JP6766840B2 - マルチプレクサ - Google Patents

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Description

本発明は、フィルタ回路を備えるマルチプレクサに関する。
近年の携帯電話には、マルチバンド化に対応すべく、アンテナの直下には、異なる通過帯域に対応した複数のフィルタで構成されたマルチプレクサが配置される。
特許文献1には、マルチプレクサを構成する送信用フィルタの入力端子と受信用フィルタの出力端子との間に配置され、マルチプレクサ内を流れる不要信号と逆位相の信号成分を生成するキャンセル回路の構成が開示されている。これにより、マルチプレクサ内を流れる不要信号を抑制できるので、アイソレーションが改善されたマルチプレクサを提供できるとしている。
特開2013−118611号公報
しかしながら、特許文献1に開示されたマルチプレクサでは、1段の縦結合型弾性波共振器で構成されたキャンセル回路の入力端子が容量素子を介して送信用フィルタの入力端子と接続され、当該キャンセル回路の出力端子が容量素子を介して受信用フィルタの出力端子と接続されている。このため、送信用フィルタの入力端子と受信用フィルタの出力端子との間において、キャンセル回路は、マルチプレクサ内を流れる不要信号を抑制するための信号として、所定の帯域幅を有する1種類の信号のみを生成する。つまり、離散した2つ以上の周波数範囲における不要信号、あるいは、信号強度が異なる複数の不要信号など、複合的に発生する不要信号を、1段の縦結合型弾性波共振器のような小型のキャンセル回路にて総合的に抑制することは困難である。
そこで、本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、マルチプレクサを構成する複数のフィルタ回路の間で複合的に発生する不要信号を総合的に抑制する小型のキャンセル回路を有するマルチプレクサを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係るマルチプレクサは、高周波信号が入出力される共通端子、第1入出力端子および第2入出力端子と、第1周波数帯域を通過帯域とし、前記共通端子と前記第1入出力端子との間に接続された第1フィルタ回路と、前記第1周波数帯域と異なる第2周波数帯域を通過帯域とし、前記共通端子と前記第2入出力端子との間に接続された第2フィルタ回路と、第1弾性波共振子、第1端子、前記第1弾性波共振子を介して前記第1端子と音響的接続された第2端子、および、前記第1弾性波共振子を介して前記第1端子と音響的接続された第3端子、を有する第1キャンセル回路と、第2弾性波共振子、第4端子、および、前記第2弾性波共振子を介して前記第4端子と音響的接続された第5端子、を有する第2キャンセル回路と、を備え、前記第1端子が前記第1入出力端子に接続され、前記第2端子が前記第2キャンセル回路を介さずに前記第2入出力端子に接続され、前記第1キャンセル回路と前記第2キャンセル回路とは音響的接続されずに前記第4端子が前記第3端子に接続され、前記第5端子が前記第2入出力端子に接続され、前記第1キャンセル回路および前記第2キャンセル回路は、前記第1入出力端子と前記第2入出力端子との間を伝搬する所定の周波数帯域の不要信号を相殺する信号を生成する。
マルチプレクサでは、第1入出力端子−第1フィルタ回路−共通端子−第2フィルタ回路−第2入出力端子を結ぶ経路を流れる信号、および、第1入出力端子と第2入出力端子との間を直接伝搬する信号(直達波)など、第1入出力端子と第2入出力端子との間を流れる複合的な不要信号が発生し得る。
これに対して、上記構成によれば、第1端子と第2端子および第3端子とが音響的接続された第1キャンセル回路は、第1弾性波共振子の電極パラメータなどを調整することで、第1端子と、第2端子および第3端子との間の位相および振幅をフレキシブルに設定できる。また、第4端子と第5端子とが音響的接続された第2キャンセル回路は、第2弾性波共振子の電極パラメータなどを調整することで、第1キャンセル回路の第3端子から出力される信号の位相および振幅をさらにフレキシブルに設定できる。
これにより、第1入出力端子と第2入出力端子との間を流れる複合的な不要信号を、第1キャンセル回路、および、第1キャンセル回路と第2キャンセル回路とが直列接続された回路、の2系統の回路により総合的に抑制することが可能となる。また、上記複合的な不要信号を抑制する信号を生成する2系統の回路において、第1キャンセル回路を共用しているため、複数のフィルタ回路の間で複合的に発生する不要信号を総合的に抑制する小型のキャンセル回路を有するマルチプレクサを提供することが可能となる。
また、前記第1弾性波共振子は、圧電性を有する基板と、当該基板上に形成された複数のIDT(InterDigital Transducer)電極とで構成された縦結合型共振子であり、前記複数のIDT電極のうち第1IDT電極と第2IDT電極とは音響的接続され、前記第1IDT電極と第3IDT電極とは音響的接続され、前記第1IDT電極は第1端子に接続され、前記第2IDT電極は第2端子に接続され、前記第3IDT電極は第3端子に接続され、前記第2IDT電極で規定される共振周波数と前記第3IDT電極で規定される共振周波数とは異なってもよい。
これにより、縦結合共振子を構成する第2IDT電極と第3IDT電極との共振周波数が異なるので、上記複合的な不要信号を抑制するための第1キャンセル回路の出力信号の位相および振幅と、第1キャンセル回路と第2キャンセル回路の直列回路の出力信号の位相および振幅とを、異ならせることが可能となる。よって、第1入出力端子と第2入出力端子との間を流れる複合的な不要信号を、第1キャンセル回路および第2キャンセル回路とで構成された小型のキャンセル回路により、効果的かつ総合的に抑制することが可能となる。
