JP6764372B2 - ファイバカッタ - Google Patents

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本発明は、ファイバカッタに関する。
一般に、光ファイバを切断するファイバカッタは、刃で光ファイバに初期傷を形成させ、この初期傷を成長させて光ファイバを劈開させることによって、光ファイバを切断する(例えば特許文献1、2参照)。
特開昭62−194204号公報 特開2014−238574号公報
光ファイバの被覆された部位を把持した状態で光ファイバを切断した場合、被覆部の特性(例えば被覆部の硬度)の違いによって、切断時の光ファイバの撓み方などが異なることになり、この結果、切断後の光ファイバの切断面が、被覆部の特性に応じて異なるおそれがある。例えば、光ファイバの被覆部は光ファイバの製造元に応じて特性が異なることがあるため、光ファイバの製造元に応じて光ファイバの切断面が異なるおそれがある。
本発明は、光ファイバの被覆部の特性の影響を受けずに、光ファイバを切断することを目的とする。
上記目的を達成するための主たる発明は、光ファイバを把持するファイバ把持部を有するベース部材と、前記光ファイバの端部を把持するファイバ端把持部を有し、前記ベース部材に対して移動可能なスライド部材と、前記ファイバ把持部と前記ファイバ端把持部との間で前記光ファイバに初期傷を形成する刃を有する傷形成部と、前記ベース部材と前記スライド部材との間で力を付与することによって、前記ファイバ把持部及び前記ファイバ端把持部に把持された前記光ファイバに張力を付与する張力付与部と、を備え、前記ファイバ把持部は、被覆の除去された裸光ファイバを把持するとともに、前記刃によって形成された前記初期傷が成長して前記光ファイバが劈開したときに、前記張力付与部の前記力によって、前記傷形成部が前記スライド部材とともに移動することを特徴とするファイバカッタである。
本発明の他の特徴については、後述する明細書及び図面の記載により明らかにする。
本発明によれば、光ファイバの被覆部の特性の影響を受けずに、光ファイバを切断することができる。
図1Aは、第1実施形態の光ファイバ1の把持の様子の概要説明図である。図1Bは、変形例の光ファイバ1の把持の様子の概要説明図である。 図2A〜図2Cは、第1実施形態のファイバカッタ100の概要説明図である。 図3は、第1実施形態のファイバカッタ100の全体斜視図である。 図4A〜図4Dは、第1実施形態のファイバカッタ100の使用時の様子の説明図である。 図5は、ファイバ載置台131及びファイバ把持体135のファイバ保持部135Bの斜視図である。 図6A〜図6Cは、操作部23を閉じるときの様子の説明図である。
後述する明細書及び図面の記載から、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
光ファイバを把持するファイバ把持部を有するベース部材と、前記光ファイバの端部を把持するファイバ端把持部を有し、前記ベース部材に対して移動可能なスライド部材と、前記ファイバ把持部と前記ファイバ端把持部との間で前記光ファイバに初期傷を形成する刃を有する傷形成部と、を備え、前記ファイバ把持部は、被覆の除去された裸光ファイバを把持することを特徴とするファイバカッタが明らかとなる。このようなファイバカッタによれば、光ファイバの被覆部の特性の影響を受けずに、光ファイバを切断することができる。
前記ファイバ把持部は、前記光ファイバの被覆の剥き際の前後の部位を把持することが望ましい。これにより、裸光ファイバを把持しつつ、光ファイバの把持長さを確保することができる。
前記ファイバ把持部は、前記光ファイバを載置する載置台と、前記載置台との間に前記光ファイバを把持するファイバ保持部とを有し、前記ファイバ保持部は、前記光ファイバとの接触面が変形可能な材料で構成されていることが望ましい。これにより、光ファイバの被覆の剥き際の前後の部位を保持することができる。
前記ベース部材と前記スライド部材との間で力を付与することによって、前記ファイバ把持部及び前記ファイバ端把持部に把持された前記光ファイバに張力を付与する張力付与部を備え、前記傷形成部は、前記スライド部材に設けられており、前記刃によって形成された前記初期傷が成長して前記光ファイバが劈開したときに、前記張力付与部の前記力によって、前記傷形成部が前記スライド部材とともに移動することが望ましい。これにより、光ファイバの劈開後に、光ファイバの切断面と刃との接触を抑制することができる。
前記ベース部材は、前記傷形成部を操作する操作部を有し、前記傷形成部は、前記操作部に対して移動可能に構成されていることが望ましい。これにより、ファイバカッタの操作性が良くなる。
前記ベース部材及び前記スライド部材にはラッチ部が形成されており、前記操作部は、前記ラッチ部のラッチ状態を解除するラッチ解除部を有し、前記操作部によって前記光ファイバに初期傷を形成する方向に前記傷形成部を操作する際に、前記ラッチ解除部によって前記ラッチ部のラッチ状態が解除され、前記張力付与部によって前記光ファイバに張力が付与されることが望ましい。これにより、ファイバカッタの操作性が良くなる。
