JP2004203063A - 霊柩車 - Google Patents
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Abstract
【課題】車両の側部から棺の出し入れを可能にした霊柩車を提供することを課題とする。
【解決手段】運転席の後部に棺を収容可能な棺収容スペース3を有するバンまたはステーションワゴンタイプの車両からなる霊柩車であって、前記車両の運転席5の屋根をなすボディの部分の後部と車両の後面部の上部との間に車両の前後方向に沿って延設されたドア支持部11と、前記ドア支持部に回動可能に設けられ、車両の側面から前記棺収容スペースに棺の出し入れを可能にする開閉ドア13と、前記棺収容スペース3に設けられた棺載置用のスライドテーブル19と、を備え、該スライドテーブル19は、開閉ドア13が開いた状態で、前記棺収容スペース3内の第1位置と前記車両の側面から外側に突出した第2位置との間でスライド可能に構成されている。
【選択図】 図1
【解決手段】運転席の後部に棺を収容可能な棺収容スペース3を有するバンまたはステーションワゴンタイプの車両からなる霊柩車であって、前記車両の運転席5の屋根をなすボディの部分の後部と車両の後面部の上部との間に車両の前後方向に沿って延設されたドア支持部11と、前記ドア支持部に回動可能に設けられ、車両の側面から前記棺収容スペースに棺の出し入れを可能にする開閉ドア13と、前記棺収容スペース3に設けられた棺載置用のスライドテーブル19と、を備え、該スライドテーブル19は、開閉ドア13が開いた状態で、前記棺収容スペース3内の第1位置と前記車両の側面から外側に突出した第2位置との間でスライド可能に構成されている。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、霊柩車に関し、さらに詳しくは、車両の側部から棺の出し入れを可能にした霊柩車に関する。
【0002】
【従来の技術】
葬儀に用いられる霊柩車は、従来より車両の後部ドアから棺を出し入れするようになっており、棺を収納してドアを閉めたときが最後の別れとなっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
すなわち、従来の霊柩車では、一度霊柩車の車内に遺体を収容した棺が納められてしまうと、火葬場で最後の別れをするときに親族のみしか故人と対面できないため、他の会葬者の最後の別れは霊柩車に棺が納められるときになってしまう。
【0004】
また、社葬等の場合に遺体を収納した霊柩車が故人が勤務していた会社やなじみのあった場所を訪問する場合もあるが、霊柩車が走り去るのみの味気の無いものになっている。特に、会社などでは一部関係者は葬儀に参列して故人との最後の別れができたとしても、参列できない人は走り去る霊柩車に手を合わせるだけの別れとなっている。
【0005】
さらに、近年、葬儀の簡略化が進む中、故人との別れも簡略化されて空虚なものになりつつあり、従来の霊柩車ではそのような問題を解消する試みは何らなされていないのが現状である。
【0006】
また、以上のようなセレモニー的な問題とは別に、従来の霊柩車は車両の後部ドアから棺を収容する構造となっているため、例えば葬儀の場所が路地の奥などの場合には、駐車スペースが制限され、霊柩車を遠方に止めざるを得ない場合や、無理な体勢で棺を収容せざるを得ない場合があった。
【0007】
本発明は、上述した従来の霊柩車の諸問題を解決する新しいタイプの霊柩車を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、運転席の後部に棺を収容可能な棺収容スペースを有するバンまたはステーションワゴンタイプの車両からなる霊柩車であって、前記車両の運転席の屋根をなすボディの部分の後部と車両の後面部の上部との間に車両の前後方向に沿って延設されたドア支持部と、前記ドア支持部に回動可能に設けられ、車両の側面から前記棺収容スペースに棺の出し入れを可能にする少なくとも一つの開閉ドアと、前記棺収容スペースに設けられた棺載置用のスライドテーブルと、を備え、該スライドテーブルは、前記開閉ドアが開いた状態で、前記棺収容スペース内の第1位置と前記車両の側面から外側に突出した第2位置との間でスライド可能に構成されていることを特徴とする。
【0009】
このような構成の霊柩車によれば、スライドテーブルに載置された棺が棺収容スペースに収容されて開閉ドアが閉じられるまでの一連のプロセスを見続けることができ、故人との惜別を十分に堪能することができる。また、斎場に行く途中に故人の勤務していた会社やなじみのあった場所を訪問する場合でも、開閉ドアを開くことにより、葬儀に参席できなかった関係者にも故人と惜別の機会を与えることが可能になる。さらに、駐車スペースの関係で車両の後方に十分なスペースがないような場合でも、車両の横側から容易に棺を収容することが可能になる。
【0010】