また、前記第2IDT電極の電極指ピッチと前記第3IDT電極の電極指ピッチとは異なってもよい。
これにより、縦結合共振子を構成する第2IDT電極と第3IDT電極との電極指ピッチが異なるので、上記複合的な不要信号を抑制するための第1キャンセル回路の出力信号の位相および振幅と、第1キャンセル回路と第2キャンセル回路の直列回路の出力信号の位相および振幅とを、異ならせることが可能となる。よって、第1入出力端子と第2入出力端子との間を流れる複合的な不要信号を、第1キャンセル回路および第2キャンセル回路とで構成された小型のキャンセル回路により、効果的かつ総合的に抑制することが可能となる。
また、前記第2IDT電極の電極指デューティー比と前記第3IDT電極の電極指デューティー比とは異なってもよい。
これにより、縦結合共振子を構成する第2IDT電極と第3IDT電極との電極指デューティー比が異なるので、上記複合的な不要信号を抑制するための第1キャンセル回路の出力信号の位相および振幅と、第1キャンセル回路と第2キャンセル回路の直列回路の出力信号の位相および振幅とを、異ならせることが可能となる。よって、第1入出力端子と第2入出力端子との間を流れる複合的な不要信号を、第1キャンセル回路および第2キャンセル回路とで構成された小型のキャンセル回路により、効果的かつ総合的に抑制することが可能となる。
また、前記第2弾性波共振子は、前記基板と、当該基板上に形成された複数のIDT電極とで構成された縦結合型共振子であり、前記複数のIDT電極のうち第4IDT電極と第5IDT電極とは音響的接続され、前記第4IDT電極は第4端子に接続され、前記第5IDT電極は第5端子に接続されていてもよい。
これにより、第1キャンセル回路と第2キャンセル回路とは、同じ圧電性を有する基板に形成された縦結合共振子で構成されているので、キャンセル回路を、より小型化できる。
また、前記第1フィルタ回路は、前記第1端子から前記共通端子へ高周波信号を伝搬する送信側フィルタであり、前記第2フィルタ回路は、前記共通端子から前記第2端子へ高周波信号を伝搬する受信側フィルタであり、前記所定の周波数帯域は、第1周波数帯域および第2周波数帯域の少なくとも一方に含まれ、前記第1キャンセル回路および前記第2キャンセル回路が生成する前記信号は、前記不要信号と異なる位相を有し、前記第1弾性波共振子の挿入損失が極小となる周波数は、前記第1周波数帯域および第2周波数帯域の少なくとも一方に位置していてもよい。
これにより、第1フィルタ回路または第2フィルタ回路の減衰特性が改善されるので、第1フィルタ回路と第2フィルタ回路とのアイソレーション特性が改善される。
また、前記第1フィルタ回路および前記第2フィルタ回路のそれぞれは、複数の弾性波共振子で構成されたラダー型の弾性波フィルタ回路であってもよい。
第1フィルタ回路および第2フィルタ回路がラダー型の弾性波フィルタ回路である場合、第1フィルタ回路および第2フィルタ回路の減衰帯域では位相が複雑に変化しないので、第1フィルタ回路および第2フィルタ回路を流れる成分と逆位相の成分を、例えば縦結合型共振器で構成されたキャンセル回路で形成しやすい。よって、第1フィルタ回路と第2フィルタ回路とのアイソレーション特性の改善効果が、より発揮される。
また、前記第2キャンセル回路は、さらに、前記第2弾性波共振子を介して前記第4端子と音響的接続された第6端子を有し、前記マルチプレクサは、さらに、第3弾性波共振子、第7端子、および、前記第3弾性波共振子を介して前記第7端子と音響的接続された第8端子、を有する第3キャンセル回路を備え、前記第2キャンセル回路と前記第3キャンセル回路とは音響的接続されずに前記第6端子が前記第7端子に接続され、前記第8端子が前記第2入出力端子に接続されていてもよい。
これにより、第1入出力端子と第2入出力端子との間を流れる複合的な不要信号を、第1キャンセル回路、第1キャンセル回路と第2キャンセル回路とが直列接続された回路、および、第1キャンセル回路と第2キャンセル回路と第3キャンセル回路とが直列接続された回路、の3系統の回路により総合的に抑制することが可能となる。また、上記複合的な不要信号を抑制する信号を生成する3系統の回路において、第1キャンセル回路および第2キャンセル回路を共用しているため、複数のフィルタ回路の間で複合的に発生する不要信号を総合的に抑制する小型のキャンセル回路を有するマルチプレクサを提供することが可能となる。
また、さらに、第4弾性波共振子、第9端子、および、前記第4弾性波共振子を介して前記第9端子と音響的接続された第10端子、を有する第4キャンセル回路と、を備え、前記第1キャンセル回路と前記第4キャンセル回路とは音響的接続されずに前記第9端子が前記第3端子に接続され、前記第10端子が前記第2入出力端子に接続されていてもよい。
これにより、第1入出力端子と第2入出力端子との間を流れる複合的な不要信号を、第1キャンセル回路、第1キャンセル回路と第2キャンセル回路とが直列接続された回路、および、第1キャンセル回路と第4キャンセル回路とが直列接続された回路、の3系統の回路により総合的に抑制することが可能となる。また、上記複合的な不要信号を抑制する信号を生成する3系統の回路において、第1キャンセル回路を共用しているため、複数のフィルタ回路の間で複合的に発生する不要信号を総合的に抑制する小型のキャンセル回路を有するマルチプレクサを提供することが可能となる。
本発明によれば、マルチプレクサを構成する複数のフィルタ回路の間で複合的に発生する不要信号を総合的に抑制する小型のキャンセル回路を有するマルチプレクサを提供することが可能となる。
実施の形態に係るマルチプレクサおよびその周辺回路の回路構成図である。 実施例1に係るマルチプレクサの回路構成図である。 実施例1および比較例に係るマルチプレクサのアイソレーション特性を比較したグラフである。 実施の形態の変形例1に係るマルチプレクサおよびその周辺回路の回路構成図である。 実施例2に係るマルチプレクサの回路構成図である。 実施の形態の変形例2に係るマルチプレクサおよびその周辺回路の回路構成図である。
