JP6180856B2 - 接合構造、接合構造の構築方法 - Google Patents

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Description

本発明は、鉄筋コンクリート構造体の接合構造等に関する。
図10に示すように、柱110と梁120など、断面の大きさが異なる鉄筋コンクリート構造体同士の接合構造100を構築する場合、通常、一方の構造体のコンクリートを打設し硬化した後、他方の構造体のコンクリートを打設する。
このような打継部の例として、特許文献1には、配合の異なるコンクリートによる厚壁部と薄壁部との打継部を非平面とし、打継部にコンクリートの収縮量の違いに伴うひびわれが生じても壁体の遮蔽性能を低下しにくくすることが記載されている。
特開2008−121386号公報
ところで、図10に示すような接合構造100では、応力が集中して構造的に弱くなる断面変化部130が打継部となるので、打継部の耐久性が低いという問題があった。特許文献1の方法は、コンクリートの収縮量の違いに伴うひびわれの影響を低減するものであるが、このような打継部の耐久性を向上する目的のものではなかった。
本発明は、前述した問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、打継部の耐久性が向上可能な接合構造等を提供することである。
前述した目的を達成するための第1の発明は、第1の鉄筋コンクリート構造体に設けられ、前記第1の鉄筋コンクリート構造体の鉄筋が露出した凹部に、第2の鉄筋コンクリート構造体の端部が挿入され、前記第1の鉄筋コンクリート構造体の鉄筋が前記第2の鉄筋コンクリート構造体の端部に埋設され、前記第2の鉄筋コンクリート構造体のコンクリートが、前記凹部に対応する箇所も含めて一体に打設され、前記凹部は上方に開いておらず、側方に開いたものであることを特徴とする接合構造である。
第2の発明は、第1の鉄筋コンクリート構造体に設けられ、前記第1の鉄筋コンクリート構造体の鉄筋が露出した凹部に、第2の鉄筋コンクリート構造体の端部が挿入され、前記第1の鉄筋コンクリート構造体の鉄筋が前記第2の鉄筋コンクリート構造体の端部に埋設され、前記第2の鉄筋コンクリート構造体のコンクリートが、前記凹部に対応する箇所も含めて一体に打設され、前記凹部は上方に開いておらず、下方に開いたものであることを特徴とする接合構造である。
本発明の接合構造では、凹部の内面が打継部となり、鉄筋コンクリート構造体同士の断面変化部を避けて打継部が形成される。また、第1の鉄筋コンクリート構造体の鉄筋の一部が、打継部を通って第2の鉄筋コンクリート構造体の端部に埋設されるので、第2の鉄筋コンクリート構造体と第1の鉄筋コンクリート構造体が凹部において構造体を共有することとなるため打継部の一体性が高まる。従って、打継部の耐久性が向上する。
前記凹部が、対向する側面を有することが望ましい。
これにより、鉄筋コンクリート構造体同士が嵌合し、打継部の一体性が向上する。
また、前記第1の鉄筋コンクリート構造体が橋脚であり、前記第2の鉄筋コンクリート構造体が梁であり、前記凹部が、前記橋脚の上部の凸部の内側に設けられることが望ましい。
これにより、本発明の接合構造を橋に適用できる。橋脚の補修は困難を伴うことから、打継部の耐久性を向上させる効果が特に大きい。
前記第1の鉄筋コンクリート構造体の前記凹部の内面、もしくは前記第2の鉄筋コンクリート構造体の前記端部の外面に凹凸が形成されることが望ましい。
これにより、打継部の一体性が向上する。
前記第1の鉄筋コンクリート構造体の前記凹部の外縁に凸部が形成されることが望ましい。
これにより、打継部が保護されて耐久性が向上する。
前記第2の鉄筋コンクリート構造体の前記端部が拡幅することが望ましい。
これにより、鉄筋コンクリート構造体同士の断面変化部と打継部の位置が更に離れるので、打継部の耐久性が向上する。
の発明は、第1の鉄筋コンクリート構造体に設けられ、前記第1の鉄筋コンクリート構造体の鉄筋が露出した凹部に、第2の鉄筋コンクリート構造体の端部が挿入され、前記第1の鉄筋コンクリート構造体の鉄筋が前記第2の鉄筋コンクリート構造体の端部に埋設された接合構造を構築する際に、前記第2の鉄筋コンクリート構造体のコンクリートを、前記凹部に対応する箇所も含めて一体に打設し、前記凹部は上方に開いておらず、側方に開いたものであることを特徴とする接合構造の構築方法である。
