JP3658652B2 - 空気調和機の除湿水排出用遠心ポンプ - Google Patents
空気調和機の除湿水排出用遠心ポンプ Download PDFInfo
- Publication number
- JP3658652B2 JP3658652B2 JP34461392A JP34461392A JP3658652B2 JP 3658652 B2 JP3658652 B2 JP 3658652B2 JP 34461392 A JP34461392 A JP 34461392A JP 34461392 A JP34461392 A JP 34461392A JP 3658652 B2 JP3658652 B2 JP 3658652B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- casing
- blade
- centrifugal pump
- discharge
- motor
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Images
Landscapes
- Devices For Blowing Cold Air, Devices For Blowing Warm Air, And Means For Preventing Water Condensation In Air Conditioning Units (AREA)
- Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
Description
【産業上の利用分野】
本発明は、空気調和機の除湿水排出用遠心ポンプに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
天井設置型の空気調和機においては、受皿に溜った除湿水をそのまま排出することができないので、ポンプを用いて必要とする揚程だけ吸い上げてから排出する必要がある。このような空気調和機の除湿水排出用ポンプとして、実開昭59−154897および実開昭60−77790がある。このポンプの駆動源であるモーターは、図から明らかなようにくま取り式で、回転中心となるローターは羽根中心と一致しているが、鉄心を介して起磁力を与える巻線部分は外置きと成らざるを得なかった。また、この従来技術においては、必要とするポンプの吐出揚程1m以上や設定吐出量(l/min)を確保できると共に空調機に組込んで運転した際に発生する騒音や振動は、周囲の送風機運転による騒音や振動によりかき消されるレベルであった。このため、例えば同一の吐出量を確保しつつ吐出揚程を3m以上確保し、他方で送風運転による騒音が10dB以上も低下しても問題とならない排水ポンプの運転騒音となるような研究や設計配慮は全くなされていない。
【0003】
従来技術のまま吐出揚程を3倍以上にする場合、図12に示すごとく、1m時の3倍の負荷線となる。しかしながら、くま取りコイル式の場合、鉄心の積層を3倍にしても最大回転数が極数の関係から3600rpmに限定されてしまう。また、負荷線とトルクカーブとの交点である使用点での発生トルクは3倍まで上昇できない。すなわち、排水ポンプの羽根径、高さ等が同一のままの場合、揚程3m以上を回転数3600rpmで実現しようとすると、揚程1m以上を確保する回転数1200rpmで実現させる必要がある。この為には羽根が1回転することによる吐出量を従来の3倍以上となる様な設計が必要である。すなわち、仕事量を3倍以上にするには羽根径を3倍以上にする必要があることがわかる。よって、排水ポンプの大きさが3倍以上の大きさとなる。空気調和機は室空間に配設されるため小さい方が望ましく、高揚程排水ポンプの大形化は実用性が無い。
また、仮に従来の大きさの羽根と従来のくま取りコイル式でも、何らかの増速機構を介して回転数を3600rpm以上にできたとしても、モーターの重心位置と回転中心についての配慮は一切無い。さらに、高速回転時の羽根の形状およびケーシングとのギャップに対する配慮が無い。さらに、高揚程でモーター停止時の排水ホースからの戻り水に対する配慮が無い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
空気調和機用の除湿水排水の高揚程排水ポンプとして具備すべき条件として、小形・軽量・低振動・低騒音・高耐食・長寿命であり、さらに低コストで、水あか等に対するメンテナンスが不要もしくはメンテナンスしやすい構造であることが望ましい。この点で、くま取りモーターを使用して実施する場合、大形化・重量増大・振動および騒音が増大し、高揚程による戻り水の噴射による水滴の飛散により、ローター部と鉄心部間のエアギャップが小さい為、水滴が溜りやすく、ひいては錆が発生しやすく、かつ、さびの発生量が多い。
