JP3956818B2 - 車両用のオイル供給装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、オイル必要部にオイルを供給するオイル供給装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、車両に搭載される動力伝達装置では、動力伝達装置の一部を構成する回転要素同士などが発熱・摩耗するため、その発熱・摩耗部位にオイルを供給して、その部位を潤滑および冷却している。動力伝達装置の発熱・摩耗部位にオイルを供給する方式としては、つぎのような第1のオイル供給方式および第2のオイル供給方式が知られている。まず、第1のオイル供給方式は、オイル溜まりのオイルを、動力伝達装置の一部を構成する回転部材により掻き上げるとともに、掻き上げたオイルをオイル必要部に供給する方式(いわゆる掻き上げ方式)である。第2のオイル供給方式は、オイル溜まりのオイルを、オイルポンプで吸引して、吸引したオイルをオイル必要部に供給する方式(いわゆる強制潤滑方式)である。
【0003】
これらのオイル供給方式を比較すると、オイルポンプを設ける必要が無い分、第1のオイル供給方式の方が小型軽量および低コストであるという利点を有している。この第1のオイル供給方式の一例が、下記の特許文献1に記載されている。この特許文献1には、自動2輪車や自動3輪車など(車両)に用いられるエンジンの潤滑装置が記載されている。具体的には、クランクケース内に、クランク軸と変速機の駆動軸および動力取出軸とが設けられており、駆動軸の一端にはクラッチが取り付けられている。また、駆動軸には、複数の変速駆動ギヤが設けられている。一方、動力取出軸には、複数の変速従動ギヤが設けられており、複数の変速駆動ギヤと複数の変速従動ギヤとが噛み合わされている。
【0004】
さらに、クランクケースの内壁には油路が形成され、その油路がオイル室に連通されている。オイル室はクランクケースの内部の上方空間に設けられており、オイル室にはオイル落下孔が設けられている。このオイル落下孔の位置は、複数の変速駆動ギヤと複数の変速従動ギヤとの噛み合い部分の真上に配置されている。上記構成において、クランクケースの底部に溜まっているオイルが、クラッチの回転により掻き上げられるとともに、掻き上げられたオイルが、油路を経由してオイル室に供給される。このオイル室のオイルは、オイル落下孔から下方に向けて落下し、複数の変速駆動ギヤと複数の変速従動ギヤとの噛み合い部分が、オイルにより潤滑および冷却される。なお、上記特許文献1以外に、この発明と関連する文献として、下記の特許文献2および特許文献3が挙げられる。
【0005】
【特許文献1】
実願昭62−59071号(実開昭63−166608号)のマイクロフィルム(第6頁ないし第11頁、図1ないし図5)
【特許文献2】
特開平7−293674号公報
【特許文献3】
特開平10−78115号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献1に記載されているエンジンの潤滑装置においては、車両が加速または減速すると、車両の前後方向または左右方向において、オイル室のオイル落下孔から落下するオイルの移動速度と、車両の移動速度とに差が生じて、ギヤ同士の噛み合い部分以外の箇所にオイルが落下する量が増加する。その結果、ギヤ同士の噛み合い部分でオイル不足が生じて、潤滑性能および冷却性能が低下するという恐れがあった。
【0007】
この発明は上記課題を解決するためのもので、オイル供給装置を有する車両の速度が変化した場合でも、オイル必要部に供給されるオイル量の低下を抑制することができるオイル供給装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段およびその作用】
上記の目的を達成するために、請求項1の発明は、駆動力源の動力を車輪に伝達する動力伝達装置を潤滑および冷却するオイルと、このオイルを貯留するオイル保持部と、このオイル保持部に貯溜されたオイルを前記動力伝達装置に供給して、その動力伝達装置を潤滑および冷却する、車両用のオイル供給装置において、前記オイル保持部の上部に形成されている開口部を覆うカバーを設けるとともに、このカバーに連続して第1のオイル導入壁を設け、前記オイル保持部の外部のオイルがギヤにより掻き上げられ、かつ、遠心力により飛ばされるオイルを前記オイル保持部に導くオイル導入通路が、前記第1のオイル導入壁により形成されており、前記オイル保持部が第2のオイル導入壁を有しているとともに、前記オイル保持部は、底板と、この底板に連続する前板と、前記底板に連続され、かつ、車両の前後方向で前記前板よりも後方に配置された第2のオイル導入壁とを有しており、前記第1のオイル導入壁と第2のオイル導入壁との間に、オイル導入通路が形成されており、前記第2のオイル導入壁の基端よりも自由端の方が前記前板に近くなる方向に、前記第2のオイル導入壁が傾斜もしくは湾曲されていることを特徴とするものである。この請求項1の発明によれば、車両が加速または減速した場合でも、オイル保持部の開口部から、オイル保持部の外部に漏れるオイルの量が、可及的に少なくなる。また、カバーが第1のオイル導入壁に連続されており、オイル保持部の外部のオイルをオイル保持部に導入する際に、第1のオイル導入壁およびカバーによりオイルが案内される。また、第2のオイル導入壁によりオイルが案内されて、オイルをオイル保持部に一層確実に供給できる。また、オイル保持部の一部が第2のオイル導入壁を兼ねているため、部品点数の増加が抑制される。
求項2の発明は、請求項1の構成に加えて、前記オイル保持部から出たオイルを前記動力伝達装置に供給するオイル出口と、前記オイル保持部から出たオイルを、前記動力分配装置以外の箇所にドレーンする第1ドレーン通路を有し、この第1ドレーン通路は、前記オイル出口の上方に配置されていることを特徴とするものである。この請求項2の発明によれば、請求項1の発明と同様の作用が生じる他に、オイル保持部のオイル量が所定量以上に増加することを制限できるとともに、前記オイル保持部から、動力伝達装置に供給されるオイル量が制限される。
求項3の発明は、請求項1または2の構成に加えて、オイル保持部のオイル出口から出るオイルを、前記動力伝達装置に供給するオイル供給経路と、前記オイル供給経路に設けたオイルレシーバと、このオイルレシーバに形成され、かつ、前記オイル出口から出たオイルが通過するオイル入口とが設けられており、前記オイル入口が前記オイル出口よりも下方に配置され、かつ、上向きに設けられているとともに、このオイル入口に車両の前後方向または左右方向で所定の開口幅が設定されていることを特徴とするものである。
【0009】
