JP6755563B1 - エアノズル - Google Patents

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Abstract

【目的】製造過程又は製造完了した製造物に対して洗浄液での洗浄による残留液或いは付着した切粉,塵,油汚れ等をエア(空気)噴射の圧力にて吹き飛ばし、製造物の表面をクリーニングするエアノズルに関する。【構成】軸方向一端が開口された円筒ハウジング部2と,円筒状貫通部11bが形成された固定ベース部1とを有する固定本体A1と、空気流路31sが形成された回転ベース部3と,回転ベース部3に装着されると共に回転ベース部3の回転方向に沿い且つ回転ベース部3の軸芯線Lに対して空気噴射方向が傾斜する噴射管部41と,噴射管部41の空気噴射方向と軸芯線Lに対して反対側に噴射方向が傾斜する制御管部42と、噴射管部41と制御管部42のそれぞれの先端が挿通する噴射用孔部51が設けられ回転ベース3に装着される円板部5とを有する回転本体A2とを備えること。制御管部42は、軸芯線Lに対する傾斜角度を可変且つ固定可能としてなること。【選択図】 図1

Description

本発明は、製造過程又は製造完了した製造物に対して洗浄液での洗浄による残留液或いは付着した切粉,塵,油汚れ等をエア(空気)噴射の圧力にて吹き飛ばし、製造物の表面をクリーニングするエアノズルに関する。
種々の製造物の製造過程において、その最終段階で、洗浄液で洗浄が行われた後に、洗浄された後に製造品の表面に残留した水分を除去し、乾燥させる必要がある。この製造物から水分を除去し乾燥させるまでの工程は、製造物の製造効率を向上させるためにも短時間であることが要求される。製造物の洗浄行程における、乾燥行程は、通常は、高圧のエア噴射によって、製造物の表面に残留した液を吹き飛ばすようにして乾燥させている。
また、機械部品の製造の業界などでは、機械部品等の製造過程において製造物の表面に付着した切粉、塵或いは残留した切削油或いは離型剤等を洗浄液で洗浄した後でエアー・ガンで吹き飛ばして除去したり、或いは洗浄液で洗浄することなくエアー・ガンで吹き飛ばして除去することが一般的に行われている。
ここで、洗浄液による洗浄行程及びその後の乾燥行程が必要な製造物として、具体的には、樹脂成型品で、食品,衣類,機械部品等を収納するトレイ、及びHDD用ケース及び該HDD用ケースを収納するトレイ等があり、その他の樹脂成型品,機械加工品等が存在する。なお、トレイの具体例として、コンビニエンスストア又はスーパー等で販売されるお弁当を収納する樹脂製の容器が存在する。また、トレイとして、半導体チップを出荷する工程で、半導体チップを保護するための容器があり、このようなトレイも温水シャワーで洗浄することがあり、このようなものが乾燥作業行程の対象となる。
そして、機械製造業では、その生産現場において、前述した製造物の油汚れ,切粉,くずを、洗浄液を噴射して洗浄し、次いでエアーによって水分を吹き飛ばし、このような洗浄と乾燥を行うことが頻繁に行われている。特に、製造過程における製造物の洗浄液を吹き飛ばすための装置が存在する。
特開2018−187530号公報
従来の洗浄装置において、例えばエアガン等が存在する。トレイ等の表面に凹凸のある製造物から切粉、塵或いは残留した切削油等の残留物を取り除くため洗浄液等にて洗浄後、前述のエアガンによって、表面の大部分に残った水分を乾燥させることはできるものであった。しかし、製造物の凹凸表面の窪んだところに残留する洗浄液の水切りを略完全に行うことは困難であった。
そのために、洗浄液の水切りを略完全に行うために、製造物を立掛けた状態とし、製造物から洗浄液が自然に下方に落下して流れ出すように搬送する、又は長時間、エアーを噴きつける、或いはエアーの温度を上げるなどさまざまな手段がとられている。しかし、これらの作業は、極めて非効率的であり、製造物の洗浄行程にかなりの時間が占められることになる。
そして、このような洗浄,乾燥の手段では多くの作業員が必要であり、またコンプレッサ等の関連機器も大量に必要とするため、設備を拡張させなくてはならず、自動化及びコスト面でも大きな負担となる。最近の洗浄装置においては、上記問題点を解決することはできるものの、製造物の表面はもちろん、溝,孔等の窪んだ箇所に残留する液,塵を積極的に掻き出し、容易に水切りを完全に行うことができるとは言えず、さらなる開発が要求されている。
さらに、特許文献1における回転波動ノズルのように、ノズルからの空気噴射による、噴射力の分力である回転力にて回転体と共に噴射部分が回転し、洗浄後の乾燥作業で、波動状或いは間欠状の空気噴射を当てて洗浄液等の水分を吹き飛ばすものが開発されている。そして、この種のものでは、図11の回転体の回転数(回転速度)と乾燥品質の関係を示すグラフに見られるように、回転体の回転数(回転速度)が過剰に上昇し、一定の回転数を越えたあたりから空気噴射の波動性或いは間欠性効果が劣化し、連続的な空気噴射となり、乾燥品質(乾燥作業性能と呼んでもよい)が劣化する現象が生じることがある。
特許文献1では、従来の同種のものに対して、以下のような問題点が提示されている。この問題点を記載すると、回転波動ノズルは、回転軸が軸受で回転自在に支持されているので、低圧の圧縮空気でも容易に回転できるため、回転数が上がり易いという特性を有している。そして、高回転数では乾燥品質が悪くなるとされている。つまり、回転波動ノズルの回転数と乾燥品質との間には、回転数がその最適値を超えて上昇すると、液滴を効率よく吹き飛ばすことが困難になる。
そして、回転数がその最適値に達するまでは、回転波動ノズルは、圧縮空気を波動状(周期的、間欠的)にワークに吹き付けているため、液滴を効率よく吹き飛ばすことが可能であるとされている。しかし、回転数がその最適値を超えてしまうと、波動状に吹き付けられる圧縮空気の間隔が次第に短くなっていき、やがて圧縮空気が波動を生じなくなる。これでは、圧縮空気を連続的に噴射することと等しくなるため、乾燥品質が低下することになると指摘されている(図11参照)。さらにまた、回転波動ノズルの回転数が高くなると、軸受の寿命が短くなり、騒音も大きくなるという問題も指摘されている。
特許文献1では、このような、回転体の回転数(回転速度)の過剰な上昇を抑制するための回転数抑制手段が具備されている。しかしながら、特許文献1における回転数抑制手段は、その構造が極めて複雑であり、そのために製造が困難で且つ高価なものとなるおそれが十分にある。
