JP6752697B2 - 移動葬儀車 - Google Patents

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Description

本発明は、任意の場所で簡易的な葬儀の場を提供することができる移動葬儀車に関する。
近年、葬儀形態の多様化が進んでおり、家族葬や火葬式などの簡易的な葬儀を行う場合が増えている。このような簡易的な葬儀は、遺族の負担を軽減するなどのメリットがある反面、故人に縁があり、最後の別れを伝えたい者には未練が残るというデメリットがある。また、一般的な葬儀を行う場合であっても、葬儀に参列して故人に最後の別れを伝えたいにもかかわらず、事情により葬儀に参列することができない者もいる。
一方、例えば、故人が生前会うことを希望していたがそれが叶わなかった者がいるような場合、その願いを遺族が叶えたいと思う場合がある。
そこで、上記のような遺族及び参列希望者双方の事情に鑑み、火葬場までの道中、故人が生前会うことを希望していた者や、参列希望者のもとを訪れ、簡易的な葬儀の場を提供することのできる葬儀車や霊柩車が提案されている(特許文献1及び2)。
特許文献1に記載された葬儀車は、柩を受け入れる柩運搬箱や、柩運搬箱に出入りする柩台座、柩台座を柩運搬箱に出入りせしめるための機構などを備えており、柩運搬箱における葬儀車のバックドア側には、当該柩運搬箱から摺動自在に移動する摺動台が内蔵されている。
この葬儀車によれば、柩運搬箱に柩を納め、柩を任意の場所に運ぶことができるとともに、柩運搬箱から摺動台を引き出して、遺影写真やロウソクなどを当該摺動台上に載置することで、簡易的な葬儀の場を提供することができる。
また、特許文献2に記載された霊柩車は、柩を安置する安置台が車内後部に設置されるとともに、リアドアを開けた際に、そのリアドアの開放部に焼香台を設置することができるようになっており、柩を乗せて自宅等の前まで移動した後に焼香台を設置することで、簡易的な葬儀の場を提供することができるようになっている。
特開2009−517169号公報 特開2003−38588号公報
ところで、上記特許文献1及び2の葬儀車及び霊柩車においては、葬儀の場を提供しているときだけ、摺動台や焼香台上に遺影写真やロウソク、焼香用の香炉などの葬儀用具を設置するようにしているが、各特許文献には、摺動台等の上に設置されていないとき(例えば、所定の場所への移動中)の葬儀用具の扱いについて何ら具体的な記載がされていない。
上記葬儀車等が移動している最中は、葬儀用具を単に車内に置いておくだけでは走行時に発生する振動によってこれらが倒れ、その衝撃で破損する虞がある。そのため、一般的に、葬儀車等の移動中においては、葬儀用具を車内に置かれる収納ボックス等に収納するなどといった態様が採られる。
しかしながら、葬儀用具を収納ボックスに収納するようにした場合には、葬儀の場を提供している間、空の収納ボックスが柩の納められた車内に置かれることになる。そのため、当該収納ボックスが視界に入ることで参列者に煩雑な印象を与えることになり、葬儀の場の厳かな雰囲気が損なわれるという問題がある。
また、空の収納ボックスが参列者の視界に入るのを防止するために、葬儀車等から離れた位置まで収納ボックスを移動させる態様も採り得る。しかしながら、その場合、収納ボックスを離れた位置まで移動させる作業が必要となり、その分だけ作業者の負担が重くなり、また、葬儀の場を提供するまでに要する時間も増加するという問題がある。
本発明は以上の実情に鑑みなされたものであり、葬儀用具の収納場所を確保しつつ、葬儀の場をスムーズに提供することができ、且つ葬儀の場の厳かな雰囲気を保つことができる移動葬儀車の提供を、その目的とする。
上記課題を解決するための本発明は、
少なくとも車体の両側にリアドアを有し、車体の後部にバックドアを有する自動車本体と、
前記自動車本体の車内後方に形成され、柩が安置される安置室と、
前記柩が載置され、該柩の長手方向が前記自動車本体の前後方向と沿うように、前記安置室内に収容される柩運搬台と、
前記安置室の床面に配設され、前記柩運搬台を前記自動車本体の前後方向に沿って案内するガイド機構と、
前記柩が安置された状態で、該柩よりも安置室内の後方、且つ前記バックドアと対向する位置に着脱自在に配設される祭壇と、
