JP6767163B2 - 物品の汚損検出方法 - Google Patents

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Description

本発明は、物品の外面の汚損を検出するための方法に関する。
従来、タイヤ等を含む物品の外面を撮像したイメージデータに基づいて、物品の外面の汚損や傷などを検査するための方法が提案されている(例えば、下記特許文献1参照)。この種の検査方法では、イメージデータの輝度が、予め定められた許容値よりも大きい部分を、汚損や傷として検知している。この許容値は、例えば、汚損や傷のない正常な物品の色に基づいて設定される。
特開2014−238292号公報
物品の外面には、例えば、識別コード等の印字部が設けられる場合がある。この印字部は、例えば、物品の色とは異なる色の塗料等を用いて着色印字されている。このような物品が検査された場合、イメージデータにおいて、印字部の輝度が許容値よりも大きくなり、印字部が汚損箇所として誤検知されてしまうという問題があった。
本発明は、以上のような実状に鑑み案出されたもので、物品の外面の汚損の検出精度を高めることができる方法を提供することを主たる目的としている。
本発明は、物品の外面の汚損を検出するための方法であって、前記物品は、前記外面に前記物品の色とは異なる色で着色された印字部を有するものであり、前記印字部は、予め印字領域サイズが定められた文字又は記号の少なくとも一つを含み、前記方法は、前記物品の前記外面のイメージデータを取得する工程と、前記イメージデータを処理することにより、前記印字部を含む領域である第1領域を特定する工程と、前記イメージデータから前記第1領域を除いた領域である第2領域のみを対象として画像処理をすることにより、前記汚損を検出する工程とを含み、前記第1領域を特定する工程は、画像処理によって前記印字部の輪郭エッジを抽出する前工程と、前記輪郭エッジに基づいて、前記第1領域として定義する後工程とを含むことを特徴とする。
本発明に係る前記物品の汚損検出方法において、前記後工程は、前記輪郭エッジが囲む領域を、前記第1領域として定義するのが望ましい。
本発明に係る前記物品の汚損検出方法において、前記後工程は、前記輪郭エッジに外接する矩形領域を、前記第1領域として定義するのが望ましい。
本発明に係る前記物品の汚損検出方法において、前記後工程は、前記輪郭エッジに外接する矩形領域よりも大きい領域として、前記第1領域を定義するのが望ましい。
本発明に係る前記物品の汚損検出方法において、前記後工程は、前記矩形領域を定義する工程と、前記矩形領域を拡大して前記第1領域を定義する工程とを含むのが望ましい。
本発明に係る前記物品の汚損検出方法において、前記後工程は、前記輪郭エッジが囲む領域の重心の位置を計算する工程と、前記重心の位置と、前記印字領域サイズとに基づいて、前記第1領域を定義する工程とを含むのが望ましい。
本発明に係る前記物品の汚損検出方法において、前記後工程は、前記輪郭エッジに外接する矩形領域の中心の位置を計算する工程と、前記中心の位置と、前記印字領域サイズとに基づいて、前記第1領域を定義する工程とを含むのが望ましい。
本発明に係る前記物品の汚損検出方法において、前記印字部は、前記文字又は前記記号からなる複数の印字要素を含み、前記第1領域を特定する工程は、前記イメージデータの処理によって、前記印字要素を示す画素の集合体を特定する工程と、前記集合体の個数が前記印字要素の個数と同一である場合に、前記集合体を前記印字要素として特定する工程とを含むのが望ましい。
本発明に係る前記物品の汚損検出方法において、前記物品は、タイヤであってもよい。
本発明の物品の汚損検出方法は、物品の外面のイメージデータを処理することにより、印字部を含む領域である第1領域を特定する工程と、イメージデータから第1領域を除いた領域である第2領域のみを対象として画像処理をすることにより汚損を検出する工程とを含んでいる。これにより、本発明の物品の汚損検出方法は、印字部を汚損として誤検出するのを防ぐことができるため、汚損の検出精度を高めることができる。
また、第1領域を特定する工程は、画像処理によって印字部の輪郭エッジを抽出する前工程と、輪郭エッジに基づいて、第1領域として定義する後工程とを含んでいる。これにより、本発明の物品の汚損検出方法は、印字部の大きさがそれぞれ異なる場合でも、印字部毎に第1領域を精度良く特定することができるため、汚損の検出精度を高めることができる。
