JP6771761B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
本発明に係る遊技機10は、複数の図柄を変動表示可能な複数の回転リールと、遊技者の操作により前記回転リールの図柄の変動表示を開始させるためのスタートスイッチと、前記複数の回転リールの各々に対応して設けられ、前記複数の回転リールの図柄の変動表示の開始後、遊技者の操作により前記回転リールの図柄の変動表示を個別に停止させるための複数のストップスイッチと、映像を照射可能な照射手段110と、前記照射手段110により照射される映像の一部が投影される第1被投影手段120と、前記第1被投影手段120の前記照射手段側110に設けられ、前記照射手段110により照射される映像の他の一部を投影可能な第2被投影手段130と、前記第1被投影手段120と前記第2被投影手段130との間に設けられ、前記映像の他の一部を前記第2被投影手段130に向けて反射可能な反射可能位置と、前記第1被投影手段のうち、前記第2被投影手段と対向する部分の少なくとも一部が遊技者から視認可能となる視認可能位置との間を移動可能であって、前記反射可能位置において前記映像の他の一部を前記第2被投影手段130に向けて反射可能な反射手段140とを備え、前記照射手段110は、前記第1被投影手段120の投影面積よりも大きな範囲に前記映像を照射可能とされ、前記映像のうち、前記映像の一部は前記第1被投影手段120の全面に照射可能とされ、前記映像の他の一部は前記第1被投影手段120に照射されない範囲に照射され、演出状態として、前記ストップスイッチの停止操作順序の報知が許容されない一般区間と、前記ストップスイッチの停止操作順序の報知が許容される特別区間と、が設けられ、前記反射手段は、前記演出状態が前記一般区間である場合及び前記特別区間の中で有利な状態にない場合は前記視認可能位置に位置し、前記演出状態が前記特別区間の中で前記有利な状態にある場合は前記反射可能位置に位置するように制御され、前記演出状態が前記特別区間の中で前記有利な状態である際に、前記映像の他の一部が前記反射手段により前記第2被投影手段に向けて反射された場合、当該第2被投影手段には遊技に関する説明情報として前記ストップスイッチの停止操作順序を示す情報が投影されることを特徴とする。
また、「反射手段140」とは、映像の他の一部を第2被投影手段130に向けて反射可能であればよく、たとえば、「反射鏡」が挙げられる。
この構成によれば、第2被投影手段130に投影された映像とタッチパネルの操作とに関連性のある演出を実行できる。そのため、この構成によれば、第2被投影手段130にタッチパネルを備えない構成に比べて、照射手段110及び第2被投影手段130を用いた演出態様を増やすことができ、遊技の興趣を高めることができる。
この構成によれば、第2被投影手段130に投影された映像とタッチパネルの操作とに関連性のある演出を実行できる。そのため、この構成によれば、第2被投影手段130の遊技者側にタッチパネルを備えない構成に比べて、照射手段110及び第2被投影手段130を用いた演出態様を増やすことができ、遊技の興趣を高めることができる。
この構成によれば、第1被投影手段120よりも照射手段110側に設けられた第2被投影手段130にも映像を投影できるため、第1被投影手段120にのみ映像が投影される構成に比べて、説明情報についての遊技者の視認性を良好とすることができる。
また、本発明に係る遊技機10の具体例としては、さらに、前記照射手段により照射される前記映像の制御を行う投影制御手段を備え、前記投影制御手段は、前記反射手段が、前記第1被投影手段のうち、前記第2被投影手段と対向する部分の少なくとも一部が遊技者から視認可能となる視認可能位置にある場合には、前記映像の他の一部として黒色の画像を照射するよう前記照射手段を制御することを特徴とする。
この構成によれば、第2被投影手段に映像が投影されない場合に、不必要な照射手段の使用を制限することができる。
(遊技機10)
本明細書では、各説明箇所において、方向についての定義等が示されていない場合には、遊技機10の方を向いて位置している遊技者から見て、遊技機10から遊技者の手前側に向かう方向を「前」方向とし、その逆方向を「後」方向とする。ここで、第1の実施形態における「前」方向は、本発明における「照射手段側」及び「遊技者側」に相当する。