【0005】
よって、寿命も短かくなる。さらに、ローターが回転する軸心上にモーターとしての重心(ポンプは回転体のため、排水部の重心は回転軸上に存在するためのポンプの重心とも言える)が無いため、排水ポンプの振動減衰用としてポンプ重量を支えている複数の防振ゴムに加わる圧縮荷重が個々に異なる為、防振ゴムの減衰効果も個々に異なり、その結果、羽根が回転する際に発生する振動量が異なり、所定の減衰量が得られないばかりか、減衰量の差が横振れの振動を誘発し、羽根を微少的に回転軸中心から離れた位置で回転させると共に、ローターを微少的に上下運動させるため、ローターがステータ側から発生している磁界を切る高さ・横位置がずれて、電源周波数に起因する電磁音が発生しやすくなる。
【0006】
直線状の断面を有する羽根を高速回転で回す場合、流体はケーシングの狭い入口部からケーシングと軸との間の空間を旋回しながら流れて、放線方向の一部の開口部より流出させる。この際、羽根は軸からケーシング近傍まで位置するので、ケーシング近傍と軸心近くとの流れ、いわゆる流線の形状はまったく異なる。羽根の軸中心からの距離と羽根の回転数により決まる周速と流出する量と流れ線形状によって設計されるべき羽根の入口角度が決まる。この角度に対し羽根が正の角度に設計されていれば振動が発生しにくく、負の角度(角度不足)になると圧力背面側ではく離が発生し、うず流が生じ、振動が異常に大きくなることは周知の技術であるが、直線羽根では、全ての位置において正の角度とは成り得ない。但し、低速回転では運動エネルギーが小さい為、異常振動があっても微小振動量で実用上問題は無いが、高揚程排水ポンプ用として高速回転させた場合はこれが負荷の増大と合まって大きな振動となってしまう欠点を有している。
【0007】
また、排水ポンプ停止時の揚程に伴う逆流、いわゆる戻り水が連通口より噴出して駆動源であるモーターを漏らして絶縁低下および腐食を起こすことの無いようにミズキリで遮断しようとしているが、高揚程では戻り水の量が多く、効果は半減している。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記のような従来技術の問題点を解決するため、羽根を囲み下方に吸入口を上部側方に吐出口を有するケーシングと、該ケーシングの上に配設された駆動用モーターと、空気連通口と、を有する気体混入式の除湿水排出用遠心ポンプにおいて、前記駆動用モーターの回転軸の下方先端に圧入された前記羽根と、樹脂モールドされたステータを有するDCブラシレスモーターとされ、回転数が可変可能とされた前記駆動用モーターと、前記駆動用モーターと前記ケーシングとの間に位置し前記回転軸に固定され、その外形が前記羽根の外形より大きくされたミズキリと、を備えたことを特徴とする。
【0009】
ポンプ停止時、揚程による戻り水の連通口からの水の飛散に対し、回転羽根径よりミズキリの径を大きくし、かつ、ミズキリ外周を下方に向けて高揚程による噴射流をミズキリに添わせて流し、ミズキリ外周から除々にオーバーフローさせるようにした。
【0010】
駆動モーターとしてステーター部、ロータ部をそれぞれ樹脂モールドした重心を軸上に持つDCブラシレスモーターを用い、DCブラシレスモーター軸心にDカットもしくは穴または溝を設け、さらに、このブラシレスモーターのローター部に直接羽根を直結したり、ブラケット内部で仕切板をはさんで連結してある。また、羽根は複数の異なる円弧の連続線の横断面を有する2次元としてある。
【0011】
【作用】
重心を軸上に持つDCブラシレスモーターを採用しているため、
1.モーター効率向上により同一出力比較で約1/3に減少し、ポンプ重量としても半分程度に減少できた。
【0012】
2.ポンプ支えの防振ゴムに、均等にかつ軽量の荷重が加わるため、防振効果が増大し、かつ、横振れが減少するため、電磁音の発生量が減少する。よって、低騒音化が図れた。また、振動を減少できた。
【0013】
3.回転数3600rpmを容易に越えた回転数が得られるので、小形小径の高揚程ポンプとすることができた。
【0014】
4.みずあか等による負荷変動に対し、揚程減少の少ないポンプとすることができた。
【0015】
5.ローター部とポンプの羽根を一体化したものは、さらに軽量・小形化できる。
【0016】
