JP6761240B2 - アクスルケースのリーフサスペンション取付構造 - Google Patents

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Description

本発明は、小型ピックアップトラック用のアクスルケースをリーフサスペンションに固定する結合部でフレッティング疲労の発生を抑えた構造に関する。
従来、小型ピックアップトラック用の車軸のアクスルケースの先端側をリーフスプリングの下方に配置して固定するリーフスプリング結合部は、アクスルケースの上方でリーフスプリングの下方に配置されたスプリングシートブラケットとアクスルケースの下方に配置されたUボルトシートでアクスルケースを挟圧し、前記リーフスプリングに外嵌してアクスルケースの軸線を中心とした周方向の左右両側を通ってUボルトシートに緊締した構造となっている。
上記アクスルケースのリーフスプリング結合部には、タイヤを介して、上下・左右・前後方向の動きや、制動/駆動ねじり等の様々な入力が加わることが知られている(特開2005−289176参照)。
そのため、主に繰り返しによる上下曲げ入力により、引張応力が生じるUボルトシートの下側が最も強く接触し擦れて、フレッティング疲労状態となり、アクスルケースに、亀裂が生じる等の問題が発生する惧れがあった。
更に、アクスルケースの軽量化において、アクスルケース本体の板厚が低減された場合には、同様に、アクスルケース下面のUボルトシートの接触部分がフレッティング疲労状態となり、亀裂等の問題が発生しやすかった。
特開2005−289176号公報
この発明は、上記問題点を解決するために、アクスルケース下面とUボルトシートとが強く接触する部位のUボルトシート側に切削などで凹部を設けることによって、相対滑り量を小さくし、これによってフレッティングの損傷を軽減して疲労強度の向上を図った。
更に、アクスルケース下面とUボルトシートが強く接触する部位のアクスルケース下面側に、ショットピーニングを施すなどして圧縮残留応力付与面を設けることで、一層のフレッティングによる疲労強度の向上を図った。
上記の問題を解決するため、請求項1の発明では、
アクスルケースのスリーブ部をその径方向で対峙するスプリングシートブラケットとUボルトシートで挟んでいる状態で、前記スプリングシートブラケットの外側で前記スリーブ部と交差する方向に延出するリーフスプリングを配置し、該リーフスプリングに一対のUボルトを外嵌しボルトの端部が前記スリーブ部の左右の側壁に沿って延びてUボルトシートに固定された状態のサスペンション結合部の取付構造において、
Uボルトシートがアクスルケースのスリーブ部と接触する面でスリーブ部の軸線方向の両端部に凹部が設けられていることを特徴とする。
請求項2の発明では、
前記凹部が、端部側に向かって漸次窪みが深くなることを特徴とする。
請求項3の発明では、
スリーブ部のUボルトシートと接触する面が圧縮残留応力付与面となっていることを特徴とする。
従来の構造に対し、Uボルトシートは、アクスルケースのスリーブ部との接触部に凹部を設けることにより、Uボルトシートには、前記スリーブ部との間に生じる微小な相対滑り振動が低減して、フレッティング損傷が軽減し、アクスルケースの耐久性が向上すると共に、アクスルケースの軽量化が図れる。
そして、TPモデルによる上下耐久試験において、耐久回数が約4倍になることが確認できた。
更に、上下入力における接触状態は、アクスルケースのスリーブ部の下面とUボルトシートとの接触部分近傍が最も高くなるので、該当部分に圧縮残留応力付与面を設けることで、接触状態を緩和させ、別の部位8への応力の分散を図ることができ、一層のフレッティングによる疲労強度を向上させることができた。
小型アクスルケース用車軸のリーフサスペンション結合部構造例を示す斜視図である。 図1のリーフサスペンション結合部の断面矢視A−A図である。 アクスルケース下面のショットピーニングによる圧縮残留応力付与面の範囲を示す斜視図である。 従来のUボルトシート接触部の上方から見た斜視図である。 (a)はUボルトシートの凹部を示す説明図、(b)はUボルトシートの凹部を示す斜視図である。 Uボルトシートの凹部の範囲および分散範囲を示す説明図である。 Uボルトシートの凹部の断面個所を示す説明図である。 (a)は図7のa−a断面図、(b)は同b−b断面図、(c)は同c−c断面図、(d)は同d−d断面図である。
この発明は、Uボルトシートは、アクスルケースのスリーブ部と接触する面に前記スリーブ部の軸線方向の両端部に凹部を形成することで、フレッティングによる疲労強度の向上を実現した。
また、アクスルケースのスリーブ部は、Uボルトシートと接触する面を圧縮残留応力付与面とすることで、フレッティングによる疲労強度の向上を一層実現した。
以下に、この発明を小型ピックアップトラック用の小型アクスルケースのリーフスプリングに適用した好適実施例について、図面を参照しながら説明する。
図1は、小型アクスルケース用車軸のリーフサスペンション結合部10を示す。
該リーフサスペンション結合部10は、アクスルケース1のスリーブ部2をその径方向で上下に対峙するスプリングシートブラケット3とUボルトシート4で挟んでいる。
その状態で、前記スプリングシートブラケット3の外側で前記スリーブ部2と交差する方向に延出するリーフスプリング11に一対のUボルト9の折曲り部分を外嵌し、該Uボルト9の端部が前記スリーブ部2の左右の側壁に沿って延びてUボルトシート4を貫通し図示しないナットに緊締されている(図5参照)。
これにより、アクスルケースのスリーブ部2とリーフスプリング11とが直交して固定されている。
前記Uボルトシート4は、アクスルケース1のスリーブ部2と接触する個所がスリーブ部2の円弧と実質的に同じ曲率の断面円弧からなる受部4bからなって、該受部4bがスリーブ部2の軸線方向に沿って湾曲形成されている。
そして、前記受部4bで、前記スリーブ部2の軸線方向に沿った、両端部4c、4dに凹部5が形成されている。
該Uボルトシート4の凹部5は、本実施例では、底面がそれぞれの端部2a、2b側に向かって漸次窪みが深くなるように形成されている。
即ち、凹部5は、図7および図8に示すように、軸線方向の断面a−aでは、両端2a、2bの折れ曲がり部分が最も肉薄となるように略円弧状に窪んでいる。
前記凹部5以外の箇所は同じ肉厚となっている(図8(a)(c)参照)。
そして、前記軸線方向の両端部の手前から漸次外方に向かって薄肉に窪んでいる(図8(a)、(b)、(d)参照)。
本実施例では、図6に示すように、アクスルケース1の対象条件及び、凹部の窪み(切削)厚さ、窪み(切削)範囲は以下の通りである。
1)アクスルケース1の板厚tは、4.0mm〜5.0mm
2)アクスルケース1の直径Dは、70mm〜90mm
3)凹部5の深さ(切削厚さ)dは0.3t〜0.5t
4)凹部の横幅(切削範囲)wは10mm〜15mm
また、更に、本実施例では、アクスルケース1のスリーブ部2の下面と、Uボルトシート4とが強く接触する部分の前記スリーブ部2の下面は、ショットピーニングが施されて、圧縮残留応力付与面7となっている(図2〜図4参照)。
即ち、ショットピーニングなどにより、前記スリーブ部2の下面でUボルトシート4が強く接触する部分は塑性変形による加工硬化、圧縮残留応力の付与が図られている。
この発明は上記実施例に限定されるものではなく、要するにこの発明の要旨を変更しない範囲で種々設計変更することができる。
1 アクスルケース
2 スリーブ部
2a、2b 両端部
3 スプリングシートブラケット
4 Uボルトシート
5 凹部
7 圧縮残留応力付与面
9 Uボルト
10 リーフサスペンション結合部
11 リーフスプリング