前記ファイバ把持部が前記光ファイバを把持する前に前記ファイバ端把持部が前記光ファイバの端部を把持することを規制する規制部を備えることが望ましい。これにより、光ファイバに捻り応力が加わることを抑制し、光ファイバの切断面が傾斜することを抑制できる。
前記ファイバ把持部が前記光ファイバを把持するときに、前記ファイバ把持部が前記規制部に接触して前記規制部が移動することによって、前記ファイバ端把持部に対する前記規制部の規制が解除されることが望ましい。これにより、作業性が良くなる。
前記傷形成部は、前記ベース部材の基準面に対して位置決めする位置決め部を有することが望ましい。これにより、移動可能な傷形成部を所定位置に合わせることができる。
前記位置決め部は、突出部を有し、前記ベース部材の基準面には、前記突出部の通過できない第1間隙と、前記突出部の通過可能な第2間隙とが形成されており、前記突出部が前記第1間隙の位置にあるとき、前記突出部が前記基準面に接触して前記傷形成部が前記ベース部材に対して位置決めされ、前記突出部が前記第2間隙の位置にあるとき、前記突出部が前記第2間隙を通過して、傷形成部が前記スライド部材とともに移動することが望ましい。これにより、光ファイバの切断前には傷形成部の位置決めを行うことができるとともに、光ファイバの切断後には傷形成部を移動可能に構成できる。
===第1実施形態===
<概要>
図1Aは、第1実施形態の光ファイバ1の把持の様子の概要説明図である。
本実施形態では、ファイバ把持部13(及びファイバ端把持部41)は、被覆の除去された裸光ファイバ1Aの部位を把持し、その間で光ファイバ1(裸光ファイバ1A)がカットされる。言い換えると、本実施形態では、カットされる裸光ファイバ1Aの前後の両側において、裸光ファイバ1Aが直接的に把持されている。なお、仮にファイバ把持部13が裸光ファイバ1Aを直接把持せずに光ファイバ1を把持した場合には、被覆部1Bを介して裸光ファイバ1Aがファイバ把持部13に間接的に把持された状態になる。この結果、被覆部1Bの特性(例えば被覆部1Bの硬度)の違いによって、カット時の光ファイバ1の撓み方などが異なることになり、この結果、カット後の光ファイバ1の切断面が、被覆部1Bの特性に応じて異なるおそれがある。特に、光ファイバ1の被覆部1Bは光ファイバ1の製造元に応じて特性が異なることがあるため、ファイバ把持部13が被覆部1Bを介して裸光ファイバ1Aを間接的に把持した状態で裸光ファイバ1Aのカットが行われると、光ファイバ1の製造元に応じて光ファイバ1の切断面が異なるおそれがある。これに対し、本実施形態のように、ファイバ把持部13が裸光ファイバ1Aを直接把持する場合には、被覆部1Bの特性の影響を受けずに裸光ファイバ1Aを把持できるため、光ファイバ1の切断面は、被覆部1Bの特性の影響を受けずに済む。
なお、本実施形態では、図1Aに示すように、ファイバ把持部13は、裸光ファイバ1Aを把持するだけでなく、その後側の被覆部1Bを有する部位も把持する。つまり、本実施形態では、ファイバ把持部13は、光ファイバ1の被覆の除去際(剥き際)の前後の部位を把持する。これにより、ファイバ把持部13は、裸光ファイバ1Aを直接的に把持しつつ、光ファイバ1の把持長さを確保することができる。但し、光ファイバ1を把持する長さが十分であれば、図1Bに示すように、ファイバ把持部13は、裸光ファイバ1Aだけを把持しても良い。
図2A〜図2Cは、第1実施形態のファイバカッタ100の概要説明図である。
以下の説明では、図2Aに示すように各方向を定義する。すなわち、光ファイバ1の光軸と平行な方向を「前後方向」とし、光ファイバ1の端面の側を「前」とし、逆側を「後」とする。また、ホルダ3を載置する載置面に垂直な方向を「上下方向」とし、載置面から見てホルダ3の側を「上」とし、逆側を「下」とする。
ファイバカッタ100は、光ファイバ1を切断する切断装置である。詳しくは、ファイバカッタ100は、刃44で光ファイバ1に初期傷を形成させ、この初期傷を成長させて光ファイバ1を劈開させることによって光ファイバ1を切断する装置である。
ファイバカッタ100は、ベース部材10と、スライド部材40とを有する。ベース部材10は、ホルダ載置部11と、ファイバ把持部13とを有する。スライド部材40は、ベース部材10に対して移動可能な部材であり、ファイバ端把持部41と、傷形成部43とを有する。傷形成部43は、ファイバ把持部13とファイバ端把持部41との間に配置されており、光ファイバ1に初期傷を形成する刃44を有する。ベース部材10とスライド部材40との間には、張力付与バネ60が配置されている。張力付与バネ60は、ベース部材10とスライド部材40との間で力を付与する部材(張力付与部)であり、ファイバ把持部13とファイバ端把持部41に把持された光ファイバ1に張力を付与する。
図2Aに示すように、切断対象となる光ファイバ1は、ホルダ3に保持された状態でファイバカッタ100に載置される。光ファイバ1は、ベース部材10のファイバ把持部13からスライド部材40のファイバ端把持部41まで架け渡された状態で、ファイバ把持部13及びファイバ端把持部41により把持されている。
図2Bに示すように、操作部23が押圧されると、操作部23のラッチ解除部23Cがラッチ部50を解除する。ラッチ部50が解除されると、張力付与バネ60の力によってスライド部材40が図中の右側に引き寄せられ、これにより、光ファイバ1に張力が付与される。また、操作部23が押圧されると、傷形成部43の刃44が光ファイバ1の側面に初期傷を形成する。