6.DCブラシレスモーターを樹脂モールドし、また、ミズキリの径を羽根径よりも大きく、端部を下方に向けてあるので、戻り水による腐食進行を大巾に減少させることができ、寿命も錆に起因する問題は皆無にできた。
【0017】
7.羽根を入口状態に合わせた複数個の円弧形状としてあるので、高速回転時の圧力背面側でのうず流が防止でき、流れによる振動発生を防止できた。
【0018】
8.さらに、羽根上端部に流れ方向に順次拡大した空間を設けると、流出圧力の脈動が減少すると共に、吐出揚程が安定するため、ポンプ本体と空気調和機本体外核部とを接続するホースの振動が減少する。この結果、ポンプのホースに起因する振動も大幅に減少できる。
【0019】
【実施例】
本発明の一実施例を図1に示す。樹脂モールドしたステータ部とロータ部を有し、重心が回転軸2径内に存在するDCブラシレスモーター1を上位に配設し、回転軸2の下方先端には平板状の羽根5を先端側より圧入接続してある。羽根曲りは上下2分割したケーシング4a、4bを配設し、回転軸2の径より2mm(半径方向で1mm)大きな空気連通口12を有する上ケーシング4bには、あらかじめDCブラシレスモーター1の回転軸と羽根回転の放線方向に位置する下ケーシング4aとの軸心が一致するよう、DCブラシレスモーター1側に突出した複数のボス8を有し、かつ、下ケーシング4aがはまり込む溝部9を設けてある。6は水の吸込口、7は吐出口である。
【0020】
DCブラシレスモーター1と上ケーシング4bとの間に位置し、回転軸2に圧入して固定したミズキリ3の径DM は、回転する羽根5の径Dより大きく、かつ、外周端部3′を下方に向けて、戻り水の流出する方向を反モーター側に向けてある。このため、空気連通口12より逆流する戻り水は軸方向上方に流出してミズキリ3に衝突すると、ミズキリ3に添って外側に向って流出し、放線方向の円周断面積増大によりミズキリ3の外周近傍の流速は4分の1以下に減少する。この様な状態の流速ではミズキリ外周近傍の流速が不安定となり、上ケーシング4b上に落下したり、一部の戻り水は放線方向に流出しようとする為、戻り水同志が衝突して飛散するのを防止し、必ず上ケーシング4b上面に降下し、ミズキリ3の外径DM を越える時には、上ケーシング4bの上面に添って流出する。この結果、戻り水の飛散が無くなるため、DCブラシレスモーター1のローターとステータ部間への戻り水と一緒に飛散する水あか等の異物の浸入や、ローターの磁極部への異物の付着が無くなり、常に安定した起磁力を得ることができる。このため、仮に錆が発生する材料であっても、ローター部の腐食寿命は大幅に向上できる。また、軸部を支えるベアリング部にも水の飛散が無いため、寿命が大幅に向上し、かつ、油ぎれによるベアリング摩耗に伴う異音の発生も防止できる。
【0021】
図2に示す実施例は、図1の実施例の改良構造を示すもので、羽根5の上端で空気連通口半径rより大きく羽根径(半径D/2)より小さい半径Rを有し、半径rより大きい点より羽根5上端部でRとなるようなめらかな連続線の縁を有する補助羽根10を軸に対して同一形状となるように設けてある。
【0022】
図1に示す実施例は、モーターの重心が回転軸上に位置させてあるため、駆動源側としての回転バランスが取れ、これに起因した振動は非常に小さくできるが、空気連通口12を介して取り入れた空気が吸込口6より流入した水と一定の高速回転では混相した状態でケーシング内に存在し、その混相域が広い場合は、空気の一部が吐出口7より流出し、その際、揚程以上の圧力で空気は収縮されているが、これが吐出口7より流出して排水管を上昇すると、空気が膨張して不正脈流を生み、その反動により羽根に対して不正脈的な負荷が加わる。
【0023】
これに対し、図2に示す実施例では、補助羽根10が空気連通口12側に突出し、液体排出の吐出口7より一部分が上方に位置してあるため、高速回転時に空気専用の空間室11が生まれる。この結果、図1に示す実施例に増してより明確に液体と気体の密度差と遠心力の差により下ケーシング4aの壁面近傍に液体が集合し、空気は軸中心側に集りやすくなる。このため、空気と水の混相域幅が狭く、かつ、一定の常態に保持され、混相流域の存在による羽根5に加わる負荷の微少変動が非常に小さくなり、流体による微振動も非常に小さくなる。
【0024】
また、高揚程の場合、仮に揚程1mを3mにする際、揚程増による負荷変動倍率に対し、必要トルクは2乗で変化するため、羽根の吐出効率が一定の場合は9倍のモータトルクが必要となる。これに対し、本発明では、駆動源としてDCブラシレスモーターを用いているため、駆動トルクを大きな範囲で制御することができ、図11に示したように、くま取り式モーターの最大回転数3600rpm(60Hz時)・3000rpm(50Hz時;図示せず)より高速回転化が容易である。仮に従来の揚程1mに対しビルの階高さに相当する揚程3.5mを確保する場合には、図11に示すように、別に設けた制御基板から印加電圧をDC24Vにして、9000rpmまで上昇させればよい。また、2.5mの揚程であれば印加電圧を18Vに制御して7350rpmにすればよい。
