以下、実施形態に係る情報処理装置及びプログラムについて、図面を参照して説明する。本実施形態では、コンビニエンスストアやスーパーマーケット等の店舗に導入された、商品の登録及び精算を行う決済端末を備えるチェックアウトシステムに適用した例について説明するが、この実施形態に限定されないものとする。
図1は、チェックアウトシステム1の構成の一例を示す図である。図1に示すように、チェックアウトシステム1は、複数の決済端末10と、複数のカメラ20と、ストアコンピュータ30と、サーバ装置40と、検索用端末50とを有する。チェックアウトシステム1を構成する各装置は、LAN等のネットワークN1を介して通信可能に接続される。
決済端末10は、客が買い上げる商品の販売データを処理して客との商取引を決済させる決済装置である。決済端末10は、例えば、POS端末や、客自身が決済を行うセミセルフレジ等であり、店舗のチェックアウトコーナー等に設置される。決済端末10は、商取引を決済させる毎に、その商取引の内容を示したレシートデータ及びジャーナルデータを生成する。決済端末10は、生成したレシートデータを、図示しない印字装置に印字させることでレシートを出力する。また、決済端末10は、生成したジャーナルデータをサーバ装置40に送信する。
レシートデータ及びジャーナルデータは、その商取引で売買された各商品の商品コード、商品名、単価、点数、金額、合計金額、預かり金額、釣り銭額等の取引明細データを含む。また、レシートデータ及びジャーナルデータは、商取引を決済させた決済端末10を識別する端末番号、商取引毎に付される取引番号、決済端末10を操作した担当者を識別する担当者コード、決済が完了した日時(取引日時)等の付加情報を含む。なお、決済端末10の各々は、ストアコンピュータ30から提供される時刻データに基づき、現在日時の計時を行うものとする。
カメラ20は、CCD等の撮像素子で撮像した画像をデジタルデータとして記録する撮像装置である。カメラ20は、決済端末10の各々を撮像範囲に含む位置にそれぞれ配置される。より詳細には、カメラ20は、決済端末10の各々において、当該決済端末10を操作する従業員と買物客とを撮像可能な位置にそれぞれ設置される。なお、カメラ20の設置位置は特に問わないものとする。例えば、店舗の天井に設置してもよいし、決済端末10の傍らに設置してもよい。
カメラ20は、一定の周期(例えば30fps)で撮像動作を繰り返し、時間的に連続する一連の撮像画像(フレーム画像)を映像データとしてサーバ装置40に送信する。係る映像データは、撮像された日時を示すタイムコード等の日時情報をフレーム毎に保持している。なお、カメラ20の各々は、ストアコンピュータ30から提供される時刻データに基づき、現在日時の計時を行うものとする。
ストアコンピュータ30は、例えば店舗のバックヤード等に設置される。ストアコンピュータ30は、チェックアウトシステム1を構成する装置との間で各種データの授受を行う。例えば、ストアコンピュータ30は、後述するPLUファイルF1を、所定のタイミングで決済端末10の各々に配信する。
また、本実施形態のストアコンピュータ30は、タイムサーバとして機能する。具体的には、ストアコンピュータ30は、現在時刻(現在日時)を表す時刻データを、チェックアウトシステム1の各装置に提供する。チェックアウトシステム1の各装置では、ストアコンピュータ30が提供する時刻データに基づいて計時を行う。これにより、チェックアウトシステム1では、各装置が計時する時刻の同期が行われている。なお、タイムサーバは、ストアコンピュータ30に限らず、他の装置(例えばサーバ装置40等)であってもよい。
サーバ装置40は、ジャーナルデータ及び映像データを記憶し管理するサーバ装置である。より詳細には、サーバ装置40は、決済端末10の各々から送信されたジャーナルデータを受信し、記憶部47(図3参照)に記憶し管理する。また、サーバ装置40は、カメラ20の各々から送信される映像データを受信し、記憶部47(図3参照)に記憶し管理する。
また、サーバ装置40は、自装置にアクセスした外部装置(検索用端末50)に対し、ジャーナルデータの検索サービスを提供する。さらに、サーバ装置40は、自装置にアクセスした外部装置(検索用端末50)に対し、映像データの再生(配信)サービスを提供する。なお、サーバ装置40は、ストアコンピュータ30から提供される時刻データに基づき、現在日時の計時を行うものとする。
検索用端末50は、PC(Personal Computer)やタブレット端末等の装置であって、店員等のユーザにより操作される。検索用端末50は、サーバ装置40にアクセスすることで、サーバ装置40が提供するサービスを享受できるよう構成されている。なお、検索用端末50は、ストアコンピュータ30から提供される時刻データに基づき、現在日時の計時を行うものとする。
図2は、決済端末10のハードウェア構成の一例を示す図である。図2に示すように、決済端末10は、CPU(Central Processing Unit)11と、ROM(Read Only Memory)12と、RAM(Random Access Memory)13と、通信I/F14と、操作部15と、表示部16と、記憶部17と、スキャナ部18と、印字部19とを備える。
CPU11は、プロセッサであって、ROM12や記憶部17に記憶されたプログラムと協働することで、決済端末10の動作を統括的に制御する。ROM12は、CPU11が実行する各種プログラムや各種データを記憶する。RAM13は、CPU11が各種プログラムを実行する際に、一時的にデータやプログラムを記憶する。
通信I/F14は、ネットワークN1に接続可能な有線又は無線の通信インタフェースである。通信I/F14は、ネットワークN1を介して、ストアコンピュータ30やサーバ装置40等の外部装置と通信を行う。
操作部15は、キーボードやポインティングデバイス等の入力デバイスを有する。操作部15は、例えば、数字や算術演算子等のテンキーや、一取引の完了を指示するための締めキー等を含む。操作部15は、操作を受け付けると、その操作内容をCPU11に出力する。
表示部16は、液晶ディスプレイ等の表示デバイスを有する。表示部16は、CPU11の制御の下、取引内容等の各種情報を表示する。また、表示部16は、タッチパネル構成としてもよい。この場合、タッチパネルは、操作部15として機能する。
記憶部17は、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)等の不揮発性の記憶媒体を有する記憶装置である。記憶部17は、決済端末10の動作に係る各種プログラムや各種データを記憶する。例えば、記憶部17は、各商品に関する商品情報を、当該商品を識別する商品IDと対応付けて登録したPLUファイルF1を記憶する。係る商品情報は、対応する商品の商品名や単価等を含む。