本発明において、好ましくは、前記ドア支持部は、車両の幅方向のほぼ中央に車両の長手方向に設けられており、前記少なくとも一つの開閉ドアは、前記車両の両側にそれぞれ設けられた2枚のドアからなる。これにより、車両の左右いずれかの側からも棺の収容が可能になり、駐車スペースに対する適応性等をさらに高めることができる。
【0011】
また、好ましくは、前記開閉ドアは、それぞれ、前記棺収容スペースの屋根の略半分をなす天板部と前記棺収容スペースの一方の側面の一部をなす側板部とを有するように、車両の幅方向の断面が略“く”の字状に形成される。また、好ましくは、前記車両の側面をなすボディの部分は、ほぼ運転席のドアの高さに沿って延びるサイドパネル部を有しており、前記開閉ドアは、その閉じた状態で、該開閉ドアの側板部の下縁部が前記サイドパネル部の上縁部と接するようになっている。これらの構成により、車両が本来有するデザインを損なうことなく、車両の側部から棺の出し入れを可能にしている。
【0012】
また、好ましくは、前記棺収容スペースには、前記スライドテーブルをその第1位置において上下するための昇降リフトが設けられる。車両のモノコック構造のボディの強度を保つためにほぼ運転席のドアの高さに沿って延びるサイドパネル部を残していることから、棺収容スペースに段差ができるので、その段差をこの昇降リフトで解消することができる。
【0013】
また、好ましくは、前記昇降リフトには、車両の幅方向に延びる複数のガイドレールが設けられており、前記スライドテーブルは、前記ガイドレール上を前記第1位置と第2位置との間でスライド可能に設けられる。これにより、スライドテーブルの移動が簡単に行える。
【0014】
また、好ましくは、前記車両の後面部にも開閉可能なドアが設けられている。、これにより、従来の霊柩車と同様に、車両の後部から棺を棺収容スペースに出し入れすることが可能になる。
【0015】
本発明の上述したまたはそれ以外の目的、構成および効果は、図面を参照して行う以下の好適実施形態の説明からより明らかとなるであろう。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適実施形態について、図面に基づいて説明する。
【0017】
図1ないし図3は、本発明の実施形態にかかる霊柩車の斜視図である。同図に示すように、この霊柩車1は、運転席の後部に棺2を収容可能な棺収容スペース3を有するバンまたはステーションワゴンタイプの車両をベースとしている。
【0018】
この車両の運転席5の屋根をなすボディの部分7の後部と車両の後面部9の上部との間には、車両の前後方向に沿ってドア支持部11が延設されている。このドア支持部11は、車両の幅方向のほぼ中央に設けられており、ドアを2枚支持できるような強固なフレーム部材から形成されている。
【0019】
このドア支持部11の長手方向両側には、車両の側面から前記棺収容スペース3に棺2の出し入れを可能にする一対の開閉ドア13がそれぞれ設けられている。これらの開閉ドア13は、それぞれ、前記棺収容スペース3の屋根の略半分をなす天板部13aと前記棺収容スペース3の一方の側面の一部をなす側板部13bとを有するように、車両の幅方向の断面が略“く”の字状に形成されている。これにより、車両が本来有するデザインを損なうことがないようになっている。このような開閉ドアは、図示しないヒンジ機構を介して、前記ドア支持部11に回動可能に取り付けられている。また、図示していないが、各ドアには、開閉動作を容易にするとともに上方の開いた位置での静止を可能にするために、通常のワンボックスカーの後部ドアと同様なダンパー構造が採用されている。なお、上記開閉ドア13,13の断面は、以上のような略“く”の字状に限られず、例えば断面を円弧状にするとともに、車両後面部9もそれらのドアの形状に合ったアーチ状にし、それにより略半円筒形状の外形の棺収容スペース3を有する霊柩車とすることもできる。
【0020】
前記車両の側面をなすボディの部分は、モノコック構造のボディの強度を保つために、ほぼ運転席のドアの高さに沿って延びるサイドパネル部15を有している。このサイドパネル部15は、それぞれ、棺収容スペース3の側面の下側部分を規定するものである。そして、各開閉ドア13は、その閉じた状態で、開閉ドアの側板部の下縁部13cが前記サイドパネル部15の上縁部15aと接するようになっている。なお、図示していないが、各ドアには、ドアを閉じた状態で固定するために、一般のドアと同様な開閉レバーなどの開閉機構が設けられている。
【0021】
また、車両の後面部9にも、一対の観音開き式のドア17,17が設けられており、それを開くことにより、棺収容スペース3に棺2の出し入れができるようになっている。
【0022】
