JP6753233B2 - 磁石、磁石積層体およびモータ - Google Patents

磁石、磁石積層体およびモータ Download PDF

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Description

本発明は、磁石、磁石積層体およびモータに関する。
従来より、ハイブリッドカーやハードディスクドライブ等に用いられる永久磁石モータとして、永久磁石を回転子内部に埋め込んでなる磁石埋め込み型モータ(IPMモータ)が知られている(たとえば、下記特許文献1)。また、下記特許文献2には、回転子に埋め込まれる永久磁石を複数の小型磁石に分割して構成するとともに小型磁石の間に絶縁体を介在させ、小型磁石間における渦電流の経路を断ち切ることで、渦電流に起因する磁石性能の低下を抑制した磁石埋め込み型モータが開示されている。
特開2009−142091号公報 特開2000−324736号公報 特開2013−243886号公報
しかしながら、上述した従来技術では、絶縁体と小型磁石とをいかに重ね合わせるかについて十分に検討がなされていない。そのため、たとえば交互に並ぶ小型磁石と絶縁体とを固着しない場合には、小型磁石と絶縁体との間で相対位置ズレが生じたり小型磁石同士が接触したりするため、十分な磁石特性を得ることが難しい。一方、交互に並ぶ小型磁石と絶縁体とを互いに固着した場合には、小型磁石が温度変化により膨張や収縮したときに絶縁体との間に応力が生じ、小型磁石または絶縁体にクラックや欠け、剥がれが生じ得る。その結果、モータや磁石積層体の磁石特性が変化する事態が生じ得る。
本発明は、磁石特性の安定化が図られた磁石、磁石積層体およびモータを提供することを目的とする。
本発明の一形態に係る磁石は、互いに対向する第1の面および第2の面を有し、第1の面および第2の面のうちの第1の面にのみ絶縁層が形成されており、絶縁層が第1の面に固着されている。
上記磁石を複数準備し、同じ姿勢で、第1の面および第2の面の対向方向に積層することができる。このとき、一つの磁石を第1の磁石とし、第1の磁石の第1の面側に位置する磁石を第2の磁石とすると、第1の磁石の第1の面と第2の磁石の第2の面との間に絶縁層が介在する構成となる。そのため、第1の磁石と第2の磁石とが絶縁されて、磁石間における渦電流の経路が断ち切られることで、渦電流に起因する磁石性能の低下が抑制される。また、絶縁層は、第1の磁石の第1の面とは固着状態であるが、第2の磁石の第2の面とは接しているだけであり非固着状態である。そのため、温度変化により第1の磁石が膨張や収縮したときでも、第1の磁石の絶縁層と第2の磁石との界面に応力が生じにくくなっており、磁石特性の安定化が図られている。
他の形態に係る磁石は、絶縁層が第1の面に部分的に形成されている。
他の形態に係る磁石は、第1の面が四角形状であり、絶縁層が、第1の面の縁に沿う矩形環状パターンを有する。
他の形態に係る磁石は、絶縁層が、矩形環状パターンを分断するライン状パターンをさらに有する。
他の形態に係る磁石は、絶縁層が複数のドット状パターンで構成されている。
他の形態に係る磁石は、第1の面が四角形状であり、絶縁層が、第1の面の四隅それぞれに配置された4つのドット状パターンで構成されている。
他の形態に係る磁石は、第1の面が四角形状であり、絶縁層が、第1の面の四隅それぞれに配置された4つのドット状パターンと、該4つのパターンのうちの第1の面における対向する2辺に沿って並ぶ2つのドット状パターンの中間位置にそれぞれ配置された2つのドット状パターンとで構成されている。
他の形態に係る磁石は、絶縁層が平行に並ぶ複数のライン状パターンで構成されている。
他の形態に係る磁石は、ライン状パターンが磁石の磁化方向に沿って延在している。
他の形態に係る磁石は、第1の面が四角形状であり、絶縁層が、第1の面における対向する2辺に沿って並ぶ2本のライン状パターンを有する。
他の形態に係る磁石は、絶縁層が、2本のライン状パターンの中間に位置するライン状パターンをさらに有する。
他の形態に係る磁石は、絶縁層が、ドット状パターンとライン状パターンとで構成されている。
他の形態に係る磁石は、絶縁層が、第1の面の全面に形成されている。
他の形態に係る磁石は、絶縁層が、第1の厚さを有する第1の部分と、第1の厚さとは異なる第2の厚さを有する第2の部分とを備える。
