JP2015163810A - シリンダ装置およびシール部材 - Google Patents

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秀樹 畑
夕成 木村
Yusei Kimura
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Abstract

【課題】シール性を向上させることが可能となるシリンダ装置およびシール部材の提供。
【解決手段】外側環状部材55の内周側に設けられてロッド37に摺接する内周側シール部75と、外側環状部材55の外周側に設けられて内側環状部材26と外筒13とに接触する外周側シール部68と、を備え、内側環状部材26および外側環状部材55の互いに対向する対向面45C,55Dには、互いに当接する当接部45C,57Aと、互いに離間する離間部45C,56Aとが設けられ、内周側シール部75と外周側シール部68とは離間部45C,56Aに設けられる連結部67で連結されて同一のシール材54で形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、シリンダ装置およびシール部材に関する。
外筒とその内周側の内筒とを有し、ロッドと外筒との間に設けられるシール部材を内筒に取り付けられたロッドガイドで支持する構造のシリンダ装置がある(例えば、特許文献1参照)。
特開2011−52732号公報
シリンダ装置において残留軸力のさらなる安定化が望まれている。
したがって、本発明は、残留軸力を安定させることが可能となるシリンダ装置およびシール部材の提供を目的とする。
上記目的を達成するために、本発明のシリンダ装置は、内側環状部材および外側環状部材の互いに対向する対向面に、互いに当接する当接部と、互いに離間する離間部とが設けられ、前記外側環状部材に設けられる内周側シール部と外周側シール部とが前記離間部に設けられる連結部で連結されて同一のシール材で形成される構成とした。
また、本発明のシール部材は、環状部材の軸方向の一側に、軸方向に突出する凸部と軸方向に凹む凹部とが設けられ、内周側シール部と外周側シール部とが前記凹部に固着される連結部で連結されて同一のシール材で形成されており、前記凸部の先端面が露出する構成とした。
本発明によれば残留軸力を安定させることが可能となる。
本発明の第1実施形態に係るシリンダ装置を示す一部を破断し要部を断面とした正面図である。 本発明の第1実施形態に係るシリンダ装置を示す要部の部分拡大断面図である。 本発明の第1実施形態に係るシリンダ装置のシール部材を示すもので、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は下面図である。 本発明の第1実施形態に係るシリンダ装置のシール部材を示す正断面図である。 本発明の第1実施形態に係るシリンダ装置のシール部材に埋設される環状部材を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態に係るシリンダ装置のシール部材に埋設される環状部材を示すもので、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は正断面図、(d)は下面図である。 本発明の第2実施形態に係るシール部材を示すもので、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は下面図である。 本発明の第2実施形態に係るシール部材を示す正断面図である。 本発明の第2実施形態に係るシール部材に埋設される環状部材を示すもので、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は正断面図、(d)は下面図である。
「第1実施形態」
本発明の第1実施形態を図1〜図6を参照して以下に説明する。
図1に示す第1実施形態に係るシリンダ装置11は、自動車や鉄道車両のサスペンション装置に用いられる緩衝器である。シリンダ装置11は、作動流体が封入されるシリンダ12を有している。シリンダ12は、金属製の外筒13と、外筒13よりも小径で外筒13の内周側に同軸状に設けられる金属製の内筒14とを有し、これら外筒13および内筒14の間にリザーバ室15が形成された二重筒構造をなしている。シリンダ12内には、具体的に、内筒14内に作動流体としての作動液が封入され、リザーバ室15内に作動流体としての作動液およびガスが封入される。
シリンダ12の外筒13は、円筒状の胴部20と、この胴部20の軸方向の一端側を閉塞させる底部21とを有し、胴部20の軸方向の他端側つまり底部21とは反対側が開口部22とされた略有底円筒状をなしている。外筒13の開口部22側の端部には、径方向内方に延出する係止部23が形成されている。
