JP2019084068A - 遊技機 - Google Patents

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祥典 平松
Yoshinori Hiramatsu
祥典 平松
道人 薮本
Michito Yabumoto
道人 薮本
伊藤 一彦
Kazuhiko Ito
一彦 伊藤
幸祐 西山
Kosuke Nishiyama
幸祐 西山
恵太 井関
Keita Izeki
恵太 井関
直樹 船越
Naoki Funakoshi
直樹 船越
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Abstract

【課題】プロジェクタからの映像を反射鏡等で反射させることでスクリーンの全域に映像を投影する構成に比べて、遊技機内のスペースを節約しつつ、プロジェクタからの映像をスクリーンの全域に投影する。【解決手段】遊技者側に被投影部を有し、立体形状に形成されたスクリーンと、投影された映像を拡大させつつ、前記被投影部側に通過させる拡大部材と、前記被投影部の前面の一部に投影される第1映像と、前記拡大部材により拡大され、少なくとも前記一部に対応する部分以外の前記被投影部の後面の部分に投影される第2映像とを投影可能なプロジェクタと、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、遊技機に関する。
従来から、液晶表示装置を搭載し、その液晶表示装置に演出として種々の映像が表示される遊技機が広く知られている。しかし、近年では、液晶表示装置に代えて、プロジェクタを搭載し、プロジェクタから投影される種々の映像をスクリーンに投影して演出を行う遊技機が登場している。
たとえば、下記特許文献1には、立体的な装飾が施された装飾部を有する3Dスクリーンに投射画像を形成するに際して、鮮明な画像を形成することのできるリアプロジェクタを備えた遊技機が開示されている。
特開2007−252724号公報
ここで、上記特許文献1に記載の発明は、プロジェクタから射出されたレーザ光を反射部で反射させてから投射面(スクリーン)に投射する構成である。そのため、上記特許文献1に記載の発明では、投射面の背面に反射部を設置するためのスペースを確保する必要があり、プロジェクタによる映像をスクリーンに投影するために、遊技機内の多くのスペースを使用している。そして、遊技機内には、種々の部材を配置する必要があるため、プロジェクタやスクリーン等の構成が多くのスペースを使用することは好ましくない。
そこで、本発明は、プロジェクタからの映像を反射鏡等で反射させることでスクリーンの全域に映像を投影する構成に比べて、遊技機内のスペースを節約しつつ、プロジェクタからの映像をスクリーンの全域に投影することを第1の目的とする。
また、本発明は、プロジェクタをスクリーンの前側から映像を投影するフロントプロジェクタとした場合に比べて、遊技機内におけるプロジェクタの配置箇所の自由度を高めることを第2の目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、以下のような構成を備える。
本発明に係る遊技機10は、遊技者側に被投影部117を有し、立体形状に形成されたスクリーン115と、投影された映像を拡大させつつ、前記被投影部117側に通過させる拡大部材120と、前記被投影部117の前面の一部に投影される第1映像と、前記拡大部材120により拡大され、少なくとも前記一部に対応する部分以外の前記被投影部117の後面の部分に投影される第2映像とを投影可能なプロジェクタ110と、を備えることを特徴とする。
この構成では、プロジェクタ110により、被投影部117の前面の一部に第1映像が投影され、少なくとも被投影部117の前面の一部に対応する部分以外の被投影部117の後面の部分に、拡大部材120により拡大された第2映像が投影可能とされている。これにより、この構成によれば、反射鏡等を用いることなく、被投影部117の全域に映像を投影することができる。そのため、この構成によれば、プロジェクタ110からの映像を反射鏡等で反射させることでスクリーン115の全域に映像を投影する構成に比べて、遊技機10内のスペースを節約しつつ、プロジェクタ110からの映像を被投影部117の全域に投影することができる。
また、本発明に係る遊技機10の具体例としては、さらに、前記プロジェクタ110は、投影される前記第1映像が前記一部以外の前記被投影部117の前面の部分に対して死角を有する特定位置に配置されていることを特徴とする。
この構成では、プロジェクタ110は、投影される第1映像が被投影部117の前面の一部以外の被投影部117の前面の部分に対して死角を有する特定位置に配置されている。そのため、この構成によれば、プロジェクタ110をスクリーン115の前側から映像を投影するフロントプロジェクタとした場合に比べて、プロジェクタ110の配置箇所が増え、遊技機10内における当該プロジェクタ110の配置箇所の汎用性を高めることができる。
また、本発明に係る遊技機10の具体例としては、さらに、前記特定位置は、前記スクリーン115の側方であることを特徴とする。
この構成では、特定位置をスクリーン115の側方としている。ここで、プロジェクタ110を搭載した遊技機10において、プロジェクタ110をスクリーン115の前側から映像を投影するフロントプロジェクタとした場合には、遊技者によるスクリーン115の視認性を高めるべく、プロジェクタ110はスクリーン115の正面を避け、スクリーン115の前側かつ上側(斜め上側)に配置されることが多い。これにより、フロントプロジェクタを搭載した遊技機10は、フロントプロジェクタを搭載していない遊技機10に比べて、その上部が前側に突出することとなり、遊技機10全体のサイズが大きくなってしまう。
しかし、この構成によれば、スクリーン115の側方にプロジェクタ110を配置できるため、その上部が前側に突出していない既存の遊技機10のサイズのままでプロジェクタ110を遊技機10内に配置できる。そのため、この構成によれば、プロジェクタ110をフロントプロジェクタとした場合に比べて、遊技機10全体のサイズ、具体的には、遊技機10上部の前側への突出を抑制しつつ、遊技機10内にプロジェクタ110を配置できる。
また、本発明に係る遊技機10の具体例としては、さらに、前記スクリーン115は、前記被投影部117が遊技者側に向かって湾曲状に突出していることを特徴とする。
この構成では、スクリーン115は、被投影部117が遊技者側に向かって湾曲状に突出している。ここで、被投影部117が遊技者側に向かって湾曲状に突出しているスクリーン115の全域に映像を投影するためには、プロジェクタ110をスクリーン115の前側から映像を投影するフロントプロジェクタとすることが考えられる。しかし、プロジェクタ110をフロントプロジェクタとした場合には、フロントプロジェクタを搭載していない遊技機10に比べて、その上部が前側に突出することとなり、遊技機10全体のサイズが大きくなる、という問題点を有する。
また、被投影部117が遊技者側に向かって湾曲状に突出しているスクリーン115の全域に映像を投影するためには、スクリーン115の側方にフロントプロジェクタを配置することが考えられる。しかし、フロントプロジェクタをスクリーン115の側方に配置した場合には、投影される映像がスクリーン115の前面に対して死角を有することとなり、スクリーン115の全域に映像を投影することができない、という問題点を有する。
これに対し、この構成によれば、被投影部117の前面及び後面に第1映像及び第2映像が各々投影されることで、スクリーン115を被投影部117が遊技者側に向かって湾曲状に突出した形状とした場合でも、被投影部117の全域に映像を投影することができる。
また、本発明に係る遊技機10の具体例としては、さらに、前記スクリーン115には、前記拡大部材120が配置されていることを特徴とする。
