JP2023042410A - 回転装置、及び粉砕機 - Google Patents

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Abstract

【課題】モータが故障するおそれを低減しつつ、モータの回転速度を高めることが容易な回転装置、及び粉砕機を提供する。【解決手段】円柱孔50が形成された外部軸ケース51と、円柱孔50の第一領域A1に収容されるモータMと、円柱孔50の第二領域A2に収容されるシャフトユニット7とを備え、モータケースM1の外径ODMは第一領域A1における円柱孔50の内径IDA1よりも僅かに小さく、シャフトユニット7は、円柱孔50の第二領域A2に収容される内部軸ケース71と、内部軸ケース71内に配置されたベアリング731,732,741,742と、ベアリングによって回転可能に支持され、一端がモータ回転軸MAと連結され、他端が内部軸ケース71から突出するシャフト72とを含み、内部軸ケース71の外径OD71は、第二領域A2における円柱孔50の内径IDA2よりも僅かに小さい。【選択図】図1

Description

本発明は、回転駆動力を出力する回転装置、回転装置の回転駆動力によって粉砕対象物を粉砕する粉砕機に関する。
従来より、モータの駆動力でハンマーやブレード等の回転体を回転させることによって、固形物を粉砕する粉砕機が用いられている。このような粉砕機は、回転体が固形物に衝突する際の衝撃によって固形物を粉砕する。固形物を粉砕する際の衝撃がモータに伝わると、モータを損傷させる等してモータを故障させてしまうおそれがある。モータは一般に高価な部材であり、モータの故障を回避したいというニーズがある。
そこで、モータの駆動力をベルト駆動によって伝達し、攪拌工具(回転体)を回転させるミル(粉砕機)が知られている(例えば、特許文献1参照。)。モータの駆動力をベルト駆動によって回転体に伝達するようにすれば、回転体に加わった衝撃がベルトで緩衝されるので、モータが故障するおそれが低減する。
特開2003-190828号公報
しかしながら、ベルト駆動とすると、ベルトの滑りが発生したり、ベルトやプーリといった構成部材が回転速度の強度限界値に到達したりするためモータの回転速度を高めることが容易でない。また、モータが故障するおそれを低減しつつ、モータの回転速度を高めたい、というニーズは粉砕機に限られず、モータの回転駆動力を出力する回転装置に共通する課題である。
本発明の目的は、モータが故障するおそれを低減しつつ、モータの回転速度を高めることが容易な回転装置、及び粉砕機を提供することである。
本発明に係る回転装置は、内部空間の形状が円柱状の貫通孔である円柱孔が形成された収容部材と、前記円柱孔の一端側の領域である第一領域に、出力軸側の筐体の少なくとも一部が収容されるモータと、前記円柱孔の他端側の領域である第二領域に、少なくとも一部が収容されるシャフトユニットとを備え、前記モータの前記筐体における前記少なくとも一部の外周面は、前記モータの回転軸を中心とする円周状の形状を有し、前記モータの前記少なくとも一部の外周面の外径は、前記第一領域における前記円柱孔の内径よりも僅かに小さく、前記シャフトユニットは、前記円柱孔の前記第二領域に少なくとも一部が収容される円筒状の外殻体と、前記外殻体の内部に配置されたベアリングと、前記ベアリングによって回転可能に支持され、一端が前記モータの回転軸と連結され、他端が外部へ回転駆動力を出力するべく前記外殻体から突出するシャフトとを含み、前記外殻体の前記少なくとも一部の外径は、前記第二領域における前記円柱孔の内径よりも僅かに小さい。
この構成によれば、モータの回転駆動力は、シャフトを介して外部へ出力される。従って、外部で生じた衝撃は、直接モータに加わることなく、シャフトで緩衝される。その結果、モータに加わる衝撃が低減され、モータが故障するおそれが低減される。また、円柱孔の第一領域にモータを内装し、円柱孔の第二領域にシャフトユニットを内装することによって、円柱状の内周面を基準にモータの回転軸とシャフトとが精度よく軸合わせされるので、モータの回転速度を高めることが容易となる。従って、モータが故障するおそれを低減しつつ、モータの回転速度を高めることが容易となる。
また、前記ベアリングの外径は、前記外殻体の、前記ベアリングの配置位置における内径よりも僅かに小さいことが好ましい。
この構成によれば、外殻体の軸心位置とシャフトの軸心位置との一致精度が向上するので、円柱孔の軸心位置とシャフトの軸心位置との一致精度がさらに向上する。その結果、モータの回転軸とシャフトとの軸合わせ精度がさらに向上する。
また、前記ベアリングは、第一ベアリングと、前記第一ベアリングから前記外殻体の軸方向に離間して配置された第二ベアリングとを含むことが好ましい。
この構成によれば、モータの回転軸を水平にしたいわゆる片持ち式構造とした場合であっても、シャフトを水平姿勢で安定して回転支持することができるので、モータ及びシャフトの回転速度を上げることが容易となる。
また、前記シャフトユニットには、前記第一ベアリングよりも軸方向外側から前記第一ベアリングに対して潤滑油を供給するための第一供給孔と、前記第二ベアリングよりも軸方向外側から前記第二ベアリングに対して潤滑油を供給するための第二供給孔とが形成され、前記外殻体における、前記第一ベアリングと前記第二ベアリングとに挟まれた領域には、前記第一及び第二供給孔から供給された潤滑油を排出するための排出孔が設けられることが好ましい。
この構成によれば、潤滑油を効率よく第一ベアリング及び第二ベアリングの転動体に供給できる。