外筒13の内部には、底部21に当接することで軸方向の底部21側への移動が規制されるとともに外筒13に対する径方向の移動が規制される金属製のベースバルブ25と、開口部22側の内部に嵌合されることで外筒13に対する径方向の移動が規制される環状の金属製のロッドガイド26(内側環状部材)とが設けられている。内筒14は、円筒状をなしており、その軸方向の一端側がベースバルブ25に嵌合し、軸方向の他端側がロッドガイド26に嵌合している。このようにベースバルブ25およびロッドガイド26に嵌合することによって、内筒14は、外筒13に対し径方向の移動が規制されることになって同軸状に位置決めされる。
また、内筒14は、軸方向の一方の端面14Aを、ベースバルブ25の軸直交方向に沿う当接面25Aに当接させており、これにより軸方向の底部21側への移動が規制される。また、内筒14の軸方向の他方の端面14Bは、ロッドガイド26の軸直交方向に沿う当接面26Aに当接してロッドガイド26の軸方向の底部21側への移動を規制する。よって、ロッドガイド26および内筒14は、ベースバルブ25によって軸方向の底部21側への移動が規制されることになる。
内筒14内には、ベースバルブ25とロッドガイド26との間にピストン30が摺動可能に嵌装されている。これにより、ピストン30は内筒14に対する径方向の移動が規制され軸方向の移動が可能となっている。このピストン30は、内筒14内つまりシリンダ12内にロッドガイド26側の室31とベースバルブ25側の室32とを画成する。
外筒13には、一端側の開口部22の内部に、上記したロッドガイド26に加えて、環状のシール部材35が一部外側に突出して設けられている。シール部材35は、外筒13における軸方向のロッドガイド26よりも外側、つまり底部21とは反対側に設けられている。シール部材35は、外筒13の底部21とは反対側の端部の係止部23とロッドガイド26とに挟持される。ロッドガイド26およびシール部材35には、それぞれの内側にロッド37がその軸方向一側において摺動可能に挿通されている。ロッド37は、その軸方向他側が外筒13および内筒14の一端から外部へと突出している。
ロッドガイド26は、内周部にカラー40が嵌合固定されることになり、このカラー40を介してロッド37を、その径方向の移動を規制しつつ軸方向に移動可能に支持する。つまり、ロッド37は、円筒面からなる外周面37Aで摺接するようにカラー40内に挿入されている。ロッド37は、外筒13および内筒14内に挿入されたその軸方向一側がピストン30に連結されてピストン30と一体化されている。よって、ロッド37は、ロッドガイド26およびカラー40と、ピストン30とによって、内筒14に対する径方向の移動が規制されて軸方向に移動可能に支持されている。その結果、ロッド37は、外筒13および内筒14と同軸状に配置され、この同軸状を維持したまま軸方向に移動する。
ピストン30は、ロッド37が内筒14内への進入量を増やす縮み側に移動すると室32の容積を減少させ室31の容積を増大させるとともに室32の作動流体を室31側に図示略の流路抵抗機構により抵抗を与えながら流すことになる。これにより減衰力を発生させる。また、ピストン30は、ロッド37が内筒14からの突出量を増やす伸び側に移動すると室31の容積を減少させ室32の容積を増大させるとともに室31の作動流体を室32側に図示略の流路抵抗機構により抵抗を与えながら流すことになる。これにより減衰力を発生させる。
ベースバルブ25は、ロッド37が内筒14内への進入量を増やす縮み側に移動するとロッド37の内筒14へ進入する体積分の作動流体を室32からリザーバ室15に排出する一方、ロッド37が内筒14からの突出量を増やす伸び側に移動するとロッド37の内筒14から退出する体積分の作動流体をリザーバ室15から室32に補給する。
図2に示すように、外筒13の開口部22側には、円筒面からなる内周面13Aが形成されている。また、外筒13には、内周面13Aよりも軸方向の内側(図2の下側)に、内周面13Aよりも小径の円筒面からなる内周面13Bが形成されている。さらに、外筒13には、内周面13Bよりも軸方向の内側に、内周面13Bよりも小径の円筒面からなる内周面13Cが形成されている。なお、本実施の形態では外筒13の外径を一定にして、外筒13の厚みを変えることにより内径を部分的に異なる構成を示しているが、これに限らず、外筒13の厚みを変えることなく、外筒13の外径、内径何れも径を部分的に異ならせる構成としてもよい。
ロッドガイド26は、略段付き円環状をなしており、外周側の軸方向一側に円筒面からなる大径外周面26Bが形成され、外周側の軸方向他側に大径外周面26Bよりも小径の円筒面からなる小径外周面26Cが形成されている。大径外周面26Bおよび小径外周面26Cは同軸状に形成されており、ロッドガイド26は、大径外周面26Bにおいて外筒13の内周面13Bに嵌合し、小径外周面26Cにおいて内筒14の円筒面からなる内周面14Cに嵌合する。内筒14の端面14Bに当接するロッドガイド26の当接面26Aは、軸方向の大径外周面26Bと小径外周面26Cとの間に形成されている。
