JP3203777B2 - 車載用電源制御装置 - Google Patents

車載用電源制御装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両の制御を司る演算
装置およびその周辺装置に電源供給を行う車載用電源制
御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、エンジン,自動変速機,空調
装置等を制御するためのマイクロコンピュータ等からな
る演算装置が搭載された車両においては、この演算装置
に常時電源供給を行なうために、イグニッションスイッ
チに連動して電源の供給・遮断を行う主電源回路とは別
に、イグニッションスイッチに連動せず常時電源供給を
行う副電源回路が設けられている。
【0003】つまり、演算装置は、バックアップRAM
等を備え、常時電源供給を行なう必要があるため、演算
装置を搭載した車両には、演算装置に常時電源供給を行
なうための副電源回路と、例えば演算装置に制御用の信
号を入力するセンサ等,演算装置以外の周辺装置に電源
供給を行なうための主電源回路との、2系統の電源回路
からなる電源制御装置が搭載されており、センサ等の周
辺装置には、主電源回路によって、バッテリを充電可能
なイグニッションスイッチのオン時にのみ電源供給を行
なうことにより、バッテリが消耗するのを防止している
のである。
【0004】また、副電源回路により常時電源供給を受
ける演算装置には、消費電力の小さいMOS型半導体が
使用され、副電源回路の出力電流を小さくしてバッテリ
の消耗を抑えるようにしている。ところで、こうした2
系統の電源回路を有する電源制御装置においては、バッ
テリの交換時や充電時において、イグニッションスイッ
チがオン状態のままバッテリが接続されると、副電源回
路の電流出力能力がその回路や負荷のコンデンサ容量に
比べて低いため、演算装置に供給する副電源回路からの
出力電圧(副電源電圧)の立ち上がりが、周辺装置に電
源供給を行なう主電源回路の出力電圧(主電源電圧)の
立ち上がりに比べ遅れることがあった。
【0005】そして、この場合には、センサ等の周辺装
置からの入力電圧が演算装置の電源電圧を越えてしま
い、このとき、MOS型半導体を用いた演算装置には、
センサとの接続回路に寄生電流が流れてラッチアップ現
象が生じ、演算装置が動作不良に陥ることがあった。
【0006】そこでこうした問題を解決するために、従
来より、例えば特開昭3−201002号公報に開示さ
れているように、副電源電圧が所定電圧以下の場合に
は、主電源回路からの主電源電圧の出力を禁止すること
が考えられている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、こうし
た従来の対策では、演算装置のラッチアップを防止する
ことはできるものの、副電源電圧が所定電圧に達するま
では、主電源回路による周辺装置への電源供給も行なう
ことができないため、バッテリ接続後、直ちにエンジン
等の車両搭載機器を動作させることができないといった
問題があった。
【0008】また、副電源回路が故障した場合には、副
電源電圧が所定電圧に達することはないため、主電源回
路が正常動作可能であっても、周辺装置に電源供給を行
なうことができなくなる。このため演算装置の故障時に
演算装置を使用することなく車両の退避走行等を行なう
ために、従来より演算装置の周辺装置の一つとして設け
られているフェイルセーフ用のバックアップ回路にも電
源供給を行なうことができず、エンジン等の車両搭載機
器を全く動作させることができなくなってしまう、とい
った問題もある。
【0009】本発明は、こうした問題に鑑みなされたも
ので、副電源回路から出力される副電源電圧が低く、副
電源回路から演算装置に電源供給を行なうことができな
い場合であっても、演算装置を正常に動作させることが
できる車載用電源制御装置を提供することを目的として
いる。
【0010】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めになされた請求項1に記載の発明は、バッテリからイ
グニッションスイッチを介して給電されて、センサ等の
周辺装置に電源供給を行う主電源回路と、該主電源回路
に比べ出力容量が小さく、上記バッテリから直接給電さ
れて、車両の制御を司るMOS型半導体素子を用いた演