第4の発明は、第1の鉄筋コンクリート構造体に設けられ、前記第1の鉄筋コンクリート構造体の鉄筋が露出した凹部に、第2の鉄筋コンクリート構造体の端部が挿入され、前記第1の鉄筋コンクリート構造体の鉄筋が前記第2の鉄筋コンクリート構造体の端部に埋設された接合構造を構築する際に、前記第2の鉄筋コンクリート構造体のコンクリートを、前記凹部に対応する箇所も含めて一体に打設し、前記凹部は上方に開いておらず、下方に開いたものであることを特徴とする接合構造の構築方法である。
前記第1の鉄筋コンクリート構造体を構築した後、前記第2の鉄筋コンクリート構造体のコンクリートの打設を行い前記第2の鉄筋コンクリート構造体を構築することが望ましい。あるいは、前記第2の鉄筋コンクリート構造体のコンクリートの打設を行い前記第2の鉄筋コンクリート構造体を構築した後、前記第1の鉄筋コンクリート構造体を構築してもよい。
本発明によれば、打継部の耐久性が向上可能な接合構造等を提供できる。
接合構造10を示す図 接合構造10の構築方法を示す図 接合構造20を示す図 接合構造20の構築方法を示す図 接合構造40を示す図 接合構造60を示す図 接合構造20aを示す図 接合構造20bを示す図 接合構造80を示す図 接合構造100を示す図
以下、図面に基づいて、本発明の実施形態について詳細に説明する。
[第1の実施形態]
(1.接合構造10)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る接合構造である柱1と梁3との接合構造10を示す図である。図1(a)は接合構造10の斜視図、図1(b)は接合構造10の鉛直方向断面図である。なお、図1(a)では鉄筋の図示を省略している。以降の図3(a)、図5(a)、図6(a)でも同様である。
図1(a)、(b)に示すように、柱1と梁3は、水平方向の断面の大きさが互いに異なる鉄筋コンクリート構造体であり、断面の小さい柱1と、断面の大きい梁3とが、梁3の下面17の凹部である穴19に柱1の端部9を挿入するようにして配置される。この穴19は、対向する2組の側面を有する矩形平面状に形成される。
また、梁3の下側の水平方向の鉄筋5が穴19に露出しており、柱1の端部9に埋設される。さらに、柱1の鉄筋11の端部は梁3に埋設される。
(2.接合構造10の構築方法)
図2は接合構造10の構築方法を示す図である。接合構造10を構築するには、まず、図2(a)に示すように柱1を形成するための型枠13を設置して配筋を行う。ここでは、柱1の鉄筋11等の配筋を行うとともに、梁3の下側の水平方向の鉄筋5の配筋を行う。この鉄筋5は、柱1の端部9に対応する型枠13の上端部を貫通するようにして配置される。
その後、柱1のコンクリートを前記の端部9にあたる部分も含めて型枠13内で一体に打設し、コンクリートの硬化後、型枠13を撤去する。この状態を図2(b)に示す。ここで、「一体に打設する」とは、コンクリートの硬化後に新たなコンクリートを打継ぐなどした打継部が生じないことをいうものとする。
次に、図2(c)に示すように梁3を形成するための型枠15を設置して配筋を行う。ここでは梁3の上側の水平方向の鉄筋5等の配筋を行う。
その後、型枠15内に梁3のコンクリートを打設する。コンクリートの硬化後、型枠15を撤去すると、図2(d)に示すように接合構造10が構築される。
この第1の実施形態では、梁3の穴19の内面が打継部となり、断面変化部12(図1(b)参照)を避けて打継部が形成される。また、梁3の下側の鉄筋5が打継部を通って柱1の端部9に埋設されるので、打継部の一体性を高めることができる。従って、柱1と梁3の打継部の耐久性が向上する。
また、穴19は対向する側面を有するので、柱1と梁3が嵌合し、打継部の一体性が更に向上する。
また、第1の実施形態では、必要に応じて、柱1のコンクリートを打設する際に、柱1の端部9に対応する位置で、型枠13の内部に特許第2764529号公報に記載されているような突起を有するシートを貼り付けたり、柱1のコンクリートが硬化した後にチッピングを行ったりして、端部9の外面に凹凸を形成してもよい。これにより、柱1と梁3の打継部のコンクリートの一体性を高めることができる。
[第2の実施形態]
(1.接合構造20)
図3は、本発明の第2の実施形態に係る接合構造である梁21と柱23の接合構造20を示す図である。図3(a)は接合構造20の斜視図、図3(b)は接合構造20の鉛直方向断面図である。
図2(a)、(b)に示すように、梁21と柱23は、水平方向の断面の大きさが互いに異なる鉄筋コンクリート構造体であり、断面の大きい梁21と、断面の小さい柱23とが、梁21の上面27の凹部である穴39に柱23の端部29を挿入するようにして配置される。穴39は、対向する2組の側面を有する矩形平面状に形成される。
