JP6768174B1 - 電磁アクチュエータ - Google Patents

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Abstract

電磁アクチュエータ(100A)が、筒状のコイル(1)と、遮断器で使用される接点の開極状態の初期位置から接点の閉極状態の位置までコイル(1)の中心軸方向に可動自在な可動鉄心(2)と、可動鉄心(2)とともに移動するシャフト(6)と、可動鉄心(2)に対してコイル(1)の中心軸方向に対向する固定鉄心(3)と、コイル(1)、可動鉄心(2)、および固定鉄心(3)を囲うヨーク(4)と、を備え、ヨーク(4)は、ヨーク(4)の内壁面からヨーク(4)の内側に突出し、可動鉄心(2)から固定鉄心(3)に向かう方向に延設された突出部(5A)を有し、突出部(5A)は、固定鉄心(3)に対向する細突起部(5b)を有し、可動鉄心(2)は、固定鉄心(3)に対向する吸着面(2a)を有し、初期位置において、細突起部(5b)の先端面(5c)は吸着面(2a)よりも固定鉄心(3)が配置されている方向に突出している。

Description

本発明は、電路を遮断することが可能な遮断器等に用いられる電磁アクチュエータに関する。
電磁アクチュエータにより接点の開閉を行う遮断器においては、電磁アクチュエータの吸引力特性と、この吸引力とは反対方向に働く負荷の負荷特性とは異なる。負荷が、ばねを用いて構成されている場合、負荷特性は、主にばねによって決まり、可動鉄心のストロークの1乗に概ね比例した特性である。一方、可動鉄心に働く電磁力、すなわち吸引力の特性は、電磁石の特性上、磁気回路のギャップである磁気空隙の2乗に反比例した特性となる。遮断器の接点を投入するためには、吸引力が負荷力を上回る必要がある。
電磁アクチュエータは、接点の投入時には開極位置から閉極位置へ可動鉄心が移動する。可動鉄心の開極位置から閉極位置への移動における可動鉄心のストローク初期に比べ、可動鉄心のストローク終盤では、非常に大きな吸引力となり負荷力を大きく上回るので、閉極位置付近では余剰の投入力が生じて可動鉄心の速度が高くなる。この可動鉄心の運動エネルギーは、閉極時に衝撃荷重となり、遮断器の操作機構全体、操作機構を支える構造物等に負荷を与える。遮断器を長寿命にするためには、衝撃荷重に耐えるため操作機構および構造物全体を大きくする必要があるので、遮断器が重くなってしまう。遮断器を軽くするためには、電磁アクチュエータに対し、遮断器への投入速度の低減が求められる。
特許文献1の電磁アクチュエータは、固定鉄心の外側に突起部を設け、可動鉄心のストローク初期においては可動鉄心に働く吸引力を高め、ストローク終盤においては可動鉄心を通る磁束の一部が突起部に流れるようにすることで磁束を駆動方向および垂直方向に流している。この結果、特許文献1の電磁アクチュエータは、ストローク終盤での吸引力が低減し、余剰の吸引力が低減される。これにより、特許文献1の電磁アクチュエータは、遮断器の接点の投入速度を低減し、接点投入時に接点に加わる衝撃の低減を図っている。
特開2014−191956号公報
しかしながら、上記特許文献1の技術では、閉極保持状態においても可動鉄心を通る磁束の一部が突起部に流れるので、閉極保持状態における吸引力、すなわち保持力の低下を招いている。このため、上記特許文献1の技術では、接点投入時の投入速度の低減と、閉極保持状態における保持力の維持とを両立することはできなかった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、接点投入時の投入速度の低減と、閉極保持状態における保持力の維持とを両立することができる電磁アクチュエータを得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の電磁アクチュエータは、筒状のコイルと、遮断器で使用される接点の開極状態の初期位置から接点の閉極状態の位置までコイルの中心軸方向に可動自在な可動鉄心と、可動鉄心とともに移動するシャフトと、可動鉄心に対してコイルの中心軸方向に対向する固定鉄心と、コイル、可動鉄心、および固定鉄心を囲うヨークと、を備える。ヨークは、ヨークの内壁面からヨークの内側に突出し、可動鉄心から固定鉄心に向かう方向に延設された突出部を有し、突出部は、固定鉄心に対向する第1の先端部を有し、可動鉄心は、固定鉄心に対向する第2の先端部を有している。初期位置において、第1の先端部の先端面は第2の先端部の先端面よりも固定鉄心が配置されている方向に突出している。可動鉄心の内側には、接点に接圧力を印加する接圧ばねが配置され、固定鉄心の内側には、接点を引き離す方向に力を印加する復帰ばねが配置されている。シャフトと可動鉄心とは接圧ばねによって連結され、シャフトと固定鉄心とは復帰ばねによって連結されている。