算装置に常時電源供給を行う副電源回路と、を備えた車
載用電源制御装置において、上記副電源回路から出力さ
れる副電源電圧が上記主電源回路から出力される主電源
電圧より小さく、しかも副電源電圧と主電源電圧との偏
差が所定電圧以上あるとき、上記主電源回路から上記演
算装置に電源を供給させる補助回路を設けたことを特徴
としている。
【0011】また請求項2に記載の発明は、上記請求項
1に記載の車載用電源制御装置に、更に、上記補助回路
による上記主電源回路から上記演算装置への電源供給継
続時間が所定時間を越えると、上記副電源回路の故障を
判定して、上記副電源回路及び上記補助回路の動作を停
止させる保護回路を設けたことを特徴としている。
【0012】
【作用及び発明の効果】上記のように構成された請求項
1に記載の発明においては、主電源回路が、イグニッシ
ョンスイッチのオン時にセンサ等の周辺装置に電源供給
を行い、副電源回路が、車両の制御を司るMOS型半導
体素子を用いた演算装置に常時電源供給を行う。
【0013】また、例えば、バッテリの交換時や充電時
にイグニッションスイッチがオン状態のままバッテリが
接続されて、副電源回路から出力される副電源電圧が主
電源回路から出力される主電源電圧に比べて所定電圧以
上小さくなった場合には、補助回路が、主電源回路から
演算装置に電源を供給させる。
【0014】このため、請求項1に記載の発明によれ
ば、副電源回路の立上がり遅れによって副電源電圧が主
電源電圧より小さくなったとしても、演算装置は、主電
源回路から電源供給を受けて、正常に動作することとな
り、演算装置のラッチアップを防止できるのは勿論のこ
と、主電源回路の立上がりと共に演算装置を速やかに動
作させることができるので、車両制御を速やかに開始す
ることが可能となる。
【0015】次に、請求項2に記載の発明においては、
請求項1に記載の車載用電源制御装置と同様に動作する
他、補助回路による主電源回路から演算装置への電源供
給継続時間が所定時間を越えると、保護回路が、副電源
回路の故障を判定して、副電源回路及び補助回路の動作
を停止させる。
【0016】これは、副電源回路が故障した場合にも、
副電源回路の立上がり遅れの場合と同様、副電源電圧が
主電源電圧より所定電圧以上小さくなるからである。つ
まり、請求項1に記載の発明では、副電源電圧が主電源
電圧より所定電圧以上小さくなった場合に、主電源回路
から演算装置に電源供給を行なって、演算装置を正常動
作させるようにしているが、これは、副電源回路の立上
がり遅れによって、副電源電圧が主電源電圧に対して一
時的に低くなることを想定したものであり、副電源回路
が故障して、副電源電圧が正常電圧まで上昇しなくなっ
た場合にも、主電源回路から演算装置に電源供給を行な
うようにしていると、主電源回路から演算装置への電源
供給時間が長くなるだけでなく、主電源回路から副電源
回路側にも電流が流れて、主電源回路から演算装置への
電源供給経路に過電流が流れ、その電流経路或は主電源
回路自体が故障することがある。
【0017】そこで、請求項2に記載の発明において
は、こうした問題を解決するために、主電源回路から演
算装置への電源供給時間を計時し、この時間が所定時間
を越えると、副電源回路の故障を判定して、補助回路の
動作を停止することにより、主電源回路から演算装置側
に長時間高電流が流れて、主電源回路から演算装置側へ
の電源供給経路や主電源回路自体が故障するのを防止す
ると共に、副電源回路の動作を停止することにより、演
算回路への電源供給を完全に停止して、演算回路のラッ
チアップを防止しているのである。
【0018】なお、このように請求項2に記載の発明に
おいては、副電源回路の故障判定時に副電源回路及び補
助回路の動作を停止して、演算装置への給電を完全に停
止するため、演算装置による車両制御を実行することが
できなくなるが、主電源回路は動作可能であるため、主
電源回路により、演算装置以外の周辺装置には電源供給
を行なうことができる。従って、車両の退避走行等、演
算装置を用いない周辺装置のみによる車両制御は実行す
ることができ、安全性を確保できる。
【0019】
【実施例】以下に本発明の実施例を図面と共に説明す
る。まず図1は、本実施例の車載用電源制御装置の概略
構成図である。図1に示す如く、本実施例の車載用電源
制御装置には、従来の電源制御装置と同様、バッテリB
から直接給電を受けて、副電源出力端子TOSに接続され