ロッドガイド26の軸方向の大径外周面26B側の端部には、軸方向に突出する円環状の外側環状凸部45と、これよりも径方向の内側に配置されて軸方向に突出する円環状の内側環状凸部46とが形成されている。外側環状凸部45および内側環状凸部46は、大径外周面26Bおよび小径外周面26Cと同軸状に形成されており、外側環状凸部45の方が内側環状凸部46よりも突出方向の高さが高くなっている。外側環状凸部45は、その外周面45Aが突出先端側ほど小径となるテーパ状をなしており、その内周面45Bが突出先端側ほど大径となるテーパ状をなしている。また、外側環状凸部45は、その先端面45Cが軸方向に直交する平面となっており、円環状をなしている。これら外周面45A、内周面45Bおよび先端面45Cも、大径外周面26Bおよび小径外周面26Cと同軸状に形成されている。
外側環状凸部45には、その径方向内側位置に、ロッドガイド26を軸方向に沿って貫通する連通穴50が形成されている。連通穴50は、軸方向の外側環状凸部45とは反対側が外筒13と内筒14との間のリザーバ室15に開口している。
外筒13の開口部22側においてロッドガイド26よりも軸方向の外側に配置されるシール部材35は、図3,図4に示す形状をなしている。シール部材35は、合成ゴム製のシール材54に金属製の環状部材55(外側環状部材)が埋め込まれた一体成形品となっている。シール材54は、ニトリルゴムやフッ素ゴム等の摺動性が良くシール性が高いゴム材からなっている。環状部材55は、シール材54つまりシール部材35の形状を維持するためのものであり、対象部位に固定するための強度をシール部材35に生じさせるものである。
図5,図6に示すように、環状部材55は、円環状をなしており、円筒面からなる外周面55Aとこれと同軸の円筒面からなる内周面55Bと、軸方向一側にあって外周面55Aおよび内周面55Bに直交する平坦な表面55Cと、軸方向一側にある凹凸形状の裏面55Dとを有している。
裏面55Dには、軸方向内側に凹む凹部56が周方向に等間隔をあけて複数具体的には5カ所形成されている。これら凹部56は、それぞれが環状部材55の径方向に延びて外周面55Aと内周面55Bとに抜ける溝状をなしており、その結果、環状部材55に放射状に並んでいる。凹部56は、環状部材55の軸方向における最も内側に位置して環状部材55の軸方向に直交する平面内に配置される底面56Aと、底面56Aの環状部材55の周方向における両端縁部から環状部材55の軸方向に底面56Aから離れるほど互いに離間するように傾斜して延出する一対の側面56Bおよび側面56Bとを有している。
これらの凹部56が形成される結果、裏面55Dには凹部56の底面56Aよりも軸方向に突出する凸部57が周方向に等間隔をあけて複数具体的には5カ所形成されている。凸部57は、環状部材55の周方向における幅が凹部56よりも広くなっており、環状部材55の径方向における長さが凹部56と同等になっている。これにより、環状部材55の軸方向の一側には、軸方向に突出する凸部57と軸方向に凹む凹部56とが周方向に交互に設けられている。
凸部57は、底面56Aと平行をなす先端面57Aとこれに隣り合う側面56Bおよび側面56Bとからなっている。底面56A、側面56Bおよび先端面57Aが裏面55Dを構成している。これに対し、表面55Cは軸方向に凹む凹部は形成されておらず、全面的に平坦面となっている。
図4に示すように、シール材54は、環状部材55の内周面55B側に設けられるダストリップ部61、オイルリップ部62、内周被覆部63、表面被覆部64、裏面被覆部65およびチェックリップ部66と、複数の連結部67と、環状部材55の外周面55A側に設けられるシールリング部68(外周側シール部)とを有している。
ダストリップ部61は、環状部材55の内周面55B側から軸方向の一側に円環筒状をなして延出している。ダストリップ部61は、その内周部が、延出先端側に位置するほど小径となっている。オイルリップ部62は、環状部材55の内周面55B側から軸方向の他側に円環筒状をなして延出している。オイルリップ部62は、その内周部が、全体として延出先端側に位置するほど小径となっている。オイルリップ部62には、その内周部の中間所定位置に段差状をなして径方向内方に突出する円環状の段差部72が形成されている。内周被覆部63は、環状部材55の内周面55Bに固着されており、内周面55Bを覆いつつダストリップ部61とオイルリップ部62とを連結している。
表面被覆部64は、ダストリップ部61と内周被覆部63との境界位置から図3(a)に示すように径方向外方に一定幅で突出し、図4に示すように環状部材55の表面55Cの内周面55B側の一部に固着されてこれを覆っている。裏面被覆部65は、オイルリップ部62と内周被覆部63との境界位置から径方向外方に一定幅で突出し環状部材55の裏面55Dの内周面55B側の一部に固着されてこれを覆っている。裏面被覆部65は、軸方向の環状部材55とは反対側の外面65Aが平坦面となっている。裏面被覆部65は、裏面55Dのすべての凸部57の先端面57Aの内周面55B側に固着される平板部85と、平板部85から軸方向に突出してそれぞれ凹部56内に入り込んで図5等に示す底面56Aおよび側面56B,56Bに固着される複数具体的には5カ所(図4において1カ所のみ図示)の突出部86とを有している。
