JP2021134733A - 排水ポンプ - Google Patents

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Abstract

【課題】戻り水によるモータの被水を抑制可能な排水ポンプを提供する。【解決手段】排水ポンプ8は、吸込口42と吐出口46が設けられたポンプハウジング40と、ポンプハウジング40の上方に配置されるモータ10と、ポンプハウジング内に設けられ、モータ10の回転軸12と連結される軸部52、複数の大径羽根60、補助羽根70を備えた回転羽根50と、ポンプハウジング40に設けられ、軸部52が貫通する貫通孔36と、ポンプハウジング40の上部に設けられ、モータ10を収容するモータケース20と、モータケース20の内外を貫通する水抜き孔48と、軸部52の外周部に設けられ、大径羽根60が吐出口46の正面に位置した状態で回転羽根50を軸方向から見たときに、吐出口46の正面に位置した大径羽根60の周方向の少なくとも一方側に突出し周方向の両側で非対称に配置される突起90と、を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、排水ポンプに関し、特に空気調和機の室内熱交換器で凝縮した水を受け入れるドレンパン内のドレン水を室外に排水するのに好適な排水ポンプに関するものである。
従来、室内の天井に埋込む形式の空気調和機においては、空気調和機の室内熱交換器の表面で凝縮したドレン水を受けるドレンパンが装備されている。このドレンパン内のドレン水を室外へ排水するために、排水ポンプ(ドレンポンプ)が用いられている(特許文献1参照)。
排水ポンプは、モータと、モータを支持するモータケースと、モータケースの下方に配置されるポンプ本体とを有している。ポンプ本体には、ポンプハウジングの下端部に吸込口が設けられ、側部に吐出口が設けられている。ポンプハウジングの中に設けられたポンプ室の内部には、モータによって回転する回転羽根が収容されている。回転羽根は、モータの駆動軸に連結される軸部と、軸部の外周部から放射方向に延びる複数の平板状の大径羽根と、大径羽根同士の間に形成された補助羽根とを有している。なお、ポンプハウジングの上部には、モータの駆動軸が貫通する貫通孔が形成されている。
モータを駆動して回転羽根を高速で回転させると、ドレンパンに溜まったドレン水が吸込口から吸い上げられポンプ室に流入し、ポンプ室のドレン水が回転する回転羽根によって遠心力を得て吐出口より吐出される。そして、吐出口から排出されたドレン水は、配管を介して室外へ排出される。尚、特許文献1の排水ポンプは、大径羽根及び補助羽根の外側にリング状壁部が存在しないタイプの回転羽根を採用している。
特開2012−082790号公報
ところで、ドレン水の排水が終了し、排水ポンプの回転羽根の回転が停止すると、配管内に残留しているドレン水の一部が吐出口からポンプ室に逆流する。以後、逆流するドレン水を、適宜戻り水と呼ぶ。
吐出口からポンプ室に逆流した戻り水は、下方の吸込口と、上方の貫通孔からポンプハウジングの外部へ排出される。吐出口からポンプ室に戻り水が逆流した際、特許文献1のように、リング状壁部が存在しないタイプの回転羽根を採用した排水ポンプの場合、吐出口に対向する位置にある大径羽根と補助羽根の各々の側面に対して斜めから戻り水が当たり始めることになり、これら大径羽根および補助羽根が水圧で押されて回転羽根が回転順方向或いは逆方向の何れかの方向に回転を開始し、その後、戻り水の逆流が停止するまで回転羽根は回転を継続する。
このように回転羽根が回転していると、吐出口から逆流した戻り水が回転移動する羽根によって回転羽根の径方向外側に流される。回転羽根の径方向外側に流された戻り水は、ポンプハウジングの内周面に当たり、ポンプハウジングの底面を介して下部の吸込口からドレンパンに排出される。
回転羽根が回転している状態では、回転羽根の径方向外側に流される戻り水の量が多くなるので、相対的に、貫通孔から吹き出される戻り水の量は、吸込口からドレンパンに排出される戻り水の量よりも少なくなる。
