JP6748455B2 - 電池式警報器 - Google Patents

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Description

本発明は、ガス漏れ、ガス発生、火災発生などの事象を検出して警報を発する電池式警報器に関する。
電池駆動する電池式警報器は、電池が切れるとその機能を失うので、電池電圧が所定値以下になった場合、電池交換を促す報知を行う必要がある。このため、電池式ガス警報器は、電池電圧が所定値以下になったときに電池電圧低下の報知をブザーや人工音声で行う報知手段を備えている。しかしながら、電池式警報器が住居に設置されるようなケースでは、夜中に電池電圧低下の報知が行われると、睡眠のじゃまとなり、居住者の迷惑になる。特に、電池電圧は、温度が高い環境に比べ、温度が低い環境においてより低くなる傾向があるため、夜に電池電圧が所定値以下になる可能性が高い、このことから、特許文献1による電池式の火災警報器は、電池電圧低下が検出された場合に、その検出時点から所定時間( 例えば5 時間) 経過後に電池切れ警報を出力するように構成されている。つまり、室内温度の低下に起因して夜間から早朝にかけて電池電圧が低下して、電池電圧低下が検出されたとしても、電池切れ警報は所定時間経過後に出力される。これにより、夜間から早朝にかけて電池切れ警報が出力されることを回避しようとしている。
特開2005−044317公報(段落番号0021−0023、図6)
しかしながら、基本的には、夜と朝とでは温度差が生じるが、その温度差が小さい場合、温度差による電圧低下の差は誤差の範囲になってしまう。このため、特許文献1で開示された警報器での電池切れ警報の夜から昼への遅延処理は、夜、朝、昼、夕方の温度変動が緩やかで温度差が少ない場合には、有効に機能しないという問題が生じる。このような実情から、より効果的に、電池切れに関する報知が夜中に発することが抑制される電池式警報器が要望されている。
発明による電池式警報器は、電池と、所定の事象を検出して事象検出信号を出力する事象検出部と、前記電池の電池電圧を検出する電池電圧検出部と、環境温度を測定する温度測定部と、クロック信号を出力するクロック発生器と、前記電池電圧検出部によって検出された検出電圧が基本しきい値以下の場合、低電圧判定を出力する電池電圧判定部と、前記事象検出信号に基づいて、事象発生報知指令を生成する事象報知指令生成部と、前記低電圧判定に基づいて、電圧低下報知のための電圧低下報知指令を生成する電圧低下報知指令生成部と、事象発生報知指令に応答して事象発生報知音を出力するとともに、前記電圧低下報知指令に応答して電圧低下報知音を出力する報知部と、前記温度測定部で経時的に測定された温度測定値の変化パターンに基づいて特定時間帯を算定し、当該特定時間帯と前記クロック信号とに基づいて昼時間帯を算定し、昼時間帯情報を出力する時間帯算定部と、前記低電圧判定と前記昼時間帯情報とに基づいて、前記電圧低下報知指令が前記昼時間帯に前記報知部に送られることを命じるトリガー信号を前記電圧低下報知指令生成部に与える報知管理部とを備えており、昼時間帯を算定するために、前記時間帯算定部は、前記低電圧判定に応答して前記クロック信号を取得するとともに、少なくとも1日分の前記温度測定値を前記クロック信号と関係づけ、前記温度測定値の変化パターンに基づいて特定される特定時間帯での前記クロック信号を基準として、前記昼時間帯に対応する前記クロック信号を算定する。
この発明の構成は、1日の温度差にばらつきがあっても、基本的には、最低温度は夜時間帯の夜明け前に生じ、最高温度は昼時間帯の三時頃(昼下がり)に生じるという事実に基づいている。この構成によれば、温度測定部で経時的に測定された温度測定値の変化パターンに基づいて特定時間帯、例えば最低温度を示す夜時間帯や最高温度を示す昼時間帯を算定し、当該特定時間帯からカウントされるクロック信号に基づいて昼時間帯が算定される。したがって、電圧低下報知のための電圧低下報知指令が、算定された昼時間帯に報知部に与えるように管理することで、夜中での電圧低下の報知による睡眠妨害等が、高い信頼性をもって抑制される。