そこで、本発明の目的(解決しようとする技術的課題)は、部品の表面はもちろん窪んだところに残留する水分も積極的に掻き出し、付着した液体の水切り又は付着した油及び塵が混じった油汚れを容易に吹き飛ばし、また切粉等の粉塵を吹き飛ばすことを効率的に行い、さらに、過剰に回転数が上昇することを抑制するための手段を極めて簡単な構成としたエアノズルを提供することにある。
そこで、発明者は、上記課題を解決すべく、鋭意研究を重ねた結果、請求項1の発明を、軸方向一端が開口された円筒ハウジング部と,該円筒ハウジング部の軸方向他端側接続されると共に内部に円筒状貫通部が形成された固定ベース部とを有する固定本体と、空気流路が形成された回転ベース部と,該回転ベース部に装着されると共に該回転ベース部の回転方向に沿い且つ該回転ベース部の軸芯線に対して空気噴射方向が傾斜する噴射管部と,該噴射管部と同数で且つ同一形状とし、該噴射管部の空気噴射方向と前記軸芯線に対して反対側に噴射方向が傾斜する制御管部と、前記噴射管部と前記制御管部のそれぞれの先端が挿通する噴射用孔部が設けられ前記回転ベースに装着される円板部とを有する回転本体とを備え、前記噴射管部の先端からの空気噴射方向の前記傾斜角度は可変で、且つ該噴射管部は所望の位置に締付固定及び解除可能な構成とし、前記制御管部は、前記軸芯線に対する傾斜角度を可変且つ前記制御管部は締付固定及び解除可能とし、前記噴射管部の回転推進力前記制御管部の回転制御力を相互に反対方向とすると共に、前記回転推進力は前記回転制御力よりも大きく設定されてなるエアノズルとしたことにより、上記課題を解決した。
請求項2の発明を、請求項1に記載のエアノズルにおいて、前記噴射管部及び前記制御管部はそれぞれ2個とする構成としてなるエアノズルとしたことにより、上記課題を解決した。
請求項3の発明を、請求項1又は2に記載のエアノズルにおいて、前記噴射管部と前記制御管部とは前記回転ベース部の周方向に沿って等間隔に配置される構成としてなるエアノズルとしたことにより、上記課題を解決した。請求項4の発明を、請求項1又は2に記載のエアノズルにおいて、2個の前記噴射管部は回転ベース部の直径方向両側に位置し、前記制御管部は、両前記噴射管部に対して直交する位置とする構成としてなるエアノズルとしたことにより、上記課題を解決した。
請求項5の発明を、請求項1,2,3又は4の何れか1項に記載のエアノズルにおいて、前記制御管部の傾斜角度の可変範囲は、前記軸芯線に対して0度乃至20度としてなるエアノズルとしたことにより、上記課題を解決した。
請求項1の発明では、固定本体と回転本体とを備え、回転本体の回転ベース部に該回転ベース部の回転方向に沿い且つ該回転ベース部の軸芯線に対して空気噴射方向が傾斜する噴射管部と,該噴射管部の空気噴射方向と前記軸芯線に対して反対側に噴射方向が傾斜する制御管部とを設け、該制御管部は、前記軸芯線に対する傾斜角度を可変且つ固定可能とした。これによって、極めて簡単な構成にて、噴射管部からの空気噴射における回転本体の回転数(回転速度)の調整を行うことが容易にでき、製造物に対する乾燥品質の最も高くなる最適な回転数に容易に設定することができる。
特に、回転本体の回転数(回転速度)が過剰に増加しすぎることによって、エアノズルの空気噴射による製造物(ワーク)に対する乾燥品質或いは乾燥作業の効率が劣化することがある。このような場合でも、噴射管部の空気噴射方向と回転本体の回転ベース部の軸芯線に対して反対側に噴射方向が傾斜する制御管部が設けられたことによって、噴射管部による噴射方向と反対方向に制御管部の噴射が行われる。
以上のことによって、回転ベース部の回転数(回転速度)が過剰に増加することを抑制し、該回転ベース部が適正な回転数(回転速度)となるようにすることができ且つその状態を維持することができ、製造物に付着した(洗浄液等の)液体や、塵埃,油汚れ等の吹き飛ばしの効果を最良なものとし乾燥品質を極めて良好なものにできる。また、制御管部による空気噴射も製造物(ワーク)に対する乾燥に寄与し、噴射管部の乾燥作業と共により一層確実なる乾燥作業にすることができる。
さらに、請求項1の発明では、回転本体の回転ベース部の空気排出部に対して噴射管部を回転自在としたことで、噴射管部からの空気噴射の乾燥作業における風力を調整することができる。請求項2の発明では、噴射管部及び制御管部はそれぞれ2個とする構成とすることにより、最も安定した乾燥作業を行うことができる。
請求項3の発明を、噴射管部と制御管部とは回転ベース部の周方向に沿って等間隔に配置される構成としたことで、この構造条件において、回転本体は最も回転バランスを良好にでき、よって回転時の振動を防止又は最小限にすることができる。請求項4の発明を、2個の前記噴射管部は回転ベース部の直径方向両側に位置し、前記制御管部は、両前記噴射管部に対して直交する位置とする構成としたことにより、2つの噴射管部による空気噴射による乾燥作業を安定させることができる。
請求項5の発明を、制御管部の傾斜角度の可変範囲は、軸芯線に対して0度乃至20度としたことにより、回転数(回転速度)の最適な状態となるように抑制することができる。
(A)は本発明の第1実施形態におけるエアノズルの縦断側面図、(B)はエアノズルの回転本体の開口側より見た一部切除した平面図、(C)は(B)のY1−Y1矢視で開口側を下方にした断面図である。 (A)はエアノズルにおける固定本体の分解した縦断側面図、(B)はエアノズルにおける回転本体の分解した縦断側面図である。 (A)は回転ベース部と制御管部との回転可能な接続構造を示す要部断面図、(B)は(A)の(α)部拡大図である。 本発明における回転本体の開口側より見た噴射管部及び制御管部の噴射状態を示す平面図である。 (A)は回転ベース部の軸芯線と噴射管部との傾斜角度による各噴射力を示す要部拡大図、(B)は回転ベース部の軸芯線と制御管部との傾斜角度による各噴射力を示す要部拡大図である。 (A)は回転ベース部における制御管部の傾斜角度を角度調整ゲージにて設定する状態を示す要部側面図、(B)は各傾斜角度を設定するための角度調整ゲージの正面図である。 (A)は本発明の第2実施形態におけるエアノズルの円板部を除いて開口側より見た平面図、(B)は本発明の第2実施形態の変形例におけるエアノズルの円板部を除いて開口側より見た一部切除した平面図である。 (A)は制御管部の傾斜角度を軸芯線に対して0度とした状態の一部断面にした要部側面図、(B)は(A)におけるエアノズルの開口より見た平面図である。 (A)は4個のエアノズルが備わったエア噴射装置の平面図、(B)は(A)のX1−X1矢視断面図、(C)は2個のエアノズルが備わったエア噴射装置の平面図である。 本発明のエアノズルをエア噴射乾燥システムに適用した縦断側面略示図である。 エアノズルの回転数と乾燥品質の関係を示すグラフである。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。本発明のエアノズルAnは、基本的な構成として、主に固定本体A1と回転本体A2とを備えたものであり、該回転本体A2には噴射管部41と制御管部42とが備わる(図1,図2等参照)。噴射管部41及び制御管部42の詳細については後述する。
