JP2001286508A - 移乗機構を備えた車椅子 - Google Patents

移乗機構を備えた車椅子

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JP2001286508A
JP2001286508A JP2000105365A JP2000105365A JP2001286508A JP 2001286508 A JP2001286508 A JP 2001286508A JP 2000105365 A JP2000105365 A JP 2000105365A JP 2000105365 A JP2000105365 A JP 2000105365A JP 2001286508 A JP2001286508 A JP 2001286508A
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wheel
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JP2000105365A
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Tadashi Iura
忠 井浦
Yoshiyuki Tsukamura
良行 束村
Kazuki Mori
一樹 森
Keiji Yamamoto
圭二 山本
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Iura Co Ltd
Original Assignee
Iura Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】簡単な操作によって下肢の不自由な方が一人で
も移乗することができ、かつ自操することが可能な車椅
子を提供する。 【解決手段】下部フレーム3に立設される支柱4と、該
支柱に摺動可能に外嵌され昇降機構6により昇降可能な
摺動枠5と、該摺動枠に回動自在に取り付けられる一対
のアーム7と、該アーム後端部に軸承される座部8と、
該座部の上方後部に位置し使用者の背中を保持する背受
とからなり、前記アームは使用者の膝部を迂回するクラ
ンク状に形成されており、外側上方に回動させると後方
が開放され、使用者が進入可能となり、アームを内側下
方に回動させると使用者の大腿部を迂回する円弧状の軌
跡に沿って大腿部下に座部が挿通され、使用者の大腿部
と前記背受によって背中を保持することにより使用者が
座位姿勢を維持したまま前記昇降機構により使用者を浮
かせることが可能に構成した移乗機構を備えた車椅子1
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、下肢の不自由な方
(以下、使用者とする。)がベッド等からの離床及び移
動を安全かつ容易に行うための移乗機構を備えた車椅子
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、介護者が下肢の不自由な方をベ
ッド等から離床させるときには、リフト装置を用いて車
椅子へ乗せ替えを行い、所望の場所へ移動している。ま
た、一方では介護者が下肢の不自由な方を抱きかかえる
ようにして、車椅子へ乗せ替えを行っているのが現状で
ある。しかしながら、下肢の不自由な方が離床しようと
したときに介護者が傍にいることはあまり無く、上体の
機能が低下している方は、ベッド上でいざりながら車椅
子に乗り移ることもできないため、離床することができ
ない場合がある。
【0003】上記のように、下肢の不自由な方を離床さ
せるために車椅子等へ乗せ替えることは、リフト装置を
使用しない場合には、介護者の腰を痛める恐れがある。
さらに、介護者不在時においては離床できない場合が多
く、機能低下が進行してしまう恐れがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明に係る移乗機構
を備えた車椅子は、上記問題点に鑑みなされたものであ
り、簡単な操作によって下肢の不自由な方が一人でも移
乗することができ、かつ自操することが可能な車椅子を
提供することを課題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る移乗機構を
