JP2013142589A - 被検査体の検査装置及び検査方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】検査の効率を向上させると共に見落としなどの誤りを防止する。
【解決手段】被検査体の検査装置であって、被検査体の検査対象の画像データを取得する手段と、前記画像データに対応した当該画像データのマスターデータを取得する手段と、前記検査対象の画像データと、前記マスターデータとに基づき表示画像を作成する表示画像作成部311と、前記表示画像作成部311で作成した前記検査対象の表示画像と、前記マスターデータの表示画像を、同一画面に表示する表示部36とを有する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、外観検査を行う被検査体の検査装置及び検査方法に関し、とくに外観検査に伴う被検査体の検査のための検査装置及び検査方法に関する。
被検査体の外観検査として、例えばタイヤの標示検査が知られている。即ち、タイヤのサイドウォールには、製造メーカー名、タイヤ製品・製造コード等を示す標示、或いは種々の安全基準や規制に基づいた標示が設けられている。これらの標示には様々な書体やサイズの数字、文字や記号等が用いられており、一般に未加硫タイヤを加硫する際に、加硫釜に取り付けた成形型を利用して形成される。
これらの標示は、タイヤの場合、加硫直後にその文字などが正常に形成されているか否か検査される。これらの検査はタイヤ1本毎に目視で行うのは非常に手間が掛かり、かつ見落としの虞もあるため、自動で行う装置が開発されている。
タイヤ表面の刻印文字などの標示の検査を自動で行う自動検査装置としては、例えば特許文献1に記載されたタイヤの検査装置が知られている。
このタイヤ検査装置では、所定の位置における図形の有無を判定するため、タイヤのサイドウォールに光を照射し、その輝度をカメラで撮影して、文字又は文字列に相当する画像データを読み込んで画像処理を行い、画像データを凹凸に応じた文字列に変換し、変換された文字列を、予め記憶しておいた文字列と比較する処理を行うことで、所定の位置に所定の文字列として適切に表示されているか否かを検査する。
また、一歩進めて標示の形状の欠陥の有無、欠陥の部位、程度等まで判定するため、特許文献2に記載されたタイヤ凹凸図形検査装置では、タイヤ表面領域を面積要素に区切って、領域内の各面積要素について凹凸の高さを測定して凹凸分布データを取得し、取得したそれぞれの図形に対して、予め準備された図形モデルの三次元形状データと、取得された前記凹凸分布データから前記タイヤ表面領域のうち図形モデルに対応するタイヤ表面部分を特定し、特定されたタイヤ表面部分の凹凸分布データと図形モデルの三次元形状データとの一致度を求め、この一致度に基づいて前記三次元形状の適否を判定している。
ところで、前記従来の自動検査装置では、いずれもタイヤを電子カメラで撮影し、取得した電子情報を基に検査を行うため、撮影時の光の当たり具合などによっては、本来は正常であっても誤ってNG(不良)の判断がなされる可能性がある。また、検査の結果NGとされた場合にその詳細を正確に把握するためには、現在のところ人間の目視検査が必要である。
そこで、自動検査でタイヤの標示検査を行った後、NGとなったタイヤについて、人間が目視により実際にタイヤのサイドウォールの文字などに、文字違い、位置ズレ、脱字、文字間隔の不揃いなどの欠陥があるか否かの検査を行っている。
例えば、前掲の特許文献1に記載されたタイヤの検査装置においては、検査者が検査装置の出力結果から、タイヤに所定の文字が適切に形成されているか否か、不必要な文字が形成されていないか等の判断を行っている。
判断手法としては、例えば、タイヤのサイドウォールに標示すべき文字列と、その文字列に対応させたカメラによる読み取り結果を併記して印字出力し、検査者がそれを見比べて判断することが記載されている。
しかし、この方法では、検査者の検査のための印字装置等が別途必要になるだけではなく、一旦印字した文字が判読し難い場合は、文字の倍率を変えて再印刷するほかなく、手間が掛かるという問題がある。
また、特許文献3には、自動検査でNG個所を検知したとき、検査者が目視で当該製品タイヤの外観検査を行う際に、図8に示すようにディスプレイM上に検知したタイヤの不良個所を表示し、その表示された不良個所と実際の製品タイヤTとを見比べて検査を行うことが記載されている。