また、この構成では、制御系に含まれる水晶発振子などのような素子から出力されるクロック信号と、1日の温度変化パターンとの関係付けに基づいて昼時間帯が、低電圧判定が行われた時に算定される。このようなクロック信号は、制御系の起動時から出力されているので、低電圧判定が行われた時から、少なくとも1日分の温度測定値がクロック信号と関係づけて取得される。1日の温度変化の極小値や極大値などの特徴的な温度変化を生じた時間帯を特定時間帯とし、この特定時間帯を、当該特定時間帯が生じたときのクロック信号と関係づける。即ち、この構成では、前もって、特定時間帯とクロック信号との関係を求めておくのではなく、低電圧判定が行われた時に、つまり電池が報知すべき低電圧となってから、初めて、特定時間帯とクロック信号との関係を求める。このような特定時間帯と昼時間帯との時間的な間隔は推定可能であるので、人が目覚めている昼時間帯になるタイミングを、クロック信号を用いて決定することができる。その結果、この昼時間帯になるタイミングで電圧低下の報知を行うことができ、夜中での電圧低下の報知が回避される。
1日の最低温度は1日の温度変化の極小値となるので、簡単かつ確実に求めることができる。また、最低温度は、夜時間帯における夜明け前に生じる。したがって、特定時間帯として最低温度に対応する夜時間帯を採用することが正確な昼時間帯を算定するためには好都合である。このことから、前記時間帯算定部は、1日分の前記温度測定値の極小値を示す最低温度の夜時間帯を前記特定時間帯とみなし、前記最低温度の夜時間帯から前記昼時間帯までの前記クロック信号に基づく経過時間をカウントして前記昼時間帯を算定するように構成してもよい。
なお、1日分の温度測定値の変化パターンから特定時間帯を特定する場合、その1日が天候的に極めて特殊な日であった場合、この特定時間帯に基づく昼時間帯の算定には、大きな誤差が生じる可能性がある。この問題は、長期にわたる温度測定値の変化パターンを取得することで回避することができる。このことから、前記時間帯算定部は、複数日分の前記温度測定値から1日単位の極小値を求め、これらの複数の極小値の統計的演算によって得られた代表極小値を示す最低温度の夜時間帯を前記特定時間帯とみなし、前記最低温度の夜時間帯から前記昼時間帯までの前記クロック信号の経過時間をカウントして前記昼時間帯を算定する構成とすることもできる。
電池電圧低下の報知を昼時間帯に行うということは、最長で半日近く、報知が遅延することになる。この報知の遅延中に電池電圧が最低電圧まで下がって電池切れになることは避けなければならない。このことから、前記電池電圧判定部は、前記電池電圧検出部によって検出された検出電圧が前記基本しきい値より低い特別しきい値以下の場合、特別低電圧判定を出力し、前記報知管理部は、前記特別低電圧判定に応答して、前記電圧低下報知指令が遅延なく前記報知部に送られることを命じるトリガー信号を前記電圧低下報知指令生成部に与えるように構成することもできる。すなわち、検出電圧が特別しきい値以下の場合には、報知部は電圧低下報知指令を受信すると、昼時間帯まで遅延させることなく、即座に電圧低下音を報知する。基本しきい値を、少なくとも半日以上電池交換しなくても電池電圧が最低電圧まで下がることがない値にすることで、電池交換を促す報知の少なくとも半日以上の遅延は許される。さらに、特別しきい値を、最低電圧より高く、電池交換の余裕は残されているような値にし、特別しきい値に基づく、電池交換を促す報知を遅延なく行うことで、電池切れの可能性が低減する。
電池式警報器における制御データの流れの基本を示す機能ブロック図である。 夜時間帯と昼時間帯とを環境温度の温度変化で区分けする処理を説明するための説明図である。 電池電圧の低下曲線と、基本しきい値及び特別しきい値との関係を説明する説明図である。 電池式警報器の実施形態の1つを用いた警報システムの機能ブロック図である。 電池交換を促す報知を行う報知処理の一例を示すフローチャート図である。 電池交換を促す報知を行う報知処理の変形例を示すフローチャート図である。
本発明による電池式警報器の具体的な実施形態を説明する前に、図1と図2と図3とを用いて、本発明の電池式警報器における電池交換報知の基本原理を説明する。この電池式警報器は、機能部として、電池電圧検出部20と、事象検出部3と、制御ユニット4と、報知部5とを備えている。ここでは、電池2として、定格3Vの電池パック(例えば1.5V電池2本)が用いられている。各機能部は、基本的には、電池2からの給電により各機能を維持することができ、電池2が最低電圧値、例えば1.9V以下となると、その機能の正常な働きが失われる。
