐出することで前記下地層の上に前記画像層が形成されるように、前記吐出ユニットの吐出制御を行う。
このように、吐出制御の条件が異なる複数の記録モードの中からいずれか1つを指定するので、成果物の品質に対する絶対的又は相対的な要求水準に応じて、下地層の有無を柔軟に選択することができる。例えば、ドット径の変化量又はバラツキ程度が相対的に小さい場合には下地層を形成しない第1記録モードを、相対的に大きい場合には下地層を形成する第2記録モードをそれぞれ指定すればよい。また、生産コストを重視する場合には下地層を形成しない第1記録モードを、品質を重視する場合には下地層を形成する第2記録モードをそれぞれ指定すればよい。これにより、生産コストの上昇を抑制しつつも、成果物の品質を十分に確保できる。
また、前記複数色のインクは、活性光線によって硬化する光硬化型インクであり、前記複数色のインク滴を硬化させる前記活性光線を照射可能な光源ユニットと、前記光源ユニットの照射制御を行う照射制御部を更に備え、前記モード指定部は、更に、前記下地層の形成における前記光源ユニットの照射制御の条件が異なる複数の下地硬化モードの中からいずれか1つを指定し、前記照射制御部は、前記第2記録モードが指定された場合、前記記録媒体の上にある前記下地色のインク滴に向けた前記光源ユニットの照射制御を前記下地硬化モードに応じて行うことが好ましい。照射制御の条件に応じて下地層の表面粗さが変化する現象を利用することで、下地層と画像層の積層状態を自在に制御可能となる。
また、前記吐出制御部は、前記第2記録モードが指定された場合、前記下地層及び前記画像層が同一の記録解像度によって形成されるように、前記吐出ユニットの吐出制御を行うことが好ましい。これにより、記録媒体上の位置によらず、下地層及び画像層のそれぞれで形成されるドットの、記録媒体上における着弾位置関係が略同一になる。
また、前記記録媒体の色及び前記下地色はそれぞれ透明であり、前記吐出制御部は、前記第2記録モードが指定された場合、前記画像層をなす前記複数色のインク滴を吐出する位置にのみ、前記下地層をなす前記下地色のインク滴を吐出するように、前記吐出ユニットの吐出制御を行うことが好ましい。これにより、画像層のドットが存在しない位置には下地層のドットが形成されなくなり、光の拡散作用に起因するヘイズの増加を防止できる。すなわち、画像層のドットが存在しない位置での色は、記録媒体の本来の色に略等しいため、成果物を視認する観察者の違和感が軽減される。
また、前記下地層の形成時間は、前記画像層の形成時間よりも短いことが好ましい。高い記録精度がそれほど要求されない下地層の形成時間を相対的に短くすることで、成果物の生産時間を短縮しつつも画像層における画質を十分に確保できる。
また、前記モード指定部は、前記インク又は前記記録媒体の種類に応じて、前記第1記録モード及び前記第2記録モードのうちいずれか一方を指定することが好ましい。インク又は記録媒体はドット径の変化量又はバラツキ程度に影響を与える主要因であり、これらの種類を考慮することで下地層の有無を適切に選択できる。
本発明に係る「インクジェット記録方法」は、下地色を含む複数色のインク滴を吐出可能な吐出ユニットと、前記吐出ユニットの吐出制御を実行可能なインクジェット記録装置を用いる方法であって、第1記録モード及び第2記録モードを含む、前記吐出ユニットの吐出制御の条件が異なる複数の記録モードの中からいずれか1つを指定する指定ステップと、前記第1記録モードが指定された場合、前記複数色のインク滴を吐出することで前記記録媒体の上に画像層が形成されるように、前記吐出ユニットの吐出制御を行い、前記第2記録モードが指定された場合、前記下地色のインク滴を吐出することで前記記録媒体の上に下地層が形成され、かつ前記複数色のインク滴を吐出することで前記下地層の上に前記画像層が形成されるように、前記吐出ユニットの吐出制御を行う制御ステップを備える。
本発明に係るインクジェット記録装置及びインクジェット記録方法によれば、生産コストの上昇を抑制しつつも、成果物の品質を十分に確保できる。
この実施形態に係るインクジェット記録装置の全体斜視図である。 図1に示す第2キャリッジ部の概略平面透視図である。 図1に示すプリンタ本体の電気ブロック図である。 図1に示すRIP装置の電気ブロック図である。 図1に示すインクジェット記録装置の動作説明に供されるフローチャートである。 下地有りモードにおける下地ドットの配置に関する概略説明図である。 下地無しモードにおける成果物の生産工程を示す時系列図である。 下地有りモードにおける成果物の生産工程を示す時系列図である。 下地硬化モードに応じた下地ドットの形成状態を示す模式図である。 下地層が形成された成果物の観察形態を示す模式図である。 下地有り両面モードにおける成果物の生産工程を示す時系列図である。
以下、本発明に係るインクジェット記録装置について、インクジェット記録方法との関係において好適な実施形態を、添付の図面を参照しながら説明する。