この構成では、スクリーン115には、拡大部材120が配置されている。これにより、この構成では、スクリーン115を遊技機10内に支持する部材の他に、別途拡大部材120を遊技機10内に支持する部材を設ける必要がない。そのため、この構成によれば、スクリーン115に拡大部材120が配置されていない構成に比べて、遊技機10内のスペースを節約しつつ、プロジェクタ110からの映像を被投影部117の全域に投影することができる。さらに、この構成によれば、スクリーン115に拡大部材120が配置されていない構成に比べて、遊技機10内のスペースを節約できることから、遊技機10内におけるプロジェクタ110やスクリーン115等の配置箇所の自由度を高めることができる。
さらに、この構成によれば、スクリーン115に拡大部材120が配置されていない構成、たとえば、スクリーン115から後側に離れた位置に拡大部材120が配置された構成と異なり、第1映像及び第2映像を投影する投影方向を同一にできる。これにより、この構成によれば、スクリーン115から後側に離れた位置に拡大部材120が配置された構成と異なり、二方向に映像を投影する必要がなく、プロジェクタ110により投影される映像の投影制御を簡単に行うことができる。
本実施の形態における遊技機の概略正面図である。 本実施の形態における図1に示す筐体に対応する概略横断面図である。 本実施の形態における遊技機の入力、制御及び出力を示すブロック図である。 図3のメイン制御手段の詳細を説明するための概略ブロック図である。 図3のサブ制御手段の詳細を説明するための概略ブロック図である。 本実施の形態における遊技状態の説明図である。 本実施の形態における有利区間の説明図である。 本実施の形態における投影演出の説明図である。 本実施の形態の比較構成の説明図である。
(遊技機10)
本明細書では、各説明箇所において、方向についての定義等が示されていない場合には、遊技機10の方を向いて位置している遊技者U(図2参照)から見て、遊技機10から遊技者Uに向かう方向を「前」とし、その逆方向を「後」とする。ここで、本実施の形態における「前側」は、本発明における「遊技者側」に相当する。
また、同様に、「左」や「右」等の左右方向も、遊技者Uから見た場合の左方向や、右方向を意味する。また、同様に、「上」や「下」等の上下方向も、遊技者Uから見た場合の上方向や、下方向を意味する。同様に、各部材の説明においても、方向についての定義等が示されていない場合には、各部材を、遊技機10の所定位置に固定した状態における遊技者Uから見た方向を意味する。
本実施の形態に係る遊技機10としてのスロットマシンを、以下、図面を参照しながら説明する。なお、本実施の形態に係る遊技機10は、液晶表示装置に代えて、プロジェクタ110を搭載し、プロジェクタ110から投影される種々の映像をスクリーン115に投影して演出を行うものである。
なお、これに限らず、本実施の形態に係る遊技機10では、液晶表示装置とプロジェクタ110との双方を搭載してもよい。
(筐体12、前扉14)
本実施の形態に係る遊技機10としてのスロットマシンは、前側に向かって開口する正面開口を有する四角箱状の筐体12と、この筐体12の正面開口を開閉自在に覆う前扉14とを備えている。
(上パネル20)
前扉14の上部には、薄板樹脂からなる上パネル20を備えている。この上パネル20は、遊技機10においてスクリーン115の前側に設けられている。
(回転リール62)
上パネル20の略中央には、3個の回転リール62(前側から見て左側の左回転リール64、中央の中回転リール66、右側の右回転リール68)の円周上の図柄61を見ることができる透過可能な図柄表示窓部16が形成されている。この図柄表示窓部16は、3個すべての回転リール62の回転が停止した際には、縦3列横3行に配置した合計9個の図柄61を遊技者Uに見せるように形成されている。この図柄表示窓部16は、回転リール62の前側に設けられて、回転リール62の回転が停止した際、後述する有効ライン86上に停止している複数の図柄61を視認するためのものである。回転リール62は、複数の図柄61を、図柄表示窓部16を介して変動表示可能なものである。
(リールユニット60)
前記図柄表示窓部16の後側には、3個の駆動モータ(図示せず)と、この各駆動モータによってそれぞれ回転させられる合計3個の前記回転リール62と、前記駆動モータ及び前記回転リール62を保持するユニットホルダ(図示せず)とを有するリールユニット60が配置されている(図3参照)。
(クレジット表示器87、払出枚数表示器88)
前記図柄表示窓部16の下方には、クレジットメダルの貯留枚数を表示するクレジット表示器87と、このクレジット表示器87の左側に配置され、遊技機10から払い出されたメダルの総数を表示する払出枚数表示器88とが設けられている。これらの表示器は、例えば2個の7セグメントLEDで構成されており、クレジット表示器87は2桁の貯留枚数、払出枚数表示器88は2桁の払出枚数が表示可能になっている。
また、この払出枚数表示器88は、後述する「有利区間」においては、所定の態様で点灯することにより、遊技者Uに対して、各ストップスイッチ50が停止操作されるときの順番(以下、「押し順」とする)を報知可能となっている。なお、後述するメイン制御手段200により制御されるものであれば、所定の態様で点灯することにより遊技者Uに対して押し順を報知するものは、払出枚数表示器88には限られない。たとえば、払出枚数表示器88に代えて、クレジット表示器87を用いて押し順を報知してもよいし、7セグメントLEDで構成された押し順を報知するための専用表示器を設けて押し順を報知してもよい。また、押し順を報知するための専用表示器を設けた場合には、その専用表示器に用いられる7セグメントLEDの数は、1個でもよいし、2個以上でもよい。
(区間報知ランプ90)
前扉14のうち、クレジット表示器87と払出枚数表示器88との間には、現在の状態が「有利区間」であることを発光態様により報知する区間報知ランプ90が設けられている。
ここで、「有利区間」とは、遊技者Uにとって有利な押し順に係る押し順ナビの表示が許容される区間を意味する。
この区間報知ランプ90は、後述する「非有利区間」から「有利区間」に移行したことを契機に後述するメイン制御手段200により点灯され、「有利区間」である間は常時点灯されている。そして、区間報知ランプ90は、「有利区間」から「非有利区間」に移行したことを契機にメイン制御手段200により消灯される。
なお、区間報知ランプ90のみで現在の状態が「有利区間」であることを発光態様により報知することに限らず、たとえば、クレジット表示器87又は払出枚数表示器88を構成する特定の7セグメントLEDと区間報知ランプ90との双方を用いて、現在の状態が「有利区間」であることを発光態様により報知してもよい。
また、クレジット表示器87と払出枚数表示器88とは別に区間報知ランプ90を設けることに限らず、区間報知ランプ90を設けずに、たとえば、クレジット表示器87又は払出枚数表示器88を構成する特定の7セグメントLEDを用いて、現在の状態が「有利区間」であることを発光態様により報知してもよい。
(演出装置70)
前扉14及び筐体12には、遊技者Uに役抽選の当選等の種々の情報を音や光や映像等で報知させる演出装置70が形成されている。この演出装置70は、前扉14に配置されているものであって、スピーカー72と、演出用ランプ78とを備えている。なお、回転リール62は、通常、遊技進行のために用いられるが、遊技の進行を停止している状態において、通常の回転動作とは異なる挙動による演出(いわゆるリール演出)を示すことにより演出装置70の一種としても使用される。
また、本実施の形態では、演出装置70として、筐体12に配置されているプロジェクタ110を備えている。
(スピーカー72)
前記スピーカー72は、前扉14の上部左右に配置された上部スピーカー74と、前扉14の下部左右に配置された下部スピーカー76とを備えている。
(演出用ランプ78)
前記演出用ランプ78は、前扉14の上部に配置された上部ランプ80と、前扉14の下部の左右に配置された下部ランプ82とを備えている。
(プロジェクタ110)
プロジェクタ110は、映像を投影可能なものである。