また、前記モータの回転軸と前記シャフトとは、前記回転軸及び前記シャフトのいずれよりも強度が低い軸継手によって連結されることが好ましい。
この構成によれば、シャフトに過度の荷重が加わった際に、シャフトやモータが破損する前に軸継手が破断する。その結果、シャフトユニットの損傷やモータの故障が生じるおそれを低減することができる。
また、本発明に係る粉砕機は、上述の回転装置と、前記シャフトに連結され、前記シャフトの回転駆動力によって回転することによって、粉砕対象物を粉砕する回転体とを備える。
この構成によれば、破砕機において、モータが故障するおそれを低減しつつ、モータの回転速度を高めて回転体の回転速度を高めることが容易となる。
このような構成の回転装置、及び粉砕機は、モータが故障するおそれを低減しつつ、モータの回転速度を高めることが容易となる。
本発明に係る回転装置の一実施形態に係る粉砕機の外観の一例を示す斜視図である。 図1に示す粉砕機本体、粉砕ブロック、及び排出ボックスを、X-Z平面で切断した断面図である。 図2に示す駆動機構及び粉砕ブロックの部分拡大図である。 図3に示す駆動機構の分解斜視図である。 図3に示すカップリングの組み立て説明図である。 図5に示すカップリングのVI-VI断面図である。 図3に示す駆動機構及び粉砕ブロックの分解斜視図である。 図3に示す第一ベアリングの配置位置におけるVIII-VIII線断面図である。 図3に示す第二ベアリングの配置位置におけるIX-IX線断面図である。 図3に示すモータの配置位置におけるX-X線断面図である。 図3に示す駆動機構の給油経路を説明するための説明図である。
以下、本発明に係る実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において同一の符号を付した構成は、同一の構成であることを示し、その説明を省略する。各図には、方向関係を明確にするために適宜XYZ直交座標軸を示している。
図1は、本発明に係る回転装置の一実施形態に係る粉砕機の外観の一例を示す斜視図である。図1に示す粉砕機1は、大略的に、粉砕機本体2と、破砕しようとする被粉砕物Aを粉砕機本体2へ供給するホッパー3と、粉砕機本体2で破砕された粉体を収容する排出ボックス4とを備えている。
排出ボックス4の上部には、図略のフィルタを取り付けるための開口部41が設けられている。
粉砕機本体2は、大略的に、略箱状の筐体21と、筐体21を支持する支持台22と、筐体21の内部に収容された駆動機構5と、筐体21の+X側端部に配置された粉砕ブロック6と、筐体21内に取り付けられた潤滑装置9とを備えている。粉砕ブロック6の+X側は円盤状の前カバー62によって閉塞されている。前カバー62の外側から四つのハンドル付ボルト63によって、粉砕ブロック6が駆動機構5に取り付けられている。前カバー62の略中央には、バルブ64が取り付けられている。
ホッパー3内の被粉砕物Aは、スクリュー31が回転されることによって、粉砕ブロック6内の後述する粉砕室69へ搬送される。
図2は、図1に示す粉砕機本体2、粉砕ブロック6、及び排出ボックス4を、X-Z平面で切断した断面図である。図3は、図2に示す駆動機構5及び粉砕ブロック6の部分拡大図である。図4は、図3に示す駆動機構5の分解斜視図である。
駆動機構5は、大略的に、略円筒状の外部軸ケース51(収容部材)と、外部軸ケース51の-X側の第一領域A1に収容されたモータMと、外部軸ケース51の+X側の第二領域A2に収容されたシャフトユニット7と、モータMとシャフトユニット7とを連結するカップリング8(軸継手)とを備えている。
以下、モータMの軸方向をX方向、X方向と直交する方向をY方向、X及びY方向と直交する方向をZ方向として説明する。本実施形態では、X,Y方向が水平、Z方向が鉛直(上下)である場合を例示するが、水平、鉛直方向との対応は任意であってよい。しかしながら、後述するように、本発明は、X方向(モータMの軸方向)を水平にしたいわゆる片持ち式構造に対して特に好適である。
図5は、図3に示すカップリング8の組み立て説明図である。図6は、図5に示すカップリング8のVI-VI断面図である。カップリング8としては、いわゆるジョー型の軸継手を好適に用いることができる。カップリング8は、例えば、ハブ81,82と、スペーサ83とを備えている。高速回転に対応する高速対応カップリングは偏芯に対して一般的に許容値(代表例として0.1mm以下)が極めて小さい。このような高速対応カップリングをカップリング8として好適に用いることができる。
ハブ81は、シャフトユニット7のモータ連結部727先端に取り付けられ、ハブ82は、モータMのモータ回転軸MA先端に取り付けられている。
ハブ81,82は、それぞれ一対のアームを備えており、スペーサ83を介してハブ81,82の一対のアーム同士が勘合することによって、モータ連結部727とモータ回転軸MAとが連結される。スペーサ83は、例えば樹脂材料によって構成され、ハブ81,82の間で振動や衝撃を吸収する。ハブ81,82は、シャフト72及びモータ回転軸MAよりも強度が低い材料で構成されることが好ましい。
図7は、図3に示す駆動機構5及び粉砕ブロック6の分解斜視図である。図1及び図7を参照して、筐体21の底部には、強度の高い平坦な底板211が設けられている。底板211の+X側端部には、強度の高い板状のベースフランジ212が立設されている。ベースフランジ212は、筐体21の+X側端部を閉塞するように設けられる。ベースフランジ212には、シャフトユニット7を挿脱可能な円形の開口部213が形成されている。