しかしながら、吐出口の正面に大径羽根或いは補助羽根が一直線状に位置するように回転羽根が停止し、この状態で吐出口からポンプ室に戻り水が逆流すると、大径羽根或いは補助羽根の径方向外側端部から回転羽根の周方向の両側に戻り水が均等に2分されてしまい、回転羽根が回転しなくなる。即ち、吐出口の正面に位置する大径羽根或いは補助羽根の周方向の一方側に隣接する他の補助羽根或いは大径羽根の側面に作用する水圧と、吐出口の正面に位置する大径羽根或いは補助羽根の周方向の他方側に隣接する他の補助羽根或いは大径羽根の側面に作用する水圧とがバランスしてしまい、回転羽根は回転せず、回転羽根はロック状態となる。
回転羽根が回転していない状態で、吐出口から戻り水がポンプ室内に逆流し続けると、回転羽根の径方向外側に戻り水が流されなくなり、吸込口から排出される戻り水の量が相対的に減り、貫通孔から吹き出される戻り水の量が相対的に増える。
貫通孔から吹き出される戻り水の量が増えると、貫通孔の上方に配置されたモータケースの内部に一時的に溜まる戻り水の水位が過度に上昇し、モータが戻り水で被水する懸念がある。
本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであって、その目的は、回転羽根の停止位置に関わらず、戻り水によるモータの被水を抑制可能な排水ポンプを提供することにある。
上記の課題を解決するため、請求項1に記載の排水ポンプは、下端部に吸込口が設けられ、側部に吐出口が設けられたポンプハウジングと、前記ポンプハウジングの上方に配置されるモータと、前記ポンプハウジング内に設けられ、前記モータの回転軸と連結される軸部、及び前記軸部を中心とした径方向の外側へ延び周方向に間隔を開けて配置される複数の羽根を備えた回転羽根と、前記ポンプハウジングに設けられ、前記軸部または前記モータの回転軸の少なくとも一方が貫通すると共に、前記軸部または前記回転軸との間に隙間が形成される貫通孔と、前記ポンプハウジングの上部に設けられ、前記モータを支持するモータケースと、前記モータケースに設けられ、前記モータケースの内外を貫通する水抜き孔と、前記軸部の外周部に設けられ、前記羽根が前記吐出口の正面に位置した状態で前記回転羽根を軸方向から見たときに、前記吐出口の正面に位置した前記羽根の周方向の少なくとも一方側に突出し周方向の両側で非対称に配置される突起と、を有する。
請求項1に記載の排水ポンプでは、例えば、吸込口の下端をドレンパンに溜まるドレン水の表面よりも下側となるように設置し、モータを駆動して回転羽根を高速で回転させると、ドレンパンに溜まったドレン水が吸込口から吸い上げられ、吐出口より吐出することができる。
ドレン水の排水が終了して、排水ポンプを停止すると、ドレン排水管の下流側に残留したドレン水の一部が戻り水となって排水ポンプ側に流れ、吐出口からポンプ室内に逆流する。
一方、回転羽根が停止して、羽根の厚みの中心線と、吐出口の軸線とが一致した状態で、吐出口から戻り水がポンプハウジング内に逆流すると、戻り水は吐出口の正面に位置した羽根によって周方向に2分される。
吐出口の正面に位置した羽根の周方向の少なくとも一方側には、軸部の外周部に突出して設けられた突起が周方向の両側で非対称に配置されているので、この突起に対して、羽根の周方向の一方側に分流された戻り水、及び羽根の周方向の他方側に分流された戻り水の何れか一方が当たる。
軸部の外周部に設けられた突起に、戻り水が当たると、戻り水の水圧で突起が押され、突起が軸部の外周部を周方向に押すことで、回転羽根が回転する。以後、戻り水Wが吐出口から逆流している間は、戻り水が回転移動する羽根の各々の側面に順次当たることで回転羽根の回転が継続される。
このように回転羽根が回転すると、吐出口から逆流した戻り水は、回転羽根の径方向外側へ流される量が多くなり、その結果、貫通孔から上方へ吹き出される戻り水の量が、吸込口から排出される量に対して相対的に少なくなる。
なお、貫通孔から上方へ吹き出された戻り水は、モータケースの内部、及び水抜き孔を介して外部へ排出される。モータケースの内部に流入する戻り水の量が多すぎると、モータケースの内部に一時的に溜まる戻り水の水位が過度に上昇し、モータケースに支持されたモータが被水する懸念がある。