本発明にかかる電磁アクチュエータは、接点投入時の投入速度の低減と、閉極保持状態における保持力の維持とを両立することができるという効果を奏する。
実施の形態1にかかる電磁アクチュエータを備えた遮断器の接点の開極状態を示す図 実施の形態1にかかる電磁アクチュエータを備えた遮断器の接点の閉極状態を示す図 実施の形態1にかかる電磁アクチュエータの初期状態を示す図 実施の形態1にかかる電磁アクチュエータの閉極状態を示す図 実施の形態1にかかる電磁アクチュエータのコイルに通電することで励磁される磁気回路を示す図 実施の形態1にかかる電磁アクチュエータにおける磁束の流れを示す図 実施の形態1にかかる電磁アクチュエータの可動鉄心の初期位置における磁束の状態を示す図 実施の形態1にかかる電磁アクチュエータの可動鉄心の閉極状態における磁束の状態を示す図 実施の形態1にかかる電磁アクチュエータの磁気回路の概念を示す図 実施の形態1にかかる電磁アクチュエータにおけるストロークと吸引力との関係を示す図 実施の形態1にかかる電磁アクチュエータの断面斜視図 図11に示す突出部の斜視図 実施の形態2にかかる電磁アクチュエータの断面斜視図 図13に示す突出部の斜視図 実施の形態3にかかる電磁アクチュエータの断面斜視図 図15に示す突出部の斜視図
以下に、本発明の実施の形態にかかる電磁アクチュエータを図面に基づいて詳細に説明する。なお、これらの実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1にかかる電磁アクチュエータを備えた遮断器の接点の開極状態を示す図である。図2は、実施の形態1にかかる電磁アクチュエータを備えた遮断器の接点の閉極状態を示す図である。図1および図2では、筒形状の筐体を有した消弧室108の筒の軸方向である筒軸方向(X方向)、および電磁アクチュエータ100Aが備える移動可能なシャフト6の軸方向(Z方向)を含んだXZ平面で遮断器200を切断した場合の遮断器200の断面図を示している。本実施の形態では、プラスX方向が鉛直上向きであり、マイナスX方向が鉛直下向きである場合について説明する。
遮断器200は、電磁アクチュエータ100Aのコイルに小さな電流を常時通電することによって閉極状態を保持する常励保持方式の遮断器である。図1および図2に示すように、遮断器200は、シャフト6を有した電磁アクチュエータ100Aと、下部導体101と、上部導体102と、可撓シャント106と、可撓シャント106によって可動自在な可動導体103と、可動側接点104と、固定側接点105と、開極ばね107と、消弧室108とを備えている。
下部導体101、上部導体102、可撓シャント106、可動導体103、可動側接点104、固定側接点105、電磁アクチュエータ100A、および開極ばね107は、消弧室108の下部側であるマイナスX方向に配置されている。
可撓シャント106、可動導体103、可動側接点104、および固定側接点105は、導体で構成されている。
上部導体102は、棒状部材であり、棒状部材の側面が消弧室108に接合されている。1組の接点の一方である固定側接点105は、上部導体102の一方の端部(可動側接点104側の端部)に接合されている。可撓シャント106は、可動導体103および下部導体101を連結している。
消弧室108は、開極動作時において、可動側接点104が固定側接点105から離れる際に生じるアーク放電を消弧する。
シャフト6は、電磁アクチュエータ100Aの中心を通るよう配置されている。可動導体103は、シャフト6を介して電磁アクチュエータ100Aに接続されており、電磁アクチュエータ100Aによる駆動によって、シャフト6の軸方向である軸Z1の方向に移動可能となっている。
1組の接点の他方である可動側接点104は、固定側接点105に対向する位置で可動導体103に接合されている。可動側接点104は、可動導体103が上部導体102に向かって移動することにより、固定側接点105に接続される。可動側接点104は、可動導体103が上部導体102から離れる方向に移動することによって、固定側接点105への接続が解消される。可動側接点104と固定側接点105とが接続された状態が、接点の閉極状態であり、可動側接点104と固定側接点105とが離された状態が、接点の開極状態である。