【0025】
図3は、図1および図2に示すDCブラシレスモーター1とケーシング4とを一体化した例を示すものである。この実施例は、ケーシング4の上面に軸2を中心とする円形の開口部41を設け、他方、DCブラシレスモーター1のステータ部1aと軸受16とを樹脂モールドにより一体に形成し、かつ、中心に空気連通口12bまたは外周に溝12a、12cを有する軸2とDCブラシレスモーター1のロータ部1bと、前記開口部41を塞ぐ非磁性材料からなる仕切板17と羽根5とを一体に結合し、その軸2の上部を軸受16に圧入してステータ部1aとロータ部1bとを対応させ、かくしてなるDCブラシレスモーター1とケーシング4とを軸心位置決め用の凹凸部15により位置決めした後ネジ締めにより連結固定する。なお、前記の実施例において、仕切板17はケーシングを兼用するもので、この場合軸2に固定されているが、仕切板17をケーシング4に嵌め込んで固定し、軸2と離してもよい。また、戻り水が上方に噴せねように、DCモーターの電源線取出口と異なる方向に開口部13aを設けたカバー13をDCブラシレスモーター1の上面に圧入固定してある。材質は樹脂、金属何でもよく、固定方法も接着など何でもよい。また、DCブラシレスモーター1とカバー13との空間14の距離は、回転軸2に設けた連通口12bの円形換算径以上にして、戻り水の噴射流速を減少させ、かつ、ほとんどの戻り水が吸込口6より流出するようにする。
【0026】
なお、図3において、DRはロータ部1bの径、DM は仕切板17の径、DK はケーシング開口部41の径、DH は羽根5の径である。
【0027】
前記実施例において、低振動のためには、使用最大回転数N(rpm)、羽根径D(mm)としたときの(N/D)の値が100以上で300以下となるような大きさと回転数で設計されたものが、組立工程のわずかなガタによる軸振動と流体の派流が羽根に与える振動を最も低くすることができる。
【0028】
図7は、前記図3に示す実施例の変形例を示すものである。すなわち、この実施例は、上面に開口部41を有するケーシング4を樹脂で成形しておき、また、補助羽根10を有する羽根5と中空の連通口12bを有する回転軸2とモーターのロータ部1bとを樹脂モールドにより一体に構成しておき、さらに、ケーシングの一部となる上面部42とモーターのステータ部1aと軸受16とを樹脂モールドにより一体に構成しておき、回転軸2を軸受16に圧入してロータ部1bとステータ部1aとを対応させ、さらにその羽根5をケーシング4中に挿入し、凹凸15により位置決めした後ネジ締めにより固定すると、図7の(a)に示すように、補助羽根10が吐出口7より上方に位置して図2に示す実施例と同様の作用効果を奏し得るようにしたものである。なお、図3に示す実施例も同様であるが、羽根5の径DH がケーシング開口部41より大きいので、図7の(c)に示すように羽根挿入用の寸法DH +αを有する溝41′を設けておく必要がある。本来、図12の記号Aの線のように、ポンプの吐出性能は回転しただけ吐出揚程を増加させたいが、記号Cの線のように揚程が上昇しにくくなる傾向にある。よって、記号Bの線のように、所定の高速回転で所定の揚程Hが得られるよう設計する。これは、羽根5の形状が高速回転用になっていないため、流れで必要とする角度に対し、不足気味の角度になっている。この結果、羽根5の圧力背面側にうず流が発生し、これが元で回転軸側に集めた空気や水との混相部がケーシング4側に流れ、これをさらに吐出口まで押しやろうとする。空気は圧縮性流体であるため、羽根5としては高速回転で流体を吐出していても、実際の水の吐出量が減少することになるため、揚程が上昇しにくくなっている。
【0029】
図8ないし図10はこのような点をも改善した実施例を示している。すなわち、この実施例の羽根5dは、図8に示すように、複数の円弧の連続線の横断面形状を有する。なお図8は図9のA−A断面図である。また、ケーシング4bの下部は吸込口6bと同一径の円筒部とし、羽根5dの下部は少なくともこの円筒部全長において平行となる形状を有し、平行部終点より連続して上方で放線方向に向う複数の円弧より成る端部外形を有している。
【0030】