しかしながら、請求項1の排水ポンプでは、上記のように回転羽根を回転させることで、貫通孔から上方へ吹き出される戻り水の量を少なくすることができるので、モータケースに一時的に溜まる戻り水の水位が過度に上昇して、モータが被水することが抑制される。
なお、羽根の厚みの中心線と、吐出口の軸線とが一致しないように回転羽根が停止した状態で、吐出口から戻り水がポンプハウジングの内部に逆流した場合には、戻り水の水圧が羽根の周方向側の側面に作用して回転羽根が回転を開始するので、貫通孔から上方に吹き出す戻り水の水量は少なく、モータの被水は抑制される。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の排水ポンプにおいて、前記突起は、斜め下方に向けて傾斜する傾斜面を有している。
請求項2に記載の排水ポンプでは、突起が、斜め下方に向いた傾斜面を有している。このため、この傾斜面に戻り水が当たると、戻り水は傾斜面で斜め下方に向けて反射される。このため、上方の貫通孔へ向けて流れる戻り水の量が減少し、貫通孔から上方へ吹き出す戻り水の量を減少させることができ、モータの被水を更に抑制することができる。
なお、軸部に設けられる突起は、羽根に一体的に接続されていてもよく、羽根から離間していてもよい。また、前記突起は、前記羽根に対して前記回転羽根の運転時回転方向の後方側に突出して配置されることが好ましい。
本発明の排水ポンプによれば、戻り水によるモータの被水を抑制することができる、という効果を有する。
本発明の第1の実施形態に係る排水ポンプを示す縦断面図である。 (A)は、第1の実施形態に係る排水ポンプの回転羽根を示す斜視図であり、(B)は、図2(A)に示す回転羽根を示す上方から見た平面図であり、(C)は、図2(A)に示す回転羽根を側方から見た側面図である。 (A)、(B)は、大径羽根の厚みの中心線と、吐出口の軸線とが一致しないように回転羽根が停止した状態を示す従来例に係る排水ポンプの要部を示す縦断面図、及び水平断面図である。 (A)、(B)は、大径羽根の厚みの中心線と、吐出口の軸線とが一致した状態で停止した回転羽根の一例を示す従来例に係る排水ポンプの要部を示す縦断図、及び水平断面図である。 (A)、(B)は、大径羽根の厚みの中心線と、吐出口の軸線とが一致した状態で停止した回転羽根の一例を示す第1の実施形態に係る排水ポンプの要部を示す縦断図、及び水平断面図である。 (A)は、第2の実施形態に係る排水ポンプの回転羽根を示す斜視図であり、(B)は、図6(A)に示す回転羽根を示す上方から見た平面図であり、(C)は、図6(A)に示す回転羽根を側方から見た側面図である。 大径羽根の厚みの中心線と、吐出口の軸線とが一致した状態で停止した回転羽根を示す第2の実施形態に係る排水ポンプの要部を示す水平断面図である。 (A)は、第3の実施形態に係る排水ポンプの回転羽根を示す斜視図であり、(B)は、図8(A)に示す回転羽根を示す上方から見た平面図であり、(C)は、図8(A)に示す回転羽根を側方から見た側面図である。
[第1の実施形態]
以下、図面にしたがって、本発明の第1の実施形態に係る排水ポンプ8を説明する。
図1に示すように、本実施形態の排水ポンプ8は、モータ10と、モータ10が支持されるモータケース20と、モータケース20の下部に設けられるポンプ本体30とを有する。
モータケース20は、上下に分割可能とされた筒部22を備えており、筒部22の上部にモータ10が収容されている。また、筒部22の側部には、縦長のスリット状の水抜き孔(排水用の開口)48が形成されている。
ポンプ本体30は、一例として合成樹脂製であって、上部が開口したポンプハウジング40と、ポンプハウジング40の上部開口を覆うカバー32とを備えている。なお、本実施形態のカバー32は、モータケース20の筒部22の下端に一体的に形成されている。
