JP6773429B2 - シリンダ装置 - Google Patents

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本発明は、シリンダボディに、一端部を閉じるとともに他端部を前記シリンダボディの外部に開口したシリンダ孔が形成され、そのシリンダ孔に摺動可能に嵌合されるピストンの外周および前記シリンダ孔の内周間に、リザーバに通じる環状液室と、前記シリンダボディの外部に通じる環状気室とが形成され、前記環状液室および前記環状気室間を液密にシールして前記ピストンの外周に弾発的に摺接するカップシールが、前記環状液室側の内側側壁、前記環状気室側の外側側壁、ならびに前記内側側壁および前記外側側壁間を結ぶ外周側壁を有して前記シリンダ孔の内周に形成される環状のシール溝に装着されるシリンダ装置に関する。
シリンダ孔の開口端側でピストンの外周に弾発的に摺接するカップシールが、外周部をシール溝の外周側壁に弾発的に接触させる基部と、その基部の外周側から延出されてシール溝の外周側壁に弾発的に接触する外周リップ部と、前記基部の内周から延出されて前記ピストンの外周に弾発的に接触する内周リップ部とを有するように形成され、カップシールがシール溝の外周側壁に軸方向に間隔をあけた2箇所で弾発的に接触することで、2箇所の一方に異物が噛み込んだとしても残りの1箇所でシール性を維持するようにした液圧マスタシリンダが、特許文献1で知られている。
特開2014−151768号公報
ところが上記特許文献1で開示されたものでは、内周リップ部が有してピストンの外周に対向する内周対向面の軸方向に沿うほぼ全長が、ピストンの外周に弾発的に接触しており、ピストンの摺動抵抗が大きくなる。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、カップシールおよびシリンダボディ間に異物が噛み込んだとしてもシール性を維持しつつ、ピストンの摺動抵抗を小さく抑え得るようにしたシリンダ装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、シリンダボディに、一端部を閉じるとともに他端部を前記シリンダボディの外部に開口したシリンダ孔が形成され、そのシリンダ孔に摺動可能に嵌合されるピストンの外周および前記シリンダ孔の内周間に、リザーバに通じる環状液室と、前記シリンダボディの外部に通じる環状気室とが形成され、前記環状液室および前記環状気室間を液密にシールして前記ピストンの外周に弾発的に摺接するカップシールが、前記環状液室側の内側側壁、前記環状気室側の外側側壁、ならびに前記内側側壁および前記外側側壁間を結ぶ外周側壁を有して前記シリンダ孔の内周に形成される環状のシール溝に装着されるシリンダ装置において、前記カップシールが、前記ピストンの外周および前記外周側壁との間にそれぞれ環状間隙を形成する環状の基部と、前記ピストンの外周に対向する内周対向面を有して前記基部の内周側から前記内側側壁に向かって延びる環状の内周リップ部と、前記外周側壁に対向する外周対向面を有して前記基部の外周側から前記内側側壁に向かって延びる環状の外周リップ部と、前記シリンダ孔の軸線に沿う方向で前記外周リップ部とは反対側で前記基部の外周側端部から突出して前記外側側壁に弾発的に接触する環状突起とを一体に有し、前記内周リップ部が、前記内周対向面の一部のみを前記ピストンの外周に弾発的に接触させるように形成され、前記外周リップ部が、前記外周対向面の一部を前記外周側壁に弾発的に接触させるように形成され、前記内周リップ部の前記内周対向面の前記一部は、前記内周対向面に前記シリンダ孔の軸線方向に間隔をあけて形成されて前記ピストンの外周に弾発的に接触する複数の環状当接突部であり、それらの環状当接突部の間には環状凹部が形成されることを第1の特徴とする。
また本発明は、第1の特徴の構成に加えて、負圧ブースタのケーシングが該ケーシング内の負圧室を前記環状気室に通じさせるようにして前記シリンダボディに結合され、前記環状突起が、前記外側側壁に近接するにつれて前記シリンダ孔の半径方向方位置にあるようにしてリップ形状に形成されることを第2の特徴とする
お実施の形態の第2のピストン10が本発明のピストンに対応し、実施の形態の第2の環状液室33が本発明の環状液室に対応し、実施の形態の第4のカップシール44A,44Bが本発明のカップシールに対応する。
