JP7125226B2 - 原料加工装置 - Google Patents

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Description

本発明は、粉砕装置やペレタイザ等の原料加工装置に関する。
原料をペレット状に加工するペレタイザとしては、リング状を為す部材にペレット押出孔(原料をペレット状に押し出す孔)が設けられた「リングダイ方式」と呼ばれるもの(例えば特許文献1を参照。)と、フラットな板状を為す部材にペレット押出孔が設けられた「フラットダイ方式」と呼ばれるもの(例えば特許文献2を参照。)がある。
リングダイ方式のペレタイザは、図1に示すように、軸L12を中心として矢印A12の向きに回転駆動されるリング状のダイス10と、ダイス10の内側で軸L11を中心として回転可能な状態で配された従動ローラ20とで構成されている。従動ローラ20は、その外周面がダイス10の内周面に密着(圧接)した状態で配されており、ダイス10が矢印A12の向きに回動する際にダイス10の内周面と従動ローラ20の外周面との間に生ずる摩擦によって、軸L11を中心として矢印A11の向きに従動回転するようになっている。原料は、ダイス10の内側に供給され、ダイス10の内周面と従動ローラ20の外周面との間で圧縮されることにより、ダイス10を内外に貫通して設けられたペレット押出孔11を通じてペレット状となってダイス10の外側へ押し出されるようになっている。
一方、フラットダイ方式のペレタイザは、図2に示すように、上面がフラットに形成されたダイス10と、ダイス10の上面側で軸Lを中心として回転可能な状態で配された従動ローラ20と、回転主軸30とで構成されている。従動ローラ20は、その外周面がダイス10の上面に密着(圧接)した状態で配されており、回転主軸30によって従動ローラ20とダイス10とが軸Lを中心として相対的に回転する(矢印Aを参照)と、ダイス10の上面と従動ローラ20の外周面との間に生ずる摩擦によって、軸Lを中心として矢印Aの向きに従動回転するようになっている。原料は、ダイス10の上面側に供給され、ダイス10の上面と従動ローラ20の外周面との間で圧縮されることにより、ダイス10を上下に貫通して設けられたペレット押出孔11を通じてペレット状となってダイス10の下側へ押し出されるようになっている。
図1や図2のペレタイザにおけるダイス10をペレット押出孔11を有さないもの(加工テーブル)で置き換え、ダイス10と従動ローラ20との間で原料を粉砕するようにした粉砕装置(例えば特許文献3を参照。)も知られている。
上記の「リングダイ方式」及び「フラットダイ方式」における「ダイ」は「ダイス」を意味するところ、「ダイス」という語句は、上記のペレット押出孔11等、原料を成形するための孔や凹凸等が設けられたものに限定されて解釈される虞がある。このため、本明細書では、原料を成形するための孔や凹凸等の有無にかかわらず、上記のダイス10に対応する部材(ダイス10を上位概念化した部材)を「加工テーブル」と呼ぶことにする。本明細書で「加工テーブル」と表記するときには、原料を成形するための孔や凹凸等が設けられたダイス(図1や図2のペレタイザにおけるダイス10等)だけでなく、原料を成形するための孔や凹凸等が設けられていないもの(上記の粉砕装置における加工テーブル等)も含むものとする。したがって、上記の「リングダイ方式のペレタイザ」及び「フラットダイ方式のペレタイザ」は、それぞれ、「リングテーブル式の原料加工装置」及び「フラットテーブル式の原料加工装置」と上位概念化して称呼することがある。「原料加工装置」には、上記のペレタイザや粉砕装置が含まれる。
米国特許第5152215号明細書 特開2015-047575号公報 特開2007-007593号公報
上記のリングテーブル方式の原料加工装置やフラットテーブル方式の原料加工装置において、従動ローラ20は、それ自体がモータ等によって直接的に回転駆動されるものではなく、飽くまで、加工テーブル10との間の摩擦によって従動的に回動されるものである。このため、従動ローラ20が加工テーブル10に対して滑る状態(スリップ状態)や、従動ローラ20が加工テーブル10に対して転がらない状態(ロック状態)が発現し得る。スリップ状態やロック状態が発現すると、原料を目的の形態に加工できなくなるだけでなく、発熱を生じて火事を招く虞もあるため、従動ローラ20の回転状態を機械的に把握できるようにしておく必要がある。
この点、図1に示すリングテーブル方式の原料加工装置では、従動ローラ20の奥側にスペースがあるため、そのスペースにロータリエンコーダ等の回転検出器を配置することで、従動ローラ20の回転状態を機械的に把握することが可能である。