張力が付与された状態で光ファイバ1に初期傷が形成されると、初期傷が成長し、光ファイバ1が劈開し、これにより、光ファイバ1が切断される。初期傷を成長させて光ファイバ1を劈開させることによって、鏡面状の切断面が得られる。
図2Cに示すように、光ファイバ1が切断されると、張力付与バネ60の力によってスライド部材40が移動する。本実施形態では、傷形成部43がスライド部材40に設けられているため、光ファイバ1が劈開したときに、傷形成部43がスライド部材40とともに移動することになる。このため、ベース部材10に把持された光ファイバ1をカット後に取り出すときに、光ファイバ1の切断面と刃44との接触を防止することができる。なお、スライド部材40に把持されている光ファイバ1は、光ファイバ1の切断後には廃棄される部位であるため、この光ファイバ1の切断面がカット後に刃44と接触することは許容される。
<ファイバカッタ100の構成>
図3は、第1実施形態のファイバカッタ100の全体斜視図である。図4A〜図4Dは、第1実施形態のファイバカッタ100の使用時の様子の説明図である。既に説明したように、ファイバカッタ100は、ベース部材10と、スライド部材40とを有する。
ベース部材10は、既に説明したように、ホルダ載置部11とファイバ把持部13とを有する。
ホルダ載置部11は、ホルダ3を載置する部位である。ホルダ載置部11の底面がホルダ載置面となる。ホルダ載置部11は、ベース部材10の後側の部位にある。
ファイバ把持部13は、光ファイバ1を把持する部材である。本実施形態では、ファイバ把持部13は、ホルダ3に保持された光ファイバ1を把持するが、ホルダ3に保持されていない状態の光ファイバ1を把持しても良い。ファイバ把持部13は、ホルダ載置部11よりも前側に位置している。また、ファイバ把持部13は、ホルダ載置部11と操作部23(若しくは傷形成部43)との前後方向の間に配置されている。ファイバ把持部13は、ファイバ載置台131と、ファイバ把持体135とを有している。
図5は、ファイバ載置台131(及びファイバ把持体135のファイバ保持部135B)の斜視図である。図中には、ファイバ載置台131に載置される光ファイバ1を点線で示している。
ファイバ載置台131は、光ファイバ1を載置する部位(載置台)である。本実施形態のファイバ載置台131は、裸光ファイバ載置部131Aと、被覆載置部131Bとを有する。裸光ファイバ載置部131Aは、被覆を除去した裸光ファイバ1Aを載置する部位(載置台)である。裸光ファイバ載置部131Aは、前後方向に沿ったV溝状に形成されており、溝の深さは裸光ファイバ1Aの径(125μm)に適合するように形成されている。被覆載置部131Bは、裸光ファイバ1Aを被覆する被覆部1Bを有する光ファイバ1を載置する部位(載置台)である。被覆載置部131Bは、前後方向に沿ったV溝状に形成されており、溝の深さは、被覆部1Bを有する光ファイバ1の径(250μm)に適合するように形成されている。裸光ファイバ載置部131A及び被覆載置部131Bは前後方向に連続的して形成されているが、V溝の深さが異なるため、裸光ファイバ載置部131Aと被覆載置部131Bとの間には段差部131Cが形成されている。ファイバ載置台131には、図5の点線で示すように、裸光ファイバ1Aを裸光ファイバ載置部131Aに載置し、被覆部1Bを有する光ファイバ1を被覆載置部131Bに載置するように、光ファイバ1が載置される。つまり、ファイバ載置台131は、光ファイバ1の被覆の除去際(剥き際)の前後の部位を載置する。
ファイバ把持体135は、ファイバ載置台131との間で光ファイバ1を把持する部材である。本実施形態では、ファイバ把持体135は、ベース部材10の本体に対して開閉可能に設けられており、ヒンジ部135Aと、ファイバ保持部135Bと、係爪部135Cとを有する(図3参照)。ヒンジ部135Aは、ベース部材10の本体に対してファイバ把持体135を回動可能に連結する連結部である。ファイバ保持部135Bは、ファイバ載置台131に載置されている光ファイバ1と接触し、ファイバ載置台131との間で光ファイバ1を保持する部材である。係爪部135Cは、ベース部材10の本体に係止する係止部であり、ファイバ把持体135を閉じた状態で固定する部位である。係爪部135Cをベース部材10の本体の係合穴に係止させ、ファイバ把持体135を閉じた状態で固定することによって、ファイバ載置台131とファイバ保持部135Bとの間で光ファイバ1が把持されることになる。
本実施形態では、ファイバ保持部135Bは、ファイバ載置台131の裸光ファイバ載置部131A(及び被覆載置部131B)と対向可能に設けられている。これにより、ファイバ把持部13は、被覆を除去した裸光ファイバ1Aを把持することができる。また、本実施形態では、ファイバ保持部135Bは、裸光ファイバ載置部131Aだけでなく、被覆載置部131Bにも対向可能に設けられている。これにより、ファイバ把持部13は、光ファイバ1の被覆の除去際(剥き際)の前後の部位を把持することができる。