本発明の一形態に係る磁石積層体は、互いに対向する第1の面および第2の面を有し、第1の面および第2の面のうちの第1の面にのみ絶縁層が形成されており、絶縁層が第1の面に固着されている磁石を複数備え、同じ姿勢で、一方の磁石の第1の面と他方の磁石の第2の面とが対向するように積層されている。
上記磁石積層体においては、一つの磁石を第1の磁石とし、第1の磁石の第1の面側に位置する磁石を第2の磁石とすると、第1の磁石の第1の面と第2の磁石の第2の面との間に絶縁層が介在する構成となっている。そのため、第1の磁石と第2の磁石とが絶縁されて、磁石間における渦電流の経路が断ち切られることで、渦電流に起因する磁石性能の低下が抑制される。また、絶縁層は、第1の磁石の第1の面とは固着状態であるが、第2の磁石の第2の面とは接しているだけであり非固着状態である。そのため、温度変化により第1の磁石が膨張や収縮したときでも、第1の磁石の絶縁層と第2の磁石との界面に応力が生じにくくなっており、磁石特性の安定化が図られている。
本発明の一形態に係るモータは、スロットが設けられて、かつ、該スロットに磁石積層体が収容された回転子を備え、磁石積層体が、互いに対向する第1の面および第2の面を有し、第1の面および第2の面のうちの第1の面にのみ絶縁層が形成されており、絶縁層が第1の面に固着されている磁石を複数備え、同じ姿勢で、一方の磁石の第1の面と他方の磁石の第2の面とが対向するように積層されている。
上記モータにおいては、磁石積層体の一つの磁石を第1の磁石とし、第1の磁石の第1の面側に位置する磁石を第2の磁石とすると、第1の磁石の第1の面と第2の磁石の第2の面との間に絶縁層が介在する構成となっている。そのため、第1の磁石と第2の磁石とが絶縁されて、磁石間における渦電流の経路が断ち切られることで、渦電流に起因する磁石性能の低下が抑制される。また、絶縁層は、第1の磁石の第1の面とは固着状態であるが、第2の磁石の第2の面とは接しているだけであり非固着状態である。そのため、温度変化により第1の磁石が膨張や収縮したときでも、第1の磁石の絶縁層と第2の磁石との界面に応力が生じにくくなっており、磁石特性の安定化が図られている。
本発明によれば、磁石特性の安定化が図られた磁石、磁石積層体およびモータが提供される。
図1は、実施形態に係るモータを示した概略平面図である。 図2は、図1におけるスロット周辺を拡大して示した斜視図である。 図3は、図2に示したスロットおよび磁石積層体のIII−III線断面図である。 図4は、実施形態に係る磁石積層体を示した概略斜視図である。 図5は、図4に示した磁石積層体の分解斜視図である。 図6は、図4、5に示した磁石を示した平面図である。 図7は、図4、5に示した磁石を示した側面図である。 図8は、図6とは異なる態様の磁石を示した平面図である。 図9は、図6とは異なる態様の磁石を示した平面図である。 図10は、図6とは異なる態様の磁石を示した平面図である。 図11は、図6とは異なる態様の磁石を示した平面図である。 図12は、図6とは異なる態様の磁石を示した平面図である。 図13は、図6とは異なる態様の磁石を示した平面図である。 図14は、図6とは異なる態様の磁石を示した平面図である。 図15は、図6とは異なる態様の磁石を示した平面図である。 図16は、図6とは異なる態様の磁石を示した(a)平面図、および、(b)b−b線断面図である。 図17は、図6とは異なる態様の磁石を示した(a)平面図、および、(b)b−b線断面図である。 図18は、図6とは異なる態様の磁石を示した(a)平面図、および、(b)b−b線断面図である。
以下、本発明を実施するための形態について、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、同一又は同等の要素については同一の符号を付し、説明が重複する場合にはその説明を省略する。
まず、実施形態に係るモータ1の構成について、図1を参照しつつ説明する。
図1に示すように、モータ1は、固定子(ステータ)2と、固定子2の内部に回転自在に配置された回転子(ロータ)3とを備えて構成されている。モータ1は、回転子3の内部に磁石積層体4を埋め込んでなる、いわゆる、磁石埋め込み型のIPMモータである。
固定子2は、鉄心5と、鉄心5に巻装された複数の巻線6とから構成される。また、巻線6は固定子2の内周面で等間隔に所定数配置され、巻線6が通電されると回転子3を回転させるための回転磁界を発生させる。