横断面形状の複数の円弧のi番目の流線とi+1番目の流線間の円弧半径は下式にて求めてある。
【0031】
【数2】
【0032】
β:入口角
γ:求めたい流線上までの回転半径
なお、羽根の圧力背面のうず流防止のため、理論計算入口角β0 に対し、数度から10度の迎え角を設けて、羽根横断面基本形状線を決めてある。ケーシング4b上端部の円周接線とθの角度を有する方向に吐出通路およびその先端部に吐出口部7bを設け、吐出通路のケーシング4bとの付根部を基準に、回転方向に向って羽根5dとの距離を順次拡大した内面形状を有するケーシング4c部を設けてある。この拡大の距離l〔mm〕は(1)式もしくは(2)式で設計してある。
【0033】
l = a1 × θ ・・・・・・・(1)
【0034】
【数3】
【0035】
ただし、a1 、a2 は設計の任意定数、eは自然数である。
【0036】
DCブラシレスモーター1の駆動力により、回転軸2に直結された羽根5dが回転し、吸込口6b部の水に回転力を与える。この際、軸中心側の水が回転遠心力によりケーシング4b側へ押しやられる。ケーシング近傍の水も遠心力と回転軸近傍の水により、ケーシング4bに押しやられる。この結果、ケーシングに添って水位は上昇し、かつ遠心力と回転力によりケーシング4bの内面に添った旋回上昇流が生まれる。図9においては、この旋回上昇流をケーシング4cの拡大室部により旋回流のみにして、吐出口7bに接続された排水ホースをさらに上昇し、空気調和機本体外核上部側面より自然流下したり、さらに機器外の排水管を上昇した後自然流下させてある。本実施例の排水ポンプは、羽根による回転運動エネルギーが負荷となる排水ホース部高さよりの位置エネルギーを越えれば排水できるもの。よって、運動エネルギーを極力低下させずに吐出口7まで導くことが必要で、本発明では、羽根外径D(mm)、回転数N(rpm)、流量Q(m3 /min)と高さ位置によって決まる吐出方向θ(度)に吐出口7bを設けて、損失低下を防止してある。この場合、ケーシング4b部が大きくなり、空気調和機の排水ポンプの投影面積として制約を受けやすい欠点を有する。図10はこの欠点に限り改良したもので、ケーシング4cに相当する空間は無いが、排水口方向は図9と同様、ケーシング4dの外周接線方向とθ度の方向に吐出口7bを設けてある。
【0037】
【発明の効果】
以上述べたように駆動用モーターの重心位置が回転中心となる軸径の中に位置するため、回転振動を小さくでき、くま取り式の場合の振動値の半分以下に低下できた。また羽根径が小さいままで高速回転化できることにより高揚程で小形・軽量のポンプが得られた。また、高速回転用に羽根形状の最適化により羽根の吐出効率低下が改善され、さらに高揚程化が可能となった。この効率の改善はエネルギー消費量の低下を意味し、低騒音で低入力のポンプを提供できた。さらに、戻り水に対する形状配慮により、水滴飛散が防止できたので、錆によるモーターのロックが皆無にでき、寿命が大幅にのびた。また、DCブラシレスモーターの採用により、必要なトルクを1つのモーターから用途に合わせて設定できるため、高速回転による高揚程排水ポンプを構成することができ、空調機器の製造者のみならず、据付業者から流通最終ユーザーの誰でも制御の方法を選択できる裕度が生まれた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本実施例を示す断面図。
【図2】図1の羽根を改善した実施例を示す断面図。
【図3】モーター部とポンプとを一体化した実施例を示す断面図。
【図4】図3に示す実施例の回転軸に設けた溝形状断面図。
【図5】図4と同様の溝形状断面図。
【図6】図4と同様の溝形状断面図。
【図7】モーター部とポンプとを一体化した他の実施例を示すもので、(a)は組立状態の断面図、(b)は分解図、(c)はケーシングの開口部の平面図。
【図8】ポンプケーシングと羽根形状を改良した実施例で、図9のA−A断面図。
【図9】ポンプケーシングと羽根形状を改良した実施例を示す断面図。
【図10】図9の実施例のケーシング部分を改良した実施例を示す断面図。
【図11】駆動トルクと回転数との関係を示す図。
【図12】吐出揚程と回転数との関係を示す図。
【符号の説明】
1…DCブラシレスモーター、2…回転軸、3…ミズキリ、4…ケーシング、5…羽根、6…吸込口、7…吐出口、8…ボス、9…溝、10…補助羽根、11…空気専用空間、12…連通口、13…ミズトメ、14…ミズトメ空間、15…位置決め用凹凸部。
Claims (2)
- 羽根を囲み下方に吸入口を上部側方に吐出口を有するケーシングと、該ケーシングの上に配設された駆動用モーターと、空気連通口と、を有する気体混入式の除湿水排出用遠心ポンプにおいて、
