JPH0868820A - 電気機器の断線検出装置 - Google Patents

電気機器の断線検出装置

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JPH0868820A
JPH0868820A JP6205367A JP20536794A JPH0868820A JP H0868820 A JPH0868820 A JP H0868820A JP 6205367 A JP6205367 A JP 6205367A JP 20536794 A JP20536794 A JP 20536794A JP H0868820 A JPH0868820 A JP H0868820A
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JP
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voltage
disconnection
switching element
turned
battery
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Application number
JP6205367A
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English (en)
Inventor
Shogo Kameyama
昌吾 亀山
Sanae Hirata
佐奈恵 平田
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Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Publication date
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  • Testing Of Short-Circuits, Discontinuities, Leakage, Or Incorrect Line Connections (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 電源スイッチのオフ状態で断線検出機能部分
に暗電流が流れる事態を確実に阻止し、電源であるバッ
テリの出力電圧が変動する場合でも断線検出を正確に行
い得るようにすること。 【構成】 イグニッションスイッチのオン状態では、電
源端子+Vccに安定化電圧Vcが印加され、外部電源端
子21a、21bにバッテリの出力電圧Vbが印加され
る。トランジスタ35は、トランジスタ33が安定化電
圧Vcによりオンするのに応じてオンする。トランジス
タ35のオン状態では、抵抗39の一端側から、メモリ
バックアップ用の外部電源端子21bの電圧に応じたレ
ベルの検出電圧V1が出力される。外部電源端子21a
に接続された基準電圧発生回路45は、バッテリの出力
電圧Vbに比例した基準電圧Vsを発生する。比較回路
41は、V1<Vsの関係になったときに断線警報信号
Saを出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電源スイッチのオフ状
態でバッテリから通電される負荷を備えた電気機器にお
いて、その負荷への通電ラインの断線を検出するための
断線検出装置、特には断線検出機能部分での暗電流をカ
ットできるようにした電気機器の断線検出装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】例えば車両用のエンジン制御ECUにお
いては、RAM内に設定されたバックアップ用メモリエ
リアに対して、ダイアグノーシス及び学習値を記憶させ
ておく構成となっているが、斯様な記憶内容は、電源ス
イッチであるイグニッションスイッチのオフ後において
も保持しておく必要がある。このため、イグニッション
スイッチがオフされた状態でも、車載バッテリにより動
作されるバックアップ電源を通じてRAMの電源を確保
することが行われている。
【0003】また、近年では、車両に対する法規制とし
て、上記のようなRAMに対するバックアップ用通電路
の断線をモニタし、断線が発生したときにはその旨を報
知する機能を付加することが要求されており(例えばカ
リフォルニア州大気資源局によるオンボードダイアグノ
ーシス法規制が知られている)、このような要求を満た
すために断線検出装置が必要となる。
【0004】上記のような断線検出装置を実現するに際
しては、車両の場合には電源としてバッテリが用いられ
る関係上、イグニッションスイッチのオフ時において当
