JP6775630B1 - 車載エンジン制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】昇圧電源回路の二重設置を回避して、小型で安価に車載バッテリの異常電圧低下に対応できる車載エンジン制御装置を得る。【解決手段】車載バッテリ10から電源リレー11と給電ダイオード21と定電圧電源23を介して給電されて、少なくとも車載エンジンの燃料噴射制御を行うマイクロプロセッサCPU20と、電源リレー11から給電された電源電圧Vbbを昇圧して、昇圧電圧Vhによって燃料噴射用電磁コイル14aに短時間の高圧電圧を印加して急速駆動を行う昇圧電源回路30とを備え、定電圧電源23の入力には補助電源接続素子25Adを介して昇圧電圧Vhが印加され、補助電源接続素子25Adは、CPU20の不作動状態において閉路され、給電電圧の上昇に伴って作動したCPU20の指令によって遮断される。【選択図】図1

Description

本願は、車載エンジン制御装置に関するものである。
劣化した車載バッテリによるエンジンの寒冷始動時に発生するバッテリ電圧の異常低下に対して、搭載されたマイクロプロセッサの動作の限界性能を向上した車載電子機器は公知である。例えば、特許文献1に開示されている車載電子機器用電源装置によれば、イグニッションスイッチが閉路すると昇圧制御電源部に給電されて昇圧制御部に5Vが給電される一方、スタータスイッチが開路しているときにはANDゲートによってトランジスタは開路しており、イグニッションスイッチ、コイル、ダイオードを介して電源装置にバッテリの電源電圧が印加されるようになっている。
そして、スタータスイッチが閉路されるとトランジスタが断続制御されて、コイルの電磁エネルギーによってコンデンサが充電されて電圧監視部で規制された例えばDC12Vに充電されるようになっていて、昇圧制御部には、昇圧制御部電源からのDC5Vと、電源装置からのDC5Vとがダイオードを介して合併給電されている。
従って、スタータへの給電によってバッテリの電源電圧が低下しても、コンデンサの残留電圧によって暫時は昇圧制御部に対する給電電圧はDC5Vに維持され、やがて昇圧制御部の昇圧動作によってコンデンサの充電電圧は当初の12Vに回復し、たとえバッテリの電源電圧の回復が遅れても、電源装置によって安定した5V電圧を供給することができるようになっている。
なお、電源装置内には図示されていない第1、第2の定電圧電源が含まれていて、第1の定電圧電源はイグニッションスイッチを介してバッテリから給電されて、CPU及び制御回路部への給電と昇圧制御部への給電を行い、第2の定電圧電源はバッテリから直接給電されて動作し、CPU内のRAMメモリに対するバックアップ電源として使用されているものと推定される。
特開平08−149704号公報(図1、要約)
前記特許文献1による車載電子機器用電源装置における昇圧制御装置は、バッテリの電源電圧と同等の昇圧電圧を発生する低昇圧電源回路となっているので、これを燃料噴射制御用の高昇圧電源回路として使用することはできず、昇圧回路を二重に設置する必要が生じて不経済である。
しかし、このような低昇圧電源回路を廃止して、燃料噴射制御用として不可欠な、例えばDC70Vの高昇圧電源回路のみを使用した場合には、この高昇圧電源回路から燃料噴射制御用のマイクロプロセッサに給電する定電圧電源に対する電圧補助回路を付加するとともに、過大電圧が印加されないための保護対策と、高速エンジン回転時の燃料噴射制御能力の低下を防止したり、電圧補助のタイミングを適切に行う必要がある。
本願は、上記のような課題を解決するための技術を開示するものであり、昇圧電源回路の二重設置を回避して、小型で安価に車載バッテリの異常電圧低下に対応できる車載エンジン制御装置を提供することを目的とする。
本願に開示される車載エンジン制御装置は、車載バッテリから電源電圧が印加され、定電圧電源を介して安定化電圧が給電されて、少なくとも車載エンジンに対する燃料噴射制御を行うマイクロプロセッサと、前記電源電圧を昇圧して燃料噴射用電磁コイルを駆動する昇圧電圧を発生する昇圧電源回路と、を備えた車載エンジン制御装置であって、
前記定電圧電源には、前記電源電圧から給電ダイオードによって逆流防止された入力電圧が印加されるか、若しくは、降圧電源回路を媒介して降圧された入力電圧が印加されるとともに、前記昇圧電圧を、前記定電圧電源若しくは前記降圧電源回路の入力部に印加する補助電源接続素子を備え、
前記補助電源接続素子は、前記電源電圧の分圧電圧である電源監視電圧の値が第1下限電圧以下であるときに閉路駆動され、
前記第1下限電圧は、前記安定化電圧が得られる前記定電圧電源、若しくは前記降圧電源回路の最小の入力電圧に対応した前記電源監視電圧の下限値に相当し、
前記マイクロプロセッサは、前記電源監視電圧の値が前記第1下限電圧を超過することにより給電補助指令を停止して前記補助電源接続素子を開路することを特徴とする。
本願に開示される車載エンジン制御装置によれば、昇圧電源回路の二重設置を回避し、小型で安価に車載バッテリの異常電圧低下に対応する車載エンジン制御装置を得ることができる。
実施の形態1に係る車載エンジン制御装置の全体回路ブロック図である。 実施の形態1に係る車載エンジン制御装置の変形形態による車載エンジン制御装置の全体回路ブロック図である。 図1と図2に示す車載エンジン制御装置の動作を説明するフローチャートである。 実施の形態2に係る車載エンジン制御装置の全体回路ブロック図である。 実施の形態2に係る車載エンジン制御装置の変形形態による車載エンジン制御装置の全体回路ブロック図である。 図4と図5に示す車載エンジン制御装置の動作を説明するフローチャートである。
以下、本願に係る車載エンジン制御装置の好適な実施の形態について図面を用いて説明する。なお、各図において同一符号は、同一若しく相当部分を示している。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る車載エンジン制御装置の全体回路ブロック図である。
図1において、車載エンジン制御装置100Aは、マイクロプロセッサ20と、昇圧電源回路30と、電磁弁駆動回路40とを主体として構成されている。車載エンジン制御装置100Aの外部には、例えばDC12V系の車載バッテリ10から、図示しない電源スイッチに応動する電源リレー11の出力接点を介して電源電圧Vbbが印加されている。また、エンジンの始動電動機12には、始動スイッチ17に応動する始動リレー13を介して車載バッテリ10のバッテリ電圧Vbが印加されるようになっている。
なお、バッテリ電圧Vbは図示しない充電用発電機によって、通常はDC12〜14Vに充電制御されているが、エンジン始動時には、始動電動機12に流れる大電流によってバッテリ電圧Vbが低下し、劣化した車載バッテリ10による寒冷始動時であって、エンジンの回動初期の低速回転動作時ではDC3.0V前後にまで低下することがある。
一方、マイクロプロセッサ20によって駆動制御される電気負荷群14は、複数気筒のエンジンの各気筒に個別配置される複数の燃料噴射用電磁コイル14aを含み、その他にスロットル弁開度の制御用モータ、あるいはガソリンエンジンの場合にはガソリンの点火装置が含まれている。また、マイクロプロセッサ20に入力されるセンサ群16は、エンジンの回転センサ16aを含み、その他にエンジンの回転角度センサ、スロットル弁開度センサ、吸気量センサ、あるいは排気ガスセンサなどが含まれている。
車載エンジン制御装置100Aの内部では、マイクロプロセッサ20に対して、例えばDC5Vの安定化電圧Vccを供給する定電圧電源23と、電源電圧Vbbを定電圧電源23に供給する給電ダイオード21が直列接続されているが、マイクロプロセッサ20の消費電流が大きいものである場合には、定電圧電源23と給電ダイオード21との間に降圧電源回路22Aが介挿されて、定電圧電源23と降圧電源回路22Aによって損失分担するようになっている。例えば、電源電圧Vbbから給電ダイオード21による電圧降下を減算した入力電圧Vbaの値をDC14Vとし、安定化電圧Vccの値をDC5Vとし、マイクロプロセッサ20による消費電流を0.2Aとした場合であって、定電圧電源23として±1%程度の高精度な出力電圧が得られるリニア制御型のものを使用して、降圧電源回路22Aを使用していない場合であれば、定電圧電源23の損失電力は(14−5)×0.2=14Wとなり、この消費電力では発熱抑制のために定電圧電源23の小型化が困難となる。
しかし、断続閉路時間/断続周期を制御する通電デューティ制御方式の降圧電源回路22Aを併用して、その出力電圧をDC7Vに制御すれば、定電圧電源23における損失電力は(7−5)×0.2=0.4Wとなり大幅に低減することができる。また、降圧電源回路22Aではその閉路時電圧降下を1Vとし、通電デューティを7/14とすることによって、1×0.2×7/14=0.1Wの閉路損失が発生し、断続動作による過渡損失を0.1Wと仮定すると、損失電力の合計は0.4+0.1+0.1=0.6Wとなって、これも大幅に低減することができるものである。