図4に示すように、チェックリップ部66は、裏面被覆部65の外周縁部から軸方向の環状部材55とは反対側に円環筒状をなして突出している。ダストリップ部61、オイルリップ部62、内周被覆部63、表面被覆部64、裏面被覆部65およびチェックリップ部66が、環状部材55の内周側に設けられる内周側シール部75を構成しており、これらはすべて環状部材55と同軸状をなしている。内周側シール部75は、その内周被覆部63、表面被覆部64および裏面被覆部65が環状部材55の内周側に固着されている。
連結部67は、裏面被覆部65の外周縁部から径方向外方に延出しており、裏面被覆部65の対応する突出部86と環状部材55の周方向における位置を合わせ径方向に連続して形成されている。複数の連結部67は、図3(c)に示すようにそれぞれが対応する凹部56内に入り込んでおり、図3(b)に示すように底面56Aおよび側面56B,56Bに固着されている。これらの連結部67は、図3(c)に示すように凹部56と同様の放射状に形成されている。これらの連結部67は、それぞれの軸方向の先端面57A側の外面67Aが先端面57Aと同一平面に配置されている。なお、連結部67の外面67Aは凸部57の先端面57Aよりも低くなっていても良いが、製造上同一平面とするのが好ましい。
シールリング部68は、環状部材55の外周側に固着されて設けられており、すべての連結部67の裏面被覆部65とは反対側を繋いでいる。シールリング部68は、環状部材55のすべての凸部57の先端面57Aの図3(b)に示す外周面55A側の端縁部に固着されており、先端面57Aから環状部材55の軸方向の外方に円環筒状をなして突出している。シールリング部68は、環状部材55と同軸状をなしている。
図4に示すダストリップ部61、オイルリップ部62、内周被覆部63、表面被覆部64、裏面被覆部65およびチェックリップ部66からなる内周側シール部75と、複数の連結部67と、シールリング部68とは、継ぎ目のない同一のシール材54で形成されている。よって、内周側シール部75と外周側のシールリング部68とは、凹部56に固着される複数の連結部67で連結されて同一のシール材54で一体的に形成されている。
つまり、ダストリップ部61、オイルリップ部62、内周被覆部63、表面被覆部64、裏面被覆部65、チェックリップ部66およびシールリング部68の形状のキャビティが形成された金型内に、凹部56が形成された環状部材55をセットして、金型を閉じ、予熱されたシール材54の材料をキャビティに導入して加硫成形する。これにより、ダストリップ部61、オイルリップ部62、内周被覆部63、表面被覆部64、裏面被覆部65、チェックリップ部66、複数の連結部67およびシールリング部68が一度に成形され、その際に、内周被覆部63、表面被覆部64、裏面被覆部65、複数の連結部67およびシールリング部68が、環状部材55に加硫接着された状態となる。
シール材54が上記形状をなすことで、環状部材55のすべての凸部57の先端面57Aには、それぞれの裏面被覆部65とシールリング部68との間に、シール材54が設けられていない露出部57Bが形成されている。露出部57Bは、図3(c)に示すように、環状部材55の周方向に連結部67と交互に配置されており、言い換えれば、環状部材55の周方向に断続的に配置されている。図4に示すように、環状部材55の表面55Cにも、表面被覆部64よりも径方向外側に、シール材54が設けられていない露出部55Eが形成されている。この露出部55Eは、図3(a)に示すように、環状部材55の周方向に連続して形成されている。図3(b)に示すように、環状部材55の外周面55Aは、シール材が設けられておらず全面的に露出している。
図4に示すように、シール部材35には、ダストリップ部61の外周部に環状のスプリング95が装着されており、オイルリップ部62の外周部にも環状のスプリング96が装着されている。
このようなシール部材35は、これ以外の、図1に示す外筒13、内筒14、ベースバルブ25、ロッドガイド26、ピストン30およびロッド37が組み立てられた状態で、係止部23が形成される前の開口部22が円筒状をなす状態の外筒13とロッド37との間に組み込まれる。その際に、シール部材35は、オイルリップ部62、裏面被覆部65、チェックリップ部66、複数の連結部67およびシールリング部68を軸方向のロッドガイド26側に向けた姿勢で、ロッド37をオイルリップ部62、内周被覆部63およびダストリップ部61の内側に通しつつ、図2に示すように環状部材55の外周面55Aにおいて外筒13の内周面13Aに挿入され、これより小径の内周面13Bに嵌合される。
すると、シール部材35は、図3(c)に示す環状部材55の先端面57Aの露出部57Bおよびすべての連結部67の外面67Aが、図2に示すロッドガイド26の外側環状凸部45の先端面45Cと軸方向に対向する状態となる。このとき、環状部材55について見てみると、露出部57Bを含む裏面55Dが、ロッドガイド26の先端面45Cと軸方向に対向する状態となる。