請求項3の発明によれば、請求項1または2の発明と同様の作用が生じる他に、オイル保持部のオイルが、オイル出口から重力で落下し、オイル入口を通過してオイルレシーバにより受けられる。このオイルレシーバにより受けられたオイルは、動力伝達装置に供給される。また、請求項3の発明によれば、オイル入口がオイル出口よりも下方に配置され、かつ、車両の前後方向または左右方向で、オイル入口が所定の開口幅を有している。このため、車両が加速または減速して、車両の前後方向または左右方向において、車両の移動速度と、オイル出口から出たオイルの移動速度とに差が生じた場合でも、オイル出口から出たオイルが、オイル入口の外に落下することが抑制される。
【0010】
請求項4の発明は、請求項3の構成に加えて、前記動力伝達装置を有する構成部材と、前記オイルレシーバと前記構成部材とを連結する連結部材とが設けられており、前記連結部材が、前記動力伝達装置に供給されるオイルを案内する機能を、更に有していることを特徴とするものである。
【0011】
請求項4の発明によれば、請求項3の発明と同様の作用が生じる他に、連結部材は、オイルレシーバと構成部材とを連結する機能と、オイルを案内する機能とを兼備する。
【0012】
請求項5の発明は、請求項1または2の構成に加えて、前記オイル保持部よりも下方に前記動力伝達装置が配置されており、前記オイル供給経路のオイルと前記動力伝達装置とが、車両の前後方向または左右方向に相対移動することを規制する規制部材が、前記オイル供給経路に設けられていることを特徴とするものである。
【0013】
請求項5の発明によれば、請求項1または2の発明と同様の作用が生じる他に、車両が加速または減速した場合は、オイル供給経路を通過するオイルが規制部材に接触するため、オイルと動力伝達装置とが、車両の前後方向または左右方向に相対移動することが抑制される。
【0014】
請求項6の発明は、請求項5の構成に加えて、前記規制部材の一部が前記オイル保持部に配置されていることを特徴とするものである。
【0015】
請求項6の発明によれば、請求項5の発明と同様の作用が生じる他に、規制部材の一部がオイル保持部に配置されているため、オイル保持部において、オイルと動力伝達装置とが、車両の前後方向または左右方向に相対移動することが抑制される。
【0016】
請求項7の発明は、請求項1または2の構成に加えて、前記オイル保持部のオイル出口から出るオイルを前記動力伝達装置に供給するオイル供給経路と、このオイル供給経路に設けたオイルレシーバと、このオイルレシーバに形成され、かつ、前記オイル出口から出たオイルが通過するオイル入口とを有し、このオイル入口が前記オイル出口よりも下方に配置され、かつ、上向きに設けられているとともに、このオイル入口に車両の前後方向または左右方向で所定の開口幅が設定されており、前記オイル供給経路を通過するオイルと、前記動力伝達装置とが、車両の前後方向または左右方向に相対移動することを規制する壁部が、前記オイル供給経路に設けられていることを特徴とするものである。
【0017】
請求項7の発明によれば、請求項1または2の発明と同様の作用が生じる他に、オイル保持部のオイルが、オイル出口から下方に向けて落下し、オイル入口を通過してオイルレシーバにより受けられる。このオイルレシーバにより受けられたオイルは、動力伝達装置に供給される。そして、オイル入口がオイル出口よりも下方に配置され、かつ、車両の前後方向または左右方向で、オイル入口が所定の開口幅を有しているため、車両が加速または減速して、車両の前後方向または左右方向において、車両の移動速度と、オイル出口から出たオイルの移動速度とに差が生じた場合でも、オイル出口から出たオイルが、オイル入口の外に落下することが抑制される。
【0018】
また、車両が加速または減速した場合は、オイル供給経路を通過するオイルが隔壁に接触することにより、オイルとオイル受け部とが、車両の前後方向または左右方向に相対移動することが抑制される。
【0019】
請求項8の発明は、請求項7の構成に加えて、前記動力伝達装置を有する構成部材と、前記オイルレシーバと前記構成部材とを連結する連結部材とが設けられており、前記連結部材が、前記オイル供給経路に配置されていることを特徴とするものである。
【0020】
請求項8の発明によれば、請求項7の発明と同様の作用が生じる他に、連結部材が、オイル供給経路に配置されているため、オイル供給経路を通過するオイルの移動方向が、連結部材により規制される。
【0021】
請求項9の発明は、請求項7の構成に加えて、前記壁部の一部が、前記オイル保持部に配置されていることを特徴とするものである。
【0022】
請求項9の発明によれば、請求項7の発明と同様の作用が生じる他に、壁部の一部がオイル保持部に配置されているため、オイル保持部において、オイルとオイル受け部とが、車両の前後方向または左右方向に相対移動することが抑制される。
【0031】
請求項10の発明は、請求項5の構成に加えて、前記車両の移動を制御する駆動装置と、この駆動装置を収納するケーシングとが設けられており、このケーシングの一部が前記規制部材を兼ねていることを特徴とするものである。
【0032】
請求項10の発明によれば、請求項5の発明と同様の作用が生じる他に、ケーシングの一部が規制部材として利用される。
請求項11の発明は、請求項2ないし4のいずれか、または請求項7ないし9のいずれかの構成に加えて、前記オイル出口は、前記車両が減速する場合よりも頻度の高い前記車両が加速する場合に前記オイルを送り出すことができる位置に配置されていることを特徴とするものである。また、請求項11の発明によれば、請求項2ないし4のいずれか、または請求項7ないし9のいずれかの発明と同様の作用が生じる他に、前記車両が減速する場合よりも頻度の高い前記車両が加速する場合に、前記オイル出口からオイルを送り出すことができる。
【0033】
各請求項の発明において、動力伝達装置には、オイルが供給されて潤滑及び冷却されるギヤ、プラネタリギヤ、軸受が含まれ、オイル入口の開口幅は、車両の速度変化量(加速度・減速度)と、オイル出口からオイル入口までの距離(高さ方向の距離)とに基づいて設定される
【0034】
【発明の実施の形態】
つぎに、この発明の具体例を説明する。この発明の適用対象である車両には、駆動力源(図示せず)が搭載されており、駆動力源の動力が動力伝達装置を経由して車輪(図示せず)に伝達されるように構成されている。動力伝達装置は、相互に噛み合うギヤ、回転部材を支持する軸受などの要素を有し、これらの要素では、摺動・発熱・摩耗が発生する。そこで、オイル供給装置により供給されるオイルにより、上記の要素、つまり、オイル必要部を潤滑および冷却する。以下、オイル供給装置を、車両の動力伝達装置を潤滑および冷却する装置として用いた各種の実施例を説明する。
【0035】
(第1の実施例)