外部軸ケース51の+X側端部にはフランジ511が設けられ、フランジ511がベースフランジ212の開口部213の縁部に取り付けられている。外部軸ケース51の-X側端部は、底板211に立設された支持板214によって支持される。これにより、外部軸ケース51は、軸方向がX軸に沿うように、水平に支持される。
外部軸ケース51は、大略的に筒状の形状を有し、その内部空間は、円柱状の貫通孔である円柱孔50となっている。なお、収容部材の一例として筒状形状を有する外部軸ケース51を示したが、収容部材は円柱孔50が形成された部材であればよく、筒状の部材に限らない。収容部材は、例えば直方体形状の金属ブロックに円柱孔50が形成された部材であってもよい。
外部軸ケース51の+X側端部近傍であって、+Z側壁面には、壁面を貫通する外部給油孔52が形成されている。カップリング8の+Z側に位置する外部軸ケース51の壁面には、外部給油孔53が形成されている。外部軸ケース51の第二領域A2における、-Z側壁面には、壁面を貫通する外部排出孔54が形成されている。
図3、図4を参照して、シャフトユニット7は、内部軸ケース71(外殻体)、シャフト72、第一ベアリング731,732、第二ベアリング741,742、ベアリングナット751,756、カラー752~755、係合リング757、後部カバー761、及び後部カバー用カラー762を備えている。カラー752~755は、ベアリング固定用の、いわゆるベアリングカラーである。
シャフト72は、略棒状形状を有する。シャフト72には、軸方向略中央の大径部721、大径部721の軸方向両側に位置し、大径部721より小径のベアリング取付部722,723、ベアリング取付部722の+X側に位置し、ベアリング取付部722よりも小径のベアリングナット取付部724、ベアリングナット取付部724の+X側に位置し、ベアリングナット取付部724よりも小径の回転体取付部726(他端)、ベアリング取付部723の-X側に位置し、ベアリング取付部723よりも小径のベアリングナット取付部725、及びベアリングナット取付部725の-X側に位置し、ベアリングナット取付部725よりも小径のモータ連結部727(一端)が形成されている。
回転体取付部726には、後述するハンマー60が取り付けられる。回転体取付部726は、回転駆動力を外部へ出力する出力端となっている。
第一ベアリング731,732は、ベアリング取付部722に外嵌される。ベアリング取付部722における第一ベアリング731の+X側に、カラー752,753が外嵌される。ベアリングナット751は、ベアリングナット取付部724に外嵌され、カラー752,753及び第一ベアリング731,732を、-X方向へ押圧するように固定する。
このとき、第一ベアリング732が、大径部721とベアリング取付部722との段差に当接し、第一ベアリング731,732がシャフト72に対して位置決めされる。
カラー752,753は円環形状を有し、その外周には、周状に突起する外周突起が形成されている。係合リング757は円環形状を有し、その内周には、内側に周状に突起する内周突起が形成されている。係合リング757は、カラー752とカラー753とに跨るようにカラー752,753に外嵌され、係合リング757の内周突起がカラー752の外周突起とカラー753の外周突起との間に入り込むようになっている。これにより、カラー752,753と係合リング757とが係合する。
第二ベアリング741,742は、ベアリング取付部723に外嵌される。ベアリング取付部723における第二ベアリング742の-X側に、カラー754,755が外嵌される。ベアリングナット756は、ベアリングナット取付部725に外嵌され、カラー754,755及び第二ベアリング741,742を、+X方向へ押圧するように固定する。
このとき、第二ベアリング741が、大径部721とベアリング取付部723との段差に当接し、第二ベアリング741,742がシャフト72に対して位置決めされる。
第一ベアリング731,732及び第二ベアリング741,742としては、種々のベアリングを用いることができるが、アンギュラ玉軸受とすることが好ましい。
第一ベアリング731,732を背面背合わせの組み合わせアンギュラ玉軸受けとし、第二ベアリング741,742を背面背合わせの組み合わせアンギュラ玉軸受けとし、ベアリングナット751,756によって軸方向に与圧することによって、シャフト72の軸方向及び径方向の位置決め精度を向上させ、回転中心位置を安定させることが可能となる。
なお、第一ベアリング731,732の代わりに、単一のベアリングを第一ベアリングとして用いてもよい。また、第二ベアリング741,742の代わりに、単一のベアリングを第二ベアリングとして用いてもよい。また、第二ベアリング741,742を備えず、第一ベアリング731,732のベアリング対のみを、内部軸ケース71の軸方向中央付近に設ける構造としてもよい。また、単一のベアリングのみを、内部軸ケース71の軸方向中央付近に設ける構造としてもよい
内部軸ケース71は、略円筒形状を有する。内部軸ケース71の内周には、軸方向略中央の中央内周部711、中央内周部711の軸方向両側に位置し、中央内周部711よりも内周が小さいベアリング取付部712,713が形成されている。
シャフト72、第一ベアリング731,732、第二ベアリング741,742、カラー752,753、係合リング757、及び係合リング757は、内部軸ケース71に内装されている。
後部カバー761及び後部カバー用カラー762は、円環形状を有している。後部カバー761はカラー754の外周に外嵌され、後部カバー用カラー762はカラー755の外周に外嵌される。カラー754,755の外周には、周状に突起する外周突起が形成されている。後部カバー761の内周には、カラー754の外周突起と係合するように、内側に周状に突起する内周突起が形成されている。後部カバー用カラー762の内周には、カラー755の外周突起と係合するように、内側に周状に突起する内周突起が形成されている。
