JP6767289B2 - Gm冷凍機 - Google Patents

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Description

本発明は、GM(ギフォード・マクマホン、Gifford-McMahon)冷凍機に関する。
GM冷凍機は、ディスプレーサの駆動源によってモータ駆動型とガス駆動型の2種類に大きく分けられる。モータ駆動型においては、ディスプレーサがモータに機械的に連結され、モータによって駆動される。ガス駆動型においては、ディスプレーサがガス圧によって駆動される。
特許第3439651号公報
モータ駆動型の場合は連結機構によってディスプレーサのストロークが定まるから、ディスプレーサがシリンダに衝突しないようにモータ駆動型のGM冷凍機を設計することが容易である。たとえばディスプレーサの下死点とシリンダ底面の間に若干の隙間を設ければディスプレーサとシリンダの衝突は回避される。ところが典型的なガス駆動型GM冷凍機においては、シリンダ底面に衝突または接触するまでディスプレーサがガス圧の作用により動き続ける。シリンダとのディスプレーサの衝突または接触は、振動や異音の原因となりうる。
本発明のある態様の例示的な目的のひとつは、ガス駆動型GM冷凍機の振動または異音を低減することにある。
本発明のある態様によると、GM冷凍機は、圧縮機吐出口及び圧縮機吸入口を備える圧縮機と、軸方向に往復動可能なディスプレーサと、前記ディスプレーサを収容するディスプレーサシリンダと、前記ディスプレーサを軸方向に駆動するよう前記ディスプレーサに連結された駆動ピストンと、前記駆動ピストンを駆動する駆動室と、前記ディスプレーサシリンダを前記圧縮機吐出口及び前記圧縮機吸入口に交互に接続するよう構成された主圧力切替バルブと、前記駆動室を前記圧縮機吐出口及び前記圧縮機吸入口に交互に接続するよう構成された副圧力切替バルブと、前記副圧力切替バルブと前記圧縮機との間に接続されたバッファ容積と、を備える。
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせや本発明の構成要素や表現を、方法、装置、システムなどの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、ガス駆動型GM冷凍機の振動または異音を低減することができる。
第1実施形態に係るガス駆動型GM冷凍機を概略的に示す図である。 図1に示すGM冷凍機のバルブタイミングを例示する図である。 図2に示されるバルブタイミングに従ってGM冷凍機10が動作するときに得られるGM冷凍機10の動作波形を一周期にわたって示す概略図である。 第2実施形態に係るガス駆動型GM冷凍機を概略的に示す図である。 図4に示すGM冷凍機のバルブタイミングを例示する図である。
以下、図面を参照しながら、本発明を実施するための形態について詳細に説明する。説明および図面において同一または同等の構成要素、部材、処理には同一の符号を付し、重複する説明は適宜省略する。図示される各部の縮尺や形状は、説明を容易にするために便宜的に設定されており、特に言及がない限り限定的に解釈されるものではない。実施の形態は例示であり、本発明の範囲を何ら限定するものではない。実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは、必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係るGM冷凍機10を示す概略図である。
GM冷凍機10は、作動ガス(例えばヘリウムガス)を圧縮する圧縮機12と、作動ガスを断熱膨張により冷却するコールドヘッド14と、を備える。圧縮機12は、圧縮機吐出口12a及び圧縮機吸入口12bを有する。圧縮機吐出口12a及び圧縮機吸入口12bはそれぞれ、GM冷凍機10の高圧源及び低圧源として機能する。コールドヘッド14は膨張機とも呼ばれる。
詳しくは後述するように、圧縮機12は、圧縮機吐出口12aからコールドヘッド14に高圧(PH)の作動ガスを供給する。コールドヘッド14には作動ガスを予冷する蓄冷器15が備えられている。予冷された作動ガスは、コールドヘッド14内での膨張によって更に冷却される。作動ガスは蓄冷器15を通じて圧縮機吸入口12bに回収される。作動ガスは蓄冷器15を通るとき蓄冷器15を冷却する。圧縮機12は、回収した低圧(PL)の作動ガスを圧縮し、再びコールドヘッド14に供給する。
図示されるコールドヘッド14は単段式である。ただし、コールドヘッド14は、多段式であってもよい。
コールドヘッド14は、ガス駆動型である。よって、コールドヘッド14は、ガス圧で駆動されるフリーピストンとしての軸方向可動体16と、気密に構成され軸方向可動体16を収容するコールドヘッドハウジング18と、を備える。コールドヘッドハウジング18は、軸方向可動体16を軸方向に往復動可能に支持する。モータ駆動型のGM冷凍機とは異なり、コールドヘッド14は、軸方向可動体16を駆動するモータおよび連結機構(例えばスコッチヨーク機構)を有しない。
軸方向可動体16は、軸方向(図1において上下方向、矢印Cで示す)に往復動可能なディスプレーサ20と、ディスプレーサ20を軸方向に駆動するようディスプレーサ20に連結された駆動ピストン22と、を備える。駆動ピストン22は、ディスプレーサ20と同軸にかつ軸方向に離れて配設されている。
