JP6750725B2 - 自動製氷機及び冷凍冷蔵庫 - Google Patents

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Description

この発明は、自動製氷機及び冷凍冷蔵庫に関するものである。
区画された製氷皿と、この製氷皿に水を給水する給水手段と、製氷完了後に製氷皿を回転させて離氷させる離氷手段と、給水手段から製氷皿への給水量を変化させる給水量可変手段とを備えた自動製氷機が知られている(例えば、特許文献1参照)。
日本特開平11−325682号公報
特許文献1に示されるような自動製氷機で作ることができる各サイズの氷の形状は角錐台形状になる。そして、各サイズの氷は、下面の寸法が共通であり、高さ寸法が異なるものとなる。このため、小さいサイズの氷の場合、大きいサイズの氷と比較して平たい形状となり、単位体積あたりの表面積すなわち比表面積が大きくなる。したがって、小さいサイズの氷は、大きいサイズの氷に比べて、周囲の空気、水等と接触する面積が広くなり、溶けやすくなってしまう。
この発明は、このような課題を解決するためになされたものである。その目的は、少なくとも大小2種類のサイズの氷を作ることができ、小さい方のサイズであっても同体積の氷と比較して溶けにくい氷を作ることが可能である自動製氷機及び冷凍冷蔵庫を得ることにある。
この発明に係る自動製氷機は、第1の高さの第1の区画壁により区画された複数の製氷ブロックを有する製氷皿と、複数の前記製氷ブロックのそれぞれの内側に水を供給する給水装置と、前記製氷ブロックの内側の水を冷却して氷にする冷却装置と、を備え、前記製氷皿は、前記製氷ブロックの内側に設けられ、当該製氷ブロックを複数に分割し、前記第1の高さより低い第2の高さの第2の区画壁をさらに備え、前記第1の区画壁には、溝部が形成され、前記第2の区画壁には、切欠部が形成され、前記製氷皿の底面から前記溝部の最下部までの高さは、前記製氷皿の底面から前記切欠部の最下部までの高さと等しく、前記給水装置は、前記製氷ブロックの内側に給水する水位を、前記第1の高さより低く、前記第2の高さより高い第1の水位と、前記第2の高さより低い第2の水位の少なくとも2種類の水位から選択可能である
また、この発明に係る冷凍冷蔵庫は、上述のように構成された自動製氷機を備える。
この発明に係る自動製氷機及び冷凍冷蔵庫においては、少なくとも大小2種類のサイズの氷を作ることができ、小さい方のサイズであっても同体積の氷と比較して溶けにくい氷を作ることが可能であるという効果を奏する。
この発明の実施の形態1に係る自動製氷機を備えた冷凍冷蔵庫の正面図である。 この発明の実施の形態1に係る冷凍冷蔵庫の縦断面図である。 この発明の実施の形態1に係る冷凍冷蔵庫の製氷室部分の拡大断面図である。 この発明の実施の形態1に係る製氷室の製氷皿の上面図である。 図4中に示す断面A−Aによる製氷皿の断面図である。 この発明の実施の形態1に係る冷凍冷蔵庫の制御系統の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態1に係る製氷皿に第1の水位まで給水した状態を示す断面図である。 この発明の実施の形態1に係る製氷皿に第1の水位まで給水した状態で製氷された氷の形状を示す斜視図である。 この発明の実施の形態1に係る製氷皿に第2の水位まで給水した状態を示す断面図である。 この発明の実施の形態1に係る製氷皿に第2の水位まで給水した状態で製氷された氷の形状を示す斜視図である。 この発明の実施の形態1に係る冷凍冷蔵庫の製氷動作を示すフロー図である。 この発明の実施の形態2に係る製氷皿の一例を示す図5相当の断面図である。 この発明の実施の形態2に係る冷凍冷蔵庫の制御系統の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態2に係る製氷皿の別例を示す図5相当の断面図である。 この発明の実施の形態3に係る冷凍冷蔵庫の製氷室部分の拡大断面図である。 この発明の実施の形態3に係る製氷室の上段貯氷ケースの斜視図である。 この発明の実施の形態3に係る製氷皿の図5に相当する断面図である。
この発明を実施するための形態について添付の図面を参照しながら説明する。各図において、同一又は相当する部分には同一の符号を付して、重複する説明は適宜に簡略化又は省略する。なお、本発明は以下の実施の形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形することが可能である。
実施の形態1.
