JP6748442B2 - 車両用駆動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車等の車両に搭載される車両用駆動装置に関する。
自動車等の車両に搭載される車両用駆動装置として、エンジンとモータとを動力源とするハイブリッド車両がある。
この種の車両用駆動装置は、例えば第1モータジェネレータと、第2モータジェネレータと、これら間に配置される動力分割機構及び減速機構等がハウジング内に配置され、ハウジングの底側に貯留された潤滑油に下部分が浸漬されて回転するギヤで跳ね上げられて飛散する飛沫で各潤滑必要部位を潤滑及び冷却する。
このような駆動装置では、ギヤで跳ね上げられて飛散する潤滑油により潤滑必要部分が十分に潤滑や冷却できるようにハウジング内に貯留される潤滑油の標準油面高さが設定される。しかしながら、標準油面を高めに設定すると、ギヤの浸漬量が多くなり、ギヤの回転に伴う潤滑油の攪拌抵抗が増大してフリクションロス、いわゆるスピンロスが増大して車両用駆動装置の動力損失が増大する。一方、ギヤの回転に伴う潤滑油の攪拌抵抗を低減させるために、標準油面高さを低めに設定すると、特に長時間停車後の発進時や始動時等において潤滑油の粘度が高いときにはギヤにより跳ね上げられて飛散する飛沫量が少なくなり、各部の潤滑不足が懸念される。
この対策とする特許文献1に開示される技術は、ハウジング内の潤滑油をギヤの回転により跳ね上げて各潤滑必要部位へ供給する飛沫潤滑方式の車両用駆動装置であって、ハウジング内にギヤで跳ね上げられて飛散する飛沫を受け入れて貯留するオイルキャッチタンクを設け、このオイルキャッチタンクの底側に設けられる排出口に開閉可能なドレン弁を配置し、変速機のパーキングポジションが選択されたときにドレン弁を開放することによりオイルキャッチタンク内の潤滑油をハウジング内に戻してハウジング内の油面高さをハイレベルにする一方、変速機の駆動系シフトポジションが選択されたときにドレン弁を閉塞することによりオイルキャッチタンクに潤滑油を貯留させてハウジング内の油面高さを低位置にする。
これにより、変速機構でパーキングポジションが選択されている車両が停止状況下では、車両の発進に備えてハウジング内の油面高さを可及的に高くしてハウジング内の各潤滑必要部位への潤滑油供給を良好にし、パーキングポジション以外の駆動系シフトポジションが選択されているときにはハウジング内の油面高さを低くして潤滑油の攪拌抵抗を低減して動力損失の低減が得られる。
特開2008−51176号公報
上記特許文献1によると、パーキングポジション以外の駆動系シフトポジションが選択された際に、ハウジング内の油面高さが低位置に維持されて潤滑油の攪拌抵抗が低減される。
しかし、ハウジング内にオイルキャッチタンクを設置し、このオイルキャッチタンクの底側にパーキングポジションが選択された際に開放する排出口及びドレン弁を配設することら、その構成及び制御が複雑で製造コストが増大すると共にメンテナンスが厄介になる。
更に、エンジン及び第2モータジェネレータを併用するパラレル走行モードにおいては、第2モータジェネレータ及び動力分割機構等の負荷が大きく十分な冷却及び潤滑が要求されることから、ハウジング内の油面高さを高く設定する必要がある一方、第1モータジェネレータ及び動力分割機構に負荷が小さく該部の潤滑の要求が極めて小さいモータ走行モードにおいてもハウジング内の潤滑油の油面がパラレル走行モードと同様に設定され、モータ走行モードにおける潤滑油の攪拌抵抗が大きく、十分なスピンロスの低減は困難である。
従って、かかる点に鑑みてなされた、本発明の目的は、簡単な構成で走行モードに相応した効率的な潤滑が確保でき、かつ潤滑油の攪拌抵抗の低減によるスピンロスの低減が得られる車両用駆動装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明に係る車両用駆動装置は、エンジンとモータジェネレータとを含む動力源と、動力を出力軸へ伝達する複数のギヤ列が収容されるとともに、隔壁によって、第1室と該第1室から延在する入力軸が配置される第2室とに区分されたハウジングとを備え、前記第1室は、前記第2室との間で、潤滑油の流通が可能な開口部と、前記開口部から前記第2室へ流出される潤滑油量を規制して前記第1室内に潤滑油を貯留する潤滑油規制部と、前記モータジェネレータのみの駆動力によって走行するモータ走行モードでは停止状態となる一方、前記エンジンの駆動力によって回転状態となり、前記潤滑油規制部によって貯留された潤滑油を回転によって跳ね上げるギヤ列と、該ギヤ列の回転によって跳ね上げられた潤滑油を前記第2室へ排出可能な潤滑油排出孔と、前記第1室内を飛散する潤滑油を受け止めて前記潤滑油排出孔に誘導する潤滑油キャッチとを有し、前記第1室のギヤ列は、第1のギヤと、該第1のギヤに噛み合うとともに、該第1のギヤの回転軸よりも上方に回転軸を有する第2のギヤとを有し、前記潤滑油排出孔は、上下方向で、前記第1のギヤの回転軸と前記第2のギヤの回転軸の間に位置することを特徴とする。また、本発明に係る車両用駆動装置は、前記第1室は、貯留された潤滑油に浸漬される前記第1のギヤの外周に沿って、室内へ突出する潤滑油整流リブを備えたことを特徴とする。