これに対し、図2に示すフラットテーブル方式の原料加工装置では、従動ローラ20の周辺に回転検出器を配置する十分なスペースが無いことが多い。というのも、図2に示すフラットテーブル方式の原料加工装置において、加工テーブル10の周辺は、通常、筒状のケーシング(図示省略)で覆われた状態とされるからである。フラットテーブル方式の原料加工装置において、従動ローラ20の回転状態を検出する回転検出器を配置しようとすると、その回転検出器は、従動ローラ20の内部や、従動ローラ20を支持する回転主軸30の内側に配するようになるところ、そうすると、原料加工装置自体をかなり大型化する必要が生じるだけでなく、回転検出器を配置するために従動ローラ20周辺の設計を大幅に見直す必要も生じる。
また、フラットテーブル方式の原料加工装置において、従動ローラ20の回転状態を検出する他の方法としては、上記のケーシングの内側に光学センサ等を設置し、その光学センサ等によって従動ローラ20の回転状態を検出すること等も考えられる。しかし、上記のケーシングの内部には、粉塵や水蒸気等が存在することも多い。このため、上記のケーシングの内側に光学センサ等を配置して従動ローラ20の回転状態を検出する方法では、従動ローラ20の回転状態を高精度に検出できない虞がある。
本発明は、上記課題を解決するために為されたものであり、装置の大型化や設計の大幅な見直しを伴うことなく、従動ローラの回転状態を高精度で機械的に把握することができるフラットテーブル方式の原料加工装置を提供するものである。
上記課題は、
上面側に原料が供給される加工テーブルと、
加工テーブルの上面に外接し、加工テーブルの上面との摩擦によって自転軸Lを中心として従動回転する従動ローラと、
従動ローラと加工テーブルとを加工テーブルの上面に略垂直な公転軸Lを中心として相対的に回転させ、加工テーブルに対して従動ローラを公転させる回転主軸と、
を備え、
加工テーブルの上面と従動ローラの外周面との間で原料を粉砕又は押し潰すことができるようにした原料加工装置(フラットテーブル方式の原料加工装置)
であって、
さらに、
従動ローラにおける自転軸L回りの軸受部分に流体を供給する流体供給流路と、
流体供給流路に流体を圧送する流体圧送ポンプと、
従動ローラの従動回転に伴って流体供給流路を断続的に遮断する流路遮断手段と、
流体供給流路の圧力を検知する圧力検知手段と、
圧力検知手段が検知した流体供給流路の圧力Pの変化に基づいて従動ローラの回転状態を判別する従動ローラ回転状態判別手段と、
を備えたことを特徴とする原料加工装置
を提供することによって解決される。
ここで、従動ローラは、「加工テーブルの上面に外接し、加工テーブルの上面との摩擦によって自転軸Lを中心として従動回転する」とあるが、ここでいう「外接」は、従動ローラの外周面が加工テーブルの上面に直接的に接触している場合に限定されず、また、ここでいう「摩擦」は、従動ローラの外周面が加工テーブルの上面から直接的に受ける摩擦に限定されない。すなわち、加工テーブルの上面と従動ローラの外周面との間に僅かな隙間が存在しており、加工テーブルの上面と従動ローラの外周面とが実際には接触していない場合であっても、その隙間に加工対象の原料が入り込むことによって、加工テーブルに対して従動ローラが従動回転するのであれば、このような態様における従動ローラと加工テーブルとの位置関係は「外接」に該当し、このような態様において従動ローラが原料を介して加工テーブルから受ける力は「摩擦」に該当するものとする。従動ローラと加工テーブルの接触状態においては、他にも、「密着」や「圧接」等の語句を用いているが、これらについても同様である。
本発明の原料加工装置においては、
流路遮断手段を、
外側部材と、
外側部材の内側に配された内側部材と、
で構成して、
外側部材又は内側部材のうち一方を、従動ローラと一体的に自転軸L回りに回転するものとし、
内側部材の外周部又は外側部材の内周部に設けられた流体導入口を通じて、外側部材の内周面と内側部材の外周面との隙間に流体が導入されるときには、流体供給流路を連通状態にする一方、
外側部材の内周部又は内側部材の外周部に局所的に設けられた流路遮断部が前記流体導入口に重なる位置に移動して前記流体導入口を塞いだときには、前記流体導入口から前記隙間に流体が導入されなくなって、流体供給流路を遮断状態にする
ものとすることが好ましい。
また、本発明の原料加工装置においては、
従動ローラ回転状態判別手段を、
圧力検知手段によって検知された圧力Pのベース値P
圧力検知手段によって検知された圧力Pのピーク値P
圧力検知手段によって検知された圧力Pのベース部分の時間幅T
圧力検知手段によって検知された圧力Pのピーク部分の時間幅T、又は、
圧力検知手段によって検知された圧力Pの変化の時間周期T
のうち少なくとも1つを基準値と比較することによって、従動ローラの回転状態を判別するものとすることも好ましい。
このときには、従動ローラ回転状態判別手段を、圧力Pのベース値P、圧力Pのピーク値P、圧力Pのベース部分の時間幅T、圧力Pのピーク部分の時間幅T、又は、圧力Pの変化の時間周期Tのうち少なくとも1つが基準範囲外となったときに異常発生信号を出力するものとすることが好ましい。
フラットテーブル方式の原料加工装置等では、通常、従動ローラが円滑に回転するようにするため等に、従動ローラにおける軸受部分に流体(潤滑油等)を供給する流体供給流路(潤滑油供給流路等)が設けられている。
