JP2012040703A - インクジェットプリンタ - Google Patents

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Abstract

【課題】多様な印刷物を形成することのできる新規なインクジェットプリンタを提供する。
【解決手段】インクジェットプリンタは、副走査方向に並ぶ複数のノズルを有するヘッド部3Mtおよびヘッド部3PCを備えている。ヘッド部3Mtとヘッド部3Mtとは、主走査方向に並んでいる。ヘッド部3Mtはメタリックインクを吐出し、ヘッド部3PCはプロセスカラーインクを吐出する。インクジェットプリンタは、ブレンド印刷とレイヤー印刷とを実行可能に構成されている。ブレンド印刷では、ヘッド部3Mt,3PCは全ノズルからインクを吐出可能なように制御される。レイヤー印刷では、ヘッド部3Mtは後側ノズル6Cからインクを吐出可能なように制御され、ヘッド部3PCは前側ノズル6Aからインクを吐出可能なように制御される。
【選択図】図5

Description

本発明はインクジェットプリンタに関する。
従来から、複数種類のインクを用いて紙等のメディアに画像等を形成するインクジェットプリンタが知られている。この種のインクジェットプリンタは、複数のヘッド部を備え、各ヘッド部から各種類のインクを吐出する。カラー画像を形成するインクジェットプリンタは、例えば、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、およびブラック(K)のインクを吐出するヘッド部を備え、それらヘッド部から吐出したインクをメディア上で混在させることにより、所望のカラー画像を形成する。
近年、インクジェットプリンタの高機能化が図られ、カラー画像を形成するために必要とされるインク、すなわち、いわゆるプロセスカラーインクだけでなく、印刷物の多様化または高品質化を図るために、プロセスカラーインク以外のインク(以下、特色インクという)が用いられることもある。
また、異なる種類のインクをメディア上で複数層に重ね合わせるインクジェットプリンタも知られている。特許文献1には、メディア上に下地として白色インクを吐出した後、その白色インクの上にシアン、マゼンタ、イエロー、およびブラックのインクを吐出する技術が開示されている。
特開2006−247991号公報
今後、印刷物の多様化が益々進んでいくことが予想され、インクジェットプリンタの更なる高機能化や表現力の向上が望まれている。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、多様な印刷物を得ることのできる新規なインクジェットプリンタを提供することを目的とする。
本発明に係るインクジェットプリンタは、副走査方向に並ぶ複数のノズルを有する第1および第2のヘッド部を備え、前記第1のヘッド部と前記第2のヘッド部とが前記副走査方向と直交する主走査方向に並んだインクジェットヘッドと、前記インクジェットヘッドを前記主走査方向に移動させる第1の移動機構と、メディアを前記インクジェットヘッドに対して前記副走査方向に相対移動させる第2の移動機構と、前記インクジェットヘッドのインクの吐出と前記第1および第2の移動機構とを制御する制御装置と、を備え、前記制御装置は、前記インクジェットヘッドが前記主走査方向の一方向に一回移動する間または両方向に一往復する間に、前記第1のヘッド部と前記第2のヘッド部との前記主走査方向に並ぶ両ノズルからインクを吐出可能なように前記第1および第2のヘッド部を制御する第1の印刷と、前記第1のヘッド部から吐出されるインクの上に前記第2のヘッド部から吐出されるインクを重ねるように、前記インクジェットヘッドが前記主走査方向の一方向に一回移動する間または両方向に一往復する間に、前記副走査方向の一方側の一部のノズルからインクを吐出可能なように前記第1のヘッド部を制御すると共に、前記副走査方向の他方側の一部のノズルからインクを吐出可能なように前記第2のヘッド部を制御する第2の印刷と、を実行可能に構成されているものである。