スキャナ部18は、バーコード等のコードシンボルを読み取る読取装置である。スキャナ部18は、商品に付されたコードシンボルを読み取り、そのコードシンボルに含まれた商品IDをCPU11に出力する。ここで、商品IDは、例えばJANコード等の各商品を識別するための商品識別子である。
印字部19は、サーマルプリンタ等の印字装置を有する。印字部19は、CPU11の制御の下、所定の紙媒体にレシートデータを印字する。なお、レシートデータが印字された紙媒体は、レシートとして客に手渡される。
図3は、サーバ装置40のハードウェア構成の一例を示す図である。図3に示すように、サーバ装置40は、CPU41と、ROM42と、RAM43と、通信I/F44と、操作部45と、表示部46と、記憶部47とを備える。
CPU41は、プロセッサであって、ROM42や記憶部47に記憶されたプログラムと協働することで、サーバ装置40の動作を統括的に制御する。ROM42は、CPU41が実行する各種プログラムや各種データを記憶する。RAM43は、CPU41が各種プログラムを実行する際に、一時的にデータやプログラムを記憶する。
通信I/F44は、ネットワークN1に接続可能な有線又は無線の通信インタフェースである。通信I/F44は、ネットワークN1を介して、ストアコンピュータ30や検索用端末50等の外部装置と通信を行う。
操作部45は、キーボードやポインティングデバイス等の入力デバイスを有する。操作部45は、操作を受け付けると、その操作内容をCPU41に出力する。表示部46は、液晶ディスプレイ等の表示デバイスを有する。表示部46は、CPU41の制御の下、各種情報を表示する。また、表示部46は、タッチパネル構成としてもよい。この場合、タッチパネルは、操作部45として機能する。
記憶部47は、HDDやSSD等の不揮発性の記憶媒体を有する記憶装置である。記憶部47は、サーバ装置40の動作に係る各種プログラムや各種データを記憶する。また、記憶部47は、ジャーナルデータ及び映像データを記憶し管理するための記憶領域を、データ管理領域471として保持する。
図4は、検索用端末50のハードウェア構成の一例を示す図である。図4に示すように、検索用端末50は、CPU51と、ROM52と、RAM53と、通信I/F54と、操作部55と、表示部56と、記憶部57と、スキャナ部58とを備える。
CPU51は、プロセッサであって、ROM52や記憶部57に記憶されたプログラムと協働することで、検索用端末50の動作を統括的に制御する。ROM52は、CPU51が実行する各種プログラムや各種データを記憶する。RAM53は、CPU51が各種プログラムを実行する際に、一時的にデータやプログラムを記憶する。
通信I/F54は、ネットワークN1に接続可能な有線又は無線の通信インタフェースである。通信I/F54は、ネットワークN1を介して、ストアコンピュータ30やサーバ装置40等の外部装置と通信を行う。
操作部55は、キーボードやポインティングデバイス等の入力デバイスを有する。操作部55は、操作を受け付けると、その操作内容をCPU51に出力する。表示部56は、液晶ディスプレイ等の表示デバイスを有する。表示部56は、CPU51の制御の下、各種情報を表示する。また、表示部56は、タッチパネル構成としてもよい。この場合、タッチパネルは、操作部55として機能する。
記憶部57は、HDDやSSD等の不揮発性の記憶媒体を有する記憶装置である。記憶部57は、検索用端末50の動作に係る各種プログラムや各種データを記憶する。例えば、記憶部57は、サーバ装置40が提供するサービスを享受するためのアプリケーションプログラム(例えばWeブラウザ等)を記憶する。
スキャナ部58は、バーコード等のコードシンボルを読み取る読取装置である。スキャナ部58は、レシートに付されたコードシンボルを読み取り、そのコードシンボルに含まれた取引特定情報をCPU11に出力する。なお、取引特定情報については後述する。
次に、上述した決済端末10、サーバ装置40及び検索用端末50の機能構成について説明する。図5は、決済端末10、サーバ装置40及び検索用端末50の機能構成の一例を示す図である。
決済端末10のCPU11は、ROM12や記憶部17に記憶されたプログラムと協働することで、決済処理部111、レシート生成部112及びジャーナル生成部113を機能部として実現する。
決済処理部111は、商品の決済に係る決済処理を実行する。具体的には、決済処理部111は、スキャナ部18から商品コードの入力を受け付けると、この商品コードに対応する商品情報をPLUファイルF1から読み出し、表示部16に表示出力する。決済処理部111は、読み出した商品情報に基づいて商品の販売登録を行う。ここで、販売登録とは、PLUファイルF1から読み出した商品の商品情報を、その商品の購入数等と関連付けてRAM13に保持することを意味する。
また、決済処理部111は、操作部15の締めキーの入力に応じて、販売登録した各商品の価格及び販売個数から全商品の合計金額(購入金額)を算出する。決済処理部111は、店員等の操作により合計金額の支払が行われたことを確認すると、一商取引の決済が完了したことをレシート生成部112及びジャーナル生成部113に通知する。
レシート生成部112は、決済処理部111から決済完了の通知を受け付けると、その商取引に係るレシートデータを生成する。より詳細には、レシート生成部112は、その商取引で売買された商品の取引明細データと、取引日時、端末番号、取引番号及び担当者コード等の付加情報とを含んだレシートデータを生成する。また、レシート生成部112は、その商取引を特定可能な情報(以下、取引特定情報)をバーコード等のコードシンボルにコード化することで、当該コードシンボルを含んだレシートデータを生成する。ここで、取引特定情報は、例えば、付加情報に含まれた端末番号、取引番号、取引日時等を用いることができる。そして、レシート生成部112は、印字部19と協働することで、生成したレシートデータをレシートとして印字出力する。
図6は、レシートの一例を模式的に示す図である。図6に示すように、レシートR1は、商取引で売買された各商品の商品コードD11、商品名D12、単価D13、点数D14、金額D15、合計金額D16、預かり金額D17、釣り銭額D18等の取引明細データを含む。また、レシートR1は、取引日時D21、端末番号D22、取引番号D23、担当者コードD24等の付加情報を含む。さらに、レシートR1は、商取引を特定可能な情報を保持するコードシンボルC1を含む。係るコードシンボルは、ジャーナルデータを検索する際の検索条件の入力に用いられる。