本実施形態の汚損検出方法で使用される検査装置の一例を示す概念図である。 図1に示したタイヤの部分斜視図である。 本実施形態の汚損検出方法の処理手順の一例を示すフローチャートである。 イメージデータの一部分を例示する平面図である。 本実施形態の特定工程の処理手順の一例を説明するフローチャートである。 本実施形態の前工程の処理手順の一例を示すフローチャートである。 図4が二値化処理されたイメージデータを部分的に示す図である。 本実施形態の検出工程の処理手順の一例を示すフローチャートである。 第2領域が設定されたイメージデータを示す図である。 図9を二値化処理したイメージデータを示す図である。 本発明の他の実施形態の特定工程の処理手順を説明するフローチャートである。 二値化処理されたイメージデータを部分的に示す図である。 第2領域が設定されたイメージデータを示す図である。 イメージデータの一部分を例示する平面図である。 図14が二値化処理されたイメージデータを部分的に示す図である。 本発明のさらに他の実施形態の特定工程の処理手順の一例を示すフローチャートである。 本発明のさらに他の実施形態の後工程の処理手順の一例を示すフローチャートである。 矩形領域が定義されたイメージデータを示す図である。 第1領域が定義されたイメージデータを示す図である。 第2領域が設定されたイメージデータを示す図である。 本発明のさらに他の実施形態の後工程の処理手順の一例を示すフローチャートである。 二値化処理されたイメージデータを部分的に示す図である。 第1領域が定義されたイメージデータを示す図である。 本発明のさらに他の実施形態の後工程の処理手順の一例を示すフローチャートである。 二値化処理されたイメージデータを部分的に示す図である。 第1領域が定義されたイメージデータを示す図である。
以下、本発明の実施の一形態が図面に基づき説明される。
本実施形態の物品の汚損検出方法(以下、単に「汚損検出方法」ということがある)は、検査対象(本実施形態では、出荷前)の物品の外面に付着した汚損を検出するための方法である。本実施形態において、物品は、タイヤ1である場合が例示される。図1は、本実施形態の汚損検出方法で使用される検査装置の一例を示す概念図である。図2は、図1に示したタイヤの部分斜視図である。
図2に示されるように、本実施形態のタイヤ1の外面2oには、タイヤ1の色とは異なる色で着色された印字部3を有している。本実施形態の印字部3は、トレッド部2の外面(本実施形態では、路面(図示省略)に接地するトレッド接地面)2oに、タイヤ1の色(本実施形態では、黒色)よりも明るい色(例えば、白色)の塗料等によって着色印字されている。
本実施形態の印字部3は、例えば、タイヤサイズ等の識別コードとして構成されている。この印字部3は、印字領域サイズ4(図において、二点鎖線で示す)が予め定められた文字又は記号の少なくとも一つの印字要素3aを含んで構成されており、本実施形態では複数の印字要素3aによって構成されている。本実施形態の印字領域サイズ4は、平面視において矩形状に設定されており、印字要素3aが付される最大範囲の大きさを示している。また、本実施形態の印字要素3aは、タイヤ周方向に一定間隔で隔設されている。
図1に示されるように、本実施形態の検出装置5は、タイヤ支持手段6、撮像手段7、及び、制御手段8を含んで構成されている。
タイヤ支持手段6は、タイヤ1を回転可能に支持するためのものである。タイヤ支持手段6は、ターンテーブル11と、駆動手段12とを含んで構成されている。ターンテーブル11には、タイヤ1のサイドウォール部2sが載置される。このターンテーブル11には、タイヤ軸方向に沿ってのびるシャフト13が設けられている。駆動手段12は、ターンテーブル11のシャフト13を回転させるためのモータとして構成されている。ターンテーブル11は、駆動手段12の駆動によって垂直軸廻りに回転される。これにより、ターンテーブル11に載置されたタイヤ1は、タイヤ周方向に回転される。
撮像手段7は、タイヤ1の外面2oを撮像して、イメージデータを取得するためのものである。撮像手段7としては、例えば、静止画や動画を撮影することができるカメラ又はビデオカメラ等が採用されうる。
本実施形態の撮像手段7は、タイヤ1のトレッド部2のタイヤ半径方向外側に配置されている。撮像手段7は、ターンテーブル11によってタイヤ1がタイヤ周方向に回転されることにより、トレッド部2の外面2oをタイヤ周方向に連続して撮影することができる。なお、撮像の際には、例えば、照明部14によって、タイヤ1の撮像部分(本実施形態では、トレッド部2の外面2o)が照明されているのが望ましい。
制御手段8は、タイヤ支持手段6の駆動手段12、及び、撮像手段7を制御するとともに、タイヤ1の外面2oのイメージデータを画像処理して、外面2oに付着した汚損(図示省略)を検出するためのものである。汚損としては、例えば、凹部、汚れ、及び、内部損傷を含んでいる。
凹部は、例えば、タイヤ1の外面2oの急峻な凹みや傷である。汚れは、例えば、タイヤ1の外面2oに付着したペンキ片、防着剤、又は、コード材等である。内部損傷は、例えば、タイヤ1の内部から外面2oに飛び出したコード材等である。これらの汚損は、前記タイヤの外面2oの色とは異なる色を有する。このため、汚損は、印字部3を除いて、タイヤ1の外面2oの輝度とは異なる輝度で撮像される。
本実施形態の制御手段8は、入力手段16と、出力手段17と、演算手段18とを含んで構成されている。入力手段16は、例えば、ユーザからの入力を受け付けるキーボードや、マウス等によって構成されている。出力手段17は、例えば、モニタ及び又はプリンタ等によって構成されている。