前記棺収容スペース3には、棺載置用のスライドテーブル19が設けられている。このスライドテーブル19は、図1、図2および図4に示すように、開閉ドア13が開いた状態で、棺収容スペース3内の第1位置といずれかの開いたドア13の側から車両の側方外側に突出した第2位置との間でスライド可能に構成されている。すなわち、このスライドテーブル19は、開閉ドア13、13が開かれた側に第1位置からスライド可能に構成されている。この第2位置としては、棺の重さによる車両の傾きや棺をスライドテーブル19に載置する場合の作業の容易性を考慮して、車両の側面から20〜30cm程度の距離とすることが好ましい。
【0023】
このスライドテーブル19は、棺を支持するのに十分な横幅を有する板材から構成されている。一方、縦方向の長さは、棺をスライドテーブル19に載置する際に作業する人の手を挟まないように、棺の長さより短いことが好ましい。また、このスライドテーブル19の表面は、車両の側部から棺を収納する際の利便性を図るために、例えば樹脂などの摩擦抵抗が少ない素材で覆われていることが好ましい。
【0024】
また、前記棺収容スペース3には、スライドテーブル19をその第1位置において上下するための昇降リフト21が設けられている。この昇降リフト21は、前述したモノコック構造のボディの強度を保つためにほぼ運転席のドアの高さに沿って延びるサイドパネル部15を残していることから、棺収容スペース3に段差ができるので、その段差を解消するためのものである。
【0025】
この昇降リフト21は、具体的には、図5A−図5Cに示すように、棺収容スペース3の床に設置される略長方形状のベース23と、該ベースの前方および後方部にそれぞれ2組ずつ設けられたX字状の折りたたみ可能なリンクからなる昇降脚部25と、該昇降脚部の上部に設けられた昇降プレート27と、該昇降プレート上の前記昇降脚部25の位置にほぼ対応した位置に左右両側に突出するように設けられた4本のガイドレール29と、前記昇降プレート27を上下するための図示しない油圧シリンダ機構とから構成されている。各昇降脚部25の上下の先端部は、昇降動作に伴う変位を吸収するために、前記ベースおよび昇降プレートに対して、昇降状態に応じてそれらの幅方向に摺動可能に設けられている。なお、この昇降機構には種々と機構を用いることができることは言うまでもなく、例えば、このようなX字状の折りたたみ可能なリンクからなる昇降脚部25を使わずに、直接油圧シリンダで昇降プレート27を昇降させる機構としてもよい。
【0026】
図6は、昇降リフト21の昇降用の油圧シリンダを駆動するための油圧系の配管の一例を示す配管図である。同図に示すように、この油圧系は、概略、運転席の下部に設けられた油圧モータ31と、該モータ31により駆動される油圧ポンプ33と、該油圧ポンプ33からチューブ35を介して接続されたベースと昇降プレートの間に設けられた一対の油圧シリンダ37,37から構成されている。
【0027】
この昇降リフト21のガイドレール29に前述したスライドテーブル19が第1位置と第2位置との間でスライド移動可能に設けられている(図4A、図4B参照)。このスライドテーブル19の第1位置と第2位置との間における移動は、手動で行うようになっているが、手動に限らず、各種の駆動機構を用いることもできる。例えば、前述した油圧シリンダを利用したり、別途モータを設け該モータにより駆動するギヤ機構やラック・ピニオン機構などを用いることができる。
【0028】
また、図示していないが、スライドテーブル19の底面には、第1位置と第2位置との間でスライド移動を容易にするために、前記ガイドレール29上を回転移動するガイドローラが設けられている。なお、これとは異なり、各ガイドレール29にガイドローラを複数設け、スライドテーブル19の底面にそれらのガイドローラの案内部(例えば、断面“コ”の字状のガイド)を設けるようにしてもよい。
【0029】
次に、上記実施形態にかかる霊柩車の使用方法を説明する。
この霊柩車は、葬儀場において棺を収納する前は、開閉ドア13,13はもちろん閉じた状態にあり、またスライドテーブル19も第1位置にあり(図4A参照)、昇降リフト21は下降した状態になっている。
【0030】
棺を収納する段階において、その状況に応じて左右いずれかの開閉ドア13を開状態とする。そして、図示しない昇降リフト用スイッチを操作することにより、油圧モータ31を駆動し、油圧シリンダ37を介して、昇降リフト21(昇降プレート27)を下降位置から上昇位置まで上昇させる。昇降リフト21が上昇した後、手動によりスライドテーブル19を第1位置から第2位置に移動させる。図1Aおよび図4Bは、このスライドテーブル19が第2位置に移動した状態を示している。
【0031】
この状態で、図1Bに示すように、棺2をスライドテーブル19に載置する。そして、手動によりスライドテーブル19を第2位置から第1位置に向かって移動させ、図2A(図2B)に示す状態となる。この状態から昇降リフト用スイッチを操作することにより、昇降リフト21は棺2を載置したスライドテーブル19とともに下降し、図3A(図3B)で示すように、棺収容スペース3内に収容される。
【0032】