更に、特許文献に記載されたものではないが、自動検査されてNG(不良)とされた加硫済みタイヤTに対して、図9に示すように、当該タイヤTに刻印されるべき文字(刻印文字列)が印刷された用紙Pと、当該タイヤTの刻印文字とを対比しながら、タイヤTに刻印された文字を見比べて判断することが行われている。
これらの方法では、ディスプレイM又は用紙Pと商品タイヤTのサイドウォールの文字を交互に見比べる必要があるが、タイヤTのサイドウォールに付された刻印文字の中には3mm程度の大きさのものがあり、見づらいものも多くあるため文字などを見落としたり、読み取り確認に時間が掛かり作業効率が上がらないと云う問題がある。
なお、これらの問題は、タイヤに限らず外観検査を自動で行い、その結果、NGとなった検査対象(文字など)を検査者が目視で検査を行う場合に共通している。
特開平10 −115508号公報 特開2005−331274号公報 特開2006−300678号公報
本発明は、前記従来の問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、外観検査に伴う被検査体についての従来の検査の効率を向上させると共に、検査対象を見やすくし、見落としなどの誤りを極力防止できるようにすることである。
本発明は、被検査体の検査対象の画像データを取得する手段と、前記画像データに対応した当該画像データのマスターデータを取得する手段と、前記検査対象の画像データと、前記マスターデータとに基づき表示画像を作成する表示画像作成部と、前記表示画像作成部で作成した前記検査対象の表示画像と、前記マスターデータの表示画像を同一画面に表示する表示部と、を有する被検査体の検査装置である。
本発明は、検査装置における被検査体の検査方法であって、被検査体の検査対象の画像データを取得する工程と、前記画像データに対応した当該画像データのマスターデータを取得する工程と、前記検査対象の画像データと、前記マスターデータとに基づき表示画像を作成する表示画像作成工程と、前記表示画像作成工程で作成した前記検査対象の表示画像と、前記マスターデータの表示画像を同一画面に表示する表示工程と、を有する被検査体の検査方法である。
本発明によれば、検査者が被検査体に付された検査対象を目視で容易且つ確実に検査することができる。
本発明の実施形態に係るタイヤの検査装置を模式的に示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係るタイヤの検査装置の制御部の構造を模式的に示したブロック図である。 被検査体の検査対象画像とマスターデータに基づき作成したマスター画像をモニターの同一画面に表示した例を示す。 本発明の第1の実施形態に係るタイヤの標示検査の手順を説明するフロー図である。 本発明の第2の実施形態に係る検査装置の制御部の構造を模式的に示したブロック図である。 本発明の第2の実施形態に係るタイヤの標示の検査手順を説明するフロー図である。 従来の検査装置を用いて検査した場合と、本発明の検査装置を用いて検査した場合とを比較した場合の時間差を表した図である。 従来のタイヤの検査方法の概要を示す図である。 従来の他のタイヤの検査方法の概要を示す図である。
本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
ここでは、被検査体の実施形態としてタイヤを、また、検査対象の表面(不良表面)の実施形態としてタイヤのサイドウォールに付された刻印文字を例に採って説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るタイヤの検査装置10を模式的に示すブロック図であり、図2は、本発明の実施形態に係るタイヤの検査装置10の制御部30の構造を模式的に示したブロック図である。
検査装置10は、カメラ20と、入力部22と、制御部30と、メモリ34と、出力部24と、出力部24に接続された表示部(モニター)36とからなっている。
ここで、カメラ20は、被検査体であるタイヤ(図示せず)の検査対象であるサイドウォールの標示(文字及び記号)が付されている領域(検査対象領域)を撮影するためのもので、例えばCCD(Charge Coupled Device)、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等の撮像素子を搭載し、取り込んだ光学画像を電子画像に変換する機能を有する電子カメラである。
入力部22は、カメラ20に接続されており、カメラ20で撮影したタイヤのサイドウォールの標示情報(データ)をA/D変換して制御部30の画像処理部31aに送る。