るMOS型半導体素子を用いた演算回路(以下,マイコ
ンという。)Yに常時電源供給を行なう副電源回路2
と、イグニッションスイッチIGSを介してバッテリB
から給電を受けてトランジスタTR1を制御することに
より、イグニッションスイッチIGSのオン時に、トラ
ンジスタTR1から主電源出力端子TOMに接続されるセ
ンサ等の周辺装置Xに電源供給を行なう主電源回路4
と、の2系統の電源回路が備えられている。
【0020】また、本実施例の車載用電源制御装置に
は、バッテリBから直接給電を受けて、上記各電源回路
2,4を動作させるための基準電圧VRを発生する基準
電圧発生回路6と、同じくバッテリBから直接給電を受
けて、副電源出力端子TOSからマイコンYに供給される
副電源電圧VOSと主電源出力端子TOMから周辺装置Xに
供給される主電源電圧VOMとを比較し、VOM≧VOS+α
のとき、主電源出力端子TOMと副電源出力端子TOSとの
間に接続されたトランジスタTR2をオンして、副電源
電圧VOSをマイコンYが正常動作可能な所定電圧(VOM
−α)に昇圧する補助回路8と、補助回路8によるトラ
ンジスタTR2のオン時間が所定時間T1以上継続する
と副電源回路2の故障を判定してHighレベルの検出信号
を出力するタイマ回路10と、タイマ回路10からHigh
レベルの検出信号が出力されると、補助回路8によるト
ランジスタTR2のオン動作及び副電源回路2の動作を
禁止する保護回路12と、が備えられている。
【0021】なお、トランジスタTR1及びTR2を除
き、上記各回路2〜12は、電源制御用ICとして一つ
のICパッケージ内に形成されている。ここで、まず副
電源回路2は、一端が副電源出力端子TOSに接続され、
他端が接地された抵抗器R21,R22の直列回路と、非反
転入力端子(+)が抵抗器R1を介して基準電圧発生回
路6の基準電圧VR出力端子に接続され、反転入力端子
(−)が抵抗器R21と抵抗器R22との接続点に接続さ
れ、更に出力端子が副電源出力端子TOSに接続された演
算増幅器(以下,オペアンプという。)OP2とから構
成されている。
【0022】このように構成された副電源回路2は、上
記のようにバッテリBから直接給電を受けるため、当該
電源制御装置にバッテリBが接続されてさえいれば常時
動作し、オペアンプOP2が、抵抗器R21と抵抗器R22
との接続点電圧VS2が基準電圧VRとなるように、その
出力電圧(即ち、副電源電圧VOS)を制御する。
【0023】従って当該電源制御装置にバッテリBが接
続されて副電源回路2が正常に動作している場合には、
副電源電圧VOSが一定に保たれ、演算装置Yはこの副電
源電圧VOSにより動作する。なお、オペアンプOP2
は、バッテリBの消耗を抑えるために、その出力電流が
小さく設定されている。
【0024】次に主電源回路4は、エミッタがイグニッ
ションスイッチIGSを介してバッテリに接続され、コ
レクタが主電源出力端子TOMに接続されたPNP型のト
ランジスタTR1のベース電流を制御することにより、
主電源出力端子TOMから周辺装置Xに供給する主電源電
圧VOMを一定に保持するためのものであり、一端がトラ
ンジスタTR1のコレクタに接続され他端が接地された
抵抗器R41,R42の直列回路と、反転入力端子(−)が
抵抗器R41と抵抗器R42との接続点に接続され、非反転
入力端子(+)が基準電圧発生回路の基準電圧VR出力
端子に直接接続されたオペアンプOP4と、ベースがオ
ペアンプOP4の出力端子に接続され、コレクタがトラ
ンジスタTR1のベースに接続され、エミッタが接地さ
れたNPN型のトランジスタTR4と、から構成されて
いる。
【0025】このように構成された主電源回路4は、上
記のようにイグニッションスイッチIGSを介してバッ
テリBからの給電を受けるため、イグニッションスイッ
チIGSのオン時にのみ動作し、オペアンプOP4が、
抵抗器R41と抵抗器R42との接続点電圧VM2が基準電圧
VRとなるように、トランジスタTR1のコレクタ電圧
(即ち、主電源電圧VOM)を制御する。
【0026】従ってイグニッションスイッチIGSのオ
ン時には、この主電源回路4の動作によって、主電源電
圧VOMが一定に保たれ、周辺装置Xは、この主電源電圧
VOMによりイグニッションスイッチIGSのオン時にの
み動作可能状態となる。また次に、補助回路8は、エミ
ッタが主電源出力端子TOMに接続され、コレクタが副電
