JP6758432B2 - 固定治具および搬送装置 - Google Patents

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Description

本発明は、固定治具および搬送装置に関し、特に、複数枚のシート体が積層されてなる積層体を保持する固定治具およびこのような積層体を搬送するための搬送装置に関する。
リチウムイオン二次電池の一種として、正電極板と負電極板とを絶縁体であるセパレータを挟んで積層してなる電極積層体を構成したものがある(特許文献1)。すなわち、二次電池は、図9と図10に示すように、正電極板1と負電極板2とを絶縁体であるセパレータ3を挟んで積層してなる電極積層体4が、電解液とともに外装容器(図示省略)内に収容されたものである。また、正電極板1から延びている正極タブ5、及び負電極板2から延びている負極タブ6が外装容器から外部へ突出している。
このような二次電池を組立てる場合、電極積層体4の形成後、外装容器に収納する工程へこの電極積層体4を搬送する必要がある。このような搬送を行うものとしては、従来では、一般的にはコンベアを用いることになる(特許文献1参照)。また、従来には、このような積層体を搬送する場合、積層台に収納された状態でコンベア搬送するものがある(特許文献2)。
このような積層台を用いる場合、タブ側が開口された箱体からなるので、搬送時に開口側に一部の正電極板1、負電極板2、又はセパレータ3がずれるおそれがあった。そこで、上下一対の挾持板を有する搬送体(シャトル)を用いて、この一対の挾持板にて電極積層体4を挾持し、この状態で、この搬送体をコンベア等の搬送機構を用いて搬送することを提案できる。
このような搬送体を用いる構成として、図8のようなものを提案できる。この場合、上下一対の挾持板11,12と、自由状態で上挾持板11を下方へ弾性的に押し下げる押圧部材13と、上挾持板11を押圧部材13の押し下げ力に抗して押し上げる(上昇させる)押上機構14と、挾持板11,12の間に介在される積層体4を押し上げるワーク押上機構15とを備える。
この場合、押上機構14は、シリンダ機構にて構成され、ピストンロッド10が下方から下挾持板12及び積層体4を押し上げることなく、上挾持板11のみを押し上げることができる。また、ワーク押上機構15は、受け台16と、この受け台16から立設された複数のピン部材(リフター)17と、受け台16を上下させるシリンダ機構(図示省略)とを備える。
次にこの図8に示す搬送体(シャトル)を用いて、積層体4を搬送する方法を説明する。まず図8(a)に示す状態、すなわち、押上機構14のピストンロッドを伸ばした状態として、上挾持板11を押圧部材13の押し下げ力に抗して上昇させる。また、ワーク押上機構15の受け台16を上昇させて、各ピン部材17の先端が下挾持板11の上面よりも上位とする。
この図8(a)に示す状態にて、積層体4をフォーク部材を有する供給機構(図示省略)にて、上挾持板11と下挾持板12との間に嵌入する。この嵌入後に、フォーク部材を下降させて、ピン部材17上に積層体4を載置する。この場合、フォーク部材の爪の隙間にピン部材17を嵌入させることによって、フォーク部材を挾持体11と下挾持板12との間に嵌入してピン部材17上に積層体4を載置することができる。載置後、さらにフォーク部材を下降させることによって、フォーク部材にて積層体4を保持(支持)している状態からピン部材17にて支持している状態とする。これによって、上挾持板11と下挾持板12との間からのフォーク部材の引き抜きを可能として、フォーク部材を引き抜く。
下挾持板12上に積層体4を載置させた後は、押上機構14のピストンロッドを縮めて、図8(b)に示すように、押圧部材13にて上挾持板11を下方へ押圧する状態として、上挾持板11と下挾持板12とで積層体4を挾持する。
このように、積層体4を上下の挾持体11,12にて挾持した状態で、図示省略のコンベア等の搬送機構を用いて搬送することができ、この搬送中においては、挾持体11,12にて挾持されていることによって、積層体4の積層状態がばらけるのを回避しつつ積層体4を搬送できる。また、この搬送中においては、積層体4の前後左右が開放状となっているので、これら部位へのタブの接続作業や、ダブの検査等を行うことができる。