以下、本発明の実施の形態について、実施例および図面を用いて詳細に説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的または具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置および接続形態などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。以下の実施の形態における構成要素のうち、独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。また、図面に示される構成要素の大きさまたは大きさの比は、必ずしも厳密ではない。
(実施の形態)
[1.マルチプレクサの回路構成]
図1は、実施の形態に係るマルチプレクサ1およびその周辺回路の回路構成図である。同図には、本実施の形態に係るマルチプレクサ1と、アンテナ素子90とが示されている。
マルチプレクサ1は、フィルタ10および20と、キャンセル回路30および40と、共通端子100と、入出力端子110(第1入出力端子)と、入出力端子120(第2入出力端子)と、を備える。フィルタ10とフィルタ20とは、共通端子100で共通接続されている。
フィルタ10は、第1周波数帯域を通過帯域とした送信用フィルタであり、共通端子100と入出力端子110との間に接続された第1フィルタ回路である。
フィルタ20は、第1周波数帯域と異なる第2周波数帯域を通過帯域とした受信用フィルタであり、共通端子100と入出力端子120との間に接続された第2フィルタ回路である。
この構成により、マルチプレクサ1は、アンテナ素子90にて受信した高周波信号を、共通端子100およびフィルタ20を経由して入出力端子120から出力し、入出力端子110から入力された高周波信号をフィルタ10および共通端子100を経由してアンテナ素子90へ出力するデュプレクサとして機能する。
なお、入出力端子110および120には、高周波信号を増幅する増幅回路または高周波信号処理回路(RFIC)などが接続される。また、共通端子100は、アンテナ素子90に接続されている必要はなく、スイッチ回路などを介してアンテナ素子90に接続されていてもよい。また、共通端子100とフィルタ10および20との間、および、アンテナ素子90と共通端子100との間に、インピーダンス整合用のインダクタまたはキャパシタなどが挿入されていてもよい。
なお、第1周波数帯域と第2周波数帯域との周波数の高低関係はいずれであってもよいが、本実施の形態では、第2周波数帯域が第1周波数帯域よりも高い、つまり、フィルタ20の通過帯域が、フィルタ10の通過帯域よりも高い回路構成を例示する。
キャンセル回路30は、端子301(第1端子)、端子302(第2端子)および端子303(第3端子)と、第1弾性波共振子とを有する第1キャンセル回路である。端子301と端子302とは、第1弾性波共振子を介して音響的接続されている。また、端子301と端子303とは、第1弾性波共振子を介して音響的接続されている。
キャンセル回路40は、端子404(第4端子)および端子405(第5端子)と、第2弾性波共振子とを有する第2キャンセル回路である。端子404と端子405とは、第2弾性波共振子を介して音響的接続されている。
キャンセル回路30とキャンセル回路40とは、音響的接続はされていない。端子301は入出力端子110に接続され、端子302はキャンセル回路40を介さずに入出力端子120に接続されている。また、端子404は端子303に接続され、端子405は入出力端子120に接続されている。
なお、端子301と入出力端子110との間に、弾性波共振子、インダクタ、キャパシタ、スイッチなどの回路素子が配置されていてもよい。また、端子302と入出力端子120との間、および、端子405と入出力端子120との間に、弾性波共振子、インダクタ、キャパシタ、スイッチなどの回路素子が配置されていてもよい。
上記構成を有するマルチプレクサ1において、入出力端子110−フィルタ10−共通端子100−フィルタ20−入出力端子120を結ぶ経路を流れる信号、および、入出力端子110と入出力端子120との間を直接伝搬する信号(直達波)など、入出力端子110と入出力端子120との間を流れる複合的な不要信号が発生し得る。この不要信号強度が大きいほど、マルチプレクサ1のアイソレーション性能が低下し、送信信号および受信信号の品質が低下する。
これに対して、端子301と端子302および303とが音響的接続されたキャンセル回路30は、第1弾性波共振子の電極パラメータなどを調整することで、端子301と端子302および303との間の信号の位相および振幅をフレキシブルに設定できる。また、端子404と端子405とが音響的接続されたキャンセル回路40は、第2弾性波共振子の電極パラメータなどを調整することで、キャンセル回路30の端子303から出力される信号の位相および振幅をさらにフレキシブルに設定できる。
これにより、キャンセル回路30およびキャンセル回路40は、入出力端子110と入出力端子120との間を伝搬する複合的な不要信号を相殺する信号を2種類以上生成することが可能となる。つまり、入出力端子110と入出力端子120との間を流れる複合的な不要信号を、キャンセル回路30、および、キャンセル回路30とキャンセル回路40とが直列接続された回路、の2系統の回路により総合的に抑制することが可能となる。また、上記2系統の回路においてキャンセル回路30を共用しているため、上記複合的な不要信号を総合的に抑制する小型のキャンセル回路を有するマルチプレクサ1を提供することが可能となる。
