JP6774604B2 - 車両のルーフ前端部構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車両のルーフ前端部構造に関する。
自動車等の車両においては、ルーフの前端部に車幅方向に延びて車体の右側部と左側部とを繋ぐフロントヘッダが設けられており、このフロントヘッダによって車両におけるルーフパネルの前端部及びウインドシールドガラスの後端部が支持されている。こうした車両の走行中において、路面の凹凸に伴う車両のサスペンション装置の振動が車体に伝達されたり、車両における内燃機関の振動が車体に伝達されたりすると、それら振動の作用によりフロントヘッダが変形するおそれがある。
そして、車体に対する上記振動の作用によりフロントヘッダが変形すると、そのフロントヘッダによって支持されたルーフパネル及びウインドシールドガラスが変位する。こうしたルーフパネル及びウインドシールドガラスの変位に伴って車室の容積が変化すると、その容積の変化に起因する圧力変動が生じて同圧力変動を車両の乗員がこもり音として感じるおそれがある。このため、特許文献1に示されるように、フロントヘッダ(ロアルーフレール)とルーフパネルとの間にアッパルーフレールを設け、そのアッパルーフレールによるフロントヘッダの補強を通じて、車体に対する上記振動の作用によるフロントヘッダの変形を抑えることが考えられる。
特開平11−105736号公報
ところで、車両の走行中には、車両の前端部に当たって跳ね上がった走行風が車両におけるルーフの前端部に当たり、それに伴ってルーフパネルが振動するおそれがある。特許文献1に示されるようにフロントヘッダを補強すれば、路面の凹凸に伴うサスペンション装置の振動を車体に伝達されたり、内燃機関の振動が車体に伝達されたりすることに伴い、フロントヘッダが変形することは抑制されるようにはなるものの、走行風がルーフパネルに当たることによる同ルーフパネルの振動を抑えることはできない。そして、ルーフパネルが走行風を受けて振動すると、その振動に伴ってルーフパネルから振動音が発生する。
本発明の目的は、車両におけるルーフの前端部に当たる走行風によってルーフパネルが振動することに伴い、そのルーフパネルから振動音が発生することを抑制できる車両のルーフ前端部構造を提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果について記載する。
上記課題を解決する車両のルーフ前端部構造は、車両におけるルーフの前端部に車幅方向に延びるように設けられて車体の右側部と左側部とを繋ぐフロントヘッダを備えており、そのフロントヘッダの前端部上側には車両におけるルーフパネルの前端部及びウインドシールドガラスの後端部が支持される。また、フロントヘッダは、その上方を車両の前後方向に通過するルーフパネルに対し下方に突出した状態となるよう車幅方向に亘って屈曲して底壁と立壁とを有している。上記車両のルーフ前端部構造においては、フロントヘッダとルーフパネルとの間に位置して同ルーフパネルに対し対向している天板と、その天板における車幅方向両端部のうちの少なくとも一方から下方に突出するように設けられ、且つ、フロントヘッダの底壁と立壁との少なくとも一方に対し連結されている支持板と、を有するバルク部材が設けられている。そして、上記天板と上記ルーフパネルとの対向面間には充填材が設けられている。
上記構成によれば、バルク部材を通じてフロントヘッダが補強されることにより、路面の凹凸に伴う車両のサスペンション装置の振動が車体に伝達されたり車両における内燃機関の振動が車体に伝達されたりすることに伴ってフロントヘッダが変形すること、及び、その変形に伴うこもり音を車両の乗員が感じることを抑制できる。また、上記走行風がルーフパネルに当たることによって同ルーフパネルが振動することは、そのルーフパネルとバルク部材の天板との対向面間を埋める上記充填材によって抑制されるため、上記振動に伴うルーフパネルからの振動音の発生を抑制することができる。更に、バルク部材の天板はフロントヘッダの底壁よりもルーフパネルに近い位置にあるため、そのルーフパネルと天板との対向面間に充填材を設けることにより、上記対向面間を埋めるための充填材の量を少なく抑えることができる。