前記駆動用モーターの回転軸の下方先端に圧入された前記羽根と、
樹脂モールドされたステータを有するDCブラシレスモーターとされ、回転数が9000rpmまで可変可能とされた前記駆動用モーターと、
前記駆動用モーターと前記ケーシングとの間に位置し前記回転軸に固定され、その外径が前記羽根の外形より大きく、かつ外周端部を下方に向けたミズキリと、
を備えたことを特徴とする除湿水排出用遠心ポンプ。 - 請求項1記載の除湿水排出用遠心ポンプにおいて、前記駆動用モータの上面に前記DCブラシレスモータの電源線取出口とは異なる方向に開口部を設けたカバーを備えたことを特徴とする除湿水排出用遠心ポンプ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34461392A JP3658652B2 (ja) | 1992-12-24 | 1992-12-24 | 空気調和機の除湿水排出用遠心ポンプ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34461392A JP3658652B2 (ja) | 1992-12-24 | 1992-12-24 | 空気調和機の除湿水排出用遠心ポンプ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06193582A JPH06193582A (ja) | 1994-07-12 |
| JP3658652B2 true JP3658652B2 (ja) | 2005-06-08 |
Family
ID=18370624
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP34461392A Expired - Lifetime JP3658652B2 (ja) | 1992-12-24 | 1992-12-24 | 空気調和機の除湿水排出用遠心ポンプ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3658652B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN105849413A (zh) * | 2014-03-11 | 2016-08-10 | 株式会社鹭宫制作所 | 排水泵 |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN100338405C (zh) | 2002-10-29 | 2007-09-19 | 大金工业株式会社 | 空气调节装置的冷凝水排水结构 |
| JP6602008B2 (ja) * | 2014-12-12 | 2019-11-06 | 株式会社不二工機 | 排水ポンプ |
| JP6771768B2 (ja) * | 2017-03-27 | 2020-10-21 | 株式会社不二工機 | 排水ポンプ |
-
1992
- 1992-12-24 JP JP34461392A patent/JP3658652B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN105849413A (zh) * | 2014-03-11 | 2016-08-10 | 株式会社鹭宫制作所 | 排水泵 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH06193582A (ja) | 1994-07-12 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US5769603A (en) | Submerged Pump | |
| JP3658652B2 (ja) | 空気調和機の除湿水排出用遠心ポンプ | |
| JP2947087B2 (ja) | 先行待機形ポンプの振動防止装置 | |
| JP5044105B2 (ja) | 遠心ポンプ用羽根車及びそれを備えた遠心ポンプ | |
| KR100970822B1 (ko) | 입축형 원심펌프 및 그 로터 및 공기 조화 장치 | |
| JP2004308508A (ja) | 水中モータポンプ及び水中モータポンプの運転方法 | |
| KR100724234B1 (ko) | 드레인 펌프 및 그것을 구비한 공기 조화 장치 | |
| JP2004353492A (ja) | 立軸形遠心ポンプおよびポンプ用羽根車 | |