図2は、実施例1に係るマルチプレクサ1Aの回路構成図である。同図に示されたマルチプレクサ1Aは、実施の形態に係るマルチプレクサ1の具体的な回路構成例である。マルチプレクサ1Aは、フィルタ10Aおよび20Aと、キャンセル回路30Aと、キャンセル回路40Aと、容量素子50と、共通端子100と、入出力端子110(第1入出力端子)と、入出力端子120(第2入出力端子)とを備える。フィルタ10Aとフィルタ20Aとは、共通端子100で共通接続されている。
フィルタ10Aは、第1周波数帯域を通過帯域とした送信用フィルタであり、例えば、弾性波を利用する1以上の直列腕共振子および1以上の並列腕共振子で構成されたラダー型の弾性波フィルタ回路である。
フィルタ20Aは、第1周波数帯域と異なる第2周波数帯域を通過帯域とした受信用フィルタであり、例えば、弾性波を利用する1以上の直列腕共振子および1以上の並列腕共振子で構成されたラダー型の弾性波フィルタ回路である。
なお、フィルタ10Aおよび20Aは、ラダー型を構成する直列腕共振子および並列腕共振子に加えて、例えば、縦結合型共振器を含んでいてもよい。
キャンセル回路30Aは、端子301、302および303と、第1縦結合型共振器とを有する第1キャンセル回路である。第1縦結合型共振器は、圧電性を有する基板と、当該基板上に形成されたIDT(InterDigital Transducer)電極351(第1IDT電極)、IDT電極352(第2IDT電極)、およびIDT電極353(第3IDT電極)とを有する、第1弾性波共振子である。IDT電極351、352および353のそれぞれは、一対の櫛歯状電極で構成されている。上記櫛歯状電極は、互いに平行に配置された複数の電極指と、各電極指の一端同士を接続するバスバー電極とで構成され、2つの櫛歯状電極の電極指が間挿し合うことで一対の櫛歯状電極が形成されている。ここで、上記櫛歯状電極の繰り返しピッチを、電極指ピッチと定義する。また、複数の電極指のライン幅とスペース幅(隣り合う電極指の間隔)との加算値に対する当該ライン幅の割合を、電極指デューティー比と定義する。
IDT電極351とIDT電極352とは、複数の電極指の並び方向(電極指の延伸方向と交差する方向)で隣り合っており、IDT電極351とIDT電極353とは、上記並び方向で隣り合っている。つまり、IDT電極351とIDT電極352とは音響的接続され、IDT電極351とIDT電極353とは音響的接続されている。なお、図示していないが、IDT電極352および353の上記並び方向の外側には、反射器が配置されていてもよい。IDT電極351は端子301に接続され、IDT電極352は端子302に接続され、IDT電極353は端子303に接続されている。
ここで、上記基板およびIDT電極352で規定される共振周波数と、上記基板およびIDT電極353で規定される共振周波数とは異なっている。
これにより、キャンセル回路30Aの端子302の出力信号の位相および振幅と、キャンセル回路30Aおよび40Aの直列回路(端子405)の出力信号の位相および振幅とを、異ならせることが可能となる。よって、入出力端子110と入出力端子120との間を流れる複合的な不要信号を、キャンセル回路30Aおよび40Aで構成された小型のキャンセル回路により、効果的かつ総合的に抑制することが可能となる。
なお、IDT電極352で規定される共振周波数と、IDT電極353で規定される共振周波数とを異ならせる具体的手法として、IDT電極352の電極指ピッチと、IDT電極353の電極指ピッチとを異ならせてもよい。
また、IDT電極352で規定される共振周波数と、IDT電極353で規定される共振周波数とを異ならせる具体的手法として、IDT電極352の電極指デューティー比と、IDT電極353の電極指デューティー比とを異ならせてもよい。
また、キャンセル回路30Aの第1縦結合型共振器は、3つのIDT電極351、352および353からなる構成に限定されず、5つのIDT電極を有する構成、および、7つのIDT電極を有する構成など、4つ以上のIDT電極を有する構成であってもよい。
キャンセル回路40Aは、端子404および405と、第2縦結合型共振器とを有する第2キャンセル回路である。第2縦結合型共振器は、圧電性を有する基板と、当該基板上に形成されたIDT電極451(第5IDT電極)、IDT電極452(第4IDT電極)、およびIDT電極453(第4IDT電極)とを有する、第2弾性波共振子である。IDT電極451、452および453のそれぞれは、一対の櫛歯状電極で構成されている。上記櫛歯状電極は、互いに平行に配置された複数の電極指と、各電極指の一端同士を接続するバスバー電極とで構成され、2つの櫛歯状電極の電極指が間挿し合うことで一対の櫛歯状電極が形成されている。なお、第2縦結合型共振器を形成する圧電性を有する基板は、第1縦結合型共振器を形成する圧電性を有する基板と同一であることが望ましい。
IDT電極451とIDT電極452とは、複数の電極指の並び方向(電極指の延伸方向と交差する方向)で隣り合っており、IDT電極451とIDT電極453とは、上記並び方向で隣り合っている。つまり、IDT電極451とIDT電極452とは音響的接続され、IDT電極451とIDT電極453とは音響的接続されている。なお、図示していないが、IDT電極452および453の上記並び方向の外側には、反射器が配置されていてもよい。IDT電極452および453は端子404に接続され、IDT電極451は端子405に接続されている。
また、キャンセル回路40Aの第2縦結合型共振器は、3つのIDT電極451、452および453からなる構成に限定されず、2つのIDT電極を有する構成、および、4つのIDT電極を有する構成など、2つ以上のIDT電極を有する構成であればよい。
これにより、キャンセル回路30Aとキャンセル回路40Aとは、同じ圧電性を有する基板に形成可能な縦結合共振器で構成されているので、キャンセル回路を、より小型化できる。