なお、レシートR1の形態は、図6の例に限らないものとする。例えば、付加情報及びコードシンボルC1の何れか一方をレシートR1に含める形態としてもよい。また、コードシンボルC1が保持するコードを当該コードシンボルC1の下部等に表示することで、当該コードを手動で入力できるようにしてもよい。
図5に戻り、ジャーナル生成部113は、決済処理部111から決済完了の通知を受け付けると、その商取引に係るジャーナルデータを生成する。より詳細には、ジャーナル生成部113は、その商取引で売買された商品の取引明細データと、取引日時、端末番号、取引番号及び担当者コード等の付加情報とを含んだジャーナルデータを生成する。そして、ジャーナル生成部113は、通信I/F14と協働することで、生成したジャーナルデータをサーバ装置40に送信する。
なお、ジャーナル生成部113が生成するジャーナルデータのファイル名は特に問わないものとする。例えば、ジャーナル生成部113は、ジャーナルデータを生成した時刻、つまり取引日時をファイル名としたジャーナルデータを生成してもよい。また、ジャーナル生成部113は、ジャーナルデータに含まれた情報の一部(例えば、端末番号や取引番号等)をファイル名としたジャーナルデータを生成してもよい。
サーバ装置40のCPU41は、ROM42や記憶部47に記憶されたプログラムと協働することで、データ受信部411、データ管理部412、サーバ処理部413、データ検索部414及び再生制御部415を機能部として実現する。
データ受信部411は、通信I/F44と協働することで、決済端末10の各々から送信されたジャーナルデータを受信する。また、データ受信部411は、通信I/F44と協働することで、カメラ20の各々から送信された映像データを受信する。
なお、映像データがストリーミング形式で送信される場合、当該映像データは切れ目のない連続したデータとなる。このような場合、データ受信部411は、受信した映像データを、予め定められた時間単位(例えば、1時間や24時間等)でファイル化を行うものとする。この際、データ受信部411は、ファイル化を行う際に、映像データに含まれた時刻情報に基づき、ファイル先頭の日時やファイル終端の日時を、その映像データのファイル名に付与してもよい。
データ管理部412は、データ受信部411が受信したジャーナルデータ及び映像データを、記憶部47のデータ管理領域471に記憶し管理する。より詳細には、データ管理部412は、各決済端末10の端末番号に関連付けて、当該決済端末10に係るジャーナルデータ及び映像データを記憶・管理する。
ここで、図7を参照して、データ管理領域471のフォルダ(ディレクトリ)構造について説明する。図7は、データ管理領域471のフォルダ構造の一例を示す図である。
図7に示すように、記憶部47のデータ管理領域471は、「データフォルダ」をルートフォルダとする、二つのサブフォルダ「ジャーナル」と「映像」とを有する。ジャーナルフォルダは、ジャーナルデータが格納される領域であり、動画フォルダは、映像データが格納される領域である。
ジャーナルフォルダ内には、決済端末10の端末番号がそれぞれ割り振られた「端末番号フォルダ」と、「インデックスフォルダ」とが設けられる。データ受信部411がジャーナルデータを受信すると、データ管理部412は、そのジャーナルデータに含まれた端末番号を参照する。そして、データ管理部412は、端末番号に対応する端末番号フォルダにジャーナルデータを格納する。
また、データ管理部412は、端末番号フォルダにジャーナルデータを格納する際(或いは格納した後)、そのジャーナルデータのファイル名に、当該ジャーナルデータに含まれた取引番号を付与する。なお、取引番号の付与は、ジャーナルデータの本来のファイル名に取引番号を追加することで行ってもよいし、本来のファイル名を取引番号に置換することで行ってもよい。
図7では、端末番号フォルダ「0001」に、取引番号「0001」〜「0003」を付与された3つのジャーナルデータを格納した例を示している。取引番号の後段の数列部分は、ジャーナル生成部113で付与された本来のファイル名(ジャーナルデータの生成日時)である。このように、ジャーナルデータのファイル名に取引番号を含めることで、ジャーナルデータの内容を参照することなく、各ジャーナルデータの取引番号を確認することができる。これにより、取引番号を検索条件とした検索を効率的に行うことができる。
なお、本実施形態では、取引番号をファイル名に付与する構成としたが、これに限らず、ジャーナルデータに含まれた他の情報をファイル名に付与してもよい。例えば、ジャーナルデータの生成日時(取引日時)をファイル名に付与する構成としてもよい。
さらに、データ管理部412は、端末番号フォルダにジャーナルデータを格納する際(或いは格納した後)、ジャーナルデータに含まれた取引日時に基づいて、その取引日をファイル名としたインデックスファイルを生成する。そして、データ管理部412は、生成したインデックスファイルを、インデックスフォルダに格納する。
図7では、20160701〜20160703をファイル名とする3つのインデックスファイルを、インデックスフォルダに格納した例を示している。係るインデックスファイルは、ジャーナルデータの有無を日付単位で判別するのに用いられる。インデックスファイルの内容は特に問わず、空であってもよい。また、インデックスフォルダ内に、同じ取引日を示すインデックスファイルが既に存在する場合、データ管理部412は、インデックスファイルの生成は行わないものとする。
一方、映像フォルダ内にも、決済端末10の端末番号がそれぞれ割り振られた「端末番号フォルダ」が設けられる。データ管理部412は、データ受信部411が映像データを受信すると、その映像データを送信したカメラ20の撮像範囲に含まれる決済端末10の端末番号を特定する。そして、データ管理部412は、特定した決済端末10の端末番号に対応する端末番号フォルダに映像データを格納する。
ここで、端末番号の特定方法は特に問わず、種々の方法を採用することができる。例えば、カメラ20の識別子と、当該カメラ20の撮像範囲に含まれる決済端末10の端末番号とを対応付けた設定情報に基づいて、映像データに対応する決済端末10の端末番号を特定する方法を採用してもよい。また、映像データに当該映像データを撮像したカメラ20の識別子や、決済端末10の端末番号を含めることで、データ受信部411が受信した映像データ自体から、決済端末10の端末番号を特定する方法を採用してもよい。
図7では、端末番号フォルダ「0001」に、20160701〜20160703をファイル名とする3つの映像データを格納した例を示している。ここで、ファイル名は、映像データの撮像が開始された日付(日時)を表しており、1ファイルが24時間の映像データであることを意味している。