制御部30は、図2に示すように、CPU(Central Processing Unit)31、ROM(Read Only Memory)32及びRAM(Random Access Memory)33からなるコンピュータ(マイクロコンピュータ)である。
ここで、ROM32には、OS等の基本プログラムや動作用プログラム(OS上で起動されて特定機能を実現するアプリケーションプログラムを含む)が格納されており、RAM33は、CPU31の作業領域を提供する一時的なメモリである。
出力部24は、表示画像作成部311で作成された表示画像情報をD/A変換して表示装置であるモニター36に送る。
メモリ34は、マスターデータ、具体的には文字CADデータから取得したタイヤのサイドウォールに本来付すべき標示データ(形状データとも云う)と、当該マスターデータが付されるべきタイヤのサイドウォールの位置データ(座標情報)、カメラ20の撮影画像から抽出したタイヤのサイドウォールに付された標示データ(形状データ)及び前記標示データのタイヤ上における位置情報(座標情報)とを、それぞれ関連付けて記憶している。メモリ34としては任意の公知の記憶装置が用いられる。
入力操作部35は、本検査装置10の動作に必要なデータなどの入力や操作機能を備え、キーボードであっても、画面上にアイコンなどを表示して画面に直接触れて操作するものでもよい。
CPU31は、ROM32に格納されたプログラムにより実現される機能実現手段として、画像処理部31a、判断部31b、表示制御部31cを備えている。
画像処理部31aは、カメラ20で撮影し入力部22から送られてきたタイヤの標示画像データから、検査対象である標示データ(刻印文字情報)を抽出すると共に、当該標示の位置データ(タイヤの基準位置から距離などを表す座標)と共にメモリ34に格納する。
判断部31bは、検査対象の刻印文字情報と、当該刻印文字情報などに付された位置情報に基づき、メモリ34に格納されたマスターデータ(情報)を読み出して比較し、検査対象の刻印文字の良否を判断する。
表示制御部31cは、表示部、例えば液晶表示装置であるモニター36に表示すべき表示画像を作成すると共に、その表示のための制御を行う。そのため、表示制御部31cは、さらに機能実現手段として構成される表示画像作成部311と表示画像切替部312とを備えている。
表示画像作成部311は、判断部31bで検査した標示データ、即ち、検査対象である刻印文字情報がNG(不良)と判断されたとき、カメラ20から入力された当該NGと判断されたタイヤの標示の当該タイヤにおける位置情報に基づき、メモリ34から当該位置情報に対応したマスターデータを読み出し、読み出したマスターデータと検査対象の標示データを基に、表示画像を作成し、表示制御部31cは作成された表示画像をモニター36で表示する。
表示画像切替部312は、表示画像作成部311で作成した複数の表示画像を入力操作部35からの操作情報に基づき切り替える機能を備えている。
メモリ34には、既に述べたように、撮影画像に基づく標示画像データ及びその位置データと共に刻印文字のマスターデータがそのタイヤのサイドウォールにおける位置データと関連付けて格納されている。ここで、40は制御部30の各構成要素を接続するバスである。
なお、タイヤを保持する保持手段(図示せず)についてはとくに特定はしないが、例えば、タイヤを配置する回転台で構成しても、或いはタイヤを実装するホイールと同様の機能を有するものを用いてもよい。いずれにしてもタイヤを回転できるように支持して、図示しない位置検知部がタイヤの予め定められた基準位置(サイドウォールの例えば文字や記号の位置などの特定の位置に設定されている)を基準として、タイヤのサイドウォールの標示の位置検知を行って位置情報を取得し、カメラ20で撮影する。制御部30は撮影画像情報から標示画像データを抽出してその位置座標と共にメモリ34に記憶させる。
制御部30は、既に述べたようにタイヤのサイドウォールの標示である刻印文字(形状データ)の検査、即ち、タイヤの標示検査を行う場合、画像処理部31aは、タイヤのサイドウォールを撮影した画像の画像データから標示(文字や記号等)データ(標示部分を示す画像データ)を抽出する。判断部31bは、その抽出データの位置データを基に、メモリ34に予め保存されているマスターデータを読み出し、読み出したマスターデータと撮影画像データから抽出した標示データとを比較して、標示データの良否判断を行う。