ポンプハウジング40は、下端部に開口部43を有するパイプ状の吸込口42、内部に形成されるポンプ室44、及び側方に向かって突出するパイプ状の吐出口46を有している。モータケース20のカバー32は、ポンプハウジング40との間にシール部材34を挟みこんだ状態でポンプハウジング40と連結されている。
吸込口42の下方には、空調機器等から排出されたドレン水を一時的に溜めるドレンパン80が配置されている。
図1、及び図5に示すように、吐出口46は、後述する回転羽根50の回転軸50CLの径方向外側に配置され、その軸線46CLは、水平方向に配置されている。また、吐出口46の軸線46CL上には、後述する回転羽根50の中心に位置する軸部52が位置している。
吐出口46には、吐出口46からポンプ本体30の外部へ吐出されたドレン水を外部の排水設備等に排水するためのドレン配管82が取り付けられている。なお、このドレン配管82は、排水方向下流側に、吐出口46から上方に向けて延びる垂直部(図示省略)を有している。
ポンプハウジング40のポンプ室44内には、モータ10によって回転する回転羽根50が収容されている。図1、及び図2に示すように、回転羽根50は、一例として合成樹脂製であって、軸部52と、軸部52の外周部から回転軸50CLの放射方向(径方向外側)に延びる複数(図示の例では4枚)の平板状の大径羽根60と、各大径羽根60の下端縁部に連結されるとともに吸込口42に挿入される複数(大径羽根60と同数の4枚)の平板状の小径羽根54とを有している。大径羽根60、及び小径羽根54は、周方向に等角度で設けられている。この大径羽根60は、本発明の羽根の一例である。
なお、平板状とされた大径羽根60の回転方向側の側面、及び小径羽根54の回転方向側の側面は、回転羽根50の回転線と平行とされている。
図2に示すように、各大径羽根60の下端縁部は、内径側に下傾斜するテーパ状に形成されており、この各下端縁部は、中央に扇形状とされた複数の開口部57を有する円盤状の環状部材56に連結されている。
隣り合う大径羽根60と大径羽根60との間には、平板状の補助羽根70が環状部材56から立設して設けられており、この補助羽根70と大径羽根60とによりポンプの揚程を確保することができる。この補助羽根70は、本発明の羽根の別の一例である。なお、補助羽根70は、開口部57の外周側の縁部から放射方向に延びている。また、平板状とされた補助羽根70の回転方向側の側面が成す平面は、回転羽根50の回転軸と平行とされている。
図1、図5に示すように、吐出口46の正面、即ち、吐出口46の軸線46CL上に回転羽根50の大径羽根60、及び補助羽根70が位置するように、軸部52に大径羽根60、及び補助羽根70が設けられている。また、図1に示すように、環状部材56の外周縁は、吐出口46の内周面の下端よりも上方で、かつ、吐出口46の軸線46CLよりも下方に位置している。
図2に示すように、軸部52には、大径羽根60の基部側に突起90が一体的に形成されている。ここで、回転羽根50は運転時に矢印CCW方向に回転するため、突起90は、大径羽根60における運転時回転方向の後方側(背面側)に形成されていることとなる。また、突起90は、大径羽根60の矢印CCW方向の後方側側面から矢印CCW方向とは逆方向側に突出している。このため、大径羽根60の径方向外側から軸部52を見ると、軸部52は左右非対称となる。尚、突起90は大径羽根60の運転時回転方向後方側(背面側)に設けられているため、運転時の水流に影響を与えることはない。
図1に示すように、軸部52の突起90は、吐出口46の軸線46CLと同一高さの位置に形成されている。突起90の高さ位置については、吐出口46からポンプ室44内に逆流して戻るドレン水、即ち、戻り水W(図4,5参照)が突起90に確実に当たる位置となるように決めればよい。
図2(B)の平面図で示すように、突起90は、上側に、平面視形状が大径羽根60の長手方向に沿って細長い三角形状とされた上面90Aを有している。突起90は、図2(A)の斜視図、及び図2(C)の側面図で示すように、径方向外側に、軸方向に沿って細長い三角形状とされた外側面90Bを有している。さらに、突起90は、図2(A)に示すように、矢印CW方向側に、斜め下方に向けられた傾斜面90Cを有している。傾斜面90Cは、軸部52の軸方向に対して傾斜している。