演算手段18は、CPU(中央演算装置)からなる演算部18aと、制御手順やプログラムが予め記憶されている記憶部18bと、記憶部18bから制御手順が読み込まれる作業用メモリ18cとを含んで構成されている。
演算部18aは、タイヤ支持手段6の駆動手段12に接続されている。これにより、駆動手段12は、演算部18aからの信号が伝達されることによって、ターンテーブル11の回転速度や回転方向等が制御される。さらに、駆動手段12は、ターンテーブル11に載置されたタイヤ1の周方向の位置情報等を、演算部18aに伝達することができる。
演算部18aは、撮像手段7に接続されている。これにより、撮像手段7は、撮像のタイミングが制御される。さらに、撮像手段7は、タイヤ1の外面2oのイメージデータを、演算部18aに伝達することができる。
演算部18aでは、記憶部18bに記憶されている制御手順に基づいて、タイヤ1の外面2oのイメージデータの画像処理が行われる。画像処理は、例えば、イメージデータ21(図4に示す)が二値化処理され、汚損箇所9と、汚損されていない部分とが区別される。この汚損箇所9の有無が判断されることにより、タイヤ1の外面2oの汚損9aが検出される。なお、本実施形態の画像処理の具体的な手順については、後述する。
ところで、上記のような印字部3を有するタイヤ1が検査されると、演算手段18が、タイヤ1の色とは異なる色で付された印字部3及び汚損箇所9を区別することができず、印字部3を汚損箇所9として誤検知してしまうおそれがある。
このような誤検知を防いで、タイヤ1の外面2oの汚損の検出精度を高めるために、本実施形態の汚損検出方法は、イメージデータから印字部3(印字要素3a)を含む領域である第1領域を除いた第2領域のみを対象として、汚損9aを検出している。図3は、本実施形態の汚損検出方法の処理手順の一例を示すフローチャートである。
本実施形態の汚損検出方法では、先ず、タイヤ1の外面2oのイメージデータが取得される(工程S1)。工程S1では、先ず、図1に示されるように、演算部18aが、タイヤ支持手段6の駆動手段12に信号を伝達して、ターンテーブル11に載置されたタイヤ1を、タイヤ周方向に回転させる。さらに、工程S1では、演算部18aが撮像手段7に信号を伝達して、タイヤ1の外面2o(本実施形態では、トレッド部2の外面)が、一定の間隔で撮像される。これにより、工程S1では、タイヤ周方向の全域に亘って、タイヤ1の外面2oのイメージデータが取得される。図4は、イメージデータ21の一部分を例示する平面図である。イメージデータ21は、記憶部18b又は作業用メモリ18cに入力される。
次に、本実施形態の汚損検出方法では、演算手段18がイメージデータ21を処理することにより、印字部3を含む領域である第1領域T1(図7に示す)が特定される(特定工程S2)。本実施形態の第1領域T1は、印字部3の印字要素3a毎に特定される。図5は、本実施形態の特定工程S2の処理手順の一例を説明するフローチャートである。
本実施形態の特定工程S2では、先ず、印字部3の輪郭エッジが抽出される(前工程S21)。前工程S21では、演算手段18(図1に示す)によるイメージデータ21(図4に示す)の画像処理によって、印字部3の各印字要素3aの輪郭エッジが抽出される。図6は、本実施形態の前工程S21の処理手順の一例を示すフローチャートである。
本実施形態の前工程S21では、先ず、イメージデータ21(図4に示す)が二値化処理される(工程S211)。工程S211では、イメージデータ21を構成する複数の画素(図示省略)について、輝度値が予め定められた第1閾値よりも大であれば、当該輝度値を第1カラー値(本実施形態では、白色)に置換している。他方、工程S211では、輝度値が第1閾値以下であれば、当該輝度値を第2カラー値(本実施形態では、黒色)に置換している。図7は、図4が二値化処理されたイメージデータ21を部分的に示す図である。
第1閾値については、例えば、印字部3(図4に示す)の色(輝度)に基づいて設定される。これにより、二値化されたイメージデータ21では、印字部3を示す画素が第1カラー値(本実施形態では、白色)で表示され、印字部3よりも暗い汚損箇所9、及び、タイヤ1の外面2oを示す画素が第2カラー値(本実施形態では、黒色)で表示される。
次に、前工程S21では、二値化されたイメージデータ21に基づいて、印字部3が特定される(工程S212)。工程S212では、第1カラー値(本実施形態では、白色)の画素(図示省略)の集合体(以下、単に「画素群」ということがある。)24について、予め定められた第1面積よりも大きい面積を有する画素群24を、印字部3の印字要素3aとして特定している。これにより、汚損9a示す画素(図示省略)が第1カラー値に置換されたとしても、汚損9aが印字部3の印字要素3aとして認識されるのを防ぐことができる。第1面積については、適宜設定される。画素群24の面積が印字要素3aの種類毎に異なることを考慮して、第1面積は、正常に印字された印字要素3aの面積(例えば、全ての種類の印字要素3aの面積の平均値)の50%〜80%に設定されるのが望ましい。