また、本実施例に係るマルチプレクサ1Aにおいて、フィルタ10および20がラダー型の弾性波フィルタ回路である場合、フィルタ10および20の減衰帯域では位相が複雑に変化しないので、フィルタ10およびフィルタ20を流れる不要信号と逆位相の信号を、縦結合型共振器で構成されたキャンセル回路30Aおよび40Aで形成しやすい。よって、フィルタ10とフィルタ20とのアイソレーション特性の改善効果が、より発揮される。
なお、本実施例に係るマルチプレクサ1では、容量素子50が、送信側の入出力端子110とキャンセル回路30Aとの間に接続されている。これにより、入出力端子110からキャンセル回路30Aを見た場合のインピーダンスを調整できる。ここで、本実施例に係るマルチプレクサ1Aでは、上記インピーダンスを、例えばフィルタ10の通過帯域(第1周波数帯域)におけるインピーダンスとしている。つまり、入出力端子110側からキャンセル回路30Aを見た場合の第1周波数帯域におけるインピーダンスを調整できる。このため、入出力端子110から入力された第1周波数帯域の信号がフィルタ10の方へ向かわずキャンセル回路30Aに漏洩することを抑制できる。
なお、キャンセル回路30Aの挿入損失が極小となる周波数が、第1周波数帯域および第2周波数帯域の少なくとも一方に位置していてもよい。これにより、フィルタ10または20の減衰特性が改善されるので、フィルタ10とフィルタ20とのアイソレーション特性が改善される。
なお、容量素子50は、配置されていなくてもよい。
[2.マルチプレクサのアイソレーション特性]
図3は、実施例1および比較例に係るマルチプレクサのアイソレーション特性を比較したグラフである。同図には、実施例1に係るマルチプレクサ1Aの入出力端子110および120の間のアイソレーション特性(挿入損失)、ならびに、比較例に係るマルチプレクサの入出力端子110および120の間のアイソレーション特性(挿入損失)が示されている。
なお、比較例に係るマルチプレクサは、実施例1に係るマルチプレクサ1Aに対してキャンセル回路30Aおよび40Aならびに容量素子50が配置されていないマルチプレクサである。
表1に、実施例1に係るマルチプレクサ1Aのキャンセル回路30Aおよび40Aの電極パラメータを示す。
Figure 0006766840
表1に示すように、実施例1に係るマルチプレクサ1Aでは、IDT電極352で規定される共振周波数と、IDT電極353で規定される共振周波数とを異ならせる具体的手法として、IDT電極352の電極指ピッチと、IDT電極353の電極指ピッチとを異ならせている。
図3に示すように、実施例1に係るマルチプレクサ1Aは、比較例に係るマルチプレクサと比較して、送信帯域(第1周波数帯域)および受信帯域(第2周波数帯域)の双方において、アイソレーション(挿入損失(減衰量))が改善されていることが解る。実施例1に係るマルチプレクサ1Aでは、キャンセル回路30Aにより、主に送信帯域(第1周波数帯域)のアイソレーションが改善され、キャンセル回路30Aおよび40Aの直列回路により、受信帯域(第2周波数帯域)および送信帯域(第1周波数帯域)のアイソレーションが改善されている。
入出力端子110と入出力端子120との間に、キャンセル回路が配置されない従来のマルチプレクサの場合、入出力端子110と入出力端子120との間の不要信号を抑制することは困難である。
また、入出力端子110と入出力端子120との間に、キャンセル回路を含む経路が1系統しかない従来のマルチプレクサの場合、離散した2つ以上の周波数帯域における不要信号、あるいは、信号強度が異なる複数の不要信号など、複合的に発生する不要信号を総合的に抑制することは困難である。
これに対して、実施例1に係るマルチプレクサ1Aでは、入出力端子110と入出力端子120との間を流れる複合的な不要信号を、(1)キャンセル回路30A、および、(2)キャンセル回路30Aとキャンセル回路40Aとが直列接続された回路、の2系統の回路により総合的に抑制することが可能となる。よって、例えば図3に示すように、受信帯域(第2周波数帯域)のアイソレーションを改善するだけでなく、送信帯域(第1周波数帯域)のアイソレーションも改善できる。
また、上記複合的な不要信号を抑制する信号を生成する2系統の回路において、キャンセル回路30Aを共用しているため、上記不要信号を総合的に抑制する小型のキャンセル回路を有するマルチプレクサ1Aを提供することが可能となる。
[3.変形例1に係るマルチプレクサの回路構成]
図4は、実施の形態の変形例1に係るマルチプレクサ2およびその周辺回路の回路構成図である。同図には、本変形例に係るマルチプレクサ2と、アンテナ素子90とが示されている。
マルチプレクサ2は、フィルタ10および20と、キャンセル回路30、41および42と、共通端子100と、入出力端子110(第1入出力端子)と、入出力端子120(第2入出力端子)と、を備える。フィルタ10とフィルタ20とは、共通端子100で共通接続されている。本変形例に係るマルチプレクサ2は、実施の形態に係るマルチプレクサ1と比較して、キャンセル回路40の替わりにキャンセル回路41および42が配置されている点が構成として異なる。以下、本変形例に係るマルチプレクサ2について、実施の形態に係るマルチプレクサ1と同じ構成については説明を省略し、異なる構成を中心に説明する。
キャンセル回路41は、端子414(第4端子)、端子415(第5端子)および端子416(第6端子)と、第2弾性波共振子とを有する第2キャンセル回路である。端子414と端子415とは、第2弾性波共振子を介して音響的接続されている。また、端子414と端子416とは、第2弾性波共振子を介して音響的接続されている。
キャンセル回路30とキャンセル回路41とは、音響的接続はされていない。端子301は入出力端子110に接続され、端子302はキャンセル回路41を介さずに入出力端子120に接続されている。また、端子414は端子303に接続され、端子415は入出力端子120に接続されている。
