JP6747640B2 - スラブ開口用型枠 - Google Patents

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Description

本発明は、鉄筋コンクリート構造の床板に工事用の開口部を一時的に形成するスラブ開口用型枠に関する。
鉄筋コンクリート構造物の施工時に、各種工事を行う際に使用するだめ穴等の開口部を床板(スラブ)に形成する場合に、開口部を形成する本体枠と、該本体枠をスラブ鉄筋側に支持する支持鉄筋とをユニット化した型枠ユニットを用いた特許文献1に記載のスラブ開口用型枠が公知である。
また、型枠ユニットを用いてスラブ側に開口部を形成する場合に、該型枠ユニットの本体枠に沿って形成されて該本体枠側に着脱可能に取付けられる被り用型枠を設け、該被り用型枠により開口部近傍の被りを形成することができる特許文献2に記載のスラブ開口用型枠が公知である。
特許6030386号公報 特開2004−108083号公報
上記特許文献2では、前記本体枠と支持鉄筋とがユニット化された型枠ユニットをスラブ鉄筋側に配置固定した状態で、スラブ鉄筋側の型枠へコンクリートを打設することによって、被りを含む前記開口部を形成できるものであるが、被り用型枠の本体枠側の取付固定に手間が掛かるとともに、被り用型枠と本体枠との連結面からスラブ鉄筋側に打設したコンクリートが漏れる場合があるという課題があった。
本発明は、スラブ鉄筋側の型枠へのコンクリートの打設によって本体枠及び被り用型枠の内周面側に床を上下に貫通する開口部を形成するスラブ開口用型枠において、前記被り用型枠の本体枠側への着脱が容易であるとともに、被り用型枠と本体枠との連結部分に隙間が出来難いスラブ開口用型枠を提供することを課題としている。
上記課題を解決するため、本発明は、第1に、上下が開口した筒状に形成された本体枠3と、該本体枠3の上面又は下面側からスラブ鉄筋8側に突出させて、本体枠3をスラブ鉄筋8側に支持する支持鉄筋4と、前記本体枠3に沿った筒状に形成されて該本体枠3の上側又は下側に着脱可能に設けた被り用型枠7とを備え、スラブ鉄筋8側の型枠へのコンクリートの打設によって本体枠3及び被り用型枠7の内周面側に床を上下に貫通する開口部2を形成し、該開口部2の被り厚が前記被り用型枠7によって形成されるスラブ開口用型枠において、前記被り用型枠7の下端側が、前記本体枠3の上端側よりも下方に位置するように構成され、前記本体枠3は、横方向の横鉄筋11,12によって方形状に形成され、前記本体枠3の内周面側と外周面側とに、上下方向の縦鉄筋13が複数設けられ、前記本体枠3の外周面側の縦鉄筋13の上端側を、前記本体枠3の内周面側の縦鉄筋13と、前記横鉄筋11,12の上端側より低くなるように構成し、前記被り用型枠7を前記本体枠3の外周面側の縦鉄筋13の上端側に載置支持することにより、前記被り用型枠7の内周面側が前記本体枠3の外周面側に当接するように構成したことを特徴としている。
第2に、上下が開口した筒状に形成された本体枠3と、該本体枠3の上面又は下面側からスラブ鉄筋8側に突出させて、本体枠3をスラブ鉄筋8側に支持する支持鉄筋4と、前記本体枠3に沿った筒状に形成されて該本体枠3の上側に着脱可能に設けた被り用型枠7とを備え、スラブ鉄筋8側の型枠へのコンクリートの打設によって本体枠3及び被り用型枠7の内周面側に床を上下に貫通する開口部2を形成し、該開口部2の被り厚が前記被り用型枠7によって形成されるスラブ開口用型枠において、前記被り用型枠7の下端側が、前記本体枠3の上端側よりも下方に位置するように構成され、前記本体枠3は、横方向の横鉄筋11,12によって方形状に形成されており、該横鉄筋11,12上に前記被り用型枠7が支持されるように構成され、前記本体枠3の内周面側と外周面側とに、上下方向の縦鉄筋13が複数設けられて、該縦鉄筋13が横鉄筋11,12の上端よりも上方側に延設され、前記被り用型枠7を前記横鉄筋11,12上に載置支持した際に、該被り用型枠7下端側の内周面側と外周面側とが前記縦鉄筋13によって挟まれるように構成したことを特徴としている。