第1の実施形態に係る遊技機10としてのスロットマシンは、前方向に向かって開口する正面開口を有する四角箱状の筐体12と、この筐体12の正面開口を開閉自在に覆う前扉14とを備えている。
前扉14の上部には、薄板樹脂からなる上パネル20を備えている。この上パネル20は、遊技機10において第1スクリーン120の手前側に設けられている。また、上パネル20は、プロジェクタ110により照射される映像を透過させるとともに、プロジェクタ110により照射される映像の一部が、上パネル20に配置された第2スクリーン130に投影可能とされている。本実施の形態では、上パネル20のうち、少なくとも、プロジェクタ110により後述する範囲αに向けて照射される部分と、第1スクリーン120に対向する部分とが透過性を有している。なお、これに限らず、上パネル20の全体が透過性を有することとしてもよい。この第2スクリーン130は、図3に示すように、上パネル20のうち、後述する照射範囲Xの範囲外に配置されている。そのため、第2スクリーン130がプロジェクタ110により照射される映像と重なることで第1スクリーン120に照射される映像に影響を与えることはない。ここで、第1の実施形態における「第2スクリーン130」は、本発明における「第2被投影手段」に相当する。第1の実施形態では、第2スクリーン130は上パネル20の一部に配置されているが、これに限定されず、上パネル20の裏面に配置されるようにしてもよいし、上パネル20の第1スクリーン120と対向する部分に切欠を設けるようにして、第2スクリーン130を配置してもよい。
上パネル20の略中央には、3個の回転リール62(前方向から見て左側の左回転リール64、中央の中回転リール66、右側の右回転リール68)の円周上の図柄61を見ることができる透過可能な図柄表示窓部16が形成されている。この図柄表示窓部16は、3個すべての回転リール62の回転が停止した際には、縦3列横3行に配置した合計9個の図柄61を遊技者に見せるように形成されている。この図柄表示窓部16は、回転リール62の手前側に設けられて、回転リール62の回転が停止した際、後述する有効ライン86上に停止している複数の図柄61を視認するためのものである。回転リール62は、複数の図柄61を、図柄表示窓部16を介して変動表示可能なものである。
前記図柄表示窓部16の後方向(奥方向)には、3個の駆動モータ(図示せず)と、この各駆動モータによってそれぞれ回転させられる合計3個の前記回転リール62と、前記駆動モータ及び前記回転リール62を保持するユニットホルダ(図示せず)とを有するリールユニット60が配置されている(図4参照)。
なお、上パネル20を、第1スクリーン120の手前側に設けられ、第2スクリーン130を備える透明薄板樹脂からなるパネルと、リールユニット60の手前側に設けられ、図柄表示窓16を備える透明薄板樹脂からなるパネルに分けてもよい。
前記図柄表示窓部16の下方には、クレジットメダルの貯留枚数を表示するクレジット表示器87と、このクレジット表示器87の左側に配置され、遊技機10から払い出されたメダルの総数を表示する払出枚数表示器88とが設けられている。これらの表示器は、例えば2個の7セグメントLEDで構成されており、クレジット表示器87は2桁の貯留枚数、払出枚数表示器88は2桁の払出枚数が表示可能になっている。
前扉14のうち、クレジット表示器87と払出枚数表示器88との間には、現在の後述する演出状態が「特別区間」であることを報知する区間報知ランプ90が設けられている。
前記前扉14には、遊技者に役抽選の当選等の種々の情報を音や光や映像等で報知させる演出装置70が形成されている。この演出装置70は、前扉14に配置されているものであって、スピーカー72と、演出用ランプ78と、プロジェクタ110とを備えている。なお、回転リール62は、通常、遊技進行のために用いられるが、遊技の進行を停止している状態において、通常の回転動作とは異なる挙動による演出(いわゆるリール演出)を示すことにより演出装置70の一種としても使用される。