このように、デューティ制御の降圧電源回路22Aとリニア制御の定電圧電源23を直列接続して電力損失の低減と発熱分散を図ることは常套手段として幅広く実用されているものであり、マイクロプロセッサ20の制御対象負荷の規模に応じて適宜に選択使用されるものである。
また、車載エンジン制御装置100Aにおける図示しない定電圧電源回路として、バッテリ電圧Vbから直接給電され、例えばDC5Vの安定化電圧を発生して、マイクロプロセッサ20に設けられた揮発性のRAMメモリに給電するメモリバックアップ用の電源があるが、RAMメモリは例えばDC2.5Vの電圧で記憶情報を保持する能力があり、負荷電流も微小であることから、エンジン始動時のバッテリ電圧低下に対しては、コンデンサに充電しておいた電荷を用いて十分に対応が可能である。但し、バッテリの端子外れなどの異常事態を想定して、マイクロプロセッサ20は不揮発性のデータメモリを備え、電源スイッチが遮断された直後にはRAMメモリに保存されていた重要データを不揮発性のデータメモリへ転送退避しておいて、RAMメモリの異常時にはこれを読出しすることができるようになっている。従って、RAMメモリの電圧低下問題については、ここでは取り扱わないことにする。
次に、昇圧電源回路30は、電源電圧Vbbに接続される誘導素子31と開閉素子32と電流検出抵抗33との直列回路と、開閉素子32を昇圧制御回路37によって断続駆動したときに発生する誘導素子31の誘導エネルギーにより逆流防止ダイオード34を介して充電される昇圧コンデンサ35とを備えて構成されている。そして、昇圧制御回路37は、開閉素子32が閉路して誘導素子31に給電されてから、電流検出抵抗33によって検出された素子電流Ifが、例えば10Aである設定された上限電流If2に到達すると開閉素子32を開路し、例えば10μsecである設定された遮断時間Tfが経過するか、または素子電流Ifが例えば3Aである設定された下限電流If1以下に減少したときに開閉素子32を再閉路する断続制御を行うようになっている。
従って、昇圧制御回路37は、設定された基準電圧と電流検出抵抗33の両端電圧とを比較して上限電流If2に到達したことによって開閉素子32を開路する電流比較回路と、遮断時間Tfを設定するタイマ回路が使用されるか、または昇圧コンデンサ35の負極端子を電流検出抵抗33の上流端子に接続しておいて、上記電流比較回路に正帰還抵抗を接続してヒステリシス特性を持たせ、素子電流Ifが下限電流If1以下に減少したときに、電流比較回路の出力を反転させて開閉素子32を再閉路するようになっている。
また、昇圧制御回路37は、昇圧コンデンサ35の充電電圧である昇圧電圧Vhを、昇圧分圧抵抗36a、36bによって分圧した昇圧分圧電圧Vfによって監視して、昇圧電圧Vhの目標電圧に対応した第2分圧電圧Vf2に到達してから、第2分圧電圧Vf2よりも低い第1分圧電圧Vf1以下に低下するまでの期間において、開閉素子32は開路状態を維持するように構成されている。
具体的には、設定された基準電圧と昇圧分圧電圧Vfとを比較して、これが第2分圧電圧Vf2に到達したことを検出して開閉素子32の断続動作を禁止する電圧比較回路と、この電圧比較回路に正帰還抵抗を接続してヒステリシス特性を持たせ、昇圧分圧電圧Vfが下限電圧Vf1以下に減少したときに電圧比較回路の出力を反転させて、開閉素子32の断続動作を許可するようになっていて、これによって、例えばDC70〜63Vの昇圧電圧Vhを得るようになっている。
なお、昇圧電源回路30は、電源電圧Vbbから給電ダイオード21と第1逆流防止素子38aを介して充電される減圧遅延コンデンサ38cを備え、昇圧制御回路37は、この減圧遅延コンデンサ38cの充電電圧である制御電圧Vcを電源電圧として作動して、開閉素子32の断続制御を行うようになっている。
減圧遅延コンデンサ38cは、電源リレー11が閉路されたことによって無負荷状態における車載バッテリ10から充電され、その後、始動電動機12が駆動されたことによって電源電圧Vbbが減衰しても、制御電圧Vcの減衰を緩慢にして暫時は昇圧制御回路37の動作を可能にしておくためのものである。従って、電源リレー11が閉路されて、始動電動機12が駆動されても昇圧電源回路30は開閉素子32の断続動作による昇圧制御を実行して、第1分圧電圧Vf1に対応した昇圧電圧Vh以上の電圧に昇圧することができるようになっている。なお、制御電圧Vcによって動作する昇圧制御回路37は、前述した電流制御用の基準電圧と、電圧制御用の基準電圧を生成する基準電圧生成回路を備え、制御電圧Vcが例えばDC14V〜DC4.5V程度に変動しても開閉素子32の断続制御が行えるようになっている。
一方、マイクロプロセッサ20は、その電源電圧が例えばDC4.5V以下になると初期化されて不作動状態となっており、始動電動機12の作動時において電源電圧Vbbの異常低下が発生すると燃料噴射制御をはじめとする全ての制御動作が停止しており、従って始動電動機12が回転駆動されていてもエンジンは始動できない状態となっている。
しかし、昇圧電源回路30による昇圧電圧Vhは、補助電源接続素子25Adの主体要素である接続開閉素子25aと補助給電ダイオード26を介して定電圧電源23、または降圧電源回路22Aを介して定電圧電源23に印加されている。
補助電源接続素子25Adは、電界効果型トランジスタである接続開閉素子25aと、そのゲート回路に接続されたゲート抵抗25b、25cとNPN接合型トランジスタである開閉制御素子29との直列回路と、開閉制御素子29のベース端子に接続された論理積素子である論理素子29aとを備え、ゲート抵抗25b、25cの接続点と接続開閉素子25aのソース端子との間には開閉制御素子29のゲート電圧を規制するための定電圧ダイオードである保護ダイオード25dが接続されている。
論理素子29aの第1入力端子は、プルアップ抵抗29bによって安定化電圧Vccにプルアップされているとともに、マイクロプロセッサ20の出力端子に接続されて給電補助指令ASTが与えられるようになっている。
なお、マイクロプロセッサ20が不作動であるときには、給電補助指令ASTはフローティング状態にあって、プルアップ抵抗29bによって論理レベル「H」が得られるようになっている。但し、論理素子29aの第1入力端子に論理否定素子を設け、プルアップ抵抗29bに代わってプルダウン抵抗を設けても同様の動作が行えるものである。
また、論理素子29aの第2入力端子には始動スイッチ17の押圧閉路に応動して論理レベルが「H」となる始動信号STSが入力されている。従って、始動スイッチ17が閉路されると、マイクロプロセッサ20が不作動であっても論理素子29aの出力信号によって開閉制御素子29が閉路駆動され、これによって接続開閉素子25aが閉路して昇圧電圧Vhが補助給電ダイオード26を介して定電圧電源23に入力され、マイクロプロセッサ20が起動されて制御動作を開始するようになっている。
一方、この実施の形態においては、マイクロプロセッサ20には昇圧分圧電圧Vfが入力されていて、補助電源接続素子25Adの平均出力電圧である減圧電圧Vaは、例えば目標電圧DC14Vとなるように制御されている。
このために、給電補助指令ASTは目標とする減圧電圧Vaと昇圧電圧Vhとの比率に対応した通電デューティの断続指令信号を発生するようになっている。
但し、昇圧電圧Vhは急速に上昇し、最終的には例えばDC63〜70Vで安定しているものであるから、昇圧電圧VhがDC70V(第2分圧電圧Vf2相当)になっているときに、減圧電圧VaがDC14Vになるような固定の通電デューティであればよい。この場合には、昇圧電圧Vhが増加中のDC35Vに到達した時点で、減圧電圧VaはDC7Vに到達して、確実にマイクロプロセッサ20を作動させることができることになる。
しかし、車載エンジン制御装置100Aは、車載バッテリ10の異常電圧低下時に行われるジャンプスタート(2個の車載バッテリを直列接続して始動電動機に給電する)に耐えられるようになっているので、昇圧電圧VhがDC70Vになっているときに、減圧電圧VaがDC28Vになるように通電デューティを28/70=0.4に設定した場合であれば、昇圧電圧Vhが増加中のDC17.5Vに到達した時点で、減圧電圧VaはDC7Vになり、より速やかにマイクロプロセッサ20を作動させることができる。
一方、電源電圧監視回路50は、電源電圧Vbbをバッテリ分圧抵抗50a、50bで分圧した電圧を、抵抗とコンデンサによって構成された平滑回路50cを介して電源監視電圧Vmを生成し、この電源監視電圧Vmはマイクロプロセッサ20の入力端子に接続されている。そして、マイクロプロセッサ20は、入力された電源監視電圧Vmの値が、設定された第1下限電圧Vm1を超過したことによって給電補助指令ASTを停止するようになっており、この実施例形態においては給電補助指令ASTの論理レベルを「L」にすることによって停止指令を発生することになる。ここで、第1下限電圧Vm1は、例えばDC5Vの安定化電圧Vccが得られるために必要となる定電圧電源23の入力電圧(例えばDC7V)とするか、降圧電源回路22Aを有する場合には、更なる余裕電圧として例えばDC2Vを加算した合計電圧9Vの電源電圧Vbbに対応した電源監視電圧Vmの値となっている。従って、電源監視電圧Vmが第1下限電圧Vm1を超過しておれば、マイクロプロセッサ20は確実に動作可能となっている。