開極ばね107は、電磁アクチュエータ100Aと可動導体103との間に配置されており、電磁アクチュエータ100Aおよび可動導体103に連結されている。開極ばね107は、縮むことによって接点の開極を行う。すなわち、開極ばね107は、縮むことによって可動導体103を上部導体102から離れる方向に移動させる。これにより、開極ばね107は、可動側接点104を固定側接点105から引き離し、可動側接点104を電磁アクチュエータ100Aに近付ける。電磁アクチュエータ100Aは、接点の閉極を行う際には、開極ばね107の縮む方向の力に抗って、接点の投入を行う。
接点の開極動作および閉極動作である接点の開閉は、電磁アクチュエータ100Aの動作によって行われる。遮断器200では、下部導体101と上部導体102とが、可動側接点104および固定側接点105を介して通電されることで、接点の閉極状態となる。また、遮断器200では、下部導体101と上部導体102との通電が停止されることで、接点の開極状態となる。
次に、電磁アクチュエータ100Aの構成について説明する。図3は、実施の形態1にかかる電磁アクチュエータの初期状態を示す図である。図4は、実施の形態1にかかる電磁アクチュエータの閉極状態を示す図である。図3および図4では、図1および図2と同様に、電磁アクチュエータ100Aの断面図を示している。電磁アクチュエータ100Aの初期状態は、可動鉄心2が開極状態の初期位置にある状態である。
図3では、図1における電磁アクチュエータ100Aの詳細図を示しており、図4では、図2における電磁アクチュエータ100Aの詳細図を示している。したがって、図1に示す遮断器200の状態と図3に示す電磁アクチュエータ100Aの状態とが対応し、図2に示す遮断器200の状態と図4に示す電磁アクチュエータ100Aの状態とが対応している。
電磁アクチュエータ100Aは、導線の巻かれたコイル1と、コイル1の中心軸方向に沿って可動自在な可動鉄心2と、固定鉄心3と、突出部5Aを有したヨーク4と、シャフト6と、接圧ばね7と、復帰ばね8とを備えている。ヨーク4は、コイル1を囲うように配置されており、可動鉄心2および固定鉄心3とともに磁気回路を形成する。
ヨーク4は、固定鉄心3側に配置された蓋板である固定側蓋板4bと、筒状のヨークパイプ4aと、可動鉄心2側に配置された蓋板である可動側蓋板4cとを有している。固定側蓋板4bが第1の磁性体板であり、可動側蓋板4cが第2の磁性体板である。固定側蓋板4bおよび可動側蓋板4cは、XY平面に平行に配置され、ヨークパイプ4aは、固定側蓋板4bと可動側蓋板4cとの間に配置されている。
固定側蓋板4bは、固定鉄心3に接続されている。可動側蓋板4cは、固定側蓋板4bに対向するよう配置されている。ヨークパイプ4aは、コイル1の側面を囲うとともに固定側蓋板4bと可動側蓋板4cとを接続する。
コイル1は、ヨーク4の内側に収まるよう配置されている。コイル1は、可動鉄心2、固定鉄心3等を囲むよう筒状をなしている。シャフト6は、Z方向に配置されている。可動鉄心2、固定鉄心3、突出部5A、シャフト6、接圧ばね7、復帰ばね8は、コイル1とシャフト6との間に配置されている。
可動鉄心2および固定鉄心3は、シャフト6を囲む筒形状である。可動鉄心2の筒軸および固定鉄心3の筒軸は、ともに軸Z1と同じである。可動鉄心2は、XY平面に平行な吸着面2aを備え、固定鉄心3は、XY平面に平行な吸着面3aを備えている。可動鉄心2および固定鉄心3は、吸着面2aと吸着面3aとが対向するよう配置されている。吸着面2aは、吸着面3aに対向する円環状の面であり、吸着面3aは、吸着面2aに対向する円環状の面である。可動鉄心2は、接点の開極状態の初期位置から接点の閉極状態の位置までコイル1の中心軸方向に移動可能となっている。
接圧ばね7は、シャフト6を囲み可動鉄心2に囲まれる筒形状である。復帰ばね8は、シャフト6を囲み固定鉄心3に囲まれる筒形状である。接圧ばね7は、接点に接圧力を印加し、復帰ばね8は、接点を引き離す方向に力を印加する。接圧ばね7は、シャフト6と可動鉄心2とを連結し、復帰ばね8は、シャフト6と固定鉄心3とを連結する。
突出部5Aは、可動鉄心2を囲みコイル1に囲まれる筒形状である。ヨークパイプ4aは、第1のパイプであり、突出部5Aは第2のパイプである。突出部5Aと可動側蓋板4cとは、一体に形成されていてもよいし、別部品で構成されてもよい。