まず、第1の実施例を、図1ないし図3に基づいて説明する。図2は、オイル供給装置を示す部分的な正面断面図、図1は、図2のI−I線における側面断面図、図3は、図1のIII −III 線における側面断面図である。図2に示すようにトランスアクスルケース1が設けられており、このトランスアクスルケース1は、駆動力源、例えばエンジンの外壁に固定される。トランスアクスルケース1は、金属材料、例えば、アルミニウム、アルミニウム合金などを用いてダイカスト製造法により成形されている。
【0036】
このトランスアクスルケース1は、第1のケース11と第2のケース12とを有し、第1のケース11と第2のケース12とが、ねじ部材(図示せず)により固定されている。この第1のケース11および第2のケース12は、車両の幅方向に並べて配置されている。そして、トランスアクスルケース1の内部A1には、エンジンの動力を車輪に伝達する動力伝達装置の一部が配置される。トランスアクスルケース1の内部には、例えば、主軸2、および主軸2に形成されたギヤ3、プラネタリギヤ(図示せず)およびデファレンシャル(図示せず)などが設けられている。そして、駆動力源の動力が主軸2に伝達されるように構成されている。
【0037】
また、主軸2は軸受(図示せず)により保持されており、主軸2およびギヤ3は、略水平な回転軸線B1を中心として、図2で反時計方向に回転可能である。なお、回転軸線B1は車両の幅方向(左右方向)に配置されている。さらに、トランスアクスルケース1の内部A1における底部には、オイル(図示せず)が貯溜されており、デファレンシャルのリングギヤ(図示せず)の一部がオイルに浸漬されている。
【0038】
一方、トランスアクスルケース1の内部A1であって、ギヤ3の上方にはキャッチタンク4が設けられている。このキャッチタンク4は、オイル必要部に供給するオイルを貯溜するものである。また、キャッチタンク4は、図2に示すように、背板5および底板6および前板7および天板8を有している。ここで、底板6と背板5および前板7とが連続され、前板7と天板8とが連続されている。そして、車両の前後方向、つまり、図2の左右方向において、前板7よりも後方に背板5が配置されている。
【0039】
また、背板5は、天板8の下方に配置されており、背板5の基端よりも自由端の方が前板7に近くなる方向に、背板5の全体が傾斜もしくは湾曲されている。さらに、天板8は底板6よりも上方に配置されている。そして、各板同士は、回転軸線B1とほぼ平行な部分で連続されている。また、回転軸線方向において、背板5および底板6および前板7および天板8の両側には、第1の側板9および第2の側板10が連続されている。上記構成の前板7および背板5および第1の側板9および第2の側板10の上端側に、開口部G1が形成され、その開口部G1の上方が天板8により覆われている。
【0040】
一方、キャッチタンク4を構成する各板は、第1のケース11および第2のケース12の両方に設けられている。具体的には、第1の側板9は第1のケース11に設けられている。また、背板5および底板6および前板7および天板8の一部は、第1のケース11に設けられている。
【0041】
これに対して、第2の側板10は第2のケース12に設けられている。また、背板5および底板6および前板7および天板8であって、第1のケース11に設けられている部分以外の部分は、第2のケース12に設けられている。さらに、第2の側板10であって、底板6に最も近い領域にはオイル出口13が形成されている。このオイル出口13は、第2の側板10を機械加工(切削加工)して形成されたものである。オイル出口13は第2の側板10を、軸線方向、言い換えれば、車両の幅方向に貫通している。オイル出口13は、車両の前後方向において、第2の側板10の略中央に配置されている。このオイル出口13により、キャッチタンク4の内部C1と、キャッチタンク4の外部とが連通されている。
【0042】
さらに、前記天板8であって前板7とは反対の端部に連続して、オイル導入壁14が形成されている。このオイル導入壁14と背板5とは、ほぼ平行に配置されている。つまり、オイル導入壁14の自由端は、天板8と連続されている基端よりも、下方に位置している。オイル導入壁14の自由端とギヤ3の歯先面との間には隙間が形成されている。そして、背板5とオイル導入壁14との間に、オイル導入通路D1が形成されている。このオイル導入通路D1により、ギヤ3の外周側の空間と、キャッチタンク4の内部C1とが連通されている。
【0043】
さらに前記トランスアクスルケース1の内部A1には、キャッチタンク4のオイルを、オイル必要部に供給するオイル供給経路F1が形成されている。このオイル供給経路F1には、図1に示すようなオイルレシーバ15が設けられている。このオイルレシーバ15は、環状の扁平部16と、扁平部16の外周端に連続された袋形状部17とを有している。扁平部16は軸孔18を有し、軸孔18に前記主軸2が配置されている。袋形状部17はその平面形状が略四角形に構成されており、袋形状部17の底部19には、図3に示すように複数(図3では3個)の油孔20が貫通して形成されている。複数の油孔20は、回転軸線に直交する方向に配列されている。
【0044】
また、袋形状部17の開口部21は上方に向けられており、オイル出口13よりも下方に開口部21が形成されている。また、図3に示すように、開口部21は、車両の前後方向(図3の左右方向)で所定の開口幅E1を有している。この開口幅E1は、例えば、オイル出口13と開口部21との高さ方向の距離と、車両に発生する加減速度(具体的には最大値)とに基づいて設定することができる。また、所定の開口幅E1は、車両の前後方向、および左右方向におけるオイル出口13の開口幅よりも大きい。
【0045】
また、袋形状部17の下方にはオイル案内部材22が設けられている。ここで、オイル案内部材22は回転不可能に配置されている。オイル案内部材22の構造例としては、トランスアクスルケース1とオイル案内部材22とを一体的に成形する構造、または、トランスアクスルケース1とオイル案内部材22とを別々に成形し、そのトランスアクスルケース1とオイル案内部材22とをねじ部材などにより固定する構造とが挙げられる。この第1の実施例およびその他の実施例では、後者の構造を対象として説明してある。オイル案内部材22は、図3に示すように環状の本体部23と、本体部23の外周から突出して形成された突出部24とを有している。本体部23は軸孔23Aを有し、軸孔23Aには主軸2が配置されている。また、オイル案内部材22の端面25と、扁平部16の端面26とが接触されている。
【0046】
さらに、突出部24は、端面25に開口する油路27を有している。突出部24は、オイルレシーバ15の底部19の下方に位置しており、複数の油孔20と油路27とが連通されている。また、本体部23には、油路27から2方向に分岐する油路28が形成されている。一方、オイルレシーバ15の扁平部16には、円周方向に所定間隔をおいて複数の油路29が形成されている。油路29は、扁平部16を軸線方向に貫通して形成されている。そして、油路28と複数の油路29とが連通されている。油路27と2つの油路28との間には、ポート27a,27cが形成されている。さらに、油路27と油路29との間には、ポート27bが形成されている。なお、各油路29は、プラネタリギヤ、軸受などの配置空間もしくは配置部位に連通されている。
