JP6773627B2 - 鞍乗り型車両の樹脂製燃料タンク - Google Patents

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Description

本発明は、鞍乗り型車両の樹脂製燃料タンクに関する。
従来、燃料タンクに、タンク本体を構成する材料よりも燃料の透過性が小さい材料で形成されるバリア層を設けたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、上記燃料タンクは、上壁に一体に凹状の容器が形成され、容器の上部開口を平板状の蓋部材で塞ぐことでキャニスターが形成されている。
特許第5389537号公報
特許文献1では、上壁に形成された凹状の容器にバリア層は設けられていないが、バリア層を凹状の容器に設ける場合、容器に角部が形成されると、バリア層が角部で屈曲してバリア層に皺が発生したり応力が集中したりすることがあり、また、容器自体の体積が大きくなって燃料タンクの容量が減少するために容量減少を抑制することが望まれる。
本発明の目的は、バリア層に影響を与えることがなく、また、燃料タンクの容量減少を抑制することが可能な鞍乗り型車両の樹脂製燃料タンクを提供することにある。
上述した課題を解決するため、本発明は、樹脂製のタンク本体(31,91)と、前記タンク本体(31,91)をインジェクション成形する際に前記タンク本体(31,91)の内面に形成されて燃料の透過を抑制するバリア層(32,92)とからタンク壁(33,93)が形成される鞍乗り型車両の樹脂製燃料タンクにおいて、前記タンク壁(33,93)に、タンク内方に向けて凹ませた半円筒状凹部(16g,86g)が一体成形され、前記半円筒状凹部(16g,86g)内の空間をタンク外方に膨出する蓋部材(34,94)にて覆うことで、前記半円筒状凹部(16g,86g)内の空間と前記蓋部材(34,94)内の空間とでキャニスター(14,84)の吸着剤収納部(14S,84S)が形成され、前記バリア層(32,92)は、バリア層本体(41)と、前記バリア層本体(41)の両側に接着される外層(43)とを備え、前記外層(43)は、前記タンク本体(31,91)と同じ材質で構成され、前記蓋部材(34,94)の両端に設けられる一対の端部壁(34c,94c)は、前記タンク壁(33,93)のタンク外方に設けられ、一対の前記端部壁(34c,94c)に、前記キャニスター(14,84)の全ての管接続口(14a,14b,14e)が設けられていることを特徴とする。
上記発明において、前記タンク本体(31,91)及び前記外層(43)の材質は、高密度ポリエチレン(HDPE)からなり、前記バリア層本体(41)の材質は、エチレンビニルアルコール共重合体(EVOH)からなるようにしても良い。
また、上記発明において、前記バリア層本体(41)は、接着層(42)を介して前記外層(43)と接着していても良い。
本発明は、樹脂製のタンク本体(31,91)と、前記タンク本体(31,91)をインジェクション成形する際に前記タンク本体(31,91)の内面に形成されて燃料の透過を抑制するバリア層(32,92)とからタンク壁(33,93)が形成される鞍乗り型車両の樹脂製燃料タンクにおいて、前記タンク壁(33,93)に、タンク内方に向けて凹ませた半円筒状凹部(16g,86g)が一体成形され、前記半円筒状凹部(16g,86g)内の空間をタンク外方に膨出する蓋部材(34,94)にて覆うことで、前記半円筒状凹部(16g,86g)内の空間と前記蓋部材(34,94)内の空間とでキャニスター(14,84)の吸着剤収納部(14S,84S)が形成され、前記蓋部材(34,94)は、長手方向の端部に、チャージ口、パージ口及び新気導入口となる管接続口(14a,14b,14e)が設けられ、前記蓋部材(34,94)の両端に設けられる一対の端部壁(34c,94c)は、前記タンク壁(33,93)のタンク外方に設けられ、一対の前記端部壁(34c,94c)に、前記キャニスター(14,84)の全ての管接続口(14a,14b,14e)が設けられていることを特徴とする。
また、上記発明において、前記蓋部材(34,94)は、半円筒状であり、前記タンク壁(33,93)の前記半円筒状凹部(16g,86g)を前記蓋部材(34,94)が覆うことで形成される前記キャニスター(14,84)の形状は、円筒状であっても良い。
また、上記発明において、前記バリア層(32,92)は、タンク形状に予め賦形された賦形体であり、前記バリア層(32,92)がタンク外形に略沿うように形成され、前記タンク本体(31,91)側に前記半円筒状凹部(16g,86g)が形成されるようにしても良い。
また、上記発明において、前記タンク壁(93)における前記半円筒状凹部(86g)の周縁部(86h)は、湾曲しながら周囲の前記タンク壁(93)に接続されるようにしても良い。
また、上記発明において、前記蓋部材(94)を前記タンク本体(91)とは別体にするとともに、前記蓋部材(94)は、前記半円筒状凹部(86g)の周縁部(86h)で接合されるようにしても良い。
また、上記発明において、前記半円筒状凹部(86g)に前記バリア層(92)を備えるようにしても良い。
