JP6771768B2 - 排水ポンプ - Google Patents

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Description

本発明は、排水ポンプに関し、特に、回転羽根が配置されたポンプ室の上方に位置する駆動モータ側への水の流出量を低減する技術に関する。
例えば、空調室内機に組み込まれ、冷房時や除湿時において蒸発器で発生するドレン水を室外へ排水するために用いられる排水ポンプにおいては、当該排水ポンプの駆動排水の状態から停止した際、ドレン水の吐出口立上り管等に溜まったドレン水が排水ポンプのポンプ室(すなわち排水用の回転羽根が収容された空間)に向かって逆流する。この逆流により、回転羽根の回転軸と、該回転軸を挿通するためのポンプ室天井に形成された貫通孔との間の隙間から、ドレン水が回転羽根駆動用のモータ側(の室内)に吹き出して付着し、該モータの耐久性などに影響を与えるおそれがある。
このような事態を防止すべく、特許文献1においては、貫通孔の上方において、前記回転軸に円板状の水切り板を設け、吹き出したドレン水がモータ等に付着することを防止している。
特開2010−275972号公報
近年、空調室内機の小型化や高性能化が図られており、これに応じて排水ポンプにも小型化、高性能化が要求されている。
排水ポンプの小型化(特に回転羽根の回転軸方向の小型化)を図る場合、ポンプ室から駆動モータまでの距離を短くする必要があり、また高性能化(高能率化)を図ろうとする場合には、単位時間当たりの排水量を多くしたり、ドレン水の揚程能力を増加させたりする必要がある。
ところが、このように排水ポンプの小型化や高性能化を図ろうとすると、特許文献1に示された水切り板を設けただけでは、当該排水ポンプ停止時において逆流したドレン水がモータへ飛散するのを完全に防止できないおそれがある。
そこで、本発明の目的は、ポンプ室の上方に位置する室内への水の流出量を低減することが可能な排水ポンプを提供することである。
上記目的を達成するために、本発明による排水ポンプは、回転羽根と、前記回転羽根が収容された第1室を有するポンプ本体と、前記ポンプ本体の上方に配置され、前記第1室から流出する流体を外部に排出可能な第2室を有するモータ支持部材と、前記モータ支持部材によって支持されたモータと、前記第1室と前記第2室との間に配置された隔壁と、前記隔壁に設けられた貫通孔と、前記貫通孔を通過して配置され、前記モータからの回転力を前記回転羽根に伝達するシャフトとを具備し、前記隔壁は、リング状本体部と、前記リング状本体部の内側部分の下面に設けられた水流誘導表面とを備え前記水流誘導表面は、前記リング状本体部の外側部分の下面よりも上方に凹んだ凹部空間を規定しており、前記リング状本体部の外側部分の下面に連なる部分から径内方向に向かうにつれて徐々に深くなる外側表面と、当該外側表面から更に径内方向に向かうにつれて徐々に浅くなる内側表面とを備え、前記外側表面は、前記内側表面の内縁部よりも前記回転羽根側に延在し、前記貫通孔は内径が一定であって、その下端は前記内側表面の径方向内側に位置し、前記水流誘導表面は、前記リング状本体部の下部から前記外側表面に沿って前記凹部空間内に流入した水流を、前記内側表面により水平方向または斜め下方に向けて誘導する。
いくつかの実施形態における排水ポンプにおいて、前記凹部空間の深さを深さD1と定義し、前記凹部空間の幅を幅W1と定義する時、深さD1は、幅W1の2倍以下であってもよい。
いくつかの実施形態における排水ポンプにおいて、前記水流誘導表面の内縁部において、前記水流誘導表面と鉛直軸との間のなす角度は、0度より大きく90度以下であってもよい。
いくつかの実施形態における排水ポンプにおいて、前記水流誘導表面は、前記外側表面と前記内側表面との間に、水流の向きを変える水流方向変更部を備えていてもよい。前記水流方向変更部は、前記内縁部よりも上方に位置していてもよい。
記外側表面は、径内方向に向かうにつれて傾きが変化する面であってもよい。
いくつかの実施形態における排水ポンプにおいて、前記水流誘導表面は、前記水流誘導表面の最上部に位置する点と前記リング状本体部の前記外側部分の下面との間に変曲点を有していてもよい。
いくつかの実施形態における排水ポンプにおいて、前記水流誘導表面は、前記外側表面に凸曲面を備えていてもよい。
いくつかの実施形態における排水ポンプにおいて、前記シャフトによって支持される水切り板を更に備えていてもよい。前記水切り板は、前記第2室内に配置されていてもよい。
本発明により、ポンプ室の上方に位置する室内への水の流出量を低減することが可能な排水ポンプを提供することができる。