電池電圧検出部20は、電池電圧を検出し、その検出電圧を出力する。事象検出部3は、火災、ガス漏れ、不完全燃焼による一酸化炭素などの少なくとも1つを検出事象として検出して、事象検出信号を出力するセンサである。温度測定部30は、この電池式警報器によって監視される部屋や区域などの温度(環境温度)を測定する温度センサを備え、その温度測定値を出力する。報知部5が出力する音声は、広い範囲の用語であり、ブザー音や電子音なども含まれ、制御ユニット4からの報知指令に基づいて、必要な音声をブザーやスピーカなどから出力させる。
制御ユニット4には、主にソフトウエアで構築される、時間帯算定部60と、電池電圧判定部40と、報知管理部41と、電圧低下報知指令生成部42と、事象報知指令生成部43とが含まれている。時間帯算定部60は、温度測定部30で経時的に測定された温度測定値の変化パターンに基づいて特定時間帯を算定し、当該特定時間帯と、制御ユニット4に内蔵されたクロック発生器61から出力されるクロック信号(クロック値)とに基づいて昼時間帯を算定し、昼時間帯情報を出力する。以下、このことを、図2を用いて詳しく説明する。図2には、ほぼ1日の温度変化グラフが示されている。時間帯算定部60は、所定の時間間隔で温度測定部30から温度測定値を取得し、その温度測定値とクロック値(取得時間を表す)とを関係付けてメモリに記録する。全ての温度測定値によって規定される温度変化パターンから、最低温度や最高温度が発生する時間帯が特定時間帯として算定される。図2では、最低温度はTminで示され、発生時間としてクロック信号に基づくクロック値Cmが割り当てられて、最高温度はTmaxで示され、発生時間としてクロック信号に基づくクロック値Cnが割り当てられている。最低温度は夜明け前に生じるので、この最低温度の時点を基準時とすれば、この基準時から昼時間帯に含まれる昼食時(正午)を算定することができる。基準時から昼食時(正午)までのクロック値が求まると、これに基づいて任意の時点から昼食時(正午)までの時間幅(クロック値の計数量)を算定することできる。これにより、時間帯算定部60は、任意に時点から、特定の時間帯、例えば昼時間帯(より精密には正午)までの時間(クロック値のカウント量)を算定することができ、このような、任意の時点から昼時間帯までの時間(クロック値)情報を昼時間帯情報として出力することができる。
電池電圧判定部40は、図3に示すように、電池電圧検出部20によって検出された検出電圧に対する判定基準として、基本しきい値と特別しきい値とを有する。基本しきい値と特別しきい値とは、この警報器が動作不能となる、電池2の最低電圧値よりは高く、基本しきい値は特別しきい値より高い。例えば、最低電圧値は1.9V程度、基本しきい値は2.4V程度、特別しきい値は2.1V程度に設定することができる。電池電圧判定部40は、電池2の残量が減り始め、まず検出電圧が基本しきい値以下になった場合、低電圧判定を出力し、さらに電池2の残量が減り、特別しきい値(2.1V)以下になった場合、特別電圧判定を出力する。
報知管理部41は、電池電圧判定部40から出力される低電圧判定及び低電圧判定に基づいて行われる電圧低下報知を管理する。電圧低下報知指令生成部42は、電圧低下報知のための電圧低下報知指令を生成し、報知部5に出力する。この電圧低下報知指令を受けて報知部5がブザー等による電圧低下報知を行う。電圧低下報知指令生成部42の電圧低下報知指令の出力タイミングは、報知管理部41からのトリガー信号によって決定される。
低電圧判定及び特別電圧判定は、電池切れが迫ってきていることを報知するための指令であるが、低電圧判定は特別電圧判定に比べその緊迫度は低い。したがって、まず、低電圧判定が出力されると、報知管理部41は、夜中での報知を避けるため、昼時間帯に電圧低下報知指令生成部42が報知部5に電圧低下報知指令を送るように管理する。これに対して緊迫度の高い特別電圧判定が出力されると、報知管理部41は、夜昼関係なく、遅延なく、電圧低下報知指令生成部42が報知部5に電圧低下報知指令を送るように管理する。つまり、報知管理部41は、低電圧判定を受けると、時間帯算定部60からの昼時間帯情報を考慮して、電圧低下報知指令が昼時間帯に報知部5に送られることを命じるトリガー信号を電圧低下報知指令生成部42に与える。さらに、報知管理部41は、特別低電圧判定を受けると、電圧低下報知指令が遅延なく報知部5に送られることを命じるトリガー信号を電圧低下報知指令生成部42に与える。なお、特別電圧判定に基づく電圧低下報知(電池切れ警報)が、低電圧判定に基づく電圧低下報知(電池切れ注意報)に比べて、より緊迫度が大きい報知形態で報知部5から出力されることが好ましい。