備えた車椅子は、下部フレームに立設される支柱と、該
支柱に摺動可能に外嵌され昇降機構により昇降可能な摺
動枠と、該摺動枠に回動自在に取り付けられる一対のア
ームと、該アーム後端部に軸承される座部と、該座部の
上方後部に位置し使用者の背中を保持する背受とからな
り、前記アームは使用者の膝部を迂回するクランク状に
形成されており、外側上方に回動させると後方が開放さ
れ、使用者が進入可能となり、アームを内側下方に回動
させると使用者の大腿部を迂回する円弧状の軌跡に沿っ
て大腿部下に座部が挿通され、使用者の大腿部と前記背
受によって背中を保持することにより使用者が座位姿勢
を維持したまま前記昇降機構により使用者を浮かせるこ
とが可能に構成した移乗機構を備えた車椅子において、
前記下部フレームは後方が開放された略々コ字状に構成
され、後部に小径後輪を取り付けるとともに、側面視に
おいて座部下部後方に開口した空間を設けるよう駆動操
作可能な前輪を前方に取り付けたことを特徴とする。
【0006】また、上記移乗機構を備え、小径後輪を備
えた下部フレームを平面視において後方側が開放された
略々コ字状に構成するとともに、駆動可能な前輪を車輪
フレームに取り付け、該車輪フレームを前記下部フレー
ムに前後方向に回動自在に枢支することによって、前記
前輪を座部に対して前後に移動可能としたことを特徴と
する。
【0007】そして、上記移乗機構を備え、平面視にお
いて後方側が開放された略々コ字状の下部フレームに小
径後輪と、駆動操作可能な前輪を取り付け、該下部フレ
ームに傾倒可能に支柱を取り付け、上記摺動枠に止着さ
れたローラが下部フレームに立設されるレールに沿って
上下に移動することにより、前記前輪に対して座部が前
後に移動可能に構成されたことを特徴とする。
【0008】さらに、上記下部フレームを基部枠体と、
該基部枠体に回動自在に枢支された側部フレームとによ
り構成し、平面視において後方側に開放された空間を適
宜拡縮可能な構成としたことを特徴とする。
【0009】
【作用】本発明に係る移乗機構を備えた車椅子を用いて
ベッドからの離床を行う際の手順について説明する。 (イ)使用者はベッドサイドで端座位の姿勢をとり、車
椅子のアームを外側上方へ回動させ、互いの座部が対向
する状態とし、平面視において後方側が開放された空間
内に入るよう車椅子を後退させる。 (ロ)昇降機構を操作して、座部が大腿部側部に位置す
る高さに調節する。 (ハ)アームを内側下方に回動させ、大腿部下に座部を
挿通させる。 (ニ)背受を装着し、昇降機構の操作によって、臀部が
ベッドから浮くまで上昇させる。 (ホ)ベッドを押すようにし、前方へ前進する。あるい
は前輪を駆動し、前進する。 (チ)前輪の駆動操作を行いやすい高さまで、上昇ある
いは下降する。 (リ)ベッドに戻る際には、上記の手順の逆の手順を行
えばよい。 また、請求項2あるいは請求項3によれば、移乗する際
には前輪が前方に位置し、走行するときには使用者の操
作しやすい位置に相対的に移動可能な構成なので、移動
が行いやすい。さらに、請求項4によれば、下部フレー
ムに拡縮機構が備えられているので、一般的な車椅子へ
の移乗も可能となり、活動範囲を広げることが可能であ
る。
【0010】
【実施例】以下、図面に表された本発明の実施の形態を
例示しつつ、本発明をより具体的に説明する。図1乃至
図10は本発明の第一の実施形態を示すもので、これら
を用いて本発明に係る車椅子1の移乗機構2について説
明する。この移乗機構2は、後述する下部フレーム3に
立設される支柱4と、該支柱4に摺動可能に外嵌された
摺動枠5と、該支柱4及び摺動枠5間に設けられた昇降
機構6と、前記摺動枠5に回動可能に支承された一対の
アーム7,7と、該アーム7,7後端部に軸承される座
部8,8と、背受9によって主に構成されている。
【0011】図7は昇降機構6の一実施例を示すもの
で、前記支柱4に外嵌される摺動枠5を螺軸10と螺合
体11とによって上下に摺動させるものを示している。
詳述すると、前記支柱4外周部には摺動自在にライニン
グ12,12,・・・を介して摺動枠5が取り付けられ
ており、該支柱4及び摺動枠5に以下に説明する昇降機
構6を設けたものである。10は螺軸で、前記支柱4上