開口部を有し、該開口部が一方のリアドアと対向するように、前記安置室の側壁と前記一方のリアドアとの間に形成された第1収容部とから構成されている移動葬儀車に係る。
この移動葬儀車によれば、バックドアを開け、且つ祭壇を取り外した状態で、柩が載置された柩運搬台を安置室内に収容して、柩を安置室内に安置した後、故人が生前会うことを希望していた者や、故人に最後の別れを伝えたい者がいる場所に移動葬儀車を移動させる。尚、前記着脱可能な祭壇とは、例えば、折り畳み式や組み立て式のものを例示することができる。
所定の場所に到着後、バックドアを開けて、例えば、遺影写真やロウソク、香炉、装飾花などの葬儀用具を祭壇に設置する。これにより、所定の場所に簡易的な葬儀の場を提供することができる。尚、祭壇を取り付けるタイミングは、移動葬儀車を所定の場所に移動させる前であっても良いし、後であっても良いが、バックドアを閉める際に祭壇が干渉するような場合には、祭壇を取り付けた状態でバックドアを閉めることができないため、所定の場所に移動後、葬儀の場を提供するタイミングで祭壇を取り付ける必要がある。一方、バックドアを閉めた際に祭壇が干渉しないようであれば、所定の場所へ移動する前に予め祭壇を取り付けるようにしても良い。
ここで、上記移動葬儀車においては、第1収容部が形成されているため、葬儀用具が使用していないときに、この第1収容部に葬儀用具を収容しておくことができる。更に、この移動葬儀車では、第1収容部が安置室の側壁と一方のリアドアとの間に形成されており、安置室内から視認されないようになっているため、従来のように、葬儀に参列した者が煩雑な印象を受けるのが防止され、葬儀の場の厳かな雰囲気が損なわれるといった問題が生じない。また、葬儀用具を収納ボックスに収容するようにした場合でも、空の収納ボックスを第1収容部内に収容しておくことができるため、作業者の負担も抑えることができる。尚、この第1収容部には、取り外した祭壇を収容することもできる。
更に、上記移動葬儀車において、安置室内の床面と略同じ高さの位置に祭壇を取り付けるようにすれば、比較的低い位置に香炉等を設置することができるため、車椅子の使用者であっても車椅子に乗ったまま焼香等を行うことができる。
尚、上記移動葬儀車において、例えば、安置室内と外部とが他方のリアドアの開放部を通して連通するように構成すれば、他方のリアドアの位置と柩の小窓の位置とが略同じ位置となるように柩を安置することで、他方のリアドアの開放部から安置室内に参列者が入り、柩の小窓を通して故人の顔を見ながら最後の別れを伝えることもできる。
ところで、通常、他方のリアドアの開放部から安置室内に入るためには、地面と開放部との間の段差を乗り越える必要がある。しかしながら、参列者の中には、高齢者や足の不自由な者などのように、その段差を乗り越えることが困難な者がいる場合も少なくない。
そこで、上記移動葬儀車において、前記安置室は、その床面が前記自動車本体の床面よりも上方に位置するように形成されており、この移動葬儀車は、開口部を有し、この開口部が他方のリアドアと対向するように、前記安置室と前記自動車本体の床面との間に形成された第2収容部と、前記第2収容部に収容された踏み台とを更に備えていても良い。
このように構成された移動葬儀車によれば、第2収容部から踏み台を取り出し、これを他方のリアドア側の地面に載置することで、この踏み台を利用して、高齢者や足の不自由な者であっても安置室内へ容易に入ることができる。また、第2収容部は、安置室と自動車本体の床面との間に形成されており、安置室内から視認されないようになっているため、参列者が煩雑な印象を受けることもなく、葬儀の場の雰囲気が損なわれることもない。
更に、踏み台を移動葬儀車によって運ぶことが可能であるため、踏み台を運ぶための車などを別途用意する必要がなく、必要に応じて、第2収容部から踏み台を取り出し、地面に設置するだけで良いため、作業者の負担を軽減することができる。また、踏み台を使用する必要がない場合には、当該踏み台を第2収容部内に収容すれば良く、人目のつかない位置まで移動させる必要もないため、この点でも作業者の負担を軽減することができる。