この状態で、図1に示すように、ロッドガイド26および環状部材55の互いに径方向の位置を重ね合わせて対向する対向面となる先端面45Cおよび裏面55Dは、互いに軸方向に当接する当接部となる先端面45Cおよび先端面57Aと、互いに軸方向に離間する離間部となる先端面45Cおよび底面56Aとを有している。言い換えれば、環状部材55の軸方向に突出する凸部57の先端面57Aとロッドガイド26の先端面45Cとが当接部を構成し、環状部材55の軸方向に凹む凹部56の底面56Aとロッドガイド26の先端面45Cとが離間部を構成する。そして、連結部67は離間部を構成する先端面45Cと底面56Aとの間位置に設けられている。ここで、図2に示すように、チェックリップ部66は、ロッドガイド26の先端面45Cよりも径方向内側に位置しており、シールリング部68は少なくとも環状部材55側の端部がロッドガイド26の先端面45Cよりも径方向外側に位置していて、当接部となる先端面45Cおよび先端面57Aの間にはシール材54が介在しない。
そして、環状部材55の表面55Cの露出部55Eに加圧治具を当接させてシール部材35をロッドガイド26側に所定の力で押し付けながら、外筒13の開口部22側を加締めて径方向内方に延出する係止部23を形成する。すると、外筒13の係止部23が、その環状部材55側の内面23Aを環状部材55の表面55Cの露出部55Eに当接させてこれを押さえることになり、環状部材55がすべての凸部57の露出部57Bでロッドガイド26の先端面45Cに当接する。これにより、図1に示すように外筒13の底部21にベースバルブ25が軸方向に当接し、ベースバルブ25の当接面25Aに内筒14の一方の端面14Aが当接し、内筒14の他方の端面14Bにロッドガイド26の当接面26Aが当接し、ロッドガイド26の先端面45Cにシール部材35の環状部材55のすべての露出部57Bおよびすべての連結部67の外面67Aが当接し、環状部材55の露出部55Eに係止部23の内面23Aが当接する。これにより、底部21、ベースバルブ25、内筒14、ロッドガイド26、シール部材35および係止部23が、軸方向に隣り合うもの同士がすべてメタルタッチで当接して積み重ねられた状態となり、ベースバルブ25、内筒14、ロッドガイド26およびシール部材35が所定の残留軸力を発生させながら底部21と係止部23とに挟持される。
このとき、図2に示すように、シール部材35は環状部材55の外周側に設けられたシールリング部68がロッドガイド26の外側環状凸部45の外周面45Aと外筒13の内周面13Aとに同時に接触することになり、外周面45Aの傾斜で内周面13Aに押し付けられて外筒13との隙間をシールする。加えて、シール部材35は、ダストリップ部61およびオイルリップ部62がロッド37との隙間をシールしており、これらにより、外筒13とロッド37との隙間をシールする。また、このとき、ロッドガイド26の先端面45Cと環状部材55の先端面57Aの露出部57Bとの間にはシール材54が介在しない状態となっている。さらに、このとき、チェックリップ部66が、ロッドガイド26の外側環状凸部45と内側環状凸部46との間にあって内側環状凸部46に当接する。
ここで、チェックリップ部66は、ロッドガイド26とロッド37との隙間から漏れ出た作動流体を連通穴50を介してリザーバ室15に流す一方、逆方向の作動流体の流れを規制する逆止弁として機能する。
ダストリップ部61に嵌合されるスプリング95は、ダストリップ部61のロッド37への密着方向の締付力を一定状態に保つためのものであり、また、設計仕様を満足させるための締め付け力の調整にも用いられる。オイルリップ部62に嵌合されるスプリング96は、オイルリップ部62のロッド37への密着方向の締付力を調整する。ダストリップ部61、オイルリップ部62の締付力が設計仕様を満足する場合にはスプリング95,96を設けなくても良い。またスプリング95,96の何れか一方のみを設けても良い。
上記した特許文献1に記載のシリンダ装置は、外筒とロッドとの間をシール部材でシールするものであって、シール部材を、内筒に当接するロッドガイドと外筒の端部の加締部とによって軸方向両側から挟持する構造となっている。シール部材は、弾性材料からなるロッドシールと環状円板からなる蓋体とを有しており、加締部とロッドガイドとの間に挟持される際に、蓋体とロッドガイドとの間に弾性材料からなるロッドシールが介在するようになっている。このように弾性材料が介在する状態で加締部とロッドガイドとの間にシール部材を挟持すると、加締め後の残留軸力が不安定になる可能性がある。すると、シール部材による外筒とロッドとの間のシールが不安定になる可能性がある。
これに対し、第1実施形態によれば、ロッドガイド26と環状部材55の互いに対向する対向面としての先端面45Cおよび裏面55Dには、互いに当接する当接部としての先端面45Cおよび先端面57Aと、互いに離間する離間部としての先端面45Cおよび底面56Aとを有しており、内周側シール部75と外周側のシールリング部68とが離間部である先端面45Cおよび底面56Aの間に設けられる連結部67で連結されて同一のシール材54で形成されている。そして、直接接触する当接部である先端面45Cおよび先端面57Aには間にシール材54は介在していない。よって、ロッドガイド26が内筒14に対し軸方向内方への移動が規制され、内筒14もベースバルブ25および外筒13に対して軸方向のロッドガイド26とは反対側への移動が規制されていることから、係止部23と底部21とで、シール部材35の環状部材55、ロッドガイド26、内筒14およびベースバルブ25を軸方向にリジッドに結合することができる。これにより、係止部23を加締めた後のこれらの残留軸力が不安定になることを抑制できる。残留軸力が安定することにより、メタルコンタクトしている内筒14の軸方向端面14Aとベースバルブ25の当接面25Aの間の隙間や、内筒14の軸方向端面14Bとロッドガイド26の当接面26Aの間の隙間を減らすことができ、メタルコンタクト部分のシール性を向上させることが可能となる。