該断線検出装置に流れる暗電流が零になることが望まし
い(暗電流が流れる場合には当該バッテリの無用な消耗
を招く)。このため、従来では、例えば実公平4−24
456号公報に見られるような断線検出装置が実現され
ており、その回路構成例を図7に示す。
【0005】図7において、電源回路1は、イグニッシ
ョンスイッチ2のオン状態で車載バッテリ3から給電さ
れて、電源ライン4に安定化電圧Vcを出力する。この
電源ライン4から通電される信号処理回路5は、イグニ
ッションスイッチ2のオフ状態においても、バッテリ3
からヒューズ6及びハーネス7を介して通電されて、内
部のメモリバックアップが行われる構成となっている。
上記メモリバックアップのための通電ラインであるハー
ネス7と、グランド端子との間には、抵抗8、npn形
トランジスタ9のコレクタ・エミッタ間及び抵抗10が
直列に接続されている。これにより、トランジスタ9の
オン状態では、そのエミッタからハーネス7の電圧に応
じたレベルの検出電圧V1が出力される。
【0006】トランジスタ9のベースは、電源ライン4
に対し抵抗11を介して接続されており、これにより当
該トランジスタ9はイグニッションスイッチ2のオン状
態でオンする。電圧検出回路12及び警告回路13は電
源ライン4から通電されて能動状態を呈するようになっ
ており、電圧検出回路12は、トランジスタ9のオン状
態において前記検出電圧V1が所定の検出しきい値Vth
以下となったとき、つまりハーネス7が断線した状態と
なったときに警告回路13へ警告信号を出力して、当該
警告回路13により警告動作を行わせる構成となってい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記従来構成の断線検
出装置では、イグニッションスイッチ2のオフ状態にお
いては、トランジスタ9がオフされたままとなるから、
ハーネス7から抵抗8、10などを通じた暗電流が流れ
ることがなく、以てバッテリ3の不要な消耗を未然に防
止できるようになる。しかしながら、従来構成の装置で
は、トランジスタ9のオン条件に制約があるため、以下
に述べるような問題点を生ずるものであった。
【0008】即ち、イグニッションスイッチ2のオンに
応じてトランジスタ9が飽和領域で導通してオンするた
めには、検出電圧V1とトランジスタ9のVBE及び安定
化電圧Vcとの関係が、
【数1】V1≦Vc−(VBE+α) …… にマッチングする必要がある(但し、α:抵抗8、10
の特性ばらつき、温度特性、経年変化特性などを含めた
マージン)。
【0009】ところが、検出電圧V1のレベルは、バッ
テリ3の出力電圧Vbに依存して変動するため、その出
力電圧Vbが比較的高い状態では、検出電圧V1が上式
にマッチングしないレベルまで上昇する場合がある。
このような場合には、トランジスタ9が不飽和領域で導
通した状態を呈するようになるため、検出電圧V1のレ
ベルが低下し、これに伴い断線状態を誤検出する可能性
が出てくる。また、この逆に出力電圧Vbが比較的低い
状態では、検出電圧V1が、電圧検出回路12に設定さ
れた検出しきい値Vthを下回る虞があり、この場合にも
断線状態を誤検出する可能性が出てくる。
【0010】要するに、図8に示すように、バッテリ3
の出力電圧Vbが適正な値Vb′で安定している状態
(T0で示す領域)では、当該ハーネス7が正常な状態
(非断線状態)にあるときに、検出電圧V1が検出しき
い値Vthより高いレベルに維持されるから、誤って断線
判定を行ってしまう虞がなく、また、ハーネス7が断線
したときに、検出電圧V1が検出しきい値Vthより低い
値に低下するから、断線判定を確実に行い得るようにな
る。
【0011】これに対して、バッテリ3の出力電圧Vb
が最低動作電圧VL と最高動作電圧VH との間で変動す
る場合を想定すると、その出力電圧Vbが比較的低い領
域T1においては、検出電圧V1が検出しきい値Vthよ
り低くなって断線状態を誤検出することになる。また、
出力電圧Vbが比較的高い領域T2では、前記式が満
たされなくなって、トランジスタ9が不飽和領域で導通
した状態を呈するようになるため、検出電圧V1のレベ
ルが検出しきい値Vthより低くなって断線状態を誤検出
することになる。
【0012】本発明は上記のような事情に鑑みてなされ
たものであり、その目的は、電源スイッチがオフされた
状態で断線検出機能部分に暗電流が流れる事態を確実に
阻止できると共に、電源であるバッテリの出力電圧が変
動する場合でも断線検出を正確に行い得るようになるな
どの効果を奏する電気機器の断線検出装置を提供するこ
とにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は上記のような目