ところで、前記安置室は、少なくとも柩を収容可能な広さである必要があるが、第1収容部が安置室の側壁と一方のリアドアとの間に形成されるものであるため、当該第1収容部の奥行き(自動車本体の横幅方向に沿った広さ)を大きくし過ぎると、柩を収容可能な広さを確保することができなくなる。そのため、収容される祭壇や葬儀用具のサイズとの関係である程度の奥行きをもった収容部が必要な場合があっても、第1収容部の奥行きを広くするだけでは、十分に対応できない場合がある。
そこで、上記移動葬儀車において、前記安置室は、その床面が前記自動車本体の床面よりも上方に位置するように形成されており、この移動葬儀車は、開口部を有し、この開口部が一方のリアドアと対向するように、前記安置室と前記自動車本体の床面との間に形成された第3収容部を更に備えるように構成しても良い。
このように構成された移動葬儀車において、第3収容部は、安置室と自動車本体の床面との間に形成されているものであるため、安置室の広さに影響されることなく、奥行きを広くとることができ、第1収容部に収容できないようなサイズの祭壇や葬儀用具を収容することが可能である。
以上のように、本発明に係る移動葬儀車によれば、葬儀用具や祭壇を収容するための収容部を参列者から視認されない位置に設けるようにしていることにより、安置室内を見た参列者に煩雑な印象を与えることもなく、葬儀の場の厳かな雰囲気が損なわれるのを防止することができ、また、葬儀の場を提供する際の作業者の負担を軽減することができる。
実施形態に係る移動葬儀車を一方側から見た側面図である。 実施形態に係る移動葬儀車を他方側から見た側面図である。 実施形態に係る移動葬儀車を後方から見た背面図であり、柩及び柩運搬台を収容する前の状態を示している。 実施形態に係る移動葬儀車を後方から見た背面図であり、柩及び柩運搬台を収容した状態を示している。 実施形態に係る移動葬儀車を後方から見た背面図であり、祭壇を取り付けた状態を示している。 祭壇を示した斜視図である。 一方側のリアドア開放部を拡大した斜視図である。 他方側のリアドア開放部を拡大した斜視図であり、(a)は踏み台を収容した状態、(b)は踏み台を取り出した状態を示している。 実施形態に係る移動葬儀車の使用状態を示した斜視図である。 実施形態に係る移動葬儀車を他方側から見た側面図であり、踏み台を地面に載置した状態を示している。
以下、本発明の一実施形態につき、図面を参照しつつ説明する。
本例の移動葬儀車1は、図1〜図8に示すように、ミニバンタイプの自動車本体2をベースとし、この自動車本体2の車内に、柩Hを安置するための安置室15を形成したものであり、柩Hが固定された状態で安置室15内に収容される柩運搬台20と、安置室15の床面上に配設され、前記柩運搬台20の移動を案内するガイド機構25と、ガイド機構25の後方に着脱自在に設けられた祭壇30と、遺影写真やロウソク、香炉などの葬儀用具Sを収納した収納ボックスBが収容される第1収容部40と、踏み台48が収容される第2収容部45と、祭壇30が収容される第3収容部50とを備えている。
前記自動車本体2は、エンジンなどの動作を制御する制御装置や、タイヤなどの走行に必要な一般的な構成を有しており、車体の両側部には、それぞれ横開きタイプのフロントドア3,4及びスライドタイプのリアドア5,6が設けられ、後部には上開きタイプのバックドア7が設けられている。
また、前記自動車本体2の車内は、図3に示すように、運転席及び助手席の後方側に向けて車内の天井から下方に延設された仕切り板8と、運転席及び助手席の後方に位置するように、前記仕切り板8からそれぞれ吊り下げられたカーテン9a,9bと、このカーテン9a、9bの間に配設された装飾板10とによって、運転席及び助手席が配設された前方の空間と、前記安置室15が形成された後方の空間とに仕切られている。尚、前記装飾板10には、照明を利用する装飾部10aが形成されている。
更に、前記自動車本体2の後方空間には、自動車本体2の床面2aよりも上方に位置するように、床板11が配設されており、この床板11は、自動車本体2の床面2aに載置された支持部材12によって支持されている。尚、前記装飾板10は、前記床板11の上面に固定されている。