この点、本発明の原料加工装置のように、従動ローラの従動回転に伴って流体供給流路を断続的に遮断する流路遮断手段を設けるとともに、その流体供給流路の圧力を検知する圧力検知手段を設け、この圧力検知手段が検知した流体供給流路の圧力Pの変化に基づいて従動ローラの回転状態を判別するようにすることによって、フラットテーブル方式の原料加工装置でも、装置に大幅な設計変更を施すことなく、従動ローラの回転状態を機械的に把握することが可能になる。このため、原料加工装置の大型化を抑えることも可能になる。
加えて、本発明の原料加工装置における従動ローラの回転状態の検出原理は、流体供給流路の圧力の変化によるものであり、光学センサ等、周辺の環境(粉塵や水蒸気の有無等)に左右されにくいものである。このため、従動ローラの回転状態(スリップ状態やロック状態の発生等)を高精度で把握することができる。したがって、従動ローラの異常状態(スリップ状態やロック状態等)の発生の抑制制御を高精度で行い、高品質な加工を行うことも可能になる。加えて、原料加工装置を安定的に稼働させることも可能になる。
また、本発明の原料加工装置においては、流路遮断手段を、上記の外側部材と上記の内側部材とで構成し、外側部材の内周部又は内側部材の外周部に局所的に設けられた流路遮断部が前記流体導入口に重なる位置に移動して前記流体導入口を塞いだときに、流体供給流路が遮断状態になるようにすることで、流路遮断手段をよりシンプルな構造で実現することが可能になる。
リングダイ方式のペレタイザ(リングテーブル方式の原料加工装置)の一例を示した斜視図である。 フラットダイ方式のペレタイザ(フラットテーブル方式の原料加工装置)の一例を示した斜視図である。 本発明の原料加工装置を、従動ローラの自転軸L及び公転軸Lを含む面で切断した状態を示した断面図である。 本発明の原料加工装置において圧力検知手段が検知した流体供給流路の圧力Pの変化のパターン例を示したグラフである。 本発明の原料加工装置を、図3におけるR-R面で切断した状態を示した拡大断面図である。
本発明の原料加工装置の好適な実施態様について、図面を用いてより具体的に説明する。本発明の原料加工装置は、上記の「フラットテーブル方式の原料加工装置」に該当するものである。本発明の原料加工装置は、図2に示すように、上面がフラットに形成された加工テーブル10と、加工テーブル10の上面側で加工テーブル10の上面に略平行な軸Lを中心として回転(自転)可能な状態で配された従動ローラ20と、回転主軸30とを備えている。回転主軸30は、従動ローラ20と加工テーブル10とを、加工テーブル10の上面に略垂直な軸Lを中心として相対的に回転(公転)させる機能を有している。
ところで、本明細書では、従動ローラ20の回転を表わす語句として「自転」と「公転」という2種類の語を用いている。「自転」という語は、従動ローラ20の軸Lを中心とした回転を指す場合に用い、「公転」という語は、従動ローラ20の軸Lを中心とした回転(加工テーブル10に対する相対的な回転)を指す場合に用いている。これに合わせて、本明細書では、従動ローラ20が自転する軸Lを「自転軸L」と表記し、従動ローラ20が公転する軸Lを「公転軸L」と表記することがある。
回転主軸30は、図示省略の回転駆動手段を備えており、その出力軸31が公転軸Lを中心として矢印Aの向きに回転駆動されるようになっている。回転主軸30の回転駆動手段としては、サーボモータやステッピングモータ等のモータのほか、油圧式の回転シリンダ等、各種の駆動装置を用いることができる。
本実施態様の原料加工装置においては、回転主軸30の出力軸31の外周部に対して従動ローラ20を支持する構造(より正確には、後述する従動ローラ支持部材40を介して従動ローラ20を出力軸31の外周部に支持する構造)を採用しており、出力軸31が公転軸Lを中心として回転すると、従動ローラ20側が公転軸Lを中心として回転(公転)するようになっている。すなわち、静止した加工テーブル10に対して従動ローラ20が公転するようになっている。
ただし、従動ローラ20の公転は、加工テーブル10に対する相対的なものであればよいので、上記とは逆の構造を採用することもできる。すなわち、回転主軸30の出力軸31の外周部に対して、従動ローラ20ではなく、加工テーブル10を固定する構造を採用することもできる。この構造を採用した場合には、出力軸31が公転軸Lを中心として回転すると、静止した従動ローラ20(自転軸Lを中心として自転はしてもその位置自体は変化しない従動ローラ20)に対して加工テーブル10が回転(公転)するようになり、加工テーブル10から見れば、従動ローラ20は、公転軸L回りに公転しているように見える。
加工テーブル10は、その上面側に供給された原料を従動ローラ20とともに加工するための部分となっている。図2に示すように、この加工テーブル10に、上下に貫通するペレット押出孔11を設ける構成を採用すると、本発明の原料加工装置を、ペレタイザとして利用することが可能になる。一方、加工テーブル10にペレット押出孔11を設けない構成を採用すると、本発明の原料加工装置を、粉砕装置として利用することが可能になる。