固定本体A1は、非回転の構造物であり、該固定本体A1に対して前記回転本体A2は、固定本体A1に回転自在となる構造にて装着されたものである〔図1(A),(B),図2,図4参照〕。なお、本発明では、エアノズルAnより噴射される空気の気体は、主に普通の空気であるが、種々の種類の気体も含まれる。また、以下説明において空気とした文言は、気体に置き換えても良い。
固定本体A1は、主に固定ベース部1と円筒ハウジング部2とから構成されている〔図2(A)参照〕。ここで、本発明において、エアノズルAnは、軸方向において「開口側」と「後方側」とを有する(図1,図2等参照)。また、前記開口側については、前方側と称しても良い。軸方向は、回転本体A2が回転するときの回転中心となる軸芯の線方向のことを言う。回転中心となる軸芯の線のことを回転本体A2の軸芯線Lと称する。また、軸芯線Lは、エアノズルAn全体の軸芯線でもあり、よって、該軸芯線Lは、回転本体A2を構成する回転ベース部3及び円板部5にも適用される。軸芯線Lは、主要な図に記載されている。
エアノズルAnを構成する固定本体A1と回転本体A2は、固定本体A1に回転本体A2が組み込まれた状態で、それぞれの軸芯が前記軸芯線Lに一致する状態であり、前記開口側(前方側)及び前記後方側の位置が決定される〔図1(A)参照〕。なお、軸芯線Lは、固定本体A1の軸芯にも適用される。つまり、固定本体A1に回転本体A2を装着した状態で、それぞれの中心は軸芯線Lに一致又は略一致する(図1参照)。
固定ベース部1は、固定円筒部11と接続用固定フランジ部12とを有する〔図1,図2(A)参照〕。固定円筒部11は、略中空円筒形状に構成されたものであり(図1乃至図3参照)、後述する回転本体A2の円筒回転部3が軸芯線Lを回転の軸として回転自在となるように装着される。固定円筒部11は、前述したように、略中空円筒形状であり、円筒形状における軸芯線Lに沿う軸方向両側が開放された円筒状貫通部11bを有する。固定円筒部11の後方側端部の開口周縁には、内ネジが形成されたネジ孔11cが前記周縁に沿って等間隔に形成されている(図2参照)。
接続用固定フランジ部12は、固定円筒部11内と、回転本体A2との間に装着される軸受34とスペーサ35とを収納配置するときの蓋としての役目と、後述するエアノズルベース6にエアノズルAnを装着するための接続部材としての役目をなす(図1,図2参照)。接続用固定フランジ部12は、固定円筒部11の軸方向一端にビス等の複数の固着具13にて固着される。接続用固定フランジ部12は、環状の円板形状に形成され前記固定円筒部11の外径寸法よりも大きい。接続用固定フランジ部12には固定貫通孔12a,接続孔12b及び接続孔12cが形成されている。固定円筒部11と接続用固定フランジ部12との連結には、固着具13と接続孔12bとネジ孔11cとによって行われる。
円筒ハウジング部2は、前記固定ベース部1の固定円筒部11よりも直径が大きく形成されたものであり、円筒状の容器形状をなしている(図1,図2参照)。該円筒ハウジング部2は、円筒状側壁板部21と閉鎖板部22とを有し、軸方向の一端側で且つ前記閉鎖板部22と反対側が開口部2aとなっている。そして、前述したように、固定本体A1の円筒ハウジング部2の開口している側を開口側(前方側)とし、軸芯線Lに沿う軸方向において反対側を後方側とする(図1乃至図3等参照)。
円筒ハウジング部2の閉鎖板部22側には、前記固定ベース部1の固定円筒部11の軸方向一端が挿入する貫通孔22aが形成され、固定円筒部11と、円筒ハウジング部2の閉鎖板部22とが溶接等の固着手段にて固着される。このとき、固定円筒部11の軸方向一端側の一部は、円筒ハウジング部2の閉鎖板部22に喰い込む状態である〔図1(A),図2(A)等参照〕。つまり、固定円筒部11の軸方向一端の一部が円筒ハウジング部2内に入り込んでいる。
そのために固定円筒部11の軸方向開口側(前方側)寄りの外周側面は、直径が小さくなる小径部となり、その段差となる段差部11aが存在する。段差部11aは、固定円筒部11の小径部を円筒ハウジング部2の閉鎖板部22の貫通孔22aに挿入接続するためのストッパ及び位置合せの役目をなしている。
次に、回転本体A2は、回転ベース部3と、噴射管部41と、制御管部42と、円板部5とを有する〔図1(A),図2(B),図3参照〕。回転ベース部3は、回転円筒部31と回転フランジ部32とから構成される〔図1(A),図2(B),図3等参照〕。回転円筒部31は、円筒カップ状に形成され、円筒側面部31aと先端面部31bから構成される。円筒側面部31aは、回転円筒部31の外周を構成し、先端面部31bは、回転円筒部31の軸方向開口側(前方側)を閉鎖する部位である。回転円筒部31の内部は円筒状の空隙とした空気流路31sが形成されている。
回転円筒部31の後方側は、開口された空気入口31dとなっている。回転円筒部31の先端面部31b側箇所或いはその付近には、内部と外部との間を貫通する貫通孔とした空気排出部31cが形成されている。該空気排出部31cは、後述する噴射管部41及び制御管部42のそれぞれの付根部41j,42jが挿入され、噴射管部41及び制御管部42の内部と前記空気流路31sとを連通させる部位である。
したがって、空気排出部31cは、回転ベース部3に装着される噴射管部41及び制御管部42の数に合わせて設けられている。回転円筒部31の軸方向後方側には、回転フランジ部32がビス等の固着具33にて固着される〔図1(A),図2(B),図3等参照〕。回転フランジ部32は、前記固定本体A1に装着されたときに、該固定本体A1の接続用固定フランジ部12に回転自在に係止し、安定した状態で回転本体A2が回転できるようにする役目をなす。
回転フランジ部32は、環状円板状をなし、空気入口孔32aが形成され、該空気入口孔32aの周縁に接続孔32bが形成されている。回転円筒部31の軸方向後方側の端面にはネジ孔31eが形成され、回転フランジ部32が回転円筒部31に、接続孔32b,ネジ孔31e及び固着具33により固着される〔図1(A),図2(B)参照〕。回転フランジ部32の外周縁は、固定本体A1の接続用固定フランジ部12の固定用貫通孔12aの内周縁に回転自在に係止できるようになっている〔図1(A),図2(B)参照〕。