突出部5Aは、コイル1よりもシャフト6の径方向の内側で、可動側蓋板4cから張り出している。具体的には、突出部5Aは、可動側蓋板4cの内壁面から、シャフト6の軸Z1に平行な方向に延びている。換言すると、突出部5Aは、ヨーク4からヨーク4の内側に突出し、可動鉄心2から固定鉄心3に向かう方向に延びている。突出部5Aの先端面である先端面5cは、可動鉄心2の初期位置において、可動鉄心2の先端面である吸着面2aよりも固定鉄心3が配置されている方向に突出している。
突出部5Aは、主突起部5aと、細突起部5bとを有している。細突起部5bは、主突起部5aの固定鉄心3側の先端位置に配置されており、主突起部5aは、細突起部5bよりも可動側蓋板4c側に配置されている。主突起部5aは、可動側蓋板4cの内壁面から固定鉄心3に向かう方向に延設され、細突起部5bは、主突起部5aから固定鉄心3に向かう方向に延設されている。電磁アクチュエータ100Aでは、第1の先端部である細突起部5bおよび第2の先端部である可動鉄心2の先端面(吸着面2a)が、固定鉄心3に対向する位置に配置されている。このように、第1の先端部である細突起部5bの先端面5cは、第2の先端部である可動鉄心2の先端面(吸着面2a)よりも固定鉄心3が配置されている方向に突出している。
主突起部5aは、可動鉄心2を囲みコイル1に囲まれる筒状をなしており、細突起部5bは、コイル1に囲まれる筒状をなしている。すなわち、主突起部5aの内側には、可動鉄心2が配置されているが、細突起部5bの内側には、可動鉄心2が配置されていない。このように、突出部5Aは、可動鉄心2の初期位置における吸着面2aよりも吸着面3a側に突出する構造を有している。
主突起部5aの筒軸および細突起部5bの筒軸は、ともに軸Z1と同じである。主突起部5aの内径と細突起部5bの内径とは同じ大きさであり、主突起部5aの外径は細突起部5bの外径よりも大きい。電磁アクチュエータ100Aでは、主突起部5aの内壁面が可動鉄心2の外壁面に対向している。
主突起部5aと細突起部5bとは、一体に形成されていてもよいし、別部品で構成されてもよい。主突起部5aと細突起部5bとが別部品で構成される場合、主突起部5aと細突起部5bとが連結されることで突出部5Aが形成される。主突起部5aの例は、磁性体のパイプであり、細突起部5bの例は、主突起部5aよりも薄肉の磁性体のパイプである。この場合、細突起部5bの外壁面には雄ねじ部を設けておき、主突起部5aの内壁面には雌ねじ部を設けておき、細突起部5bと主突起部5aとが、ねじ込み式に結合されてもよい。
可動鉄心2、固定鉄心3、ヨーク4、および突出部5Aは磁性体からなり、シャフト6は非磁性体からなる。可動鉄心2とシャフト6とは、Z方向に伸縮する接圧ばね7を介して接続され、固定鉄心3とシャフト6とは、Z方向に伸縮する復帰ばね8を介して接続されている。
次に、電磁アクチュエータ100Aの動作について説明する。コイル1の通電により、可動鉄心2、固定鉄心3、ヨーク4、および突出部5Aからなる磁気回路が励磁されると、可動鉄心2に磁気吸引力(電磁力)が働き、可動鉄心2は固定鉄心3の方向に駆動される。これにより、シャフト6に連結された可動導体103が図1の左方向であるプラスZ方向に移動する。可動側接点104と固定側接点105とが接触するとシャフト6は停止し、可動鉄心2はさらにプラスZ方向に動き、接圧ばね7を圧縮し、接圧ばね7が接点に接圧力を印加する。その後、可動鉄心2の吸着面2aと固定鉄心3の吸着面3aとが当接して閉極状態となり、可動鉄心2の駆動が完了する。
コイル1の通電停止により、可動鉄心2、固定鉄心3、ヨーク4、および突出部5Aからなる磁気回路が消磁されると、可動鉄心2の磁気吸引力(電磁力)が無くなり、可動鉄心2は固定鉄心3が配置されている方向とは反対の方向に駆動される。これにより、シャフト6に連結された可動導体103が図1の右方向であるマイナスZ方向に移動する。このとき、復帰ばね8が延びて可動側接点104と固定側接点105とが引き離され。可動鉄心2はさらにマイナスZ方向に動き、復帰ばね8がさらに延びて可動鉄心2が初期位置に戻ると可動鉄心2の駆動が完了する。
ここで、電磁アクチュエータ100Aのコイル1に通電することで励磁される磁気回路について説明する。図5は、実施の形態1にかかる電磁アクチュエータのコイルに通電することで励磁される磁気回路を示す図である。
磁気回路は、直流電源Eと、スイッチSW1,SW2と、コイル1とで構成されている。遮断器200の投入動作時は、スイッチSW1,SW2がオンにされることで、コイル1に流れる電流は、コイル抵抗RcおよびコイルインダクタンスLのみで制限される。これにより、電磁アクチュエータ100Aの磁気回路に大きな起磁力が発生し、電磁アクチュエータ100Aの可動鉄心2が駆動される。
