JP6777319B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
本発明に係る遊技機10は、前方に向かって開口する筐体12と、前記筐体12の開口を開閉自在に覆う前扉14と、複数の図柄を変動表示可能な複数の回転リール62と、遊技者の操作により前記複数の回転リール62の図柄の変動表示を開始させるためのスタートスイッチ40と、を備えた遊技機10において、前記筐体12又は前記前扉14の内部には、遊技に関する演出に用いられる映像である第1映像と、前記第1映像を縮小した第2映像とを投影する投影手段110と、透過性を有しており、前記投影手段110により投影された前記第1映像が一方の面に投影される被投影手段115と、前記投影手段110により投影された前記第2映像を前記被投影手段115の他方の面に向けて反射させる、少なくとも1つの反射手段と、が配置され、前記投影手段110は、前記第1映像と前記第2映像とを略同じタイミングで投影可能とされており、前記反射手段により反射された前記第2映像は、前記投影手段110により投影され、前記一方の面に投影された前記第1映像と重なることを特徴とする。
(遊技機10)
本明細書では、各説明箇所において、方向についての定義等が示されていない場合には、遊技機10の方を向いて位置している遊技者から見て、遊技機10から遊技者に向かう方向を「前」とし、その逆方向を「後」とする。ここで、第1の実施形態における「後側」は、本発明における「反射手段側」に相当する。
なお、これに限らず、第1の実施形態に係る遊技機10では、液晶表示装置とプロジェクタ110との双方を搭載してもよい。
第1の実施形態に係る遊技機10としてのスロットマシンは、前側に向かって開口する正面開口を有する四角箱状の筐体12と、この筐体12の正面開口を開閉自在に覆う前扉14とを備えている。
前扉14の上部には、薄板樹脂からなる上パネル20を備えている。この上パネル20は、遊技機10においてスクリーン115の前側に設けられている。また、上パネル20は、透過性を有する材質で形成されており、プロジェクタ110により投影される映像を後側に透過可能とされている。第1の実施形態では、上パネル20のうち、少なくとも、プロジェクタ110により投影される映像を通過させる部分が透過性を有している。なお、これに限らず、上パネル20の全体が透過性を有することとしてもよい。
上パネル20の略中央には、3個の回転リール62(前側から見て左側の左回転リール64、中央の中回転リール66、右側の右回転リール68)の円周上の図柄61を見ることができる透過可能な図柄表示窓部16が形成されている。この図柄表示窓部16は、3個すべての回転リール62の回転が停止した際には、縦3列横3行に配置した合計9個の図柄61を遊技者に見せるように形成されている。この図柄表示窓部16は、回転リール62の前側に設けられて、回転リール62の回転が停止した際、後述する有効ライン86上に停止している複数の図柄61を視認するためのものである。回転リール62は、複数の図柄61を、図柄表示窓部16を介して変動表示可能なものである。
前記図柄表示窓部16の後側には、3個の駆動モータ(図示せず)と、この各駆動モータによってそれぞれ回転させられる合計3個の前記回転リール62と、前記駆動モータ及び前記回転リール62を保持するユニットホルダ(図示せず)とを有するリールユニット60が配置されている(図4参照)。
前記図柄表示窓部16の下方には、クレジットメダルの貯留枚数を表示するクレジット表示器87と、このクレジット表示器87の左側に配置され、遊技機10から払い出されたメダルの総数を表示する払出枚数表示器88とが設けられている。これらの表示器は、例えば2個の7セグメントLEDで構成されており、クレジット表示器87は2桁の貯留枚数、払出枚数表示器88は2桁の払出枚数が表示可能になっている。
前扉14のうち、クレジット表示器87と払出枚数表示器88との間には、現在の状態が「有利区間」であることを発光態様により報知する区間報知ランプ90が設けられている。
