JP6769083B2 - セラミックコンデンサの製造方法 - Google Patents
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Description
1. 以下の(1)〜(8)の工程を含むセラミックコンデンサの製造方法。
(1) 誘電体層形成用スラリーを押出機Aに供給する工程、
(2) (1)の工程と同時並行して、導電性ペーストを他の押出機Bに供給する工程、
(3) 押出機A及びBから押出された誘電体層形成用スラリーと導電性ペーストを単一の多層化装置に導いて多層化する工程、
(4) 多層化された積層流体をダイからシート状に吐出する工程、
(5) 吐出された多層積層シート状流体を固化する工程、
(6) 固化された多層積層シート状物をチップ状にカットする工程、
(7) カットされたチップを焼結し、誘電体層と内部電極層の交互多層積層チップを得る工程
(8) チップ断面に露出した内部電極層に外部電極材料を塗布し、焼付けて外部電極を形成する工程
2. 上記第1に記載の多層化装置が、多層フィードブロック、スタティックミキサー、多層マルチマニホールドであることを特徴とするセラミックコンデンサの製造方法。
まず、誘電体層の材料として誘電体セラミックスの原料粉末を含むスラリーを作製する。好ましく用いられる誘電体セラミックス原料粉末の具体例としては、例えば、BaTiO3、CaTiO3、SrTiO3、CaZrO3などが挙げられる。スラリーは、誘電体セラミックス原料粉末に加え、通常、有機溶剤、ポリビニルブチラール樹脂に代表されるバインダー等を含んでいる。スラリーには、例えば、Mn化合物、Mg化合物、Si化合物、Fe化合物、Cr化合物、Co化合物、Ni化合物、希土類化合物などが添加されていてもよい。
また、内部電極層を形成するために使用される導電性ペーストとしては、例えばニッケルを含有する導電性ペーストが挙げられるが、銅、パラジウムなど、特に限定せず使用することができる。導電性ペーストに使用される溶剤としては、アルコール、ケトン、エステル、エーテル、芳香族系、炭化水素類などが知られており、具体的な例としては、ベンジルアルコール、エタノール、イソプロピルアルコール、ブタノール、ジエチレングリコール、エチレングリコール、グリセリン、エチルセロソルブ、ブチルセロソルブ、酢酸エチル、酢酸ブチル、安息香酸ブチル、アジピン酸ジエチル、ドデカン、テトラデセン、α−ターピネオール、テルピネオール、2−メチル−2,4−ペンタンジオール、2−エチルヘキサンジオール、トルエン、キシレン、プロピレングリコールモノフェニルエーテル、ジエチレングリコールモノヘキシルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジイソブチルアジペート、へキシレングリコール、シクロヘキサンジメタノール、2−ターピニルオキシエタノール、2−ジヒドロターピニルオキシエタノール、それらを混合したものなどが挙げられる。好ましくは、テルピネオール、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテルが使用される。
積層体シートを吐出する具体的な方法として、一般的な多層化装置(多層フィードブロック、スタティックミキサー、多層マルチマニホールドなど)を用いることができ、例えば、二台以上の押出機(例えば押出機A及びB)を用いて異なる流路から個別に送り出された誘電体層形成用スラリー及び内部電極層を形成するための導電性ペーストをフィードブロックやスタティックミキサー、マルチマニホールド等の多層化装置に導いて多層に交互積層し、ダイから吐出、キャストする方法等を使用することができる。
ア. 国際公開08/146803号
イ. 特開2010−155455号公報
ウ. ▲高▼山敦好, 船舶排ガス低減技術と大気拡散予測システムの開発,神戸大学大学院海事科学研究科,博士論文, 2013,p53
キャストした多層積層シート状流体を熱処理することで、誘電体層及び、内部電極層の溶剤を乾燥し、シートを固化させ、コンデンサ本体となるべき固化された多層積層シート状物のマザー積層体ロールを得ることができる。熱処理温度としては、60℃以上300℃以下、2秒以上2分以下が好ましい。ライン速度、膜厚により適宜乾燥時間は変更できる。
次に、このマザー積層体ロールを巻き出してチップ状にカットし、焼成前のコンデンサ用積層体チップを作成する。具体的には、押し切り、ダイシング、レーザーなどの方法により実施されることによってマザー積層体ロールが予め定められたカットラインに沿って行列状に分断され、これにより積層体の切り出しが行なわれる。
N2雰囲気中にて、バインダーを燃焼させた後、酸素分圧10-9〜10-12MPaのH2−N2−H2Oガスからなる還元性雰囲気中において、焼成し、焼結した誘電体層と内部電極層の交互多層積層チップであるコンデンサ本体を得ることができる。バインダー燃焼温度としては、300℃以上500℃以下、1時間以上、5時間以下が好ましい。焼成温度としては、1000℃以上1500℃以下、1時間以上30時間以下が好ましい。
次に、上記コンデンサ本体の断面に露出した内部電極層に外部電極材料を塗布し、焼付けて外部電極を形成する。例えば、外部電極材料としてガラスフリットを含有するCuペーストを塗布し、N2雰囲気中において、高温で焼き付け、内部電極と電気的に接続された外部電極を形成し、積層セラミックコンデンサを得ることができる。外部電極の焼き付け温度としては、500℃以上1500℃以下が好ましい。外部電極は、NiやSnのめっきを施しておくことも好ましい。
Claims (4)
- セラミックコンデンサの製造方法であって、
前記製造方法は、
(1) 誘電体層形成用スラリーを押出機Aに供給する工程、
(2) (1)の工程と同時並行して、導電性ペーストを他の押出機Bに供給する工程、
(3) 押出機A及びBから押出された誘電体層形成用スラリーと導電性ペーストを単一の多層化装置に導いて多層化する工程、
(4) 多層化された積層流体をダイからシート状に吐出する工程、
(5) 吐出された多層積層シート状流体を固化する工程、
(6) 固化された多層積層シート状物をチップ状にカットする工程、
(7) カットされたチップを焼結し、誘電体層と内部電極層の交互多層積層チップを得る工程、及び
(8) チップ断面に露出した内部電極層に外部電極材料を塗布し、焼付けて外部電極を形成する工程
を含み、
前記多層化装置は、多層フィードブロック、スタティックミキサー及び多層マルチマニホールドからなる群から選択される少なくとも1種であり、
前記多層化装置は、少なくともスタティックミキサーを用い、前記スタティックミキサーのエレメント数は、2以上、50以下であり、
前記誘電体層形成用スラリーにおけるバインダーは、ポリビニルブチラール樹脂を含む、
セラミックコンデンサの製造方法。 - 前記導電性ペーストは、ポリビニルブチラール樹脂を含む、請求項1に記載のセラミックコンデンサの製造方法。
- 前記スタティックミキサーのエレメント数は、2以上9以下である、請求項1又は2に記載のセラミックコンデンサの製造方法。
- 前記誘電体層及び内部電極層の各層厚みは、共に、前記工程(7)における焼成後、0.1μm以上3μm以下である、請求項1から3のいずれかに記載のセラミックコンデンサの製造方法。
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