本発明によれば、多様な印刷物を得ることのできる新規なインクジェットプリンタを提供することができる。
インクジェットプリンタの正面図である。 インクジェットヘッドのノズル面を模式的に表す図である。 ブレンド印刷を説明するための図であり、(a)はメタリックインク用のヘッド部のインク吐出動作を模式的に示す図、(b)はプロセスカラーインク用のヘッド部のインク吐出動作を模式的に示す図、(c)は紙上のインクの状態を模式的に示す図である。 インクジェットヘッドのノズル面を模式的に表す図である。 レイヤー印刷を説明するための図であり、(a)はメタリックインク用のヘッド部のインク吐出動作を模式的に示す図、(b)はプロセスカラーインク用のヘッド部のインク吐出動作を模式的に示す図、(c)は紙上のインクの状態を模式的に示す図である。 変形例に係るインクジェットヘッドのノズル面を模式的に表す図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の一実施形態について説明する。図1は、本実施形態に係るインクジェットプリンタ1の正面図である。インクジェットプリンタ1は、メディアである紙5を前方に順次移動させると共に、左右に移動するインクジェットヘッド30からインクを吐出することによって、紙5に対して印刷を行う。
インクジェットプリンタ1は、本体10と、本体10を支持する脚11とを備えている。本体10は、左右方向に延びるレール12と、レール12に係合したインクジェットヘッド30とを備えている。インクジェットヘッド30にはベルト13が固定されている。ベルト13は、レール12の右側および左側に設けられたプーリ14に巻き付けられている。一方のプーリ14にはモータ15が取り付けられている。モータ15が駆動するとプーリ14が回転し、ベルト13が走行する。すると、インクジェットヘッド30がレール12に案内されて左右方向に移動する。なお、本実施形態では、左右方向が主走査方向Yとなる。
インクジェットヘッド30の下方には、紙5を支持するプラテン16が配置されている。プラテン16の上方には、紙5を上から押さえつけるピンチローラ17が設けられている。なお、図1ではピンチローラ17は2つしか図示していないが、実際には左右方向に沿って3つ以上のピンチローラ17が配置されている。プラテン16におけるピンチローラ17の下方の位置には、グリッドローラ18が設けられている。グリッドローラ18は、図示しないモータ等の駆動力を受けて回転可能に形成されている。ピンチローラ17とグリッドローラ18との間に紙5が挟まれた状態でグリッドローラ18が回転すると、紙5は前後方向に搬送される。本実施形態では、前後方向が副走査方向Xとなる。
本体10の右端部には操作パネル20が設けられている。操作パネル20には、操作状態を表示する表示部と、ユーザによって操作される入力キー等が設けられている。操作パネル20の内側には、インクジェットプリンタ1の各種の動作を制御する制御装置25が収容されている。なお、制御装置25は必ずしも本体10内に設けられていなくてもよく、例えば、本体10の外部に設置され、有線または無線を介して本体10と通信可能に接続されたコンピュータ等であってもよい。
インクジェットヘッド30は、副走査方向Xに並ぶ複数のノズルを有する複数のヘッド部を備えている。図2は、インクジェットヘッド30のヘッド面の構成を概念的に表す図である。図2に示すように、本実施形態のインクジェットヘッド30は、シアンインク(C)を吐出するヘッド部3Cと、マゼンタインク(M)を吐出するヘッド部3Mと、イエローインク(Y)を吐出するヘッド部3Yと、ブラックインク(K)を吐出するヘッド部3Kと、ライトシアンインク(Lc)を吐出するヘッド部3Lcと、ライトマゼンタインク(Lm)を吐出するヘッド部3Lmと、メタリックインク(Mt)を吐出するヘッド部3Mtとを備えている。なお、メタリックインクの種類は特に限定されないが、例えば、銀色のインク、金色のインク等を好適に用いることができる。
シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック、ライトシアン、およびライトマゼンタの各インクは、カラー画像を形成するためのインクであり、いわゆるプロセスカラーインクと呼ばれる。一方、メタリックインクは、カラー画像の色調等に変化を与えるインクである。メタリックインクはプロセスカラー以外のインクであり、いわゆる特色インクの一例である。インクの材料は何ら限定されず、従来からインクジェットプリンタのインクの材料として用いられている各種の材料を用いることができる。上記インクは、例えば、紫外線を受けて硬化するUV硬化性顔料インクでもよく、エコソルベント系顔料インクであってもよい。また、顔料インク以外のインク、例えば水性インク等を用いることも可能である。
これらのヘッド部3C,3M,3Y,3K,3Lc,3Lm,3Mtには、前後方向に並ぶ複数のノズル6が形成されている。なお、図2等では、各ヘッド部には10個のノズル6しか図示されていないが、実際には多数(例えば180個)のノズル6が形成されている。これらのヘッド部3C,3M,3Y,3K,3Lc,3Lm,3Mtは、主走査方向Yに並んでいる。なお、ヘッド部3C,3M,3Y,3K,3Lc,3Lm,3Mtはそれぞれ別体に形成されていてもよいが、それらの一部または全部が一体的に形成されていてもよい。また、各ヘッド部は、図2に示すような1列のノズル列でなく、2列以上のノズル列を有していてもよい。
インクジェットプリンタ1では、同一のインク層においてプロセスカラーインクとメタリックインクとを混在させる第1の印刷(以下、ブレンド印刷という)と、メタリックインク層の上にプロセスカラーインク層を重ねる第2の印刷(以下、レイヤー印刷という)とが可能である。次に、ブレンド印刷およびレイヤー印刷について説明する。
(ブレンド印刷)
ブレンド印刷では、プロセスカラーインク用のヘッド部、すなわちヘッド部3C,3M,3Y,3K,3Lc,3Lm(以下の説明では、これらを総称して単にヘッド部3PCと称する)と、メタリックインク用のヘッド部3Mtとは、各ノズル6からインクを吐出可能なように制御される。ブレンド印刷では、プロセスカラーインク用のヘッド部3PCおよびメタリックインク用のヘッド部3Mtの全てのノズル6を用いて印刷を行うことができる。ただし、どのノズル6を用いるかは印刷物の内容次第であるので、実際には、必ずしも全ノズル6が使用されるとは限らない。ヘッド部3PCおよびヘッド部3Mtは、インクジェットヘッド30が主走査方向Yの一方向に一回移動する間または両方向に一往復する間に、主走査方向Yに並ぶ両ノズルからインクを吐出可能なように制御される。なお、本実施形態では、ヘッド部3PC(すなわち、ヘッド部3C,3M,3Y,3K,3Lc,3Lm)のノズル6とヘッド部3Mtのノズル6とは、副走査方向Xに関して揃った位置に配置されている(図2参照)。しかし、例えば図6に示すように、ヘッド部3PCのノズル6sとヘッド部3Mtのノズル6tとは、副走査方向Xに関して互いにずれた位置に配置されていてもよい。なお、図6に示す例では、ヘッド部3PCおよび3Mtは、副走査方向Xに並ぶ複数のノズルからなるノズル列を2列備えている。ヘッド部3Mtのノズル6tは、副走査方向Xに関して、ヘッド部3PCのノズル6sとノズル6sとの間に位置している。本明細書では、このように副走査方向Xに関して若干ずれた位置に配置されているノズル6sと6t、あるいはノズル6sとノズル6tも、主走査方向Yに並ぶノズルと見なされる。
図3(a)は、メタリックインク用のヘッド部3Mtにおけるインクの吐出動作を模式的に示す図であり、図3(b)は、プロセスカラーインク用のヘッド部3PCにおけるインクの吐出動作を模式的に示す図であり、図3(c)は紙5上のインクの状態を模式的に示す図である。符号7、8は、それぞれメタリックインク、プロセスカラーインクを表している。ブレンド印刷では、紙5の副走査方向Xの移動が停止し且つインクジェットヘッド30が主走査方向Yに移動している間に、ヘッド部3Mtおよびヘッド部3PCにおける主走査方向Yに隣り合う複数のノズル6から、インクを同時に吐出することができる。そのため、図3(c)に示すように、メタリックインク7とプロセスカラーインク8とが混ざり合い、メタリックインク7およびプロセスカラーインク8によって、単一のインク層Lが形成される。