前記安置室15は、上述したように、前記自動車本体2の後方空間に形成されており、この安置室15における一方側(自動車本体2を正面から見た際の左側)の側壁16は、バックドア開放部7aから前記運転席の後方に設けられたカーテン9aの近傍、且つ一方側に設けられたリアドア開放部5aと対向する位置まで延設され、他方側(自動車本体2を正面から見た際の右側部)の側壁17は、バックドア開放部7aから前記リアドア開放部6aの手前まで延設されている。また、この安置室15は、他方側に設けられたリアドア6及び前記バックドア7を開けることにより、各ドア6,7の開放部6a,7aを通して外部と連通するようになっている。
前記安置室15の各側壁16,17の下部には、この各側壁16,17と後輪を収容するハウジングとが干渉するのを避けるように安置室15内に張り出した張出部16a,17aが形成されており、この張出部16a,17aと自動車本体2における車体の側壁との間に前記ハウジングが位置し、当該ハウジングが安置室15内から視認されないようになっている。
更に、安置室15の一方側壁16における前記リアドア5と対向する部分の下部には、安置室15内に向けて張り出した張出部16bが形成されており、この張出部16bと一方のリアドア5との間には、前記第1収容部40が形成されている。
尚、各側壁16,17の上部と自動車本体2における車体の側壁との間には、照明装置が配設され、各側壁16,17の上部には、開口部16c,17cが形成されており、照明装置から照射され、側壁16,17や自動車本体2の車体に反射した光が開口部16c,17cを通して安置室15内に入射するようになっているため、安置室15内は、この反射光によって間接的に照明されるようになっている。
前記柩運搬台20は、所謂車載用の足折れ式ストレッチャーであり、車輪22を備えたフレーム21やフレーム21に固定されたマットレス23などから構成され、マットレス23上に柩Hを載置、固定することができるようになっており、後述するガイド機構25のガイド部材26上に運び込まれ、安置室15内に収容された状態となる。
前記ガイド機構25は、図3に示すように、前記床板11の上面に固定されたガイド部材26と、このガイド部材26上に運び込まれた柩運搬台20の脱落を防止するための脱落防止機構27とからなり、前記ガイド部材26には、前記自動車本体2の前後方向に沿ってガイドレール26aが設けられている。
前記脱落防止機構27は、前記自動車本体2の前後方向と直交する水平軸を中心に揺動自在となるように、前記ガイド部材26の後端部に軸支された脱落防止板28と、この脱落防止板28の揺動動作をロックするロック機構(図示せず)とからなり、前記脱落防止板28は、ガイド部材26から離反し、ガイド部材26上に柩運搬台20を収容可能な位置である解放位置(図3参照)と、ガイド部材26に接近し、ガイド部材26上に収容された柩運搬台20の脱落を防止可能な位置である脱落防止位置(図4参照)との間で揺動するようになっており、脱落防止位置にある状態で前記ロック機構により揺動動作がロックされるようになっている。
前記祭壇30は、図5及び図6に示すように、天板31と2枚の側板32,33と正面板34と、この正面板34に対して揺動自在となるように蝶番36によって正面板34に接続された載置台35とから構成された組み立て式の祭壇であり、天板31と、各側板32,33と、正面板34及び載置台35とを分離でき、正面板34及び載置台35は、折り畳むことができるようになっている。尚、前記載置台35は、床板11の後方側縁部上面に所定の間隔を空けて設けられた一対の位置決め部材38間に位置するように、床板11上に載置された状態で、所謂ファスナーロック39機構により前記位置決め部材38に対して固定されるようになっている。
また、前記載置台35は、その下面の両側縁部に、この載置台35が床板11の上面に固定された状態で、床板11及び支持部材12に端面が当接する板状部材35aが固設されており、載置台35上に葬儀用具Sを載置した際に、その重みで載置台35が変形するのが抑えられるようになっている。
前記第1収容部40は、図1及び図7に示すように、前記張出部16bに対応する側壁16と、床板11上に配設された底板41と、この底板41の前方及び後方に立設された側板42とで囲まれた空間であり、リアドア5と対向する側に開口部40aを有しており、前記リアドア5を開けた状態で、開口部40aを通して物の出し入れを行うことができるようになっている。尚、この第1収容部40の開口部40aは、この第1収容部40の上方から吊り下げられたカバー43で覆うことが可能であり、開口部40aをカバー43で覆うことで第1収容部40の内部が視認されないようにすることができる。