図1から図11は、この発明の実施の形態1に係るもので、図1は自動製氷機を備えた冷凍冷蔵庫の正面図、図2は冷凍冷蔵庫の縦断面図、図3は冷凍冷蔵庫の製氷室部分の拡大断面図、図4は製氷室の製氷皿の上面図、図5は図4中に示す断面A−Aによる製氷皿の断面図、図6は冷凍冷蔵庫の制御系統の構成を示すブロック図、図7は製氷皿に第1の水位まで給水した状態を示す断面図、図8は製氷皿に第1の水位まで給水した状態で製氷された氷の形状を示す斜視図、図9は製氷皿に第2の水位まで給水した状態を示す断面図、図10は製氷皿に第2の水位まで給水した状態で製氷された氷の形状を示す斜視図、図11は冷凍冷蔵庫の製氷動作を示すフロー図である。なお、各図では各構成部材の寸法の関係や形状等が実際のものとは異なる場合がある。また、明細書中における各構成部材同士の位置関係(例えば、上下関係等)は、原則として、冷蔵庫を使用可能な状態に設置したときのものである。
(冷凍冷蔵庫の構成)
この発明の実施の形態1に係る冷凍冷蔵庫1は、図2に示すように断熱箱体90を有している。断熱箱体90は、前面(正面)が開口されて内部に貯蔵空間が形成されている。断熱箱体90は、外箱、内箱及び断熱材を有している。外箱は鋼鉄製である。内箱は樹脂製である。内箱は外箱の内側に配置される。断熱材は、例えば発泡ウレタン等であり、外箱と内箱との間の空間に充填されている。断熱箱体90の内部に形成された貯蔵空間は、1つ又は複数の仕切り部材により、食品を収納保存する複数の貯蔵室に区画されている。
図1及び図2に示すように、ここでは、冷凍冷蔵庫1は、複数の貯蔵室として、例えば、冷蔵室100、切替室200、製氷室300、冷凍室400及び野菜室500を備えている。これらの貯蔵室は、断熱箱体90において上下方向に4段構成となって配置されている。
冷蔵室100は、断熱箱体90の最上段に配置されている。切替室200は冷蔵室100の下方における左右の一側に配置されている。切替室200の保冷温度帯は、複数の温度帯のうちのいずれかを選択して切り替えることができる。切替室200の保冷温度帯として選択可能な複数の温度帯は、例えば、冷凍温度帯(例えば−18℃程度)、冷蔵温度帯(例えば3℃程度)、チルド温度帯(例えば0℃程度)及びソフト冷凍温度帯(例えば−7℃程度)等である。製氷室300は、切替室200の側方に隣接して切替室200と並列に、すなわち、冷蔵室100の下方における左右の他側に配置されている。
冷凍室400は、切替室200及び製氷室300の下方に配置されている。冷凍室400は、主に貯蔵対象を比較的長期にわたって冷凍保存する際に用いるためのものである。野菜室500は、冷凍室400の下方の最下段に配置されている。野菜室500は、主に野菜や容量の大きな(例えば2L等)の大型ペットボトル等を収納するためのものである。
冷蔵室100の前面に形成された開口部には、当該開口部を開閉する回転式の冷蔵室扉7が設けられている。ここでは、冷蔵室扉7は両開き式(観音開き式)であり、右扉7a及び左扉7bにより構成されている。冷凍冷蔵庫1の前面の冷蔵室扉7(例えば、左扉7b)の外側表面には、操作パネル6が設けられている。操作パネル6は、図6に示すように操作部6a及び表示部6bを備えている。操作部6aは、各貯蔵室の保冷温度及び冷凍冷蔵庫1の動作モード(解凍モード等)を設定するための操作スイッチである。表示部6bは、各貯蔵室の温度等の各種情報を表示する液晶ディスプレイである。また、操作パネル6は、操作部6aと表示部6bを兼ねるタッチパネルを備えていてもよい。
冷蔵室100以外の各貯蔵室(切替室200、製氷室300、冷凍室400及び野菜室500)は、それぞれ引き出し式の扉によって開閉される。これらの引き出し式の扉は、扉に固定して設けられたフレームを各貯蔵室の左右の内壁面に水平に形成されたレールに対してスライドさせることにより、冷凍冷蔵庫1の奥行方向(前後方向)に開閉できるようになっている。
また、冷凍室400の内部には、食品等を内部に収納できる冷凍室収納ケース401がそれぞれ引き出し自在に格納されている。同様に、野菜室500内には、食品等を内部に収納できる野菜室収納ケース501が引き出し自在に格納されている。
(冷却機構)
冷凍冷蔵庫1は、各貯蔵室へ供給する空気を冷却する冷凍サイクル回路を備えている。冷凍サイクル回路は、圧縮機2、凝縮器(図示せず)、絞り装置(図示せず)及び冷却器3等によって構成されている。圧縮機2は、冷凍サイクル回路内の冷媒を圧縮し吐出する。凝縮器は、圧縮機2から吐出された冷媒を凝縮させる。絞り装置は、凝縮器から流出した冷媒を膨張させる。冷却器3は、絞り装置で膨張した冷媒によって各貯蔵室へ供給する空気を冷却する。圧縮機2は、例えば、冷凍冷蔵庫1の背面側の下部に配置される。
冷凍冷蔵庫1には、冷凍サイクル回路によって冷却された空気を各貯蔵室へ供給するための風路5が形成されている。この風路5は、主に冷凍冷蔵庫1内の背面側に配置されている。冷凍サイクル回路の冷却器3は、この風路5内に設置される。また、風路5内には、冷却器3で冷却された空気を各貯蔵室へ送るための送風ファン4も設置されている。