コールドヘッドハウジング18は、ディスプレーサ20を収容するディスプレーサシリンダ26と、駆動ピストン22を収容するピストンシリンダ28と、を備える。ピストンシリンダ28は、ディスプレーサシリンダ26と同軸にかつ軸方向に隣接して配設されている。詳細は後述するが、ガス駆動型であるコールドヘッド14の駆動部は、駆動ピストン22とピストンシリンダ28を含んで構成されている。
また軸方向可動体16は、ディスプレーサ20が駆動ピストン22と一体に軸方向に往復動するようディスプレーサ20を駆動ピストン22に剛に連結する連結ロッド24を備える。連結ロッド24もまたディスプレーサ20および駆動ピストン22と同軸にディスプレーサ20から駆動ピストン22へと延びている。
駆動ピストン22は、ディスプレーサ20に比べて小さい寸法を有する。駆動ピストン22の軸方向長さはディスプレーサ20のそれより短く、駆動ピストン22の径もディスプレーサ20のそれより小さい。連結ロッド24の径は駆動ピストン22のそれより小さい。
ピストンシリンダ28の容積はディスプレーサシリンダ26のそれより小さい。ピストンシリンダ28の軸方向長さはディスプレーサシリンダ26のそれより短く、ピストンシリンダ28の径もディスプレーサシリンダ26のそれより小さい。
なお、駆動ピストン22とディスプレーサ20の寸法関係は上述のものに限られず、それと異なっていてもよい。同様に、ピストンシリンダ28とディスプレーサシリンダ26の寸法関係は上述のものに限られず、それと異なっていてもよい。例えば、駆動ピストン22は、連結ロッド24の先端部であってもよく、駆動ピストン22の径は連結ロッド24の径と等しくてもよい。
ディスプレーサ20の軸方向往復動は、ディスプレーサシリンダ26によって案内される。通例、ディスプレーサ20およびディスプレーサシリンダ26はそれぞれ軸方向に延在する円筒状の部材であり、ディスプレーサシリンダ26の内径はディスプレーサ20の外径に一致するか又はわずかに大きい。同様に、駆動ピストン22の軸方向往復動は、ピストンシリンダ28によって案内される。通例、駆動ピストン22およびピストンシリンダ28はそれぞれ軸方向に延在する円筒状の部材であり、ピストンシリンダ28の内径は駆動ピストン22の外径に一致するか又はわずかに大きい。
ディスプレーサ20と駆動ピストン22は連結ロッド24によって剛に連結されているので、駆動ピストン22の軸方向ストロークはディスプレーサ20の軸方向ストロークと等しく、両者はストローク全体にわたって一体に移動する。ディスプレーサ20に対する駆動ピストン22の位置は軸方向可動体16の軸方向往復動の間、不変である。
また、コールドヘッドハウジング18は、ディスプレーサシリンダ26をピストンシリンダ28に接続する連結ロッドガイド30を備える。連結ロッドガイド30はディスプレーサシリンダ26およびピストンシリンダ28と同軸にディスプレーサシリンダ26からピストンシリンダ28へと延びている。連結ロッドガイド30には連結ロッド24が貫通している。連結ロッドガイド30は連結ロッド24の軸方向往復動を案内する軸受として構成されている。
ディスプレーサシリンダ26は、連結ロッドガイド30を介してピストンシリンダ28と気密に連結されている。こうして、コールドヘッドハウジング18は、作動ガスの圧力容器として構成されている。なお連結ロッドガイド30は、ディスプレーサシリンダ26またはピストンシリンダ28のいずれかの一部であるとみなされてもよい。
第1シール部32が、連結ロッド24と連結ロッドガイド30の間に設けられている。第1シール部32は、連結ロッド24または連結ロッドガイド30のいずれか一方に装着され、連結ロッド24または連結ロッドガイド30の他方と摺動する。第1シール部32は例えば、スリッパーシールまたはOリングなどのシール部材で構成される。第1シール部32によって、ピストンシリンダ28は、ディスプレーサシリンダ26に対し気密に構成されている。こうして、ピストンシリンダ28はディスプレーサシリンダ26から流体的に隔離されており、ピストンシリンダ28とディスプレーサシリンダ26との直接のガス流通は生じない。
ディスプレーサシリンダ26は、ディスプレーサ20によって膨張室34と室温室36に仕切られている。ディスプレーサ20は、軸方向一端にてディスプレーサシリンダ26との間に膨張室34を形成し、軸方向他端にてディスプレーサシリンダ26との間に室温室36を形成する。膨張室34は下死点LP1側に配置され、室温室36は上死点UP1側に配置されている。また、コールドヘッド14には、膨張室34を外包するようディスプレーサシリンダ26に固着された冷却ステージ38が設けられている。
蓄冷器15はディスプレーサ20に内蔵されている。ディスプレーサ20はその上蓋部に、蓄冷器15を室温室36に連通する入口流路40を有する。また、ディスプレーサ20はその筒部に、蓄冷器15を膨張室34に連通する出口流路42を有する。あるいは、出口流路42は、ディスプレーサ20の下蓋部に設けられていてもよい。加えて、蓄冷器15は、上蓋部に内接する入口リテーナ41と、下蓋部に内接する出口リテーナ43と、を備える。蓄冷材は、たとえば銅製の金網でもよい。リテーナは蓄冷材よりも粗い金網でもよい。