本実施態様の原料加工装置では採用していないが、加工テーブル10の上面には凹凸等を設けることもできる。従動ローラ20は、自発的に自転するのではなく、従動ローラ20に対して相対的に公転する加工テーブル10の上面から従動ローラ20の外周面が受ける摩擦によって従動的に自転するものであるところ、加工テーブル10の上面に凹凸等を設けると、加工テーブル10の上面と従動ローラ20の外周面との間の摩擦が大きくなり、従動ローラ20が自転しやすくすることができる。また、本発明の原料加工装置を粉砕装置として利用する場合には、加工テーブル10の上面に設けた凹凸等によって原料を効率的に粉砕することもできるようになる。
従動ローラ20は、円筒状の外周面を有する部材となっている。従動ローラ20の外周面は、加工テーブル10の上面に密着(圧接)した状態で配される。このため、上記の回転主軸30によって、従動ローラ20が加工テーブル10に対して相対的に公転すると、従動ローラ20の外周面と加工テーブル10の上面との間に生ずる摩擦によって、従動ローラ20が自転軸Lを中心として矢印Aの向きに従動回転(自転)するようになる。
この従動ローラ20の自転と公転によって、加工テーブル10の上面側に供給された原料が、加工テーブル10の上面と従動ローラ20の外周面との間に導き入れられて加工される。すなわち、原料加工装置がペレタイザである場合(加工テーブル10にペレット押出孔11が設けられている場合)には、加工テーブル10の上面と従動ローラ20の外周面との間に導き入れられた原料がペレット押出孔11でペレット状に成形されて加工テーブル10の下側へ押し出される。一方、原料加工装置が粉砕装置である場合(加工テーブル10にペレット押出孔11が設けられていない場合)には、加工テーブル10の上面と従動ローラ20の外周面との間に導き入れられた原料が加工テーブル10と従動ローラ20とによって押し潰されて粉砕される。
1台の原料加工装置に設ける従動ローラ20の個数は、特に限定されない。従動ローラ20は、1個のみ設けてもよいが、複数個設けると、原料をより効率的に加工することが可能になる。このため、従動ローラ20は、2個設けたり、3個設けたり、4個設けたりすることもある。図2の原料加工装置では、3個の従動ローラ20を設けている。ただし、従動ローラ20の個数を多くしすぎると、原料加工装置の構造が複雑になって原料加工装置の製造コストが高くなるだけでなく、原料加工装置の安定的な稼働が難しくなる(多数ある従動ローラ20のうち1つでも不具合が生じると原料加工装置を停止する必要が生じる)虞もある。このため、1台の原料加工装置に設ける従動ローラ20の個数は、通常、5~8個程度までである。複数個の従動ローラ20を設ける場合には、それぞれの従動ローラ20は、通常、従動ローラ20の公転軸Lに対して回転対称な位置に配置される。
図3は、本発明の原料加工装置を、従動ローラ20の自転軸L及び公転軸Lを含む面で切断した状態を示した断面図である。図3に示した原料加工装置は、図2に示した原料加工装置とは、従動ローラ20の配置や、加工テーブル10におけるペレット押出孔11の有無や、他の詳細な構造等において相違している。しかし、この相違は、本発明の原料加工装置の理解に特に支障を及ぼすものではない。図2は、フラットテーブル方式の原料加工装置の一般的な動作を直感的に理解しやすくするために、フラットテーブル方式の原料加工装置をデフォルメして模式的に示したものであるのに対し、図3は、本発明の原料加工装置における主要な構成を説明できるように、本発明の原料加工装置を具体的に示したものであるからである。
本実施態様の原料加工装置においては、既に述べたように、従動ローラ20は、従動ローラ支持部材40を介して回転主軸30の出力軸31に固定された状態となっている。本実施態様の原料加工装置において、従動ローラ支持部材40は、図3に示すように、回転主軸30の出力軸31の外周面に固定するための固定基部41と、固定基部41から外方に突出した支軸部42と、支軸部42の外周部に設けられた軸受部43と、軸受部43の周辺を覆うカバー部44とを備えたものとなっている。従動ローラ20は、従動ローラ支持部材40の軸受部43を介して支持部42の外周部に軸支された状態となっている。
本発明の原料加工装置では、従動ローラ20がより円滑に自転するようにするため、軸受部43に流体が供給されるようになっている。具体的には、流体供給源50と、流体供給源50に貯留されている流体を軸受部43に供給する流体供給流路51と、流体供給流路51に流体を圧送する流体圧送ポンプ52とを設けている。流体供給流路51には、ロータリージョイント53を設けており、回転主軸30の出力軸31が軸Lを中心として回転しても、流体供給流路51の連通状態が保たれるようになっている。流体供給流路51に流す流体は、気体であってもよいが、通常、液体とされる。本実施態様の原料加工装置では、油(潤滑油)を流体供給流路51に流すようにしている。流体供給流路51の上流部51aを通って軸受部43に達した流体(潤滑油)は、流体供給流路51の下流部51bを通って再び流体供給源50に戻されるようになっている。