Claims (3)

  1. アクスルケースのスリーブ部をその径方向で対峙するスプリングシートブラケットとUボルトシートで挟んでいる状態で、前記スプリングシートブラケットの外側で前記スリーブ部と交差する方向に延出するリーフスプリングを配置し、該リーフスプリングに一対のUボルトを外嵌しボルトの端部が前記スリーブ部の左右の側壁に沿って延びてUボルトシートに固定された状態のサスペンション結合部の取付構造において、
    アクスルケースの板厚は4〜5mm、直径は70〜90mmからなる小型ピックアップトラック用のアクスルケースであって、
    Uボルトシートがアクスルケースのスリーブ部と接触する面でスリーブ部の軸線方向の両端部に凹部が設けられており、
    該凹部の深さ(切削厚さ)dは0.3〜0.5、凹部の横幅(切削範囲)wは10mm〜15mmからなっていることを特徴とするアクスルケースのリーフサスペンション取付構造。
  2. 凹部が、端部側に向かって漸次窪みが深くなることを特徴とする請求項1に記載のアクスルケースのリーフサスペンション取付構造。
  3. スリーブ部のUボルトシートと接触する面が圧縮残留応力付与面となっていることを特徴とする請求項1または2に記載のアクスルケースのリーフサスペンション取付構造。
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