次に噴射管部41と制御管部42について説明する。噴射管部41は、主に、製造物(ワーク)9に対する乾燥作業及び回転本体A2の回転動作を行わせる役目をなす。制御管部42は、噴射管部41による回転本体A2の回転数(回転速度)を抑制させる役目をなすものである。まず、噴射管部41と制御管部42は回転円筒部31にそれぞれ1又は2以上が装着されている。噴射管部41と制御管部42の具体的な個数としては、噴射管部41と制御管部42がそれぞれ2個ずつの場合(第1実施形態)と、噴射管部41が2個で制御管部42が1個の場合(第2実施形態)が好適である。
しかし、噴射管部41と制御管部42のそれぞれの個数は、上記に限定されることなく、噴射管部41の個数と制御管部42の個数が設定されればよい。通常では、噴射管部41の個数と制御管部42の個数が同一か、又は噴射管部41の個数が制御管部42の個数よりも多いことが好ましい。
本発明における第1実施形態の説明では、噴射管部41と制御管部42の個数をそれぞれの2個として説明する(図1乃至図5参照)。噴射管部41は、空気を流通させて洗浄用の空気噴射と、回転本体A2を回転させる回転力となる推進用の空気噴射を発生させる管部材である。まず、最初に噴射管部41から説明する。噴射管部41の一端は付根部41jであり、該付根部41jが回転円筒部31の空気排出部31cに挿入され、付根部41jが空気排出部31c内で周方向に回転自在となるように構成される〔図2(B)参照〕。
そして、噴射管部41の先端噴射口41c付近は、回転本体A2が設定された稼働時の回転方向とは反対方向(或いは逆方向と称してもよい)に空気噴射が行えるように傾斜が設けられている。具体的には、噴射管部41の先端噴射口41c付近には、回転ベース部3の外周方向に沿って且つ軸芯線Lに対して傾斜角度θfを有する構成である。ここで、噴射管部41における傾斜角度θfは、噴射角度θfと称しても良い。
ここで、傾斜角度θfとは、噴射管部41の先端噴射口41cから噴射される空気つまり噴射空気の噴射力Ffの方向が、軸芯線Lを基準にして回転ベース部3の回転方向、つまり該回転ベース部3の外周面に沿うと共に、その回転方向とは軸芯線Lを基準として(逆方向)となる方向に傾斜する角度のことを言う〔図5(A)参照〕。
噴射管部41の先端噴射口41cは、前述したように、回転ベース部3の回転方向に沿い且つ該回転ベース部3の軸芯線Lに対して空気噴射方向の傾斜角度θfを有する構成とする。また、噴射管部41は、前述したように、空気排出部31cに付根部41jが配置又は挿入され、回転自在としたことにより、傾斜角度θfを可変できる構造としている。
回転本体A2の回転方向は、エアノズルAnの開口側(前方側)より見て時計方向又は半時計方向の何れかに設定される。そして、先端噴射口41cから噴射される空気(エア)の噴射力をFfとすると、この噴射力Ffの方向は、前述したように、エアノズルAnの軸芯線Lに対して角度θfの傾きとなる〔図5(A)参照〕。したがって、製造物9に対する乾燥(洗浄)を行うための乾燥噴射力はFf・cosθfとなる。該乾燥噴射力Ff・cosθfは、軸芯線Lの軸方向と同一方向の力である。
また、回転本体A2を回転させるための回転推進力はFf・sinθfとなる〔図5(A)参照〕。該回転推進力Ff・sinθfは、軸芯線Lに直交し、且つ回転ベース部3の外周に沿う方向の力である。このように、エアノズルAnの回転本体A2は、噴射管部41の先端噴射口41cから噴射される空気(エア)の噴射力Ffから生じる分力である回転推進力Ff・sinθfによって、回転ベース部3と共に回転本体A2を回転させることができる(図4参照)。
その傾斜角度θfは、所定の範囲に可変可能に設定され、具体的には最小角度と最大角度の範囲内である。最小角度の範囲は約10度程度で、最大角度は約30度程度である。好ましくは最小角度〜最大角度の範囲は約15度乃至役20度程度であり、好適には約15度程度である。そして、この傾斜角度θfの範囲は、前述したように調整することができる。
噴射管部41は、直線状部41aと屈曲状部41bと、付根部41jとからなる〔図1(A),図2(C)等参照〕。直線状部41aと屈曲状部41bとの連続する部分は、緩やかに連続形成されており、該屈曲状部41bの先端は、先端噴射口41cが位置し、前記直線状部41aの先端は付根部41jが位置している。該付根部41jは、空気排出部31cに配置又は挿入され、前記屈曲部41bの軸芯線Lに対する傾斜角度によって、前記先端噴射口41cの噴射方向の傾斜角度が設定される。
噴射管部41の付根部41jには、外ネジ部41dが形成されている。また、前記空気排出部31cには内ネジ部31gが形成され、外ネジ部41dと内ネジ部31gとは螺合する構成である。噴射管部41の付根部41jが空気排出部31cに螺合状態で挿入され、付根部41jは空気排出部31cを中心として回転自在となる〔図2(B)参照〕。また、外ネジ部41dには、締付具43が設けられている。
該締付具43は、具体的には、ナットであり、該ナットがロックナットとして使用される。噴射管部41の先端噴射口41cの噴射角度を所望の角度に設定するために空気排出部31cに挿入されている付根部41jを回転させ、所望の位置で、ロックナットとした締付具43を空気排出部31cの開口箇所に移動させ、そのまま締め付けることにより、噴射管部41は先端噴射口41cの噴射角度が所望の位置で締付固定されるものである〔図2(B),図3,図5等参照〕。
また、噴射管部41の先端噴射口41cの噴射角度を再度調整するときには締付具43による締付を解除し、再度先端噴射口41cの噴射角度を調整すればよい。噴射管部41の先端噴射口41cの 傾斜角度(噴射角度)θfは、予め所定の角度にて固定され実施形態も存在する。この場合では、傾斜角度θfは、最適な約15度乃至役20度程度の範囲で設定される。
次に、制御管部42について説明する。制御管部42は、その形状は噴射管部41と同等又は略同等であり、且つ制御管部42の空気噴射の方向は前記噴射管部41の空気噴射の方向とは、常に反対(逆)方向となる(図1,図4,図5等参照)。制御管部42の一端には付根部42jであり、該付根部42jが回転円筒部31の空気排出部31cに挿入され、付根部42jが空気排出部31c内で周方向に回転自在となるように構成される。
そして、制御管部42の先端噴射口42cは、回転ベース部3の回転方向つまり外周面に沿い且つ軸芯線Lに対して傾斜する傾斜角度(噴射角度)θrを有している。該傾斜角度(噴射角度)θrは、噴射管部41の先端噴射口41cの傾斜角度(噴射角度)θfとは、軸芯線Lに対して反対(逆)方向に傾斜するものである。制御管部42も、噴射管部41と同様に、空気排出部31cに付根部42jが挿入され、回転自在としている。その傾斜角度θrは可変であり、該傾斜角度θrが適宜設定される〔図5(B)参照〕。