図8(b)に示すように、積層体4を上下の挾持体11,12にて挾持した状態から積層体4を排出する(取り出す)には、図8(b)に示す状態から、まず図8(c)に示すように、押上機構14のピストンロッド10を伸ばして、上挾持板11を押圧部材13の押下力に抗して押し上げる。
その後は、図8(d)に示すように、ワーク押上機構15の受け台16を上昇させて、各ピン部材17の先端が下挾持板11の上面よりも上位とする。これによって、積層体4を下挾持板12から浮かせた状態とすることができる。この状態においては、フォーク部材を有する排出機構(図示省略)にて、積層体4をこの搬送体から取り出すことができる。
すなわち、フォーク部材を積層体4と下挾持板12との間に嵌入する。この際、フォーク部材の爪の間の隙間に、積層体4を受けているピン部材17を嵌入させることによって、フォーク部材を積層体4と下挾持板12との間に嵌入することができる。このように、フォーク部材を積層体4と下挾持板12との間に嵌入させて、フォーク部材を上昇させることによって、このフォーク部材にて積層体4を支持することができる。フォーク部材にて積層体4を支持する状態で、このフォーク部材を、上挾持板11と下挾持板12の間から引き抜くことによって、積層体4をこの搬送体から排出することができる。
特開2016−197527号公報 特開2017−130270号公報
特許文献1に示すように、積層体を単にコンベアで搬送するものでは、搬送中にばらけるおそれがあり、また、特許文献2に示すように、箱型の積層台を用いるものでも、開口部側への一部の正電極板1、負電極板2、又はセパレータ3がずれるおそれがあった。
これに対して、図8に示すように、積層体4を一対の挾持体11,12にて挾持した状態で搬送するものでは、搬送中等において、積層体4がばらけるおそれがない。しかしながら、図8に示す構成のものでは、上挾持板11を上昇させるための押上機構14と、ピン部材17を上下動させるワーク押上機構15を必要として、装置全体として複雑で大掛かりなものとなる。
しかも、押上機構14及びワーク押上機構15は各対象物(上挾持体11や積層体4)を上昇させるために、下挾持板12の下方位置に配設する必要がある。このため、この搬送体(シャトル)を搬送する搬送ユニット(搬送機構)に制限が生じ、設計の自由度が小さくなる。また、押上機構14及びワーク押上機構15のそれぞれの動作が必要で、全体の動作回数が多くなって、生産性に劣っていた。
本発明は、上記課題に鑑みて、積層体を安定して搬送でき、しかも、少ない動作回数で、積層体の供給・取出を行うことができ、生産性に優れ、さらには設計の自由度が大きい固定治具及び搬送装置を提供する。
本発明の固定治具は、複数枚のシート体が積層されてなる積層体を保持する固定治具であって、上ベース板と、下ベース板と、上ベース板と下ベース板との間に上下動可能として介在される押付板と、押付板と下ベース板との間に介在されて押付板を上方へ押圧する弾性部材と、下ベース板から立設されて弾性部材の弾性力に反して押付板が下降した際に上ベース板と押付板との間に配置された積層体を受けるリフトアップピンとを備え、外力の付与にて押付板が下降して上ベース板と押付板との間への積層体の供給及び上ベース板と押付板との間の積層体の取出を可能としたものである。
本発明の固定治具によれば、押付板を下降させることによって、上ベース板と押付板との間への積層体の供給及び上ベース板と押付板との間の積層体の取出が可能となる。すなわち、押付板を下降させるのみで、積層体をこの固定治具に供給したり、この固定治具から積層体を取出したりすることが可能な状態とすることができる。また、積層体をこの固定治具に供給して押付板への下降力の付与を停止することによって、弾性部材の弾性力によって、押付板が上昇して、この押付板と上ベース板とで積層体を挾持することができる。
本発明の搬送装置は、複数枚のシート体が積層されてなる積層体を保持する固定治具と、この固定治具を積層体供給側から積層体取出側へ搬送する搬送手段とを備えた搬送装置であって、前記固定治具は、上ベース板と、下ベース板と、上ベース板と下ベース板との間に上下動可能として介在される押付板と、押付板と下ベース板との間に介在されて押付板を上方へ押圧する弾性部材と、下ベース板から立設されて弾性部材の弾性力に反して押付板が下降した際に上ベース板と押付板との間に配置された積層体を受けるリフトアップピンとを備え、積層体供給側において供給側押圧機構にて押付板が下降して上ベース板と押付板との間への積層体の供給を可能とし、積層体の供給後には、弾性部材の弾性力にて押付板が上方へ押圧されて押付板と上ベース板とで積層体の挾持保持を可能とし、積層体取出側において取出側押圧機構にて押付板が下降してリフトアップピンにて積層体を受けた状態となって積層体の取り出しを可能とするものである。