また、上記発明において、前記蓋部材(94)は、前記タンク壁(93)よりもタンク外側に突出するようにしても良い。
本発明は、樹脂製のタンク本体(118)と、前記タンク本体(118)をインジェクション成形する際に前記タンク本体(118)の内面に形成されて燃料の透過を抑制するバリア層(119)とからタンク壁(113)が形成される鞍乗り型車両の樹脂製燃料タンクにおいて、前記タンク壁(113)に、タンク内方に向けて凹ませた半円筒状凹部(106g)が一体成形され、前記半円筒状凹部(106g)に別体のキャニスター(103)が着脱自在に配置され、前記別体のキャニスター(103)が、保持手段(102)により前記タンク本体(118)の外面に保持され、前記バリア層(119)は、バリア層本体(41)と、前記バリア層本体(41)の両側に接着される外層(43)とを備え、前記外層(43)は、前記タンク本体(118)と同じ材質で構成され、前記キャニスター(103)の一対の端部(103b,103c)において前記半円筒状凹部(106g)のタンク外方となる位置に、前記キャニスター(14,84)の全ての管接続口(14a,14b,14e)が設けられ、前記管接続口(14a,14b,14e)は、前記半円筒状凹部(106g)の長手方向両側に形成された端部壁(106k)の内面よりも外方に突出し、前記半円筒状凹部(106g)の周縁部(106m)は、タンク外方に向けて凸となるように湾曲し、前記管接続口(14a,14b,14e)は、前記周縁部(106m)の湾曲した頂上よりも半円筒状凹部(106g)の長手方向外側に延びることを特徴とする。
上記発明において、前記保持手段(102)は、前記キャニスター(103)を押える押え部材(115)と、前記押え部材(115)を前記タンク壁(113)に締結する締結部材(114)とを備え、前記締結部材(114)は、前記タンク壁(113)にモールド成形により前記半円筒状凹部(106g)の縁部に固定されるようにしても良い。
また、上記発明において、前記半円筒状凹部(106g)は、横断面が半円状の半円筒部(106j)と、前記半円筒部(106j)の両端を塞ぐ一対の端部壁(106k)とから構成され、前記半円筒状凹部(106g)の周縁部(106m)と前記端部壁(106k)との角部、及び前記半円筒部(106j)と一対の前記端部壁(106k)との角部(106n)では、前記バリア層(119)は、前記タンク本体(118)に沿って滑らかに湾曲するように形成されていても良い。
本発明は、タンク壁に、タンク内方に向けて凹ませた半円筒状凹部が一体成形され、半円筒状凹部を含む空間を蓋部材にて覆うことでキャニスターの吸着剤収納部が形成されるので、タンク壁に半円筒状凹部を一体成形したことで、半円筒状凹部におけるバリア層での皺の発生や応力集中を防止してバリア層に影響を与えないようにするとともに、従来と比較して燃料タンクの容量の減少を抑制することができる。
上記発明において、バリア層は、タンク形状に予め賦形された賦形体であり、バリア層がタンク外形に略沿うように形成され、タンク本体側に半円筒状凹部が形成されるので、半円筒状凹部の形状の多様化が可能となる。
また、上記発明において、タンク壁における半円筒状凹部の周縁部は、湾曲しながら周囲のタンク壁に接続されるので、バリア層に皺が発生したり応力が集中したりするのを防止でき、バリア層の耐久性を向上させることができる。
また、上記発明において、蓋部材をタンク本体とは別体にするとともに、蓋部材は、半円筒状凹部の周縁部で接合されるので、バリア層に蓋部材を溶着する際の熱影響を与えないようにすることができ、バリア層の耐久性を向上させることができる。
また、上記発明において、半円筒状凹部にバリア層を備えるので、蓋部材にバリア層を設ける必要がなく、コストを削減することができる。
また、上記発明において、蓋部材は、タンク壁よりもタンク外側に突出するので、燃料タンク容量の減少を抑制でき、また、蓋部材をタンク壁の上部に設けた場合に、蓋部材の突出部からキャニスターの管接続口を側方に突出させることで、燃料タンクの高さを低く抑えることができる。
本発明は、タンク壁に、タンク内方に向けて凹ませた半円筒状凹部が一体成形され、半円筒状凹部に別体のキャニスターが着脱自在に配置され、別体のキャニスターが、保持手段によりタンク本体の外面に保持されるので、別体のキャニスターをタンク本体に外付けすることで、キャニスターを着脱することができ、メンテナンス性の向上を図ることができる。
本発明に係る第1実施形態の燃料タンクを示す斜視図である。 キャニスターを示す燃料タンクの要部平面図である。 図1のIII−III線断面を斜めから見た図である。 図1のIV−IV線断面図である。 上半体のタンク本体及びバリア層を示す断面図である。 図1のVI−VI線断面図である。 図1に示した燃料タンクの形状変形例を示す斜視図である。 図7に示した燃料タンクを搭載した自動二輪車を示す左側面図である。 第2実施形態の燃料タンクの要部を示す断面図である。 第3実施形態の燃料タンクを示す要部平面図である。 図10のXI−XI線断面図である。 図10のXII−XII線断面図である。
以下、図面を参照して本発明の一実施形態について説明する。なお、説明中、前後左右及び上下といった方向の記載は、特に記載がなければ車体に対する方向と同一とする。また、各図に示す符号FRは車体前方を示し、符号UPは車体上方を示し、符号LHは車体左方を示している。