送風ファン4が動作すると、冷却器3で冷却された空気(冷気)が風路5を通って冷凍室400、切替室200、製氷室300及び冷蔵室100へと送られ、これらの貯蔵室内を冷却する。野菜室500は、冷蔵室100からの戻り冷気を冷蔵室用帰還風路を介して野菜室500内に導入することで冷却される。野菜室500を冷却した冷気は、野菜室用帰還風路を通って冷却器3のある風路5内へと戻される(これらの帰還風路は図示せず)。そして、冷却器3によって再度冷却されて、冷凍冷蔵庫1内を冷気が循環される。
風路5からそれぞれの貯蔵室へと通じる中途の箇所には、図示しないダンパが設けられている。各ダンパは、風路5の各貯蔵室へと通じる箇所を開閉する。ダンパの開閉状態を変化させることで、各貯蔵室へと供給する冷気の送風量を調節することができる。また、冷気の温度は圧縮機2の運転を制御することで調節することができる。
以上のようにして設けられた圧縮機2及び冷却器3からなる冷凍サイクル回路、送風ファン4、風路5及びダンパは、製氷室300を含む各貯蔵室の内部を冷却する冷却手段を構成している。
冷凍冷蔵庫1の例えば背面側の上部には、制御装置8が収容されている。制御装置8には、冷凍冷蔵庫1の動作に必要な各種の制御を実施するための制御回路等が備えられている。制御装置8が備える制御回路として、例えば、各貯蔵室内の温度及び操作パネル6に入力された情報等に基づいて圧縮機2及び送風ファン4の動作並びにダンパの開度を制御するための回路が挙げられる。すなわち、制御装置8は前述した冷却手段等を制御して、冷凍冷蔵庫1の動作を制御する。なお、各貯蔵室内の温度は、それぞれの貯蔵室に設置されたサーミスタ等により検知することができる。
(製氷室の構成)
図3は、実施の形態1に係る冷凍冷蔵庫1の製氷室300部分の断面図である。製氷室300の前面には、製氷室扉9が設けられている。製氷室300の内部には、貯氷ケース10及び製氷皿11が収容されている。貯氷ケース10は、製氷室扉9のフレーム(図示せず)によって支持されている。製氷室扉9を前方へと引き出すと、貯氷ケース10は製氷室扉9及びそのフレームと一体となって前方へと引き出される。貯氷ケース10は、製氷皿11の下方に配置されている。貯氷ケース10は、製氷皿11から離氷された氷を受け、氷を貯めておくものである。
図2に示すように、冷蔵室100の内部には、給水タンク12及び給水ポンプ13が設けられている。また、冷蔵室100と製氷室300とを連通するようにして、給水パイプ14が設けられている。給水タンク12及び給水ポンプ13は、例えば、冷蔵室100の内部の最下段部に配置されている。給水パイプ14の一端は、給水ポンプ13に接続されている。給水パイプ14の他端は、製氷室300内における製氷皿11の上方に配置されている。
給水タンク12には、製氷用の水が貯められている。給水ポンプ13は、給水タンク12内の水を汲み上げるためのものである。給水ポンプ13により汲み上げられた水は、給水パイプ14を通って、製氷皿11へと供給される。この実施の形態1において、給水タンク12、給水ポンプ13及び給水パイプ14は、製氷皿11の後述する複数の製氷ブロック20(図4、5)のそれぞれの内側に水を供給する給水装置を構成している。
製氷室300の背面部には、冷気吹出口15が形成されている。冷気吹出口15からは、前述した冷却手段の風路5を通って冷気が製氷室300の内部へと吹き出す。冷気吹出口15から製氷室300の内部へと吹き出した冷気は、製氷皿11の水を冷却する。この実施の形態1において、前記冷却手段と冷気吹出口15とは、製氷皿11の後述する製氷ブロック20(図4、5)の内側の水を冷却して氷にする冷却装置を構成している。
製氷室300内には、回転装置16、検氷レバー17及び温度センサ18が備えられている。製氷皿11は、製氷室300内において、上下が反転するように回転可能に支持されている。回転装置16は、製氷皿11を回転させて製氷皿11の上下を反転させることができる。検氷レバー17は、貯氷ケース10内の氷の量を検出するためのものである。貯氷ケース10内の氷に接触するまで検氷レバー17を下げていくことで、貯氷ケース10内の氷の高さを検出することができる。温度センサ18は、製氷室300内における製氷皿11の上方に配置されている。温度センサ18は、製氷皿11内の水の温度を検出する。
(製氷皿の構成)
次に、図4及び図5を参照しながら、製氷皿11の構成について説明する。製氷皿11は、例えばポリプロピレン等の合成樹脂材質からなる成型品である。製氷皿11は、撓ませることができる。製氷皿11は、上面が開口された平面視で矩形を呈する外形を有している。製氷皿11は、複数の製氷ブロック20を有している。複数の製氷ブロック20は、第1の区画壁19により製氷皿11の内部が複数に区画されることで形成される。製氷ブロック20のそれぞれは凹状である。第1の区画壁19は、製氷皿11の底面から第1の高さである。ここでは、第1の高さは、製氷皿11の外縁壁と同じ高さである。
製氷ブロック20のそれぞれの内部には、複数の製氷セル22が形成されている。製氷セル22は、第2の区画壁21により製氷ブロック20が複数の分割されることで形成される。すなわち、第2の区画壁21は、製氷ブロック20の内側に設けられている。製氷セル22のそれぞれは凹状である。第2の区画壁21は、製氷皿11の底面から第2の高さである。第2の高さは、前記第1の高さよりも低い。