回転子3は、コア7と、コア7と連結したシャフト8と、コア7に設けられたスロット9に収容されて固定された磁石積層体4とから構成される。
コア7は、薄板状の電磁鋼板等の積層体からなり、その中心部分に軸穴が形成され、この軸穴にシャフト8が嵌合される。コア7の外周付近には、コア7の軸周りに周期的に並んだ複数対(図1では4対)のスロット9が設けられている。スロット9の各対は、コア7の軸から延びる仮想線に対して対称的に配置されており、かつ、該仮想線に対して所定角度だけ傾いて配置されている。そして、図2、3に示すように、各スロット9に、磁石積層体4に収容されている。
磁石積層体4は、図3〜5に示すように、スロット9の深さ方向に沿って積まれた4つの直方体状の磁石10で構成されている。4つの磁石10は、同じ材料で構成された永久磁石である。本実施形態に係る磁石10は、希土類焼結磁石で構成されており、たとえばR−T−B系焼結磁石であることが好ましい。R−T−B系焼結磁石は、R2T14B結晶から成る粒子(結晶粒子)および粒界を有する。
R−T−B系焼結磁石におけるRは、希土類元素の少なくとも1種を表す。希土類元素とは、長周期型周期表の第3族に属するScとYとランタノイド元素とのことをいう。ランタノイド元素には、例えば、La、Ce、Pr、Nd、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb、Lu等が含まれる。R−T−B系焼結磁石におけるTは、Fe、あるいはFeおよびCoを表す。さらに、その他の遷移金属元素から選択される1種以上を含んでいてもよい。R−T−B系焼結磁石におけるBは、ホウ素(B)、あるいは、ホウ素(B)および炭素(C)を表す。
本実施形態に係るR−T−B系焼結磁石は、CuまたはAl等を含んでいてもよい。これらの元素の添加により、高保磁力化、高耐食性化、または温度特性の改善が可能となる。
さらに、本実施形態に係るR−T−B系焼結磁石は、重希土類元素としてDy、Tb、またはその両方を含んでいてもよい。重希土類元素は、結晶粒子及び粒界に含まれていてもよい。重希土類元素が、結晶粒子に実質的に含まれない場合は、粒界に含まれることが好ましい。粒界における重希土類元素の濃度は、結晶粒子における濃度より高いことが好ましい。本実施形態に係るR−T−B系焼結磁石は、重希土類元素が粒界拡散されたR−T−B系焼結磁石であってもよい。重希土類元素を粒界拡散したR−T−B系焼結磁石は、粒界拡散しないR−T−B系焼結磁石と比較して、より少量の重希土類元素で残留磁束密度および保磁力を向上させることができる。
また、4つの磁石10の寸法は、いずれも同じ寸法になるように設計されており、たとえば、長辺長さは3〜70mmの範囲であり、短辺長さは3〜30mmの範囲であり、高さは3〜70mmの範囲である。一例として、4つの磁石10はいずれも、長辺長さが21mm、短辺長さが4mm、高さが6.275mmである。必要に応じて、磁石10に所定の研磨処理(たとえばバレル研磨等)を施して面取りしてもよい。以下の説明では、4つの磁石10について、上から順に磁石11〜14とも称す。
4つの磁石10は、いずれも同じ姿勢で、一方の磁石10の上面(第1の面)10aと他方の磁石の下面(第2の面)10bとが対向するように積層されている。具体的には、最上段の磁石11の上面10aは、磁石積層体4全体の上面4aであり、最上段の磁石11の下面10bは、その直下の磁石12の上面10aと対向している。また、磁石12の下面10bは、その直下の磁石13の上面10aと対向している。さらに、磁石13の下面10bは、その直下の磁石14の上面10aと対向している。磁石14の下面10bは、磁石積層体4全体の下面4bであり、スロット9の底面に接している。
また、4つの磁石10は、いずれも同一方向に磁化されており、図4に示すように短辺方向Xに平行な方向に磁化されている。
スロット9のキャビティ寸法は、磁石積層体4の寸法と略同じ寸法、または、磁石積層体4の寸法より大きい寸法である。ただし、磁石積層体4の上面4aがスロット9から出ないように、スロット9の深さは、磁石積層体4の高さよりわずかだけ深く(たとえば、0.2mmだけ深く)設計されている。また、スロット9の内側面と磁石積層体4の側面との間に所定のクリアランス(たとえば、0.1mm)が設けられるように設計されている。