<第1実施形態>
図1は、本発明に係る第1実施形態の燃料タンク10を示す斜視図である。
燃料タンク10は、燃料を貯める主要部を構成するタンク主要部11と、タンク主要部11に燃料を注入するための給油口12と、タンク主要部11内の蒸発燃料を外部に吐出する吐出口13と、タンク上部に一体に設けられたキャニスター14とを備える。
タンク主要部11は、樹脂製の上半体16及び下半体17からなる。
上半体16は、タンク壁16Xと、タンク壁16Xの縁部に一体に形成された上フランジ16fとを備える。タンク壁16Xは、上壁16a,4つの側壁16b,16c,16d,16eを備える。
上壁16aは、上記給油口12、吐出口13及びキャニスター14が設けられている。側壁16b,16c,16d,16eは、上壁16aの周縁部から下方に延びてそれぞれの両縁部が接続されている。上フランジ16fは、4つの側壁16b,16c,16d,16e(側壁16cは図3参照)に亘って形成されている。
下半体17は、タンク壁17Xと、タンク壁17Xの縁部に一体に形成された下フランジ17fとを備える。
タンク壁17Xは、底壁17a(図3参照)と、底壁17aの周縁部から立ち上げられてそれぞれの両縁部が接続された4つの側壁17b,17c,17d,17e(側壁17cは図3参照)とを備える。下フランジ17fは、側壁17b,17c,17d,17eに亘って形成されている。
上記した上フランジ16f及び下フランジ17fは、フランジ18を構成し、上フランジ16fと下フランジ17fとは、上下に重ねて接合される。
フランジ18には、複数の取付穴18aが形成され、複数の取付穴18aに通したボルトとナット等の締結部材により、フランジ18を車両の車体フレーム等に取付けることが可能になる。
給油口12は、上部にキャップ(不図示)がねじ込まれ、キャップによって塞がれる。
キャニスター14は、燃料タンク10内の蒸発燃料を吸着材(活性炭)で一旦吸着し、更に新気を取り込こむことで蒸発燃料を活性炭から放出させて車両のエンジン(不図示)の吸気管に供給する。
キャニスター14の一端部には、チャージ口14a及びパージ口14bが設けられている。チャージ口14aは、チャージ管21を介して吐出口13に接続され、燃料タンク10内の蒸発燃料をキャニスター14内に取込む部分である。パージ口14bは、キャニスター14外に蒸発燃料を排出する部分であり、パージ管22を介してエンジンの吸気管に接続される。
図2は、キャニスター14を示す燃料タンク10の要部平面図である。
キャニスター14は、平面視矩形に形成され、長手方向の一端面14cからチャージ口14a及びパージ口14bが突出し、長手方向の他端面14dから新気導入口14eが突出している。
新気導入口14eには、新気導入管23の一端が接続されている。新気導入管23の他端は、大気開放され、新気が新気導入管23及び新気導入口14eを介してキャニスター14内に導入される。
図3は、図1のIII−III線断面を斜めから見た図、図4は、図1のIV−IV線断面図である。
図3に示すように、タンク主要部11の上半体16は、樹脂製のタンク本体26と、タンク本体26の内面の略全体に設けられるバリア層27とを備える。バリア層27は、燃料タンク10の外部への燃料の透過を抑制するものであり、タンク形状に予め賦形された賦形体であって、タンク外形に略沿うように形成されている。バリア層27の厚さはその全体に亘って略一定である。
タンク主要部11の下半体17は、樹脂製のタンク本体28と、タンク本体28の内面の略全体に設けられるバリア層29とを備える。バリア層29の厚さはその全体に亘って略一定である。
上記したタンク本体26,28は、燃料タンク10のタンク本体31を構成する。また、上記したバリア層27,29は、燃料タンク10のバリア層32を構成する。また、上記したタンク壁16X,17Xは、燃料タンク10のタンク壁33を構成する。
上半体16は、上壁16aに、半円筒状の凹部16gが一体に形成され、凹部16gの周縁部16hに半円筒状の蓋部材34の下端面34aが接着又は溶融により接合されている。
凹部16gは、横断面が半円状の半円筒部16jと、半円筒部16jの両端を塞ぐ一対の端部壁16kとから一体に構成される。蓋部材34は、横断面が半円状の半円筒蓋部34bと、半円筒蓋部34bの両端を塞ぐ一対の端部壁34cとから一体に構成され、一対の端部壁34c,34cにそれぞれ上記した一端面14c及び他端面14dが設けられる。
上記した凹部16gと蓋部材34とで囲まれる円柱状の空間は、キャニスター14に備える活性炭が収納される活性炭収納部14Sとなる。
蓋部材34の上部には、キャニスター14内の吸着材を交換するための開口部36を設けても良い。開口部36は、着脱自在とされたキャップ37で塞がれる。
図4に示すように、上半体16のバリア層27は、上壁16aの一部及び側壁16b,16c,16d,16e(側壁16dは図1参照)に形成された第1バリア層27aと、凹部16gの半円筒部16jに形成された第2バリア層27bとからなる。凹部16gにおける半円筒部16jと一対の端部壁16kとの角部、一対の端部壁16k、上壁16aと一対の端部壁16kとの角部にはバリア層27が形成されていない。これは、バリア層27が大きく屈曲すると、バリア層27に皺が発生したり応力集中が発生したりするからである。