源出力端子TOSに接続されたPNP型のトランジスタT
R2のベース電流を制御することにより、副電源出力端
子TOSの副電源電圧VOSが所定電圧(VOM−α)未満に
なるのを防止するためのものであり、アノードがトラン
ジスタTR1のコレクタに接続されカソードが抵抗器R
81を介して接地されたダイオードD8と、非反転入力端
子(+)がダイオードD8と抵抗器R81との接続点に接
続され、反転入力端子(−)が副電源回路2の出力端子
に接続された、コンパレータとして働くオペアンプOP
8と、オペアンプOP8の出力端子にバッテリ電圧を印
加する抵抗器R82と、ベースが抵抗器R83を介してオペ
アンプOP8の出力端子に接続されると共に抵抗器R84
を介して接地され、コレクタがトランジスタTR2のベ
ースに接続され、エミッタが接地されたNPN型のトラ
ンジスタTR8とから構成されている。
【0027】このように構成された補助回路8において
は、オペアンプOP8の非反転入力端子(+)がダイオ
ードD8を介してトランジスタTR1のコレクタに接続
されるため、その端子電圧は、主電源電圧VOMからダイ
オードD8の順方向電圧(例えば0.7V)に相当する
所定電圧αを減じた電圧となり、オペアンプOP8によ
り、この電圧(VOM−α)と、反転入力端子(−)の端
子電圧である副電源回路2から出力される副電源電圧V
OSとが比較される。
【0028】このため、VOS>VOM−αであれば、オペ
アンプOP8の出力がLow レベルとなって、トランジス
タTR8,トランジスタTR2がオフ状態となり、VOS
≦VOM−αとなると、オペアンプOP8の出力がHighレ
ベルとなって、トランジスタTR8,トランジスタTR
2がオン状態となる。
【0029】従って、例えばバッテリBの交換時や充電
時等に、イグニッションスイッチIGSがオン状態のま
ま当該電源制御装置にバッテリBが接続されて、副電源
回路2から出力される副電源電圧VOSが主電源電圧VOM
より所定電圧α以上低くなるような場合には、この補助
回路8の動作によって、副電源電圧VOSが所定電圧(V
OM−α)に昇圧されることとなる。
【0030】次に、タイマ回路10は、補助回路8内の
オペアンプOP8の出力端子に接続されており、その出
力レベルがHighレベルになると計時を開始し、その計時
時間,即ちトランジスタTR2のオン状態の継続時間が
所定時間T1(数百msec.)以上となると、副電源回路
2に何等かの異常が発生したと判断してHighレベルの検
出信号を出力する。なお、このタイマ回路10は、コン
デンサと抵抗器とからなるCR時定数回路とコンパレー
タとにより簡単に構成できる。
【0031】また、このタイマ回路10から出力される
Highレベルの検出信号により、補助回路8によるトラン
ジスタTR2のオン動作及び副電源回路2の動作を禁止
する保護回路12は、コレクタが副電源回路2内のオペ
アンプOP2の非反転入力端子(+)に接続され、ベー
スが抵抗器RO1を介して接地されると共に抵抗器RO2を
介してタイマ回路10の出力端子に接続され、エミッタ
が接地されたNPN型のトランジスタTRO1と、コレク
タが補助回路8内のトランジスタTR8のベースに接続
され、ベースが抵抗器RO3を介して接地されると共に抵
抗器RO4を介してタイマ回路10の出力端子に接続さ
れ、エミッタが接地されたNPN型のトランジスタTR
O2とから構成されている。
【0032】つまり、保護回路12は、タイマ回路10
からHighレベルの検出信号が出力されると、トランジス
タTR01を介してオペアンプOP2の非反転入力端子
(+)を接地して副電源回路2の動作を禁止すると共
に、トランジスタTR02を介してトランジスタTR8の
ベースを接地して補助回路8による副電源電圧VOSの昇
圧を禁止する。
【0033】以上説明したように、本実施例の車両用電
源制御装置においては、例えば、バッテリBの交換時や
充電時に、イグニッションスイッチIGSがオン状態の
ままバッテリBが接続された場合に、図2(a)に示す
如く、主電源回路4に対して副電源回路2の立上がりが
遅れ、副電源回路2からの出力電圧が主電源電圧VOMに
比べて所定電圧α以上小さくなったとしても、補助回路
8内のオペアンプOP8がその旨を検出して、トランジ
スタTR2をオンすることにより、主電源出力端子TOM
側から副電源出力端子TOS側に電流を流して、マイコン