なお、適宜、スロット9に充填剤を充填して、磁石積層体4をスロット9に固定してもよい。充填剤としては、熱硬化性樹脂を用いることができ、たとえばエポキシ樹脂やシリコーン樹脂を用いることができる。ただし、スロット9に収納された磁石積層体4がスロット9に対して固定された状態となるのであれば、必ずしも充填剤を用いる必要はない。
図4〜7に示すように、各磁石10の上面10aには、絶縁層20が設けられている。絶縁層20は、図4〜7では6つのドット状パターンで構成されている。絶縁層20は、絶縁性を有する樹脂で構成されており、たとえばエポキシ樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂、アクリル樹脂などで構成されている。
磁石10の上面10aに絶縁層20を設ける際には、まず、未硬化の樹脂材料を塗布や印刷によって上面10aに付与する。そして、公知の硬化処理により、樹脂材料を硬化する。それにより、磁石10の上面10aと絶縁層20とが固着される。強固に固着されていればなお良い。なお、未硬化の樹脂を上面10aに付与する工法として、ジェットディスペンサーを用いた塗布工法やスクリーン印刷法を採用することができ、その他にパット印刷やシート転写を用いてもよい。
6つのドット状パターン20の寸法は、いずれも同じ寸法となるように設計されており、例えば、径が1〜2mmの範囲であり、高さが5〜30μmの範囲である。
図6に示すように、6つのドット状パターン20は、四角形状(具体的には、長方形状)の上面10aにおける短辺10c、10dと長辺10e、10fとで画成される4つの隅それぞれに配置された4つのドット状パターンと、対向する長辺10e、10fに沿って並ぶ2つのドット状パターンの中間位置それぞれに配置された2つのドット状パターンとで構成されている。なお、6つのドット状パターン20以外の位置に所定パターンの絶縁層が形成されていてもよい。
4つの磁石10は、それぞれの上面10aに絶縁層20を設けた後、磁石積層体4として図4のように4つ積み重ねた状態でスロット9に収容する。または、4つの磁石10を一つ一つ順次スロット9に収容する。
上述した6つのドット状パターン20が上面10aに設けられた磁石10の上に、他の磁石10が重ねられると、図7に示すように、下側の磁石10の上面10aと上側の磁石10の下面10bとの間に、樹脂で構成された絶縁層20が存在する樹脂領域R1と、絶縁層20が存在せずに空気が存在する空気領域R2とが形成される。これは、絶縁層20が、磁石の上面10aの全域に形成されておらず、部分的に形成されているためである。
樹脂領域R1および空気領域R2のいずれも高い絶縁性を有するため、上述した磁石積層体4では、上下に隣り合う磁石10間の絶縁が図られている。このように磁石10間が絶縁されることで、磁石10内に磁化方向X周りに渦電流が生じたときに、上下に隣り合う磁石10間における渦電流の経路が断ち切られており、上下に隣り合う磁石10に渦電流が漏れる事態が抑制される。したがって、上述したモータ1および磁石積層体4においては、渦電流に起因する磁石性能の低下の抑制が図られている。
その上、絶縁層20は、その絶縁層20が設けられた磁石10の上面10aとは固着状態である一方で、その絶縁層20の上側の磁石10の下面10bとは非固着状態である。ここで、固着状態とは、アンカー効果などに代表される機械的結合や、共有結合や水素結合に代表される化学的相互作用によって互いに結合された状態であり、非固着状態とは、機械的結合や化学的相互作用による結合などで結合されてはいない状態である。上述したとおり、絶縁層20は、未硬化の樹脂の状態で磁石10の上面10aに付与された後に硬化されるため、磁石10の上面10aに対して固着される。一方、絶縁層20は、樹脂が硬化した後に上側の磁石10と接するため、上側の磁石10の下面10bに対して固着されない。
そのため、温度変化により磁石10が膨張や収縮したときでも、その磁石10の上面10aに設けられた絶縁層20と、その絶縁層20の上側の磁石10との界面Iに応力が生じにくくなっている。
具体的には、図7の両矢印で示すように、温度変化によって、磁石10が長手方向に沿って伸びるように膨張したときや長手方向に沿って縮むように収縮したときには、その膨張や収縮に応じて、磁石10の上面10aに固着された絶縁層20も長手方向に沿って変位する。このとき、もし仮に絶縁層20が上側の磁石10の下面10bに対して固着されていると、絶縁層20の上記変位が拘束されることに伴い、絶縁層20とその上側の磁石10との界面Iにおいて比較的大きな応力が生じる。この場合、上側の磁石10や絶縁層20にクラックや欠け、剥がれが生じ得る。その結果、モータ1や磁石積層体4の磁石特性が変化することが考えられる。また、絶縁層20とその上側の磁石10との界面Iにおいて応力が生じ、磁石10に大きな負荷(たとえば、20kN以上)がかかった場合には、磁石10の残留磁束密度が変化するという不具合も生じ得る。