【0047】
つぎに、この第1の実施例の供給作用を説明する。まず、駆動力源のトルクが主軸2を経由してデファレンシャルに伝達されると、デファレンシャルのリングギヤによりオイルが掻き上げられて、掻き上げられたオイルの一部がギヤ3の外周に供給される。図2において、ギヤ3は反時計方向に回転し、ギヤ3に付着しているオイルが、遠心力によりギヤ3からオイル導入路D1に飛ばされる。オイル導入路D1を通過するオイルは、背板5およびオイル導入壁14により案内されて、キャッチタンク4の内部C1に入る。つまり、背板5は、オイル導入路D1を通過するオイルを案内する機能と、キャッチタンク4でオイルを保持する機能とを兼備している。
【0048】
キャッチタンク4の内部C1のオイルは、オイル出口13からキャッチタンク4の外部に流れ出るとともに、オイルは自重で下方に落下する。落下したオイルは、オイルレシーバ15の袋形状部17により捕集される。ついで、袋形状部17内のオイルは、図3に矢印で示すように、油孔20および油路27を経由して、油路28に流れ込む。油路28に流れ込んだオイルは、自重により下方に移動しつつ、各油路29に流れ込み、そのオイルがプラネタリギヤおよび軸受などに供給される。オイル案内部材22内をオイルが流れる際に、扁平部16はオイルを案内する機能を発揮する。このようにして、プラネタリギヤおよび軸受などがオイルにより潤滑および冷却される。
【0049】
ところで、車両に前後方向の車速の変化、すなわち加速または減速が発生した場合、オイル出口13からオイルが落下する際に、車両の前後方向において、オイル出口13から落下するオイルの移動速度と、車両の移動速度とに差が生じる。これに対して、この実施例では、オイルレシーバ15の開口部21が、車両の前後方向で所定の開口幅E1を有している。特に、開口部21の開口幅E1は、オイル出口13の開口幅よりも大きい。このため、オイル出口13から落下するオイルを、袋形状部17で受ける量が低下することを、可及的に抑制できる。
【0050】
また、車両が坂道を登降坂する場合は、車両が前後方向に傾斜する。さらに、車両が旋回走行する場合は、車両が横方向に傾斜し、かつ、袋形状部17内のオイルに対して横方向の加速力が加えられる。これに対して、この実施例では、袋形状部17でオイルを保持するとともに、開口部21の開口幅E1は、オイル出口13の開口幅よりも大きいため、上記のような条件下においても、袋形状部17内のオイルが、袋形状部17の外部に漏れることを抑制できる。さらに、袋形状部17の底部19には油孔20が複数設けられているため、上記のような条件下においても、袋形状部17内のオイルは、油孔20を経由して確実にポート27a,27b,27cを通過する。
【0051】
以上のように、キャッチタンク4の内部C1から、オイル必要部に供給されるオイルの量が低下することを抑制でき、オイル必要部に対する潤滑性能および冷却性能を確保できる。なお、第1の実施例において、オイル出口13から出たオイルが開口部21に至る経路に、図示しない案内部材(例えばリブなど)を設ければ、案内部材によりオイルの流れ方向を確実に規制することができる。
【0052】
(第2の実施例)
つぎに、第2の実施例を、図4および図5におよび図6に基づいて説明する。図4は、オイル供給装置の側面断面図、図5はオイル供給装置の平面図、図6は、オイル供給装置の一部を破断した側面図である。この図4ないし図6の構成において、図1ないし図3と同じ構成については、図1ないし図3と同じ符号を付して、その説明を省略する。オイル出口13にはオイル排出管30が取り付けられている。このオイル排出管30は、キャッチタンク4の内部C1から、キャッチタンク4の外部に亘る長さを有している。オイル排出管30は、その中心線が略水平に設定されており、オイル排出管30の下部には切欠部31が形成されている。切欠部31は、オイル排出管30であって、キャッチタンク4の外部に相当する箇所に形成されている。
【0053】
また、オイルレシーバ15は、扁平部16と筒部17Aとを有しており、筒部17Aの開口部12の平面形状は略四角形に構成されている。そして、オイル排出管30の内部、および切欠部31、およびオイルレシーバ15の筒部17Aの内部に亘って、仕切部材32が設けられている。この仕切部材32は、板形状に構成され、略垂直に配置されている。また、仕切部材32は、その側面形状が略L字形状を備えている。そして、図5に示すように、仕切部材32により、オイル排出管30の内部、および筒部17Aの内部が、車両の前後方向に仕切られている。仕切部材32の下端は、オイル案内部材22の油路27内に到達している。
【0054】
つぎに、この第2実施例の作用を説明する。キャッチタンク4内のオイルが、オイル排出管30を経由してキャッチタンク4の外部に流れ出る場合は、オイルの流れ経路が、仕切部材32により車両の前後方向に沿って2系統に分配される。車両の前後方向に2系統に分配されたオイルは、筒部17の内部および油路27を経由して、2方向の油路28に分配される。
【0055】
この第2実施例によれば、車両が坂道を登降坂する場合、または車両が加減速する場合において、キャッチタンク4からオイル必要部に供給されるオイルに対して、重力の影響に基づく力が、車両の前後方向に加えられたとしても、オイルが車両の前後方向に移動することが、仕切部材32により防止されるため、2系統に分配されたオイルが、確実に各オイル必要部に供給される。したがって、第1の実施例と同様の効果を得られる。また、第2の実施例によれば、オイルの流れる経路を、車両の前後方向に2系統に分割したため、車両の加速度の変化による影響を受けやすいオイル必要部位に対しても、オイルを供給することができる。
【0056】
なお、この第2の実施例において、オイル排出管30の無い構成を採用することもできる。また、キャッチタンク4の内部C1に、仕切部材32の一部が配置されているため、キャッチタンク4の内部C1においても、オイルの偏りが抑制される。
【0057】
(第3の実施例)
つぎに、第3の実施例を、図1および図2および図4に基づいて説明する。車両の走行中は、車両の前後方向の車速の変化、すなわち加速または減速が発生する場合がある。また、車両が旋回走行する場合は、車両に対して横方向の加速度が発生して、キャッチタンク4の内部C1のオイルに遠心力が作用する。さらに、車両が坂道を登降坂するために、車両が前後方向に傾斜する場合もある。
【0058】