図1は、戻り水について説明するための模式図である。 図2は、空気導入孔について説明するための模式図である。 図3は、第1の実施形態における排水ポンプを模式的に示す一部切り欠き側面図である。 図4は、水流誘導表面の近傍部分の断面図あって、シャフトの中心軸を含む断面における断面図である。 図5は、第1の実施形態における排水ポンプを用いて行った実験の結果を模式的に示す図である。 図6は、比較例における排水ポンプを用いて行った実験の結果を模式的に示す図である。 図7は、第1の実施形態における排水ポンプの全体構成の一例を模式的に示す一部切り欠き側面図である。 図8は、回転羽根部材の一例を示す概略斜視図である。 図9は、第1変形例における水流誘導表面の近傍部分の断面図であって、シャフトの中心軸を含む断面における断面図である。 図10は、第2変形例における水流誘導表面の近傍部分の断面図であって、シャフトの中心軸を含む断面における断面図である。 図11は、第3変形例における水流誘導表面の近傍部分の断面図あって、シャフトの中心軸を含む断面における断面図である。 図12は、第4変形例における水流誘導表面の近傍部分の断面図あって、シャフトの中心軸を含む断面における断面図である。 図13は、第5変形例における水流誘導表面の近傍部分の断面図あって、シャフトの中心軸を含む断面における断面図である。
以下、図面を参照して、実施形態における排水ポンプについて説明する。なお、以下の実施形態の説明において、同一の機能を有する部位、部材については同一の符号を付し、同一の符号が付された部位、部材についての繰り返しとなる説明は省略する。
(戻り水について)
図1を参照して、戻り水について説明する。図1は、戻り水について説明するための模式図である。
図1に記載の例では、排水ポンプ1が、ドレンホース2に接続されている。排水ポンプ1は、吸込口3から水を吸い込み、吐出口4から水を吐出する。排水ポンプの作動時には、吐出口4から水が吐出されるため、ドレンホース2内には水が充満する。この状態で、排水ポンプを停止させることを想定する。この場合、ドレンホース2内の水が、重力によって、排水ポンプ1に向かって逆流する。その結果、水が、吐出口4からポンプ室内に流れ込む。吐出口4からポンプ室内に流れ込む水のことを、本明細書では、「戻り水」と呼ぶ。
(空気導入孔について)
次に、図2を参照して、貫通孔5である空気導入孔について説明する。図2は、空気導入孔について説明するための模式図である。
空気導入孔(貫通孔5)は、第1室6であるポンプ室と、ポンプ室の上方に位置する第2室7とを連通する孔である。空気導入孔(貫通孔5)には、回転羽根80を回転させるシャフト9が挿通される。排水ポンプ1が始動すると、ポンプ室(第1室6)内には、水が進入する。ポンプ室内に水が進入すると、ポンプ室内に存在していた空気は、空気導入孔(貫通孔5)を通って、第2室7に押し出される(矢印Aを参照)。なお、図2において、符号BSは、水と空気との間の境界面を示している。
図2に示される状態において、排水ポンプ1が停止すると、ドレンホースに充満していた水が、戻り水として、吐出口4からポンプ室内に流れ込む。ポンプ室内に流れ込んだ戻り水の一部は、吸込口3から排出され、戻り水の他の一部は、空気導入孔(貫通孔5)を介して、第2室7内へ流出する。実施形態における排水ポンプ1は、第2室7内に流出する水の量を低減する点に特徴を有する。詳細は、後述される。
第2室7内に流出する水の量を低減するためには、空気導入孔(貫通孔5)の孔径を小さくすることが考えられる。しかし、空気導入孔の孔径を小さくした場合には、空気導入孔の機能、すなわち、第1室6と第2室7との間で、空気を往来させる機能が低下する。空気導入孔の孔径を小さくした場合には、空気導入孔を規定する内壁面と、シャフト9の外壁面との間に水の膜が形成されるおそれもある。水の膜が形成されると、空気導入孔(貫通孔5)が機能しない。その結果、排水ポンプ1の出力が上がらなくなるおそれがある。
以上の観点から、実施形態における排水ポンプでは、空気導入孔(貫通孔5)の孔径を維持した状態で(すなわち、孔径を小さくすることなく)、第2室7内に流出する水の量を低減する。より具体的には、空気導入孔(貫通孔5)の近傍に、水流誘導表面を設けることにより、第2室7内に流出する水の量を低減する。
(第1の実施形態)
図3を参照して、第1の実施形態における排水ポンプ1について説明する。図3は、第1の実施形態における排水ポンプ1を模式的に示す一部切り欠き側面図である。
第1の実施形態における排水ポンプ1は、ポンプ室である第1室6を有するポンプ本体MBと、第1室6の上に配置された第2室7を有するモータ支持部材11と、モータ11aと、第1室6と第2室7を仕切る隔壁10と、貫通孔5と、シャフト9と、回転羽根80とを備える。
第1室6内には、回転羽根80が収容される。第2室7は、第1室6の上方に配置される。第2室7は、第1室6から流出する空気または水等の流体を、第2室の外部に排出可能である。すなわち、第2室7は、第2室内の流体を外部に排出するための流体排出部を備える。流体排出部は、例えば、第2室7の壁部に設けられたスリット72である。
隔壁10は、第1室6と第2室7との間に配置され、それらを上下に仕切る。また、隔壁10の中央部には、第1室6と第2室7とが互いに連通されるように、貫通孔5が設けられている。
シャフト9は、貫通孔5を通過するように配置され、回転羽根80に接続されている。シャフト9は、モータ11aからの回転力を回転羽根80に伝達する動力伝達部材として機能する。