また、上記目的を達成するために、本発明に係る車両用駆動装置は、エンジンとモータジェネレータとを含む動力源と、動力を出力軸へ伝達する複数のギヤ列が収容されるとともに、隔壁によって、第1室と該第1室から延在する入力軸が配置される第2室とに区分されたハウジングとを備え、前記第1室は、前記第2室との間で、潤滑油の流通が可能な開口部と、前記開口部から前記第2室へ流出される潤滑油量を規制して前記第1室内に潤滑油を貯留する潤滑油規制部と、前記モータジェネレータのみの駆動力によって走行するモータ走行モードでは停止状態となる一方、前記エンジンの駆動力によって回転状態となり、前記潤滑油規制部によって貯留された潤滑油を回転によって跳ね上げるギヤ列と、該ギヤ列の回転によって跳ね上げられた潤滑油を前記第2室へ排出可能な潤滑油排出孔と、前記第1室内を飛散する潤滑油を受け止めて前記潤滑油排出孔に誘導する潤滑油キャッチとを有し、前記第1室のギヤ列は、第1のギヤと、該第1のギヤに噛み合う第2のギヤとを有し、前記第1室は、さらに、貯留された潤滑油に浸漬される前記第1のギヤの外周に沿って、室内へ突出する潤滑油整流リブを有し、前記潤滑油整流リブは、前記第1のギヤと前記開口部との間に位置しており、該第1のギヤの外周に沿うように、前記第1室の下方から上方の前記潤滑油排出孔に向かって延在していることを特徴とする。
この構成によると、エンジン及びモータジェネレータを併用するパラレル走行モードにおいて、エンジンにより回転されるギヤ列によって第1室内の潤滑油を潤滑油排出孔から第2室側に排出することができる。これにより、第1室内の潤滑油面高さが最減少状態となり、第1室のギヤ列の攪拌抵抗が減少してスピンロスの低減が得られる。また、第1室に貯留されていた潤滑油が第2室側へ排出されることで、第1室を除くハウジング内の潤滑油量を相対的に増加させることができる。これにより、エンジンやモータジェネレータの駆動に伴って回転する入力軸や出力軸に十分な潤滑油を供給することができる。
一方、モータジェネレータのみの駆動となるモータ走行モードにおいては、第1室のギヤ列が停止状態に維持されるとともに、第1室の潤滑油が潤滑油規制部によって規制される最大状態に保持され、第1室を除くハウジング内の潤滑油量を相対的に減少させることができる。モータ走行モードでは、エンジンからの駆動力を伝達する入力軸等に設けられるギヤ列等が、軽負荷状態となって、これらへの要求潤滑油量が少なくなる。そのため、モータ走行モードで停止状態となる第1室に潤滑油を貯留して、第1室を除くハウジング内の潤滑油量を相対的に減少することで、第1室近傍の軽負荷部位への潤滑油量を減少させながら、潤滑油量が必要とされる出力軸等に十分な潤滑油量を供給することができる。
また、これによって第1室以外のギヤ室(すなわち、モータ走行モードで回転するギヤ列を有するギヤ室)内の潤滑油量が、パラレル走行モードに比して減少し、該ギヤ室における潤滑油面が下降する。その結果、該ギヤ室のギヤの潤滑油浸漬量が少なくなり、該ギヤ室のギヤの撹拌抵抗が減少して、スピンロスの低減が得られる。
また、この構成によると、ギヤに連れ廻る潤滑油が潤滑油整流リブに沿って誘導されてギヤによる攪拌抵抗が抑制される。
また、本発明に係る車両用駆動装置は、前記車両用駆動装置において、前記第1室は、前記ギヤ列の外周に沿って配置されて飛散する潤滑油を前記潤滑油キャッチに誘導する潤滑油誘導リブを備えたことを特徴とする。
これらの構成によると、回転するギヤ列で跳ね上げられて飛散する潤滑油が潤滑油キャッチや潤滑油誘導リブによって潤滑油排出孔に積極的に誘導されて第2室側に排出される。
本発明の車両用駆動装置によると、モータ走行モードでは停止状態となる一方、エンジンの駆動力によって回転状態となるギヤ列が配置された第1室に、開口部と、潤滑油規制部と、潤滑油排出孔とを設ける簡単な構成で、走行モードに相応した効率的な潤滑が確保でき、かつ潤滑油の攪拌抵抗の低減によるスピンロスの低減が得られる。
本発明の一実施の形態である車両用駆動装置を搭載した車両を示す概略図である。 車両用駆動装置の構造を示すスケルトン図である。 図2のIII矢視方向から車両用駆動装置の構造を示す説明図である。 インプットギヤ室の概要を示す図2のIV−IV線断面図である。