これに対して、この実施例では、キャッチタンク4の上部が天板8で覆われているため、上記のような条件下においても、キャッチタンク4内のオイルが外部に漏れることを抑制できる。このように、各種の条件下において、重力の影響でオイルがキャッチタンク4の外部に漏れることを防止できる。すなわち、キャッチタンク4の油面をなるべく高く維持することができる。したがって、オイル必要部におけるオイル不足を抑制でき、潤滑性能および冷却性能を確保できる。また、キャッチタンク4の上部が天板8で覆われているため、キャッチタンク4の上部からのオイル漏れを防止するために、キャッチタンク4を構成する各板の高さを高くする必要がない。したがって、ギヤ3の上方におけるキャッチタンク4の占有スペースの拡大が抑制され、車載性が向上する。
【0059】
また、図2に示すように、車両の前後方向において、第2の側板10の略中央にオイル出口13が設けられている。したがって、車両が加減速してキャッチタンク4の内部C1で、オイルが車両の前方または後方に偏った場合でも、可及的に多くのオイルをオイル出口13から送り出すことができる。また、車両の前後方向において、第2の側板10の後方にオイル出口13を配置すれば、「車両が減速する場合」よりも頻度の高い「車両が加速する場合」において、オイル出口13からオイルを充分に送り出すことができる。なお、図2においては、キャッチタンク4の上部の全部が天板8により覆われているが、その一部を天板により覆う構成としてもよい。
【0060】
(第4の実施例)
この第4の実施例を図7に基づいて説明する。図7において、図1ないし図3の構成と同じ構成については、図1ないし図3と同じ符号を付してある。この第4実施例においては、第2の側板10にオイル供給管35が取り付けられており、オイル供給管35内にオイル供給経路36が設けられている。このオイル供給経路36と、キャッチタンク4の内部C1とが、オイル出口13を介して連通されている。オイル供給管35は略鉛直方向に設けられており、オイル供給経路36は、オイル必要部37に接続されている。オイル必要部37としては、例えば、プラネタリギヤ、軸受などが挙げられる。また、プラネタリギヤとしては、トランスミッションの一部、または動力分配装置の一部を構成するプラネタリギヤが挙げられる。
【0061】
さらにキャッチタンク4であって、オイル出口13よりも上方には、ドレーン孔38が開口されている。このドレーン孔38は、第2の側板10に形成されていてもよいし、第2の側板10以外の箇所に形成されていてもよい。このドレーン孔38は、トランスアクスルケースの内部の発熱部39に連通されている。この発熱部39としては、例えば、モータ・ジェネレータ(図示せず)などが挙げられる。なお、第4の実施例において、キャッチタンク4の内部C1にオイルを供給する構造は、第1の実施例の構造と同じである。
【0062】
この第4の実施例において、第1の実施例と同じ構成部分については、第1の実施例と同様の作用効果を得られる。また、第4の実施例では、キャッチタンク4の内部に保持されるオイル量が、ドレーン孔38の最下位よりも高くなると、キャッチタンク4の内部C1のオイルがドレーン孔38からドレーンされる。このため、キャッチタンク4の内部C1のオイル量が所定量以上に増加することを抑制できるとともに、オイル必要部37に供給されるオイル量の増加を制限できる。また、オイル必要部37がプラネタリギヤを有している場合であれば、ギヤ等の回転部材の回転にともなうオイルの撹拌抵抗が増加することを抑制できる。
【0063】
したがって、プラネタリギヤにおける動力損失の増加を抑制できる。このため、エンジンのトルクがプラネタリギヤを経由して車輪に伝達されるように構成されている場合は、エンジンの燃費の低下を抑制できる。なお、ドレーン孔38からドレーンされるオイルを、発熱部39に供給することにより、発熱部39を冷却することもできる。
【0064】
(第5の実施例)
さらに、第5の実施例を、図8の概念図に基づいて説明する。図8において、図1ないし図3、および図7の構成と同じ構成部分については、図1ないし図3、および図7と同じ符号を付してある。オイル供給管35の内部には仕切部材40が配置されて、オイル供給管35の内部にオイル供給経路41,42が形成されている。この仕切部材40により、オイル供給経路41,42が、車両の前後方向または左右方向に区画されている。また、オイル供給経路41の下端にはオイル排出口43が形成され、オイル供給口42の下端にはオイル排出口44が形成されている。
【0065】
さらに、オイル供給管35の下方には、オイル案内部材22が設けられており、オイル案内部材22には、隔壁45により仕切られて、2方向に分岐した油路28が形成されている。一方の油路28のポート27cは、オイル排出口43の真下に配置されている。他方の油路28のポート27aは、オイル排出口44の真下に配置されている。そして、オイル供給管35の下端46と、オイル案内部材22の上端47との間に、隙間H1が形成されている。
【0066】
図8の概念図に対応する具体例が、図9に示されている。この図9の構成において、図1ないし図3、および図8の構成と同じ構成部分については、図1ないし図3、および図8の構成と同じ符号を付してある。図9は、キャッチタンク4に保持されているオイルを、オイル必要部37、具体的にはプラネタリギヤに供給する場合を示す断面図である。以下、オイル必要部37を、便宜上、“プラネタリギヤ37”と記載することがある。
【0067】
前記オイル供給管35は筒部54を有している。筒部54の中心線は略水平に配置されており、筒部54がキャッチタンク4のオイル出口13に嵌合されている。この筒部54の内部は、キャッチタンク4の内部C1およびオイル供給経路41,42に連通している。一方、プラネタリギヤ37は、同心状に配置されたサンギヤ(図示せず)およびリングギヤ(図示せず)と、サンギヤおよびリングギヤに噛合する複数のピニオンギヤ48を保持するキャリヤ49とを有している。
【0068】
このキャリヤ49は、環状のホルダ50および環状のプレート51と、ホルダ50とプレート51とを連結する複数のピニオンシャフト52とを有している。各ピニオンシャフト52に、軸受(図示せず)を介してピニオンギヤ48が回転可能に取り付けられている。また、各ピニオンシャフト52には油路53が形成されており、各ピニオンシャフト52の油路53と、オイル案内部材22の油路28とが、オイルレシーバ15の油路29を介して連通されている。図9に示されたオイルレシーバ15は、第1の実施例で述べた袋形状部17を備えていない。なお、キャリヤ49は、トランスアクスルケース1に対して回転不能に固定されている。
【0069】
上記構成において、プラネタリギヤ37ではサンギヤとリングギヤとの間でトルク伝達がおこなわれる場合に、ピニオンギヤ48は自転するが公転はしない。また、この第5の実施例においても、第1の実施例と同じ構成部分については、第1の実施例と同様の作用効果を得ることができる。また、この第5の実施例においては、キャッチタンク4の内部C1のオイルは、オイル供給管35の内部に供給される。すると、オイル供給管35に供給されたオイルは、仕切部材40によって、オイル供給経路41とオイル供給経路42とに分岐されて下方に流れる。そして、オイル供給経路41内のオイルは、オイル排出口43およびポート27cを通過して、一方の油路28に流れ込む。