ここで、「有利区間」とは、遊技者にとって有利な押し順に係る押し順ナビの表示が許容される区間を意味する。
前記前扉14には、遊技者に役抽選の当選等の種々の情報を音や光や映像等で報知させる演出装置70が形成されている。この演出装置70は、前扉14に配置されているものであって、スピーカー72と、演出用ランプ78と、プロジェクタ110とを備えている。なお、回転リール62は、通常、遊技進行のために用いられるが、遊技の進行を停止している状態において、通常の回転動作とは異なる挙動による演出(いわゆるリール演出)を示すことにより演出装置70の一種としても使用される。
前記スピーカー72は、前扉14の上部左右に配置された上部スピーカー74と、前扉14の下部左右に配置された下部スピーカー76とを備えている。
前記演出用ランプ78は、前扉14の上部に配置された上部ランプ80と、前扉14の下部の左右に配置された下部ランプ82とを備えている。
プロジェクタ110は、映像を投影可能なものであり、前扉14内の上部に配置されている。ここで、第1の実施形態における「プロジェクタ110」は、本発明における「投影手段」に相当する。
このプロジェクタ110は、図2に示すように、後述するサブ制御手段500の投影制御手段520(図6参照)による制御に基づいて映像を投影する投影装置112を備えている。
液晶パネル112bには、後述する投影制御手段520から後述する投影情報(たとえば、キャラクター)が送信され、液晶パネル112bに投影情報に基づく映像が投影される。
スクリーン115は、プロジェクタ110により投影される映像が投影されるものである。ここで、第1の実施形態における「スクリーン115」は、本発明における「被投影手段」に相当する。
反射手段140は、投影装置112により投影された第2映像をスクリーン115の後面に向けて反射させるものである。第1の実施形態では、一例として、反射手段140を反射鏡としている。なお、この反射鏡は表面鏡でもよいし、裏面鏡でもよい。
そして、反射手段140は、投影装置112により範囲A2に投影された第2映像をスクリーン115の後面に向けて、第2映像を拡大しつつ反射する。この詳細については後述する。
図1に示すように、前記前扉14の下部には下パネル22が設けられている。そして、前扉14には下パネル22の上に位置して前扉14の前側へ向けて突出する操作部30を備えている。
第1の実施形態に係る遊技機10には、遊技開始の条件としてメダル投入口38からあらかじめメダルを投入して、最大50枚までクレジットメダルとして内部に貯留可能なクレジット機能(投入枚数を電子データとして電子的に記憶し管理する機能)を有している。なお、このクレジットメダルとして貯留可能な最大枚数である50枚を最大クレジットメダル数とする。
このメダル投入口38の下側かつ左側には、操作により対応する回転リール62の回転を停止させるため、3個の回転リール62のそれぞれに対応する3個のストップスイッチ50が設けられている。このストップスイッチ50は、左回転リール64を停止させるための左ストップスイッチLと、中回転リール66を停止させるための中ストップスイッチCと、右回転リール68を停止させるための右ストップスイッチRとを有している。すなわち、これらのストップスイッチ50は、複数の回転リール62の各々に対応して設けられ、複数の回転リール62の図柄61の変動表示の開始後、遊技者の操作により回転リール62の図柄61の変動表示を個別に停止させるためのものである。
このストップスイッチ50の左側には、メダルの投入又は後述するベットスイッチ32の操作を条件に回転リール62の回転を開始させるためのスタートスイッチ40が設けられている。すなわち、このスタートスイッチ40は、遊技者の操作により回転リール62の図柄61の変動表示を開始させるためのものである。
このスタートスイッチ40の上側には、クレジット機能によりクレジットしたメダルのすべてを払い出すための精算スイッチ36が設けられている。