また、特許文献1に記載のシリンダ装置において、加締め後の残留軸力を安定させるために、蓋体の内周側のシール部と、外周側のシール部とを分離して加締部とロッドガイドとの間にシール部材を挟持しない構造にすることも考えられるが、このようにすると、シール部材を製造するための金型を増やす必要が生じたり、生産性の低下を招いてしまう可能性がある。
これに対し、第1実施形態によれば、環状部材55に、内周側シール部75と外周側のシールリング部68と連結部67とからなる同一のシール材54を固着して一つのシール部材35とすることになる。よって、シール材54の成形時に環状部材55の凹部56内をシール材54の材料を流す流路として使用することができるため、金型を増やす必要がなくなる。その結果、作業数の増大を抑制でき、生産性の低下を抑制することができる。
「第2実施形態」
本発明の第2実施形態を図1,図2,図7〜図9を参照して第1実施形態との相違部分を中心に説明する。なお、第1実施形態と共通する部位については、同一称呼、同一の符号で表す。
第2実施形態においては、第1実施形態のシール部材35と一部異なる図7,図8に示すシール部材35aが用いられている。このシール部材35aは、第1実施形態とは異なる裏面55Daを有する環状部材55aと、連結部67とは異なる連結部67aを有するシール材54aとからなっている。
環状部材55aは、図9(b)〜(d)に示すように、裏面55Daに軸方向外方に突出する凸部57aが周方向に等間隔をあけて複数具体的には6カ所形成されている。凸部57aは環状部材55aの周方向に長く径方向に短い形状をなしており、環状部材55aの径方向の中間位置に形成されている。凸部57aは環状部材55aの軸方向に対し直交する面内に配置される先端面57Aaと先端面57Aaの周縁部から垂直に延出する環状の壁面57Baとを有している。
これらの凸部57aが形成される結果、裏面55Daには凸部57aの先端面57Aaよりも軸方向に凹む凹部56aが、図9(d)に示すように周方向に等間隔をあけて複数具体的には6カ所形成されている。これにより、環状部材55aの軸方向の一側には、軸方向に突出する凸部57aと軸方向に凹む凹部56aとが周方向に交互に設けられている。
凹部56aは、底面56Aaと、環状部材55aの周方向に隣り合う壁面57Baの対向部分とで形成されている。すべての凹部56aと内周面55Bとの間には、凹部56aのそれぞれの底面56Aaと同一平面をなしてこれら底面56Aaを繋ぐ環状の内環面56Caが形成されている。また、これら凹部56aと外周面55Aとの間には、凹部56aのそれぞれの底面56Aaと同一平面をなしてこれら底面56Aaを繋ぐ環状の外環面56Daが形成されている。先端面57Aa、壁面57Ba、底面56Aa、内環面56Caおよび外環面56Daが、裏面55Daを構成している。
図8に示すように、内周側シール部75aは、その裏面被覆部65aが平板状をなしており、内環面56Caに固着されている。
連結部67aは、図7(c)に示すように、裏面被覆部65aの外周縁部から全周にわたって円環状をなして径方向外方に若干延出する内側環状部111と、内側環状部111の外周縁部から径方向外方に延出してそれぞれ対応する凹部56a内を通る複数具体的には6カ所の中間延出部112と、これら中間延出部112の内側環状部111とは反対側を連結させる外側環状部113とを有している。
図8に示すように、内側環状部111は、内環面56Caにおける裏面被覆部65aよりも径方向外側に固着されており、すべての中間延出部112はそれぞれ対応する凹部56aの底面56Aaと図7(c)に示す壁面57Ba,57Baとに固着されていて、外側環状部113は、図8に示すように外環面56Daに固着されている。内側環状部111の環状部材55aとは反対側の外面111Aと、すべての中間延出部112の環状部材55aとは反対側の外面112Aと、外側環状部113の環状部材55aとは反対側の外面113Aとは、すべての凸部57aの先端面57Aaと同一平面に配置されている。外面111A,112A,113Aが連結部67aの外面67Aaを構成している。なお、連結部67aの外面67Aaは底面56Aaからの高さが凸部57aの先端面57Aaより低くなっていても良いが、製造上同一平面とするのが好ましい。
シールリング部68は、連結部67aの外側環状部113の外面113Aの外周部から軸方向に環状部材55aから離れる方向に円環筒状をなして突出している。