蓋部材34は、一対の端部壁34cの一方にチャージ口14a(図2参照)及びパージ口14bが設けられ、一対の端部壁34cの他方に新気導入口14eが設けられている。
このように、蓋部材34の一対の端部壁34cに管接続口であるチャージ口14a、パージ口14b及び新気導入口14eを設けることで、チャージ口14a、パージ口14b及び新気導入口14eが側方を向くことになる。例えば、チャージ口14a、パージ口14b及び新気導入口14eを蓋部材34の上部から上方に突出するように設けるのに比べて、本実施形態では、燃料タンク10の高さを低くすることができる。
図5は、上半体16のタンク本体26及びバリア層27を示す断面図である。
上半体16は、タンク本体26の1層と、5層で構成されるバリア層27とによって合計6層で構成される。
バリア層27は、バリア層本体41と、バリア層本体41の両面に設けられる接着層42,42と、接着層42,42を介してバリア層本体41の両側に接着される外層43,43とを備える。
タンク本体26の材質は、一例として、高密度ポリエチレン(HDPE)である。
バリア層本体41は、燃料等の透過を低減させるためのもので、高密度ポリエチレンよりも透過させ難い材質で構成される。バリア層本体41は、一例として、エチレンビニルアルコール共重合体(EVOH)で構成される。
外層43,43は、タンク本体26と同じ材質で構成され、一例として、高密度ポリエチレンで構成される。
バリア層27は、タンク本体26側の外層43を介してタンク本体26の内面に結合される。バリア層27は、タンク本体26と同一の材質の外層43を介してタンク本体26の内面に結合されるため、タンク本体26への密着性が高く、タンク本体26に強固に結合される。
バリア層27は、外層43がタンク本体26内に露出して燃料に接する。このため、燃料のバリア層本体41への直接的な接触が防止される。
図3に示した下半体17のバリア層29についても、バリア層27と構造は同一である。
図6は、図1のVI−VI線断面図である。
半円筒状の凹部16gと蓋部材34とが上下に接合されることで、円筒状(横断面が円形)のキャニスター14が形成される。
蓋部材34の矩形の下端面34aは、凹部16gの周縁部16hに接合される。下端面34aと周縁部16hとの合わせ部46の全体は、一つの平面に含まれる。
第1バリア層27aと第2バリア層27bとの間、即ち、凹部16gの周縁部16hの近傍にはバリア層が設けられていない。
以上の図1及び図3に示したように、鞍乗り型車両としての自動二輪車60(図8参照)は、樹脂製燃料タンクとしての樹脂製の燃料タンク10を備える。燃料タンク10は、樹脂製のタンク本体31と、タンク本体31をインジェクション成形する際にタンク本体31の内面に形成されて燃料(液状燃料及び蒸発燃料)の透過を抑制するバリア層32とからタンク壁33が形成される。
タンク壁33には、タンク内方に向けて凹ませた半円筒状凹部としての凹部16gが一体成形され、凹部16gを含む空間を蓋部材34にて覆うことでキャニスター14の活性炭収納部14Sが形成される。
この構成によれば、タンク壁33に凹部16gを一体成形したことで、凹部16gにおけるバリア層32での皺の発生や応力集中を防止してバリア層32に影響を与えないようにするとともに、従来のような断面矩形の凹部と比較して、本実施形態では、燃料タンク10の容量の減少を抑制することができる。また、凹部16gが半円筒状であるため、従来のような断面矩形の凹部と比較して、本実施形態では、燃料タンク10のインジェクション成形が容易になって生産性を向上させることができる。
また、図3に示したように、バリア層32は、タンク形状に予め賦形された賦形体であり、バリア層32がタンク外形に略沿うように形成され、タンク本体31側に半円筒状の凹部16gが形成される。
この構成によれば、凹部16gの形状の多様化が可能となる。例えば、凹部16gの全長や凹部16gの断面半円の曲率半径を変更することが可能になる。
図7は、図1に示した燃料タンク10の形状変形例を示す斜視図である。
燃料タンク50は、図1に示した燃料タンク10の上半体16及び下半体17の上下寸法をそれぞれ縮小した図7に示す上半体56及び下半体57を備える。
即ち、燃料タンク50は、燃料を貯める主要部を構成するタンク主要部51と、タンク主要部51に燃料を注入するための給油口12と、タンク主要部51内の蒸発燃料を外部に吐出する吐出口13と、タンク上部に一体に設けられたキャニスター14とを備える。
タンク主要部51は、樹脂製の上半体56及び下半体57からなる。
上半体56は、タンク壁56Xと、タンク壁56Xの縁部に一体に形成された上フランジ16fとを備える。
タンク壁56Xは、上壁56a,4つの側壁56b,56c,56d,56e(側壁56c(不図示)は側壁56bに対向する壁である。)を備える。
下半体57は、タンク壁57Xと、タンク壁57Xの縁部に一体に形成された下フランジ17fとを備える。