前記スピーカー72は、前扉14の上部左右に配置された上部スピーカー74と、前扉14の下部左右に配置された下部スピーカー76とを備えている。
前記演出用ランプ78は、前扉14の上部に配置された上部ランプ80と、前扉14の下部の左右に配置された下部ランプ82とを備えている。
前記プロジェクタ110は、映像を照射可能なものであり、前扉14内の上部に配置されている(図2参照)。
このプロジェクタ110は、図2に示すように、後述する投影制御手段520による制御に基づいて映像を拡大して照射する照射装置112と、照射装置112により照射される映像を反射する第1反射手段114と、を備えている。また、プロジェクタ110には、第1反射手段114で反射された映像を通過させる通過口116が形成されている。
液晶パネル112bには、後述する投影制御手段520から照射情報(たとえば、キャラクター)が送信され、液晶パネル112bに照射情報に基づく映像が投影される。
第1スクリーン120は、プロジェクタ110により照射される映像の一部、すなわち、範囲αに照射される映像が投影されるものである。この第1スクリーン120は、前扉14の内部において、第1反射手段114で反射された映像が照射され、かつ、上パネル20と対向する位置に配置されている(図2参照)。
第2反射手段140は、図2に示すように、第1スクリーン120と第2スクリーン130との間に設けられ、図柄表示窓部16の上側から水平方向に延びる板部材である支持板150に配置されている。この第2反射手段140は、プロジェクタ110により照射される映像の他の一部、すなわち、範囲βに照射される映像を第2スクリーン130に向けて反射可能とされている。第1の実施形態では、第2反射手段140は反射鏡とされている。なお、この反射鏡は表面鏡でも裏面鏡であってもよい。ここで、第1の実施形態における「第2反射手段140」は、本発明における「反射手段」に相当する。
さらに、第2反射手段140は、プロジェクタ110により照射される映像の他の一部を第2スクリーン130に向けて反射できる構造であれば特に限定されない。
なお、第2反射手段140は、支持板150より下に収納可能とし、駆動手段より、収納状態(視認可能位置)と支持板150から突出した状態(反射可能位置)間で移動可能にする等、第2反射手段140の反射可能位置から視認可能位置、視認可能位置から反射可能位置に移動させるための構成等は特に限定されない。
前記前扉14の下部には下パネル22が設けられている。そして、前扉14には下パネル22の上に位置して前扉14の前方向へ向けて突出する操作部30を備えている。
このメダル投入口38の下側かつ左側には、操作により対応する回転リール62の回転を停止させるため、3個の回転リール62のそれぞれに対応する3個のストップスイッチ50が設けられている。このストップスイッチ50は、左回転リール64を停止させるための左ストップスイッチLと、中回転リール66を停止させるための中ストップスイッチCと、右回転リール68を停止させるための右ストップスイッチRとを有している。すなわち、これらのストップスイッチ50は、複数の回転リール62それぞれに対応して設けられ、複数の回転リール62の図柄61の変動表示の開始後、遊技者の操作により回転リール62の図柄61の変動表示を個別に停止させるためのものである。
このストップスイッチ50の左側には、メダルの投入又は後述するベットスイッチ32の操作を条件に回転リール62の回転を開始させるためのスタートスイッチ40が設けられている。すなわち、このスタートスイッチ40は、遊技者の操作により回転リール62の図柄61の変動表示を開始させるためのものである。
このスタートスイッチ40の上側には、クレジット機能によりクレジットしたメダルのすべてを払い出すための精算スイッチ36が設けられている。
この精算スイッチ36の右側には、ベットスイッチ32として、貯留されたクレジットメダルから投入されたメダル数(クレジットされたメダル数)から最大投入枚数(具体的には3枚)に達するまで投入可能なメダル数を減じて3枚のメダル投入に代えるマックスベットスイッチ34と、クレジットしたメダル数から1枚のメダル数を減じて1枚のメダル投入に代えるシングルベットスイッチ35とが設けられている。