そして、棺2が棺収容スペース3に収容され、遺族や関係者などの会葬者が十分に惜別をした後に、開閉ドア13が閉じられ、斎場などの次の目的地へ向かって出発する。
【0033】
このように、本実施形態による霊柩車によれば、棺2が第2位置にあるスライドテーブル19に載置されてから棺収納スペース3に収容されて開閉ドア13が閉じられるまでの一連のプロセスの間、会葬者は棺2を見続けることができ、十分に故人との惜別を堪能することができる。この場合、出棺の際公道に出るまでの間、開閉ドアを徐々に閉めることにより、故人との最後の別れをさらに味わい深いものとすることもできる。
【0034】
また、斎場に行く途中に故人の勤務していた会社やなじみのあった場所を訪問する場合でも、いずれかの開閉ドア13を開くことにより、葬儀に参席できなかった関係者にも故人との惜別の機会を与えることが可能になる。その場合、必要に応じて昇降リフトおよびスライドテーブル19を操作することにより、棺を載置したスライドテーブル19を図1Bに示す第2位置まで移動させ、葬儀に参席できなかった関係者にも臨場感のあるお別れの機会を提供することもできる。
【0035】
さらに、上記実施形態にかかる霊柩車によれば、左右いずれの開閉ドア13からも棺を収納することができるだけでなく、場合によっては、車両後面部のドアからも棺を収納することができ、駐車スペースに応じて、最適な棺の収容が可能になる。
【0036】
以上のように、本発明にかかる霊柩車について、好適実施形態に基づいて説明したが、本発明は図示した構造に限定されるものではなく、種々の改良や改変が可能であることは言うまでもない。
【0037】
例えば、前記実施形態では、開閉ドアを車両の左右両側に設けているが、いずれか一方だけに設けることもできる。
【0038】
また、開閉ドアを油圧シリンダなどで駆動する構造として、スイッチ操作により自動的に開閉できるようにすることもできる。
【0039】
さらに、スライドテーブルを上記第1位置と第2位置との間だけではなく、第1位置において車両の前後方向に移動可能に構成することもでき、それにより車両の後部ドアからの棺の収容を容易にすることができる。
【0040】
【発明の効果】
本発明の霊柩車によれば、スライドテーブルに載置された棺が棺収容スペースに収容されて開閉ドアが閉じられるまでの一連のプロセスを見続けることができ、故人との惜別を十分に堪能することができる。また、斎場に行く途中に故人の勤務していた会社やなじみのあった場所を訪問する場合でも、開閉ドアを開くことにより、葬儀に参席できなかった関係者にも故人と惜別の機会を与えることが可能になる。さらに、駐車スペースの関係で車両の後方に十分なスペースがないような場合でも、車両の横側から容易に棺を収容することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1Aおよび図1Bは、本発明の好適実施形態にかかる霊柩車の使用状態を示す斜視図であり、図1Aは開閉ドアが開いてスライドテーブルが第2位置にある状態を示しており、図1Bはそのスライドテーブルに棺が載置された状態を示している。
【図2】図2Aおよび図2Bは、上記好適実施形態にかかる霊柩車の使用状態を示す他の斜視図であり、図2Aは開閉ドアが開いており棺を載置したスライドテーブルが第1位置にありかつ昇降リフトが上昇している状態を示しており、図2Bはその状態を車両の一部を破断することにより示している。
【図3】図3Aおよび図3Bは、上記好適実施形態にかかる霊柩車の使用状態を示す他の斜視図であり、図3Aは開閉ドアが開いており棺を載置したスライドテーブルが第1位置にありかつ昇降リフトが下降した状態を示しており、図3Bはその状態を車両の一部を破断することにより示している。
【図4】図4Aおよび図4Bは、スライドテーブルが第1位置と第2位置との間で移動する状態を模式的に示す説明図である。
【図5】図5Aないし図5Cは、上記好適実施形態で用いられている昇降リフトの構成を示す斜視図である。
【図6】図6は、上記昇降リフトの油圧シリンダを駆動するための油圧システムの配管を示す説明図である。
【符号の説明】
1 霊柩車
2 棺
3 棺収容スペース
5 運転席
7 屋根
9 車両後面
11 ドア支持部
13 開閉ドア
13a 天板部
13b 側板部
13c 下縁
15 サイドパネル部
15b 上縁
17 後部ドア
19 スライドテーブル
21 昇降リフト
23 ベース
25 昇降脚部
27 昇降プレート
29 ガイドレール
31 モータ
33 油圧ポンプ
35 チューブ(配管)
37 油圧シリンダ
【発明の属する技術分野】
本発明は、霊柩車に関し、さらに詳しくは、車両の側部から棺の出し入れを可能にした霊柩車に関する。
【0002】
【従来の技術】
葬儀に用いられる霊柩車は、従来より車両の後部ドアから棺を出し入れするようになっており、棺を収納してドアを閉めたときが最後の別れとなっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