図2に示されるように、印字要素3aは、タイヤ周方向に一定間隔W1で隔設されている。本実施形態では、印字要素3aの特定精度を高めるために、第1カラー値(本実施形態では、白色)の画素群24のうち、その面積が第1面積よりも大であり、かつ、一定間隔W1で隔設されている画素群24のみが、印字部3の印字要素3aとして特定されるのが望ましい。
さらに、印字要素3aの個数(例えば、4個)が予め定められている場合は、集合体(画素群)24の個数と、印字要素3aの個数とが同一である場合に、集合体(画素群)24を印字要素3aとして特定する工程が実施されるが望ましい。これにより、汚損9aを示す画素(図示省略)が第1カラー値に置換されたとしても、汚損9aが印字部3の印字要素3aとして認識されるのを効果的に防ぐことができる。
次に、本実施形態の前工程S21では、イメージデータ21から特定された印字部3に基づいて、輪郭エッジが抽出される(工程S213)。工程S213では、印字部3の印字要素3aとして特定された画素群24を構成する画素(図示省略)のうち、画素群24の輪郭24s上に配置された画素の座標値が特定される。これにより、工程S213では、各印字要素3aの輪郭エッジ22が抽出されうる。
次に、本実施形態の特定工程S2では、印字部3の印字要素3aの輪郭エッジ22に基づいて、第1領域T1として定義する(後工程S22)。本実施形態の後工程S22は、印字部3の印字要素3aの輪郭エッジ22が囲む領域を、第1領域T1として定義している。これにより、本実施形態の後工程S22では、印字要素3aが配置された領域のみが、第1領域T1として定義される。第1領域T1は、記憶部18b又は作業用メモリ18cに入力される。
次に、本実施形態の汚損検出方法では、イメージデータ21から各第1領域T1を除いた領域である第2領域T2(図9に示す)のみを対象として、汚損9aが検出される(検出工程S3)。本実施形態の検出工程S3では、演算手段18が、第2領域T2を画像処理することによって、汚損9aが検出される。図8は、本実施形態の検出工程S3の処理手順の一例を示すフローチャートである。
本実施形態の検出工程S3では、先ず、第2領域T2が特定される(工程S31)。工程S31では、各第1領域T1の座標値(例えば、輪郭エッジ22の座標値)に基づいて、図4に示した二値化処理される前のイメージデータ21から各第1領域T1が除外(マスク)される。これにより、イメージデータ21において、第2領域T2が特定される。図9は、第2領域T2が設定されたイメージデータを示す図である。
次に、本実施形態の検出工程S3では、第2領域T2のみを対象として、イメージデータ21が画像処理(本実施形態では、二値化処理)される(工程S32)。図10は、図9を二値化処理したイメージデータ21を示す図である。工程S32では、第2領域T2を構成する複数の画素(図示省略)について、輝度値が予め定められた第2閾値よりも大であれば、当該輝度値を第1カラー値(本実施形態では、白色)に置換している。他方、工程S32では、輝度値が第2閾値以下であれば、当該輝度値を第2カラー値(本実施形態では、黒色)に置換している。
第2閾値については、例えば、今までに発生した汚損箇所9(図9に示す)の色(輝度)に基づいて、予め設定される。これにより、二値化されたイメージデータ21では、汚損9aを示す画素(図示省略)が第1カラー値(本実施形態では、白色)で表示され、汚損9aよりも暗いタイヤ1の外面2oを示す画素が、第2カラー値(本実施形態では、黒色)で表示される。なお、第1領域T1も、第2カラー値(本実施形態では、黒色)で表示されてもよい。
次に、本実施形態の検出工程S3では、画像処理(本実施形態では、二値化処理)された第2領域T2に基づいて、汚損が検出される(工程S33)。工程S33では、第1カラー値(本実施形態では、白色)の画素(図示省略)の画素群30(図10に示す)を、汚損9aとして検出している。汚損9aとして検出された画素群30の座標値は、演算手段18の記憶部18b又は作業用メモリ18cに入力される。
本実施形態では、印字要素3aを含む第1領域T1(図9に示す)を除いた第2領域T2のみを対象として、タイヤ1の外面2oの汚損9aが検出されるため、印字要素3aが汚損9aとして誤検出されるのを防ぐことができる。従って、本実施形態の汚損検出方法では、汚損9aの検出精度を高めることができる。
図9に示されるように、本実施形態の第1領域T1は、印字要素3aが配置された領域のみで構成されるため、印字要素3aのみを除外したタイヤ1の外面2oを、第2領域T2として特定することができる。このため、本実施形態の検出工程S3では、タイヤ1の外面2oにおいて、印字要素3aを除いた全ての領域を対象に、汚損9aが検出されるため、汚損9aの検出精度を効果的に高めることができる。