積層体を固定治具に供給して押付板への下降力の付与を停止することによって、弾性部材の弾性力によって、押付板が上昇して、押付板と上ベース板とで積層体を挾持することができる。このため、この固定治具を搬送手段にて搬送することによって、ばらけることなく積層体を搬送できる。また、押付板を下降させることによって、上ベース板と押付板との間への積層体の供給及び上ベース板と押付板との間の積層体の取出が可能となる。すなわち、押付板を下降させるのみで、積層体をこの固定治具に供給したり、この固定治具から積層体を取出したりすることが可能な状態とすることができる。
供給側押圧機構及び取出側押圧機構は、供給側及び取出側にそれぞれ配設されるシリンダ機構にて構成され、ピストンロッドの下方への伸びにより押付板を下降させるものとできる。このように構成することによって、供給側押圧機構及び取出側押圧機構を既存の機構で構成でき、しかも、動作が安定する。
前記搬送手段は、上側ガイドレールと、下側ガイドレールと、各ガイドレールにガイドされてスライドする複数個のスライダと、上側ガイドレールの他端側から下側ガイドレールの他端側へスライダを受け渡す下流側受渡機構と、下側ガイドレールの一端側から上ガイドレールの一端側へスライダを受け渡す上流側受渡機構とを備え、各スライダには固定治具が保持されるとともに、各スライダは固定治具を保持した状態での前進・下降・後退・上昇のスクエア動作を行うものである。
このように構成することによって、固定治具を保持した状態での前進・下降・後退・上昇のスクエア動作を行うことができる。このため、前進前の位置を積層体供給部位とし、所定位置まで前進させた位置を積層体取出部位とすれば、積層体供給部位で固定治具に積層体を供給して、固定治具を積層体取出部位まで前進させることによって、積層体を取り出すことができる。その後は、積層体が取り出された固定治具(空の状態となった固定治具)を下降させた後後退させ、その後上昇させることによって、この空の状態となった固定治具を積層体供給部位に戻すことができる。このため、多数の積層体を、順次、積層体供給部位から積層体取出部位まで搬送していくことができる。
また、積層体供給側(積層体供給部位)に積層体を固定治具に供給する供給機構が配置されるとともに、積層体取出側(積層体取出部位)に積層体を固定治具から取り出す取出機構が配置されるのが好ましい。このように、供給機構が配置されれば、積層体供給部位で積層体を安定して固定治具に供給でき、取出機構が配置されれば、積層体取出部位で積層体を安定して固定治具から取り出すことができる。
前記固定治具が積層体供給側から積層体取出側へ搬送される間に、加工装置にて積層体に対して加工を行うのが好ましい。
本発明は、弾性部材の弾性力によって、押付板が上昇して、この押付板と上ベース板とで積層体を挾持することができるので、この挾持されている状態で、この固定治具を搬送することによって、積層体はばらけることなく、安定して搬送できる。しかも、押付板を下降させるのみで、積層体をこの固定治具に供給したり、この固定治具から積層体を取出したりすることが可能な状態とすることができるので、積層体供給動作及び積層体取出動作を短時間で安定して行うことができ、生産性に優れる。
また、積層体供給可能状態としたり、積層体取出可能状態としたりする場合、押付板を下降させるのみでよいので、この押付板を下降させる手段(機構)として、固定治具の上方側に配置することができる。このため、固定治具を受けて搬送する搬送手段(搬送機構)を、配置位置や種類等の制約(規制)を受けることなく、下方に設けることができ、設計の自由度が高くなる。
本発明の搬送装置の簡略ブロック図である。 本発明の固定治具を示し、(a)は積層体を挾持している状態の簡略図であり、(b)は積層体の取り出し可能状態の簡略図である。 本発明の固定治具を示し、(a)は自由状態の簡略図であり、(b)は積層体の供給可能状態の簡略図である。 搬送装置の搬送手段の簡略ブロック図である。 搬送装置の搬送手段の簡略図である。 本発明に係る固定治具で搬送された積層体を用いたラミネート型二次電池の簡略斜視図である。 図6に示す積層体の簡略分解斜視図である。 固定治具の参考例を示し、(a)は積層体の供給前の簡略図であり、(b)は積層体を挾持した状態の簡略図であり、(c)は上挾持板を上昇させた状態の簡略図であり、(d)は積層体の供給後又は取り出す前の簡略図である。 一般的なラミネート型二次電池の簡略斜視図である。 一般的なラミネート型二次電池の簡略分解斜視図である。
