JP6763294B2 - 乗物用シート - Google Patents

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Description

本発明は、乗物用シートに関する。
従来、乗物用シートは、シートの外観形状を形成するクッション材としてのシートパッドが表皮材となるシートカバーによって被覆されることにより構成されている。特許文献1に開示された発明では、ファブリックにウレタンスラブパッドと裏基布をこの順でラミネートした積層体を所定の形状に裁断した複数のパーツを縫合によって連結して一体化しシートカバーを構成している。複数のパーツを縫合により連結するのは、シートカバーをシートパッドの立体形状により密着させて見栄えをよくするためである。ここで、シートカバーは縫合ラインに沿って谷折り又は山折りの折れ線を構成してシートパッドの凹面又は凸面に密着させるのが通常である。
特開2016−87196号公報
乗物用シートに対する外観意匠上の要請から、縫合ラインのない部分においてシートパッドのシートパッド内側方向に向かって凹む凹面形状部にシートカバーをシワを発生させることなく密着させたい場合がある。ここで、構造を複雑化させることなく、かかる要請に応えられる手段の提示が求められていた。
このような要請に鑑み、本発明の課題は、簡潔な構造でシートカバーの縫合ラインがない部位において外観が良好な凹面形状部を現出した乗物用シートを提供することである。
本発明の第1発明は、乗物用シートであって、シート外形をなし着座乗員の身体を弾性的に支持するシートパッドと、該シートパッドの着座面を被覆する複数のパーツが縫合されて形成されたシートカバーと、を有し、前記着座面には前記シートパッドの厚み方向に凹む凹面部が設けられ、前記シートカバーは表皮材と該表皮材の裏面に積層して固着されたカバーパッドとを有し、前記凹面部に対応する前記シートカバーの前記カバーパッドには厚み方向に貫通する複数の貫通孔が設けられていることを特徴とする。
第1発明によれば、シートパッドの凹面部にシートカバーの裏面部であるカバーパッド側を沿わせて配置したとき、表皮材に対してカバーパッドから印加される曲げに伴うせん断力が貫通孔の存在により緩和される。これによって、表皮材にシワが発生するのが抑制され外観の良好な乗物用シートを提供することができる。
本発明の第2発明は、上記第1発明において、前記凹面部は前記パーツが縫合された縫合ラインが対置するように前記シートカバーによって被覆され、前記縫合ラインは同一仮想線上に縫合のされない離隔部を介して形成され、該離隔部に対応する部分に配置される離隔部パーツの前記カバーパッドに厚み方向に貫通する複数の貫通孔が設けられていることを特徴とする。
第2発明によれば、本来、連続する縫合ラインに沿ってシートカバーは折り曲げられやすく折れ線が形成されやすい。しかし、縫合ラインが同一仮想線上に縫合のされない離隔部を介して形成され、離隔部に対応する部分に配置される離隔部パーツが凹面部に対置して形成されていてもその部分で表皮材にシワが発生するのが抑制される。これによって、縫合ラインの間に縫合されていない部分が存在するような特有の意匠であっても外観の良好な乗物用シートを提供することができる。
本発明の第3発明は、上記第1発明又は上記第2発明において、前記貫通孔の直径は前記カバーパッドの厚み寸法より小さいことを特徴とする。
第3発明によれば、貫通孔の直径は前記カバーパッドの厚み寸法より小さいので表皮材側からその存在を触感で感じ取ることが難しくシート表面の感触を悪化させることがない。
本発明の第4発明は、上記第1発明ないし上記第3発明のいずれかにおいて、前記カバーパッドの前記表皮材と反対側の面には、他のカバーパッドが積層されて配設され、該他のカバーパッドには前記貫通孔が設けられていることを特徴とする。
第4発明によれば、シートパッドの凹面部にシートカバーの裏面部である他のカバーパッドの側を沿わせて配置したとき、表皮材に対してカバーパッドから印加される曲げに伴うせん断力が第1発明に比べてさらに緩和される。これは、カバーパッドにシートパッドから印加される曲げに伴うせん断力が、貫通孔が設けられた他のカバーパッドの存在によって緩和されることによる。