(レイヤー印刷)
レイヤー印刷では、プロセスカラーインク用のヘッド部3PCは、前方側の一部のノズル6からインクを吐出可能なように制御され、メタリックインクのヘッド部3Mtは、後方側の一部のノズル6からインクを吐出可能なように制御される。インクジェットヘッド30が主走査方向Yの一方向に一回移動する間または両方向に一往復する間に、ヘッド部3PCの前方側の一部のノズル6からインクが吐出され、ヘッド部3Mtの後方側の一部のノズル6からインクが吐出される。ヘッド部3PCおよびヘッド部3Mtのうち、どのノズル6を用いるかは任意に設定可能である。例えば、ヘッド部3PCでは前側半分のノズル6のみを用い、ヘッド部3Mtでは後側半分のノズル6のみを用いるようにしてもよい。
また、ヘッド部3PCおよびヘッド部3Mtの双方において、副走査方向Xの所定の中途位置のノズル6を用いないようにしてもよい。図4に示すように、副走査方向Xに並ぶノズル6を前側から後側に向かって順に、前側ノズル6A、中央ノズル6B、後側ノズル6Cとすると、本実施形態ではヘッド部3PCおよびヘッド部3Mtはいずれも、中央ノズル6Bからインクを吐出しないように制御される。具体的には、プロセスカラーインク用のヘッド部3PCは、前側ノズル6Aからインクを吐出するように制御される。メタリックインク用のヘッド部3Mtは、後側ノズル6Cからインクを吐出するように制御される。なお、前側ノズル6A、中央ノズル6B、後側ノズル6Cのそれぞれのノズル数は何ら限定されない。前側ノズル6Aのノズル数と後側ノズル6Cのノズル数とは、同一であってもよく、異なっていてもよい。また、中央ノズル6Bのノズル数は、前側ノズル6Aまたは後側ノズル6Cのノズル数よりも小さくてもよく、大きくてもよい。中央ノズル6Bのノズル数は、前側ノズル6Aまたは後側ノズル6Cのノズル数と等しくてもよい。
図5(a)は、メタリックインク用のヘッド部3Mtにおけるインクの吐出動作を模式的に示す図であり、図5(b)は、プロセスカラーインク用のヘッド部3PCにおけるインクの吐出動作を模式的に示す図であり、図5(c)は紙5上のインクの状態を模式的に示す図である。レイヤー印刷では、紙5の副走査方向Xの移動が停止し且つインクジェットヘッド30が主走査方向Yに移動している間に、ヘッド部3Mtの後側ノズル6Cとヘッド部3PCの前側ノズル6Aとから、インクを同時に吐出することができる。ヘッド部3Mtから吐出されたメタリックインク7は、紙5に着弾した後、乾燥することによって硬化する。紙5は副走査方向Xに順次移動する。メタリックインク7は、紙5が副走査方向Xに移動している間に硬化する。ヘッド部3PCから吐出されたプロセスカラーインク8は、硬化後のメタリックインク7上に着弾する。その結果、紙5の上には二重のインク層L1,L2が形成される。すなわち、紙5の上にはメタリックインク層L1が形成され、そのメタリックインク層L1の上にプロセスカラーインク層L2が形成される。
本実施形態では、ヘッド部3PCおよびヘッド部3Mtのいずれにおいても、中央ノズル6Bはインクを吐出しないように制御される。そのため、ヘッド部3Mtの後側ノズル6Cから吐出されたメタリックインク7は、紙5の副走査方向Xの移動に伴って中央ノズル6Bの下方の位置に移動するが、当該位置においてメタリックインク7の上にプロセスカラーインク8が吐出されることはない。したがって、中央ノズル6Bの下方の位置においても、メタリックインク7の硬化が進行する。そのため、メタリックインク7が前側ノズル6Aの下方に移動したときには、既にメタリックインク7は充分に硬化している。よって、紙5の上に二重のインク層L1,L2を良好に形成することができる。