タンク壁57Xは、底壁(不図示)と、底壁の周縁部から立ち上げられてそれぞれの両縁部が接続された4つの側壁57b,57c,57d,57e(側壁57c(不図示)は側壁57bに対向する壁である。)とを備え、これらの側壁57b,57c,57d,57eに亘って下フランジ17fが形成されている。
図8は、図7に示した燃料タンク50を搭載した自動二輪車60を示す左側面図である。
自動二輪車60は、車体フレーム61と、車体フレーム61の前端部にフロントフォーク62を介して支持された前輪63と、車体フレーム61の下部にパワーユニット64を介して支持された後輪66とを備える。
自動二輪車60は、パワーユニット64及び後輪66の上方に配置されたシート67に跨って着座するスクーター型の鞍乗り型車両であり、車体フレーム61及びその周囲を覆う車体カバー70を備える。
車体カバー70は、フロントカバー71、左右一対のレッグシールド72、左右一対のフロアステップ73、左右一対のサイドスカート74、左右一対のボディカバー76、ハンドルカバー77を備える。
フロントカバー71は、フロントフォーク62の前方を覆う。左右のレッグシールド72は、フロントカバー71の両側縁に接続されてシート67に着座した運転者の脚部を前方から覆う。左右のフロアステップ73は、左右のレッグシールド72の下端部から後方に延びて運転者の足置きとなる。左右のサイドスカート74は、左右のフロアステップ73の両側縁からそれぞれ下方に延びている。左右のボディカバー76は、シート67の両側部の下方を覆う。ハンドルカバー77は、フロントフォーク62の上部に取付けられたハンドル78の中央部を覆う。
左右のフロアステップ73の下方には、燃料タンク50が配置され、燃料タンク50の周囲が、フロアステップ73、サイドスカート74等を含む車体カバー70で覆われている。
燃料タンク50は、キャニスター14が前側に配置され、給油口12(図7参照)と、給油口12を塞ぐキャップ15とが後側に配置される。燃料タンク50のフランジ18は、左右のフロアステップ73の下方に配置された左右一対のフレーム部材(不図示)、又は左右のフレーム部材に渡された複数のクロスフレームに取付けられる。左右一対のフレーム部材及び複数のクロスフレームは、車体フレーム61の一部を構成する。
<第2実施形態>
図9は、第2実施形態の燃料タンク80の要部を示す断面図である。
第2実施形態において、第1実施形態と同一構成については同一符号を付け、詳細説明は省略する。
図1及び図9に示すように、燃料タンク80は、燃料を貯める主要部を構成するタンク主要部81と、タンク主要部81に燃料を注入するための給油口12(図1参照)と、タンク主要部81内の蒸発燃料を外部に吐出する吐出口13(図1参照)と、タンク上部に一体に設けられたキャニスター84とを備える。
タンク主要部81は、樹脂製の上半体86及び下半体17からなる。
上半体86は、タンク壁86Xと、タンク壁86Xの縁部に一体に形成された上フランジ16fとを備える。タンク壁86Xは、上壁86a,4つの側壁16b,16c,16d,16e(側壁16dは図1参照)を備える。
タンク主要部81の上半体86は、樹脂製のタンク本体88と、タンク本体88の内面の略全体に設けられるバリア層89とを備える。タンク本体88は厚さがT1である。バリア層89は、厚さが全体に亘って略一定であり、図5に示したバリア層27と同じように、バリア層本体41、接着層42,42、及び外層43,43を備える。
図9において、上壁86aは、上記給油口12(図1参照)、吐出口13(図1参照)及びキャニスター84が設けられている。
キャニスター84は、燃料タンク80内の蒸発燃料を吸着材(活性炭)で一旦吸着し、更に新気を取り込こむことで蒸発燃料を活性炭から放出させて車両のエンジン(不図示)の吸気管に供給する。
タンク本体88,28は、燃料タンク80のタンク本体91を構成する。また、上記したバリア層89,29は、燃料タンク80のバリア層92を構成する。また、上記したタンク壁86X,17Xは、燃料タンク10のタンク壁93を構成する。
上半体86は、上壁86aに、半円筒状の凹部86gが一体に形成され、凹部86gの周縁部86hに蓋部材94の下端面94aが接着又は溶融により接合されている。
凹部86gは、横断面が半円状の半円筒部86jと、半円筒部86jの両端を塞ぐ一対の端部壁86kとから一体に構成される。
蓋部材94は、上方に凸となるように湾曲した湾曲蓋部94bと、湾曲蓋部94bの両端を塞ぐ一対の端部壁94cとから一体に構成されている。一対の端部壁94c,94cの一端面94dには、チャージ口14a(図2参照)及びパージ口14bが設けられ、他端面94eには新気導入口14eが設けられる。
上記した凹部86gと蓋部材94とで囲まれる円柱状の空間は、キャニスター84に備える活性炭が収納される活性炭収納部84Sとなる。
蓋部材94の湾曲蓋部94b及び端部壁94c,94cは、タンク本体88の厚さT1と同一の厚さT1にされ、蓋部材94の端部壁94cの内面94fと、凹部86gの端部壁86kの内面86mとは面一とされている。
このように、凹部86gの端部壁86kと蓋部材94の端部壁94cとの厚さを同一とし、且つ蓋部材94の端部壁94cの内面94fと、凹部86gの端部壁86kの内面86mとを面一とすることで、上半体86と蓋部材94との溶着部をバリア層89から遠ざけることができる。この結果、凹部86gの周縁部86hに蓋部材94の下端面94aを溶着する際に、溶着時の熱がタンク本体88のバリア層89に影響するのを抑制することができる。