部に止着された螺合体11に螺合されており、上端は摺
動枠5にブラケット13を介して取り付けたメタル14
にベアリング15を介して軸受けされている。なお、1
6は螺軸10の下端に付設されたぶれ止めのカラーであ
る。17はメタル14上端外周部に設けた係止爪を示
す。18は螺軸10の上端にピン19により固定された
レバーである。20は回転操作レバーで、前記レバー1
8にピン21で枢着された金具22に止着されている。
23は金具22に設けられた係止体である。24は金具
22とレバー18との間に介在されたばねで、金具22
を上方へ付勢していて、回転操作レバー20をばね24
に抗して下動すると係止爪17と係止体23とが外れ螺
軸10が回転できるよう構成されている。
【0012】なお、本発明に係る昇降機構2は、支柱4
に外嵌された摺動枠5を上下に昇降できるものであれば
良く、例えばチェーンやベルト等を用いて摺動枠5を昇
降するものであっても何ら問題は無く、本実施例に限る
ものではない。
【0013】そして、前記摺動枠5に固着されたブラケ
ット25,25に、一対の軸受26,27を交差する状
態で固着してなる回動軸受28をピン29により回動自
在に枢着している。また、一方の軸受27には使用者の
膝部を迂回するクランク状に形成されたアーム7端部に
固着された軸30を軸着している。すなわち、該アーム
7,7はピン29,29の夫々の軸心を中心として回動
可能な構成となっている。なお、軸受27及び軸30に
は夫々円弧状のストッパー片27a,30aが形成され
ており、該ストッパー片27a,30a間には所定角度
の隙間が設けられており、軸30の軸心を中心とした所
定角度分の回動が可能となっている。
【0014】次に、前記アーム7,7の後端部にも軸3
1,31が固着されており、該軸31,31により座部
8,8を軸承している。すなわち、前記アーム7,7及
び座部8,8は、アーム7,7を外側上方に回動させる
ことによって、図5に示すように平面視において後方側
が開放された状態となり、座部8,8間に使用者Mが進
入可能となる。また、アーム7,7は所定角度分の回動
が可能なことにより、使用者Mの体型に合わせた座部
8,8間隔に広げることも車椅子等の側枠内へ該座部
8,8を進入させることも可能な構成となっている。
【0015】また、アーム7,7を内側下方に回動させ
ると使用者Mの大腿部を迂回する軌跡を描きながら、使
用者Mの大腿部とベッドB等間に形成される三角形状の
空間に座部8,8を容易に挿通することができ、これに
よって使用者Mの大腿部を保持している。
【0016】さらに、前記摺動枠5には、フック32.
32を止着したパイプ33が固着されており、使用者M
の背中を保持する背受9であるシート34を装着させ、
両端部に設けられた係止体34a,34aをフック3
2,32に係止することによって、使用者Mの背中を保
持するよう構成されている。なお、図6は背受9の別の
実施例を示すもので、後方側が開放されたコ字状のパイ
プ33の左右何れか一方の後端部に円弧状のストッパー
片35aを一体的に形成した軸受35を固着し、該軸受
35に円弧状のストッパー片36aが形成された軸36
を軸承している。なお、ストッパー片35a,36aは
略々180度回動して作用するよう構成されている。そ
して、該軸36にはL字状のパイプ37が固着されてお
り、他端部には使用者Mの背中を保持する背受9が支承
されている。そして、パイプ37にはハンドル38が止
着されており、使用者Mが該ハンドル38を操作するこ
とによって、背中を保持する状態あるいは後方が開放し
た状態とすることが適宜操作可能となっている。
【0017】なお、前記背受9については背中を保持す
るものであれば良く、上記の実施例に限るものではな
い。
【0018】そして、上述した移乗機構2の支柱4は下
部フレーム3に立設されている。この下部フレーム3は
平面視において後方側が開放した略々コ字状に形成され
ており、便器等への移乗も可能な構成とされている。3
9は、前後方向のパイプで後端部には旋回可能な小径後
輪40,40が取り付けられている。そして、該パイプ
39前方には補強パイプ41,41をループ状に固着
し、該補強パイプ41,41にハンドリムを備えた駆動
操作可能な前輪42を取り付けている。なお、該前輪4