<インクジェット記録装置10の全体構成>
図1は、この実施形態に係るインクジェット記録装置10の全体斜視図である。このインクジェット記録装置10は、カラー画像又はモノクロ画像を形成するプリンタ本体12と、プリンタ本体12との間で通信可能に接続されるRIP(Raster Image Processor)装置14とから構成される。
プリンタ本体12は、複数色のインクを用いて記録媒体Mの上に画像を形成するフラットベッド型のインクジェットプリンタである。このプリンタ本体12は、基本的には、本体ユニット16及び印刷ユニット18から構成されている。
記録媒体Mの種類として、例えば、紙、不織布、塩化ビニル、合成化学繊維、ポリエチレン、ポリエステル、ターポリン、或いはアクリル板を含む種々の材質からなるメディア(浸透性/非浸透性を問わない)が用いられる。インクの種類として、例えば、溶剤系インク(典型的には、光硬化型インク)、水系インク(典型的には、染料インク・顔料インク)、或いは固体インクが用いられる。
本体ユニット16は、フレーム状の基台20と、基台20の上方に固定された支持テーブル22と、支持テーブル22に接続された真空ブロア24と、タッチパネル式ディスプレイ、スピーカ又はボタンを含んで構成される操作部26を備える。
支持テーブル22の中央部には、多数の空気孔(不図示)が形成された吸着盤28が設けられている。各々の空気孔と真空ブロア24とは、減圧室(不図示)を介して連通している。すなわち、真空ブロア24の作動により、吸着盤28に対して記録媒体Mを吸着可能であると共に、記録媒体Mの吸着状態を解除可能である。
印刷ユニット18は、X方向に移動可能な第1キャリッジ部30、及び、第1キャリッジ部30のガイドレール32、32に沿ってY方向に移動可能な第2キャリッジ部34を備える。第1キャリッジ部30の両端部にあるガイド突出部36は、支持テーブル22の両側部にあるガイド溝部38に対してスライド可能に係合されている。
つまり、このプリンタ本体12は、マルチパス(或いは、シャトルパス)記録方式を採用する。この装置構成では、第1キャリッジ部30を副走査方向(X方向)に移動させ、かつ第2キャリッジ部34を主走査方向(Y方向)に往復移動させながら、記録媒体Mの上の同じ位置(所定幅の画像領域)に向けてインク滴D(図2)を複数回に分けて吐出することで画像を完成させる記録方式である。本図例では、主走査方向に相当するY方向は、副走査方向に相当するX方向に直交する。
<第2キャリッジ部34の具体的構成>
図2は、図1に示す第2キャリッジ部34の概略平面透視図である。第2キャリッジ部34は、複数色のインクをそれぞれインク滴Dとして吐出可能な吐出ユニット42と、吐出ユニット42の両側に配される光源ユニット43、44とを含んで構成される。
吐出ユニット42及び光源ユニット43、44は、本体ユニット16が備える駆動回路46にそれぞれ電気的に接続されている。この駆動回路46は、吐出ユニット42に対する「吐出制御」及び光源ユニット43、44に対する「照射制御」を行うための電気回路である。
各々の光源ユニット43、44は、インク滴Dを硬化させる活性光線(例えば、紫外線)を記録媒体Mに向けて照射可能である。例えば、紫外線を発する光源は、希ガス放電灯、水銀放電灯、蛍光灯ランプ、LED(Light Emitting Diode)アレイ等で構成される。
吐出ユニット42は、1つ以上のノズル列48をそれぞれ有し、X方向に沿ってスタガ配置されている2つの吐出ヘッド50、51、と、すべての吐出ヘッド50、51を保持する平面視矩形状のヘッドホルダ52を有する。以下、ノズル列の参照数字(48)に添字(c/m/y/k/w/cl)をそれぞれ付与し、区別して表記する場合がある。
吐出ヘッド50、51によるインク滴Dの吐出機構として種々の方式を採ってもよい。例えば、圧電素子を含んで構成されるアクチュエータの変形によってインク滴Dを吐出する方式を適用してもよい。また、ヒータ(発熱体)を介してインクを加熱することで気泡を発生させ、その圧力でインク滴Dを吐出する方式を適用してもよい。
吐出ヘッド50のノズル列48yは、イエロー(Y)のインク滴Dを吐出する複数のノズル54が、X方向に沿って等間隔に配置されてなる。ノズル列48cは、シアン(C)のインク滴Dを吐出する複数のノズル54が、X方向に沿って等間隔に配置されてなる。ノズル列48mは、マゼンタ(M)のインク滴Dを吐出する複数のノズル54が、X方向に沿って等間隔に配置されてなる。ノズル列48kは、ブラック(K)のインク滴Dを吐出する複数のノズル54が、X方向に沿って等間隔に配置されてなる。
吐出ヘッド51のノズル列48w、48wはそれぞれ、ホワイト(W)のインク滴Dを吐出する複数のノズル54が、X方向に沿って等間隔に配置されてなる。ノズル列48cl、48clはそれぞれ、クリア(CL)のインク滴Dを吐出する複数のノズル54が、X方向に沿って等間隔に配置されてなる。