以上に示したように、タンク壁93における半円筒状凹部としての凹部86gの周縁部86hは、湾曲しながら周囲のタンク壁93に接続される。この構成によれば、凹部86gの周縁部86hを滑らかに湾曲させることで、バリア層92に皺が発生したり応力が集中したりするのを防止でき、バリア層92の耐久性を向上させることができる。
また、蓋部材94をタンク本体91とは別体にするとともに、蓋部材94は、凹部86gの周縁部86hで接合される。この構成によれば、バリア層92を接合箇所からより遠ざけて、蓋部材94を溶着する際に、バリア層92への熱影響を与えないようにすることができ、バリア層92の耐久性を向上させることができる。
また、凹部86gにバリア層92を備えるので、蓋部材94にバリア層を設ける必要がなく、コストを削減しつつ燃料タンク80からの蒸発燃料の漏洩を抑制することができる。
また、蓋部材94は、タンク壁93よりもタンク外側に突出する。この構成によれば、キャニスター84をタンク壁93よりも外側に突出させることで、燃料タンク80の容量の減少を抑制できる。また、蓋部材94をタンク壁93の上部に設けた場合に、蓋部材94の一対の端部壁94cからキャニスター84の管接続口(即ち、チャージ口14a(図1参照)、パージ口14b及び新気導入口14e)を側方に突出させることができる。これにより、燃料タンク80の高さを低く抑えることができる。
<第3実施形態>
図10は、第3実施形態の燃料タンク100を示す要部平面図、図11は、図10のXI−XI線断面図である。
第3実施形態において、第1実施形態及び第2実施形態と同一構成については同一符号を付け、詳細説明は省略する。
図10に示すように、燃料タンク100は、燃料を貯める主要部を構成するタンク主要部101の上部に固定具102によって取付けられたキャニスター103を備える。
キャニスター103は、一端部にはチャージ口14a及びパージ口14bが設けられ、他端部に新気導入口14eが設けられる。
図3及び図11に示すように、タンク主要部101は、樹脂製の上半体106及び下半体17からなる。
上半体106は、タンク壁106Xと、タンク壁106Xの縁部に一体に形成された上フランジ16fとを備える。タンク壁106Xは、上壁106a,4つの側壁106b,106c,106d,106e(側壁106b,106dは不図示。側壁106b,106dは図1の側壁16b,16dに対応する。)を備える。
上半体106は、樹脂製のタンク本体111と、タンク本体111の内面の略全体に設けられるバリア層112とを備える。バリア層112の厚さはその全体に亘って略一定である。
上記したタンク本体111,28は、燃料タンク100のタンク本体118を構成する。また、上記したバリア層112,29は、燃料タンク100のバリア層119を構成する。また、上記したタンク壁106X,17Xは、燃料タンク100のタンク壁113を構成する。
上半体106の上壁106aには、半円筒状の凹部106gが一体に形成され、凹部106g内にキャニスター103が配置されている。
凹部106gは、横断面が半円状の半円筒部106jと、半円筒部106jの両端を塞ぐ一対の端部壁106k(図12参照)とから一体に構成される。
キャニスター103は、円筒状に形成されている。
図10及び図11に示すように、固定具102は、一対のボルト114、押え部材115、一対のナット116、モールド樹脂117を備える。
一対のボルト114は、上半体106のタンク本体111にモールド成形により凹部106gの縁部に固定されている。押え部材115は、キャニスター103を押える部品である。一対のナット116は、押え部材115を一対のボルト114と共に締結する。
一対のボルト114をモールド成形するには、まず、型内でタンク本体111上に一対のボルト114を配置し、次に、ボルト114の頭部114aの周囲にモールド樹脂117を射出して硬化させる。
押え部材115は、帯状のバンド部材121と、バンド部材121のキャニスター103側の面に張り付けられたゴム等の弾性材122とから構成される。
バンド部材121は、キャニスター103の外表面103aに沿って形成された湾曲部121aと、湾曲部121aの両端から延びる一対の平板部121bとからなる。湾曲部121aの内側には弾性材122が取付けられる。平板部121bはボルト挿通穴121cが開けられて、ボルト挿通穴121cに通されたボルト114とナット116とで締結される。弾性材122は、弾性によってキャニスター103を保持する。
図12は、図10のXII−XII線断面図である。
キャニスター103の一端面103bにはチャージ口14a(図1参照)及びパージ口14bが設けられ、他端部103cに新気導入口14eが設けられる。
上半体106の凹部106gの周縁部106mでは、バリア層112が滑らかに湾曲するように形成されている。また、凹部106gにおける半円筒部106jと一対の端部壁106kとの角部106nでは、タンク本体111及びバリア層112は滑らかに湾曲するように形成されている。