第3に、前記被り用型枠7を、予め外側に向かって湾曲形成させたことを特徴としている。
前記被り用型枠は、本体枠と連結される開口下端側が、前記本体枠の上端側よりも下方に位置するように構成され、又は、本体枠と連結される開口上端側が、前記本体枠の下端側よりも上方に位置するように構成されたことにより、本体枠と被り用型枠の一部が側面視で一部ラップした状態で取付けられるため、簡易な構成によって被り用型枠と本体枠との連結部分に隙間が出来難くなる。
また、前記被り用型枠の内周面側が前記本体枠の外周面側に当接するように構成されたものによれば、該本体枠によって被り用型枠の内側への変形が規制されるため、被り用型枠自体の強度を必要以上に高くしなくても、スラブ鉄筋側の型枠に打設されたコンクリートから受ける圧力により耐えることができ、コストも削減することができる。
また、前記被り用型枠の外周面側が前記本体枠の内周面側に当接するように構成されたものによれば、被り用型枠の本体枠側へ設置する際の位置決めをスムーズにすることができる。
なお、前記被り用型枠は、本体枠に沿って形成された型枠部と、該型枠部の周面から本体枠側に向かって延設された係止片とを有し、前記係止片が本体枠の周面側に当接するように構成されたものによれば、被り用型枠の本体枠側への位置決めが容易になるとともに、該係止片が本体枠の外周面又は内周面側と当接するため、型枠部の全体を当接させる場合と比較してさらにコストを低く抑えることができる。
また、前記本体枠の周面側には、上下方向の縦鉄筋が複数設けられており、該縦鉄筋の端部側に前記前記被り用型枠が支持されるように構成されたものによれば、前記被り用型枠を本体枠の内周面又は外周面側に当接させた取付位置で位置決めすることができる。
また、前記本体枠は、横方向の横鉄筋によって方形状に形成されており、該横鉄筋上に前記被り用型枠が支持されるように構成されたものによれば、前記本体枠と被り用型枠の開口形状とを略同じにすることができるため、開口部形成後の被り用型枠の取り外しが容易になるとともに、開口部の仕上がりも良くなる。
なお、前記被り用型枠を、予め外側に向かって湾曲形成させたものによれば、該被り用型枠がスラブ鉄筋側の型枠に打設されたコンクリートによって本体枠の内側へ向けて受ける圧力が大きい場合であっても、十分に受け止めることができる。
開口部を形成する型枠ユニットをスラブ鉄筋側に設置した状態を示す平面図である。 開口部を形成する型枠ユニットをスラブ鉄筋側に設置した状態を示す側面図である。 (A)及び(B)は、型枠ユニットを示した平面図及び側面図である。 (A)及び(B)は、被り用型枠の設置部分を示した要部側面図及び要部平面図である。 (A)及び(B)は、別実施例1の被り用型枠の設置状態を示した要部側面図及び要部平面図である。 (A)及び(B)は、別実施例2の被り用型枠の設置状態を示した要部側面図及び要部平面図である。 (A)及び(B)は、別実施例3の被り用型枠の設置状態を示した要部側面図及び要部平面図である。 別実施例4の被り用型枠の設置状態を示した要部側面図である。 (A)は、別実施例5の被り用型枠の設置状態を示した平面図であり、(B)は、別実施例5の被り用型枠を示した平面図である。
