JP6763627B1 - 財布 - Google Patents

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Abstract

【課題】小型且つ薄型で、操作性が良好な財布を提供する。【解決手段】本発明は、外側本体部1と内側本体部2とが縫合された本体部と、本体部の角近傍において、本体部の内面との間に隙間を生むように、本体部の上辺から左右いずれかの辺へと延びた留め帯部材5と、を有し、本体部は中央で左右に折り曲げることで、左部分と右部分を重ねることができ、留め帯部材5は、左部分又は右部分のいずれかの角近傍に設けられ、当該留め帯部材が設けられていない左部分又は右部分のいずれかの角を前記隙間に挿入することで二つ折り状態となる財布である。【選択図】図1

Description

本発明は、小型且つ薄型の財布に関する。
従来、多種多様なデザインの財布が市場にて提供されている。そのような中で、財布については、小型、薄型、軽量化に対する需要者のニーズも高い。特に、昨今における電子マネーの浸透、キャッシュレス化の推進という社会的な流れの中では、このような小型且つ薄型の財布の実現に対するニーズは益々高まっている。
ここで、例えば、特許文献1では、硬貨、紙幣、カードの収納が可能な二つ折りの財布が開示されている。同財布では、材料シートにおける硬貨収納部相当部における紙幣収納部相当部との境界部、硬貨収納部相当部の中央部それぞれで内側に折り込み、上下端縁部分を紙幣収納部相当部の片側半分の縁部に重ね合わせて縫着若しくは接着して硬貨収納部相当部の中央部を自由に持ち上げられる不縫着部とする硬貨収納部を形成している。さらに、材料シートにおけるカード収納部相当部における紙幣収納部相当部との境界部、カード収納部相当部の中央部それぞれで内側に折り込み、上下端縁部分を前記紙幣収納部相当部の他側半分の縁部に重ね合わせて縫着若しくは接着してカード収納部相当部の中央部を自由に持ち上げられる不縫着部とするカード収納部を形成している。
実用新案登録第3201862号公報
しかしながら、特許文献1に開示された技術では、二つ折り財布の内側に、折りたたんだときに対向する位置関係で、カード収納部と硬貨収納部を設けており、それらが紙幣収納部の紙幣を支える構成であり、さらに、雄ホックと雌ホックを嵌め合わせることで、閉じた状態を維持する構成であることから、更に薄型化できる余地がある。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、小型且つ薄型で、操作性が良好な財布を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明の第1の態様に係る財布は、外側本体部と内側本体部とが縫合された本体部と、前記本体部の角近傍において、前記本体部の内面との間に隙間を生むように、前記本体部の上辺と左右いずれかの辺との間にと延びた留め帯部材と、前記留め帯部材が設けられている前記左部分又は前記右部分のいずれかの下方の角に設けられた第1の札支え部と、前記留め帯部材が設けられていない前記左部分又は前記右部分のいずれかの下方の角に設けられた第2の札支え部と、を有し、前記本体部は中央で左右に折り曲げることで、見開きの状態から左部分と右部分を重ねた二つ折りの状態にすることができ、前記留め帯部材は、前記左部分又は前記右部分のいずれかの角近傍に設けられ、当該留め帯部材が設けられていない前記左部分又は前記右部分のいずれかの角を前記隙間に挿入することで前記二つ折り状態となり、前記第1及び第2の札支え部は、大きい扇形から小さい扇形を切り抜いた2つの円弧を有する形状であり、前記第2の札支え部の内側の円弧の半径は、前記第1の札支え部の外側の円弧の半径以上である。
本発明の第2の態様に係る財布は、第1の態様において、前記留め帯部材の一端は、前記外側本体部に固定され、前記留め帯部材の他端は、前記内側本体部側から前記外側本体部側に折り返され、前記他端の先端は、前記外側本体部に設けられたボタン部に装着可能であり、前記他端の前記折り返しの際には、前記留め帯部材の幅方向の中心が、前記外側本体部の前記左部分の左辺又は前記右部分の右辺の中央よりも下の位置を通るように前記ボタン部が設けられている。
本発明の第の態様に係る財布は、第1又は第2の態様において、前記第1及び第2の札支え部の前記円弧の中心角は91度である。