このような周縁部106m及び角部106nを形成することで、上半体106のバリア層112の屈曲部の曲率半径が大きくなり、バリア層112に皺が発生したり応力が集中したりするのを防止することができる。これにより、上半体106の上壁106aから凹部106gの全体に亘って連続してバリア層112を形成することができ、燃料タンク100内の蒸発燃料の透過をより一層抑制することができる。
以上の図10〜図12に示したように、鞍乗り型車両としての自動二輪車60(図8参照)は、樹脂製燃料タンクとしての燃料タンク100を備える。燃料タンク100は、樹脂製のタンク本体118と、タンク本体118をインジェクション成形する際にタンク本体118の内面に形成されて燃料(液状燃料及び蒸発燃料)の透過を抑制するバリア層119とからタンク壁113が形成される。
タンク壁113には、タンク内方に向けて凹ませた半円筒状凹部としての凹部106gが一体成形されている。凹部106gには別体のキャニスター103が着脱自在に配置され、別体のキャニスター103が、保持手段としての固定具102によりタンク本体118の外面に保持される。
この構成によれば、別体のキャニスター103をタンク本体118に外付けすることで、キャニスター103を着脱することができ、メンテナンス性の向上を図ることができる。
上述した実施形態は、あくまでも本発明の一態様を示すものであり、本発明の主旨を逸脱しない範囲で任意に変形及び応用が可能である。
例えば、上記実施形態において、図1に示したように、キャニスター14を燃料タンク10の上壁16aに設けたが、これに限らず、側壁や底壁に設けても良い。
また、図8に示したように、キャニスター14が一体に設けられた燃料タンク50をスクーター型の自動二輪車60に搭載した(燃料タンク10,80,100についても自動二輪車60に搭載可能である。)が、これに限らず、自動二輪車60以外も含む鞍乗り型車両にも適用可能である。なお、鞍乗り型車両とは、車体に跨って乗車する車両全般を含み、自動二輪車(原動機付き自転車も含む)のみならず、ATV(不整地走行車両)に分類される三輪車両や四輪車両を含む車両である。
また、燃料タンク10(図1参照),50におけるキャニスター14の位置は、この実施形態に限らない。
また、燃料タンク10,50,80,100は、車両に限らず、エンジンを搭載する産業機械や設備に搭載又は設置しても良い。
10,50,80,100 燃料タンク
14,84,103 キャニスター
14S 活性炭収納部
16g,86g 凹部(半円筒状凹部)
16h,86h 周縁部
31,91,111,118 タンク本体
32,92,112,119 バリア層
33,93,113 タンク壁
34,94 蓋部材
50 燃料タンク
60 自動二輪車(鞍乗り型車両)
84S 活性炭収納部
100 燃料タンク
102 固定具(保持手段)
106g 凹部(半円筒状凹部)

Claims (13)

  1. 樹脂製のタンク本体(31,91)と、前記タンク本体(31,91)をインジェクション成形する際に前記タンク本体(31,91)の内面に形成されて燃料の透過を抑制するバリア層(32,92)とからタンク壁(33,93)が形成される鞍乗り型車両の樹脂製燃料タンクにおいて、
    前記タンク壁(33,93)に、タンク内方に向けて凹ませた半円筒状凹部(16g,86g)が一体成形され、前記半円筒状凹部(16g,86g)内の空間をタンク外方に膨出する蓋部材(34,94)にて覆うことで、前記半円筒状凹部(16g,86g)内の空間と前記蓋部材(34,94)内の空間とでキャニスター(14,84)の吸着剤収納部(14S,84S)が形成され、
    前記バリア層(32,92)は、バリア層本体(41)と、前記バリア層本体(41)の両側に接着される外層(43)とを備え、
    前記外層(43)は、前記タンク本体(31,91)と同じ材質で構成され、
    前記蓋部材(34,94)の両端に設けられる一対の端部壁(34c,94c)は、前記タンク壁(33,93)のタンク外方に設けられ、一対の前記端部壁(34c,94c)に、前記キャニスター(14,84)の全ての管接続口(14a,14b,14e)が設けられていることを特徴とする鞍乗り型車両の樹脂製燃料タンク。
  2. 前記タンク本体(31,91)及び前記外層(43)の材質は、高密度ポリエチレン(HDPE)からなり、前記バリア層本体(41)の材質は、エチレンビニルアルコール共重合体(EVOH)からなることを特徴とする請求項1に記載の鞍乗り型車両の樹脂製燃料タンク。
  3. 前記バリア層本体(41)は、接着層(42)を介して前記外層(43)と接着していることを特徴とする請求項1又は2に記載の鞍乗り型車両の樹脂製燃料タンク。
  4. 樹脂製のタンク本体(31,91)と、前記タンク本体(31,91)をインジェクション成形する際に前記タンク本体(31,91)の内面に形成されて燃料の透過を抑制するバリア層(32,92)とからタンク壁(33,93)が形成される鞍乗り型車両の樹脂製燃料タンクにおいて、
    前記タンク壁(33,93)に、タンク内方に向けて凹ませた半円筒状凹部(16g,86g)が一体成形され、前記半円筒状凹部(16g,86g)内の空間をタンク外方に膨出する蓋部材(34,94)にて覆うことで、前記半円筒状凹部(16g,86g)内の空間と前記蓋部材(34,94)内の空間とでキャニスター(14,84)の吸着剤収納部(14S,84S)が形成され、