判断部31bでタイヤの標示検査でNGの判定がなされると、表示画像作成部311は、NGの判定がなされた当該タイヤの標示データと、当該画像データの位置データに基づき予めメモリに保存された標示のマスターデータとメモリ34から読み出して一画面に納まる表示画像を作成する。表示制御部31cは作成された表示画像を、表示部(モニター)36で表示させる。その際、表示画像は、NGの判定がなされた当該タイヤの標示(刻印文字)と、メモリに保存されているマスターデータに基づく標示とを並べて、かつ必要に応じて拡大して表示する。
図3はその表示例を示す。ここでは、上段にマスターデータ、下段に標示データのそれぞれに基づく画像を示す。図3中左側の「S」は右側の標示「PRESSURE」の「S」を拡大して表示したものである。なお、「PRESSURE」の文字は、図示のように一字ずつ選択して拡大表示できる。
したがって、検査者は、実際のタイヤをみる必要はなく、表示部36に表示された両画像を見比べるだけでその異同、或いは良否等の判断を行うことができる。
なお、表示画像の拡大縮小は入力操作部35の操作により行うが、既に述べたように入力操作部35はキーボードであっても、或いはタッチスイッチとして画面に触れることで操作できるものであってもよい。
なお、サイドウォールの標示(刻印文字)の検査自体は、ここで説明した手法以外に、例えば特許文献1又は2に記載されたような公知の自動検査装置における手法でも、或いは他の公知の検査手法を用いてもよい。
図4は以上で述べたタイヤの検査装置10における検査の手順を説明するフロー図である。
本実施形態では、タイヤのサイドウォールの刻印文字の位置を例えば自動検知して、固定したカメラ20に対して、タイヤを保持した保持手段を例えばモータで回転させて、前記刻印文字の位置をその撮影範囲内に位置決めして撮影する(S101)。撮影は刻印文字の範囲にしたがってタイヤの位置をずらしながら必要な枚数行い、撮影して取得した画像データ(光電変換されたアナログデータ)を入力部22でA/D変換して(S102)、制御部30に送ると共に(S103)、メモリ34に格納する。
画像処理部31aは、判断部31bでNGと判断されたタイヤの撮影された画像データから標示(刻印文字)データを抽出し(S104)、表示制御部31cの表示画像作成部311は、抽出した標示データの位置情報から、それと同じ位置情報に関連付けられたマスターデータをメモリ34から読み出し(S105)、両画像を同一画面で並べて表示する表示画像を作成し(S106)、表示部(モニター)36に送信する。
モニター36は、制御部30から送信された前記表示画像を表示する(S107)。
ここで、検査者により表示画像切替部312が操作されて画面の切替操作がなされたときは(S108、YES)、制御部30は、当該タイヤの目視検査が全て終了したか否か判断し、終了していれば、当該タイヤの目視検査を終了する。
制御部30が当該タイヤの目視検査が終了していないと判断したときは(S109、NO)、表示画像切替部312は表示画像の切替処理を行い(S110)、切り替えた表示画像をモニター36の表示画面に表示する。
なお、ステップS108において、入力操作部35における入力操作が行われなければ(S108、NO)、所定時間経過後(S111、YES)に当該処理を終了するようにしてもよい。
以上のように、不良と判断されたタイヤの撮影画像から抽出された標示(刻印文字)情報に基づく画像と、刻印文字のマスターデータに基づく刻印文字画像をモニター36の画面に並べて表示することで、検査者は表示された両画像を見比べることで、タイヤの標示が不良か否かを容易に判断することができる。
また、本実施形態では、刻印文字が小さい場合には、入力操作部35の操作により適宜拡大表示することができる。即ち、表示制御部31cは、入力操作部35から拡大の指示を受けると、拡大指示を受けた画面を拡大する。実際には、検査者が画面上で拡大動作を行う、または拡大ボタンに触れることで、不良検査する刻印文字を無段階に拡大・縮小する、或いは検査する刻印文字を移動(ドラグ)することもできる。
なお、刻印文字を一字ずつ並べて表示する代わりに、入力操作部35の操作により、一連の刻印文字の撮影画像に合わせて一連のマスター画像を表示することも可能である。また、1画面中に所定数の刻印文字を並べて表示すると共に、同一画面でその内の一文字を拡大して並べて表示することも可能である。その際、拡大表示する刻印文字を、入力操作部35を操作することで表示画像切替部312により自由に切替表示することができる。
これにより、肉眼では判読が容易でない刻印文字でも正確に判読でき、そのため、見落としや見誤りの可能性を低減することができる。