以下、本発明の実施形態を図1乃至図4に基づき説明する。図1及び図2は、開口部を形成する型枠ユニットをスラブ鉄筋側に設置した状態を示す平面図及び側面図であり、図3(A)及び(B)は、型枠ユニットを示した平面図及び側面図であり、図4(A)及び(B)は、被り用型枠の設置部分を示した要部側面図及び要部平面図である。図示されるように、本発明の型枠ユニット(スラブ開口用型枠)1は、鉄筋コンクリート構造の床板(スラブ)に工事の際に使用する通称「だめ穴」(以下、開口部)を形成するとともに、工事終了後に該開口部とともにコンクリートで埋設されるものである。
前記型枠ユニット1は、床板を上下方向に貫通する方形枠状の前記開口部2に沿うように鉄筋を編成した型枠鉄筋(本体枠)3と、該型枠鉄筋3の上部側及び下部側に配置されて開口部周辺のスラブ鉄筋側へ向けて延設されるアンカー鉄筋(支持鉄筋)4と、開口部2上にスライド移動可能に設けた補強鉄筋6と、前記型枠鉄筋3の上面側に着脱可能に載置されて開口部2における被り厚を形成するための被り用型枠7とを備え、床板内の上下位置にそれぞれ格子状に設けられたスラブ鉄筋8の間に配置されている(図1及び図2参照)。このとき、開口部2が形成される個所では、床板の上下方向が貫通されるようにスラブ鉄筋8が除去されている。
前記型枠鉄筋3は、開口部2の長手方向に沿って並行に配置される第1鉄筋11と、該第1鉄筋11の端部と直行するように配置される第2鉄筋12とを矩形状に編組することにより形成されている。具体的には、該型枠鉄筋3は、平行に配置した一対の第1鉄筋11の端部側と、平行に配置した一対の第2鉄筋12の端部側とを交差させて固着し、上下方向に交互に積み重ねることによって、方形状の枠体に形成されている。なお、該構成の型枠鉄筋3の周面側には、打設されるコンクリートを堰き止めるメッシュ部材等が設けられている(図示しない)。
また、該型枠鉄筋3は、その内周面側と外周面側には、上下方向に積み重ねられた各鉄筋11,12と直交する方向に設けられた上下方向の縦鉄筋13が取付固定されており、該縦鉄筋13により型枠鉄筋3がより強固になる。
前記アンカー鉄筋4は、前記型枠鉄筋3の第1鉄筋11と第2鉄筋12とに沿うように設けられて、平面視で型枠鉄筋3上に配置されたサブアンカー鉄筋4Aと、平面視で型枠鉄筋の内側に配置されたメインアンカー鉄筋4Bとを備え、前記型枠鉄筋3が床板内により強固に固定されるように設けられている(図1及び図3参照)。
該サブアンカー鉄筋4Aは、前記第1鉄筋11と平面視で重なるように配置される第1サブアンカー鉄筋4Aaと、第2鉄筋12と平面視で重なるように配置される第2サブアンカー鉄筋4Abとを備え、各サブアンカー鉄筋4Aにより、前記型枠鉄筋3の上面側及び下面側のそれぞれに、開口部2の形状に沿った枠状となるように設けられている。
該メインアンカー鉄筋4Bは、前記第1サブアンカー鉄筋4Aaと並行であって且つ開口部内面側に沿って延設される一対の第1メインアンカー鉄筋4Ba,4Baと、前記第2サブアンカー鉄筋4Abと並行であって且つ開口部2内面側に沿って延設される一対の第2メインアンカー鉄筋4Bb,4Bbとを備えている。
図示する例では、各メインアンカー鉄筋4Bは、サブアンカー鉄筋よりも太い鉄筋が用いられるとともに、各サブアンカー鉄筋4Aよりも長く形成されている。このとき、前記型枠鉄筋3は、上下方向に並べた2本一組とした前記第1鉄筋11と第2鉄筋12を積み重ねて形成することにより、型枠鉄筋3の内側に太いメインアンカー鉄筋4Bを挿通させることができるように構成されている。