なお、メタリックインク7が前側ノズル6Aの下方に移動するまでにメタリックインク7を確実に硬化させるために、紙5の単位時間当たりの移動量を少なくしてもよい。例えば、レイヤー印刷のときの紙5の単位時間当たりの移動量を、ブレンド印刷のときの紙5の単位時間当たりの移動量よりも少なくしてもよい。これにより、充分に硬化したメタリックインク層L1の上にプロセスカラーインク8を吐出することができ、紙5の上により良好なインク層L1,L2を形成することができる。
本実施形態では、吐出されたインク7およびインク8は、大気に触れて乾燥することによって自然に硬化する。しかし、インク7およびインク8の一方または両方を強制的に硬化させる装置を設け、この装置を用いてインクを強制的に硬化させるようにしてもよい。例えば、インク7および/またはインク8として、紫外線を受けて硬化するインク(いわゆる紫外線硬化インク)を用い、インクジェットヘッド30の片側または両側に、インクに対し紫外線を照射する装置を設けるようにしてもよい。紫外線照射装置の種類は特に限定されず、例えば、紫外線を照射するLED、ランプ等を好適に用いることができる。
ここではメタリックインク層L1の上にプロセスカラーインク層L2が形成される例を示したが、プロセスカラーインク層L2の上にメタリックインク層L1を形成することも勿論可能である。また、図5(c)では両インク層L1,L2が完全に分離されているように図示しているが、両インク層L1,L2は必ずしもその境界部において完全に分離している必要はなく、境界部において互いに多少混じり合っていてもよい。
インクジェットプリンタ1には所定の印刷データが入力され、インクジェットプリンタ1は当該印刷データに基づいて印刷を行う。本実施形態に係るインクジェットプリンタ1は、同一の印刷データを用いて、ブレンド印刷およびレイヤー印刷の両方の印刷を選択的に実行することができる。したがって、同一の内容でありながら見栄えの異なる複数の印刷物を得ることができる。例えば、同一の風景画像をブレンド印刷およびレイヤー印刷の両方で印刷することができ、見栄えの異なる2種類の写真を得ることができる。
なお、同一の印刷データを用いて印刷する際に(言い換えると、同一の内容を印刷する際に)、ブレンド印刷とレイヤー印刷とで各インクの使用量を異ならせてもよいが、各インクの使用量を同一にしてもよい。ブレンド印刷とレイヤー印刷とで、プロセスカラーインク(C,M,Y,K,Lc,Lm)およびメタリックインク(Mt)の配合量を同一としてもよい。この場合、印刷毎にインクの配合量を変更する必要がなくなり、インクジェットプリンタ1の制御を簡単化することができる。
以上のように、インクジェットプリンタ1によれば、ブレンド印刷とレイヤー印刷とを実行可能であり、多様な印刷物を形成することができる。例えば印刷物の内容に応じてブレンド印刷またはレイヤー印刷を適宜選択することにより、ユーザの趣向に柔軟に対応した印刷物を得ることができる。インクジェットプリンタ1によれば、表現力の向上を図ることができる。
レイヤー印刷のときにはブレンド印刷のときよりも紙5の単位時間当たりの移動量を少なくすることとすれば、レイヤー印刷の際にメタリックインク7とプロセスカラーインク8とが混ざり合うことを充分に抑制することができる。したがって、紙5の上に二重のインク層L1,L2を形成しやすくなり、レイヤー印刷の品質を向上させることができる。
レイヤー印刷のときに中央ノズル6Bからインクを吐出させないこととすれば、後側ノズル6Cから吐出されたメタリックインク7が前側ノズル6Aの下方に移動するまでの間に充分な時間を確保することができ、メタリックインク7をより確実に硬化させることができる。したがって、紙5の上に二重のインク層L1,L2を形成しやすくなり、レイヤー印刷の品質を向上させることができる。
本実施形態では、特色インクの一例としてメタリックインクを用いることとした。メタリックインクは、プロセスカラーインクと混ざることによって独特の色調を与えることができる一方、プロセスカラーインクの下地として使用することにより、上記色調と異なる他の色調を醸し出すことができる。そのため、メタリックインクはブレンド印刷およびレイヤー印刷の両方にとって、特に好適なインクである。