本発明の第1の特徴によれば、カップシールの基部の外周側から延出される外周リップ部の外周対向面の一部がシール溝の外周側壁に弾発的に接触し、外周リップ部とは反対側で基部の外周側端部から突出される環状突起がシール溝の外側側壁に弾発的に接触するので、カップシールおよびシリンダボディ間に異物が噛み込んだとしても、外周リップ部の外周側壁への接触部、ならびに環状突起の外側側壁への接触部のいずれかでシール性を確保することができる。しかも環状の基部と、ピストンの外周および外周側壁との間に環状間隙が形成され、内周リップ部の内周対向面の一部のみがピストンの外周に接触するので、カップシールのピストンへの接触面積を小さく抑え、ピストンの摺動抵抗を小さく抑えることができる。また、内周リップ部の内周対向面の前記一部は、内周対向面にシリンダ孔の軸線方向に間隔をあけて形成されてピストンの外周に弾発的に接触する複数の環状当接突部であり、それらの環状当接突部の間には環状凹部が形成されているので、内周リップ部のピストンとの接触面積を小さくすることで摺動抵抗を小さく抑えるばかりでなく、ピストンおよびカップシール間に異物が噛み込んだとしても複数の環状当接突部相互間の環状凹部に異物を閉じ込めることができ、また1つの環状当接突部およびピストン間に異物が噛み込んだとしても、残余の環状当接突部がピストンの外周に弾発的に接触することでシール性を維持することができる。
また本発明の第2の特徴によれば、環状突起が、外側側壁に近接するにつれてシリンダ孔の半径方向方位置にあるようにしたリップ形状を有するので、負圧ブースタの負圧室に通じる環状液室に作用する負圧によって環状突起が外側側壁への接触面積をより大きくする側に撓むことになり、シール性をより高めることができる
第1の実施の形態を示すものであってシリンダ装置の1つである液圧マスタシリンダの縦断面図である。 シリンダ孔の開口端側でシリンダボディおよびピストン間に介装されるカップシールをシール溝に装着された状態で示す縦断面図である。 第2の実施の形態の図2に対応した縦断面図である。
以下、本発明の実施の形態を、添付の図面を参照しながら説明する。
本発明の第1の実施の形態について図1および図2を参照しながら説明すると、先ず図1において、シリンダ装置の1つである液圧マスタシリンダは、車両の液圧ブレーキ用のタンデム型マスタシリンダであり、そのシリンダボディ5には、該シリンダボディ5が一体に有する端壁部5aで一端を閉じるとともに他端部を前記シリンダボディ5の外部に開口したシリンダ孔6が形成される。このシリンダ孔6には、前記端壁部5aとの間に第1の液圧室7を形成する第1のピストン9と、第1のピストン9との間に第2の液圧室8を形成する第2のピストン10とが摺動可能に嵌合される。また前記シリンダボディ5には、第1の液圧室7に通じる第1の出力ポート11と、第2の液圧室8に通じる第2の出力ポート12とが設けられる。
第1のピストン9は、第1の円筒部9aと、第1の円筒部9aの軸方向中間部に一体に設けられて第1の円筒部9a内を前後に区切る第1の区画壁部9bとを有するように形成され、第2のピストン10は、第2の円筒部10aと、第2の円筒部10aの軸方向中間部に一体に設けられて第2の円筒部10a内を前後に区切る第2の区画壁部10bとを有するように形成される。
第1の液圧室7内で、第1のピストン9が有する第1の区画壁部9bには第1のリテーナ13が当接され、前記シリンダボディ5の前記端壁部5aには第1のストッパ14が当接され、第1のピストン9を前記端壁部5aから離反する側に付勢する第1の戻しばね15が第1のリテーナ13および第1のストッパ14間に設けられ、第1のリテーナ13および第1のストッパ14間の最大間隔を規制する第1のガイドピン16が第1のリテーナ13および第1のストッパ14間に配設される。
第2の液圧室8内で、第2のピストン10が有する第2の区画壁部10bには第2のリテーナ17が当接され、第1のピストン9が有する第1の区画壁部9bには第2のストッパ18が当接され、第2のピストン10を第1のピストン9から離反する側に付勢する第2の戻しばね19が、第2のリテーナ17および第2のストッパ18間に設けられ、第2のリテーナ17および第2のストッパ18間の最大間隔を規制する第2のガイドピン20が第2のリテーナ17および第2のストッパ18間に配設される。
前記シリンダボディ5の上部には、第1および第2のボス部23,24が一体に突設されており、それらのボス部23,24には、グロメットシール25,26を介してリザーバ27が取付けられる。