上記隔壁10は、側壁12に接続されるリング状本体部101と、リング状本体部101の内側部分の下面に設けられた水流誘導表面104とを備える。なお、側壁12には、第1室の側壁121と、第2室の側壁122とが包含される。
水流誘導表面104は、リング状本体部101の外側部分の下面102(すなわち、ポンプ室の天井面)よりも上方に凹んでおり、水流誘導表面104によって凹部空間SPが規定される。水流誘導表面104は、凹部空間SP内に流入した水流を、水平方向または斜め下方に向けて誘導する(矢印Bを参照)。より具体的には、シャフト9の中心軸に垂直な方向であって、かつ、側壁12からシャフト9に向かう方向を径内方向と定義する時、水流誘導表面104は、凹部空間SP内に流入された水流を、径内方向に向かう方向、あるいは、径内方向と下方との合成方向に向けて誘導する。
排水ポンプ1を停止させることにより生じる戻り水の一部は、シャフト9の中心軸方向に沿って、貫通孔5に向けて上昇する(矢印Cを参照)。矢印Cに沿った水流の一部は、矢印Bに沿った水流と干渉するため、貫通孔5を通過することができない。こうして、ポンプ室の上方に位置する第2室7内への水の流出量が低減される。
第1の実施形態における排水ポンプ1では、貫通孔5の孔径を小さくすることなく、ポンプ室の上方に位置する第2室7内への水の流出量を低減することができる。
(任意付加的な構成例)
図3および図4を参照して、第1の実施形態において採用可能な任意付加的な構成について説明する。図4は、水流誘導表面104の近傍部分の断面図あって、シャフト9の中心軸Zを含む断面における断面図である。
(任意付加的な構成例1)
図4を参照して、構成例1では、水流誘導表面104の内縁部105において、水流誘導表面104と鉛直軸との間のなす角度αは、0度より大きく90度以下である。なお、水流誘導表面104の内縁部105は、通常は、隔壁10の下面の最内縁106と一致する。しかし、隔壁10の下面の最内縁106に面取り加工または丸め加工が施されている場合には、水流は、隔壁10の下面の最内縁106までは誘導されない。この場合、面取り加工または丸め加工の施されていない領域の中で、最も内側の部分が水流誘導表面104の内縁部105に対応する(すなわち、面取り加工または丸め加工の施されていない領域と、面取り加工または丸め加工の施されている領域との境界が、内縁部105に対応する)。
上述の角度αが、0度より大きく90度より小さい時、凹部空間SP内に流入した水流は、斜め下方に向かう(矢印Bを参照)。斜め下方に向かう水流と、矢印Cによって示される上方に向かう水流とが衝突すると、上方に向かう水流の運動量が減少する。こうして、ポンプ室の上方に位置する第2室7内への水の流出量を低減することができる。
上述の角度αが、90度である時、凹部空間SP内に誘導された水流は、水平方向内側に向かう。水平方向内側に向かう水流と、矢印Cによって示される上方に向かう水流とが衝突すると、凹部空間SPの内側の狭い領域SP2内で、両水流が入り乱れる。入り乱れた水流は、上方に向かう水流に対する壁として機能する。こうして、ポンプ室の上方に位置する第2室7内への水の流出量を低減することができる。
なお、上方に向かう水流の運動量を減少させる観点からは、角度αは、より小さい方が好ましい。他方、角度αが0度である場合には、内縁部105から下方に向かう水流と、上方に向かう水流とは、互いに平行となる。このため、内縁部105から放出される水流と、上方に向かう水流とが衝突しない。すなわち、内縁部105から放出される水流と、上方に向かう水流とを衝突させる観点からは、角度αは、より大きい方が好ましい。以上の観点から、角度αの最適角は、1度以上90度以下、より好ましくは、5度以上80度以下、更により好ましくは、10度以上40度以下である。
図4に記載の例(断面図)において、凹部空間SPの深さ(より具体的には、凹部空間SPの径外縁を規定する点P1と、水流誘導表面104の最上部に位置する点P3との間の鉛直方向に沿う方向における距離)を深さD1と定義し、凹部空間SPの幅を幅W1と定義する時、深さD1は、例えば、幅W1の0.1倍以上2倍以下、更により好ましくは、幅W1の0.1倍以上1.5倍以下である。深さD1が深いと、水流誘導表面104を規定する壁部(リング状本体部101の内側部分103)の第2室7内への突出量が大きくなる。内側部分103の第2室7内への突出量が大きくなると、貫通孔5の流体出口から後述の軸受部14等までの距離が短くなる。その結果、軸受部14等が水に接触するリスクが大きくなる。また、深さD1が深いと、リング状本体部101の外側部分の下面102上の水流を、凹部空間SP内に円滑に誘導できなくなるおそれがある。以上の観点から、深さD1は、幅W1の2倍以下、あるいは、1.5倍以下であることが好ましい。深さD1は、幅W1の1倍以下であってもよい。
なお、凹部空間SPは、内縁部105から鉛直下方に延びる面と、リング状本体部101の外側部分の下面102を径内方向に延長することにより得られる面と、水流誘導表面104とによって囲まれる空間と定義される。また、幅W1は、凹部空間SPの径外縁を規定する点P1と、水流誘導表面104の内縁部105を規定する点P2との間の水平方向に沿う方向における距離と定義される。