製氷ブロック20の内容積は、製氷セル22の内容積よりも大きい。製氷ブロック20の内面、すなわち第1の区画壁19及び第2の区画壁21の表面は、氷が剥がれやすいように滑らかに形成されている。
なお、図4に示す例では、製氷皿11に2列3段に配置された計6個の製氷ブロック20が設けられている。しかし、製氷ブロック20の配置、数、形状等はこの例に限定されない。また、同例では、1つの製氷ブロック20内に、2列2段に配置された計4個の製氷セル22が設けられている。しかし、製氷ブロック20と同様に製氷セル22の配置、数、形状等についてもこの例に限定されない。
第1の区画壁19には、溝部23が形成されている。第1の区画壁19を介して隣り合う製氷ブロック20同士の内側は、当該第1の区画壁19に形成された溝部23によって通じている。第2の区画壁21には、切欠部24が形成されている。第2の区画壁21を介して隣り合う製氷セル22同士の内側は、当該第2の区画壁21に形成された切欠部24によって通じている。
前述したように、製氷皿11へは給水装置の給水パイプ14から給水される。したがって、まず、給水パイプ14の直下にある製氷ブロック20に水が入る。給水パイプ14からの給水が継続されると、給水パイプ14の直下の製氷ブロック20から、隣接する製氷ブロック20へと溝部23を通じて水が行き渡っていく。そして、最終的に、給水パイプ14からの水が溝部23を通じて全ての製氷ブロック20に行き渡るようになっている。図4に示す例では、全ての第1の区画壁19に溝部23が形成されている。しかし、全ての製氷ブロック20が、給水パイプ14の直下にある製氷ブロック20と直接的に、又は間接的に通じていれば、第1の区画壁19のどこに溝部23を配置するかはこれに限定されない。
また、切欠部24についても同様に、全ての製氷セル22が、給水パイプ14の直下にある製氷セル22と、溝部23又は切欠部24を介して直接的に、又は間接的に通じていれば、第2の区画壁21のどこに切欠部24を配置するかはこれに限定されない。なお、特に図5に示すように、製氷皿11の底面から溝部23の最下部までの高さは、前記第2の高さよりも低くなっている。さらに言えば、製氷皿11の底面から溝部23の最下部までの高さは、製氷皿11の底面から切欠部24の最下部までの高さと同じである。このようにすることで、第1の区画壁19を介して隣り合う製氷セル22同士でも水が行き来できる。
なお、製氷皿11を、給水パイプ14に近い側が高く、給水パイプ14に遠い側が低くなるように傾斜をつけて支持してもよい。このようにすることで、給水パイプ14の直下の製氷ブロック20又は製氷セル22から、他の製氷ブロック20又は製氷セル22へと水が行き渡りやすくすることができる。
製氷皿11は、回転装置取付部25及びストッパー部26を備えている。回転装置取付部25は、製氷皿11の例えば長手方向の一端側に設けられる。回転装置取付部25には、回転装置16が取り付けられる。製氷皿11は、この回転装置取付部25を介して回転装置16によって両方向に回転可能に支持されている。回転装置16は、図示しないモータ、ギヤ等からなる回転駆動機構を備えている。回転装置16は、回転装置取付部25を介して図4に示す回転軸Xを中心に製氷皿11を両方向に回転させる。
ストッパー部26は、製氷皿11における回転装置取付部25とは反対側の一側部に設けられる。ストッパー部26は、平板状の部材である。ストッパー部26は、製氷皿11から側方に突出している。
通常時において、製氷皿11は、開口側を上方に向けた状態で支持されている。この状態から回転装置16が製氷皿11を回転させると、回転角が予め設定された一定角度になったところで、ストッパー部26が製氷室300の内部に固定された部材に接触する。ストッパー部26がこの部材に接触すると、製氷皿11のストッパー部26側は、これ以上の回転が妨げられる。この状態で回転装置16が製氷皿11をさらに回転させると、製氷皿11の回転装置取付部25側だけが回転し、製氷皿11は捻られて変形する。すると、製氷皿11の製氷ブロック20内又は製氷セル22内にできた氷は、製氷皿11の表面の各方向から力を受け、製氷皿11の表面から剥がされて離氷される。
(冷蔵庫の制御系統)
図6は、冷凍冷蔵庫1の制御系統の機能的な構成を示すブロック図である。この図6には、特に製氷室300の制御に関係する部分が示されている。制御装置8は、例えばマイクロコンピュータを備えており、プロセッサ8a及びメモリ8bを備えている。制御装置8は、メモリ8bに記憶されたプログラムをプロセッサ8aが実行することにより、予め設定された処理を実行し、冷凍冷蔵庫1を制御する。
制御装置8には、検氷レバー17から出力された貯氷ケース10内の氷の量の検出信号が入力される。また、制御装置8には、温度センサ18から出力された製氷皿11内の水の温度の検出信号も入力される。また、図6には図示していないが、制御装置8には、各貯蔵室に設置されたサーミスタから出力された各貯蔵室内の温度の検出信号も入力される。さらに、制御装置8には、操作パネル6の操作部6aからの操作信号も入力される。