| JP2002048092A (ja) | 排水ポンプ | |
| JP2005241018A (ja) | 一体形空気調和機 | |
| JP2002021050A (ja) | ゲートポンプ | |
| JP2006291917A (ja) | 遠心ポンプ用羽根車及びそれを備えた遠心ポンプ | |
| CN110832207B (zh) | 排水泵 | |
| JP2004060463A (ja) | 排水ポンプ | |
| JP2002242885A (ja) | ドレン排水ポンプ | |
| JP2011236915A (ja) | 遠心ポンプ用羽根車及びそれを備えた遠心ポンプ | |
| US20150159659A1 (en) | Fluid Pump | |
| KR19980032163A (ko) | 배수 펌프 | |
| KR200332249Y1 (ko) | 소음이 줄어드는 고효율 원심송풍기 | |
| JP2012017719A (ja) | ドレンポンプ | |
| JP3510144B2 (ja) | 空調機器ドレンポンプ | |
| JPH10196580A (ja) | 排水ポンプ | |
| JPH08144996A (ja) | 排水ポンプ | |
| CN220600028U (zh) | 一种流量可调式底吸泵 | |
| CN223594506U (zh) | 叶轮和具有其的排水泵及空调器 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20041028 |
|
| A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20050107 |
|
| A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20050225 |
|
| R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080325 Year of fee payment: 3 |
|
| S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080325 Year of fee payment: 3 |
|
| R371 | Transfer withdrawn |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371 |
|
| S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080325 Year of fee payment: 3 |
|
| R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080325 Year of fee payment: 3 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090325 Year of fee payment: 4 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090325 Year of fee payment: 4 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100325 Year of fee payment: 5 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110325 Year of fee payment: 6 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110325 Year of fee payment: 6 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120325 Year of fee payment: 7 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130325 Year of fee payment: 8 |
|
| EXPY | Cancellation because of completion of term | ||
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130325 Year of fee payment: 8 |
