JP2003159680A - ワーク姿勢変更装置 - Google Patents

ワーク姿勢変更装置

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JP2003159680A
JP2003159680A JP2001359317A JP2001359317A JP2003159680A JP 2003159680 A JP2003159680 A JP 2003159680A JP 2001359317 A JP2001359317 A JP 2001359317A JP 2001359317 A JP2001359317 A JP 2001359317A JP 2003159680 A JP2003159680 A JP 2003159680A
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JP
Japan
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work
flange
gripping
changing device
gripped
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JP2001359317A
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English (en)
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Shigeki Yamanami
並 重 喜 山
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Hirata Corp
Original Assignee
Hirata Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】生産ライン等において、ワークの姿勢を容易に
変更できるようにし、又、設備の簡略化、省スペース化
等を図る。 【解決手段】ワークWに固定される把持用治具10を把
持し得る把持手段20と、把持手段20を鉛直方向及び
水平方向に移動させかつ所定軸回りに回転させて所望の
位置に位置決めし得る駆動手段30とにより、ワーク姿
勢変更装置を構成する。これにより、把持用治具10を
把持手段20が把持することで、駆動手段30を駆動さ
せると、容易にワークを持ち上げてその姿勢を変更でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車用部品ある
いは電子機器用部品等のワークの姿勢を変更可能なワー
ク姿勢変更装置に関し、特に、生産設備等の搬送ライン
により搬送されるワークの姿勢を変更するワーク姿勢変
更装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車用部品等の生産ラインにおいて、
エンジン、トランスミッション等のワークは、電動コン
ベア、フリーフローコンベア等の搬送ラインにより、パ
レットに載置された状態で複数の処理ステーションに順
次に移送され、各々の処理ステーションにおいて部品の
組み付け、締め付け、検査等種々の処理が施される。
【0003】各々の処理ステーションにおいて、ワーク
の姿勢を適宜変える必要がある際には、作業者が手作業
にてワークの姿勢を変更し、あるいは、各々の処理ステ
ーションに配置された専用の反転機等にワーク毎の専用
の治具等を介してワークを固定し、操作ハンドル等を回
して姿勢を変更していた。また、部品の組み付け等を機
械によらず作業者が手作業で行なう場合は、パレットに
載置されたワークに対して、ワークの姿勢を変えること
なく、作業者が自らの姿勢を適宜変えることで、種々の
部品の組み付け等を行なっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の生産
設備においては、種々の処理に応じてワークの姿勢を変
更するにあたり、各々の処理ステーションあるいは各工
程ごとに、姿勢を変更するための専用の反転機、ワーク
毎の治具等が必要であり、設置スペーの増加、複数の種
類の治具を取り扱う故の煩雑さ等を招いていた。また、
作業者が手作業によりワークの姿勢を変更する場合は、
作業効率にむらが生じ、特にワークが重量物の場合に
は、手作業にて姿勢を変更するのは困難であった。
【0005】本発明は、上記従来の問題点に鑑みて成さ