制御装置8は、入力された信号に基づいて、製氷室300を含む各貯蔵室内が設定された温度に維持されるように、圧縮機2及び送風ファン4等の前記冷却装置の動作を制御する処理を実行する。また、制御装置8は、操作パネル6の表示部6bに表示信号を出力する。さらに、制御装置8は、給水ポンプ13と回転装置16を動作させ、製氷動作の制御を行う。この製氷動作の制御においては、検氷レバー17から出力された貯氷ケース10内の氷の量の検出信号、温度センサ18から出力された製氷皿11内の水の温度の検出信号及び操作部6aからの操作信号が用いられる。
(製氷動作の制御)
次に、制御装置8による製氷動作の制御について説明する。操作パネル6は、使用者が製氷サイズを選択できるようになっている。例えば、操作パネル6には、操作部6aとして「L」及び「S」のボタンが設けられている。使用者は、製氷サイズ大を選択するときは「L」のボタンを操作する。一方、製氷サイズ小を選択するときは使用者は「S」のボタンを操作する。
制御装置8は、操作部6aで操作されたボタンの製氷サイズに応じて、製氷皿11への給水量を決定する。そして、制御装置8は、給水量に応じて決定される給水時間だけ、給水ポンプ13を動作させる。ここでは、製氷サイズ大が選択された場合の給水時間をΔT1とする。製氷サイズ小が選択された場合の給水時間をΔT2とする。ΔT2は、ΔT1よりも短い。具体的に例えば、ΔT1を12秒とし、ΔT2を6秒とする。
図7は、製氷サイズ大が選択された場合に製氷皿11に給水される水位を示している。製氷サイズ大が選択された場合、制御装置8は、給水ポンプ13をΔT1だけ動作させる。給水ポンプ13をΔT1だけ動作させると、製氷皿11には予め設定された第1の水位まで水が入る。この第1の水位は、前記第1の高さより低く前記第2の高さより高い。すなわち、製氷皿11には、第2の区画壁21を超え、第1の区画壁19未満の高さまで給水される。
この第1の水位で製氷された場合にできる氷を図8に示す。製氷皿11で完成した氷は、溝部23内の水が凍結してできた氷によって、それぞれの製氷ブロック20の氷が連結された状態である。しかし、離氷時に発生する応力により、製氷ブロック20毎の個々の氷に分割され、個々の氷は図8に示すような形状となる。
図9は、製氷サイズ小が選択された場合に製氷皿11に給水される水位を示している。製氷サイズ小が選択された場合、制御装置8は、給水ポンプ13をΔT2だけ動作させる。給水ポンプ13をΔT2だけ動作させると、製氷皿11には予め設定された第2の水位まで水が入る。この第2の水位は、前記第2の高さより低い。すなわち、製氷皿11には、第2の区画壁21未満の高さまで給水される。
前述したように、製氷皿11の底面から溝部23の最下部までの高さと、製氷皿11の底面から切欠部24の最下部までの高さとは同じ高さである。このため、第2の水位まで給水するときに、溝部23と切欠部24の両方を水が通り、全ての製氷セル22に水を行き渡らせることができる。
この第2の水位で製氷された場合にできる氷を図10に示す。製氷皿11で完成した氷は、溝部23及び切欠部24内の水が凍結してできた氷によって、それぞれの製氷ブロック20の氷が連結された状態である。しかし、第1の水位の場合と同じく、離氷時に発生する応力により、製氷セル22毎の個々の氷に分割され、個々の氷は例えば図10に示すような形状となる。製氷セル22毎の個々の氷は、製氷ブロック20毎の個々の氷よりも小さい。
このようにして、給水タンク12、給水ポンプ13及び給水パイプ14からなる給水装置は、製氷ブロック20の内側に給水する水位を、第1の水位と第2の水位の少なくとも2種類の水位から選択可能である。第1の水位は、前記第1の高さより低く前記第2の高さより高い。第2の水位は、前記第2の高さより低い。
給水装置により製氷ブロック20の内側に給水した後、製氷ブロック20の内側の水は前述の冷却装置により冷却される。制御装置8は、温度センサ18が検知した製氷皿11内の水の温度が予め設定された基準温度以下になると、製氷が完了したと判定する。この基準温度は、具体的に例えば−6℃に設定される。制御装置8は、温度センサ18により製氷皿11内の水の温度が基準温度以下になったことが検知されると、検氷レバー17を動作させて貯氷ケース10内の氷の量を検出する。
そして、貯氷ケース10内の氷の量が満氷量に達していない場合には、制御装置8は、回転装置16により製氷皿11を回転させる。この際、製氷皿11を捻るように回転させることで、製氷皿11を一時的に変形させて、製氷皿11からの離氷を促す。満氷量は、貯氷ケース10内の氷の高さが製氷皿11の回転軌跡の最低位置よりも低い位置になるように、予め設定される。
なお、給水装置は、複数の製氷ブロック20毎に、前記第1の水位まで給水するか、前記第2の水位まで給水するかを選択可能としてもよい。このようにすることで、サイズの異なる大小の氷を1回の製氷で同時に作ることができる。
次に、図11のフロー図を参照しながら、以上のように構成された自動製氷機を備えた冷凍冷蔵庫1における、制御装置8による製氷動作制御の流れの一例を説明する。使用者が操作部6aを操作して製氷サイズが選択されたら、制御装置8は、製氷動作を開始させる。操作部6aの操作により製氷サイズL(大)が選択された場合、ステップS101で、制御装置8は、給水ポンプ13の動作時間ΔTをΔT1に設定する。一方、操作部6aの操作により製氷サイズS(小)が選択された場合、ステップS102で、制御装置8は、給水ポンプ13の動作時間ΔTをΔT2に設定する。ステップS101及びステップS102いずれが実行された場合であっても、処理はステップS103へと進む。