このプロジェクタ110は、図2に示すように、後述するサブ制御手段500の投影制御手段520(図5参照)による制御に基づいて映像を投影する投影装置112を備えている。
また、プロジェクタ110には、投影装置112により投影された映像を通過させる開口として、通過口114が形成されている。そして、投影装置112により投影された映像が通過口114を通過することにより、筐体12内に配置されたスクリーン115に、その映像が投影される。
投影装置112は、プロジェクタ110の左側から順に、光源ランプ112aと、液晶パネル112bと、投影レンズ112cとを備えている。
液晶パネル112bには、後述する投影制御手段520から後述する投影情報(たとえば、キャラクターの映像)が送信され、液晶パネル112bに投影情報に基づく映像が投影される。
そして、投影情報に基づく映像は、光源ランプ112aにより投影レンズ112cを介して拡大される。この投影レンズ112cを介して拡大された映像は、通過口114を通過することでスクリーン115に投影される。これらの工程によって、拡大された投影情報に基づく映像がスクリーン115に投影されることとなっている。
ここで、詳細は後述するが、本実施の形態におけるプロジェクタ110は、スクリーン115の後述する前面117aの一部に投影される第1映像と、スクリーン115の後述する後面117bにおける前面117aの一部と重なる部分以外の部分に投影される第2映像とを投影可能とされている。この第2映像は、後述する拡大レンズ120により拡大されるため、投影時点では第1映像よりもサイズの小さい映像とされている。たとえば、図8に示すように、第1映像を平仮名の「あ」とし、第2映像を平仮名の「たり」とした場合、プロジェクタ110は、第1映像である平仮名の「あ」に比べて、そのサイズが小さい平仮名の「たり」を第2映像として投影する。
そして、このプロジェクタ110は、筐体12内において、投影装置112により投影される第1映像が上記の前面117aの一部以外の前面117aの部分に対して死角を有する特定位置に配置されている。本実施の形態における「特定位置」とは、スクリーン115の側方とされている。そのため、一例として、このプロジェクタ110は、スクリーン115の左方に配置されており、筐体12の左側面の内壁に支持されている(図2参照)。
(スクリーン115)
スクリーン115は、プロジェクタ110により投影される映像が投影されるものである。
このスクリーン115は、筐体12の内部におけるプロジェクタ110の右方であって、筐体12の左右方向の中央付近、かつ筐体12の前後方向の中央付近に配置されている。そして、スクリーン115は、透過性を有する乳白色の樹脂素材で形成されている。なお、スクリーン115は、透過性を有し、かつ投影装置112により投影される映像を投影可能な素材であれば、前記した素材に限らず、他の素材を用いて形成してもよく、好ましくは、第2映像が投影される部分が透過性を有していればよい。
ここで、スクリーン115に投影された映像は、前扉14に形成された図示しないスクリーン窓部を通じて、遊技者U側から視認可能となっている。この図示しないスクリーン窓部は、前扉14において、スクリーン115の前側に対応するように形成されている。
また、本実施の形態におけるスクリーン115は、遊技者U側に被投影部としての後述する曲面部117を有しており、その形状が立体形状に形成された立体スクリーンである。具体的には、スクリーン115は、筐体12の左右方向に沿って延びる平板上の平面部116と、平面部116から遊技者U側に向かって湾曲状に突出し、平面部116の両端を繋ぐ曲面部117とを備えることで、映像の被投影部分(曲面部117)が遊技者U側に向かって略U字状に凸となる立体スクリーンを構成している。これにより、このスクリーン115は、全体として略半円柱形状を呈している。なお、スクリーン115の全体形状は略半円柱状に限らず、略半円球状としてもよい。
本実施の形態では、一例として、平面部116の左右方向の延長線上に通過口114が位置するようにスクリーン115が配置されている。換言すると、本実施の形態では、スクリーン115の後端部分がプロジェクタ110からの映像が外部へ出力される開口部分に対応している。なお、以下では、単に、平面部116の左端を「左端116a」と称し、平面部116の右端を「右端116b」と称し、曲面部117の前面を「前面117a」と称し、曲面部117の後面を「後面117b」と称する(図2参照)。
また、曲面部117の一部、具体的には、プロジェクタ110に近い側の曲面部117の一部には、後述する拡大レンズ120が嵌合される嵌合孔118が形成されている。
そして、詳細は後述するが、上記のスクリーン115においては、投影装置112により、前面117aの一部に第1映像が投影され、後面117bにおける前面117aの一部と重なる部分以外の部分に、後述する拡大レンズ120により拡大された第2映像が投影される。これにより、図8に示すように、最終的にスクリーン115(曲面部117)に投影された平仮名の「あたり」の文字は同サイズとなっている。
(拡大レンズ120)
拡大レンズ120は、投影装置112により投影された映像、具体的には、「第2映像」を拡大させつつ、その第2映像を曲面部117側に通過させるものである。ここで、本実施の形態における「拡大レンズ120」は、本発明における「拡大部材」に相当する。
そして、この拡大レンズ120は、スクリーン115に配置されている。具体的には、拡大レンズ120は、嵌合孔118に嵌合されることでスクリーン115に固定され、スクリーン115に配置されることとなっている。
(操作部30)
図1に示すように、前記前扉14の下部には下パネル22が設けられている。そして、前扉14には下パネル22の上に位置して前扉14の前側へ向けて突出する操作部30を備えている。
本実施の形態に係る遊技機10には、遊技開始の条件としてメダル投入口38からあらかじめメダルを投入して、最大50枚までクレジットメダルとして内部に貯留可能なクレジット機能(投入枚数を電子データとして電子的に記憶し管理する機能)を有している。なお、このクレジットメダルとして貯留可能な最大枚数である50枚を最大クレジットメダル数とする。
(精算スイッチ36)
このメダル投入口38の下側には、クレジット機能によりクレジットしたメダルのすべてを払い出すための精算スイッチ36が設けられている。
(ストップスイッチ50)
この精算スイッチ36の左側には、操作により対応する回転リール62の回転を停止させるため、3個の回転リール62のそれぞれに対応する3個のストップスイッチ50が設けられている。このストップスイッチ50は、左回転リール64を停止させるための左ストップスイッチLと、中回転リール66を停止させるための中ストップスイッチCと、右回転リール68を停止させるための右ストップスイッチRとを有している。すなわち、これらのストップスイッチ50は、複数の回転リール62の各々に対応して設けられ、複数の回転リール62の図柄61の変動表示の開始後、遊技者Uの操作により回転リール62の図柄61の変動表示を個別に停止させるためのものである。
(スタートスイッチ40)
このストップスイッチ50の左側には、メダルの投入又は後述するベットスイッチ32の操作を条件に回転リール62の回転を開始させるためのスタートスイッチ40が設けられている。すなわち、このスタートスイッチ40は、遊技者Uの操作により回転リール62の図柄61の変動表示を開始させるためのものである。
(ベットスイッチ32)
このスタートスイッチ40の上側には、ベットスイッチ32として、貯留されたクレジットメダルから投入されたメダル数(クレジットされたメダル数)から最大投入枚数(具体的には3枚)に達するまで投入可能なメダル数を減じて3枚のメダル投入に代えるマックスベットスイッチ34と、クレジットしたメダル数から1枚のメダル数を減じて1枚のメダル投入に代えるシングルベットスイッチ35とが設けられている。
(ホッパーユニット24等)