的を達成するために、電源スイッチのオフ状態でバッテ
リから通電される負荷を備えた電気機器に設けられるも
のであって、前記負荷への通電ラインの断線を検出する
ための電気機器の断線検出装置において、前記電源スイ
ッチのオンに応じて発生する電圧信号によってオンされ
る第1のスイッチング素子と、この第1のスイッチング
素子のオンに応動してオンする第2のスイッチング素子
と、前記電源スイッチのオン状態で前記バッテリの出力
電圧に比例した電圧レベルの基準電圧を発生する基準電
圧発生回路と、前記第2のスイッチング素子のオンに応
じて前記通電ラインの電圧を当該第2のスイッチング素
子を通じて検出するように設けられ、その検出電圧のレ
ベルが前記基準電圧以下となったときに断線警報信号を
発生する信号発生手段とを備えた構成としたものである
(請求項1)。
【0014】この場合、第1のスイッチング素子を、前
記電源スイッチのオンに応じて発生する電圧信号をベー
スバイアス信号として受けてオンするトランジスタによ
り構成し、前記第2のスイッチング素子を、前記第1の
スイッチング素子を介したベースバイアス回路によって
オンするトランジスタにより構成した上で、前記信号発
生手段を、前記第2スイッチング素子のオンに応じた前
記検出電圧と前記基準電圧とを比較して前記断線警報信
号を発生する比較回路を含んだ構成とすることもできる
(請求項2)。
【0015】
【作用及び発明の効果】請求項1記載の装置において
は、電源スイッチのオフ状態では負荷に対してバッテリ
から通電されるようになる。電源スイッチがオンされた
ときには、これに応じて発生する電圧信号によって第1
のスイッチング素子がオンされると共に、そのオンに応
動して第2のスイッチング素子がオンされるようにな
り、また、基準電圧発生回路がバッテリの出力電圧に比
例した電圧レベルの基準電圧を発生するようになる。
【0016】このように第2のスイッチング素子がオン
されると、信号発生手段が、前記負荷に対する通電ライ
ンの電圧を当該第2のスイッチング素子を通じて検出す
るようになる。この場合において、前記基準電圧は、上
記通電ラインが断線していない正常な状態では、当該通
電ラインから信号発生手段に与えられる電圧(検出電
圧)のレベルより低い値に設定されるものであり、従っ
て、負荷への通電ラインの非断線状態では、検出電圧の
レベルが基準電圧以下に下がることがなく、信号発生手
段は断線警報信号を発生しない。これに対して、前記負
荷への通電ラインが断線したときには、前記信号発生手
段による検出電圧のレベルが前記基準電圧以下に低下す
るようになるため、当該信号発生手段が断線警報信号を
発生するようになる。
【0017】この場合、前記基準電圧発生回路は、バッ
テリの出力電圧に比例した電圧レベルの基準電圧を発生
する構成となっているから、そのバッテリの出力電圧が
低下した場合には、上記基準電圧も低下することにな
る。従って、前記通電ラインが正常な状態において、バ
ッテリの出力電圧が低下するのに伴って信号発生手段に
よる検出電圧のレベルが相対的に低下した場合でも、そ
の検出電圧のレベルが前記基準電圧以下に不用意に低下
する虞がなくなり、結果的に上記通電ラインの断線状態
を誤検出する事態を確実に防止できるようになる。しか
も、第1のスイッチング素子及び第2のスイッチング素
子はバッテリの出力電圧に影響されずにオン可能である
から、バッテリの出力電圧が増大した場合でも、第2の
スイッチング素子を通じた検出電圧のレベルが従来構成
のように低下する事態を招くことがなくなり、結果的
に、バッテリの出力電圧が変動する場合でも断線検出を
正確に行い得るようになる。
【0018】また、断線検出のために設けられた第1の
スイッチング素子は、電源スイッチのオンに応じて発生
する電圧信号によりオンされる構成であって、当該電源
スイッチのオフ状態において暗電流が流れることがな
く、また、同じく断線検出のために設けられた第2のス
イッチング素子は、上記第1のスイッチング素子に応動
してオンする構成であるから、この第2のスイッチング
素子にも電源スイッチのオフ状態時において暗電流が流
れることがない。従って、電源スイッチがオフされた状
態において、断線検出機能部分に暗電流が流れる事態を
確実に阻止できるようになり、バッテリの無用な消耗を
未然に防止し得るようになる。
【0019】請求項2記載の装置では、第1のスイッチ
ング素子を構成するトランジスタは、電源スイッチのオ
ンに応じて発生する電圧信号によりベースバイアスされ
てオンし、これに応じて第2のスイッチング素子を構成
するトランジスタがベースバイアスされてオンする。す
ると、信号発生手段内の比較回路が、第2のスイッチン
グ素子を通じた検出電圧と前記基準電圧とを比較し、そ