ステップS103においては、制御装置8は、給水ポンプ13の動作を開始させる。したがって、給水装置による製氷皿11への給水が開始される。ステップS103の後、処理はステップS104へと進む。
ステップS104においては、制御装置8は、給水時間をカウントするタイマーtを0にリセットして、タイマーによる計時を開始する。ステップS104の後、処理はステップS105へと進む。
ステップS105においては、制御装置8は、タイマーtがステップS101又はステップS102で設定したΔTに達したか否かを確認する。すなわち、制御装置8は、ステップS103で給水を開始してからΔTが経過したか否かを確認する。給水を開始してからΔTが経過していない場合は、ΔTが経過するまで、このステップS105の確認を繰り返す。そして、給水を開始してからΔTが経過したら、処理はステップS106へと進む。
ステップS106においては、制御装置8は、給水ポンプ13の動作を停止させる。したがって、給水装置による製氷皿11への給水が停止される。ステップS106の後、処理はステップS107へと進む。
ステップS107においては、制御装置8は、温度センサ18が検知した製氷皿11内の水の温度θが予め設定された基準温度θ1以下となったか否かを確認する。製氷皿11内の水の温度θが基準温度θ1以下でない場合は、基準温度θ1以下になるまで、このステップS107の確認を繰り返す。そして、製氷皿11内の水の温度θが基準温度θ1以下になれば、処理はステップS108へと進む。
ステップS108においては、制御装置8は、回転装置16の動作を開始させる。この際の回転装置16の回転方向は、予め設定された正方向である。したがって、回転装置16による製氷皿11の正方向への回転が開始される。ステップS108の後、処理はステップS109へと進む。
ステップS109においては、制御装置8は、回転時間をカウントするタイマーtを0にリセットして、タイマーによる計時を開始する。ステップS109の後、処理はステップS110へと進む。
ステップS110においては、制御装置8は、タイマーtが予め設定された回転駆動時間trに達したか否かを確認する。回転駆動時間trは、具体的に例えば5秒に設定される。すなわち、制御装置8は、ステップS109で回転を開始してから回転駆動時間trが経過したか否かを確認する。回転を開始してから回転駆動時間trが経過していない場合は、回転駆動時間trが経過するまで、このステップS110の確認を繰り返す。そして、回転を開始してから回転駆動時間trが経過したら、処理はステップS111へと進む。
ステップS111においては、制御装置8は、回転装置16を逆方向に回転させる。この逆方向とは、前述した正方向と反対の方向である。したがって、回転装置16による製氷皿11の逆方向への回転が開始される。ステップS111の後、処理はステップS112へと進む。
ステップS112においては、制御装置8は、回転時間をカウントするタイマーtを0にリセットして、タイマーによる計時を開始する。ステップS112の後、処理はステップS113へと進む。
ステップS113においては、制御装置8は、タイマーtが予め設定された回転駆動時間trに達したか否かを確認する。この回転駆動時間trは、ステップS110の回転駆動時間trと同値である。すなわち、制御装置8は、ステップS111で逆回転を開始してから回転駆動時間trが経過したか否かを確認する。逆回転を開始してから回転駆動時間trが経過していない場合は、回転駆動時間trが経過するまで、このステップS113の確認を繰り返す。そして、逆回転を開始してから回転駆動時間trが経過したら、処理はステップS114へと進む。
ステップS114においては、製氷皿11が元の位置まで戻ってきたので、制御装置8は、回転装置16の回転を停止させる。ステップS114の後、処理はステップS115へと進む。
ステップS115においては、制御装置8は、検氷レバー17を動作させて貯氷ケース10内の氷の量を検出する。そして、制御装置8は、検氷レバー17により検出された貯氷ケース10内の氷の量が、前述した満氷量に達したか否かを確認する。貯氷ケース10内の氷の量が満氷量である場合は、貯氷ケース10内の氷が取り出されて満氷でなくなるまで、このステップS115の確認を繰り返す。一方、貯氷ケース10内の氷の量が満氷量でない場合、処理はステップS103へと戻り製氷を続ける。
以上のように構成された自動製氷機及びこれを備えた冷凍冷蔵庫1は、サイズの異なる氷を1つの製氷皿11で製氷することができる。また、大きいサイズの氷のみならず、小さいサイズの氷であっても、立方体に近い形状にすることができる。このため、小さいサイズの氷も比表面積を小さくすることができ、小さくても溶けにくい氷を作ることが可能である。さらに、製氷サイズ小を選択した場合、製氷サイズ大を選択した場合に1回の製氷で得られる氷の個数よりも多い個数の氷を1回の製氷で得ることができる。このため、細かい氷が大量に欲しい場合等に、効率的な製氷を行うことができる。
実施の形態2.