本実施形態によれば、検査のためのマスター画像(マスターデータに基づく表示用画像)と検査対象画像(撮影画像データから作成した表示用標示(刻印文字))画像を並べて表示することで、検査者は注意力を集中できるため見落としの虞を大幅に低減できるだけではなく、検査時の視線距離を短くできるため、タイヤの標示の検査を容易かつ迅速に行うことができる。また、検査対象の文字が小さいなどの理由で見難い場合は、見易くなるサイズにまで容易に拡大して表示できる。そのため、判別に時間を要することもなく、また目の疲労も抑制することができ、検査効率を向上させることができる。
次に、本発明の第2の実施形態について図5を参照して説明する。
本発明の第2の実施形態では、第1の実施形態の構成に加え、さらに、CPU31の機能実現手段として、人の視線方向を検知する視線検知部31dを備え、検査者が確実にマスター画像と検査対象である標示データ画像の両方を見たか見ないかをチェックすることができる。
ここでは、制御部30における処理手段としての視線検知部31dのみを挙げ、視線検知部31dのデータ処理手段以外の構成、例えば視線検知用のカメラ等については示していない。これは視線検知手段(又は装置)それ自体は、既に公知のものを用いればよいからである。
視線検知は、例えばモニター36に取り付けたカメラで検査者の顔を撮影して、その顔画像から左右の瞳を検知し、その左右の瞳画像から視線方向を検知し、視線がモニター画面のマスター画像と検査対象データ画像のいずれに向かっているかを検知する方法、或いは、検査者の眼球をカメラで撮影し、室内に設置した点光源の角膜表面における反射像(角膜反射像)と瞳孔との位置関係に基づき視線を特定する方法(角膜反射法)、或いは、眼球の反射光から眼球の回転角度を求める視線検知方法など、種々の方法が知られているので任意の視線検知方法に依ることができる。ここで、視線検知部31dは、必要な演算処理を行い視線方向を決定する。
その他の構成は、第1の実施形態について説明したものと同じである。
図6は、本発明の第2の実施形態に係る検査装置10における検査手順を説明するフロー図である。
第2の実施形態におけるタイヤの標示検査手順には、図4に示す第1の実施形態におけるタイヤの標示検査の手順に加え、視線検知部31dの処理手順が付加されており、他の処理手順は変わらない。
即ち、ステップS201〜S208及びS213までの手順は図4のステップS101〜S108及びS111までの手順と同じである。したがって、ここでは、ステップS201〜S208及びS213の説明は、第1の実施形態の説明を援用して省略する。
ステップS208において、表示画面の切替操作(表示画像の一部の切り替えを含む)が行われると(S208、YES)、視線検知済みかどうか判断される(S209)。この判断は、図5に示す視線検知部31dで、モニター36の表示画面に表示された撮影画像データに基づく標示画像と、マスターデータに基づくマスター画像の両画像に指向する検査者の視線が検知されることによってなされる。ここで視線が検定され(S209、YES)、当該タイヤの目視検査が終了していないときは(S211、NO)、表示画像切替部312は、表示画像の切替処理を行い(S212)、切り替えた画像を表示する(S207)。
ステップS209において、前記両画像に指向する検査者の視線が検知されていないときは(S209、NO)、表示制御部31cは、画面中に例えば「検査画像の確認は終了していません」等の前記両画像の比較検査を行うように目視検査を促す表示を行う、或いは音声などにより前記報知を行うことでもよい(ここでは、それらを総称して目視検査を促す表示という)(S210)。なお、当然のことながら、既に表示した比較画面が継続して表示される。
検査者の視線が視線検知部31dによって検知されたと判断されたときは、検査視線検知信号が表示画像切替部312に入力される。この場合、検査者の視線がモニター36に表示された撮影画像データに基づく標示データ画像と、マスターデータに基づくマスター画像の両画像に指向していることが検知されたときに限り、つまり、そのことを条件に表示画像切替部312は現画面を次の検査画面(画面の一部切替を含む)に切り替える。
このように構成することにより検査モレを確実に無くすことができる。
以上の手順により、従来方法における検査ミスを排除することにより、刻印文字検査精度を向上させることができる。
なお、図7は、従来の検査装置を用いて検査した場合と、本願発明の検査装置を用いて検査した場合とを比較した場合の時間差を、縦軸に時間(秒)、横軸に検査方法を並べて表した図である。