なお、昇圧電源回路30が昇圧動作を始めると数10msecの時間遅れによって昇圧電圧Vhが高圧電圧となって、マイクロプロセッサ20には速やかに十分な電源電圧が印加されることになるが、電源監視電圧Vmは給電ダイオード21によって遮断されている車載バッテリ10側の電源電圧Vbbの監視電圧であるため、始動電動機12によってエンジン回転速度が上昇して、始動電動機12による負荷電流が減少することによって第1下限電圧Vm1を超過することができるものとなっている。
一方、マイクロプロセッサ20の制御動作が開始すると、始動電動機12によるエンジン回転速度が例えば200RPMを超過した時点で燃料噴射指令INJが発生し、電磁弁駆動回路40を介して複数の燃料噴射用電磁コイル14aに対する駆動電流が順次分配給電されるようになっている。
この燃料噴射指令INJは、設定されたクランク角位置に到達した気筒の燃料噴射用電磁弁における燃料噴射用電磁コイル14aに対して、燃料噴射量に対応した時間幅で気筒選択素子45を閉路するとともに、一瞬だけ急速給電素子43を閉路して急速給電を行い、続いて開弁保持素子41と開弁保持ダイオード42を介して電源電圧Vbbを断続印加し、転流ダイオード44と協働して開弁保持電流を通電し、やがて設定された時間幅の経過に伴って気筒選択素子45と開弁保持素子41を開路して燃料噴射用電磁コイル14aの急速遮断を行うようになっている。なお、複数の気筒は複数の気筒群に分割され、開弁保持素子41と開弁保持ダイオード42と急速給電素子43と転流ダイオード44とは、気筒群別に設けられて同一群の気筒に対して共用されているのに対し、気筒選択素子45は全ての気筒に対して個別に設けられている。
次に、図1で説明した車載エンジン制御装置の変形形態について説明する。
図2は、図1で説明した車載エンジン制御装置100Aの変形形態を示す全体回路ブロック図であり、図1の車載エンジン制御装置100Aとの相違点を中心にしてその構成を詳細に説明する。なお、図1の車載エンジン制御装置100Aと図2の車載エンジン制御装置100Bの主な相違点は、補助電源接続素子25Adに代わって補助電源接続素子25Aが適用され、補助電源接続素子25Aは電源監視電圧Vmに応動する通電デューティの補正制御が行われていない。その代わりに、補助電源回路24Aが付加されているとともに、この補助電源回路24Aの定電圧制御特性を改善するためのバイアス電流通電素子24a、及びバイアス電流通電指令BSTが追加されている。
図2において、補助電源接続素子25Aは、図1における補助電源接続素子25Adと同一に構成されていて、何れも電源監視電圧Vmに応動する給電補助指令ASTと、始動信号STSとの論理結合によって接続開閉素子25a(図1参照)を開閉して、昇圧電圧Vhによる補助給電を行うかどうかが決定されるようになっている。但し、補助電源接続素子25Aの場合には、接続開閉素子25aは給電補助を行うか否かによって閉路または開路されるが、その通電デューティは制御されていない。
その代わりに付加された補助電源回路24Aは、負帰還デューティ制御または負帰還リニア制御されて昇圧電圧Vhを減圧して、例えばDC14Vの一定電圧を補助電源接続素子25Aまたは降圧電源回路22Aに供給するようになっている。
そして、補助電源回路24Aの出力端子には、バイアス電流通電素子24aを介してバイアス電流通電抵抗24cが接続され、バイアス電流通電素子24aは、バイアス電流通電指令抵抗24bを介してマイクロプロセッサ20が発生するバイアス電流通電指令BSTによって開閉制御されている。このバイアス電流通電指令BSTは、前述した電源監視電圧Vmの値が第1下限電圧Vm1よりも大きな値である第2下限電圧Vm2以下であるときにバイアス電流通電素子24aを閉路駆動するものであり、第2下限電圧Vm2の値は、電源電圧Vbbの正常下限値に対応した例えばDC10Vに対応した電源監視電圧Vm以下の値となっている。
なお、定電圧電源23は、その入力電圧に応動して出力電圧が安定化電圧Vccとなるように導通状態を負帰還リニア制御されているものであるのに対し、降圧電源回路22Aは、その入力電圧に応動して出力電圧が定電圧電源23の安定動作入力電圧となるように導通状態を負帰還デューティ制御されているものとなっており、定電圧電源23に対して降圧電源回路22Aが併用されているときの補助電源回路24Aの出力電圧は、例えばDC9〜14Vの範囲となるように安定化されていればよい。定電圧電源23に対して降圧電源回路22Aが併用されていないときの補助電源回路24Aの出力電圧は例えばDC7〜14Vの範囲となるように安定化されていればよい。
次に、図1に示す車載エンジン制御装置100A、あるいは図2に示す車載エンジン制御装置100Bについて、その作用並びに動作を詳細に説明する。
まず、全体回路ブロック図を示す図1及び図2において、図示しない電源スイッチが閉路されて電源リレー11が付勢閉路されると、車載エンジン制御装置100A、100Bには車載バッテリ10による電源電圧Vbbが印加されて、マイクロプロセッサ20には給電ダイオード21と降圧電源回路22Aと定電圧電源23を介して安定化電圧Vccが印加され、マイクロプロセッサ20は少なくともエンジンに対する燃料噴射制御を行うようになっている。但し、マイクロプロセッサ20の消費電流が小さい場合には降圧電源回路22Aは省略されていることがある。
一方、昇圧電源回路30は、電源電圧Vbbに接続される誘導素子31と開閉素子32と電流検出抵抗33との直列回路と、開閉素子32を昇圧制御回路37によって断続駆動したときに発生する誘導素子31の誘導エネルギーによって、逆流防止ダイオード34を介して充電される昇圧コンデンサ35とによって構成されている。
この昇圧電源回路30は、電磁弁駆動回路40を介して複数の燃料噴射用電磁コイル14aに対して短時間の高圧電圧を印加して急速駆動を行い、必要とされる燃料噴射量に応じた開弁補助制御が行われてから急速遮断されるようになっている。但し、以上の動作は電源電圧Vbbが正常であって、マイクロプロセッサ20と昇圧電源回路30が正常に動作している場合のものであり、電源スイッチが閉路されたのち、始動電動機12への給電が行われてエンジンが回動動作を開始した時点の低電圧異常が発生した場合には、補助電源接続素子25Adまたは25Aによってこの問題に対応するようになっている。
次に、図1と図2に示す車載エンジン制御装置100A、100Bの低電圧異常発生時の制御動作について、図3のフローチャートを用いて詳細に説明する。
図3において、ステップS310は、図示しない電源スイッチが閉路されたことによって電源リレー11が動作し、昇圧電源回路30による昇圧電圧Vhが発生するステップである。
続くステップS311は、マイクロプロセッサ20が不作動であって、給電補助指令ASTが発生していないが、始動信号STSが発生して補助電源接続素子25Adまたは25Aによる補助給電が行われるステップである。
続くステップS300は、マイクロプロセッサ20の制御プログラムの一つである電圧制御プログラムの動作開始ステップである。
続くステップS301aは、始動スイッチ17が閉路されているかどうかを確認して、閉路されていなければNOの判定となって動作終了工程のステップS309へ移行し、閉路されていればYESの判定となってステップS301bへ移行する判定ステップである。
続くステップS301bは、電源電圧監視回路50によって得られる電源監視電圧Vmと、昇圧コンデンサ35の分圧電圧である昇圧分圧電圧Vfの値を、図示しない多チャンネルAD変換器を介して読込むステップである。
続くステップS302は、ステップS301bで読出された電源監視電圧Vmの値が、第2下限電圧Vm2以下であるかどうかを判定し、第2下限電圧Vm2以下であればYESの判定を行ってステップS303へ移行し、超過であればNOの判定を行って動作終了工程のステップS309へ移行する判定ステップである。なお、第2下限電圧Vm2の値は、電源電圧Vbbの正常下限値に対応した電源監視電圧Vm以下の値となっていて、12V系の車載バッテリであれば、例えばDC10Vに対応した電源監視電圧Vmの値となっている。
ステップS303は、図2で示されたバイアス電流通電指令BSTを発生して、バイアス電流通電素子24aによって補助電源回路24Aに微小の負荷電流を通電し、定電圧制御の精度を向上しておくためのステップである。