従動ローラ20を複数個設ける場合には、一部の従動ローラ20の軸受部43のみに流体(潤滑油)が供給されるようにしてもよいが、通常、全ての従動ローラ20の軸受部43に流体(潤滑油)が供給される。
ところで、フラットテーブル方式の原料加工装置では、従動ローラ20は、それ自体が自発的に自転するものではなく、飽くまで、加工テーブル10との間の摩擦によって従動的に自転するものであるため、従動ローラ20が加工テーブル10に対して滑る状態(スリップ状態)や、従動ローラ20が加工テーブル10に対して自転しない状態(ロック状態)が発現し得る。従動ローラ20の回転状態(自転状態)にこのような異常が生じると、原料を目的の形態に加工できなくなるだけでなく、火事を招く虞もあるため、従動ローラ20の回転状態を機械的に把握できるようにしておく必要があることは既に述べた通りである。また、本発明の原料加工装置のようなフラットテーブル方式の原料加工装置では、従動ローラ20の周辺に、従動ローラ20の回転状態(自転状態)を検知する手段(回転検出器等)を配置する十分なスペースが無いことや、従動ローラ20の回転状態(自転状態)を高精度に検出することが難しいことも既に述べた通りである。
この点、本発明の原料加工装置では、上記の流体供給流路51を上手く活用して従動ローラ20の回転状態(自転状態)を機械的に把握できるようになっており、従動ローラ20の回転状態(自転状態)を検知する手段を配置するスペース的な問題や、従動ローラ20の回転状態(自転状態)の検知精度の問題を解決している。以下、本発明の原料加工装置で従動ローラ20の回転状態(自転状態)を機械的に把握するための構成について詳しく説明する。
本発明の原料加工装置では、図3に示すように、上記の流体供給流路51に対し、流路遮断手段60と圧力検知手段61とを設けるとともに、圧力検知手段61に従動ローラ回転状態判別手段62を接続している。このうち、流路遮断手段60は、従動ローラ20の従動回転(自転)に伴って流体供給流路51を断続的に遮断するためのものである。また、圧力検知手段61は、流体供給流路51の圧力(流体供給流路51を流れる流体の圧力)を検知するためのものである。さらに、従動ローラ回転状態判別手段62は、圧力検知手段61が検知した流体供給流路51の圧力(「圧力P」と表記する。)の変化に基づいて従動ローラ20の回転状態(自転状態)を判別するためのものである。この従動ローラ回転状態判別手段62は、通常、コンピュータで駆動されるプログラムや、所望の動作を行うように設計された電子回路等で実現される。
原料加工装置を上記のように構成したことによって、従動ローラ20が自転軸Lを中心として従動回転(自転)すると、その従動ローラ20の自転に伴って、流路遮断手段60が流体供給流路51を断続的に遮断するようになっている。このとき、従動ローラ20の自転速度が遅ければ、流路遮断手段60によって流体供給流路51が遮断される時間間隔が長くなり、逆に従動ローラ20の自転速度が速ければ、流路遮断手段60によって流体供給流路51が遮断される時間間隔が短くなる。換言すると、本発明の原料加工装置では、従動ローラ20の自転速度が、流路遮断手段60によって流体供給流路51が遮断される時間周期に対応するようになっている。
また、流体供給流路51を流れる流体の圧力は、当然のことながら、その流体が流体供給流路51を流れている状態(連通状態)にあるときよりも、その流体が流体供給流路51を流れていない状態(遮断状態)にあるときの方が高くなる。このため、流路遮断手段60によって流体供給流路51が断続的に遮断される本発明の原料加工装置では、従動ローラ20が自転しているときには、流体供給流路51を流れる流体の圧力が高くなる状態と低くなる状態とが繰り返し発現するようになる。換言すると、本発明の原料加工装置では、流路遮断手段60によって流体供給流路51が遮断される時間周期が、流体供給流路51を流れる流体の圧力の変化の時間周期に対応するようになっている。
したがって、本発明の原料加工装置では、従動ローラ20の自転速度が、流体供給流路51を流れる流体の圧力の変化の時間周期に対応するようになっている。すなわち、本発明の原料加工装置では、流体供給流路51を流れる流体の圧力の時間的な変化を圧力検知手段61によって検知することで、従動ローラ20の回転状態(自転状態)を機械的に判別することができるようになっている。
図4は、本発明の原料加工装置において圧力検知手段61が検知した流体供給流路51の圧力Pの変化のパターン例を示したグラフである。図4における各グラフの横軸tは、時間を、縦軸Pは、圧力検知手段61によって検知された流体供給流路51の圧力(流体供給流路51を流れる流体の圧力)をそれぞれ示している。説明の便宜上、図4における各グラフはいずれも、従動ローラ20の公転軸Lを中心とする回転(公転)の速度が一定となった状態(定常公転状態)にあるときを示している。