また、本実施形態では、ファイバ保持部135Bが光ファイバ1の被覆の除去際(剥き際)の前後の部位と接触できるようにするために、ファイバ保持部135Bは柔軟な樹脂材料で構成されている(図1A参照)。ファイバ保持部135Bを柔軟な部材で構成することにより、ファイバ保持部135Bの接触面が変形可能になり、ファイバ保持部135Bは、ファイバ載置台131との間で光ファイバ1の被覆の除去際(剥き際)の前後の部位を保持することができる。
また、本実施形態のファイバ把持体135は、接触部135Dを有する。接触部135Dは、規制部22と接触し、規制部22を回動させる部位である。規制部22については後述する。
ベース部材10は、他にも、スライド案内部21と、規制部22と、操作部23と、位置決め部24とを有する。
スライド案内部21は、スライド部材40を前後方向に移動可能に案内する部位である。スライド案内部21は、ベース部材10の前側に配置されている。
規制部22は、ファイバ端把持部41が光ファイバ1の端部(裸光ファイバ1A)を把持することを規制する部材である。規制部22は、ヒンジ部22Aと、被接触部22Bと、規制蓋部22Cと、トーションバネ22Dとを有する。ヒンジ部22Aは、ベース部材10の本体に対して規制部22を回動可能に連結する連結部である。被接触部22Bは、ファイバ把持体135の接触部135Dと接触する部位である。ファイバ把持体135の係爪部135Cをベース部材10の本体の係合穴に係止させて、ファイバ把持体135を閉じた状態で固定する際に、ファイバ把持体135の接触部135Dが規制部22の被接触部22Bに接触し、これにより、規制部22が回動する(図4A参照)。規制蓋部22Cは、スライド部材40の係合穴40Aを塞ぐ部位である。規制蓋部22Cは、ファイバ把持体135が開いた状態(図3参照)では、スライド部材40の係合穴40Aを塞いだ状態になり、ファイバ端把持部41の係止爪415Cをスライド部材40の係合穴40Aに係止させることを規制する(これにより、ファイバ端把持部41が光ファイバ1の端部を把持することが規制される)。また、規制蓋部22Cは、ファイバ把持体135が閉じた状態では(図4A及び図4B参照)、スライド部材40の係合穴40Aをあけて、ファイバ端把持部41の係止爪415Cをスライド部材40の係合穴40Aに係止させることを許容する(ファイバ端把持部41に対する規制部22の規制が解除される)。トーションバネ22Dは、被接触部22Bが非接触状態のときに規制蓋部22Cがスライド部材40の係合穴40Aを塞ぐように、規制部22を初期位置に保持する部材である。
本実施形態では、規制部22が設けられることによって、ファイバ把持部13が光ファイバ1を把持する前にファイバ端把持部41が光ファイバ1の端部を把持することを規制できる。なお、仮にファイバ端把持部41がファイバ把持部13よりも先に光ファイバ1を把持してしまうと、ファイバ把持体135を回動させて光ファイバ1を把持させたときに光ファイバ1に捻り応力が加わってしまい、その状態で光ファイバ1をカットすると、切断面が傾斜するおそれがある。これに対して、本実施形態では、規制部22が設けられているため、光ファイバ1に捻り応力が加わることを防止でき、切断面が傾斜することを防止できる。
また、本実施形態では、規制部22は、ファイバ把持部13が閉じられると(ファイバ把持部13が光ファイバ1を把持すると)、ファイバ把持部13に接触して回動し、これにより、ファイバ端把持部41に対する規制部22の規制が解除され、ファイバ端把持部41が光ファイバ1の端部を把持することが可能な状態になる。これにより、ファイバ把持部13に対する一連の操作を行うだけで、ファイバ把持部13に光ファイバ1を把持させることと、ファイバ端把持部41に対する規制部22の規制を解除することとを実現できるため、操作性が良くなる。但し、ファイバ把持部13に光ファイバ1を把持させる操作と、ファイバ端把持部41に対する規制部22の規制を解除する操作とを別々に行うように構成しても良い。
操作部23は、光ファイバ1に初期傷を形成するために刃44を光ファイバ1に接近させる操作を行う部位である。操作部23は、傷形成部43と同様に、ファイバ把持部13とファイバ端把持部41との間に配置されている。
操作部23は、ヒンジ部23Aと、収容部23Bと、ラッチ解除部23Cとを有する。ヒンジ部23Aは、ベース部材10の本体に対して操作部23を回動可能に連結する連結部である。収容部23Bは、内側に傷形成部43を収容する部位である。収容部23Bは、傷形成部43を操作部23に対して前後方向に移動可能に収容する。収容部23Bの内壁の上面には、傷形成部43の上面を押圧する押圧部231B(図6A参照)が形成されている。なお、操作部23の回転軸は傷形成部43の回転軸と同じ直線状に配置されており、操作部23を閉じる方向に回動させると、収容部23Bの押圧部231Bによって傷形成部43も閉じる方向に回動し、傷形成部43の刃44が光ファイバ1に接近する方向に移動することになる。ラッチ解除部23Cは、ラッチ部50(ベース側ラッチ部51及びスライド側ラッチ部54)のラッチ状態を解除する部材である。操作部23を閉じる方向に回動させると、ラッチ解除部23Cがベース側ラッチ部51に接触し、ベース側ラッチ部51がスライド側ラッチ部54から外れて、ラッチ状態が解除されることになる。