後部カバー761及び後部カバー用カラー762の外径は、ベアリング取付部713の内周より大きく、かつ内部軸ケース71の外径より小さい。これにより、後部カバー761及び後部カバー用カラー762が内部軸ケース71の-X側端面を覆うようになっている。後部カバー761及び後部カバー用カラー762における、内部軸ケース71の-X側端面を覆う部分が、例えば図略のボルトによって内部軸ケース71の-X側端面に締結されている。
後部カバー761及び後部カバー用カラー762は、カラー754,755と係合しているので、後部カバー761及び後部カバー用カラー762が内部軸ケース71の-X側端面に締結されることによって、シャフト72及びシャフト72に外嵌された部材が内部軸ケース71内に保持される。
シャフトユニット7は、このように組み立てられた状態でユニット化され、外部軸ケース51の第二領域A2に挿入される。このとき、ハブ81にスペーサ83を取り付けた状態でシャフトユニット7を外部軸ケース51に挿入すると、外部給油孔53から、ハブ81及びスペーサ83と、モータ回転軸MAに取り付けられたハブ82とを目視できる。従って、ハブ81及びスペーサ83とハブ82とを勘合させてシャフトユニット7を外部軸ケース51の第二領域A2に内装することが容易となる。
シャフトユニット7は、ユニット化されることによって、外部軸ケース51への挿脱や交換が容易とされている。
また、ハブ81,82を、シャフト72及びモータ回転軸MAよりも強度が低い材料で構成することによって、シャフト72に過度の荷重が加わった際に、シャフト72やモータ回転軸MAが破損する前にスペーサ83が破断する。さらに過度の荷重が加わった場合、シャフト72やモータ回転軸MAが破損する前にハブ81,82が破断する。その結果、シャフトユニット7の損傷やモータMの故障が生じるおそれを低減することができる。強度としては、例えば降伏点や引っ張り強さ等の種々の指標を用いることができる。
例えば、シャフト72及びモータ回転軸MAが、引っ張り強さ400(N/mm)以上の鉄材を用いて構成されていた場合、ハブ81,82を、引っ張り強さ260(N/mm)のアルミ材を用いて構成することができる。
前部カバー77は、中央に円形の開口部771が形成された円盤状のカバー本体770と、開口部771の縁から-X方向へ円環状に突出するように、カバー本体770に突設された突起部772とを含む。カバー本体770の外径は、内部軸ケース71の外径より大きい。開口部771の内径は、ベアリングナット751の外径よりも大きい。突起部772の外径は、内部軸ケース71のベアリング取付部712の内径よりも僅かに小さく、突起部772の内径は、カラー752の外径よりも僅かに大きい。
前部カバー77は、外部軸ケース51に内装されたシャフトユニット7の+X側に取り付けられ、ベアリングナット751が開口部771に挿通され、シャフト72の回転体取付部726が前部カバー77の+X側に突出する。
この状態で、カバー本体770は、図略のボルトによって、内部軸ケース71及び外部軸ケース51の+X側端面に締結されている。これにより、内部軸ケース71が外部軸ケース51に固定される。
突起部772は、内部軸ケース71内に挿入され、突起部772の先端が係合リング757に+X側から当接する。係合リング757は、カラー752,753と係合するので、内部軸ケース71と締結された前部カバー77の突起部772が係合リング757に当接することによって、内部軸ケース71内に内装されたシャフト72等の部材が内部軸ケース71内に保持される。
図8は、図3に示す、第一ベアリング731,732の配置位置におけるVIII-VIII線断面図である。内部軸ケース71の外径OD71は、外部軸ケース51の第二領域A2における内径IDA2よりも僅かに小さく、第一ベアリング731,732の外径OD73は、内部軸ケース71の内径ID71よりも僅かに小さい。
図9は、図3に示す、第二ベアリング741,742の配置位置におけるX-X線断面図である。内部軸ケース71の外径OD71は、外部軸ケース51の第二領域A2における内径IDA2よりも僅かに小さく、第二ベアリング741,742の外径OD74は、内部軸ケース71の内径ID71よりも僅かに小さい。
図10は、図3に示す、モータMの配置位置におけるX-X線断面図である。図10では、モータMの内部構造の記載を省略し、モータMのモータケースM1(筐体)の断面のみを記載している。第一領域A1におけるモータケースM1の外周面、すなわちモータMの外周面の外径ODMは、第一領域A1における外部軸ケース51の内径IDA1よりも僅かに小さい。
ここで、外径OD71が内径IDA2よりも「僅かに小さい」とは、加工精度を考慮した上で、外部軸ケース51にシャフトユニット7を収容可能な範囲内で、外径OD71と内径IDA2との差が極力小さいことを意味する。また、外径OD73,OD74が内径ID71よりも「僅かに小さい」とは、加工精度を考慮した上で、内部軸ケース71に第一ベアリング731,732及び第二ベアリング741,742を収容可能な範囲内で、外径OD73,OD74と内径ID71との差が極力小さいことを意味する。また、外径ODMが内径IDA1よりも「僅かに小さい」とは、加工精度を考慮した上で、外部軸ケース51にモータMを収容可能な範囲内で、外径ODMと内径IDA1との差が極力小さいことを意味する。