すなわち、従来の霊柩車では、一度霊柩車の車内に遺体を収容した棺が納められてしまうと、火葬場で最後の別れをするときに親族のみしか故人と対面できないため、他の会葬者の最後の別れは霊柩車に棺が納められるときになってしまう。
【0004】
また、社葬等の場合に遺体を収納した霊柩車が故人が勤務していた会社やなじみのあった場所を訪問する場合もあるが、霊柩車が走り去るのみの味気の無いものになっている。特に、会社などでは一部関係者は葬儀に参列して故人との最後の別れができたとしても、参列できない人は走り去る霊柩車に手を合わせるだけの別れとなっている。
【0005】
さらに、近年、葬儀の簡略化が進む中、故人との別れも簡略化されて空虚なものになりつつあり、従来の霊柩車ではそのような問題を解消する試みは何らなされていないのが現状である。
【0006】
また、以上のようなセレモニー的な問題とは別に、従来の霊柩車は車両の後部ドアから棺を収容する構造となっているため、例えば葬儀の場所が路地の奥などの場合には、駐車スペースが制限され、霊柩車を遠方に止めざるを得ない場合や、無理な体勢で棺を収容せざるを得ない場合があった。
【0007】
本発明は、上述した従来の霊柩車の諸問題を解決する新しいタイプの霊柩車を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、運転席の後部に棺を収容可能な棺収容スペースを有するバンまたはステーションワゴンタイプの車両からなる霊柩車であって、前記車両の運転席の屋根をなすボディの部分の後部と車両の後面部の上部との間に車両の前後方向に沿って延設されたドア支持部と、前記ドア支持部に回動可能に設けられ、車両の側面から前記棺収容スペースに棺の出し入れを可能にする少なくとも一つの開閉ドアと、前記棺収容スペースに設けられた棺載置用のスライドテーブルと、を備え、該スライドテーブルは、前記開閉ドアが開いた状態で、前記棺収容スペース内の第1位置と前記車両の側面から外側に突出した第2位置との間でスライド可能に構成されていることを特徴とする。
【0009】
このような構成の霊柩車によれば、スライドテーブルに載置された棺が棺収容スペースに収容されて開閉ドアが閉じられるまでの一連のプロセスを見続けることができ、故人との惜別を十分に堪能することができる。また、斎場に行く途中に故人の勤務していた会社やなじみのあった場所を訪問する場合でも、開閉ドアを開くことにより、葬儀に参席できなかった関係者にも故人と惜別の機会を与えることが可能になる。さらに、駐車スペースの関係で車両の後方に十分なスペースがないような場合でも、車両の横側から容易に棺を収容することが可能になる。
【0010】
本発明において、好ましくは、前記ドア支持部は、車両の幅方向のほぼ中央に車両の長手方向に設けられており、前記少なくとも一つの開閉ドアは、前記車両の両側にそれぞれ設けられた2枚のドアからなる。これにより、車両の左右いずれかの側からも棺の収容が可能になり、駐車スペースに対する適応性等をさらに高めることができる。
【0011】
また、好ましくは、前記開閉ドアは、それぞれ、前記棺収容スペースの屋根の略半分をなす天板部と前記棺収容スペースの一方の側面の一部をなす側板部とを有するように、車両の幅方向の断面が略“く”の字状に形成される。また、好ましくは、前記車両の側面をなすボディの部分は、ほぼ運転席のドアの高さに沿って延びるサイドパネル部を有しており、前記開閉ドアは、その閉じた状態で、該開閉ドアの側板部の下縁部が前記サイドパネル部の上縁部と接するようになっている。これらの構成により、車両が本来有するデザインを損なうことなく、車両の側部から棺の出し入れを可能にしている。
【0012】
また、好ましくは、前記棺収容スペースには、前記スライドテーブルをその第1位置において上下するための昇降リフトが設けられる。車両のモノコック構造のボディの強度を保つためにほぼ運転席のドアの高さに沿って延びるサイドパネル部を残していることから、棺収容スペースに段差ができるので、その段差をこの昇降リフトで解消することができる。
【0013】
また、好ましくは、前記昇降リフトには、車両の幅方向に延びる複数のガイドレールが設けられており、前記スライドテーブルは、前記ガイドレール上を前記第1位置と第2位置との間でスライド可能に設けられる。これにより、スライドテーブルの移動が簡単に行える。
【0014】
また、好ましくは、前記車両の後面部にも開閉可能なドアが設けられている。、これにより、従来の霊柩車と同様に、車両の後部から棺を棺収容スペースに出し入れすることが可能になる。
【0015】
本発明の上述したまたはそれ以外の目的、構成および効果は、図面を参照して行う以下の好適実施形態の説明からより明らかとなるであろう。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適実施形態について、図面に基づいて説明する。
【0017】