圧力検知手段61が検知した流体供給流路51の圧力Pは、従動ローラ20の回転状態(自転状態)等に応じて、例えば、図4(a),(b),(c),(d),(e)のようなパターンを示す。図4(a)は、従動ローラ20が正常状態にあるときを、図4(b)は、従動ローラ20がスリップ状態にあるときを、図4(c),(d)は、従動ローラ20がロック状態にあるときを、図4(e)は、流体供給流路51を流れる流体に漏れが生じているとき(流体漏れ状態)をそれぞれ示している。
[正常状態]
従動ローラ20が正常状態にあるとき(従動ローラ20にスリップ状態やロック状態等の異常状態が発生していないとき)には、従動ローラ20は加工テーブル10の上面に対して滑ることなく転がる(自転する)ため、従動ローラ20の自転速度は略一定となる。このため、従動ローラ20が正常状態にあるときには、圧力検知手段61によって検知される圧力Pは、図4(a)に示すように、略一定の時間周期Tで増減を繰り返すようになる。また、従動ローラ20が正常状態にあるときには、圧力検知手段によって検知された圧力Pのベース値Pや、圧力検知手段によって検知された圧力Pのピーク値Pや、圧力検知手段によって検知された圧力Pのベース部分の時間幅Tや、圧力検知手段によって検知された圧力Pのピーク部分の時間幅Tも、略一定に保たれる。
[スリップ状態]
これに対し、従動ローラ20がスリップ状態(従動ローラ20が加工テーブル10の上面に対して滑りながら転がっている(自転している)状態)では、従動ローラ20の自転速度は、従動ローラ20が正常状態にあるときよりも遅くなる。このため、従動ローラ20がスリップ状態にあるときには、圧力検知手段61によって検知される圧力Pは、図4(b)に示すように、略一定の時間周期Tで増減を繰り返すものの、スリップ状態における時間周期T(図4(b))は、正常状態における時間周期T(図4(a))よりも長くなる。また、従動ローラ20がスリップ状態にあるときには、圧力検知手段によって検知された圧力Pのベース部分の時間幅T(図4(b))は、正常状態における圧力Pのベース部分の時間幅T(図4(a))よりも長くなる。さらに、従動ローラ20がスリップ状態にあるときには、圧力検知手段によって検知された圧力Pのピーク部分の時間幅T(図4(b))も、正常状態における圧力Pのピーク部分の時間幅T(図4(a))よりも長くなる。
したがって、本発明の原料加工装置では、例えば、
[条件1] 圧力Pの変化の時間周期Tが所定の閾値よりも長くなる。
[条件2] 圧力Pのベース部分の時間幅Tが所定の閾値よりも長くなる。
[条件3] 圧力Pのピーク部分の時間幅Tが所定の閾値よりも長くなる。
等の条件が満たされたときに、「従動ローラ20がスリップ状態にある」と判別することができる。
この判別は、上記の従動ローラ回転状態判別手段62で自動的に実行することができる。スリップ状態の判別は、上記の条件1~3のうち1つのみを用いて行ってもよいが、2つ又は3つを組み合わせて行うと、スリップ状態をより高精度で判別することができる。
[ロック状態]
また、従動ローラ20がロック状態(従動ローラ20が加工テーブル10の上面に対して殆ど転がらない(自転しない)状態)では、従動ローラ20の自転速度は、略ゼロになる。このため、従動ローラ20がロック状態にあるときには、圧力検知手段61によって検知される圧力Pは、図4(c)に示すように、ロック状態が発生して以降(時間t以降)、高止まりした状態になるか、図4(d)に示すように、ロック状態が発生して以降(時間t以降)、下げ止まりした状態になる。いずれにしても、ロック状態が発生すると、圧力Pは殆ど変化しない状態となる。
したがって、本発明の原料加工装置では、例えば、
[条件4] 圧力Pが所定の閾値を超えたまま所定時間が経過する。
[条件5] 圧力Pが所定の閾値よりも下がったまま所定時間が経過する。
[条件6] 圧力Pが変化しないまま所定時間が経過する。
等の条件が満たされたときに、「従動ローラ20がロック状態にある」と判別することができる。
この判別も、上記の従動ローラ回転状態判別手段62で自動的に実行することができる。ロック状態の判別は、上記の条件4~6のうち1つのみを用いて行ってもよいが、2つを組み合わせて行う(例えば、条件4及び条件6が同時に満たされたとき、又は、条件5及び条件6が同時に満たされたときに「従動ローラ20がロック状態にある」と判別するようにする)と、ロック状態をより高精度で判別することができる。
[流体漏れ状態]
さらに、本発明の原料加工装置では、従動ローラ20の回転状態(自転状態)だけでなく、流体供給流路51を流れる流体に漏れが生じていないかを監視することも可能である。すなわち、流体供給流路51を流れる流体に漏れが生じているとき(流体漏れ状態にあるとき)には、圧力検知手段61によって検知される圧力Pは、図4(e)に示すように、正常状態(図4(a))にあるときに略等しい時間周期Tで増減を繰り返すものの、圧力Pの値そのものは、正常状態(図4(a))にあるときよりも全体的に低くなる。例えば、流体漏れ状態における圧力Pのベース値P(図4(e))は、正常状態における圧力Pのベース値P(図4(a))よりも低くなり、流体漏れ状態における圧力Pのピーク値P(図4(e))は、正常状態における圧力Pのピーク値P(図4(a))よりも低くなる。
したがって、本発明の原料加工装置では、例えば、