第1のボス部23には、前記リザーバ27内に通じる第1の連通孔32が設けられ、この第1の連通孔32の内端を開口させる第1の環状溝31が前記シリンダ孔6の内周に設けられ、第1のピストン9が有する第1の円筒部9aの外周および前記シリンダ孔6の内周間には、第1の環状溝31を含む第1の環状液室30が形成される。第2のボス部24には、前記リザーバ27内に通じる第2の連通孔35が設けられ、この第2の連通孔35の内端を開口させる第2の環状溝34が前記シリンダ孔6の内周に設けられ、第2のピストン10が有する第2の円筒部10aの外周および前記シリンダ孔6の内周間には、第2の環状溝34を含む第2の環状液室33が形成される。
ところで前記シリンダボディ5の他端部には、負圧ブースタBのケーシング36が結合される。すなわち前記シリンダボディ5の他端部には、フランジ部5bと、そのフランジ部5bから突出する円筒状突部5cとが一体に設けられており、前記円筒状突部5cを気密に嵌合させる有底の嵌合筒部36aを有する前記ケーシング36が前記フランジ部5bに結合される。前記ケーシング36内には負圧室37が形成されており、第2のピストン10が有する第2の円筒部10aの第2の液圧室8とは反対側の端部は、前記嵌合筒部36aの閉塞端に形成される円形の開口部38を貫通して前記負圧室37内に突入される。また前記負圧ブースタBが備える出力ロッド39の一端部が、第2のピストン10における第2の区画壁10bの中央部に首振り可能に当接される。
前記シリンダ孔6の内周には、第1の環状液室30を相互間に挟む第1および第2のカップシール41,42が第1のピストン9における第1の円筒部9aの外周に弾発的に接触するようにして装着されるとともに、第2の環状液室33を相互間に挟む第3および第4のカップシール43,44Aが第2のピストン10における第2の円筒部10aの外周に弾発的に接触するようにして装着される。
第4のカップシール44Aが本発明に従って形成されるものであり、第2のピストン10における第2の円筒部10aの外周および前記シリンダ孔6の内周間には、前記リザーバ27に通じる第2の環状液室33と、前記シリンダ孔6の内周に形成される環状のシール溝46に装着されて第2の円筒部10aの外周に弾発的に接触する第4のカップシール44Aで第3の環状液室33との間がシールされる環状気室45とが形成され、環状気室45は、前記シリンダボディ5の外部、この実施の形態ではシリンダボディ5に結合される負圧ブースタBの前記負圧室37に通じる。
図2において、前記シール溝46は、第2の環状液室33側の内側側壁46aと、前記環状気室45側の外側側壁46bと、前記内側側壁46aおよび前記外側側壁46b間を結ぶ外周側壁46cとを有して環状に形成される。
第4のカップシール44Aは、第2のピストン10における第2の円筒部10aの外周および前記外周側壁46cとの間にそれぞれ環状間隙47,48を形成する環状の基部49と、第2の円筒部10aの外周に対向する内周対向面50aを有して前記基部49の内周側から前記内側側壁46aに向かって延びる環状の内周リップ部50と、前記外周側壁46cに対向する外周対向面51aを有して前記基部49の外周側から前記内側側壁46aに向かって延びる環状の外周リップ部51と、前記シリンダ孔6の軸線に沿う方向で前記外周リップ部51とは反対側で前記基部49の外周側端部から突出して前記外側側壁46bに弾発的に接触する環状突起52Aとを一体に有する。
前記内周リップ部50は、前記内周対向面50aの一部のみを第2のピストン10における第2の円筒部10aの外周に弾発的に接触させるとともに、その先端部50bを前記内側側壁46aに当接させるように形成される。また前記外周リップ部51は、その先端部51bを前記内側側壁46aに当接させるとともに、前記外周対向面51aの一部である突起51cを前記外周側壁46cに弾発的に接触させるように形成される。
しかも前記内周リップ部50の前記内周対向面50aの前記一部は、前記シリンダ孔6の軸線方向に間隔をあけて配置されて第2のピストン10における第2の円筒部10aの外周に弾発的に接触する複数たとえば一対の環状当接突部53,54であり、それらの環状当接突部53,54間に環状凹部55が形成される。