上記支持板については、フロントヘッダの底壁及び立壁に対し車両の前後方向に亘って接しているものとすることが考えられる。
この構成によれば、フロントヘッダとルーフパネルとの間の空間がバルク部材の支持板によって車幅方向において分断されるため、上記空間を空気が車幅方向に流れることに伴って同空気の流通音が発生することを抑制できる。
上記天板は、フロントヘッダの前端部に接合される前側接合部、及び、フロントヘッダの後端部に接合される後側接合部を有するものとすることが考えられる。更に、上記前側接合部と上記後側接合部との少なくとも一方は、車幅方向に間隔をおいた複数箇所に設けられているものとすることが考えられる。
この構成によれば、バルク部材の天板における前側接合部及び後側接合部をフロントヘッダに対し接合したとき、天板がルーフパネルに沿って延びた状態で上記接合を行うことが可能となる。このように天板をフロントヘッダに対し接合することにより、ルーフパネルと天板との対向面を大きくとることができる。そして、それらの対向面間を埋めるように設けられた充填材によって、走行風が当たることに伴うルーフパネルの振動を効果的に抑制することができる。
なお、上記バルク部材については、フロントヘッダにおける車両の前席に対応する部分に設けることが考えられる。
この構成によれば、フロントヘッダにおける車両の前席に対応する部分で、ルーフパネルとバルク部材の天板との対向面間に設けられた充填材により、ルーフパネルの振動を抑制することができるため、ルーフパネルからの振動音が前席の乗員に聞こえることを効果的に抑制できる。
上記車両のルーフ前端部構造において、上記天板は、フロントヘッダの前端部に接合される前側接合部、及び、フロントヘッダの後端部に接合される後側接合部を有するものとすることが考えられる。更に、前側接合部と後側接合部とが一つずつ天板における車幅方向の中央に近い方の端部に設けられているものとする一方、それら前側接合部及び後側接合部とは別に前側接合部と後側接合部との少なくとも一方が天板の上記端部から車幅方向外側に離れた位置に設けられているものとすることが考えられる。また、上記支持板は、天板の上記端部から下方に突出するように設けられており、且つ、前記フロントヘッダの底壁に対し連結される部分として同底壁に対し接合される下側接合部を有しているものとすることが考えられる。
上記構成によれば、フロントヘッダにおける車幅方向中央寄りの位置で、バルク部材における前側接合部、後側接合部、及び下側接合部の三箇所が接合されることにより、フロントヘッダの補強が行われる。フロントヘッダについては、その車幅方向の両端部が車体の右側部と左側部とに接続されているため、路面の凹凸に伴う車両のサスペンション装置の振動が車体に伝達されたり車両における内燃機関の振動が車体に伝達されたりすることに伴ってフロントヘッダが変形する際、車幅方向の中央部が最も変形しやすい部分となるが、その部分に近い箇所で上記バルク部材による補強を行うことができる。
本発明によれば、車両におけるルーフの前端部に当たる走行風によってルーフパネルが振動することに伴い、そのルーフパネルから振動音が発生することを抑制できる。
車両の前部を示す横断面図。 車両のフロントヘッダ及びその周辺を示す斜視図。 バルク部材を拡大して示す斜視図。 フロントヘッダにバルク部材が設けられていないと仮定した場合のフロントヘッダ及びその周辺を示す横断面図。 図4と同様の仮定において、車体に対する振動の作用に伴う上記フロントヘッダの変形態様、及び、上記フロントヘッダ周辺の変位態様を示す横断面図。
以下、車両のルーフ前端部構造の一実施形態について、図1〜図5を参照して説明する。
図1に示すように、車両1におけるルーフ2の前端部には、フロントヘッダ5が設けられている。このフロントヘッダ5の前端部上側には、車両1におけるルーフパネル3の前端部及びウインドシールドガラス4の後端部が支持されている。このフロントヘッダ5は、その上方を車両1の前後方向に通過する上記ルーフパネル3に対し下方に突出した状態となるよう車幅方向(図1の紙面と直交する方向)に亘って屈曲して底壁5cと立壁5bとを有している。