本実施形態では、操作部23に対して傷形成部43が前後方向に移動可能に構成されている。これにより、作業者が指で操作部23を操作して光ファイバ1が劈開したときに、傷形成部43がスライド部材40とともに移動しても、作業者の指に傷形成部43の移動の力が伝達されずに済むため、操作性が良くなる。但し、作業者に傷形成部43の移動の力が伝達されることが許容されるのであれば、操作部23を設けずに、作業者が直接的に傷形成部43を指で操作するように構成しても良い。
また、本実施形態では、操作部23によって光ファイバ1に初期傷を形成する方向(閉じる方向)に傷形成部43を操作すれば、操作部23のラッチ解除部23Cによってラッチ部50のラッチ状態を解除することが可能に構成されている。これにより、操作部23に対する一連の操作(ここでは、操作部23を閉じる方向に回動させる操作)を行うだけで、光ファイバ1に初期傷を形成させることと、光ファイバ1に張力を付与させることを実現できるため、操作性が良くなる。但し、ラッチ解除部23Cを操作部23とは別に独立的に設けて、光ファイバ1に初期傷を形成させる操作と、ベース部材10とスライド部材40とのラッチ状態を解除させる操作とを別々に行うように構成しても良い。
位置決め部24は、傷形成部43(刃44)の前後方向の位置決めを行う部位(ベース側位置決め部)である。本実施形態では、傷形成部43が前後方向に移動可能に構成されているため、光ファイバ1に初期傷を形成する位置が前後方向にズレないようにするために、位置決め部24によって、刃44が光ファイバ1に接触する際の傷形成部43(刃44)の前後方向の位置を所定位置に合わせている。
位置決め部24は、前後方向に垂直な基準面24Aを有する。この基準面24Aと傷形成部43の位置決めピン43C(詳しくは、位置決めピン43Cの突出部432C)とを接触させることによって、傷形成部43の前後方向の位置決めが行われる。位置決め部24が前後方向に垂直な基準面24Aによって傷形成部43の位置決めを行う構造になっているため、刃44が光ファイバ1に接触する前後において傷形成部43の開閉移動が許容されている。
位置決め部24の基準面24Aには、位置決めピン43Cを通過可能な第1間隙24B及び第2間隙24Cが形成されている(図6A〜図6Cも参照)。第1間隙24Bは、第2間隙24Cよりも上側に配置されている。第1間隙24Bは、位置決めピン43Cの柱状部431Cよりも広い間隙(柱状部431Cが通過可能な間隙)であるとともに、位置決めピン43Cの突出部432Cよりも狭い間隙(突出部432Cが通過不可な間隙)である。第2間隙24Cは、第1間隙24Bよりも広い間隙であり、位置決めピン43Cの突出部432Cよりも広い間隙(突出部432Cが通過可能な間隙)である。後述するように、位置決めピン43Cの突出部432Cが第1間隙24Bの位置にあるとき(図6B参照)、突出部432Cが基準面24Aに接触して傷形成部43がベース部材10に対して位置決めされることになる。一方、位置決めピン43Cの突出部432Cが第2間隙24Cの位置にあるとき(図6C参照)、突出部432Cが第2間隙24Cを通過して、傷形成部43がスライド部材40とともに移動することになる。このように、位置決め部24が第1間隙24B及び第2間隙24Cを有することによって、光ファイバ1の切断前には位置決め部24の基準面24Aによって傷形成部43の位置決めを行うことができるとともに、光ファイバ1の切断後には傷形成部43が前側に移動可能となる。
スライド部材40は、既に説明したように、ベース部材10に対して移動可能な部材である。スライド部材40は、ベース部材10の前部に配置されている。スライド部材40は、既に説明したように、ファイバ端把持部41と、傷形成部43とを有する。
ファイバ端把持部41は、光ファイバ1の端部を把持する部材である。ファイバ端把持部41は、傷形成部43よりも前側に配置されている。ファイバ端把持部41は、ファイバ端載置台411と、ファイバ端把持体415とを有している。ファイバ端載置台411は、光ファイバ1の端部を載置する部位(載置台)である。ファイバ端把持体415は、ファイバ端載置台411との間で光ファイバ1を把持する部材である。本実施形態では、ファイバ端把持体415は、スライド部材40の本体に対して開閉可能に設けられており、ヒンジ部415Aと、ファイバ端保持部415Bと、係爪部とを有する(図3参照)。ヒンジ部415Aは、スライド部材40の本体に対してファイバ端把持体415を回動可能に連結する連結部である。ファイバ端保持部415Bは、ファイバ端載置台411に載置されている光ファイバ1の端部と接触し、ファイバ端載置台411との間で光ファイバ1の端部を保持する部材である。係爪部は、スライド部材40の本体に係止する係止部であり、ファイバ端把持体415を閉じた状態で固定する部位である。係爪部をスライド部材40の本体の係合穴40Aに係止させ、ファイバ端把持体415を閉じた状態で固定することによって、ファイバ端載置台411とファイバ端保持部415Bとの間で光ファイバ1の端部が把持されることになる(ファイバ端把持部41が光ファイバ1の端部を把持することになる)。