図1ないし図3は、本発明の実施形態にかかる霊柩車の斜視図である。同図に示すように、この霊柩車1は、運転席の後部に棺2を収容可能な棺収容スペース3を有するバンまたはステーションワゴンタイプの車両をベースとしている。
【0018】
この車両の運転席5の屋根をなすボディの部分7の後部と車両の後面部9の上部との間には、車両の前後方向に沿ってドア支持部11が延設されている。このドア支持部11は、車両の幅方向のほぼ中央に設けられており、ドアを2枚支持できるような強固なフレーム部材から形成されている。
【0019】
このドア支持部11の長手方向両側には、車両の側面から前記棺収容スペース3に棺2の出し入れを可能にする一対の開閉ドア13がそれぞれ設けられている。これらの開閉ドア13は、それぞれ、前記棺収容スペース3の屋根の略半分をなす天板部13aと前記棺収容スペース3の一方の側面の一部をなす側板部13bとを有するように、車両の幅方向の断面が略“く”の字状に形成されている。これにより、車両が本来有するデザインを損なうことがないようになっている。このような開閉ドアは、図示しないヒンジ機構を介して、前記ドア支持部11に回動可能に取り付けられている。また、図示していないが、各ドアには、開閉動作を容易にするとともに上方の開いた位置での静止を可能にするために、通常のワンボックスカーの後部ドアと同様なダンパー構造が採用されている。なお、上記開閉ドア13,13の断面は、以上のような略“く”の字状に限られず、例えば断面を円弧状にするとともに、車両後面部9もそれらのドアの形状に合ったアーチ状にし、それにより略半円筒形状の外形の棺収容スペース3を有する霊柩車とすることもできる。
【0020】
前記車両の側面をなすボディの部分は、モノコック構造のボディの強度を保つために、ほぼ運転席のドアの高さに沿って延びるサイドパネル部15を有している。このサイドパネル部15は、それぞれ、棺収容スペース3の側面の下側部分を規定するものである。そして、各開閉ドア13は、その閉じた状態で、開閉ドアの側板部の下縁部13cが前記サイドパネル部15の上縁部15aと接するようになっている。なお、図示していないが、各ドアには、ドアを閉じた状態で固定するために、一般のドアと同様な開閉レバーなどの開閉機構が設けられている。
【0021】
また、車両の後面部9にも、一対の観音開き式のドア17,17が設けられており、それを開くことにより、棺収容スペース3に棺2の出し入れができるようになっている。
【0022】
前記棺収容スペース3には、棺載置用のスライドテーブル19が設けられている。このスライドテーブル19は、図1、図2および図4に示すように、開閉ドア13が開いた状態で、棺収容スペース3内の第1位置といずれかの開いたドア13の側から車両の側方外側に突出した第2位置との間でスライド可能に構成されている。すなわち、このスライドテーブル19は、開閉ドア13、13が開かれた側に第1位置からスライド可能に構成されている。この第2位置としては、棺の重さによる車両の傾きや棺をスライドテーブル19に載置する場合の作業の容易性を考慮して、車両の側面から20〜30cm程度の距離とすることが好ましい。
【0023】
このスライドテーブル19は、棺を支持するのに十分な横幅を有する板材から構成されている。一方、縦方向の長さは、棺をスライドテーブル19に載置する際に作業する人の手を挟まないように、棺の長さより短いことが好ましい。また、このスライドテーブル19の表面は、車両の側部から棺を収納する際の利便性を図るために、例えば樹脂などの摩擦抵抗が少ない素材で覆われていることが好ましい。
【0024】
また、前記棺収容スペース3には、スライドテーブル19をその第1位置において上下するための昇降リフト21が設けられている。この昇降リフト21は、前述したモノコック構造のボディの強度を保つためにほぼ運転席のドアの高さに沿って延びるサイドパネル部15を残していることから、棺収容スペース3に段差ができるので、その段差を解消するためのものである。
【0025】
この昇降リフト21は、具体的には、図5A−図5Cに示すように、棺収容スペース3の床に設置される略長方形状のベース23と、該ベースの前方および後方部にそれぞれ2組ずつ設けられたX字状の折りたたみ可能なリンクからなる昇降脚部25と、該昇降脚部の上部に設けられた昇降プレート27と、該昇降プレート上の前記昇降脚部25の位置にほぼ対応した位置に左右両側に突出するように設けられた4本のガイドレール29と、前記昇降プレート27を上下するための図示しない油圧シリンダ機構とから構成されている。各昇降脚部25の上下の先端部は、昇降動作に伴う変位を吸収するために、前記ベースおよび昇降プレートに対して、昇降状態に応じてそれらの幅方向に摺動可能に設けられている。なお、この昇降機構には種々と機構を用いることができることは言うまでもなく、例えば、このようなX字状の折りたたみ可能なリンクからなる昇降脚部25を使わずに、直接油圧シリンダで昇降プレート27を昇降させる機構としてもよい。