キャンセル回路42は、端子427(第7端子)および端子428(第8端子)と、第3弾性波共振子とを有する第3キャンセル回路である。端子427と端子428とは、第3弾性波共振子を介して音響的接続されている。
キャンセル回路41とキャンセル回路42とは、音響的接続はされていない。端子427は端子416に接続され、端子428は入出力端子120に接続されている。
なお、端子301と入出力端子110との間に、弾性波共振子、インダクタ、キャパシタ、スイッチなどの回路素子が配置されていてもよい。また、端子302と入出力端子120との間、端子415と入出力端子120との間、および、端子428と入出力端子120との間に、弾性波共振子、インダクタ、キャパシタ、スイッチなどの回路素子が配置されていてもよい。
上記構成により、入出力端子110と入出力端子120との間を流れる複合的な不要信号を、(1)キャンセル回路30、(2)キャンセル回路30とキャンセル回路41とが直列接続された回路、および、(3)キャンセル回路30とキャンセル回路41とキャンセル回路42とが直列接続された回路、の3系統の回路により総合的に抑制することが可能となる。また、上記複合的な不要信号を抑制する信号を生成する3系統の回路において、キャンセル回路30およびキャンセル回路41を共用しているため、複数のフィルタ回路の間で複合的に発生する不要信号を総合的に抑制する小型のキャンセル回路を有するマルチプレクサ2を提供することが可能となる。
図5は、実施例2に係るマルチプレクサ2Aの回路構成図である。同図に示されたマルチプレクサ2Aは、実施の形態の変形例1に係るマルチプレクサ2の具体的な回路構成例である。マルチプレクサ2Aは、フィルタ10Aおよび20Aと、キャンセル回路30A、41Aおよび42Aと、容量素子50と、共通端子100と、入出力端子110(第1入出力端子)と、入出力端子120(第2入出力端子)と、を備える。フィルタ10Aとフィルタ20Aとは、共通端子100で共通接続されている。本実施例に係るマルチプレクサ2Aは、実施例1に係るマルチプレクサ1Aと比較して、キャンセル回路40Aの替わりにキャンセル回路41Aおよび42Aが配置されている点が構成として異なる。以下、本実施例に係るマルチプレクサ2Aについて、実施例1に係るマルチプレクサ1Aと同じ構成については説明を省略し、異なる構成を中心に説明する。
キャンセル回路41Aは、端子414、415および416と、第2縦結合型共振器とを有する第2キャンセル回路である。第2縦結合型共振器は、圧電性を有する基板と、当該基板上に形成されたIDT電極461(第4IDT電極)、IDT電極462(第5IDT電極)、およびIDT電極463とを有する、第2弾性波共振子である。IDT電極461、462および463のそれぞれは、一対の櫛歯状電極で構成されている。上記櫛歯状電極は、互いに平行に配置された複数の電極指と、各電極指の一端同士を接続するバスバー電極とで構成され、2つの櫛歯状電極の電極指が間挿し合うことで一対の櫛歯状電極が形成されている。なお、第2縦結合型共振器を形成する圧電性を有する基板は、第1縦結合型共振器を形成する圧電性を有する基板と同一であることが望ましい。
IDT電極461とIDT電極462とは、複数の電極指の並び方向(電極指の延伸方向と交差する方向)で隣り合っており、IDT電極461とIDT電極463とは、上記並び方向で隣り合っている。つまり、IDT電極461とIDT電極462とは音響的接続され、IDT電極461とIDT電極463とは音響的接続されている。なお、図示していないが、IDT電極462および463の上記並び方向の外側には、反射器が配置されていてもよい。IDT電極461は、端子414に接続され、IDT電極462は端子415に接続され、IDT電極463は端子416に接続されている。
ここで、上記基板およびIDT電極462で規定される共振周波数と、上記基板およびIDT電極463で規定される共振周波数とは異なっていてもよい。
これにより、キャンセル回路41Aの端子415の出力信号の位相および振幅と、キャンセル回路41Aの端子416の出力信号の位相および振幅とを、異ならせることが可能となる。よって、入出力端子110と入出力端子120との間を流れる複合的な不要信号を、キャンセル回路30Aおよび41Aで構成された小型のキャンセル回路により、効果的かつ総合的に抑制することが可能となる。
なお、IDT電極462で規定される共振周波数と、IDT電極463で規定される共振周波数とを異ならせる具体的手法として、IDT電極462の電極指ピッチと、IDT電極463の電極指ピッチとを異ならせてもよい。
また、キャンセル回路41Aの第2縦結合型共振器は、3つのIDT電極461、462および463からなる構成に限定されず、5つのIDT電極を有する構成、および、7つのIDT電極を有する構成など、4つ以上のIDT電極を有する構成であってもよい。
キャンセル回路42Aは、端子427および428と、第3縦結合型共振器とを有する第3キャンセル回路である。第3縦結合型共振器は、圧電性を有する基板と、当該基板上に形成されたIDT電極471、IDT電極472、およびIDT電極473とを有する、第3弾性波共振子である。IDT電極471、472および473のそれぞれは、一対の櫛歯状電極で構成されている。上記櫛歯状電極は、互いに平行に配置された複数の電極指と、各電極指の一端同士を接続するバスバー電極とで構成され、2つの櫛歯状電極の電極指が間挿し合うことで一対の櫛歯状電極が形成されている。なお、第3縦結合型共振器を形成する圧電性を有する基板は、第1縦結合型共振器および第2縦結合型共振器を形成する圧電性を有する基板と同一であることが望ましい。
IDT電極471とIDT電極472とは、複数の電極指の並び方向(電極指の延伸方向と交差する方向)で隣り合っており、IDT電極471とIDT電極473とは、上記並び方向で隣り合っている。つまり、IDT電極471とIDT電極472とは音響的接続され、IDT電極471とIDT電極473とは音響的接続されている。なお、図示していないが、IDT電極472および473の上記並び方向の外側には、反射器が配置されていてもよい。IDT電極472および473は端子427に接続され、IDT電極471は端子428に接続されている。