ただし、特色インクはメタリックインクに限定される訳ではない。特色インクとして他の種類のインクを用いてもよい。例えば、メタリックインクの代わりに、白色インク、透明インク、蛍光色インク、または透明蛍光インク等を用いることも可能である。
本実施形態では、特色インクはメタリックインクのみであり、1種類のインクであった。しかし、特色インクとして、複数種類のインクを用いることも可能である。レイヤー印刷は2層のインク層を形成するものに限られず、3層以上のインク層を形成するものであってもよい。
本実施形態では、メディアである紙5をインクジェットヘッド30に対して副走査方向Xに相対移動させる第2の移動機構は、紙5を前後方向に搬送するグリッドローラ18であった。しかし、第2の移動機構は、メディアとインクジェットヘッド30とを副走査方向Xに相対移動させるものであれば足り、メディアを副走査方向Xに移動させるものに限定されない。例えば、第2の移動機構は、インクジェットヘッド30を副走査方向Xに移動させるものであってもよい。
1 インクジェットプリンタ
3Mt ヘッド部(第1のヘッド部)
3C,3M,3Y,3K,3Lc,3Lm ヘッド部(第2のヘッド部)
5 紙(メディア)
6 ノズル
6A 前側ノズル
6B 中央ノズル
6C 後側ノズル
7 メタリックインク
8 プロセスカラーインク
15 モータ(第1の移動機構)
18 グリッドローラ(第2の移動機構)
25 制御装置
30 インクジェットヘッド
X 副走査方向
Y 主走査方向

Claims (5)

  1. 副走査方向に並ぶ複数のノズルを有する第1および第2のヘッド部を備え、前記第1のヘッド部と前記第2のヘッド部とが前記副走査方向と直交する主走査方向に並んだインクジェットヘッドと、
    前記インクジェットヘッドを前記主走査方向に移動させる第1の移動機構と、
    メディアを前記インクジェットヘッドに対して前記副走査方向に相対移動させる第2の移動機構と、
    前記インクジェットヘッドのインクの吐出と前記第1および第2の移動機構とを制御する制御装置と、を備え、
    前記制御装置は、
    前記インクジェットヘッドが前記主走査方向の一方向に一回移動する間または両方向に一往復する間に、前記第1のヘッド部と前記第2のヘッド部との前記主走査方向に並ぶ両ノズルからインクを吐出可能なように前記第1および第2のヘッド部を制御する第1の印刷と、
    前記第1のヘッド部から吐出されるインクの上に前記第2のヘッド部から吐出されるインクを重ねるように、前記インクジェットヘッドが前記主走査方向の一方向に一回移動する間または両方向に一往復する間に、前記副走査方向の一方側の一部のノズルからインクを吐出可能なように前記第1のヘッド部を制御すると共に、前記副走査方向の他方側の一部のノズルからインクを吐出可能なように前記第2のヘッド部を制御する第2の印刷と、を実行可能に構成されている、インクジェットプリンタ。
  2. 前記第2の印刷のときの前記メディアの単位時間当たりの相対移動量は、前記第1の印刷のときの前記メディアの単位時間当たりの相対移動量よりも少ない、請求項1に記載のインクジェットプリンタ。
  3. 前記制御装置は、前記第2の印刷のときに、前記第1および第2のヘッド部のいずれにおいても、副走査方向の所定の中途位置に存在するノズルからはインクを吐出させない、請求項1または2に記載のインクジェットプリンタ。
  4. 前記第1および第2のヘッド部から吐出されるインクの量は、前記第1の印刷のときと前記第2の印刷のときとで同一である、請求項1〜3のいずれか一つに記載のインクジェットプリンタ。
  5. 前記第1のヘッド部として、メタリックインクを吐出するヘッド部を備え、
    前記第2のヘッド部として、少なくともシアンインク、マゼンタインク、イエローインク、およびブラックインクを吐出するヘッド部を備えている、請求項1〜4のいずれか一つに記載のインクジェットプリンタ。
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