前記前扉14の下部の後側には、メダルを貯留することができるとともに、メダルを払い出すことができるホッパーユニット24(図3参照)と、電源投入又は電源遮断のための操作が可能な電源スイッチを有すると共に各部品に電力を供給するための電源装置(図示せず)とが配置されている。
(メダル払出口28等)
前記前扉14の下部には、所定の場合にホッパーユニット24からメダルが払い出されるメダル払出口28が形成されている。このメダル払出口28の下方には、メダル払出口28から払い出されたメダルを貯留するため、上側に向かって開口する皿状のメダル受け皿26が形成されている。なお、クレジットされているメダル数が最大クレジットメダル数である50枚未満の場合は、50枚に到達するまで、獲得したメダルはメダル払出口28から払い出されずにクレジットメダルの枚数に加算される。
(遊技の流れの説明)
本実施の形態に係る遊技機10は、ベットスイッチ32の操作又は所定枚数のメダルを投入することにより遊技の開始を可能とするものである。そして、スタートスイッチ40の操作により、回転リール62の回転を開始させて遊技が開始されるとともに、後述するメイン制御手段200の各遊技状態に対応した抽選テーブルを用いて役抽選が行われる。そして、当該遊技機10は、各回転リール62に対応するストップスイッチ50の操作タイミング及び役抽選の結果に基づいて、回転リール62の回転を役抽選の結果に適合するように停止させる。当該遊技機10は、停止時の図柄61の組合せによって、当選した役を構成する図柄61の組合せが所定の有効なライン(所定の役の図柄61の組合せが当該ライン上に揃ったときに所定の利益が付与されるラインのことであり、以下、有効ライン86とする。)上に停止した場合に、入賞等となり、所定枚数のメダルを払い出す等の所定の利益を遊技者Uに付与する。これにより、1回の遊技が終了するものである。本実施の形態の有効ライン86は、左回転リール64の中段と中回転リール66の中段と右回転リール68の中段とを結んだ1本のみからなるものであるが、これに限定されるものではない。また、有効ライン86は、1本ではなく、複数本設けてもよい。
(制御装置100)
図3に示すように、遊技機10の内部には、遊技機10の全体の動作を制御するための制御装置100が形成されている。この制御装置100は、遊技を進行させて遊技状態を制御するメイン制御手段200と、このメイン制御手段200からの情報(コマンド)を受けて、遊技の進行に応じた演出を制御し、主に遊技内容に関する情報を遊技者Uに報知する演出を行うために演出状態を制御するサブ制御手段500とを備えている。
ここで、メイン制御手段200の制御に基づくスロットマシンの作動状態を遊技状態といい、サブ制御手段500の制御に基づくスロットマシンの作動状態を演出状態というものとする。なお、メイン制御手段200とサブ制御手段500との間は、メイン制御手段200への不正操作を防止するために、メイン制御手段200からサブ制御手段500への一方向の通信により行われ、サブ制御手段500からメイン制御手段200への逆方向の通信は行われていない(すなわち双方向の通信ではない)。メイン制御手段200は、スタートスイッチ40、ストップスイッチ50、ベットスイッチ32、精算スイッチ36等の入力を受け付け、役抽選を行い、リールユニット60、ホッパーユニット24、クレジット表示器87、払出枚数表示器88及び区間報知ランプ90等の作動を制御する。サブ制御手段500は、メイン制御手段200からの信号を入力し、演出用ランプ78等の演出装置70の作動を制御する。サブ制御手段500には、演出装置70としての演出用ランプ78、スピーカー72、プロジェクタ110等の各パーツが接続されている。
なお、特に図示していないが、メイン制御手段200を有するメイン基板と、サブ制御手段500を有するサブ基板とは、それぞれ専用の基板ケースの内部に収納されている。具体的には、メイン制御手段200は、メイン基板ケースの内部に収納され、サブ制御手段500は、サブ基板ケースの内部に収納されている。そして、メイン基板ケースは、筐体12内部の後側の上部に固定され、サブ基板ケースは、筐体12内部の正面から向かって左側に固定されている。
メイン制御手段200及びサブ制御手段500は、CPU、ROM、RAM、I/Oポート(図示せず)を備えたマイクロコンピュータにより構成される。CPUは、タイマ割込などの割込機能を持ち、ROMに記憶されたプログラムを実行して、種々の処理を行う。ROMは、CPUが実行するプログラムや各種テーブル等の固定的なデータを記憶し、RAMは、CPUがプログラムを実行する際の一時的な記憶領域、例えば遊技機10の状態を記憶するための記憶領域や、役抽選の抽選結果を記憶するための記憶領域として使用される。
(メイン制御手段200)
メイン制御手段200は、図4に示すように、役抽選手段210、リール制御手段220、停止図柄判定手段230、配当付与手段240、遊技状態制御手段250及び演出状態制御手段260の各手段を有する。各手段の詳細については後述する。
以上の構成をもって、メイン制御手段200は、役の抽選を行い、回転リール62の回転及び停止を制御し、回転リール62がすべて停止したときに停止図柄61の判定を行い、遊技の進行を行う手段として機能することとなる。
メイン制御手段200は、遊技を制御するためのものであって、遊技を進行させるためのものである。以下、本実施の形態における遊技について説明する。
規定の賭け数(3枚)が設定されると、1本の有効ライン86が設定される。なお、本実施の形態に係る遊技機10は、規定の賭け数として3が設定されている。賭け数を設定する方法には、メダル投入口38からメダルを投入する方法と、ベットスイッチ32を操作することによってクレジットメダルを賭け数として設定する方法とがある。そして、規定の賭け数(3枚)が設定されていることを条件に、スタートスイッチ40を操作すると、賭け数が確定し、役抽選手段210により、複数の役の何れかに当選したか又はハズレかの抽選(役抽選)が行われる。また、役抽選とほぼ同時に、前回の遊技での回転リール62の回転開始時から所定の時間(本実施の形態では、4.1秒)が経過しているか否かが判定され、所定の時間が経過すると、3個すべての回転リール62の回転が開始する。
回転リール62の回転開始後、所定の条件(本実施の形態では、回転リール62を加速する処理を実行した後、所定のセンサにより回転リール62の回転位置が基準位置であることを検出すること)が成立すると、ストップスイッチ50の操作が可能な状態(停止操作可能状態)となる。
その後に、3個のストップスイッチ50のうち1個を操作すると、当該ストップスイッチ50に対応した回転リール62の回転が停止する。そして、3個すべてのストップスイッチ50の操作を終えると、3個すべての回転リール62の回転が停止する。
このとき、有効ライン86上に所定の図柄61の組合せが揃うと、当該図柄61の組合せに対応した処理が行われる。本実施の形態に係る遊技機10は、有効ライン86上に予め定められた図柄61の組合せが揃うと遊技者Uに配当としてのメダルが付与されるように形成されている。例えば小役に対応した図柄61の組合せが有効ライン86上に揃うと、小役に対応した枚数のメダルが遊技者Uに対して付与される。
また、有効ライン86上に再遊技役(遊技者U所有のメダルを使用することなく次回の遊技を開始可能とする役、いわゆるリプレイ役)に対応する図柄61の組合せが揃うと、メダルの払い出しはないものの、次回の遊技において遊技者U所有のメダルを使用することなく賭け数が自動的に設定され遊技を行うことができる。
(役抽選手段210)
役抽選手段210は、当選役を決定する役抽選を実行するものである。すなわち、役抽選手段210は、スタートスイッチ40の操作を契機に、複数の役の何れか(1つ又は複数)に当選か又はハズレかの役抽選を行うためのものである。役抽選手段210は、役に当選したか否かを決定するための役抽選テーブルを、主な分類としてノーマル状態用、RT状態用、ボーナス内部中状態用、ボーナス状態用のそれぞれに対応して複数備えており、メイン制御手段200のROM上に記憶されている。役抽選手段210は、予め定めた抽選データと、所定範囲の整数値を繰り返してカウントするループカウンタを有する所定の乱数発生手段(乱数発生回路)が発生した乱数のうちから抽出した乱数とを比較して、当選か否かを判定する。