れたものであり、その目的とするところは、自動車用部
品あるいは電子機器用部品の生産ライン等において、設
備の簡略化、共用化、省スペース化等を図ると共に、種
々の処理に応じてワークの姿勢を容易に短時間で変更で
き、又、異なる種類のワークあるいは比較的重量物のワ
ークであっても容易に姿勢を変更できるワーク姿勢変更
装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のワーク姿勢変更
装置は、ワークを持ち上げてその姿勢を所望の向きに変
更するワーク姿勢変更装置であって、ワークに固定され
る把持用治具と、把持用治具を把持し得る把持手段と、
把持手段を鉛直方向及び水平方向に移動させかつ所定軸
回りに回転させて所望の位置に位置決めし得る駆動手段
と、を有することを特徴としている。この構成によれ
ば、駆動手段が把持手段を移動させてワークに固定され
た把持用治具に近づけると、把持手段が把持用治具を把
持し、駆動手段が鉛直方向、水平方向、及び所定軸回り
に把持手段を適宜移動させて、把持用治具に固定された
ワークを持ち上げ所望の向きにその姿勢を変更すると共
に、所望の位置に位置付ける。このように、把持用治具
に対して着脱自在な把持手段により、容易にワークを持
ち上げて姿勢を変えることができる。
【0007】上記構成において、把持用治具は、ワーク
に取り付けるための取付フランジと、把持手段により把
持されるための被把持フランジとを有し、把持手段は、
被把持フランジに当接される当接フランジと、当接フラ
ンジと協働して被把持フランジを把持し得るように可動
に設けられた把持チャックとを有する、構成を採用でき
る。この構成によれば、当接フランジを被把持フランジ
に当接させ、被把持フランジを挟むように把持チャック
を作動させるだけで、容易に被把持フランジを把持で
き、これにより、ワークは把持用治具を介して把持手段
に保持されることになる。
【0008】上記構成において、当接フランジ及び被把
持フランジは、相互の位置決めを行なう位置決め部を有
する、構成を採用できる。この構成によれば、把持動作
に際して、位置決め部を介して当接フランジと被把持フ
ランジとの位置決めが行なわれるため、把持された被把
持フランジすなわちワークがずれることなく確実に保持
される。
【0009】上記構成において、位置決め部は、当接フ
ランジに形成された複数のピンと、被把持フランジに形
成されて複数のピンが嵌合される複数の嵌合孔とからな
る、構成を採用できる。この構成によれば、当接フラン
ジに設けられた複数のピンが被把持フランジに形成され
た複数の嵌合孔に嵌合することで、確実な位置決めが行
なわれ、ワークの自重による回転等のずれが防止される
と共に、比較的重量物のワークでもずれ落ちることなく
確実に保持される。
【0010】上記構成において、取付フランジは、種類
の異なる複数のワークに対して取り付け可能に形成され
ている、構成を採用できる。この構成によれば、一つの
共通な把持用治具を用いることで、種類の異なる複数の
ワークを把持して持ち上げ姿勢を変更することができ
る。すなわち、複数の治具を用いる場合に比べて、共用
化による製造コスト、管理コスト等が低減され、又、選
別の必要がなく治具取り付けの煩雑さが解消される。
【0011】上記構成において、把持手段は、把持用治
具を水平方向から把持するように設けられている、構成
を採用できる。この構成によれば、特に、ワークが所定
の高さにて搬送ラインにより搬送される場合において、
把持手段を容易に把持用治具に近づけて把持動作を行な
わせることができると共に、鉛直上方への持ち上げ、回
転による姿勢変更等の一連の動作を効率良く行なわせる
ことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、添付図面を参照しつつ説明する。図1ないし図3
は、本発明に係るワーク姿勢変更装置の一実施形態を示
すものであり、図4ないし図8はその動作を説明するも
のである。このワーク姿勢変更装置は、図1ないし図3
に示すように、ワークW(ここでは、エンジンのシリン
ダブロックを示す)に固定される把持用治具10、把持
用治具10を把持し得る把持手段20、把持手段20を
鉛直方向V及び水平方向Hに移動させかつ所定軸回りR
に回転させて所望の位置に位置決めし得る駆動手段30
等を備えている。
【0013】駆動手段30は、図1に示すように、把持
手段20を、鉛直方向Vに移動させる鉛直駆動機構3
1、水平方向Hに移動させる水平駆動機構32、所定軸
