JP4276713B2 - 身障者用車両における車椅子格納クレーン - Google Patents

身障者用車両における車椅子格納クレーン Download PDF

Info

Publication number
JP4276713B2
JP4276713B2 JP09833798A JP9833798A JP4276713B2 JP 4276713 B2 JP4276713 B2 JP 4276713B2 JP 09833798 A JP09833798 A JP 09833798A JP 9833798 A JP9833798 A JP 9833798A JP 4276713 B2 JP4276713 B2 JP 4276713B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wheelchair
vehicle
wheel
mounting portion
crane
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP09833798A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11278142A (ja
Inventor
孝一 東
智晴 岩田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshintec Co Ltd
Original Assignee
Toshintec Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshintec Co Ltd filed Critical Toshintec Co Ltd
Priority to JP09833798A priority Critical patent/JP4276713B2/ja
Publication of JPH11278142A publication Critical patent/JPH11278142A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4276713B2 publication Critical patent/JP4276713B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Fittings On The Vehicle Exterior For Carrying Loads, And Devices For Holding Or Mounting Articles (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両に車椅子を自動的に格納及び搬出する身障者用車両における車椅子格納クレーンに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、車椅子を利用する身障者が運転出来る車両は、なるべく健常者が使用する一般の乗用車と変わらない外観の車両を身障者が希望していることから、通常の乗用車を改造して運転できる様にしている。
車両への乗降に際しては車椅子を介助者によって車両のトランクルーム或いは後部フロアへ収納する等の介助が必要であり、身障者は介助者の介添えなしで、1人で乗降できないのが実情であった。
【0003】
かかる事情に鑑み、開き戸タイプの車両を改造して運転席側の後部ドアを自動的に開いた後、後部ドアを自動的にスライドさせ、後部ドアとセンタピラー間に車椅子格納口を運転席に隣接して開口できる様にし、又運転席後部に車椅子格納クレーンを設置し、このクレーンによって、自動的に車椅子を車両へ格納又は車両から搬出する様にしたものが見受けられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このクレーンは、折り畳んだ車椅子をクレーンに設けたフックに引っ掛けて車椅子を昇降し、車内外に格納又は搬出するもので、折り畳んだ車椅子をクレーンで吊り下げた時に車椅子が広がらない様に、専用の治具を取り付ける必要があった。
又、身障者にとって、車椅子から運転席へ乗り移った後、運転席から車椅子を折り畳み、上記治具にフックを引っ掛けるのは、極めて困難であり、態勢が悪ければ、運転席から落下する危険を招来し、身障者にかなりの負担をかけているのが実情であり、結局介助者の介助を頼らねばならなかった。