また、キャンセル回路42Aの第3縦結合型共振器は、3つのIDT電極471、472および473からなる構成に限定されず、2つのIDT電極を有する構成、および、4つのIDT電極を有する構成など、2つ以上のIDT電極を有する構成であればよい。
上記構成によれば、(1)キャンセル回路30Aの端子302の出力信号の位相および振幅と、(2)キャンセル回路30Aおよび41Aの直列回路(端子415)の出力信号の位相および振幅と、(3))キャンセル回路30A、41Aおよび42Aの直列回路(端子428)の出力信号の位相および振幅とを、異ならせることが可能となる。よって、入出力端子110と入出力端子120との間を流れる複合的な不要信号を、(1)キャンセル回路30A、(2)キャンセル回路30Aとキャンセル回路41Aとが直列接続された回路、(3)キャンセル回路30Aとキャンセル回路41Aとキャンセル回路42Aとが直列接続された回路、の3系統の回路により総合的に抑制することが可能となる。例えば、受信帯域(第2周波数帯域)のアイソレーションを改善するだけでなく、送信帯域(第1周波数帯域)のアイソレーション、および、送信高調波帯域なども改善できる。
また、上記複合的な不要信号を抑制する信号を生成する3系統の回路において、キャンセル回路30Aを共用しているため、上記不要信号を総合的に抑制する小型のキャンセル回路を有するマルチプレクサ2Aを提供することが可能となる。
[4.変形例2に係るマルチプレクサの回路構成]
図6は、実施の形態の変形例2に係るマルチプレクサ3およびその周辺回路の回路構成図である。同図には、本変形例に係るマルチプレクサ3と、アンテナ素子90とが示されている。
マルチプレクサ3は、フィルタ10および20と、キャンセル回路30、43および44と、共通端子100と、入出力端子110(第1入出力端子)と、入出力端子120(第2入出力端子)と、を備える。フィルタ10とフィルタ20とは、共通端子100で共通接続されている。本変形例に係るマルチプレクサ3は、実施の形態に係るマルチプレクサ1と比較して、キャンセル回路40の替わりにキャンセル回路43および44が配置されている点が構成として異なる。以下、本変形例に係るマルチプレクサ3について、実施の形態に係るマルチプレクサ1と同じ構成については説明を省略し、異なる構成を中心に説明する。
キャンセル回路43は、端子434(第4端子)および端子435(第5端子)と、第2弾性波共振子とを有する第2キャンセル回路である。端子434と端子435とは、第2弾性波共振子を介して音響的接続されている。
キャンセル回路30とキャンセル回路43とは、音響的接続はされていない。端子301は入出力端子110に接続され、端子302はキャンセル回路43を介さずに入出力端子120に接続されている。また、端子434は端子303に接続され、端子435は入出力端子120に接続されている。
キャンセル回路44は、端子449(第9端子)および端子450(第10端子)と、第4弾性波共振子とを有する第4キャンセル回路である。端子449と端子450とは、第4弾性波共振子を介して音響的接続されている。
キャンセル回路30とキャンセル回路43とキャンセル回路44とは、音響的接続はされていない。端子449は端子303に接続され、端子450は入出力端子120に接続されている。
なお、端子301と入出力端子110との間に、弾性波共振子、インダクタ、キャパシタ、スイッチなどの回路素子が配置されていてもよい。また、端子302と入出力端子120との間、端子435と入出力端子120との間、および、端子450と入出力端子120との間に、弾性波共振子、インダクタ、キャパシタ、スイッチなどの回路素子が配置されていてもよい。
上記構成により、入出力端子110と入出力端子120との間を流れる複合的な不要信号を、(1)キャンセル回路30、(2)キャンセル回路30とキャンセル回路43とが直列接続された回路、および、(3)キャンセル回路30とキャンセル回路44とが直列接続された回路、の3系統の回路により総合的に抑制することが可能となる。また、上記複合的な不要信号を抑制する信号を生成する3系統の回路において、キャンセル回路30を共用しているため、複数のフィルタ回路の間で複合的に発生する不要信号を総合的に抑制する小型のキャンセル回路を有するマルチプレクサ3を提供することが可能となる。
(その他の変形例など)
以上、本発明に係るマルチプレクサについて、実施の形態、実施例および変形例を挙げて説明したが、本発明は、上記実施の形態、実施例および変形例に限定されるものではない。上記実施の形態、実施例および変形例における任意の構成要素を組み合わせて実現される別の実施の形態や、上記実施の形態に対して本発明の主旨を逸脱しない範囲で当業者が思いつく各種変形を施して得られる変形例や、本発明に係るマルチプレクサを内蔵した各種機器も本発明に含まれる。
なお、上記実施の形態に係るマルチプレクサでは、フィルタ10が送信用フィルタであり、フィルタ20が受信用フィルタである構成としているが、フィルタ10が受信用フィルタであり、フィルタ20が送信用フィルタである構成としてもよい。また、フィルタ10および20の双方が送信用フィルタである構成、または、フィルタ10および20の双方が受信用フィルタである構成であってもよい。さらには、共通端子100に接続されるフィルタは2つに限られず、3つ以上であってもよい。
また、上記実施の形態に係るフィルタ10および20は、典型的には、IDT電極を有する弾性表面波フィルタであるが、本発明に係るマルチプレクサを構成する各フィルタは、弾性境界波やBAW(Bulk Acoustic Wave)を用いた弾性波フィルタであってもよい。これによっても、上記実施の形態に係るマルチプレクサが有する効果と同様の効果を奏することが可能である。