回りRに回転させる回転駆動機構33等により構成され
ている。鉛直駆動機構31は、鉛直方向Vに伸長する第
1シリンダ31a、第1シリンダ31aに出没自在に支
持され鉛直方向Vに往復動して伸縮する第1スライダ3
1b、第1スライダ31bに駆動力を及ぼす第1駆動源
(不図示)等により構成されている。ここで、第1駆動
源としては、サーボモータあるいは油圧駆動源等が適用
される。
【0014】水平駆動機構32は、第1スライダ31b
の上端に結合されて水平方向Hに伸長する第2シリンダ
32a、第2シリンダ32aに出没自在に支持され水平
方向Hに往復動して伸縮する第2スライダ32b、第2
スライダ32bに駆動力を及ぼす第2駆動源(不図示)
等により構成されている。ここで、第2駆動源として
は、サーボモータあるいは油圧駆動源等が適用される。
【0015】回転駆動機構33は、第2スライダ32b
の軸心と同軸に回転の軸心(所定軸)を有するように第
2スライダ32bに回動自在に支持された回転軸33
a、回転軸33aの端部に形成され把持手段20を結合
するための円盤状フランジ33b、回転軸33aに駆動
力を及ぼす第3駆動源(不図示)等により構成されてい
る。ここで、第3駆動源としては、サーボモータ等が適
用される。
【0016】尚、ここでは、水平駆動機構32と回転駆
動機構33とを別々に独立して設ける構成を示したが、
第2スライダ32bを廃止して、回転軸33aを水平方
向Hに往復動して伸縮自在に駆動させると共にその軸心
回りに回転駆動させるようにして、水平駆動及び回転駆
動を兼ねるようにし、その端部に形成された円盤状フラ
ンジ33bに把持手段20を結合するように構成しても
よい。
【0017】把持手段20は、図1及び図2に示すよう
に、円盤状フランジ33bに固着された支持プレート2
1、支持プレート21に固着され略矩形形状をなす当接
フランジ22、当接フランジ22の両外側において支持
プレート21に設けられ当接フランジ22と協働して後
述する把持用治具10の被把持フランジ11を把持し得
るように可動に設けられた2つの把持チャック23等に
より構成されている。
【0018】当接フランジ22は、後述する被把持フラ
ンジ11に当接させられるものであり、図1及び図2に
示すように、輪郭が略矩形形状をなす平板状に形成さ
れ、その前面には、位置決め部としての円柱状の2つの
ピン22aが、所定の間隔をあけて固着されている。
【0019】把持チャック23は、図1及び図2に示す
ように、支持プレート21に固定されたシリンダ23
a、シリンダ23aに往復動自在に支持されて水平方向
Hに伸縮すると共に、その軸心回りにおいて所定の角度
θ(略90度)だけ回動する伸縮回動シャフト23b、
伸縮回動シャフト23bと共に略L字形状をなすように
伸縮回動シャフト23bの先端に設けられた把持片23
c等により構成されている。
【0020】すなわち、把持チャック23は、伸縮回動
シャフト23bが先端側に伸び(突出し)かつ把持片2
3cが鉛直方向Vに向かう状態で待機し、当接フランジ
22に被把持フランジ11が当接すると、シリンダ23
a内の油圧が制御されて、先ず把持片23cが被把持フ
ランジ11と対向するように伸縮回動シャフト23bが
角度θ(略90度)だけ回転し、続いて伸縮回動シャフ
ト23bがシリンダ23aに没入して縮むことにより、
当接フランジ22と把持片23cとが協働して被把持フ
ランジ11を把持するようになっている。
【0021】把持用治具10は、図2及び図3に示すよ
うに、把持手段20に把持されるための被把持フランジ
11、ワークWに取り付けるための取付フランジ12、
両者を連結する連結部13等により構成されている。被
把持フランジ11は、当接フランジ22に当接させられ
るものであり、輪郭が略矩形形状をなす平板状に形成さ
れ、当接フランジ22の2つのピン22aが嵌合させら
れる2つの嵌合孔11aを有する。
【0022】すなわち、上記当接フランジ22に設けら
れた2つのピン22aと、被把持フランジ11に形成さ
れた2つの嵌合孔11aとにより、当接フランジ22及
び被把持フランジ11の相互の位置決めを行なう位置決
め部が構成されている。ここで、ピン22aと嵌合孔1
1aとの関係は、ピン22aが嵌合孔11aに対してス
ムーズに入り込むことができると共にガタツキのないよ
うな寸法に形成されている。また、ピン22aの先端が
テーパ状に形成されており、嵌合の際にピン22aが嵌
合孔11aへスムーズに導かれるようになっている。
尚、位置決め部としては、上記構成の他に、当接フラン