前記前扉14の下部の後方向(奥方向)には、いわゆるホッパーユニットであって、メダルを貯留することができるとともに、メダルを払い出すことができる貯留払出手段24(図4参照)と、電源投入又は電源遮断のための操作が可能な電源スイッチを有すると共に各部品に電力を供給するための電源装置(図示せず)とが配置されている。
前記前扉14の下部には、所定の場合に貯留払出手段24からメダルが払い出されるメダル払出口28が形成されている。このメダル払出口28の下方には、メダル払出口28から払い出されたメダルを貯留するため、上方に向かって開口する皿状のメダル受け皿26が形成されている。なお、クレジットされているメダル数が最大クレジットメダル数である50枚未満の場合は、50枚に到達するまで、獲得したメダルはメダル払出口28から払い出されずにクレジットメダルの枚数に加算される。
第1の実施形態に係る遊技機10は、ベットスイッチ32の操作又は所定枚数のメダルを投入することにより遊技の開始を可能とするものである。そして、スタートスイッチ40の操作により、回転リール62の回転を開始させて遊技が開始されるとともに、後述するメイン制御手段200の各遊技状態に対応した抽選テーブルを用いて役抽選が行われる。そして、当該遊技機10は、各回転リール62に対応するストップスイッチ50の操作タイミング及び役抽選の結果に基づいて、回転リール62の回転を役抽選の結果に適合するように停止させる。当該遊技機10は、停止時の図柄61の組合せによって、当選した役を構成する図柄61の組合せが所定の有効なライン(所定の役の図柄61の組合せが当該ライン上に揃ったときに所定の利益が付与されるラインのことであり、以下、有効ライン86とする。)上に停止した場合に、入賞等となり、所定枚数のメダルを払い出す等の所定の利益を遊技者に付与する。これにより、1回の遊技が終了するものである。
図4に示すように、遊技機10の内部には、遊技機10の全体の動作を制御するための制御装置100が形成されている。この制御装置100は、遊技を進行させて遊技状態を制御するメイン制御手段200と、このメイン制御手段200からの情報(コマンド)を受けて、遊技の進行に応じた演出を制御し、主に遊技内容に関する情報を遊技者に報知する演出を行うために演出状態を制御するサブ制御手段500とを備えている。
メイン制御手段200は、図4に示すように、役抽選手段210、リール制御手段220、停止図柄判定手段230、払出制御手段240、遊技状態制御手段250、演出状態制御手段260及び移行抽選手段270の各手段を有する。各手段の詳細については後述する。
規定の賭け数(3枚)が設定されると、1本の有効ライン86(図1参照)が設定される。なお、第1の実施形態に係る遊技機10は、規定の賭け数として3が設定されている。賭け数を設定する方法には、メダル投入口38からメダルを投入する方法と、ベットスイッチ32を操作することによってクレジットメダルを賭け数として設定する方法とがある。そして、規定の賭け数(3枚)が設定されていることを条件に、スタートスイッチ40を操作すると、賭け数が確定し、役抽選手段210により、複数の役のいずれかに当選したか又はハズレかの抽選(役抽選)が行われる。また、役抽選とほぼ同時に、前回の遊技での回転リール62の回転開始時から所定の時間(第1の実施形態では、4.1秒)が経過しているか否かが判定され、所定の時間が経過すると、3個すべての回転リール62の回転が開始する。
また、有効ライン86上に再遊技役(リプレイ役)に対応する図柄61の組合せが揃うと、メダルの払い出しはないものの、次回の遊技において遊技者所有のメダルを使用することなく賭け数が自動的に設定され遊技を行うことができる。
役抽選手段210は、当選役を決定する役抽選を実行するものである。すなわち、役抽選手段210は、メイン制御手段200が備える手段であり、スタートスイッチ40の操作を契機に、複数の役のいずれかに当選か又はハズレかの抽選(役抽選)を行うためのものである。役抽選手段210は、役に当選したか否かを決定するための抽選テーブルを、主な分類としてノーマル遊技用、RT遊技(RT2)用、ボーナス内部中用、ボーナス遊技用のそれぞれに対応して複数備えており、メイン制御手段200のROM上に記憶されている。役抽選手段210は、予め定めた抽選データと、所定範囲の整数値を繰り返してカウントするループカウンタを有する所定の乱数発生手段(乱数発生回路)が発生した乱数のうちから抽出した乱数とを比較して、当選か否かを判定する。