    前記蓋部材(34,94)は、長手方向の端部に、チャージ口、パージ口及び新気導入口となる管接続口(14a,14b,14e)が設けられ、
    前記蓋部材(34,94)の両端に設けられる一対の端部壁(34c,94c)は、前記タンク壁(33,93)のタンク外方に設けられ、一対の前記端部壁(34c,94c)に、前記キャニスター(14,84)の全ての管接続口(14a,14b,14e)が設けられていることを特徴とする鞍乗り型車両の樹脂製燃料タンク。
  5. 前記蓋部材(34,94)は、半円筒状であり、前記タンク壁(33,93)の前記半円筒状凹部(16g,86g)を前記蓋部材(34,94)が覆うことで形成される前記キャニスター(14,84)の形状は、円筒状であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の鞍乗り型車両の樹脂製燃料タンク。
  6. 前記バリア層(32,92)は、タンク形状に予め賦形された賦形体であり、前記バリア層(32,92)がタンク外形に略沿うように形成され、前記タンク本体(31,91)側に前記半円筒状凹部(16g,86g)が形成されることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の鞍乗り型車両の樹脂製燃料タンク。
  7. 前記タンク壁(93)における前記半円筒状凹部(86g)の周縁部(86h)は、湾曲しながら周囲の前記タンク壁(93)に接続されることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の鞍乗り型車両の樹脂製燃料タンク。
  8. 前記蓋部材(94)を前記タンク本体(91)とは別体にするとともに、前記蓋部材(94)は、前記半円筒状凹部(86g)の周縁部(86h)で接合されることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の鞍乗り型車両の樹脂製燃料タンク。
  9. 前記半円筒状凹部(86g)に前記バリア層(92)を備えることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載の鞍乗り型車両の樹脂製燃料タンク。
  10. 前記蓋部材(94)は、前記タンク壁(93)よりもタンク外側に突出することを特徴とする請求項1乃至9のいずれか一項に記載の鞍乗り型車両の樹脂製燃料タンク。
  11. 樹脂製のタンク本体(118)と、前記タンク本体(118)をインジェクション成形する際に前記タンク本体(118)の内面に形成されて燃料の透過を抑制するバリア層(119)とからタンク壁(113)が形成される鞍乗り型車両の樹脂製燃料タンクにおいて、
    前記タンク壁(113)に、タンク内方に向けて凹ませた半円筒状凹部(106g)が一体成形され、前記半円筒状凹部(106g)に別体のキャニスター(103)が着脱自在に配置され、前記別体のキャニスター(103)が、保持手段(102)により前記タンク本体(118)の外面に保持され、
    前記バリア層(119)は、バリア層本体(41)と、前記バリア層本体(41)の両側に接着される外層(43)とを備え、
    前記外層(43)は、前記タンク本体(118)と同じ材質で構成され、
    前記キャニスター(103)の一対の端部(103b,103c)において前記半円筒状凹部(106g)のタンク外方となる位置に、前記キャニスター(103)の全ての管接続口(14a,14b,14e)が設けられ
    前記管接続口(14a,14b,14e)は、前記半円筒状凹部(106g)の長手方向両側に形成された端部壁(106k)の内面よりも外方に突出し、
    前記半円筒状凹部(106g)の周縁部(106m)は、タンク外方に向けて凸となるように湾曲し、前記管接続口(14a,14b,14e)は、前記周縁部(106m)の湾曲した頂上よりも前記半円筒状凹部(106g)の長手方向外側に延びることを特徴とする鞍乗り型車両の樹脂製燃料タンク。
  12. 前記保持手段(102)は、前記キャニスター(103)を押える押え部材(115)と、前記押え部材(115)を前記タンク壁(113)に締結する締結部材(114)とを備え、前記締結部材(114)は、前記タンク壁(113)にモールド成形により前記半円筒状凹部(106g)の縁部に固定されることを特徴とする請求項11に記載の鞍乗り型車両の樹脂製燃料タンク。
  13. 前記半円筒状凹部(106g)は、横断面が半円状の半円筒部(106j)と、前記半円筒部(106j)の両端を塞ぐ一対の端部壁(106k)とから構成され、前記半円筒状凹部(106g)の周縁部(106m)と前記端部壁(106k)との角部、及び前記半円筒部(106j)と一対の前記端部壁(106k)との角部(106n)では、前記バリア層(119)は、前記タンク本体(118)に沿って滑らかに湾曲するように形成されていることを特徴とする請求項11又は12に記載の鞍乗り型車両の樹脂製燃料タンク。
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