第2シール部44が、ディスプレーサ20とディスプレーサシリンダ26の間に設けられている。第2シール部44は、例えばスリッパーシールであり、ディスプレーサ20の筒部または上蓋部に装着されている。ディスプレーサ20とディスプレーサシリンダ26とのクリアランスが第2シール部44によって封じられているので、室温室36と膨張室34との直接のガス流通(つまり蓄冷器15を迂回するガス流れ)はない。
ディスプレーサ20が軸方向に動くとき、膨張室34および室温室36は相補的に容積を増減させる。すなわち、ディスプレーサ20が下動するとき、膨張室34は狭くなり室温室36は広くなる。逆も同様である。
作動ガスは、室温室36から入口流路40を通じて蓄冷器15に流入する。より正確には、作動ガスは、入口流路40から入口リテーナ41を通って蓄冷器15に流入する。作動ガスは、蓄冷器15から出口リテーナ43および出口流路42を経由して膨張室34に流入する。作動ガスが膨張室34から室温室36に戻るときは逆の経路を通る。つまり、作動ガスは、膨張室34から、出口流路42、蓄冷器15、および入口流路40を通って室温室36に戻る。蓄冷器15を迂回してクリアランスを流れようとする作動ガスは第2シール部44によって遮断される。
ピストンシリンダ28は、駆動ピストン22を駆動するよう圧力が制御される駆動室46と、駆動ピストン22によって駆動室46から仕切られたガスばね室48と、を備える。駆動ピストン22は、軸方向一端にてピストンシリンダ28との間に駆動室46を形成し、軸方向他端にてピストンシリンダ28との間にガスばね室48を形成する。駆動ピストン22が軸方向に動くとき、駆動室46およびガスばね室48は相補的に容積を増減させる。
駆動室46は、駆動ピストン22に対しディスプレーサシリンダ26と軸方向に反対側に配置されている。ガスばね室48は、駆動ピストン22に対しディスプレーサシリンダ26と軸方向に同じ側に配置されている。言い換えれば、駆動室46は上死点UP2側に配置され、ガスばね室48は下死点LP2側に配置されている。駆動ピストン22の上面は駆動室46のガス圧を受け、駆動ピストン22の下面はガスばね室48のガス圧を受ける。
連結ロッド24は、駆動ピストン22の下面からガスばね室48を通って連結ロッドガイド30へと延びている。さらに、連結ロッド24は、室温室36を通ってディスプレーサ20の上蓋部まで延びている。ガスばね室48は、駆動ピストン22に対し連結ロッド24と同じ側に配置され、駆動室46は、駆動ピストン22に対し連結ロッド24と反対側に配置されている。
駆動ピストン22とピストンシリンダ28とのクリアランスである第3シール部50が、駆動ピストン22とピストンシリンダ28の間に設けられている。第3シール部50は、駆動室46とガスばね室48のガス流通に対し流路抵抗として作用する。なお第3シール部50は、このクリアランスを封じるよう駆動ピストン22の側面に装着されたスリッパーシールなどのシール部材を有してもよい。その場合、ガスばね室48は、第1シール部32および第3シール部50によって密封されることになる。
駆動ピストン22が下動するときガスばね室48は狭くなる。このときガスばね室48のガスは圧縮され、圧力が高まる。ガスばね室48の圧力は駆動ピストン22の下面に上向きに作用する。よって、ガスばね室48は、駆動ピストン22の下動に抗するガスばね力を発生させる。逆に、駆動ピストン22が上動するときガスばね室48は広がる。ガスばね室48の圧力は下がり、駆動ピストン22に作用するガスばね力も小さくなる。
コールドヘッド14は、使用される現場で図示の向きに設置される。すなわち、ディスプレーサシリンダ26が鉛直方向下方に、ピストンシリンダ28が鉛直方向上方に、それぞれ配置されるようにして、コールドヘッド14は縦向きに設置される。このように、冷却ステージ38を鉛直方向下方に向ける姿勢で設置されるときGM冷凍機10は冷凍能力が最も高くなる。ただし、GM冷凍機10の配置はこれに限定されない。逆に、コールドヘッド14は冷却ステージ38を鉛直方向上方に向ける姿勢で設置されてもよい。あるいは、コールドヘッド14は、横向きまたはその他の向きに設置されてもよい。
さらに、GM冷凍機10は、圧縮機12をコールドヘッド14に接続する作動ガス回路52を備える。作動ガス回路52は、ピストンシリンダ28(すなわち駆動室46)とディスプレーサシリンダ26(すなわち膨張室34及び/または室温室36)との間に圧力差を生成するよう構成されている。この圧力差によって軸方向可動体16が軸方向に動く。ピストンシリンダ28に対しディスプレーサシリンダ26の圧力が低ければ、駆動ピストン22が下動し、それに伴ってディスプレーサ20も下動する。逆に、ピストンシリンダ28に対しディスプレーサシリンダ26の圧力が高ければ、駆動ピストン22が上動し、それに伴ってディスプレーサ20も上動する。
作動ガス回路52は、バルブ部54を備える。バルブ部54は、コールドヘッドハウジング18の中に配設され、圧縮機12と配管で接続されていてもよい。バルブ部54は、コールドヘッドハウジング18の外に配設され、圧縮機12およびコールドヘッド14それぞれと配管で接続されていてもよい。
バルブ部54は、主圧力切替バルブ60と副圧力切替バルブ62を備える。主圧力切替バルブ60は、主吸気開閉バルブV1と主排気開閉バルブV2とを有する。副圧力切替バルブ62は、副吸気開閉バルブV3と副排気開閉バルブV4とを有する。