ジ22に嵌合孔を形成し、被把持フランジ11にピンを
設ける構成であってもよい。また、ピン22a及び嵌合
孔11aの個数は、2個に限らず3個以上であってもよ
い。
【0023】したがって、把持手段20により把持用治
具10を把持する際に、複数のピン22aが対応する複
数の嵌合穴11aに嵌合することで、確実に位置決めが
行なわれる。これにより、ワークWの自重による回転等
のずれが防止され、又、比較的重量物のワークWでも、
ずれ落ちることなく確実に保持されて持ち上げられるこ
とができる。
【0024】取付フランジ12は、図2及び図3に示す
ように、略矩形形状をなす平板状に形成され、複数の貫
通孔12a,12b,12c,12d,12e(ここで
は5個)を有する。そして、これらの貫通孔12a〜1
2eの内側面には、ボルト15を螺合し得るナット14
が固着されている。このように、ナット14が内側面に
固着されているため、ワークWに締結するためのボルト
15を仮止め状態に螺合して予め組み付けておくことが
できる。これにより、ボルト15を別個に管理する必要
がなく、管理工数、管理コスト等を削減できる。
【0025】また、複数の貫通孔12a〜12e及びナ
ット14は、種類の異なる複数のワーク(種類の異なる
複数のシリンダブロック)Wに形成されたボルト用の雌
ネジ穴と対応するように形成されている。したがって、
この一つの把持用治具10を、種類の異なる複数のワー
クWに共用することができ、それぞれのワークに対応し
た複数の把持用治具を用いる場合に比べて、製造コス
ト、管理コスト等が低減され、又、ワークWに取り付け
る際に選別の必要がないため、治具を取り付ける際の煩
雑さが解消される。
【0026】ところで、この実施形態においては、図2
及び図3に示すように、3つの貫通穴12a,12b,
12c及びナット14が、ワークWの側壁に形成された
3つの雌ネジ穴W1,W2,W3と対応しており、それ
故に、これらのナット14に螺合された3つのボルト1
5を雌ネジ穴W1,W2,W3にそれぞれ螺合して締結
することにより、把持用治具10がワークWに固定され
る。
【0027】尚、ここでは、5つの貫通孔12a〜12
e及びナット14を設けたが、より多くの貫通孔及びナ
ットを設けて、より多くの種類の異なるワークWに対し
て取り付けることができるようにしてもよい。
【0028】次に、上記のワーク姿勢変更装置が生産設
備の一部として生産ラインに配置された場合の動作につ
いて、図4ないし図8に基づき説明する。この生産ライ
ンにおいては、図4及び図5に示すように、このワーク
姿勢変更装置100に隣接して電動コンベア等の搬送ラ
イン110が配置され、搬送ライン110の下方には、
ワークWが載置されたパレットPを位置決めして昇降さ
せる昇降ユニット120、昇降ユニット120を担持し
て水平面内で回転可能なターンコンベア130等が配置
されている。
【0029】また、ワーク姿勢変更装置100、搬送ラ
イン110、昇降ユニット120、ターンコンベア13
0等の全体の動作を自動的に行なうための制御システム
として、種々の制御データ(レシピ)が格納されたRO
M、種々の演算を行なって制御を司るCPU等を含む制
御部(マイクロコンピュータ)、ワークWあるいはパレ
ットPを検知するセンサ等が設けられている。尚、以下
に説明する種々の動作の開始及び終了は、センサの検出
信号、この検出信号に基づき制御部から出力される制御
信号に基づいて行なわれる。
【0030】先ず、パレットPに載置されたワークWが
搬送ライン110により搬入されて、図4に示すよう
に、ワーク姿勢変更装置100と対向する位置に達する
と、昇降ユニット120が、パレットPを停止させると
共に、図5に示すようにローラ111から離脱した所定
の高さに持ち上げて位置決めする。
【0031】続いて、鉛直駆動機構31の駆動により第
1スライダ31bが所定の待機位置から下降して、図5
に示すように、把持手段20(当接フランジ22)がワ
ークWに固定された把持用治具10(被把持フランジ1
1)と同一の高さに位置決めされる。このとき、当接フ
ランジ22のピン22aと被把持フランジ11の嵌合孔
11aとは、図7(a)に示すように、それぞれ同一直
線上に並ぶように位置付けられている。
【0032】続いて、水平駆動機構32の駆動により、
図7(b)に示すように、第2スライダ32bが把持用
治具10に向けて(F方向に)前進移動し、把持手段2
0の当接フランジ22が把持用治具10の被把持フラン