(実験結果)
図5および図6を参照して、実験結果について説明する。図5は、第1の実施形態における排水ポンプ1を用いて行った実験の結果を模式的に示す図である。図6は、比較例(水流誘導表面が設けられていない従来例)における排水ポンプを用いて行った実験の結果を模式的に示す図である。
実験では、排水ポンプ停止後の戻り水の噴出高さ(第2室内への噴出(流出)高さ)が測定された。第1の実施形態における排水ポンプ1を用いて行った実験(図5を参照)では、貫通孔5の内側のシャフト9の外径は、6mm、貫通孔5の内径は、10mm、上述の角度αは、38度であった。第1の実施形態における排水ポンプ1を用いて行った実験では、戻り水の噴出高さH1は、20mmであった。
比較例における排水ポンプを用いて行った実験(図6を参照)では、貫通孔5の内側のシャフト9の外径は、6mm、貫通孔5の内径は、10mmであった。比較例における排水ポンプを用いて行った実験では、戻り水の噴出高さH2は、32mmであった。
実験結果から、第1の実施形態における排水ポンプでは、比較例における排水ポンプと比較して、戻り水の噴出高さが、38%程度低減されることが確認された。よって、第1の実施形態における排水ポンプでは、ポンプ室の上方に位置する第2室7内への水の流出量を効果的に低減できるといえる。
第1の実施形態における排水ポンプ1では、第2室7内への水の流出量を効果的に低減できる。このため、図3に示される第2室7の高さH3を低くしても、戻り水が、モータ11a、軸受部14等に付着するほど、飛散することがない。よって、モータ11a、軸受部14等の腐食が抑制される。また、第1の実施形態では、第2室7の高さH3を低くすることができるので、排水ポンプ1を小型化することが可能である。
さらに、第2室7内への水の流出量が少ない場合には、排水部としても機能するスリット72等の流体排出部を小さくすることができる。流体排出部(スリット72等)が小さい場合には、排水ポンプ1の作動時に、第2室7内の空気伝播音を効果的に遮蔽することができる。すなわち、排水ポンプ1の作動時における騒音が低減される。
(任意付加的な構成例2)
図4を参照して、構成例2では、水流誘導表面104は、水流の向きを変える水流方向変更部107を備える。より具体的には、水流方向変更部107は、水流の向きを斜め上方に向かう向きから斜め下方に向かう向きに変更する。水流方向変更部107は、内縁部105よりも上方に位置する。
凹部空間SP内に導入された水流は、第1に、水流方向変更部107に向かって進む(矢印Dを参照)。すなわち、凹部空間SP内に導入された水流は、上方かつ内方(シャフト9に向かう方向)に向かって進む。続いて、凹部空間SP内に導入された水流は、水流方向変更部107において向きを変える。その後、水流方向変更部107において向きが変更された水流は、斜め下方に向かって進む(矢印Bを参照)。すなわち、水流方向変更部107において向きが変更された水流は、下方かつ内方(シャフト9に向かう方向)に向かって進む。以上のとおり、水流方向変更部107が設けられる場合には、斜め下方に向かう水流が、確実に形成される。
なお、水流方向変更部107は、水流誘導表面104の中で最も上方に位置する部分であってもよい。すなわち、水流誘導表面104は、径内方向に向かうにつれ、徐々に深くなる(換言すれば、徐々に上方に向かう)外側表面107aと、径内方向に向かうにつれ、徐々に浅くなる(換言すれば、徐々に下方に向かう)内側表面107bとを備える。そして、水流方向変更部107は、外側表面107aと、内側表面107bとの間に位置する。
外側表面107aは、径内方向に向かうにつれて傾きが変化する面であることが好ましい。水流を壁面から剥離させない観点からは、外側表面107aの傾きは、径内方向に向かうにつれて、滑らかに変化することが好ましい。換言すれば、外側表面107aの傾きは、径内方向に向かうにつれて、段階的あるいは連続的に変化することが好ましい。
内側表面107bは、径内方向に向かうにつれて傾きが変化する面であってもよいし、傾きが変化しない面であってもよい。内側表面107b上の水流は、斜め下方に向かう水流である。このため、内側表面107bにおいて、水流が剥離するか否かに関わらず、水流は、確実に、斜め下方に向かうこととなる。
(任意付加的な構成例3)
図4に示されるように、構成例3では、水流誘導表面104は、凸曲面108を備える。凸曲面108は、凹部空間SPに向かって凸な曲面である。
凸曲面108が配置される部分が、水流誘導表面104のうち下面102に連なる部分である場合を想定する。この場合、リング状本体部101の外側部分の下面102上の水流(矢印Eを参照)を、壁面から剥離することなく、凹部空間SP内に好適に誘導することが可能となる。なお、図4(断面図)において、凹部空間SPの径外縁を規定する点P1における外側部分の下面102の接線と、凹部空間SPの径外縁を規定する点P1における水流誘導表面104(より具体的には、凸曲面108)の接線とは、互いに一致していることが好ましい。この場合、外側部分の下面102上の水流(矢印Eを参照)を、壁面から剥離することなく、凹部空間SP内に好適に誘導することが可能となる。