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。図1は本発明の一実施の形態である車両用駆動装置10を搭載した車両を示す概略図である。図2は車両用駆動装置10の構造を示すスケルトン図、図3は図2のIII矢視方向からの車両用駆動装置の構造説明図、図4はインプットギヤ室の概要を示す図2のIV−IV線断面図である。なお、図中矢印Fは車両前方方向を示す。
図1に示すように、車体1のエンジンルーム2からフロアトンネル3の下方にかけて、車両用駆動装置10が縦置きに搭載される。車両用駆動装置10の前部にエンジンE/Gが設けられており、車両用駆動装置10の後方に隔壁20a,20b,20cによって前側から後側へインプットギヤ室(第1室)12と、第1モータジェネレータ室61(第2室)と、トランスファギヤ室21と、第2モータジェネレータ室62とに区分されたハウジング11が延在する。車両用駆動装置10は、第2モータジェネレータ室に、主に電動機として機能する第2モータジェネレータ(モータジェネレータ)MG2が設けられる一方、第1モータジェネレータ室に、主に発電機として機能する第1モータジェネレータMG1が設けられる、2モータ式であって、第1モータジェネレータMG1の下方にデファレンシャル機構60が設けられる。このデファレンシャル機構60に図示しないドライブシャフト等を介して前輪(駆動輪)Wが連結されている。デファレンシャル機構60は、隔壁20dによって、その周囲に位置するインプットギヤ室12、第1モータジェネレータ室61及びトランスファギヤ室21と区分されている。
図2に示すように、エンジンE/Gのクランク軸31にはダンパ機構33を介してインプットギヤ室12内を貫通する第1入力軸34が連結される。また、第1入力軸34より上方に隔壁20aを貫通してインプットギヤ室12内から第1モータジェネレータ室61内へ延在する第2入力軸(入力軸)35が設けられる。インプットギヤ室12内において第1入力軸34に駆動ギヤ(潤滑油に浸漬されるギヤ)36が設けられ、第2入力軸35に従動ギヤ37が設けられる。この駆動ギヤ36と従動ギヤ37とは、互いに噛み合ってギヤ列38を形成し、ギヤ列38の一部、本実施の形態では駆動ギヤ36の下部分が、インプットギヤ室12の底側に貯留される潤滑油に浸漬される。
第1モータジェネレータMG1は、第2入力軸35と同軸上に配置され、ステータSとこれの内側に回転自在に収容されるロータRとを有している。ロータRにはロータ軸39が連結されており、中空状のロータ軸39には第2入力軸35が挿入されている。また、駆動装置10には、第2入力軸35と同軸上に第1出力軸41が設けられ、第2入力軸35と第1出力軸41との間には、第2入力軸35と同軸上であって遊星歯車機構からなる動力分割機構(遊星歯車機構からなるギヤ列)43が設けられる。動力分割機構43は、第2入力軸35に連結されるキャリア43aと、キャリア43aに回転自在に支持されるピニオンギヤ43bとを有している。第1出力軸41に連結されるリングギヤ43cと、ロータ軸39に連結されるサンギヤ43dとがピニオンギヤ43bに噛み合っている。
第1出力軸41の下方には第2出力軸(出力軸)42が配置される。第1出力軸41には駆動ギヤ45aが設けられ、第2出力軸42には従動ギヤ45bが設けられ、これら駆動ギヤ45aと従動ギヤ45bとが互いに噛み合ってギヤ列45を構成する。
第2モータジェネレータMG2は、第2出力軸42と同軸上に配置され、ステータSとこの内側に回転自在に収容されるロータRとを有している。ロータRにはロータ軸51が連結されており、中空状のロータ軸51には第2出力軸42が挿入される。また、第2モータジェネレータMG2に隣接して変速機構となる遊星歯車列(遊星歯車機構からなるギヤ列)52が配置されている。遊星歯車列52は、第2出力軸42に固定されるキャリア52aと、キャリア52aに回転自在に支持されるピニオンギヤ52bを有し、ハウジング11に固定されるリングギヤ52cと、ロータ軸51に連結されるサンギヤ52dとを有している。リングギヤ52cとサンギヤ52dとが、ピニオンギヤ52bに噛み合っている。このように、第2モータジェネレータMG2にはロータ軸51が連結されており、ロータ軸51には遊星歯車列52を介して第2出力軸42が連結されている。