続くステップS304aは、ステップS301bで読み出された電源監視電圧Vmの値が、第1下限電圧Vm1以下であるかどうかを判定し、第1下限電圧Vm1以下であればYESの判定を行ってステップS305aへ移行し、超過であればNOの判定を行ってステップS304bへ移行する判定ステップである。なお、第1下限電圧Vm1は、安定化電圧Vccが得られるための定電圧電源23若しくは降圧電源回路22Aの最小の入力電圧に対応した電源監視電圧Vmの下限値に相当している。そして、第1下限電圧Vm1は、DC5Vの安定化電圧Vccが得られるために必要となる定電圧電源23の入力電圧であれば例えばDC7Vとし、降圧電源回路22Aを有する場合には、更なる余裕電圧として例えばDC2Vを加算した合計電圧9Vの電源電圧Vbbに対応した電源監視電圧Vmの値となっている。
ステップS304bは、給電補助指令ASTの論理レベルを「L」にすることによって補助電源接続素子25Adまたは25A内の論理素子29aの出力を停止し、補助電源接続素子25Adまたは25Aによる給電補助を停止して動作終了工程のステップS309へ移行するステップである。
ステップS305aは、昇圧分圧電圧Vfの値が中間電圧Vf0以下であるかどうかを判定して、中間電圧Vf0以下であればYESの判定を行ってステップS306へ移行し、超過であればNOの判定を行ってステップS305bへ移行する判定ステップである。なお、中間電圧Vf0は昇圧電圧Vhの最大値が例えばDC70Vであって、降圧電源回路22Aまたは定電圧電源23に印加する最大電圧を例えばDC28Vに制限する場合であれば、昇圧電圧VhがDC28Vであるときの昇圧分圧電圧Vfの値に設定されている。
ステップS305bは、給電補助指令ASTの論理レベルを交互に反転させることによって、補助電源接続素子25Ad内の接続開閉素子25aの通電デューティを40%に規制して、昇圧電圧VhがDC70Vであるときの補助電源接続素子25Adの平均出力電圧である減圧電圧Vaの値をDC28Vとし、動作終了工程のステップS309へ移行するステップである。このステップS305aとステップS305bは、図1の車載エンジン制御装置100Aにて実行されるステップである。
次にステップS306は、給電補助指令ASTのデューティ制御は行わないで、ステップS304aの判定がYESであるときには論理レベルを常時「H」にして動作終了工程のステップS309へ移行するステップである。
動作終了工程のステップS309では、他の制御プログラムへ移行し、例えば5msecの演算周期以内に再度動作開始工程のステップS300へ移行して、以降の制御フローを循環実行するものである。
以上の説明では、接続開閉素子25aに対する通電デューティは40%または100%としているが、更に複数段階の制御を行えば、降圧電源回路22Aあるいは定電圧電源23に対する印加電圧を抑制し、昇圧電圧Vhの上昇に伴って速やかに減圧電圧Vaを上昇させることができるものである。
また、補助電源接続素子25Adまたは25Aの出力電圧は第1逆流防止素子38aを介して昇圧制御回路37に対する補助電圧を供給しており、これによって減圧遅延コンデンサ38cに初期充電された電荷の放電を抑制しながら、異常低電圧時の昇圧制御回路37の制御動作を安定させるようになっている。
以上詳述したように、図1及び図2に示す車載エンジン制御装置100A、100Bは、車載バッテリ10から電源リレー11を介して電源電圧Vbbが印加され、定電圧電源23を介して安定化電圧Vccが給電されて、少なくとも車載エンジンに対する燃料噴射制御を行うマイクロプロセッサ20と、電源電圧Vbbを昇圧して燃料噴射用電磁コイル14aを急速駆動するための昇圧電圧Vhを発生する昇圧電源回路30、とを備えた車載エンジン制御装置であって、
定電圧電源23には、電源電圧Vbbから給電ダイオード21によって逆流防止された入力電圧Vbaが直接印加されるか、若しくは降圧電源回路22Aを媒介して間接印加されるとともに、昇圧電圧Vhを、定電圧電源23若しくは降圧電源回路22Aの入力部に印加する補助電源接続素子25Adまたは25Aを備え、
補助電源接続素子25Adまたは25Aは、電源電圧Vbbの分圧電圧である電源監視電圧Vmの値が第1下限電圧Vm1以下であるときに閉路駆動されるものであり、
第1下限電圧Vm1は、安定化電圧Vccが得られるための定電圧電源23若しくは降圧電源回路22Aの最小の入力電圧に対応した電源監視電圧Vmの下限値に相当し、マイクロプロセッサ20は、電源監視電圧Vmの値が第1下限電圧Vm1を超過したことによって給電補助指令ASTを停止して、補助電源接続素子25Adまたは25Aを開路するようになっている。
昇圧電源回路30は、電源電圧Vbbに接続される誘導素子31と開閉素子32と電流検出抵抗33との直列回路と、開閉素子32を昇圧制御回路37によって断続駆動したときに発生する誘導素子31の誘導エネルギーによって、逆流防止ダイオード34を介して充電される昇圧コンデンサ35とによって構成されていて、
昇圧制御回路37は、開閉素子32が閉路して誘導素子31に給電されてから、電流検出抵抗33によって検出された素子電流Ifが、設定された上限電流If2に到達すると開閉素子32を開路し、設定された遮断時間Tfが経過するかまたは素子電流Ifが設定された下限電流If1以下に減少したときに開閉素子32を再閉路するとともに、
昇圧コンデンサ35の充電電圧である昇圧電圧Vhの昇圧分圧電圧Vfを監視して、昇圧電圧Vhの目標電圧に対応した第2分圧電圧Vf2に到達してから、第2分圧電圧Vf2よりも低い第1分圧電圧Vf1以下に低下するまでの期間において開閉素子32は開路状態を維持するように構成されており、
昇圧電源回路30は更に、給電ダイオード21から第1逆流防止素子38aを介して充電される減圧遅延コンデンサ38cを備え、昇圧制御回路37は、減圧遅延コンデンサ38cの充電電圧である制御電圧Vcを電源電圧として作動して、開閉素子32の断続制御を行うようになっている。
以上のとおり、燃料噴射制御用の昇圧電圧Vhを生成するための昇圧電源回路30に設けられた昇圧制御回路37は、電源電圧Vbbから給電ダイオード21と第1逆流防止素子38aを介して充電される減圧遅延コンデンサ38cの充電電圧である制御電圧Vcによって動作するようになっている。
従って、減圧遅延コンデンサ38cはエンジンの始動操作を行う前の無負荷状態における車載バッテリによって充電され、始動電動機12の駆動電流によって車載バッテリ10の電源電圧Vbbが減衰低下しても、昇圧制御回路37を作動させるための制御電圧Vcは急速に減少することはなく、減圧遅延コンデンサ38cの静電容量を大きくしておくことにより、電源電圧Vbbが回復するまでの異常低電圧期間において昇圧制御を持続することができる特徴がある。なお、この特徴は、後述する実施の形態2及びその変形形態についても同様である。
また、電源監視電圧Vmはマイクロプロセッサ20に対する入力信号として接続されていて、当該電源監視電圧Vmが第1下限電圧Vm1の値を超過したかどうかは、マイクロプロセッサ20によって判定され、
補助電源接続素子25Adまたは25Aは、電源監視電圧Vmの値が第1下限電圧Vm1以下であって、しかも、エンジンの始動スイッチ17が押圧閉路されているときに、マイクロプロセッサ20の作動状態とは無関係に閉路駆動され、
電源監視電圧Vmが第1下限電圧Vm1の値を超過したときには、始動スイッチ17が押圧閉路されていても、マイクロプロセッサ20が給電補助指令ASTを停止して補助電源接続素子25Adまたは25Aは開路されるようになっている。
以上のとおり、燃料噴射制御用の昇圧電圧Vhを、燃料噴射制御用のマイクロプロセッサ20に対する電源回路である定電圧電源23または降圧電源回路22Aに印加する補助電源接続素子25Adまたは25Aは、車載バッテリ10の電源電圧Vbbが異常低下しているときにおいて、エンジンの始動スイッチ17が閉路されていることによって閉路駆動されるようになっている。
従って、始動スイッチ17が閉路されていないときには、補助電源接続素子25Adまたは25Aが開路されていることによって昇圧用の電力がマイクロプロセッサ20側に流出するのを防止して、速やかに昇圧動作が行われて昇圧電圧Vhを得ることができる特徴がある。
また、マイクロプロセッサ20は、昇圧分圧電圧Vfを監視しながら補助電源接続素子25Adの平均出力電圧が、設定された減圧電圧Vaとなる関係に給電補助指令ASTの断続デューティγ=Va/Vhを決定し、
減圧電圧Vaは、電源電圧Vbbの最大値と昇圧電圧Vhの最大値との中間領域の電圧に設定されるか、または前記中間領域の電圧の前後における少なくとも複数段階の目標値に選択設定されている。
以上のとおり、マイクロプロセッサ20が発生する補助電源接続素子25Adに対する給電補助指令ASTは、補助電源接続素子25Adによる平均出力電圧が設定された減圧電圧Vaとなるように、断続動作のデューティ制御を行うようになっている。
従って、定電圧電源23または定電圧電源23に直列接続されている降圧電源回路22Aに対して過度な高電圧が印加されることを抑制して、耐圧性能が低くて小型で安価な定電圧電源23あるいは降圧電源回路22Aを使用できる特徴がある。なお、この特徴は、後述する実施の形態2についても同様である。
また、補助電源接続素子25Aと昇圧電圧Vhとの間には、補助電源回路24Aが直列接続されていて、