従って、介助者の手助けなしで、しかも身障者の負担を軽減するクレーンの開発が望まれていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題に鑑み、車両の運転席後部に車椅子を格納するクレーンであって、車両の後部フロアに車椅子格納口から格納位置に渡って軌道を設け、該軌道上を走行するリフトアームに車椅子搭載部を昇降自在に設け、該車椅子搭載部は、車椅子の車輪を案内する車輪レーンを左右に設けると共に、中央に正逆回転自在な回転子を水平に設け、該回転子の左右端部と車輪レーンとをスイングアームで枢着連結し、車輪レーンを車椅子の車幅方向に平行移動自在に設けることにより、車椅子を運転席後部に自動的に折り畳み格納すると共に、運転席後部に折り畳み状態で格納された車椅子を車外へ自動的に搬出する様にして、車両への乗降に際し、身障者にかかる負担を軽減する。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
1は運転席2側のセンターピラー3と後部ドア4間に車椅子格納口5を設けた身障者用車両である。
上記後部ドア4は、開き戸タイプのドアを自動的に開閉すると共に、後部ドア4の開放状態より後部ドア4を前後方へ自動的にスライドする様に構成している。
6は後部ドア4を開閉及びスライド支持するドア支持フレーム、7は車両1の後部フロア8に設置したドア開閉作動装置、9は後部ドア4に内装したドアスライド作動装置、10はドア開閉作動装置7に連繋したドアロック機構部であり、後部ドア4は、運転席2からの遠隔操作によって自動的に開閉する様に成している。
尚、上記車両1は、かかる方式に限定されることなく、例えば運転席2側の後部ドア4が手動又は自動開閉式の引き戸タイプで、運転席2側のセンターピラー3と後部ドア4間に車椅子格納口5を設ける様にしても良い。
【0007】
11は運転席から遠隔操作される車椅子格納クレーンであり、該車椅子格納クレーン11は、運転席2後部に設けられ、軌道12、走行体13、リフトアーム14及び車椅子搭載部15から構成されている。
【0008】
軌道12は、断面T字状に形成され、上記後部フロア8において、車椅子格納口5から、その奥行き方向(後方)に設けた車椅子格納位置16間に直線状に設置されている。
【0009】
走行体13は、軌道12上部に設けた帯板状のリニアレール17を跨いで走行する、所謂跨座式走行体であり、リニアレール17の上下を走行体13に設けた走行及び案内車輪18、18a、19、19a…で挟持する様に構成している。
リニアレール17上部に設けた走行車輪18、18aは、走行体13の左右のフレーム20、20a前後に回転自在に架設し、前輪を駆動輪18とすると共に、該駆動輪18の車軸21に走行体13に設置した走行モータ22の駆動軸を連繋している。
案内車輪19、19a…は、走行体13の左右のフレーム20、20aの前中後部に回転自在に設け、前後輪19、19bは走行車輪18、18aに対応配置して、上下の走行及び案内車輪18、18a、19、19a…でリニアレール17を挟持する様に成している。
【0010】
リフトアーム14は、走行体13の前部に設けたリンク装置にて構成している。
即ち、走行体13の上下の夫々に同一長で平行な駆動及び従動リンク23、24の基端部を枢着すると共に、該駆動及び従動リンク23、24の先端部に作動リンク25を枢着している。
作動リンク25は、従動リンク24の枢着部よりその長さ方向に所定長さ延出形成して成り、先端部に車椅子搭載部15を揺動自在に枢着している。そして、リフトアーム14に車椅子搭載部15を昇降自在に設けている。
【0011】
リフトアーム14の駆動源となる昇降モータ26は走行体13に設置して成り、この昇降モータ26の駆動軸27に歯車減速機構部28を介して上記駆動リンク23の基端部に固定した半円歯車29を連繋している。
歯車減速機構部28は、上記駆動軸27に軸着した駆動歯車30に大径歯車31を噛合すると共に、該大径歯車31と同軸の小歯車32に上記半円歯車29を噛合している。
【0012】
33は走行体13において、上記従動リンク24の基端部近傍に設置したリミットスイッチであり、該リミットスイッチ33は、昇降モータ26に接続され、リフトアーム14の設定された上昇保持位置で従動リンク 24 リミットスイッチ33のスイッチレバー33aを押圧して昇降モータ26を作動停止する様に成している。
【0013】
又、リフトアーム14において、駆動リンク23と作動リンク25との枢着部と、走行体13間にダンパー34を連結して、リフトアーム14(駆動リンク)を支持する補助手段を設けても良い。
これにより車椅子Cを搭載した車椅子搭載部15の重量とバランスをとる反発力と同時に適当な減衰力を付与し、昇降モータ26の出力を上げることなく、大重量の車椅子Cを支持できる様にしている。
【0014】
車椅子搭載部15は、折り畳み式の車椅子Cにおいて、身障者が回転操作するハンドリムH、H1を同心配置した駆動輪W、W1(以下単に車輪W、W1と称する。)を案内する車輪レーン35、35aを左右に設けると共に、該車輪レーン35、35aを車椅子Cの車幅方向に平行移動自在に設けている。