そして、先端噴射口42cから噴射される空気(エア)の噴射力をFrとすると、この噴射力Frの方向は、軸芯線Lに対して角度θrの傾きとなる〔図5(B)参照〕。したがって、乾燥(洗浄)するための乾燥噴射力はFr・cosθrとなる。また、回転本体A2を回転数(回転速度)を抑制する抑制力はFr・sinθrとなる。このように、エアノズルAnの回転本体A2は、噴射管部41の先端噴射口41cから噴射される空気(エア)の噴射力Ffから生じる分力である回転させるための抑制力Fr・sinθrによって、回転本体A2を回転させることができる。
その傾斜角度θrは、所定の範囲に可変可能に設定され、具体的には最小角度と最大角度の範囲内である。制御管部42の先端噴射口42cの傾斜角度(噴射角度)θrは、噴射管部41の先端噴射口41cの傾斜角度(噴射角度)θfよりも小さく設定される。また、制御管部42における傾斜角度θrは、軸芯線Lと同一方向とすることから始まる。つまり、傾斜角度θrは軸芯線Lに対する角度として0度が含まれる。そして傾斜角度θrは好適には、0度から噴射管部41における傾斜角度θfよりも小さい数値の角度である。
つまり、
Figure 0006755563
となる。
制御管部42は、噴射管部41と同様の構成であり、直線状部42aと屈曲状部42bと、付根部42jとからなる。直線状部42aと屈曲状部42bとの連続する部分は、緩やかに連続形成されており、該屈曲状部42bの先端は、先端噴射口42cが位置し、前記直線状部42aの先端は付根部42jが位置している。該付根部42jは、空気排出部31cに配置又は挿入され、前記屈曲部42bの軸芯線Lに対する傾斜角度によって、前記先端噴射口42cの噴射方向の傾斜角度が設定される。
制御管部42における傾斜角度(噴射角度)θrの設定構造については、前述した噴射管部41の傾斜角度(噴射角度)θfの構造と同様である。制御管部42の付根部42jには外ネジ部42dが形成されている。また、前記空気排出部31cには内ネジ部31gが形成され、外ネジ部42dと内ネジ部31gとは螺合する構成である。制御管部42の付根部42jが空気排出部31cに螺合状態で挿入され、付根部42jは空気排出部31cを中心として回転自在となる。また、外ネジ部42dには、締付具43が設けられている〔図3,図5(B)参照〕。
制御管部42に具備される締付具43は、噴射管部41に具備される締付具43と同様のものである。そして、噴射管部41と同様に、制御管部42の先端噴射口42cの噴射角度が所望の位置で締付固定される。そして、噴射角度を再度調整するときには締付具43による締付を解除し、再度先端噴射口42cの噴射角度を調整すればよい。
また、本明細書において、噴射管部41の先端噴射口41cの軸芯線Lに対する空気噴射方向の傾斜角度θfを、単に噴射管部41における傾斜角度θfと言うこともある。同様に、制御管部42の先端噴射口42cの軸芯線Lに対する空気噴射方向の傾斜角度θrを、単に制御管部42における傾斜角度θrと言うこともある。
ここで、噴射管部41における噴射角度(傾斜角度)θfと、制御管部42における噴射角度(傾斜角度)θrの角度調整のために、角度調整ゲージ45が具備されることがある(図6参照)。該角度調整ゲージ45は、板状体であり、基準辺45aと基準傾斜辺45bとを備えている。基準辺45aは回転本体A2の一部に当接させる部位であり、基準傾斜辺45bは、噴射管部41及び制御管部42の傾斜角度θf及び傾斜角度θrをそれぞれ設定させる部位である。
角度調整ゲージ45は、複数個が備えられ、それぞれ設定する角度に応じたものが存在し、具体的には、基準傾斜辺45bを5度,10度、15度、20度等に設定した複数の角度調整ゲージ45が用意される。そして、噴射管部41及び制御管部42における傾斜角度をそれぞれ設定するときには、所望の基準傾斜辺45bを有する角度調整ゲージ45を用意し、噴射管部41及び制御管部42におけるそれぞれの設定角度を設定する。
具体的には、噴射管部41又は制御管部42の締付具43を緩めて、回転自在な状態とする。そして、角度調整ゲージ44の基準辺45aを容器部36の底面等のように、軸方向に直交する面に当接させ、噴射管部41又は制御管部42を基準傾斜辺45bに沿うように当接させる。そして、再度締付具43を締め付けて噴射管部41及び制御管部42を固定する〔図6(A)参照〕。
回転本体A2の回転ベース部3に、噴射管部41と制御管部42とが、それぞれ2個設けられる実施形態(図1,図4参照)では、それぞれの付根部41j,42jは、回転ベース部3の外周に沿って等間隔或いは回転ベース部3の直径中心を基準にして等角度にて配置される。
このとき回転ベース部3に対して2個の噴射管部41,41同士は回転ベース部3の直径方向両側に位置し、2個の制御管部42,42も同様に回転ベース部3の直径方向両側に位置し、噴射管部41及び制御管部42によって略十字形状を構成する。よって、2個の噴射管部41と、2個の制御管部42とは90度の間隔で配置されることになる。
次に、本発明における第2実施形態を図7に基づいて説明する。この第2実施形態は、噴射管部41及び制御管部42において、噴射管部は2個とし前記制御管部は1個とする構成としたものである。この場合では、2個の噴射管部41,41特許文献1個の制御管部42とはそれぞれの付根部41j,42jが回転ベース部3の周方向に沿って等間隔に配置される構成とするものである。換言すれば、回転ベース部3の直径中心を基準にして等角度に配置されるものであり、ここでは、付根部41j,42jは120度の間隔で配置され、2個の噴射管部41と1個の制御管部42とによって略Y軸方向状を構成する〔図7(A)参照〕。
また、第2実施形態の変形例として、2個の噴射管部41,41は回転ベース部3の直径方向両側に位置し、1個の制御管部42は両噴射管部41,41を結ぶ回転ベース部3の直径線に対して直交する位置とすることもある。この場合では、2個の噴射管部41と1個の制御管部42によって略T字状が構成される〔図7(B)参照〕。つまり、この実施形態では、前述した第1実施形態における、2個の噴射管部41と2個の制御管部42との構成において、制御管部42を1個だけ外した状態と略同等な構成となる。
この第2実施形態の変形例においては、バランスウエイト44が具備されることもある。そして、回転ベース部3に1個の制御管部42bが設けられる状態で、該制御管部42の付根部42jと回転ベース部3の直径中心とを結ぶ直径線上で、制御管部42と反対側の位置となる箇所にバランスウエイト44が設けられる〔図7(B)参照〕。