主圧力切替バルブ60は、圧縮機12をコールドヘッド14の室温室36に接続する主吸排気流路64に配設されている。主吸排気流路64は主圧力切替バルブ60にて主吸気路64aと主排気路64bに分岐している。主吸気開閉バルブV1は、主吸気路64aに配設され、圧縮機吐出口12aを室温室36に接続する。主排気開閉バルブV2は、主排気路64bに配設され、圧縮機吸入口12bを室温室36に接続する。
主圧力切替バルブ60は、圧縮機吐出口12aまたは圧縮機吸入口12bをディスプレーサシリンダ26の室温室36に選択的に連通するよう構成されている。主圧力切替バルブ60においては、主吸気開閉バルブV1および主排気開閉バルブV2がそれぞれ排他的に開放される。すなわち、主吸気開閉バルブV1および主排気開閉バルブV2が同時に開くことは禁止されている。主吸気開閉バルブV1が開いているとき主排気開閉バルブV2は閉じられる。圧縮機吐出口12aから主吸排気流路64を通じてディスプレーサシリンダ26に作動ガスが供給される。一方、主排気開閉バルブV2が開いているとき主吸気開閉バルブV1は閉じられる。ディスプレーサシリンダ26から主吸排気流路64を通じて圧縮機吸入口12bに作動ガスが回収される。なお主吸気開閉バルブV1および主排気開閉バルブV2が一時的にともに閉じられてもよい。このようにして、ディスプレーサシリンダ26は、圧縮機吐出口12a及び圧縮機吸入口12bと交互に接続される。
副圧力切替バルブ62は、圧縮機12をピストンシリンダ28の駆動室46に接続する副吸排気流路66に配設されている。副吸排気流路66は副圧力切替バルブ62にて副吸気路66aと副排気路66bに分岐している。副吸気開閉バルブV3は、副吸気路66aに配設され、圧縮機吐出口12aを駆動室46に接続する。副排気開閉バルブV4は、副排気路66bに配設され、圧縮機吸入口12bを駆動室46に接続する。
副圧力切替バルブ62は、圧縮機吐出口12aまたは圧縮機吸入口12bをピストンシリンダ28の駆動室46に選択的に連通するよう構成されている。副圧力切替バルブ62は、副吸気開閉バルブV3および副排気開閉バルブV4がそれぞれ排他的に開放されるよう構成されている。すなわち、副吸気開閉バルブV3および副排気開閉バルブV4が同時に開くことは禁止されている。副吸気開閉バルブV3が開いているとき副排気開閉バルブV4は閉じられる。圧縮機吐出口12aから副吸排気流路66を通じて駆動室46に作動ガスが供給される。一方、副排気開閉バルブV4が開いているとき副吸気開閉バルブV3は閉じられる。駆動室46から副吸排気流路66を通じて圧縮機吸入口12bに作動ガスが回収される。なお副吸気開閉バルブV3および副排気開閉バルブV4が一時的にともに閉じられてもよい。このようにして、駆動室46は、圧縮機吐出口12a及び圧縮機吸入口12bと交互に接続される。
作動ガス回路52は、副圧力切替バルブ62と圧縮機12との間に接続されたバッファ容積68を備える。バッファ容積68は、圧縮機吐出口12aと副吸気開閉バルブV3との間に接続され、副吸気路66aに配設されている。副排気路66bにはバッファ容積は設けられていない。
また作動ガス回路52は、補助開閉バルブV5をさらに備える。補助開閉バルブV5は、圧縮機吐出口12aとバッファ容積68との間に接続され、副吸気路66aに配設されている。図1に示されるように、副吸気路66aは、分岐点70にて主吸気路64aから分岐している。分岐点70は主吸気路64aにおいて圧縮機吐出口12aと主吸気開閉バルブV1との間に位置する。副吸気路66aには、分岐点70から、補助開閉バルブV5、バッファ容積68、副吸気開閉バルブV3の順に配置されている。このように、副吸気開閉バルブV3及び補助開閉バルブV5は、圧縮機吐出口12aと駆動室46の間で直列に接続されている。副吸気開閉バルブV3と補助開閉バルブV5の間にバッファ容積68が接続されている。
バッファ容積68は、高圧PHと低圧PLとの間の中間圧の作動ガスを貯留するよう構成されている。中間圧は、高圧PHと低圧PLとの間の任意の圧力であってもよい。中間圧は、高圧PHと低圧PLの平均圧PMであってもよい。このようにすれば、高圧PHと低圧PLのそれぞれと、より大きい差圧を生成することができる。
副吸気開閉バルブV3が開かれるとき、バッファ容積68は、副吸排気流路66を通じて中間圧の作動ガスを駆動室46に供給することができる。補助開閉バルブV5が開かれるとき、バッファ容積68は、圧縮機吐出口12aから副吸気路66aを通じて高圧の作動ガスを受け入れ、圧力を回復することができる。このようにして、作動ガス回路52は、バッファ容積68、副吸気開閉バルブV3及び補助開閉バルブV5を備えることにより、駆動室46の中間圧源として機能する。
バッファ容積68は、駆動室46の2倍以上の容積を有してもよい。このようにすれば、バッファ容積68の圧力変動を低減することができる。副吸気開閉バルブV3の開放に伴うバッファ容積68の過剰な降圧、及び、補助開閉バルブV5の開放に伴う過剰な昇圧を避けることができる。また、GM冷凍機10の大型化を抑制するために、バッファ容積68は、駆動室46の10倍以下の容積を有してもよい。このような観点から、バッファ容積68は、駆動室46の例えば3倍から7倍の容積、例えば約5倍の容積を有してもよい。
バッファ容積68の形状は任意である。バッファ容積68は、バッファタンクであってもよい。あるいは、バッファ容積68は、配管のように延びていてもよく、この場合、バッファ容積68は、補助開閉バルブV5を副吸気開閉バルブV3に接続する副吸気路66aの一部分であってもよい。バッファ容積68は、直線的又は湾曲して延びていてもよいし、またはコイル状であってもよい。