役抽選手段210の役抽選に用いる当選確率は、図示しない役抽選テーブルにより、予めプログラムされた範囲内で遊技ホールの管理者により変更可能に形成されている。そして、役抽選手段210は、選択された設定値毎に予め定められた抽選確率で役抽選を行っている。
本実施の形態における設定値は、設定値「1」から「6」の6段階に設定されている。なお、設定値は複数段階であれば、設定値「1」から「6」の6段階に限られず、たとえば「1・3・6」、「2・4・6」又は「1・6」としてもよい。
本実施の形態では、役抽選手段210により抽選される役として、大別すると、小役(メダルの払い出しを伴う役)、リプレイ役、ボーナス移行役(遊技状態の移行を伴う役)が設けられている。
(リール制御手段220)
リール制御手段220は、各回転リール62の回転を停止させるためのものである。リール制御手段220は、役抽選手段210の役抽選結果と、各ストップスイッチ50が操作されたときの対応する回転リール62の回転位置とに基づいて、各回転リール62の回転を停止させる。なお、リール制御手段220は、必要に応じて各ストップスイッチ50の押し順が所定の条件に適合しているか否かも停止させる条件にする場合がある。
(停止図柄判定手段230)
停止図柄判定手段230は、すべての回転リール62が停止した際における有効ライン86上の図柄61の組合せを記憶するとともに入賞等の判定をするためのものである。
(配当付与手段240)
配当付与手段240は、停止図柄判定手段230の判定結果に基づいて、メダル払い出し等の所定の配当の付与を行うものである。配当付与手段240は、停止図柄判定手段230の判定の結果、小役が入賞していると判定されると配当としてのメダルの払い出しを行う。なお、配当付与手段240は、停止図柄判定手段230の判定結果のみに基づいてメダルの払い出しを行うものに限らず、他の条件を参照してメダルの払い出しを行ってもよい。たとえば、配当付与手段240は、停止図柄判定手段230による判定が行われたときの遊技状態を参照してメダルの払い出しを行ってもよい。この場合には、別の契機において、停止図柄判定手段230の判定結果が同じであったとしても、ノーマル状態やRT状態に滞在中のメダルの払い出しと、ボーナス状態に滞在中のメダルの払い出しとを異ならせることができる。
(遊技状態制御手段250)
遊技状態制御手段250は、遊技状態を制御するものである。
具体的には、遊技状態制御手段250は、図4に示すように、ノーマル状態制御手段251、RT状態制御手段252、ボーナス内部中状態制御手段253及びボーナス状態制御手段254の各手段を有する。
(ノーマル状態制御手段251)
ノーマル状態制御手段251は、「ノーマル状態」を制御するものである。ここで、「ノーマル状態」は、後述するRT状態制御手段252による「RT状態」(リプレイタイム状態)、ボーナス内部中状態制御手段253によるボーナス内部中状態又はボーナス状態制御手段254によるボーナス状態以外の状態をいう。
(RT状態制御手段252)
RT状態制御手段252は、「RT状態」を制御するものである。また、「RT」は、「リプレイタイム」の略語であり、「RT状態」に移行すると、リプレイ役に当選する抽選確率、すなわち再遊技確率が原則として高くなるRT遊技が開始される。
(ボーナス内部中状態制御手段253)
ボーナス内部中状態制御手段253は、「ボーナス内部中状態」を制御するものである。
ボーナス内部中状態は、役抽選手段210による役抽選にてボーナス状態への移行に係るボーナス移行役に当選し、当該ボーナス移行役に当選した状態が維持されている状態である。そして、ボーナス内部中状態において、ボーナス移行役に対応した図柄61を有効ライン86上に停止表示することで終了する(ボーナス状態へ移行する)。
(ボーナス状態制御手段254)
ボーナス状態制御手段254は、「ボーナス状態」を制御するものである。このボーナス状態では、ボーナス遊技が行われる。ボーナス遊技では、一例として、いわゆるRB(レギュラーボーナス)が連続作動するBB(ビッグボーナス)が行われる。そして、ボーナス遊技は、所定の枚数、たとえば200枚を超えるメダルの払出しで終了する。
(演出状態制御手段260)
演出状態制御手段260は、演出状態を制御するためのものである。
具体的には、演出状態制御手段260は、図4に示すように、非有利区間制御手段261と、有利区間制御手段262と、を有する。
(非有利区間制御手段261)
非有利区間制御手段261は、非有利区間を制御するものである。
ここで、「非有利区間」とは、遊技者Uにとって有利な押し順ナビの表示が許容されない区間を意味する。すなわち、「非有利区間」とは、後述するAT遊技を行うことが許容されない区間である。また、「非AT遊技」は、「AT遊技」の非作動状態を意味する。
(有利区間制御手段262)
有利区間制御手段262は、AT遊技を行うことが許容される有利区間を制御するものである。
ここで、AT遊技における「AT」とは「アシストタイム」の略語であり、「AT遊技」が開始されると、当選した小役の押し順ナビが表示され、表示された押し順ナビに従ってストップスイッチ50を操作することで、当選した小役の図柄61の組合せを停止表示させることができる。このため、成立した小役に対応する所定枚数のメダルが払出される。
また、「AT遊技」が開始されると、当選した押し順役の押し順ナビが表示され、表示された押し順ナビに従ってストップスイッチ50を操作することで、当選した押し順役の図柄61の組合せを停止表示させることができる。このため、押し順役の押し順が不正解となることを回避でき、押し順役の押し順不正解を遊技状態の移行(転落)条件とした場合における遊技状態の転落を回避できる。
また、「AT遊技」が開始されると、当選したリプレイ役の押し順ナビが表示され、表示された押し順ナビに従ってストップスイッチ50を操作することで、当選したリプレイ役の図柄61の組合せを停止表示させることができる。このため、成立したリプレイ役に対応して再遊技が開始される。
このとき、「AT遊技」の実行中に、RT状態制御手段252で制御される「RT状態」に移行すると「ART状態」となる。「ART状態」は、「RT遊技」かつ「AT遊技」の「ART遊技」が行われる。
(サブ制御手段500)
サブ制御手段500は、図5に示すように、報知手段510と、投影制御手段520と、を有する。
以上の構成をもって、サブ制御手段500は、メイン制御手段200からの信号を受けて、遊技の進行に伴う演出を行うものである。
具体的には、サブ制御手段500は、演出用ランプ78を駆動するためのLED駆動回路(図示せず)に対してLEDの点灯や消灯を規定するデータを出力したり、スピーカー72から音を出力するための音声出力回路(図示せず)に対して出力する音声を規定するデータを出力したり、プロジェクタ110に対して映像データ(投影情報)を出力したりする。
これにより、サブ制御手段500は、演出装置70を用いて、役抽選の結果に基づく当選役に応じた演出や、ノーマル状態、RT状態、ボーナス内部中状態又はボーナス状態の各遊技状態に応じた演出や、押し順ナビを表示するための演出等を遊技者Uに報知している。これらの演出は、それぞれ複数設けられており、サブ制御手段500は、抽選により選択された所定の演出やメイン制御手段200からの信号(コマンド)に対応する所定の演出を演出装置70を用いて遊技者Uに報知する。
(報知手段510)
報知手段510は、演出装置70のうち、演出用ランプ78及びスピーカー72を制御して、所定の演出を遊技者Uに報知するものである。
(投影制御手段520)
投影制御手段520は、演出装置70のうち、プロジェクタ110を制御するものである。
この投影制御手段520は、プロジェクタ110を用いた演出(以下、「投影演出」とする)の各々に対応した、スクリーン115に投影される映像等の情報である投影情報を記憶している。
具体的には、投影制御手段520は、投影情報として、キャラクター、文字、記号、図形等から構成される映像を記憶している。なお、投影制御手段520は、前記した映像に限らず、他の映像から構成される投影情報を記憶してもよい。