【0026】
図6は、昇降リフト21の昇降用の油圧シリンダを駆動するための油圧系の配管の一例を示す配管図である。同図に示すように、この油圧系は、概略、運転席の下部に設けられた油圧モータ31と、該モータ31により駆動される油圧ポンプ33と、該油圧ポンプ33からチューブ35を介して接続されたベースと昇降プレートの間に設けられた一対の油圧シリンダ37,37から構成されている。
【0027】
この昇降リフト21のガイドレール29に前述したスライドテーブル19が第1位置と第2位置との間でスライド移動可能に設けられている(図4A、図4B参照)。このスライドテーブル19の第1位置と第2位置との間における移動は、手動で行うようになっているが、手動に限らず、各種の駆動機構を用いることもできる。例えば、前述した油圧シリンダを利用したり、別途モータを設け該モータにより駆動するギヤ機構やラック・ピニオン機構などを用いることができる。
【0028】
また、図示していないが、スライドテーブル19の底面には、第1位置と第2位置との間でスライド移動を容易にするために、前記ガイドレール29上を回転移動するガイドローラが設けられている。なお、これとは異なり、各ガイドレール29にガイドローラを複数設け、スライドテーブル19の底面にそれらのガイドローラの案内部(例えば、断面“コ”の字状のガイド)を設けるようにしてもよい。
【0029】
次に、上記実施形態にかかる霊柩車の使用方法を説明する。
この霊柩車は、葬儀場において棺を収納する前は、開閉ドア13,13はもちろん閉じた状態にあり、またスライドテーブル19も第1位置にあり(図4A参照)、昇降リフト21は下降した状態になっている。
【0030】
棺を収納する段階において、その状況に応じて左右いずれかの開閉ドア13を開状態とする。そして、図示しない昇降リフト用スイッチを操作することにより、油圧モータ31を駆動し、油圧シリンダ37を介して、昇降リフト21(昇降プレート27)を下降位置から上昇位置まで上昇させる。昇降リフト21が上昇した後、手動によりスライドテーブル19を第1位置から第2位置に移動させる。図1Aおよび図4Bは、このスライドテーブル19が第2位置に移動した状態を示している。
【0031】
この状態で、図1Bに示すように、棺2をスライドテーブル19に載置する。そして、手動によりスライドテーブル19を第2位置から第1位置に向かって移動させ、図2A(図2B)に示す状態となる。この状態から昇降リフト用スイッチを操作することにより、昇降リフト21は棺2を載置したスライドテーブル19とともに下降し、図3A(図3B)で示すように、棺収容スペース3内に収容される。
【0032】
そして、棺2が棺収容スペース3に収容され、遺族や関係者などの会葬者が十分に惜別をした後に、開閉ドア13が閉じられ、斎場などの次の目的地へ向かって出発する。
【0033】
このように、本実施形態による霊柩車によれば、棺2が第2位置にあるスライドテーブル19に載置されてから棺収納スペース3に収容されて開閉ドア13が閉じられるまでの一連のプロセスの間、会葬者は棺2を見続けることができ、十分に故人との惜別を堪能することができる。この場合、出棺の際公道に出るまでの間、開閉ドアを徐々に閉めることにより、故人との最後の別れをさらに味わい深いものとすることもできる。
【0034】
また、斎場に行く途中に故人の勤務していた会社やなじみのあった場所を訪問する場合でも、いずれかの開閉ドア13を開くことにより、葬儀に参席できなかった関係者にも故人との惜別の機会を与えることが可能になる。その場合、必要に応じて昇降リフトおよびスライドテーブル19を操作することにより、棺を載置したスライドテーブル19を図1Bに示す第2位置まで移動させ、葬儀に参席できなかった関係者にも臨場感のあるお別れの機会を提供することもできる。
【0035】
さらに、上記実施形態にかかる霊柩車によれば、左右いずれの開閉ドア13からも棺を収納することができるだけでなく、場合によっては、車両後面部のドアからも棺を収納することができ、駐車スペースに応じて、最適な棺の収容が可能になる。
【0036】
以上のように、本発明にかかる霊柩車について、好適実施形態に基づいて説明したが、本発明は図示した構造に限定されるものではなく、種々の改良や改変が可能であることは言うまでもない。
【0037】
例えば、前記実施形態では、開閉ドアを車両の左右両側に設けているが、いずれか一方だけに設けることもできる。
【0038】
また、開閉ドアを油圧シリンダなどで駆動する構造として、スイッチ操作により自動的に開閉できるようにすることもできる。
【0039】
さらに、スライドテーブルを上記第1位置と第2位置との間だけではなく、第1位置において車両の前後方向に移動可能に構成することもでき、それにより車両の後部ドアからの棺の収容を容易にすることができる。
【0040】
【発明の効果】