本発明の一実施形態における自動車用シートを斜め前から見た斜視図である。 自動車用シートのシートバックを斜め前から見た斜視図である。ヘッドレストは省略されている。 図2におけるIII−III矢視線断面図である。 図3のIV部分を拡大して示す図面である。 上記実施形態におけるバックカバーの離隔部パーツにおけるカバーパッドの平面図である。
図1〜図5は、本発明の一実施形態を示す。この実施形態は、自動車用シート1のシートバック3に本発明を適用した例である。各図中、矢印により自動車用シート1を自動車に取付けたときの自動車及び自動車用シート1の各方向を示す。以下の説明において、方向に関する記述は、この方向を基準として行うものとする。
本実施形態の自動車用シート1は、着座乗員の身体の臀部及び大腿部を支持するシートクッション2と、背部を支持するシートバック3と、頭部を支持するヘッドレスト4と、を備える。シートバック3は、その両サイドの下端部が、リクライナ(図示せず)を介してシートクッション2の後端部に連結されている。ここで、自動車用シート1が、特許請求の範囲の「乗物用シート」に相当する。
図1〜図3に示すように、シートバック3は、その骨格をなすバックフレーム3Fの上に、その外形をなすクッション材であるウレタン発泡体製のバックパッド3Pを載置し、その上から表皮材であるバックカバー30で被覆した構造をしている。また、シートバック3は、その前面の中央部分である天板メイン部3aと、その前面のサイド部分である天板サイド部3bと、を備える。シートバック3を起立させた状態で、天板メイン部3aは、着座乗員の背面部に当接して着座乗員の上体部を支持する部分である。また、天板サイド部3bは、天板メイン部3aの左右方向の両側に配置されるとともに天板メイン部3aに対して前方向に突出して形成された部分である。天板サイド部3bは、通常時には、着座乗員の上体部側方に位置するとともに、自動車のコーナリング時には、着座乗員の上体部側部に当接して着座乗員の上体部が左右方向に揺れないように支える部分である。天板メイン部3aと天板サイド部3bに対応するバックパッド3Pの着座面側の部分は、水平断面が後方に(バックパッド3Pの厚み方向に)凹む凹面部として形成されている。ここで、バックパッド3Pとバックカバー30が、それぞれ、特許請求の範囲の「シートパッド」、「シートカバー」に相当する。
図2に示すように、バックカバー30は、天板メイン部3aに対応するメイン部カバー31と、天板サイド部3bに対応するサイド部カバー32と、シートバック3の上面部と左右側面部に対応する包囲部カバー33と、を縫い合わせて一体化したものである。メイン部カバー31は、天板メイン部3aの上部に対応する上メイン部カバー31aと、天板メイン部3aの下部に対応する下メイン部カバー31bと、上メイン部カバー31aと下メイン部カバー31bの間に配置された中メイン部カバー31cと、を有する。上メイン部カバー31aは、左右方向中央部に位置する上中メイン部カバー31a1と、上中メイン部カバー31a1の右側に位置する上右メイン部カバー31a2と、上中メイン部カバー31a1の左側に位置する上左メイン部カバー31a3と、を有する。上右メイン部カバー31a2の左端部と、上中メイン部カバー31a1の右端部と、は上第1縫合ラインSa1によって縫合されている。上中メイン部カバー31a1の左端部と、上左メイン部カバー31a3の右端部と、は上第2縫合ラインSa2によって縫合されている。
図2に示すように、下メイン部カバー31bは、左右方向中央部に位置する下中メイン部カバー31b1と、下中メイン部カバー31b1の右側に位置する下右メイン部カバー31b2と、下中メイン部カバー31b1の左側に位置する下左メイン部カバー31b3と、を有する。下右メイン部カバー31b2の左端部と、下中メイン部カバー31b1の右端部と、は下第1縫合ラインSb1によって縫合されている。下中メイン部カバー31b1の左端部と、下左メイン部カバー31b3の右端部と、は下第2縫合ラインSb2によって縫合されている。中メイン部カバー31cは、天板メイン部3aの上下方向中央部において左右方向に延びて配設されるパーツである。中メイン部カバー31cの上端部が上メイン部カバー31aの下端部と上第3縫合ラインSa3によって縫合されている。また、中メイン部カバー31cの下端部が下メイン部カバー31bの上端部と下第3縫合ラインSb3によって縫合されている。ここで、中メイン部カバー31cが、特許請求の範囲の「離隔部パーツ」に相当する。