図示の例では、タイヤのサイドウォールの刻印文字数(1212字)を検査したときの所要時間であって、従来の用紙とモニターを用いた前記表示プロセスを用いた場合は955.0秒であったものを、本発明の前記実施形態1、2で行った場合は、666.6秒であった。
このように、本発明に依る場合は、刻印文字の見落とし又は見誤りの防止に加え、従来に比して大幅な時間短縮が可能である。
10・・・検査装置、20・・・カメラ、22・・・入力部、24・・・出力部、30・・・制御部、31・・・CPU、31a・・・画像処理部、31b・・・判断部、31c・・・表示制御部、31d・・・視線検知部、311・・・表示画像作成部、312・・・表示画像切替部、32・・・ROM、33・・・RAM、34・・・メモリ、35・・・入力操作部、36・・・表示部(モニター)、40・・・バス。

Claims (10)

  1. 被検査体の検査対象の画像データを取得する手段と、
    前記画像データに対応した当該画像データのマスターデータを取得する手段と、
    前記検査対象の画像データと、前記マスターデータとに基づき表示画像を作成する表示画像作成部と、
    前記表示画像作成部で作成した前記検査対象の表示画像と、前記マスターデータの表示画像を同一画面に表示する表示部と、
    を有する被検査体の検査装置。
  2. 請求項1に記載された被検査体の検査装置において、
    前記表示画像作成部は、被検査体の外観検査の結果に基づき外観検査の結果不良とされた被検査体の検査対象の画像データと、前記マスターデータとに基づき表示画像を作成する被検査体の検査装置。
  3. 請求項2に記載された被検査体の検査装置において、
    前記外観検査の結果、不良とされた被検査体の検査対象の画像データ及び当該被検査体における前記検査対象の位置データを取得する手段と、
    前記被検査体の検査対象に係るマスターデータと、前記マスターデータの前記被検査体における位置データを記憶する記憶手段と、を有し、
    前記表示画像作成部は、前記検査対象の位置データに基づき前記記憶手段から前記画像データに対応したマスターデータを読み出し、前記取得された検査対象の画像データと、前記画像データに対応したマスターデータに基づき表示画像を作成する被検査体の検査装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載された被検査体の検査装置において、
    前記表示部の画像を切り替え処理するための表示画像切替部を有する被検査体の検査装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載された被検査体の検査装置において、
    前記被検査体の検査対象は、被検査体の表面である被検査体の検査装置。
  6. 請求項1ないし5のいずれかに記載された被検査体の検査装置において、
    前記表示画像を拡大表示する表示制御部を有する被検査体の検査装置。
  7. 請求項4ないし6のいずれかに記載された被検査体の検査装置において、
    入力操作部と、検査者の視線方向を検知する視線検知部と、表示画像切替部とを有し、
    前記表示画像切替部は、前記入力操作部が操作され、かつ前記視線検知部が検査対象画像とマスター画像の両方の画像に指向する検査者の視線方向が検知したことを条件に、前記表示画像の切り替えを行う被検査体の検査装置。
  8. 請求項7に記載された被検査体の検査装置において、
    前記入力操作部が操作されかつ前記視線検知部が前記検査対象画像と前記マスター画像の両方の画像に指向する検査者の視線方向が検知されないとき、目視検査を促す表示を行う表示制御部を有する被検査体の検査装置。
  9. 請求項1ないし8のいずれかに記載された被検査体の検査装置において、
    前記被検査体はタイヤであり、前記検査対象は、前記タイヤのサイドウォールの標示である被検査体の検査装置。
  10. 検査装置における被検査体の検査方法であって、
    被検査体の検査対象の画像データを取得する工程と、
    前記画像データに対応した当該画像データのマスターデータを取得する工程と、
    前記検査対象の画像データと、前記マスターデータとに基づき表示画像を作成する表示画像作成工程と、
    前記表示画像作成工程で作成した前記検査対象の表示画像と、前記マスターデータの表示画像を同一画面に表示する表示工程と、
    を有する被検査体の検査方法。
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