以下本発明の実施の形態を図1〜図7に基づいて説明する。
図1は本発明に係る搬送装置の簡略図を示し、この搬送装置は、複数枚のシート体が積層されてなる積層体31(図6参照)を保持する固定治具32と、この固定治具32を積層体供給側から積層体取出側へ搬送する搬送手段33とを備え、積層体供給側には供給機構34が配置されるとともに、積層体取出側には取出機構35が配置されている。
積層体31は、例えば、図6と図7に示すように、リチウムイオン二次電池の一種として、正電極板と負電極板とを絶縁体であるセパレータを挟んで積層してなる電極積層体である。すなわち、二次電池は、正電極板21と負電極板22とを絶縁体であるセパレータ23を挟んで積層してなる電極積層体31が、電解液とともに外装容器(図示省略)内に収容されたものである。また、正電極板21から延びている正極タブ25、及び負電極板22から延びている負極タブ26が外装容器から外部へ突出している。
固定治具32は、図2と図3に示すように、上ベース板36と、下ベース板37と、上ベース板36と下ベース板37との間に上下動可能として介在される押付板38と、押付板38と下ベース板37との間に介在されて押付板38を上方へ押圧する弾性部材39と、下ベース板37から立設されて弾性部材39の弾性力に反して押付板38が下降した際に上ベース板36と押付板38との間に配置された積層体31を受ける複数本のリフトアップピン40とを備える。
上ベース板36及び下ベース板37は所定間隔で平行状態を維持された状態で固定されており、上下動しない。リフトアップピン40は下ベース板37から立設されている。弾性部材39は押付板38を上方へ弾性的に押し上げるものであって、自由状態において、図3(a)に示すように、押付板38をリフトアップピン40よりも上位となるように押し上げる。なお、弾性部材39としては、コイルスプリング等のバネ部材で構成できる。
ところで、上流側の積層体供給部で固定治具32に積層体31が供給されて、前記搬送手段33にて下流側の積層体取出部で積層体が固定治具32から取り出される。このため、積層体供給部には供給側押圧機構41が配置され、積層体取出部にはや取出側押圧機構42が配置されている。供給側押圧機構41及び取出側押圧機構42は、それぞれ、一対のシリンダ機構にて構成される。すなわち、各シリンダ機構は、固定治具32の上位に配設されるシリンダ本体(図示省略)と、このシリンダ本体から下方へ延びるロッド(ピストンロッド)43とを備える。
固定治具32が上流側の積層体供給部において、供給側押圧機構41のロッド43が下方に延びて、図2(b)や図3(b)に示すように、押付板38を弾性部材39の弾性力に抗して下方へ押圧する。この場合、リフトアップピン40の上部が押付板38の上面よりも突出する状態となるまで押し下げることができる。このため、押付板38にはリフトアップピン40がその上面より突出するための孔乃至切欠からなるピン貫通部44が設けられている。
搬送手段33は、図4に示すように、上側リニアガイド機構45と下側リニアガイド機構46と、上流側受渡機構47と、下流側受渡機構48とを備える。図5に示すように、リニアガイド機構45、46は、それぞれ、リニアガイドレール51、52と、これらのリニアガイドレール51、52に沿ってスライドするスライダ53とを備える。なお、各リニアガイドレール51,52は、それぞれ、一対の短ガイドレール51a、51a、52a、52aの組み合わせで構成されている。
上流側受渡機構47は、上下動機構と、上位位置でリニアガイドレール51に水平方向に沿って接近離間する渡し機構と、下位位置でリニアガイドレール52に水平方向に沿って接近離間する受取機構とを備える。また、下流側受渡機構48は、上下動機構と、上位位置でリニアガイドレール51に水平方向に沿って接近離間する受取機構と、下位位置でリニアガイドに水平方向に沿って接近離間する渡し機構とを備える。なお、各上下動機構、各渡し機構、及び受取機構は、シリンダ機構、ねじ機構、リニアガイド機構等の公知公用の既存の機構を用いることができる。