インクの色の構成は、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(ブラック)のプロセスカラーのみならず、LC(ライトシアン)、LM(ライトマゼンタ)、Gy(グレー)、W(ホワイト)、CL(クリア)、Pr(プライマー)のうちの少なくとも1色を組み合わせてもよい。或いは、O(オレンジ)、バイオレット、金属色(具体的には、ゴールド、シルバー)、蛍光色を含むスポットカラー(特色)を適宜組み合わせてもよい。
ここで、吐出ユニット42が吐出可能なインクの色には、下地層100(図8等)を構成する色(以下、下地色)が含まれる。ここで、下地色は、画像の背景に使用される色であり、典型的には、W(ホワイト)、CL(クリア)、Pr(プライマー)、K(ブラック)、金属色、或いは蛍光色である。なお、画像層101(図8等)を構成する色の中に「下地色」が含まれてもよい点に留意する。
<プリンタ本体12の電気ブロック図>
図3は、図1に示すプリンタ本体12の電気ブロック図である。プリンタ本体12は、操作部26(図1)、第1キャリッジ部30、第2キャリッジ部34、吐出ユニット42、光源ユニット43、44、駆動回路46(いずれも図2参照)の他、プリント制御部60、印刷I/F62、記憶部64、及び移動機構66を含んで構成される。
印刷I/F62は、シリアルI/F又はパラレルI/Fで構成され、画像情報を含む電気信号をRIP装置14から受信する。記憶部64は、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体、具体的にはメモリ装置で構成される。
移動機構66は、記録媒体Mに対して、印刷ユニット18をX方向及びY方向に沿って相対移動させる機構である。この実施形態では、移動機構66は、第1キャリッジ部30をX方向に往復移動させると共に、第2キャリッジ部34をY方向に沿って往復移動させる。
プリント制御部60は、例えば、CPU(Central Processing Unit)又はMPU(Micro-Processing Unit)のプロセッサを含んで構成される制御基板である。プリント制御部60は、記憶部64に格納されたプログラムを読み出し実行することで、信号処理部68を含む各機能を実現可能である。信号処理部68は、印刷I/F62を介して入力されたドット画像信号(ドットの有無及び配置を示す画像信号)に基づいてインク滴Dの吐出制御に供される制御信号、具体的には、吐出ヘッド50、51が備えるアクチュエータの駆動波形信号を生成する。
駆動回路46の一部をなす吐出制御部70は、印刷ユニット18及び記録媒体Mの相対移動の下、吐出ユニット42の吐出制御を行う。例えば、吐出制御部70は、指定された記録モードに応じて、吐出ヘッド50、51のノズル列48からインク滴Dを適時に吐出させる。
駆動回路46の一部をなす照射制御部72は、印刷ユニット18及び記録媒体Mの相対移動の下、光源ユニット43、44の照射制御を行う。例えば、照射制御部72は、指定された硬化モードに応じて、光源ユニット43、44から適量の紫外線を照射させる。
<RIP装置14の電気ブロック図>
図4は、図1に示すRIP装置14の電気ブロック図である。RIP装置14は、制御部80と、通信I/F82と、UI(ユーザインターフェース)部84と、印刷I/F86と、記憶部88と、を備えるコンピュータである。
通信I/F82は、外部装置に対して電気信号を送受信するインターフェースである。これにより、RIP装置14は、通信I/F82を介して、印刷ジョブの実行に必要な各種情報を取得可能である。
印刷I/F84は、プリンタ本体12に対して電気信号を送受信するインターフェースである。これにより、プリンタ本体12は、RIP装置14から供給された印刷用データ(例えば、ドット画像信号及び指定モードの種類)に基づいて、記録媒体Mに対して所望の印刷処理を行う。
UI部86は、入力デバイスによる入力機能及び出力デバイスによる出力機能を組み合わせることで、グラフィカル・ユーザ・インターフェース(GUI)を構築する。入力デバイスは、マウス、キーボード、タッチパネル又はマイクロフォンを含んで構成される。出力デバイスは、ディスプレイ又はスピーカを含んで構成される。
記憶部88は、制御部80が各構成要素を制御するのに必要なプログラム及びデータ等を記憶している。本図例では、記憶部88には、プリンタ本体12の印刷条件に関するデータベース(以下、印刷条件DB90)、及び、支持テーブル22上での作図領域に関するデータベース(以下、作図領域DB92)が構築されている。
記憶部88は、非一過性であり、且つ、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体で構成されてもよい。ここで、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM、フラッシュメモリ等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置である。また、この記憶媒体は、短時間に且つ動的にプログラムを保持するものであっても、一定時間プログラムを保持するものであってもよい。