車輪レーン35、35aは、略長尺帯板の長辺を屈曲形成して断面略凹状に形成して成り、その前部は幅広に拡開形成すると共に、緩やかなスロープを形成して車輪W、W1の案内口36、36aと成し、一方後部は上方へ傾斜状に延出形成して車輪止め37、37aを設けている。又、車輪レーン35、35aの立ち上がった側部38、38a…はガイドフェンス38、38a…と成している。
【0015】
又、車輪レーン35、35a間の車椅子搭載部15の中央には、車輪レーン35、35aの作動機構部39を設けている。
40は作動機構部39の駆動源などを内装したケーシングであり、該ケーシング40の上部後方寄りにブラケット41を上方垂直に突設し、該ブラケット41の上端部を上記リフトアーム14の作動リンク25先端部に揺動自在に枢着している。
又、上記ケーシング40後部と、リフトアーム14の従動リンク24の先端部寄り部位との夫々に略く字状のコネクティングロッド42の各端部を枢着して、両者24、40を連結し、これにより、車椅子搭載部15の揺動を後傾姿勢及び水平姿勢をする様に規制している。
【0016】
又、ケーシング40に内装した駆動源、即ちレーン作動モータ43は、その駆動軸を下方垂直に突出すると共に、該駆動軸に歯車44を軸着し、該歯車44に扇形歯車45を噛合し、該扇形歯車45の軸45aはケーシング40底部を貫通突出している。
46はケーシング40底部に水平配置した回転子であり、該回転子46は略帯板状に形成し、その中央部を上記扇形歯車45の軸45aの突出端部に固定している。
又、47、47aは弓なり状に湾曲形成したスイングアームであり、該スイングアーム47、47aの各端部を回転子46の左右端部と車輪レーン35、35aの中央底部に枢着して両者35、35a、46を連結している。
そして、正逆回転自在に設けた回転子46の回転によって、即ち右回転により、図6に示す様にスイングアーム47、47aが折り畳まれて車輪レーン35、35aの間隔を狭め、又左回転により、図7に示す様にスイングアーム47、47aが展開して車輪レーン35、35aの間隔を広める様にしている。
尚、車輪レーン35、35aの最小及び最大間隔の夫々は、当然ながら折り畳み及び展開状態の車椅子Cの車輪W、W1の間隔に対応している。
【0017】
又、車輪レーン35、35aにおいて、車輪レーン35、35aの対向するガイドフェンス38a、38bには、車輪W、W1の接地しない前後に対応して一対の棒状のガイドバー48、48a…を対向突設し、左右の車輪レーン35、35aの前方及び後方の夫々で相対するガイドバー48、48a…は、相互に擦れ違いの位置関係、即ち前後位置をずらして配置している。
又、ケーシング40の側部は、ガイドバー48、48a…に対応してこれの貫通穴49、49a…を設けると共に、該貫通穴49、49a…に対応して軸受50、50a…を設け、該軸受50、50a…に各ガイドバー48、48a…を軸方向に摺動自在に装着支持している。
ガイドバー48、48a…は車椅子Cの身障者の着座可能状態の車幅に車輪レーン35、35aの拡張幅が対応する長さを有しており、車輪レーン35、35aの収縮状態でガイドバー48、48a…が相対する車輪レーン35、35aを貫通する様に成し、車輪レーン35、35aのガイドフェンス38、38a…には、相対するガイドバー48、48a…の摺動穴51、51a…を貫設して、ガイドバー48、48a…を相対する車輪レーン35、35aに貫通自在に設けている。
従って、車輪レーン35、35aの収縮状態では、ガイドバー48、48a…の先端部が相対する車輪レーン35、35aの外側のガイドフェンス38、38cを貫通突出している。
【0018】
52は作動機構部39の扇形歯車45の近傍に設置したリミットスイッチであり、53、53aは前記扇形歯車45の円弧端部に形成した切欠部であり、車輪レーン35、35aの最大及び最小間隔時において、前記切欠部53、53aがリミットスイッチ52のスイッチレバー52aを押圧する様に成している。
リミットスイッチ52は、レーン作動モータ43に接続され、上記切欠部53、53aが上記スイッチレバー52aを押圧した時にレーン作動モータ43を作動停止する様に成している。
【0019】
又、車輪レーン35、35aの内側のガイドフェンス38a、38bには、車椅子Cの車軸支持バーS、S1の車軸突出側に当接する支持ガイド54、54aを上方へ突設している。
この支持ガイド54、54aは帯板を屈曲形成して成り、上記ガイドフェンス38a、38b後方に基端部を固定すると共に、基端部より立ち上がり部を上方へ延出形成すると共に、先端方を前方へ屈曲形成している。
そして、支持ガイド54、54aの先端部が、車椅子Cの車輪W、W1の車軸を設けた車軸支持バーS、S1の車軸近傍において、車軸を突出している側部に当接する様に成している。
【0020】
又、ケーシング40上部に設けたブラケット41には、支持杆55を前方へ直角に突設して成り、該支持杆55の左右側部にホルダー56、56aを設けている。