次に、本実施形態の汚損検出方法では、タイヤ1の外面2oの汚損9aの有無が判断される(工程S4)。工程S4では、演算手段18が、汚損9aとして検出された画素群30(図10に示す)の有無に基づいて、タイヤ1の外面2oの汚損9aの有無が判断される。本実施形態において、汚損9aの有無の判断は、出力手段17に表示される検査結果等に基づいて、検査員が判断しているが、制御手段8によって自動で行われてもよい。
工程S4において、タイヤ1の外面2oに汚損9aがないと判断された場合(工程S4で、「無」)、タイヤ1が出荷される(工程S5)。他方、タイヤ1の外面2oに汚損9aがあると判断された場合(工程S4で、「有」)、タイヤ1の外面に付着した汚損箇所9が除去される(工程S6)。このとき、工程S6では、出力手段17(図1に示す)に、汚損箇所9の位置が、出力手段17(図1に示す)に表示されるのが望ましい。そして、汚損箇所9が除去された後に、タイヤ1が出荷される(工程S5)。このように、本実施形態の汚損検出方法では、汚損9aの検出精度を高めることができるため、汚損9aを有するタイヤ1が誤出荷されるのを防ぐことができる。なお、汚損箇所9が除去できないものである場合は、タイヤ1の出荷が停止される。
本実施形態の特定工程S2では、印字部3の印字要素3aの輪郭エッジ22が囲む領域が、第1領域T1として定義される態様が例示されたが、このような態様に限定されない。図11は、本発明の他の実施形態の特定工程S2の処理手順を説明するフローチャートである。なお、この実施形態において、これまでの実施形態と同一の構成については、同一の符号を付し、説明を省略することがある。
この実施形態の後工程S23では、輪郭エッジ22に外接する矩形領域26を、第1領域T1として定義している。図12は、二値化処理されたイメージデータを部分的に示す図である。矩形領域26は、印字要素3aのタイヤ周方向D1の最外端と、タイヤ軸方向D2の最外端とに接している。矩形領域26は、印字要素3a毎に定義される。
図13は、第2領域が設定されたイメージデータを示す図である。この実施形態の第1領域T1は、図12に示した印字要素3aの輪郭エッジ22に外接する矩形領域26として定義されるため、矩形領域26(即ち、第1領域T1)のみを除外したタイヤ1の外面2oを、第2領域T2として特定することができる。このため、本実施形態の検出工程S3では、タイヤ1の外面2oにおいて、矩形領域26を除いた全ての領域を対象に、汚損9aが検出されるため、印字要素3aが汚損9aとして検出されるのを防ぐことができる。
これにより、この実施形態の検出工程S3では、タイヤ1の外面2oの汚損9aの検出精度を確実に高めることができる。
前実施形態の特定工程S2では、輪郭エッジ22に外接する矩形領域26を、第1領域T1として定義する態様が例示されたが、このような態様に限定されるわけではない。図14は、イメージデータ21の一部分を例示する平面図である。図14の例では、印字部3の印字要素3aに、着色が薄い又は着色されていない着色不良部分3wを有している。このような着色不良部分3wを示す画素(図示省略)の輝度値は、イメージデータ21(図4に示す)を二値化処理する工程S211(図6に示す)において、第1閾値(即ち、印字部3(図4に示す)の色(輝度)に基づいて設定される閾値)以下となる場合がある。
図15は、図14が二値化処理されたイメージデータ21を部分的に示す図である。前工程S21において、着色不良部分3wを有するイメージデータ21が二値化処理されると、着色不良部分3wの画素は、汚損箇所9やタイヤ1の外面2oを示す画素と同様に、第2カラー値(本実施形態では、黒色)に表示される。従って、これまでの実施形態の特定工程S2では、着色不良部分3wを含む第1領域T1(図12に示す)として定義することができない場合があり、検出工程S3において、着色不良部分3wが汚損として検出されてしまう場合がある。このため、着色不良部分3wを含む第1領域T1を定義して、着色不良部分3wが第2領域T2(図13に示す)に含まれないようにするのが望ましい。
図16は、本発明のさらに他の実施形態の特定工程S2の処理手順の一例を示すフローチャートである。なお、この実施形態において、これまでの実施形態と同一の構成については、同一の符号を付し、説明を省略することがある。
この実施形態の後工程S24では、輪郭エッジ22に外接する矩形領域よりも大きい領域として、第1領域T1を定義している。図17は、本発明のさらに他の実施形態の後工程S24の処理手順の一例を示すフローチャートである。図18は、矩形領域26が定義されたイメージデータ21を示す図である。
本実施形態の後工程S24は、先ず、輪郭エッジ22に外接する矩形領域26が定義される(工程S241)。この矩形領域26は、図15に示した印字要素3aのタイヤ周方向D1の最外端と、タイヤ軸方向D2の最外端とに接している。矩形領域26は、印字要素3a毎に定義される。
次に、本実施形態の後工程S24は、矩形領域26を拡大して、第1領域T1が定義される(工程S242)。図19は、第1領域T1が定義されたイメージデータ21を示す図である。