バランスウエイト44は、制御管部42と略同等の重量のものが好ましく、具体的にはボルト及び締付固定用のナットの組み合わせである。バランスウエイト44をボルトとした場合には、その外ネジ44bが空気排出部31cに形成された内ネジ部31gと螺合させるようにして、ボルトとしたバランスウエイト44を回転ベース部3に装着する〔図7(B)参照〕。
バランスウエイト44を装着することによって、該バランスウエイト44が回転ベース部3に噴射管部41及び制御管部42による偏荷重を、均等した重量配分にでき、回転本体A2の回転時の振動を防止し、回転を安定させることができる。制御管部42は、噴射管部41と同一又は略同一の形状としたものであるが、必要に応じて、制御管部42を噴射管部41とは外形が異なるものとしたり、又は管の内径を異なるものとしてもよい。
円板部5は、噴射管部41の先端噴射口41c及び制御管部42の先端噴射口42cの噴射空気を通過可能としたものである。そして、円板部5は、回転ベース部3の回転円筒部31の先端面部31bに、円板部5と回転ベース部3との回転中心が一致又は略一致するように接続される。このとき、該先端面部31bと前記円板部5との間には、所定間隔を設けるために円筒状のカラー部53が設けられ、先端面部31bと円板部5とカラー部53とがビス等の固着具54にて固着される(図1参照)。
円板部5の直径中心位置には、取付用貫通孔5nが形成され、該取付用貫通孔5nにビス等の固着具54の螺子部が貫通され、カラー部53の螺子孔に固着具54が螺合される。回転本体A2において、円板部5及び噴射管部41は、回転ベース部3を軸芯線Lに沿う回転軸として回転動作を行うものであり、制御管部42は回転動作における回転数(回転速度)の過剰な上昇を抑制制御するものである。また、前記カラー部53は、回転ベース部3の回転円筒部31の先端面部31bに、一体形成されることある。
円板部5は、固定本体A1の円筒ハウジング部2の開口部2aの開口周縁よりも軸方向後方側に位置するように設定される。そして、円板部5は、円筒ハウジング部2の開口部2aよりも内方側、つまり円筒ハウジング部2の後方側に位置する構造となる。そして、円筒ハウジング部2の開口部2aと、円板部5とによって、開口部2aから深さ寸法Hとなる略扁平円筒状の空隙室Sが円筒ハウジング部2の開口側に形成される〔図1(A)参照〕。
前記深さ寸法Hは、空隙室Sの容積を設定する量であり、深さ寸法Hを適宜調整することで、容積も適宜設定できる。具体的には、空隙室Sの深さ寸法Hは、円筒ハウジング部2の全体の高さに比較して僅かな量である。さらに、円板部5の外周縁5aは円筒ハウジング部2の円筒状側壁板部21の内周側に非接触状態となるように設置されている。
円板部5には、外周縁側寄りの位置に、噴射用孔部51が形成されている。該噴射用孔部51は、噴射管部41及び制御管部42の個数と同数が円板部5に形成される。噴射用孔部51には前記噴射管部41の先端噴射口41c及び制御管部42の先端噴射口42cが位置する。具体的には、噴射管部41の先端噴射口41c及び制御管部42の先端噴射口42cが噴射用孔部51を貫通する。その貫通する状態は、先端噴射口41c及び先端噴射口42cが噴射用孔部51に僅かで量でも貫通していればよい。
噴射管部41の先端噴射口41cは、円筒ハウジング部2の開口部2aを超えない構成となっている〔図1(A),(C)参照〕。つまり、噴射管部41の先端噴射口41c及び制御管部42の先端噴射口42cは、円筒ハウジング部2の開口部2aを越えることなく、内方に位置し、外方に突出することはない。噴射用孔部51は、楕円形状の貫通孔としたり、先端噴射口41c及び先端噴射口42cの噴射用孔部51に貫通する部分よりも一回り大きく形成されたり、或いは図示しないが、円板部5の外周縁で開放された部分を有する略U字形状の切り欠きとして形成されてもよい。
本発明におけるエアノズルAnにおける固定本体A1と回転本体A2との組付けについて説明する。エアノズルAnには2個の軸受34が備わっている。まず、固定本体A1において固定ベース部1の軸方向の後方側の開口箇所から第1の軸受34が挿入され、次いでスペーサ35が挿入され、次いで、第2の軸受34が挿入される。
次に、回転本体A2の回転ベース部3が第1及び第2の軸受34の内周側に挿入される。スペーサ35は、2個の円筒状リングであって、その1つは固定本体A1の固定円筒部11の円筒状貫通部11bの内周側に沿うようにして装着され、他の1つは回転本体A2の円筒回転部3の円筒側面部31aに沿うように装着される(図1参照)。
そして、固定本体A1の固定ベース部1の後方側端部に接続用固定フランジ部12がビス等の固着具13によって固着され、第1,第2の軸受34及びスペーサ35が固定本体A1の固定ベース部1と、回転本体A2の回転ベース部3との間に固定される。さらに、前記接続用固定フランジ部12の固定貫通孔12a箇所で、且つ回転本体A2の回転円筒部31の後方側端に回転フランジ部32がビス等の固着具33にて固着される。これによって、固定本体A1に対して回転本体A2が回転自在に装着され、該回転本体A2は軸芯線Lを回転中心線として回転する(図1,図3参照)。
回転本体A2には、内部に空隙部36bが設けられた扁平円筒形状の容器部36が具備される実施形態が存在する(図1,図3参照)。容器部36は、略ドーナツ或いは浮き輪状に形成されたものであり、内部が中空状の空隙部36bを有するものである。該容器部36は、回転本体A2の回転ベース部3に固着され且つ固定本体A1の円筒ハウジング部2の閉鎖板部22側寄りの位置に設置される。
容器部36は、回転本体A2と共に回転する。容器部36には、円筒ハウジング部2の閉鎖板部22側に近接する面に環状の挿入用貫通孔36aが形成されており、該挿入用貫通孔36aに前記固定本体A1の固定円筒部11の軸方向開口側の先端部分が挿入する構成である(図1参照)。容器部36の挿入用貫通孔36aの内周縁と固定ベース部1の固定円筒部11の外周との間には隙間を生じるようにしており、相互に非接触である。固定円筒部11の軸方向開口側の先端部分には、固定本体A1と回転本体A2との間に設けられる軸受34が配置されている。
つまり、固定本体A1と回転本体A2との間に装着された軸受34の位置する箇所の周囲が、容器部36によって包囲されると共に環状の空隙部36bが存在する構成となっている(図1,図3参照)。そして、軸受34のグリース又は潤滑用オイル等が漏れ出して、固定本体A1と回転本体A2との間から垂れ落ちた油分を、容器部36の空隙部36b内に溜めることができる。
つまり、容器部36は、漏れ出したグリース又は潤滑用オイルのための溜め容器である。これによって、油分の汚れが円筒ハウジング部2内に拡散しないようにすることができるとともに、製造物9の乾燥作業で、該製造物9を汚してしまうことを防止できる。エアノズルAnには容器部36は装着されなくても構わない。