なお、ジャーナルデータ及び映像データの記憶・管理に係る記憶部47のフォルダ構造は、図7の例に限らないものとする。例えば、映像フォルダ内にも、ジャーナルデータと同様に、インデックスフォルダ(インデックスファイル)を設けてもよい。また、例えば、端末番号フォルダ内に日付を示すフォルダを設け、ジャーナルデータや映像データを日付(取引日)単位で管理するように構成してもよい。また、図7では、ジャーナルデータと映像データとを分けて管理する構成としたが、端末番号毎に同一のフォルダを用いて管理する構成としてもよい。
図5に戻り、サーバ処理部413、データ検索部414及び再生制御部415は、ジャーナルデータの検索サービス及び映像データの再生サービスに係る機能部である。
サーバ処理部413は、例えばWebサーバ等のアプリケーションプログラムにより実現され、通信I/F44を介して、検索用端末50(外部装置)からのアクセスを受け付ける。なお、サーバ処理部413は、パスワード認証や、IPアドレスのフィルタリング等を行うことにより、アクセスを許可する外部装置を制限してもよい。
また、サーバ処理部413は、検索用端末50との間で通信が確立すると、当該検索用端末50に、ジャーナルデータの検索や映像データの再生を行うための操作画面(GUI)を提供する。より詳細には、サーバ処理部413は、検索用端末50が備えるクライアント処理部511と協働することで、検索用端末50の表示部56に操作画面等の各種情報を表示させる。また、サーバ処理部413は、操作画面に対する操作内容を指示した操作情報を検索用端末50(クライアント処理部511)から受け付け、その操作内容に応じて操作画面の表示内容を変更する。
データ検索部414は、操作画面を介して入力された検索条件に基づき、その検索条件に該当するジャーナルデータを記憶部47から検索する。再生制御部415は、データ検索部414が検索したジャーナルデータの端末番号及び取引日時に基づいて、その取引日時を時刻情報に含む映像データを再生する。
また、サーバ処理部413は、データ検索部414及び再生制御部415と協働することで、ジャーナルデータの検索結果や映像データの再生画面を、検索用端末50の表示部56に表示させる。なお、サーバ処理部413が提供する操作画面や、サーバ処理部413、データ検索部414及び再生制御部415の動作については後述する。
検索用端末50のCPU51は、ROM52や記憶部57に記憶されたプログラムと協働することで、クライアント処理部511及び取引特定情報入力部512を機能部として実現する。
クライアント処理部511は、例えばWebブラウザ等のアプリケーションプログラムによって実現され、通信I/F44を介してサーバ装置40にアクセスする。また、クライアント処理部511は、サーバ装置40との間で通信が確立すると、サーバ装置40から提供される操作画面等の各種情報を表示部56に表示する。より詳細には、クライアント処理部511は、サーバ装置40が備えるサーバ処理部413と協働することで、サーバ処理部413が提供する操作画面等の各種情報を表示部56に表示させる。
また、クライアント処理部511は、表示部56に表示された操作画面に対する操作を、操作部55等を介して受け付け、その操作内容を指示する操作情報をサーバ装置40(サーバ処理部413)に送信する。
取引特定情報入力部512は、スキャナ部58等の入力デバイスと協働することで、取引特定情報の入力を受け付ける。例えば、取引特定情報入力部512は、スキャナ部58によって、レシートR1に付されたコードシンボルC1からコードが読み取られると、そのコードをデコードすることで、取引特定情報の入力を受け付ける。また、取引特定情報入力部512は、操作部15のキーボードを介して取引特定情報が入力されると、その入力された取引特定情報を受け付ける。クライアント処理部511は、取引特定情報入力部512が受け付けた取引特定情報を、検索条件としてサーバ装置40(サーバ処理部413)に送信する。
次に、上述したチェックアウトシステム1の動作について説明する。図8は、サーバ装置40が実行する処理の一例を示すフローチャートである。なお、本処理の前提として、サーバ装置40の記憶部47(データ管理領域471)には、ジャーナルデータ及び映像データが記憶されているものとする。
まず、サーバ処理部413は、検索用端末50からアクセスがあるまで待機する(ステップS11;No)。サーバ処理部413は、アクセスを受け付けると(ステップS11;Yes)、ジャーナルデータの検索に係る操作画面を検索用端末50に提供することで、当該操作画面を検索用端末50の表示部56に表示させる(ステップS12)。
図9は、サーバ装置40が提供する操作画面の一例を示す図である。図9に示すように、操作画面は、ジャーナルデータの検索条件を入力するための検索条件入力部G1と、ジャーナルデータの検索結果を表示するための検索結果表示部G2と、ジャーナルデータの内容を表示するためのジャーナル内容表示部G3とを有する。
検索条件入力部G1は、画面左方のタブ操作により、検索条件の入力方法を切り替えることが可能となっている。図9は、「検索条件入力」タブが選択された場合の検索条件入力部G1の表示形態(以下、検索条件入力画面G11という)を示している。検索条件入力画面G11は、検索日を入力するための検索日欄G11a、端末番号を入力するための端末番号欄G11b、取引番号を入力するための取引番号欄G11c、任意のキーワードを入力するためのキーワード欄G11dを有する。
検索日欄G11aは、検索の対象となる特定の取引日や、取引日の期間をカレンダーから入力(指定)できるよう構成されている。具体的には、検索日欄G11aの横に配置されたカレンダー表示ボタンB11aが操作されると、サーバ処理部413は、図10に示すように、カレンダーを表したカレンダー画像G12を表示させる。図10は、図9に示した操作画面の検索日欄G11a付近の拡大図である。
図10に示すように、カレンダー画像G12には、カレンダーを月単位で切り替えるための月移動ボタンB12a、カレンダーを年単位で切り替えるための年移動ボタンB12bが設けられている。サーバ処理部413は、月移動ボタンB12a又は年移動ボタンB12bの操作に応じて、カレンダー画像G12の表示を切り替える。
また、サーバ処理部413は、カレンダー画像G12に表示する各日付について、当該日付のジャーナルデータ及び映像データが記憶部47に記憶されているか否かをそれぞれ判定する。
より詳細には、サーバ処理部413は、ジャーナルフォルダ内のインデックスフォルダを参照し、カレンダー画像G12に表示する日付をファイル名とするインデックスファイルが存在するか否かを判定する。インデックスファイルが存在する場合、サーバ処理部413は、その日付のジャーナルデータが記憶部47に記憶されていると判断する。また、サーバ処理部413は、映像フォルダ内の各映像データを参照し、カレンダー画像G12に表示する日付を時刻情報やファイル名に有する映像データが存在するか否かを判定する。映像データが存在する場合、サーバ処理部413は、その日付の映像データが記憶部47に記憶されていると判断する。そして、サーバ処理部413は、データが記憶されていると判断した日付に対応付けて、そのデータ種別を表すアイコン画像を表示する。