本発明の第の態様に係る財布は、第1乃至第の態様において、前記外側本体部と、前記内側本体部の間には、カード収納部が設けられており、前記留め帯部材の一部は、前記カード収納部の挿入口の一部を封止可能である。
本発明の第の態様に係る財布は、第1乃至第の態様において、前記外側本体部の前記左部分又は前記右部分のうち、前記留め帯部材が設けられていない側には、略対角線状に開口部が設けられ、当該開口部にファスナー部材及び内布を縫合することで、小銭収納部を構成した。
本発明の第の態様に係る財布は、第の態様において、前記開口部の傾斜角は、前記外側本体部の左部分の左辺に対して45度であり、その長さは90mm以下である。
本発明によれば、小型且つ薄型で、操作性が良好な財布を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る財布を閉じた状態を正面から見た斜視図である。 同財布を閉じた状態を背面から見た斜視図である。 同財布を開いた状態を内側から見た斜視図である。 スライドロック構造について説明する図である。 同財布を開いた状態を外側から見た平面図である。 同財布の内布の構成を示す図である。 同財布を開いた状態を内側から見た平面図である。 同財布の各パーツの構成を示す図である。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施形態について説明する。
先ず、図1には、本発明の一実施形態に係る財布を閉じた状態を正面から見た斜視図を示し、図2には同財布を閉じた状態を背面から見た斜視図を示し、図3には同財布を開いた状態を内側から見た斜視図を示し、説明する。尚、以下に説明する構成は、左手持ち(右利き)に最適化された構成となっている。左右対称に左右の構成を取り換えることで右手持ち(左利き)に最適化することも可能である。
これらの図に示されるように、財布1は、外側本体部2と内側本体部3とを備え、これらを、重ね合わせ、外縁から所定長さ(この例では、2.5mm)のところで直線状に縫合することで一体化し、本体部となる。外側本体部2の右平面2Aの右辺、及び内側本体部3の左平面3Aの左辺を縫合する際には、詳細は後述するが、カード収納部9を構成する内布11の一部が縫合される。内布11が、外側本体部2及び内側本体部3と縫合される箇所では、外側本体部2と内側本体部3とは縫合されないので、カード収納部9のカード挿入口が形成される。なお、外側本体部2と内側本体部3は、革で構成されている。なお、外側本体部2の右平面2Aと内側本体部3の左平面3Aとが縫合された部分を財布1の右部分、外側本体部2の左部分2Bと内側本体部3の右平面3Bが縫合された部分を財布1の左部分という。
外側本体部2の右平面2Aの右肩部には、留め帯部材(ストラップともいう)5の第1直線部5aが縫合により固定される。このとき、留め帯部材5の第1直線部5aの端部は、外側本体部2の右平面2Aの右辺で折返し、外側本体部2とカード収納部9を構成する内布11との間に縫合により固定される。留め帯部材5は、第1直線部5aと第2直線部5bの間に屈曲部5dが介在することで、略L字形状となっているが、屈曲部5dは、留め帯部材5を、外側本体部2の右平面2Aから内側本体部3の左平面3Aへと折り返す役割を担う。この作用により、留め帯部材5の第1直線部5aは、外側本体部2の右平面2Aの右肩部に、右平面2Aの右辺に対して45度の傾斜角で右平面2Aの上辺へ延びるような位置関係で縫合により固定され、留め帯部材5の第2直線部5bは、内側本体部3の左平面3Aの上辺から左平面3Aの左辺へと、上辺に対して約45度の傾斜角で延びるような位置関係となり、第2直線部5bの端部5cは、内側本体部3の左平面3Aから外側本体部2の右平面2Aへと折り返し、略先端部に設けられたボタン部6が、外側本体部2の右平面2Aに設けられた不図示のボタン部に嵌合することで、リング状となる。従って、留め帯部材5のリング状の空間(隙間)に、外側本体部2の左平面2Bと内側本体部3の右平面3Bが一体となった部分の上方の角を差し込むことで、財布1を二つ折りにした状態が維持される。なお、留め帯部材5は、革で構成されている。