また、積層体供給側の供給機構34及び積層体取出側の取出機構35は、フォーク部材と、このフォーク部材を上下させる昇降機構と、フォーク部材を固定治具に対して接近離間させる往復動機構とを備える。なお、これらの昇降機構及び往復動機構もシリンダ機構、ねじ機構、リニアガイド機構等の公知公用の既存の機構を用いることができる。
ところで、図1に示すように、搬送手段33、供給機構34、取出機構35、供給側押圧機構41、及び取出側押圧機構42等は制御手段50にて制御される。制御手段50は、例えば、CPU(Central Processing Unit)を中心としてROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)等がバスを介して相互に接続されたマイクロコンピュータである。また、制御手段50には、図示省略の記憶手段が接続されている。記憶手段は、それぞれ、HDD(Hard Disc Drive)やDVD(Digital Versatile Disk)ドライブ、CD−R(Compact Disc-Recordable)ドライブ、EEPROM(Electronically Erasable and Programmable Read Only Memory)等からなる。なお、ROMには、CPUが実行するプログラムやデータが格納されている。
次に前記固定治具32を用いて積層体31を搬送する方法を説明する。この場合、各スライダ53には固定治具32が載置固定される。すなわち、下ベース板37がスライダ53に載置されて固定される。この場合、上ベース36も上下動しないように、この下ベース37乃至スライダ53を固定するのが好ましい。そして、上側リニアガイド機構45の上流の供給機構34から上側リニアガイド機構45の上流側の固定治具32に積層体31を供給する。
この場合、固定治具32を図3(b)に示す状態とする。すなわち、供給側押圧機構41のロッド43を下方に伸ばして、押付板38を押し下げた状態として、リフトアップピン40の上部が押付板38の上面よりも突出する状態とする。この状態で、供給機構34のフォーク部材に積層体31を保持させて、このフォーク部材を、押付板38と上ベース板36との間に嵌入する。そして、フォーク部材を下降させることによって、積層体31をピン40に載置させる(図2(b)に示す状態とする)。この際、フォーク部材の爪の間の隙間にピンを嵌入して、フォーク部材の押付板38と上ベース板36との間の嵌入及びピン40への載置を許容する。
図2(b)に示す状態とした後は、供給側押圧機構41のロッド43を縮め、図2(a)に示すように、弾性部材39にて押付板38を上方へ押し上げて、押付板38と上ベース板36とで積層体31を挾持した状態とする。この状態で、スライダ53を下流側へスライドさせる。そして、積層体31を挾持した固定治具32を保持しているスライダ53が下流の取出部に来れば、スライダ53による固定治具32の搬送を停止する。そして、取出側押圧機構42のロッドを下方に伸ばして、図2(b)に示す状態とする。
この状態で、取出機構35のフォーク部材を積層体31と押付板38との間に挿入(嵌入)する。この際、フォーク部材の爪の間の隙間にピンが嵌入して、フォーク部材の積層体31と押付板38との間への挿入を許容する。
その後、フォーク部材を上昇させてこのフォーク部材にて積層体31を受けた状態として、フォーク部材を押付板38と上ベース板36との間から引き抜く。これによって、固定治具32から積層体31を取り出すことができる。
そして、下流側で積層体31が取り出されて空となった固定治具32は、積層体供給部位に戻ることになる。すなわち、空となった固定治具32は、上方ガイドレール51から下流側受渡機構48によって、下方ガイドレール52に搬送され、この下方ガイドレール52に沿って上流側に戻され、上流側受渡機構47によって、上方ガイドレール51に搬送される。
このように、空状態の固定治具32が積層体供給部位に供給され、この積層体供給部位で積層体31が空状態の固定治具32に供給され、この積層体供給部位から積層体取出部位まで搬送されて、積層体取出部位で積層体31が取り出される工程を順次行うことができる。