この精算スイッチ36の右側には、ベットスイッチ32として、貯留されたクレジットメダルから投入されたメダル数(クレジットされたメダル数)から最大投入枚数(具体的には3枚)に達するまで投入可能なメダル数を減じて3枚のメダル投入に代えるマックスベットスイッチ34と、クレジットしたメダル数から1枚のメダル数を減じて1枚のメダル投入に代えるシングルベットスイッチ35とが設けられている。
前記前扉14の下部の後側には、メダルを貯留することができるとともに、メダルを払い出すことができるホッパーユニット24(図4参照)と、電源投入又は電源遮断のための操作が可能な電源スイッチを有すると共に各部品に電力を供給するための電源装置(図示せず)とが配置されている。
前記前扉14の下部には、所定の場合にホッパーユニット24からメダルが払い出されるメダル払出口28が形成されている。このメダル払出口28の下方には、メダル払出口28から払い出されたメダルを貯留するため、上側に向かって開口する皿状のメダル受け皿26が形成されている。なお、クレジットされているメダル数が最大クレジットメダル数である50枚未満の場合は、50枚に到達するまで、獲得したメダルはメダル払出口28から払い出されずにクレジットメダルの枚数に加算される。
第1の実施形態に係る遊技機10は、ベットスイッチ32の操作又は所定枚数のメダルを投入することにより遊技の開始を可能とするものである。そして、スタートスイッチ40の操作により、回転リール62の回転を開始させて遊技が開始されるとともに、後述するメイン制御手段200の各遊技状態に対応した抽選テーブルを用いて役抽選が行われる。そして、当該遊技機10は、各回転リール62に対応するストップスイッチ50の操作タイミング及び役抽選の結果に基づいて、回転リール62の回転を役抽選の結果に適合するように停止させる。当該遊技機10は、停止時の図柄61の組合せによって、当選した役を構成する図柄61の組合せが所定の有効なライン(所定の役の図柄61の組合せが当該ライン上に揃ったときに所定の利益が付与されるラインのことであり、以下、有効ライン86とする。)上に停止した場合に、入賞等となり、所定枚数のメダルを払い出す等の所定の利益を遊技者に付与する。これにより、1回の遊技が終了するものである。第1の実施形態の有効ライン86は、左回転リール64の中段と中回転リール66の中段と右回転リール68の中段とを結んだ1本のみからなるものであるが、これに限定されるものではない。また、有効ライン86は、1本ではなく、複数本設けてもよい。
図4に示すように、遊技機10の内部には、遊技機10の全体の動作を制御するための制御装置100が形成されている。この制御装置100は、遊技を進行させて遊技状態を制御するメイン制御手段200と、このメイン制御手段200からの情報(コマンド)を受けて、遊技の進行に応じた演出を制御し、主に遊技内容に関する情報を遊技者に報知する演出を行うために演出状態を制御するサブ制御手段500とを備えている。
メイン制御手段200は、図5に示すように、役抽選手段210、リール制御手段220、停止図柄判定手段230、配当付与手段240、遊技状態制御手段250及び演出状態制御手段260の各手段を有する。各手段の詳細については後述する。
メイン制御手段200は、遊技を制御するためのものであって、遊技を進行させるためのものである。以下、第1の実施形態における遊技について説明する。
役抽選手段210は、当選役を決定する役抽選を実行するものである。すなわち、役抽選手段210は、スタートスイッチ40の操作を契機に、複数の役の何れか(1つ又は複数)に当選か又はハズレかの役抽選を行うためのものである。役抽選手段210は、役に当選したか否かを決定するための役抽選テーブルを、主な分類としてノーマル状態用、RT状態用、ボーナス内部中状態用、ボーナス状態用のそれぞれに対応して複数備えており、メイン制御手段200のROM上に記憶されている。役抽選手段210は、予め定めた抽選データと、所定範囲の整数値を繰り返してカウントするループカウンタを有する所定の乱数発生手段(乱数発生回路)が発生した乱数のうちから抽出した乱数とを比較して、当選か否かを判定する。