内側本体部3の左平面3Aの左下には、略扇形状の札支え部4Aが、左平面3Aの左辺と下辺に縫合により固定される。より詳細には、札支え部4Aは、大きい扇形から小さい扇形を切り抜いた形状となっており、扇形の中心角は90度より大きく92度より小さい角度、好ましくは91度となっているので、紙幣を収納しやすい撓みをもたらし、収納時には紙幣をしっかりとホールドすることが可能となる。内側本体部3の右平面3Bの右下には、略扇形状の札支え部4Bが、右平面3Bの右辺と下辺に縫合により固定される。より詳細には、札支え部4Bは、大きい扇形から小さい扇形を切り抜いた形状となっており、扇形の中心角は90度より大きく92度より小さい角度、好ましくは91度となっているので、紙幣を収納しやすい撓みをもたらし、収納時には紙幣をしっかりとホールドすることが可能となる。なお、札支え部4A,4Bは革で構成されている。
そして、特に特徴的なのは、札支え部4Aと札支え部4Bとが、スライドロック構造を実現している点である。以下、スライドロック構造について、更に言及する。前述したように、札支え部4Aも札支え部4Bも、大きい扇形から小さい扇形を切り抜いた形状となっているが、内側本体部3の右平面3Bの右下に配設されている札支え部4Bの内側の円弧4Baの半径が、内側本体部3の左平面3Aの左下に配設されている札支え部4Aの外側の円弧4Aaの半径と同じか、大きい関係となっている。従って、財布1を二つ折りにした際には、札支え部4Bの内側の円弧4Baの下方に札支え部4Aが完全に収まり、留め帯部材5の第2直線部5bで外側本体部2の左平面2Bが押圧され、内側本体部3の左平面3Aと右平面3Bとが対向するような状態が維持されるので、財布1は、二つ折りの状態にロックされる。このロックされている状態時には、札支え部4Bの平面が札支え部4Aに収納されている紙幣に当接し、札支え部4Aの平面が札支え部4Bに収納されている紙幣に当接するので、両者の摩擦力もロック状態の維持に寄与する。以上説明したロック時の様子は、例えば、図4(a)、図4(b)に示される。札支え部4Aの外側の円弧4Aaと札支え部4Bの内側の円弧4Baの間には、隙間を設けてもよい。その場合、スライドロック操作に余裕を持たせることが可能となる。
一方、ロックを解除する際には、外側本体部2の左平面2Bと内側本体部3の右平面3Bとが一体となった本体部の下方の角を少し持上げるようにすれば、札支え部4Bと、札支え部4Bの内側の円弧4Baの下方に収まっている札支え部4Aとのロックを簡易に解除し、財布1を二つ折りの状態から、見開きの状態とすることができる。このように、札支え部4Aと札支え部4Bの大小関係と、留め帯部材5の押圧力により、スライド操作により、簡易にロック状態の設定/解除が可能となる。
外側本体部2の左平面2Bには、左下の角近傍から右上の角近傍まで略対角線上に、開口部8が形成されており、当該開口部8に、縫合によりファスナー部材7や内布12が固定される。この開口部8にファスナー部材7を固定する際には、詳細は後述するが、小銭収納部10を構成する内布12の一部も併せて縫合される。それにより、開口部8を一辺とし、外側本体部2の左平面2Bの右辺及び下辺に平行な2辺により構成される三角形状の小銭収納部10が形成される。開口部8は、外側本体部2の下辺に対して45度傾斜しており、制約された右平面2Bの中で最大のファスナー長(この例では、約90mm)を取ることができるので、小銭の収納も簡易に行うことが可能となる。尚、開口部が広いので、小銭収納部10には、各種鍵等を収納することも容易である。
次に、図5には、本発明の一実施形態に係る財布を開いた状態を外側から見た平面図を示し、図6には同財布の内布の構成を示し、図7には、同財布を開いた状態を内側から見た平面図を示し、図8には、同財布の各パーツの構成を示し、財布の各部の詳細な構成やサイズを例示して説明する。
図5に示されるように、外側本体部2は、縦95mm、横210mmとなっている。ファスナー部材7用の開口部8は、両端が直径12mmの円弧状となっており、その間は幅12mmの直線状となっている。開口部8は、外側本体部2の左平面2Bの下辺及び上辺から17.5mmのところに円弧中心が位置するように形成されている。開口部8は、最大長さが約90mmとなるので、小銭や鍵等を簡易に挿入することができる。留め帯部材5の第1直線部5aは、その幅方向の中心が、外側本体部2の中央(47.5mm)に位置するように、右平面2Aの右辺に対して45度の傾斜角で縫合される。内側本体部3側から折り返されて延びた端部5cは、その中心が外側本体部2の右平面2Aの右辺の中央(47.5mm)より下方を通るように折り返され、外側本体部2の右平面2Aの右辺の下方から30mm、下辺の右端から10mmのところに配設された本体側の不図示のボタン部に、ボタン部6が嵌合する位置関係となる。このように、端部5cが、外側本体部2の右平面2Aの中央より下を少し偏心して通るようにボタン部の位置を工夫することで、留め帯部材5に内側傾斜する意図的な捻れを生み、それが、二つ折りする際の角の挿入をより簡易なものとしている。このほか、外側本体部2の四隅は、半径5mmの円弧状となるように角が落とされている。