の検出電圧のレベルが基準電圧以下となったときに断線
警報信号を発生するようになる。
【0020】この場合、第2のスイッチング素子を構成
するトランジスタは、第1のスイッチング素子を介した
ベースバイアス回路によってオンするようになっている
から、飽和領域において確実に導通することになる。従
って、信号発生手段において、上記第2のスイッチング
素子を通じて検出される電圧が、従来構成のように不用
意に低下することがなくなり、第2のスイッチング素子
にトランジスタを利用した場合でも、断線状態を誤検出
する虞がなくなる。
【0021】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図1〜図6
を参照しながら説明する。図2には、本発明による装置
の断線検出対象の一例として、自動車用のエンジン制御
ECUの概略構成が示されている。この図2において、
エンジン制御ECU21は、ROM22a及びRAM2
2b(本発明でいう負荷に相当)の他に、入力ポート、
出力ポート、A/Dコンバータなどを備えた内蔵したワ
ンチップCPU22を中心に構成されている。
【0022】上記CPU22は、エンジン制御に必要な
種々のデジタル入力信号(クランク位置信号、エンジン
回転速度信号、点火モニタ信号、ニュートラル信号、エ
ンジンスタータ信号、イグニッションスイッチ信号な
ど)並びに後述する断線検出装置23からの断線警告信
号Saをバッファ24、25を介して入力ポートに受け
ると共に、同じくエンジン制御に必要な種々のアナログ
入力信号(エンジン冷却水温信号、吸入空気温信号、空
気流量信号、スロットル開度信号など)をA/Dコンバ
ータに受けるようになっている。そして、CPU22
は、それらの入力信号、予めROM22aに記憶した制
御プログラム及びRAM22bとのデータ転送に基づい
て、インジェクタ、イグナイタ、アイドル速度制御用ス
テップモータ及びダイアグノーシス警告ランプ群など
(何れも図示せず)の制御をバッファ26を介して行う
構成となっている。
【0023】上記エンジン制御ECU21は、CPU2
2、断線検出装置23及びバッファ24〜26の電源
を、電源IC27を通じて得るようになっている。具体
的には、電源IC27は、入力端子I1 に車載バッテリ
28の出力を受けた状態で、出力端子Q1 から電源端子
+Vccへ安定化電圧Vcを出力するものであり、その電
源端子+VccからCPU22、断線検出装置23及びバ
ッファ24〜26に給電される構成となっている。ま
た、電源IC27は、入力端子I2 にバッテリ28の出
力を受けた状態で、出力端子Q2 から前記RAM22b
のメモリバックアップ用の安定化電圧Vsub を出力する
構成となっている。
【0024】この場合、エンジン制御ECU21は2個
の外部電源端子21a、21bを備えており、一方の外
部電源端子21aは、電源スイッチであるイグニッショ
ンスイッチ29及びヒューズ30を介してバッテリ28
に接続され、他方の外部電源端子21bは、ヒューズ3
1を介してバッテリ28に接続されている。そして、電
源IC27においては、入力端子I1 が外部電源端子2
1aに直接的に接続されていると共に、入力端子I2 が
外部電源端子21a、21bの双方に対して、ダイオー
ドOR回路を構成する図示極性のダイオード32a及び
32bを介して接続されている。
【0025】従って、電源IC27においては、イグニ
ッションスイッチ29のオン状態では、出力端子Q1 か
ら安定化電圧Vcを出力すると共に、出力端子Q2 から
メモリバックアップ用の安定化電圧Vsub を出力し、イ
グニッションスイッチ29のオフ状態では上記安定化電
圧Vsub のみを出力するものである。これにより、イグ
ニッションスイッチ29のオフ状態においても、RAM
22bに対するバックアップ電源が確保されることにな
る。
【0026】尚、上記電源端子21bとバッテリ28と
の間を繋ぐハーネス28aが本発明でいう負荷への通電
ラインに相当するものであり、前記断線検出装置23
は、このハーネス28aの断線を検出するために設けら
れている。
【0027】さて、図1には断線検出装置23の具体的
構成例が示されており、以下これについて説明する。即
ち、図1において、第1のスイッチング素子としてのn
pn形トランジスタ33は、そのベースが抵抗34を介
して電源端子+Vccに接続され、エミッタがグランド端
子に接続されており、さらに、コレクタが第2のスイッ
チング素子としてのnpn形トランジスタ35のベース
に抵抗36を介して接続されている。
【0028】上記トランジスタ35は、そのエミッタが
抵抗37を介して外部端子21bに接続され、コレクタ
が図示極性のダイオード38及び抵抗39を介してグラ