以上のように構成された本実施形態の回転羽根50は、一例として、軸方向に沿って分割される上型と下型とで形成される回転羽根50と同形状とされたキャビティに溶融した合成樹脂を射出して成形する、所謂インジェクション成型品とされている。なお、回転羽根50の各面には、金型から外しやすいように、抜きテーパー(図示せず)が設けられている。
図2(B)の平面図で示すように、突起90は、開口部57の内側に位置するように軸部52、及び大径羽根60に、例えば一体的に形成されている。突起90は、主として回転羽根50の下側部分を成形する下型に設けられて上型に向けて突出する凸部分で、外側面90B、傾斜面90C、開口部57が形成される。即ち、本実施形態の回転羽根50は、図2に示すように、アンダーカット形状が無く、複雑なスライドコア等を用いずに、上型と下型とで容易にインジェクション成形できる形状とされている。
図1に示すように、軸部52は、カバー32の中央に形成された空気孔の役目を有した貫通孔36を貫通してモータ10側へ突出している。軸部52の中心軸に沿って設けた穴53にはモータ10の駆動軸12が挿入されて固定されている。なお、貫通孔36と軸部52との間には、隙間が設けられている。
軸部52の上面には、水切円板14が取り付けられており、この水切円板14は、カバー32の貫通孔36からドレン水が吹き出したとしても、吹き出したドレン水がモータ10へ直接的に飛散するのを防止する役目を有している。
(作用、効果)
次に、本実施形態の排水ポンプ8の作用、効果を説明する。
図1に示すように、排水ポンプ8は、その吸込口42の下端がドレンパン80に溜まるドレン水の表面Wsよりも下側となるように適宜設置される。そして、モータ10を駆動して回転羽根50を高速で回転(例えば矢印CCW方向。図2参照。)させれば、ドレンパン80に溜まったドレン水が吸込口42から吸い上げられ、ポンプ室44を介して吐出口46より吐出される。吐出口46より吐出されたドレン水は、ドレン配管82を介して外部の排水設備等へ排出される。
ポンプ室44内では、回転羽根50の各大径羽根60及び補助羽根70の回転により撹拌されドレン水内から発生した気泡を含んだ水流は、ポンプ室44内で遠心力を得て吐出口46へスムーズに流れ、ドレン配管82を介して外部へ排出することができる。
なお、ドレン水の排水が終了して、排水ポンプ8を停止すると、ドレン排水管82の下流側に残留しているドレン水の一部が排水ポンプ8側に流れ、吐出口46からポンプ室44内に逆流する。以後、逆流するドレン水を、適宜戻り水Wと呼ぶ。
図5(A)に示すように、吐出口46からポンプ室44内に逆流する戻り水Wは、一部が矢印Aで示すように環状部材56の上方側に流れ、残りの一部が矢印Bで示すように環状部材56の下方側へ流れる。
以下に、本実施形態の排水ポンプ8を停止した際の作用、効果について、図3、及び図4に示す従来の排水ポンプ108と比較して詳細に説明する。
図3、及び図4に示す従来の排水ポンプ108おいて、本実施形態の排水ポンプ8と同一構成には同一符号を付し、その説明は省略する。図3に示すように、従来の排水ポンプ108の回転羽根50には、本実施形態の排水ポンプ8の回転羽根50に設けられていた突起90がないものであり、その他の構成は本実施形態の同一の構成である。
図3(B)に一例を示すように、従来の排水ポンプ108において、大径羽根60の厚みの中心線と、吐出口46の軸線46CLとが一致しないように回転羽根50が停止した状態で、ドレン配管82内の戻り水Wが吐出口46からポンプ室44の内部に逆流すると、吐出口46の正面付近に位置する該回転羽根50の矢印CCW方向の後方側(背面側)の側面に戻り水Wが当たり、該側面に戻り水Wの水圧が作用する。
これにより、回転羽根50は、矢印CCW方向とは逆方向に回転を始め、以後、戻り水Wが吐出口46から逆流している間は、戻り水Wが回転移動する大径羽根60、及び補助羽根70の各々の側面に順次当たることで回転羽根50の回転が継続される。