リール制御手段220は、メイン制御手段200が備える手段であり、各回転リール62の回転を停止させるためのものである。リール制御手段220は、役抽選手段210の抽選結果と、各ストップスイッチ50が操作されたときの対応する回転リール62の回転位置とに基づいて、各回転リール62の回転を停止させる。なお、リール制御手段220は、必要に応じて押し順が所定の条件に適合しているか否かも停止させる条件にする場合がある。
停止図柄判定手段230は、メイン制御手段200が備える手段であり、すべての回転リール62が停止した際における有効ライン86上の図柄61の組合せを記憶するとともに入賞等の判定をするためのものである。
払出制御手段240は、停止図柄判定手段230の判定結果に基づいて、メダル払い出し等の所定の処理を行うためのものである。払出制御手段240は、停止図柄判定手段230の判定の結果、小役が入賞していると判定されるとメダルの払い出しを行う。
遊技状態制御手段250は、遊技状態を制御するものである。
具体的には、遊技状態制御手段250は、図5に示すように、ノーマル遊技制御手段251、RT制御手段252及びボーナス遊技制御手段253の各手段を有する。
ノーマル遊技制御手段251は、「ノーマル遊技」の進行を制御するものである。ここで、「ノーマル遊技」は、後述するRT制御手段252による「RT遊技」(リプレイタイム遊技)や、ボーナス遊技制御手段253によるボーナス遊技以外の遊技状態をいい、図8を用いて後述する「RT0」及び「RT1」を含む。
RT制御手段252は、「RT遊技」の進行を制御するものである。ここで、「RT遊技」は、図8を用いて後述する「RT2」及び「ボーナス内部中」を含む。
ボーナス遊技制御手段253は、図8を用いて後述する「ボーナス遊技」を制御するものである。
演出状態制御手段260は、演出状態を制御するためのものである。
具体的には、演出状態制御手段260は、図6に示すように、通常遊技制御手段261、ATチャンスゾーン遊技制御手段262及びAT遊技制御手段263の各手段を有する。
通常遊技制御手段261は、通常状態で行われている遊技である通常遊技(非AT)を制御するものである。
そのため、「AT」が作動すると、上述のように、ベル役の当選時に、当該当選したベル役に対応する押し順が報知される。そして、遊技者は、報知された押し順に従ってストップスイッチ50を操作することで、当該当選したベル役を入賞させることができるため、「AT」が作動すると、「非AT」のときに比して、遊技者に有利となる。
ATチャンスゾーン遊技制御手段262は、ATチャンスゾーンで行われている遊技であるATチャンスゾーン遊技を制御するものである。
AT遊技制御手段263は、AT状態で行われている遊技であるAT遊技を制御するものである。
移行抽選手段270は、各演出状態へ移行するか否かを決定する抽選を行うものである。この移行抽選手段270は、図7に示すように、通常状態においてATチャンスゾーンへ移行するか否かの抽選(以下、「ATチャンスゾーン移行抽選」とする)を行うATチャンスゾーン移行抽選手段271と、ATチャンスゾーンにおいてAT状態へ移行するか否かの抽選(以下、「AT抽選」とする)を行うAT移行抽選手段272とを備えている。なお、移行抽選手段270が行う抽選は上記のものには限られない。
ATチャンスゾーン移行抽選手段271は、通常状態においてATチャンスゾーン移行抽選を行うものである。このATチャンスゾーン移行抽選手段271が行うATチャンスゾーン移行抽選は、役抽選手段210が行う役抽選の当選役に基づいて行われる。第1の実施形態では、ATチャンスゾーン移行抽選は、役抽選手段210が行う役抽選にて所定のレア役としてのチェリー役に当選したことに基づいて行われる。なお、ATチャンスゾーン移行抽選の抽選契機となる役抽選の当選役は、チェリー役に限らず、他の役でもよい。
ATチャンスゾーン移行抽選手段271で行われるATチャンスゾーン移行抽選は、言い換えれば、通常状態において後述する特別区間へ移行するか否かを決定する抽選である。