次にこの第1の実施の形態の作用について説明すると、リザーバ27に通じる第2の環状液室33と、前記シリンダボディ5の外部に通じる環状気室45との間を液密にシールするようにして第2のピストン10における第2の円筒部10aの外周に弾発的に接触する第4のカップシール44Aが装着されるようにしてシリンダ孔6の内周に形成される環状のシール溝46が、第2の環状液室33側の内側側壁46a、前記環状気室45側の外側側壁46b、ならびに前記内側側壁46aおよび前記外側側壁46b間を結ぶ外周側壁46cを有して環状に形成されており、第4のカップシール44Aは、第2のピストン10における第2の円筒部10aの外周および前記外周側壁46cとの間にそれぞれ環状間隙47,48を形成する環状の基部49と、第2の円筒部10aの外周に対向する内周対向面50aを有して前記基部49の内周側から前記内側側壁46aに向かって延びる環状の内周リップ部50と、前記外周側壁46cに対向する外周対向面51aを有して前記基部49の外周側から前記内側側壁46aに向かって延びる環状の外周リップ部51と、前記シリンダ孔6の軸線に沿う方向で前記外周リップ部51とは反対側で前記基部49の外周側端部から突出して前記外側側壁46bに弾発的に接触する環状突起52Aとを一体に有し、前記内周リップ部50が、前記内周対向面50aの一部である一対の環状当接突部53,54のみを第2の円筒部10aの外周に弾発的に接触させるように形成され、前記外周リップ部51が、前記外周対向面51aの一部である突起51cを前記外周側壁46cに弾発的に接触させるように形成される。
したがって第4のカップシール44Aの外周リップ部51の外周対向面51aの突起51cがシール溝46の外周側壁46cに弾発的に接触し、外周リップ部51とは反対側で基部49の外周側端部から突出される環状突起52Aがシール溝46の側側壁46bに弾発的に接触するので、第4のカップシール44Aおよびシリンダボディ5間に異物が噛み込んだとしても、外周リップ部51の前記突起51cの外周側壁46cへの接触部、ならびに環状突起52Aの前記外側側壁46bへの接触部のいずれかでシール性を確保することができる。また環状の基部49と、第2のピストン10における第2の円筒部10aの外周および外周側壁46cとの間に環状間隙47,48が形成され、内周リップ部50における内周対向面50aの一部である一対の環状当接突部53,54のみが第2の円筒部10aの外周に接触するので、第4のカップシール44Aの第2のピストン10への接触面積を小さく抑え、第2のピストン10の摺動抵抗を小さく抑えることができる。
また前記内周リップ部50の前記内周対向面50aの前記一部が、第2のピストン10における第2の円筒部10aの外周に弾発的に接触する一対の環状当接突部53,54であり、それらの環状当接突部53,54間に環状凹部55が形成されるので、内周リップ部50が有する一対の環状当接突部53,54のみが第2の円筒部10aの外周に弾発的に接触するようにして、内周リップ部50の第2の円筒部10aとの接触面積を小さくすることで摺動抵抗を小さく抑えるばかりでなく、第2の円筒部10aおよび第4のカップシール44A間に異物が噛み込んだとしても環状当接突部53,54相互間の環状凹部55に異物を閉じ込めることができ、また一対の環状当接突部53,54の一方および第2の円筒部10a間に異物が噛み込んだとしても残余の環状当接突部が第2の円筒部10aの外周に弾発的に接触することでシール性を維持することができる。
本発明の第2の実施の形態について図3を参照しながら説明するが、上記第1の実施の形態に対応する部分には同一の参照符号を付して図示するのみとし、詳細な説明は省略する。
前記リザーバ27(第1の実施の形態参照)に通じる第2の環状液室33と、前記負圧ブースタBの前記負圧室37(第1の実施の形態参照)に通じる環状気室45を液密にシールするようにして第2の円筒部10aの外周に弾発的に接触する第4のカップシール44Bは、第2のピストン10における第2の円筒部10aの外周および前記外周側壁46cとの間にそれぞれ環状間隙47,48を形成する環状の基部49と、第2の円筒部10aの外周に対向する内周対向面50aを有して前記基部49の内周側から前記内側側壁46aに向かって延びる環状の内周リップ部50と、前記外周側壁46cに対向する外周対向面51aを有して前記基部49の外周側から前記内側側壁46aに向かって延びる環状の外周リップ部51と、前記シリンダ孔6の軸線に沿う方向で前記外周リップ部51とは反対側で前記基部49の外周側端部から突出して前記外側側壁46bに弾発的に接触する環状突起52Bとを一体に有し、前記内周リップ部50が、前記内周対向面50aの一部である一対の環状当接突部53,54のみを第2の円筒部10aの外周に弾発的に接触させるように形成され、前記外周リップ部51が、前記外周対向面51aの一部である突起51cを前記外周側壁46cに弾発的に接触させるように形成され、前記環状突起52Bは、前記側側壁46bに近接するにつれて前記シリンダ孔6の半径方向方位置にあるようにしてリップ形状に形成される。