図10では、ジャーナルデータが存在する日付に、アイコン画像G12aを対応付けて表示した例を示している。また、映像データが存在する日付に、アイコン画像G12bを対応付けて表示した例を示している。これにより、検索用端末50のユーザは、どの日付にジャーナルデータや映像データが存在するかを容易に確認できるため、ジャーナルデータを検索する際の利便性を向上させることができる。
また、カレンダー画像G12に表示される日付は選択可能に構成されており、ユーザが所望する日付を選択(指定)することができる。サーバ処理部413は、特定の日付が指定されると、その日付を強調して表示することで、他の日付と識別可能に明示する(8月18日参照)。図9に示したように、カレンダー表示ボタンB11aは、始点と終点との日付毎に設けられているため、各カレンダー表示ボタンB11aで表示されるカレンダー画像G12から異なる日付を指定することで、検索対象の期間を指定することができる。なお、各カレンダー表示ボタンB11aで表示されるカレンダー画像G12から同一の日付を指定した場合、その日付が検索日として設定される。
また、カレンダー画像G12の下部には、今日の日付を指定するための今日ボタンB12cと、カレンダー画像G12の消去を指示するための閉じるボタンB12dが設けられている。サーバ処理部413は、今日ボタンB12cの操作を受け付けると、今月分のカレンダー画像G12を表示するとともに、今日の日付を強調して表示することで、他の日付と識別可能に明示する(8月31日参照)。また、サーバ処理部413は、閉じるボタンB12dの操作を受け付けると、カレンダー画像G12を消去し、指定された日付や期間を、検索条件入力画面G11の検索日欄G11aに表示する。
図9に戻り、検索条件入力画面G11の端末番号欄G11bは、検索の対象となる端末番号を入力(指定)できるよう構成されている。具体的には、端末番号欄G11bの横に配置されたプルダウンボタンB11bが操作されると、サーバ処理部413は、決済端末10の各々の端末番号を示したプルダウンリストを表示させる(図示せず)。プルダウンリストから一の端末番号が指定されると、サーバ処理部413は、その指定された端末番号を端末番号欄G11bに表示させる。
検索条件入力画面G11の取引番号欄G11cは、検索の対象となる取引番号を入力するための領域である。なお、サーバ処理部413は、取引番号の番号体系を逸脱した文字列が入力されないよう、入力可能な文字列(数字)や桁数を制御してもよい。
検索条件入力画面G11のキーワード欄G11dは、検索の対象となるキーワードを入力するための領域である。キーワードは、特に問わず、商品コードや商品名、担当者コード等、任意の文字列を入力することができる。
また、サーバ処理部413は、過去に検索条件としてキーワード欄G11dに入力されたキーワードを検索履歴として保持しており、キーワード欄G11dがフォーカスされると、その検索履歴をリスト表示させる(図示せず)。検索履歴から一のキーワードが選択されると、サーバ処理部413は、その選択されたキーワードをキーワード欄G11dに表示させる。
ここで、検索履歴として保持するキーワードの個数は特に問わず、例えば10個等の固定値としてもよい。この場合、例えば11個目のキーワードが追加されると、最も古い或いは使用頻度の低いキーワードを1つ削除することで、10個分のキーワードを検査履歴として保持する構成としてもよい。
また、リスト表示するキーワードの表示順序は特に問わず、任意に設定することが可能であるとするが、直近に入力されたキーワードや、使用頻度の高いキーワードを上位に表示することが好ましい。また、リストの下位に表示されたキーワードが選択された場合には、検索履歴を次回表示する際に、当該キーワードの表示順位を最上位や、より上位とすることが好ましい。また、検索履歴に存在するキーワードと同一のキーワードがキーワード欄G11dに入力された場合には、検索履歴を次回表示する際に、検索履歴に存在する同一キーワードの表示順位を最上位や、より上位とすることが好ましい。
このように、検索履歴として表示するキーワードの表示順序を制御することで、キーワードの入力に係る利便性を向上させることができる。なお、キーワード欄G11dの横に配置された履歴クリアボタンB11cが操作されると、サーバ処理部413は、保持している検索履歴を全て消去する。
上述した検索条件入力画面G11において、ジャーナルデータの検索を行うユーザは、検索日、端末番号、取引番号及びキーワードの全て又は一部を入力し、検索ボタンB11dを操作する。そして、検索ボタンB11dが操作されると、サーバ処理部413は、入力された各情報を検索条件として受け付ける。なお、本実施形態では、少なくとも検索日と端末番号とが入力されるよう構成されており、この二つの項目が入力されるまで、検索ボタンB11dの操作が無効化されるものとする。
また、サーバ処理部413は、操作画面(検索条件入力画面G11)を表示させる際に、所定の初期値を検索日欄G11a及び端末番号欄G11bに入力した状態で表示させる。ここで、初期値は特に問わず、任意の値を設定することが可能である。本実施形態では、サーバ処理部413は、初期値として、今日の日付を検索日欄G11aに入力するとともに、所定の端末番号を端末番号欄G11bに入力する。
一方、検索条件入力部G1において、「バーコード入力」タブが選択されると、サーバ処理部413は、検索条件入力部G1を図11に示す表示形態に切り替える。図11は、操作画面の一例を示す図であって、「バーコード入力」タブが選択された検索条件入力部G1の表示形態(以下、バーコード入力画面G13という)を示している。このバーコード入力画面G13では、レシートR1に付されたコードシンボルC1を読み取ることで得られる取引特定情報を、検索条件として使用することが可能となっている。
バーコード入力画面G13が表示された状態おいて、検索用端末50でレシートR1に付されたコードシンボルC1が読み取られると、サーバ処理部413は、検索用端末50のクライアント処理部511と協働することで、読み取りによって得られた文字列(コード)をコード表示欄G13aに表示させる。また、サーバ処理部413は、コードのデコード結果から取引特定情報を取得し、当該取引特定情報に含まれる取引日時、端末番号及び取引番号を、情報表示欄G13b〜G13dに表示させる。そして、サーバ処理部413は、情報表示欄G13b〜G13dに表示させた各情報を検索条件として受け付ける。