図2に示すように、サイド部カバー32は、右側の天板サイド部3bの上部に対応する上右サイドカバー32a1と、右側の天板サイド部3bの下部に対応する下右サイドカバー32b1と、を有する。また、サイド部カバー32は、左側の天板サイド部3bの上部に対応する上左サイドカバー32a2と、左側の天板サイド部3bの下部に対応する下左サイドカバー32b2と、を有する。上右サイドカバー32a1の左端部と、上メイン部カバー31aの右端部(上右メイン部カバー31a2の右端部)と、は上第4縫合ラインSa4によって縫合されている。上メイン部カバー31aの左端部(上左メイン部カバー31a3の左端部)と、上左サイドカバー32a2の右端部と、は上第5縫合ラインSa5によって縫合されている。同様に、下右サイドカバー32b1の左端部と、下メイン部カバー31bの右端部(下右メイン部カバー31b2の右端部)と、は下第4縫合ラインSb4によって縫合されている。下メイン部カバー31bの左端部(下左メイン部カバー31b3の左端部)と、下左サイドカバー32b2の右端部と、は下第5縫合ラインSb5によって縫合されている。
図2に示すように、上右サイドカバー32a1の下端部は、左端部側が中メイン部カバー31cの上端部の右端部側に上第6縫合ラインSa6によって縫合され、右端部側が下右サイドカバー32b1の上端部の右端部側に中第1縫合ラインSc1によって縫合されている。また、下右サイドカバー32b1の上端部は、左端部側が中メイン部カバー31cの下端部の右端部側に下第6縫合ラインSb6によって縫合されている。同様に、上左サイドカバー32a2の下端部は、右端部側が中メイン部カバー31cの上端部の左端部側に上第7縫合ラインSa7によって縫合され、左端部側が下左サイドカバー32b2の上端部の左端部側に中第2縫合ラインSc2によって縫合されている。また、下左サイドカバー32b2の上端部は、右端部側が中メイン部カバー31cの下端部の左端部側に下第7縫合ラインSb7によって縫合されている。これによって、メイン部カバー31とサイド部カバー32とは一体化されている。ここで、上第1縫合ラインSa1と下第1縫合ラインSb1、上第2縫合ラインSa2と下第2縫合ラインSb2、上第4縫合ラインSa4と下第4縫合ラインSb4、上第5縫合ラインSa5と下第5縫合ラインSb5は、それぞれ、同一仮想線上にある。そして、上第1縫合ラインSa1と下第1縫合ラインSb1、上第2縫合ラインSa2と下第2縫合ラインSb2、上第4縫合ラインSa4と下第4縫合ラインSb4、上第5縫合ラインSa5と下第5縫合ラインSb5は、それぞれ、中メイン部カバー31cの介在によって不連続とされている。特に、上第4縫合ラインSa4と下第4縫合ラインSb4を繋ぐ仮想線から中メイン部カバー31cの右端部が右方に突出している部分は特有の意匠部分である。また、上第5縫合ラインSa5と下第5縫合ラインSb5を繋ぐ仮想線から中メイン部カバー31cの左端部が左方に突出している部分も同様に特有の意匠部分である。一体化されたメイン部カバー31とサイド部カバー32の上端部及び左右端部には包囲部カバー33が外周縫合ラインSdによって縫合されバックカバー30が構成されている。ここで、上第4縫合ラインSa4と下第4縫合ラインSb4、上第5縫合ラインSa5と下第5縫合ラインSb5が、それぞれ、特許請求の範囲の「縫合ライン」に相当する。