2は側面視において、座部8,8とベッドB等との重な
りが十分取れる位置に取り付けている。
【0019】43はブレーキである。該ブレーキ43
は、補強パイプ41に回動可能に枢止された操作レバー
44と、パイプ39に回動可能に枢止されたストッパー
片45、及び操作レバー44とストッパー片45を連結
する連動杆46とからなり、前記操作レバー44の回動
操作により、ストッパー片45を作動させる構成であ
る。
【0020】上記の構成による移乗機構2を備えた車椅
子1を使用する際には、まず使用者MはベッドB上で端
座位の姿勢をとる。そして、予めアーム7,7を外側上
方へ回動させ、後方が開放された状態とした車椅子1を
前方から座部8,8が大腿部両側部に位置するよう接近
させる。また、回転操作レバー20を回し、座部8,8
の高さを調整する。然る後、アーム7,7を内側下方に
回動させることによって、座部8,8が大腿部を迂回す
る円弧状の軌跡に沿って大腿部下に容易に挿通できる。
次に背受9を装着し、回転操作レバー20によって使用
者M自身を上昇し、ハンドリムの操作によって移動を行
う。なお、回転操作レバー20によって高さ調節を行
い、ハンドリムの操作しやすい高さに調節することも可
能である。
【0021】なお、車椅子1からベッドBへの移乗の際
には、回転操作レバー20の操作により、ベッドBの床
面より座部8,8を上昇させ、ベッドB上へ移動する。
ベッドBの床面まで座部8,8を降下させ、背受9を外
し、アーム7,7を外側上方へ回動すれば使用者Mはベ
ッドBに端座位を取った姿勢となっている。
【0022】上記のように、当該車椅子1では使用者M
が自らの体を浮かせることなく車椅子1に乗車すること
ができるので、上体の機能が低下された方も車椅子1に
乗り込むことが可能である。しかしながら、駆動可能な
前輪42,42が重心から前方に位置しているため、走
行操作については容易であるとはいえない構成である。
【0023】上記の問題点を解消する実施形態として、
移乗機構2を操作するときと、走行操作をするときの前
輪42,42の位置を座部8,8に対して相対的に前後
に移動させることによって重心に近い操作しやすい位置
に配置することが可能とするものがある。
【0024】図11乃至図13は下部フレーム3に回動
自在に枢止した車輪フレーム47をレバー48の操作に
より回動させることによって、前輪42,42を前後に
移動可能に構成したものを示している。詳述すると、平
面視において略々コ字状に構成された下部フレーム3の
左右後端部に旋回可能な後輪40,40を取り付け、前
方部に円弧状の軸受49,49が固着されている。そし
て、略々コ字状の車輪フレーム47を前記軸受49,4
9に回動自在に軸承している。該車輪フレーム47には
ハンドリムを備えた前輪42,42が取り付けられてい
る。なお、該車輪フレーム47にはレバー48が固着さ
れている。そして、該レバー48には回動自在に解除レ
バー50が枢止され、車輪フレーム47にはロック爪5
1が回動自在に枢着されている。さらに、前記解除レバ
ー50とロック爪51間には連動杆52が設けられてお
り、解除レバー50の操作によって適宜ロック爪51の
ロックが解除可能となっている。なお、下部フレーム3
には前記ロック爪50が係止する溝53aが備えられた
ロックプレート53が固着されている。
【0025】上記の構成の下部フレーム3を備えた車椅
子1においては、移乗する際には解除レバー50により
ロックを解除し、レバー48を前方部へ回動させると前
輪42,42が前方へ移動し、座部8,8とベッドBと
の重なりが十分取れるようになる。そして、乗車した
後、解除レバー50によってロックを解除し、後方へ回
動させると前輪42,42が後方へ移動し、駆動操作し
やすい位置に前輪42,42が位置している。
【0026】図14乃至図16は上記と異なる別の実施
形態を示すもので、下部フレーム3に取り付けられた前
輪42,42に対して相対的に座部8,8を前後に移動
可能に構成したものである。詳述すると、前記支柱4を
ピン54により傾倒可能に下部フレーム3に固着された
一対のプレート555,55に枢着し、少なくとも一方
のプレート55をレールとしたものである。このレール
を挟み込むように摺動枠5下部側面に前後にローラ5