本発明の固定治具32では、押付板38を下降させることによって、上ベース板36と押付板38との間への積層体31の供給及び上ベース板36と押付板38との間の積層体の取出が可能となる。すなわち、押付板38を下降させるのみで、積層体31をこの固定治具32に供給したり、この固定治具32から積層体31を取出したりすることが可能な状態とすることができる。また、積層体を31この固定治具32に供給して押付板への下降力の付与を停止することによって、弾性部材39の弾性力によって、押付板38が上昇して、この押付板38と上ベース板36とで積層体31を挾持することができる。
すなわち、本発明は、弾性部材39の弾性力によって、押付板38が上昇して、この押付板38と上ベース板36とで積層体31を挾持することができるので、この挾持されている状態で、この固定治具32を搬送することによって、積層体31はばらけることなく、安定して搬送できる。しかも、押付板38を下降させるのみで、積層体31をこの固定治具32に供給したり、この固定治具32から積層体31を取出したりすることが可能な状態とすることができるので、積層体供給動作及び積層体取出動作を短時間で安定して行うことができ、生産性に優れる。
また、積層体供給可能状態としたり、積層体取出可能状態としたりする場合、押付板38を下降させるのみでよいので、この押付板38を下降させる手段(機構)として、固定治具32の上方側に配置することができる。このため、固定治具32を受けて搬送する搬送手段(搬送機構33)を、配置位置や種類等にお制約(規制)を受けることなく、下方に設けることができ、設計の自由度が高くなる。
供給側押圧機構41及び取出側押圧機構42は、供給側及び取出側にそれぞれ配設されるシリンダ機構にて構成することによって、供給側押圧機構41及び取出側押圧機構42を既存の機構で構成でき、しかも、動作が安定する。
前記搬送手段33では、固定治具32を保持した状態での前進・下降・後退・上昇のスクエア動作を行うことができる。このため、前進前の位置を積層体供給部位とし、所定位置まで前進させた位置を積層体取出部位とすれば、積層体供給部位で固定治具32に積層体31を供給して、固定治具32を積層体取出部位まで前進させることによって、積層体31を取り出すことができる。その後は、積層体31が取り出された固定治具32(空の状態となった固定治具32)を下降させた後後退させ、その後上昇させることによって、この空の状態となった固定治具32を積層体供給部位に戻すことができる。このため、多数の積層体31を、順次、積層体供給部位から積層体取出部位まで搬送していくことができる。
このため、積層体供給側(積層体供給部位)に積層体31を固定治具32に供給する供給機構が配置されるとともに、積層体取出側(積層体取出部位)に積層体を固定治具から取り出す取出機構が配置されるのが好ましい。このように、供給機構34が配置されれば、積層体供給部位で積層体31を安定して固定治具32に供給でき、取出機構35が配置されれば、積層体取出部位で積層体31を安定して固定治具32から取り出すことができる。
前記固定治具32が積層体供給側から積層体取出側へ搬送される間に、加工装置(図示省略)にて積層体に対して加工を行うことができる。加工装置としては、タブ25,26の取付や積層体31の検査等を行う装置である。
本発明は前記実施形態に限定されることなく種々の変形が可能であって、例えば、積層されるシートとしては、二次電池に用いるラミネートシート22に限るものではなく、板状体乃至シート状体の他の部材であってもよい。この場合、可撓性を有するものであっても、可撓性を有さないものであってもよい。また、前記実施形態では、積層体31の正極タブ25及び負極タブ26は、一対の短辺のうちの一方側のみに設けていたが、正極タブ25を一方の短辺側に設け、負極タブ26を他方の短辺側に設けるものであってもよい。
リフトアップピン40の数としては、各ピン40の積層体31の支持面積や配置位置に応じて、積層体31を下方から受けることができ、各ピン40の積層体31の支持面積や配置位置、さらには、供給機構34及び取出機構35のフォーク部材の爪間の隙間数や隙間の大きさ等に応じて、任意に設定できる。