次に、エアノズルAnの動作及び回転数(回転速度)の過剰な上昇の抑制構造について説明する。エアノズルAnは、回転本体A2の噴射管部41の先端噴射口41cからの空気噴射の軸芯線Lに対する傾斜角度(噴射角度)θfを調整することによって、回転本体A2を回転させるための回転推進力Ff・sinθfが変化する〔図5(A)参照〕。つまり、軸芯線Lに対して傾斜角度θfが小さくなるように設定すれば、回転させるための回転推進力Ff・sinθfは小さくなり、回転本体A2の回転速度は小となり遅くなり、且つ回転数(回転速度)も少なくなり、回転本体A2の回転速度を遅くできる。ただし、乾燥噴射力はFf・cosθfは、大きくなり乾燥力は増す。
また、軸芯線Lに対して傾斜角度θfが大きくなるように設定すれば、回転させるための回転推進力Ff・sinθfは大きくなる。これによって、回転本体A2の回転速度は大となって早くなり、且つ回転数(回転速度)も多くなり、回転本体A2の回転速度を速くできる。ただし、乾燥噴射力はFf・cosθfは、小さくなり乾燥力は減少する。
一般的に、乾燥作業を行う通常のエアノズルAnは、エア噴射の管が設けられた回転部分が軸受で支持されており、円滑な回転性能を有しているので、前記回転部分の回転速度が上昇し易いものである。特に、回転速度が過剰に上昇しすげた高回転数域では乾燥品質或いは乾燥効率が劣化するという問題がある。すなわち、エアノズルAnの回転部分の回転数と乾燥品質との間には、回転速度おける回転数がその最適値に到達するまでは、乾燥効率又は乾燥品質は向上してゆくが、回転速度おける回転数がその最適値を越えて上昇し続けると、液滴を効率よく吹き飛ばすことが困難になる(図11参照)。
つまり、回転数がその最適値に達するまでは、圧縮空気を波動状(周期的、間欠的)にワークに吹き付けることができ、液滴を効率よく吹き飛ばすことができる。しかし、回転速度が過剰に上昇し、回転数がその最適値を超えると、波動状に吹き付けられる圧縮空気の間隔が次第に短くなっていき、やがて、圧縮空気が波動を生じなくなる。これでは、圧縮空気を連続的に噴射することに等しいため、乾燥品質及び乾燥作業効率が低下することになる。また、回転波動ノズルの回転数が高くなると、軸受の寿命が短くなり、騒音も大きくなるという問題がある。
本発明では、エアノズルAnにおける回転本体A2の回転速度が過剰に上昇しすぎることによって、上述したように、エアノズルAnの空気噴射による製造物9に対する乾燥作業の効率が劣化し、乾燥作業が上手く行かないという事態が生じることを防止し、また、回転本体A2の回転速度が過剰に増加することで軸受や他の部材に対しても負担がかかることも防止できる。
つまり、回転本体A2の回転速度,回転数には、適正な数値が存在する。また、製造物9の形状及びサイズによっても、回転本体A2の回転速度を調整し最適な状態にすることが好ましい。このような場合、本発明では、制御管部42の空気噴射が、噴射管部41の空気噴射に抵抗し、回転本体A2の回転数(回転速度)の上昇を抑制し、過剰な回転数(回転速度)となることを防止し、回転本体A2の回転数(回転速度)を常時最適な状態に維持するものである。
これによって、噴射管部41の先端噴射出口41からの空気噴射は、波動状(周期的、間欠的)にして、製造物9に吹き付けることができ、液滴を効率よく吹き飛ばすことができる。製造物9に付着した(洗浄液等の)液体や、塵埃,油汚れ等の吹き飛ばし、乾燥作業の効果を最良なものにできる。
制御管部42による回転数(回転速度)の上昇の抑制について述べる。ここで、回転本体A2において、噴射管部41と制御管部42とはそれぞれ2個ずつ設けられ、2個の噴射管部41と2個の制御管部42とが略十字構成とし、且つ噴射管部41と制御管部42とは同一形状で且つ同一内径としたものとして説明する。
噴射管部41と制御管部42とは回転ベース部3の軸芯線Lに対して、回転ベース部3の外周に沿って相互に反対方向に傾斜している。そして、装着該噴射管部41における傾斜角度θfと、制御管部42における傾斜角度θrとの大小関係は、前述したように、0°≦θr<θfである。
ここで、回転本体A2における噴射管部41による回転推進力はFf・sinθfであり、制御管部42による回転制御力はFr・sinθrである〔図5(B)参照〕。噴射管部41による回転推進力と、制御管部42による回転制御力は、
Figure 0006755563
である。
そして、噴射管部41による回転推進力Ff・sinθfと、制御管部42による回転制御力Fr・sinθrとは、相互に反対方向(逆方向)である。よって、噴射管部41の回転推進力に対して制御管部42の回転制御力は、回転本体A2の回転数(回転速度)が過剰に増加することを抑制し、回転本体A2の回転数(回転速度)を常時最適な状況に維持できる。また、制御管部42は回転ベース部3の軸芯線Lに対して傾斜角度θrを調整可能であり、傾斜角度θrを変更することで、回転本体A2の所望の回転数(回転速度)に設定できる。
上記は、回転本体A2に同一形状の噴射管部41と制御管部42とをそれぞれ2個ずつ設けた条件に適用されるものである。よって、図7に示すように、回転本体A2に2個の噴射管部41と1個の制御管部42を設けた場合では、回転数(回転速度)の抑制構造は異なり、それぞれの場合に応じて制御管部42における傾斜角度θrを適宜変更する必要がある。
つまり、2個の噴射管部41により回転推進力Ff・sinθfは2つであるのに対して、1個の制御管部42による回転制御力Fr・sinθrは1つとなる。したがって、回転本体A2の回転数(回転速度)を適正にするために、制御管部42による回転制御力Fr・sinθrの数値を大きく調整する必要があり、軸芯線Lに対する傾斜角度θrを大きくすることもある。なお、エアノズルAnによる製造物9の乾燥作業において、噴射管部41がその役目を担うものであるが、制御管部42による空気噴射も乾燥作業に係ることができる。
また、図8は、制御管部42における軸芯線Lに対する傾斜角度θrを0度とした場合である。つまり、制御管部42の先端噴射口42cからの空気噴射方向が軸芯線Lと一致する場合である。この場合では、制御管部42による空気噴射は、ほとんど乾燥作業に使用される。特に、エアノズルAnと乾燥対象物である製造物9との間隔が大きい場合では有効となる。
このような場合の製造物9とは、例えば底の深い容器(ポリバケツ,壺状のもの)である。そして、制御管部42の傾斜角度θrが軸芯線Lに対して0度としたものでは、制御管部42による空気噴射が軸芯線Lに沿うので、全噴射力が製造物9に当たり、そのときの反力が制御管部42による制御力として働き、回転本体A2の回転数(回転速度)の過剰な上昇を抑制し、回転本体A2を最適な回転数(回転速度)に維持することができる〔図8(A)参照〕。