補助電源回路24Aの出力電圧は、補助電源接続素子25Aと補助給電ダイオード26を介して定電圧電源23または降圧電源回路22Aの入力電圧として印加されており、
定電圧電源23は、その入力電圧に応動して出力電圧が安定化電圧Vccとなるように導通状態を負帰還リニア制御されているものであるのに対し、
降圧電源回路22Aは、その入力電圧に応動して出力電圧が定電圧電源23の安定動作入力電圧となるように導通状態を負帰還デューティ制御されているものであり、
補助電源回路24Aは、その入力電圧である昇圧電圧Vhに応動して、出力電圧が車載バッテリ10の電源電圧Vbbの最大値以下となるように負帰還制御されている。
以上のとおり、補助電源接続素子25Aと昇圧電圧Vhとの間には補助電源回路24Aが接続されていて、その出力電圧は車載バッテリ10の電源電圧Vbbの最大値以下となるように負帰還制御されている。
従って、定電圧電源23及び降圧電源回路22Aの耐圧性能を高める必要がなくて、小型で安価な構成により補助電圧の印加が行えるとともに、補助電源回路24A自体は短時間定格の動作を行うものであるため、高精度で電力損失が増加するリニア制御方式、または出力電圧変動が発生しても低損失のデューティ制御方式のものを使用できる特徴がある。
また、補助電源回路24Aの出力端子には、バイアス電流通電素子24aを介してバイアス電流通電抵抗24cが接続され、
バイアス電流通電素子24aは、バイアス電流通電指令抵抗24bを介してマイクロプロセッサ20が発生するバイアス電流通電指令BSTによって開閉制御され、
バイアス電流通電指令BSTは、電源監視電圧Vmの値が第1下限電圧Vm1よりも大きな値である第2下限電圧Vm2以下であるときにバイアス電流通電素子24aを閉路駆動するものであり、
第2下限電圧Vm2の値は、電源電圧Vbbの正常下限値に対応した監視電圧Vm以下の値となっている。
以上のとおり、電源監視電圧Vmが第2下限電圧Vm2以下であって補助電源接続素子25Aに対する給電補助指令ASTが発生するときには、補助電源回路24Aにはバイアス電流通電素子24aを介してバイアス電流が供給されている。
従って、補助電源回路24Aが無負荷状態とならないので定電圧制御精度が向上するとともに、給電補助を必要としない通常状態においては開路されて、無駄なバイアス電流は節電遮断される特徴がある。なお、この特徴は、後述する実施の形態2の変形形態についても同様である。
以上のように、実施の形態1に係る車載エンジン制御装置100A、100Bは、燃料噴射制御用のマイクロプロセッサ20に給電する定電圧電源23、若しくは定電圧電源23に直列接続されている降圧電源回路22Aに対して、補助電源接続素子25Ad、25Aを介して燃料噴射用の昇圧電圧Vhが印加されるようになっていて、補助電源接続素子25Ad、25Aは車載バッテリ10の電源電圧Vbbの監視電圧Vmが異常低下しているときに、マイクロプロセッサ20が不作動であって給電補助指令ASTが発生していないときであっても閉路駆動されるようになっている。なお、監視電圧Vmが異常低下するのは、始動電動機12の始動スイッチ17が閉路されているときであって、通常はエンジンのアイドル回転速度以下の回転速度となっているので、燃料噴射の頻度は例えば最大エンジン回転速度6000RPMの1/10程度のものとなり、燃料噴射性能に影響を及ぼすことはないようになっている。
従って、車載バッテリ10の劣化又は寒冷による異常環境下において、エンジンの始動操作による始動電動機12の駆動電流によってバッテリ電圧が異常低下したときに、マイクロプロセッサ20の制御動作を維持してエンジンの始動を行うことができる限界状態の改善を図ることができるとともに、燃料噴射性能に影響を及ぼすことがなくて、小型で安価な構成の低電圧対策を行うことができる効果がある。
また、電源電圧Vbbと定電圧電源23との間に降圧電源回路22Aを直列接続した場合には、エンジン始動後の通常運転状態において、車載バッテリ10の電源電圧Vbbが充分に上昇しているときに、降圧電源回路22Aと定電圧電源回路23によって給電損失を分担し、発熱を分散させることができるものであるとともに、車載バッテリ10の電源電圧Vbbが異常低下して補助電源接続素子25Ad、25Aが閉路しているときには、昇圧高電圧Vhを減圧して定電圧電源23に印加することによって、定電圧電源23の出力電圧精度の悪化を防止し、小型で安価な低耐圧品を使用することができる。
実施の形態2.
次に、実施の形態2に係る車載エンジン制御装置について説明する。
図4は、実施の形態2に係る車載エンジン制御装置の全体回路ブロック図である。
実施の形態2については、図1の車載エンジン制御装置100Aとの相違点を中心にしてその構成を詳細に説明する。
図4において、実施の形態2に係る車載エンジン制御装置100Cと、図1の実施の形態1に係る車載エンジン制御装置100Aとの相違点は次のとおりである。
第1の相違点は、電源電圧Vbbの入力端子が2分割されていて、その一方には電源電圧監視回路50が設けられて電源監視電圧Vmを発生するのに対し、他方には昇圧電源監視回路51が設けられて昇圧電源監視電圧Vnを発生するようになっていることであり、これに伴って他方の電源端子から一方の電源端子に至る並列給電ダイオード27が付加されている。
これにより、電源端子のどちらが接触不良であってもマイクロプロセッサ20には給電されるが、他方の電源端子が接触不良になると昇圧電源回路30と電磁弁駆動回路40には給電されない状態となり、この状態は電源監視電圧Vmの有無と昇圧電源監視電圧Vnの有無とを相対比較することによってマイクロプロセッサ20により判定されるようになっている。なお、マイクロプロセッサ20側の電源端子に流れる電流は、DC12V系の入出力インタフェース回路に流れる電流を含めて例えば2A程度のものであるのに対し、昇圧回路側の電源端子には例えば10A以上の電流が流れることから、昇圧回路側の電源端子の接触不良をマイクロプロセッサ20側の電源端子で援助することはできないものとなっている。
第2の相違点は、図1の補助電源接続素子25Adにおける論理素子29aには給電補助指令ASTと始動信号STSが入力されているのに対し、図4の補助電源接続素子25Bdにおける論理素子29aには給電補助指令ASTのみが並列入力されていて、始動信号STSに代わるものとしてマイクロプロセッサ20にはエンジンの回転検出パルスNeが入力されている。
これにより、補助電源接続素子25Bdは始動スイッチ17の操作の有無に関わらず、前述した電源監視電圧Vmが第1下限電圧Vm1以下であって、しかも、エンジン回転速度が例えばアイドル回転速度600RPM以下のときには接続開閉素子25a(図1参照)が閉路されるようになっている。
第3の相違点は、図1における補助給電ダイオード26は、降圧電源回路22Aの有無に関わらず給電ダイオード21の下流位置に接続されているのに対し、図4における補助給電ダイオード26は、降圧電源回路22Bと定電圧電源23との接続点に接続されている。これに伴い、補助電源接続素子25Bdによる減圧電圧Vaは、付加された第2逆流防止素子38bを介して制御電圧Vcとして昇圧制御回路37に印加されているが、図1の場合は第2逆流防止素子38bは不要であり、補助給電ダイオード26を介して第1逆流防止素子38aに合流するようになっている。
次に、図4で説明した車載エンジン制御装置100Cの変形形態について説明する。
図5は、図4で説明した車載エンジン制御装置100Cの変形形態を示す全体回路ブロック図であり、図4の車載エンジン制御装置100Cとの相違点を中心にしてその構成を詳細に説明する。
なお、図4の車載エンジン制御装置100Cと図5の車載エンジン制御装置100Dの主な相違点は、図4の補助電源接続素子25Bdに代わって補助電源接続素子25Bが適用され、補助電源接続素子25Bは電源監視電圧Vmに応動する通電デューティの補正制御が行われていない。その代わりに、補助電源回路24Bが付加されているとともに、この補助電源回路24Bの定電圧制御特性を改善するために、図2で前述したバイアス電流通電素子24a、及びバイアス電流通電指令BSTが追加されている。
図5において、補助電源接続素子25Bは、図4における補助電源接続素子25Bd(これは図1の補助電源接続素子25Adと同じ)と同一に構成されていて、何れも電源監視電圧Vm、及び回転センサ16aに応動する給電補助指令ASTによって接続開閉素子25a(図1参照)を開閉して、昇圧電圧Vhによる補助給電を行うかどうかが決定されるようになっている。但し、補助電源接続素子25Bの場合には、接続開閉素子25aは給電補助を行うか否かによって閉路または開路されるが、その通電デューティは制御されていない。
その代わりに付加された補助電源回路24Bは、負帰還デューティ制御または負帰還リニア制御によって昇圧電圧Vhを減圧し、例えばDC14Vの一定電圧を補助電源接続素子25Bに供給するようになっている。そして、補助電源回路24Bの出力端子には、バイアス電流通電素子24aを介してバイアス電流通電抵抗24cが接続され、バイアス電流通電素子24aは、バイアス電流通電指令抵抗24bを介してマイクロプロセッサ20が発生するバイアス電流通電指令BSTによって開閉制御されている。