リール制御手段220は、各回転リール62の回転を停止させるためのものである。リール制御手段220は、役抽選手段210の役抽選結果と、各ストップスイッチ50が操作されたときの対応する回転リール62の回転位置とに基づいて、各回転リール62の回転を停止させる。なお、リール制御手段220は、必要に応じて各ストップスイッチ50の押し順が所定の条件に適合しているか否かも停止させる条件にする場合がある。
停止図柄判定手段230は、すべての回転リール62が停止した際における有効ライン86上の図柄61の組合せを記憶するとともに入賞等の判定をするためのものである。
配当付与手段240は、停止図柄判定手段230の判定結果に基づいて、メダル払い出し等の所定の配当の付与を行うものである。配当付与手段240は、停止図柄判定手段230の判定の結果、小役が入賞していると判定されると配当としてのメダルの払い出しを行う。なお、配当付与手段240は、停止図柄判定手段230の判定結果のみに基づいてメダルの払い出しを行うものに限らず、他の条件を参照してメダルの払い出しを行ってもよい。たとえば、配当付与手段240は、停止図柄判定手段230による判定が行われたときの遊技状態を参照してメダルの払い出しを行ってもよい。この場合には、別の契機において、停止図柄判定手段230の判定結果が同じであったとしても、ノーマル状態やRT状態に滞在中のメダルの払い出しと、ボーナス状態に滞在中のメダルの払い出しとを異ならせることができる。
遊技状態制御手段250は、遊技状態を制御するものである。
具体的には、遊技状態制御手段250は、図5に示すように、ノーマル状態制御手段251、RT状態制御手段252、ボーナス内部中状態制御手段253及びボーナス状態制御手段254の各手段を有する。
ノーマル状態制御手段251は、「ノーマル状態」を制御するものである。ここで、「ノーマル状態」は、後述するRT状態制御手段252による「RT状態」(リプレイタイム状態)、ボーナス内部中状態制御手段253によるボーナス内部中状態又はボーナス状態制御手段254によるボーナス状態以外の状態をいう。
RT状態制御手段252は、「RT状態」を制御するものである。また、「RT」は、「リプレイタイム」の略語であり、「RT状態」に移行すると、リプレイ役に当選する抽選確率、すなわち再遊技確率が原則として高くなるRT遊技が開始される。
ボーナス内部中状態制御手段253は、「ボーナス内部中状態」を制御するものである。
ボーナス内部中状態は、役抽選手段210による役抽選にてボーナス状態への移行に係るボーナス移行役に当選し、当該ボーナス移行役に当選した状態が維持されている状態である。そして、ボーナス内部中状態において、ボーナス移行役に対応した図柄61を有効ライン86上に停止表示することで終了する(ボーナス状態へ移行する)。
ボーナス状態制御手段254は、「ボーナス状態」を制御するものである。このボーナス状態では、ボーナス遊技が行われる。ボーナス遊技では、一例として、いわゆるRB(レギュラーボーナス)が連続作動するBB(ビッグボーナス)が行われる。そして、ボーナス遊技は、所定の枚数、たとえば200枚を超えるメダルの払出しで終了する。
演出状態制御手段260は、演出状態を制御するためのものである。
具体的には、演出状態制御手段260は、図5に示すように、非有利区間制御手段261と、有利区間制御手段262と、を有する。
非有利区間制御手段261は、非有利区間を制御するものである(図8参照)。
ここで、「非有利区間」とは、遊技者にとって有利な押し順ナビの表示が許容されない区間を意味する。すなわち、「非有利区間」とは、後述するAT遊技を行うことが許容されない区間である。また、「非AT遊技」は、「AT遊技」の非作動状態を意味する。
有利区間制御手段262は、AT遊技を行うことが許容される有利区間を制御するものである(図8参照)。
ここで、AT遊技における「AT」とは「アシストタイム」の略語であり、「AT遊技」が開始されると、当選した小役の押し順ナビが表示され、表示された押し順ナビに従ってストップスイッチ50を操作することで、当選した小役の図柄61の組合せを停止表示させることができる。このため、成立した小役に対応する所定枚数のメダルが払出される。
サブ制御手段500は、図6に示すように、報知手段510と、投影制御手段520と、を有する。