制御部80は、CPU、MPU、又はGPU(Graphics Processing Unit)のプロセッサによって構成されている。制御部80は、記憶部88に格納されたプログラムを読み出し実行することで、モード指定部94、画像処理部96、及び印刷指示部98の各機能を実現可能である。
<インクジェット記録装置10の動作>
この実施形態に係るインクジェット記録装置10は以上のように構成される。続いて、インクジェット記録装置10の動作について、主に図5のフローチャートを参照しながら説明する。以下、記録モードに応じた画像の形成方法を中心に述べる。ここで、「記録モード」とは、吐出制御部70による吐出制御、及び/又は、照射制御部72による照射制御に関する条件セットを意味する。
ステップS1において、RIP装置14の制御部80は、印刷処理に供されるコンテンツデータに適した印刷情報を取得する。具体的には、制御部80は、[1]印刷条件DB90を参照し、記録解像度、色変換条件、記録媒体Mの種類、インクの種類を含む印刷条件を取得すると共に、[2]作図領域DB92を参照し、支持テーブル22内の作図範囲、記録媒体Mの厚さを含む、XYZ空間内の作図領域を取得する。
ステップS2において、モード指定部94は、作業者によるUI部86を介した指示操作、或いは、コンテンツデータに紐付けられたジョブ情報の解析結果に基づいて、複数の記録モードのうちいずれか1つを指定する。複数の記録モードには、下地層100を設けない成果物111を得るための「下地無しモード」(第1記録モード)、下地層100を設ける成果物112を得るための「下地有りモード」(第2記録モード)が含まれる。
また、下地層100の観点から、2つ以上の下地硬化モード、具体的には、下地層100をマット調に仕上げるため「マット調下地モード」、下地層100をグロス調に仕上げるための「グロス調下地モード」が、複数の記録モードの中に含まれてもよい。或いは、画像層101の観点から、高速に画像を得るための「高速モード」、高品質の画像を得るための「高品質モード」が、複数の記録モードの中に含まれてもよい。
ここで、モード指定部94は、インク又は記録媒体Mの種類に応じて、下地無しモード及び下地有りモードのうちいずれか一方を指定してもよい。インク又は記録媒体Mはドット径の変化量又はバラツキ程度に影響を与える主要因であり、これらの種類を考慮することで下地層100の有無を適切に選択できる。具体的には、インク滴Dの滲みに起因するドットゲインの増加を抑制するため、非浸透性の記録媒体M(例えば、アクリル板)を用いる場合には「下地有りモード」を指定してもよい。
ところで、インクと記録媒体Mの組み合わせにおいて、記録媒体Mの表面自由エネルギーがインクの表面自由エネルギーよりも大きい場合、インクが記録媒体M上で滲み易くなる。そのため、インクと記録媒体Mの組み合わせにおける表面自由エネルギーの大小関係を基に「下地有りモード」を指定してもよい。
ステップS3において、制御部80は、印刷ジョブの実行を受け付けたか否かを判定する。まだ受け付けていないと判定された場合(ステップS3:NO)、そのままステップS3に留まる。一方、受け付けたと判定された場合(ステップS3:YES)、次のステップS4に進む。
ステップS4において、画像処理部96は、ステップS1で取得された印刷情報に基づいて画像処理を実行する。具体的には、画像処理部96は、ベクトル形式の連続階調画像データから、画像層101(図8等)を示すドット画像データ(以下、画像層データという)を作成する。この画像処理には、例えば、[1]解像度変換処理、[2]ラスタライズ処理、[3]色変換処理(分版処理)、[4]ハーフトーン処理、[5]ドットサイズの割付処理、が含まれる。
なお、ステップS2で「下地有りモード」が指定された場合、画像処理部96は、上記した画像層データの他、下地層100(図8等)を示すドット画像データ(以下、下地層データという)を併せて作成する。この実施形態では、画像処理部96は、画像層101のドット配置に応じて、クリア(CL)を下地色とする下地層データを作成する。
図6は、下地有りモードにおける下地ドットの配置に関する概略説明図である。より詳しくは、図6(A)は画像層データの内容を示す模式図であり、図6(B)(C)は下地層データの内容を示す模式図である。16個のセルで構成されるマトリクスは、単位画像領域内におけるインク滴Dの吐出位置を示す。具体的には、文字(又は丸印)が表記されたセルは画像ドット(又は下地ドット)が「オン位置」を示し、表記されていないセルは画像ドット(又は下地ドット)が「オフ位置」を示す。