遮断器200の投入完了後、スイッチSW2がオフにされ、スイッチSW1に直列に接続された保持抵抗Rhを介してコイル1に通電することで、保持状態に移行する。この保持状態において、可動鉄心2は固定鉄心3と当接しており、可動鉄心2と固定鉄心3との間の磁気抵抗は小さい。そのため、磁気回路の磁気抵抗は、可動鉄心2の外周面と、可動側蓋板4cおよび突出部5Aとのギャップによる磁気抵抗が支配的となる。
次に、図6から図10を用いて、本実施の形態における電磁アクチュエータ100Aの動作原理と効果について説明する。図6は、実施の形態1にかかる電磁アクチュエータにおける磁束の流れを示す図である。図7は、実施の形態1にかかる電磁アクチュエータの可動鉄心の初期位置における磁束の状態を示す図であり、図8は、実施の形態1にかかる電磁アクチュエータの可動鉄心の閉極状態における磁束の状態を示す図である。
図7および図8では、図6において点線枠で示した領域20を拡大して示している。図6では、固定鉄心3を通る全磁束を全磁束Φ0で示し、可動鉄心2の吸着面2aを通る磁束を磁束Φ1で示し、細突起部5bの先端を通る磁束を磁束Φ2で示している。
可動鉄心2の初期位置では、可動鉄心2のプラスZ方向の先端部よりも細突起部5bのプラスZ方向の先端面5cが固定鉄心3の方向に突出している。図7に示した状態、すなわち可動鉄心2が初期位置にあるとき、細突起部5bの先端面5cと固定鉄心3が備える吸着面3aとの間の磁気ギャップgは、可動鉄心2が備える吸着面2aと固定鉄心3が備える吸着面3aとの間の磁気ギャップsよりも小さい。
このため、磁気回路を流れる全磁束Φ0は、可動鉄心2の吸着面2aを通る磁束Φ1と、細突起部5bを通る磁束Φ2とに分流することになる。これにより、可動鉄心2の吸着面2aを通る磁束Φ1は、細突起部5bが無い場合と比べて磁束Φ2だけ減じられることになり、可動鉄心2に加わる吸引力は減じられる。この際に、細突起部5bのX方向の幅w(可動鉄心2の移動方向に垂直な第1の方向の壁面幅)は小さいので磁気飽和する。これにより、細突起部5bを通る磁束Φ2は細突起部5bの幅wにより制限され、全磁束Φ0のうち一部が細突起部5bを通ることになる。すなわち、細突起部5bの幅wを適切な値に調整することにより、可動鉄心2に加わる吸引力特性を調整することができる。電磁アクチュエータ100Aでは、磁気ギャップgと磁気ギャップsとがg<sの関係にある限り、可動鉄心2を通る磁束Φ1は減じられ、プラスZ方向において吸引力を低減する効果がある。
このように、電磁アクチュエータ100Aでは、可動鉄心2が駆動される際、可動鉄心2の先端面である吸着面2aの位置が細突起部5bの先端面5cを越えるまでは、可動鉄心2と固定鉄心3との間の磁気ギャップsに比べて細突起部5bと固定鉄心3との間の磁気ギャップgが小さい。このため、磁気回路を流れる磁束の一部は突出部5Aを通って固定鉄心3に流れ、可動鉄心2を通る磁束が小さくなる。したがって、可動鉄心2の吸着面2aの位置が細突起部5bの先端面5cを越えるまでは可動鉄心2に加わる駆動力が低減される。
次に、図8に示した状態、すなわち可動鉄心2の吸着面2aが細突起部5bのプラスZ方向の先端面5cを越えた後は、可動鉄心2が備える吸着面2aと固定鉄心3が備える吸着面3aとの間の磁気ギャップs(図8では0)は、細突起部5bの先端面5cと固定鉄心3の吸着面3aとの間の磁気ギャップgよりも小さくなり、両者の関係はg>sとなる。このとき、細突起部5bにはほとんど磁束が分流しなくなる。
すなわち、可動鉄心2の吸着面2aがプラスZ方向で細突起部5bの先端面5cを越えた後は、可動鉄心2と固定鉄心3との間の磁気ギャップsに比べて細突起部5bと固定鉄心3との間の磁気ギャップgが大きくなるので、磁気回路を流れる磁束のほぼ全てが可動鉄心2を通ることになる。これにより、可動鉄心2の吸着面2aが細突起部5bの先端面5cを越えた後は、可動鉄心2に加わる駆動力は、細突起部5bが無い場合と同等となる。
細突起部5bの先端面5cの位置を、遮断器200の接点が閉極する位置に相当するストローク位置としておくことで、接点投入までの駆動力を低減して投入速度を低減し、接点の閉極後は大きな電磁力を発生させることが可能となる。ここで、主突起部5aの内側の面は可動鉄心2の側面と対向しているので、突出部5Aの存在により可動鉄心2の外側面とヨーク4の内側面との間の対向面積が大きくなって磁気抵抗が小さくなる。このため、電磁アクチュエータ100Aは、常励保持状態に移行した際に小さな電流で大きな保持力を発生させることが可能となる。これにより、電磁アクチュエータ100Aは、低速投入と高保持力を両立することができる。