また、梁21の上側の水平方向の鉄筋25が穴39に露出しており、柱23の端部29に埋設される。さらに、柱23の鉄筋35の端部は梁21に埋設される。
(2.接合構造20の構築方法)
図4は接合構造20の構築方法を示す図である。接合構造20を構築するには、まず、図4(a)に示すように、梁21の形状に合わせて型枠31を設置し、梁21の水平方向の鉄筋25、柱23の鉄筋35等の配筋を行う。鉄筋25は、穴39を形成するための型枠31aを貫通するように配置される。鉄筋35も、型枠31aを貫通するように配置される。
その後、梁21のコンクリートを型枠31内に打設し、コンクリートの硬化後、型枠31、31aを撤去すると、図4(b)に示すように上面27に凹部である穴39が設けられた梁21が形成される。上側の鉄筋25は、穴39内に露出する。
次に、図4(c)に示すように、柱23を形成するための型枠32を穴39の周囲に続けて設置し、穴39および型枠32内で柱23のコンクリートを一体に打設する。コンクリートの硬化後、型枠32を撤去すると図4(d)に示すように接合構造20が構築される。
この第2の実施形態でも、第1の実施形態と同様の効果が得られる。すなわち、穴39の内面が打継部になり、断面変化部24(図3(b)参照)を避けて打継部が形成される。また、梁21の上側の鉄筋25が打継部を通って柱23の端部29に埋設されるので、打継部の一体性が高まり、梁21と柱23との打継部の耐久性が向上する。
第2の実施形態でも、必要に応じて、梁21のコンクリートを打設する際に型枠31の凹部31aの外側に前記したような突起を有するシートを貼り付けたり、梁21のコンクリートが硬化した後にチッピングを行ったりして、穴39の内面に凹凸を形成してもよい。これにより、梁21と柱23の打継部のコンクリートの一体性を高めることができる。
[第3の実施形態]
図5は、本発明の第3の実施形態に係る接合構造である柱41と梁43の接合構造40を示す図である。図5(a)は接合構造40の斜視図、図5(b)は接合構造40の鉛直方向断面図である。
図5(a)、(b)に示すように、柱41と梁43は、鉛直方向の断面の大きさが互いに異なる鉄筋コンクリート構造体であり、断面の大きい柱41と、断面の小さい梁43とが、柱41の側面47の凹部である穴49に梁43の端部59を挿入するようにして配置される。穴49は、対向する2組の側面を有する矩形平面状に形成される。
また、柱41の側面47側の鉛直方向の鉄筋45が穴49に露出しており、梁43の端部59に埋設される。さらに、梁43の鉄筋55の端部は柱31に埋設される。
この接合構造40は、柱41、梁43の順に構築する場合は第2の実施形態と同様の手順で形成することが可能であり、梁43、柱41の順に構築する場合は第1の実施形態と同様の手順で形成することが可能である。どちらを選択するかは工法その他の必要性に応じて決定すればよいが、いずれの場合も、梁43のコンクリートは穴49に対応する端部59も含めて一体に打設する。
この第3の実施形態でも、第1の実施形態と同様の効果が得られる。すなわち、穴49の内面が打継部になり、断面変化部44(図5(b)参照)を避けて打継部が形成される。また、柱41の鉄筋45が打継部を通って梁43の端部59に埋設されるので、打継部の一体性が高まり、柱41と梁43との打継部の耐久性が向上する。また、第1、第2の実施形態と同様に、端部59の外面もしくは穴49の内面に凹凸を形成することもできる。
(第4の実施形態)
図6は、本発明の第4の実施形態に係る接合構造である梁61と柱63との接合構造60を示す図である。図6(a)は接合構造60の斜視図、図6(b)は接合構造60の鉛直方向断面図である。
図6(a)、(b)に示すように、梁61と柱63は、水平方向の断面の大きさが互いに異なる鉄筋コンクリート構造体であり、断面の大きい梁61と、断面の小さい柱63とが、梁61の上面67の凹部である溝69に柱63の端部79を挿入するように配置される。溝69は、梁61の軸方向と直交する幅方向を貫通し、対向する1組の側面を有する。
また、梁61の上側の水平方向の鉄筋65が溝69に露出しており、柱63の端部79に埋設される。さらに、柱63の鉄筋75の端部は梁61に埋設される。
この接合構造60は、第2の実施形態と同様の手順で梁61、柱63を順に形成し、構築することが可能である。柱63のコンクリートは、溝69に対応する端部79も含めて一体に打設する。