なお、取引特定情報の入力は、コードシンボルの読み取りに限らず、手動で入力してもよい。この場合、例えば、検索用端末50のユーザは、コードシンボルの文字列(コード)をコード表示欄G13aに入力する。これにより、サーバ処理部413は、コード表示欄G13aに入力されたコードのデコード結果から取引特定情報を取得し、当該取引特定情報に含まれる取引日時、端末番号及び取引番号を、情報表示欄G13b〜G13dに表示させる。なお、コードのデコードは、検索用端末50の取引特定情報入力部512が行ってもよいし、サーバ処理部413が行ってもよい。
図8に戻り、データ検索部414は、検索ボタンB11dの操作又は取引特定情報の入力により、ジャーナルデータの検索が指示されたか否かを判定する(ステップS13)。検索が指示されない場合、データ検索部414は、ステップS16に移行する。
また、検索が指示されると(ステップS13;Yes)、データ検索部414は、記憶部47に記憶されたジャーナルデータの中から、入力された検索条件に該当するジャーナルデータを検索する(ステップS14)。例えば、検索条件として検索日及び端末番号が指定された場合、データ検索部414は、指定された端末番号に対応する端末番号フォルダの中から、この検索日の条件に該当するジャーナルデータを検索する。
ここで、データ検索部414は、検索条件で指定された検索日のうち、最も新しい(或いは最も古い)日時に生成されたジャーナルデータから検索処理を開始する。データ検索部414は、検索条件に該当するジャーナルデータを予め定められた個数(以下、最大抽出数という)分抽出すると、検索処理を停止する。なお、最大抽出数は特に問わず、任意の値を設定することができる。本実施形態では、操作画面の検索結果表示部G2に一度に表示することが可能なジャーナルデータの個数が、最大抽出数に設定された例を説明する。
また、データ検索部414は、検索処理の継続が指示されると、先の検索処理の終了位置(日時)から検索処理を再開し、検索条件に該当するジャーナルデータを最大抽出数分抽出した後、検索処理を停止する。以後、データ検索部414は、検索の継続が指示される毎に、先の検索処理の終了位置(日時)から検索処理を再開し、検索条件に該当した最大抽出数分のジャーナルデータを抽出する。なお、データ検索部414は、検索条件に該当するジャーナルデータの個数が最大抽出数に満たない場合には、その時点で検索処理を停止する。
このように、一度の検索処理で抽出するジャーナルデータの個数を制限することで、検索処理が不用意に行われてしまうことを抑制できる。なお、ジャーナルデータを検索する際の日時の検索順序(検索順位)は、最も新しいものからと最も古いものからとで、選択的に切り替えることが可能であるとする。
続いて、サーバ処理部413は、ステップS14の検索結果を、操作画面の検索結果表示部G2に表示する(ステップS15)。
図12は、操作画面の一例を示す図であり、検索結果表示部G2に検索結果を表示した状態を示している。図12に示すように、検索結果表示部G2は、検索結果表示領域G2aを有する。サーバ処理部413は、データ検索部414によりジャーナルデータの検索が行われると、その検索結果(抽出結果)を検索結果表示領域G2aに一覧表示させる。より詳細には、サーバ処理部413は、データ検索部414が抽出したジャーナルデータ毎に、そのジャーナルデータに含まれる取引日時、端末番号、取引番号を対応付けて、検索された順に表示させる。
ここで、検索結果表示領域G2aは、所定数分のジャーナルデータを一度に表示することが可能となっている。上述したように、検索結果表示領域G2aに表示可能なジャーナルデータの最大数は、ジャーナルデータの最大抽出数に一致する。つまり、データ検索部414は、検索結果表示領域G2aで表示可能なデータ数の単位で、検索条件に該当するジャーナルデータを抽出する。なお、図11の検索結果表示領域G2aは、30件分のジャーナルデータを一度に表示できるよう構成されている。表示されていないジャーナルデータについては、スクロールバーG2bを上下に操作することで、検索結果表示領域G2aに表示される。
また、検索結果表示部G2には、ページ移動を指示するための次頁ボタンB2aと、前頁ボタンB2bが設けられている。さらに、検索結果表示領域G2aの下方には、映像再生を指示するための映像再生ボタンB2cが設けられている。
サーバ処理部413は、次頁ボタンB2aの操作を受け付けると、検索処理の継続をデータ検索部414に指示する。データ検索部414は、検索処理の継続指示に応じて、先の検索処理の終了位置から検索処理を開始し、検索条件に該当するジャーナルデータを最大抽出数分抽出する。そして、サーバ処理部413は、検索結果表示領域G2aの表示を新たな検出結果に切り替えることで、次頁分の検索結果を表示する。なお、前頁ボタンB2bが操作された場合には、サーバ処理部413は、先に検索された検索結果に基づき対応する頁分の検索結果を検索結果表示部G2に表示してもよいし、対応する頁分の再検索をデータ検索部414に指示してもよい。
このように、本実施形態のサーバ装置40では、検索結果表示領域G2aに表示可能な個数の単位で、検索条件に該当するジャーナルデータを抽出し、その検索結果を検索結果表示部G2に表示する。これにより、ジャーナルデータの抽出件数は、検索結果表示領域G2aの表示個数の範囲内となるため、検索結果表示領域G2aに収まらない余分なジャーナルデータが抽出されてしまうことを抑制できる。したがって、サーバ装置40では、検索処理が不用意に行われてしまうことを抑制できるため、ジャーナルデータの検索を効率的に行うことができる。
図8に戻り、サーバ処理部413は、内容表示の対象となるジャーナルデータが選択されたか否かを判定する(ステップS16)。例えば、検索結果表示部G2(検索結果表示領域G2a)に表示されたレシートデータの中から、一のレシートデータが選択された場合、サーバ処理部413は、表示対象のレシートデータが選択されたと判定する。また、取引特定情報に基づく検索により、ジャーナルデータが一意に特定された場合、サーバ処理部413は、このジャーナルデータが表示対象に選択されたと判定する。なお、表示対象となるジャーナルデータが選択されていないと判定した場合には(ステップS16;No)、サーバ処理部413は、ステップS18に移行する。
表示対象のジャーナルデータが選択されたと判定した場合(ステップS16;Yes)、サーバ処理部413は、選択されたジャーナルデータを記憶部47から読み出し、その内容を操作画面のジャーナル内容表示部G3に表示させる(ステップS17)。
図13は、操作画面の一例を示す図であり、ジャーナル内容表示部G3にジャーナルデータの内容を表示した状態を示している。図13に示すように、サーバ処理部413は、検索結果表示部G2から選択されたレシートデータの内容を、ジャーナル内容表示部G3に設けられたジャーナル内容表示領域G3aに表示させる。