ここで、図6から図8で説明した細突起部5bの作用によって電磁アクチュエータ100Aの吸引力特性に生じる効果を、図9および図10を用いて説明する。
図9は、実施の形態1にかかる電磁アクチュエータの磁気回路の概念を示す図である。図9では、コイル1の起磁力をI、固定鉄心3を通る磁路の磁気抵抗をR0、可動鉄心2の吸着面2aを通る磁路の磁気抵抗をR1、細突起部5bを通る磁路の磁気抵抗をR2で表している。固定鉄心3を通る磁路の磁束は全磁束Φ0であり、吸着面2aを通る磁路の分流磁束は磁束Φ1であり、細突起部5bを通る磁路の分流磁束は磁束Φ2である。
図10は、実施の形態1にかかる電磁アクチュエータにおけるストロークと吸引力との関係を示す図である。図10の横軸は可動鉄心2のストローク、すなわち吸着面2aのZ方向の位置であり、縦軸は吸引力である。可動鉄心2は、図3に示す位置から図4に示す投入完了位置までの範囲で移動する。
実線で示す特性f1は、細突起部5bが無い電磁アクチュエータの吸引力特性であり、点線で示す特性f2は、細突起部5bが有る電磁アクチュエータ100Aの吸引力特性であり、破線で示す特性f0は、機構負荷の特性である。
位置z0は可動鉄心2の初期位置である。位置z1は、細突起部5bのプラスZ方向の先端位置に対応し、位置z2は、図1および図2における可動側接点104と固定側接点105とが当接する位置に対応している。
ストロークが、位置z0から位置z2までの間、すなわち遮断器200の可動側接点104が固定側接点105と接触するまでの間は、特性f0に示されるように、機構負荷は遮断器200が備える開極ばね107のばね力と、電磁アクチュエータ100Aが備える復帰ばね8のばね力との合計となり、ストロークに応じて緩やかに上昇する。
ストロークが位置z2に達した以降、すなわち可動側接点104と固定側接点105とが接触して遮断器200が閉極した以降は、可動鉄心2の内側に配置された接圧ばね7によって接圧力が印加され、機構負荷は開極ばね107のばね力と復帰ばね8のばね力と接圧ばね7のばね力との合計となり、機構負荷が急激に上昇する。
特性f1に示されるように、細突起部5bが無い電磁アクチュエータの場合、接圧ばねに接圧力が印加された以降の機構負荷を越えるように吸引力特性を設計すると、接点接触位置である位置z2以前での吸引力と機構負荷との差分δ1が大きくなってしまう。この差分δ1は、可動鉄心の加速力となるので、差分δ1が大きいことによって、可動鉄心の速度が大きくなり、遮断器の接点投入衝撃が大きくなってしまう。
一方、細突起部5bがある電磁アクチュエータ100Aの場合、ストロークの前半、すなわち初期位置である位置z0から細突起部5bの先端位置である位置z1を越えるまでの間は、磁気ギャップg,sの関係がg<sとなる。このため、細突起部5bを通る磁路の磁気抵抗R2は可動鉄心2の吸着面2aを通る磁路の磁気抵抗R1と同程度であり、全磁束Φ0のうちの一部の磁束が磁気抵抗R2に分流することで、磁気抵抗R1を通る磁束Φ1が減じられ、可動鉄心2の吸引力が減じられる。
したがって、図10に示すように、本実施の形態の電磁アクチュエータ100Aにおける吸引力の特性f2と機構負荷の特性f0との差分δ2は、細突起部5bが無い場合の差分δ1に比べて小さくなり、可動鉄心2の速度は小さくなる。
さらに、本実施の形態の電磁アクチュエータ100Aの場合、プラスZ方向において可動鉄心2の吸着面2aが細突起部5bの先端面5cを越えた後、すなわちストロークが位置z1を越えた後は、磁気ギャップg,sの関係がg>sとなる。このため、磁気抵抗R1,R2の関係はR1≪R2となり、磁気抵抗R2に分流する磁束Φ2はほぼ零となる。これにより、ストロークが位置z1を越えた以降は、吸引力の特性f2は急激に増加し、細突起部5bが無い電磁アクチュエータの吸引力と同等以上となる。したがって、電磁アクチュエータ100Aでは、特性f2を、接点の当接位置に対応する位置z2以降における機構負荷の急激な上昇を越えた特性とすることができる。
このように、電磁アクチュエータ100Aは、接点に当接する以前の機構負荷が小さいストローク領域においては吸引力を低減し可動鉄心2の速度を抑えて投入衝撃を低減することができるとともに、接点が投入された以降の機構負荷が大きいストローク領域においては吸引力を増大させることができる。