図4に記載の例では、水流誘導表面104は、凹曲面109を備える。そして、凹曲面109は、凸曲面108よりも径内方向(換言すれば、シャフト9に近づく方向)に位置している。水流誘導表面104が、凹曲面109を備える場合には、凹部空間SP内に誘導された水流の向きを徐々に変化させて、最終的に、水流を、斜め下方に向かう水流とすることが可能となる。
図4に記載の例では、水流誘導表面104の外側表面107aが、凸曲面108と凹曲面109とを備える。そして、凸曲面108と凹曲面109との間に変曲点108aが存在する。当該変曲点108aは、例えば、水流誘導表面104の最上部に位置する点P3(例えば、水流方向変更部107)と外側部分の下面102との間に位置する。
なお、内側表面107bは、凹曲面のみであってもよいし、凸曲面のみであってもよいし、傾斜角度が一定な面であってもよいし、これらの面の組み合わせであってもよい。
(任意付加的な構成例4)
図3を参照して、構成例4では、第2室7内に、戻り水の噴き上げを抑制する水切り板15が配置される。図3に記載の例では、水切り板15は、シャフト9に連結されている。第2室7内に、水切り板15が配置される場合には、戻り水が、軸受部14等に到達するリスクが低減される。
上述の構成例1乃至構成例4は、互いに組み合わせて採用することも可能である。すなわち、第1の実施形態において、構成例1および2、構成例1および3、構成例1および4、構成例2および3、構成例2および4、構成例3および4、構成例1、2および3、構成例1、2および4、構成例1、3および4、構成例2、3および4、構成例1乃至4のいずれかが採用されてもよい。
(排水ポンプの全体構成の具体例)
図7を参照して、第1の実施形態における排水ポンプ1の全体構成の具体例について説明する。図7は、第1の実施形態における排水ポンプ1の全体構成の一例を模式的に示す一部切り欠き側面図である。
排水ポンプ1は、ポンプ室である第1室6を有するポンプ本体MBと、第1室6の上に配置された第2室7を有するモータ支持部材11と、モータ11aと、第1室6と第2室7とを仕切る隔壁10と、貫通孔5と、シャフト9と、回転羽根部材8とを備える。シャフト9は、上側シャフト(モータの出力軸)92と下側シャフト(回転羽根部材8に一体に設けられ、上側シャフト92が挿入される中空軸部)82とを含む。また、回転羽根部材8は、大径羽根80aと、小径羽根80bと、リング状の皿部材81と、下側シャフト82とを含む。
排水ポンプ1は、第1室(ポンプ室)6を規定する下部ハウジング6a(ポンプハウジング)を備え、第1室6内には、回転羽根(80a、80b)が配置される。第1室6の下方には、吸込口3を規定する吸込管3aが配置され、第1室6の水平方向外側には、吐出口4を規定する吐出管4aが配置されている。図7に記載の例では、第1室6を規定する下部ハウジング6aが、吸込管3aおよび吐出管4aと共に、樹脂材料で一体成型されているが、下部ハウジング6aと、吸込管3aと、吐出管4aとを、それぞれ別体として準備し、これらを互いに接合してもよい。下部ハウジング6aは、Oリング等のシール部材13を介して、上部ハウジング7aに連結される。
排水ポンプ1の作動時には、回転羽根(80a、80b)の回転により、ポンプ室(第1室6)内が負圧になり、吸込口3からポンプ室内に水が吸い上げられる。吸い上げられた水は、回転羽根(80a)の回転により第1室6内で回転する。回転により遠心力が付与された水は、吐出管4aに向かって吐出され、吐出管4aに連結されたドレンホース内を上昇する。なお、吸込口3から吸い上げられる水は、例えば、エアコン等のドレンパンに溜まったドレン水である。
図7に記載の例では、大径羽根80aは、側面視で、皿部材81から上方に露出するように設けられている。また、大径羽根80aの下端は、皿部材81の上面に接続されている。大径羽根80aの上面から外側面にわたって、段差部800aが設けられており、当該段差部800aによって、大径羽根80aの回転時に発生する音が小さくなる。図7に記載の例では、複数の大径羽根80aが、シャフト9の周囲に等間隔で配置されている。
小径羽根80bは、その一部が、吸込管3aの内部に配置されている。また、小径羽根80bの上面は、皿部材81の下面に接続されている。図7に記載の例では、複数の小径羽根80bが、回転軸の周囲に等間隔で配置されている。
図7に記載の例では、大径羽根80aと、小径羽根80bと、皿部材81と、下側シャフト82とが、樹脂材料で一体成型されることにより、回転羽根部材8が形成される。図8に、形成された回転羽根部材8の一例を示す。
図7において、排水ポンプ1は、第2室7を規定する上部ハウジング7aを備え、第2室7には、シャフト9の一部が配置される。上部ハウジング7aは、側壁122と、隔壁10とを備える。隔壁10の下面には、上述の水流誘導表面104が形成されている。また、上部ハウジング7aの側壁122には、第2室7の内部に進入した水を排出可能な流体排出部(スリット72)が形成されている。