図6(B)に示す例では、下地層データの記録解像度は、画像層データの記録解像度と等しい。一方、図6(C)に示す例では、下地層データの記録解像度は、画像層データの記録解像度の半分である。図6(B)(C)から理解されるように、下地層データは、画像ドットが「オン」である位置にて、下地ドットが必ず「オン」となる画素値を有する。ここで、「記録解像度」とは、単位長さ又は単位面積当たりの記録可能なドット数に相当し、例えば、DPI(Dot Per Inch)を単位として表現される。
ステップS5において、印刷指示部98は、ステップS4で作成された印刷用データをプリンタ本体12に向けて送信する。そうすると、プリンタ本体12は、印刷I/F84(図4)及び印刷I/F62(図3)を介して印刷用データを受信する。この実施形態では、画像処理(ステップS4)が完了した後に送信処理(ステップS5)を実行しているが、1つ又は複数の画像列を処理単位として画像処理及び送信処理を並行する構成を採用してもよい。
ステップS6において、プリンタ本体12の信号処理部68は、ステップS5にて送信された印刷用データを解析し、ステップS2で指定された記録モードを識別する。記録モードの属性が「下地無しモード」である場合(ステップS6:下地無しモード)にはステップS7aに進み、記録モードの属性が「下地有りモード」である場合(ステップS6:下地有りモード)にはステップS7bに進む。
ステップS7aにおいて、印刷ユニット18は、駆動回路46及び移動機構66の連動により、1パス工程制御による印刷処理を実行する。ここで「1パス工程制御」とは、第1キャリッジ部30をX方向に1回移動(片道移動)させることで、画像を完成させる制御を意味する。
以下、下地無しモードにおける成果物111の生産工程について、図7の時系列図を参照しながら説明する。なお、図7(A)は1パスの印刷処理を実行する前の状態図であり、図7(B)は1パスの印刷処理を実行した後の状態図である。
先ず、先行する吐出ヘッド50の各々のノズル列48(図2)から、プロセスカラー(CMYK)のインク滴Dが記録媒体Mに向けて吐出される。その後、光源ユニット43、44による紫外線の照射によりインク滴Dが硬化され、その結果、記録媒体Mの上に画像層101が形成される。
次いで、同じパス中で後行する吐出ヘッド51のノズル列48w(図2)から、ホワイト(W)のインク滴Dが記録媒体Mに向けて吐出される。その後、光源ユニット43、44による紫外線の照射によりインク滴Dが硬化され、その結果、画像層101の上に反射層102が形成される。これにより、図7(B)に示す成果物111の生成動作が終了する。
ステップS7bにおいて、印刷ユニット18は、駆動回路46及び移動機構66の連動により、2パス工程制御による印刷処理を実行する。ここで「2パス工程制御」とは、第1キャリッジ部30をX方向に2回移動(1回の往復移動又は2回の片道移動)させることで、画像を完成させる制御を意味する。
以下、下地有りモードにおける成果物112の生産工程について、図8の時系列図を参照しながら説明する。なお、図8(A)は1パス目の印刷処理を実行する前の状態図であり、図8(B)は2パス目の印刷処理を実行する前の状態図であり、図8(C)は2パス目の印刷処理を実行した後の状態図である。
1パス目において、吐出ヘッド51のノズル列48cl(図2)から、クリア(CL)のインク滴Dが記録媒体Mに向けて吐出される。その後、光源ユニット43、44による紫外線の照射によりインク滴Dが硬化され、その結果、記録媒体Mの上に下地層100が形成される(図8(B)参照)。
2パス目において、先行する吐出ヘッド50の各々のノズル列48(図2)から、プロセスカラー(CMYK)のインク滴Dが記録媒体Mに向けて吐出される。その後、光源ユニット43、44による紫外線の照射によりインク滴Dが硬化され、その結果、下地層100の上に画像層101が形成される。
次いで、同じパス中で後行する吐出ヘッド51のノズル列48w(図2)から、ホワイト(W)のインク滴Dが記録媒体Mに向けて吐出される。その後、光源ユニット43、44による紫外線の照射によりインク滴Dが硬化され、その結果、画像層101の上に反射層102が形成される。これにより、図8(C)に示す成果物112の生成動作が終了する。
ところで、照射制御部72は、「マット調下地モード」又は「グロス調下地モード」の指定に応じて異なる照射制御を行う。具体的には、前者のモードにおける[1]紫外線の照射量を相対的に多くし、[2]紫外線の照射時間を相対的に長くし、又は[3]インク滴Dの着弾時点からの照射開始時点を相対的に早くする照射制御を行う。
図9は、下地硬化モードに応じた下地ドット106、107の形成状態を示す模式図である。より詳しくは、図9(A)は「マット調下地モード」における下地ドット106の形成状態を示す模式図であり、図9(B)は「グロス調下地モード」における下地ドット107の形成状態を示す模式図である。
図9(A)に示すように、位置P1、P2に着弾した下地色のインク滴Dを相対的に早く硬化させることで、記録媒体Mの上での拡がり範囲が小さくなる。これにより、下地ドット106と画像ドット108のサイズが略等しくなり、ドットの重複率が大きくなる。