また、開口部2(型枠鉄筋3)外側のスラブ鉄筋8側に延設された、各アンカー鉄筋4の端部側は、それぞれJ字状に屈曲形成されており、より強固に床板側のコンクリートと結合するように形成されており、これにより型枠鉄筋3全体が床板側と強力に一体化する。ちなみに、各アンカー鉄筋4の端部は直線状であってもよく、この場合には、アンカー鉄筋4がスラブ鉄筋8側に干渉し難くなって、型枠ユニット1がより設置し易くなる。
前記補強鉄筋6は、両端側がJ字状に屈曲形成されるとともに、その両端側が一対の前記第2メインアンカー鉄筋4Bbと係合する1又は複数(図示する例では1本)の第1補強鉄筋6と、両端側がJ字状に屈曲形成されるとともに、その両端側が一対の前記第1メインアンカー鉄筋4Baと係合する1又は複数(図示する例では4本)の第2補強鉄筋6とを有し、各補強鉄筋6は、両端側を各メインアンカー鉄筋4B上でスライド移動できるように構成されている。これにより、該補強鉄筋6は、開口部2の端に寄せることによって開口部を大きく開放することができる一方で、各補強鉄筋6を開口部上に並べることによって開口部を塞ぐように配置することもできる。
前記被り用型枠7は、前記型枠鉄筋3の平面視からの形状に沿って方形枠状に一体形成され、該型枠鉄筋3(具体的には縦鉄筋13と横方向の第1鉄筋11及び第2鉄筋12)の上面側に着脱可能に設けることによって、開口部2の型枠(型枠ユニット)の一部となるように構成されている(図1及び図3参照)。また、該被り用型枠7の上下方向の幅は、スラブ側の型枠にコンクリートが打設された際に形成されるスラブの被り厚よりも高くなるように構成されている。
すなわち、該被り用型枠7は、床板内に埋め込まれる型枠鉄筋3と連結されて開口部2を形成する型枠となり、開口部2が形成された後に、スラブ内に埋め込まれる型枠鉄筋3側から取り外すことができる。これにより、該被り用型枠7は、スラブに形成される開口部2における被り(具体的には、鉄筋から、スラブ表面までの最短距離となるコンクリート厚)を形成することができる。該被り用型枠7の型枠鉄筋3側への具体的な着脱構成については後述する。
上述のように構成される型枠ユニット1は、スラブ鉄筋8側の型枠内に設置することにより、前記型枠鉄筋3及び被り用型枠7が床板側に形成される開口部を形成するための型枠となる。具体的には、型枠ユニット1の設置後にスラブ鉄筋8側の型枠にコンクリートを打設すると、開口部2の外側に突出した前記アンカー鉄筋4が、コンクリートと結合して前記型枠鉄筋3の全体が床板を形成するコンクリートと強力に一体化し、型枠鉄筋3と被り用型枠7の内側に前記開口部2が形成される。
ちなみに、図示する例では、まず、スラブ鉄筋8側の型枠にコンクリートを打設することにより、床板の上下に配設されたスラブ鉄筋8うち、下側のスラブ鉄筋8側だけが埋設される厚さの予備床10と開口部2とを形成し、その後、該予備床10の開口部2形成箇所に前記型枠ユニット1を載置し、その後に、スラブ鉄筋8側の型枠に残りのコンクリートを打設することによって、床板を形成している(図2参照)。
上記により、スラブ鉄筋8側にコンクリートが打設されることで床板と開口部2が形成されると、該型枠ユニット1は、型枠鉄筋3は、アンカー鉄筋4によりスラブと一体化する一方で、前記被り用型枠7は、型枠鉄筋3側から取外すことができる。これにより、開口部を形成するとともに、被り用型枠7が取り外された型枠ユニット1を床板側に固定することができる。
該型枠ユニット1により形成された開口部2は、工事等で使用される場合には、補強鉄筋6を端までスライド移動させて工事穴として用いられ、該開口部2が使用されない場合には、図示しない開口蓋によって、開口部を閉じることができるように構成されている。
また、工事が終了して開口部2が不要となった場合には、前記補強鉄筋6を平面視で開口部2上に配置されるようにスライド移動させてから、開口部2側にコンクリートを打設することにより、開口部2内に補強鉄筋6を配置した状態で開口部2を埋め立てることができる。以上より、工事終了後の、開口部2が形成された箇所の強度を十分に担保することができる。