搬送手段33としては、リニアガイド機構を用いたが、ベルトコンベアやローラコンベア等の公知公用の既存の搬送機構を用いてもよい。また、前記実施形態では、上側リニアガイド機構45と下側リニアガイド機構46とを備え、スライダ53が前進・下降・後退・上昇のスクエア動作を行えるようにしていた。これに対して、スライダ53は前進・下降・後退・上昇のスクエア動作を行うことができないが、下側リニアガイド機構46を有さないものであってもよい。なお、前記実施形態では、上側リニアガイド機構45のガイドレール51と下側リニアガイド機構46のガイドレール52は、それぞれ一対のガイドレール51,52を組み合わせることで構成していたが、それぞれ、1本のガイドレール51(52)であっても、3本以上のガイドレール51(52)を組み合わせたものであってもよい。また、組み合わせるガイドレール51(52)として、長さ寸法が同一であっても、相違するものであってもよい。このため、上側リニアガイド機構45のガイドレール51を複数本で構成して、下側リニアガイド機構46のガイドレール52を1本で構成したり、逆に、上側リニアガイド機構45のガイドレール51を1本で構成して、下側リニアガイド機構46のガイドレール52を複数本で構成したりしてもよい。搬送手段33のスライダ53の数としても任意である。
31 積層体
32 固定治具
33 搬送手段
34 供給機構
35 取出機構
36 上ベース板
37 下ベース板
38 押付板
39 弾性部材
40 リフトアップピン
41 供給側押圧機構
42 取出側押圧機構
47 上流側受渡機構
48 下流側受渡機構
51、52 リニアガイドレール
53 スライダ

Claims (6)

  1. 複数枚のシート体が積層されてなる積層体を保持する固定治具であって、
    上ベース板と、下ベース板と、上ベース板と下ベース板との間に上下動可能として介在される押付板と、押付板と下ベース板との間に介在されて押付板を上方へ押圧する弾性部材と、下ベース板から立設されて弾性部材の弾性力に反して押付板が下降した際に上ベース板と押付板との間に配置された積層体を受けるリフトアップピンとを備え、
    外力の付与にて押付板が下降して上ベース板と押付板との間への積層体の供給及び上ベース板と押付板との間の積層体の取出を可能としたことを特徴とする固定治具。
  2. 複数枚のシート体が積層されてなる積層体を保持する固定治具と、この固定治具を積層体供給側から積層体取出側へ搬送する搬送手段とを備えた搬送装置であって、
    前記固定治具は、上ベース板と、下ベース板と、上ベース板と下ベース板との間に上下動可能として介在される押付板と、押付板と下ベース板との間に介在されて押付板を上方へ押圧する弾性部材と、下ベース板から立設されて弾性部材の弾性力に反して押付板が下降した際に上ベース板と押付板との間に配置された積層体を受けるリフトアップピンとを備え、
    積層体供給側において供給側押圧機構にて押付板が下降して上ベース板と押付板との間への積層体の供給を可能とし、積層体の供給後には、弾性部材の弾性力にて押付板が上方へ押圧されて押付板と上ベース板とで積層体の挾持保持を可能とし、積層体取出側において取出側押圧機構にて押付板が下降してリフトアップピンにて積層体を受けた状態となって積層体の取り出しを可能とすることを特徴とする搬送装置。
  3. 前記供給側押圧機構及び取出側押圧機構は、供給側及び取出側にそれぞれ配設されるシリンダ機構にて構成され、ピストンロッドの下方への伸びにより押付板を下降させることを特徴とする請求項2に記載の搬送装置。
  4. 前記搬送手段は、上側ガイドレールと、下側ガイドレールと、各ガイドレールにガイドされてスライドする複数個のスライダと、上側ガイドレールの他端側から下側ガイドレールの他端側へスライダを受け渡す下流側受渡機構と、下側ガイドレールの一端側から上ガイドレールの一端側へスライダを受け渡す上流側受渡機構とを備え、各スライダには固定治具が保持されるとともに、各スライダは固定治具を保持した状態での前進・下降・後退・上昇のスクエア動作を行うことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の搬送装置。
  5. 積層体供給側に積層体を固定治具に供給する供給機構が配置されるとともに、積層体取出側に積層体を固定治具から取り出す取出機構が配置されることを特徴とする請求項2〜請求項4のいずれか1項に記載の搬送装置。
  6. 前記固定治具が積層体供給側から積層体取出側へ搬送される間に、加工装置にて積層体に対して加工を行うことを特徴とする請求項2〜請求項5のいずれか1項に記載の搬送装置。
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