本実施形態の工程S242では、各矩形領域26を、タイヤ周方向D1の両側及びタイヤ軸方向D2の両側に、予め定められた第1長さL1で拡大している。これにより、工程S242では、正常に印字された印字要素3aよりも小さい矩形領域26が定義されても、印字要素3aの全体(即ち、着色不良部分3wを含む)を含む第1領域T1を定義することができる。
第1長さL1については、印字要素3aの特定精度等に応じて、適宜設定することができる。印字要素3aを完全に含んだ第1領域T1を定義するために、第1長さL1は、印字領域サイズ4の1辺の長さL4(図2に示す)の0.2倍〜0.8倍に設定されるのが望ましい。なお、第1長さL1が、1辺の長さL4の0.2倍未満であると、印字要素3aの全体(即ち、着色不良部分3wを含む)を含んだ第1領域T1を定義できないおそれがある。逆に、第1長さL1が、1辺の長さL4の0.8倍を超えると、汚損9a(図4に示す)の検出対象の第2領域(即ち、イメージデータ21から第1領域T1を除いた領域)が小さくなり、汚損9aの検出精度が低下するおそれがある。このような観点より、第1長さL1は、好ましくは、1辺の長さL4の0.3倍以上であり、また、好ましくは0.7倍以下である。
また、本実施形態では、タイヤ周方向両側及びタイヤ軸方向両側に、同一の第1長さL1で拡大させる態様が例示されたが、このような態様に限定されるわけではない。例えば、印字領域サイズ4のアスペクト比等に基づいて、拡大させる長さをそれぞれ異ならせてもよい。
図20は、第2領域が設定されたイメージデータを示す図である。この実施形態の第1領域T1は、図19に示した印字要素3aの輪郭エッジ22に外接する矩形領域26よりも大きい領域として定義されるため、印字要素3aの全体を確実に含むことができる。これにより、この実施形態の検出工程S3では、着色不良部分3w(図14に示す)を含む印字部3の全体を確実に除外して、タイヤ1の外面2oの汚損9aを検出することができるため、汚損の検出精度を確実に高めることができる。
前実施形態の後工程S24では、矩形領域26を拡大して、第1領域T1が定義される態様が例示されたが、このような態様に限定されるわけではない。図21は、本発明のさらに他の実施形態の後工程S24の処理手順の一例を示すフローチャートである。この実施形態において、これまでの実施形態と同一の構成については、同一の符号を付し、説明を省略することがある。
この実施形態の後工程S24では、先ず、印字部3の各印字要素3aの輪郭エッジ22を用いて、印字部3の印字要素3aの重心32の位置が計算される(工程S251)。図22は、二値化処理されたイメージデータ21を部分的に示す図である。工程S251では、先ず、図1に示した演算手段18によって、輪郭エッジ22が囲む領域31の重心32の位置が計算される。この重心32の位置は、イメージデータ21から特定された印字要素3a(本例では、着色不良部分3wを除いた印字要素3a)の重心32の位置として定義される。
次に、この実施形態の後工程S24では、重心32の位置と、印字領域サイズ4(図2に示す)とに基づいて、第1領域T1が定義される(工程S252)。図23は、第1領域T1が定義されたイメージデータ21を示す図である。
工程S252では、重心32の位置からタイヤ軸方向D2の両側に予め定められた第2長さL2で離間した一対の周方向辺36、36と、重心32の位置からタイヤ周方向D1の両側に予め定められた第2長さL2で離間した一対の軸方向辺37、37とによって、矩形状に形成された第1領域T1が定義されている。
第2長さL2は、印字領域サイズ4(図2に示す)に基づいて、適宜設定される。この実施形態の第2長さL2は、印字領域サイズ4の1辺の長さL4(図2に示す)の0.5倍〜0.7倍に設定されている。これにより、印字部3の印字要素3aの全体(即ち、着色不良部分3wを含んだ全体)を含む第1領域T1を定義することができる。従って、この実施形態では、検出工程S3において、印字部3を確実に除外して、タイヤ1の外面2oの汚損9aを検出することができるため、印字部3が汚損9aとして誤検出されるのを防ぐことができる。このように、この実施形態の汚損検出方法では、汚損の検出精度を高めることができる。
なお、第2長さL2が印字領域サイズ4の1辺の長さL4(図2に示す)の0.5倍未満であると、印字部3の印字要素3aの全体(即ち、着色不良部分3wを含んだ全体)を含む第1領域T1を定義できないおそれがある。逆に、第2長さL2が1辺の長さL4の0.7倍を超えると、汚損9a(図20に示す)の検出対象の第2領域T2(即ち、イメージデータ21から第1領域T1を除いた領域)が小さくなり、汚損9aの検出精度が低下するおそれがある。