ここで、投影装置112による前面117aに対する映像の投影可能範囲は、図2に示す範囲αとされている。この範囲αは、曲面部117の円弧の長さの約1/3の範囲とされている。そして、本実施の形態では、曲面部117における左端116aとの接続部分から、曲面部117の前側に向かう曲面部117の円弧の長さの約1/3の範囲が、投影装置112による映像の投影可能範囲である範囲αとされている。なお、本実施の形態における「範囲α」は、本発明における「被投影部の前面の一部」に相当する。
投影制御手段520は、範囲αのうち、拡大レンズ120に対応する(重なる)投影範囲である範囲α2に第2映像が投影されるようプロジェクタ110を制御している。また、投影制御手段520は、範囲αのうち、範囲α2を除いた投影範囲、すなわち、拡大レンズ120に対応する(重なる)投影範囲を除いた投影範囲である範囲α1に第1映像が投影されるようプロジェクタ110を制御している。
そして、投影制御手段520の制御に基づき投影装置112により投影された第2映像は、拡大レンズ120を通過することでそのサイズが拡大され、後面117bに投影される際には、範囲αと重なる部分以外の後面117bの部分に投影されることとなっている。以下、拡大レンズ120により拡大された第2映像が投影される後面117bにおける投影範囲を「範囲β」と称する(図2参照)。なお、本実施の形態における「範囲β」は、本発明における「被投影部の前面の一部に対応する部分以外の被投影部の後面の部分」に相当する。
また、投影制御手段520は、投影装置112が第1映像と第2映像とを同時に投影するようプロジェクタ110を制御している。つまり、投影制御手段520は、プロジェクタ110に対して、第1映像と第2映像とを同時に投影する投影指示を行っている。
また、投影制御手段520は、有利区間に滞在中の役抽選にて、最大払出枚数(たとえば、「9枚」)に係る最大払出枚数役(たとえば、「ベル役」)に当選した場合には、少なくとも1回、最大払出枚数役に対応する押し順ナビ(以下、「最大払出枚数ナビ」とする)をスクリーン115に投影させるべく、最大払出枚数ナビに対応した投影情報を投影装置112の液晶パネル112bに送信する。
なお、本実施の形態では、投影制御手段520が投影情報を記憶し、投影制御手段520が直接、投影装置112の液晶パネル112bに対して投影情報を送信して、プロジェクタ110を制御しているが、この構成には限られない。
たとえば、サブ制御手段500と演出装置70との間にプロジェクタ制御基板を介在させ、このプロジェクタ制御基板がプロジェクタ110を制御することとしてもよい。この場合には、プロジェクタ制御基板が投影情報を記憶しており、プロジェクタ制御基板が投影装置112の液晶パネル112bに対して投影情報を送信する。
(図6を用いた遊技状態の説明)
次に、図6を用いて遊技状態について説明する。
遊技状態は、メイン制御手段200により管理され、図6に示すように、大別すると、ノーマル状態、RT状態、ボーナス内部中状態及びボーナス状態がある。
「ノーマル状態」は、ノーマル状態制御手段251により制御される。ノーマル状態におけるリプレイ役への当選確率は、1/7.3に設定されている。
「RT状態」は、RT状態制御手段252により制御され、「ノーマル状態」よりリプレイ役への当選確率が高い。
「ノーマル状態」から「RT状態」には、RT移行図柄を停止表示させた時に移行する。たとえば、役抽選にて図示しない押し順リプレイ役に当選し、正解の押し順でストップスイッチ50が停止操作された場合には、RT移行図柄が停止表示され「RT状態」に移行する。
また、「RT状態」において、ノーマル状態移行図柄としての押し順役こぼし図柄を停止表示させると「ノーマル状態」に移行する。ここで「押し順役こぼし図柄」とは、図示しないが、たとえば、役抽選にて左第一停止が不正解の役に当選し、押し順不正解(ストップスイッチ50を左第一停止で操作)した際に停止表示される図柄61である。
「RT状態」においてART状態であれば、押し順が報知されるが、ART状態が終了すると、押し順が報知されず、遊技者Uは通常の押し順、すなわち、ストップスイッチ50を左第一停止で操作する。そのため、左第一停止が不正解の役に当選した場合には押し順役こぼし図柄が停止表示され、「ノーマル状態」に移行する。
「ボーナス内部中状態」は、ボーナス内部中状態制御手段253により制御され、「ノーマル状態」又は「RT状態」において、ボーナス移行役に当選し当該ボーナス移行役に対応した図柄61を有効ライン86上に停止表示できなかった場合に移行する。また、ボーナス内部中状態では、リプレイ役への当選確率がノーマル状態よりも高く設定されている。
なお、ボーナス内部中状態では、リプレイ役への当選確率がRT状態より低いがノーマル状態よりは高くなるように設定されている。もちろん、このボーナス内部中状態のリプレイ役の当選確率は、ノーマル状態と同等に設定してもよいし、RT状態と同等又はRT状態より高くなるように設定してもよい。
「ボーナス状態」は、ボーナス状態制御手段254により制御され、ボーナス遊技として「BB」が行われる。この「ボーナス状態」では、メダルの規定の賭け数が「2枚」に設定されている。
「ボーナス状態」は、「ボーナス内部中状態」において、ボーナス移行役に対応した図柄61を有効ライン86上に停止表示させることで移行する。また、「ボーナス状態」は、「ノーマル状態」又は「RT状態」において、ボーナス移行役に当選し、かつボーナス移行役に対応した図柄61を有効ライン86上に停止表示させることで移行する。
「ボーナス状態」は、RBが連続作動し、所定の枚数、たとえば200枚を超えるメダルの払出しで終了する。そして、「ボーナス状態」の終了後、「ノーマル状態」に移行する。
(図7を用いた有利区間の説明)
次に、図7を用いて有利区間について説明する。
図7に示すように、本実施の形態では、遊技者Uにとって有利な押し順ナビの表示が許容されない「非有利区間」と、遊技者Uにとって有利な押し順ナビの表示が許容される「有利区間」とがある。
(非有利区間)
非有利区間は、有利区間を除いた区間であって、遊技者Uにとって有利な押し順ナビの表示が許容されない、すなわち、AT遊技を行うことが許容されない区間である。そのため、非有利区間を継続すると、結果として、遊技者Uが所有しているメダルの合計が減少することとなっている。また、非有利区間の滞在中における遊技状態は、主にノーマル状態に滞在することとされている(図6参照)。
(有利区間)
「有利区間」は、遊技者Uにとって有利な押し順ナビの表示が許容される区間である。すなわち、「有利区間」は、AT遊技を行うことが許容される区間である。
「非有利区間」から「有利区間」には、非有利区間における役抽選にて所定の移行契機役(たとえば、レア役や押し順ベル)に当選したことに基づいて移行する。なお、「非有利区間」から「有利区間」には、所定の移行契機役に当選したことに基づいて移行することに限らず、所定の移行契機役に当選したことに基づいて行われる有利区間移行抽選に当選したことに基づいて移行してもよい。
この「有利区間」においては、少なくとも1回、最大払出枚数に係る入賞に対する指示がされることとなっている。具体的には、最大払出枚数に係る入賞に対する指示とは、最大払出枚数役(たとえば、「ベル役」)に当選した場合に、投影装置112によりスクリーン115に投影される最大払出枚数ナビとされている。
また、有利区間は、遊技可能な有利区間上限ゲーム数が少なくとも1つ定められ、この有利区間上限ゲーム数に到達したことに基づいて非有利区間に移行する。
有利区間では、有利区間上限ゲーム数が「1500ゲーム」と定められており、この有利区間上限ゲーム数が有利区間制御手段262に設定されている。そして、有利区間制御手段262によりカウントされる有利区間上限ゲーム数が「1500ゲーム」に到達すると、有利区間から非有利区間へ移行する。なお、有利区間上限ゲーム数は、「1500ゲーム」の1種類のみに限らず、たとえば、「1500ゲーム」と「1000ゲーム」との2種類を設けてもよい。