バッファ容積68は、コールドヘッドハウジング18に設置されていてもよい。あるいは、バッファ容積68は、コールドヘッドハウジング18から離れて設置されていてもよい。
補助開閉バルブV5に代えて、作動ガス回路52は、オリフィスなどの流路抵抗を備えてもよい。
主吸気開閉バルブV1は、予め定められた主吸気開始タイミングで開き主吸気終了タイミングで閉じるよう構成されている。主排気開閉バルブV2は、予め定められた主排気開始タイミングで開き主排気終了タイミングで閉じるよう構成されている。副吸気開閉バルブV3は、予め定められた副吸気開始タイミングで開き副吸気終了タイミングで閉じるよう構成されている。副排気開閉バルブV4は、予め定められた副排気開始タイミングで開き副排気終了タイミングで閉じるよう構成されている。補助開閉バルブV5は、予め定められた補助吸気開始タイミングで開き補助吸気終了タイミングで閉じるよう構成されている。
バルブ部54は、ロータリーバルブの形式をとってもよい。この場合、一群のバルブ(V1〜V5)がバルブ部54に組み込まれており、同期して駆動される。バルブ部54は、バルブ本体(またはバルブステータ)に対するバルブディスク(またはバルブロータ)の回転摺動によってバルブ(V1〜V5)が適正に切り替わるよう構成されている。一群のバルブ(V1〜V5)は、GM冷凍機10の運転中に同一周期で切り替えられ、それにより5つの開閉バルブ(V1〜V5)は周期的に開閉状態を変化させる。5つの開閉バルブ(V1〜V5)はそれぞれ異なる位相で開閉される。
GM冷凍機10は、バルブ部54を回転させるようバルブ部54に連結された回転駆動源56を備えてもよい。回転駆動源56はバルブ部54と機械的に連結される。回転駆動源56は例えばモータである。ただし、回転駆動源56は、軸方向可動体16には機械的に接続されていない。また、GM冷凍機10は、バルブ部54を制御する制御部58を備えてもよい。制御部58は、回転駆動源56を制御してもよい。
ある実施形態においては、一群のバルブ(V1〜V5)は、複数の個別に制御可能なバルブの形式をとってもよい。各バルブ(V1〜V5)は、電磁開閉弁であってもよい。この場合、回転駆動源56が設けられるのではなく、各バルブ(V1〜V5)は、制御部58に電気的に接続される。制御部58は、各バルブ(V1〜V5)の開閉を制御してもよい。
ある実施形態においては、一群のバルブ(V1〜V5)は、ロータリーバルブと個別に制御可能なバルブの組み合わせであってもよい。例えば、主圧力切替バルブ60及び副圧力切替バルブ62(つまりV1〜V4)がロータリーバルブとして構成され、補助開閉バルブV5がロータリーバルブとは別の開閉弁であってもよい。
図2は、図1に示すGM冷凍機10のバルブタイミングを例示する図である。図2では軸方向可動体16の軸方向往復動の一周期を360度に対応づけて表しているので、0度は周期の開始時点にあたり、360度は周期の終了時点にあたる。90度、180度、270度はそれぞれ、1/4周期、半周期、3/4周期にあたる。0度においてディスプレーサ20および駆動ピストン22は下死点LP1、LP2またはその近傍に位置し、180度においてディスプレーサ20および駆動ピストン22は上死点UP1、UP2またはその近傍に位置する。
図2には、コールドヘッド14の第1吸気期間A1および第1排気期間A2と、駆動室46の第2吸気期間A3および第2排気期間A4が例示されている。第1吸気期間A1、第1排気期間A2、第2吸気期間A3、および第2排気期間A4はそれぞれ、主吸気開閉バルブV1、主排気開閉バルブV2、副吸気開閉バルブV3、副排気開閉バルブV4によって定められている。加えて、図2には、補助開閉バルブV5によって定められる補助吸気期間A5が例示されている。
第1吸気期間A1において(すなわち主吸気開閉バルブV1が開いているとき)、圧縮機吐出口12aから主吸気開閉バルブV1及び主吸排気流路64を通じて室温室36に作動ガスが流れる。逆に主吸気開閉バルブV1が閉じているときは、圧縮機12から室温室36への作動ガスの供給は停止される。第1吸気期間A1は、主吸気開始タイミングT1から始まり主吸気終了タイミングT2で終わる。主吸気開始タイミングT1は、例えば、0度から90度の範囲から選択される。主吸気開始タイミングT1は、例えば0度である。主吸気終了タイミングT2は、例えば、90度から180度の範囲から選択される。主吸気終了タイミングT2は、例えば135度である。
第1排気期間A2において(すなわち主排気開閉バルブV2が開いているとき)、室温室36から主排気開閉バルブV2及び主吸排気流路64を通じて圧縮機吸入口12bに作動ガスが流れる。主排気開閉バルブV2が閉じているときは、室温室36から圧縮機12への作動ガスの回収は停止される。第1排気期間A2は、主排気開始タイミングT3から始まり主排気終了タイミングT4で終わる。第1排気期間A2は、第1吸気期間A1と交互かつ非重複である。主排気開始タイミングT3は、例えば、180度から270度の範囲から選択される。主排気開始タイミングT3は、例えば180度である。主排気終了タイミングT4は、例えば、270度から360度の範囲から選択される。主排気終了タイミングT4は、例えば315度である。