次に、図面を用いて、本発明による電池式警報器の実施形態の1つが用いられている警報システムを説明する。図4は、そのような警報システムの機能ブロック図である。ここで用いられている電池式警報器における電池切れの報知制御は、図1から図3を用いて説明した基本原理が採用されている。
この電池式警報器は、電池2として定格3Vの電池パックを内蔵したガス漏れ警報器(以下単に警報器と略称する)であり、電池切れ(電池電圧が最低電圧値以下になること)による機能の喪失を避けるためには、電池切れの前に電池交換を行う必要がある。警報器は、一般住居のキッチンや、ガス設備を有する部屋の天井領域に配置されている。
ガス検出センサとして形成されている事象検出部3の構造は、良く知られているので、ここでの構造説明は省略される。電池2の充電残量を知るために、電池電圧を検出する電池電圧検出部20が電池2に接続されている。警報器には、音声報知を行う報知部5の音声報知デバイスとしてブザー50が内蔵されている。
警報器の制御機能は、制御ユニット4にほぼ集約されている。制御ユニット4内に構築されている、電池電圧判定部40、報知管理部41、電圧低下報知指令生成部42、事象報知指令生成部43、時間帯算定部60、クロック発生器61は、図1を用いて説明した内容とほぼ同じである。事象検出部3からの事象検出信号(ガス漏れ検出信号)や電池電圧検出部20からの検出電圧、及び温度測定部30からの温度測定値は、入力データ処理部44を介して、内部に転送される。事象報知指令生成部43からの事象発生報知指令(ガス漏れ発生報知指令)は、出力データ処理部45でブザー50の駆動信号に変換され、ブザー50に送られ、事象発生報知音(ガス漏れ報知音)として設定されているブザー音パターンでブザーが駆動される。この実施形態では、時間帯算定部60は、警報器の起動時に、1日の最低気温から昼時間帯(正午時間)を算定するとともに、現時点から昼時間帯までの時間(カウント値)あるいは現時点が昼時間帯であることを知らせる情報を昼時間帯情報として報知管理部41に送る。
電池電圧判定部40は、電池電圧が基本しきい値(図3参照)以下になった際に低電圧判定を出力する。報知管理部41は、低電圧判定を受け取った時間帯が昼時間帯であれば即座に、低電圧判定を受け取った時間帯が夜時間帯であれば昼時間帯まで待って、電圧低下報知指令を報知部5に出力すべく、電圧低下報知指令生成部42にトリガー信号を与える。電圧低下報知指令は、出力データ処理部45で、ブザー50の駆動信号に変換され、ブザー50に送られ、電圧低下報知音としてのブザー音を鳴らす。
電池電圧判定部40は、さらに、電池電圧が特別しきい値(図3参照)以下になった際に特別低電圧判定を出力する。報知管理部41は、特別低電圧判定を受け取った時間帯が昼時間帯または夜時間帯にかかわらず、トリガー信号を電圧低下報知指令生成部42に与え、電圧低下報知指令生成部42は電圧低下報知指令を報知部5に出力する。ここでの電圧低下報知指令は、出力データ処理部45で、ブザー50の駆動信号に変換され、ブザー50に送られ、電圧低下報知音として先の基本しきい値に基づくブザー音と異なるブザー音を鳴らす。
次に、図5のフローチャートを用いて、電池交換を促す報知を行う報知処理の一例を説明する。警報器が起動すると、先に図2を用いて説明したようなアルゴリズムを用いて、ステップ#101から#107までの昼時間帯算定処理が実行される。この処理では、まず、所定時間間隔で、温度測定部30から温度測定値が取得され(#101)、クロック発生器61からクロック信号が取得され(#102)、温度とクロック値を用いて温度が継時的に展開され、図2で模式的に示されたような温度分布が記録される(#103)。1日分の温度分布が記録されると(#104のYES分岐)、最低温度が算定され(#105)、最低温度が生じた時点のクロック値が基準クロック値として設定される(#106)。最低温度が夜明け前に生じることから、基準クロック値に基づいて昼時間帯のクロック値を算定することができ、これにより昼時間帯までの時間を示す昼時間帯情報が生成され、出力される(#107)。なお、ステップ#104の温度測定値の取得期間が1日ではなく、複数日の場合には、1日単位で複数の極小値が得られるので、この複数の極小値から、統計的演算で求められた代表極小値(中間値や平均値など)が最低温度として算定される。この代表極小値を示す最低温度の時間帯を特定時間帯とみなすことができる。