車両1の走行中、路面の凹凸に伴う車両1のサスペンション装置の振動が車体1aに伝達されたり、車両1における内燃機関の振動が車体1aに伝達されたりすると、それらの振動に基づく力が矢印Y1,Y2で示すようにフロントヘッダ5に作用して同フロントヘッダ5が変形するおそれがある。また、車両1におけるルーフ2(ルーフパネル3)の前端部には、走行中に車両1の前端部に当たった走行風が矢印Y3で示すように跳ね上がった後に直接的に当たるようになる。このように走行風が車両1におけるルーフ2の前端部に当たると、その走行風が当たるルーフパネル3が振動するおそれがある。
上述したルーフパネル3の振動及びフロントヘッダ5の変形を抑制するため、フロントヘッダ5には天板7と支持板8とを有するバルク部材6が設けられている。天板7は、フロントヘッダ5とルーフパネル3との間に位置して同ルーフパネル3に対し対向している。更に、天板7は、フロントヘッダ5の前端部及び後端部に対しそれぞれ連結されており、それによってフロントヘッダ5とルーフパネル3との間に固定されている。ちなみに、上記天板7は、ルーフパネル3に沿って延びるよう湾曲することにより、同ルーフパネル3に対し平行な状態となっている。また、支持板8は、天板7における車幅方向両端部のうちの少なくとも一方から下方に突出するように設けられ、且つ、フロントヘッダ5の底壁5cと立壁5bとの少なくとも一方に対し連結されている。
上記支持板8は、フロントヘッダ5の底壁5c及び立壁5bに対し車両1の前後方向に亘って接している。なお、図1では、支持板8を見やすくするため、支持板8と底壁5c及び立壁5bとを離して記載している。この例の支持板8では、底壁5cに対し接合されることで同底壁5cに対する連結が行われている。
ルーフパネル3とバルク部材6の天板7との対向面間には充填材9が設けられている。この充填材9は、次のようにルーフパネル3と天板7との対向面間を埋めるように形成される。すなわち、加熱を通じて発泡することにより膨張するとともに冷却後に固化する発泡性のシートをバルク部材6の天板7の上面に貼り付けておき、同バルク部材6をフロントヘッダ5とルーフパネル3との間に取り付けた状態で上記シートを加熱することにより、ルーフパネル3と天板7との対向面間を埋めるように上記充填材9が形成される。
図2に示すように、上記フロントヘッダ5は、車幅方向(車両1の左右方向)に延びて車体1aの右側部と左側部とを繋いでいる。また、車両1においてフロントヘッダ5の下側には左右一対の前席10,11が設けられており、上記バルク部材6はフロントヘッダ5における前席10,11に対応する部分にそれぞれ設けられている。従って、バルク部材6は、フロントヘッダ5における車幅方向の中央部を挟んで右側と左側とにそれぞれ設けられている。
図3に示すように、バルク部材6(図3には図2における右側のバルク部材6のみ図示)における天板7の上面には、二点鎖線で示すように上述した発泡性のシートを貼り付けることが可能となっている。天板7は、同天板7を厚さ方向に貫通する複数の孔7aを有している。そして、バルク部材6は、フロントヘッダ5の底壁5cから突出する複数の突起5aをそれぞれ対応する上記孔7aに挿入することにより、フロントヘッダ5に対し位置決めされる。
また、バルク部材6における天板7の前端部には、フロントヘッダ5の前端部に対し連結される部分として、その前端部に対し溶接等によって接合される前側接合部12が形成されている。また、天板7の後端部には、フロントヘッダ5の後端部に対し連結される部分として、その後端部に対し溶接等によって接合される後側接合部13が形成されている。上記前側接合部12と上記後側接合部13との少なくとも一方は、車幅方向に間隔をおいた複数箇所に設けられている。
ちなみに、この例では、前側接合部12が天板7の前端部における車幅方向に間隔をおいた二箇所に設けられており、後側接合部13が天板7の後端部における一箇所に設けられている。詳しくは、天板7における車幅方向の中央に近い方の端部(図3では左端部)には、前側接合部12と後側接合部13とが一つずつ設けられている。また、それら前側接合部12及び後側接合部13とは別に、前側接合部12と後側接合部13との少なくとも一方(この例では前側接合部12)が天板7の上記端部から車幅方向外側(図3では右側)に離れた位置に設けられている。