【0070】
これに対して、オイル供給経路42内のオイルは、オイル排出口44およびポート27aを通過して、他方の油路28に流れ込む。各油路28に流れ込んだオイルは、油路29を通過して油路53に流れ込み、ピニオンギヤ48とピニオンシャフト52との間の軸受が、オイルにより潤滑および冷却される。この第5の実施例によれば、オイル供給経路41,42を流れるオイルの一部が、隙間H1を通過して油路28以外の箇所に供給される。このため、プラネタリギヤ37に供給されるオイル量が増加することを抑制できる。したがって、ピニオンギヤ48の回転によるオイルの撹拌抵抗が増加することを抑制でき、プラネタリギヤ37の動力損失の増加を抑制できる。また、第5の実施例において、ドレーン孔38の無いキャッチタンク4を構成することもできる。さらに、図9において、仕切部材40の一部を、筒部35内を介してキャッチタンク4の内部C1内まで延長することもできる。
【0071】
(第6の実施例)
さらに、第6の実施例を、図10および図11に基づいて説明する。この図10および図11の構成において、図1ないし図3、および図9と同じ構成部分については、図1ないし図3、および図9と同じ符号を付してある。前記トランスアクスルケース1の内部には、モータ・ジェネレータ55が設けられている。モータ・ジェネレータ55は、ロータ56およびステータ57を有している。ステータ57はトランスアクスルケース1に固定されており、ステータ57はコイル58を有している。このコイル58の一部の巻き領域J1は、軸線方向の巻き幅が、軸線B1に直交する平面内において、軸線B1を中心とする半径方向で、外側よりも内側の方が狭くなっている。また、ロータ56はシャフト59に連結されている。このシャフト59は軸線B1を中心として回転可能である。
【0072】
一方、トランスアクスルケース1の内部において、軸線方向でモータ・ジェネレータ55の側方にキャッチタンク4が配置されている。また、この第6の実施例では、トランスアクスルケース1の内面に、軸線B1を中心として半径方向に延ばされた隔壁60が一体的に連続されており、隔壁60の一部が、第2の側板10およびオイル案内部材22を兼ねている。オイル案内部材22は隔壁60の内周部分を構成しており、オイル案内部材22はコイル58の巻き領域J1よりも内側に配置されている。
【0073】
また、隔壁60であって、オイル案内部材22よりも外側には、リブ61が形成されている。このリブ61は、トランスアクスルケース1の一部である隔壁60と一体成形されている。このリブ61は、軸線方向で第2の側板10とコイル58との間に配置されているとともに、そのリブ61の内端はコイル58とオイル案内部材22との間に位置している。さらに、図12に示すように、リブ61は、車両の前後方向で、キャッチタンク4のオイル出口13の略中央に配置されている。そして、軸線B1を中心とする円周方向において、リブ61の両側にオイル供給経路62,63が形成されている。この2つのオイル供給経路62,63はオイル出口13と連通している。
【0074】
さらにまた、隔壁60には油路64,65が形成されている。一方の油路64は一方のオイル供給経路62と連通し、他方の油路65は他方のオイル供給経路63と連通している。なお、油路64,65は、隔壁60を機械加工(切削加工)して製造されている。オイルレシーバ15の上端は、油路64と環状部材72との間に配置され、オイルレシーバ15の上端の高さは、油路64の上端の高さ以上に設定されている。
【0075】
さらに、オイル案内部材22には、油路64に連通する油路66が形成され、油路65に連通する油路67が形成されている。この油路66,67は、オイル案内部材22に対して半径方向の窪みとして形成されている。そして、油路66と油路67とが、仕切部材68により仕切られている。そして、油路66は一方の油路28に連通され、油路67は他方の油路28に連通されている。
【0076】
前記シャフト59はオイル案内部材22の軸孔23Aに配置されており、軸孔23Aに取り付けた軸受69により、シャフト59が回転可能に支持されている。さらに、オイル必要部としてのプラネタリギヤ37は、サンギヤ70およびリングギヤ71と、サンギヤ70およびリングギヤ71に噛合するピニオンギヤ48を有するキャリヤ49とを備えている。サンギヤ70はシャフト59と一体回転可能に連結され、リングギヤ71は環状部材72の内周に形成されている。隔壁60には軸受73が取り付けられており、軸受73により環状部材72が回転可能に支持されている。
【0077】
この第6の実施例においては、モータ・ジェネレータ55のトルクを、シャフト59およびプラネタリギヤ37を経由して車輪(図示せず)に伝達することができる。一方、キャッチタンク4の内部C1のオイルがオイル出口13から出ると、オイル供給経路62,63、油路64,65,66,67を経由して油路53に供給される。ここで、オイル供給経路62,63は、リブ61により車両の前後方向に仕切られている。このため、車両の前後方向における加速度の変化が発生した場合、または車両が前後方向に傾斜した場合などにおいても、キャッチタンク4の内部C1のオイルを、オイル供給経路62,63へと確実に、かつ、均等に供給することができる。したがって、プラネタリギヤ37に供給されるオイル量の低下を抑制できる。より具体的には、円周方向において特定のピニオンギヤ48が焼き付いたり、寿命が低下したりすることを抑制できる。また、トランスアクスルケース1の隔壁60の一部が、2つのオイル供給経路62,63を車両の移動方向に区画するリブ61を兼ねている。したがって、2つのオイル供給経路62,63を車両の移動方向に区画するために、専用の部品(新たな部品)を設ける必要がない。
【0078】
(各実施例に関連する説明)
上記の各実施例のうち、第5の実施例で述べた仕切部材40、第6の実施例で述べたリブ61によれば、複数のオイル供給経路を、車両の前後方向、または左右方向に仕切ることが可能である。また、各実施例において、回転部材の軸線が前後方向に配置されている車両に対しても、各実施例を適用できる。さらに、各実施例によれば、キャッチタンク4からオイル必要部に供給されるオイルに対して、車両の加減速による前後方向の力や、車両が登降坂する場合の前後方向の力や、車両が旋回走行する場合の横方向の力が加わって、重力の影響を受ける場合でも、オイルポンプなどを用いることなく、オイル必要部にオイルを供給することができる。
【0079】