また、第2出力軸42よりも下方にピニオン軸54が設けられている。第2出力軸42には駆動ギヤ56aが設けられ、ピニオン軸54には従動ギヤ56bが設けられ、これら駆動ギヤ56aと従動ギヤ56bとは噛み合ってギヤ列56を構成する。ピニオン軸54の端部にはピニオンギヤ55が設けられており、ピニオンギヤ55はデファレンシャル機構60を構成するファイナルギヤ60aに噛み合っている。また、第2出力軸42に図示しないトランスファクラッチ及び後輪出軸を介して後輪に伝達することも可能である。これら各構成要素、第1モータジェネレータMG1、第2モータジェネレータMG2、動力分割機構53、遊星歯車列52、デファレンシャル機構60の動作は公知であるので、詳細な説明を省略する。
前述したように、第2モータジェネレータMG2には、遊星歯車列52を介して第2出力軸42が連結されている。そして、第2出力軸42は、ギヤ列56を介してピニオン軸54が連結される。これにより、第2モータジェネレータMG2からの動力を、遊星歯車列52及びデファレンシャル機構60等を介して駆動輪Wに伝達可能となる。また、駆動輪Wに動力を伝達する第2出力軸42には、ギヤ列45を介して第1出力軸41が連結されている。そして、第1出力軸41には、動力分割機構43を介して、エンジンE/G及び第1モータジェネレータMG1が連結される。
このような動力分割機構43を設けることにより、エンジンE/Gからの動力を、第1モータジェネレータMG1と第1出力軸41とに分割することが可能となる。また、動力分割機構43によって、加速走行時等には第1モータジェネレータMG1から第1出力軸41に動力が伝達され、エンジン始動時には第1モータジェネレータMG1からピニオン軸54に動力が伝達される。なお、第1モータジェネレータMG1の回転速度、つまりサンギヤ43dの回転速度を調整することにより動力分割機構43の作動状態を制御することが可能となる。
図3に図2のIII矢視図を示すように、第2入力軸35、第1出力軸41、第1モータジェネレータMG1及び動力分割機構43等が第1モータジェネレータ室61内であって、ハウジング11の上方に配置され、ハウジング11の下方に第2出力軸42、遊星歯車52及び第2モータジェネレータMG2か配置される。トランスファギヤ室21は、ハウジング11の上方から下方まで延在しており、トランスファギヤ室21の下部にピニオン軸54が配置される。
駆動装置10は、走行モードとして、第2モータジェネレータMG2のみの動力を駆動輪Wに伝達するモータ走行モードと、第2モータジェネレータMG2とエンジンE/Gの動力とを併用して駆動輪Wに伝達するパラレル走行モードとを備える。
走行モードとしてモータ走行モードを設定した際には、エンジンE/Gが停止する一方、第2モータジェネレータMG2の動力がロータ軸51、遊星歯車列52、第2出力軸42、ギヤ列56等を介してピニオン軸54からデファレンシャル機構60に伝達され、デファレンシャル機構60から駆動輪Wに伝達される。このとき、これらの第2モータジェンレータMG2、遊星歯車列52、第2出力軸42、ギヤ列56、ピニオン軸54及びデファレンシャル機構60は、負荷がかかり、十分な潤滑及び冷却が要求される。
一方、このときエンジンE/Gの停止により第1入力軸34、第2入力軸35が回転停止状態であり、第2出力軸42の回転に伴ってギヤ列45を介して第1出力軸41が回転駆動され、動力分割機構43及びロータ軸39等が空転する。このときの第1モータレギュレータMG1は発熱量が極めて小さく、かつ第1出力軸41、動力分割機構43、ロータ軸39及びこれらを保持するベアリング等の負荷が極めて小さい。このような低負荷状態では、少ない潤滑、例えば各部に歯面やベアリング等の金属接触しない程度に油膜が形成される程度で十分である。
パラレル走行モードを設定した際には、エンジンE/Gの動力がダンパ機構33、第1入力軸34、ギヤ列38、第2入力軸35、動力分割機構43、第1出力軸41及びギヤ列45を介して第2出力軸42に伝達されると共に、第2モータジェネレータMG2の動力がロータ軸51から遊星歯車列52を介して第2出力軸42に伝達される。この第2出力軸42からギヤ列56を介してピニオン軸54に駆動力が伝達され、ピニオン軸54からデファレンシャル機構60を介して駆動輪Wに伝達される。このとき、第2モータジェネレータMG2、遊星歯車列52、第2出力軸42、ギヤ列56、駆動出力軸54及びデファレンシャル機構60の十分な潤滑が要求されると共に、第1モータレギュレータMG1、第1出力軸41、動力分割機構43、ロータ軸39及びこれらを保持するベアリング等も負荷がかかり、これらの十分な冷却及び潤滑が要求される。
一方、インプットギヤ室12は、図4に図2のIV−1V線断面図を示しように駆動ギヤ36の下方から従動ギヤ37に上方に亘って、駆動ギヤ36及び従動ギヤ37に沿って駆動ギヤ36及び従動ギヤ37を囲むと共に、駆動ギヤ36及び従動ギヤ37から離反する弧状に延在して連続するする環状の周壁13を備える。