6,57を軸承し、摺動枠5の上下摺動により、レール
55に沿って支柱4及び摺動枠5が前後に傾倒するよう
構成されている。すなわち、前記支柱4及び摺動枠5が
前方に傾倒すると座部8,8が前方へ移動し、相対的に
前輪42,42が操作しやすい位置に移動するものであ
る。
【0027】また、図17及び図18は上記と異なる別
の実施形態を示すもので、上記のレール55は支柱4側
部に配していたが、この実施形態では、支柱4の後部に
位置させたものを示している。詳述すると、上記のよう
に下部フレーム3に前後に傾倒可能に取り付けられた支
柱4の後側に、レール55を固着している。すなわち、
摺動枠5下部後側に付設されたローラ56が摺動枠の上
下摺動により、レール55に沿って移動することで前記
支柱55及び摺動枠5を前後に傾倒するもので、これに
より、前輪42,42に対し、座部8,8が前後に移動
するものである。
【0028】上記のように、座部8,8に対して前輪4
2,42を前後に移動させる実施形態あるいは前輪4
2,42に対して座部8,8を前後に移動させる実施形
態をとれば、移乗するときの座部8,8下方のベッドB
との重なり量を確保するための空間を十分取りつつ、移
動操作する際には使用者Mの操作しやすい位置に前輪4
2,42が位置しているので極めて便利である。
【0029】さらに、図19及び図20は下部フレーム
3の別の実施形態を示すもので下部フレーム3に取り付
けられた後輪40,40間隔を適宜拡縮する拡縮機構5
8を設けることにより、一般的な車椅子等への移乗も可
能とするものを示している。
【0030】この実施形態における下部フレーム3は、
主として左右一対の側部フレーム59,59と該側部フ
レーム59,59を回動自在に枢止する基部枠体60と
からなる。前記側部フレーム59,59は後輪40が取
り付けられる前後方向のパイプ39と、該パイプ39前
方部にループ状に固着された補強パイプ41及びパイプ
39前方部から基部枠体60側に固着された横パイプ6
1からなり、横パイプ61の端部には軸受62が固着さ
れており、さらに該軸受62にはリンク片63が固着さ
れている。なお、一方のリンク片63には空孔部63a
が設けられ、他方のリンク片63にはピン63bが固着
されている。また、前記基部枠体60は、左右両側面が
開放されており、上下方向の空孔部60a,60a,・
・・を備えている。そして、前記側部フレーム59,5
9のリンク片63の空孔部63aに他方のリンク片63
のピン63bを挿通した状態で、軸64,64にて回動
自在に基部枠体60に軸止している。すなわち、該側部
フレーム59,59は、前輪40,40後方部を押し広
げるようにすると、左右両側部フレーム59,59が軸
64,64を基端として回動し、後方側から車椅子が凹
部空間に進入可能となる構成である。 なお、図19及
び図20に示すように基部枠体60に垂直方向に固着さ
れた筒体65に回動自在なL字状のレバー軸66を挿通
し、該レバー軸66下端部にストッパー片67を設け、
通常走行する際のロックができるよう構成しても良い。
また、ストッパー片67と前記リンク片63を連動リン
ク(図示しない)により連結することによって、レバー
軸66で該下部フレーム3の拡縮を行うよう構成しても
よい。
【0031】このように構成された下部フレームを上述
した夫々の実施形態の車椅子に用いることによって、一
般的な車椅子への移乗も可能となり、使用者の活動範囲
を広げることも可能となる。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように本発明の移乗機構を
備えた車椅子によれば、介護者が不在のときでも使用者
自らが当該車椅子へ移乗することができる。また、下部
フレームには平面視において後方側が開放されているの
で、便器への移乗も可能である。さらに、駆動可能な前
輪が使用者の操作しやすい位置に相対的に移動可能なの
で一般的な車椅子に近い走行性を有している。また、下
部フレームには拡縮機構が備えられるので一般的な車椅
子等への移乗も可能である。このように、下肢の不自由
な方一人でも移乗でき、さらに走行可能なので離床機会
が多くなり、機能回復の効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す全体斜視図