例えば、外径OD71と内径IDA2との差、外径OD73,OD74と内径ID71との差、及び外径ODMと内径IDA1との差がそれぞれ0.2mm以下、より好ましくは0.1mm以下であることが好ましい。
外部軸ケース51、内部軸ケース71、及びモータケースM1の加工に用いられる加工装置として、工作物又は工具を回転させて切削加工するものが広く用いられている。このように、工作物又は工具を回転運動させて切削加工する加工方法の特性上、円形断面の外周面及び内周面の加工精度は高め易い。
一方、外部軸ケース51の内周面、内部軸ケース71の外周面と内周面、及びモータケースM1の外周面は、いずれも円形断面であるため、加工精度を高め易い。その結果、外径OD71と内径IDA2との差、外径OD73,OD74と内径ID71との差、及び外径ODMと内径IDA1との差を小さくし易い。
外径OD71と内径IDA2との差、外径OD73,OD74と内径ID71との差、及び外径ODMと内径IDA1との差を小さくすることができれば、外部軸ケース51内におけるモータ回転軸MAの径方向の位置決め精度が向上し、外部軸ケース51内における内部軸ケース71の径方向の位置決め精度が向上し、内部軸ケース71内における第一ベアリング731,732及び第二ベアリング741,742の径方向の位置決め精度が向上し、シャフト72の内部軸ケース71内における径方向の位置決め精度が向上する。
その結果、モータ回転軸MAの軸心と、シャフト72の軸心とを、軸心Cに一致させる軸合わせの精度が向上する。
さらに、外部軸ケース51、シャフトユニット7、及びモータケースM1のX方向の長さは、任意の長さとすることができ、これらのX方向の長さを長くすることが容易である。これらのX方向の長さを長くし、第一領域A1及び第二領域A2の長さを長くすることによって、外部軸ケース51の内周面と内部軸ケース71の外周面との接触面積を増大し、かつ外部軸ケース51の内周面とモータケースM1の外周面との接触面積を増大することが容易である。
これら周面同士を接触させて軸合わせすると共に、その周面同士の接触面積を増大させることが容易である結果、モータ回転軸MAの軸心と、シャフト72の軸心とを、軸心Cに一致させる軸合わせの精度を高めることが容易となる。
ハンマー60が取り付けられたシャフト72と、モータ回転軸MAの同軸度を極めて精緻に確保しなければ、振動が大幅に増大してカップリング8やシャフトユニット7等の破損を生じたり、カップリング8の許容偏芯を超えてカップリング8が破損するおそれがある。モータ回転軸MAとシャフト72の軸合わせ精度が向上すれば、軸ずれによる振動等が低減されるため、損傷が生じるおそれを低減しつつ、モータM及びシャフト72の回転速度を高めることが容易になる。また、モータM及びシャフトユニット7を、外部軸ケース51に内装するだけで軸合わせできるので、軸合わせ作業が容易になる。
シャフトユニット7には、第一ベアリング731,732と、第二ベアリング741,742とが、水平方向に離間して配置されている。その結果、シャフト72が、その両端近傍でベアリングによって支持されるので、シャフト72を水平姿勢で安定して回転支持することができる。
モータ回転軸MAを水平にする片持ち式構造では、負荷の重量がモータ回転軸MAと直交する方向に加わるため、モータMに負担がかかりやすく、モータMの損耗を招きやすい。一方、シャフトユニット7を用いた場合には、負荷の重量はシャフトユニット7で受け止められ、シャフト72が水平姿勢で安定して回転支持されているので、モータMに加わる負担が軽減され、モータMの損耗が低減される。
また、上述のように、外部軸ケース51の内周面と内部軸ケース71の外周面との接触面積を増大させることによって、水平に保持されたシャフトユニット7の回転体取付部726側のみにハンマー60の重量が加わった場合であっても、シャフトユニット7が傾くことなく安定して水平に保つことができる。従って、ハンマー60の重量によって、モータ回転軸MAの軸心と、シャフト72の軸心とがずれるおそれが低減される。その結果、モータM及びシャフト72の回転速度を上げることが容易となる。
従って、駆動機構5は、モータ回転軸MAを水平にする片持ち式構造に好適である。
なお、内部軸ケース71の外径は、図3に示す第二領域A2に収容される部分の全域に渡って外径OD71で一定である例を示したが、必ずしも第二領域A2に収容される部分の全域に渡って外径OD71で一定でなくてもよい。
内部軸ケース71の第二領域A2に収容される部分の少なくとも一部の外径が、第二領域A2における外部軸ケース51の内径A2よりも僅かに小さければよく、内部軸ケース71の第二領域A2に収容される部分の一部に外径が外径OD71よりも小さい部分があってもよい。
しかしながら、内部軸ケース71の外径を、第二領域A2に収容される部分の全域に渡って外径OD71で一定とすることによって、外部軸ケース51の内周面と内部軸ケース71の外周面との接触面積が増大し、上述したように、ハンマー60の重量によってシャフトユニット7が傾くおそれが低減される点でより好ましい。
同様に、モータMの外径は、図2に示す第一領域A1に収容される部分の全域に渡って外径ODMで一定である例を示したが、必ずしも第一領域A1に収容される部分の全域に渡って外径ODMで一定でなくてもよい。
モータMの第一領域A1に収容される部分の少なくとも一部の外周面の外径が、第一領域A1における外部軸ケース51の内径A1よりも僅かに小さければよく、内部軸ケース71の第一領域A1に収容される部分の一部に外径が外径ODMよりも小さい部分があってもよい。