[条件7] 圧力Pのベース値Pが所定の閾値を超えない状態となる。
[条件8] 圧力Pのピーク値Pが所定の閾値を超えない状態となる。
等の条件が満たされたときに、「流体漏れ状態にある」と判別することができる。
この判別は、それ専用に設けた判別手段(流体漏れ状態判別手段)で実行してもよいが、上記の従動ローラ回転状態判別手段62と似た判別アルゴリズムであるため、上記の従動ローラ回転状態判別手段62に集約して実行してもよい。流体漏れ状態の判別は、上記の条件7,8のうち1つのみを用いて行ってもよいが、2つを組み合わせて行うと、流体漏れ状態をより高精度で判別することができる。
以上のように、本発明の原料加工装置は、圧力検知手段61によって検知された圧力Pのベース値Pやピーク値P、圧力検知手段61によって検知された圧力Pのベース部分の時間幅Tやピーク部分の時間幅T、又は、圧力検知手段61によって検知された圧力Pの変化の時間周期Tのうち1つ以上を基準値(閾値等)と比較することによって、従動ローラ20の回転状態等を判別することができるものとなっている。ベース値P、ピーク値P、時間幅T、時間幅T又は時間周期Tのいずれかが基準範囲外(閾値を超えた状態又は下回った状態)となったときには、それに対応した異常発生信号を従動ローラ回転状態判別手段62から出力し、図示省略の異常抑制処理手段等でその異常を抑制する処理を実行するようにするとよい。
従動ローラ20を複数個設ける場合には、全ての従動ローラ20の軸受部43に流体(潤滑油)が供給されるようにした方が好ましいことは、既に述べた通りであるが、この場合には、それぞれの従動ローラ20に独立した流体供給流路51を設け、それぞれの流体供給流路51に圧力検知手段61を設けることが好ましい。これにより、複数個ある従動ローラ20のそれぞれにおいて、上記の判別を行うことが可能になる。圧力検知手段61は、流体供給流路51の上流部51a(流体供給源50からスタートして軸受部43に至る経路)と、流体供給流路51の下流部51b(軸受部43からスタートして流体供給源50に戻る経路)とのいずれに設けてもよい。
本発明の原料加工装置では、上記のように、時間的に変化する流体の圧力(流体供給流路51を流れる流体の圧力)を圧力検知手段60によって検知することで、従動ローラ20の回転状態(自転状態)を機械的に把握することができるようになっている。このため、本発明の原料加工装置では、従来からある原料加工装置に対し、ハード的には、流路遮断手段60及び圧力検知手段61を追加する程度の、プログラム的には、動ローラ回転状態判別手段62を追加する程度の、比較的簡単な変更を施すだけで、従動ローラ20の回転状態等を機械的に高精度で把握することができる。
本発明の原料加工装置において、流路遮断手段60は、従動ローラ20の従動回転(自転)に伴って流体供給流路51を断続的に遮断できるものであれば特に限定されない。本実施態様の原料加工装置においては、図5に示すように、流路遮断手段60を、外側部材60aと内側部材60bとで構成している。図5は、本発明の原料加工装置を、図3におけるR-R面で切断した状態を示した拡大断面図である。
外側部材60aは、図5に示すように、その内周部から内向きに突出する流路遮断部60aが局所的に設けられたリング状の部材となっている。この外側部材50aは、従動ローラ20(図3)に対して直接的又は間接的に固定される。このため、従動ローラ20が自転するときには、外側部材50aが、従動ローラ20の自転軸Lを中心として従動ローラ20と一体的に回転するようになっており、流路遮断部60aも、矢印Aの向きに回動するようになっている。
一方、内側部材60bは、図5に示すように、外側部材60aの内側に配された円筒状の外周面を有する部材となっている。この内側部材60bは、従動ローラ20が自転しても、従動ローラ20の自転軸Lを中心として回転しないようになっている。本実施態様の原料加工装置においては、内側部材60bを、従動ローラ支持部材40(図3)における支軸部42としている。この内側部材60bの内部には、上記の流体供給流路51の一部が設けられており、内側部材60bの外周面には、流体供給流路51を流れる流体(図5の例では上流部51aを流れる流体)を外側部材60aの内周面と内側部材60bの外周面との間の隙間αに導入するための流体導入口60bが設けられている。この隙間αは、それよりも下流側の流体供給流路51に連通している。
流路遮断手段60を上記のように構成することによって、図5に示すように、外側部材60aの流路遮断部60aが、内側部材60bの流体導入口60bに重ならない位置にあるときには、流体導入口60bを通じて隙間αに流体が導入されることで、流体供給流路51の全体が連通状態となるようになっている。一方、外側部材60aの流路遮断部60aが、内側部材60bの流体導入口60bに重なる位置にあるときには、流路遮断部60aが流体導入口60bを塞ぎ、流体導入口60bから隙間αに流体が導入されなくなり、流体供給流路51が遮断状態となるようになっている。