閉極状態においては、磁気回路の全磁気抵抗は、可動鉄心2の側面と突出部5Aとの間の磁気ギャップによる磁気抵抗が支配的となる。電磁アクチュエータ100Aでは、細突起部5bが固定鉄心3の方向に突出して可動鉄心2の側面との対向面積が大きくなっているので、磁気抵抗が低減し、閉極状態での吸引力が向上する。これにより、図5におけるスイッチSW2をオフし、保持抵抗Rhを介することでコイル電流が小さくなる閉極保持状態において、保持力を向上させることができる。
ここで、実施の形態1における突出部5Aの構造を図11および図12を用いて説明する。図11は、実施の形態1にかかる電磁アクチュエータの断面斜視図であり、図12は、図11に示す突出部の斜視図である。なお、図11では、シャフト6、接圧ばね7、および復帰ばね8の図示を省略している。
主突起部5aおよび細突起部5bは円筒形状である。細突起部5bの内径は主突起部5aの内径と同じであり、細突起部5bの外径は主突起部5aの外径よりも小さい。電磁アクチュエータ100Aでは、細突起部5bの肉厚(側壁面の厚み)を調整することで、図6から図9における分流磁束である磁束Φ2の量を調整することができ、図10における特性f2を調整することができる。すなわち、細突起部5bの肉厚を大きくすると磁束Φ2が大きくなるとともに吸引力の減少量が大きくなり、細突起部5bの肉厚を小さくすると磁束Φ2が小さくなるとともに吸引力の減少量が小さくなる。換言すると、細突起部5bの側壁面が厚いほど、磁束Φ2が大きくなるとともに吸引力が小さくなる。なお、細突起部5bの外径は、主突起部5aの外径と同じであってもよい。
このように実施の形態1では、突出部5Aが固定鉄心3に対向する細突起部5bを有し、可動鉄心2が固定鉄心3に対向する先端部を有し、可動鉄心2の初期位置において、細突起部5bが可動鉄心2の先端部よりも固定鉄心3側に突出している。この構成により、開極状態では、磁気回路を流れる全磁束Φ0が、可動鉄心2の吸着面2aを通る磁束Φ1と、細突起部5bを通る磁束Φ2とに分流するので、可動鉄心2に加わる吸引力が減少する。また、閉極状態では主突起部5aにより可動鉄心2の外側面とヨーク4の内側面との間の対向面積が大きくなって磁気抵抗が小さくなるので、小さな電流で大きな保持力を発生させることが可能となる。したがって、電磁アクチュエータ100Aは、常励保持方式の遮断器200に対し、接点投入時の投入速度の低減と、閉極保持状態における保持力の維持とを両立することが可能になる。
実施の形態2.
つぎに、図13および図14を用いてこの発明の実施の形態2について説明する。実施の形態2では、突出部の細突起部を細い角柱状とする。
図13は、実施の形態2にかかる電磁アクチュエータの断面斜視図であり、図14は、図13に示す突出部の斜視図である。なお、図13では、シャフト6、接圧ばね7、および復帰ばね8の図示を省略している。図13の各構成要素のうち図11に示す実施の形態1の電磁アクチュエータ100Aと同一機能を達成する構成要素については同一符号を付しており、重複する説明は省略する。
図13では、電磁アクチュエータ100Bの初期位置の状態を示している。電磁アクチュエータ100Bは、電磁アクチュエータ100Aと比較して突出部5Aの代わりに突出部5Bを備えている。突出部5Bは、突出部5Aと比較して細突起部5bの代わりに細突起部5b1を備えている。
実施の形態2にかかる電磁アクチュエータ100Bにおいては、突出部5Bをなす円筒の一部にZ方向に延びる複数のスリットが設けられ、突出部5Bの先端部を複数の細い角柱状とすることにより、細突起部5b1を構成している。細突起部5b1の固定鉄心3側の先端面が先端面5c1である。これにより、細突起部5b1は、主突起部5aと比べて磁路断面積が小さくなり、磁気飽和することで図9における分流磁束(磁束Φ2)を制限する。突出部5Bに対しては、細突起部5b1の幅、すなわちスリットの大きさを調整することで、図10に示す特性f2を調整することができる。
このように実施の形態2によれば、電磁アクチュエータ100Bの細突起部5b1を細い角柱状としているので、接点投入時および閉極保持状態において、細突起部5b1への分流磁束である磁束Φ2を制限することが可能となる。したがって、電磁アクチュエータ100Bは、電磁アクチュエータ100Aと同様に、常励保持方式の遮断器200に対し、接点投入時の投入速度の低減(余剰投入力の低減)と、閉極保持状態における保持力の維持とを両立することが可能になる。
実施の形態3.