第2実施形態においても、ダストリップ部61、オイルリップ部62、内周被覆部63、表面被覆部64、裏面被覆部65aおよびチェックリップ部66からなる内周側シール部75aと、連結部67aと、シールリング部68とが、同一のシール材54aで形成されている。つまり、内周側シール部75aとシールリング部68とが、凹部56aの底面56Aaと壁面57Baと内環面56Caと外環面56Daとに固着される連結部67aで連結されて同一のシール材54aで一体的に形成されている。
つまり、ダストリップ部61、オイルリップ部62、内周被覆部63、表面被覆部64、裏面被覆部65a、チェックリップ部66、シールリング部68の形状のキャビティが形成された金型内に、環状部材55aをセットして、金型を閉じ、予熱されたシール材54aの材料をキャビティに導入して加硫成形する。これにより、ダストリップ部61、オイルリップ部62、内周被覆部63、表面被覆部64、裏面被覆部65a、チェックリップ部66、連結部67aおよびシールリング部68が一度に成形され、その際に、内周被覆部63、表面被覆部64、裏面被覆部65aおよび連結部67aが、環状部材55aに加硫接着された状態となる。
シール材54aが上記形状をなすことで、環状部材55aのすべての凸部57aの先端面57Aaは、シール材54aが設けられておらず露出する。露出する先端面57Aaは、環状部材55aの周方向において連結部67aの中間延出部112と交互に配置されており、環状部材55aの周方向に断続的に配置されている。
このようなシール部材35aが、第1実施形態と同様に、図1,図2に示す係止部23が形成される前の状態の外筒13とロッド37との間に組み込まれる。その際に、シール部材35aは、オイルリップ部62、裏面被覆部65a、チェックリップ部66、連結部67aおよびシールリング部68を軸方向のロッドガイド26側に向けた姿勢で、図2に示すロッド37を、オイルリップ部62、内周被覆部63およびダストリップ部61の内側に通しつつ、環状部材55aの外周面55Aにおいて外筒13の内周面13Aに挿入され内周面13Bに嵌合される。
すると、シール部材35aは、環状部材55aの露出する先端面57Aaと、連結部67aの内側環状部111の外面111A、中間延出部112の外面112Aおよび外側環状部113の外面113Aとが、ロッドガイド26の外側環状凸部45の先端面45Cと軸方向に対向する状態となる。このとき、環状部材55aについて見てみると、先端面57Aaを含む裏面55Daが、ロッドガイド26の先端面45Cと軸方向に対向する状態となる。
このとき、ロッドガイド26および環状部材55aの互いに径方向の位置を重ね合わせて対向する対向面となる先端面45Cおよび裏面55Daは、互いに軸方向に当接する当接部となる先端面45Cおよび先端面57Aaと、互いに軸方向に離間する離間部となる先端面45Cおよび底面56Aaとを有している。そして、連結部67aは離間部を構成する先端面45Cと底面56Aaとの間位置に設けられている。当接部となる先端面45Cおよび先端面57Aの間にはシール材54aが介在しない。
そして、環状部材55aの表面55Cの露出部55Eに加圧治具を当接させてシール部材35aをロッドガイド26側に所定の力で押し付けながら、外筒13の開口部22側を加締めて径方向内方に延出する係止部23を形成する。すると、外筒13の係止部23が、内面23Aをシール部材35aの環状部材55aの表面55Cの露出部55Eに当接させてこれを押さえることになり、環状部材55aがすべての凸部57aの先端面57Aaでロッドガイド26の外側環状凸部45の先端面45Cに当接させる。これにより、シール部材35aは、その環状部材55aの先端面57Aaと、ロッドガイド26の先端面45Cとの間にシール材54aを介在させない状態で、ロッドガイド26および係止部23に環状部材55aをメタルタッチで当接させる状態となる。
以上の第1,第2実施形態では、シール部材35の環状部材55あるいはシール部材35aの環状部材55aをロッドガイド26に軸方向に当接させる場合を例にとり説明したが、外筒13内のシール部材35,35aよりも軸方向の内側に、内筒14に対する軸方向内方への移動(変形も含む)が規制されて設けられる内側環状部材であれば、ロッドガイド26以外の内側環状部材に当接させても良い。この内側環状部材は、例えば、シール部材35の環状部材55あるいはシール部材35aの環状部材55aと、ロッドガイド26との間に介装される実質的に弾性を有さない金属製のワッシャ等である。
以上の実施形態では油圧緩衝器をシリンダ装置として示したが、本発明は、アクティブサスペンション、ガス圧緩衝器等のシリンダ装置にも適用可能である。加えて、シリンダの軸方向両側からロッドが突出するタイプのシリンダ装置にも適用可能である。つまり、外筒の少なくとも一端からロッドが突出するタイプのシリンダ装置に適用可能である。