一方、バルク部材6の支持板8は、天板7の上記端部から下方に突出するように設けられており、且つ、フロントヘッダ5の底壁5c に対し連結される部分として同底壁5cに対し溶接等によって接合される下側接合部14を有している。また、支持板8は、上述したとおりフロントヘッダ5の底壁5c及び立壁5bに対し車両1の前後方向に亘って接している。
このように構成されたバルク部材6は、フロントヘッダ5に対し上述したように位置決めされ、その位置決め後に前側接合部12、後側接合部13、及び下側接合部14がそれぞれフロントヘッダ5に対し溶接等によって接合される。更に、図1に示すように、フロントヘッダ5の前端部上側に対しルーフパネル3の前端部及びウインドシールドガラス4の後端部が接合されるとともに、ルーフパネル3における上記前端部よりも後ろ側の部分がフロントヘッダ5の後端部上側に対し接合される。なお、ルーフパネル3とバルク部材6の天板7との対向面間には、天板7に対し図3に二点鎖線で示すように貼り付けられている発泡性のシートを加熱して発泡させることにより上記充填材9(図1)が設けられる。
次に、本実施形態における車両のルーフ前端部構造の作用について説明する。
図4及び図5は、車両1の走行中にサスペンション装置の振動及び内燃機関の振動が車体1aに対し伝達され、それらの振動に基づく力がフロントヘッダ5に作用したとき、フロントヘッダ5にバルク部材6が設けられていないと仮定した場合のフロントヘッダ5の変形態様、及び、フロントヘッダ5周辺の変位態様を示している。図4に示すようにフロントヘッダ5の変形が生じていない状態で、上記振動に基づく力が矢印Y1,Y2で示すようにフロントヘッダ5に対し作用すると、同フロントヘッダ5が図5に示すように変形する。更に、上記フロントヘッダ5の変形に伴い、同フロントヘッダ5によって支持されるルーフパネル3及びウインドシールドガラス4が図4に示す位置から図5に示す位置に変位する。
そして、ルーフパネル3及びウインドシールドガラス4が上述したように変位することに伴って車室の容積が変化すると、その容積の変化に起因する圧力変動が生じて同圧力変動を車両1の乗員がこもり音として感じるおそれがある。しかし、フロントヘッダ5は図1に示すようにバルク部材6の天板7及び支持板8によって補強されるため、車両1の走行中にフロントヘッダ5が上記振動に基づく力を受けて変形することを抑制でき、ひいては同変形に伴うこもり音を車両1の乗員が感じることを抑制できるようになる。
また、車両1の走行中、ルーフパネル3の前端部には矢印Y3で示すように走行風が直接的に当たるため、その際にルーフパネル3が振動したとすると、同ルーフパネル3から振動音が発生するおそれがある。しかし、ルーフパネル3とバルク部材6の天板7との対向面間には、その対向面間を埋めるように充填材9が設けられているため、ルーフパネル3の振動は上記充填材9によって抑制されるようになる。そして、走行風が当たることによるルーフパネル3の振動が上記充填材9によって抑制されることにより、その振動に伴うルーフパネル3からの振動音の発生を抑制することができる。更に、バルク部材6の天板7は支持板8が接合されたフロントヘッダ5の底壁5cよりもルーフパネル3に近い位置にあるため、そのルーフパネル3と天板7との対向面間に充填材9を設けることにより、上記対向面間を埋めるための充填材9の量が少なくてすむ。
以上詳述した本実施形態によれば、以下に示す効果が得られるようになる。
(1)路面の凹凸に伴う車両1のサスペンション装置の振動が車体1aに伝達されたり車両1における内燃機関の振動が車体1aに伝達されたりすると、それら振動に基づく力がフロントヘッダ5に作用する。しかし、そうした力の作用に伴いフロントヘッダ5が変形することを抑制できるとともに、その変形に伴うこもり音を車両1の乗員が感じることを抑制できる。
(2)車両1の走行中にルーフパネル3の前端部に走行風が当たることによる同ルーフパネル3の振動が抑制されるため、その振動に伴ってルーフパネル3から振動音が発生することを抑制できる。