ハウジング11をインプットギヤ室12と第1モータジェネレータ室61とに区分する隔壁20aには、駆動ギヤ36と従動ギヤ37とが噛み合う高さ位置でかつ駆動ギヤ36及び従動ギヤ37の近傍位置にインプットギヤ室12と第1モータジェネレータ室61を連通する潤滑油排出孔14が形成される。インプットギヤ室12内には、この潤滑油排出孔14の外周側部から下部に連続して従動ギヤ37の外周と対向する高さを有する略L字状の潤滑油キャッチ15が設けられる。潤滑油キャッチ15は、インプットギヤ室12内へ向かって凸となるように、隔壁20aに突設されている。
また、駆動ギヤ36の外周側方でインプットギヤ室12の下方にインプットギヤ室12と第1モータジェネレータ室61とを連通する開口部16が形成されている。この開口部16の下縁によって、インプットギヤ室12の底側に貯留される潤滑油の油面高さ位置を最大状態に規制する潤滑油規制部16aが形成される。この潤滑油規制部16aは、潤滑油排出孔14より下方となる位置、例えば第1入力軸34の高さ位置に設定される。
更に、隔壁20aには従動ギヤ37に対向して周壁13の上部から潤滑油排出孔14方向に延在する潤滑油誘導リブ18が突設される。この潤滑油誘導リブ18によって、回転する従動ギヤ37に連れ廻り飛散する潤滑油の飛沫を受け止め、受け止めた潤滑油を潤滑油キャッチ15側に誘導する。この潤滑油は潤滑油キャッチ15で受け止められて潤滑油排出孔14から第1モータジェネレータ室61側に排出される。また、回転する駆動ギヤ36によって跳ね上げられて飛散する潤滑油は、主に従動ギヤ37及び潤滑油誘導リブ18に受け止められて潤滑油キャッチ15側に誘導されて潤滑油排出孔14から第1モータジェネレータ室61側に排出される。
また、駆動ギヤ36と開口部16との間に、駆動ギヤ36の外周に沿って対向する潤滑油整流リブ19が形成される。潤滑油整流リブ19の上縁は、潤滑油規制部16aより上方に位置する。潤滑油整流リブ19の下縁は、周壁13から離間しており、周壁13との間には、潤滑油が流通可能な間隙64が形成されている。これにより、インプットギヤ室12内に貯留される潤滑油は、駆動ギヤ36側(ギヤ列側)と開口部16側とに区画される。また、開口部16側から駆動ギヤ36側へ流入する潤滑油は、間隙64を通る量に制限され、これにより、駆動ギヤ36が回転駆動される際に、駆動ギヤ36に連れまわる潤滑油が少なくなり、駆動ギヤ36の攪拌抵抗が抑制される。また、潤滑油整流リブ19は、駆動ギヤ36の外周に沿って上方の潤滑油排出孔14に向かって延在する。これにより、駆動ギヤ36によって跳ね上げられる潤滑油を、開口部16側の区画へ移動させることなく、潤滑油排出孔14へ誘導することができる。
このように構成される駆動装置10は、モータ走行モードを設定した際には、エンジンE/Gが停止してインプットギヤ室12内の駆動ギヤ36及び従動ギヤ37は停止状態であり、これらの部位の潤滑要求は極めて少ない。また、第1入力軸34、第2入力軸35は回転停止状態で第2出力軸42の回転に伴ってギヤ列45を介して第1出力軸41が回転駆動され、空転状態となる。これら空転する第1出力軸41及びこれらを保持するベアリング等は前述のように負荷が極めて小さく、極めて少ない潤滑油で十分である。そのため、隣接するギヤからの潤滑油飛沫や、例えばオイルポンプにより第1入力軸35に穿孔された油孔から供給される潤滑油の飛沫で十分である。
また、モータ走行モードでは、第2モータジェネレータMG2の動力がロータ軸51、遊星歯車列52、第2出力軸42、ギヤ列56を介してピニオン軸54からデファレンシャル機構60に伝達される。これらの負荷は大きく、これらの部位において十分な潤滑が要求される。従って、インプットギヤ室12の内部潤滑エリアA(図2の一点鎖線で囲まれたエリアA)と、第1モータジェネレータ室の第1モータジェネレータMG1及び動力分割機構43等を含む上部潤滑エリアB(図2の一点鎖線で囲まれたエリアB)とにおける潤滑及び冷却要求は極めて小さい。一方、トランスファギヤ室21、第2モータジェネレータ室の第2モータジェネレータMG2、デファレンシャル機構60等を含む下部潤滑エリアC(図2の一点鎖線で囲まれたエリアC)は十分な潤滑及び冷却が要求される。
トランスファギヤ室21の底側に潤滑油OILが貯留され、図示しないオイルポンプからハウジング1及び第2入力軸35、第2出力軸42等に形成される油路を介して潤滑必要部分や冷却必要部分に潤滑油OILが供給される。潤滑必要部分、冷却必要部分としては、例えば、インプットギヤ室12内の駆動ギヤ36及び従動ギヤ37のギヤ列38やトランスファギヤ室21内の第1モータジェネレータMG1、動力分割機構43、第2モータジェネレータMG2及びベアリング等がある。