排水ポンプ1が停止すると、貫通孔5を介して、第2室7内に戻り水が進入する。図7に記載の例では、隔壁10の内側部分の下面に、上述の水流誘導表面104が形成されているため、第2室7内への戻り水の流出量が低減される。また、第2室7内に戻り水が流出した場合であっても、上述の流体排出部(スリット72)を介して、戻り水が、第2室7の外部に速やかに排出される。このため、第2室7内の軸受部14等が水に接触する可能性が低減され、軸受部14等が腐食するリスクが低減される。
第2室7内には、戻り水の噴き上げを抑制する水切り板15が配置されてもよい。図7に記載の例では、水切り板15は、円板形状を有し、シャフト9に連結されている。第2室7内に、水切り板15が配置される場合には、戻り水が、軸受部14等に到達するリスクが低減される。このため、第2室7内の軸受部14等が水に接触する可能性が低減され、軸受部14等が腐食するリスクがより一層低減される。
シャフト9を構成する上側シャフト92と下側シャフト82とは、小径の上側シャフト92が、大径の下側シャフト82の軸孔83(図8を参照)に挿入されることにより連結されている。水切り板15は、上側シャフト92と下側シャフト82との間に配置されている。
図7に記載の例では、シャフト9が、軸受部(14a、14b)によって支持されている。実施形態では、モータ側への戻り水の流出が抑制されるので、軸受部(14a、14b)の少なくとも一部は、水との接触により腐食しやすい金属材料で形成されても良い。
図7に記載の例では、水流誘導表面104と、流体排出部(スリット72)と、水切り板15の3つの構成により、相乗的に、軸受部14等への水の接触を抑制し、軸受部14等の腐食を抑制している点で画期的である。水流誘導表面104は、第2室7内への戻り水の流出を抑制するという機能を有し、流体排出部(スリット72)は、第2室7内の戻り水を速やかに排出するという機能を有し、水切り板15は、第2室7内における戻り水の噴き上げを抑制するという機能を有する。すなわち、図7に記載の例では、3つの異なる機能を有する3つの構成を組み合わせて、効果的に、軸受部14等への水の接触を抑制し、軸受部14等の腐食を抑制している点で画期的である。
(水流誘導表面の第1変形例)
図9を参照して、水流誘導表面の第1変形例について説明する。図9は、第1変形例における水流誘導表面104aの近傍部分の断面図であって、シャフト9の中心軸Zを含む断面における断面図である。第1変形例における水流誘導表面104aは、その断面が、複数の直線で構成され、すなわち、水流誘導表面104aが、複数種の円錐台の側面である複数の傾斜面(104a−1乃至104a―6)を備える点において、図4に記載の例における水流誘導表面104(断面が曲線となるように形成された水流誘導表面)と異なる。その他の点では、第1変形例における水流誘導表面104aは、図4に記載の例における水流誘導表面104と同様である。
図9に記載の例における水流誘導表面104aは、図4に記載の例における水流誘導表面104を、複数の傾斜面によって近似的に模擬している。よって、上述の第1の実施形態についての説明、構成例1乃至4の説明において、凸曲面108を、「凸曲面を近似的に表す複数の傾斜面」、凹曲面109を、「凹曲面を近似的に表す複数の傾斜面」と読み替えることにより、第1変形例では、上述の第1の実施形態についての説明、構成例1乃至4の説明の全てが採用される。そして、第1変形例について、上述の説明の繰り返しとなる説明は、省略される。
なお、図9に記載の例では、水流誘導表面104aの傾きは、径内方向に向かうにつれて、段階的に変化している。凹部空間SPの径外縁を規定する点P1から径内方向に向かうにつれ、水流誘導表面104aの水平面に対する傾きは、段階的に増加する。そして、実質的な変曲点108aを超えて更に径内方向に向かうにつれ、水流誘導表面104aの水平面に対する傾きは、段階的に減少する。なお、水流方向変更部107の内側における水流誘導表面104aの水平面に対する傾きと、水流方向変更部107の外側における水流誘導表面104aの水平面に対する傾きとは、互いに逆向きの傾きである。
第1変形例における水流誘導表面104aによって、上述の水流誘導表面104によって奏される効果と同様の効果が奏される。
(水流誘導表面の第2変形例)
図10を参照して、水流誘導表面の第2変形例について説明する。図10は、第2変形例における水流誘導表面104bの近傍部分の断面図であって、シャフト9の中心軸Zを含む断面における断面図である。図10に記載の例では、貫通孔5を規定する内壁面に、下方に向かうにつれて拡径する外向きテーパ面5aが設けられている点において、図4に記載の例とは異なる。その他の点では、図10に記載の例は、図4に記載の例と同一である。
外向きテーパ面5aは、上述の面取り加工が施された面と同様に、シャフト9に向かう水流の形成に貢献しない面である。よって、図10に記載の例では、水流誘導表面104bの内縁部105は、外向きテーパ面5aを除いた、隔壁10の下面の内縁部である。すなわち、図10に記載の例では、水流誘導表面104bは、凹部空間SPの径外縁を規定する点P1と、位置P4(内縁部105)との間の領域である。