(3)ルーフパネル3と天板7との対向面間に充填材9を設けることにより、その対向面間を埋めるための充填材9の量を少なく抑えることができる。
(4)バルク部材6と充填材9とがフロントヘッダ5に対し車幅方向における同じ位置に設けられているため、それらバルク部材6及び充填材9の設置スペースを小さく抑えることができる。
(5)バルク部材6の支持板8は、フロントヘッダ5の底壁5c及び立壁5bに対し車両1の前後方向に亘って接している。従って、フロントヘッダ5とルーフパネル3との間の空間は、バルク部材6の支持板8により車幅方向において分断されるようになる。このため、上記空間を空気が車幅方向に流れることに伴って空気の流通音が発生することを抑制できる。
(6)バルク部材6の天板7は、フロントヘッダ5の前端部に対し接合される前側接合部12、及び、フロントヘッダ5の後端部に対し接合される後側接合部13を有している。そして、上記前側接合部12と上記後側接合部13との少なくとも一方(この例では前側接合部12)は、車幅方向に間隔をおいた複数箇所に設けられている。このため、天板7における前側接合部12及び後側接合部13をフロントヘッダ5に対し接合したとき、天板7がルーフパネル3に沿って延びた状態で上記接合を行うことが可能となる。このように天板7をフロントヘッダ5に対し接合することにより、ルーフパネル3と天板7との対向面を大きくとることができる。そして、それらの対向面間を埋めるように設けられた充填材9によって、走行風が当たることに伴うルーフパネル3の振動を効果的に抑制することができる。
(7)バルク部材6はフロントヘッダ5における前席10,11に対応する部分にそれぞれ設けられている。このため、フロントヘッダ5における車両1の前席10,11に対応する部分で、ルーフパネル3とバルク部材6の天板7との対向面間に設けられた充填材9により、ルーフパネル3の振動を抑制することができる。従って、ルーフパネル3からの振動音が前席10,11の乗員に聞こえることを効果的に抑制できるようになる。
(8)天板7における車幅方向の中央に近い方の端部には前側接合部12と後側接合部13とが一つずつ設けられている一方、それら前側接合部12及び後側接合部13とは別に前側接合部12と後側接合部13との少なくとも一方(この例では前側接合部12)が天板7の上記端部から車幅方向外側に離れた位置に設けられている。また、支持板8は、天板7の上記端部から下方に突出するように設けられており、且つ、その底壁5cに対し接合される下側接合部14を有している。このため、フロントヘッダ5における車幅方向中央寄りの位置で、バルク部材6における前側接合部12、後側接合部13、及び下側接合部14の三箇所が接合されることにより、フロントヘッダ5の補強が行われる。フロントヘッダ5については、その車幅方向の両端部が車体1aの右側部と左側部とに接続されているため、車幅方向の中央部がサスペンション装置及び内燃機関から車体1aに伝達される振動に基づく力によって最も変形しやすい部分となるが、その部分に近い箇所で上記バルク部材6による補強を行うことができる。
なお、上記実施形態は、例えば以下のように変更することもできる。
・バルク部材6の天板7は、必ずしもルーフパネル3に沿って延びるよう湾曲している必要はなく、平板状に形成されているものであってもよい。このように天板7を平板状に形成することにより、同天板7の強度を高めることができるようになる。
・バルク部材6は、必ずしもフロントヘッダ5における前席10,11に対応する部分に設けられている必要はなく、それ以外の部分に設けられていてもよい。
・天板7において、後側接合部13を車幅方向に間隔をおいて三箇所以上所設けるようにしてもよい。
・天板7において、後側接合部13を車幅方向に間隔をおいて複数設けるようにしてもよい。この場合、前側接合部12を一つにしてもよい。
・天板7において、前側接合部12及び後側接合部13をそれぞれ、車幅方向に間隔をおいて二箇所以上設けるようにしてもよい。