AT移行抽選手段272は、ATチャンスゾーンにおいてAT抽選を行うものである。このAT移行抽選手段272が行うAT抽選は、役抽選手段210が行う役抽選の当選役に基づいて行われる。第1の実施形態では、AT抽選は、役抽選手段210が行う役抽選にて所定のレア役としてのチェリー役に当選したことに基づいて行われる。
サブ制御手段500は、図4に示すように、演出実行制御手段510、投影制御手段520、駆動制御手段530及び切替手段540の各手段を有する。各手段の詳細については後述する。
以上の構成をもって、サブ制御手段500は、メイン制御手段200からの信号を受けて、遊技の進行に伴う演出を行うものである。
演出実行制御手段510は、演出装置70を用いて行われる演出を制御するものである。
投影制御手段520は、演出実行制御手段510により選択された演出に基づいて、プロジェクタ110により第1スクリーン120と第2スクリーン130とからなるスクリーン115に照射される映像を制御するものである。すなわち、投影制御手段520は、実行される演出に対応した照射情報を液晶パネル112bに送信することにより、スクリーン115に照射される映像を制御している。
駆動制御手段530は、少なくとも、第2反射手段140の反射可能位置と視認可能位置との間の移動を制御するものである。
切替手段540は、第2反射手段140が反射可能位置にある場合に、第2スクリーン130を不透明ガラスの状態にするものである。具体的には、切替手段540は、第2スクリーン130に対する電圧のON/OFFを制御することにより、第2スクリーン130が透明ガラスになる状態と、不透明ガラスになる状態との切り替えを行うものである。
次に、図8を用いて「遊技状態」について説明する。
「遊技状態」は、メイン制御手段200により管理され、図8に示すように、大別すると、「ノーマル遊技」、「RT遊技」及び「ボーナス遊技」がある。「RT」は、いわゆる「リプレイタイム」の略語であり、「RT遊技」に移行すると、再遊技役に当選する抽選確率、すなわち再遊技確率が高くなる。
「ボーナス遊技」は、ボーナス遊技制御手段254により制御され、「ボーナス内部中」に「ボーナス図柄」を揃えることで移行する。
そして、「ボーナス遊技」終了後、「RT0」に移行する。
図9に示すように、第1の実施形態における演出状態は、上述のように、「一般区間」と、「特別区間」とがある。
「一般区間」は、後述する「特別区間」を除いた区間であって、メダルの払い出しを伴う小役の押し順の報知が許容されない区間である。「一般区間」としては、「通常状態」がある。なお、「一般区間」の種類や数は、上述したものに限られない。
「通常状態」は、後述する「特別区間」における「ATチャンスゾーン」及び「AT状態」等の特殊な状態を除いた状態である。
「特別区間」は、「一般区間」より遊技者に有利な区間であって、メダルの払い出しを伴う小役の押し順の報知が許容される区間である。
「特別区間」としては、「ATチャンスゾーン」と、「AT状態」とがある。なお、「特別区間」の種類や数は、上述したものに限られない。
「ATチャンスゾーン」は、AT移行抽選手段272によるAT抽選が行われ、当該AT抽選に当選することにより、「AT状態」への移行が確定される状態である。
「AT状態」は、「ATチャンスゾーン」より遊技者に有利な状態である。当該「AT状態」に移行すると、当選した小役の押し順が報知される遊技(AT)が開始され、報知された押し順に従ってストップスイッチ50を操作することで、当選した小役や再遊技役の図柄の組み合わせを停止表示させることができる。このため、成立した小役に対応する所定枚数のメダルが払い出される。
以下、図3及び図10を参照して、第1の実施形態における投影演出について説明する。
なお、説明情報は、AT状態への移行を示唆するチャンス表示や、「ATチャンスゾーン」の遊技の説明等、特に限定されない。