ジ11に当接する。この当接に際して、ピン22aが嵌
合孔11aに嵌合して、当接フランジ22と被把持フラ
ンジ11との位置決めが行なわれる。また、両者の嵌合
に際しては、ピン22aの先端が先細りのテーパ状に形
成されているため、嵌合孔11aに対してスムーズに導
かれ、嵌合動作が容易に行なわれる。
【0033】続いて、把持チャック23が駆動されて、
当接フランジ22と協働して被把持フランジ11を把持
する。すなわち、2つの伸縮回動シャフト23bが、そ
れぞれ内側に所定角度θ(略90度)回転する。これに
より、図7(c)中の二点鎖線で示すように、2つの把
持片23cは、お互いに先端が向かい合って水平方向に
一直線に並ぶように方向付けられ、又、被把持フランジ
11の面に対向した状態となる。
【0034】その後、2つの伸縮回動シャフト23b
は、シリンダ23a内に没入するように(B方向に)後
退して縮み、図7(c)中の実線で示すように、2つの
把持片23cが被把持フランジ11を押圧するように当
接する。これにより、把持片23cと当接フランジ22
とが協働して、被把持フランジ11を把持(挟持)した
状態となり、図6に示すように、ワークWは、把持用治
具10を介して、装置100の把持手段20と一体的に
結合される。このように、把持チャック23による把持
動作は、伸縮回動シャフト23bの回転動作、縮み動作
という一連の連続した単純な動作により行なわれる。
【0035】続いて、鉛直駆動機構31の駆動により、
図8に示すように、第1スライダ31bが所定の高さま
で上昇し、回転軸33bが所定角度(例えば、略90
度)回転することで、把持手段20及び把持用治具10
を介して、ワークWを直立させた姿勢に変更して位置決
めする。尚、ワークWが持ち上げられたこの状態におい
て、ワークWに対して部品の組み付け、検査等を行なう
こともできる。
【0036】続いて、ワークWの姿勢を変更した状態の
まま、鉛直駆動機構31の駆動により第1スライダ31
bが下降して、ワークWをパレットPに載置する。そし
て、把持チャック23が逆駆動されて、把持用治具10
の把持状態が解除される。続いて、回転駆動機構33が
回転して待機状態での角度位置に復帰すると共に、水平
駆動機構32の第2スライダ32bが、図5に示すよう
に、ワークWから離れる方向(B方向)に後退移動し、
さらに、鉛直駆動機構31の第1スライダ31bが上昇
して所定の待機位置に戻り停止する。
【0037】その後、昇降ユニット120がパレットP
を下降させると共に位置決めを解除し、姿勢が変更され
たワークWを載置したパレットPは、搬送ライン110
により次の工程に向けて搬出される。尚、このとき、タ
ーンコンベア130を例えば180°回転させてワーク
Wの前後方向を反転させた後、昇降ユニット120によ
る位置決めを解除して、パレットPが次の工程に向けて
搬出されるようにしてもよい。
【0038】上記のように、把持手段20による把持動
作は、ワークW(把持用治具10)に対して水平方向H
からの当接により行なわれるため、特に、搬送ライン1
10の側部領域にワーク姿勢変更装置100を配置する
ことで、鉛直上方への持ち上げ、回転による姿勢変更等
の一連の動作を効率良く行なわせることができる。
【0039】図9は、本発明に係るワーク姿勢変更装置
100を生産ラインに適用した他の実施形態を示すもの
である。この生産ラインにおいては、搬送ライン11
0、昇降ユニット120、ターンコンベア130´、タ
ーンコンベア130´に隣接して設置されたワーク姿勢
変更装置100、複数の処理ステーションS1,S2,
S3、ターンコンベア130´とそれぞれの処理ステー
ションS1,S2,S3とを接続するサブ搬送ライン1
10a,110b,110c等が配置されている。
【0040】そして、搬送ライン110の上流側から搬
送されてきたワーク(エンジンのシリンダブロック)W
は、パレットPに載置された状態でターンコンンベア1
30´に達すると、昇降ユニット120により前述同様
に位置決めされる。続いて、ワーク姿勢変更装置100
が作動して把持用治具10を把持し、ワークWを所定の
高さまで持ち上げて姿勢を変更(例えば、シリンダブロ
ックのスカート部が上方に位置するように変更)し、そ
の後、変更後の姿勢でワークWを下降させて再びパレッ
トPに載置し、ワークWを解放する。続いて、昇降ユニ
ット120がパレットPの位置決めを解放すると同時
に、ターンコンベア130´が所定の角度回転して、例
えば、ワークWを処理ステーションS1に方向付けてパ
レットPを搬出する。