特に、ハイブリッドカー等に用いられるモータに用いられる磁石では、比較的広範囲に亘る温度範囲(たとえば、−40℃〜180℃)が想定され得る。そのため、磁石10の温度変化が大きくなることも十分に考えられ、磁石10の膨張や収縮の程度もかなり大きくなるが考えられる。
本実施形態では、絶縁層20は上側の磁石10の下面10bに対して固着されていない。そのため、温度変化によって、磁石10が長手方向に沿って膨張や収縮したときであっても、絶縁層20は上側の磁石10の下面10bに対して摺動するように変位可能であり、絶縁層20とその上側の磁石10との界面Iにおける応力が抑制される。それにより、モータ1や磁石積層体4における磁石特性の安定化が実現されている。
なお、もし仮に絶縁層20がその絶縁層20が設けられた磁石10の上面10aと固着されていない場合には、磁石10に対して相対変位することがあり得、その結果、磁石積層体4としてスロット9に収容する前や後に、磁石10間の相対位置ズレが生じたり、上下に隣り合う磁石10同士が接触したりして、モータ1や磁石積層体4の磁石特性の低下が招かれ得る。
また、もし仮に絶縁層20が磁石10の上面10aおよび下面10bの両面に設けられた場合には、上下に隣り合う磁石10間に2層の絶縁層が存在することとなり、磁石10間の距離が長くなってしまい、磁石積層体4の外形寸法の拡大を招いたり、外形寸法を維持するためには磁石積層体4における磁石割合の低下を招いたりすることになる。
加えて、本実施形態においては、図7に示したように、下側の磁石10の上面10aと上側の磁石10の下面10bとの間に、絶縁層20が存在しない空気領域R2が形成されている。
空気領域R2に存在する空気の誘電率(ε=1)は、樹脂領域R1の絶縁層20を構成する樹脂の誘電率(ε=3〜5)より低い。そのため、空気領域R2は樹脂領域R1に比べてインピーダンスが高い。これは、磁石10内に渦電流が生じたときに、空気領域R2では、樹脂領域R1よりも渦電流が漏れにくいことを意味している。すなわち、上下に隣り合う磁石10間における渦電流の漏れを抑制するという観点から、上下に隣り合う磁石10間に、絶縁層20が存在しない空気領域R2を形成してもよい。特に、モータの小型・低背化やモータの高性能化においては、モータ内部での限られたスペースで磁石の体積を最大化する必要があることから、絶縁層20を薄くしたときには、絶縁層20を介して渦電流が漏れやすくなるが、その場合であっても空気領域R2を形成することで渦電流の漏れがある程度抑制される。
以下では、絶縁層20の異なる態様として、上述した6つのドット状パターン以外のパターンについて、図8〜18を参照しつつ説明する。
図8に示す態様は、磁石10の上面10aに部分的に形成された絶縁層として、4つのドット状パターン20が形成されている。具体的には、絶縁層は、上面10aにおける短辺10c、10dと長辺10e、10fとで画成される4つの隅それぞれに配置された4つのドット状パターン20で構成されている。なお、4つのドット状パターン20以外の位置に所定パターンの絶縁層が形成されていてもよい。
図8に示すような4つのドット状パターンであっても、上述した6つのドット状パターンと同様の作用効果を奏する。
すなわち、絶縁層として4つのドット状パターン20が設けられることで上下に隣り合う磁石10間の絶縁が図られており、渦電流に起因する磁石性能の低下の抑制が図られている。また、4つのドット状パターン20は、上述した6つのドット状パターン同様、磁石10の上面10aに対して固着されているが、上側の磁石10の下面10bに対しては固着されていないため、温度変化により磁石10が膨張や収縮したときでも、その磁石10の上面10aに設けられた絶縁層と、その絶縁層の上側の磁石10との界面Iに応力が生じにくくなっている。さらに、絶縁層が、磁石10の上面10aに部分的に形成されているため、上述した実施形態同様、下側の磁石10の上面10aと上側の磁石10の下面10bとの間に、絶縁層が存在しない空気領域R2が形成されており、空気領域Rにより、上下に隣り合う磁石10間における渦電流の漏れが抑制される。