このホルダー56、56aは、車椅子Cの車軸支持バーS、S1とこれに直交配置したチッピングレバーT、T1との交差部X、X1を着脱自在に支持するものにして、断面略U字状に形成してその開放側を外方(左右方向)へ指向し、前記交差部X、X1に対応して略凹状の切り込み部57、57aを形成している。
【0021】
又、車両1の後部フロア8において、車椅子搭載部15の車椅子格納位置16にして、且つ軌道12後方の左右には係合部58、58aを設けている。
この係合部58、58aは前方を開放した凹状のブロック体から成り、かかる係合部58、58aの凹部59、59aに係合離脱(係脱)自在な被係合部60、60aを車椅子搭載部15に設けている。
被係合部60、60aは車輪レーン35、35aの外側のガイドフェンス38、38cに突設した棒状体から成り、図において、被係合部60、60aは車輪レーン35、35aのガイドフェンス38、38a…を貫通突出している後方のガイドバー48a、48cと成しているが、上記係合部58、58aに係脱自在な棒体(図示せず)を外側のガイドフェンス38、38cに別途設けても良い。
【0022】
上記車椅子格納クレーン11は、運転席2側に設けたリモートコントロールスイッチにより、走行体13、リフトアーム14及び車椅子搭載部15の駆動源22、26、43を個々に作動させるか、又は車椅子Cの格納及び運び出しの一連の作動を連続的に作動させる様にしている。
特に、各駆動源22、26、43を個々に遠隔操作する場合では、車椅子搭載部15の底部にレーン作動モータ43を作動可能とするセンサー61を取り付けている。
このセンサー61はレーン作動モータ43に接続されたリミットスイッチ61から成り、これのスイッチレバー61aが車椅子搭載部15の底部に設けられ、車椅子搭載部15が着地してスイッチレバー61aが地面に押圧されることにより、レーン作動モータ43を作動可能としている。
よって、車椅子搭載部15が地上に着地しない限り、レーン作動モータ43は作動可能状態でないので、スイッチ操作を誤っても、車輪レーン35、35aを作動させることがなく、安全性を図ることができる。
【0023】
次に本発明に係る身障者用車両における車椅子格納クレーンの作用について説明する。
先ず、車椅子Cを格納する場合、ドアロック機構部10により、後部ドア4のドアロック解錠すると共に、ドア開閉作動装置7により、後部ドア4を開放し、続いてドアスライド作動装置9により、ドア支持フレーム6に沿って後部ドア4を後方へ移動させ、後部ドア4とセンターピラー3間に車椅子格納口5を自動的に開口する。
【0024】
そして、車椅子格納位置16に位置している車椅子搭載部15を車椅子格納口5より車外へ移動させる。
車椅子搭載部15の移動に際し、先ず走行モータ22により、駆動輪18が回動し、走行体13がリニアレール17上を前方へ走行し、リニアレール17の前端部で走行体13は停止する。
【0025】
次に、昇降モータ26により、歯車減速機構部28を介してリフトアーム14における駆動リンク23を下方へ揺動させ、車椅子搭載部15を車椅子格納口5から車外へ降下移動させる。
最初、車椅子搭載部15は、コネクティングロッド42により、作動リンク25に直角、即ち後傾状態で支持されているが、駆動リンク23と平行に追動する従動リンク24により、コネクティングロッド42が従動リンク24との枢着部を支点として後方へ揺動するため、車椅子搭載部15はコネクティングロッド42により後方へ引き寄せられる様に揺動し、着地点で水平状態となり、車椅子搭載部15が着地するとリフトアーム14は停止する。
【0026】
次に、レーン作動モータ43により、扇形歯車45を介して回転子46を左回転させると、折り畳み状態にあったスイングアーム47、47aが展開し、車輪レーン35、35aを拡開させる様に外方へ平行移動させる。
この時、軸受 50 50 a…で摺動自在に支持されているガイドバー48、48a…によって、車輪レーン35、35aの平行移動は案内支持されており、車輪レーン35、35aはスイングアーム47、47aの枢着部で回転しない。
そして、車輪レーン35、35aが車椅子Cの車輪W、W1に対応した最大間隔に拡開した状態で、レーン作動モータ43は停止する。
【0027】
かかる状態において、既に車椅子Cから運転席2に乗り移った身障者によって、車椅子Cの車輪W、W1を車輪レーン35、35a上に移動させる。この時車輪止め37、37aによって、車輪W、W1の後方は当止めされ、車椅子Cは車輪レーン35、35a上の定位置に保持される。
尚、車椅子Cの車椅子搭載部15への搭載する前に、車椅子Cの足置き台(図示せず)は折り畳まれている。
【0028】
次に、レーン作動モータ43によって回転子46を右回転させ、スイングアーム47、47aを折り畳むことにより、車輪レーン35、35aの間隔を狭める様に内側へ平行移動させることにより、車輪レーン35、35aの間隔を狭める。