このバイアス電流通電指令BSTは、前述した電源監視電圧Vmの値が第1下限電圧Vm1よりも大きな値である第2下限電圧Vm2以下であるときにバイアス電流通電素子24aを閉路駆動するものであり、第2下限電圧Vm2の値は、電源電圧Vbbの正常下限値に対応した例えばDC10Vに対応した電源監視電圧Vm以下の値となっている。
なお、定電圧電源23は、その入力電圧に応動して出力電圧が安定化電圧Vccとなるように導通状態を負帰還リニア制御されているものであるのに対し、降圧電源回路22Bは、その入力電圧に応動して出力電圧が定電圧電源23の安定動作入力電圧となるように導通状態を負帰還デューティ制御されているものとなっており、補助電源回路24Bの出力電圧は例えばDC7〜14Vの範囲となるように安定化されておればよい。
従って、図5の実施形態による電源回路構成によれば、エンジンの始動中における低回転速度状態において、車載バッテリ10の電源電圧Vbbが異常低下していて、昇圧電源回路30が昇圧動作を開始した直後の昇圧電圧Vhの上昇過程においても、降圧電源回路22Bによる電圧降下の影響を受けないで、定電圧電源23に対する電源補助を行うことができるようになっている。
次に、図4に示す車載エンジン制御装置100C、あるいは図5に示す車載エンジン制御装置100Dについて、その作用並びに動作を詳細に説明する。
まず、全体回路ブロック図を示す図4及び図5において、図示しない電源スイッチが閉路されて電源リレー11が付勢閉路されると、車載エンジン制御装置100C、100Dには車載バッテリ10による電源電圧Vbbが印加されて、マイクロプロセッサ20には給電ダイオード21と降圧電源回路22Bと定電圧電源23を介して安定化電圧Vccが印加され、マイクロプロセッサ20は少なくともエンジンに対する燃料噴射制御を行うようになっている。
一方、昇圧電源回路30は、電源電圧Vbbに接続される誘導素子31と開閉素子32と電流検出抵抗33との直列回路と、開閉素子32を昇圧制御回路37によって断続駆動したときに発生する誘導素子31の誘導エネルギーにより逆流防止ダイオード34を介して充電される昇圧コンデンサ35とを備えて構成されている。
この昇圧電源回路30は、電磁弁駆動回路40を介して複数の燃料噴射用電磁コイル14aに対して短時間の高圧電圧を印加して急速駆動を行い、必要とされる燃料噴射量に応じた開弁補助制御が行われてから急速遮断されるようになっている。但し、上記の動作は電源電圧Vbbが正常であって、マイクロプロセッサ20と昇圧電源回路30が正常に動作している場合のものであり、電源スイッチが閉路されたのち、始動電動機12への給電が行われてエンジンが回動動作を開始した時点の低電圧異常が発生した場合には、補助電源接続素子25Bdまたは25Bによってこの問題に対応するようになっている。

次に、図4に示す車載エンジン制御装置100Cと、図5に示す車載エンジン制御装置100Dの低電圧異常発生時の制御動作について、図6のフローチャートを用いて詳細に説明する。
図6において、ステップS610は、図示しない電源スイッチが閉路されたことによって電源リレー11が動作し、昇圧電源回路30による昇圧電圧Vhが発生するステップである。
続くステップS611は、マイクロプロセッサ20が不作動であって給電補助指令ASTが発生していないが、エンジンが回転していないことにより補助電源接続素子25Bdまたは25Bによる補助給電が行われるステップである。
続くステップS600は、マイクロプロセッサ20の制御プログラムの一つである電圧制御プログラムの動作開始ステップである。
続くステップS601は、電源電圧監視回路50によって得られる電源監視電圧Vmの値と、昇圧電源監視回路51によって得られる昇圧電源監視電圧Vnの値と、図4の場合の昇圧分圧電圧Vfの値とを、図示しない多チャンネルAD変換器を介して読込むとともに、回転検出パルスNeを読込んでエンジンの回転速度Nを算出するステップである。
続くステップS607aは、電源監視電圧Vmと昇圧電源監視電圧Vnとの関係がVm<<Vnであって、昇圧電源監視電圧Vnは発生しているのに電源監視電圧Vmは発生していないと判定されたときに、YESの判定を行ってステップS607bへ移行し、電源監視電圧Vmと昇圧電源監視電圧Vnとの関係がVm≒Vnであるときに、NOの判定を行ってステップS608aへ移行する判定ステップである。
ステップS607bは、マイクロプロセッサ20側の電源端子が接触不良であるとの判定を行って第1異常報知を行ってステップS608aへ移行するステップである。
ステップS608aは、電源監視電圧Vmと昇圧電源監視電圧Vnとの関係がVm>>Vnであって、電源監視電圧Vmは発生しているのに昇圧電源監視電圧Vnは発生していないと判定されたときに、YESの判定を行ってステップS608bへ移行し、電源監視電圧Vmと昇圧電源監視電圧Vnとの関係がVm≒Vnであるときに、NOの判定を行ってステップS602へ移行する判定ステップである。
ステップS608bは、昇圧電源30側の電源端子が接触不良であるとの判定を行って、エンジンの始動操作を禁止する第2異常報知を行って動作終了工程のステップS609へ移行するステップである。
続くステップS602は、ステップS601で読込まれた電源監視電圧Vmの値が、第2下限電圧Vm2以下であるかどうかを判定し、第2下限電圧Vm2以下であればYESの判定を行ってステップS603へ移行し、超過であればNOの判定を行って動作終了工程のステップS609移行する判定ステップである。
なお、第2下限電圧Vm2の値は、電源電圧Vbbの正常下限値に対応した電源監視電圧Vm以下の値となっていて、12V系の車載バッテリであれば例えばDC10Vに対応した電源監視電圧Vmの値となっている。
ステップS603は、図5で説明したバイアス電流通電指令BSTを発生して、バイアス電流通電素子24aによって補助電源回路24Bに微小の負荷電流を通電し、定電圧制御の精度を向上しておくためのステップである。
続くステップS604aは、ステップS601で読み込まれた電源監視電圧Vmの値が、第1下限電圧Vm1以下であるかどうかを判定し、第1下限電圧Vm1以下であればYESの判定を行ってステップS605aへ移行し、超過であればNOの判定を行ってステップS604bへ移行する判定ステップである。
なお、第1下限電圧Vm1は、安定化電圧Vccが得られるための降圧電源回路22Bの最小の入力電圧に対応した前記電源監視電圧Vmの下限値に相当しており、DC5Vの安定化電圧Vccが得られるために必要となる定電圧電源23の入力電圧としての例えばDC7Vと、降圧電源回路22Bを有することによる更なる余裕電圧として例えばDC2Vを加算した合計電圧9Vの電源電圧Vbbに対応した電源監視電圧Vmの値となっている。
ステップS604bは、給電補助指令ASTの論理レベルを「L」にすることによって補助電源接続素子25Bdまたは25B内の論理素子29aの出力を停止し、補助電源接続素子25Bdまたは25Bによる給電補助を停止して動作終了工程のステップS609へ移行するステップである。
ステップS605aは、ステップS601で算出されたエンジン回転速度Nが、アイドル回転速度N0未満であるかどうかを判定し、アイドル回転速度N0未満であればYESの判定を行ってステップS606へ移行し、アイドル回転速度N0以上であればNOの判定を行って工程605bへ移行する判定ステップである。
ステップS605bは、ステップS605aによる判定がアイドル回転速度N0以上であるにも関わらず、ステップS604aの判定で電源電圧Vbbが過小であることの異常報知を行って動作終了工程のステップS609へ移行する電圧異常の報知ステップとなっている。
ステップS606は、図4の場合であれば昇圧分圧電圧Vfに基づくデューティ制御を行って給電補助指令ASTを発生し、図5の場合であれば給電補助指令ASTの論理レベルを常時「H」にして動作終了工程のステップS609へ移行するステップである。
動作終了工程のステップS609では、他の制御プログラムへ移行し、例えば5msecの演算周期以内に再度動作開始工程のステップS600へ移行して、以降の制御フローを循環実行するものである。
なお、図4の場合の接続開閉素子25aに対する通電デューティは、図3の場合と同様に昇圧分圧電圧Vfの値によって50%または100%とするが、更に複数段階の制御を行えば、定電圧電源23に対する印加電圧を抑制し、昇圧電圧Vhの上昇に伴って速やかに減圧電圧Vaを上昇させることができるものである。
また、補助電源接続素子25Bdまたは25Bの出力電圧は、第2逆流防止素子38bを介して昇圧制御回路37に対する補助電圧として供給しており、これによって減圧遅延コンデンサ38cに初期充電された電荷の放電を抑制しながら、異常低電圧時の昇圧制御回路37の制御動作を安定させるようになっている。