外側本体部2と内側本体部3の間には、カード収納部9が縫合により固定されるが、図6(a)は、カード収納部9を構成する内布11の構成を示している。同図に示されるように、内布11は縦70mm、横190mmであり、中央部で左右に折り畳み、上辺と下辺の重なり部分を縫合することで袋状となる。左右の重なり部分は、一方は外側本体部2に縫合され、他方は内側本体部3に縫合され、こうして財布の外側本体部2と内側本体部3の間に、挿入口を有するカード収納部9が形成される。左右の重なり部分の縫合の際には、挿入口が一般的なクレジットカードの幅よりも5mm程度大きくなるように、縫合範囲を規定する。これにより、必要最低限と考えるカード3枚程度を十分に収納することができる。また、財布1の上下を軽く押せば、挿入口が開くので、カードの出し入れも容易に行うことができる。
外側本体部2には、小銭収納部10が縫合により固定されるが、図6(b)は、小銭収納部10を構成する内布12の構成を示している。即ち、同図に示されるように、内布12は、右肩部分が傾斜角45で裁断され、略中央部で折りたたまれる。そして、裁断辺以外の重なり合う辺は縫合され、右肩の裁断端部は外側本体部2の開口部8の内側長尺部分に縫合される。その後、左部分が開口部8の外側長尺部分に縫合され、傾斜角45で裁断される。これにより、財布1の内部に小銭収納部10が形成される。なお、小銭収納部10は、外側本体部2の左平面2Bの開口部8より上方の領域、つまり左角には形成されていないので、留め帯部材5に左端を差し込み二つ折りにする際に、小銭による厚み増加が差し込みに支障を与えることがない。
図7に示されるように、内側本体部3は、縦95mm、横205mmとなっている。留め帯部材5の屈曲部5dは、内側本体部3の左平面3Aの上辺の左端から47.5mmのところを、その幅方向中心が通るように折り返され、端部5cの幅方向の中心が、左平面3Aの左辺の中央(47.5mm)より下を通るように折り返される。内側本体部3の左平面3Aの左下方には、札支え部4Aが、左平面3Aの左辺と下辺に縫合により固定され、右平面3Bの右下方には、札支え部4Bが、右平面3Bの右辺と下辺に縫合により固定されている。札支え部4A,4Bは、いずれも大きい扇形から小さい扇形を切り抜いたような形状となっている。より詳細には、図8(a)に示されるように、札支え部4Aは、外側の円弧4Aaの半径が54mm、内側の円弧4Abの半径が30mm、円弧間の幅が24mmとなっており、いずれの円弧も中心角が91度となっている。図8(b)に示されるように、札支え部4Bは、外側の円弧4Bbの半径が90mm、内側の円弧4Baの半径が56mm、円弧間の幅が34mmとなっており、いずれの円弧も中心角が91度となっている。この例では、内側本体部3は横205mmであるが、札支え部4A,4Bは、右辺又は左辺より2.5mmのところで縫合されるので、伸縮性も加味すると、実際に札を収納できるのは、右辺又は左辺から5mmより内側の部分である。例えば、日本の紙幣は横方向の幅が150−160mm程度であるが、紙幣を札支え部4Bの右端に詰めて収納しても、反対側の端が札支え部4Aに掛かるサイズを実現している。さらに、札支え部4Bの円弧4Baの弦の長さを、紙幣の縦の長さを越えない長さとしているので、札が外部にはみ出してしまうこともない。
図8(c)、図8(d)に示されるように、留め帯部材5は、本実施形態では、2つの留め帯部材5A,5Bを貼り合わせることで実現される。