昼時間帯算定処理が終了すると実質的な電池交換報知処理に入る。まず、電池電圧検出部20からの検出電圧が取得され、基本しきい値及び特別しきい値と比較される。検出電圧が基本しきい値を上回っておれば(#12のNO分岐)、実質的に電池は減っていないと見なされ、それ以降の電池交換報知処理は行われず、検出電圧の取得に戻る。検出電圧が基本しきい値以下で特別しきい値を上回っておれば(#12のYES分岐と#13のNO分岐)、電池切れ注意報の処理が行われる。電池切れ注意報の処理では、まず、報知管理部41が、昼時間帯情報を読み取って、昼時間帯までの遅延時間(カウント量)を設定する(#21)。遅延時間が経過すれば(#22のYES分岐)、トリガー信号が出力される(#23)。なお、ここでは、遅延時間が途中であれば(#22のNO分岐)、そのまま待機しているが、ステップ#107に戻ってもよい。トリガー信号が出力されると、電圧低下報知指令生成部42が、電圧低下報知指令を出力データ処理部45に与え(#24)、ブザー50から電池切れ注意報としてのブザー音を鳴らす(#25)。電池切れ注意報により、電池交換が行われると(#26のYES分岐)、この電池交換報知ルーチンはリセットされ、最初からスタートする。電池交換が行われなくても所定時間の間は、電池切れ注意報としてのブザー音が持続される(#26のNO分岐と#27のNO分岐)。電池交換が行われずに所定時間が過ぎると、居住者が不在とみなして、電池の消費を抑えるため、この電池切れ注意報としてのブザー音が一旦停止され、それ以後の一定期間はトリガー信号の出力を強制的に禁止する指令が報知管理部41に与えられる(#28)。
検出電圧が特別しきい値以下になれば(#12のYES分岐と#13のYES分岐)、電池切れ警報の処理が行われる。電池切れ警報の処理では、電池切れ注意報の処理とは異なり、遅延なしに、トリガー信号が出力され(#31)、電圧低下報知指令生成部42が、電圧低下報知指令を出力データ処理部45に与える(#32)。これにより、ブザー50から電池切れ警報としてのブザー音が発せられる(#33)。電池切れ警報により、電池交換が行われると(#34のYES分岐)、この電池交換報知ルーチンはリセットされ、最初からスタートする。このルーチンでは、電池交換が行われない限り、電池切れ警報としてのブザー音が持続されるが(#26のNO分岐と#33の繰り返しループ)、所定時間で、電池切れ警報を打ち切ってもよい。
図6には、図5のフローチャートで示された電池交換報知処理の変形例が示されている。図6のフローチャートで示された電池交換報知処理では、図5で示された処理とは異なり、図5による電池交換報知処理では、起動時に行われた、ステップ#101からステップ#107の昼時間帯算定処理が、電池切れ注意報の報知処理の前に行われる。つまり、この電池交換報知処理では、起動すると、電池電圧検出部20からの検出電圧と、基本しきい値及び特別しきい値との比較が行われ、電池電圧が、電池交換を促す報知を行う程度に低下しているかどうかチェックされる(#11から#13)。このチェックにおいて、検出電圧が基本しきい値以下で特別しきい値を上回っておれば(#12のYES分岐と#13のNO分岐)、電池切れ注意報の処理に先立って、昼時間帯算定処理が実行される(ステップ#101からステップ#107)。この昼時間帯算定処理が実行され、昼時間帯情報を出力されると、この昼時間帯情報に基づいて遅延時間が設定され(#22)、電池切れ注意報の処理が行われる。
〔その他の別実施形態〕
(1)上述した実施形態では、事象検出部3で検出される事象はガス検出であったが、火災検出であってもよい。さらには、それらの複合体であってもよい。
(2)上述した実施形態において、制御ユニット4に構築されている各機能部は、制御の説明を分かりやすくするために重きをおいて、区分けされたものであり、それらの機能部の統合や更なる分割は本発明の枠内で自由に行うことができる。
(3)上述した実施形態では、報知部5は、ブザー音や人工音声などを出力する音声出力部として構成されていたが、付加的にLEDなどを点灯させる視覚的報知機能を備えてもよい。