しかしながら、モータMの外径を、第一領域A1に収容される部分の全域に渡って外径ODMで一定とすることによって、外部軸ケース51の内周面とモータMの外周面との接触面積が増大し、モータ回転軸MAの軸方向を精度よく軸心Cに一致させ、モータ回転軸MAの軸心とシャフト72の軸心との軸合わせ精度を向上させることが容易となる点でより好ましい。
さらに、モータMとシャフトユニット7とは、カップリング8によって連結されているので、背景技術のようにベルト駆動した場合とは異なりベルトの滑りが発生しない。その結果、ベルト駆動よりもモータM及びシャフト72の回転速度を高めることが容易になる。
また、シャフトユニット7を備える粉砕機1では、モータMの回転駆動力が、カップリング8及びシャフトユニット7を介して外部へ出力されるので、外部で生じた振動、衝撃等は、まずシャフトユニット7に加わり、次にカップリング8に加わり、最後にモータMに加わる。そのため、外部で生じた振動、衝撃等は、シャフトユニット7及びカップリング8で減衰してからモータMに加わるので、モータMが故障するおそれが低減する。
さらに、過度な振動、衝撃等が加わると、シャフトユニット7又はカップリング8が破損することによって、過度な振動、衝撃等がモータMに加わるおそれを低減できる。その結果、モータMが故障するおそれが低減する。
また、破損したシャフトユニット7を交換する場合、新しいシャフトユニット7を外部軸ケース51に挿入するだけで、モータ回転軸MAとシャフト72とを軸合わせすることができるので、粉砕機1のメンテナンス性が向上する。また、シャフトユニット7の脱着が容易であるため、破損したカップリング8の交換も容易となる。また、一般的に製造メーカ以外の分解が禁止されるモータMと異なり、ベアリングは交換が容易である。従って、シャフトユニット7は、第一ベアリング731,732又は第二ベアリング741,742の交換によって修理することが容易である。
これにより、粉砕機1によれば、モータMが故障するおそれを低減しつつ、モータM及びシャフト72の回転速度を高めることが容易となり、さらにメンテナンス性を向上させることができる。
図2、図3、及び図7を参照して、粉砕ブロック6は、ハンマー60(回転体)、ハンマー押さえ68、ライニング65、ライニングケース61、前カバー62、ハンドル付ボルト63、バルブ64、ハンマーカラー66、及び鏡板67を備えている。
ハンマーカラー66は、円環形状を有している。ハンマーカラー66は、前部カバー77から突出する回転体取付部726に外嵌される。鏡板67は、略円盤状の形状を有し、中央に軸孔671が形成されている。軸孔671に回転体取付部726が挿通され、鏡板67がベースフランジ212に取り付けられ、鏡板67から回転体取付部726が突出する。
ハンマー60は、中央に取付孔603が形成された略円盤状のハンマー基部601と、ハンマー基部601から径方向外側に突出する例えば12個のハンマーヘッド602とを備えている。12個のハンマーヘッド602は、ハンマー基部601の周方向に等間隔に配置されている。鏡板67から突出する回転体取付部726に取付孔603が外嵌され、取付孔603から突出した回転体取付部726の先端に、ハンマー押さえ68が締結されている。
これにより、ハンマー60がハンマー押さえ68とハンマーカラー66とに挟み込まれるように固定され、ハンマー60が回転体取付部726に取り付けられている。
ライニングケース61は、軸方向に所定の幅(長さ)を有する円環形状のライニングフレーム611と、ライニングフレーム611の+Z側外周から突出する取付枠612とを備えている。取付枠612がボルトでベースフランジ212に締結されることによって、ライニングケース61がベースフランジ212に取り付けられる。
ライニングフレーム611の軸方向の幅内であって、-Z側に、略帯状に開口した粉砕物排出孔613が形成されている。粉砕物排出孔613は、粉砕物ダクト614を介して排出ボックス4と連通する。
ライニングフレーム611の内側には、軸方向の幅(長さ)がライニングフレーム611よりも僅かに小さい略円環形状のライニング65が内嵌されている。ライニング65の-Z側には、粉砕物排出孔613と対応する形状の開口部650が形成されている。開口部650には、スクリーン651が取り付けられている。スクリーン651は、薄い金属板に多数の孔が形成された円弧状の板材である。ライニング65は、内周面に周方向に凹凸が形成された波板状のギザ付きライニングであってもよく、内周面に凹凸がないギザなしライニングであってもよい。
このようにライニング65が内嵌されたライニングフレーム611が、ライニング65内にハンマー60が位置するように、ベースフランジ212に取り付けられている。ハンマーヘッド602の先端と、ライニング65の内周面とが僅かな間隔を空けて対向するようになっている。
ハンマー60が内装されたライニングケース61の+X側に、前カバー62が取り付けられ、四つのハンドル付ボルト63によって、前カバー62とライニングケース61とが共締めされてベースフランジ212に締結されている。
これにより、前カバー62、鏡板67、及びライニングフレーム611によって囲まれた粉砕室69が形成され、粉砕室69内にハンマー60が配置される。
粉砕室69内には、ホッパー3からスクリュー31によって、被粉砕物Aが搬入される。モータMを回転駆動させると、その回転駆動力がカップリング8及びシャフト72を介してハンマー60に伝達され、ハンマー60が回転駆動する。これにより、粉砕室69内に搬入された被粉砕物Aが粉砕され、スクリーン651の孔より小さくなった粉砕物がスクリーン651を通過して粉砕物ダクト614を通り、排出ボックス4へ排出される。