なお、第1モータジェネレータMG1及び第2モータジェネレータMG2は、主としてそれらのステータSの外径側に潤滑油を落下させて当該第1モータジェネレータMG1、第2モータジェネレータMG2を冷却する。これらを冷却した潤滑油は、第1モータジェネレータ室や第2モータジェネレータ室を経てトランスファギヤ室21の底側へ自然落下する。また、インプットギヤ室12に供給された潤滑油は、インプットギヤ室12の底側に貯留され、隔壁20aの一部によって構成される潤滑油保持部の上端となる潤滑油規制部16aをオーバフロして開口部16から第1モータジェネレータ室61を通ってトランスファギヤ室21側に流動される。
一方、下部分が潤滑油に浸漬されて回転するトランスファギヤ56bによって跳ね上げられて飛散する飛沫によって第1出力軸41及び各ベアリング等を十分に潤滑及び冷却する。
また、トランスファギヤ室21の底側に貯留される潤滑油OILの標準油面高さは、第2モータジェネレータMG2とエンジンE/Gの動力とを併用して駆動輪Wに伝達するパラレル走行モードおいて、ハイレベルL1に設定される(図2参照)。ハイレベルL1では、標準油面位置が、トランスファギヤ56bの回転によって跳ね上げ飛散する潤滑油で第1出力軸41を十分に潤滑及び冷却可能な位置となる。このときインプットギヤ室12の潤滑油OILは最減少状態である。
また、後述するモータ走行モードにおいては、インプットギヤ室12の潤滑油が、潤滑油規制部16a高さ位置である最大状態であるハイレベルL3の位置まで貯留される(図4参照)。これにより、トランスファギヤ室21に貯留される潤滑油は相対的に減少して低油面位置となるローレベルL2に設定される(図2参照)。
このトランスファギヤ室21の潤滑油OILがローレベルL2においては、トランスファギヤ56bの潤滑油OILに浸漬する量が減少し、トランスファギヤ56bにより跳ね上げられる潤滑油の飛沫の高さは、第2出力軸42に飛沫が届く程度に設定される。換言すると、トランスファギヤ室21の潤滑油OILは、負荷が大きいギヤ列を十分冷却及び潤滑可能でかつ、ほぼ無負荷状態の第1出力軸41の潤滑が省略可能な液面高さとなる低油面位置のローレベルL2に設定される。
次に、上述した車両用駆動装置10の動作について、図2及び図4を参照して説明する。
ここで、先ず車両が停止状態においては、エンジン及び第1モータジェネレータMG1、第2モータジェネレータMG2及びオイルポンプが共に停止する不作動状態であり、例えば、インプットギヤ室12の底側に貯留される潤滑油OILは、その液面が開口部16の潤滑油規制部16aで規制される最大状態のハイレベルL3に設定される。一方、トランスファギヤ室21の底に貯留される潤滑油OILはインプットギヤ室12に貯留される潤滑油に相応して油面が低油面位置のローレベルL2に設定される。
ここでモータ走行モードを設定すると、エンジンE/Gが停止した状態で第2モータジェネレータMG2が作動し、かつオイルポンプによりインプットギヤ室12内の駆動ギヤ36と従動ギヤ37のギヤ列38、第1モータジェネレータMG1、動力分割機構43、第2モータジェネレータMG2、遊星歯車列52等に供給される。ここで、インプットギヤ室12にオイルポンプにより潤滑油が供給される一方、開口部16下縁の潤滑油規制部16aからオーバフロした潤滑油が開口部16から第1モータジェネレータ室を通ってトランスファ室21側に流出する。これにより、インプットギヤ室12の潤滑油OILは油面が潤滑油規制部16aに相応する最大状態のハイレベルL3に維持され、トランスファ室21の潤滑油OILは低油面位置のローレベルL2に保持される。その結果、ギヤ列56の潤滑油OILに浸漬量が小さく、トランスファギヤ56b等による潤滑油の攪拌は比較的少なくなり、トランスファギヤ56b等による潤滑油OILの攪拌抵抗が減少されてスピンロスの低減が得られる。
このトランスファ室21の潤滑油OILがローレベルL2におけるトランスファギヤ56bによる潤滑油の跳ね上げによる飛沫は、第2出力軸42に届く程度である。そのため、負荷がかかる第2出力軸42上のギヤ列等を十分に冷却及び潤滑する。一方、ほぼ無負荷状態の第1出力軸41の積極的な潤滑は省略される。
このモータ走行モードからパラレル走行モードに切り替えると、第2モータジェネレータMG2の駆動と共に、エンジンE/Gが作動し、ダンパ機構33、第1入力軸34が回転する。すると、第1入力軸34及び第2入力軸35に設けられて噛合する駆動ギヤ36、従動ギヤ37がインプットギヤ室12内で回転し、動力が、第2入力軸35、動力分割機構43、第1出力軸41及びギヤ列45を介して第2出力軸42に伝達されると共に、第2モータジェネレータMG2が作動する。