尚、本例においては、葬儀用具Sを収納ボックスB内に収容し、この収納ボックスBを第1収容部40内に収容するようにしているが、この第1収容部40内に葬儀用具Sを直接収容するようにしても良い。
前記第2収容部45は、図2及び図8に示すように、自動車本体2の床面2aと、前記床板11と同じ平面内に配設された蓋46と、支持部材12とによって囲まれ、自動車本体2の横幅方向に沿った所定の奥行きを有する空間であり、リアドア6と対向する位置に開口部45aを有している。前記蓋46は、後方側端部が蝶番47を介して床板11に接続されており、蝶番47を中心に揺動するようになっている。そして、この第2収容部45の内部には、踏み台48が収容されている。
前記第3収容部50は、図1及び図7に示すように、前記自動車本体2の床面2aと、床板11と、支持部材12とに囲まれ、自動車本体2の横幅方向に沿った所定の奥行きを有する空間であり、リアドア5と対向する位置に開口部50aを有している。そして、この第3収容部50の内部には、祭壇30を構成する天板31と、側板32,33と、正面板34及び載置台35とが収容できるようになっている。
次に、以上の構成を備えた移動葬儀車1により、所定の場所で葬儀の場を提供する過程を説明する。
まず、祭壇30を取り外し、脱落防止板28を解放位置まで揺動させた状態(図3参照)で、マットレス28上に柩Hを固定した柩運搬台20をガイドレール26aに沿ってガイド部材26上に運び入れる。その後、図4に示すように、脱落防止板28を脱落防止位置まで揺動させ、この脱落防止板28の揺動動作をロックする。これにより、柩運搬台20の脱落が防止されつつ、柩Hが安置室15内に収容された状態となる。
次に、所定の場所まで移動葬儀車1を移動させ、第3収容部50から祭壇30を構成する部材を取り出し、バックドア7を開けた状態で、脱落防止板28等が隠れるようにガイド機構25の後方に祭壇30を組み付ける。尚、上述したように、載置台35は、位置決め部材38に位置決めされた状態でこの位置決め部材38に対して固定されるため、祭壇30を常に一定の位置に設けることができ、また、人との接触などによって祭壇30が落下するといった事態の発生が防止される。
祭壇30を組み付けた後、第1収容部40内に収容した収納ボックスB内から葬儀用具Sを取り出し、祭壇30の天板31上や載置台35上などの所定の位置にこれらを配置することで、図9に示すように、参列者が故人を前で焼香を行うことができるようになる。尚、本例の移動葬儀車1では、床板11上に載置台35を載置するようにし、比較的低い位置に香炉などを配置できるようにしているため、車椅子に乗った参列者でも焼香を行うことができるようになっている。
また、本例の移動葬儀車1によれば、柩Hの小窓が前方側に位置するように安置室15内に柩Hを安置しておくことで、他方のリアドア6を開けて、このリアドア6の開放部6aから安置室15内に乗り込み、自動車本体2の床面2aよりも低い位置に設けられた乗降ステップ2b上に立った状態で、小窓から故人の顔を見て最後の別れを伝えることもできる。尚、踏み台48を取り出し、前記蓋46を開けた状態にすれば、自動車本体2の床面2a上に立つことも可能であるため、参列者は、自らの身長に合わせて、自動車本体2の床面2a上に立つか、乗降ステップ2b上に立つかを選択することができる。
更に、図10に示すように、前記第2収容部45から踏み台48を取り出し、これを地面に設置するようにすれば、この踏み台48を利用することで、高齢者や足の不自由な者も地面と自動車本体2の乗降ステップ2bとの間の昇り降りをスムーズに行うことができるようになる。
以上のように、本例の移動葬儀車1によれば、任意の場所まで柩を移動させ、その場に簡易的な葬儀の場を提供し、参列者が焼香する、或いは、故人の顔を見て最後の別れを伝えるといったことが可能となる。したがって、例えば、家族葬を執り行った後、火葬場までの道中で、故人に最後の別れを伝えたい者のところへ寄るようにすれば、家族葬などの簡易的な葬儀を行いたい遺族の希望と、故人に最後の別れを伝えたい者の希望とを同時に叶えることが可能である。