次に、図3及び図4に基づいて、被り用型枠の設置態様について説明する。図4(A)及び(B)は、被り用型枠の設置状態を示した要部側面図及び要部平面図である。図より、前記被り用型枠7は、その内周面側が、前記型枠鉄筋3の該外周面側(図示する例の場合、具体的には第1鉄筋11の外側)と当接するように型枠鉄筋3よりも若干幅広な方形状となるように形成されている(図4(A)及び(B)参照)。
これに対し、前記型枠鉄筋3側は、該型枠鉄筋3の外周面に取付固定された前記縦鉄筋13Aの長さが、型枠鉄筋3の内周面側に取付固定された縦鉄筋13Bよりも短く形成されている。言い換えると、型枠鉄筋3の外周面側の前記縦鉄筋13Aの上端を、型枠鉄筋3の内周面側の縦鉄筋13Bの上端よりも低くするとともに、型枠鉄筋3の上端を構成する第1鉄筋11及び第2鉄筋12よりも低くなるように構成した(図4(A)参照)。
すなわち、前記被り用型枠7は、その下端側が型枠鉄筋3の上端側より下方に位置している。言い換えると、前記被り用型枠7の下端側と、型枠鉄筋3の上端側とは、側面視でラップした状態で、被り用型枠7が縦鉄筋13Aの上端側に支持されている。
該構成によれば、前記被り用型枠7は、前記型枠鉄筋3の外周側に嵌合されるように支持されることにより、型枠鉄筋3側へ取付ける際の位置決めが容易になるとともに、被り用型枠7の内周面(下)側と型枠鉄筋3の外周面(上)側とが当接することによって、被り用型枠7が外周面側から受ける外力によって枠内側に変形することを規制することができる。
これにより、被り用型枠7がスラブ鉄筋8側の型枠に打設されたコンクリートから受ける圧力によって撓む(変形する)ことを防止できるために、被り用型枠7の強度を必要以上に高くする必要がなく、被り用型枠7を型枠鉄筋3側へ強固に固定するために別途の固定部材を設ける必要もないため、全体の製造コストを低く抑えることができる。
ちなみに、型枠鉄筋の上部側に前記サブアンカー鉄筋4Aが配置されて、前記被り用型枠7と干渉する場合には、前記被り用型枠7の下部側に、サブアンカー鉄筋4Aが挿通される切欠部(図示しない)を形成しても良い。また、干渉するサブアンカー鉄筋4Aを、平面視でラップする第1鉄筋又は第2鉄筋の長さに合わせて切断することにより、被り用型枠7を型枠鉄筋3側に嵌合可能に構成しても良い。
次に、図5に基づいて、別実施例1の被り用型枠について、上述の例と異なる点について説明する。図5(A)及び(B)は、別実施例1の被り用型枠の設置状態を示した要部側面図及び要部平面図である。図より、前記被り用型枠7は、その外周面側が、前記型枠鉄筋3の該内周面側(図示する例の場合、具体的には第1鉄筋11の内側)と当接するように型枠鉄筋3よりも若干幅狭な方形状となるように形成されている(図5(A)及び(B)参照)。
これに対し、前記型枠鉄筋3側は、該型枠鉄筋3の内周面に取付固定された前記縦鉄筋13Bの長さが、型枠鉄筋3の外周面側に取付固定された縦鉄筋13Aよりも短く形成されている。言い換えると、型枠鉄筋3の内周面側の前記縦鉄筋13Bの上端を、型枠鉄筋3の外周面側の縦鉄筋13Aの上端よりも低くするとともに、型枠鉄筋3の上端を構成する第1鉄筋11及び第2鉄筋12よりも低くなるように構成した(図5(A)参照)。
該構成によれば、前記被り用型枠7は、前記型枠鉄筋3の内周側に嵌合されるように支持されることにより、型枠鉄筋3側へ取付ける際の位置決めが容易になる。また、前記被り用型枠7が型枠鉄筋3の外側に突出するサブアンカー鉄筋4A側に干渉することがなくなる。