以上に述べた実施形態のシリンダ装置は、外筒と、前記外筒の内周側に設けられる内筒と、前記外筒の少なくとも一端から突出するロッドと、前記外筒の一端側の内部に、前記内筒に対する軸方向内方への移動が規制されて設けられる内側環状部材と、前記内側環状部材よりも軸方向外側の前記外筒の一端側の内部に設けられる外側環状部材と、前記外側環状部材の内周側に設けられて前記ロッドに摺接する内周側シール部と、前記外側環状部材の外周側に設けられて前記内側環状部材と前記外筒とに接触する外周側シール部と、を備え、前記内側環状部材および前記外側環状部材の互いに対向する対向面には、互いに当接する当接部と、互いに離間する離間部とが設けられ、前記内周側シール部と前記外周側シール部とは前記離間部に設けられる連結部で連結されて同一のシール材で形成されている。このように、内側環状部材と外側環状部材との対向面に直接接触する当接部を設けているため、内筒に対し軸方向内方への移動が規制されている内側環状部材に対して、外側環状部材を当接させることができる。よって、残留軸力が不安定になることを抑制できる。したがって、シール部材による外筒とロッドとの間のシール性を向上させることが可能となる。
また、前記外側環状部材の軸方向の一側には、軸方向に突出して前記当接部を構成する凸部と、軸方向に凹んで前記離間部を構成する凹部とが設けられ、前記連結部が前記凹部内に設けられている。このため、内側環状部材の形状を簡素化することができる。よって、内側環状部材の製造コストを抑制することができる。
また、前記外側環状部材に、前記内周側シール部と前記外周側シール部と前記連結部とが固着されている。これにより、外側環状部材に、内周側シール部と外周シール部と連結部とからなる同一のシール材を固着して一つのシール部材とする成形を行う場合に、外側環状部材の凹部内をシール材の材料を流す流路として使用することができる。よって、シール材の成形時の金型を増やす必要がなくなる。その結果、作業数の増大を抑制でき、生産性の低下を抑制することができる。
また、上記実施形態のシール部材は、環状部材と、前記環状部材の内周側に固着される内周側シール部と、前記環状部材の外周側に固着される外周側シール部と、を有し、前記環状部材の軸方向の一側には、軸方向に突出する凸部と軸方向に凹む凹部とが設けられ、前記内周側シール部と前記外周側シール部とは前記凹部に固着される連結部で連結されて同一のシール材で形成されており、前記凸部の先端面が露出している。これにより、環状部材と他の部材を軸方向に当接させることができるため、シール性を向上させることが可能となる。加えて、環状部材に、内周側シール部と外周シール部と連結部とからなる同一のシール材を固着する際に環状部材の凹部内をシール材の材料を流す流路として使用することができる。これにより、シール材の成形時の金型を増やす必要がなくなり、また、作業数の増大を抑制でき、生産性の低下を抑制することができる。
11 シリンダ装置
13 外筒
14 内筒
26 ロッドガイド(内側環状部材)
35,35a シール部材
37 ロッド
45C 先端面(対向面,当接部,離間部)
54,54a シール材
55,55a 環状部材(外側環状部材)
55D,55Da 裏面(対向面)
56,56a 凹部
56A,56Aa 底面(離間部)
57,57a 凸部
57A,57Aa 先端面(当接部)
68 シールリング部(外周側シール部)
67,67a 連結部
75,75a 内周側シール部

Claims (4)

  1. 外筒と、
    前記外筒の内周側に設けられる内筒と、
    前記外筒の少なくとも一端から突出するロッドと、
    前記外筒の一端側の内部に、前記内筒に対する軸方向内方への移動が規制されて設けられる内側環状部材と、
    前記内側環状部材よりも軸方向外側の前記外筒の一端側の内部に設けられる外側環状部材と、
    前記外側環状部材の内周側に設けられて前記ロッドに摺接する内周側シール部と、
    前記外側環状部材の外周側に設けられて前記内側環状部材と前記外筒とに接触する外周側シール部と、を備え、
    前記内側環状部材および前記外側環状部材の互いに対向する対向面には、互いに当接する当接部と、互いに離間する離間部とが設けられ、
    前記内周側シール部と前記外周側シール部とは前記離間部に設けられる連結部で連結されて同一のシール材で形成されていることを特徴とするシリンダ装置。
  2. 前記外側環状部材の軸方向の一側には、
    軸方向に突出して前記当接部を構成する凸部と、
    軸方向に凹んで前記離間部を構成する凹部とが設けられ、
    前記連結部が前記凹部内に設けられていることを特徴とする請求項1記載のシリンダ装置。
  3. 前記外側環状部材に、前記内周側シール部と前記外周側シール部と前記連結部とが固着されていることを特徴とする請求項1または2記載のシリンダ装置。
  4. 環状部材と、
    前記環状部材の内周側に固着される内周側シール部と、
    前記環状部材の外周側に固着される外周側シール部と、を有し、
    前記環状部材の軸方向の一側には、軸方向に突出する凸部と軸方向に凹む凹部とが設けられ、
    前記内周側シール部と前記外周側シール部とは前記凹部に固着される連結部で連結されて同一のシール材で形成されており、
    前記凸部の先端面が露出していることを特徴とするシール部材。
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