ハンマー60が回転すると、遠心ファンと同様の働きによって、外気がバルブ64から吸気され、粉砕物ダクト614から排出ボックス4へ排出する気流が生じる。この気流に乗って、粉砕物が排出ボックス4へ排出される。この気流の空気量を、バルブ64操作により調節可能とされている。バルブ64は極力閉鎖され、外気が導入されないほうが微細な粉砕物を得られる。しかしながらバルブ64を完全に閉鎖し外気を遮断すると、排出ボックス4への気流も停止し、粉砕物の排出が著しく困難となる。従って、バルブ64の開閉は、必要な破砕物のサイズと、粉砕物の排出とを考慮して適宜調節すればよい。
排出ボックス4に入った気流は、開口部41に取り付けられた図略のフィルタを介して外部へ排出されると共に、フィルタを通過できない粉砕物は、排出ボックス4に収納される。
また、上述したように、粉砕機1は、モータ回転軸MAとシャフト72の軸合わせ精度を高め易く、ベルト滑りも発生しないためモータM及びシャフト72の回転速度を高めることが容易である。例えば、ハンマー60を、ハンマーヘッド602の移動速度が音速に近い亜音速に達するような、超高速回転させることが可能となる。
また、ハンマー60の回転速度を高めることによって、粉砕物をより細かく微細粉砕することができ、あるいは単位時間当たりの粉砕物製造量を増大させて生産性を向上させることができる。
また、上述したように、粉砕機1によれば、ハンマー60で生じた振動、衝撃等は、シャフトユニット7及びカップリング8で減衰してからモータMに加わるので、モータMが故障するおそれが低減する。さらに、過度な振動、衝撃等が加わると、シャフトユニット7又はカップリング8が破損することによって、過度な振動、衝撃等がモータMに加わるおそれを低減できる。その結果、モータMが故障するおそれが低減する。
例えば、ハンマー60の回転駆動中に、硬い被粉砕物Aがハンマー60とライニング65との間に挟まるなどしてハンマー60が急停止した場合であっても、カップリング8が破損することによって、モータMが損傷するおそれが低減される。
さらに、粉砕機1は、モータ回転軸MAを水平にする片持ち式構造とすることによって、図1,図3に示すように、前カバー62を、粉砕機1の側面に取り付けることができる。前カバー62が粉砕機1の側面に取り付けられていることによって、作業者は、粉砕機1側面のハンドル付ボルト63を緩めて前カバー62をライニングケース61から取り外すことが容易となる。前カバー62をライニングケース61から取り外すだけで、粉砕室69が露出するので、粉砕室69を清掃、メンテナンスすることが容易となる。
上述したように、駆動機構5は、モータ回転軸MAを水平にする片持ち式構造に好適であるので、前カバー62を粉砕機1の側面に取り付け、粉砕室69を清掃、メンテナンスしやすい構造とすることが容易となる。
なお、回転体の一例としてハンマー60を示したが、回転体の種類は問わない。回転体は、例えばブレードであってもよく、被粉砕物Aを粉砕できるものであればよい。
図11は、図3に示す駆動機構5の給油経路を説明するための説明図である。シャフトユニット7の内部軸ケース71には、第一ベアリング731,732よりも+X方向(軸方向)外側から第一ベアリング731,732に対して潤滑油10を供給するための第一供給孔733が形成されている。シャフトユニット7の後部カバー761及び後部カバー用カラー762には、第二ベアリング741,742よりも-X方向(軸方向)外側から第二ベアリング741,742に対して潤滑油10を供給するための第二供給孔743が形成されている。
第一供給孔733は、外部軸ケース51の外部給油孔52に連通し、外部給油孔52は油供給管734を介して潤滑装置9に接続されている。第二供給孔743は、外部給油孔53に挿通された油供給管744を介して潤滑装置9に接続されている。
内部軸ケース71における、第一ベアリング731,732と第二ベアリング741,742とに挟まれた領域には、第一供給孔733及び第二供給孔743から供給された潤滑油10を排出するための排出孔75が設けられている。排出孔75は、外部軸ケース51の外部排出孔54に連通し、外部排出孔54は油排出管541を介して潤滑装置9に接続されている。
潤滑装置9は、オイルミスト(ドライミスト)を供給するいわゆるオイルミスト潤滑を行う潤滑装置である。潤滑装置9は、潤滑油10をオイルミストにして油供給管734,744へ供給し、潤滑油10が、第一供給孔733から第一ベアリング731,732へ供給され、第二供給孔743から第二ベアリング741,742へ供給される。
このとき、第一供給孔733及び第二供給孔743は、第一ベアリング731,732及び第二ベアリング741,742の軸方向両外側に配置され、排出孔75は第一ベアリング731,732と第二ベアリング741,742とに挟まれた領域に配置されているので、第一供給孔733及び第二供給孔743から供給された潤滑油10は、第一ベアリング731,732及び第二ベアリング741,742の外輪と内輪との間を通り、転動体を潤滑した後に排出孔75、外部排出孔54、及び油排出管541を経由して潤滑装置9に還流する。
従って、潤滑油10を効率よく第一ベアリング731,732及び第二ベアリング741,742の転動体に供給できる。
なお、潤滑油10は、オイルミストに限られず、種々の潤滑油を用いることができる。また、必ずしも潤滑油10を、第一ベアリング731,732及び第二ベアリング741,742の軸方向両外側から供給する例に限らない。例えば、第一ベアリング731,732及び第二ベアリング741,742の回転数が、グリス潤滑による許容回転数を上回らない場合は、グリス潤滑を行う等によって、オイルミストを用いず、第一ベアリング731,732及び第二ベアリング741,742の軸方向両外側から潤滑油を供給する構成としなくてもよい。
