JP6536135B2 - 搬送装置及び搬送装置用治具 - Google Patents
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Description
図1は、第1実施形態に係る搬送装置の構成図である。図1に示されるように、搬送装置10は、搬送の対象となる対象物を互いに対向する第1拘束板P1(第1治具)と第2拘束板P2(第2治具)との間に挟み込んだ状態で把持するハンド1(把持部)と、ハンド1により把持された対象物を搬送する搬送部(不図示)とを備えている。ハンド1は、いわゆるエンドエフェクタ(ロボットハンド)である。ここでは、対象物はシート状の電極が積層されてなる積層電極Lであるとして説明を行う。図1では、積層電極L、第1拘束板P1、及び第2拘束板P2のそれぞれの一部が破断された状態が示されている。
図5は、第1拘束板を吸着保持する工程を説明する斜視図である。図5に示されるように、搬送装置10は、第1拘束板P1及び第2拘束板P2が保管されている所定の場所(以下、保管場所という)の上方にハンド1を移動させる。第1拘束板P1及び第2拘束板P2は、保管場所において、下方から第2拘束板P2及び第1拘束板P1の順に、第1面30aが上方を向いた状態で積層されている。したがって、押圧板18の第2面18bと、第1拘束板P1の第1面30aとが第1方向D1に沿って対向する。ここで、シリンダー20が伸長し、押圧板18の第2面18bがチャック6a及びチャック6bのそれぞれの下端よりも下方に位置する状態とされる。
図6は、第1拘束板を搬送する工程を説明する斜視図である。図6に示されるように、搬送装置10は、第1拘束板P1を吸着保持した状態で、第1方向D1に沿って上方にハンド1を移動させる。続いて、搬送装置10は、シート状の電極が積層されて積層電極L(図1参照)が形成される所定の場所(以下、積層場所という)の上方に、ハンド1を移動させる。続いて、搬送装置10は、第1方向D1に沿って下方にハンド1を移動させる。これにより、搬送装置10は、第1拘束板P1を保管場所から積層場所に搬送する。
図7は、第1拘束板を載置する工程を説明する斜視図である。図7に示されるように、搬送装置10は、積層場所において、吸着保持部22による第1拘束板P1の吸着を解除する。これにより、搬送装置10は、第1拘束板P1を積層場所に載置する。
図8は、第2拘束板を吸着保持する工程を説明する斜視図である。図8に示されるように、本実施形態では、本工程の前に、積層場所に載置された第1拘束板P1の第1面30a上に、公知の方法により電極が積層されて積層電極Lが形成される。即ち、このような積層電極Lの形成は、第1拘束板P1を載置する工程(S3)後であって、第2拘束板P2を吸着保持する工程(S4)前に実施される。なお、当該積層電極Lの形成は、第1拘束板P1を載置する工程(S3)後であって、第1拘束板P1を固定する工程(S6)前であれば、どのタイミングで実施されてもよく、第2拘束板P2を吸着保持する工程(S4)又は第2拘束板P2を搬送する工程(S5)と並行して実施されてもよい。
第1拘束板P1を搬送する工程(S2)と同様に、搬送装置10は、第2拘束板P2を吸着保持した状態で、第1方向D1に沿って上方へハンド1を移動させる。続いて、搬送装置10は、積層場所の上方にハンド1を移動させる。これにより、搬送装置10は、第2拘束板P2を保管場所から積層場所の上方に搬送する。このとき、押圧板18の第2面18bと積層電極Lとが、第2拘束板P2を介して第1方向D1に沿って対向した状態となる。
図9は、第1拘束板を固定する工程を説明する斜視図である。図9に示されるように、まず、搬送装置10は、シリンダー20を収縮させ、押圧板18及び第2拘束板P2の下方に、積層電極L及び第1拘束板P1を収容可能な空間を形成する。続いて、搬送装置10は、第1方向D1に沿って下方へハンド1を移動させる。
図11(d)に示されるように、搬送装置10は、シリンダー20を伸長させ、第2拘束板P2を第1方向D1に沿って下方に移動させる。搬送装置10は、第2拘束板P2が積層電極L上に接触する。これにより、搬送装置10は、第2拘束板P2を積層電極L上に載置する。
図12は、積層電極を搬送する工程を説明する斜視図である。図12に示されるように、搬送装置10は、積層電極L上に載置した第2拘束板P2を、押圧部8により第1方向D1に沿って第1拘束板P1側に押圧する。続いて、搬送装置10は、ハンド1を上方に移動させる。これにより、各延在部32の下方に潜り込んでいた各支持部16が延在部32に引っかかり、第1拘束板P1の第1方向D1に沿う下方への移動が制限された状態となる。この結果、積層電極Lが第1拘束板P1と第2拘束板P2との間に挟み込まれる。このように、搬送装置10は、ハンド1により積層電極Lを第1拘束板P1と第2拘束板P2との間に挟み込んで把持した状態で搬送する。
続いて、図13及び図14を参照して、第2実施形態について説明する。第2実施形態は、第1拘束板P1及び第2拘束板P2の形状、及び、チャック6a及びチャック6bの構成の点で、第1実施形態と相違し、その他の点で第1実施形態と一致している。
(第3実施形態)
(第4実施形態)
Claims (9)
- 搬送の対象となる対象物を把持する把持部を備え、
前記把持部は、
板状の第1治具を支持する支持部と、
前記対象物を介して前記第1治具と対向して配置された板状の第2治具を前記第1治具と前記第2治具とが対向する対向方向に沿って前記第1治具側に押圧する押圧部と、
を有し、
前記押圧部は、前記第1治具又は前記第2治具を搬送する際に、前記第1治具又は前記第2治具を吸着保持する吸着保持部を有する、搬送装置。 - 前記把持部は、前記第1治具を前記把持部に対して前記対向方向に交差する交差方向に固定する固定部を更に備える、請求項1に記載の搬送装置。
- 前記支持部と前記固定部とは一体化されている、請求項2に記載の搬送装置。
- 前記固定部は、前記交差方向に沿って互いになす距離を変える一対の固定部材を有する、請求項2または請求項3に記載の搬送装置。
- 前記対象物は、前記対向方向に積層された積層体である、請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の搬送装置。
- 前記対象物は、電池の電極組立体を構成する正極及び負極を含む積層体である、請求項5に記載の搬送装置。
- 前記押圧部は、前記第1治具又は前記第2治具を前記押圧部に対して位置決めする位置決め部を有する、請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載の搬送装置。
- 請求項1〜請求項7のいずれか一項に記載される搬送装置において前記第1治具として用いられる搬送装置用治具であって、
前記対向方向から見て前記対象物と重なる重複部と、
前記対向方向から見て前記対象物の周縁からはみ出すように前記重複部から延びる延在部と、を備える、搬送装置用治具。 - 請求項6に記載される搬送装置において前記第1治具として用いられる搬送装置用治具であって、
前記対向方向から見て前記対象物と重なる重複部と、
前記対向方向から見て前記対象物の周縁からはみ出すように前記重複部から延びる延在部と、を備え、
前記延在部には貫通孔が設けられている、搬送装置用治具。
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