なお、絶縁層としてのドット状パターン20の数は、4つや6つに限らず、3つ以上の数であれば適宜増減してもよい。
図9に示す態様は、磁石10の上面10aに部分的に形成された絶縁層として、平行に並ぶ2本のライン状パターン20Aが形成されている。具体的には、絶縁層は、上面10aにおける短辺10c、10d近傍において、短辺10c、10dの略全長に亘って短辺方向に延びる2本のライン状パターン20Aで構成されている。
図9に示すような2本のライン状パターンであっても、上述したドット状パターンと同様の作用効果を奏する。
すなわち、絶縁層として2本のライン状パターン20Aが設けられることで上下に隣り合う磁石10間の絶縁が図られており、渦電流に起因する磁石性能の低下の抑制が図られている。また、2本のライン状パターン20Aは、上述したドット状パターン同様、磁石10の上面10aに対して固着されているが、上側の磁石10の下面10bに対しては固着されていないため、温度変化により磁石10が膨張や収縮したときでも、その磁石10の上面10aに設けられた絶縁層と、その絶縁層の上側の磁石10との界面Iに応力が生じにくくなっている。さらに、絶縁層が、磁石10の上面10aに部分的に形成されているため、上述した実施形態同様、下側の磁石10の上面10aと上側の磁石10の下面10bとの間に、絶縁層が存在しない空気領域R2が形成されており、空気領域Rにより、上下に隣り合う磁石10間における渦電流の漏れが抑制される。
また、磁石10においては、使用温度範囲内のたとえば30℃〜180℃では、磁化方向である短辺方向Xの熱膨張係数が正の値(熱膨張)となるのに対し、短辺方向Xに直交する方向(すなわち、長辺方向および高さ方向)の熱膨張係数は負の値(熱収縮)となる。絶縁層を構成する樹脂材料の熱膨張係数は正の値(熱膨張)であるため、磁石10が熱膨張する向きに延びるライン状パターンを設けることで、温度変化により磁石10が膨張や収縮したときでも、絶縁層とその絶縁層が設けられた磁石10の上面10aとの間に大きな応力が生じにくくなっている。そのため、そのような応力によって磁石10や絶縁層にクラックや欠け、剥がれが生じる事態が回避され、モータ1や磁石積層体4の磁石特性の変化が抑制されている。
図10に示す態様は、磁石10の上面10aに部分的に形成された絶縁層として、平行に並ぶ3本のライン状パターン20Aが形成されている。具体的には、絶縁層は、上面10aにおける短辺10c、10d近傍において、短辺10c、10dの略全長に亘って短辺方向に延びる2本のライン状パターン20Aと、それら2つのライン状パターンの中間に位置するライン状パターン20Aとで構成されている。
図10に示すような3本のライン状パターンであっても、上述した2本のライン状パターンと同様の作用効果を奏する。絶縁層としてのライン状パターン20Aの数は、2本や3本に限らず、適宜増減してもよい。
図11に示す態様は、磁石10の上面10aに部分的に形成された絶縁層として、4つのドット状パターン20と1本のライン状パターン20Aが形成されている。具体的には、絶縁層は、上面10aにおける短辺10c、10dと長辺10e、10fとで画成される4つの隅それぞれに配置された4つのドット状パターン20と、長辺10e、10fの中間位置において短辺方向Xに延びる1本のライン状パターン20Aとで構成されている。
図11に示すようなドット状パターン20とライン状パターン20Aとの組合せであっても、上述したドット状パターン20のみの態様やライン状パターン20Aのみの態様と同様の作用効果を奏する。
図12に示す態様は、磁石10の上面10aに部分的に形成された絶縁層として、平行に並ぶ2本のライン状パターン20Bと、2つの三角形状パターンCが形成されている。具体的には、絶縁層は、短辺方向Xに対して交差する方向に延びる2本のライン状パターン20Bと、上面10aにおける短辺10c、10dと長辺10e、10fとで画成される2つの隅それぞれに配置された2つの三角形状パターン20Cとで構成されている。
図12に示すようなライン状パターン20Bと三角形状パターン20Cとの組合せであっても、上述した態様の絶縁層パターンと同様の作用効果を奏する。
図13に示す態様は、磁石10の上面10aに部分的に形成された絶縁層として、環状パターン20Dが形成されている。具体的には、絶縁層は、上面10aの縁に沿う矩形環状パターン20Dで構成されている。