図12から図14は、この発明の実施の形態2に係るもので、図12は製氷皿の一例を示す図5相当の断面図、図13は冷凍冷蔵庫の制御系統の構成を示すブロック図、図14は製氷皿の別例を示す図5相当の断面図である。
ここで説明する実施の形態2は、前述した実施の形態1の構成において、製氷皿の製氷ブロックの内側に氷が生成された製氷皿を加熱する加熱装置を設けたものである。以下、この実施の形態2に係る自動製氷機を備えた冷凍冷蔵庫について、実施の形態1との相違点を中心に説明する。
図12に示すように、この実施の形態2では、冷凍冷蔵庫1の製氷皿11には、ヒーター27が取り付けられている。ヒーター27は、製氷皿11の外表面に接して設けられている。同図に示す例では、ヒーター27は、それぞれの製氷ブロック20の側壁の外側であって、製氷皿11の底部寄りの位置に配置されている。また、この例では、ヒーター27は、断面が楕円状である。ヒーター27は、製氷皿11の外側から製氷皿11を加熱することができる。
図13に示すように、この実施の形態2では、制御装置8は、ヒーター27の動作も制御する。実施の形態1と同様に、給水装置により製氷ブロック20のそれぞれの内側に前記第1の水位又は前記第2の水位まで給水した後、製氷ブロック20の内側の水は前述の冷却装置により冷却される。制御装置8は、温度センサ18が検知した製氷皿11内の水の温度が前述した基準温度以下になると、製氷が完了したと判定する。
温度センサ18により製氷皿11内の水の温度が基準温度以下になったことが検知されると、制御装置8は、ヒーター27の動作を開始させる。ヒーター27は、予め設定した一定時間だけ動作して製氷皿11を加熱する。つまり、ヒーター27は、製氷ブロック20の内側に氷が生成された製氷皿11を加熱する加熱装置である。ヒーター27が製氷皿11を加熱すると、加熱された製氷皿11により、氷の製氷皿11との接触面が加熱される。そして、この加熱により、製氷ブロック20内の氷の製氷皿11との接触面を融解させることができる。
そして、ヒーター27による製氷皿11の加熱が終了したら、制御装置8は、回転装置16により製氷皿11を回転させる。すなわち、この実施の形態2においては、回転装置16は、加熱装置であるヒーター27の加熱により氷の表面が融解された製氷皿11を回転させて離氷させる。この際、製氷皿11の捻るように回転させることで、製氷皿11を一時的に変形させて、製氷皿11からの離氷を促すことができる。
なお、他の構成及び動作については実施の形態1と同様であり、ここでは、その説明を省略する。
以上のように構成された自動製氷機及びこれを備えた冷凍冷蔵庫1も、実施の形態1と同様の効果を奏することができる。さらに、製氷終了後に製氷皿11を回転させる前にヒーター27で製氷皿11を加熱して製氷皿11内の氷の表面を融解することで、製氷サイズが大と小のどちらであっても、生成した氷を製氷皿11から確実に離氷させることができる。
また、特に製氷ブロック20と製氷セル22の個数が多い場合、製氷皿11を捻って一時的に変形させるだけでは、製氷皿11における位置によっては氷に作用する応力が小さい製氷ブロック20、製氷セル22が存在する可能性がある。氷に作用する応力が小さい製氷ブロック20、製氷セル22では、うまく離氷できないおそれがある。この実施の形態2によれば、ヒーター27で氷の表面を融解することで、氷に作用する応力が小さい製氷ブロック20、製氷セル22でも確実に離氷させることができる。
なお、ヒーター27の数、形状、配置等は、図12の例に限定されない。他に例えば、図14に示すように、薄いシート状のヒーター27を、製氷皿11の底面部分を外側から覆うように配置してもよい。
実施の形態3.
図15から図17は、この発明の実施の形態3に係るもので、図15は冷凍冷蔵庫の製氷室部分の拡大断面図、図16は製氷室の上段貯氷ケースの斜視図、図17は製氷皿の図5に相当する断面図である。
ここで説明する実施の形態3は、前述した実施の形態1又は実施の形態2の構成において、貯氷ケースに、製氷サイズ大の氷と製氷サイズ小の氷とを分別する分別装置を設け、製氷サイズ大の氷と製氷サイズ小の氷とを別々に貯蔵しておくことができるようにしたものである。以下、この実施の形態3に係る自動製氷機及び冷凍冷蔵庫について、実施の形態1の構成を元にした場合を例に挙げ、実施の形態1との相違点を中心に説明する。
図15に示すように、この実施の形態3においては、貯氷ケース10は、上段貯氷ケース28を備えている。上段貯氷ケース28は、貯氷ケース10の内側に配置されている。そして、上段貯氷ケース28の底面29は、製氷皿11の下方、かつ、貯氷ケース10の底面の上方に配置されている。製氷室扉9を前方へと引き出すと、貯氷ケース10、上段貯氷ケース28は一体となって前方へと引き出される。製氷室扉9を引き出した状態で、上段貯氷ケース28を後方へスライドすると、貯氷ケース10だけが引き出された状態となり、貯氷ケース10の氷を出し入れすることができる。