この実施形態の後工程S24では、印字部3の各印字要素3aの重心32の位置と、印字領域サイズ4(図2に示す)とに基づいて、第1領域T1がそれぞれ定義される。これにより、この実施形態の第1領域T1は、矩形領域26を拡大して定義した前実施形態の第1領域T1(図19に示す)に比べて、実際の印字部3の印字要素3a(着色不良部分3wを含む)の重心38の位置に対する第1領域T1の重心32の位置のズレを最小限に抑えることができる。従って、この実施形態の第1領域T1は、前実施形態の第1領域T1(図19に示す)に比べて、その面積を小さくしても、印字部3の印字要素3aの全体(着色不良部分3wを含む)を含めることができる。これにより、この実施形態の汚損検出方法は、汚損9a(図20に示す)の検出対象の第2領域T2を大きくできるため、汚損9aの検出精度を高めることができる。
この実施形態の後工程S24では、重心32の位置と、印字領域サイズ4(図2に示す)とに基づいて、第1領域T1が定義される態様が例示されたが、このような態様に限定されるわけではない。例えば、印字部3の輪郭エッジ22に外接する矩形領域26の中心41の位置と、印字領域サイズ4とに基づいて、第1領域T1が定義されてもよい。図24は、本発明のさらに他の実施形態の後工程S24の処理手順の一例を示すフローチャートである。この実施形態において、これまでの実施形態と同一の構成については、同一の符号を付し、説明を省略することがある。
この実施形態の後工程S24は、先ず、印字部3の輪郭エッジ22に外接する矩形領域26の中心41の位置が計算される(工程S261)。図25は、二値化処理されたイメージデータ21を部分的に示す図である。工程S261では、先ず、図1に示した演算手段18によって、印字部3の輪郭エッジ22に外接する矩形領域26が計算される。この矩形領域26は、印字要素3aのタイヤ周方向D1の最外端と、タイヤ軸方向D2の最外端とに接している。次に、工程S261では、矩形領域26の中心41の位置が計算される。中心41の位置は、例えば、矩形領域26の対角線の中心位置として定義される。
次に、この実施形態の後工程S24は、中心41の位置と、印字領域サイズ4とに基づいて、第1領域T1が定義される(工程S262)。図26は、第1領域T1が定義されたイメージデータ21を示す図である。
工程S262では、中心41の位置からタイヤ軸方向D2の両側に予め定められた第3長さL3で離間した一対の周方向辺42、42と、中心41の位置からタイヤ周方向D1の両側に予め定められた第3長さL3で離間した一対の軸方向辺43、43とによって、矩形状に形成された第1領域T1が定義されている。
第3長さL3は、印字領域サイズ4(図2に示す)に基づいて、適宜設定される。本実施形態の第3長さL3は、前実施形態の第2長さL2と同一の観点より、印字領域サイズ4の1辺の長さL4(図2に示す)の0.5倍〜0.7倍に設定されている。これにより、印字部3の印字要素3aの全体(即ち、着色不良部分3wを含んだ全体)を含む第1領域T1を定義することができる。従って、この実施形態では、検出工程S3において、印字部3を確実に除外して、タイヤ1の外面2oの汚損9aを検出することができるため、印字部3が汚損9aとして誤検出されるのを防ぐことができる。このように、この実施形態の汚損検出方法では、汚損の検出精度を高めることができる。
しかも、この実施形態の後工程S24では、印字部3の各印字要素3aの中心41の位置と、印字領域サイズ4(図2に示す)とに基づいて、第1領域T1がそれぞれ定義される。これにより、この実施形態の第1領域T1は、矩形領域26を拡大して定義した実施形態の第1領域T1(図19に示す)の中心(図示省略)に比べて、実際の印字部3の印字要素3a(着色不良部分3wを含む)の中心(図示省略)の位置に対する第1領域T1の中心41の位置のズレを最小限に抑えることができる。従って、この実施形態の第1領域T1は、図19に示した第1領域T1に比べて、その面積を小さくしても、印字部3の印字要素3aの全体(着色不良部分3wを含む)を含めることができる。これにより、この実施形態の汚損検出方法は、汚損9a(図12に示す)の検出対象の第2領域T2を大きくできるため、汚損9aの検出精度を高めることができる。
これまでの実施形態の印字部3は、トレッド接地面に有するものが例示されたが、このような態様に限定されるわけではない。印字部3は、例えば、サイドウォール部2sに有するものであってもよい。この場合、撮像手段7をサイドウォール部2sのタイヤ軸方向外側に配置されることにより、サイドウォール部2sに有する印字部3を汚損として誤検出するのを防ぎつつ、サイドウォール部2sに付着した汚損を精度よく検出することができる。
これまでの実施形態では、汚損9aを検出する検出工程S3において、第1カラー値が白色、かつ、第2カラー値が黒色として設定される態様が例示されたが、このような態様に限定されるわけではない。例えば、第1カラー値が黒色、かつ、第2カラー値が白色に設定されてもよい。この場合、二値化されたイメージデータ(図示省略)では、汚損9aを示す画素が黒色で表示され、汚損9aよりも暗いタイヤ1の外面2oを示す画素が白色で表示される。この場合、黒色の画素で構成される画素群(図示省略)が、汚損9aとして検出される。