第1の実施形態によれば、プロジェクタ110により範囲βに照射される映像、すなわち、従来はスクリーンに照射されない範囲として黒画像等にされていた映像を第2反射手段140により第2スクリーン130に向けて反射することができる。これにより、第1の実施形態によれば、従来は利用されていなかったプロジェクタ110により照射される映像の一部を用いて、第1スクリーン120に加え、第1スクリーン120よりも手前側に設けられた第2スクリーン130にも映像を投影することができる。そのため、第1の実施形態によれば、第1スクリーン120よりも手前側、すなわち、遊技者に近い位置に配置された第2スクリーン130にも映像を投影できることにより、第1スクリーン120にのみ映像が投影される構成に比べて、遊技者の視認性を良好とすることができる。
以下、本実施の形態の第2の実施形態を第1の実施形態と重複する部分は説明を省略して説明する。
第2の実施形態における第2スクリーン130は、第1の実施形態と異なり、第2スクリーン130の手前側に位置入力装置を有する静電容量式のタッチパネルを備えている。そして、第2の実施形態では、第2スクリーン130に投影される映像と、タッチパネルの操作とに関連性を有する投影演出が実行されることとされている。
以下、図3及び図11を参照して、第2の実施形態における投影演出について説明する。なお、以下では、特別区間中に行われた投影演出について説明するため、前提として、演出状態が「特別区間」にあるものとする。
具体的には、第1スクリーン120には、問題文としての「サンタクロースはどれだ?」との文字、及び、問題の選択肢としてのシルエットが3つ(図中左側から、(1)カボチャ、(2)シカ、(3)サンタクロース)投影されている。また、第2スクリーン130には、回答の選択肢として、図中左側から、(2)、(3)、(1)の順に映像が投影されている。
具体的には、第1スクリーン120には、正解のシルエットとして「サンタクロース」が投影され、第2スクリーン130には、正解の選択肢として「正解は、(3)でした!」との文字が投影されている。
なお、スクリーン115に投影される映像は、当該構成に限定されず、第2スクリーン130に音量調整用の映像等、操作を伴う映像であれば特に限定されず、常時投影されるのではなく、必要時に投影されればよい。
第2の実施形態によれば、プロジェクタ110により範囲βに照射される映像が第2反射手段140により反射されることで、第1スクリーン120に加え、第1スクリーン120よりも手前側に設けられた第2スクリーン130にも映像を投影することができる。そして、第2の実施形態では、第2スクリーン130の手前側にタッチパネルを備えたことにより、遊技者がタッチパネルに触れることでサブ制御手段500に情報を入力することができる。
14 前扉 16 図柄表示窓部
20 上パネル 22 下パネル
24 貯留払出手段 26 メダル受け皿
28 メダル払出口
30 操作部 32 ベットスイッチ
34 マックスベットスイッチ 35 シングルベットスイッチ
36 精算スイッチ 38 メダル投入口
40 スタートスイッチ 50 ストップスイッチ
L 左ストップスイッチ C 中ストップスイッチ
R 右ストップスイッチ
60 リールユニット 61 図柄
62 回転リール 64 左回転リール
66 中回転リール 68 右回転リール
70 演出装置
72 スピーカー 74 上部スピーカー
76 下部スピーカー 78 演出用ランプ
80 上部ランプ 82 下部ランプ
86 有効ライン 87 クレジット表示器
88 払出枚数表示器 90 区間報知ランプ
100 制御装置 110 プロジェクタ(照射手段)
112 照射装置 112a 照射レンズ
112b 液晶パネル 112c 光源ランプ
114 第1反射手段 115 スクリーン
116 通過口 120 第1スクリーン(第1被投影手段)
130 第2スクリーン(第2投影手段)
140 第2反射手段(反射手段) 150 支持板
200 メイン制御手段
210 役抽選手段 220 リール制御手段
230 停止図柄判定手段 240 払出制御手段
250 遊技状態制御手段 251 ノーマル遊技制御手段
252 RT制御手段 253 ボーナス遊技制御手段
260 演出状態制御手段 261 通常遊技制御手段
262 ATチャンスゾーン遊技制御手段 263 AT遊技制御手段
270 移行抽選手段 271 ATチャンスゾーン移行抽選手段
272 AT移行抽選手段
500 サブ制御手段 510 演出実行制御手段
520 投影制御手段 530 駆動制御手段
540 切替手段
Claims (7)