この第4の実施形態でも、第1の実施形態と同様の効果が得られる。すなわち、溝69の内面が打継部になり、断面変化部64(図6(b)参照)を避けて打継部が形成される。また、梁61の上側の鉄筋65が打継部を通って柱63の端部79に埋設されるので、打継部の一体性が高まり、梁61と柱63との打継部の耐久性が向上する。また、第2の実施形態と同様に、溝69の内面に凹凸を形成することもできる。
(第5の実施形態)
図7は、本発明の第5の実施形態に係る接合構造である梁21aと柱23との接合構造20aを示す鉛直方向断面図である。
この接合構造20aは、第2の実施形態と同様であるが、梁21aにおいて、穴39の外縁に沿って上面27に凸部30が形成される点で異なる。接合構造20aの構築方法も第2の実施形態と同様であるが、梁21aの構築時には、凸部30も含めた梁21aの形状に合わせて型枠を配置する。
この第5の実施形態でも、第2の実施形態と同様の効果が得られる。さらに、凸部30によって打継部周辺で梁21aのかぶりコンクリート厚が実質的に増えることになり、打継部が保護されて劣化が防止できる利点がある。なお、本実施形態では、凸部30を梁21aと一体に形成するが、凸部30を梁21aの残りの部分とは別に形成することも可能である。
(第6の実施形態)
図8は、本発明の第6の実施形態に係る接合構造である梁21bと柱23bとの接合構造20bを示す鉛直方向断面図である。
この接合構造20bは、第2の実施形態と同様であるが、柱23bの端部29bが拡幅しており、この端部29bが梁21bの幅広の穴39bに挿入するようにして配置される点で異なる。接合構造20bの構築方法も第2の実施形態と同様であるが、梁21b、柱23bの構築時には、それぞれの形状に合わせて型枠を配置する。
この第6の実施形態でも、第2の実施形態と同様の効果が得られる。さらに、穴39bの内面の打継部が、断面変化部24b(図8参照)と更に離されるので、打継部の耐久性が向上する利点がある。
(第7の実施形態)
第7の実施形態は、本発明に係る接合構造を橋脚と梁の接合構造に適用した例である。図9は、本発明の第7の実施形態に係る接合構造である橋脚81と梁93の接合構造80を示す図である。図9(a)は接合構造80の鉛直方向断面図であり、図9(b)は接合構造80の構築途中を示す図である。
図9(a)に示すように、橋脚81と梁93は、接合箇所において水平方向の断面の大きさが互いに異なる鉄筋コンクリート構造体であり、断面の大きい橋脚81と、断面の小さい梁93とが、橋脚81の上部81bの凹部87に梁93の端部95を挿入するようにして配置される。凹部87は、対向する1組の側面を少なくとも有するように形成される。
また、本体部81aの鉛直方向の鉄筋83と、橋脚81の上部81bの水平方向の鉄筋89とが、凹部87に露出しており、梁93の端部95に埋設される。鉄筋83の上端部と鉄筋89は、梁93の鉄筋97の下端部よりも梁93の内側(上側)に位置する。
接合構造80を構築するには、まず、型枠(不図示)の配置と鉄筋83等の配筋を行って型枠内にコンクリートを打設し、橋脚81の本体部81aを構築する。その後、本体部81aの上方において、型枠(不図示)の配置と鉄筋89等の配筋を行って型枠内に高強度コンクリートを打設し凸部85を構築する。これにより、図9(b)に示すように、凸部85の間に凹部87が形成される。
その後、梁93を形成するための型枠(不図示)を凹部87の周囲に続けて設置し、鉄筋97等の配筋を行う。そして、凹部87と型枠内で高強度コンクリートを一体に打設する。コンクリート硬化後、型枠を撤去すると、接合構造80が構築される。
この第7の実施形態でも、第1の実施形態と同様の効果が得られる。すなわち、凹部87の内面が打継部になり、断面変化部84(図9(a)参照)を避けて打継部が形成される。また、橋脚81の鉄筋83、89が打継部を通って梁93の端部95に埋設されるので、打継部の一体性が高まり、橋脚81と梁93との打継部の耐久性が向上する。橋の補修は困難を伴うことから、本実施形態の手法を用いて打継部の耐久性を向上させる効果は特に大きい。
第7の実施形態でも、必要に応じて、凸部85を構築する際に型枠の凸部85側に前記した突起を有するシートを貼り付けて用いたり、凸部85のコンクリートが硬化した後にチッピングを行ったりして、凹部87の内面に凹凸を形成してもよい。これにより、橋脚81と梁93の打継部のコンクリートの一体性を高めることができる。
また、以上の実施形態は新設の場合について説明したが、既設構造体にも本発明は適用できる。この場合、既設の一方の鉄筋コンクリート構造体に前記と同様の凹部を形成した後、コンクリートをこの凹部も含めて一体に打設して他方の鉄筋コンクリート構造体を構築すればよい。