図9(B)に示すように、位置P1、P2に着弾した下地色のインク滴Dを相対的に遅く硬化させることで、記録媒体Mの上での拡がり範囲が大きくなる。これにより、画像ドット108の着弾ずれが生じた場合であっても、画像ドット108の形成領域を網羅できる。
このように、照射制御部72は、下地有りモードが指定された場合、記録媒体Mの上にある下地色のインク滴Dに向けた照射制御を「マット調下地モード」又は「グロス調下地モード」に応じて行ってもよい。照射制御の条件に応じて下地層100の表面粗さが変化する現象を利用することで、下地層100と画像層101の積層状態を自在に制御可能となる。
また、吐出制御部70は、下地有りモードが指定された場合、下地層100及び画像層101が同一の記録解像度にて形成される吐出制御を行ってもよい。これにより、記録媒体M上の位置P1、P2によらず、下地層100及び画像層101でそれぞれ形成されるドットの、記録媒体M上における着弾位置関係が略同一になる。
また、記録媒体Mの色及び下地色はそれぞれ透明であり、吐出制御部70は、下地有りモードが指定された場合、画像層101をなすインク滴Dを吐出する位置にのみ、下地層100をなすインク滴Dを吐出する吐出制御を行ってもよい。これにより、画像ドット108が存在しない位置には下地ドット106、107が形成されなくなり、光の拡散作用に起因するヘイズの増加を防止できる。すなわち、画像ドット108が存在しない位置での色は、記録媒体Mの本来の色に略等しいため、成果物112を視認する観察者の違和感が軽減される。
また、下地層100の形成時間は、画像層101の形成時間よりも短く設けてもよい。形成時間の短縮方法として、例えば、下地層100の記録解像度を画像層101の記録解像度よりも相対的に低くし、X方向又はY方向の移動速度を大きくすることが考えられる。このように、高い記録精度がそれほど要求されない下地層100の形成時間を相対的に短くすることで、成果物112の生産時間を短縮しつつも画像層101における画質を十分に確保できる。
ステップS8において、下地層100を有する成果物111、或いは下地層100を有しない成果物112の生成動作が終了する。この成果物111、112は、例えば、POP(Point Of Purchase)広告、壁面ポスター、屋外広告、看板を含む商用印刷物として使用される。
<この実施形態による効果>
以上のように、インクジェット記録装置10は、[1]下地色を含む複数色のインクをそれぞれインク滴Dとして吐出可能な吐出ユニット42と、[2]吐出ユニット42に対して記録媒体Mを相対移動させる移動機構66と、[3]移動機構66による相対移動の下、吐出ユニット42の吐出制御を行う吐出制御部70と、[4]吐出制御の条件が異なる複数の記録モード(下地無しモード及び下地有りモードを含む)の中からいずれか1つを指定するモード指定部94と、を備える。
そして、吐出制御部70は、モード指定部94により「下地無しモード」が指定された場合、複数色のインク滴Dを吐出することで記録媒体Mの上に画像層101が形成されるように、吐出ユニット42の吐出制御を行う。一方、吐出制御部70は、モード指定部94により「下地有りモード」が指定された場合、下地色のインク滴Dを吐出することで記録媒体Mの上に下地層100が形成され、かつ複数色のインク滴Dを吐出することで下地層100の上に画像層101が形成されるように、吐出ユニット42の吐出制御を行う。
また、インクジェット記録装置10を用いた方法は、[1]吐出制御の条件が異なる複数の記録モードの中からいずれか1つを指定する指定ステップ(図5のステップS2)と、[2]「下地無しモード」が指定された場合、複数色のインク滴Dを吐出することで記録媒体Mの上に画像層101が形成されるように、吐出ユニット42の吐出制御を行い(ステップS7a)、「下地有りモード」が指定された場合、下地色のインク滴Dを吐出することで記録媒体Mの上に下地層100が形成され、かつ複数色のインク滴Dを吐出することで下地層100の上に画像層101が形成されるように、吐出ユニット42の吐出制御を行う制御ステップ(ステップS7b)と、を備える。
このように、吐出制御の条件が異なる複数の記録モードの中からいずれか1つを指定するので、成果物111、112の品質に対する絶対的又は相対的な要求水準に応じて、下地層100の有無を柔軟に選択可能となる。例えば、ドット径の変化量又はバラツキ程度が相対的に小さい場合には下地無しモードを、相対的に大きい場合には下地有りモードをそれぞれ指定すればよい。また、生産コストを重視する場合には下地無しモードを、品質を重視する場合には下地有りモードをそれぞれ指定すればよい。これにより、生産コストの上昇を抑制しつつも、成果物111、112の品質を十分に確保できる。
<成果物112〜114の積層構造の具体例>
続いて、下地層100を設けた成果物112〜114の積層構造の具体例について、図10及び図11を参照しながら説明する。ここでは、主に反射光により画像を視認する観察形態(いわゆる「反射画像」)を想定しているが、主に透過光により画像を視認する観察形態(いわゆる「透過画像」)にも適用し得る。