ンド端子に接続されている。尚、上記ダイオード38
は、外部電源端子21bに対しバッテリ28が誤って逆
接続されたときの保護動作を行うために設けられてお
り、抵抗37はトランジスタ35が静電気により破壊さ
れる事態を防止するために設けられている。
【0029】トランジスタ35がオンされた状態では、
抵抗39の一端側(ダイオード38のカソード側)か
ら、外部電源端子21bに印加されている電圧レベルに
応じた検出電圧V1が出力されるものである。この場
合、上記抵抗39は、その抵抗値が前記抵抗37より十
分に大きな値となるように設定されており、従って、上
記検出電圧V1は、トランジスタ35がオンされた状態
において、ハーネス28aが断線していない場合には、
外部電源端子21bに印加されるバッテリ28の出力電
圧Vbより若干量だけ低いレベル(実際には抵抗37の
分担電圧、トランジスタ35のエミッタ・コレクタ間電
圧降下及びダイオード38の順方向電圧降下分の合計を
差し引いたレベル)の検出電圧V1が出力される。ま
た、検出電圧V1は、トランジスタ35がオンされた状
態において、ハーネス28aが断線していた場合にはグ
ランド電位レベルとなる。
【0030】上記抵抗39と共に信号発生手段40を構
成する比較回路41は、その非反転入力端子(+)に対
して、前記検出電圧V1を抵抗42及びコンデンサ43
より成るローパスフィルタ44を介して受けるようにな
っており、その反転入力端子(−)には、基準電圧発生
回路45からの基準電圧Vsを受けるようになってい
る。尚、比較回路41の出力端子は、プルアップ抵抗4
6を介して電源端子+Vccに接続されている。
【0031】上記基準電圧発生回路45は、外部電源端
子21aとグランド端子との間に分圧用抵抗45a、4
5bの直列回路を接続して成るもので、上記外部電源端
子21aにバッテリ28の出力が印加された状態、つま
りイグニッションスイッチ29がオンされた状態で、そ
れら抵抗45a、45bの共通接続点から基準電圧Vs
を発生する構成となっている。従って、基準電圧Vsの
レベルは、バッテリ28の出力電圧Vbに比例した電圧
レベルとなるものであり、その電圧レベルは、ハーネス
28aが断線していない正常な状態で抵抗39から出力
される検出電圧V1のレベルより低い値となるように設
定される。
【0032】上記のように構成された断線検出装置23
の動作は以下の通りである。即ち、イグニッションスイ
ッチ29がオンされたときには、電源IC27の出力端
子Q1 から電源端子+Vccへ安定化電圧Vcが出力され
るため、トランジスタ33がその安定化電圧Vcをベー
スバイアス信号として受けてオンする。すると、トラン
ジスタ35のベースバイアス回路が抵抗36及び上記ト
ランジスタ33を介して形成されるようになるため、当
該トランジスタ35がオンするようになり、抵抗39か
らは、外部端子21bの電圧レベルに応じた検出電圧V
1が出力されるようになる。また、イグニッションスイ
ッチ29のオン時には、基準電圧発生回路45から基準
電圧Vsが出力されるようになる。
【0033】この場合において、外部電源端子21bと
バッテリ28との間を繋ぐハーネス28aが断線してい
ない正常な状態では、検出電圧V1が基準電圧Vs以下
に下がることがないから、比較回路41はハイレベル信
号を出力しており、その出力に変化が起きることはな
い。これに対して、前記ハーネス28aが断線したとき
には、検出電圧V1がグランド電位レベルまで下がっ
て、V1<Vsの関係になるため、比較回路41の出力
がローレベル信号に反転するようになり、斯様なローレ
ベル信号信号が断線警報信号Saとして出力されるよう
になる。
【0034】要するに、図3に示すように、バッテリ2
8の出力電圧Vbが適正な値Vb′で安定している状態
(T0で示す領域)では、ハーネス28aが正常な状態
(非断線状態)にあるときに、検出電圧V1が基準電圧
Vsより高いレベルに維持されるから、誤って断線警報
信号Saが出力されてしまう虞がなく、また、ハーネス
28aが断線したときに、検出電圧V1が基準電圧Vs
より低い値に低下するから、断線警報信号Saが確実に
出力されることになる。
【0035】この場合、基準電圧発生回路45は、バッ
テリ28の出力電圧Vbに比例した電圧レベルの基準電
圧Vsを発生する構成となっているから、図3に領域T
xで示すように、バッテリ28の出力電圧Vbが最低動
作電圧VL と最高動作電圧VH との間で変動する場合で
も、その基準電圧Vs(図3(b)に破線で示す)は、
バッテリ28の出力電圧が低下したするのに伴い低下す
ることになる。従って、前記ハーネス28aが正常な状
態において、バッテリ28の出力電圧Vbが低下するの