【0041】そして、ワークWは、サブ搬送ライン11
0aにより搬送されて処理ステーションS1に達する。
処理ステーションS1においては、例えば、部品として
のクランクシャフトの組み付け処理が施される。ここで
の組み付けが終了すると、サブ搬送ライン110aが逆
向きに駆動されて、ワークWは再びターンコンベア13
0´に達する。
【0042】と同時に、昇降ユニット120によりパレ
ットPが前述同様に位置決めされ、続いて、ワーク姿勢
変更装置100が作動して把持用治具10を把持し、ワ
ークWを所定の高さまで持ち上げて異なる姿勢に変更
(例えば、シリンダブロックを立てた状態に変更)し、
その後、変更後の姿勢でワークWを下降させて再びパレ
ットPに載置し、ワークWを解放する。続いて、昇降ユ
ニット120がパレットPの位置決めを解放すると同時
に、ターンコンベア130´が所定の角度回転して、例
えば、ワークWを処理ステーションS2に方向付けてパ
レットPを搬出する。
【0043】そして、ワークWは、サブ搬送ライン11
0bにより搬送されて処理ステーションS2に達する。
処理ステーションS2においては、例えば、部品として
のピストンの組み付け処理が施される。ここでの組み付
けが終了すると、サブ搬送ライン110bが逆向きに駆
動されて、ワークWは再びターンコンベア130´に達
する。
【0044】その後、同様にワークWの姿勢が変更され
て、処理ステーションS3に搬送されて、他の部品の組
み付けが行なわれた後、パレットPに載置されたワーク
Wは、サブ搬送ライン110cを経てターンコンベア1
30´に戻され、搬送ライン110により次の工程に向
けて搬出される。
【0045】この生産ラインにおいては、一つのワーク
姿勢変更装置100を用いて、それぞれの処理ステーシ
ョンS1,S2,S3に適合するようにワークWの姿勢
を変更するため、処理ステーションS1,S2,S3に
それぞれ専用の反転機等を設ける場合に比べて、設備を
簡略化でき、それ故に省スペース化を行なうことがで
き、又、それぞれの処理ステーションS1,S2,S3
にて作業者が手作業によりワークWの姿勢を変更する場
合に比べて、作業効率が向上し、生産性が高まる。
【0046】上記実施形態においては、把持手段20と
して当接フランジ22と伸縮及び回動する把持チャック
23とを有するものを示したが、これに限定されるもの
ではなく、把持チャック23に替わるものとして、支持
プレート21に揺動支点をもつ半円弧状のアームを設
け、把持する際にこのアームが前方に揺動して被把持フ
ランジ11を押さえ込むような構成を採用してもよい。
【0047】また、上記実施形態においては、把持手段
20を鉛直及び水平移動並びに回転移動させる駆動手段
として、それぞれに独立した駆動機構31、32、33
を備えるものを示したが、これに限定されるものではな
く、把持手段20を3次元的に移動させるものであれ
ば、その他の駆動手段を採用することができる。
【0048】さらに、上記実施形態においては、ワーク
姿勢変更装置100を生産設備の搬送ラインにおいて適
用した場合を示したが、これに限定されるものではな
く、搬送ライン以外のオフラインにおいて、単体の姿勢
変更装置として使用し、重量物のワークを持ち上げて姿
勢を適宜変更し、検査、部品の組み付け、取り外し等種
々の作業を施すこともできる。
【0049】
【発明の効果】以上述べたように、本発明のワーク姿勢
変更装置によれば、ワークに固定される把持用治具を把
持手段で把持し、駆動手段により把持手段及び把持用治
具を介してワークを持ち上げて3次元的に移動させるこ
とにより、ワークの姿勢を容易に変更することができ
る。すなわち、把持用治具に対して着脱自在な把持手段
を採用することで、ワークの姿勢を、容易に、素早く、
そして確実に変更することができ、特に生産設備におい
て、このワーク姿勢変更装置を採用することで、種々の
処理に対応した姿勢となるようにワークの姿勢を適宜変
更できる。これにより、生産性が向上し、省スペース化
が行なえる。特に、把持用治具を、異なる種類のワーク
に取り付け可能な取付フランジ及び被把持フランジをも
つ構成とし、把持手段を、当接フランジ及び把持チャッ
クにより構成することで、治具の共用化が行なえ、生産
コスト、管理コスト等を低減でき、治具選別の煩雑さを
解消でき、又、把持動作を容易にかつ確実に行なわせる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るワーク姿勢変更装置の一実施形態