内部軸ケース71の内部空間は、+X側でカラー752,753、係合リング757、及び前部カバー77の閉塞部材で閉塞され、-X側でカラー754,755、後部カバー761、及び後部カバー用カラー762の閉塞部材で閉塞されている。潤滑油10は、内部軸ケース71の閉塞された内部空間内に供給されるので、潤滑油10を無駄なく第一ベアリング731,732及び第二ベアリング741,742へ供給することができる。
なお、本発明に係る回転装置の一例として粉砕機を示したが、本発明に係る回転装置は粉砕機に限られず、回転体は被粉砕物を粉砕するものに限らない。また、粉砕ブロック6を備えず、回転駆動力を回転体取付部726から外部へ出力する回転装置であってもよい。
また、カップリング8は、シャフト72及びモータ回転軸MAよりも強度が低い材料で構成される例に限らない。また、カップリング8を用いることなくシャフト72とモータ回転軸MAとが連結されていてもよい。
1 粉砕機(回転装置)
2 粉砕機本体
3 ホッパー
4 排出ボックス
5 駆動機構
6 粉砕ブロック
7 シャフトユニット
8 カップリング(軸継手)
9 潤滑装置
10 潤滑油
21 筐体
22 支持台
31 スクリュー
41 開口部
50 円柱孔
51 外部軸ケース(収容部材)
52,53 外部給油孔
54 外部排出孔
60 ハンマー(回転体)
61 ライニングケース
62 前カバー
63 ハンドル付ボルト
64 バルブ
65 ライニング
66 ハンマーカラー
67 鏡板
68 ハンマー押さえ
69 粉砕室
71 内部軸ケース(外殻体)
72 シャフト
75 排出孔
77 前部カバー
81,82 ハブ
83 スペーサ
211 底板
212 ベースフランジ
213 開口部
214 支持板
511 フランジ
541 油排出管
601 ハンマー基部
602 ハンマーヘッド
603 取付孔
611 ライニングフレーム
612 取付枠
613 粉砕物排出孔
614 粉砕物ダクト
650 開口部
651 スクリーン
671 軸孔
711 中央内周部
712,713,722,723 ベアリング取付部
721 大径部
724,725 ベアリングナット取付部
726 回転体取付部(他端)
727 モータ連結部(一端)
731,732 第一ベアリング
733 第一供給孔
734,744 油供給管
741,742 第二ベアリング
743 第二供給孔
744 油供給管
751,756 ベアリングナット
752,753,754,755 カラー
757 係合リング
761 後部カバー
762 後部カバー用カラー
770 カバー本体
771 開口部
772 突起部
A 被粉砕物
A1 第一領域
A2 第二領域
C 軸心
ID71,IDA1,IDA2 内径
M モータ
M1 モータケース(筐体)
MA モータ回転軸
OD71,OD73,OD74,ODM 外径

Claims (6)

  1. 内部空間の形状が円柱状の貫通孔である円柱孔が形成された収容部材と、
    前記円柱孔の一端側の領域である第一領域に、出力軸側の筐体の少なくとも一部が収容されるモータと、
    前記円柱孔の他端側の領域である第二領域に、少なくとも一部が収容されるシャフトユニットとを備え、
    前記モータの前記筐体における前記少なくとも一部の外周面は、前記モータの回転軸を中心とする円周状の形状を有し、
    前記モータの前記少なくとも一部の外周面の外径は、前記第一領域における前記円柱孔の内径よりも僅かに小さく、
    前記シャフトユニットは、
    前記円柱孔の前記第二領域に少なくとも一部が収容される円筒状の外殻体と、
    前記外殻体の内部に配置されたベアリングと、
    前記ベアリングによって回転可能に支持され、一端が前記モータの回転軸と連結され、他端が外部へ回転駆動力を出力するべく前記外殻体から突出するシャフトとを含み、
    前記外殻体の前記少なくとも一部の外径は、前記第二領域における前記円柱孔の内径よりも僅かに小さい回転装置。
  2. 前記ベアリングの外径は、前記外殻体の、前記ベアリングの配置位置における内径よりも僅かに小さい請求項1に記載の回転装置。
  3. 前記ベアリングは、第一ベアリングと、前記第一ベアリングから前記外殻体の軸方向に離間して配置された第二ベアリングとを含む請求項1又は2に記載の回転装置。
  4. 前記シャフトユニットには、
    前記第一ベアリングよりも軸方向外側から前記第一ベアリングに対して潤滑油を供給するための第一供給孔と、
    前記第二ベアリングよりも軸方向外側から前記第二ベアリングに対して潤滑油を供給するための第二供給孔とが形成され、
    前記外殻体における、前記第一ベアリングと前記第二ベアリングとに挟まれた領域には、前記第一及び第二供給孔から供給された潤滑油を排出するための排出孔が設けられる請求項3に記載の回転装置。
  5. 前記モータの回転軸と前記シャフトとは、前記回転軸及び前記シャフトのいずれよりも強度が低い軸継手によって連結される請求項1~4のいずれか1項に記載の回転装置。
  6. 請求項1~5のいずれか1項に記載の回転装置と、
    前記シャフトに連結され、前記シャフトの回転駆動力によって回転することによって、粉砕対象物を粉砕する回転体とを備える粉砕機。
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