- 複数の図柄を変動表示可能な複数の回転リールと、
遊技者の操作により前記回転リールの図柄の変動表示を開始させるためのスタートスイッチと、
前記複数の回転リールの各々に対応して設けられ、前記複数の回転リールの図柄の変動表示の開始後、遊技者の操作により前記回転リールの図柄の変動表示を個別に停止させるための複数のストップスイッチと、
映像を照射可能な照射手段と、
前記照射手段により照射される映像の一部が投影される第1被投影手段と、
前記第1被投影手段の前記照射手段側に設けられ、前記照射手段により照射される映像の他の一部を投影可能な第2被投影手段と、
前記第1被投影手段と前記第2被投影手段との間に設けられ、前記映像の他の一部を前記第2被投影手段に向けて反射可能な反射可能位置と、前記第1被投影手段のうち、前記第2被投影手段と対向する部分の少なくとも一部が遊技者から視認可能となる視認可能位置との間を移動可能であって、前記反射可能位置において前記映像の他の一部を前記第2被投影手段に向けて反射可能な反射手段とを備え、
前記照射手段は、前記第1被投影手段の投影面積よりも大きな範囲に前記映像を照射可能とされ、
前記映像のうち、前記映像の一部は前記第1被投影手段の全面に照射可能とされ、前記映像の他の一部は前記第1被投影手段に照射されない範囲に照射され、
演出状態として、前記ストップスイッチの停止操作順序の報知が許容されない一般区間と、前記ストップスイッチの停止操作順序の報知が許容される特別区間と、が設けられ、
前記反射手段は、前記演出状態が前記一般区間である場合及び前記特別区間の中で有利な状態にない場合は前記視認可能位置に位置し、前記演出状態が前記特別区間の中で前記有利な状態にある場合は前記反射可能位置に位置するように制御され、
前記演出状態が前記特別区間の中で前記有利な状態である際に、前記映像の他の一部が前記反射手段により前記第2被投影手段に向けて反射された場合、当該第2被投影手段には遊技に関する説明情報として前記ストップスイッチの停止操作順序を示す情報が投影されることを特徴とする遊技機。 - 前記第2被投影手段は、透明又は不透明に切り換え可能に形成され、
前記反射手段が前記反射可能位置にある場合に前記第2被投影手段を不透明とする切替手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。 - 前記第2被投影手段は、前記照射手段により照射される前記映像の他の一部を投影可能な投影位置と、前記照射手段により照射される前記映像の他の一部を投影不可能な非投影位置との間を移動可能に形成されることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
- 前記反射手段は、前記映像の他の一部を前記第2被投影手段に向けて反射可能な反射可能位置と、前記第1被投影手段のうち、前記第2被投影手段と対向する部分の少なくとも一部が遊技者から視認可能となる視認可能位置との間を移動可能に形成されることを特徴とする請求項3に記載の遊技機。
- 前記第2被投影手段は、当該第2被投影手段の遊技者側に位置入力装置を有する静電容量式のタッチパネルを備えており、
前記第2被投影手段に投影される前記映像の他の一部と前記タッチパネルの操作とに関連性を有する演出が実行されることを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機。 - 前記第2被投影手段の遊技者側に位置入力装置を有する静電容量式のタッチパネルを備え、
前記第2被投影手段に投影される前記映像の他の一部と前記タッチパネルの操作とに関連性を有する演出が実行されることを特徴とする請求項1、2、3又は4に記載の遊技機。 - 前記照射手段により照射される前記映像の制御を行う投影制御手段を備え、
前記投影制御手段は、前記反射手段が、前記第1被投影手段のうち、前記第2被投影手段と対向する部分の少なくとも一部が遊技者から視認可能となる視認可能位置にある場合には、前記映像の他の一部として黒色の画像を照射するよう前記照射手段を制御することを特徴とする請求項1から6の何れか1項に記載の遊技機。
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