以上の構成をもって、サブ制御手段500は、メイン制御手段200からの信号を受けて、遊技の進行に伴う演出を行うものである。
報知手段510は、演出装置70のうち、演出用ランプ78及びスピーカー72を制御して、所定の演出を遊技者に報知するものである。
投影制御手段520は、演出装置70のうち、プロジェクタ110を制御するものである。
この投影制御手段520は、プロジェクタ110を用いた演出(以下、「投影演出」とする)の各々に対応した、スクリーン115に投影される映像等の情報である投影情報を記憶している。
次に、図7を用いて遊技状態について説明する。
遊技状態は、メイン制御手段200により管理され、図7に示すように、大別すると、ノーマル状態、RT状態、ボーナス内部中状態及びボーナス状態がある。
次に、図8を用いて有利区間について説明する。
図8に示すように、第1の実施形態では、遊技者にとって有利な押し順ナビの表示が許容されない「非有利区間」と、遊技者にとって有利な押し順ナビの表示が許容される「有利区間」とがある。
非有利区間は、有利区間を除いた区間であって、遊技者にとって有利な押し順ナビの表示が許容されない、すなわち、AT遊技を行うことが許容されない区間である。そのため、非有利区間を継続すると、結果として、遊技者が所有しているメダルの合計が減少することとなっている。また、非有利区間の滞在中における遊技状態は、主にノーマル状態に滞在することとされている(図7参照)。
「有利区間」は、遊技者にとって有利な押し順ナビの表示が許容される区間である。すなわち、「有利区間」は、AT遊技を行うことが許容される区間である。
以下、第1の実施形態における投影演出について、第1映像として通常チェリー図柄92が投影され、第2映像として縮小チェリー図柄94が投影された場合について説明する。なお、第1の実施形態では、スクリーン115に映像を投影する全ての場合、すなわち、全ての投影演出において、投影制御手段520は、プロジェクタ110に対して、第1映像と第2映像とを同時に投影する投影指示を行っている。つまり、第1の実施形態では、全ての投影演出において、投影装置112は、第1映像と第2映像との2つの映像を投影している。
第1の実施形態では、プロジェクタ110の投影装置112により、第1映像と第2映像とが重複した契機で投影可能とされ、反射手段140により反射された第2映像が、投影装置112により投影され、スクリーン115の前面に投影された第1映像と重なることとされている。これにより、第1の実施形態では、第1映像と第2映像とが重なった映像をスクリーン115に投影することができる。そのため、第1の実施形態によれば、スクリーン115に2つの映像が重なって投影されない構成に比べて、スクリーン115の輝度を高めることができ、外乱光の影響を受けにくくすることができる。したがって、第1の実施形態によれば、スクリーン115に2つの映像が重なって投影されない構成に比べて、スクリーン115に投影される映像のコントラストを強くすることができ、遊技者の視認性を高めることができる。
第1の実施形態では、全ての投影演出において、投影装置112が第1映像と第2映像との2つの映像を投影することとしたが、これに限らず、投影装置112は、特定の契機でのみ第1映像と第2映像との2つの映像を投影してもよい。つまり、投影制御手段520は、基本的にはプロジェクタ110に対して、第1映像のみを投影させる投影指示を行い、特定の契機でのみ、プロジェクタ110に対して、第1映像と第2映像との2つの映像を投影させる投影指示を行ってもよい。これにより、投影装置112により映像が投影された場合において、スクリーン115に投影される映像のコントラストが強くなるときと、スクリーン115に投影される映像のコントラストが強くならない、すなわち、弱いときとを設けることができる。
以下、第2の実施形態について、第1の実施形態との重複部分を省略して説明する。
第2の実施形態におけるスクリーン115は、図9(B)に示すように、その前面とその後面とを貫通する9つの貫通穴120が形成されている。なお、貫通穴120の数は9つに限らず、これより多くても少なくてもよい。