図4に示すように、パラレル走行モードでは、駆動ギヤ36及び従動ギヤ37が回転する。駆動ギヤ36によって、駆動ギヤ36の外周及び潤滑油規制リブ19に沿って跳ね上げられて飛散する飛沫は、従動ギヤ37及び潤滑油誘導リブ18に受け止められて潤滑油キャッチ15側に誘導され、潤滑油排出孔14から第1モータジェネレータ室61側へ排出される。また、従動ギヤ37に連れ回されて周壁に沿って飛散する潤滑油は、潤滑油誘導リブ18に沿って誘導されて潤滑油キャッチ15に受け止められて潤滑油排出孔14から第1モータジェネレータ室61側に排出される。その結果、インプットギヤ室12内の潤滑油OILが最減少状態のローレベルL4まで減少し、これに相応してトランスファギヤ室21の潤滑油OILが標準油面位置となるハイレベルL1に増加する。
このようにしてインプットギヤ室12内に保持される潤滑油が減少することで、駆動ギヤ36の浸漬量が小さくなる。また、潤滑油規制リブ19によって潤滑油の攪拌が抑制され、駆動ギヤ36及び従動ギヤ37に連れ回る潤滑油が減少して駆動ギヤ36による攪拌抵抗が減少してスピンロスの減少が得られる。一方、トランスファギヤ室21内の潤滑油OILが増加して標準油面となるハイレベルL1に保持されてトランスファギヤ56bの浸漬量が確保される。その結果、トランスファギヤ56bの回転により跳ね上げ飛散する潤滑油で第1出力軸41を十分潤滑することができる。
さらに、このパラレル走行モードからモータ走行モードに切り替えると、エンジン停止にともなって、インプットギヤ室12内の駆動ギヤ36及び従動ギヤ37の回転が停止する。すると、オイルポンプによる潤滑油供給及び開口部16からの投入によりインプットギヤ室21内の潤滑油が最大状態のハイレベルL3まで増加して維持され、トランスファ室21の潤滑油OILは低油面位置のローレベルL2に保持される。これにより、ギヤ列56等の潤滑油OILに浸漬量が小さくなり、トランスファギヤ56b等による潤滑油の攪拌は比較的少なくなって、トランスファギヤ56b等による潤滑油OILの攪拌抵抗が減少されてスピンロスの低減が得られる。
このように構成される本実施の形態によると、ハウジング11をインプットギヤ室12と第1モータジェネレータ室61とに区分する、インプットギヤ室12の隔壁20aに、潤滑油排出孔14と、潤滑油規制部16aを有する開口部16とを設ける簡単な構成で、必要な部位に十分な潤滑油を供給しつつ、スピンロスを低減することができる。具体的には、エンジンE/G及び第2モータジェネレータMG2を併用するパラレル走行モードにおいて、エンジンE/Gにより回転される駆動ギヤ36及び従動ギヤ37によって、インプットギヤ室12内の潤滑油が、潤滑油排出孔14から第1モータジェネレータ室61側に排出される。これにより、インプットギヤ室12内の潤滑油面が最減少状態となり、駆動ギヤ36等の攪拌抵抗が減少してスピンロスの低減が得られる。また、相対的にトランスファギヤ室21の潤滑油面が上昇しトランスファギヤ56bによる潤滑油の跳ね上げ量が増加して第1出力軸41、第2出力軸42及びベアリングに十分な潤滑油を供給することができる。
一方、第2モータジェネレータMG2のみで駆動となるモータ走行モードにおいては、駆動ギヤ36及び従動ギヤ37が停止状態に維持される。これにより、インプットギヤ室12の潤滑油が潤滑油規制部16aによって規制される最大状態に保持され、相対的にトランスファギヤ室21の潤滑油面が下降してトランスファギヤ56bによる潤滑油の攪拌抵抗が減少してスピンロスの低減が得られる。特に、モータ走行モードにおいては第1出力軸41がほぼ無負荷で要求潤滑が極めて少ない。そのため、トランスファギヤ56bによる潤滑油の跳ね上げを抑制すべく、トランスファギヤ室21に貯留する潤滑油を十分に減少することで、効率的にトランスファギヤ56bによる攪拌抵抗が減少してスピンロスの低減が得られる。
すなわち、モータ走行モード及びパラレル走行モードの走行モードに応じてインプットギヤ室12及びトランスファギヤ室21の潤滑油量を調整することで、潤滑必要部位の潤滑要求に適した潤滑が確保できると共に、スピンロスが減少する。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されることなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば、上記実施の形態では、第1モータジェネレータMG1及び動力分割機構43をトランスファギヤ室21の上部に配置し、第2モータジェネレータMG2を下方に配置したが、動力分割機構43を第2モータジェネレータMG2と同様に下方に配置することもできる。また、インプットギヤ室12や第1モータジェネレータ室61、トランスファギヤ室21の形状及び大きさ等に応じて潤滑油排出孔14及び開口部16を適宜位置に複数配設することもできる。