第2吸気期間A3において(すなわち副吸気開閉バルブV3が開いているとき)、バッファ容積68から副吸気開閉バルブV3及び副吸排気流路66を通じて駆動室46に作動ガスが流れる。副吸気開閉バルブV3が閉じているときは、バッファ容積68から駆動室46への作動ガスの供給は停止される。第2吸気期間A3は、副吸気開始タイミングから始まり副吸気終了タイミングで終わる。図2に示されるバルブタイミングにおいては、副吸気開始タイミングは主排気開始タイミングT3と一致し、副吸気終了タイミングは主排気終了タイミングT4と一致するが、これに限られない。第2吸気期間A3は第1排気期間A2と少なくとも部分的に重なる。副吸気開始タイミングは例えば180度から270度の範囲から選択されてもよく、副吸気終了タイミングは例えば270度から360度の範囲から選択されてもよい。
第2排気期間A4において(すなわち副排気開閉バルブV4が開いているとき)、駆動室46から副排気開閉バルブV4及び副吸排気流路66を通じて圧縮機吸入口12bに作動ガスが流れる。副排気開閉バルブV4が閉じているときは、駆動室46から圧縮機12への作動ガスの回収は停止される。第2排気期間A4は、副排気開始タイミングから始まり副排気終了タイミングで終わる。第2排気期間A4は、第2吸気期間A3と交互かつ非重複である。図2に示されるバルブタイミングにおいては、副排気開始タイミングは主吸気開始タイミングT1と一致し、副排気終了タイミングは主吸気終了タイミングT2と一致するが、これに限られない。第2排気期間A4は第1吸気期間A1と少なくとも部分的に重なる。副排気開始タイミングは例えば0度から90度の範囲から選択されてもよく、副排気終了タイミングは例えば90度から180度の範囲から選択されてもよい。
補助吸気期間A5において(すなわち補助開閉バルブV5が開いているとき)、圧縮機吐出口12aから補助開閉バルブV5を通じてバッファ容積68に作動ガスが流れる。補助開閉バルブV5が閉じているときは、圧縮機12から室温室36への作動ガスの供給は停止される。
補助吸気期間A5は、補助吸気開始タイミングTaから始まり補助吸気終了タイミングTbで終わる。補助吸気期間A5は、第1排気期間A2及び第2吸気期間A3に比べて、遅れて開始されかつ遅れて終了する。補助吸気期間A5は、第1排気期間A2及び第2吸気期間A3と部分的に重なる。すなわち、補助吸気開始タイミングTaは、主排気開始タイミングT3及び副吸気開始タイミングより遅い。補助吸気終了タイミングTbは、主排気終了タイミングT4及び副吸気終了タイミングより遅い。補助吸気開始タイミングTaは、例えば180度から270度の範囲から選択されてもよく、補助吸気終了タイミングTbは例えば270度から360度の範囲から選択されてもよい。また、補助吸気期間A5は、第1吸気期間A1及び第2排気期間A4の開始前に終了し、これらと非重複である。
ただし、補助吸気期間A5は、これに限られない。補助吸気期間A5は、バッファ容積68の圧力を中間圧に回復する限り、いつ行われてもよい。補助吸気期間A5は、第1排気期間A2及び第2吸気期間A3と非重複であってもよい。補助吸気期間A5は、第1吸気期間A1及び/または第2排気期間A4と少なくとも部分的に重なっていてもよい。補助吸気開始タイミングTa及び補助吸気終了タイミングTbは、0度から360度のうち任意の時点であってもよい。
また、補助吸気期間A5は、一周期の間にひとまとまりに連続していることは必須ではない。複数回の補助吸気期間A5が一周期の間に設定されてもよい。言い換えれば、補助開閉バルブV5の開閉が一周期の間に複数回繰り返されてもよい。
図3は、図2に示されるバルブタイミングに従ってGM冷凍機10が動作するときに得られるGM冷凍機10の動作波形を一周期にわたって示す概略図である。図3には、上から順に、ディスプレーサシリンダ26、駆動室46、及びバッファ容積68の圧力を示す。
図1から図3を参照して、上記の構成をもつGM冷凍機10の動作を説明する。ディスプレーサ20が下死点LP1またはその近傍の位置にあるとき、第1吸気期間A1が開始される(図2及び図3の主吸気開始タイミングT1)。主吸気開閉バルブV1が開き、高圧PHの作動ガスが圧縮機吐出口12aからコールドヘッド14の室温室36に供給される。ガスは蓄冷器15を通過しながら冷却され、膨張室34に入る。
第1吸気期間A1と同時に第2排気期間A4も開始される。副排気開閉バルブV4が開き、ピストンシリンダ28の駆動室46は圧縮機吸入口12bに接続される。よって駆動室46は低圧PLとなる。
駆動ピストン22には差圧PH−PLによる駆動力が上向きに作用する。駆動ピストン22は、下死点LP2から上死点UP2に向けて動く。駆動ピストン22とともにディスプレーサ20も下死点LP1から上死点UP1に向けて動く。
主吸気開閉バルブV1が閉じ、第1吸気期間A1が終了する(図2及び図3の主吸気終了タイミングT2)。同時に副排気開閉バルブV4が閉じ、第2排気期間A4が終了する。駆動ピストン22およびディスプレーサ20は引き続き上死点UP1、UP2に向けて移動する。こうして、膨張室34の容積が増加されるとともに高圧ガスで満たされる。
ディスプレーサ20が上死点UP1またはその近傍の位置にあるとき、第1排気期間A2が開始される(図2及び図3の主排気開始タイミングT3)。主排気開閉バルブV2が開き、コールドヘッド14は圧縮機12の吸入口に接続される。高圧ガスは膨張室34で膨張し冷却される。膨張したガスは、蓄冷器15を冷却しながら室温室36を経て圧縮機12に回収される。