(本実施の形態における投影演出の説明)
以下、本実施の形態における投影演出について説明する。なお、以下の投影演出では、投影制御手段520は、投影装置112が第1映像として平仮名の「あ」を、第2映像として平仮名の「たり」を投影するようプロジェクタ110を制御している。
図8に示すように、プロジェクタ110は、投影制御手段520による第1映像と第2映像とを同時に投影する投影指示を受けて、投影装置112に第1映像として平仮名の「あ」を、第2映像として平仮名の「たり」を投影させる。ここで、投影時点における第2映像である平仮名の「たり」は、第1映像である平仮名の「あ」に比べて、そのサイズが小さい映像とされている。その後、投影装置112により投影された第1映像は、範囲αのうちの範囲α1(図2参照)に投影される。
一方、投影装置112により投影された第2映像は、範囲αのうちの範囲α2(図2参照)に投影され、拡大レンズ120に進入する。拡大レンズ120に進入した第2映像は、拡大レンズ120を通過した後、曲面部117側に向かって拡散する。そして、拡大レンズ120を通過し、拡大された第2映像は、範囲β(図2参照)に投影される。
以上により、上述の投影演出では、最終的にスクリーン115(曲面部117)には、同サイズの平仮名の「あ」、「た」及び「り」の文字が表示されており、たとえば、ボーナス状態への移行が確定した旨を「あたり」との文字によって遊技者Uに報知している。
(本実施の形態の作用効果)
本実施の形態では、プロジェクタ110により、曲面部117の前面117aの一部、すなわち、範囲α1に第1映像が投影され、少なくとも曲面部117の前面117aの一部に対応する部分以外の曲面部117の後面117bの部分、具体的には、範囲βに拡大レンズ120により拡大された第2映像が投影可能とされている。これにより、本実施の形態によれば、反射鏡等を用いることなく、曲面部117の全域に映像を投影することができる。そのため、本実施の形態によれば、プロジェクタ110からの映像を反射鏡等で反射させることでスクリーン115の全域に映像を投影する構成に比べて、遊技機10内のスペースを節約しつつ、プロジェクタ110からの映像を曲面部117の全域に投影することができる。また、本実施の形態では、スクリーン115が立体形状に形成されているため、スクリーン115が平面である場合に比べて、立体的な映像を曲面部117の全域に投影することができ、遊技者Uに対する視覚的な演出効果を高めることができる。
また、本実施の形態では、プロジェクタ110は、投影装置112により投影される第1映像が曲面部117の前面117aの一部、すなわち、範囲α1以外の前面117aの部分に対して死角を有する特定位置に配置されている。そのため、本実施の形態によれば、プロジェクタ110をスクリーン115の前側から映像を投影するフロントプロジェクタとした場合に比べて、プロジェクタ110の配置箇所が増え、遊技機10内における当該プロジェクタ110の配置箇所の汎用性を高めることができる。
また、本実施の形態では、特定位置をスクリーン115の側方、具体的には、スクリーン115の左方としている。ここで、プロジェクタ110を搭載した遊技機10において、プロジェクタ110をフロントプロジェクタとした場合には、遊技者Uによるスクリーン115の視認性を高めるべく、プロジェクタ110はスクリーン115の正面を避け、スクリーン115の前側かつ上側(斜め上側)に配置されることが多い。そして、このスクリーン115の上側は、遊技機10の上部に相当するが、既存の遊技機10にはその上部にプロジェクタ110を配置可能なスペースが確保できないため、その上部を前側に突出させて、そのスペースを確保する必要がある。これにより、フロントプロジェクタを搭載した遊技機10は、フロントプロジェクタを搭載していない遊技機10に比べて、その上部が前側に突出することとなり、遊技機10全体のサイズが大きくなってしまう。
ここで、スクリーン115の側方、すなわち、遊技機10の側方部分には、プロジェクタ110を配置可能なスペースが確保できるため、既存のサイズを大きくすることなく、プロジェクタ110を遊技機10内に配置できる。つまり、本実施の形態によれば、スクリーン115の側方にプロジェクタ110を配置できるため、その上部が前側に突出していない既存の遊技機10のサイズのままでプロジェクタ110を遊技機10内に配置できる。そのため、本実施の形態によれば、プロジェクタ110をフロントプロジェクタとした場合に比べて、遊技機10全体のサイズ、具体的には、遊技機10上部の前側への突出を抑制しつつ、遊技機10内にプロジェクタ110を配置できる。
また、本実施の形態では、スクリーン115は、曲面部117が遊技者U側に向かって湾曲状に突出している。ここで、曲面部117が遊技者U側に向かって湾曲状に突出しているスクリーン115の全域に映像を投影するためには、プロジェクタ110をフロントプロジェクタとすることが考えられる。しかし、プロジェクタ110をフロントプロジェクタとした場合には、フロントプロジェクタを搭載していない遊技機10に比べて、その上部が前側に突出することとなり、遊技機10全体のサイズが大きくなる、という問題点を有する。
また、曲面部117が遊技者U側に向かって湾曲状に突出しているスクリーン115の全域に映像を投影するためには、図9に示す比較構成のように、スクリーン115の側方にフロントプロジェクタを配置することが考えられる。しかし、比較構成のように、拡大レンズ120を備えずにフロントプロジェクタをスクリーン115の側方に配置した場合には、投影される映像がスクリーン115の前面に対して死角を有することとなり、スクリーン115の全域に映像を投影することができない、という問題点を有する。つまり、比較構成では、拡大レンズ120を備えないため、本実施の形態と異なり、範囲α以外の部分、すなわち、範囲β(図2参照)に映像を投影することができず、スクリーン115の全域に映像を投影することができない。
これに対し、本実施の形態によれば、曲面部117の前面117a、具体的には、範囲α1に第1映像が投影され、後面117b、具体的には、範囲βに拡大レンズ120により拡大された第2映像が投影されるため、スクリーン115を湾曲形状とした場合でも、曲面部117の全域に映像を投影することができる。
また、本実施の形態では、嵌合孔118に拡大レンズ120が嵌合されることで、スクリーン115に拡大レンズ120が配置されている。これにより、本実施の形態では、スクリーン115を遊技機10内に支持する部材の他に、別途拡大レンズ120を遊技機10内に支持する部材を設ける必要がない。そのため、本実施の形態によれば、スクリーン115に拡大レンズ120が配置されていない構成に比べて、遊技機10内のスペースを節約しつつ、プロジェクタ110からの映像を曲面部117の全域に投影することができる。さらに、本実施の形態によれば、スクリーン115に拡大レンズ120が配置されていない構成に比べて、遊技機10内のスペースを節約できることから、遊技機10内におけるプロジェクタ110やスクリーン115等の配置箇所の自由度を高めることができる。
また、本実施の形態によれば、スクリーン115に拡大レンズ120が配置されていない構成、たとえば、スクリーン115から後側に離れた位置に拡大レンズ120が配置された構成と異なり、第1映像及び第2映像を投影する投影方向を同一にできる。これにより、本実施の形態によれば、スクリーン115から後側に離れた位置に拡大レンズ120が配置された構成と異なり、二方向に映像を投影する必要がなく、プロジェクタ110により投影される映像の投影制御を簡単に行うことができる。
(その他)
上記の実施形態では、投影演出で平仮名の「あたり」との文字を投影することとしたが、投影演出で投影される映像の種類は平仮名等の文字には限られない。たとえば、投影演出で投影される映像は、キャラクターの顔等であってもよい。