図13に示すような環状パターン20Dであっても、上述した態様の絶縁層パターンと同様の作用効果を奏する。
その上、絶縁層として環状パターン20Dのような環状パターンを設けると、磁石10が積み重ねられたときに上側の磁石10により閉じられて、環状パターン20Dと上下の磁石10により閉空間が画成される。磁石積層体4が収容されたスロット9内に充填剤が充填される場合には、充填剤の充填の程度に応じて、モータ1や磁石積層体4の特性に影響する。充填剤による応力で、たとえば、磁石10の残留磁束密度が低下したり、モータ1のトルクが低下したりする。そこで、絶縁層として環状パターン20Dのような環状パターンを設けて閉空間を画成し、その閉空間内に充填剤が充填されないようにすることで、上記特性の変化を抑制することができる。
図14、15に示す態様は、磁石10の上面10aに部分的に形成された絶縁層として、パターン20E、20Fが形成されている。具体的には、図14は、上面10aの縁に沿う矩形環状パターンを有するとともに該矩形環状パターンを長辺方向に沿って延びるライン状パターンで分断するパターン20Eであり、図15は、上面10aの縁に沿う矩形環状パターンを有するとともに該矩形環状パターンを短辺方向に沿って延びるライン状パターンで分断するパターン20Fである。
図14、15に示すようなパターン20E、20Fであっても、上述した環状パターン20Dと同様の作用効果を奏する。
図16に示す態様は、磁石10の上面10aに部分的に形成された絶縁層として、6つのドット状パターン20G、20Hが形成されている。具体的には、絶縁層は、上面10aにおける短辺10c、10dと長辺10e、10fとで画成される4つの隅それぞれに配置された4つのドット状パターン20Hと、対向する長辺10e、10fに沿って並ぶ2つのドット状パターン20Hの中間位置それぞれに配置された2つのドット状パターン20Gとで構成されている。
そして、上面10aの四隅に配置された4つのドット状パターン20Hの高さh1(たとえば、30μm)は、他の2つのドット状パターン20Gの高さh2(たとえば、10μm)よりも高くなっている(h1>h2)。
図16に示すようなドット状パターンであっても、上述したドット状パターンと同様の作用効果を奏する。
なお、上述した態様における各パターンは、全てのパターンを同一の高さに設計することができ、図16に示す態様のようにパターン毎に異なる高さに設計することもできる。
図17に示す態様は、磁石10の上面10aの全面に形成された絶縁層として、パターン20Iが形成されている。具体的には、絶縁層は、上面10aにおける短辺10c、10dと長辺10e、10fとで画成される4つの隅それぞれに配置された4つのドット状隆起部20aと、対向する長辺10e、10fに沿って並ぶ2つのドット状隆起部の中間位置それぞれに配置された2つのドット状隆起部20aとを有する全面被覆パターン20Iで構成されている。
図17に示す全面被覆パターン20Iにおいて、ドット状隆起部(第1の部分)20aは厚さd1を有しており、ドット状隆起部20a以外の部分(第2の部分)は、ドット状隆起部20aの厚さd1より薄い厚さd2を有している。
図17に示すような全面被覆パターン20Iであっても、上述したパターンと同様の作用効果を奏する。
すなわち、絶縁層として全面被覆パターン20Iが設けられることで上下に隣り合う磁石10間の絶縁が図られており、渦電流に起因する磁石性能の低下の抑制が図られている。また、全面被覆パターン20Iは、上述したパターン同様、磁石10の上面10aに対して固着されているが、上側の磁石10の下面10bに対しては固着されていないため、温度変化により磁石10が膨張や収縮したときでも、その磁石10の上面10aに設けられた絶縁層と、その絶縁層の上側の磁石10との界面Iに応力が生じにくくなっている。
図18に示す態様は、磁石10の上面10aの全面に形成された絶縁層として、パターン20Jが形成されている。具体的には、絶縁層は、上面10aにおける長辺10e、10fに沿って等間隔で平行に並ぶ3本のライン状隆起部20bを有する全面被覆パターン20Jで構成されている。
図18に示す全面被覆パターン20Jにおいて、ライン状隆起部(第1の部分)20bは厚さd3を有しており、ライン状隆起部20b以外の部分(第2の部分)は、ライン状隆起部20bの厚さd3より薄い厚さd4を有している。