この図13では、検索結果表示部G2に表示された取引番号0630のジャーナルデータが選択された例を示しており、このジャーナルデータの内容がジャーナル内容表示領域G3aに表示されている。表示されていない部分については、スクロールバーG2bを上下に操作することで、検索結果表示領域G2aに表示される。また、検索条件としてキーワードが指定された場合には、サーバ処理部413は、ジャーナルデータ中に含まれるキーワードに該当する文言を強調表示する。
図8に戻り、サーバ処理部413は、上述した映像再生ボタンB2cの操作により、映像データの再生が指示されたか否かを判定する(ステップS18)。映像再生ボタンB2cが操作されない場合(ステップS18;No)、サーバ処理部413は、ステップS13に処理を戻す。
一方、映像データの再生が指示された場合(ステップS18;Yes)、サーバ処理部413は、再生制御部415と協働することで映像データ再生処理を実行する(ステップS19)。なお、ステップS16で表示対象のジャーナルデータが選択されていない場合には、ステップS13に処理を戻す構成としてもよいし、検索結果表示領域G2aの最上位に表示されたジャーナルデータに基づいて、映像データ再生処理を実行してもよい。
図14は、映像データ再生処理の一例を示すフローチャートである。なお、本処理は、図8の処理と並行して実行される。
まず、サーバ処理部413は、操作画面に表示された検索結果表示部G2を、映像データ再生用の再生操作部G4(図15、図16参照)に切り替える(ステップS31)。
続いて、再生制御部415は、記憶部47から再生対象の映像データを読み出す(ステップS32)。ここで、再生対象の映像データは、ジャーナル内容表示部G3に表示されたジャーナルデータ、つまりデータ検索部414によって検索されたジャーナルデータに関連するものである。より詳細には、再生制御部415は、ステップS16で選択されたジャーナルデータに含まれる端末番号に対応する端末番号フォルダを、映像フォルダ内から特定する。また、再生制御部415は、ステップS16で選択されたジャーナルデータに含まれる取引日時に基づいて、その取引日時を時間情報に含む映像データを、先の映像フォルダ内から特定する。そして、再生制御部415は、特定した映像データを読み出す。
次いで、再生制御部415は、所定の再生位置から映像データの再生を開始する(ステップS33)。なお、映像データの再生開始位置は、特に問わないものとするが、ステップS16で選択されたジャーナルデータの取引日時、或いはその近傍の時間とすることが好ましい。
図15は、操作画面の一例を示す図であり、再生操作部G4を表示した状態を示している。図15に示すように、サーバ処理部413は、映像再生ボタンB2cの操作を受け付けると、検索結果表示部G2を表示していた領域に再生操作部G4を表示する。
再生操作部G4は、映像データの再生(表示)が行われる映像再生エリアG4a、映像データに含まれた日時情報の日付を表示する日付表示欄G4b、映像データに含まれた日時情報の時刻を表示する時刻表示欄G4c、映像データの時間軸(タイムライン)を表示するタイムライン表示欄G4dを有する。ここで、タイムライン表示欄G4dに表示されるタイムラインには、所定時間(時刻)毎に目盛が付される。また、タイムライン上での再生位置には、ポインタP1が表示される。なお、日付表示欄G4b及び時刻表示欄G4cには、再生位置の日付、時刻が表示される。
また、再生操作部G4は、タイムライン上に付された目盛の時間間隔を変更するための目盛調整部G4eを有する。目盛調整部G4eは、プラスキーとマイナスキーとを有し、これらのキーを操作することにより、目盛の時間間隔を拡大又は縮小することができるよう構成されている。図15の例では、タイムライン全体の時間長を変更することで、目盛の時間間隔を変更できるよう構成されている。なお、設定可能なタイムライン全体の時間長は特に問わず、5分、10分、30分、1時間、6時間、12時間、24時間等、任意の値を設定することが可能である。
図14のステップS34において、サーバ処理部413は、目盛調整部G4eのキー操作を待機する(ステップS34;No→ステップS36;No→ステップS38;No→ステップS40;No)。そして、サーバ処理部413は、目盛調整部G4eのキー操作を受け付けると(ステップS34;Yes)、その操作内容に応じて、タイムライン全体の時間長及び目盛の時間間隔を変更する(ステップS35)。
図15では、タイムライン全体の時間長を10分に設定した例を示している。この場合、サーバ処理部413は、タイムライン全体の時間長を10分とする。また、サーバ処理部413は、目盛の時間間隔を1分に変更し、11個の目盛をタイムライン表示欄G4dに表示する。
また、図16は、タイムライン全体の時間長を24時間に設定した例を示している。この場合、サーバ処理部413は、タイムライン全体の時間長を24時間とする。また、サーバ処理部413は、目盛の時間間隔を2時間に変更し、13個の目盛をタイムライン表示欄G4dに表示する。
また、サーバ処理部413は、再生制御部415と協働することで、タイムラインの中心(中央)に、ステップS16で選択されたジャーナルデータの取引日時が位置するよう制御する。そして、再生制御部415は、タイムライン表示欄G4dに表示されたタイムラインの時間長の範囲で映像データを再生する。
なお、映像データが1時間単位等で分割されている場合には、再生制御部415は、時間的に連続する映像データを繋げることで、タイムラインで表示した時間長分の映像データを連続して再生できるよう制御を行うものとする。また、再生制御部415は、サーバ処理部413と協働することで、時間的な欠けが生じている期間をタイムライン上に明示する制御を行うものとする。
また、再生操作部G4は、スピーカ音量を調整するための音量調整部G4f、再生位置を1目盛分左に移動させる左ジャンプボタンB4a、再生位置を1目盛分右に移動させる右ジャンプボタンB4b、再生開始と再生停止とをトグル操作で指示するためのトグルボタンB4cを有する。
ここで、左ジャンプボタンB4a及び右ジャンプボタンB4bは、タイムライン上に表示された目盛の単位で、映像データの再生位置の変更を指示する操作を受け付ける操作子である。
例えば、図15に示す状態において、左ジャンプボタンB4aが操作されると、再生制御部415は、2016年7月31日の11:00:03にある再生位置を、2016年7月31日の11:00に変更する。また、図15に示す状態において、右ジャンプボタンB4bが操作されると、再生制御部415は、2016年7月31日の11:00:03にある再生位置を、2016年7月31日の11:01に変更する。なお、目盛調整部G4eのキー操作によって目盛の時間間隔が変更された場合には、その変更後の目盛の単位で再生位置が変更される。