また、上記の実施形態における投影演出では、第1映像(平仮名の「あ」)のみ、又は第2映像(平仮名の「たり」)のみでも、投影された映像の内容を遊技者Uが認識可能な映像を投影することとした。しかし、これに限らず、第1映像と第2映像とが投影されることで、初めて1つの映像が完成するように投影演出における映像を構成してもよい。たとえば、投影演出における映像を「キャラクターの顔」とした場合には、第1映像にて、そのキャラクターの顔の一部(例:左半分)が投影され、第2映像にて、そのキャラクターの顔の一部以外の部分(例:右半分)が投影されるよう構成してもよい。
また、上記の実施形態では、特定位置をスクリーン115の側方としたが、「投影装置112により投影される第1映像が前面117aの一部以外の前面117aの部分に対して死角を有する位置」であれば、他の箇所を「特定位置」としてもよい。たとえば、特定位置をスクリーン115の上方としてもよい。スクリーン115の上方から投影装置112により第1映像が投影されるこの場合には、遊技者U側に向かって湾曲状に突出している曲面部117の下部に対して死角を有することとなる。さらに、特定位置をスクリーン115の側方とした上記の実施形態では、この「側方」を「スクリーン115の左方」としたが、これに限らず、この「側方」を「スクリーン115の右方」としてもよいし、スクリーン115の湾曲方向を上下方向とし、投影装置112を「スクリーン115の上方(上側方)」や「スクリーン115の下方(下側方)」に設けるようにしてもよい。
また、上記の実施形態では、投影装置112により投影される第1映像と第2映像とは重ならないこととしたが、これに限らず、第1映像と第2映像とを重ねてもよい。第1映像と第2映像とを重ねることで、これら2つの映像が重なって投影されない構成に比べて、スクリーン115の輝度を高めることができ、外乱光の影響を受けにくくすることができる。そのため、この構成によれば、スクリーン115に2つの映像が重なって投影されない構成に比べて、曲面部117の第1映像と第2映像とを重ねた部分に投影される映像のコントラストを強くすることができ、遊技者の視認性を高めることができる。
また、上記の実施形態では、嵌合孔118に拡大レンズ120が嵌合されることで、スクリーン115に拡大レンズ120が配置されていることとしたが、これに限らず、拡大レンズ120をスクリーン115とは独立して遊技機10内に配置してもよい。
また、上記の実施形態では、投影制御手段520は、投影装置112が第1映像と第2映像とを「同時に」投影するようプロジェクタ110を制御しているとした。しかし、これに限らず、投影制御手段520は、投影装置112が第1映像と第2映像とを「異なるタイミングで」投影するようプロジェクタ110を制御してもよい。この場合における「異なるタイミング」とは、第1映像の投影中に第2映像が投影される場合、第2映像の投影中に第1映像が投影される場合、第1映像の投影中に第2映像が投影されず、第1映像の投影中以外に第2映像が投影される場合、及び第2映像の投影中に第1映像が投影されず、第2映像の投影中以外に第1映像が投影される場合を含む。つまり、スクリーン115(曲面部117)には、第1映像及び第2映像が投影される場合、第1映像のみが投影される場合、及び第2映像のみが投影される場合を設けてもよい。
また、上記の実施形態では、スクリーン115の後端部分がプロジェクタ110からの映像が外部へ出力される開口部分に対応している、具体的には、平面部116の左右方向の延長線上に通過口114が位置するようにスクリーン115が配置されていることとした。しかし、これに限らず、スクリーン115の後端部分がプロジェクタ110からの映像が外部へ出力される開口部分に対応しない位置にスクリーン115を配置してもよい。
たとえば、平面部116の左右方向の延長線上の後側に通過口114が位置するようにスクリーン115を配置してもよい。つまり、本実施の形態の配置よりも後側から、プロジェクタ110による映像がスクリーン115に投影される構成としてもよい。
また、平面部116の左右方向の延長線上の前側に通過口114が位置するようにスクリーン115を配置してもよい。つまり、本実施の形態の配置よりも前側から、プロジェクタ110による映像がスクリーン115に投影される構成としてもよい。本実施の形態の配置よりも前側からプロジェクタ110による映像を投影することにより、本実施の形態に比べて、曲面部117の前面117aに対する映像の投影可能範囲である範囲αを広くすることができる。これにより、拡大レンズ120によるサイズの拡大が行われない第1映像の投影範囲を広くでき、スクリーン115に投影される映像の画質が高い部分を増やすことができる。
また、上記の実施形態では、プロジェクタ110及びスクリーン115を筐体12内に配置したが、これに限らず、プロジェクタ110及びスクリーン115を前扉14内に配置してもよい。
また、上記の実施形態では、スクリーン115を筐体12の左右方向の中央付近、かつ筐体12の前後方向の中央付近に配置したが、筐体12内におけるスクリーン115の配置箇所はこれに限定されない。
さらに、上記の実施形態では、スクリーン115を、遊技者U側に向かって湾曲状に突出した略U字状としたが、これに限らず、凹凸が複数設けられるような形状であってもよい。
10 遊技機 12 筐体
14 前扉 16 図柄表示窓部
20 上パネル
22 下パネル 24 ホッパーユニット
26 メダル受け皿 28 メダル払出口
30 操作部 32 ベットスイッチ
34 マックスベットスイッチ 35 シングルベットスイッチ
36 精算スイッチ 38 メダル投入口
40 スタートスイッチ
50 ストップスイッチ L 左ストップスイッチ
C 中ストップスイッチ R 右ストップスイッチ
60 リールユニット 61 図柄
62 回転リール 64 左回転リール
66 中回転リール 68 右回転リール
70 演出装置
72 スピーカー 74 上部スピーカー
76 下部スピーカー 78 演出用ランプ
80 上部ランプ 82 下部ランプ
86 有効ライン 87 クレジット表示器
88 払出枚数表示器 89 設定表示器
90 区間報知ランプ
100 制御装置
110 プロジェクタ 112 投影装置
112a 光源ランプ 112b 液晶パネル
112c 投影レンズ 114 通過口
115 スクリーン 116 平面部
116a 左端 116b 右端
117 曲面部 117a 前面
117b 後面 118 嵌合孔
120 拡大レンズ
200 メイン制御手段 210 役抽選手段
220 リール制御手段 230 停止図柄判定手段
240 配当付与手段 250 遊技状態制御手段
251 ノーマル状態制御手段 252 RT状態制御手段
253 ボーナス内部中状態制御手段 254 ボーナス状態制御手段
260 演出状態制御手段 261 非有利区間制御手段
262 有利区間制御手段
500 サブ制御手段 510 報知手段
520 投影制御手段

Claims (5)

  1. 遊技者側に被投影部を有し、立体形状に形成されたスクリーンと、
    投影された映像を拡大させつつ、前記被投影部側に通過させる拡大部材と、
    前記被投影部の前面の一部に投影される第1映像と、前記拡大部材により拡大され、少なくとも前記一部に対応する部分以外の前記被投影部の後面の部分に投影される第2映像とを投影可能なプロジェクタと、を備えることを特徴とする遊技機。
  2. 前記プロジェクタは、投影される前記第1映像が前記一部以外の前記被投影部の前面の部分に対して死角を有する特定位置に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記特定位置は、前記スクリーンの側方であることを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
  4. 前記スクリーンは、前記被投影部が遊技者側に向かって湾曲状に突出していることを特徴とする請求項1、2又は3に記載の遊技機。
  5. 前記スクリーンには、前記拡大部材が配置されていることを特徴とする請求項1、2、3又は4に記載の遊技機。
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