図8(c)に示されるように、留め帯部材5Aは、L字形状となっており、第1直線部5Aaと、第2直線部5Acとが、屈曲部5Adを介して連続しており、この屈曲部5Adで90度に屈曲している。そして、第2直線部5Abには端部5Acが同一直線上に連続している。第1直線部5Aaと当該第1直線部5Aaに同一直線上で連続する屈曲部5Adの一部は100mm、第2直線部5Abと端部5Ac及び第2直線部5Abと同一直線上で連続する屈曲部5Adの一部は126mmとなっている。幅は、12mmである。屈曲部5Adは半径5mmの円弧により緩やかに屈曲するように構成されている。また、第1直線部5Aaの端部は45度に傾斜している。これは外側本体部2に端部を折り込んで縫合する際に、折り込み先が外側本体部2の右平面2Aの右辺と平行になるように工夫したものである。
図8(d)に示されるように、留め帯部材5Bは、逆L字形状となっており、第1直線部5Baと、第2直線部5Bcとが、屈曲部5Bdを介して連続しており、この屈曲部5Bdで90度に屈曲している。第1直線部5Baと当該第1直線部5Baに同一直線上で連続する屈曲部5Bdの一部は86mm、第2直線部5Bbと第2直線部5Bbと同一直線上で連続する屈曲部5Bdの一部は111mmとなっている。幅は、12mmである。屈曲部5Bdは半径5mmの円弧により緩やかに屈曲するように構成されている。また、第1直線部5Baの端部は45度に傾斜している。これは外側本体部2に端部を折り込んで縫合する際に、折り込み先が外側本体部2の右平面2Aの右辺と平行になるように工夫したものである。
このような構成の留め帯部材5A、5Bを貼り合わせて、縁を縫合することで一体化された留め帯部材5が実現される。その際、留め帯部材5Aの端部5Acは、折り込まれて、ボタン部6が配設される。なお、留め帯部材5A,5Bとしては、本実施形態では、一般的に流通している革(ヌメ革)を使用しているが、コードバンやブライドルレザー等の伸縮しにくい革や、革以外の伸縮しにくい素材を採用すれば、1本でも実現することが可能である。その場合、端部は、革を漉くことで同様に構成することができる。
以上説明したように、本発明の実施形態によれば、以下の効果が奏される。
すなわち、外側本体部2と内側本体部3とが縫合された本体部と、本体部の角近傍において、本体部の内面との間に隙間を生むように、本体部の上辺と左右いずれかの辺との間に延びた留め帯部材5と、を有し、本体部は中央で左右に折り曲げることで、左部分と右部分を重ねることができ、留め帯部材5は、左部分又は右部分のいずれかの角近傍に設けられ、留め帯部材5が設けられていない左部分又は右部分のいずれかの角を隙間に挿入することで二つ折り状態となる財布が提供される。したがって、極めて薄型の二つ折り財布を実現することが可能となる。
さらに、留め帯部材5の一端は、前記外側本体部2に固定され、留め帯部材の他端は、内側本体部3側から外側本体部側2に折り返され、他端の先端は、外側本体部2に設けられたボタン部6に装着可能であり、他端の折り返しの際には、前記留め帯部材の幅方向の中心が、外側本体部2の左部分の左辺又は右部分の右辺の中央よりも下の位置を通るようにボタン部が設けられている。したがって、意図的な捻れを生み、それが留め帯部材5の内側傾斜をもたらし、操作性の向上に寄与することになる。
また、留め帯部材5が設けられている左部分又は右部分のいずれかの下方の角には第1の札支え部4Aが設けられており、留め帯部材5が設けられていない左部分又は右部分のいずれかの下方の角には第2の札支え部4Bが設けられており、第1の札支え部4A,第2の札支え部4Bは、大きい扇形から小さい扇形を切り抜いた2つの円弧を有する形状であり、第2の札支え部4Bの内側の円弧の半径は、第1の札支え部4Aの外側の円弧の半径以上であってよい。したがって、前述したようなスライドロック構造が実現され、二つ折り状態を良好に維持できると共に、そのロック解除も容易に行うことができるので、操作性が極めて良好である。
さらに、第1の札支え部4A及び第2の札支え部4Bの円弧の中心角は90度より大きく92度より小さい角度、好ましくは91度であってよい。したがって、紙幣を収納しやすい撓みをもたらし、収納時には紙幣をしっかりとホールドすることが可能となる。
また、外側本体部2と、内側本体部2の間には、カード収納部9が設けられており、留め帯部材5の一部は、カード収納部9の挿入口の一部を封止可能である。従って、カード収納部9にカードを容易に出し入れできると共に、その収納時には、カードが財布1から飛び出さないように封止することが可能となる。