本発明の霊柩車によれば、スライドテーブルに載置された棺が棺収容スペースに収容されて開閉ドアが閉じられるまでの一連のプロセスを見続けることができ、故人との惜別を十分に堪能することができる。また、斎場に行く途中に故人の勤務していた会社やなじみのあった場所を訪問する場合でも、開閉ドアを開くことにより、葬儀に参席できなかった関係者にも故人と惜別の機会を与えることが可能になる。さらに、駐車スペースの関係で車両の後方に十分なスペースがないような場合でも、車両の横側から容易に棺を収容することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1Aおよび図1Bは、本発明の好適実施形態にかかる霊柩車の使用状態を示す斜視図であり、図1Aは開閉ドアが開いてスライドテーブルが第2位置にある状態を示しており、図1Bはそのスライドテーブルに棺が載置された状態を示している。
【図2】図2Aおよび図2Bは、上記好適実施形態にかかる霊柩車の使用状態を示す他の斜視図であり、図2Aは開閉ドアが開いており棺を載置したスライドテーブルが第1位置にありかつ昇降リフトが上昇している状態を示しており、図2Bはその状態を車両の一部を破断することにより示している。
【図3】図3Aおよび図3Bは、上記好適実施形態にかかる霊柩車の使用状態を示す他の斜視図であり、図3Aは開閉ドアが開いており棺を載置したスライドテーブルが第1位置にありかつ昇降リフトが下降した状態を示しており、図3Bはその状態を車両の一部を破断することにより示している。
【図4】図4Aおよび図4Bは、スライドテーブルが第1位置と第2位置との間で移動する状態を模式的に示す説明図である。
【図5】図5Aないし図5Cは、上記好適実施形態で用いられている昇降リフトの構成を示す斜視図である。
【図6】図6は、上記昇降リフトの油圧シリンダを駆動するための油圧システムの配管を示す説明図である。
【符号の説明】
1 霊柩車
2 棺
3 棺収容スペース
5 運転席
7 屋根
9 車両後面
11 ドア支持部
13 開閉ドア
13a 天板部
13b 側板部
13c 下縁
15 サイドパネル部
15b 上縁
17 後部ドア
19 スライドテーブル
21 昇降リフト
23 ベース
25 昇降脚部
27 昇降プレート
29 ガイドレール
31 モータ
33 油圧ポンプ
35 チューブ(配管)
37 油圧シリンダ
Claims (7)
- 運転席の後部に棺を収容可能な棺収容スペースを有するバンまたはステーションワゴンタイプの車両からなる霊柩車であって、
前記車両の運転席の屋根をなすボディの部分の後部と車両の後面部の上部との間に車両の前後方向に沿って延設されたドア支持部と、
前記ドア支持部に回動可能に設けられ、車両の側面から前記棺収容スペースに棺の出し入れを可能にする少なくとも一つの開閉ドアと、
前記棺収容スペースに設けられた棺載置用のスライドテーブルと、を備え、
該スライドテーブルは、前記開閉ドアが開いた状態で、前記棺収容スペース内の第1位置と前記車両の側面から外側に突出した第2位置との間でスライド可能に構成されていることを特徴とする霊柩車。 - 前記ドア支持部は、車両の幅方向のほぼ中央に車両の長手方向に設けられており、前記少なくとも一つの開閉ドアは、前記車両の両側にそれぞれ設けられた2枚のドアからなる請求項1に記載の霊柩車。
- 前記開閉ドアは、それぞれ、前記棺収容スペースの屋根の略半分をなす天板部と前記棺収容スペースの一方の側面の一部をなす側板部とを有するように、車両の幅方向の断面が略“く”の字状に形成されている請求項2に記載の霊柩車
- 前記車両の側面をなすボディの部分は、ほぼ運転席のドアの高さに沿って延びるサイドパネル部を有しており、前記開閉ドアは、その閉じた状態で、該開閉ドアの側板部の下縁部が前記サイドパネル部の上縁部と接するようになっている請求項3に記載の霊柩車。
- 前記棺収容スペースには、前記スライドテーブルをその第1位置において上下するための昇降リフトが設けられている請求項1ないし4のいずれかに記載の霊柩車。
- 前記昇降リフトには、車両の幅方向に延びる複数のガイドレールが設けられており、前記スライドテーブルは、前記ガイドレール上を前記第1位置と第2位置との間でスライド可能に設けられている請求項5に記載の霊柩車。
- 前記車両の後面部にも開閉可能なドアが設けられている請求項1ないし6のいずれかに記載の霊柩車。
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JP2009517169A (ja) * | 2005-12-01 | 2009-04-30 | スン キム,ヨン | 葬儀車 |
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-
2002
- 2002-12-20 JP JP2002371018A patent/JP2004203063A/ja active Pending
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