傷形成部43は、光ファイバ1に初期傷を形成する部位であり、光ファイバ1に初期傷を形成する刃44を有する。傷形成部43は、ファイバ端把持部41よりも後側に配置されている。また、傷形成部43は、ファイバ把持部13とファイバ端把持部41との前後方向の間に配置されている。このため、傷形成部43は、ファイバ把持部13とファイバ端把持部41との間で光ファイバ1に初期傷を形成することになる。
傷形成部43は、ヒンジ部43Aと、刃44と、刃保持部43Bと、位置決めピン43Cとを有する。ヒンジ部43Aは、スライド部材40の本体に対して傷形成部43を回動可能に連結する連結部である。刃44は、光ファイバ1に初期傷を形成する部材(ブレード)である。刃保持部43Bは、刃44を傷形成部43に保持するための部材である。位置決めピン43Cは、位置決め部24の基準面24Aと接触して、傷形成部43(刃44)の前後方向の位置決めを行う部位(刃側位置決め部)である。位置決めピン43Cは、傷形成部43の下面から突出した部位である。本実施形態では、傷形成部43が前後方向に移動可能に構成されているため、光ファイバ1に初期傷を形成する位置が前後方向にズレないようにするために、位置決め部24によって、刃44が光ファイバ1に接触する際の傷形成部43(刃44)の前後方向の位置を所定位置に合わせている。
位置決めピン43Cは、柱状部431Cと、突出部432Cとを有する(図6A〜図6Cも参照)。柱状部431Cは、柱状(ここでは角柱状)に形成された部位であり、傷形成部43の下面から突出した部位である。柱状部431Cは、位置決め部24の第1間隙24Bを通過可能な寸法に構成されている。突出部432Cは、柱状部431Cよりも外側に突出した部位である。詳しくは、突出部432Cは、柱状部431Cよりも左右方向(前後方向及び上下方向に垂直な方向)の外側に突出した部位である。突出部432Cは、位置決め部24の第1間隙24Bよりも幅広な寸法に構成されており、第1間隙24Bを通過することができない。一方、突出部432Cは、第2間隙24Cより幅狭な寸法に構成されており、第2間隙24Cを通過可能に構成されている。これにより、光ファイバ1の切断前には位置決め部24の基準面24Aによって傷形成部43の位置決めを行うことができるとともに、光ファイバ1の切断後には傷形成部43が前側に移動可能となる。
なお、図3には図示されていないが、ファイバカッタ100は、ラッチ部50を有する(図2A〜図2C参照)。ラッチ部50は、ベース部材10とスライド部材40とをラッチする部位である。ラッチ部50は、ベース側ラッチ部51と、スライド側ラッチ部54とを有する。ベース側ラッチ部51は、ベース部材10に設けられた片持ち梁状の部位である。ベース側ラッチ部51は、操作部23のラッチ解除部23Cと接触し、弾性変形する。これにより、ベース側ラッチ部51が、スライド側ラッチ部54から外れて、ラッチ状態が解除されることになる。スライド側ラッチ部54は、スライド部材40に設けられた部位であり、ベース側ラッチ部51の端部を引っ掛ける部位である。
既に説明したように、ベース部材10とスライド部材40との間には、張力付与バネ60が配置されている。張力付与バネ60は、ベース部材10とスライド部材40との間で力を付与する部材(張力付与部)であり、ファイバ把持部13とファイバ端把持部41に把持された光ファイバ1に張力を付与する。張力付与バネ60の一端(前端)はベース部材10に連結されており、張力付与バネ60の他端(後端)はスライド部材40に連結されており、張力付与バネ60には引っ張り力が付与されている。これにより、張力付与バネ60の力によって、光ファイバ1(裸光ファイバ1A)に張力を付与可能になるとともに、スライド部材40がベース部材10に対して移動可能になる。
<光ファイバ1の切断方法(ファイバカッタ100の使用方法)>
まず、作業者は、図3に示すように、ベース部材10のホルダ載置部11にホルダ3をセットする。なお、ホルダ3には、切断対象となる光ファイバ1が保持されている。ホルダ3の前側からは光ファイバ1が延び出ており、光ファイバ1の端部は予め被覆が除去されており、被覆の除去された裸光ファイバ1Aは、ベース部材10のファイバ載置台131からスライド部材40のファイバ端載置台411まで架け渡された状態になる。
本実施形態では、ホルダ載置部11にホルダ3(端部の被覆を除去した光ファイバ1を保持したホルダ3)をセットしたとき、図5の点線に示すように、裸光ファイバ載置部131Aには、被覆を除去した裸光ファイバ1Aが載置され、被覆載置部131Bには、被覆部1Bを有する光ファイバ1が載置される。これにより、光ファイバ1の被覆の除去際(剥き際)の前後の部位がファイバ載置台131に載置されることになる。
また、本実施形態では、この段階では(ファイバ把持体135が開いた状態では)、規制部22の規制蓋部22Cがスライド部材40の係合穴40Aを塞いだ状態になり、ファイバ端把持部41の係止爪415Cをスライド部材40の係合穴40Aに係止させることが規制されている。このため、本実施形態では、ファイバ把持体135を閉じる前に、ファイバ端把持部41を閉じることは規制されている。これにより、本実施形態では、ファイバ端把持部41がファイバ把持部13よりも先に光ファイバ1を把持することが規制されている。