第1排気期間A2と同時に第2吸気期間A3も開始される。副吸気開閉バルブV3が開き、ピストンシリンダ28の駆動室46はバッファ容積68に接続される。平均圧PMの作動ガスがバッファ容積68からピストンシリンダ28の駆動室46に供給され、駆動室46は平均圧PMとなる。
駆動ピストン22には差圧PM−PLによる駆動力が下向きに作用する。駆動ピストン22は、上死点UP2から下死点LP2に向けて動く。バッファ容積68の圧力は、平均圧PMからいくらか小さくなる。駆動ピストン22とともにディスプレーサ20も上死点UP1から下死点LP1に向けて動く。
第2吸気期間A3の途中で、補助吸気期間A5が開始される(図2及び図3の補助吸気開始タイミングTa)。補助開閉バルブV5が開き、バッファ容積68が圧縮機吐出口12aに接続される。高圧PHの作動ガスが圧縮機12からバッファ容積68に供給される。こうして、バッファ容積68の低下した圧力が平均圧PMへと回復される。
主排気開閉バルブV2が閉じ、第1排気期間A2が終了する(図2及び図3の主排気終了タイミングT4)。同時に副吸気開閉バルブV3が閉じ、第2吸気期間A3が終了する。駆動ピストン22およびディスプレーサ20は引き続き下死点LP1、LP2に向けて移動する。こうして、膨張室34の容積が減少されるとともに低圧ガスは排出される。
第2吸気期間A3の終了後に補助開閉バルブV5は閉じられ補助吸気期間A5は終了する(図2及び図3の補助吸気終了タイミングTb)。
コールドヘッド14はこのような冷却サイクル(すなわちGMサイクル)を繰り返すことで、冷却ステージ38を冷却する。それにより、GM冷凍機10は、冷却ステージ38に熱的に結合された超伝導装置またはその他の被冷却物(図示せず)を冷却することができる。
コールドヘッド14が冷却ステージ38を鉛直方向下方に向ける姿勢で設置される場合、重力は、矢印Dで図示するように、下向きに作用する。そのため、軸方向可動体16の自重は、駆動ピストン22の下向きの駆動力を補助するように働く。駆動ピストン22には上動時に比べて下動時に大きな駆動力が働く。よって、典型的なガス駆動式のGM冷凍機においては、ディスプレーサの下死点でディスプレーサとディスプレーサシリンダの衝突または接触が生じやすい。
ところが、コールドヘッド14には、上述のように、バッファ容積68が設けられている。バッファ容積68を駆動室46の中間圧源として利用することにより、駆動ピストン22を上動させる差圧PH−PLよりも、駆動ピストン22を下動させる差圧PM−PLのほうが小さくなっている。これにより、下動時に駆動ピストン22に働く重力が補償される。
こうして、駆動ピストン22とピストンシリンダ28の、及び/またはディスプレーサ20とディスプレーサシリンダ26の、接触または衝突を回避することができる。あるいは、たとえ衝突が起こったとしても、駆動ピストン22の速度低下により衝突エネルギーが低減されるので、衝突音は抑制される。よって、ガス駆動型のGM冷凍機10の振動または異音を低減することができる。
上述のように冷却ステージ38を鉛直方向下方に向ける姿勢で設置されるときGM冷凍機10は冷凍能力が最も高くなる。バッファ容積68を圧縮機吐出口12aと副吸気開閉バルブV3の間に設置することにより、GM冷凍機10が下向きの姿勢で使用される場合に重力を補償することができる。
オリフィスなどの流路抵抗に比べて、補助開閉バルブV5は、その開閉により圧縮機12とバッファ容積68との作動ガス流通を容易かつ確実に制御することができる。補助開閉バルブV5の開放によりバッファ容積68への作動ガス供給が許容され、閉鎖によりバッファ容積68への作動ガス供給が遮断される。
また、補助開閉バルブV5は、副吸気開閉バルブV3を通じた駆動室46の吸気開始タイミングより遅れて開放される。補助吸気期間A5が第2吸気期間A3の途中で開始されている。バッファ容積68が駆動室46の作動ガス供給源として使用されている期間内に、バッファ容積68の圧力を回復することができる。バッファ容積68の使用中にバッファ容積68の圧力を所望の水準に保持することができる。また、補助吸気期間A5が第2吸気期間A3の終了後に開始される場合に比べて、バッファ容積68の大きさを小さくすることもできる。
加えて、コールドヘッド14は、上述のように、ディスプレーサ20とディスプレーサシリンダ26の衝突または接触を緩和または防止するように駆動ピストン22に作用するガスばね機構を備える。コールドヘッド14にはガスばね室48が設けられている。ガスばね室48に貯留されたガスは、駆動ピストン22が下動するときに圧縮され、圧力が高まる。この圧力は重力と逆向きに働くから、駆動ピストン22に作用する駆動力が小さくなる。駆動ピストン22が下死点LP2に到達する直前の速度を遅くすることができる。こうしたガスばね機構も、軸方向可動体16とコールドヘッドハウジング18の接触または衝突の回避に役立つ。
(第2実施形態)
図4は、第2実施形態に係るガス駆動型GM冷凍機を概略的に示す図である。図5は、図4に示すGM冷凍機のバルブタイミングを例示する図である。第2実施形態に係るGM冷凍機10は、冷却ステージ38が鉛直方向上方に向ける姿勢で設置される場合に適する構成を有する。
第2実施形態に係るGM冷凍機10の構成のうち、第1実施形態に係るGM冷凍機10と共通する構成については、上記の説明が援用される。第1実施形態及び第2実施形態に係るGM冷凍機10の共通する構成については、同一の符号を付し、冗長を避けるため、重複する説明は適宜省略する。