また、葬儀用具Sや祭壇30を収容するための収容部40,50を安置室15内から視認されない位置に設けるようにしているため、従来のように、参列者に煩雑な印象を与えることもなく、葬儀の場の厳かな雰囲気を損なうという問題も生じない。また、空になった収納ボックスBを人目のつかない位置まで移動させるといった必要もないため、作業者の負担を大幅に軽減でき、葬儀の場の提供に要する時間も短縮できる。
更に、安置室15内から視認されない位置に第2収容部45を設け、この第2収容部45内に踏み台48を収容できるようにしているため、上記と同様に、葬儀の場の雰囲気を損なうという問題も生じない。また、踏み台48を移動葬儀車1によって運ぶことが可能であるため、踏み台48を運ぶために別途車を用意する必要もなく、第2収容部45から取り出すことで即座に踏み台48を地面に設置することができ、更に、踏み台48を使用しない場合には、当該踏み台48を第2収容部45に収容すればよく、人目のつかない位置まで移動させる必要もないため、作業者の負担を最小限に抑えることができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明の採り得る態様は何らこれに限定されるものではない。
例えば、上例においては、祭壇30を組み立て式のものとしたが、これに限られるものではない。例えば、ガイド機構の後方に比較的広い空間があり、祭壇を設置した状態でバックドアを閉じることができる場合には、柩H及び柩運搬台20を安置室15内に出し入れする際に取り外すことができるような構成であれば、組み立て式でなくても良い。
また、上例においては、ミニバンタイプの自動車本体2をベースとしたが、柩Hを収容可能な安置室15を車内に形成でき、且つある程度の広さを有する収容部を設けることができれば、ベースとなる自動車本体2は、ワゴンタイプや、ワンボックスタイプであっても良い。
更に、上例では、載置台35を固定する機構としてファスナーロック機構を採用しているが、これに限られるものではなく、例えばラッチ錠などによって固定する機構であっても良い。
1 移動葬儀車
2 自動車本体
2a 車内床面
2b 乗降ステップ
5,6 リアドア
7 バックドア
11 床板
15 安置室
16,17 側壁
16a,16b,17a 張出部
20 柩運搬台
25 ガイド機構
30 祭壇
40 第1収容部
45 第2収容部
48 踏み台
50 第3収容部
H 柩
B 収納ボックス


Claims (3)

  1. 少なくとも車体の両側にリアドアを有し、車体の後部にバックドアを有する自動車本体と、
    前記自動車本体の車内後方に形成され、柩が安置される安置室と、
    前記柩が載置され、該柩の長手方向が前記自動車本体の前後方向と沿うように、前記安置室内に収容される柩運搬台と、
    前記安置室の床面に配設され、前記柩運搬台を前記自動車本体の前後方向に沿って案内するガイド機構と、
    前記柩が安置された状態で、該柩よりも安置室内の後方、且つ前記バックドアと対向する位置に着脱自在に配設される祭壇と、
    開口部を有し、該開口部が一方のリアドアと対向するように、前記安置室の側壁と前記一方のリアドアとの間に形成された第1収容部とから構成されていることを特徴とする移動葬儀車。
  2. 前記安置室は、その床面が前記自動車本体の床面よりも上方に位置するように形成されており、
    開口部を有し、該開口部が他方のリアドアと対向するように、前記安置室と前記自動車本体の床面との間に形成された第2収容部と、
    前記第2収容部内に収容された踏み台とを更に備えていることを特徴とする請求項1記載の移動葬儀車。
  3. 前記安置室は、その床面が前記自動車本体の床面よりも上方に位置するように形成されており、
    開口部を有し、該開口部が一方のリアドアと対向するように、前記安置室と前記自動車本体の床面との間に形成された第3収容部を更に備えていることを特徴とする請求項1又は2記載の移動葬儀車。




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