これにより、車輪レーン35、35a上に保持されている車輪W、W1の間隔が狭まり、車椅子Cは折り畳まれる。
【0029】
又、かかる状態では、車輪レーン35、35aに設けた支持ガイド54、54aが、車椅子Cにおける車軸支持バーS、S1の車軸突出側に当接しているため、車輪W、W1だけではなく、車椅子Cのフレームをも折り畳み方向に押圧している。
車輪レーン35、35aの間隔が狭まると、これに相対するガイドバー48、48a…が対向側の車輪レーン35、35aに設けた摺動穴51、51a…を貫通して、先端部が車輪レーン35、35aのガイドフェンス38、38cより外方へ突出する。
尚、ガイドバー48、48a…は、車輪レーン35、35aの車輪W、W1の接地しない前後に対応して突設しているため、車輪レーン35、35aに保持された車輪W、W1に干渉することなく、車輪レーン35、35aを貫通している。
【0030】
そして、車椅子Cが完全に折り畳まれると、車椅子Cの車軸支持バーS、S1とチッピングレバーT、T1との交差部X、X1がホルダー56、56aに保持される。
又、車軸支持バーS、S1に当接している支持ガイド54、54aが、車椅子Cをホルダー56、56a側へ押圧して、その搭載状態を安定的に保持している。
【0031】
次に、リフトアーム14により、上記と逆の手順で車椅子Cを搭載した車椅子搭載部15を上昇させる。
この上昇中、コネクティングロッド42の揺動によって車椅子搭載部15は徐々に後傾し、車椅子Cの安定状態を保持し、リフトアーム14の最上昇位置で車椅子Cが車椅子格納口5を通過可能な状態とし、この後傾状態を維持した状態で走行体13の走行により、車椅子Cは車椅子格納位置16まで移送される。
車椅子格納位置16に車椅子搭載部15が到達すると、被係合部60、60aである後方のガイドバー48a、48cが係合部58、58aの凹部59、59aに係合保持される。
そして、車椅子Cの格納後、後部ドア4を前方にスライドさせた後、後部ドア4を閉鎖する。
【0032】
又、格納された車椅子Cの搬出は、上記の車椅子搭載前の車椅子格納クレーン11と同様な作動により、折り畳み状態で車椅子Cを搭載している車椅子搭載部15が着地した後、車輪レーン35、35aの拡開により、車椅子Cを展開させ、着座可能な状態とする。
【0033】
【発明の効果】
要するに本発明は、車両1の運転席2後部に車椅子Cを格納するクレーンであって、車両1の後部フロア8に車椅子格納口5から格納位置16に渡って軌道12を設け、該軌道12上を走行するリフトアーム14に車椅子搭載部15を昇降自在に設けたので、リフトアーム14により車椅子格納口5から車両1内外へ車椅子搭載部15を昇降させ、該車椅子搭載部15に車椅子Cを乗降させることが出来ると共に、軌道12を走行するリフトアーム14により、車椅子搭載部15に搭載した車椅子Cを運転席2後部に自動的に格納できる。
又、車椅子搭載部15は、車椅子Cの車輪W、W1を案内する車輪レーン35、35aを左右に設けると共に、該車輪レーン35、35aを車椅子Cの車幅方向に平行移動自在に設けたので、車輪レーン35、35aの平行移動により車椅子Cの車幅方向に収縮又は拡開させることにより、車椅子を自動的に折り畳んで格納したり、折り畳み状態で格納された車椅子Cを自動的に展開できる。
よって、本発明によれば、車椅子Cを運転席2後部に自動的に折り畳み格納できると共に、運転席2後部に折り畳み状態で格納された車椅子Cを車外へ自動的に搬出できるため、車両1に乗降するに際し、身障者は車輪レーン35、35aに車椅子Cの車輪W、W1を出し入れするだけの動作をするだけで良く、介助者に頼ることなく、身障者にかかる負担を従来に比し飛躍的に軽減できる。
【0034】
又、リフトアーム14をダンパー34で支持したので、車椅子Cを搭載した車椅子搭載部15の重量とバランスをとる反発力と同時に適当な減衰力を付与し、リフトアーム14の駆動源26の出力を上げることなく、大重量の車椅子Cでも支持でき、大型化を避けることができる。
【0035】
又、車椅子搭載部15は、後傾姿勢及び水平姿勢をする様にリフトアーム14に揺動自在に設けたので、車椅子搭載部15の後傾姿勢により、車椅子Cの昇降、軌道12上の移送及び格納における車椅子搭載状態を安定させることができると共に、特に車椅子格納口5の周囲に引っ掛かりなく容易に通過させられ、又車椅子搭載部15の水平姿勢により、身障者が着地した車椅子搭載部15に車椅子Cを容易に乗降させることができる。
【0036】
又、車椅子搭載部15は、中央に正逆回転自在な回転子46を水平に設けると共に、該回転子46の左右端部と車輪レーン35、35aとをスイングアーム47、47aで枢着連結したので、回転子46の正逆回転によりスイングアーム47、47aを折り畳み又は展開させて、車輪レーン35、35aを車椅子Cの車幅方向に拡縮させることが出来、これにより車輪レーン35、35a上の車椅子Cを折り畳んだり、展開することができる。