以上詳述したように、図4及び図5に示す車載エンジン制御装置100C、100Dは、車載バッテリ10から電源リレー11を介して電源電圧Vbbが印加され、定電圧電源23を介して安定化電圧Vccが給電されて、少なくとも車載エンジンに対する燃料噴射制御を行うマイクロプロセッサ20と、電源電圧Vbbを昇圧して燃料噴射用電磁コイル14aを急速駆動するための昇圧電圧Vhを発生する昇圧電源回路30、とを備えた車載エンジン制御装置100C、100Dであって、
定電圧電源23には、電源電圧Vbbから給電ダイオード21によって逆流防止された入力電圧Vbaが降圧電源回路22Bを媒介して間接印加されるとともに、昇圧電圧Vhを、定電圧電源23の入力部に印加する補助電源接続素子25Bdまたは25Bを備え、
補助電源接続素子25Bdまたは25Bは、電源電圧Vbbの分圧電圧である電源監視電圧Vmの値が第1下限電圧Vm1以下であるときに閉路駆動されるものであり、第1下限電圧Vm1は、安定化電圧Vccが得られるための降圧電源回路22Bの最小の入力電圧に対応した電源監視電圧Vmの下限値に相当しており、マイクロプロセッサ20は、電源監視電圧Vmの値が第1下限電圧Vm1を超過したことによって給電補助指令ASTを停止して、補助電源接続素子25Bdまたは25Bを開路するようになっている。
電源監視電圧Vmは、マイクロプロセッサ20に対する入力信号として接続されていて、当該電源監視電圧Vmが第1下限電圧Vm1の値を超過したかどうかはマイクロプロセッサ20によって判定され、
マイクロプロセッサ20には、エンジン回転に応動する回転センサ16aが発生する回転検出パルスNeが入力されていて、当該マイクロプロセッサ20はエンジン回転速度に比例した回転速度検出信号Nを生成し、
補助電源接続素子25Bdまたは25Bは、電源監視電圧Vmの値が第1下限電圧Vm1以下であって、しかも、回転速度検出信号Nが設定されたアイドル回転速度N0未満であるときには、マイクロプロセッサ20の作動状態とは無関係に閉路駆動され、
回転速度検出信号Nがアイドル回転速度N0以上であることが検知されているときには、マイクロプロセッサ20が給電補助指令ASTを停止して補助電源接続素子25Bdまたは25Bは消勢開路されるようになっている。
以上のとおり、燃料噴射制御用の昇圧電圧Vhを、燃料噴射制御用のマイクロプロセッサ20に対する電源回路である定電圧電源23に印加する補助電源接続素子25Bdまたは25Bは、車載バッテリ10の電源電圧Vbbが異常低下しているときにおいて、エンジン回転速度がアイドル回転速度N0未満であることによって閉路駆動されるようになっている。
従って、エンジン回転速度が上昇して、高頻度な燃料噴射を行うための昇圧電源回路30の所要昇圧電力が増大する前に、マイクロプロセッサ20用の定電圧電源23に対する補助給電を停止して、昇圧性能の低下を防止できる特徴がある。
補助電源接続素子25Bdの出力電圧である減圧電圧Vaは、第2逆流防止素子38bを介して減圧遅延コンデンサ38cに印加されて、昇圧制御回路37に対する制御電圧Vcとなっている。
以上のとおり、補助電源接続素子25Bdと昇圧制御回路37との間には第2逆流防止素子38bが接続されている。
従って、電源電圧Vbbから第1逆流防止素子38aを介して充電された減圧遅延コンデンサ38cと協働して、この減圧遅延コンデンサ38cの充電電圧が放電する一方で第2逆流防止素子38bからの充電が進行して、昇圧電源回路30を安定して動作させることができる特徴がある。これは、変形形態2における請求項8の場合も同様である。
なお、実施の形態1とその変形形態の場合には、補助給電ダイオード26が第2逆流防止素子38bの機能を兼ねていて、第1逆流防止素子38aのみを設ければよいようになっている。
補助電源接続素子25Bと昇圧電圧Vhとの間には、補助電源回路24Bが直列接続されていて、補助電源回路24Bの出力電圧は、補助電源接続素子25Bと補助給電ダイオード26を介して、定電圧電源23と降圧電源回路22Bの接続位置に定電圧電源23の入力電圧として印加されており、
定電圧電源23は、その入力電圧に応動して出力電圧が安定化電圧Vccとなるように導通状態を負帰還リニア制御されているものであるのに対し、降圧電源回路22Bは、その入力電圧に応動して出力電圧が定電圧電源23の安定動作入力電圧となるように導通状態を負帰還デューティ制御されているものであり、
補助電源回路24Bは、その入力電圧である昇圧電圧Vhに応動して、出力電圧が車載バッテリ10の電源電圧Vbbの最大値以下となるように負帰還制御されている。
以上のとおり、補助電源接続素子25Bと昇圧電圧Vhとの間には補助電源回路24Bが接続されていて、その出力電圧は車載バッテリ10の電源電圧Vbbの最大値以下となるように負帰還制御されている。
従って、定電圧電源23及び降圧電源回路22Bの耐圧性能を高める必要がなくて、小型で安価な構成により補助電圧の印加が行えるとともに、補助電源回路24B自体は短時間定格の動作を行うものであるため、高精度で電力損失が増加するリニア制御方式、または出力電圧変動が発生しても低損失のデューティ制御方式のものを使用できる特徴がある。
なお、定電圧電源23と降圧電源回路22Bについては実施の形態1及び実施の形態2についても同様である。
電源電圧Vbbを接続するための電源端子は、マイクロプロセッサ20に給電するための第1端子と、昇圧用電源回路30に給電するための第2端子に分割されていて、第2端子は更に、並列給電ダイオード27を介してマイクロプロセッサ20への給電回路を構成し、電源監視電圧Vmを得るための電源電圧監視回路50は前記第1端子に接続されているのに対し、前記第2端子には昇圧電源監視電圧Vnを発生する昇圧電源監視回路51が設けられており、
マイクロプロセッサ20は、電源監視電圧Vmと昇圧電源監視電圧Vnの値を相対比較して、昇圧電源監視電圧Vnが発生しているのに電源監視電圧Vmが発生していない第1状態では、前記第1端子の接触不良であると判定して第1異常報知出力を発生し、電源監視電圧Vmが発生しているのに昇圧電源監視電圧Vnが発生していない第2状態では、前記第2端子の接触不良であると判定して第2異常報知出力を発生するようになっている。
以上のとおり、電源電圧Vbbを接続するための電源端子は、マイクロプロセッサ20側への給電端子と昇圧電源回路30側への電源端子とに2分割されて、それぞれに電源電圧監視回路50が設けられ、マイクロプロセッサ20側への給電は並列給電ダイオード27を介して両方の電源端子から給電されるようになっているとともに、マイクロプロセッサ20は両方の監視電圧を相対比較して、一方の電源端子の接触不良を検出して異常報知を行うようになっている。
従って、マイクロプロセッサ20側への電源端子が接触不良であるときには保守点検を促す第1状態の異常報知を行い、昇圧電源回路30側への電源端子が接触不良であるときにはエンジンの始動を禁止する第2状態の異常報知を行って車載バッテリ10の放電を防止することができる特徴がある。
なお、昇圧電源回路30側への給電電流は、マイクロプロセッサ20側への給電電流に比べて圧倒的に大きな値となっており、マイクロプロセッサ20に対する並列給電によってマイクロプロセッサ20の正常運転を維持することができるものである。また、前述した実施の形態1及びその変形形態の場合であっても、電源端子を2分割することによって同様の異常判定機能を付加することができるものである。
本願は、様々な例示的な実施の形態及び実施例が記載されているが、1つ、または複数の実施の形態に記載された様々な特徴、態様、及び機能は特定の実施の形態の適用に限られるのではなく、単独で、または様々な組み合わせで実施の形態に適用可能である。
従って、例示されていない無数の変形例が、本願に開示される技術の範囲内において想定される。例えば、少なくとも1つの構成要素を変形する場合、追加する場合または省略する場合、さらには、少なくとも1つの構成要素を抽出し、他の実施の形態の構成要素と組み合わせる場合が含まれるものとする。
10 車載バッテリ、11 電源リレー、12 始動電動機、13 始動リレー、14 電気負荷群、14a 燃料噴射用電磁コイル、16 センサ群、16a 回転センサ、17 始動スイッチ、20 マイクロプロセッサ、21 給電ダイオード、22A、22B 降圧電源回路、23 定電圧電源、24A、24B 補助電源回路、24a バイアス電流通電素子、24b バイアス電流通電指令抵抗、24c バイアス電流通電抵抗、25A、25Ad、25B、25Bd 補助電源接続素子、25a 接続開閉素子、25b、25c ゲート抵抗、25d 保護ダイオード、26 補助給電ダイオード、27 並列給電ダイオード、29 開閉制御素子、29a 論理素子、29b プルアップ抵抗、30 昇圧電源回路、31 誘導素子、32 開閉素子、33 電流検出抵抗、34 逆流防止ダイオード、35 昇圧コンデンサ、36a、36b 昇圧分圧抵抗、37 昇圧制御回路、38a 第1逆流防止素子、38b 第2逆流防止素子、38c 減圧遅延コンデンサ、40 電磁弁駆動回路、41 開弁保持素子、42 開弁保持ダイオード、43 急速給電素子、44 転流ダイオード、45 気筒選択素子、50 電源電圧監視回路、50a、50b バッテリ分圧抵抗、50c 平滑回路、51 昇圧電源監視回路、100A、100B、100C、100D 車載エンジン制御装置、AST 給電補助指令、BST バイアス電流通電指令、If 素子電流、If1 下限電流、If2 上限電流、INJ 燃料噴射指令、N 回転速度検出信号、N0 アイドル回転速度、Ne 回転検出パルス、STS 始動信号、Tf 遮断時間、Va 減圧電圧、Vb バッテリ電圧、Vba 入力電圧、Vbb 電源電圧、Vc 制御電圧、Vcc 安定化電圧、Vf 昇圧分圧電圧、Vf1 第1分圧電圧、Vf2 第2分圧電圧、Vh 昇圧電圧、Vm 電源監視電圧、Vm1 第1下限電圧、Vm2 第2下限電圧、Vn 昇圧電源監視電圧、γ 断続デューティ。