さらに、外側本体部2の左部分又は右部分のうち、留め帯部材5が設けられていない側には、略対角線状に開口部8が設けられ、開口部8にファスナー部材7及び内布12を縫合することで、小銭収納部10を構成している。従って、大きな開口を確保することができるので、小銭のほか、鍵の出し入れ等も容易に行うことが可能となる。
また、開口部8の傾斜角は、外側本体部2の左部分の左辺に対して45度であり、その長さは90mm以下である。従って、外側本体部2の限られた領域の中に、好適に開口を設けることが可能となる。
本発明の実施形態に係る財布は、キャッシュレス化が社会的に浸透する中、紙幣は10枚くらいまで、小銭はできるだけ少なく、カードは3枚くらいまで、というボリュームを必要最低限ととらえているユーザには特に好適である。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されることなくその趣旨を逸脱しない範囲で種々の改良・変更が可能であることは勿論である。例えば、前述した財布を構成する各部のサイズは、一例にすぎず、これらに限定されない。
さらに、札支え部4Aも札支え部4Bを、大きい三角形から小さい三角形を切り抜いた形状とし、内側本体部3の右平面3Bの右下に配設されている札支え部4Bの内側の弦の半径が、内側本体部3の左平面3Aの左下に配設されている札支え部4Aの外側の弦の半径と同じか、大きい関係となるようにしてもよい。その場合も、前述したスライドロック構造が実現されることは勿論である。
また、本発明の実施形態の主要な構成上の特徴は、二つ折りの長財布にも適用可能であることは勿論である。
1…財布
2…外側本体部
3…内側本体部
4A…札支え部
4B…札支え部
5…留め帯部材
5a…直線部
5b…直線部
5c…端部
5d…屈曲部
6…ボタン部
7…ファスナー部材
8…開口部
9…カード収納部
10…小銭収納部
11…内布
12…内布

Claims (6)

  1. 外側本体部と内側本体部とが縫合された本体部と、
    前記本体部の角近傍において、前記本体部の内面との間に隙間を生むように、前記本体部の上辺と左右いずれかの辺との間にと延びた留め帯部材と、
    前記留め帯部材が設けられている前記左部分又は前記右部分のいずれかの下方の角に設けられた第1の札支え部と、
    前記留め帯部材が設けられていない前記左部分又は前記右部分のいずれかの下方の角に設けられた第2の札支え部と、を有し、
    前記本体部は中央で左右に折り曲げることで、見開きの状態から左部分と右部分を重ねた二つ折りの状態にすることができ、前記留め帯部材は、前記左部分又は前記右部分のいずれかの角近傍に設けられ、当該留め帯部材が設けられていない前記左部分又は前記右部分のいずれかの角を前記隙間に挿入することで前記二つ折り状態となり、
    前記第1及び第2の札支え部は、大きい扇形から小さい扇形を切り抜いた2つの円弧を有する形状であり、前記第2の札支え部の内側の円弧の半径は、前記第1の札支え部の外側の円弧の半径以上である
    財布。
  2. 前記留め帯部材の一端は、前記外側本体部に固定され、前記留め帯部材の他端は、前記内側本体部側から前記外側本体部側に折り返され、前記他端の先端は、前記外側本体部に設けられたボタン部に装着可能であり、前記他端の前記折り返しの際には、前記留め帯部材の幅方向の中心が、前記外側本体部の前記左部分の左辺又は前記右部分の右辺の中央よりも下の位置を通るように前記ボタン部が設けられている
    請求項1に記載の財布。
  3. 前記第1及び第2の札支え部の前記円弧の中心角は91度である
    請求項1又は請求項2に記載の財布。
  4. 前記外側本体部と、前記内側本体部の間には、カード収納部が設けられており、
    前記留め帯部材の一部は、前記カード収納部の挿入口の一部を封止可能である
    請求項1乃至請求項のいずれか1項に記載の財布。
  5. 前記外側本体部の前記左部分又は前記右部分のうち、前記留め帯部材が設けられていない側には、略対角線状に開口部が設けられ、当該開口部にファスナー部材及び内布を縫合することで、小銭収納部を構成した
    請求項1乃至請求項のいずれか1項に記載の財布。
  6. 前記開口部の傾斜角は、前記外側本体部の左部分の左辺に対して45度であり、その長さは90mm以下である
    請求項に記載の財布。
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