次に、作業者は、図4Aに示すように、ファイバ把持体135を閉じる。ファイバ把持体135を閉じると、ファイバ載置台131とファイバ保持部135Bとの間で光ファイバ1が把持される(つまり、光ファイバ1がファイバ把持部13に把持される)。本実施形態では、ファイバ保持部135Bが裸光ファイバ載置部131Aと対向可能に設けられているため(図1A、図5参照)、ファイバ把持部13は、被覆を除去した裸光ファイバ1Aを把持することになる。
本実施形態では、ファイバ把持体135を閉じたとき、図4Aに示すように、ファイバ把持体135の接触部135Dが規制部22の被接触部22Bに接触し、これにより、規制部22が回動する(図4A参照)。規制部22が回動すると、スライド部材40の係合穴40Aが開放され、ファイバ端把持部41に対する規制部22の規制が解除され、ファイバ端把持体415を閉じること(ファイバ端把持部41が光ファイバ1の端部を把持すること)が可能になる。
次に、作業者は、図4Bに示すように、ファイバ端把持体415を閉じる。ファイバ端把持体415が閉じられると、ファイバ端載置台411とファイバ端保持体との間で光ファイバ1の端部が把持される(ファイバ端把持部41によって光ファイバ1の端部が把持される)。本実施形態では、カットされる裸光ファイバ1Aの前後の両側において、裸光ファイバ1Aがファイバ把持部13及びファイバ端把持部41によって直接的に把持されることになる。なお、図4Bに示す状態は、図2Aに示す状態に相当する。
次に、作業者は、図4Cに示すように、操作部23(及び傷形成部43)を閉じる。なお、図4Cに示す状態は、図2Bに示す状態に相当する。
図6A〜図6Cは、操作部23を閉じるときの様子の説明図である。図6A〜図6Cでは、ベース部材10の位置決め部24と傷形成部43の位置決めピン43Cとの関係を示すために、スライド部材40の本体とファイバ端把持部41を不図示としている。図6A〜図6Cに示すように、操作部23を閉じる方向に回動させると、操作部23とともに、傷形成部43も閉じる方向に回動し、傷形成部43の刃44が光ファイバ1に接近する方向に移動することになる。
図6Aに示すように、操作部23を閉じる方向に回動させると、操作部23のラッチ解除部23C材がベース側ラッチ部51に接触する。更に操作部23を閉じる方向に回動させると、ベース側ラッチ部51がスライド側ラッチ部54から外れて、ラッチ状態が解除されることになる(図2B参照)。ラッチ状態が解除されると、ベース部材10とスライド部材40との間に張力付与バネ60の力が付与されることによって、ベース部材10のファイバ把持部13とスライド部材40のファイバ端把持部41とに把持されている光ファイバ1に張力が付与されることになる。
図6Bに示すように、更に操作部23を閉じる方向に回転させると、傷形成部43の位置決めピン43Cの突出部432Cが、位置決め部24の基準面24Aに接触する。これにより、ベース部材10に対する傷形成部43の前後方向の位置決めが行われる。なお、この段階では、突出部432Cは第1間隙24Bの位置にあり、突出部432Cは第1間隙24Bを通過できないため、位置決めピン43Cの突出部432Cが基準面24Aに接触した状態が維持されている。また、図6Bに示すように、刃44が光ファイバ1に接触する前に、傷形成部43の位置決めピン43Cの突出部432Cが、位置決め部24の基準面24Aに接触することになる。これにより、ベース部材10に対する傷形成部43の前後方向の位置決めが行われた後に、刃44が光ファイバ1に接触するため、光ファイバ1の所定の位置に初期傷を形成することができる。
図6Bに示す状態から更に操作部23を閉じる方向に回転させると、傷形成部43の刃44が光ファイバ1に接触し、光ファイバ1に初期傷が形成されることになる。張力が付与された状態で光ファイバ1に初期傷が形成されると、初期傷が成長し、光ファイバ1が劈開し、これにより、光ファイバ1が切断される。
図6Cに示すように、光ファイバ1が切断される段階では、突出部432Cは、第2間隙24Cの位置に到達している。このため、光ファイバ1が劈開して光ファイバ1が切断されると、位置決めピン43Cが位置決め部24の第1間隙24B及び第2間隙24Cを通過しながら、図4Dに示すように、傷形成部43がスライド部材40とともに移動することになる。なお、図4Dに示す状態は、図2Cに示す状態に相当する。
===別の実施形態===
前述の実施形態では、傷形成部43がスライド部材40に設けられており、光ファイバ1が劈開したときに傷形成部43がスライド部材40とともに移動するように構成されていた(図2C参照)。但し、傷形成部43をスライド部材40の側に設けるのではなく、ベース部材10の側に設けても良い。このような構成の場合、光ファイバ1のカット後、ベース部材10に把持された光ファイバ1の切断面と刃44との接触を回避するため、ベース部材10に把持された光ファイバ1を刃44から一旦退避させてから光ファイバ1を取り出すと良い。また、このような構成であっても、ファイバ把持部13が裸光ファイバ1Aを直接把持する場合には(図1A参照)、被覆部1Bの特性の影響を受けずに裸光ファイバ1Aを把持できるため、光ファイバ1の切断面が、被覆部1Bの特性の影響を受けずに済む。
===その他===