さらに、各実施例のオイル供給装置に加えて、オイル必要部にオイルを供給するオイルポンプ(図示せず)を用いると、オイル必要部に供給する必要オイル量に対して、オイルポンプで負担するべきオイル量を可及的に低下させることができ、オイルポンプの吐出容量を少なくすることができる。したがって、動力伝達装置全体の小型化・軽量化を図り、コスト低減に寄与できるとともに、駆動力源でオイルポンプを駆動する場合の動力損失を低減できる。なお、第1の実施例ないし第6の実施例のうち、複数の実施例を組合わせることもできる。
【0080】
さらにまた、キャッチタンク4を構成する各板(リブ形状の板)は、トランスアクスルケース1に一体的に設けられているため、部品点数の増加を抑制できる。さらに、キャッチタンク4とオイル必要部との間に形成されるオイル導入経路を、並列に複数形成することもできる。また、キャッチタンク4に連通するオイル出口13を、複数設けることもできる。
【0081】
ここで、各実施例の構成と、各請求項の発明との対応関係を説明すれば、キャッチタンク4がこの発明のオイル保持部に相当し、開口部21がこの発明のオイル入口に相当し、オイル案内部材22がこの発明の構成部材に相当し、ギヤ、プラネタリギヤ、軸受を含むオイル必要部37が、この発明における動力伝達装置に相当し、仕切部材32がこの発明の規制部材に相当し、天板8がこの発明のカバーに相当し、オイル導入壁14がこの発明の第1のオイル導入壁に相当し、背板5がこの発明の第2のオイル導入壁に相当する。
【0082】
また、ドレーン孔38がこの発明の第1ドレーン通路に相当し、オイル出口13、オイル供給経路36,41,42、オイル供給管35、油路28が、この発明のオイル供給経路に相当し、オイル供給管35の下端46が、この発明のオイル供給管の開口端に相当し、オイル案内部材22が、この発明の他の部材に相当し、発熱部39が、この発明の動力伝達装置以外の箇所に相当し、隙間H1がこの発明の第2ドレーン通路に相当し、車両の駆動力源としてのモータ・ジェネレータ55と、モータ・ジェネレータ55と車輪との間に配置されている動力伝達装置としてのプラネタリギヤ37、シャフト59とが、この発明の駆動装置に相当し、トランスアクスルケース1が、この発明のケーシングに相当し、隔壁60が、この発明のケーシングの一部に相当し、リブ61がこの発明の規制部材に相当する。
【0083】
この実施例に開示された特徴的な構成を記載すれば以下のとおりである。すなわち、オイル保持部と、このオイル保持部よりも下方に配置されたオイル必要部と、前記オイル保持部のオイルを前記オイル必要部に供給するオイル供給経路とを有する移動体用のオイル供給装置において、前記オイル供給経路のオイルと前記オイル必要部とが、移動体の移動方向に相対移動することを規制するリブが、前記オイル供給経路に設けられているとともに、前記移動体の移動を制御する駆動装置と、この駆動装置を収納するケーシングとが設けられており、このケーシングに連続して前記リブが形成されていることを特徴とする移動体用のオイル供給装置である。
【0084】
また、このリブの内端にオイル案内部材が連続して形成されている。このオイル案内部材は環状に構成され、そのオイル案内部材に、シャフトを保持する軸受が取り付けられている。さらに、ケーシングに、オイル必要部としてのプラネタリギヤのキャリヤが回転不可能に固定されている。そして、オイル案内部材に形成されている油路と、キャリヤのピニオンシャフトの油路とが接続されている。さらに、オイル案内部材とキャリヤとの間には、環状のオイルレシーバが介在されており、オイルレシーバとオイル案内部材との間に、油路が形成されている。
【0085】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1の発明によれば、車両が加速または減速した場合に、オイル保持部のオイルが、オイル保持部の外部に漏れるオイルの量を可及的に少なくすることができる。また、カバーが第1のオイル導入壁に連続しているため、オイル保持部の外部のオイルをオイル保持部に導入する際に、そのオイルの導入方向を、第1のオイル導入壁およびカバーにより案内することができる。したがって、オイル保持部に対するオイルの導入性能が向上する。また、請求項1の発明によれば、オイル保持部の外部のオイルをオイル保持部に導入する際に、第2のオイル導入壁によりオイルを案内することができ、オイル保持部に対するオイルの導入性能を向上することができる。また、オイル保持部の一部が第2のオイル導入壁を兼ねているため、部品点数の増加を抑制できる。
さらに、請求項2の発明によれば、請求項1の発明と同様の効果を得ることができる他に、オイル保持部のオイル量が所定量以上に増加することを制限できるとともに、動力伝達装置に供給されるオイル量の増加を抑制できる。
さらにまた、請求項3の発明によれば、請求項1または2の発明と同様の効果を得られる他に、車両が加速または減速して、車両の前後方向または左右方向において、車両の移動速度と、オイル出口から出たオイルの移動速度とに差が生じた場合でも、オイル出口から出たオイルが、オイル入口の外に落下することを抑制できる。したがって、動力伝達装置に供給されるオイルの量が低下することを抑制できる。
【0086】
請求項4の発明によれば、請求項3の発明と同様の効果を得られる他に、オイル供給経路を通過するオイルの移動方向を、連結部材により規制できる。したがって、動力伝達装置に対するオイルの供給性能が、一層向上する。
【0087】
請求項5の発明によれば、請求項1または2の発明と同様の効果を得られる他に、車両が加速または減速した場合は、オイル供給経路を通過するオイルが隔壁に接触するため、オイルを動力伝達装置に確実に供給できる。したがって、動力伝達装置に供給されるオイルの量が低下することを抑制できる。
【0088】
請求項6の発明によれば、請求項5の発明と同様の効果を得られる他に、オイル保持部のオイルをオイル供給経路に供給する段階で、車両の前後方向または左右方向におけるオイルとオイル受け部との相対位置を確定することができ、動力伝達装置に対するオイルの供給性能が一層向上する。
【0089】
請求項7の発明によれば、請求項1または2の発明と同様の効果を得られる他に、車両が加速または減速して、車両の前後方向または左右方向において、車両の移動速度と、オイル出口から出たオイルの移動速度とに差が生じた場合でも、オイル出口から出たオイルが、オイル入口の外に落下することを抑制できる。また、車両が加速または減速した場合は、オイル供給経路を通過するオイルが隔壁に接触するため、オイルをオイル受け部に確実に供給できる。このような理由により、動力伝達装置に供給されるオイルの量が低下することを抑制できる。
【0090】
請求項8の発明によれば、請求項7の発明と同様の効果を得られる他に、オイル供給経路を通過するオイル移動方向を、連結部材により規制できる。したがって、動力伝達装置に対するオイルの供給性能が、一層向上する。
【0091】