これまでの実施形態では、汚損が検出される物品として、タイヤ1である場合が例示されたが、このような態様に限定されるわけではない。本発明の汚損検出方法は、外面に印字部3を有するものであれば、様々な工業製品等に用いられる。本発明が適用される工業製品としては、チューブ、ホース及びゴム栓が例示される。これらの工業製品は、印字の色の濃さにバラツキが生じやすく、本発明の汚損検出方法が有効である。その他、木材や紙など印字に滲みが生じやすい素材で形成された工業製品や、梨地処理されているために印字がかすれやすい工業製品にも、本発明の汚損検出方法が有効である。
以上、本発明の特に好ましい実施形態について詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施しうる。
図3に示した処理手順に従って、図2に示した印字部を有するタイヤの外面の汚損が検出された(実施例1及び実施例2)。実施例1の第1領域を定義する工程では、図17に示した処理手順に従って、印字部の印字要素の輪郭エッジに外接する矩形領域を拡大して、第1領域がそれぞれ定義された。実施例2の第1領域を定義する工程では、図21に示した処理手順に従って、印字部の印字要素の重心の位置と、印字領域サイズとに基づいて、第1領域がそれぞれ定義された。
また、比較のために、印字部を含む領域である第1領域を除外せずに、図2に示した印字部を有するタイヤの外面の汚損が検出された(比較例)。なお、共通仕様は、次のとおりである。
タイヤサイズ:235/45R18 94Y
実施例1:
第1長さL1:印字領域サイズの1辺の長さL4の0.3倍
実施例2:
第2長さL2:印字領域サイズの1辺の長さL4の0.6倍
テストの結果、実施例1及び実施例2は、印字部が汚損として誤検出されるのを防ぐことができた。他方、比較例は、印字部を汚損として誤検出された。
また、実施例2の第1領域は、印字部の重心の位置と、印字領域サイズとに基づいて定義されるため、矩形領域を拡大して定義する実施例1の第1領域に比べて、面積を小さくすることができた。これにより、実施例2は、実施例1に比べて、第2領域を大きくできるため、汚損の検出精度を高めることができた。
S1 イメージデータを取得する工程
S2 第1領域を特定する工程
S3 汚損を検出する工程
S21 前工程
S22 後工程

Claims (6)

  1. 物品の外面の汚損を検出するための方法であって、
    前記物品は、前記外面に前記物品の色とは異なる色で着色された印字部を有するものであり、
    前記印字部は、予め印字領域サイズが定められた文字又は記号の少なくとも一つの印字要素を含み、
    前記方法は、
    前記物品の前記外面のイメージデータを取得する工程と、
    前記イメージデータを処理することにより、前記印字部を含む領域である第1領域を前記印字要素毎に特定する工程と、
    前記イメージデータから前記第1領域を除いた領域である第2領域のみを対象として画像処理をすることにより、前記汚損を検出する工程と、
    前記汚損として検出された画素群の有無に基づいて、前記汚損の有無を判断する工程と、
    前記汚損があると判断された場合に、汚損箇所の位置を表示する工程とを含み、
    前記第1領域を特定する工程は、
    画像処理によって前記印字部の前記印字要素の輪郭エッジを抽出する前工程と、
    前記輪郭エッジに外接する矩形領域と前記印字領域サイズとに基づいて、前記矩形領域よりも大きい領域として前記第1領域定義する後工程とを含むことを特徴とする物品の汚損検出方法。
  2. 前記後工程は、前記矩形領域を定義する工程と、前記矩形領域を、前記矩形領域の一対の辺のそれぞれの両側に、前記印字領域サイズに基づいて予め定められた第1長さで拡大して前記第1領域を定義する工程とを含む請求項記載の物品の汚損検出方法。
  3. 前記後工程は、前記輪郭エッジに外接する矩形領域の中心の位置を計算する工程と、
    前記中心の位置と、前記印字領域サイズとに基づいて、前記第1領域を定義する工程とを含む請求項記載の物品の汚損検出方法。
  4. 前記第1領域を定義する工程は、前記中心の位置から、前記矩形領域の一対の辺のそれぞれの両側に、前記印字領域サイズに基づいて予め定められた第3長さで離間した一対の辺によって矩形状に形成された前記第1領域を定義する請求項3記載の物品の汚損検出方法。
  5. 前記印字部は、前記文字又は前記記号からなる複数の印字要素を含み、
    前記第1領域を特定する工程は、前記イメージデータの処理によって、前記印字要素を示す画素の集合体を特定する工程と、
    前記集合体の個数が前記印字要素の個数と同一である場合に、前記集合体を前記印字要素として特定する工程とを含む請求項1乃至のいずれかに記載の物品の汚損検出方法。
  6. 前記物品は、タイヤである請求項1乃至のいずれかに記載の物品の汚損検出方法。
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