上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更・改良され得ると共に、本発明には、その等価物が含まれることは言うまでもない。
1 光ファイバ、1A 裸光ファイバ、1B 被覆部、3 ホルダ、
10 ベース部材、11 ホルダ載置部、13 ファイバ把持部、
131 ファイバ載置台、131A 裸光ファイバ載置部、
131B 被覆載置部、131C 段差部、
135 ファイバ把持体、135A ヒンジ部、
135B ファイバ保持部、135C 係爪部、135D 接触部、
21 スライド案内部、
22 規制部、22A ヒンジ部、
22B 被接触部、22C 規制蓋部、22D トーションバネ、
23 操作部、23A ヒンジ部、
23B 収容部、231B 押圧部、23C ラッチ解除部、
24 位置決め部、24A 基準面、
24B 第1間隙、24C 第2間隙、
40 スライド部材、40A 係合穴、
41 ファイバ端把持部、411 ファイバ端載置台、
415 ファイバ端把持体、415A ヒンジ部、
415B ファイバ端保持部、415C 係止爪、
43 傷形成部、43A ヒンジ部、
43B 刃保持部、43C 位置決めピン、
431C 柱状部、432C 突出部、
44 刃、50 ラッチ部、
51 ベース側ラッチ部、54 スライド側ラッチ部、
60 張力付与バネ、100 ファイバカッタ、

Claims (9)

  1. 光ファイバを把持するファイバ把持部を有するベース部材と、
    前記光ファイバの端部を把持するファイバ端把持部を有し、前記ベース部材に対して移動可能なスライド部材と、
    前記ファイバ把持部と前記ファイバ端把持部との間で前記光ファイバに初期傷を形成する刃を有する傷形成部と、
    前記ベース部材と前記スライド部材との間で力を付与することによって、前記ファイバ把持部及び前記ファイバ端把持部に把持された前記光ファイバに張力を付与する張力付与部と、
    を備え、
    前記ファイバ把持部は、被覆の除去された裸光ファイバを把持するとともに、
    前記刃によって形成された前記初期傷が成長して前記光ファイバが劈開したときに、前記張力付与部の前記力によって、前記傷形成部が前記スライド部材とともに移動する
    ことを特徴とするファイバカッタ。
  2. 請求項1に記載のファイバカッタであって、
    前記ファイバ把持部は、前記光ファイバの被覆の剥き際の前後の部位を把持することを特徴とするファイバカッタ。
  3. 請求項2に記載のファイバカッタであって、
    前記ファイバ把持部は、前記光ファイバを載置する載置台と、前記載置台との間に前記光ファイバを把持するファイバ保持部とを有し、
    前記ファイバ保持部は、前記光ファイバとの接触面が変形可能な材料で構成されていることを特徴とするファイバカッタ。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載のファイバカッタであって、
    前記ベース部材は、前記傷形成部を操作する操作部を有し、
    前記傷形成部は、前記操作部に対して移動可能に構成されていることを特徴とするファイバカッタ。
  5. 請求項4に記載のファイバカッタであって、
    前記ベース部材及び前記スライド部材にはラッチ部が形成されており、
    前記操作部は、前記ラッチ部のラッチ状態を解除するラッチ解除部を有し、
    前記操作部によって前記光ファイバに初期傷を形成する方向に前記傷形成部を操作する際に、前記ラッチ解除部によって前記ラッチ部のラッチ状態が解除され、前記張力付与部によって前記光ファイバに張力が付与されることを特徴とするファイバカッタ。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載のファイバカッタであって、
    前記ファイバ把持部が前記光ファイバを把持する前に前記ファイバ端把持部が前記光ファイバの端部を把持することを規制する規制部を備えることを特徴とするファイバカッタ。
  7. 請求項6に記載のファイバカッタであって、
    前記ファイバ把持部が前記光ファイバを把持するときに、前記ファイバ把持部が前記規制部に接触して前記規制部が移動することによって、前記ファイバ端把持部に対する前記規制部の規制が解除されることを特徴とするファイバカッタ。
  8. 請求項1〜7のいずれかに記載のファイバカッタであって、
    前記傷形成部は、前記ベース部材の基準面に対して位置決めする位置決め部を有することを特徴とするファイバカッタ。
  9. 請求項8に記載のファイバカッタであって、
    前記位置決め部は、突出部を有し、
    前記ベース部材の基準面には、前記突出部の通過できない第1間隙と、前記突出部の通過可能な第2間隙とが形成されており、
    前記突出部が前記第1間隙の位置にあるとき、前記突出部が前記基準面に接触して前記傷形成部が前記ベース部材に対して位置決めされ、
    前記突出部が前記第2間隙の位置にあるとき、前記突出部が前記第2間隙を通過して、傷形成部が前記スライド部材とともに移動することを特徴とするファイバカッタ。
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