第2変形例では、上述の第1の実施形態についての説明、構成例1乃至4の説明の全てが採用される。そして、第2変形例について、上述の説明の繰り返しとなる説明は、省略される。
第2変形例における水流誘導表面104bによって、上述の水流誘導表面104によって奏される効果と同様の効果が奏される。
(水流誘導表面の第3変形例)
図11を参照して、水流誘導表面の第3変形例について説明する。図11は、第3変形例における水流誘導表面104cの近傍部分の断面図あって、シャフト9の中心軸Zを含む断面における断面図である。図11に記載の例では、貫通孔5を規定する内壁面と水流誘導表面104cとの間に、水平面17が設けられている点において、図4に記載の例とは異なる。
図11に記載の例では、P5によって示される位置において、水流誘導表面104c上の水流が、壁面から剥離する。よって、水平面17は、上述の面取り加工が施された面と同様に、シャフト9に向かう水流の形成に貢献しない面である。このため、図11に記載の例では、水流誘導表面104cの内縁部105は、水平面17を除いた、隔壁10の下面の内縁部である。すなわち、図11に記載の例では、水流誘導表面104cは、凹部空間SPの径外縁を規定する点P1と、位置P5(内縁部105)との間の領域である。
第3変形例では、上述の第1の実施形態についての説明、構成例1乃至4の説明の全てが採用される。そして、第3変形例について、上述の説明の繰り返しとなる説明は、省略される。
第3変形例における水流誘導表面104cによって、上述の水流誘導表面104によって奏される効果と同様の効果が奏される。
(水流誘導表面の第4変形例)
図12を参照して、水流誘導表面の第4変形例について説明する。図12は、第4変形例における水流誘導表面104dの近傍部分の断面図あって、シャフト9の中心軸Zを含む断面における断面図である。
第4変形例における水流誘導表面104dは、鉛直方向に沿って延びる第1面1041と、内縁部105よりも上方に凹んだ第2面1042とを備える点で、図4に記載の水流誘導表面104と異なる。
第4変形例では、凹部空間SPの径外縁を規定する点P1における水流誘導表面104dの傾きと、凹部空間SPの径外縁を規定する点P1におけるリング状本体部101の外側部分の下面102の傾きとが大きく異なっている(90度異なっている)。このため、リング状本体部101の外側部分の下面102上を流れる水流は、点P1において、壁面から剥離しやすい。よって、水流を凹部空間SPに誘導する観点からは、第4変形例における水流誘導表面104dは、最適な形状であるとは言えない。しかし、第4変形例における水流誘導表面104dは、内縁部105よりも上方に凹んだ第2面1042を備えるため、水流を斜め下方に向けて放出することが可能である。よって、第4変形例における水流誘導表面104dの存在により、ポンプ室の上方に位置する室内への水の流出量を低減することが可能である。なお、図12に示されるように、第2面1042は、凹曲面を含んでいてもよい。
第4変形例では、上述の第1の実施形態についての説明、構成例1、2、4の説明の全てが採用される。そして、第4変形例について、上述の説明の繰り返しとなる説明は、省略される。
(水流誘導表面の第5変形例)
図13を参照して、水流誘導表面の第5変形例について説明する。図13は、第5変形例における水流誘導表面104eの近傍部分の断面図あって、シャフト9の中心軸Zを含む断面における断面図である。
第5変形例における水流誘導表面104eは、鉛直方向に沿って延びる第1面1041と、内縁部105から水平方向に沿って延びる第2面1043とを備える点で、図4に記載の水流誘導表面104と異なる。
第5変形例では、凹部空間SPの径外縁を規定する点P1における水流誘導表面104eの傾きと、凹部空間SPの径外縁を規定する点P1におけるリング状本体部101の外側部分の下面102の傾きとが大きく異なっている(90度異なっている)。このため、リング状本体部101の外側部分の下面102上を流れる水流は、点P1において、壁面から剥離しやすい。よって、水流を凹部空間SPに誘導する観点からは、第5変形例における水流誘導表面104eは、最適な形状であるとは言えない。しかし、第5変形例における水流誘導表面104eは、内縁部105から水平方向に延びる第2面1043を備えるため、水流を水平方向に向けて放出することが可能である。よって、第5変形例における水流誘導表面104eの存在により、ポンプ室の上方に位置する室内への水の流出量を低減することが可能である。
第5変形例では、上述の第1の実施形態についての説明、構成例1、4の説明の全てが採用される。そして、第5変形例について、上述の説明の繰り返しとなる説明は、省略される。
なお、本発明は、上述の実施形態に限定されない。本発明の範囲内において、上述の実施の形態、各構成例、各変形例の自由な組み合わせ、あるいは実施の形態、各構成例、各変形例の任意の構成要素の変形、もしくは実施の形態、各構成例、各変形例において任意の構成要素の省略が可能である。