つぎに、図15および図16を用いてこの発明の実施の形態3について説明する。実施の形態3では、突出部の細突起部を細い円柱状とする。
図15は、実施の形態3にかかる電磁アクチュエータの断面斜視図であり、図16は、図15に示す突出部の斜視図である。なお、図15では、シャフト6、接圧ばね7、および復帰ばね8の図示を省略している。図15の各構成要素のうち図11に示す実施の形態1の電磁アクチュエータ100Aと同一機能を達成する構成要素については同一符号を付しており、重複する説明は省略する。
図15では、電磁アクチュエータ100Cの初期位置の状態を示している。電磁アクチュエータ100Cは、電磁アクチュエータ100Aと比較して突出部5Aの代わりに突出部5Cを備えている。突出部5Cは、突出部5Aと比較して細突起部5bの代わりに細突起部5b2を備えている。
実施の形態3にかかる電磁アクチュエータ100Cにおいては、突出部5Cが備える主突起部5aの先端面状に複数の磁性体の円柱状部材を配置することで、細突起部5b2を構成している。細突起部5b2の固定鉄心3側の先端面が先端面5c2である。これにより、細突起部5b2は、主突起部5aと比べて磁路断面積が小さくなり、磁気飽和することで、図9における分流磁束(磁束Φ2)を制限する。突出部5Cに対しては、細突起部5b2の本数または直径を調整することで、図10に示す特性f2を調整することができる。
このように実施の形態3によれば、電磁アクチュエータ100Cの細突起部5b2を円柱状部材としているので、接点投入時および閉極保持状態において、細突起部5b2への分流磁束である磁束Φ2を制限することが可能となる。したがって、電磁アクチュエータ100Cは、電磁アクチュエータ100A,100Bと同様に、常励保持方式の遮断器200に対し、接点投入時の投入速度の低減と、閉極保持状態における保持力の維持とを両立することが可能になる。
以上の実施の形態に示した構成は、本発明の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1 コイル、2 可動鉄心、2a,3a 吸着面、3 固定鉄心、4 ヨーク、4a ヨークパイプ、4b 固定側蓋板、4c 可動側蓋板、5A〜5C 突出部、5a 主突起部、5b,5b1,5b2 細突起部、5c 先端面、6 シャフト、7 接圧ばね、8 復帰ばね、100A〜100C 電磁アクチュエータ、101 下部導体、102 上部導体、103 可動導体、104 可動側接点、105 固定側接点、106 可撓シャント、107 開極ばね、108 消弧室、200 遮断器。

Claims (7)

  1. 筒状のコイルと、
    遮断器で使用される接点の開極状態の初期位置から前記接点の閉極状態の位置まで前記コイルの中心軸方向に可動自在な可動鉄心と、
    前記可動鉄心とともに移動するシャフトと、
    前記可動鉄心に対して前記コイルの中心軸方向に対向する固定鉄心と、
    前記コイル、前記可動鉄心、および前記固定鉄心を囲うヨークと、
    を備え、
    前記ヨークは、前記ヨークの内壁面から前記ヨークの内側に突出し、前記可動鉄心から前記固定鉄心に向かう方向に延設された突出部を有し、
    前記突出部は、前記固定鉄心に対向する第1の先端部を有し、
    前記可動鉄心は、前記固定鉄心に対向する第2の先端部を有し、
    前記初期位置において、前記第1の先端部の先端面は前記第2の先端部の先端面よりも前記固定鉄心が配置されている方向に突出し、
    前記可動鉄心の内側には、前記接点に接圧力を印加する接圧ばねが配置され、
    前記固定鉄心の内側には、前記接点を引き離す方向に力を印加する復帰ばねが配置され、
    前記シャフトと前記可動鉄心とは前記接圧ばねによって連結され、
    前記シャフトと前記固定鉄心とは前記復帰ばねによって連結されている、
    ことを特徴とする電磁アクチュエータ。
  2. 前記突出部は、
    前記ヨークの内壁面から前記固定鉄心に向かう方向に延設された主突起部と、
    前記主突起部から前記固定鉄心に向かう方向に延設された前記第1の先端部と、
    を含み、
    前記可動鉄心の移動方向に垂直な第1の方向の前記第1の先端部の幅は、前記第1の方向の前記主突起部の幅よりも小さい、
    ことを特徴とする請求項1に記載の電磁アクチュエータ。
  3. 前記ヨークは、
    前記固定鉄心に接続された第1の磁性体板と、
    前記第1の磁性体板に対向する第2の磁性体板と、
    前記コイルの側面を囲って前記第1の磁性体板と前記第2の磁性体板とを接続する第1のパイプと、
    前記コイルの内周領域に配置されて前記第2の磁性体板に接続される第2のパイプと、
    を含み、
    前記第1のパイプおよび前記第2のパイプは磁性体からなり、前記第2のパイプは前記第2の磁性体板とは別体として構成され、前記第2のパイプが前記突出部であり、前記第2のパイプの内壁面が前記可動鉄心の外壁面に対向している、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の電磁アクチュエータ。
  4. 前記主突起部と前記第1の先端部とは別部品で構成されており、前記主突起部と前記第1の先端部とが連結されることで前記突出部が形成されている、
    ことを特徴とする請求項2に記載の電磁アクチュエータ。
  5. 前記主突起部は磁性体のパイプで構成され、前記第1の先端部は前記主突起部よりも薄肉の磁性体のパイプで構成されている、
    ことを特徴とする請求項2に記載の電磁アクチュエータ。
  6. 前記第1の先端部の外壁面には雄ねじが切ってあり、前記主突起部の内壁面には雌ねじが切ってあり、前記第1の先端部と前記主突起部とは、ねじ込み式に結合される、
    ことを特徴とする請求項5に記載の電磁アクチュエータ。
  7. 前記突出部は、
    前記ヨークの内壁面から前記固定鉄心に向かう方向に延設された主突起部と、
    前記主突起部から前記固定鉄心に向かう方向に延設された前記第1の先端部と、
    を含み、
    前記第1の先端部は、複数の柱状部材で構成されている、
    ことを特徴とする請求項1,2,4の何れか1つに記載の電磁アクチュエータ。
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