この第2の実施の形態によれば、上記第1の実施の形態と同様の効果を奏することができる上に、環状気室45に作用する負圧によって環状突起52Bが側側壁46bへの接触面積をより大きくする側に撓むことによってシール性をより高めることができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
たとえば上述の実施の形態では、第1および第2のピストン9,10を有するタンデム型の液圧マスタシリンダについて説明したが、単一のピストンを有する液圧マスタシリンダにも本発明を適用可能であり、またマスタシリンダ以外のシリンダ装置にも本発明を広く適用可能である。
5・・・シリンダボディ
6・・・シリンダ孔
10・・・ピストン
27・・・リザーバ
33・・・環状液室
44A,44B・・・カップシール
45・・・環状気室
46・・・シール溝
46a・・・内側側壁
46b・・・外側側壁
46c・・・外周側壁
47,48・・・環状間隙
49・・・基部
50・・・内周リップ部
50a・・・内周対向面
51・・・外周リップ部
51a・・・外周対向面
51c・・・外周対向面の一部である突起
52A,52B・・・環状突起
53,54・・・環状当接突部
55・・・環状凹部

Claims (2)

  1. シリンダボディ(5)に、一端部を閉じるとともに他端部を前記シリンダボディ(5)の外部に開口したシリンダ孔(6)が形成され、そのシリンダ孔(6)に摺動可能に嵌合されるピストン(10)の外周および前記シリンダ孔(6)の内周間に、リザーバ(27)に通じる環状液室(33)と、前記シリンダボディ(5)の外部に通じる環状気室(45)とが形成され、前記環状液室(33)および前記環状気室(45)間を液密にシールして前記ピストン(10)の外周に弾発的に摺接するカップシール(44A,44B)が、前記環状液室(33)側の内側側壁(46a)、前記環状気室(45)側の外側側壁(46b)、ならびに前記内側側壁(46a)および前記外側側壁(46b)間を結ぶ外周側壁(46c)を有して前記シリンダ孔(6)の内周に形成される環状のシール溝(46)に装着されるシリンダ装置において、
    前記カップシール(44A,44B)が、前記ピストン(10)の外周および前記外周側壁(46c)との間にそれぞれ環状間隙(47,48)を形成する環状の基部(49)と、前記ピストン(10)の外周に対向する内周対向面(50a)を有して前記基部(49)の内周側から前記内側側壁(46a)に向かって延びる環状の内周リップ部(50)と、前記外周側壁(46c)に対向する外周対向面(51a)を有して前記基部(49)の外周側から前記内側側壁(46a)に向かって延びる環状の外周リップ部(51)と、前記シリンダ孔(6)の軸線に沿う方向で前記外周リップ部(51)とは反対側で前記基部(49)の外周側端部から突出して前記外側側壁(46b)に弾発的に接触する環状突起(52A,52B)とを一体に有し、
    前記内周リップ部(50)が、前記内周対向面(50a)の一部のみを前記ピストン(10)の外周に弾発的に接触させるように形成され、前記外周リップ部(51)が、前記外周対向面(51a)の一部(51c)を前記外周側壁(46c)に弾発的に接触させるように形成され
    前記内周リップ部(50)の前記内周対向面(50a)の前記一部は、前記内周対向面(50a)に前記シリンダ孔(6)の軸線方向に間隔をあけて形成されて前記ピストン(10)の外周に弾発的に接触する複数の環状当接突部(53,54)であり、それらの環状当接突部(53,54)の間に環状凹部(55)が形成されることを特徴とするシリンダ装置。
  2. 負圧ブースタ(B)のケーシング(36)が該ケーシング(36)内の負圧室(37)を前記環状気室(45)に通じさせるようにして前記シリンダボディ(5)に結合され、前記環状突起(52B)が、前記外側側壁(46b)に近接するにつれて前記シリンダ孔(6)の半径方向方位置にあるようにしてリップ形状に形成されることを特徴とする請求項1に記載のシリンダ装置。
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