を示す斜視図である。
【図2】本発明に係る装置の一部をなす把持手段及び把
持用治具を示す斜視図である。
【図3】ワークに固定される把持用治具を示す斜視図で
ある。
【図4】図1に示すワーク姿勢変更装置が生産ラインに
適用された状態を示す上面図である。
【図5】把持手段がワークに固定された把持用治具と対
向した状態に位置付けられて、把持動作を行なう前の状
態を示す側面図である。
【図6】把持手段がワークに固定された把持用治具に当
接して把持動作を完了した状態を示す側面図である。
【図7】把持手段による把持動作を説明するものであ
り、(a)は把持動作を行なう前の状態を示す上面図、
(b)は当接フランジが被把持フランジに当接して位置
決めされた状態を示す上面図、(c)は把持チャックが
作動して把持動作を完了した状態を示す上面図である。
【図8】駆動手段が把持手段及び把持用治具を介してワ
ークを持ち上げると共に姿勢を変更した状態を示す側面
図である。
【図9】図1に示すワーク姿勢変更装置が他の生産ライ
ンに適用された状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 把持用治具 11 被把持フランジ 11a 嵌合孔(位置決め部) 12 取付フランジ 12a,12b,12c,12d,12e 貫通孔 13 連結部 14 ナット 15 ボルト 20 把持手段 21 支持プレート 22 当接フランジ 22a ピン(位置決め部) 23 把持チャック 23a シリンダ 23b 伸縮回動シャフト 23c 把持片 30 駆動手段 31 鉛直駆動機構 31b 第1スライダ 32 水平駆動機構 32b 第2スライダ 33 回転駆動機構 33a 回転軸 100 ワーク姿勢変更装置 110 搬送ライン 110a,110b,110c サブ搬送ライン 120 昇降ユニット 130,130´ ターンコンベア W ワーク P パレット S1,S2,S3 処理ステーション V 鉛直方向 H 水平方向 R 回転方向
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3C007 AS01 AS23 BS02 BT01 CT04 CV02 CW10 DS02 ES03 EU17 EU18 EV23 HS01 HS04 HS11 HS27 3F072 AA17 GD06 GG01 GG02 JA01 KD17 KD23 KD27

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワークを持ち上げてその姿勢を所望の向
    きに変更するワーク姿勢変更装置であって、 ワークに固定される把持用治具と、前記把持用治具を把
    持し得る把持手段と、前記把持手段を鉛直方向及び水平
    方向に移動させかつ所定軸回りに回転させて所望の位置
    に位置決めし得る駆動手段と、を有する、ことを特徴と
    するワーク姿勢変更装置。
  2. 【請求項2】 前記把持用治具は、ワークに取り付ける
    ための取付フランジと、前記把持手段により把持される
    ための被把持フランジと、を有し、 前記把持手段は、前記被把持フランジに当接される当接
    フランジと、前記当接フランジと協働して前記被把持フ
    ランジを把持し得るように可動に設けられた把持チャッ
    クと、を有する、ことを特徴とする請求項1記載のワー
    ク姿勢変更装置。
  3. 【請求項3】 前記当接フランジ及び前記被把持フラン
    ジは、相互の位置決めを行なう位置決め部、を有する、
    ことを特徴とする請求項2記載のワーク姿勢変更装置。
  4. 【請求項4】 前記位置決め部は、前記当接フランジに
    形成された複数のピンと、前記被把持フランジに形成さ
    れて前記複数のピンが嵌合される複数の嵌合孔と、から
    なる、ことを特徴とする請求項3記載のワーク姿勢変更
    装置。
  5. 【請求項5】 前記取付フランジは、種類の異なる複数
    のワークに対して取り付け可能に形成されている、こと
    を特徴とする請求項2ないし4いずれかに記載のワーク
    姿勢変更装置。
  6. 【請求項6】 前記把持手段は、前記把持用治具を水平
    方向から把持するように設けられている、ことを特徴と
    する請求項1ないし5いずれかに記載のワーク姿勢変更
    装置。
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