請求項9の発明によれば、請求項7の発明と同様の効果を得られる他に、オイル保持部のオイルをオイル供給経路に供給する段階で、車両の前後方向または左右方向におけるオイルとオイル受け部との相対位置を確定することができ、動力伝達装置に対するオイルの供給性能が一層向上する。
【0096】
請求項10の発明によれば、請求項5の発明と同様の効果を得ることができる他に、ケーシングの一部を規制部材として利用でき、新たな部品を設けずに済む。また、請求項11の発明によれば、請求項2ないし4のいずれか、または7ないし9のいずれかの発明と同様の効果を得られる他に、前記車両が減速する場合よりも頻度の高い前記車両が加速する場合に、前記オイル出口からオイルを送り出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明を車両の動力伝達装置に適用した実施例を示す部分的な側面断面図である。
【図2】 図1に対応する正面断面図である。
【図3】 図1に対応する側面断面図である。
【図4】 この発明の他の実施例を示す部分的な側面断面図である。
【図5】 図4に対応する平面断面図である。
【図6】 図4に対応する側面断面図である。
【図7】 この発明の他の実施例を示す概念図である。
【図8】 この発明の他の実施例を示す概念図である。
【図9】 図8の実施例の具体的な構造を示す断面図である。
【図10】 この発明の他の実施例を示す正面断面図である。
【図11】 この発明の他の実施例を示す側面図である。
【符号の説明】
1…トランスアクスルケース、 4…キャッチタンク、 5…背板、 7…前板、 8…天板、 13…オイル出口、 14…オイル導入壁、 16…扁平部、 21,G1…開口部、 22…オイル案内部材、 27,28,29…油路、 32,40…仕切部材、 35…オイル供給管、 36,41,42,F1…オイル供給経路、 37…オイル必要部(プラネタリギヤ)、 38…ドレーン孔、 39…発熱部、 46…下端、 55…モータ・ジェネレータ、 59…シャフト、 60…隔壁、 61…リブ、 D1…オイル導入通路、 H1…隙間。

Claims (11)

  1. 駆動力源の動力を車輪に伝達する動力伝達装置を潤滑および冷却するオイルと、このオイルを貯溜するオイル保持部と、このオイル保持部に貯溜されたオイルを前記動力伝達装置に供給して、その動力伝達装置を潤滑および冷却する、車両用のオイル供給装置において、
    前記オイル保持部の上部に形成されている開口部を覆うカバーを設けるとともに、このカバーに連続して第1のオイル導入壁を設け、前記オイル保持部の外部のオイルがギヤにより掻き上げられ、かつ、遠心力により飛ばされるオイルを前記オイル保持部に導くオイル導入通路が、前記第1のオイル導入壁により形成されており、前記オイル保持部が第2のオイル導入壁を有しているとともに、前記オイル保持部は、底板と、この底板に連続する前板と、前記底板に連続され、かつ、車両の前後方向で前記前板よりも後方に配置された第2のオイル導入壁とを有しており、前記第1のオイル導入壁と第2のオイル導入壁との間に、オイル導入通路が形成されており、前記第2のオイル導入壁の基端よりも自由端の方が前記前板に近くなる方向に、前記第2のオイル導入壁が傾斜もしくは湾曲されていることを特徴とする車両用のオイル供給装置。
  2. 前記オイル保持部から出たオイルを前記動力伝達装置に供給するオイル出口と、前記オイル保持部から出たオイルを、前記動力伝達装置以外の箇所にドレーンする第1ドレーン通路を有し、この第1ドレーン通路は、前記オイル出口の上方に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用のオイル供給装置。
  3. 前記オイル保持部のオイル出口から出るオイルを、前記動力伝達装置に供給するオイル供給経路と、
    前記オイル供給経路に設けたオイルレシーバと、
    このオイルレシーバに形成され、かつ、前記オイル出口から出たオイルが通過するオイル入口と
    が設けられており、
    前記オイル入口が前記オイル出口よりも下方に配置され、かつ、上向きに設けられているとともに、このオイル入口に車両の前後方向または左右方向で所定の開口幅が設定されていることを特徴とする請求項1または2に記載の車両用のオイル供給装置。
  4. 前記動力伝達装置を有する構成部材と、前記オイルレシーバと前記構成部材とを連結する連結部材とが設けられており、前記連結部材が、前記動力伝達装置に供給されるオイルを案内する機能を、更に有していることを特徴とする請求項3に記載の車両用のオイル供給装置。
  5. 記オイル保持部よりも下方に前記動力伝達装置が配置されており、前記オイル供給経路のオイルと前記動力伝達装置とが、車両の前後方向または左右方向に相対移動することを規制する規制部材が、前記オイル供給経路に設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の車両用のオイル供給装置。
  6. 記規制部材の一部が前記オイル保持部に配置されていることを特徴とする請求項5に記載の車両用のオイル供給装置。
  7. 記オイル保持部のオイル出口から出るオイルを前記動力伝達装置に供給するオイル供給経路と、このオイル供給経路に設けたオイルレシーバと、このオイルレシーバに形成され、かつ、前記オイル出口から出たオイルが通過するオイル入口とを有し、
    このオイル入口が前記オイル出口よりも下方に配置され、かつ、上向きに設けられているとともに、このオイル入口に車両の前後方向または左右方向で所定の開口幅が設定されており、
    前記オイル供給経路を通過するオイルと、前記動力伝達装置とが、車両の前後方向または左右方向に相対移動することを規制する壁部が、前記オイル供給経路に設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の車両用のオイル供給装置。
  8. 記動力伝達装置を有する構成部材と、前記オイルレシーバと前記構成部材とを連結する連結部材とが設けられており、前記連結部材が、前記オイル供給経路 に配置されていることを特徴とする請求項7に記載の車両用のオイル供給装置。
  9. 記壁部の一部が、前記オイル保持部に配置されていることを特徴とする請求項7に記載の車両用のオイル供給装置。
  10. 記車両の移動を制御する駆動装置と、この駆動装置を収納するケーシングとが設けられており、このケーシングの一部が前記規制部材を兼ねていることを特徴とする請求項5に記載の車両用のオイル供給装置。
  11. 記オイル出口は、前記車両が減速する場合よりも頻度の高い前記車両が加速する場合に前記オイルを送り出すことができる位置に配置されていることを特徴とする請求項2ないし4のいずれか、または請求項7ないし9のいずれかに記載の車両用のオイル供給装置。
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