第2の実施形態における反射手段140は、スクリーン115を挟んでプロジェクタ110とは反対側(後側)であって、前後方向においてスクリーン115と対向する位置に配置されている。これにより、この反射手段140は、拡大レンズ130が挿入された貫通穴120を通過した後の第2映像を反射することができる。
第2の実施形態では、図9(A)に示すように、プロジェクタ110の投影位置Pからスクリーン115の前面の延長線上までの直線距離を距離D2とした場合におけるスクリーン115の高さ方向における投影装置112の投影可能範囲は、範囲B1とされている。また、第2の実施形態では、範囲B1の範囲内に、貫通穴120の寸法に対応した範囲B2が設けられている。
以下、第2の実施形態における投影演出について、第1映像として通常チェリー図柄92が投影され、第2映像として分割チェリー図柄96が投影された場合について説明する。
以下、第2の実施形態の作用効果について、第1の実施形態の作用効果との重複部分を省略して説明する。
第2の実施形態では、スクリーン115には、その前面とその後面とを貫通する9つの貫通穴120が形成され、第2映像は、貫通穴120を通過した後、反射手段140により反射されることとされている。これにより、第2の実施形態では、スクリーン115の範囲外に第2映像を投影することなく、スクリーン115の範囲内に第2映像を投影したうえで反射手段140により反射されることとなる。つまり、第2の実施形態では、投影装置112の投影可能範囲である範囲B1の全面に第1映像を投影し、範囲B1の範囲内である範囲B2に第2映像を投影したうえで反射手段140により、第2映像を反射させることができる。そのため、第2の実施形態によれば、投影装置112の投影可能範囲の全面に第1映像を投影しない構成に比べて、スクリーン115に投影される映像の投影範囲を広げることができる。
第2の実施形態では、貫通穴120に拡大レンズ130を挿入したが、拡大レンズ130は、貫通穴120に対応する他の部分に設けてもよい。つまり、拡大レンズ130は、貫通穴120に対応する部分として、「貫通穴120の内部」に設けることに限らず、「貫通穴120の外側で貫通穴120と対向する部分」に設けてもよい。
以下、第3の実施形態について、第1及び第2の実施形態との重複部分を省略して説明する。
第3の実施形態は、2枚の反射手段140,150を配置して、第2映像を複数回反射させることにより、第1映像と第2映像とをスクリーン115の前面で重ねた点で、スクリーン115の前面と後面とで第1映像と第2映像とを重ねた第1及び第2の実施形態と異なる。
以下、第3の実施形態における投影演出について、第1映像として通常チェリー図柄92が投影され、第2映像として縮小チェリー図柄94が投影された場合について説明する。
以下、第3の実施形態の作用効果について、第1又は第2の実施形態の作用効果との重複部分を省略して説明する。
第3の実施形態では、2枚の反射手段140,150を配置し、第2映像を複数回反射させた後にスクリーン115の前面に第2映像が投影されることとされている。これにより、第3の実施形態では、第2映像を複数回反射させない構成に比べて、スクリーン115に投影されるまでの第2映像の投影距離を長くすることができる。
第3の実施形態のように、複数枚の反射手段140,150を配置して第2映像を複数回反射させる場合には、2つの映像を重ねることに限らず、3つ以上の映像を重ねて、その重なった3つ以上の映像がスクリーン115に投影されることとしてもよい。
14 前扉 16 図柄表示窓部
20 上パネル
22 下パネル 24 ホッパーユニット
26 メダル受け皿 28 メダル払出口
30 操作部 32 ベットスイッチ
34 マックスベットスイッチ 35 シングルベットスイッチ
36 精算スイッチ 38 メダル投入口
40 スタートスイッチ
50 ストップスイッチ L 左ストップスイッチ
C 中ストップスイッチ R 右ストップスイッチ
60 リールユニット 61 図柄
62 回転リール 64 左回転リール