・バルク部材6の支持板8と同じ形状のブラケットを同支持板8に対し車幅方向に平行となるように取り付け、支持板8と上記ブラケットとの対向面間における外縁に発泡性のシートを貼り付けておく。そして、バルク部材6をフロントヘッダ5に固定した後、上記シートを加熱して発泡させることにより、フロントヘッダ5と支持板8の同フロントヘッダ5側の端面との間を埋める充填材を形成するようにしてもよい。この場合、バルク部材6の支持板8及び上記充填材によって、フロントヘッダ5とルーフパネル3との間の空間を空気が車幅方向に流れることを一層効果的に抑制できるようになる。
・バルク部材6の支持板8をフロントヘッダ5の立壁5bに対し溶接等により接合してもよい。この場合、支持板8が立壁5bに対し上記接合によって連結される。このように支持板8を立壁5bに対し連結した場合、支持板8の下側接合部14を省略して同支持板8の底壁5cに対する連結を行わないようにしてもよい。
・支持板8は、天板7における車幅方向の中央に近い方の端部(図3では左端部)に設けられているが、天板7における車幅方向の中央から遠い方の端部(図3では右端部)に設けられていてもよい。また、天板7における車幅方向の両端部にそれぞれ支持板が設けられていてもよい。天板7における車幅方向の両端部にそれぞれ支持板が設けられている場合、それら支持板によって天板7をフロントヘッダ5とルーフパネル3との間に固定することができるため、天板7をフロントヘッダ5に接合するための前側接合部12及び後側接合部13を省略することが可能である。
1…車両、1a…車体、2…ルーフ、3…ルーフパネル、4…ウインドシールドガラス、5…フロントヘッダ、5a…突起、5b…立壁、5c…底壁、6…バルク部材、7…天板、7a…孔、8…支持板、9…充填材、10…前席、11…前席、12…前側接合部、13…後側接合部、14…下側接合部。

Claims (5)

  1. 車両におけるルーフの前端部に車幅方向に延びるように設けられて車体の右側部と左側部とを繋ぐフロントヘッダを備えており、
    前記フロントヘッダの前端部上側には車両におけるルーフパネルの前端部及びウインドシールドガラスの後端部が支持されており、
    前記フロントヘッダは、その上方を車両の前後方向に通過する前記ルーフパネルに対し下方に突出した状態となるよう車幅方向に亘って屈曲して底壁と立壁とを有している車両のルーフ前端部構造において、
    前記フロントヘッダと前記ルーフパネルとの間に位置して同ルーフパネルに対し対向している天板と、
    前記天板における車幅方向両端部のうちの少なくとも一方から下方に突出するように設けられ、且つ、前記フロントヘッダの底壁と立壁との少なくとも一方に対し連結されている支持板と、を有するバルク部材が設けられており、
    前記天板は、前記フロントヘッダの前端部に接合される前側接合部、及び、前記フロントヘッダの後端部に接合される後側接合部を有しており、
    前記天板の上面は、前記ルーフパネルに対し平行な状態であり、前記天板と前記ルーフパネルの対向面間を埋めるように充填材が設けられていることを特徴とする車両のルーフ前端部構造。
  2. 前記支持板は、前記フロントヘッダの底壁及び立壁に対し車両の前後方向に亘って接している請求項1に記載の車両のルーフ前端部構造。
  3. 記前側接合部と前記後側接合部との少なくとも一方は、車幅方向に間隔をおいた複数箇所に設けられている請求項1又は2に記載の車両のルーフ前端部構造。
  4. 前記バルク部材は、前記フロントヘッダにおける車両の前席に対応する部分に設けられている請求項1〜3のいずれか一項に記載の車両のルーフ前端部構造。
  5. 前記天板は、前記フロントヘッダの前端部に接合される前側接合部、及び、前記フロントヘッダの後端部に接合される後側接合部を有するものであり、
    前記前側接合部と前記後側接合部とが一つずつ前記天板における車幅方向の中央に近い方の端部に設けられている一方、それら前側接合部及び後側接合部とは別に前側接合部と後側接合部との少なくとも一方が前記天板の前記端部から車幅方向外側に離れた位置に設けられており、
    前記支持板は、前記天板の前記端部から下方に突出するように設けられており、且つ、前記フロントヘッダの底壁に対し連結される部分として同底壁に対し接合される下側接合部を有している請求項4に記載の車両のルーフ前端部構造。
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