図3及び図4に示すように、メイン部カバー31とサイド部カバー32は、伸縮性が乏しく外観が良好な表皮材30aの裏面に、薄肉の第1カバーパッド30b1と第2カバーパッド30b2を重ねて積層し一体化した面状体として構成されている。表皮材30aとしては、本実施形態では本革を使用したが、本革以外に、人工皮革、織物又は編物のファブリック等も適用可能である。第1カバーパッド30b1と第2カバーパッド30b2は、同一のもので、本実施形態では厚み寸法が5mmのウレタンスラブパッド30b11の片面に伸縮性に富んだジャージニット等の裏基布30b12がラミネートされたものを使用した。しかし、裏基布30b12は縫合作業上問題がなければ無くすこともできる。包囲部カバー33は、表皮材30aのみで形成され第1カバーパッド30b1及び第2カバーパッド30b2は積層されていない。ここで、第1カバーパッド30b1と第2カバーパッド30b2が、それぞれ、特許請求の範囲の「カバーパッド」と「他のカバーパッド」に相当する。
縫合により一体化されてバックカバー30を形成する複数のパーツは次のように製造される。まず、表皮材30a及び第1カバーパッド30b1及び第2カバーパッド30b2を各パーツの形状に合わせて裁断する。各パーツとは、上中メイン部カバー31a1、上右メイン部カバー31a2、上左メイン部カバー31a3等のことをいう。この形状に合わせた裁断のとき、各パーツの外周部には縫合のための縫い代を確保しておく。次に、各パーツにおいて、表皮材30aと第1カバーパッド30b1とは、表皮材30aの裏面に対し第1カバーパッド30b1の裏基布30b12がラミネートされていない面をホットメルト接着剤で接着して固着し一体化する。接着の方法については、第1カバーパッド30b1の裏基布30b12がラミネートされていない面にロールコーターでホットメルト接着剤を塗布し固化する前に表皮材30aの裏面に重ね合わせて圧締する方法により行う。しかし、これに限らず溶剤タイプの接着剤を使用して接着してもよいしフレームラミネート等の手段で一体化してもよい。次に第2カバーパッド30b2を、第1カバーパッド30b1の裏基布30b12側の面に第2カバーパッド30b2の裏基布30b12がラミネートされていない面を重ねてパーツの外周を縫合することによって一体化する。これによって、各パーツが得られる。なお、第1カバーパッド30b1に対して第2カバーパッド30b2を接着してもよい。
図5に中メイン部カバー31cの縫合前の第1カバーパッド30b1を示す。中メイン部カバー31cの縫合前の第2カバーパッド30b2もこれと同一である。中メイン部カバー31cの第1カバーパッド30b1には、その左右端部側にそれぞれ6個ずつの孔31b13が厚み方向に貫通して設けられている。左端部側及び右端部側とも、孔31b13の直径は3mmで、左右方向、上下方向ともピッチPが7mmの格子点において左右方向、上下方向とも1つおきに孔31b13を配置した構成となっている。図5において、破線で示されるのは縫合ラインで、上側が、右から上第6縫合ラインSa6、上第3縫合ラインSa3、上第7縫合ラインSa7である。また、下側が、右から下第6縫合ラインSb6、下第3縫合ラインSb3、下第7縫合ラインSb7である。すなわち、孔31b13が設けられた領域は、右側では上第6縫合ラインSa6と下第6縫合ラインSb6の間の上第4縫合ラインSa4と下第4縫合ラインSb4の不連続部分に相当する。また、左側では上第7縫合ラインSa7と下第7縫合ラインSb7の間の上第5縫合ラインSa5と下第5縫合ラインSb5の不連続部分に相当する。これらの不連続部分が、特許請求の範囲の「縫合のされない離隔部」に相当する。また、孔31b13が、特許請求の範囲の「貫通孔」に相当する。
以上のように構成される本実施形態は、以下のような作用効果を奏する。バックパッド3Pの凹面部に中メイン部カバー31cの裏面部である第2カバーパッド30b2の裏基布30b12の側を沿わせて配置したとき、中メイン部カバー31cはバックパッド3Pの凹面部に沿って後方に向かって凹むように湾曲する。このとき、表皮材30aに対して第1カバーパッド30b1から印加される曲げに伴う面内方向のせん断力が、孔31b13が変形することによって緩和される。これによって、中メイン部カバー31cの表皮材30aにシワが発生するのが抑制され外観が良好な自動車用シート1を提供することができる。