図18に示すような全面被覆パターン20Jであっても、上述した図17の全面被覆パターン20Iと同様の作用効果を奏する。
なお、図17、18に示したような全面被覆パターンは、部分的に隆起した隆起部を有する態様に限らず、隆起部が全くない平坦な態様であってもよい。
なお、本発明は、上記実施形態に限られるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
たとえば、モータに設けられたスロットの数は適宜増減することができ、スロットの位置関係についても適宜変更することができる。
また、磁石積層体を構成する磁石の数は、4つに限らず、2つや3つ、5つ以上であってもよい。
1…モータ、3…回転子、4…磁石積層体、7…コア、9…スロット、10〜15…磁石、10a…上面、10b…下面、20、20A〜20J…絶縁層、20a…ドット状隆起部、20b…ライン状隆起部、I…界面、R1…樹脂領域、R2…空気領域。

Claims (16)

  1. 互いに対向する第1の面および第2の面を有し、前記第1の面および前記第2の面のうちの前記第1の面にのみ絶縁層が形成されており、前記絶縁層が前記第1の面に固着されている磁石を複数備え、同じ姿勢で、一方の磁石の第1の面と他方の磁石の第2の面とが対向するように積層されており、
    前記他方の磁石の第2の面は、前記一方の磁石の第1の面に形成された前記絶縁層と非固着状態で接している、磁石積層体。
  2. 前記絶縁層が前記第1の面に部分的に形成されている、請求項1に記載の磁石積層体
  3. 前記第1の面が四角形状であり、
    前記絶縁層が、前記第1の面の縁に沿う矩形環状パターンを有する、請求項2に記載の磁石積層体
  4. 前記絶縁層が、前記矩形環状パターンを分断するライン状パターンをさらに有する、請求項3に記載の磁石積層体
  5. 前記絶縁層が複数のドット状パターンで構成されている、請求項2に記載の磁石積層体
  6. 前記第1の面が四角形状であり、
    前記絶縁層が、前記第1の面の四隅それぞれに配置された4つのドット状パターンで構成されている、請求項5に記載の磁石積層体
  7. 前記第1の面が四角形状であり、
    前記絶縁層が、前記第1の面の四隅それぞれに配置された4つのドット状パターンと、該4つのパターンのうちの前記第1の面における対向する2辺に沿って並ぶ2つのドット状パターンの中間位置にそれぞれ配置された2つのドット状パターンとで構成されている、請求項5に記載の磁石積層体
  8. 前記絶縁層が平行に並ぶ複数のライン状パターンで構成されている、請求項2に記載の磁石積層体
  9. 前記ライン状パターンが磁石の磁化方向に沿って延在している、請求項8に記載の磁石積層体
  10. 前記第1の面が四角形状であり、
    前記絶縁層が、前記第1の面における対向する2辺に沿って並ぶ2本のライン状パターンを有する、請求項8に記載の磁石積層体
  11. 前記絶縁層が、前記2本のライン状パターンの中間に位置するライン状パターンをさらに有する、請求項10に記載の磁石積層体
  12. 前記絶縁層が、ドット状パターンとライン状パターンとで構成されている、請求項2に記載の磁石積層体
  13. 前記一方の磁石の第1の面と前記他方の磁石の第2の面との間に、前記絶縁層が存在する領域と、前記絶縁層が存在せずに空気が存在する領域とが形成されている、請求項2〜12のいずれか一項に記載の磁石積層体。
  14. 前記絶縁層が、前記第1の面の全面に形成されている、請求項1に記載の磁石積層体
  15. 前記絶縁層が、
    第1の厚さを有する第1の部分と、
    第1の厚さとは異なる第2の厚さを有する第2の部分とを備える、請求項1に記載の磁石積層体
  16. スロットが設けられて、かつ、該スロットに磁石積層体が収容された回転子を備え、
    前記磁石積層体が、互いに対向する第1の面および第2の面を有し、前記第1の面および前記第2の面のうちの前記第1の面にのみ絶縁層が形成されており、前記絶縁層が前記第1の面に固着されている磁石を複数備え、同じ姿勢で、一方の磁石の第1の面と他方の磁石の第2の面とが対向するように積層されており、
    前記他方の磁石の第2の面は、前記一方の磁石の第1の面に形成された前記絶縁層と非固着状態で接している、モータ。
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