図16を参照しながら、上段貯氷ケース28の構成について説明を続ける。同図に示すように、上段貯氷ケース28の底面29は、複数の開口部30が形成された格子状となっている。開口部30のそれぞれは、例えば矩形又は正方形を呈する。開口部30が矩形の場合、その長辺の長さをlとする。開口部30が正方形の場合、その一辺の長さをlとする。以下においては、これらをまとめて開口部30の寸法lという。
図17に示すように、製氷皿11の製氷セル22の幅をxとする。すなわち、第2の区画壁21から第1の区画壁19までの距離、及び、第2の区画壁21から製氷皿11外周の壁部までの距離がxである。製氷セル22の幅xは、製氷サイズ小の氷の大きさになる。また、製氷皿11の製氷ブロック20の幅をyとする。すなわち、第1の区画壁19から製氷皿11外周の壁部までの距離がyである。製氷ブロック20の幅yは、製氷サイズ大の氷の大きさになる。
開口部30の寸法lは、製氷セル22の幅xより大きく、かつ、製氷ブロック20の幅yよりも小さくなるように調整される。したがって、製氷皿11から離氷された製氷サイズ小の氷は、開口部30を通過して、貯氷ケース10にまで落下する。一方、製氷皿11から離氷された製氷サイズ大の氷は、開口部30を通過せず、上段貯氷ケース28内に留まる。したがって、貯氷ケース10には製氷サイズ小の氷が貯蔵される。また、上段貯氷ケース28には製氷サイズ大の氷が貯蔵される。
このようにして、上段貯氷ケース28は、製氷サイズ小の氷すなわち製氷ブロック20の内側に前記第2の水位まで給水して生成した氷を通過させ、製氷サイズ大の氷すなわち製氷ブロック20の内側に前記第1の水位まで給水して生成した氷を通過させない分別装置を構成している。
なお、他の構成については実施の形態1又は実施の形態2と同様であり、ここでは、その説明を省略する。
以上のように構成された自動製氷機及びこれを備えた冷凍冷蔵庫1も、実施の形態1又は実施の形態2と同様の効果を奏することができる。さらに、貯氷ケース10に、製氷サイズ大の氷と製氷サイズ小の氷とを分別する分別装置を設けることで、異なるサイズの氷を同時期に製氷しても、製氷サイズ大の氷と製氷サイズ小の氷とを別々に貯蔵しておくことができる。したがって、使用者は、自身の手で選り分けることなく、大小両サイズの氷を使用することができ、利便性が向上する。
この発明は、製氷皿を用いて製氷する自動製氷機及び冷凍冷蔵庫に利用できる。
1 冷凍冷蔵庫
2 圧縮機
3 冷却器
4 送風ファン
5 風路
6 操作パネル
6a 操作部
6b 表示部
7 冷蔵室扉
7a 右扉
7b 左扉
8 制御装置
8a プロセッサ
8b メモリ
9 製氷室扉
10 貯氷ケース
11 製氷皿
12 給水タンク
13 給水ポンプ
14 給水パイプ
15 冷気吹出口
16 回転装置
17 検氷レバー
18 温度センサ
19 第1の区画壁
20 製氷ブロック
21 第2の区画壁
22 製氷セル
23 溝部
24 切欠部
25 回転装置取付部
26 ストッパー部
27 ヒーター
28 上段貯氷ケース
29 底面
30 開口部
90 断熱箱体
100 冷蔵室
200 切替室
300 製氷室
400 冷凍室
500 野菜室
401 冷凍室収納ケース
501 野菜室収納ケース

Claims (5)

  1. 第1の高さの第1の区画壁により区画された複数の製氷ブロックを有する製氷皿と、
    複数の前記製氷ブロックのそれぞれの内側に水を供給する給水装置と、
    前記製氷ブロックの内側の水を冷却して氷にする冷却装置と、を備え、
    前記製氷皿は、前記製氷ブロックの内側に設けられ、当該製氷ブロックを複数に分割し、前記第1の高さより低い第2の高さの第2の区画壁をさらに備え、
    前記第1の区画壁には、溝部が形成され、
    前記第2の区画壁には、切欠部が形成され、
    前記製氷皿の底面から前記溝部の最下部までの高さは、前記製氷皿の底面から前記切欠部の最下部までの高さと等しく、
    前記給水装置は、前記製氷ブロックの内側に給水する水位を、前記第1の高さより低く、前記第2の高さより高い第1の水位と、前記第2の高さより低い第2の水位の少なくとも2種類の水位から選択可能である自動製氷機。
  2. 前記給水装置は、複数の前記製氷ブロック毎に、前記第1の水位まで給水するか、前記第2の水位まで給水するかを選択可能である請求項に記載の自動製氷機。
  3. 前記製氷皿の下方に配置され、前記製氷皿から離氷された氷を受ける貯氷ケースをさらに備え、
    前記貯氷ケースは、前記製氷ブロックの内側に前記第2の水位まで給水して生成した氷を通過させ、前記製氷ブロックの内側に前記第1の水位まで給水して生成した氷を通過させない分別装置を備えた請求項又は請求項に記載の自動製氷機。
  4. 前記製氷ブロックの内側に氷が生成された前記製氷皿を加熱する加熱装置と、
    前記加熱装置の加熱により氷の表面が融解された前記製氷皿を回転させて離氷させる回転装置と、をさらに備えた請求項1から請求項のいずれか一項に記載の自動製氷機。
  5. 請求項1から請求項のいずれか一項に記載の自動製氷機を備えた冷凍冷蔵庫。
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