【図2】その平面図
【図3】その側面図
【図4】その正面図
【図5】そのアーム及び座部を外側上方に回動させた時
の平面図
【図6】昇降機構を示す側断面図
【図7】回動軸受部を示す斜視図
【図8】背受の別の実施形態を示す全体斜視図
【図9】ベッドからの移乗状態を示す側面図
【図10】移動状態を示す側面図
【図11】別の実施形態を示す平面図
【図12】その側面図
【図13】その正面図
【図14】別の実施形態を示す側面図
【図15】作動状態を示す側面図
【図16】その正面図
【図17】別の実施形態を示す部分側断面図
【図18】その作動状態を示す側面図
【図19】拡縮機構を備えた下部フレームを示す部分断
面図
【図20】その側断面図
【符号の説明】
1 車椅子 2 移乗機構 3 下部フレーム 4 支柱 5 摺動枠 6 昇降機構 7 アーム 8 座部 9 背受 40 後輪 42 前輪 58 拡縮機構 M 使用者 B ベッド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 圭二 愛媛県温泉郡重信町大字南野田字若宮410 番地6 株式会社いうら内 Fターム(参考) 3B084 BA00 EA00

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下部フレームに立設される支柱と、該支
    柱に摺動可能に外嵌され昇降機構により昇降可能な摺動
    枠と、該摺動枠に回動自在に取り付けられる一対のアー
    ムと、該アーム後端部に軸承される座部と、該座部の上
    方後部に位置し使用者の背中を保持する背受とからな
    り、前記アームは使用者の膝部を迂回するクランク状に
    形成されており、外側上方に回動させると後方が開放さ
    れ、使用者が進入可能となり、アームを内側下方に回動
    させると使用者の大腿部を迂回する円弧状の軌跡に沿っ
    て大腿部下に座部が挿通され、使用者の大腿部と前記背
    受によって背中を保持することにより使用者が座位姿勢
    を維持したまま前記昇降機構により使用者を浮かせるこ
    とが可能に構成した移乗機構を備えた車椅子において、
    前記下部フレームは後方が開放された略々コ字状に構成
    され、後部に小径後輪を取り付けるとともに、側面視に
    おいて座部下部後方に開口した空間を設けるよう駆動操
    作可能な前輪を前方に取り付けたことを特徴とする移乗
    機構を備えた車椅子。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の移乗機構を備え、小径後
    輪を備えた下部フレームを平面視において後方側が開放
    された略々コ字状に構成するとともに、駆動可能な前輪
    を車輪フレームに取り付け、該車輪フレームを前記下部
    フレームに前後方向に回動自在に枢支することによっ
    て、前記前輪を座部に対して前後に移動可能としたこと
    を特徴とする移乗機構を備えた車椅子。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の移乗機構を備え、平面視
    において後方側が開放された略々コ字状の下部フレーム
    に小径後輪と、駆動操作可能な前輪を取り付け、該下部
    フレームに傾倒可能に支柱を取り付け、上記摺動枠に止
    着されたローラが下部フレームに立設されるレールに沿
    って上下に移動することにより、前記前輪に対して座部
    が前後に移動可能に構成されたことを特徴とする移乗機
    構を備えた車椅子。
  4. 【請求項4】 上記下部フレームを基部枠体と、該基部
    枠体に回動自在に枢支された側部フレームとにより構成
    し、平面視において後方側に開放された空間を適宜拡縮
    可能な構成としたことを特徴とする請求項1乃至請求項
    3記載の移乗機構を備えた車椅子。
JP2000105365A 2000-04-06 2000-04-06 移乗機構を備えた車椅子 Pending JP2001286508A (ja)

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