図4に示されるように、バッファ容積68は、圧縮機吸入口12bと副排気開閉バルブV4との間に接続されている。補助開閉バルブV5は、圧縮機吸入口12bとバッファ容積68との間に接続されている。バッファ容積68及び補助開閉バルブV5は副排気路66bに配設されている。作動ガス回路52は、バッファ容積68、副排気開閉バルブV4及び補助開閉バルブV5を備えることにより、駆動室46の中間圧源として機能する。副吸気路66aにはバッファ容積は設けられていない。
補助開閉バルブV5は、副排気開閉バルブV4を通じた駆動室46の排気開始タイミングより遅れて開放される。補助吸気期間A5は、第1吸気期間A1及び第2排気期間A4に比べて、遅れて開始されかつ遅れて終了する。補助吸気期間A5は、第1吸気期間A1及び第2排気期間A4と部分的に重なる。すなわち、補助吸気開始タイミングTaは、主吸気開始タイミングT1及び副排気開始タイミングより遅い。補助吸気終了タイミングTbは、主吸気終了タイミングT2及び副排気終了タイミングより遅い。補助吸気開始タイミングTaは、例えば0度から90度の範囲から選択されてもよく、補助吸気終了タイミングTbは例えば90度から180度の範囲から選択されてもよい。補助吸気期間A5は、第1排気期間A2及び第2吸気期間A3の開始前に終了しており、これらと非重複である。
第1吸気期間A1においてディスプレーサ20が下動するとき、駆動ピストン22には差圧PH−PMに基づく下向きの駆動力が作用する。一方、第1排気期間A2においてディスプレーサ20が上動するとき、駆動ピストン22には差圧PH−PLに基づく上向きの駆動力が作用する。駆動ピストン22を上動させる差圧PH−PLよりも、駆動ピストン22を下動させる差圧PM−PLのほうが小さくなっている。これにより、下動時に駆動ピストン22に働く重力が補償される。したがって、第2実施形態においても、第1実施形態と同様に、ガス駆動型のGM冷凍機10の振動または異音を低減することができる。
以上、本発明を実施例にもとづいて説明した。本発明は上記実施形態に限定されず、種々の設計変更が可能であり、様々な変形例が可能であること、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは、当業者に理解されるところである。
V1 主吸気開閉バルブ、 V2 主排気開閉バルブ、 V3 副吸気開閉バルブ、 V4 副排気開閉バルブ、 10 GM冷凍機、 12 圧縮機、 12a 圧縮機吐出口、 12b 圧縮機吸入口、 20 ディスプレーサ、 22 駆動ピストン、 26 ディスプレーサシリンダ、 46 駆動室、 60 主圧力切替バルブ、 62 副圧力切替バルブ、 68 バッファ容積。

Claims (5)

  1. 圧縮機吐出口及び圧縮機吸入口を備える圧縮機と、
    軸方向に往復動可能なディスプレーサと、前記ディスプレーサを収容するディスプレーサシリンダと、前記ディスプレーサを軸方向に駆動するよう前記ディスプレーサに連結された駆動ピストンと、前記駆動ピストンを駆動する駆動室と、を備え、前記ディスプレーサシリンダが鉛直方向下方に、前記駆動室が鉛直方向上方に、それぞれ配置されるようにして設置可能なコールドヘッドと、
    前記ディスプレーサシリンダを前記圧縮機吐出口及び前記圧縮機吸入口に交互に接続するよう構成された主圧力切替バルブと、
    前記圧縮機吐出口を前記駆動室に接続する副吸気開閉バルブと、前記圧縮機吸入口を前記駆動室に接続する副排気開閉バルブと、を備え、前記駆動室を前記圧縮機吐出口及び前記圧縮機吸入口に交互に接続するよう構成された副圧力切替バルブと、
    前記圧縮機吐出口と前記副吸気開閉バルブとの間に接続された中間圧バッファ容積と、を備えることを特徴とするGM冷凍機。
  2. 前記圧縮機吐出口と前記中間圧バッファ容積との間に接続された別の開閉バルブをさらに備えることを特徴とする請求項に記載のGM冷凍機。
  3. 前記別の開閉バルブは、前記副吸気開閉バルブを通じた前記駆動室の吸気開始タイミングより遅れて開放されることを特徴とする請求項に記載のGM冷凍機。
  4. 圧縮機吐出口及び圧縮機吸入口を備える圧縮機と、
    軸方向に往復動可能なディスプレーサと、前記ディスプレーサを収容するディスプレーサシリンダと、前記ディスプレーサを軸方向に駆動するよう前記ディスプレーサに連結された駆動ピストンと、前記駆動ピストンを駆動する駆動室と、を備え、前記ディスプレーサシリンダが鉛直方向上方に、前記駆動室が鉛直方向下方に、それぞれ配置されるようにして設置可能なコールドヘッドと、
    前記ディスプレーサシリンダを前記圧縮機吐出口及び前記圧縮機吸入口に交互に接続するよう構成された主圧力切替バルブと、
    記駆動室を前記圧縮機吐出口に接続する副吸気開閉バルブと、前記駆動室を前記圧縮機吸入口に接続する副排気開閉バルブと、を備え、前記駆動室を前記圧縮機吐出口及び前記圧縮機吸入口に交互に接続するよう構成された副圧力切替バルブと、
    記圧縮機吸入口と前記副排気開閉バルブとの間に接続された中間圧バッファ容積と、を備えることを特徴とするGM冷凍機。
  5. 前記圧縮機吸入口と前記中間圧バッファ容積との間に接続された別の開閉バルブをさらに備えることを特徴とする請求項4に記載のGM冷凍機。
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