(4)上述した実施形態では、基準となる特定時間帯を最低気温が発生する夜時間帯の夜明け前としていたが、これに代えて、最高気温が発生する昼時間帯の昼下がりとしてもよい。
(5)上述した実施形態では、時間帯算定部60は、環境温度の1日の温度変化から特定時間帯としての夜明け前や昼下がりを決定し、注意すべき電池電圧の低下を検出した時点から昼時間帯までの時間を算定している。しかしながら、時間帯算定部60が、外部の時計機能を有する通信機器(リモコンや携帯電話やテレビなど)との通信によって、時計情報を取得し、取得した時計情報を基準として、クロック信号に基づいて昼時間帯までの時間を算定する技術も、本発明に含まれるものである。
なお、上記実施形態(別実施形態を含む、以下同じ)で開示される構成は、矛盾が生じない限り、他の実施形態で開示される構成と組み合わせて適用することが可能であり、また、本明細書において開示された実施形態は例示であって、本発明の実施形態はこれに限定されず、本発明の目的を逸脱しない範囲内で適宜改変することが可能である。
本発明は、電池によって駆動する種々の警報器に適用可能である。
2 :電池
20 :電池電圧検出部
3 :事象検出部
30 :温度測定部
4 :制御ユニット
40 :電池電圧判定部
41 :報知管理部
42 :電圧低下報知指令生成部
43 :事象報知指令生成部
44 :入力データ処理部
45 :出力データ処理部
5 :報知部
50 :ブザー
60 :時間帯算定部
61 :クロック発生器

Claims (4)

  1. 電池と、
    前記電池の電池電圧を検出する電池電圧検出部と、
    所定の事象を検出して事象検出信号を出力する事象検出部と、
    環境温度を測定する温度測定部と、
    クロック信号を出力するクロック発生器と、
    前記電池電圧検出部によって検出された検出電圧が基本しきい値以下の場合、低電圧判定を出力する電池電圧判定部と、
    前記事象検出信号に基づいて、事象発生報知指令を生成する事象報知指令生成部と、
    前記低電圧判定に基づいて、電圧低下報知のための電圧低下報知指令を生成する電圧低下報知指令生成部と、
    事象発生報知指令に応答して事象発生報知音を出力するとともに、前記電圧低下報知指令に応答して電圧低下報知音を出力する報知部と、
    前記温度測定部で経時的に測定された温度測定値の変化パターンに基づいて特定時間帯を算定し、当該特定時間帯と前記クロック信号とに基づいて昼時間帯を算定し、昼時間帯情報を出力する時間帯算定部と、
    前記低電圧判定と前記昼時間帯情報とに基づいて、前記電圧低下報知指令が前記昼時間帯に前記報知部に送られることを命じるトリガー信号を前記電圧低下報知指令生成部に与える報知管理部と、を備え、
    前記時間帯算定部は、前記低電圧判定に応答して前記クロック信号を取得するとともに、少なくとも1日分の前記温度測定値を前記クロック信号と関係づけ、前記温度測定値の変化パターンに基づいて特定される特定時間帯での前記クロック信号を基準として、前記昼時間帯に対応する前記クロック信号を算定する電池式警報器。
  2. 前記時間帯算定部は、1日分の前記温度測定値の極小値を示す最低温度の夜時間帯を前記特定時間帯とみなし、前記最低温度の夜時間帯から前記昼時間帯までの前記クロック信号の経過時間をカウントして前記昼時間帯を算定する請求項1に記載の電池式警報器。
  3. 前記時間帯算定部は、複数日分の前記温度測定値から複数の1日単位の極小値を求め、これらの複数の極小値の統計的演算によって得られた代表極小値を示す最低温度の夜時間帯を前記特定時間帯とみなし、前記最低温度の夜時間帯から前記昼時間帯までの前記クロック信号の経過時間をカウントして前記昼時間帯を算定する請求項1に記載の電池式警報器。
  4. 前記電池電圧判定部は、前記電池電圧検出部によって検出された検出電圧が前記基本しきい値より低い特別しきい値以下の場合、特別低電圧判定を出力し、前記報知管理部は、前記特別低電圧判定に応答して、前記電圧低下報知指令が遅延なく前記報知部に送られることを命じるトリガー信号を前記電圧低下報知指令生成部に与える請求項1からのいずれか一項に記載の電池式警報器。
JP2016049483A 2016-03-14 2016-03-14 電池式警報器 Expired - Fee Related JP6748455B2 (ja)

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