Claims (10)

  1. 車載バッテリから電源電圧が印加され、定電圧電源を介して安定化電圧が給電されて、少なくとも車載エンジンに対する燃料噴射制御を行うマイクロプロセッサと、前記電源電圧を昇圧して燃料噴射用電磁コイルを駆動する昇圧電圧を発生する昇圧電源回路と、を備えた車載エンジン制御装置であって、
    前記定電圧電源には、前記電源電圧から給電ダイオードによって逆流防止された入力電圧が印加されるか、若しくは、降圧電源回路を媒介して降圧された入力電圧が印加されるとともに、
    前記昇圧電圧を、前記定電圧電源若しくは前記降圧電源回路の入力部に印加する補助電源接続素子を備え、
    前記補助電源接続素子は、前記電源電圧の分圧電圧である電源監視電圧の値が第1下限電圧以下であるときに閉路駆動され、
    前記第1下限電圧は、前記安定化電圧が得られる前記定電圧電源、若しくは前記降圧電源回路の最小の入力電圧に対応した前記電源監視電圧の下限値に相当し、
    前記マイクロプロセッサは、前記電源監視電圧の値が前記第1下限電圧を超過することにより給電補助指令を停止して前記補助電源接続素子を開路することを特徴とする車載エンジン制御装置。
  2. 前記昇圧電源回路は、前記電源電圧に接続される誘導素子と開閉素子と電流検出抵抗との直列回路と、前記開閉素子を昇圧制御回路によって断続駆動したときに発生する前記誘導素子の誘導エネルギーによって逆流防止ダイオードを介して充電される昇圧コンデンサと、により構成され、
    前記昇圧制御回路は、前記開閉素子が閉路して前記誘導素子に給電されてから、前記電流検出抵抗により検出された素子電流が、設定された上限電流に到達すると前記開閉素子を開路し、設定された遮断時間が経過するか、または前記素子電流が設定された下限電流以下に減少したときに前記開閉素子を再閉路するとともに、
    前記昇圧電圧の昇圧分圧電圧を監視して、前記昇圧電圧の目標電圧に対応した第2分圧電圧に到達してから、前記第2分圧電圧よりも低い第1分圧電圧以下に低下するまでの期間において前記開閉素子は開路状態を維持するように構成されており、
    前記昇圧電源回路は更に、前記給電ダイオードから第1逆流防止素子を介して充電される減圧遅延コンデンサを備え、
    前記昇圧制御回路は、前記減圧遅延コンデンサの充電電圧である制御電圧を電源電圧として作動して、前記開閉素子の断続制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の車載エンジン制御装置。
  3. 前記電源監視電圧は、前記マイクロプロセッサに対する入力信号として接続されていて、前記電源監視電圧が前記第1下限電圧の値を超過したかどうかは、前記マイクロプロセッサによって判定され、
    前記補助電源接続素子は、前記電源監視電圧の値が前記第1下限電圧以下であって、エンジンの始動スイッチが押圧閉路されているときに、前記マイクロプロセッサの作動状態とは無関係に閉路駆動され、前記電源監視電圧が前記第1下限電圧の値を超過したときには、前記始動スイッチが押圧閉路されていても、前記マイクロプロセッサが前記給電補助指令を停止して前記補助電源接続素子を開路することを特徴とする請求項1または2に記載の車載エンジン制御装置。
  4. 前記電源監視電圧は、前記マイクロプロセッサに対する入力信号として接続されていて、前記電源監視電圧が前記第1下限電圧の値を超過したかどうかは前記マイクロプロセッサによって判定され、
    前記マイクロプロセッサには、エンジン回転に応動する回転センサが発生する回転検出パルスが入力されていて、前記マイクロプロセッサはエンジン回転速度に比例した回転速度検出信号を生成し、
    前記補助電源接続素子は、前記電源監視電圧の値が前記第1下限電圧以下であって、前記回転速度検出信号が設定されたアイドル回転速度未満であるときには、前記マイクロプロセッサの作動状態とは無関係に閉路駆動され、
    前記回転速度検出信号が前記アイドル回転速度以上であることが検知されているときには、前記マイクロプロセッサが前記給電補助指令を停止して前記補助電源接続素子は消勢開路されることを特徴とする請求項1または2に記載の車載エンジン制御装置。
  5. 前記マイクロプロセッサは、前記昇圧電圧の昇圧分圧電圧を監視しながら前記補助電源接続素子の平均出力電圧が設定された減圧電圧となる関係に、前記給電補助指令の断続デューティを決定し、
    前記減圧電圧は、前記電源電圧の最大値と前記昇圧電圧の最大値との中間領域の電圧に設定されるか、または前記中間領域の電圧の前後における少なくとも複数段階の目標値に選択設定されていることを特徴とする請求項2から4の何れか一項に記載の車載エンジン制御装置。
  6. 前記マイクロプロセッサは、前記昇圧電圧の昇圧分圧電圧を監視しながら前記補助電源接続素子の平均出力電圧が設定された減圧電圧となる関係に、前記給電補助指令の断続デューティを決定し、
    前記減圧電圧は、前記電源電圧の最大値と前記昇圧電圧の最大値との中間領域の電圧に設定されるか、または前記中間領域の電圧の前後における少なくとも複数段階の目標値に選択設定されるとともに、第2逆流防止素子を介して前記減圧遅延コンデンサに印加され、前記昇圧制御回路に対する前記制御電圧となることを特徴とする請求項2に記載の車載エンジン制御装置。
  7. 前記補助電源接続素子と前記昇圧電圧との間に補助電源回路を直列接続し、
    前記補助電源回路の出力電圧は、前記補助電源接続素子と補助給電ダイオードを介して前記定電圧電源または前記降圧電源回路の入力電圧として印加されており、
    前記定電圧電源は、前記降圧電源回路の入力電圧に応動して出力電圧を前記安定化電圧とするように導通状態を負帰還リニア制御されるのに対し、前記降圧電源回路は、前記降圧電源回路の入力電圧に応動して出力電圧を前記定電圧電源の安定動作入力電圧とする導通状態に負帰還デューティ制御され、
    前記補助電源回路は、その入力電圧である前記昇圧電圧に応動して、出力電圧を前記車載バッテリの電源電圧の最大値以下とするように負帰還制御されていることを特徴とする請求項2から4の何れか一項に記載の車載エンジン制御装置。
  8. 前記補助電源接続素子の出力電圧は、第2逆流防止素子を介して前記昇圧制御回路に対する前記制御電圧として印加されることを特徴とする請求項2に記載の車載エンジン制御装置。
  9. 前記補助電源回路の出力端子にバイアス電流通電素子を介してバイアス電流通電抵抗を接続し、
    前記バイアス電流通電素子は、バイアス電流通電指令抵抗を介して前記マイクロプロセッサが発生するバイアス電流通電指令により開閉制御され、
    前記バイアス電流通電指令は、前記電源監視電圧の値が前記第1下限電圧よりも大きな値である第2下限電圧以下であるときに前記バイアス電流通電素子を閉路駆動し、
    前記第2下限電圧の値は、前記電源電圧の正常下限値に対応した前記電源監視電圧以下の値であることを特徴とする請求項7に記載の車載エンジン制御装置。
  10. 前記電源電圧を接続する電源端子は、前記マイクロプロセッサに給電する第1端子と、前記昇圧電源回路に給電する第2端子とに分割され、前記第2端子は、並列給電ダイオードを介して前記マイクロプロセッサへの給電回路を構成し、
    前記電源監視電圧を得る電源電圧監視回路は、前記第1端子に接続されているのに対し、前記第2端子には昇圧電源監視電圧を発生する昇圧電源監視回路が設けられ、
    前記マイクロプロセッサは、前記電源監視電圧と前記昇圧電源監視電圧の値を相対比較して、前記昇圧電源監視電圧が発生しているのに前記電源監視電圧が発生していない第1状態では、前記第1端子の接触不良であると判定して第1異常報知出力を発生し、前記電源監視電圧が発生しているのに前記昇圧電源監視電圧が発生していない第2状態では、前記第2端子の接触不良であると判定して第2異常報知出力を発生することを特徴とする請求項2から9の何れか一項に記載の車載エンジン制御装置。
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