更に、上記実施の形態では、車両用駆動装置を縦置きの場合を例に説明したが、横置きの車両用駆動装置に適用することも可能である。
1 車体
10 車両用駆動装置
11 ハウジング
12 インプットギヤ室(第1室)
14 潤滑油排出孔
15 潤滑油キャッチ
16 開口部
16a 潤滑油規制部
18 潤滑油誘導リブ
19 潤滑油整流リブ
20a,20b,20c,20d 隔壁
21 トランスファギヤ室
34 第1入力軸
35 第2入力軸(入力軸)
36 駆動ギヤ(ギヤ)
37 従動ギヤ
39 ロータ軸
41 第1出力軸
42 第2出力軸
43 動力分割機構
51 ロータ軸
52 遊星歯車列
54 ピニオン軸
56 ギヤ列
60 デファレンシャル機構
61 第1モータジェネレータ室(第2室)
A インプットギヤ室潤滑エリア
B 上部潤滑エリア
C 下部潤滑エリア
E/G エンジン
MG2 第2モータジェネレータ(モータジェネレータ)
MG1 第1モータジェネレータ
W 駆動輪

Claims (4)

  1. エンジンとモータジェネレータとを含む動力源と、
    動力を出力軸へ伝達する複数のギヤ列が収容されるとともに、隔壁によって、第1室と該第1室から延在する入力軸が配置される第2室とに区分されたハウジングとを備え、
    前記第1室は、
    前記第2室との間で、潤滑油の流通が可能な開口部と、
    前記開口部から前記第2室へ流出される潤滑油量を規制して前記第1室内に潤滑油を貯留する潤滑油規制部と、
    前記モータジェネレータのみの駆動力によって走行するモータ走行モードでは停止状態となる一方、前記エンジンの駆動力によって回転状態となり、前記潤滑油規制部によって貯留された潤滑油を回転によって跳ね上げるギヤ列と、
    該ギヤ列の回転によって跳ね上げられた潤滑油を前記第2室へ排出可能な潤滑油排出孔と
    前記第1室内を飛散する潤滑油を受け止めて前記潤滑油排出孔に誘導する潤滑油キャッチとを有し、
    前記第1室のギヤ列は、第1のギヤと、該第1のギヤに噛み合うとともに、該第1のギヤの回転軸よりも上方に回転軸を有する第2のギヤとを有し、
    前記潤滑油排出孔は、上下方向で、前記第1のギヤの回転軸と前記第2のギヤの回転軸の間に位置することを特徴とする車両用駆動装置。
  2. エンジンとモータジェネレータとを含む動力源と、
    動力を出力軸へ伝達する複数のギヤ列が収容されるとともに、隔壁によって、第1室と該第1室から延在する入力軸が配置される第2室とに区分されたハウジングとを備え
    記第1室は、
    前記第2室との間で、潤滑油の流通が可能な開口部と、
    前記開口部から前記第2室へ流出される潤滑油量を規制して前記第1室内に潤滑油を貯留する潤滑油規制部と、
    前記モータジェネレータのみの駆動力によって走行するモータ走行モードでは停止状態となる一方、前記エンジンの駆動力によって回転状態となり、前記潤滑油規制部によって貯留された潤滑油を回転によって跳ね上げるギヤ列と、
    該ギヤ列の回転によって跳ね上げられた潤滑油を前記第2室へ排出可能な潤滑油排出孔と、
    前記第1室内を飛散する潤滑油を受け止めて前記潤滑油排出孔に誘導する潤滑油キャッチとを有し、
    前記第1室のギヤ列は、第1のギヤと、該第1のギヤに噛み合う第2のギヤとを有し、
    前記第1室は、さらに、貯留された潤滑油に浸漬される前記第1のギヤの外周に沿って、室内へ突出する潤滑油整流リブを有し、
    前記潤滑油整流リブは、前記第1のギヤと前記開口部との間に位置しており、該第1のギヤの外周に沿うように、前記第1室の下方から上方の前記潤滑油排出孔に向かって延在していることを特徴とする車両用駆動装置。
  3. 前記第1室は、貯留された潤滑油に浸漬される前記第1のギヤの外周に沿って、室内へ突出する潤滑油整流リブを備えたことを特徴とする請求項1に記載の車両用駆動装置。
  4. 前記第1室は、前記第2のギヤの外周に沿って配置されて飛散する潤滑油を前記潤滑油キャッチに誘導する潤滑油誘導リブを備えたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両用駆動装置。
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