さらに、鉄筋コンクリート構造体の組み合わせも、以上に説明したものに限ることはない。例えば、床版、壁、柱あるいは梁との自由な組み合わせにおいて、本発明の穴、溝を用いて耐久性の高い接合が可能になる。
以上、添付図を参照しながら、本発明の実施形態を説明したが、本発明の技術的範囲は、前述した実施形態に左右されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
1、23、23b、41、63、110………柱
3、21、21a、21b、43、61、93、120………梁
5、11、25、35、45、55、65、75、83、89、97………鉄筋
9、29、29b、59、79、95………端部
10、20、20a、20b、40、60、80、100………接合構造
12、24、24b、44、64、84、130………断面変化部
19、39、39b、49………穴
69………溝
81………橋脚
87………凹部

Claims (9)

  1. 第1の鉄筋コンクリート構造体に設けられ、前記第1の鉄筋コンクリート構造体の鉄筋が露出した凹部に、第2の鉄筋コンクリート構造体の端部が挿入され、
    前記第1の鉄筋コンクリート構造体の鉄筋が前記第2の鉄筋コンクリート構造体の端部に埋設され、
    前記第2の鉄筋コンクリート構造体のコンクリートが、前記凹部に対応する箇所も含めて一体に打設され
    前記凹部は上方に開いておらず、側方に開いたものであることを特徴とする接合構造。
  2. 第1の鉄筋コンクリート構造体に設けられ、前記第1の鉄筋コンクリート構造体の鉄筋が露出した凹部に、第2の鉄筋コンクリート構造体の端部が挿入され、
    前記第1の鉄筋コンクリート構造体の鉄筋が前記第2の鉄筋コンクリート構造体の端部に埋設され、
    前記第2の鉄筋コンクリート構造体のコンクリートが、前記凹部に対応する箇所も含めて一体に打設され
    前記凹部は上方に開いておらず、下方に開いたものであることを特徴とする接合構造。
  3. 前記凹部が、対向する側面を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の接合構造。
  4. 前記第1の鉄筋コンクリート構造体の前記凹部の内面もしくは前記第2の鉄筋コンクリート構造体の前記端部の外面に凹凸が形成されたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の接合構造。
  5. 前記第1の鉄筋コンクリート構造体の前記凹部の外縁に凸部が形成されることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の接合構造。
  6. 第1の鉄筋コンクリート構造体に設けられ、前記第1の鉄筋コンクリート構造体の鉄筋が露出した凹部に、第2の鉄筋コンクリート構造体の端部が挿入され、前記第1の鉄筋コンクリート構造体の鉄筋が前記第2の鉄筋コンクリート構造体の端部に埋設された接合構造を構築する際に、
    前記第2の鉄筋コンクリート構造体のコンクリートを、前記凹部に対応する箇所も含めて一体に打設し、
    前記凹部は上方に開いておらず、側方に開いたものであることを特徴とする接合構造の構築方法。
  7. 第1の鉄筋コンクリート構造体に設けられ、前記第1の鉄筋コンクリート構造体の鉄筋が露出した凹部に、第2の鉄筋コンクリート構造体の端部が挿入され、前記第1の鉄筋コンクリート構造体の鉄筋が前記第2の鉄筋コンクリート構造体の端部に埋設された接合構造を構築する際に、
    前記第2の鉄筋コンクリート構造体のコンクリートを、前記凹部に対応する箇所も含めて一体に打設し、
    前記凹部は上方に開いておらず、下方に開いたものであることを特徴とする接合構造の構築方法。
  8. 前記第1の鉄筋コンクリート構造体を構築した後、前記第2の鉄筋コンクリート構造体のコンクリートの打設を行い前記第2の鉄筋コンクリート構造体を構築することを特徴とする請求項6または請求項7記載の接合構造の構築方法。
  9. 前記第2の鉄筋コンクリート構造体のコンクリートの打設を行い前記第2の鉄筋コンクリート構造体を構築した後、前記第1の鉄筋コンクリート構造体を構築することを特徴とする請求項6または請求項7記載の接合構造の構築方法。
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