図3(A)に示すように、吐出口46から逆流した戻り水Wは、矢印A、及び矢印Bで示すように環状部材56の上側と下側とに分流される。
矢印Bで示すように環状部材56の下側に分流された戻り水Wは、環状部材56とポンプハウジング40の底部との間、及び吸込口42を介してドレンパン80に排出される。
一方、環状部材56の上側に分流された戻り水Wは、一部が回転羽根50の回転によりポンプ室44の内周側面に向けて流されて、ポンプ室44の内周側面、及び内周側面に続くポンプ室44の底面(カバー32の上面)を介して吸込口42に至り、他の一部が環状部材56の中央に形成された開口部57を介して吸込口42に至り、更に他の一部が、貫通孔36へ至る。
回転羽根50が回転している状態では、吐出口46から逆流して環状部材56の上側に分流された戻り水Wは、回転羽根50の径方向外側へ流される量が多いので、貫通孔36から上方へ吹き出す戻り水Wの量は、吸込口42からドレンパン80に排出される量に対して相対的に少ない。
なお、吐出口46から逆流する戻り水Wの勢いが大きい場合には、カバー32の貫通孔36から上方に勢いよく吹き出す場合がある。しかしながら、貫通孔36の上側、即ち、モータ10の下側には水切円板14が配置されているので、貫通孔36から吹き出した戻り水Wは、水切円板14に当たって下方へ反射され、モータ10へ直接的に飛散することは防止される。なお、水切円板14に当たって反射した戻り水Wは、落下してカバー32の上面を伝わり、図1の矢印Cで示すように、モータケース20の側面に形成された水抜き孔48からドレンパン80に排出される。
最終的に、ポンプ室44内の戻り水Wは、吸込口42からドレンパン80に排出される。なお、ポンプ室44内の戻り水Wが落下する際に、貫通孔36からポンプ室44内に空気が導入される。
一方、回転羽根50が停止して、図4に示すように、大径羽根60の厚みの中心線と、吐出口46の軸線46CLとが一致した状態で、吐出口46からポンプ室44の内部に戻り水Wが逆流すると、矢印Aで示すように、環状部材56の上側に分流された戻り水Wが吐出口46の正面に位置した大径羽根60によって大径羽根60の周方向両側に均等に2分される。
これにより、吐出口46の正面に位置する大径羽根60の周方向の一方側に隣接する他の大径羽根60の側面に作用する水圧と、吐出口46の正面に位置する大径羽根60の周方向の他方側に隣接する他の大径羽根60の側面に作用する水圧とがバランスしてしまい、回転羽根50は回転せず、ロック状態となる。
回転羽根50が回転しないと、ポンプ室44の内部に逆流した戻り水Wがポンプハウジング40の径方向外側へ流されなくなるため、カバー32の貫通孔36から上方に吹き出す戻り水Wの水量が、回転羽根50が回転している状態に比較して増加し、モータケース20の内部に一時的に溜まる戻り水Wの水位が過度に上昇してモータ10が戻り水Wで被水する懸念がある。
一方、本実施形態の排水ポンプ8では、図5(B)に示すように、大径羽根60の厚みの中心線と、吐出口46の軸線46CLとが一致した状態で、吐出口46からポンプ室44の内部に戻り水Wが逆流すると、環状部材56の上側に分流された戻り水Wは、矢印Aで示すように、従来の排水ポンプ108と同様に吐出口46の正面に位置した大径羽根60によって大径羽根60の周方向両側に2分される。
しかし、本実施形態の排水ポンプ8では、大径羽根60の矢印CCW方向の後方側に分流された一方の戻り水Wが突起90に当たることで、該戻り水Wの水圧で突起90が矢印CW方向とは反対方向に押され、回転羽根50は矢印CCW方向に回転を始め、以後、戻り水Wが吐出口46から逆流している間は、戻り水Wが回転移動する大径羽根60、及び補助羽根70の各々の側面に順次当たることで回転羽根50の回転が継続される。
このように回転羽根50が回転することで、吐出口46から逆流した戻り水Wは、回転羽根50の径方向外側へ流される量が多くなり、その結果、貫通孔36から上方へ吹き出す戻り水Wは、相対的に少なくなり、モータケース20に形成された水抜き孔48の排水能力よりも下回るようになる。