次に、図6に基づいて、別実施例2の被り用型枠について、上述の例と異なる点について説明する。図6(A)及び(B)は、別実施例2の被り用型枠の設置状態を示した要部側面図及び要部平面図である。図より、前記被り用型枠17は、前記型枠鉄筋3を構成する第1鉄筋11と第2鉄筋12上に載置されるように開口部と略同程度の大きさの方形状に形成された型枠部17Aと、該型枠部17Aの外周面側に取付固定されて、型枠鉄筋3の外周面側と当接するように型枠部17Aの下方側に向けて延設された棒状の係止片17Bとから構成されている(図6(A)及び(B)参照)。
該構成によれば、前記型枠部17Aは、前記型枠鉄筋3を上下方向に延設するように設けられるため、床板を上下に貫通する開口部2を、被りを含めて凹凸なく形成することができる。
また、前記係止片17Bは、枠状の前記型枠部17Aの外周面側に間隔を開けて複数個所に設けられており、各係止片17Bが、型枠鉄筋3(第1鉄筋11及び第2鉄筋)の外周面側に当接するように構成されているため、被り用型枠7を型枠鉄筋3側へ取付ける際の位置決めが容易になるとともに、被り用型枠7のガタツキも防止することができる。
なお、該係止片17Bによれば、型枠鉄筋3の外側に延設される前記サブアンカー鉄筋4A側にも略干渉しないため、サブアンカー鉄筋4Aが被り用型枠17側に干渉しないように加工する手間が掛からないため、被り用型枠17をより安価に構成することができる。
次に、図7に基づいて、別実施例3の被り用型枠について、上述の例と異なる点について説明する。図7(A)及び(B)は、別実施例3の被り用型枠の設置状態を示した要部側面図及び要部平面図である。図より、前記被り用型枠17は、前記型枠部17Aと、該型枠部17Aの内周面側に取付固定されて、型枠鉄筋3の内周面側と当接するように型枠部17Aの下方側に向けて延設された棒状の係止片17Bとから構成した。
該構成によれば、前記係止片18Bが開口部2内側に配置されるため、スラブ鉄筋8側の型枠にコンクリートを打設して床板と開口部2を形成して、被り用型枠7を型枠鉄筋3側から取外す場合に、開口部2側に係止片18Bの跡が残らず、被り用型枠7の取外すもスムーズ行うことができる(図7(A)及び(B)参照)。
次に、図8に基づいて、別実施例1の被り用型枠について、上述の例と異なる点について説明する。図8は、別実施例4の被り用型枠の設置状態を示した要部側面図である。図より、前記被り用型枠7を、前記型枠鉄筋3を構成する第1鉄筋11と第2鉄筋12上に載置されるように開口部と略同程度の大きさの方形状に形成し、前記型枠鉄筋3側の前記縦鉄筋13A,13Bを、型枠鉄筋3の第1鉄筋11及び第2鉄筋12の上端よりも上方側に延設した。
該構成によれば、前記被り用型枠7を前記第1鉄筋11及び第2鉄筋12(型枠鉄筋3)の上端側に載置支持すると、該被り用型枠7の内面側と外面側とが、前記縦鉄筋13A,13Bによって挟まれるように配置される(図8参照)。これにより、前記縦鉄筋13によって、被り用型枠7を型枠鉄筋3側に固定する際の位置決めが容易になるとともに、スラブ鉄筋8側の型枠へコンクリートを打設する際も、被り用型枠7が変形したり移動したりすることを防止できる。
次に、図9に基づいて、被り用型枠の別実施例5について説明する。図9(A)は、別実施例5の被り用型枠の設置状態を示した平面図であり、図9(B)は、別実施例5の被り用型枠を示した平面図である。図示されるように、前記被り用型枠18は、形成される開口部2の形状と比較して、予め外側に向かって湾曲させた枠状に形成しても良い。
該構成によれば、被り用型枠18は、床板及び開口部形成時にスラブ鉄筋8側の型枠に打設されたコンクリートから受ける圧力と反対方向に予め湾曲されているため、より強度の低い安価な素材を用いても開口部近傍の被りを形成する型枠として機能させることができる。