図10は、下地層100が形成された成果物112、113の観察形態を示す模式図である。より詳しくは、図10(A)は記録媒体Mの色が透明である成果物112(図8(C)参照)の側面図であり、図10(B)は記録媒体Mの色が不透明である成果物112の側面図である。
図10(A)に示すように、成果物112は、透明な記録媒体Mの上に、下から順に、下地層100、画像層101、及び反射層102が積層されてなる。この積層構造を採用する場合、外光は、矢印で示す方向に沿って成果物112に入出射し、観察者の目Eに到達する。つまり、観察者は、成果物112を記録媒体M側から視ることで、画像層101が示す画像の内容を認識する。
図10(B)に示すように、成果物113は、不透明な記録媒体Mの上に、下から順に、下地層100、画像層101、及び保護層103が積層されてなる。この積層構造を採用する場合、外光は、矢印で示す方向に沿って成果物113に入出射し、観察者の目Eに到達する。つまり、観察者は、成果物113を保護層103側から視ることで、画像層101が示す画像の内容を認識する。
図11は、下地有り両面モードにおける成果物113の生産工程を示す時系列図である。この場合、印刷ユニット18は、駆動回路46及び移動機構66の連動により、3パス工程制御による印刷処理を実行する。なお、「3パス工程制御」とは、第1キャリッジ部30をX方向に3回移動(1回半の往復移動又は3回の片道移動)させることで、画像を完成させる制御を意味する。
図11(A)は1パス目の印刷処理を実行する前の状態図であり、図11(B)は2パス目の印刷処理を実行する前の状態図であり、図11(C)は3パス目の印刷処理を実行する前の状態図であり、図11(D)は3パス目の印刷処理を実行した後の状態図である。
1パス目において、吐出ヘッド51のノズル列48cl(図2)から、クリア(CL)のインク滴Dが記録媒体Mに向けて吐出される。その後、光源ユニット43、44による紫外線の照射によりインク滴Dが硬化され、その結果、記録媒体Mの上に下地層100が形成される(図11(B)参照)。
2パス目において、先行する吐出ヘッド50の各々のノズル列48(図2)から、プロセスカラー(CMYK)のインク滴Dが記録媒体Mに向けて吐出される。その後、光源ユニット43、44による紫外線の照射によりインク滴Dが硬化され、その結果、下地層100の上に1つ目の画像層101が形成される。
次いで、同じパス中で後行する吐出ヘッド51のノズル列48w(図2)から、ホワイト(W)のインク滴Dが記録媒体Mに向けて吐出される。その後、光源ユニット43、44による紫外線の照射によりインク滴Dが硬化され、その結果、画像層101の上に反射層102が形成される(図11(C)参照)。
3パス目において、先行する吐出ヘッド50の各々のノズル列48(図2)から、プロセスカラー(CMYK)のインク滴Dが記録媒体Mに向けて吐出される。その後、光源ユニット43、44による紫外線の照射によりインク滴Dが硬化され、その結果、反射層102の上に2つ目の画像層104が形成される。
次いで、同じパス中で後行する吐出ヘッド51のノズル列48cl(図2)から、クリア(CL)のインク滴Dが記録媒体Mに向けて吐出される。その後、光源ユニット43、44による紫外線の照射によりインク滴Dが硬化され、その結果、画像層104の上に保護層103が形成される。
これにより、図11(D)に示す成果物114の生成動作が終了する。この積層構造の場合、観察者は、成果物114を記録媒体M側から視ることで、1つ目の画像層101が示す画像の内容を認識する。一方、観察者は、成果物114を保護層103側から視ることで、2つ目の画像層104が示す画像の内容を認識する。
[備考]
なお、この発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、この発明の主旨を逸脱しない範囲で自由に変更できることは勿論である。
例えば、移動機構66は、記録媒体Mを固定しながら吐出ユニット42を移動可能であるが、両者の相対移動はこの形態に限られない。例えば、記録媒体Mのみを移動させる形態、或いは、記録媒体M及び吐出ユニット42を同時に移動させる形態であってもよい。
また、この実施形態に係るインクジェット記録装置10は、別体である2つの装置(プリンタ本体12及びRIP装置14)から構成されているが、装置構成はこれに限られない。例えば、モード指定機能及び画像処理機能をプリンタ本体12に集約し、一体的なインクジェット記録装置を構成してもよい。
10‥インクジェット記録装置 12‥プリンタ本体
14‥RIP装置 16‥本体ユニット
18‥印刷ユニット 30‥第1キャリッジ部
34‥第2キャリッジ部 42‥吐出ユニット
43、44‥光源ユニット 46‥駆動回路
48(c/m/y/k/w/cl)‥ノズル列
50、51‥吐出ヘッド 60‥プリント制御部
66‥移動機構 68‥信号処理部