これにより、本実施形態の排水ポンプ8では、モータケース20の内部に一時的に溜まる戻り水Wの水位が過度に上昇してモータ10が戻り水Wで被水することが抑制される。
また、本実施形態の突起90は、斜め下方に向いた傾斜面90Cを有しているため、この傾斜面90Cに戻り水Wが当たると、戻り水Wは傾斜面90Cで斜め下方に向けて反射される。反射された戻り水Wは、突起90の下方に位置する開口部57を介して効率的に吸込口42に落下するので、開口部57を介して下方に排出される戻り水Wの量を増加させることができる。
このように、本実施形態の排水ポンプ8では、突起90が斜め下方に向いた傾斜面90Cを有しているので、開口部57を介して下方に排出される戻り水Wの量を増加させることができ、上方の貫通孔36から吹き出す戻り水Wの量を更に減少させ、モータ10の被水を更に抑制することができる。
なお、本実施形態の排水ポンプ8において、大径羽根60の厚みの中心線と、吐出口46の軸線46CLとが一致しないように回転羽根50が停止した状態で、吐出口46から戻り水Wが逆流した場合には、従来例に係る排水ポンプ108と同様に戻り水Wの水圧で回転羽根50を回転させることができるので、カバー32の貫通孔36から上方に吹き出す戻り水Wの量は少なく、モータ10の被水は抑制される。
以上説明した様に、本実施形態の排水ポンプ8では、回転羽根50の停止位置に関わらず、戻り水Wによるモータ10の被水を抑制することができる。
[第2の実施形態]
図6、及び図7にしたがって、本発明の第2の実施形態に係る排水ポンプ8を以下に説明する。なお、第1の実施形態と同一構成には同一符号を付し、その説明は省略する。
図6に示すように、本実施形態の排水ポンプ8に用いる回転羽根50は、第1の実施形態の回転羽根50とは一部の形状が異なっている。
図6(B)に示すように、本実施形態の回転羽根50の軸部52には、回転軸を挟んで両側に、放射方向に沿って延びる一対の突起92が形成されている。突起92は、矩形の平板形状に形成されて大径羽根60、及び補助羽根70から離間している。
突起92は、大径羽根60と大径羽根60との中心線Lよりも矢印CCW方向における後方側に寄った位置に形成されている。
図7に示すように、本実施形態の排水ポンプ8において、大径羽根60の厚みの中心線と吐出口46の軸線46CLとが一致するように回転羽根50が停止し、吐出口46から戻り水Wが逆流すると、大径羽根60の矢印CCW方向に分流された戻り水Wは、突起92に当たるが、大径羽根60の矢印CCW方向とは反対側に分流された戻り水Wは、突起92に当たらない。吐出口46から逆流した戻り水Wが突起92に当たることで、戻り水Wのも水圧で突起92が押され、回転羽根50は矢印CCW方向に回転を始め、その後、戻り水Wが吐出口46から逆流している間は、第1の実施形態と同様に回転羽根50は回転を続ける。
本実施形態の回転羽根50も第1の回転羽根50と同様に、吐出口46から戻り水Wが逆流した際に回転するので、カバー32の貫通孔36から上方に吹き出す戻り水Wの量が減り、モータ10の被水が抑制される。
したがって、本実施形態の排水ポンプ8も、回転羽根50の停止位置に関わらず、戻り水Wによるモータ10の被水を抑制することができる。
なお、本実施形態の突起92は、厚みが一定の平板形状に形成されているが、周方向の一方の側面が、斜め下方に向けて傾斜する傾斜面であってもよく、全体が回転方向に傾斜していてもよい。
[第3の実施形態]
図8にしたがって、本発明の第3の実施形態に係る排水ポンプ8を以下に説明する。なお、第1の実施形態と同一構成には同一符号を付し、その説明は省略する。
図8に示すように、本実施形態の排水ポンプ8に用いる回転羽根50は、第1の実施形態、及び第2の実施形態の回転羽根50とは一部の形状が異なっている。
図8に示すように、本実施形態の回転羽根50の軸部52には、大径羽根60の基部側の上部に、平板状に形成された突起94が一体的に形成されている。突起94は、鉛直方向に対して、矢印CW方向へ傾斜している。