又、車輪レーン35、35aの車椅子Cの車幅方向への収縮状態では、スイングアーム47、47aが折り畳まれるため納まりが良く、車椅子Cを搭載した車椅子搭載部15の昇降、移送及び格納に都合が良い。
【0037】
又、車輪レーン35、35aの対向側部には、車椅子Cの車輪W、W1の接地しない前後に対応して、一対のガイドバー48、48a…を対向突設すると共に、前後の夫々で相対するガイドバー48、48a…を相互に擦れ違いに配置したので、前後の夫々で相対するガイドバー48、48a…を干渉させることなく、車輪レーン35、35aの平行移動をガイドバー48、48a…で安定的に支持できる。
又、ガイドバー48、48a…を車椅子搭載部15の中央に設けた軸受50、50a…に摺動自在に装着支持したので、車輪レーン35、35aに保持された車輪W、W1に干渉することなく、車輪レーン35、35aを貫通でき、又ガイドバー48、48a…を常に軸受50、50a…で支持でき、車椅子搭載状態の安定を図ることができる。
又、相対する車輪レーン35、35aに貫通自在に設けたので、車輪レーン35、35aの収縮状態では、貫通しているガイドバー48、48a…によって車輪レーン35、35aの前後を支持でき、折り畳み状態の車椅子Cを安定的に搭載できる。
【0038】
又、車輪レーン35、35aの後部に車輪止め37、37aを設けたので、車輪W、W1の後方は当止めされ、車椅子Cは車輪レーン35、35a上の定位置に保持され、又車椅子搭載部15を後傾させた時に車椅子Cが車輪レーン35、35aから外れ落ちることを防止できる。
【0039】
又、車椅子Cの車軸支持バーS、S1の車軸突出側に当接する支持ガイド54、54a を車輪レーン35、35aより上方へ突設したので、車輪レーン35、35aの車幅方向への収縮において、車輪W、W1を保持している車輪レーン35、35aのみによって車椅子Cを折り畳むだけでなく、支持ガイド54、54a が車椅子Cのフレームを折り畳み方向に押圧することでより確実に車椅子Cを折り畳むことが出来る。
又、車椅子Cの折り畳みが完了しても、支持ガイド54、54aは車軸支持バーS、S1に当接しているため、車椅子Cを折り畳み方向へ押圧保持でき、その搭載状態を安定的に保持できる。
【0040】
又、車椅子Cの車軸支持バーS、S1とこれに直交配置したチッピングレバーT、T1との交差部X、X1を着脱自在に支持するホルダー56、56a を車椅子搭載部15の中央に設けたので、車椅子Cが完全に折り畳まれると、車椅子Cの車軸支持バーS、S1とチッピングレバーT、T1との交差部X、X1をホルダー56、56aに保持でき、折り畳まれた車椅子Cを車輪搭載部15に常に安定した状態で搭載保持できる。
【0041】
又、車椅子格納位置16に係合部58、58aを設け、該係合部58、58aに係脱自在な被係合部60、60a を車椅子搭載部15に設けたので、車椅子格納位置16に車椅子搭載部15が到達すると、被係合部60、60aが係合部58、58aに係合保持され、車椅子搭載部15に後傾状態で搭載された車椅子Cの格納状態を安定保持でき、例えば車両1の走行中でも車椅子Cの振れ止めを果たし、車椅子格納位置16からの脱落の心配が全くない。
【0042】
又、被係合部60、60a を車輪レーン35、35aを貫通突出した後方のガイドバー48、48aと成したので、係合部58、58aを車椅子搭載部15に別途設ける必要がなく、部品点数を減すことが出来る等その実用的効果甚だ大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】車両の運転席後部に設置した車椅子格納クレーンを示す図である。
【図2】車椅子格納クレーンの昇降作動状態を示す図である。
【図3】車椅子格納位置にある車椅子格納クレーンを示す図である。
【図4】車椅子搭載部を着地させた状態の車椅子格納クレーン示す図である。
【図5】一部省略した車椅子格納クレーンの背面図である。
【図6】車輪レーンを収縮した状態の車椅子搭載部の一部断面平面図である。
【図7】車輪レーンを拡開した状態の車椅子搭載部の一部断面平面図である。
【図8】車輪レーンの拡縮状態を示す車椅子搭載部の一部断面正面図である。
【符号の説明】
1 車両
2 運転席
8 後部フロア
12 軌道
14 リフトアーム
15 車椅子搭載部
16 格納位置
34 ダンパー
35、35a 車輪レーン
37、37a 車輪止め
46 回転子
47、47a スイングアーム
48、48a… ガイドバー
50、50a… 軸受
54、54a 支持ガイド
56、56a ホルダー
58、58a 係合部
60、60a 被係合部
C 車椅子
S、S1 車軸支持バー
T、T1 チッピングレバー
W、W1 車輪
X、X1 交差部