図14のステップS36において、サーバ処理部413は、左ジャンプボタンB4a又は右ジャンプボタンB4bの操作を待機する(ステップS36;No→ステップS38;No→ステップS40;No→ステップS34;No)。ジャンプボタンが操作されると(ステップS36;Yes)、再生制御部415は、その操作されたジャンプ方向に基づき、映像データの再生位置を目盛の単位で変更する(ステップS37)。
また、再生位置の変更は、タイムライン上でのポインタP1の位置を変えることでも実現できるよう構成されている。具体的には、図14のステップS38において、サーバ処理部413は、ポインタP1の位置を変更する操作を待機する(ステップS38;No→ステップS40;No→ステップS34;No→ステップS36;No)。そして、ポインタP1の位置が変更されると(ステップS38;Yes)、再生制御部415は、その変更後のポインタP1の位置に対応する日時に、映像データの再生位置を変更する(ステップS39)。
また、サーバ処理部413は、ステップS40において、トグルボタンB4cの操作、つまり再生停止の指示を待機する(ステップS40;No→ステップS34;No→ステップS36;No→ステップS37;No)。ここでトグルボタンB4cが操作されると(ステップS40;Yes)、再生制御部415は、映像データの再生を停止し(ステップS41)、ステップS42に移行する。
続いて、サーバ処理部413は、トグルボタンB4cの操作、つまり再生開始の指示を待機する(ステップS42;No)。トグルボタンB4cが操作されると(ステップS42;Yes)、再生制御部415は、タイムライン上でのポインタP1の位置から映像データの再生を開始し(ステップS43)、ステップS34に戻る。
また、再生操作部G4は、映像再生エリアG4aの全画面表示を指示するための全画面表示ボタンB4d、再生操作部G4を検索結果表示部G2の表示に切り替えるための検索結果一覧ボタンB4eを有する。
全画面表示ボタンB4dが操作されると、再生制御部415は、映像再生エリアG4aを全画面表示する。また、映像再生エリアG4aを全画面表示した状態で特定のキー操作(例えばESCキー)を受け付けると、再生制御部415は、映像再生エリアG4aを元の大きさに戻す。
また、検索結果一覧ボタンB4eが操作されると、サーバ処理部413は、再生操作部G4を検索結果表示部G2に切り替える。なお、再生操作部G4から検索結果表示部G2への切り替えに伴い、再生制御部415は、映像データの再生を停止するものとする。
図8に戻り、サーバ処理部413は、上述した検索結果一覧ボタンB4e等の操作により、再生の終了が指示されたか否かを判定する(ステップS20)。再生の終了が指示されない場合(ステップS20;No)、サーバ処理部413は、ステップS19の処理を継続させる。
一方、再生の終了が指示された場合(ステップS20;Yes)、サーバ処理部413は、再生操作部G4の表示を検索結果表示部G2に切り替えることで、映像データの再生を終了し(ステップS21)、ステップS13に処理を戻す。
以上のように、本実施形態のサーバ装置40は、入力された検索条件に該当するジャーナルデータを記憶部47から検索するとともに、そのジャーナルデータの取引日時を撮像日時に含む映像データを記憶部47から特定する。そして、サーバ装置40は、検索したジャーナルデータの取引日時を中心とする所定の時間長の範囲で、特定した映像データの再生を行う。これにより、検索用端末50のユーザは、取引日時の映像を確認できるとともに、その取引日時の前後の映像も容易に確認することができるため、取引に関連する映像データの再生を効率的に行うことができる。
また、サーバ装置40は、目盛調整部G4eを介した操作に応じて、再生の対象とする時間長の範囲を拡大又は縮小する。これにより、検索用端末50のユーザは、再生される映像の範囲を拡大又は縮小することできるため、取引に関連する映像データの再生を効率的に行うことができる。また、時間長の変更により、再生位置の指定に係る粒度を変更することができるため、再生位置を細かく変更する際や、大きく変更する際の利便性を向上させることができる。
また、サーバ装置40は、左ジャンプボタンB4a又は右ジャンプボタンB4bの操作に応じて、タイムライン上に設定された目盛の単位で再生位置を変更する。これにより、検索用端末50のユーザは、再生位置の変更を容易に行うことができるため、取引に関連する映像データの再生を効率的に行うことができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、上記実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。上記実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更、追加、組み合わせ等を行うことができる。また、上記実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
例えば、上記実施形態では、サーバ装置40と検索用端末50とを、サーバ−クライアントの関係としたが、これに限らず、サーバ装置40が備える表示部46を用いることで、操作画面をスタンドアロンで表示する構成としてもよい。
また、上記実施形態では、データ受信部411、データ管理部412、サーバ処理部413、データ検索部414、再生制御部415の機能を有する情報処理装置としてサーバ装置40を適用したが、適用先の装置はこれに限らないものとする。
また、上記実施形態では、サーバ装置40が、データ管理領域471を備える構成としてが、これに限らず、サーバ装置40が、アクセス可能な外部装置が、データ管理領域471を備える構成としてもよい。
また、上記実施形態の各装置で実行されるプログラムは、各装置が備える記憶媒体(ROMまたは記憶部)に予め組み込んで提供するものとするが、これに限らず、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。更に、記憶媒体は、コンピュータ或いは組み込みシステムと独立した媒体に限らず、LANやインターネット等により伝達されたプログラムをダウンロードして記憶または一時記憶した記憶媒体も含まれる。
また、上記実施形態の各装置で実行されるプログラムをインターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよく、インターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成してもよい。