本実施形態の排水ポンプ8では、吐出口46から逆流した戻り水Wが突起94に当たることで、該戻り水Wの水圧で突起94が矢印CCW方向に押され、回転羽根50は矢印CCW方向に回転を始め、以後、戻り水Wが吐出口46から逆流している間は、戻り水Wが回転移動する大径羽根60、及び補助羽根70の各々の側面に順次当たることで回転羽根50の回転が継続される。
したがって、本実施形態の排水ポンプ8も、第1の実施形態、及び第2の実施形態と同様に、排水ポンプ8を停止した際の貫通孔36から上方へ吹き出す戻り水Wの量が少なくなり、モータケース20の内部に一時的に溜まる戻り水Wの水位が過度に上昇してモータ10が戻り水Wで被水することが抑制される。
[その他の実施形態]
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記の実施形態に限定されるものでなく、上記の実施形態以外にも、その主旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施可能であることは勿論である。
上記実施形態の突起90、及び突起92は、本発明の突起の一実施形態であり、少なくとも吐出口46から逆流する戻り水Wが当たるのであれは、軸部52に形成される位置、形状、個数等は上記実施形態のものに限らない。
上記実施形態では、貫通孔36に回転羽根50の軸部52が貫通していたが、モータ10の駆動軸12が貫通していてもよい。
上記実施形態では、排水ポンプ8をドレン水の排水に用いたが、本発明はこれに限らず、排水ポンプ8は、ドレン水の排水に限らず、ドレン水以外の液体を吸引して他の場所に送液する用途に使用することもできる。
上記実施形態では、軸部52の外周面に設けられた突起90、及び突起94が、大径羽根60に連結していたが、突起90、及び突起94は補助羽根70に連結していてもよい。
なお、突起90、92、94を設ける位置は上記実施形態に限らず、回転羽根50の大径羽根60がどのような向きで停止しても、吐出口46から軸部52を覗いたときに、左右非対称となるように設ければよい。
8 排水ポンプ
10 モータ
12 駆動軸
20 モータケース
40 ポンプハウジング
42 吸込口
46 吐出口
48 水抜き孔
50 回転羽根
52 軸部
54 小径羽根
56 環状部材
60 大径羽根(羽根)
90 突起
90C 傾斜面
92 突起
94 突起
W 戻り水(ドレン水)

Claims (5)

  1. 下端部に吸込口が設けられ、側部に吐出口が設けられたポンプハウジングと、
    前記ポンプハウジングの上方に配置されるモータと、
    前記ポンプハウジング内に設けられ、前記モータの回転軸と連結される軸部、及び前記軸部を中心とした径方向外側へ延び周方向に間隔を開けて配置される複数の羽根を備えた回転羽根と、
    前記ポンプハウジングに設けられ、前記軸部または前記モータの回転軸の少なくとも一方が貫通すると共に、前記軸部または前記回転軸との間に隙間が形成される貫通孔と、
    前記ポンプハウジングの上部に設けられ、前記モータを収容するモータケースと、
    前記モータケースに設けられ、前記モータケースの内外を貫通する水抜き孔と、
    前記軸部の外周部に設けられ、前記羽根が前記吐出口の正面に位置した状態で前記回転羽根を軸方向から見たときに、前記吐出口の正面に位置した前記羽根の周方向の少なくとも一方側に突出し周方向の両側で非対称に配置される突起と、
    を有する排水ポンプ。
  2. 前記突起は、斜め下方に向けられた傾斜面を有している、請求項1に記載の排水ポンプ。
  3. 前記突起は、前記羽根に一体的に接続されている、請求項1または請求項2に記載の排水ポンプ。
  4. 前記突起は、前記羽根から離間して設けられている、請求項1または請求項2に記載の排水ポンプ。
  5. 前記突起は、前記羽根に対して前記回転羽根の運転時回転方向の後方側に突出して配置されている、請求項1乃至請求項4の何れか一項に記載の排水ポンプ。
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