Claims (9)

  1. 車両の運転席後部に車椅子を格納するクレーンであって、車両の後部フロアに車椅子格納口から格納位置に渡って軌道を設け、該軌道上を走行するリフトアームに車椅子搭載部を昇降自在に設け、該車椅子搭載部は、車椅子の車輪を案内する車輪レーンを左右に設けると共に、中央に正逆回転自在な回転子を水平に設け、該回転子の左右端部と車輪レーンとをスイングアームで枢着連結し、車輪レーンを車椅子の車幅方向に平行移動自在に設けたことを特徴とする身障者用車両における車椅子格納クレーン。
  2. リフトアームをダンパーで支持したことを特徴とする請求項1記載の身障者用車両における車椅子格納クレーン。
  3. 車椅子搭載部は、後傾姿勢及び水平姿勢をする様にリフトアームに揺動自在に設けたことを特徴とする請求項1又は2記載の身障者用車両における車椅子格納クレーン。
  4. 車輪レーンの対向側部には、車椅子の車輪の接地しない前後に対応して、一対のガイドバーを対向突設すると共に、前後の夫々で相対するガイドバーを相互に擦れ違いに配置し、該ガイドバーを車椅子搭載部の中央に設けた軸受に摺動自在に装着支持すると共に、相対する車輪レーンに貫通自在に設けたことを特徴とする請求項1、2又は3記載の身障者用車両における車椅子格納クレーン。
  5. 車輪レーンの後部に車輪止めを設けたことを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の身障者用車両における車椅子格納クレーン。
  6. 車椅子の車軸支持バーの車軸突出側に当接する支持ガイドを車輪レーンより上方へ突設したことを特徴とする請求項1、2、3、4又は5記載の身障者用車両における車椅子格納クレーン。
  7. 車椅子の車軸支持バーとこれに直交配置したチッピングレバーとの交差部を着脱自在に支持するホルダーを車椅子搭載部の中央に設けたことを特徴とする請求項1、2、3、4、5又は6記載の身障者用車両における車椅子格納クレーン。
  8. 車椅子格納位置に係合部を設け、該係合部に係脱自在な被係合部を車椅子搭載部に設けたことを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6又は7記載の身障者用車両における車椅子格納クレーン。
  9. 被係合部を車輪レーンを貫通突出した後方のガイドバーと成したことを特徴とする請求項8記載の身障者用車両における車椅子格納クレーン。
JP09833798A 1998-03-25 1998-03-25 身障者用車両における車椅子格納クレーン Expired - Fee Related JP4276713B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP09833798A JP4276713B2 (ja) 1998-03-25 1998-03-25 身障者用車両における車椅子格納クレーン