に伴って検出電圧V1(図3(b)に実線で示す)のレ
ベルが相対的に低下した場合でも、その検出電圧V1の
レベルが前記基準電圧Vs以下に不用意に低下する虞が
なくなり、結果的に上記ハーネス28aの断線状態を誤
検出する事態を確実に防止できるようになる。
【0036】しかも、トランジスタ33は、イグニッシ
ョンスイッチ29のオンに応じて発生する安定化電圧V
cによりベースバイアスされてオンし、トランジスタ3
5は、上記のようにオンされたトランジスタ33を介し
たベースバイアス回路によってオンするようになってい
るから、それらトランジスタ33、35は飽和領域にお
いて確実に導通することになる。従って、トランジスタ
33、35は、バッテリ28の出力電圧Vbに影響され
ずにオンされることになるから、上記トランジスタ35
を通じて検出される外部電源端子21bの印加電圧(検
出電圧V1)が、従来構成のように不用意に低下するこ
とがなくなり、トランジスタ33、35を利用した場合
でも、断線状態を誤検出する虞がなくなる。以上の結
果、バッテリ28の出力電圧Vbが変動する場合でも、
ハーネス28aの断線検出を正確に行い得るようにな
る。
【0037】また、トランジスタ33は、イグニッショ
ンスイッチ29のオンに応じて発生する安定化電圧Vc
によりオンされる構成であって、当該イグニッションス
イッチ29のオフ状態において暗電流が流れることがな
く、また、トランジスタ35は、上記トランジスタ33
のオンに応じてバイアスされてオンする構成であるか
ら、このトランジスタ35にもイグニッションスイッチ
29のオフ状態時において暗電流が流れることがない。
従って、イグニッションスイッチ29がオフされた状態
において、断線検出機能部分に暗電流が流れる事態を確
実に阻止できるようになり、バッテリ28の無用な消耗
を未然に防止し得るようになる。
【0038】尚、図4、図5には、前記CPU22によ
る制御内容のうち、断線警報信号Saの処理に関連する
部分の制御ロジックが示され、図6にはRAM22bに
おけるメモリマップの一例が摸式的に示されており、以
下これらについて簡略に説明しておく。
【0039】RAM22bには、図6に示すように、通
常データの記憶を行うためのノーマルメモリエリアと、
ダイアグノーシスに関する学習値を記憶するためのバッ
クアップ用メモリエリアとが設定されており、このバッ
クアップ用メモリエリアの先頭アドレスと終端アドレス
には、ROM22aに予め記憶されているキーワードK
W1及びKW2と同じものが、所定のタイミングで書き
込まれる。また、バックアップ用メモリエリアには、学
習値LFDi(i=1,2,……n)を記憶する際に、
その学習値LFDiと鏡像変換関係(「1」の補数の関
係)にあるミラー値LFDi′(i=1,2,……n)
が記憶されるようになっている。
【0040】一方、図4に示す初期設定ルーチンでは、
電源が投入された後において、RAM22bのメモリバ
ックアップ用のスタンバイ電源(電源IC27の出力端
子Q2 からの安定化電圧Vsub )がオフされているか否
かを判断し(ステップ101)、オフされている場合に
は、フェイル仮フラグΔFをセットするステップ105
を実行した後に、図5に示す異常判定ルーチンへ移行す
る。
【0041】スタンバイ電源がオンされていた場合(ス
テップ101で「NO」)、つまりメモリバックアップ
のための電源が正常であった場合には、ROM22aに
記憶されているキーワードKW1、KW2とRAM22
bに記憶されているキーワードKW1、KW2が不一致
か否かを判断し(ステップ102)、不一致の場合には
前記ステップ105を実行して異常判定ルーチンへ移行
する。
【0042】キーワードKW1、KW2が一致した場合
(ステップ102で「NO」)には、RAM22bに記
憶されている学習値LFDi及びミラー値LFDi′の
各対について一致しないものがあるか否かを判断するミ
ラーチェックを実行し(ステップ103)、不一致のも
のがある場合には前記ステップ105を実行して異常判
定ルーチンへ移行する。これに対して、学習値LFDi
及びミラー値LFDi′が一致した場合には、フェイル
仮フラグΔFをクリアするステップ104を実行して異
常判定ルーチンへ移行する。
【0043】図5に示す異常判定ルーチンは、例えばメ
インルーチン中において32m秒毎に実行されるもので
あり、まず、フェイル仮フラグΔFがセットされている
か否かを判断する(ステップ201)。フェイル仮フラ
グΔFがセットされていない場合、つまり、前述したス
タンバイ電源、キーワードKW1及びKW2、学習値L
FDi及びミラー値LFDi′に異常がない場合には、
ハーネス28aが断線していないことを示す正常フラグ