Yに電源電圧VDDとして供給する副電源電圧VOSを所定
電圧(VOM−α)まで昇圧させる。
【0034】このため、主電源電圧VOMを電源電圧VCC
として受ける周辺装置Xから主電源電圧VOMと同レベル
の信号VOUT が出力されて、マイコンYに信号VOUT が
入力信号VINとして入力されたとしても、マイコンYの
電源電圧VDDが、その入力端子TINに設けられた内部保
護用の入力ダイオードDINを通電可能な電圧(VIN−
α)を下回ることはない。
【0035】従って、本実施例の車両用電源制御装置に
よれば、MOS型半導体を用いたマイコンYに特有のラ
ッチアップ現象が発生するのを防止することができると
共に、主電源回路4の立上がりと共にマイコンYを速や
かに動作させて、マイコンYによる車両制御を速やかに
開始させることができる。
【0036】また本実施例の車両用電源制御装置におい
ては、図2(b)に示す如く、補助回路8によるトラン
ジスタTR2のオン時間が所定時間T1を越えると、タ
イマ回路10がその旨を表すHighレベルの検出信号を出
力して、保護回路12が、その検出信号により、オペア
ンプOP2の非反転入力端子(+)を接地して副電源回
路2の動作を停止させると共に、トランジスタTR8の
ベースを接地して補助回路8の動作を停止させる。
【0037】このため、本実施例の車両用電源制御装置
によれば、副電源回路2の短絡故障時等に、トランジス
タTR2を介して主電源出力端子TOM側から副電源回路
2にも電流が流れることにより、トランジスタTR1や
トランジスタTR2に過電流が流れ、トランジスタTR
1やトランジスタTR2が熱的限界を越えて破損する、
といったことを防止することができると共に、マイコン
Yへの電源供給を完全に停止して、マイコンYのラッチ
アップを防止することができる。
【0038】またこのようにマイコンYへの電源給電を
完全に停止した場合には、マイコンYによる車両制御を
実行することができなくなるが、マイコンYは完全に動
作を停止するため、主電源電圧VOMを受けて動作する図
示しないバックアップ回路を動作させ、車両の退避走行
等を実行させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の車両用電源制御装置の全体構成を表す
電気回路図である。
【図2】実施例の車両用電源制御装置の動作を説明する
タイムチャートである。
【符号の説明】
2…副電源回路 4…主電源回路 6…基準電圧発
生回路 8…補助回路 10…タイマ回路 12…保護回路 B…バッテリ IGS…イグニッションスイッチ TOM…主電源出力端子 TOS…副電源出力端子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−248941(JP,A) 特開 平3−201002(JP,A) 特開 昭64−41646(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60R 16/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バッテリからイグニッションスイッチを
    介して給電されて、センサ等の周辺装置に電源供給を行
    う主電源回路と、 該主電源回路に比べ出力容量が小さく、上記バッテリか
    ら直接給電されて、車両の制御を司るMOS型半導体素
    子を用いた演算装置に常時電源供給を行う副電源回路
    と、 を備えた車載用電源制御装置において、 上記副電源回路から出力される副電源電圧が上記主電源
    回路から出力される主電源電圧より小さく、しかも副電
    源電圧と主電源電圧との偏差が所定電圧以上あるとき、
    上記主電源回路から上記演算装置に電源を供給させる補
    助回路を設けたことを特徴とする車載用電源制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の車載用電源制御装置
    に、更に、上記補助回路による上記主電源回路から上記
    演算装置への電源供給継続時間が所定時間を越えると、
    上記副電源回路の故障を判定して、上記副電源回路及び
    上記補助回路の動作を停止させる保護回路を設けたこと
    を特徴とする車載用電源制御装置。
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