70‥吐出制御部 72‥照射制御部
80‥制御部 94‥モード指定部
96‥画像処理部 98‥印刷指示部
100‥下地層 101、104‥画像層
102‥反射層 103‥保護層
106‥下地ドット 108‥画像ドット
111〜114‥成果物 D‥インク滴
M‥記録媒体 P1、P2‥位置

Claims (5)

  1. 下地色を含む複数色のインクをそれぞれインク滴として吐出可能な吐出ユニットと、
    前記吐出ユニットの吐出制御を行う吐出制御部と、
    第1記録モード及び第2記録モードを含む、前記吐出ユニットの吐出制御の条件が異なる複数の記録モードの中からいずれか1つを指定するモード指定部と
    を備え、
    前記吐出制御部は、
    前記モード指定部により前記第1記録モードが指定された場合、前記複数色のインク滴を吐出することで記録媒体の上に画像層が形成されるように、前記吐出ユニットの吐出制御を行い、
    前記モード指定部により前記第2記録モードが指定された場合、前記下地色のインク滴を吐出することで前記記録媒体の上に下地層が形成され、かつ前記複数色のインク滴を吐出することで前記下地層の上に前記画像層が形成されるように、前記吐出ユニットの吐出制御を行い、
    前記複数色のインクは、活性光線によって硬化する光硬化型インクであり、
    前記複数色のインク滴を硬化させる前記活性光線を照射可能な光源ユニットと、
    前記光源ユニットの照射制御を行う照射制御部と
    を更に備え、
    前記モード指定部は、更に、前記下地層の形成における前記光源ユニットの照射制御の条件が異なる複数の下地硬化モードの中からいずれか1つを指定し、
    前記照射制御部は、前記第2記録モードが指定された場合、前記記録媒体の上にある前記下地色のインク滴に向けた前記光源ユニットの照射制御を前記下地硬化モードに応じて行うものであり、
    前記照射制御部は、着弾後の前記インク滴を硬化させるタイミングを制御し、
    前記下地層の形成時間は、前記画像層の形成時間よりも短いことを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記吐出制御部は、前記第2記録モードが指定された場合、前記下地層及び前記画像層が同一の記録解像度によって形成されるように、前記吐出ユニットの吐出制御を行うことを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記記録媒体の色及び前記下地色はそれぞれ透明であり、
    前記吐出制御部は、前記第2記録モードが指定された場合、前記画像層をなす前記複数色のインク滴を吐出する位置にのみ、前記下地層をなす前記下地色のインク滴を吐出するように、前記吐出ユニットの吐出制御を行うことを特徴とする請求項1又は2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記モード指定部は、前記インク又は前記記録媒体の種類に応じて、前記第1記録モード及び前記第2記録モードのうちいずれか一方を指定することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  5. 下地色を含む複数色のインク滴を吐出可能な吐出ユニットを備え、前記吐出ユニットの吐出制御を実行可能なインクジェット記録装置を用いる方法であって、
    第1記録モード及び第2記録モードを含む、前記吐出ユニットの吐出制御の条件が異なる複数の記録モードの中からいずれか1つを指定する指定ステップと、
    前記第1記録モードが指定された場合、前記複数色のインク滴を吐出することで記録媒体の上に画像層が形成されるように、前記吐出ユニットの吐出制御を行い、前記第2記録モードが指定された場合、前記下地色のインク滴を吐出することで前記記録媒体の上に下地層が形成され、かつ前記複数色のインク滴を吐出することで前記下地層の上に前記画像層が形成されるように、前記吐出ユニットの吐出制御を行う制御ステップと
    を備え、
    前記複数色のインクは、活性光線によって硬化する光硬化型インクであり、
    前記複数色のインク滴を硬化させる前記活性光線の照射制御を行う照射制御ステップを更に備え、
    前記指定ステップでは、更に、前記下地層の形成における前記活性光線の照射制御の条件が異なる複数の下地硬化モードの中からいずれか1つを指定し、
    前記照射制御ステップでは、前記第2記録モードが指定された場合、前記記録媒体の上にある前記下地色のインク滴に向けた前記活性光線の照射制御を前記下地硬化モードに応じて行うものであり、
    前記照射制御ステップでは、着弾後の前記インク滴を硬化させるタイミングを制御し、
    前記下地層の形成時間は、前記画像層の形成時間よりも短いことを特徴とするインクジェット記録方法。
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