GFをセットするステップ206を実行してメインルー
チンへリターンする。
【0044】前記フェイル仮フラグΔFがセットされて
いた場合(ステップ201で「YES」)、つまりRA
M22bのメモリバックアップ機能に異常があった場合
には、前記断線警報信号Saの入力の有無を判断する
(ステップ202)。断線警報信号Saが入力されてい
ない場合には、その非入力状態が所定の待ちタイム例え
ば100m秒以上継続したか否かを判断し(ステップ2
05)、継続していない場合にはそのままリターンする
が、断線警報信号Saの非入力状態が100m秒以上継
続した場合には、前記ステップ206を実行してリター
ンする。
【0045】断線警報信号Saが入力された場合(ステ
ップ202で「YES」)には、その信号入力状態が、
ノイズに起因した誤判定防止のための待ちタイムである
例えば60秒以上継続したか否かを判断し(ステップ2
03)、継続していない場合にはそのままリターンする
が、断線警報信号Saの入力状態が60秒以上継続した
場合には、異常フラグNGFをセットするステップ20
4を実行してリターンする。尚、メインルーチンにおい
ては、前記異常フラグNGFがセットされた状態におい
て、例えば図示しないダイアグノーシス警告ランプを点
灯させることにより、異常報知を行うものである。
【0046】尚、本発明は上記した実施例に限定される
ものではなく、次のような変形または拡張が可能であ
る。第1及び第2のスイッチング素子としてトランジス
タ33及び35を用いる構成としたが、FET、GTO
などのようなスイッチング素子を利用する構成としても
良い。断線検出対象は、エンジン制御ECU21に限ら
ないことは勿論であり、他の電気機器の断線検出にも広
く適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す断線検出装置の回路構
成図
【図2】エンジン制御ECUの概略構成図
【図3】作用説明用のタイミングチャート
【図4】エンジン制御ECU内のCPUによる制御内容
を示すフローチャートその1
【図5】エンジン制御ECU内のCPUによる制御内容
を示すフローチャートその2
【図6】RAMのメモリマップ例を示す図
【図7】従来構成の断線検出装置の回路構成図
【図8】同従来構成の作用説明用のタイミングチャート
【符号の説明】
図中、21はエンジン制御ECU、22はCPU、22
aはROM、22bはRAM(負荷)、23は断線検出
装置、28はバッテリ、28aはハーネス(通電ライ
ン)、29はイグニッションスイッチ(電源スイッ
チ)、33はトランジスタ(第1のスイッチング素
子)、35はトランジスタ(第2のスイッチング素
子)、40は信号発生手段、41は比較回路、45は基
準電圧発生回路を示す。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電源スイッチのオフ状態でバッテリから
    通電される負荷を備えた電気機器に設けられるものであ
    って、前記負荷への通電ラインの断線を検出するための
    装置において、 前記電源スイッチのオンに応じて発生する電圧信号によ
    ってオンされる第1のスイッチング素子と、 この第1のスイッチング素子のオンに応動してオンする
    第2のスイッチング素子と、 前記電源スイッチのオン状態で前記バッテリの出力電圧
    に比例した電圧レベルの基準電圧を発生する基準電圧発
    生回路と、 前記第2のスイッチング素子のオンに応じて前記通電ラ
    インの電圧を当該第2のスイッチング素子を通じて検出
    するように設けられ、その検出電圧のレベルが前記基準
    電圧以下となったときに断線警報信号を発生する信号発
    生手段とを備えたことを特徴とする電気機器の断線検出
    装置。
  2. 【請求項2】 前記第1のスイッチング素子は、前記電
    源スイッチのオンに応じて発生する電圧信号をベースバ
    イアス信号として受けてオンするトランジスタにより構
    成され、 前記第2のスイッチング素子は、前記第1のスイッチン
    グ素子を介したベースバイアス回路によってオンするト
    ランジスタにより構成され、 前記信号発生手段は、前記第2スイッチング素子のオン
    に応じた前記検出電圧と前記基準電圧とを比較して前記
    断線警報信号を発生する比較回路を含んで構成されてい
    ることを特徴とする請求項1記載の電気機器の断線検出
    装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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