66 中回転リール 68 右回転リール
70 演出装置
72 スピーカー 74 上部スピーカー
76 下部スピーカー 78 演出用ランプ
80 上部ランプ 82 下部ランプ
86 有効ライン 87 クレジット表示器
88 払出枚数表示器 89 設定表示器
90 区間報知ランプ 92 通常チェリー図柄
94 縮小チェリー図柄 96 分割チェリー図柄
100 制御装置
110 プロジェクタ 112 投影装置
112a 光源ランプ 112b 液晶パネル
112c 投影レンズ 114 通過口
115 スクリーン
120 貫通穴 130 拡大レンズ
135 レンズ部材 140,150 反射手段
200 メイン制御手段 210 役抽選手段
220 リール制御手段 230 停止図柄判定手段
240 配当付与手段 250 遊技状態制御手段
251 ノーマル状態制御手段 252 RT状態制御手段
253 ボーナス内部中状態制御手段 254 ボーナス状態制御手段
260 演出状態制御手段 261 非有利区間制御手段
262 有利区間制御手段
500 サブ制御手段 510 報知手段
520 投影制御手段
Claims (6)
- 前方に向かって開口する筐体と、
前記筐体の開口を開閉自在に覆う前扉と、
複数の図柄を変動表示可能な複数の回転リールと、
遊技者の操作により前記複数の回転リールの図柄の変動表示を開始させるためのスタートスイッチと、を備えた遊技機において、
前記筐体又は前記前扉の内部には、
遊技に関する演出に用いられる映像である第1映像と、前記第1映像を縮小した第2映像とを投影する投影手段と、
透過性を有しており、前記投影手段により投影された前記第1映像が一方の面に投影される被投影手段と、
前記投影手段により投影された前記第2映像を前記被投影手段の他方の面に向けて反射させる、少なくとも1つの反射手段と、が配置され、
前記投影手段は、前記第1映像と前記第2映像とを略同じタイミングで投影可能とされており、
前記反射手段により反射された前記第2映像は、前記投影手段により投影され、前記一方の面に投影された前記第1映像と重なることを特徴とする遊技機。 - 前記反射手段は、前記被投影手段を挟んで前記投影手段とは反対側に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
- 前記被投影手段には、前記一方の面と前記他方の面とを貫通する複数の貫通穴が形成されており、
前記第2映像は、前記貫通穴を通過した後、前記反射手段により反射されることを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機。 - 少なくとも前記貫通穴に対応する部分には、前記投影手段により投影された前記第2映像を拡大して前記反射手段側に通過させる拡大部材が設けられ、
前記第2映像は、前記拡大部材により拡大された後、前記反射手段により反射されることを特徴とする請求項3に記載の遊技機。 - 前方に向かって開口する筐体と、
前記筐体の開口を開閉自在に覆う前扉と、
複数の図柄を変動表示可能な複数の回転リールと、
遊技者の操作により前記複数の回転リールの図柄の変動表示を開始させるためのスタートスイッチと、を備えた遊技機において、
前記筐体又は前記前扉の内部には、
遊技に関する演出に用いられる映像である第1映像と、前記第1映像を縮小した第2映像とを投影する投影手段と、
前記投影手段により投影された前記第1映像が一方の面に投影される被投影手段と、
前記投影手段により投影された前記第2映像を前記一方の面に向けて反射させる、少なくとも1つの反射手段と、が配置され、
前記投影手段は、前記第1映像と前記第2映像とを略同じタイミングで投影可能とされており、
前記反射手段により反射された前記第2映像は、前記投影手段により投影され、前記一方の面に投影された前記第1映像と重なることを特徴とする遊技機。 - 前記反射手段における前記第2映像を反射させる側の面は、曲面に形成されていることを特徴とする請求項1、2、3、4又は5に記載の遊技機。
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