本発明におけるエアノズルAnは、エアノズルベース6に接続装着されてエアノズルユニットとして使用されるものである(図9参照)。具体的には、複数のエアノズルAnが、エアノズルベース6に装着されて使用されるものである。さらに、エアノズルユニットは、エア噴射乾燥システムの枠体7に組み付けられる(図10参照)。エア噴射乾燥システムの枠体7には、送風部8が備え付けられている。該送風部8は、電動コンプレッサ等の圧縮空気を製造するものであり、該送風部8からエアノズルベース6を介して該エアノズルベース6に装着されたエアノズルAnに圧縮空気が供給される(図9参照)。
エアノズルベース6は、ベース本体61と、空気入口62と、空気供給口63と、空気室64と、取付部65とを有する(図9参照)。ベース本体61は、略筐体状に形成されており、その内部は圧縮空気が流通する空気室64を有している。複数のエアノズルAnと、エアノズルベース6からなるエアノズルユニットは、エアノズルベース6の取付部65を介して、エア噴射乾燥システムの枠体7の所定位置に装着される。
乾燥作業エリアにボルト,ナット等の固着具を介して装着される。ベース本体61には、エアノズルAnが接続設置される平坦状の設置面部61aを有しており、該設置面部61aに、1又は2以上の空気供給口63が設けられている〔図9(B)参照〕。また、ベース本体61の背面部61bには、圧縮空気を流入させる空気入口62を有する。
そして、送風部8によって、圧縮空気がベース本体61の空気入口62から空気室64に流入し、さらに、該空気室64から空気供給口63に圧縮空気が流れて、エアノズルAnの回転本体A2の空気入口31dから空気流路31sに流れ込む。さらに、空気流路3
1s内の圧縮空気が噴射管部41に流入し、先端噴射口41cから軸芯線Lに対して傾斜状にエア噴出が行われ、回転本体A2が自動的に回転動作を行う。回転本体A2が自動的な回転動作を行いつつ、噴射管部41から噴射されたエア(空気)が製造物9に付着した洗浄液等の水分,油分,切粉等の塵を吹き飛ばすことができる。
エア噴射乾燥システムは、枠体7に搬送部71が装着されている。搬送部71は、枠体7の搬送入口側から搬送出口側に向う方向に沿って配置された搬送駆動部71aと、該搬送駆動部71aによって、移動動作する搬送台71bとによって構成されている。搬送駆動部71aは、例えばコンベア等であり、モータ等の電動にて駆動する。エアノズルユニットは、エア噴射乾燥システムの搬送入口側を正面より見て、搬送部71の上下方向及び左右(幅)方向を囲むようにして設置されている。
そして、搬送部71の上方に位置するエアノズルユニットは上下方向に位置調整可能であり、また搬送部71の左右両側に装着されるエアノズルユニットは、左右方向に間隔を調整できるようになっている。エア噴射乾燥システムによって、製造物9に付着した洗浄液等の水分,油分或いは切粉等の塵を吹き飛ばして製造物9の乾燥(洗浄ともいう)を行うときには、エア噴射乾燥システムの枠体7に装着された搬送部71によって移動を行う。
搬送部71の搬送台71b上に載置された製造物9がエアノズルユニットの装着箇所に搬送され、そこで搬送部71の上方側,下方側,左方側及び右方側に設置されたエアノズルユニットの設置箇所を乾燥作業領域とし、製造物9を載置した搬送台71bが乾燥作業領域を通過する過程で、上側,下側,左側及び右側のそれぞれのエアノズルAnからの空気噴射にて、製造物9に付着した洗浄液及び、その前過程で落としきれなかった塵,埃或いは油汚れを吹き飛ばし、製造物9を乾燥させるものである。さらに、場合によっては洗浄も乾燥と共に行われることもある。
また、エアノズルAnにおいては、回転本体A2が動作時で、円筒ハウジング部2の開口部2aと、円板部5とによって形成された空隙室Sでは、噴射管部41の先端噴射口41cから噴射された空気(エア)の流れが乱流状態となる。さらに、空隙室S内で噴射管部41からの空気噴出と、前述した乱流状態の空気(エア)の流れがとが、混ざり合って、より一層活発で複雑な空気流を発生させ、製造物9に付着した洗浄液等の液体,油分又は切粉等の塵の吹飛しと、乾燥或によるクリーニングを極めて効率的に行うことができる。
An…エアノズル、A1…固定本体、A2…回転本体、1…固定ベース部、
11b…円筒状貫通部、2…円筒ハウジング部、3…回転ベース部、31s…空気流路、
41…噴射管部、42…制御管部、5…円板部、51…噴射用孔部、
44…バランスウエイト、L…軸芯線。

Claims (5)

  1. 軸方向一端が開口された円筒ハウジング部と,該円筒ハウジング部の軸方向他端側接続されると共に内部に円筒状貫通部が形成された固定ベース部とを有する固定本体と、空気流路が形成された回転ベース部と,該回転ベース部に装着されると共に該回転ベース部の回転方向に沿い且つ該回転ベース部の軸芯線に対して空気噴射方向が傾斜する噴射管部と,該噴射管部と同数で且つ同一形状とし、該噴射管部の空気噴射方向と前記軸芯線に対して反対側に噴射方向が傾斜する制御管部と、前記噴射管部と前記制御管部のそれぞれの先端が挿通する噴射用孔部が設けられ前記回転ベースに装着される円板部とを有する回転本体とを備え、前記噴射管部の先端からの空気噴射方向の前記傾斜角度は可変で、且つ該噴射管部は所望の位置に締付固定及び解除可能な構成とし、前記制御管部は、前記軸芯線に対する傾斜角度を可変且つ前記制御管部は締付固定及び解除可能とし、前記噴射管部の回転推進力前記制御管部の回転制御力を相互に反対方向とすると共に、前記回転推進力は前記回転制御力よりも大きく設定されてなることを特徴とするエアノズル。
  2. 請求項1に記載のエアノズルにおいて、前記噴射管部及び前記制御管部はそれぞれ2個とする構成としてなることを特徴とするエアノズル。
  3. 請求項1又は2に記載のエアノズルにおいて、前記噴射管部と前記制御管部とは前記回転ベース部の周方向に沿って等間隔に配置される構成としてなることを特徴とするエアノズル。
  4. 請求項1又は2に記載のエアノズルにおいて、2個の前記噴射管部は回転ベース部の直径方向両側に位置し、前記制御管部は、両前記噴射管部に対して直交する位置とする構成としてなることを特徴とするエアノズル。
  5. 請求項1,2,3又は4の何れか1項に記載のエアノズルにおいて、前記制御管部の傾斜角度の可変範囲は、前記軸芯線に対して0度乃至20度としてなることを特徴とするエアノズル。
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