例えば、上述の実施形態、各構成例、各変形例において、水流誘導表面は、中心軸Zに対して、回転対称な形状であることが想定されている。換言すれば、水流誘導表面は、全体として、リング形状を有することが想定されている。しかし、水流誘導表面は、中心軸Zに対して、回転対称な形状でなくてもよい。例えば、上述の実施形態、各構成例、各変形例において、水流誘導表面の特定の1つの鉛直断面における形状が、図4、図9、図10、図11、図12、図13のいずれかによって示される形状であり、水流誘導表面の他の鉛直断面における形状が、当該特定の1つの鉛直断面における形状と異なる形状であってもよい。具体的には、吐出口4が配置される側の水流誘導表面の形状と、吐出口4が配置されない側の水流誘導表面の形状とが、互いに異なる形状であってもよい。
上述の実施形態、各構成例、各変形例において、隔壁の外側部分と、水流誘導表面を規定する隔壁の内側部分103とが一体成型により形成された一つの部材によって構成されていることが想定されている。代替的に、隔壁の外側部分と、隔壁の内側部分103とが別体であり、両者が互いに連結されてもよい。また、第2室7は、第1室の上方(モータ側)に存在し、モータの回転軸が配置された領域を意味しており、第2室7は、必ずしも、孔またはスリットが設けられた閉鎖的な空間である必要はない。
1 排水ポンプ
2 ドレンホース
3 吸込口
3a 吸込管
4 吐出口
4a 吐出管
5 貫通孔
5a テーパ面
6 第1室
6a 下部ハウジング
7 第2室
7a 上部ハウジング
8 回転羽根部材
9 シャフト
10 隔壁
11 モータ支持部材
11a モータ
12 側壁
13 シール部材
14 軸受部
14a 軸受部
14b 軸受部
15 水切り板
17 水平面
72 スリット
80 回転羽根
80a 大径羽根
80b 小径羽根
81 皿部材
82 下側シャフト
83 軸孔
92 上側シャフト
101 リング状本体部
102 下面
103 内側部分
104 水流誘導表面
104a 水流誘導表面
104b 水流誘導表面
104c 水流誘導表面
104d 水流誘導表面
104e 水流誘導表面
105 内縁部
106 最内縁
107 水流方向変更部
107a 外側表面
107b 内側表面
108 凸曲面
108a 変曲点
109 凹曲面
121 側壁
122 側壁
800a 段差部
1041 第1面
1042 第2面
1043 第2面
SP 凹部空間

Claims (8)

  1. 回転羽根と、
    前記回転羽根が収容された第1室を有するポンプ本体と、
    前記ポンプ本体の上方に配置され、前記第1室から流出する流体を外部に排出可能な第2室を有するモータ支持部材と、
    前記モータ支持部材によって支持されたモータと、
    前記第1室と前記第2室との間に配置された隔壁と、
    前記隔壁に設けられた貫通孔と、
    前記貫通孔を通過して配置され、前記モータからの回転力を前記回転羽根に伝達するシャフトとを具備し、
    前記隔壁は、
    リング状本体部と、
    前記リング状本体部の内側部分の下面に設けられた水流誘導表面と
    を備え、
    前記水流誘導表面は、前記リング状本体部の外側部分の下面よりも上方に凹んだ凹部空間を規定しており、前記リング状本体部の外側部分の下面に連なる部分から径内方向に向かうにつれて徐々に深くなる外側表面と、当該外側表面から更に径内方向に向かうにつれて徐々に浅くなる内側表面とを備え、前記外側表面は、前記内側表面の内縁部よりも前記回転羽根側に延在し、
    前記貫通孔は内径が一定であって、その下端は前記内側表面の径方向内側に位置し、
    前記水流誘導表面は、前記リング状本体部の下部から前記外側表面に沿って前記凹部空間内に流入した水流を、前記内側表面により水平方向または斜め下方に向けて誘導する排水ポンプ。
  2. 前記凹部空間の深さを深さD1と定義し、前記凹部空間の幅を幅W1と定義する時、深さD1は、幅W1の2倍以下である請求項1に記載の排水ポンプ。
  3. 前記水流誘導表面の内縁部において、前記水流誘導表面と鉛直軸との間のなす角度は、0度より大きく90度以下である請求項1または2に記載の排水ポンプ。
  4. 前記水流誘導表面は、前記外側表面と前記内側表面との間に、水流の向きを変える水流方向変更部を備え、
    前記水流方向変更部は、前記内縁部よりも上方に位置する請求項3に記載の排水ポンプ。
  5. 前記外側表面は、径内方向に向かうにつれて傾きが変化する面である請求項4に記載の排水ポンプ。
  6. 前記水流誘導表面は、前記水流誘導表面の最上部に位置する点と前記リング状本体部の前記外側部分の下面との間に変曲点を有する請求項1乃至5のいずれか一項に記載の排水ポンプ。
  7. 前記水流誘導表面は、前記外側表面に凸曲面を備える請求項1乃至6のいずれか一項に記載の排水ポンプ。
  8. 前記シャフトによって支持される水切り板を更に備え、
    前記水切り板は、前記第2室内に配置されている請求項1乃至7のいずれか一項に記載の排水ポンプ。
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