ちなみに、上述の例では、前記被り用型枠7,17,18は、型枠鉄筋の上端側に載置固定された例を示したが、型枠鉄筋3の下面側にも同様に取付可能に構成しても良い。該構成によれば、一度のスラブ鉄筋8側の型枠へのコンクリートの打設作業で、床板及び開口部2を形成することができる。
2 開口部
3 型枠鉄筋(本体枠)
4 アンカー鉄筋(支持鉄筋)
7 被り用型枠
8 スラブ鉄筋
11 第1鉄筋(横鉄筋)
12 第2鉄筋(横鉄筋)
13 縦鉄筋
17A 型枠部
17B 係止片

Claims (3)

  1. 上下が開口した筒状に形成された本体枠(3)と、
    該本体枠(3)の上面又は下面側からスラブ鉄筋(8)側に突出させて、本体枠(3)をスラブ鉄筋(8)側に支持する支持鉄筋(4)と、
    前記本体枠(3)に沿った筒状に形成されて該本体枠(3)の上側に着脱可能に設けた被り用型枠(7)とを備え、
    スラブ鉄筋(8)側の型枠へのコンクリートの打設によって本体枠(3)及び被り用型枠(7)の内周面側に床を上下に貫通する開口部(2)を形成し、該開口部(2)の被り厚が前記被り用型枠(7)によって形成されるスラブ開口用型枠において、
    前記被り用型枠(7)の下端側が、前記本体枠(3)の上端側よりも下方に位置するように構成され
    前記本体枠(3)は、横方向の横鉄筋(11,12)によって方形状に形成され、
    前記本体枠(3)の内周面側と外周面側とに、上下方向の縦鉄筋(13)が複数設けられ、
    前記本体枠(3)の外周面側の縦鉄筋(13)の上端側を、前記本体枠(3)の内周面側の縦鉄筋(13)と、前記横鉄筋(11,12)の上端側より低くなるように構成し、
    前記被り用型枠(7)を前記本体枠(3)の外周面側の縦鉄筋(13)の上端側に載置支持することにより、前記被り用型枠(7)の内周面側が前記本体枠(3)の外周面側に当接するように構成した
    スラブ開口用型枠。
  2. 上下が開口した筒状に形成された本体枠(3)と、
    該本体枠(3)の上面又は下面側からスラブ鉄筋(8)側に突出させて、本体枠(3)をスラブ鉄筋(8)側に支持する支持鉄筋(4)と、
    前記本体枠(3)に沿った筒状に形成されて該本体枠(3)の上側に着脱可能に設けた被り用型枠(7)とを備え、
    スラブ鉄筋(8)側の型枠へのコンクリートの打設によって本体枠(3)及び被り用型枠(7)の内周面側に床を上下に貫通する開口部(2)を形成し、該開口部(2)の被り厚が前記被り用型枠(7)によって形成されるスラブ開口用型枠において、
    前記被り用型枠(7)の下端側が、前記本体枠(3)の上端側よりも下方に位置するように構成され、
    前記本体枠(3)は、横方向の横鉄筋(11,12)によって方形状に形成されており、該横鉄筋(11,12)上に前記被り用型枠(7)が支持されるように構成され、
    前記本体枠(3)の内周面側と外周面側とに、上下方向の縦鉄筋(13)が複数設けられて、該縦鉄筋(13)が横鉄筋(11,12)の上端よりも上方側に延設され、
    前記被り用型枠(7)を前記横鉄筋(11,12)上に載置支持した際に、該被り用型枠(7)下端側の内周面側と外周面側とが前記縦鉄筋(13)によって挟まれるように構成した
    スラブ開口用型枠。
  3. 前記被り用型枠(7)を、予め外側に向かって湾曲形成させた
    請求項1又は2の何れかに記載のスラブ開口用型枠。
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