また、例えば、マルチプレクサにおいて、各構成要素の間に、インダクタやキャパシタが接続されていてもかまわない。なお、当該インダクタには、各構成要素間を繋ぐ配線による配線インダクタが含まれてもよい。
本発明は、マルチバンド化された周波数規格に適用できる高アイソレーションのマルチプレクサとして、携帯電話などの通信機器に広く利用できる。
1、1A、2、2A、3 マルチプレクサ
10、10A、20、20A フィルタ
30、30A、40、40A、41、41A、42、42A、43、44 キャンセル回路
50 容量素子
90 アンテナ素子
100 共通端子
110、120 入出力端子
301、302、303、404、405、414、415、416、427、428、434、435、449、450 端子
351、352、353、451、452、453、461、462、463、471、472、473 IDT電極

Claims (9)

  1. 高周波信号が入出力される共通端子、第1入出力端子および第2入出力端子と、
    第1周波数帯域を通過帯域とし、前記共通端子と前記第1入出力端子との間に接続された第1フィルタ回路と、
    前記第1周波数帯域と異なる第2周波数帯域を通過帯域とし、前記共通端子と前記第2入出力端子との間に接続された第2フィルタ回路と、
    第1弾性波共振子、第1端子、前記第1弾性波共振子を介して前記第1端子と音響的接続された第2端子、および、前記第1弾性波共振子を介して前記第1端子と音響的接続された第3端子、を有する第1キャンセル回路と、
    第2弾性波共振子、第4端子、および、前記第2弾性波共振子を介して前記第4端子と音響的接続された第5端子、を有する第2キャンセル回路と、を備え、
    前記第1端子が前記第1入出力端子に接続され、前記第2端子が前記第2キャンセル回路を介さずに前記第2入出力端子に接続され、前記第1キャンセル回路と前記第2キャンセル回路とは音響的接続されずに前記第4端子が前記第3端子に接続され、前記第5端子が前記第2入出力端子に接続され、
    前記第1キャンセル回路および前記第2キャンセル回路は、前記第1入出力端子と前記第2入出力端子との間を伝搬する所定の周波数帯域の不要信号を相殺する信号を生成する、
    マルチプレクサ。
  2. 前記第1弾性波共振子は、圧電性を有する基板と、当該基板上に形成された複数のIDT(InterDigital Transducer)電極とで構成された縦結合型共振子であり、
    前記複数のIDT電極のうち第1IDT電極と第2IDT電極とは音響的接続され、前記第1IDT電極と第3IDT電極とは音響的接続され、前記第1IDT電極は第1端子に接続され、前記第2IDT電極は第2端子に接続され、前記第3IDT電極は第3端子に接続され、
    前記第2IDT電極で規定される共振周波数と前記第3IDT電極で規定される共振周波数とは異なる、
    請求項1に記載のマルチプレクサ。
  3. 前記第2IDT電極の電極指ピッチと前記第3IDT電極の電極指ピッチとは異なる、
    請求項2に記載のマルチプレクサ。
  4. 前記第2IDT電極の電極指デューティー比と前記第3IDT電極の電極指デューティー比とは異なる、
    請求項2または3に記載のマルチプレクサ。
  5. 前記第2弾性波共振子は、前記基板と、当該基板上に形成された複数のIDT電極とで構成された縦結合型共振子であり、
    前記複数のIDT電極のうち第4IDT電極と第5IDT電極とは音響的接続され、前記第4IDT電極は第4端子に接続され、前記第5IDT電極は第5端子に接続されている、
    請求項2〜4のいずれか1項に記載のマルチプレクサ。
  6. 前記第1フィルタ回路は、前記第1端子から前記共通端子へ高周波信号を伝搬する送信側フィルタであり、
    前記第2フィルタ回路は、前記共通端子から前記第2端子へ高周波信号を伝搬する受信側フィルタであり、
    前記所定の周波数帯域は、第1周波数帯域および第2周波数帯域の少なくとも一方に含まれ、前記第1キャンセル回路および前記第2キャンセル回路が生成する前記信号は、前記不要信号と異なる位相を有し、
    前記第1弾性波共振子の挿入損失が極小となる周波数は、前記第1周波数帯域および第2周波数帯域の少なくとも一方に位置する、
    請求項2〜5のいずれか1項に記載のマルチプレクサ。
  7. 前記第1フィルタ回路および前記第2フィルタ回路のそれぞれは、複数の弾性波共振子で構成されたラダー型の弾性波フィルタ回路である、
    請求項1〜6のいずれか1項に記載のマルチプレクサ。
  8. 前記第2キャンセル回路は、さらに、前記第2弾性波共振子を介して前記第4端子と音響的接続された第6端子を有し、
    前記マルチプレクサは、さらに、
    第3弾性波共振子、第7端子、および、前記第3弾性波共振子を介して前記第7端子と音響的接続された第8端子、を有する第3キャンセル回路を備え、
    前記第2キャンセル回路と前記第3キャンセル回路とは音響的接続されずに前記第6端子が前記第7端子に接続され、前記第8端子が前記第2入出力端子に接続されている、
    請求項1〜7のいずれか1項に記載のマルチプレクサ。
  9. さらに、
    第4弾性波共振子、第9端子、および、前記第4弾性波共振子を介して前記第9端子と音響的接続された第10端子、を有する第4キャンセル回路と、を備え、
    前記第1キャンセル回路と前記第4キャンセル回路とは音響的接続されずに前記第9端子が前記第3端子に接続され、前記第10端子が前記第2入出力端子に接続されている、
    請求項1〜7のいずれか1項に記載のマルチプレクサ。
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