また、中メイン部カバー31cの第1カバーパッド30b1及び第2カバーパッド30b2に孔31b13が設けられた部分は、上第4縫合ラインSa4と下第4縫合ラインSb4の不連続部分又は上第5縫合ラインSa5と下第5縫合ラインSb5の不連続部分に相当する。したがって、中メイン部カバー31cの第1カバーパッド30b1及び第2カバーパッド30b2に孔31b13が設けられた部分は、縫合ラインに沿って折り曲げられやすく表皮材30aに折れ線が形成されやすい部分である。しかし、上述の孔31b13の働きによりその部分で表皮材30aにシワが発生するのが抑制される。これによって、縫合ラインの間に縫合されていない部分が存在するような特有の意匠であっても外観の良好な自動車用シート1を提供することができる。
さらに、孔31b13の直径は3mmと第1カバーパッド30b1及び第2カバーパッド30b2の厚み寸法5mmより小さく、表皮材30aの側からその存在を触感で感じ取ることが難しくシート表面の感触を悪化させることがない。加えて、中メイン部カバー31cの第1カバーパッド30b1及び第2カバーパッド30b2には、いずれも孔31b13が設けられ積層されている。これによって、第1カバーパッド30b1に対してバックパッド3Pから印加される曲げに伴う面内方向のせん断力が、孔31b13が設けられた第2カバーパッド30b2の存在によって緩和されさらに表皮材30aにシワが発生しにくくなる。
以上、特定の実施形態について説明したが、本発明は、それらの外観、構成に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の変更、追加、削除が可能である。例えば、次のようなものが挙げられる。
1.上記実施形態では、上第4縫合ラインSa4と下第4縫合ラインSb4の不連続部分のような特に表皮材30aにシワが発生しやすい部分の第1カバーパッド30b1及び第2カバーパッド30b2に孔31b13を設けた。しかし、これに限らず、本発明は縫合ラインの不連続部分でないシートカバーのパーツに対しても適用できる。
2.上記実施形態においては、本発明を自動車用シート1のシートバック3に適用したが、シートクッション2やヘッドレスト等についても適用可能であるとともに、鉄道車両、飛行機、船等のシートに適用することもできる。
1 自動車用シート(乗物用シート)
3 シートバック
3P バックパッド(シートパッド)
30b1 第1カバーパッド(カバーパッド)
30b2 第2カバーパッド(他のカバーパッド)
30 バックカバー(シートカバー)
30a 表皮材
31c 中メイン部カバー(離隔部パーツ)
31b13 孔(貫通孔)
Sa4 上第4縫合ライン(縫合ライン)
Sa5 上第5縫合ライン(縫合ライン)
Sb4 下第4縫合ライン(縫合ライン)
Sb5 下第5縫合ライン(縫合ライン)


Claims (3)

  1. 乗物用シートであって、
    シート外形をなし着座乗員の身体を弾性的に支持するシートパッドと、該シートパッドの着座面を被覆する複数のパーツが縫合されて形成されたシートカバーと、を有し、
    前記着座面には前記シートパッドの厚み方向に凹む凹面部が設けられ、
    前記シートカバーは表皮材と該表皮材の裏面に積層して固着されたカバーパッドとを有し、
    前記凹面部に対応する前記シートカバーの前記カバーパッドには厚み方向に貫通する複数の貫通孔が設けられており、
    前記凹面部は前記パーツが縫合された縫合ラインが対置するように前記シートカバーによって被覆され、
    前記縫合ラインは同一仮想線上に縫合のされない離隔部を介して形成され、
    該離隔部に対応する部分に配置される離隔部パーツの前記カバーパッドに厚み方向に貫通する複数の貫通孔が設けられている乗物用シート。
  2. 請求項1において、前記貫通孔の直径は前記カバーパッドの厚み寸法より小さい乗物用シート。
  3. 請求項1又は請求項2において、前記カバーパッドの前記表皮材と反対側の面には、他のカバーパッドが積層されて配設され、該他のカバーパッドには前記貫通孔が設けられている乗物用シート。

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