流路遮断手段60を、上記のような外側部材60aと内側部材60bとで構成することで、従動ローラ20の自転周期と同じ周期で流体供給流路51を断続的に遮断できる流路遮断手段60を、シンプルな構造で実現することが可能になる。このため、従動ローラ20の異常状態(スリップ状態やロック状態等)の発生の抑制制御を高精度で行い、高品質な加工を行うことも可能になる。加えて、原料加工装置を安定的に稼働させることも可能になる。
ところで、上記の流路遮断手段60における外側部材60aと内側部材60bとの関係は、逆転させることもできる。例えば、流路遮断部60aに相当する部分を、外側部材60aの内周面から内向きに突出した状態に設けるのではなく、内側部材60bの外周面から外向きに突出した状態に設け、流体導入口60bに相当する部分を、内側部材60bの外周面ではなく、外側部材60aの内周面に設けてもよい。また、外側部材60aと内側部材60bは、従動ローラ20の自転軸Lを中心に相対的に回転すればよいので、外側部材60aではなく、内側部材60bの方が、従動ローラ20の自転に伴って自転軸Lを中心として回転するようにしてもよい。このような構成を採用しても、図5に示したような圧力変化が得られる。
本発明の原料加工装置は、その用途を特に限定されるものではないが、ペレタイザや粉砕装置として好適に採用することができる。また、加工テーブル10の上面側に供給する原料の種類も特に限定されない。原料としては、木粉や肥料原料や飼料原料等が例示される。
10 加工テーブル(ダイス)
11 ペレット押出孔
20 従動ローラ
30 回転主軸
31 出力軸
40 従動ローラ支持部材
41 固定基部
42 支軸部(内側部材)
43 軸受部(軸受部分)
44 カバー部
50 流体供給源
51 流体供給流路
51a 上流部
51b 下流部
52 流体圧送ポンプ
53 ロータリージョイント
60 流路遮断手段
60a 外側部材
60a 流路遮断部
60b 内側部材(支軸部)
60b 流体導入口
61 圧力検知手段
62 従動ローラ回転状態判別手段
従動ローラの自転方向
従動ローラの公転方向
従動ローラの自転軸
従動ローラの公転軸
P 圧力検知手段が検知した流体供給流路の圧力
α 外側部材の内周面と内側部材の外周面との間の隙間

Claims (3)

  1. 上面側に原料が供給される加工テーブルと、
    加工テーブルの上面に外接し、加工テーブルの上面との摩擦によって自転軸Lを中心として従動回転する従動ローラと、
    従動ローラと加工テーブルとを加工テーブルの上面に略垂直な公転軸Lを中心として相対的に回転させ、加工テーブルに対して従動ローラを公転させる回転主軸と、
    を備え、
    加工テーブルの上面と従動ローラの外周面との間で原料を粉砕又は押し潰すことができるようにした原料加工装置であって、
    さらに、
    従動ローラにおける自転軸L回りの軸受部分に流体を供給する流体供給流路と、
    流体供給流路に流体を圧送する流体圧送ポンプと、
    従動ローラの従動回転に伴って流体供給流路を断続的に遮断する流路遮断手段と、
    流体供給流路の圧力を検知する圧力検知手段と、
    圧力検知手段が検知した流体供給流路の圧力Pの変化に基づいて従動ローラの回転状態を判別する従動ローラ回転状態判別手段と、
    を備えるとともに、
    流路遮断手段が、
    リング状の外側部材と、
    外側部材の内側に配された、円筒状の外周面を有する内側部材と、
    で構成されて、
    外側部材又は内側部材のうち一方が、従動ローラと一体的に自転軸L 回りに回転するものとされ、
    内側部材の外周部又は外側部材の内周部に設けられた流体導入口を通じて、外側部材の内周面と内側部材の外周面との隙間に流体が導入されるときには、流体供給流路を連通状態にする一方、
    外側部材の内周部又は内側部材の外周部に局所的に設けられた流路遮断部が前記流体導入口に重なる位置に移動して前記流体導入口を塞いだときには、前記流体導入口から前記隙間に流体が導入されなくなって、流体供給流路を遮断状態にするものとされた
    ことを特徴とする原料加工装置。
  2. 従動ローラ回転状態判別手段が、
    圧力検知手段によって検知された圧力Pのベース値P
    圧力検知手段によって検知された圧力Pのピーク値P
    圧力検知手段によって検知された圧力Pのベース部分の時間幅T
    圧力検知手段によって検知された圧力Pのピーク部分の時間幅T、又は、
    圧力検知手段によって検知された圧力Pの変化の時間周期T
    のうち少なくとも1つを基準値と比較することによって、従動ローラの回転状態を判別するものとされた
    請求項記載の原料加工装置。
  3. 従動ローラ回転状態判別手段が、圧力Pのベース値P、圧力Pのピーク値P、圧力Pのベース部分の時間幅T、圧力Pのピーク部分の時間幅T、又は、圧力Pの変化の時間周期Tのうち少なくとも1つが基準範囲外となったときに異常発生信号を出力するものとされた請求項記載の原料加工装置。
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