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP09833798A JP4276713B2 (ja) 1998-03-25 1998-03-25 身障者用車両における車椅子格納クレーン

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11278142A JPH11278142A (ja) 1999-10-12
JP4276713B2 true JP4276713B2 (ja) 2009-06-10

Family

ID=14217098

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP09833798A Expired - Fee Related JP4276713B2 (ja) 1998-03-25 1998-03-25 身障者用車両における車椅子格納クレーン

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4276713B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4582424B2 (ja) * 2007-07-11 2010-11-17 関東自動車工業株式会社 車椅子収納構造
JP5098118B2 (ja) * 2010-04-13 2012-12-12 トヨタ自動車東日本株式会社 車椅子収納装置及び車両
JP5609849B2 (ja) 2011-11-29 2014-10-22 株式会社豊田自動織機 車両用ドア構造
JP6981343B2 (ja) * 2018-04-02 2021-12-15 トヨタ車体株式会社 車両の車椅子収納装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH11278142A (ja) 1999-10-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4483653A (en) Wheelchairs
US4255823A (en) Apparatus for moving and/or transporting loads
US4142641A (en) Transfer mechanism
US6092247A (en) Powered patient lift vehicle
CA1166946A (en) Patient transporter
JP2000140041A (ja) 移動型リフト
US4542917A (en) Wheelchairs
JP4276713B2 (ja) 身障者用車両における車椅子格納クレーン
WO1998004228A1 (en) A stretcher loading platform
JP2004223151A (ja) 移乗補助機器
JP2000070312A (ja) 介護用補助装置
JP3147737B2 (ja) 車両用シート
EP0756858A1 (en) Sickly person lifting device
JP3517467B2 (ja) 後輪後退機構付き車椅子
JP3577993B2 (ja) 車両用回転座席
JPH11253492A (ja) 車椅子シート移送装置
JP2002065752A (ja) 車椅子
JP4087989B2 (ja) 座席昇降装置
JP3127904B2 (ja) 車両用リフトアップシート
JP2600708Y2 (ja) 手動走行車輌
JP3158238B2 (ja) 乗用車用車椅子移乗シート
JP3566382B2 (ja) リクライニング機能付き車椅子
JP2001286508A (ja) 移乗機構を備えた車椅子
JP3613795B2 (ja) 車椅子
JP3927020B2 (ja) 乗用車用車椅子格納装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050221

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080215

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080311

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080424

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090203

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090309

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120313

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130313

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140313

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees